JP2003120092A - 電気錠 - Google Patents

電気錠

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JP2003120092A
JP2003120092A JP2001319822A JP2001319822A JP2003120092A JP 2003120092 A JP2003120092 A JP 2003120092A JP 2001319822 A JP2001319822 A JP 2001319822A JP 2001319822 A JP2001319822 A JP 2001319822A JP 2003120092 A JP2003120092 A JP 2003120092A
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closing member
lock opening
electric
rotor
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JP2001319822A
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English (en)
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Masato Itatsu
眞人 板津
Shinji Mori
信二 森
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動操作時に必要な操作力を低減させなが
ら、電動アクチュエータを駆動させる制御を簡略化でき
る電気錠を提供する。 【解決手段】 電気錠はロータ18及び錠開閉部材22
を備えている。モータを駆動源として駆動するロータ1
8には、突起32,32aが設けられている。錠開閉部
材22は、突起32,32aに係合可能なレバー30を
有している。錠開閉部材22は、施錠位置にあるときに
錠機構を施錠し、解錠位置にあるときに錠機構を解錠す
るようになっている。錠開閉部材22が施錠位置または
解錠位置に配置されているとき、ロータ18は錠開閉部
材22をそれぞれの位置に到達させるときの駆動方向と
同じ方向に駆動する。それにより、突起32,32aが
レバー30と係合しない位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠機構の施錠・解
錠を、電動アクチュエータの駆動もしくは手動操作によ
って行う電気錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば工場、倉庫及び住宅等のド
アにおいて、モータ等の駆動によってドアの端面からデ
ッドボルトを出没させることにより、施錠・解錠を行う
電気錠が使用されている。この電気錠は、モータを駆動
させるためのスイッチをドアから離して配置できるた
め、遠隔操作によるドアの施錠・解錠が可能となる。ま
た、複数のスイッチを1箇所にまとめて配置することが
できるため、多数あるドアの錠機構の施錠・解錠を一度
に行うことが可能となる。
【0003】しかし、手動操作によってドアの錠機構の
施錠・解錠を行う場合、モータの負荷に抗ってサムター
ン等の操作部材を回動させなければならないため、極め
て大きな操作力が必要となる。そのため、例えば実公平
6−39026号公報に示すような電気錠を用いること
によって、手動操作時の操作力低減を図ることが提案さ
れている。
【0004】具体的には、図5(a),(b)に示すよ
うに、電気錠51にはモータを駆動源として回動する駆
動ギヤ52及び被動ギヤ53が設けられている。駆動ギ
ヤ52の中心部に設けられたコネクタ57の外端側には
サムターン58が接続され、内端側にはピン54が突設
されている。また、被動ギヤ53は、同被動ギヤ53を
駆動ギヤ52に係合させるためのバネ56によって駆動
ギヤ52側に付勢されている。
【0005】図5(a)に示すように、駆動ギヤ52に
は被動ギヤ53がバネ56の付勢力によって係合されて
いる。モータを駆動すると、その回転力は駆動ギヤ52
から被動ギヤ53に伝達され、ドアの施解錠がなされ
