JP2003119700A - 抄造型 - Google Patents

抄造型

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JP2003119700A
JP2003119700A JP2001317274A JP2001317274A JP2003119700A JP 2003119700 A JP2003119700 A JP 2003119700A JP 2001317274 A JP2001317274 A JP 2001317274A JP 2001317274 A JP2001317274 A JP 2001317274A JP 2003119700 A JP2003119700 A JP 2003119700A
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papermaking
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fiber
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JP2001317274A
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Koichi Sagara
幸一 相良
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルプ積層体同士の貼り合わせ面が全面に亘
って充分に貼り合わされ、強固に一体化された中空繊維
成形体を製造することができる抄造型を提供すること。 【解決手段】 繊維スラリーから複数の繊維積層体を湿
式抄造し、抄造された該繊維積層体どうしをその貼り合
わせ面において貼り合わせて一体的な中空繊維成形体を
製造する際に用いられる抄造型である。前記繊維積層体
が抄造される抄造部と、該抄造部から外方に延出する突
き合わせ面とを備えた一組の割型6、7からなり、前記
抄造部は、割型6、7が互いに突き合わされたときに該
抄造部どうしで空間が形成される立体形状を有し、互い
に突き合わされる割型6、7の前記突き合わせ面が、弾
性部材で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の繊維積層体
が同一平面上にない貼り合わせ面において貼り合わされ
て一体的に形成された繊維成形体を製造するための型に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】中空繊
維成形体の製造方法に関する従来技術としては、例え
ば、特願平11−043560号の技術が知られてい
る。この技術は、外部より内部に連通する複数の連通孔
が形成された一組の抄紙用分割型を用い、各分割型表面
にパルプ積層体を形成させた後、一組の該分割型を突き
合わせて該パルプ積層体を貼り合わせることにより、大
型の設備を必要とせず、且つ型から容易に成形品を取り
出すことができ、複雑な形状のパルプモールド成形品を
均一な肉厚で製造できるようにしたものである。
【0003】ところで、従来の中空繊維成形体の製造方
法では、割型どうしを突き合わせて複数のパルプ積層体
を貼り合わせ面で貼り合わせて一体化させる場合に、割
型の突き合わせ面の間に当該パルプ積層体の成形不良に
よるバリやスラリー中の異物等が噛み込んでしまうと、
パルプ積層体同士の貼り合わせ面が全面に亘って良好に
貼り合わされにくくなり、その後の乾燥工程への移行等
に際して、成形体が貼り合わせ面で割れたりする場合が
あった。
【0004】特に、周壁部から外側に突出するフランジ
部を有する成形体を、貼り合わせるパルプ積層体に当該
フランジ部に対応する片部を突き合わせ面から延出する
ように形成しておき、斯かる貼り合わせによって成形す
る場合には、前述のように突き合わせ面の間に噛み込み
が生じると、片部どうしの貼り合わせが不十分になるな
どその傾向が高かった。また、貼り合わせ面が同一平面
上にないパルプ積層体同士を貼り合わせて一体的に形成
する場合には、貼り合わせ面の向きによっては、貼り合
わせの際の押圧力(型締力)が伝わりにくくなることも
加わり、成形不良の発生が高くなっていた。
【0005】従って本発明の目的は、パルプ積層体同士
の貼り合わせ面が全面に亘って充分に貼り合わされ、強
固に一体化された中空繊維成形体を製造することができ
る抄造型及び中空繊維成形体の製造型を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維スラリー
から複数の繊維積層体を湿式抄造し、抄造された該繊維
積層体どうしをその貼り合わせ面において貼り合わせて
一体的な中空繊維成形体を製造する際に用いられる抄造
型であって、前記繊維積層体が抄造される抄造部と、該
