JP2003118575A - 連動検査装置 - Google Patents

連動検査装置

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JP2003118575A
JP2003118575A JP2001316489A JP2001316489A JP2003118575A JP 2003118575 A JP2003118575 A JP 2003118575A JP 2001316489 A JP2001316489 A JP 2001316489A JP 2001316489 A JP2001316489 A JP 2001316489A JP 2003118575 A JP2003118575 A JP 2003118575A
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Sueichi Yada
末一 矢田
Yasunobu Iwata
康伸 岩田
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連動装置の検査における検査員の負担の軽減
を図るとともに、連動検査に要する時間の短縮を図る。 【解決手段】 連動検査装置12は、所定の入力情報に
対して連動装置10が正しく動作したときに連動装置1
0から取得されるべき基準出力情報32を記憶する記憶
部22と、その入力情報と同じ検査入力情報に対して連
動装置10から取得された検査出力情報と基準出力情報
とを比較する制御部20と、を備え、比較結果に基づい
て連動装置10の検査出力が行われる。こうすれば、正
しい出力結果との比較が連動検査装置12によって自動
的に行われるので、その分、検査員の負担を減らすこと
ができるとともに、検査をより迅速に行うことが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道の信号保安シ
ステムにおいて、信号機、転てつ機等を制御するための
連動装置が正しく動作するか否かの検査を行う連動検査
装置に関し、特に、連動検査を自動的に行うことを可能
とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道の駅構内における列車の停車、通
過、入換等の運転に際しては、列車の進路に関連する信
号機および転てつ機を安全かつ確実に連動させる必要が
あり、連動装置はその役割を担っている。連動装置に対
しては、定期的に、連動検査と呼ばれる動作試験が実施
されている。
【0003】従来の連動検査では、連動装置の動作機能
を示す連動図表に基づいて検査チェックリストが予め作
成され、その検査チェックリストにしたがって検査員が
連動制御盤および模擬軌道スイッチ盤を操作し、その連
動装置によって制御される信号機あるいは転てつ機の動
作状態(応答)がその検査チェックリストどおりである
か否かを検査員が目視で確認するという方法が採用され
ていた。
【0004】これを図5を参照して説明すると、検査員
50が、検査チェックリスト52にしたがって連動装置
54に接続された連動制御盤56および模擬軌道スイッ
チ盤58を操作すると、連動装置54に、これらの操作
に応じた制御入力情報および模擬軌道情報(以下、これ
らを検査入力情報と記す)が入力される。連動装置54
は、その検査入力情報に対する応答として制御対象装置
(すなわち信号機および転てつ機)に対する制御内容
(すなわち信号出力内容、転てつ機の動作位置)および
軌道回路条件を示す情報(以下、これらを検査出力情報
と記す)を出力し、この検査出力情報の内容が連動制御
盤56において表示出力される。検査員50は、表示さ
れた内容が検査チェックリストどおりであるか否かを確
認して、連動装置54が正しく動作したか否かを判定す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように、従来の連動検査は、検査員による手動操作や
表示出力の目視確認に基づいて行われており、検査員へ
の負担が大きかった。特に、進路数が多い駅での連動検
査では、検査項目数が増大する分、さらに検査員への負
担が増大するとともに、検査に要する時間も増大してし
まうという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる連動検査
装置は、所定の入力情報に対して連動装置が正常に動作
した時に該連動装置から取得されるべき所定の情報を基
準出力情報として記憶する基準出力情報記憶部と、前記
入力情報と同じ検査入力情報に対して連動装置から取得
された検査出力情報を取得する情報取得部と、前記検査
出力情報と前記基準出力情報とを比較する比較部と、を
備え、前記比較に基づく連動装置の検査を行う。こうす
れば、所定の入力に対する出力結果と正しい出力結果と
