JP2003118160A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2003118160A
JP2003118160A JP2001312555A JP2001312555A JP2003118160A JP 2003118160 A JP2003118160 A JP 2003118160A JP 2001312555 A JP2001312555 A JP 2001312555A JP 2001312555 A JP2001312555 A JP 2001312555A JP 2003118160 A JP2003118160 A JP 2003118160A
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forming apparatus
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pll
color image
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Hideaki Hirasawa
英明 平澤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主走査倍率を補正するPLL同士の干渉を小
さくし、クロックのジッタを小さくすることで、高品質
な画像を得ることのできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 複数のスキャナ光学系のそれぞれにより
複数の感光体をそれぞれ走査露光するカラー画像形成装
置であって、前記複数のスキャナ光学系のそれぞれに独
立したビデオクロック発生手段が設けられ、前記各ビデ
オクロック発生手段には、それぞれ、ビデオクロックの
周波数を可変とするPLLが設けられているカラー画像
形成装置において、前記各PLLの電源Vcc間に損失
を有する部材であるフェライトビーズインダクタを挿入
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタ、
カラー複写機、カラーファクシミリ等の、特に複数のレ
ーザスキャナ光学系による複数の画像形成部を有する画
像形成装置に関し、特にそれぞれの画像形成部でのレー
ザ走査方向の走査幅を揃えることに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のカラー画像形成装置にお
いては、高速化のために複数の画像形成部を有し、搬送
ベルト上に保持された記録材上や、中間転写ベルト上に
順次異なる色の像を転写する方式が各種提案されてい
る。
【0003】複数の画像形成部を有する装置の問題とし
ては、機械的精度等の原因により、各画像形成部でレー
ザスキャナと感光体間の光学的距離に誤差があり、この
誤差が各画像形成部間で異なると、感光ドラム上でのビ
ームの走査方向(以下、主走査方向、あるいはビーム走
査方向と記す)の幅(以下、主走査幅と記す)や主走査
方向の倍率(主走査倍率)に違いが発生し、色ずれ(位
置ずれ)が発生する。
【0004】主走査倍率の違いに起因する色ずれ(位置
ずれ)を低減させる為に、各色毎に図11に示す様な画
像信号用のビデオクロック発生器を持ち、1/Nr分周
器と1/Nf分周器に設定する分周比(Nf/Nr)を
変えることで、各色独立にビデオクロックの周波数を可
変とすることにより主走査倍率の補正を行う手法が提案
されている(例えば、特公平6−57040号公報に示
されている)。
【0005】図11はビデオクロック周波数の可変手段
であるPLL(Phase Locked Loop)
回路の構成を説明するブロック図である。同図におい
て、1008は水晶発振器1001からの出力信号、1
009はPLLから出力されたビデオクロックである。
水晶発振器1001の出力をNr分周した信号と、ビデ
オクロックをNf分周した信号を位相比較器1003に
入力し、位相比較器1003の出力をローパスフィルタ
を通し、電圧制御発振器1005に入力する。例えば、
水晶発振器1001の出力をNr分周した信号の位相が
ビデオクロック1009をNf分周した信号の位相より
進んでいた場合、電圧制御発振器(以下、VCO:Vo
ltage Controlled Oscillat
or)の入力電圧は上昇し、ビデオクロック1009の
位相が進む。水晶発振器の周波数をfin、ビデオクロ
ックの周波数をfoutとすると、 fout = fin × Nf / Nr となる。検出された主走査倍率に応じてNf / Nr