抄造部から外方に延出する突き合わせ面とを備えた一組
の割型からなり、前記抄造部は、前記割型が互いに突き
合わされたときに該抄造部どうしで空間が形成される立
体形状を有し、互いに突き合わされる前記割型の少なく
とも一方の前記突き合わせ面が、弾性部材で形成されて
いる抄造型を提供することにより、前記目的を達成した
ものである。
【0007】また、本発明は、前記本発明の抄造型と、
膨張収縮自在の中子とを用いた中空繊維成形体の製造方
法であって、前記割型を組み合わせる前に該割型を繊維
スラリーに浸漬して前記抄造部に繊維積層体を抄造する
第1の工程と、該繊維積層体が抄造された該割型を組み
合わせる一方前記抄造部で形成されるキャビティ内に前
記中子を配設する第2の工程と、前記キャビティ内で前
記中子を膨出させて前記各繊維積層体を前記抄造型の内
面に押圧して前記中空繊維成形体を脱水成形する第3の
工程とを具備している中空繊維成形体の製造方法を提供
することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、その好ましい実
施の形態に基づいて図面を参照しながら説明する。
【0009】図1(a)は、本発明の抄造型用いた中空
繊維成形体の製造方法を、中空パルプモールド成形体の
製造型に適用した一実施形態により製造された中空パル
プモールド成形体(以下成形体ともいう。)を示したも
のである。図1(a)において、符号1は成形体を示し
ている。
【0010】成形体1は、形状の異なる二つの開口部1
a、1bを有し、その間に屈曲部を有している異形断面
の管状部材である。本実施形態の成形体1は、成形体1
を所定位置に取り付けるためのフランジ部2を備えてい
る。
【0011】成形体1は、図1(b)に示す二つのパル
プ積層体(繊維積層体)3、4が同一平面上にない貼り
合わせ面3a、4aにおいて貼り合わされて一体的に形
成されている。また、片部2は、貼り合わせ面3a、4
aから外側に延出する二つの片部23、24が貼り合わ
されて形成されている。
【0012】成形体1は、パルプ繊維のみで形成するこ
ともでき、パルプ繊維に加えてタルクやカオリナイト等
の無機物、ガラス繊維や炭素繊維等の無機繊維、ポリオ
レフィン等の熱可塑性合成樹脂の粉末又は繊維、非木材
又は植物質繊維、多糖類等の成分を含有していてもよ
い。これらの成分の配合量は、パルプ繊維及び該成分の
合計量に対して1〜70重量%、特に5〜50重量%で
あることが好ましい。また、成形体1には、成形助剤、
着色料、着色助剤、防かび剤等を適宜添加することがで
きる。成形体1には、サイズ剤、顔料、定着剤等を適宜
添加することができる。
【0013】成形体1には、また、エステル化パルプに
アクリル繊維を混入したものを混合することもできる。
上記エステル化パルプは、例えば、特願昭52−520
0号に開示されているような、天然セルロース、その誘
導体又はポリビニールアルコール等の合成繊維をエステ
ル化して得られるリン酸系セルロース繊維又はリン酸系
ポリビニルアルコール繊維等をいう。斯かるエステル化
パルプは、例えば、原材料としての天然セルロース、そ
の誘導体又はポリビニルアルコール等の合成繊維を、尿
素及びリン酸を反応させて得られるポリリン酸アンモニ
ウムを溶解した水溶液に尿素を数%溶解させたリン酸エ
ステル化溶液に浸し、所定時間放置した後、これを絞っ
て乾燥し、エステル化反応温度(140度前後)に加熱
して反応後常温で冷却することにより得ることができ
る。
【0014】また、成形体1は、高耐熱性を及び高耐水
性を付与する点からケイ酸ソーダ層又は/及びシリコン
樹脂層を備えていることが好ましい。
【0015】次に、本発明の抄造型を、前記成形体1の
抄造型に適用した一実施形態に基づいて図面を参照しな
がら説明する。
【0016】図2に示す本実施形態の抄造型5は、パル
プスラリー(繊維スラリー)から一対の前記パルプ積層
体3、4を湿式抄造し、抄造されたパルプ積層体3、4
どうしを前記貼り合わせ面3a、4aにおいて貼り合わ
せて一体的な前記成形体1を製造する際に用いる型であ
る。
【0017】図2に示すように、抄造型5は、一対の割
型6、7(割型7は便宜上仮想線で示している。)から
構成されている。割型6、7は、それぞれ前記パルプ積
層体3、4の抄造に用いられる以外は、その構成は同じ
である。従って、以下の説明では、割型6について説明
し、割型7についての説明は省略する。
【0018】図2に示すように、割型6は、弾性部材か
ら構成される型本体60と、型本体60を収容する金属
製の筐体61とを備えている。型本体60は、筐体61
の仕切板610(図3(c)参照)に接して背板との間
に所定のスペースSを有するように筐体61内に配され
ており、スペースSは、後述する流通孔620のマニホ
ールドとして機能するように構成されている。なお、割
型どうしを突き合わせる際の押圧力は、筐体61内に固
