JP2003120093A - 電気錠 - Google Patents

電気錠

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JP2003120093A
JP2003120093A JP2001319823A JP2001319823A JP2003120093A JP 2003120093 A JP2003120093 A JP 2003120093A JP 2001319823 A JP2001319823 A JP 2001319823A JP 2001319823 A JP2001319823 A JP 2001319823A JP 2003120093 A JP2003120093 A JP 2003120093A
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Masato Itatsu
眞人 板津
Shinji Mori
信二 森
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動アクチュエータによる錠機構の施解錠を
効率良く行うことができる電気錠を提供することにあ
る。 【解決手段】 電気錠は、モータを駆動源として駆動す
るドライバ18及びフォローワ22を備えている。ドラ
イバ18には扇形歯車32,32aが設けられている。
また、フォローワ22には、扇形歯車32,32aに噛
み合う被係合部22aが設けられている。扇形歯車3
2,32a及び被係合部22aは複数の歯61,62を
有している。フォローワ22は、施錠位置にあるとき錠
機構を施錠し、解錠位置にあるとき錠機構を解錠する。
フォローワ22は、施錠位置または解錠位置にあるとき
に扇形歯車32,32aと被係合部22aとの噛み合い
を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠機構の施錠・解
錠を、電動アクチュエータの駆動もしくは手動操作によ
って行う電気錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば工場、倉庫及び住宅等のド
アにおいて、モータ等の駆動によってドアの端面からデ
ッドボルトを出没させることにより、施錠・解錠を行う
電気錠が使用されている。この電気錠は、モータを駆動
させるためのスイッチをドアから離して配置できるた
め、遠隔操作によるドアの施錠・解錠が可能となる。ま
た、複数のスイッチを1箇所にまとめて配置することが
できるため、多数あるドアの錠機構の施錠・解錠を一度
に行うことが可能となる。
【0003】しかし、手動操作によってドアの錠機構の
施錠・解錠を行う場合、モータの負荷に抗ってサムター
ン等の操作部材を回動させなければならないため、極め
て大きな操作力が必要となる。そのため、例えば図7
(a)〜(c)に示すような電気錠を用いることによっ
て、手動操作時の操作力低減を図ることが提案されてい
る。
【0004】図7(a)〜(c)に示すように、電気錠
51は、モータ59を駆動源として回動する駆動部材5
2及び錠開閉部材53を備えている。駆動部材52に
は、錠開閉部材53に設けられた複数の被係合部55に
係合可能な突起54が設けられている。錠開閉部材53
は、図8(a)に示す解錠位置にあるときに錠機構を解
錠し、図8(c)に示す施錠位置にあるときに錠機構を
施錠するようになっている。
【0005】すなわち、モータ59を駆動したときにそ
の回転力が駆動部材52から錠開閉部材53に伝達さ
れ、ドアの錠機構の施解錠がなされる。また、モータ5
9の駆動が終了した後に突起54と被係合部55との係
合が解除されるため、サムターン58を手動操作したと
きには、錠開閉部材53が容易に回動してドアの錠機構
の施解錠がなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、突起54
は、例えば図8(a)において2つの被係合部55間に
設けられた溝53aに進入し、図8(c)において溝5
3aから離脱する。このとき、突起54は、溝53aを
錠開閉部材53の径方向においてほぼ直線的に移動しな
がら被係合部55の係合面55aを押圧する。そのた
め、錠開閉部材53の回動量が駆動部材52の回動量よ
りも小さくなってしまう。ゆえに、駆動部材52の駆動
力を錠開閉部材53に効率良く伝達できないという問題
がある。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、電動アクチュエータによる錠機構
の施解錠を効率良く行うことができる電気錠を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、電動アクチュエータを駆