の値を調整することにより、ビデオクロック周波数が可
変となっている。
【0006】なお、基準クロック1008をNr分周す
る分周器1002を参照分周器、その分周比Nrを参照
分周比、VCOの出力クロックをNf分周する分周器1
006を帰還分周器、その分周比Nfを帰還分周比と呼
ぶことにする。
【0007】それぞれの色の画像形成部、例えばイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(B)ごとに、前記PLLを持つことで、検出された主
走査倍率に応じてビデオクロック周波数を調整すること
で、主走査倍率を補正することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の画像形成装置では、以下のような問題があった。
前述のように、いくつかの原因により各色の主走査倍率
に違いが生じる。しかし、色間の主走査倍率の差は、大
きくても1%程度となる。このため、PLLの出力周波
数も1%程度の違いしかない。この場合、出力周波数が
近いために、異なる色のPLL同士が干渉し、クロック
の周波数が揺らぎ、クロックのジッタが大きくなり、結
果として、画像品質が落ちる。
【0009】PLLの干渉は、電源・グランドを通して
起こるものや、放射電磁波によって起こるものがある。
特に、電圧の変化に敏感なVCOが干渉の影響を受けや
すい。2つのPLL内のVCOの発振周波数の差が1%
以内の場合、PLL出力周波数の揺らぎ、すなわち、ク
ロックのジッタは、周波数の差が1%以上ある場合に比
べて、10倍以上となることもある。
【0010】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、主走査倍率を補正するPLL同士の干渉を小
さくし、クロックのジッタを小さくすることで、高品質
な画像を得ることのできる画像形成装置を提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、画像形成装置を次の(1)ないし
(8)のとおりに構成する。
【0012】(1)複数のスキャナ光学系のそれぞれに
より複数の感光体をそれぞれ走査露光するカラー画像形
成装置であって、前記複数のスキャナ光学系のそれぞれ
に独立したビデオクロック発生手段が設けられ、前記各
ビデオクロック発生手段の少なくとも2つ以上には、そ
れぞれ、ビデオクロックの周波数を可変とするPLLが
設けられ、前記各PLLの電源間に損失を有する部材が
挿入されているカラー画像形成装置。
【0013】(2)前記(1)記載の画像形成装置にお
いて、前記損失を伴う部材はフェライトビーズインダク
タであることを特徴とするカラー画像形成装置。
【0014】(3)前記(1)記載の画像形成装置にお
いて、前記損失を伴う部材は抵抗器であるカラー画像形
成装置。
【0015】(4)前記(1)記載の画像形成装置にお
いて、前記損失を伴う部材はプリント基板の導電体パタ
ーンで形成したインダクタであるカラー画像形成装置。
【0016】(5)複数のスキャナ光学系のそれぞれに
より複数の感光体をそれぞれ走査露光するカラー画像形
成装置であって、前記複数のスキャナ光学系のそれぞれ
に独立したビデオクロック発生手段が設けられ、前記各
ビデオクロック発生手段の少なくとも2つ以上には、そ
れぞれ、ビデオクロックの周波数を可変とするPLLが
設けられ、前記各PLL間の距離を放射電磁界による干
渉が無視できる程度に離したカラー画像形成装置。
【0017】(6)複数のスキャナ光学系のそれぞれに
より複数の感光体をそれぞれ走査露光するカラー画像形
成装置であって、前記複数のスキャナ光学系のそれぞれ
に独立したビデオクロック発生手段が設けられ、前記各
ビデオクロック発生手段の少なくとも2つ以上には、そ
れぞれ、ビデオクロックの周波数を可変とするPLLが
設けられ、前記各PLLに電磁界シールドを設置するカ
ラー画像形成装置。
【0018】(7)複数のスキャナ光学系のそれぞれに
より複数の感光体をそれぞれ走査露光するカラー画像形
成装置であって、前記複数のスキャナ光学系のそれぞれ
に独立したビデオクロック発生手段が設けられ、前記各
ビデオクロック発生手段の少なくとも2つ以上には、そ
れぞれ、ビデオクロックの周波数を可変とするPLLが
設けられ、前記各PLLに電波吸収部材を設置するカラ
ー画像形成装置。
【0019】(8)前記(1)ないし(7)のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記各PLLは1個の
パッケージに封入されたICで構成され、このICの電
源ピンは各PLLごとに独立に設けられているカラー画