の比較が自動的に行われるので、その分、検査員の負担
を減らすことができるとともに、検査をより迅速に行う
ことが可能となる。
【0007】また本発明では、上記連動検査装置は、上
記基準出力情報に対応する入力情報を基準入力情報とし
て記憶する基準入力情報記憶部と、所定の検査指示に基
づいて連動装置に入力される上記検査入力情報として上
記基準入力情報を出力する情報出力部と、を備えるのが
好適である。こうすれば、予め設定しておいた検査入力
情報が自動的に入力されるので、その分、検査員の負担
を減らすことができるとともに、検査をより迅速に行う
ことが可能となる。
【0008】また本発明にかかる連動検査装置では、上
記基準入力情報および基準出力情報は、基準入力情報の
出力、検査出力情報の取得、および検査出力情報と基準
出力情報との比較、を所定の手順で含む検査工程の該手
順に対応付けて、基準入力情報記憶部および基準出力情
報記憶部に記憶されるのが好適である。こうすれば、検
査手順をより容易に再現することが可能となる。
【0009】また本発明にかかる連動検査装置では、上
記基準入力情報記憶部および基準出力情報記憶部には、
複数の検査工程分の前記基準入力情報および基準出力情
報が記憶され、上記検査指示に基づいて上記複数の検査
工程の中から実施される検査工程が選択されるのが好適
である。こうすれば、例えば特定の制御対象装置や進路
に関する連動動作についてのみ検査を実施できるなど、
連動検査をより効率良く行うことが可能となる。
【0010】また本発明にかかる連動検査装置は、上記
検査工程に対応してその検査を実施するタイミングを記
憶する実施タイミング記憶部を備えるのが好適である。
こうすれば、例えば使用頻度の高い制御対象装置につい
ては検査実施間隔を短く設定するなど、連動検査をより
効率よく行うことが可能となる。
【0011】また本発明にかかる連動検査装置は、所定
の入力情報に対して連動装置から取得された検査出力情
報を上記基準出力情報として基準出力情報記憶部に記憶
させる基準出力学習処理部を備えるのが好適である。ま
た上記連動検査装置は、連動装置に入力された情報を上
記基準入力情報として基準入力情報記憶部に記憶させる
基準入力学習処理部を備えるのが好適である。こうすれ
ば、連動装置に実際に入力された情報を基準入力情報と
し、また正常動作時に連動装置から実際に出力された情
報を基準出力情報とすることができるので、基準入力情
報および基準出力情報の作成や更新をより容易に行うこ
とが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1および図2は、本実施形
態にかかる連動検査装置12を含む連動装置10の検査
システムの構成を示すブロック図である。なお、図1
は、連動検査装置12によって自動的に検査を実施して
いる時の情報の流れを示し、また図2は、連動検査装置
12によって自動的に検査を行うためにその元となる情
報(連動装置10に入力される検査入力情報および連動
装置10から取得される検査出力情報)を取得している
とき(学習処理時)の情報の流れを示す。
【0013】図1および図2に示す連動装置10は、信
号機14と転てつ機16とを連動させる装置として構成
されており、例えば、てこリレー回路10a、接近鎖錠
リレー回路10b、進路鎖錠リレー回路10c、軌道リ
レー回路10d、転てつ制御リレー回路10e、転てつ
表示リレー回路10f、および信号制御リレー回路10
g等を備える。これら回路(10a〜10g)はそれぞ
れ少なくとも一つのリレー(例えば機械式リレー)を有
しており、これらリレーが所定の論理動作で順次動作す
ることで制御対象装置(すなわち図1および図2の例で
は信号機14と転てつ機16)に対する制御情報が生成
される。連動制御盤18および模擬軌道スイッチ盤40
は検査員の入力操作に応じた情報(例えば模擬軌道情
報、制御入力情報等)を連動装置10に入力するととも
に、連動装置10から所定の情報(例えば制御出力情
報、動作状態情報等)を受け取り、その情報の内容を出
力(例えば表示)する。なお、本実施形態における連動
検査では、軌道回路17からは情報は入力されない。
【0014】連動検査装置12は、装置12各部の制御
および検査にかかる情報処理を司る制御部20と、検査
に関連する諸情報を記憶する記憶部22と、制御部20
に対して動作指示を入力するための操作部(例えばキー
ボードあるいは押しボタン等)24と、検査結果など検
査に関する諸情報を出力する出力部26(例えばディス
プレイ[例えばCRT等]26aあるいはプリンタ26
b等)と、連動装置10に対する検査入力情報を出力す
る情報出力部28と、連動装置10からの検査出力情報
や連動制御盤18および模擬軌道スイッチ盤40から連
動装置10に入力される検査入力情報等の諸情報を取得
する情報取得部30と、を備える。
【0015】記憶部22には、所定の入力情報に対して