動源として駆動する駆動部材と、前記駆動部材に設けら
れた係合部に係合可能な被係合部を有するとともに、施
錠位置にあるとき錠機構を施錠し、解錠位置にあるとき
錠機構を解錠する錠開閉部材とを備えた電気錠におい
て、前記係合部及び前記被係合部は複数の歯を有してお
り、前記係合部と前記被係合部とが噛み合うことによっ
て前記駆動部材の駆動力が前記錠開閉部材に伝達され、
前記錠開閉部材が施錠位置または解錠位置にあるとき、
前記係合部と前記被係合部との噛み合いが解除されるこ
とを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記係合部に設けられた歯及び前記被
係合部に設けられた歯のうち少なくともいずれか一方に
おいて、前記各歯の噛合面を、前記駆動部材または前記
錠開閉部材の厚さ方向から見てアール状に形成したこと
を要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、前記係合部を前記駆動
部材の回転軸を介して互いに反対側に2つ配設し、前記
それぞれの係合部を前記回転軸側及びその反対側に移動
可能にし、前記両係合部を互いに離間させる方向に付勢
して、一方の係合部を前記被係合部に係合させる付勢手
段を介してこれら係合部同士を接続したことを要旨とす
る。
【0011】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によれば、係合部及び被係合
部は複数の歯を有しており、係合部と被係合部とが噛み
合うことによって駆動部材の駆動力が錠開閉部材に伝達
される。そのため、係合部及び被係合部の動きに無駄が
なくなり、錠開閉部材の駆動量と駆動部材の駆動量とが
互いに等しくなる。ゆえに、駆動部材の駆動力を錠開閉
部材に効率良く伝達できる。したがって、電動アクチュ
エータによる錠機構の施解錠を効率良く行うことができ
る。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、駆動部材
を錠開閉部材に噛み合わせるときに一方の歯の先端が他
方の歯の噛合面に当接しても、各歯の歯面は互いに滑ら
かに摺動するため、係合部側の歯と被係合部側の歯とが
確実に噛み合う。ゆえに、駆動部材及び錠開閉部材を確
実に回動させることができる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、これら係
合部は、両係合部を互いに離間させる方向に付勢する付
勢手段を介して接続されている。そのため、駆動部材を
錠開閉部材に噛み合わせるときに、万が一、係合部側の
歯と被係合部側の歯との噛み合いが悪くなることによっ
て駆動部材及び錠開閉部材の回動が困難になってしまっ
ても、付勢手段の付勢力に抗して各係合部が回転軸側に
移動する。その結果、係合部側の歯と被係合部側の歯と
の噛み合い不良が解消される。その後、付勢手段の付勢
力により係合部が被係合部側に戻り、駆動部材の駆動力
によって係合部側の歯と被係合部側の歯とが噛合する。
ゆえに、駆動部材及び錠開閉部材を確実に回動させるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を建物用ドアに用い
られる電気錠に具体化した一実施形態を図1〜図6に従
って説明する。
【0015】図1に示すように、建物用ドア1には錠機
構1aが埋設されている。錠機構1aには、建物用ドア
1を開閉させるためのドアノブ2が取り付けられてい
る。また、錠機構1aは、建物用ドア1の施解錠を行う
ためのデッドボルト14を有している。
【0016】そして、建物用ドア1には電気錠11が取
付可能になっている。電気錠11を構成するケーシング
13は、一対の取付孔13bが設けられた表ケース13
aを有している。これら取付孔13bに図2(a)に示
すネジ13cを挿通し、各ネジ13cを建物用ドア1に
螺着させることにより、電気錠11が建物用ドア1に固
定される。
【0017】図2(a)〜(c)に示すように、ケーシ
ング13には、回動軸12が電気錠11の厚さ方向に貫
通している。回動軸12の一端には錠機構1aの施解錠
操作を行うためのサムターン10が接続され、他端には
同回動軸12をデッドボルト14に接続するためのジョ
イント12aが取り付けられている。したがって、回動
軸12は、サムターン10を回動操作することによって
デッドボルト14を駆動するようになっている。
【0018】図2(b),(c)に示すように、回動軸
12の近傍には、錠機構1aの施解錠を検出するための
プリント基板41が配設されている。図3に示すよう
に、プリント基板41は、回動軸12が挿通される回動
軸挿通孔47と、プリント基板41上に形成されるパタ