定された仕切板610で受けるように構成されている。
【0019】型本体60を構成する弾性部材は、その硬
さ(デューロメータ硬さ、タイプAJISK6253−
1997/ISO7619)が、好ましくは、30〜7
0、より好ましくは40〜50のものを用いることが好
ましい。30未満であると、成形体に対して押圧力が不
足して充分な貼り合わせ効果が得られなかったり、型の
変形量が過大となって成形体の寸法精度が退化する場合
があり、70を超えると、成形体に対する弾性部材の形
状追従性が低下し、片当たりが生じるため、一部に貼り
合わされない部分ができ、不良品となる場合がある。前
記弾性部材には、前記硬さを有するものであれば、特に
制限はないが、型の作製が容易な点から、例えば、型取
り用シリコーンRTV(常温加硫)ゴム等の加硫ゴムを
用いることが好ましい。
【0020】型本体60は、前記パルプ積層体3が抄造
される抄造部62と、抄造部62から外方に延出する突
き合わせ面63と、抄造部62を被覆する抄造ネット6
4とを備えている。抄造部62は、対応する割型7と突
き合わされたときに互いの抄造部どうしで前記成形体1
の外形に対応する空間が形成される立体形状を有してい
る。
【0021】前記抄造部62には、多数の流体の流通孔
620が形成されている。これらの流通孔620は、い
ずれも前記スペースSを介して後述の連通孔613に通
じている。流通孔620の断面積は、パルプ積層体の抄
造時におけるスラリーの吸引効率、脱水時における脱水
効率、脱水成形時に後述の中子8でパルプ積層体を押圧
するときの強度、得られる成形体の均一な肉付き、成形
体表面の平滑化等の点から0.03〜0.3cm2であ
ることが好ましく、0.03〜0.15cm2であるこ
とがより好ましい。流通孔620は、同様の点から、抄
造部61の表面において開口部が1cm2当たり1/1
0〜1個、特に1/4〜1/2個形成されるように設け
ることが好ましい。
【0022】また、抄造部62には、前記片部23の厚
みに対応した段差を有する凹部623が形成されてい
る。抄造部62の表面には、必要に応じて流通孔620
間を結ぶように流通溝を形成することもできる。この流
通溝により、抄造、脱水成形の際のパルプスラリー中の
液体分の排出を流通孔620を通じてスムーズに外部に
排出することができる。
【0023】前記突き合わせ面63は、前記パルプ積層
体3及び貼り合わされるパルプ積層体4の形態に対応し
た凹凸を有しており、当該突き合わせ面63が同一平面
上にないように形成されている。このように、パルプ積
層体3及び4の形態を突き合わせ面が同一平面上にない
場合においても当該突き合わせ面を弾性部材で形成する
ことにより、貼り合わせの際の押圧力が均一に伝わり易
くなり、パルプ積層体同士の貼り合わせがより良好に行
われるように構成されている。また、突き合わせ面63
が弾性部材で形成されているため、パルプ積層体6の貼
り合わせ面63にバリが形成されていて割型7との突き
合わせの際に、当該バリが両割型の突き合わせ面の間に
噛み込まれたり、両割型の突き合わせ面の間にパルプス
ラリー中の異物等が噛み込まれた場合にも、突き合わせ
面63が柔軟に変形できるため、パルプ積層体どうしの
貼り合わせ面が全面に亘って良好に貼り合わされるよう
に構成されている。
【0024】抄造ネット64は、この種の繊維成形体の
製造に用いられる通常の目開き、線径のものを特に制限
なく用いることができる。抄造ネット64の材質は、特
に限定されるものではないが、例えば、植物繊維、動物
繊維等の天然素材、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、再生
樹脂、半合成樹脂等の合成樹脂素材、ステンレス、銅、
真鍮等の金属素材等が挙げられる。
【0025】本実施形態の抄造型5では、抄紙ネット6
4は、その周縁部がステープラーの針のようなコ字状の
留め具65で抄造部62の外縁部で固定されている。
【0026】また、本実施形態の抄造型5は、型本体6
0における成形体1の開口部1bに対応する部分の外側
に位置する部分に後述する中子8の一端部を固定するた
めの係合治具66が取り付けられており、抄紙工程にお
けるスラリー中での中子8の取り付け、取り外し作業が
容易に行えるように構成されている。
【0027】前記筐体61の上面部には、キャビティに
通じる開口部を形成する半円形状の凹部611が形成さ
れており、この凹部611の外縁部には、上方に起立す
る半円筒状の壁部612が形成されている。この壁部6
12は、割型7の対応する壁部712とともに周壁部6
7を構成し、この周壁部67と筐体61の上面部及び割
型7の筐体71の上面部との間で中子8の円筒状の装着
ヘッド80(図5参照)の装着部が形成されるように構
成されている。
【0028】筐体61の側面部には、外部と前記スペー