る。また、図5(b)に示すように、サムターン58を
手動操作したときには、コネクタ57の回動に伴ってピ
ン54が被動ギヤ53に設けられた凹部55の傾斜縁に
沿って移動する。すると、被動ギヤ53は、バネ56の
付勢方向とは反対方向に移動して駆動ギヤ52から離間
される。ゆえに、サムターン58を手動操作すると、コ
ネクタ57とともに被動ギヤ53が回動し、ドアの錠機
構の施解錠がなされる。
【0006】しかし、このサムターン58は、モータの
負荷を受けずに操作できるようになったが、回動時にバ
ネ56を押し付ける力が必要である。このときの操作力
はモータの負荷を受ける場合よりも小さいが、手動操作
時において未だに大きな操作力が必要となるという問題
がある。
【0007】この問題を解決するために、特開平5−9
3479号公報に示すような電気錠も提案されている。
図6(a)に示すように、電気錠61は、モータを駆動
源として回動する作動板62及び被作動板63を備えて
いる。また、被作動板63には、操作部材としてのキー
66を差し込むことで回動するシリンダ軸67が接続さ
れるとともに、作動板62に設けられた切欠部64に係
合可能な突起65が突設されている。そして、モータを
駆動すると、例えば図6(b)に示すように、モータの
駆動力が作動板62から被作動板63に伝達され、被作
動板63が矢印F1方向に回動することによりドアの錠
機構が解錠される。
【0008】ところが、例えば図6(b)に示す状態に
おいて、シリンダ軸67にキー66を差し込み、そのキ
ー66を回動させて施錠操作しようとしても、突起65
が切欠部64に係合してしまう。そのため、被作動板6
3の動きが作動板62によって拘束されてしまい、キー
66を回動させることができない。ゆえに、作動板62
を回動させて錠機構の施解錠を行った後には、例えば図
6(c)に示すように、作動板62を矢印F2方向に回
動させて回動前の初期位置に戻さなければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の電
気錠61では、錠機構の施解錠を行うときにモータを正
逆回転させなければならない。そのためには、モータの
制御を図示しないソフトに設定されたプログラムに基づ
いて行う必要がある。ゆえに、モータを回転させる制御
が困難になる。
【0010】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、手動操作時に必要な操作力を低減
させながら、電動アクチュエータを駆動させる制御を簡
略化できる電気錠を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、電動アクチュエータを駆
動源として駆動する駆動部材と、前記駆動部材に設けら
れた係合部に係合可能な被係合部を有するとともに、施
錠位置にあるとき錠機構を施錠し、解錠位置にあるとき
錠機構を解錠する錠開閉部材とを備えた電気錠におい
て、前記錠開閉部材が施錠位置または解錠位置にあると
き、前記それぞれの位置に前記錠開閉部材を到達させる
ときの駆動方向と同じ方向に前記駆動部材を駆動させ
て、前記係合部を被係合部と係合しないように配置した
ことを要旨とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記駆動部材と前記錠開閉部材とは異
なる軸線回りに回動するものであり、その回動方向に沿
って前記係合部は所定間隔おきに設けられていることを
要旨とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、前記被係合部は、前記
錠開閉部材の回動方向に沿って複数設けられていること
を要旨とする。
【0014】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によれば、錠開閉部材が施錠
位置または解錠位置に配置されているときに駆動部材が
それぞれの位置に到達させるときの駆動方向と同じ方向
に駆動するため、錠開閉部材を手動で操作するときに係
合部が被係合部に係合してしまうことはない。そのた
め、錠開閉部材が自由に駆動可能となる。よって、手動
操作による錠機構の施錠・解錠が容易になる。