連動装置10が正しく動作したときに該連動装置10か
ら取得されるべき検査出力情報としての基準出力情報3
2と、その基準出力情報32に対応する基準入力情報3
4と、各検査工程の検査手順を示す検査手順情報36
と、各検査工程の実施タイミングを示す実施タイミング
情報38と、が記憶される。
【0016】基準入力情報34は、連動制御盤18の操
作に応じた制御入力情報と模擬軌道スイッチ盤40の操
作に応じた模擬軌道情報と(すなわち検査入力情報)を
再現して、連動装置10を連動検査のために動作させる
ための情報である。ここで制御入力情報は、例えばてこ
位置を示す情報(てこ定位/てこ反位を示す情報)であ
り、また模擬軌道情報は、例えば所定の軌道区間におけ
る列車検出結果を示す情報である。なお、連動制御盤1
8および模擬軌道スイッチ盤40の操作によって実際に
入力された検査入力情報を取得して、それを基準入力情
報34として用いることができるが(学習機能;後
述)、これには限定されない。
【0017】検査出力情報およびその比較基準としての
基準出力情報32は、例えば、連動装置10による制御
対象装置(例えば信号機14、転てつ機16等)の制御
内容を示す制御出力情報(その制御内容を連動制御盤1
8で表示するための情報を含む)や、連動装置10内の
構成要素(例えば各リレー回路(10a〜10g)内の
リレーなど)の動作状態を示す動作状態情報を含む。基
準出力情報32は、それに対応する入力情報(例えば基
準入力情報34)との対応付けがわかるように、記憶部
22に格納される。なお、所定の入力情報に対して連動
装置10が正しく動作したときに該連動装置10から実
際に取得された検査出力情報を取得して、それを基準出
力情報として用いることができるが(学習機能;後
述)、これには限定されない。
【0018】検査手順情報36は、各検査工程におい
て、連動装置10に対する基準入力情報34の出力、該
基準入力情報34に対して連動装置10から出力される
検査出力情報の取得、および検査出力情報と基準出力情
報との比較、等の各サブステップの具体的な手順を示す
情報である。制御部20は、この検査手順情報36にし
たがって各部を制御する。例えば検査工程A(A:検査
コード)の検査手順情報36は、その実施順に、 (A−1):基準入力情報34としての「A進路てこ反
位」を示す情報の出力、 (A−2):連動装置10から出力された検査出力情報
としての、ポイントaに対する制御出力情報、A信号に
対する制御出力情報、およびリレーr1の状態を示す情
報、の取得、 (A−3):検査出力情報と基準出力情報32(例え
ば、「ポイントa転換」、「A信号現示出力」および
「リレーr1落下」を示す情報等)との比較、として格
納される。この例において、基準入力情報34としての
例えば「A進路てこ反位」を示す情報は、サブステップ
(A−1)を示すフラグに対応付けて記憶部22に格納
され、また基準出力情報32としての例えば「ポイント
a転換」および「A信号現示出力」を示す情報は、サブ
ステップ(A−3)を示すフラグに対応付けて記憶部2
2に格納される。すなわち、基準入力情報34および基
準出力情報32は、記憶部22に、検査工程の手順に対
応付けて格納されている。なお、検査手順情報36で
は、サブステップ毎の実施時刻を示すことは必ずしも必
要ではなく、各サブステップの順序がわかればよい。ま
た、複数の異なる検査工程、および各検査工程に対応す
る基準出力情報32および基準入力情報34は、検査工
程を識別する検査コードに対応付けて記憶部22に格納
されている。
【0019】実施タイミング情報38は、各検査工程の
実施タイミングを示す情報であって、例えば、上記検査
工程Aに対しては、「1ヶ月毎」を示す情報である。連
動検査装置12はタイマ(図示せず)を備えており、制
御部20は、そのタイマからの時刻情報が実施タイミン
グ情報38のタイミングとなった時点でその検査を実施
する。この実施タイミングは、実施間隔としてではな
く、実施時刻として規定してもよい。
【0020】情報出力部28は、連動装置10に入力す
る基準入力情報を連動装置10で受け入れ可能な形態に
変換する処理(例えばリレー駆動、データ伝送等)を行
い、情報取得部30は、取得した情報を連動検査装置1
2(の制御部20)で処理可能な形態に変換する処理
(例えばリレー駆動、データ伝送等)を行う。
【0021】ここで連動検査装置12による自動的な連
動検査の概要について説明する(図1)。制御部20
は、操作部24において入力された検査コードを取得
し、この検査コードに該当する検査手順情報36を、記
憶部22に記憶された複数の検査手順情報36の中から
選択して取得する。そして制御部20は、選択した検査
手順情報36に従って検査を実施する。まず制御部20
は、基準入力情報34を記憶部22から取得し、この基
