JP2003120172A - 地中接合式トンネル掘削機 - Google Patents

地中接合式トンネル掘削機

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JP2003120172A
JP2003120172A JP2001313480A JP2001313480A JP2003120172A JP 2003120172 A JP2003120172 A JP 2003120172A JP 2001313480 A JP2001313480 A JP 2001313480A JP 2001313480 A JP2001313480 A JP 2001313480A JP 2003120172 A JP2003120172 A JP 2003120172A
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excavator
cutting ring
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Koji Yamazaki
幸司 山崎
Yoshika Harada
喜可 原田
Munenori Asakawa
宗則 浅川
Yukio Hirai
幸雄 平井
Toshiaki Hirama
利昭 平間
Nobuyuki Takamatsu
伸行 高松
Masakazu Sotoura
雅一 外裏
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Tokyu Construction Co Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中接合式トンネル掘削機において、トンネ
ル構造物を円滑に切削して接合することで掘削効率の向
上並びに信頼性の向上を図る。 【解決手段】 掘削機本体11に外周リング46と内周
リング47からなる切削リング45を装着し、支持リン
グ56の鉤部59を内周リング47の係止部55に係止
すると共に、支持リング56と外周リング46を第1連
結ピン60で連結し、掘削機本体11に設けられたリン
グスライドジャッキ62の駆動ロッド63を複数の連結
ねじ67を介して支持リング56に連結する一方、カッ
タヘッド21のドッキングピン71を内周リング47の
係合溝に係合して回転可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既に地中に埋設さ
れた既設トンネルの側面部に、新たに構築したトンネル
を接合するための掘削作業に使用される地中接合式トン
ネル掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】既に地中に埋設された既設トンネルに対
して側方に延びる新たにトンネルを構築する場合、既設
トンネルが使用中であることを考慮して、外部に新たな
るトンネルを掘削して既設トンネルの側部に接合する方
法が一般に適用されている。このような既設トンネルの
側部に新設トンネルを接合する掘削作業に用いられるト
ンネル掘削機は地盤を掘削するカッタヘッドの他に、既
設トンネルの側壁部を切削する切削リングが必要とな
る。
【0003】このような地中接合式トンネル掘削機は、
円筒形状をなす掘削機本体の前部に円板形状のカッタヘ
ッドを駆動回転自在に装着し、多数のカッタビットとコ
ピーカッタを装着すると共に、掘削機本体の前部に切削
リングを回転自在に装着して先端部に多数の切削刃を装
着する一方、掘削機本体の後部に複数のシールドジャッ
キとエレクタ装置を装着して構成されている。
【0004】従って、カッタヘッドを回転させながら、
各シールドジャッキを伸長することで掘削機本体を前進
させ、カッタヘッドにより前方の地盤を掘削してトンネ
ルを形成する一方、エレクタ装置によりセグメントを掘
削トンネルの内壁面に組み付けていく。そして、新設ト
ンネルの先端部が既設トンネルの側部に所定距離接近す
ると、掘削機本体の前進及びカッタヘッドの回転を停止
し、カッタヘッドを後退させてからコピーカッタを伸長
することで、このコピーカッタを介してカッタヘッドと
切削リングとを一体とする。この状態でカッタヘッドと
共に切削リングを回転して前進させると、切削リングの
先端部の切削刃が既設トンネルの側壁部に接触して切断
することで、新設トンネルと既設トンネルとが連通す
る。その後、セグメントや打設コンクリート等を用いて
両トンネルを接合することで、T字形に接合されたトン
ネルが完成する。
【0005】なお、このような地中接合式トンネル掘削
機としては、例えば、特公平7−6346号公報に開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の地中接
合式トンネル掘削機により新設トンネルを形成して先端
部を既設トンネルに接合する場合、カッタヘッドが地盤
を掘削し、この新設トンネルの先端部が既設トンネルの
側部に到達すると、切削リングが突出して既設トンネル
の側壁部を切削して両トンネルの内部を連通するように
している。一般に、トンネル構造体(既設トンネル)
は、鋼材で形成された枠体にコンクリートを充填したセ
グメントをリング状に組み付けた一次覆工部と、この一
次覆工部の内側にコンクリートを打設して化粧を施した
二次覆工部とから構成されている。
【0007】そのため、切削リングの先端部に取付けら
れた多数の切削刃が一次覆工部を構成する鋼板、鉄筋、
コンクリート骨材などを切断、切削することとなるが、
この切断、切削作業中に、切削刃がこれらに引っ掛かっ
て切削リングが回転不能となり、一次覆工部の切削作業
を円滑に行うことができなくなってしまうという問題が
ある。