スとを連通する連通孔613が形成されている。そし
て、この連通孔613に、負圧源又はコンプレッサーに
通じる配管(図示せず)の接続口が接続され、前記スペ
ースS、前記仕切板610、流通孔620を通じてパル
プスラリー中の液体分を吸引排出して前記抄造ネット6
4上にパルプ積層体3を抄造したり、パルプスラリー中
に空気を噴射して抄造ネット64の洗浄を行ったりでき
るように構成されている。また、図には示していない
が、筐体61の側面部には、割型7の筐体71との間で
互いに係合して両割型の突き合わせ状態を保持できるよ
うに留め具が取り付けられている。
【0029】筐体61の下面部には、キャスター(図示
せず)が取り付けられており、割型7との突き合わせ
等、パルプスラリー中での割型6の移動がスムーズに行
えるように構成されている。
【0030】上記構成の割型6は、例えば、図3に示す
ようにして作製することができる。なお、図3において
は、割型6は簡略化して示している。先ず、図3(a)
に示すように、抄造するパルプ積層体の外面形状に合わ
せて木型9を作製し、背板を取り外した筐体61の前記
仕切板610との間に、型本体60を形成するゴムの充
填スペースが形成されるように当該木型9をセットす
る。
【0031】次に、前記仕切板610に所定間隔おきに
設けられた多数の貫通孔に前記流通孔620を形成する
ピン中子90を挿入し、さらに型本体60を形成するゴ
ムを木型9と仕切板610の間に充填する。そして、所
定の硬度にゴムが硬化した後、図3(b)に示すよう
に、ピン中子90を引き抜き、図3(c)に示すよう
に、木型9を分離し、背板を取り付けて抄造型6の作製
を完了する。
【0032】次に、本発明の中空繊維成形体の製造方法
を、前記抄造型5を用いた前記成形体1の製造方法に適
用した一実施形態に基づいて、図4〜図6を参照しなが
ら説明する。なお、これらの図において、割型、中子、
パルプ積層体、成形体等は便宜上簡略化して示してい
る。
【0033】図4に示すように、先ず、割型6、7を、
パルプスラリーを湛えたプールP内の該パルプスラリー
中に浸漬し、各割型の抄紙部62、72に形成された前
記流通路620、720を通じてパルプスラリーを吸引
し、各割型の前記抄造ネット上に前記パルプ繊維を堆積
させ、前記積層体3、4を抄造する。
【0034】パルプスラリーは、パルプ繊維と水のみか
らなるものが好ましく用いられる。また、パルプスラリ
ーは、パルプ繊維と水に加えてタルクやカオリナイト等
の無機物、ガラス繊維やカーボン繊維等の無機繊維、ポ
リオレフィン等の熱可塑性合成樹脂の粉末又は繊維、非
木材又は植物質繊維、多糖類等の成分を含有していても
よい。これらの成分の配合量は、パルプ繊維及び該成分
の合計量に対して1〜70重量%、特に5〜50重量%
であることが好ましい。また、パルプスラリーには、パ
ルプ繊維の分散剤、成形助剤、着色料、着色助剤、防か
び剤等を適宜添加することができる。繊維スラリーに
は、サイズ剤、顔料、定着剤等を適宜添加することがで
きる。
【0035】また、パルプスラリーには、前記エステル
化パルプを含むスラリーにアクリル繊維を混入して叩解
したものを混合することもできる。
【0036】次に、パルプ積層体3、7を前記抄造ネッ
ト上に形成した後、第2の工程に移行する。本実施形態
では、第2の工程は、図5に示すように、プールPに湛
えられた前記パルプスラリー中で行う。第2の工程で
は、割型6、7を前記パルプ積層体3、4の前記貼り合
わせ面どうしが当接するように、割型6、7の突き合わ
せ面どうしを付き合わせる。この際、割型6、7の突き
合わせ面が弾性部材で形成されているため、パルプ積層
体6、7の貼り合わせ面にバリが形成されていて当該バ
リが両割型の突き合わせ面の間に噛み込まれたり、両割
型の突き合わせ面の間にパルプスラリー中の異物等が噛
み込まれた場合にも、弾性部材で形成された突き合わせ
面どうしが柔軟に変形できるため、パルプ積層体3、4
どうしの貼り合わせ面が全面に亘って良好に貼り合わさ
れる。この割型6、7同士を突き合わせる際には、膨張
収縮自在で中空の弾性体からなるチューブ状の形態の中
子8をパルプ積層体3、4の内に配設する。
【0037】中子8は、弾性体からなるものであれば特
に制限なく用いることができるが、耐久・耐熱性の成形
性等の点から、天然ゴム、ウレタン、フッ素系ゴム、シ
リコーン系ゴム又はエラストマー等の合成ゴム等の弾性
体で構成されたものを用いることが好ましい。
【0038】中子8は上端部に筒状のヘッド80を備え
ており、このヘッド80を前記抄造型5の前記装着部に
装着することで支承されるように構成されている。ま
た、中子8は下端部に前記係合治具66に係合されるリ
ング状の治具(図示せず)を備えている。ヘッド80に
は、コンプレッサー又は吸引ポンプに通じる管体(図示
せず)が接続され、中子8内と該管体とが連通するよう