準入力情報34を検査入力情報として連動装置10に入
力する。そして制御部20は、その検査入力情報に基づ
いて動作する連動装置10から、その動作の過程で生成
される情報を、検査出力情報として取得し、これを、入
力した基準入力情報34に対応する基準出力情報32
(すなわち、基準入力情報34の検査コードと同じ検査
コードの基準出力情報32)と比較する。この比較に基
づく検査結果が出力部26から出力(例えば表示出力あ
るいは印刷)される。このとき制御部20は、異常が検
出された手順(ステップまたはサブステップ)、異常な
構成要素(例えばリレー)あるいは制御対象装置が判別
可能となるように、検査結果を出力するための情報を生
成する。また、検査結果を示す情報を記憶部22に格納
しておき、所望のタイミングでこれを出力するようにし
てもよい。なお、連動検査のより詳細な具体例について
は後述する。
【0022】次に連動検査装置12による学習処理につ
いて説明する(図2)。制御部20は、連動制御盤18
および模擬軌道スイッチ盤40から入力された連動装置
10に対する検査入力情報を情報取得部30を介して取
得し、これを基準入力情報34として記憶部22に記憶
させる。すなわち制御部20は、本発明における基準入
力学習処理部に相当する。また、制御部20は、連動装
置10が実際に動作したときに情報取得部30を介して
取得した情報についても、基準出力情報32として記憶
部22に記憶させる。すなわち制御部20は、本発明に
おける基準出力学習処理部にも相当する。またこの際、
制御部20は、検査入力情報の入力および検査出力情報
の取得の手順を、検査手順情報36として記憶部22に
記憶させる。このような構成とすることで、連動制御盤
18および模擬軌道スイッチ盤40を手動操作したとき
に入力された情報(検査入力情報)、および入力情報に
対して連動装置10が正しく動作したときに生成された
情報(検査出力情報)については、連動制御盤18およ
び模擬軌道スイッチ盤40において同じ操作を再び行う
ことなく、全く同じ情報を再現することができる。この
ように学習機能を用いて基準入力情報34および基準出
力情報32を生成することは、多くの入力情報を複雑な
手順で入力することが必要とされる場合の連動検査に対
しては、特に有効となる。
【0023】ここで、より詳細な連動検査の具体例につ
いて説明する。図3は、複数の軌道によって構成された
線路およびその線路に設けられたポイント(転てつ機)
および信号機の一例を示す図、また図4は、図3の線路
において安全を確保するための連動検査の一例を示すフ
ローチャートである。
【0024】図3の線路は、平行な二つの軌道42a,
42b、およびそれらの間を架け渡す軌道42cを含
む。この線路には、軌道42aから軌道42cへの進入
を許可する信号現示(すなわち信号出力)を行う信号機
A、および軌道42bから軌道42cへの進入を許可す
る信号現示を行う信号機Bが設けられる。また軌道42
aと42cとの間のポイントをa、軌道42bと42c
との間のポイントをbとする。また、以下の説明では、
ポイントaにおける進路をA進路、ポイントbにおける
進路をB進路とし、A進路の定位は軌道42aを真っ直
ぐ進む側の進路、A進路の反位は軌道42aから軌道4
2cに進入する側の進路、B進路の定位は軌道42bを
真っ直ぐ進む側の進路、またB進路の反位は軌道42b
から軌道42cに進入する側の進路とする。
【0025】図4の連動検査では、連動装置10に対し
て、A進路てこ反位(S10)、B進路てこ反位(S2
0)、A進路てこ定位(S30)、A進路てこ反位(S
40)、およびB進路てこ定位(S50)の順に、複数
の動作指示が行われる。ここで、例えば、A進路てこ反
位とは、A進路を定位から反位へ切り替える指示であ
り、B進路てこ定位とは、B進路を反位から定位へ切り
替える指示である。これら各工程において、連動検査装
置12は、連動装置10に、各動作指示を示す情報を検
査入力情報として送信する。なお、以下では、上記各動
作指示に対する一連の工程をステップ(第一〜第五ステ
ップ)と記すことにする。
【0026】<第一ステップ> 「A進路てこ反位」を
指示する検査入力情報を受信すると、連動装置10は、
正常であれば、ポイントa転換(定位→反位;S1
2)、A信号現示出力(S14)の順に連動する。連動
検査装置12の制御部20は、この一連の動作(S10
〜S14)において連動装置10で生成された情報(例
えばポイントaの制御情報、信号機Aの制御情報、この
工程における各リレーの接続状態を示す情報、および動
作順序を示す情報[例えばリレーの接続状態の遷移を示
す情報]など)を、検査出力情報として取得し、これ
を、基準出力情報32と比較して、この一連の動作が正
常に行われたか否かを確認する(動作状態確認工程;S
16)。ここで、動作が正常であった場合には、第二ス