ーン部42とを備えている。パターン部42は、錠機構
1aの施錠を検出するための施錠検出部42aと、錠機
構1aの解錠を検出するための解錠検出部42bとから
なっている。施錠検出部42a及び解錠検出部42b
は、回動軸挿通孔47を中心とした略弧状に形成されて
いる。また、プリント基板41上においてパターン部4
2が設けられていない空きスペースには、パターン部4
2に電気的に接続されたコネクタ装着部43が設けられ
ている。コネクタ装着部43には、複数の電線44が接
続される図示しないコネクタが装着されている。図2
(b)に示すように、これら電線44はケーシング13
の外方に延出され、錠機構1aの施解錠の制御を行うコ
ントローラ71に接続されている。
【0019】また、ケーシング13内には、電動アクチ
ュエータとしてのモータ38が収容されている。モータ
38に駆動されるウオーム36は、シャフト35aを中
心として回動するウオームホイール35に噛み合ってい
る。ウオームホイール35は、シャフト34aを中心と
して回動する第1ギヤ34に噛み合っている。第1ギヤ
34は、回転軸としてのシャフト19を中心として回動
する第2ギヤ33に噛み合っている。第2ギヤ33に
は、同じくシャフト19を中心として回動する駆動部材
としてのドライバ18が接続されている。すなわち、ド
ライバ18はモータ38を駆動源として回動するように
なっている。
【0020】図2,図4に示すように、ドライバ18
は、第2ギヤ33に接続される接続部18aと、略円板
状の伝達部18bとを備えている。ドライバ18の外周
部分には、係合部としての扇形歯車32,32aが複数
箇所(本実施形態では2箇所)に設けられている。両扇
形歯車32,32aはシャフト19を介して互いに反対
側に配設されている。両扇形歯車32,32aは、ドラ
イバ18の回動方向に沿って等間隔に設けられている。
つまり、両扇形歯車32,32aは、伝達部18bにお
いて同一円周上に180°毎に配設されている。また、
扇形歯車32,32aは、シャフト19側及びその反対
側に移動可能になっている。これら扇形歯車32,32
aは、2本の付勢手段としてのスプリング31を介して
接続されている。換言すると、各スプリング31の一端
が扇形歯車32の基端面63に接続されるとともに、各
スプリング31の他端が扇形歯車32aの基端面63a
に接続されている。また、両スプリング31はシャフト
19を介して互いに反対側に配設されている。両スプリ
ング31は、両扇形歯車32,32aを互いに離間させ
る方向に付勢させるようになっている。
【0021】図5,図6に示すように、扇形歯車32,
32aにおいて円弧状をなす部分の外側には、複数の歯
61が突設されている。各歯61の噛合面61aは、従
来から用いられている歯81(図5に二点鎖線で示す)
の噛合面81aよりも丸みを帯びている。つまり、各歯
61の噛合面61aは、ドライバ18の厚さ方向から見
てアール状をなすように形成されている。
【0022】また、図2に示すように、前記ケーシング
13内には、前記回動軸12に外嵌された錠開閉部材と
してのフォローワ22が収容されている。フォローワ2
2は、ケーシング13内においてドライバ18を介して
前記モータ38の反対側に配設されている。フォローワ
22は回動軸12を中心として同回動軸12と一体的に
回動可能になっており、ドライバ18とは異なる軸線回
りに回動するようになっている。また、フォローワ22
の背面には、可撓性を有する金属片によって形成された
図示しない接点が設けられている。接点はプリント基板
41に向かい合っており、フォローワ22が回動するの
に伴ってパターン部42上を摺動するようになってい
る。それにより、電気錠11の施解錠がコントローラ7
1によって検出されるようになっている。
【0023】図6に示すように、フォローワ22の外周
部分の一部には被係合部22aが設けられている。具体
的に、この被係合部22aは、フォローワ22の外周部
分において1箇所に設けられており、フォローワ22の
外周部分の半分を占めている。図5,図6に示すよう
に、被係合部22aの外周部分には複数の歯62が突設
されている。各歯62の噛合面62aは、フォローワ2
2の厚さ方向から見てアール状をなすように形成されて
いる。よって、前記モータ38を駆動させたとき、被係
合部22aに前記扇形歯車32,32aが噛み合うこと
により、フォローワ22が回動するようになっている。
【0024】したがって、このフォローワ22の回動に
より、建物用ドア1の錠機構1aが施解錠されるように
なっている。具体的に、フォローワ22は、図6(c)
に示すような施錠位置に回動されたときに錠機構1aを
施錠するようになっている。また、フォローワ22は、