【0008】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、トンネル構造物を円滑に切削して接合すること
で掘削効率の向上並びに信頼性の向上を図った地中接合
式トンネル掘削機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の地中接合式トンネル掘削機は、円
筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本体を前進させる推
進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に駆動回転可能に
装着されて該掘削機本体よりもやや小径のカッタヘッド
と、該カッタヘッドの外周部に径方向出没自在に装着さ
れた複数の伸縮カッタと、前記掘削機本体に掘進方向前
後に移動自在で且つ周方向に回転自在に設けられた切削
リングと、前記切削リングを前進及び後退させる切削リ
ング移動手段と、前記カッタヘッドの回転力を前記切削
リングに伝達する回転力伝達手段とを具えたことを特徴
とするものである。
【0010】従って、切削リングは掘削機本体に対して
回転しながら前方に移動することで、前方のトンネル構
造物を切削可能であり、カッタビットがトンネル構造物
に引っ掛かって回転不能であるときには、切削リングを
逆回転しながら後方に移動することで、トンネル構造物
との引っ掛かりを解除して正回転可能となる。この場
合、切削リング移動手段は油圧ジャッキによる押圧が好
ましく、駆動ロッドの先端部と切削リングの後端部を押
し引き可能で、且つ、周方向相対移動可能に連結すれば
よく、駆動ロッドの先端部に鉤部やロック機構を設けた
り、油圧ジャッキに代えて駆動モータとしてねじ軸の先
端部を切削リングの後端部に螺合させてもよい。
【0011】また、請求項2の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機では、前記切削リング移動手段は、前記切削リ
ングの後端部に形成されたリング状の係止部と、該係止
部に相対回転可能であると共に一体に前後移動可能に連
結された支持リングと、前記掘削機本体に装着されて駆
動ロッドの先端部が該支持リングに連結されたリングス
ライドジャッキとを有することを特徴としている。
【0012】また、請求項3の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機では、前記リングスライドジャッキの駆動ロッ
ドの先端部と前記支持リングは、着脱自在な複数の連結
ねじにより連結可能であることを特徴としている。
【0013】また、請求項4の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機では、前記切削リングは、先端部にカッタビッ
トが装着されて後端部に前記係止部が形成された内周リ
ングと、先端部に地盤改良材の吐出口が設けられた外周
リングとを有し、前記切削リングの前進時には前記支持
リングと前記外周リングとを一体に連結して前記内周リ
ングの回転前進時には前記外周リングと前記掘削機本体
とを一体に連結する連結手段を設けたことを特徴として
いる。
【0014】また、請求項5の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機では、前記連結手段は、前記支持リングと前記
外周リングとに貫入する第1連結ピンと、前記外周リン
グと前記掘削機本体とに貫入する第2連結ピンとを有す
ることを特徴としている。
【0015】また、請求項6の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機では、前記回転力伝達手段は、前記掘削機本体
に設けられて前記カッタヘッドと前記切削リングとが係
合するまで前記切削リングを掘進方向に沿って移動可能
で且つ周方向に回転不能に拘束する切削リング位置決め
手段と、前記カッタヘッドに設けられて該カッタヘッド
と前記切削リングとを掘進方向に沿って相対移動可能で
且つ周方向に一体回転可能に係合させる切削リング係合
手段とを有することを特徴としている。
【0016】また、請求項7の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機では、前記切削リング位置決め手段は、前記切
削リングの内周面に掘進方向に沿って形成された係合溝
に係脱自在なリング位置決めピンであり、前記切削リン
グ係合手段は、前記係合溝に係脱自在なドッキングピン
であることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0018】図1に本発明の一実施形態に係る地中接合
式トンネル掘削機の概略断面、図2に地中接合式トンネ
ル掘削機の正面視、図3に切削リングの構造を表す掘削
機本体の下部断面、図4に切削リングの正面視、図5に
切削リングの断面(図4のa−a断面及びb−b断
面)、図6に切削リングと掘削機本体との連結構造を表
す掘削機本体の下部断面、図7に切削リングとカッタヘ
ッドとの連結構造を表す掘削機本体の前端部断面、図8
及び図9に地中接合式トンネル掘削機によるトンネル接
合作業を表す概略を示す。
【0019】本実施形態の地中接合式トンネル掘削機に
おいて、図1及び図2に示すように、掘削機本体11は
円筒形状をなす前胴12と後胴13とが球面軸受14及
び上下のヒンジ部15により屈曲自在に連結されて構成
されている。そして、前胴12の後部と後胴13の前部
にはリング状の支持壁16,17がそれぞれ形成され、
各支持壁16,17の間には複数の中折ジャッキ18が
架設されており、この各中折ジャッキ18の伸縮ストロ