テップが行われ、動作が異常であった場合には、検査は
終了する。
【0027】<第二ステップ> 次いで「B進路てこ反
位」を指示する検査入力情報を受信すると、連動装置1
0は、正常であれば、信号機制御情報および転てつ機制
御情報を生じない。これは、「A進路てこ反位」(S1
0)が有効となっている状態で「B進路てこ反位」を有
効とすると、軌道42cに双方から進入した列車が衝突
する可能性があるからである。ただし、連動装置10内
のリレーについては動作するものが生じる(例えばてこ
リレー回路10a中のリレー等)。制御部20は、動作
指示(工程S20)から所定時間内に連動装置10で生
成された情報(例えば各リレーの接続状態を示す情報、
および動作順序を示す情報[例えばリレーの接続状態の
遷移を示す情報]など)を、検査出力情報として取得
し、これを、基準出力情報32と比較して、この一連の
動作が正常に行われたか否かを確認する(動作状態確認
工程;S26)。ここで、動作が正常であった場合に
は、第三ステップが行われ、動作が異常であった場合に
は、検査は終了する。
【0028】<第三ステップ> 次いで「A進路てこ定
位」を指示する検査入力情報を受信すると、連動装置1
0は、正常であれば、ポイントa転換(反位→定位)、
ポイントb転換(定位→反位)(以上S32)、B信号
現示出力(S34)の順に動作する。これは「A進路て
こ定位」によって、工程S20で指示された「B進路て
こ反位」が有効となるためである。制御部20は、上記
ステップと同様に、この一連の動作(S30〜S34)
において連動装置10で生成された情報を、検査出力情
報として取得し、これを、基準出力情報32と比較し
て、この一連の動作が正常に行われたか否かを確認する
(動作状態確認工程;S36)。ここで、動作が正常で
あった場合には、第四ステップが行われ、動作が異常で
あった場合には、検査は終了する。
【0029】<第四ステップ> 次いで「A進路てこ反
位」を指示する検査入力情報を受信すると、連動装置1
0は、正常であれば、信号機制御情報および転てつ機制
御情報を生じない。これは、「B進路てこ反位」(S2
0)が有効となっている状態で「A進路てこ反位」を有
効とすると、軌道42cに双方から進入した列車が衝突
する可能性があるからである。ただし、この場合も上記
第二ステップと同様に、連動装置10内のリレーについ
ては動作するものが生じる(例えばてこリレー回路10
a中のリレー等)。制御部20は、上記第二ステップと
同様に、動作指示(工程S40)から所定時間内に連動
装置10で生成された情報を、検査出力情報として取得
し、これを、基準出力情報32と比較して、この一連の
動作が正常に行われたか否かを確認する(動作状態確認
工程;S46)。ここで、動作が正常であった場合に
は、第五ステップが行われ、動作が異常であった場合に
は、検査は終了する。
【0030】<第五ステップ> 次いで「B進路てこ定
位」を指示する検査入力情報を受信すると、連動装置1
0は、正常であれば、ポイントb転換(反位→定位)、
ポイントa転換(定位→反位)(以上S52)、A信号
現示出力(S54)の順に動作する。これは「B進路て
こ定位」によって、工程S40で指示された「A進路て
こ反位」が有効となるためである。制御部20は、上記
ステップと同様に、この一連の動作(S50〜S54)
において連動装置10で生成された情報を、検査出力情
報として取得し、これを、基準出力情報32と比較し
て、この一連の動作が正常に行われたか否かを確認する
(動作状態確認工程;S56)。以上が、連動検査の一
例である。
【0031】上述したように、制御部20は、学習機能
を備えており、連動装置10に入力された入力情報、お
よび連動装置10が動作したときに取得された出力情報
を、それぞれ、基準入力情報34および基準出力情報3
2として記憶部22に記憶させることができる。例え
ば、図4の連動検査に使用する基準入力情報34および
基準出力情報32を、この学習機能によって取得する場
合には、図4の検査において、動作指示(すなわちS1
0,S20,S30,S40およびS50)を、連動制
御盤18の操作によって行い、制御部20は、そのとき
連動制御盤18から連動装置10に送信される入力情報
を取得して、それを基準入力情報34として記憶部22
に記憶させればよい。さらに制御部20は、その検査
(すなわち動作指示を連動制御盤18の操作によって行
い、基準入力情報34を学習させる検査)の各ステップ
(第一ステップ〜第五ステップ)において連動装置10
で生成される情報を取得し、それを基準出力情報32と
して記憶部22に記憶させればよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる連
動検査装置によれば、正しい出力結果との比較が自動的
に行われ、さらに、予め設定しておいた検査入力情報が