像形成装置。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を画像形
成装置の実施例により詳しく説明する。
【0021】
【実施例】(実施例1)実施例1である“画像形成装
置”は、各画像形成部のPLLの電源間に損失を有する
部材を挿入する例である。
【0022】図1は実施例1である画像形成装置の全体
構成を示す斜視図である。
【0023】本実施例は、4色すなわち、イエローY、
マゼンタM、シアンC、ブラックKの画像形成手段を備
えたカラー画像形成装置である。同図において、1は静
電潜像を形成する感光ドラム(k、c、m、yは各々
K、C、M、Y用を示す)、2は画像信号に応じて露光
を行い感光ドラム1上に静電潜像を形成するレーザスキ
ャナ、3は用紙を各色の画像形成部に順次搬送する、転
写ベルトを兼ねた無端状の搬送ベルト、4は、図示しな
いモータとギア等からなる駆動手段と接続され、搬送ベ
ルト3を駆動する駆動ローラ、5は搬送ベルト3の移動
に従って回転し、かつ搬送ベルト3に一定の張力を付与
する従動ローラ、6は、搬送ベルト3上に形成された位
置ずれ検知用パターンを検出する、搬送ベルトの両サイ
ドに設けられた1対の光センサである。
【0024】以下、本実施例の動作について説明する。
【0025】コンピュータなどからプリントすべきデー
タが画像形成装置に送られ、プリンタエンジンの方式に
応じた画像形成が終了しプリント可能状態となると、不
図示の用紙カセットから用紙が供給され搬送ベルト3に
到達し、搬送ベルト3により用紙が各色の画像形成部に
順次搬送される。搬送ベルト3による用紙搬送とタイミ
ングを合せて、各色の画像信号が各レーザスキャナ2に
送られ、感光ドラム1上に静電潜像が形成され、図示し
ない現像器でトナーが現像され、図示しない転写部で用
紙上に転写される。図1では、Y、M、C、Kの順に順
次画像形成される。その後用紙は搬送ベルト3から分離
され、図示しない定着器で熱によってトナー像が用紙上
に定着され、外部へ排出される。
【0026】次に、各画像形成部のスキャナ光学系につ
いて説明する。図2にスキャナ光学系の概略斜視図を示
す。レーザビーム光源11より出射されたレーザビーム
はコリメータレンズ12を通る。ビームはコリメータレ
ンズ12によりコリメートされた後、ポリゴンミラー1
3で走査される。走査されたビームはf−θレンズ14
で走査速度を補正され、最終的に感光体1上に画像信号
に対応した潜像を形成する。感光体1上での画像信号書
き込みタイミングを検出するための位置検出センサ16
(以下、BDセンサと記述する)から出力された図示し
ない水平同期信号(以下、BD信号と記述する)にビデ
オクロックを同期(以下BD同期と記述する)させる。
BD同期してから、ある時間遅延させ、画像信号の書き
込みを開始する。
【0027】このようなレーザスキャナ光学系が複数あ
るために、各画像形成部の主走査倍率が異なると、結果
として画像に色ずれとして表れる。主走査倍率が色ごと
にずれる原因としては、感光体とレーザスキャナの間の
距離や、光学部品の位置、光学部品の屈折率や形状、レ
ーザの波長などが、色ごとに異なることが挙げられる。
【0028】この主走査倍率の違いによる色ずれを低減
させる為、搬送ベルト3上に図3に示す様な位置ずれ検
出用パターンを形成し、搬送ベルト3の両サイドに設け
られた1対の光センサ6で読み取り、各色の位置ずれ量
を検出する。同図において、7、8、9、10は各々
K、C、M、Yの主走査方向と搬送方向に延びた直線パ
ターン、aとbは各々搬送ベルト3の手前側と奥側のパ
ターンである。aのパターンは光センサ6aで、bのパ
ターンは光センサ6bで読み取られ、主走査方向に延び
た直線パターンから搬送方向の位置ずれ量を、搬送方向
に延びた直線パターンから主走査方向の位置ずれ量を検
出する。各色の主走査倍率は、搬送方向に延びた直線パ
ターンaとb間の距離から算出される。
【0029】次に、ビデオクロックの生成について説明
する。
【0030】図4は画像形成装置の画像信号制御構成を
示すブロック図である。図5は図4に示したブロック図
のうち、Yの構成を詳細に説明するための図である。Y
以外の他の色についても同図とほぼ同じである。
【0031】図5において、水晶発振器の出力をNrY
分周した信号と、ビデオクロックをNfY分周した信号
を位相比較器に入力する。位相比較器の出力はローパス
フィルタを通った後、VCOに入力される。例えば、水
晶発振器の出力をNrY分周した信号の位相がビデオク
ロックをNfY分周した信号の位相より進んでいた場