ークを変化させることで後胴13に対して前胴12を屈
曲し、掘削機本体11の掘進方向を変更することができ
る。なお、この中折ジャッキ18は必要に応じて着脱自
在となっている。
【0020】掘削機本体11を構成する前胴12の前部
にはバルクヘッド19が形成されており、このバルクヘ
ッド19の後部には回転リング20が回転自在に支持さ
れ、この回転リング20の前端部にはカッタヘッド21
が装着されている。このカッタヘッド21は、中心部か
ら4つの中空状をなすカッタスポーク22が放射状にな
して設けられると共に、各カッタスポーク22の間に扇
形状をなす面板23が固定されている。また、各カッタ
スポーク22の先端部にはそれぞれ伸縮スポーク(伸縮
カッタ)24が径方向に沿って移動自在に装着され、伸
縮ジャッキ25により伸縮可能となっている。そして、
各カッタスポーク22、各面板23、各伸縮スポーク2
4には多数の先行ビット26、カッタビット27が取付
けられると共に、伸縮スポーク24にコピーカッタ28
が油圧ジャッキ29により径方向外方に突出可能に装着
されている。
【0021】回転リング20の後部にはリングギア30
が固定される一方、前胴12には複数のカッタ旋回モー
タ(油圧モータまたは電気モータ)31が取付けられ、
この各カッタ旋回モータ31の駆動ギア32がこのリン
グギア30に噛み合っている。従って、各カッタ旋回モ
ータ31を同期駆動して駆動ギア32を回転駆動する
と、リングギア30及び回転リング20を介してカッタ
ヘッド21を旋回することができる。
【0022】また、前胴12の前部にはカッタヘッド2
1とバルクヘッド19との間にチャンバ33が形成され
ており、このチャンバ33には後端が掘削機本体11の
後方に延設された送泥管34及び排泥管35の前端が開
口している。なお、前胴12の前部にはロータリジョイ
ント36が装着されているが、このロータリジョイント
36を取り外してカッタヘッド21に薬液注入管37を
装着可能となっている。
【0023】一方、後胴13の前部内周辺には円周方向
に沿って複数のシールドジャッキ(推進ジャッキ)38
が並設されており、この各シールドジャッキ38が掘進
方向後方に伸長してスプレッダ39を既設セグメントS
に押し付けることで、その反力により掘削機本体11
(前胴12及び後胴13)を前進することができる。更
に、後胴13の支持壁17には旋回リング40が支持さ
れ、旋回モータ41により旋回可能となっており、この
旋回リング40にはエレクタ装置42が装着されてい
る。このエレクタ装置42は既設トンネル内に搬入され
たセグメントSを把持して径方向、周方向、長手方向に
移動し、掘削機本体11が前進した後、シールドジャッ
キ38の収縮によって形成されたスプレッダ39と既設
セグメントSとの間の空所に、このセグメントSを組み
付けるものである。
【0024】ところで、本実施形態の地中接合式トンネ
ル掘削機は地盤を掘削してトンネルを構築するだけでな
く、既に地中に埋設された既設トンネルの側面部に対し
て、新たに構築したトンネルを接合することができる。
即ち、図3に示すように、前胴12の内側には内筒43
が位置し、前部がバルクヘッド19に接続して後部が支
持壁16に接続することで環状の収容部44が形成され
ており、この収容部44に切削リング45が収容されて
いる。この切削リング45は外周リング46と内周リン
グ47とから構成され、各リング46,47は互いに掘
進方向に一体あるいは相対移動自在で、且つ、周方向に
相対回転自在に嵌合している。
【0025】この切削リング45の構造を詳説すると、
収容部44にて、前胴12の内周面には外周リング46
がシール48を介して嵌合し、前胴12の内周面に掘進
方向に沿って形成された所定長さの摺動溝49に外周リ
ング46の固定キー50が摺動自在に嵌合しており、外
周リング46は掘削機本体11に対して前後方向に移動
可能となっている。外周リング46の内周面と内筒43
の内周面の間には内周リング47がシール51,52を
介して嵌合している。この内周リング47は前端部が外
周リング46の前方に位置するように拡大した拡径部5
3を有し、この拡径部53の前端面には掘削位置が径方
向に異なる多数のカッタビット54a〜54dが周方向
に沿って取付けられ、収容部44の入口部、つまり、前
胴12の前端部に位置している。
【0026】即ち、図4及び図5に示すように、切削リ
ング45(外周リング46と内周リング47)の径方向
の厚さTに対して、切削リング45の摺動性及び掘削物
の排出性を考慮すると、そのよりもやや大きい掘削範囲
Wが必要であり、これを内側掘削範囲WI と外側掘削範
囲WO との分けるが、内側掘削範囲WI と外側掘削範囲
O とはラップさせる必要があり、掘削範囲W<内側掘
削範囲WI +外側掘削範囲WO 、となっている。この場
合、カッタビット54a,54bが内側掘削範囲WI
掘削し、カッタビット54c,54dが外側掘削範囲W
O を掘削する。従って、カッタビット54a,54c,
54b,54dの順に内周リング47の前端に周方向に
沿って内周側と外周側の交互に位置することとなる。
【0027】また、内周側のカッタビット54a,54
b同志及び外周側のカッタビット54c,54d同志は
それぞれ周方向に沿って内周側と外周側の交互に位置
し、それぞれ掘削範囲がWa ,Wb ,Wc ,Wd となっ
ている。そして、内周側のカッタビット54a,54b
と外周側のカッタビット54c,54dは掘削方向への
突出位置が前後に異なっており、外周側のカッタビット
54c,54dは所定距離Lだけ内周側のカッタビット
54a,54bよりも前方に位置している。
【0028】一方、図3及び図6に示すように、内周リ
ング47の後端部には内方に突出したリング状の係止部