自動的に入力されるので、その分、検査員の負担を減ら
すことができるとともに、検査をより迅速に行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 連動装置、連動制御盤、および本発明の実施
形態にかかる連動検査装置を含む連動検査システムの構
成を示すブロック図であり、自動検査時の情報の流れを
示す図である。
【図2】 連動装置、連動制御盤、および本発明の実施
形態にかかる連動検査装置を含む連動検査システムの構
成を示すブロック図であり、学習処理時の情報の流れを
示す図である。
【図3】 本発明の実施形態にかかる連動検査装置によ
る連動検査の対象となる線路、その線路に設置される転
てつ機、および信号機の一例を示す図である。
【図4】 本発明の実施形態にかかる連動検査装置によ
る連動検査の一例を示すフローチャートである。
【図5】 従来の連動検査手法を示す図である。
【符号の説明】
10 連動装置、12 連動検査装置、20 制御部
(比較部、基準出力学習処理部、基準入力学習処理
部)、22 記憶部(基準出力情報記憶部、基準入力情
報記憶部、実施タイミング情報記憶部)、18 連動制
御盤、32 基準出力情報、34 基準入力情報、36
検査手順情報、38 実施タイミング情報。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の入力情報に対して連動装置が正常
    に動作した時に該連動装置から取得されるべき所定の情
    報を基準出力情報として記憶する基準出力情報記憶部
    と、 前記入力情報と同じ検査入力情報に対して連動装置から
    取得された検査出力情報を取得する情報取得部と、 前記検査出力情報と前記基準出力情報とを比較する比較
    部と、 を備え、前記比較に基づく連動装置の検査を行うことを
    特徴とする連動検査装置。
  2. 【請求項2】 前記基準出力情報に対応する入力情報を
    基準入力情報として記憶する基準入力情報記憶部と、 所定の検査指示に基づいて連動装置に入力される前記検
    査入力情報として前記基準入力情報を出力する情報出力
    部と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の連動検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基準入力情報および基準出力情報
    は、基準入力情報の出力、検査出力情報の取得、および
    検査出力情報と基準出力情報との比較、を所定の手順で
    含む検査工程の該手順に対応付けて、基準入力情報記憶
    部および基準出力情報記憶部に記憶されることを特徴と
    する請求項2に記載の連動検査装置。
  4. 【請求項4】 前記基準入力情報記憶部および基準出力
    情報記憶部には、複数の検査工程分の前記基準入力情報
    および基準出力情報が記憶され、 前記検査指示に基づいて前記複数の検査工程の中から実
    施される検査工程が選択されることを特徴とする請求項
    3に記載の連動検査装置。
  5. 【請求項5】 前記検査工程に対応してその検査を実施
    するタイミングを記憶する実施タイミング記憶部を備え
    ることを特徴とする請求項3または4に記載の連動検査
    装置。
  6. 【請求項6】 所定の入力情報に対して連動装置から取
    得された検査出力情報を前記基準出力情報として基準出
    力情報記憶部に記憶させる基準出力学習処理部を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の連
    動検査装置。
  7. 【請求項7】 連動装置に入力された情報を前記基準入
    力情報として基準入力情報記憶部に記憶させる基準入力
    学習処理部を備えることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれかに記載の連動検査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100620059B1 (ko) 2004-07-09 2006-09-08 한국철도기술연구원 전자연동장치의 자동시험장치 및 그 제어방법
JP2008001268A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Hitachi Ltd 運行表示画面全点試験装置
JP2015137067A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 株式会社日立製作所 鉄道保安システムおよび鉄道保安システムにおける操作方法
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