図6(a)に示すような解錠位置に回動されたときに錠
機構1aを解錠するようになっている。
【0025】次に、本実施形態における電気錠11の施
錠動作について説明する。図6(a)に示される状態で
は、解錠検出部42b上に接点が接触することにより、
コントローラ71によって錠機構1aの解錠が検出され
ている。ここで、図示しない施錠スイッチがON操作さ
れると、モータ38が駆動されてドライバ18が矢印A
1方向に回動する。それとともに、図6(b)に示すよ
うに、扇形歯車32が被係合部22aに噛み合うことに
より、ドライバ18の回転がフォローワ22に伝達さ
れ、フォローワ22が矢印B1方向に回動する。
【0026】なお、ドライバ18をフォローワ22に噛
み合わせるときに、万が一、歯61と歯62との噛み合
いが悪くなってしまっても、スプリング31の付勢力に
抗して各扇形歯車32,32aがシャフト19側に移動
する。その結果、歯61と歯62との噛み合い不良が解
消される。その後、スプリング31の付勢力により扇形
歯車32,32aがフォローワ22側に戻る。ゆえに、
被係合部22aと扇形歯車32,32aとがスムーズに
噛み合うことにより、フォローワ22が矢印B1方向に
回動する。
【0027】その結果、フォローワ22が施錠位置に配
置され、錠機構1aが施錠される。このとき、接点と施
錠検出部42aとの接触位置がコントローラ71で検出
されることによって錠機構1aの施錠が確認されると、
コントローラ71は引き続きモータ38を回転させる。
つまり、ドライバ18は、扇形歯車32を被係合部22
aと噛み合わないように配置する。つまり、ドライバ1
8は、コントローラ71に設けられた図示しないタイマ
ーによって矢印A1方向に一定量回動してから停止す
る。その結果、図6(c)に示すように、扇形歯車32
と被係合部22aとの噛み合いが解除され、フォローワ
22がモータ38の負荷を受けることなく回動可能にな
る。
【0028】次に、本実施形態における電気錠11の解
錠動作について説明する。図6(c)に示される状態に
おいて、図示しない解錠スイッチがON操作されると、
モータ38が駆動されてドライバ18が矢印A2方向に
回動する。それとともに、図6(b)に示すように、扇
形歯車32が被係合部22aに噛み合うことにより、ド
ライバ18の回転がフォローワ22に伝達され、フォロ
ーワ22が矢印B2方向に回動する。
【0029】なお、ドライバ18をフォローワ22に噛
み合わせるときに、万が一、歯61と歯62との噛み合
いが悪くなってしまっても、スプリング31の付勢力に
抗して各扇形歯車32,32aがシャフト19側に移動
する。その結果、歯61と歯62との噛み合い不良が解
消される。その後、スプリング31の付勢力により扇形
歯車32,32aがフォローワ22側に戻る。ゆえに、
被係合部22aと扇形歯車32,32aとがスムーズに
噛み合うことにより、フォローワ22が矢印B2方向に
回動する。
【0030】その結果、フォローワ22が解錠位置に配
置され、錠機構1aが解錠される。このとき、接点と解
錠検出部42bとの接触位置がコントローラ71で検出
されることによって錠機構1aの解錠が確認されると、
コントローラ71は引き続きモータ38を回転させる。
それにより、ドライバ18は、扇形歯車32を被係合部
22aと噛み合わないように配置する。つまり、ドライ
バ18は、コントローラ71に設けられた図示しないタ
イマーによって矢印A2方向に一定量回動してから停止
する。その結果、図6(a)に示すように、扇形歯車3
2と被係合部22aとの噛み合いが解除され、フォロー
ワ22がモータ38の負荷を受けることなく回動可能に
なる。
【0031】本実施形態によれば、以下のような効果を
得ることができる。 (1)扇形歯車32,32a及びフォローワ22は複数
の歯61,62を有しており、扇形歯車32,32aと
フォローワ22とが噛み合うことによってドライバ18
の駆動力がフォローワ22に伝達される。そのため、扇
形歯車32,32a及び被係合部22aの動きに無駄が
なくなり、フォローワ22の回動量とドライバ18の回
動量とが互いに等しくなる。ゆえに、ドライバ18の駆
動力をフォローワ22に効率良く伝達できる。したがっ
て、モータ38による錠機構1aの施解錠を効率良く行
うことができる。その上、被係合部22aと扇形歯車3
2,32aとを噛み合わせるときや、被係合部22aと
扇形歯車32,32aとの噛み合いを解除するときに必
要となるドライバ18の回動量が従来よりも小さくなる
ため、モータ38の消費電流を低減できる。
【0032】(2)扇形歯車32,32a側の歯61及
び被係合部22a側の歯62において、各歯61,62
の噛合面61a,62aがドライバ18及びフォローワ