【0015】また、係合部と被係合部との係合が解除さ
れるとき、施錠位置または解錠位置に錠開閉部材を到達
させるときの駆動方向と同じ方向に駆動部材が駆動され
る。そのため、電動アクチュエータを一定量駆動させて
から停止させるだけでよいため、電動アクチュエータを
プログラム制御せずに例えばタイマーを用いて行うこと
ができる。ゆえに、電動アクチュエータを駆動させる制
御が簡単になる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、駆動部材
と錠開閉部材とが互いに異なる軸線上に配置されている
ため、電気錠をその厚さ方向に投影して見たときに駆動
部材と錠開閉部材とが重なり合う部分を小さくすること
ができる。そのため、駆動部材及び錠開閉部材を同軸上
に配置した場合よりも電気錠を薄くすることができる。
よって、例えば電気錠をドアノブの近くに配置した場
合、ドアノブの操作時に手が電気錠に接触してしまうの
を防止でき、ドアノブの操作が容易になる。
【0017】また、係合部が駆動部材の回動方向に沿っ
て複数設けられているため、隣り合う係合部同士の間隔
が小さくなる。そのため、錠開閉部材が手動操作された
後、錠開閉部材を電動アクチュエータによって駆動させ
るときに、係合部を素早く被係合部に係合させることが
できる。よって、錠機構の施解錠を素早く行うことがで
きる。その上、係合部を被係合部に係合させるのに必要
となる駆動部材の回動量が小さくなるため、電動アクチ
ュエータの消費電流を一層低減できる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、手動操作
後に電動アクチュエータを駆動して再び係合部を被係合
部に係合させるとき、万が一係合部を被係合部間に進入
させることができなくても、係合部は隣の被係合部間に
進入する。したがって、錠機構の施解錠をより確実に行
うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を建物用ドアに用い
られる電気錠に具体化した一実施形態を図1〜図4に従
って説明する。
【0020】図1に示すように、建物用ドア1には、錠
機構1aが端面3を露出させた状態で埋設されている。
錠機構1aには、建物用ドア1を開閉させるためのドア
ノブ2が取り付けられている。また、錠機構1aは、端
面3から出没して建物用ドア1の施解錠を行うためのデ
ッドボルト14を有している。
【0021】そして、建物用ドア1には電気錠11が取
付可能になっている。電気錠11を構成するケーシング
13は、表ケース13aの開口部分を図示しない裏蓋で
覆うことによって構成されている。表ケース13aには
一対の取付孔13bが設けられている。これら取付孔1
3bに図2(a)に示すネジ13cを挿通し、各ネジ1
3cを建物用ドア1に螺着させることにより、電気錠1
1が建物用ドア1に固定される。
【0022】図2(a)〜(c)に示すように、ケーシ
ング13には、回動軸12が電気錠11の厚さ方向に貫
通している。回動軸12の一端には錠機構1aの施解錠
操作を行うためのサムターン10が接続され、他端には
同回動軸12をデッドボルト14に接続するためのジョ
イント12aが取り付けられている。したがって、回動
軸12は、サムターン10を回動操作することによって
デッドボルト14を駆動するようになっている。
【0023】図2(b),(c)に示すように、回動軸
12の近傍には、錠機構1aの施解錠を検出するための
プリント基板41が配設されている。図3に示すよう
に、プリント基板41は、回動軸12が挿通される回動
軸挿通孔47と、プリント基板41上に形成される複数
のパターン部42とを備えている。各パターン部42
は、回動軸挿通孔47を中心として略弧状に形成されて
いる。パターン部42は、錠機構1aの施錠を検出する
ための施錠検出部42aと、錠機構1aの解錠を検出す
るための解錠検出部42bとからなっている。また、プ
リント基板41上においてパターン部42が設けられて
いない空きスペースには、各パターン部42に電気的に
接続されたコネクタ装着部43が設けられている。コネ
クタ装着部43には、複数の電線44が接続される図示
しないコネクタが装着されている。図2(b)に示すよ