に設けられている。そして、これらコンプレッサー又は
吸引ポンプによって後述する流体を中子8内に供給した
り該流体を中子8内から排出できるように構成されてい
る。中子8は、下端部に前記型本体60の係合治具66
に係合されるリング状の係合治具(図示せず)を有して
おり、該係合治具と係合治具66とを係合させて下端部
を固定し、割型6、7を突き合わせながら、ヘッド80
を前記装着部に装着することで、成形体1の開口部1a
から1bに亘るように中子8が配設されるように構成さ
れている。
【0039】割型6、7を突き合わせて抄造型5を閉じ
る際にもパルプスラリーを吸引しておくことが好まし
い。これにより、パルプ積層体3、4の貼り合わせ部分
(継ぎ目)の内側にパルプ繊維を堆積させ、得られる繊
成形体を、継ぎ目、段差の無い、強度の高いものとする
ことができる。
【0040】中子8を前記キャビティ内に配設した後、
脱水工程(第3の工程)に移行する。脱水工程は、抄造
型5及び中子8を、パルプスラリーを湛えたプール内の
該パルプスラリーから引き上げて行う。なお、脱水は、
抄造型5及び中子8を該パルプスラリーから引き上げる
前から行うこともできる。
【0041】この脱水工程では、中子8に流体を供給
し、中子8を膨出させて前記パルプ積層体3、4を抄造
型5の内面(キャビティ形成面)に押圧した後に、抄造
型5及び中子8をプールP内のパルプスラリーから引き
上げ、更にパルプ積層体3、4を抄造型5の内面に押圧
しつつ、パルプ積層体3、4どうしを脱水成形して成形
体1を形成する。このように、プールP内のパルプスラ
リー中で中子8を膨出させることで、得られる成形体1
を、継ぎ目、段差の無い、強度の高いものとすることが
できる。
【0042】中子8を膨出させるために用いる流体に
は、例えば空気(加圧空気)、熱風(加熱された加圧空
気)、蒸気、過熱蒸気等の気体、油(加熱油)、その他
の液が挙げられる。特に、空気、熱風、過熱蒸気を用い
ることが、操作性等の点から好ましい。中子8内に流体
を供給する圧力は、脱水に供するパルプ積層体に応じて
適宜設定することができるが、0.01〜5MPa、特
に0.1〜3MPaであることが好ましい。
【0043】脱水工程では、中子8を膨出させて成形体
1を抄造型5の内面に押圧する一方で、引き続き前記流
通孔620、720を通じて成形体1の水分を負圧吸引
して脱水する。このように、中子8による押圧に加え
て、流通孔620、720を通じて成形体1の水分が吸
引されることで、成形体1が内部より均一に押圧され、
肉厚が均一化されながらその脱水が速やかに行われる。
【0044】成形体1を所定の含水率まで脱水できた
ら、前記流通孔620、720を通じた負圧吸引を停止
するとともに、中子8内の流体を排出して中子8を収縮
させる。そして、割型6、7を開いて湿潤状態の成形体
1及び中子8を抄造型5から離型する。
【0045】脱水工程を終えたときの成形体1の含水率
は、乾燥工程への移行時の損傷防止、脱水効率等の点か
ら、30〜70%であることが好ましく、40〜60%
であることがより好ましい。
【0046】成形体1の脱水を終えた後、脱水を終えた
湿潤状態の成形体1及び中子8を、図6に示すように、
そのまま乾燥型10の割型100、101間に配設し、
乾燥工程(第4の工程)に移行する。
【0047】乾燥型10を構成する割型100、101
は、アルミニウム等の金属製のブロックを主体として構
成されている。割型100、101は、内部に加熱ヒー
ター等の加熱手段100a、101aを具備し、成形す
る成形体の外形形状に対応する収容部100b、101
b及び収容部100b、101bの表面において開口し
外部に通じる流通孔(図示せず)を備えている。また、
乾燥型は、中子8の下端部の前記係合治具が係合される
係合治具(図示せず)を備えている。
【0048】次に、成形体1を収容部100b、101
cで形成されるキャビティ内に収容した後、前記加熱手
段100a、101aにより乾燥型10を所定温度に加
熱する。乾燥型4による温度は、成形体1の焦げ付き防
止、乾燥効率の点から100〜250℃であることが好
ましく、150〜220℃であることがより好ましい。
【0049】その一方で、中子8に流体を供給して中子
8を膨出させ、成形体1を乾燥型10の内面に押圧して
成形体1を内側から加圧しながら乾燥する。中子8内に
流体を供給する圧力は、乾燥に供する成形体に応じて適
宜設定することができるが、0.01〜5MPa、特に
0.1〜3MPaであることが好ましい。中子8を膨出
させるために用いる流体は、脱水工程におけると同様の
流体を用いることができる。
【0050】乾燥工程では、中子8を膨出させて成形体
1を乾燥型10の内面に押圧する一方で、引き続き前記
流通孔を通じて成形体1の水分を負圧吸引して乾燥す
る。このように、中子8による押圧に加えて、流通孔を