55が形成される一方、この内周リング47の後端部に
は内筒43と外周リング46との間に介装する支持リン
グ56が設けられており、この支持リング56は内筒4
3と内周リング47との間に延設され、シール57,5
8を介して相対移動、相対回転可能であり、係止部55
に係止する鉤部59が形成されている。支持リング56
と外周リング46とは互いに貫入する長軸の第1連結ピ
ン(連結手段)60により一体に連結されて前後移動可
能であり、支持リング56と係止部55との間には軸受
メタル61を介して周方向移動自在に支持となってい
る。
【0029】また、この切削リング45の後方に位置す
る後胴13(球面軸受14)にはリングスライドジャッ
キ(切削リング移動手段)62が周方向に複数並設され
ており、それぞれ着脱自在となっている。各リングスラ
イドジャッキ62は油圧の給排により伸縮自在な駆動ロ
ッド63を有しており、この駆動ロッド63の先端部に
は連結ねじ部64が取付けられている。一方、支持リン
グ56の後端部には各リングスライドジャッキ62に対
応して連結軸65により連結部66が取付けられてい
る。そして、連結ねじ部64と連結部66とは、一つ以
上の連結ねじ67により連結可能となっている。
【0030】従って、リングスライドジャッキ62を伸
長することにより、支持リング56を介して切削リング
45(外周リング46と内周リング47)を前方に押圧
して移動可能であり、その伸縮駆動に伴って連結ねじ部
64と連結部66との間に順次連結ねじ67を付け足し
連結することで、切削リング45を所定距離前方に移動
することができる。また、リングスライドジャッキ62
を収縮することにより、支持リング56の鉤部59が係
止部55を介して内周リング47を後退させることがで
きる。更に、図3に二点鎖線で示すように、リングスラ
イドジャッキ62により支持リング56を介して切削リ
ング45を所定位置、つまり、第1連結ピン60と内筒
43に形成された交換穴68とが合致する位置まで移動
する。この位置で蓋69を開けて交換穴68を開放し、
図示しない所定の工具により交換穴68を用いて第1連
結ピン60を抜き取った後、短軸の第2連結ピン(連結
手段)70を支持リング56を通して外周リング46及
び前胴12に貫入する。すると、支持リング56と外周
リング46との連結が解除される一方、外周リング46
と前胴12とが一体に連結されることで、外周リング4
6をその位置に固定した状態で、リングスライドジャッ
キ62により内周リング47のみを前方に移動すること
ができる。
【0031】また、図7に示すように、カッタヘッド2
1の対向する各面板23にはドッキングピン(切削リン
グ係合手段)71を出没自在なドッキングジャッキ72
が装着されている。また、前胴12の内筒には左右の水
平位置にリング位置決めピン(切削リング位置決め手
段)73が着脱自在に装着されている。一方、切削リン
グ45を構成する内周リング47の内周面には周方向に
対向して掘進方向に沿った2本の係合溝74が形成され
ており、各リング位置決めピン73の先端部がこの各係
合溝74に係合しており、掘削機本体11に対する切削
リング45の回動を規制している。そして、切削リング
45がリングスライドジャッキ62により収容部44か
ら押し出されて前方に移動し、カッタヘッド21の側方
まで移動したときに、ドッキングジャッキ72によりド
ッキングピン71が突出して予め水平位置に位置決めさ
れた係合溝74に係合可能となっている。その後、リン
グ位置決めピン73を所定の工具により取り外して係合
溝74との係合を解除すると、カッタヘッド21と内周
リング47と一体回転させることができ、本実施形態で
は、ドッキングピン71、ドッキングジャッキ72、係
合溝74により回転力伝達手段を構成している。
【0032】なお、前胴12と内筒43とで形成した収
容部44には内周リング47の内周側に空間部75が形
成されており、この空間部75にはバルブ76を有する
注水管77が接続されている。これは、切削リング45
が前方に移動したときに、外部の泥水等が係合溝74を
通して内部に浸入するのを防止するため、空間部75を
高圧水で維持するものである。
【0033】また、図3に示すように、外周リング46
には掘進方向に沿って注水路78が形成されており、そ
の基端部は図示しない水源に接続される一方、外周リン
グ46の前端面には水吐出口79がそれぞれ周方向に複
数形成されており、水注水路78の先端部がこの水吐出
口79に接続されている。そして、図4に示すように、
外周リング47の拡径部53には周方向所定間隔で切欠
部(通水部)80が複数の形成されており、水吐出口7
9から吐出された噴水を各切欠部80を通して前方に通
水可能となっている。
【0034】更に、外周リング46には図示しない薬液
注入路と充填材注入路とが形成されており、それぞれ基
端部は薬液供給源と充填材供給源に接続される一方、先
端部は外周リング46の前面部に形成された各吐出口8
1,82に接続されている。なお、この充填材は、外周
リング46と地盤の掘削壁面との間に注入して停留させ
ることで、泥水等の浸入(流動)を阻止するものであ
り、高粘度を有する低浸透性のものが好適である。ま
た、薬液は、外周リング46と地盤の掘削壁面との間に
注入して地盤に浸透させることで、地盤を改良(硬化)
して崩壊を阻止するものであり、低粘度を有しする高浸
透性のものが好適である。
【0035】なお、図示しないが、前胴12、内筒4
3、外周リング46、内周リング47などにはグリース
注入路が設けられており、各種のシール部分にグリース
を充填可能となっている。
【0036】ここで、上述した本実施形態の地中接合式
トンネル掘削機によるトンネル掘削作業、並びにトンネ