うに、各電線44はチューブ45によってまとめられ、
クランプ46により表ケース13aにネジ止めされてい
る。そして、これら電線44はケーシング13の外方に
延出され、錠機構1aの施解錠の制御を行うコントロー
ラ71に接続されている。
【0024】また、ケーシング13内には、電動アクチ
ュエータとしてのモータ38が収容されている。モータ
38に駆動されるウオーム36は、シャフト35aを中
心として回動するウオームホイール35に噛み合ってい
る。ウオームホイール35は、シャフト34aを中心と
して回動する第1ギヤ34に噛み合っている。第1ギヤ
34は、シャフト19を中心として回動する第2ギヤ3
3に噛み合っている。第2ギヤ33には、同じくシャフ
ト19を中心として回動する駆動部材としてのロータ1
8が接続されている。すなわち、ロータ18はモータ3
8を駆動源として回動するようになっている。
【0025】図2,図4に示すように、ロータ18は、
第2ギヤ33に接続される接続部18aと、略円板状の
伝達部18bとからなっている。ロータ18には、係合
部としての突起32,32aが複数箇所(本実施形態で
は2箇所)突設されている。両突起32,32aは略円
柱状をなし、伝達部18bにおいて第2ギヤ33側に向
けて突設されている。両突起32,32aは、ロータ1
8の回動方向に沿って等間隔に設けられている。つま
り、両突起32,32aは、伝達部18bにおいて18
0°毎に配設されている。すなわち、両突起32,32
aはシャフト19を介して互いに反対側に配設されてい
る。
【0026】図2,図4に示すように、前記ケーシング
13内には、前記回動軸12に外嵌された錠開閉部材2
2が収容されている。錠開閉部材22は、ケーシング1
3内においてロータ18を介して前記モータ38の反対
側に配設されている。錠開閉部材22は回動軸12を中
心として回動可能になっており、ロータ18とは異なる
軸線回りに回動するようになっている。錠開閉部材22
は、回動軸12に外嵌される嵌合部22aと、被係合部
としてのレバー30とを備えている。錠開閉部材22
は、前記モータ38を駆動させたときに、レバー30に
前記突起32,32aが係合することにより回動するよ
うになっている。
【0027】また、各レバー30の背面には、可撓性を
有する金属片によって形成された図示しない接点が設け
られている。各接点はプリント基板41に向かい合って
おり、錠開閉部材22が回動するのに伴ってパターン部
42上を摺動するようになっている。それにより、電気
錠11の施解錠がコントローラ71によって検出される
ようになっている。
【0028】図4に示すように、各レバー30は、嵌合
部22aの外周縁から錠開閉部材22の外周方向に突出
して、それぞれ放射状に延びている。レバー30は、錠
開閉部材22の回動方向に沿って少なくとも3箇所以上
(本実施形態では6箇所)設けられている。各レバー3
0は、錠開閉部材22の回動方向に沿って等間隔に設け
られている。つまり、各レバー30は錠開閉部材22に
おいて60°毎に配設されている。なお、この角度は一
例として示したものであって、60°に限定される訳で
はない。そして、隣り合う2つのレバー30の先端部分
は、互いに補強部31によって接続されている。なお、
補強部31は設けられていなくてもよい。
【0029】したがって、この錠開閉部材22の回動に
より、建物用ドア1の錠機構1aが施解錠されるように
なっている。具体的に、錠開閉部材22は、図4(b)
に示すような施錠位置に回動されたときに錠機構1aを
施錠するようになっている。また、錠開閉部材22は、
図4(a)に示すような解錠位置に回動されたときに錠
機構1aを解錠するようになっている。
【0030】次に、本実施形態における電気錠11の施
錠動作について説明する。図4(a)に示される状態で
は、解錠検出部42b上に接点が接触することにより、
コントローラ71によって錠機構1aの解錠が検出され
ている。ここで、図示しない施錠スイッチがON操作さ
れると、モータ38が駆動されてロータ18が矢印A1
方向に回動する。それとともに、ロータ18の回転が錠
開閉部材22に伝達され、錠開閉部材22が回動する。
そして、ロータ18及び錠開閉部材22が図4(b)に