通じて成形体1の水分が吸引されることで、成形体1が
内部より均一に押圧され、肉厚が均一化されながらその
乾燥が速やかに行われる。
【0051】成形体1を所定の含水率まで乾燥できた
ら、前記流通孔を通じた負圧吸引を停止するとともに、
中子8内の流体を排出して中子8を収縮させる。
【0052】そして、所定時間経過後、割型100、1
01を開き、乾燥型10から成形体1を取り出す。さら
に、前記係合治具どうしの係合を解き、成形体1の中か
ら中子8を引き出して乾燥工程を終了する。
【0053】乾燥工程を終えた後、必要に応じて、トリ
ミング処理、別部材の取付け、内外表面の樹脂層による
被覆処理、印刷処理、撥水性処理等の各種処理を施すこ
とができる。特に、乾燥後、ケイ酸ソーダ(水ガラス)
又は/及びシリコーン樹脂を表面に塗布する等してケイ
酸ソーダ層又は/及びシリコーン樹脂層を設けることに
より、高耐熱性を及び高耐水性を有するものとすること
もできる。
【0054】このようにして製造された本実施形態の成
形体1は、異形断面を有し二箇所で屈曲する複雑な屈曲
形態を有しており、継ぎ目がなく、薄肉、軽量で肉厚の
均一な強度の高いものである。また、フランジ部2を備
えているため、所定の部位に固定した上で両端部に管等
を連結することができる。端部の損傷を抑えることがで
きる。さらに、成形体1は高い吸音性を有しているた
め、内部に固体、気体等が流れた場合の当該流れに起因
する音の消音効果にも優れている。
【0055】本実施形態の抄造型5を用いたパルプモー
ルド成形体の製造方法では、抄造型を構成する割型の突
き合わせ面どうしが弾性部材で形成されているため、パ
ルプ積層体の貼り合わせ面にバリが形成されていて割型
どうしの突き合わせの際に、当該バリが両割型の突き合
わせ面の間に噛み込まれたり、両割型の突き合わせ面の
間にパルプスラリー中の異物等が噛み込まれた場合に
も、突き合わせ面どうしが柔軟に変形できるため、パル
プ積層体どうしの貼り合わせ面が全面に亘って良好に貼
り合わされる。とくに、片部23、24が貼り合わされ
たフランジ部を良好に貼り合わせることができる。
【0056】また、割型の突き合わせ面が弾性部材で形
成されているため、抄造ネットの取付、取り外しを簡便
に行うことができる。
【0057】また、割型の突き合わせ面が、突き合わせ
る割型及び貼り合わせるパルプ積層体どうし貼り合わせ
面に対応する凹凸を有し、同一平面上にないように形成
されているため、貼り合わせの際の押圧力が均一に伝わ
り易くなり、パルプ積層体同士の貼り合わせがより良好
に行われる。
【0058】また、前記抄造型1を用いた本実施形態の
中空繊維成形体の製造方法では、パルプスラリー中にお
いて割型6、7を組み合わせて抄紙型5を形成した後
に、割型6、7をパルプスラリーから引き上げ、中子8
でパルプ積層体3、4をその内側から押圧して脱水成形
するようにしたので、湿潤状態のパルプ積層体3、4ど
うしが脱水されながら一体化され、継ぎ目のない肉厚の
均一な成形体1を形成することができる。
【0059】また、抄造型5を割型6、7に分割してい
るため、複雑なキャビティ形状を形成することができ、
そのため、デザインに制約を受けない種々の複雑な形状
を有する中空繊維成形体を製造することができる。
【0060】また、抄造工程において用いた中子8をそ
のまま乾燥工程において用いるようにしたので、抄造工
程から乾燥工程へスムーズに移行することができる。ま
た、乾燥工程において、中子8で成形体1を内側から乾
燥型10の内面に押圧しながら乾燥するため、効率よく
乾燥することができる上、肉厚が均一でしかも薄肉で高
い強度の成形体を製造することができる。
【0061】本発明は、前記各実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、
適宜変更することができる。
【0062】本発明は、前記実施形態におけるように、
抄造型を構成する割型の突き合わせ面をいずれも弾性部
材で形成することが好ましいが、何れか一方の割型の突
き合わせ面を金属などの剛体で形成することもできる。
また、前記実施形態のように、型本体の全体を弾性部材
で形成することが好ましいが、突き合わせ面が弾性部材
で形成される形態であれば、型本体の一部を金属等の剛
性部材で形成し、両者を組み合わせた形態とすることも
できる。また、本発明の抄造型における割型の抄造部
は、割型が互いに突き合わされたときに該抄造部どうし
で空間が形成される立体形状を有していれば、その抄造
部の形態は特に限定されるものではなく、凹状、凸状、
凹凸状何れの立体的形状を有していても良い。
【0063】また、本発明は、前記実施形態におけるよ
うに、部分的に外方に延出するフランジ部を有する中空
繊維成形体のほか、貼り合わせ部分の全域から外方に向
けて延出するフランジ部を有する中空繊維成形体の製造