22の厚さ方向から見てアール状をなすように形成され
ている。そのため、例えば図5に示すように、扇形歯車
32,32aをフォローワ22に噛み合わせるときに歯
62の先端が噛合面61aに当接しても、各歯61,6
2の歯面は滑らかに摺動するため、扇形歯車32,32
a側の歯61とフォローワ22側の歯62とが確実に噛
み合う。ゆえに、ドライバ18及びフォローワ22を確
実に回動させることができる。
【0033】(3)扇形歯車32,32aは移動可能に
なっており、両扇形歯車32,32aを互いに離間させ
る方向に付勢するスプリング31によって接続されてい
る。そのため、ドライバ18をフォローワ22に噛み合
わせるときに、万が一、歯61と歯62との噛み合いが
悪くなることによってドライバ18及びフォローワ22
の回動が困難になってしまっても、スプリング31の付
勢力に抗して各扇形歯車32,32aがシャフト19側
に移動する。その結果、扇形歯車32,32a側の歯6
1と被係合部22a側の歯62との噛み合い不良が解消
される。その後、スプリング31の付勢力により扇形歯
車32,32aがフォローワ22側に戻り、ドライバ1
8の駆動力によって扇形歯車32,32a側の歯61と
被係合部22a側の歯62間とが噛合する。ゆえに、ド
ライバ18及びフォローワ22を確実に回動させること
ができる。
【0034】(4)フォローワ22が手動操作された後
で、フォローワ22をモータ38によって回動させるた
めには、扇形歯車32または扇形歯車32aを被係合部
22aに噛み合わせる必要がある。具体的には、例え
ば、フォローワ22を施錠位置に回動した後で、手動操
作によって解錠位置に回動したときに、再びモータ38
を駆動させてフォローワ22を施錠位置に回動させるた
めには、扇形歯車32または扇形歯車32aを被係合部
22aに係合させなければならない。そのためには、ド
ライバ18を図6(c)に示す位置から矢印A1方向に
回動させなければならないが、例えばドライバ18に扇
形歯車32しか設けられていない場合には、扇形歯車3
2を被係合部22aに噛み合わせるためにドライバ18
をほぼ1回転させなければならない。それに対して、本
実施形態ではドライバ18において扇形歯車32,32
aが180°毎に配設されているため、この扇形歯車3
2aを被係合部22aに噛み合わせるためには、ドライ
バ18を180°弱回動させるだけでよくなる。よっ
て、扇形歯車32aを素早く被係合部22aに噛み合わ
せることができる。したがって、錠機構1aの施解錠を
素早く行うことができる。その上、扇形歯車32aを被
係合部22aに係合させるようにすれば、必要となるド
ライバ18の回動量が小さくなるため、モータ38の消
費電流を一層低減できる。
【0035】(5)ドライバ18とフォローワ22とが
互いに異なる軸線上に配置されているため、電気錠11
をその厚さ方向に投影してみたときにドライバ18とフ
ォローワ22とが重なり合う部分を小さくすることがで
きる。そのため、ドライバ18及びフォローワ22を同
軸上に配置した場合よりもケーシング13を薄く形成す
ることができる。よって、例えば電気錠11をドアノブ
2の近くに配置した場合、ドアノブ2の操作時に手が電
気錠11に接触してしまうのを防止できる。ゆえに、ド
アノブ2の操作が容易になる。
【0036】なお、本実施形態は以下のように変更して
もよい。 ・前記実施形態では、スプリング31が付勢手段として
用いられていた。しかし、スポンジ、ゴム等を付勢手段
として用いてもよい。
【0037】・前記実施形態では、両扇形歯車32,3
2aがスプリング31を介して接続されていた。しか
し、スプリング31を省略することにより、両扇形歯車
32,32aを一体に形成してもよい。
【0038】・前記実施形態において、ドライバ18に
設けられる扇形歯車32,32aを3箇所以上に設けて
もよいし、扇形歯車32,32aのいずれかを省略して
もよい。
【0039】次に、上記実施形態及び別例によって把握
される技術的思想を以下に記載する。 (1)請求項1〜3のいずれか一項において、前記駆動
部材と前記錠開閉部材とは異なる軸線回りに回動するも
のであることを特徴とする電気錠。よって、技術的思想
(1)によれば、駆動部材及び錠開閉部材を同軸上に配
置した場合よりも電気錠を薄くすることができる。
【0040】(2)請求項1〜3、技術的思想(1)の
いずれか一項において、前記電動アクチュエータ、前記
駆動部材及び前記錠開閉部材はケーシング内に収容され
ており、そのケーシング内において、前記電動アクチュ
エータと前記錠開閉部材とが前記駆動部材を介して互い
に反対側に配設されていることを特徴とする電気錠。よ
って、技術的思想(2)によれば、電気錠をより確実に
薄くすることができる。