示される状態に回動されたとき、錠開閉部材22が施錠
位置に配置され、錠機構1aが施錠される。このとき、
接点と施錠検出部42aとの接触位置がコントローラ7
1で検出されることによって錠機構1aの施錠が確認さ
れると、コントローラ71は引き続きモータ38を回転
させる。そのため、ロータ18は、錠開閉部材22が施
錠位置に到達した後も停止することなく回動し、突起3
2をレバー30と係合しない位置に配置する。つまり、
ロータ18は、コントローラ71に設けられた図示しな
いタイマーによって矢印A1方向に一定量回動してから
停止する。その結果、図4(c)に示すように、突起3
2とレバー30との係合が解除され、錠開閉部材22が
モータ38の負荷を受けることなく回動可能になる。ゆ
えに、サムターン10の操作力が軽減されて錠機構1a
の施解錠が容易になる。
【0031】次に、本実施形態における電気錠11の解
錠動作について説明する図4(c)に示される状態にお
いて、図示しない解錠スイッチがON操作されると、モ
ータ38が駆動されてロータ18が矢印A2方向に回動
する。それとともに、ロータ18の回転が錠開閉部材2
2に伝達され、錠開閉部材22が回動する。そして、錠
開閉部材22が解錠位置に配置されると、錠機構1aが
解錠される。このとき、接点と解錠検出部42bとの接
触位置がコントローラ71で検出されることによって錠
機構1aの解錠が確認されると、コントローラ71は引
き続きモータ38を回転させる。そのため、ロータ18
は、錠開閉部材22が解錠位置に到達した後も停止する
ことなく回動し、突起32をレバー30と係合しない位
置に配置する。つまり、ロータ18は、コントローラ7
1に設けられた図示しないタイマーによって矢印A2方
向に一定量回動してから停止する。その結果、突起32
とレバー30との係合が解除され、錠開閉部材22がモ
ータ38の負荷を受けることなく回動可能になる。ゆえ
に、サムターン10の操作力が軽減されて錠機構1aの
施解錠が容易になる。
【0032】本実施形態によれば、以下のような効果を
得ることができる。 (1)錠開閉部材22が施錠位置または解錠位置に配置
されているときにロータ18がそれぞれの位置に到達さ
せるときの駆動方向と同じ方向に駆動するため、錠開閉
部材22を手動で操作するときに突起32,32aがレ
バー30に係合してしまうことはない。そのため、錠開
閉部材22がモータ38の負荷を受けることなく回動可
能となる。よって、手動操作による錠機構1aの施錠・
解錠が容易になる。
【0033】また、突起32,32aとレバー30との
係合が解除されるとき、施錠位置または解錠位置に錠開
閉部材22を到達させるときの回動方向と同じ方向にロ
ータ18が回動される。そのため、モータ38を一定量
回転させてから停止させるだけでよいため、モータ38
をプログラム制御せずに例えばタイマーを用いて行うこ
とができる。ゆえに、モータ38を回転させる制御が簡
単になる。
【0034】さらに、従来の特開平5−93479号公
報に記載の電気錠61では、手動操作を可能にするため
には、作動板62を作動させて錠機構の施解錠を行った
後で、作動板62を駆動前の初期位置に戻さなければな
らない。それに対して、本実施形態では、手動操作を可
能にするためには突起32,32aとレバー30との係
合を解除するだけでよい。その結果、図4(c)に示す
ロータ18の回動量B1が図6(c)に示す作動板62
の回動量B2よりも小さくて済み、モータ38の消費電
流を低減できる。
【0035】(2)ロータ18と錠開閉部材22とが互
いに異なる軸線上に配置されているため、電気錠11を
その厚さ方向に投影して見たときにロータ18と錠開閉
部材22とが重なり合う部分を小さくすることができ
る。そのため、ロータ18及び錠開閉部材22を同軸上
に配置した場合よりもケーシング13を薄く形成するこ
とができる。よって、例えば電気錠11をドアノブ2の
近くに配置した場合、ドアノブ2の操作時に手が電気錠
11に接触してしまうのを防止できる。ゆえに、ドアノ
ブ2の操作が容易になる。
【0036】(3)錠開閉部材22が手動操作された後
で、錠開閉部材22をモータ38によって駆動させるた
めには、突起32または突起32aをレバー30に係合
させる必要がある。具体的には、例えば錠開閉部材22