にも好適に用いることができる。また、貼り合わせる繊
維積層体には、一方にのみフランジ部を形成する片部を
形成していてもよく、両方に形成してもよい。
【0064】本発明は、前記実施形態におけるように、
中子8を膨出させてパルプ積層体3、4を抄造型5の内
面に押圧するとともに、前記流通孔620、720を通
じて中空繊維成形体1に含まれる水分を吸引して脱水す
ることが好ましいが、脱水工程における脱水方法は、こ
れに限定されるものではない。例えば、中子を用いた押
圧脱水、流通孔620、720を通じた吸引脱水、中子
8を膨出させずに中空繊維成形体1内に圧縮空気等の脱
水用流体をブローさせるブロー脱水をそれぞれ単独又は
適宜組み合わせて行うこともできる。
【0065】本発明、前記実施形態におけるように、パ
ルプ積層体3、4を脱水時に一体化させて成形体1を形
成した後に、成形体1を乾燥型10内においてさらに内
側から押圧しながら乾燥するようにすることが好ましい
が、脱水工程を終えた後に、湿潤状態の成形体1と中子
8とを分離し、成形体1のみを乾燥機で乾燥することも
できる。
【0066】また、前記実施形態では、パルプ積層体
3、4を一体化して二つの開口部を有する成形体1を形
成するようにしたが、複数の繊維積層体を一体化して一
端が開口し他端が閉じた成形体を形成した後に、他端を
切断する等して二つの開口部を有する成形体とすること
もできる。
【0067】また、前記実施形態では、脱水工程から乾
燥工程への移行時に、成形体1及び中子8のみを移動さ
せるようにしたが、割型6、7の流通孔620、720
を利用して移行することもできる。この脱水工程から乾
燥工程への移行に際しては、先ず、抄造型5の何れか一
方の割型の流通孔を通じて成形体1を負圧吸引した状態
で該割型と中子8とを併せて移動する。そして、該割型
に対向させて対応する乾燥型10の割型を配置し、該割
型どうしを突き合わせた後に、乾燥型の割型の流通孔を
通じて成形体1を負圧吸引する一方で、抄造型の割型の
流通孔から圧縮空気を噴射して成形体1を該割型から離
間する。その後、該割型を退避させ、対応する乾燥型の
他の割型を配設し、両割型を組み合わせて成形体1を中
子8と共に乾燥型のキャビティ内に配設する。この移行
方法は、長尺の成形体や肉厚の薄いものなど湿潤状態に
おいて強度が得られないものに特に好適である。
【0068】また、前記実施形態では、二つの割型から
なる抄造型、乾燥型を用いるようにしたが、製造する成
形体の形状に応じて三つ以上の割型を組み合わせること
によって所定形状のキャビティが形成される抄造型、乾
燥型を用いることもできる。また、前記実施形態では、
上下二つの繊維積層体から成形体を一体的に成形するよ
うにしたが、上下に加えて、長さ方向に分割された繊維
積層体から成形体を一体的に成形することもできる。
【0069】また、前記実施形態では、抄造型と乾燥型
のキャビティの形状をほぼ同一形状のものとしたが、異
なる形状とし、乾燥工程において中子8で乾燥型の内面
に成形体1を内側から押圧させたときに当該成形体1に
変形を加えて曲げ、ねじれ等を付与することもできる。
【0070】また、本発明は、前記実施形態におけるよ
うに、キャビティの形成面を覆う抄造ネットを備えた割
型を用いることが好ましいが、前記抄造ネット以外に不
織布その他の液透過性材料でキャビティの形成面を覆う
ようにすることもできる。また、キャビティ形成面が多
孔質に形成された割型を用いる等して液透過性材料を備
えていない割型を用いることもできる。
【0071】また、本発明の中空繊維成形体の製造方法
は、前記実施形態におけるように、二つの開口部を有し
ている中空繊維成形体の製造に特に好適であるが、三つ
以上の開口部を有する中空繊維成形体の製造にも適用す
ることができる。
【0072】また、前記実施形態では、一つの中子を用
いたが、成形する前記成形体の形状に応じて、複数の中
子を用いることもできる。
【0073】また、本発明は、製造する成形体の形状に
応じて抄造型及び乾燥型の割型どうしの間で成形体への
圧縮空気の吹き付け又は成形体の吸着を行って両型間で
直接移行を行うようにすることもできる。
【0074】また、本発明において、成形体の屈曲部
は、二次元的に屈曲していてもよく、三次元的に屈曲し
ていてもよい。また、本発明は、屈曲部以外に、ねじれ
部を有する中空繊維成形体、ねじれ部及び屈曲部を有す
る中空繊維成形体の製造にも適用することができる。
【0075】また、本発明において、成形体の断面形態
は、屈曲部やねじれ部の形態に応じて適宜変更すること
ができる。また、例えば、差込嵌合による連結が可能な
ように成形体の端部の口径を代えたり、テーパ等を付与
することもできる。
【0076】本発明の中空繊維成形体の用途は、特に限
定されるものではないが、例えば、小口径又は異型等の
中空容器等の中空成形体に好ましく用いることができ