ル接合作業について説明する。
【0037】図1及び図2に示すように、各伸縮ジャッ
キ25を伸長して各伸縮スポーク24を前胴12の外径
とほぼ同位置まで突出し、この状態で、まず、カッタ旋
回モータ31によってカッタヘッド21を回転しなが
ら、複数のシールドジャッキ38を伸長し、既設セグメ
ントSへの押し付け反力によって前胴12及び後胴13
を前進させると、カッタヘッド21の各ビット26,2
7が前方の地盤を掘削する。このとき、カッタヘッド2
1によって掘削された土砂はチャンバ33内に取り込ま
れ、送泥管34からの送水と攪拌された排泥管35から
外部に排出される。次に、シールドジャッキ38の何れ
か一つを収縮して既設セグメントSとの間に空所を形成
し、エレクタ装置42によりこの空所に新しいセグメン
トSを装着する。この作業の繰り返しによって所定長さ
のトンネルを掘削形成することができる。
【0038】このような地中接合式トンネル掘削機によ
り掘削作業により、図1に示すように、新設のトンネ
ル、つまり、カッタヘッド21が既設トンネルTの側面
部に対して所定距離に接近すると、カッタヘッド21の
回転を停止すると共にシールドジャッキ38の駆動を停
止し、前胴12及び後胴13の前進を停止し、ここから
新設トンネルと既設トンネルTとの接合作業を行う。
【0039】まず、図示しないが、掘削機本体11に対
してボルトにより固定していた切削リング45(外周リ
ング46と内周リング47)を解除し、図8(a)に示す
ように、各伸縮ジャッキ25を収縮して各伸縮スポーク
24をカッタスポーク22内に収納すると共に、注水管
77を用いて空間部75に水を充満して外部より高圧に
維持する。この状態で、図8(b)に示すように、リング
スライドジャッキ62の駆動ロッド63を伸長し、支持
リング56を介して切削リング45を押圧し、外周リン
グ46と内周リング47とを一体して前方に移動する。
【0040】このとき、図示しないロータリエンコーダ
によりカッタヘッド21の回転位置を検出し、各ドッキ
ングピン71が水平位置にくるよう位置にカッタヘッド
21を位置決めしておく。一方、内周リング47は予め
各係合溝74が水平位置にくるように組付けられ、リン
グ位置決めピン73に位置規制されており、切削リング
45が所定距離前方に移動し、各ドッキングジャッキ7
2を伸長してドッキングピン71を突出すると、先端部
が内周リング47の係合溝74に自動的に係合し、カッ
タヘッド21と内周リング47とを一体に連結すること
となる。
【0041】この状態で、カッタ旋回モータ31を駆動
すると、カッタヘッド21と共に内周リング47が回転
するが、外周リング46は第1連結ピン60により支持
リング56に連結され、固定キー50により前胴12に
係止しているため、内周リング47と連れ回りせず、内
周リング46の後端部と支持リング56との間に介在す
る軸受メタル61により内周リング47の回転抵抗が軽
減される。
【0042】このように内周リング47を回転した状態
で、各リングスライドジャッキ62により支持リング5
6を介して前方に移動すると、図9(a)に示すように、
内周リング47の各カッタビット54a〜54dが地盤
を掘削すると共に、既設トンネルTの一次覆工部S1
表面に接触し、この一次覆工部S1 の切削を開始する。
この回転する内周リング47による一次覆工部S1 の切
削時、各カッタビット54a〜54dが所定の掘削範囲
Wを4つの掘削範囲Wa ,Wb ,Wc ,Wd として掘削
するために掘削効率が良く、カッタビット54a〜54
dの摩耗も低減される。また、この一次覆工部S1 の切
削時、水注水路78を通して供給された水を水吐出口7
9から吐出し、この噴水を各切欠部80を通してカッタ
ビット54a〜54dの前方に通水することで、掘削効
率が更に良くなると共に、掘削物が内周リング47の内
側を通ってチャンバ33内に取り込まれるため、掘削物
の排出性も良くなる。
【0043】この一次覆工部S1 は、鋼材で形成された
枠体にコンクリートを充填したセグメントをリング状に
組み付けたものである。そのため、この内周リング47
による一次覆工部S1 の切削時に、カッタビット54a
〜54dが鋼板や鉄筋などに引っ掛かって回転が停止し
てしまうことがある。この場合、内周リング47の回転
停止を駆動負荷により検出し、内周リング47を若干後
退させて鋼板や鉄筋などとの引っ掛かりを解除する。即
ち、リングスライドジャッキ62を収縮し、複数の連結
ねじ64等を介して支持リング56を後退させ、この支
持リング56の鉤部59が係止部55を介して内周リン
グ47を後退させる。この場合、カッタヘッド21の回
転方向を変えて内周リング47を逆回転させるとよい。
すると、内周リング47は鋼板や鉄筋などから外れて回
転が可能となり、再び、リングスライドジャッキ62を
伸長して内周リング47を前進させ、一次覆工部S1
切削を継続する。
【0044】そして、回転する内周リング47が既設ト
ンネルTの一次覆工部S1 を切削し、外周リング46が
この一次覆工部S1 の外面に到達すると、ここで一端切
削リング45の前進及び回転を停止する。まず、外周リ
ング46の先端部に形成された吐出口82から外周リン
グ46の外周面と掘削トンネルの内壁面との間に充填材
を供給し、続いて、吐出口81から外周リング46の外
周面と掘削トンネルの内壁面との間に薬液を供給する。
すると、外周リング46の外周面と掘削トンネルの内壁
面との間に供給された充填材により防波堤ができ、切削
リング45の前端側への泥水等の浸入が防止され、この
充填材により形成された防波堤の前方にて、外周リング
46の外周面と掘削トンネルの内壁面との間に供給され
た薬液が掘削トンネルの内壁面から地盤に浸透し、周辺