を施錠位置に回動した後で、手動操作によって解錠位置
に回動したときに、再びモータ38を駆動させて錠開閉
部材22を施錠位置に回動させるためには、突起32ま
たは突起32aをレバー30に係合させなければならな
い。そのためには、ロータ18を図4(c)に示す位置
から矢印A1方向に回動させなければならないが、例え
ばロータ18に突起32しか設けられていない場合に
は、突起32をレバー30に係合させるためにロータ1
8をほぼ1回転させなければならない。それに対して、
本実施形態では伝達部18bにおいて突起32,32a
が180°毎に配設されているため、この突起32aを
レバー30に係合させるためには、ロータ18を180
°弱回動させるだけでよくなる。よって、突起32aを
素早くレバー30に係合させることができる。したがっ
て、錠機構1aの施解錠を素早く行うことができる。そ
の上、突起32aをレバー30に係合させるようにすれ
ば、必要となるロータ18の回動量が小さくなるため、
モータ38の消費電流を一層低減できる。
【0037】(4)手動操作時において錠開閉部材22
が中途半端に回動されることがある。この場合、手動操
作後にモータ38を駆動して再び突起32,32aをレ
バー30に係合させるとき、突起32,32aを元々入
っていたレバー30間に進入させることができない。そ
のため、レバー30が錠開閉部材22の回動方向に沿っ
て2箇所しか設けられていないと、錠開閉部材22に別
のレバー30が設けられていないため、突起32,32
aをレバー30に係合することができない。それに対し
て、本実施形態では、レバー30が錠開閉部材22の回
動方向に沿って3箇所以上設けられている。そのため、
手動操作後にモータ38を駆動して再び突起32,32
aをレバー30に係合させるときに、突起32,32a
を元々入っていたレバー30間に進入させることができ
なくても、錠開閉部材22に別のレバー30が設けられ
ているため、突起32,32aは隣のレバー30間に進
入する。その結果、突起32,32aがレバー30に係
合することにより、ロータ18の駆動力による錠開閉部
材22の回動が可能になる。したがって、錠機構1aの
施解錠をより確実に行うことができる。
【0038】(5)特開平5−93479号公報に記載
の電気錠61では、作動板62を作動させることによっ
て錠機構の施解錠が行われた後、作動板62が駆動前の
初期位置に戻される。そのため、パターン部42には、
施錠検出部42a及び解錠検出部42bに加え、初期位
置を検出するための部分も必要となってしまう。しか
し、本実施形態の電気錠11では錠開閉部材22が初期
位置に配置されることはないため、パターン部42にお
いて初期位置を検出する部分が不要になる。よって、プ
リント基板41のコストを低減できるとともに、プリン
ト基板41の大型化を防止できる。
【0039】なお、本実施形態は以下のように変更して
もよい。 ・前記実施形態において、レバー30を錠開閉部材22
の回動方向に沿って1箇所あるいは2箇所設けてもよ
い。
【0040】・前記実施形態において、ロータ18に設
けられる突起32,32aを3箇所以上設けてもよい
し、各突起32,32aのいずれかを省略してもよい。 ・前記実施形態では、モータ38を駆動源として回動す
るロータ18が駆動部材として用いられていた。しか
し、モータ38を駆動源として往復動するクランクを駆
動部材として用いてもよい。
【0041】・前記実施形態において、モータ38を駆
動することによって、錠開閉部材22を施錠位置または
解錠位置に到達させる。そして、手動操作によって、そ
れぞれの位置に到達させるときの駆動方向とは反対方向
に錠開閉部材22を駆動した後、それぞれの位置に到達
させるときの駆動方向と同一方向にロータ18を駆動さ
せる。それにより、突起32,32aを予め隣り合うレ
バー30間に移動しておいてもよい。
【0042】次に、上記実施形態及び別例によって把握
される技術的思想を以下に記載する。 (1)請求項1〜3のいずれか一項において、少なくと
も2つの前記被係合部を補強部によって接続したことを
特徴とする電気錠。
【0043】(2)請求項1〜3、技術的思想(1)の
いずれか一項において、前記電動アクチュエータ、前記