る。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、パルプ積層体同士の貼
り合わせ面が全面に亘って充分に貼り合わされ、強固に
一体化された中空繊維成形体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空繊維成形体の製造方法をパルプモ
ールド成形体の製造方法に適用して製造されるパルプモ
ールド成形体の一形態を模式的に示す図であり、(a)
は中空パルプモールド成形体を示す斜視図、(b)は
(a)の中空パルプモールド成形体に用いられるパルプ
積層体を示す図である。
【図2】本発明の抄造型を構成する割型の一実施形態を
模式的に示す図である。
【図3】本発明の抄造型を構成する割型の製造方法を模
式的に示す断面図であり、(a)は型枠内に樹脂を充填
して型本体を作製している状態を示す図、(b)は流通
孔を形成するピン中子を引き抜いた状態を示す図、
(c)は筐体の背板を装着して抄造型を形成した状態を
示す図である。
【図4】本発明の中空繊維成形体の製造方法における繊
維積層体の抄造工程を模式的に示す断面図である。
【図5】本発明の中空繊維成形体の製造方法における繊
維積層体どうしを貼り合わせ面どうしで貼り合わせて一
体化している状態を模式的に示す断面図である。
【図6】本発明の中空繊維成形体の製造方法における乾
燥工程を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 中空繊維成形体 3、4 パルプ積層体(繊維積層体) 5 抄造型 6、7 割型 8 中子 10 乾燥型

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維スラリーから複数の繊維積層体を湿
    式抄造し、抄造された該繊維積層体どうしをその貼り合
    わせ面において貼り合わせて一体的な中空繊維成形体を
    製造する際に用いられる抄造型であって、 前記繊維積層体が抄造される抄造部と、該抄造部から外
    方に延出する突き合わせ面とを備えた一組の割型からな
    り、 前記抄造部は、前記割型が互いに突き合わされたときに
    該抄造部どうしで空間が形成される立体形状を有し、 互いに突き合わされる前記割型の少なくとも一方の前記
    突き合わせ面が、弾性部材で形成されている抄造型。
  2. 【請求項2】 前記突き合わせ面が、同一平面上にない
    請求項1記載の抄造型。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の抄造型と、膨張収縮自在
    の中子とを用いた中空繊維成形体の製造方法であって、 前記割型を組み合わせる前に該割型を繊維スラリー中に
    浸漬して前記抄造部に繊維積層体を抄造する第1の工程
    と、該繊維積層体が抄造された該割型を組み合わせる一
    方前記抄造部で形成されるキャビティ内に前記中子を配
    設する第2の工程と、前記キャビティ内で前記中子を膨
    出させて前記各繊維積層体を前記抄造型の内面に押圧し
    て前記中空繊維成形体を脱水成形する第3の工程とを具
    備している中空繊維成形体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第3の工程に引き続き、脱水成形さ
    れた前記中空繊維成形体とともに前記中子を乾燥型内に
    配設し、該中子を膨出させて該中空繊維成形体を該乾燥
    型の内面に押圧しながら乾燥する第4の工程を具備して
    いる請求項3記載の中空繊維成形体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の工程を前記第1の工程におけ
    る前記繊維スラリー中で行う請求項3又は4記載の中空
    繊維成形体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007098635A1 (fr) * 2006-02-15 2007-09-07 Forest Machinery Corp. Limited Produit moulé en pâte fibreuse et son procédé de fabrication

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WO2007098635A1 (fr) * 2006-02-15 2007-09-07 Forest Machinery Corp. Limited Produit moulé en pâte fibreuse et son procédé de fabrication

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