地盤を改良、つまり、硬化することで、一次覆工部S1
の切削部から既設トンネルT内への浸水を防止できる。
【0045】そして、切削リング45の前端周辺部の地
盤が改良されると、蓋69を開けて交換穴68より第1
連結ピン60を抜き取り、短い第2連結ピン70を外周
リング46及び前胴12に貫入することで、支持リング
56と外周リング46との連結を解除し、外周リング4
6を前胴12に固定する。この状態で、図9(b)に示す
ように、再びリングスライドジャッキ62を伸長して支
持リング56を介して内周リング47を押圧し、外周リ
ング46をその位置に停止したままで内周リング47の
みを回転しながら前進し、内周リング47により既設ト
ンネルTの一次覆工部S1 及び二次覆工部S2 を切削す
る。
【0046】この場合、外周リング46を停止したまま
内周リング47のみを前進するため、外周リング46の
外周面と充填材との接触面のシール性は確保され、泥水
が薬液側に流れ込むことはない。その後、内周リング4
7のカッタビット54a〜54dによる切削が進行して
所定の位置にくると、ここで内周リング47による切削
を終了する。このとき、内周リング47の切削により既
設トンネルT(二次覆工部S2 )は、上部及び下部が貫
通しておらずに側部が貫通しているが、薬液により周辺
地盤が硬化しているため、既設トンネルT内へ泥水等が
浸入することはない。
【0047】このように内周リング47が既設トンネル
Tの側面部を所定量切削すると、カッタヘッド21等を
解体すると共に、残存している既設トンネルTの側壁部
を図示しない建設機械により除去し、新設トンネルのセ
グメントSと掘削機本体11、外周リング46、内周リ
ング47、既設トンネルTを溶接により接合すると共に
内部にコンクリートを打設することで、既設トンネルT
と新設トンネルとの内部を連通して2つのトンネルの地
中接合作業が完了する。なお、掘削機本体11や切削リ
ング43等は新設トンネルの構造体として埋設する。
【0048】このように本実施形態の地中接合式トンネ
ル掘削機にあっては、掘削機本体11に外周リング46
と内周リング47からなる切削リング45を装着し、支
持リング56の鉤部59を内周リング47の係止部55
に係止すると共に、支持リング56と外周リング46と
を第1連結ピン60で連結し、掘削機本体11に設けら
れたリングスライドジャッキ62の駆動ロッド63を複
数の連結ねじ67を介して支持リング56に連結する一
方、カッタヘッド21のドッキングピン71を内周リン
グ47の係合溝に係合して回転可能としている。
【0049】従って、ドッキングピン71によりカッタ
ヘッド21と内周リング47を連結して回転した状態
で、リングスライドジャッキ62を伸長して支持リング
56を介して内周リング47を前方に移動することで、
カッタビット54a〜54dにより一次覆工部S1 を切
削することができ、このとき、カッタビット54a〜5
4dが一次覆工部S1 に引っ掛かって回転停止したら、
リングスライドジャッキ62を収縮して支持リング56
を介して内周リング47を後退させることで、カッタビ
ット54a〜54dと一次覆工部S1 との引っ掛かりを
解除して内周リング47を回転可能とすることができ
る。このように内周リング47の回転、前進、後退動作
によりトンネル構造物Tを円滑に切削することで掘削効
率を向上できる。
【0050】また、支持リング56と外周リング46と
を第1連結ピン60で連結することで、リングスライド
ジャッキ62により支持リング56を介して外周リング
46及び内周リング47を一体として一次覆工部S1
接触する位置まで移動することができ、この位置で、第
1連結ピン60を抜き取って支持リング56と外周リン
グ46の連結を解除した後、第2連結ピン70により外
周リング46と前胴12とを連結することで、外周リン
グ46をその位置に固定した状態で、リングスライドジ
ャッキ62により内周リング47のみを前方に移動して
一次覆工部S1を切削することができる。従って、外周
リング46及び内周リング47の一体移動及び独立移動
を円滑に行うことができる。
【0051】更に、カッタヘッド21にドッキングピン
71を出没自在なドッキングジャッキ72を装着する一
方、掘削機本体11にリング位置決めピン73を着脱自
在に装着し、ドッキングピン71及びリング位置決めピ
ン73を内周リング47の内周面に形成された掘進方向
に沿った係合溝74に係合可能としている。従って、切
削リング45を前進させるとき、リング位置決めピン7
3により内周リング47の回動を規制することで、ドッ
キングピン71が容易に内周リング47の係合溝74に
係合可能とし、係合後に、リング位置決めピン73によ
る内周リング47の回転規制を解除すると、カッタヘッ
ド17と内周リング47とを一体回転することができ
る。
【0052】なお、上述の実施形態では、切削リング4
5を前進及び後退させる切削リング移動手段をリングス
ライドジャッキ62、連結ねじ部64、支持リング5
6、連結部66、連結ねじ67等により構成したが、こ
の構成に限らず、リングスライドジャッキ62に代えて
駆動モータとし、この駆動モータにより回転するねじ軸
の先端部を支持リング56の後端部に螺合させて連結し
てもよい。
【0053】また、上述の実施形態では、内周リング4
7の先端部に、掘削位置が径方向に異なる4種類のカッ
タビット54a〜54dを周方向に沿って複数取付けた
が、カッタビットの種類は4種類に限らず、1種類であ
っても5種類以上であってもよい。そして、回転力伝達
手段(ドッキングピン71、ドッキングジャッキ72、
係合溝74)を2組設けて周方向均等間隔で配設した
が、2組に限らず、3組以上周方向均等間隔で配設して
もよい。また、ドッキングピン71に代えてコピーカッ