【0041】(3)電動アクチュエータを駆動源として
駆動する駆動部材と、前記駆動部材に設けられた係合部
に係合可能な被係合部を有するとともに、施錠位置にあ
るとき錠機構を施錠し、解錠位置にあるとき錠機構を解
錠する錠開閉部材とを備えた電気錠において、前記係合
部を前記駆動部材の回転軸を介して互いに反対側に配設
し、前記各係合部を前記回転軸側及びその反対側に移動
可能にし、これら係合部を、両係合部を互いに離間させ
る方向に付勢する付勢手段を介して接続したことを特徴
とする電気錠。
【0042】(4)電動アクチュエータを駆動源として
駆動する駆動部材と、前記駆動部材に設けられた係合部
に係合可能な被係合部を有するとともに、施錠位置にあ
るとき錠機構を施錠し、解錠位置にあるとき錠機構を解
錠する錠開閉部材とを備えた電気錠を有する建物用ドア
において、前記係合部及び前記被係合部は複数の歯を有
しており、前記係合部と前記被係合部とが噛み合うこと
によって前記駆動部材の駆動力が前記錠開閉部材に伝達
され、前記錠開閉部材が施錠位置または解錠位置にある
とき、前記係合部と前記被係合部との噛み合いが解除さ
れることを特徴とする電気錠を有する建物用ドア。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、電動アクチュエータによる錠機構の施解
錠を効率良く行うことができる。
【0044】請求項2及び請求項3に記載の発明によれ
ば、駆動部材及び錠開閉部材を確実に回動させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電気錠が取り付けられる建物用ドアを示す全
体斜視図。
【図2】 (a)は、電気錠の正面図、(b)は、電気
錠の内部構造を示す図、(c)は、電気錠の側断面図。
【図3】 プリント基板の正面図。
【図4】 駆動部材の正面図。
【図5】 係合部側の歯と被係合部側の歯との噛み合い
を示す図。
【図6】 (a)〜(c)は、駆動部材及び錠開閉部材
の動きを示す説明図。
【図7】 (a)は、従来技術における電気錠の正面
図、(b)は、従来技術における電気錠の内部構造を示
す図、(c)は、従来技術における電気錠の側断面図。
【図8】 (a)〜(c)は、従来技術における駆動部
材及び錠開閉部材の動きを示す説明図。
【符号の説明】
1a…錠機構、11…電気錠、18…駆動部材としての
ドライバ、19…回転軸としてのシャフト、22…錠開
閉部材としてのフォローワ、22a…被係合部、31…
付勢手段としてのスプリング、32,32a…係合部と
しての扇形歯車、38…電動アクチュエータとしてのモ
ータ、61,62…歯、61a,62a…噛合面。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動アクチュエータを駆動源として駆動す
    る駆動部材と、前記駆動部材に設けられた係合部に係合
    可能な被係合部を有するとともに、施錠位置にあるとき
    錠機構を施錠し、解錠位置にあるとき錠機構を解錠する
    錠開閉部材とを備えた電気錠において、 前記係合部及び前記被係合部は複数の歯を有しており、
    前記係合部と前記被係合部とが噛み合うことによって前
    記駆動部材の駆動力が前記錠開閉部材に伝達され、前記
    錠開閉部材が施錠位置または解錠位置にあるとき、前記
    係合部と前記被係合部との噛み合いが解除されることを
    特徴とする電気錠。
  2. 【請求項2】前記係合部に設けられた歯及び前記被係合
    部に設けられた歯のうち少なくともいずれか一方におい
    て、前記各歯の噛合面を、前記駆動部材または前記錠開
    閉部材の厚さ方向から見てアール状に形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の電気錠。
  3. 【請求項3】前記係合部を前記駆動部材の回転軸を介し
    て互いに反対側に2つ配設し、前記それぞれの係合部を
    前記回転軸側及びその反対側に移動可能にし、前記両係
    合部を互いに離間させる方向に付勢して、一方の係合部
    を前記被係合部に係合させる付勢手段を介してこれら係
    合部同士を接続したことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の電気錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200449709Y1 (ko) 2008-11-06 2010-08-03 주식회사 아이레보 기어마모방지용 전자식 문 잠금장치

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