駆動部材及び前記錠開閉部材はケーシング内に収容され
ており、そのケーシング内において、前記電動アクチュ
エータと前記錠開閉部材とが前記駆動部材を介して互い
に反対側に配設されていることを特徴とする電気錠。よ
って、技術的思想(2)によれば、電気錠をより確実に
薄くすることができる。
【0044】(3)請求項1〜3、技術的思想(1),
(2)のいずれか一項において、前記電動アクチュエー
タを駆動することによって、前記錠開閉部材を施錠位置
または解錠位置に到達させ、手動操作によって、前記そ
れぞれの位置に到達させるときの駆動方向とは反対方向
に前記錠開閉部材が駆動された後、前記それぞれの位置
に到達させるときの駆動方向と同一方向に前記駆動部材
を駆動させて、前記係合部を予め隣り合う前記被係合部
間に移動しておくことを特徴とする電気錠。よって、技
術的思想(3)によれば、電動アクチュエータによる錠
機構の施錠・解錠動作をより素早く行うことができる。
【0045】(4)電動アクチュエータを駆動源として
駆動する駆動部材と、前記駆動部材に設けられた係合部
に係合可能な被係合部を有するとともに、施錠位置にあ
るとき錠機構を施錠し、解錠位置にあるとき錠機構を解
錠する錠開閉部材とを備えた電気錠を有する建物用ドア
において、前記錠開閉部材が施錠位置または解錠位置に
あるとき、前記それぞれの位置に前記錠開閉部材を到達
させるときの駆動方向と同じ方向に前記駆動部材を駆動
させて、前記係合部を被係合部と係合しないように配置
したことを特徴とする電気錠を有する建物用ドア。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、手動操作による錠機構の施錠・解錠が容
易になる。また、電動アクチュエータを駆動させる制御
が簡単になる。
【0047】請求項2に記載の発明によれば、ドアノブ
の操作が容易になる。また、錠機構の施解錠を素早く行
うことができる。その上、電動アクチュエータの消費電
流を一層低減できる。
【0048】請求項3に記載の発明によれば、錠機構の
施解錠をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電気錠が取り付けられる建物用ドアを示す全
体斜視図。
【図2】 (a)は、電気錠の正面図、(b)は、電気
錠の内部構造を示す図、(c)は、電気錠の側断面図。
【図3】 プリント基板の正面図。
【図4】 (a)〜(c)は、ロータ及び錠開閉部材の
動きを示す説明図。
【図5】 (a)及び(b)は、従来技術における電気
錠の断面図。
【図6】 (a)〜(c)は、従来技術における電気錠
の説明図。
【符号の説明】
1a…錠機構、11…電気錠、18…駆動部材としての
ロータ、22…錠開閉部材、30…被係合部としてのレ
バー、32,32a…係合部としての突起、38…電動
アクチュエータとしてのモータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動アクチュエータを駆動源として駆動す
    る駆動部材と、前記駆動部材に設けられた係合部に係合
    可能な被係合部を有するとともに、施錠位置にあるとき
    錠機構を施錠し、解錠位置にあるとき錠機構を解錠する
    錠開閉部材とを備えた電気錠において、 前記錠開閉部材が施錠位置または解錠位置にあるとき、
    前記それぞれの位置に前記錠開閉部材を到達させるとき
    の駆動方向と同じ方向に前記駆動部材を駆動させて、前
    記係合部を被係合部と係合しないように配置したことを
    特徴とする電気錠。
  2. 【請求項2】前記駆動部材と前記錠開閉部材とは異なる
    軸線回りに回動するものであり、その回動方向に沿って
    前記係合部は所定間隔おきに設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の電気錠。
  3. 【請求項3】前記被係合部は、前記錠開閉部材の回動方
    向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の電気錠。
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