タ28であってもよい。
【0054】更に、上述の実施形態では、掘削機本体1
1を屈曲自在に連結した前胴12及び後胴13で構成し
たが、一つの胴としてもよく、3つ以上の胴から構成し
てもよい。また、上述の実施形態では、本発明の地中接
合式トンネル掘削機を泥水式シールド掘削機として説明
したが、土圧式シールド掘削機や岩盤を掘削するトンネ
ルボーリングマシンに適用することもできる。
【0055】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の地中接合式トンネル掘削機によ
れば、掘削機本体の前部に駆動回転可能なやや小径のカ
ッタヘッドを装着し、その外周部に径方向出没自在な複
数の伸縮カッタを装着すると共に、掘削機本体に掘進方
向に沿って移動自在で且つ周方向に回転自在な切削リン
グを設け、切削リング移動手段により切削リングを前進
及び後退可能とすると共に、回転力伝達手段によりカッ
タヘッドの回転力を前記切削リングに伝達して回転可能
としたので、切削リングに伝達して回転しながら前方に
移動することで、トンネル構造体を切削することがで
き、このとき、切削リングがトンネル構造体に引っ掛か
って回転停止したら、切削リングを後退させてトンネル
構造体との引っ掛かりを解除すると、再び、切削リング
を回転可能とすることができ、切削リングの回転、前
進、後退動作によりトンネル構造物を円滑に切削するこ
とで掘削効率を向上することができる。
【0056】また、請求項2の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機によれば、切削リング移動手段を、切削リング
の後端部に形成されたリング状の係止部と、係止部に相
対回転可能であると共に一体に前後移動可能に連結され
た支持リングと、掘削機本体に装着されて駆動ロッドの
先端部が支持リングに連結されたリングスライドジャッ
キとで構成したので、簡単な構成で切削リングの回転、
前進、後退を可能とすることができる。
【0057】また、請求項3の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機によれば、リングスライドジャッキの駆動ロッ
ドの先端部と支持リングを着脱自在な複数の連結ねじに
より連結可能としたので、リングスライドジャッキの小
さいストロークで切削リングを所定位置まで前進するこ
とができ、装置の小型軽量化を図ることができる。
【0058】また、請求項4の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機によれば、切削リングを、先端部にカッタビッ
トが装着されて後端部に係止部が形成された内周リング
と、先端部に地盤改良材の吐出口が設けられた外周リン
グとから構成し、切削リングの前進時に支持リングと外
周リングとを一体に連結し、内周リングの回転前進時に
外周リングと掘削機本体とを一体に連結する連結手段を
設けたので、外周リング及び内周リングの一体移動及び
独立移動を円滑に行うことができる。
【0059】また、請求項5の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機によれば、連結手段は、支持リングと外周リン
グとに貫入する第1連結ピンと、外周リングと掘削機本
体とに貫入する第2連結ピンとを有するので、簡単な構
成で外周リング及び内周リングの連結及び解除を行うこ
とができ、切削リングの移動を円滑に行うことができ
る。
【0060】また、請求項6の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機によれば、回転力伝達手段を、カッタヘッドと
切削リングとが係合するまで切削リングを掘進方向に沿
って移動可能で且つ周方向に回転不能に拘束する切削リ
ング位置決め手段と、カッタヘッドに設けられてカッタ
ヘッドと切削リングとを掘進方向に沿って相対移動可能
で且つ周方向に一体回転可能に係合させる切削リング係
合手段とで構成したので、切削リングを前進させるとき
には切削リング位置決め手段により切削リングの回動を
規制することで、切削リング係合手段によるカッタヘッ
ドと切削リングとの係合を容易とすることができる。
【0061】また、請求項7の発明の地中接合式トンネ
ル掘削機によれば、切削リング位置決め手段を、切削リ
ングの内周面に掘進方向に沿って形成された係合溝に係
脱自在なリング位置決めピンとし、切削リング係合手段
を係合溝に係脱自在なドッキングピンとしたので、簡単
な構成で切削リングを回動規制し、カッタヘッドと切削
リングとを円滑に係合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る地中接合式トンネル
掘削機の概略断面図である。
【図2】地中接合式トンネル掘削機の正面図である。
【図3】切削リングの構造を表す掘削機本体の下部断面
図である。
【図4】切削リングの正面図である。
【図5】切削リングの断面(図4のa−a断面及び図4
のb−b断面)図である。
【図6】切削リングと掘削機本体との連結構造を表す掘
削機本体の下部断面図である。
【図7】切削リングとカッタヘッドとの連結構造を表す
掘削機本体の前端部断面図である。
【図8】地中接合式トンネル掘削機によるトンネル接合
作業を表す概略図である。
【図9】地中接合式トンネル掘削機によるトンネル接合
作業を表す概略図である。
【符号の説明】
11 掘削機本体 12 前胴 13 後胴 18 中折ジャッキ 21 カッタヘッド 22 伸縮スポーク(伸縮カッタ) 31 カッタ旋回モータ 38 シールドジャッキ(推進ジャッキ) 42 エレクタ装置 45 切削リング 46 外周リング 47 内周リング 54a,54c,54b,54d カッタビット 55 係止部 56 支持リング 59 鉤部 60 第1連結ピン(連結手段) 62 リングスライドジャッキ(切削リング移動手段) 70 第2連結ピン(連結手段) 71 ドッキングピン(切削リング係合手段) 72 ドッキングジャッキ 73 リング位置決めピン(切削リング位置決め手段) 74 係合溝 S1 一次覆工部 S2 二次覆工部 T 既設トンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 幸司 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 原田 喜可 東京都渋谷区渋谷1丁目16番14号 東急建 設株式会社内 (72)発明者 浅川 宗則 東京都渋谷区渋谷1丁目16番14号 東急建 設株式会社内 (72)発明者 平井 幸雄 東京都渋谷区渋谷1丁目16番14号 東急建 設株式会社内 (72)発明者 平間 利昭 東京都渋谷区渋谷1丁目16番14号 東急建 設株式会社内 (72)発明者 高松 伸行 東京都渋谷区渋谷1丁目16番14号 東急建 設株式会社内 (72)発明者 外裏 雅一 東京都渋谷区渋谷1丁目16番14号 東急建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AA03 AA04 AC02 AD02 AD07 AD13 BA03 BA05 BB05 EA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本
    体を前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部
    に駆動回転可能に装着されて該掘削機本体よりもやや小
    径のカッタヘッドと、該カッタヘッドの外周部に径方向
    出没自在に装着された複数の伸縮カッタと、前記掘削機
    本体に掘進方向前後に移動自在で且つ周方向に回転自在
    に設けられた切削リングと、前記切削リングを前進及び
    後退させる切削リング移動手段と、前記カッタヘッドの
    回転力を前記切削リングに伝達する回転力伝達手段とを
    具えたことを特徴とする地中接合式トンネル掘削機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の地中接合式トンネル掘削
    機において、前記切削リング移動手段は、前記切削リン
    グの後端部に形成されたリング状の係止部と、該係止部
    に相対回転可能であると共に一体に前後移動可能に連結
    された支持リングと、前記掘削機本体に装着されて駆動
    ロッドの先端部が該支持リングに連結されたリングスラ
    イドジャッキとを有することを特徴とする地中接合式ト
    ンネル掘削機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の地中接合式トンネル掘削
    機において、前記リングスライドジャッキの駆動ロッド
    の先端部と前記支持リングは、着脱自在な複数の連結ね
    じにより連結可能であることを特徴とする地中接合式ト
    ンネル掘削機。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の地中接合式トンネル掘削
    機において、前記切削リングは、先端部にカッタビット
    が装着されて後端部に前記係止部が形成された内周リン
    グと、先端部に地盤改良材の吐出口が設けられた外周リ
    ングとを有し、前記切削リングの前進時には前記支持リ
    ングと前記外周リングとを一体に連結して前記内周リン
    グの回転前進時には前記外周リングと前記掘削機本体と
    を一体に連結する連結手段を設けたことを特徴とする地
    中接合式トンネル掘削機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の地中接合式トンネル掘削
    機において、前記連結手段は、前記支持リングと前記外
    周リングとに貫入する第1連結ピンと、前記外周リング
    と前記掘削機本体とに貫入する第2連結ピンとを有する
    ことを特徴とする地中接合式トンネル掘削機。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の地中接合式トンネル掘削
    機において、前記回転力伝達手段は、前記掘削機本体に
    設けられて前記カッタヘッドと前記切削リングとが係合
    するまで前記切削リングを掘進方向に沿って移動可能で
    且つ周方向に回転不能に拘束する切削リング位置決め手
    段と、前記カッタヘッドに設けられて該カッタヘッドと
    前記切削リングとを掘進方向に沿って相対移動可能で且
    つ周方向に一体回転可能に係合させる切削リング係合手
    段とを有することを特徴とする地中接合式トンネル掘削
    機。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の地中接合式トンネル掘削
    機において、前記切削リング位置決め手段は、前記切削
    リングの内周面に掘進方向に沿って形成された係合溝に
    係脱自在なリング位置決めピンであり、前記切削リング
    係合手段は、前記係合溝に係脱自在なドッキングピンで
    あることを特徴とする地中接合式トンネル掘削機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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