合、VCOの入力電圧は上昇し、ビデオクロックの位相
が進む。水晶発振器の周波数をfin、VCOの出力周
波数をfvcoYとすると、 fvcoY=fin×NfY/NrY となる。VCOの出力クロックは後段分周器に入力さ
れ、NpY分周される。PLLの出力クロック周波数、
すなわち、ビデオクロック周波数fYは fY=fin×NfY/NrY/NpY となる。
【0032】検出された主走査倍率に応じてNfY、N
rY、NpYの値を調整することにより、ビデオクロッ
ク周波数が可変となっている。
【0033】また、CPUは前述の手順に基づいて、レ
ジ検出センサを用いてレジ検出パターンを読み取る。レ
ジ検出センサの出力はCPUに入力され、CPUは主走
査倍率のずれ量を算出する。ずれ量が補正されるように
PLL内の帰還分周比NfY、参照分周比NrYおよび
後段分周比NpYを算出し、PLL内の分周比を設定す
る。
【0034】同様にして、Mの主走査倍率のずれ量が補
正されるように、CPUはPLLの帰還分周比NfM、
参照分周比NrMおよび後段分周比NpMを設定する。
また、Cの主走査倍率のずれ量が補正されるように、C
PUはPLLの帰還分周比NfC、参照分周比NrCお
よび後段分周比NpCを設定する。さらに、Kの主走査
倍率のずれ量が補正されるように、CPUはPLLの帰
還分周比NfK、参照分周比NrKおよび後段分周比N
pKを設定する。
【0035】後段分周器からの出力はBD同期部に入力
される。BD同期部は、BDセンサから入力されるBD
信号に同期するように、PLLから入力されたクロック
を同期させる。さらに、各色で書き出し位置が異なると
きには、CPUが遅延時間をBD同期部に設定し、設定
された時間だけクロックを遅延させ、画像データ制御部
にビデオクロックを出力する。BD信号に同期したビデ
オクロックにより、主走査方向の書き出し位置が色内で
ラインごとに揃い、クロックを適切に遅延させること
で、異なる色で書き出し位置が揃う。
【0036】各色の画像データ制御部では、ビデオクロ
ックの周波数に応じて、各色の画像信号を各色のレーザ
スキャナに送出し、各色のレーザスキャナのレーザ点灯
を制御する。
【0037】図6は、PLLの電源接続を示す図であ
る。PLLY、PLLM、PLLC、PLLKはそれぞ
れY、M、C、Kの画像形成部に含まれるPLLを表
す。各PLLには、図5に示される機能が含まれてい
る。PLLY、PLLM、PLLC、PLLKのVcc
は電源を示し、GNDは接地を示す。これら以外の、基
準クロックの入力やビデオクロックの出力、分周器の設
定用の入出力は省略してある。各PLLの間には、図示
のようにフェライトビーズインダクタが入っている。ま
た、各PLLの電源電圧を安定させるため、バイパスコ
ンデンサが各PLLに入っている。
【0038】プリント基板の電源とGNDは、図7のよ
うに、電源プレーンとGNDプレーンをPLLごとに分
けるとよい。各PLLの電源プレーンとGNDプレーン
を分離し、各電源プレーン間にフェライトビーズインダ
クタが入る。GNDを分離するとGNDが弱くなり、バ
イパスコンデンサが有効に働かなくなり、結果としてク
ロックジッタが大きくなることがある。GNDが弱くな
るようであれば、GNDプレーンを分離せずに、すべて
のPLLでGNDをべたにする手法もある。電源プレー
ンに関しても、プレーンを形成するのが困難であれば、
プレーンを形成しない構成でもクロックジッタを小さく
する効果はある。電源プレーンとGNDプレーンを形成
することで、プレーン間でバイパスコンデンサが形成さ
れるため、より安定した電源を得ることができる。
【0039】以上の構成にした場合、クロックジッタが
小さくなる。原理は次のとおりである。各PLLの電源
には、VCOの発振周波数に応じた高周波ノイズが載
る。この高周波ノイズが電源ラインから他のPLLの電
源に入ると、VCOの電源PLLのフィードバック系が
不安定になり、VCOの出力クロックのジッタが大きく
なる。前述のようにフェライトビーズを入れることで、
高周波ノイズが他のPLLの電源に入りにくくなるた
め、VCOの電源は安定し、VCOの出力クロックのジ
ッタは小さくなる。
【0040】本実施例では、PLLの電源間にフェライ
トビーズインダクタを入れる構成を示した。ただし、フ
ェライトビーズインダクタの代わりに、抵抗器を入れて
も、PLL間の電源の干渉を小さくすることができる。
また、図8のように、PLL(図ではICのPLLで示
している)の電源ピンから電源に接続するVIAまでの
間にプリント基板パターンでインダクタを形成してもP
LL間の電源の干渉を小さくすることができる。この
際、損失分を大きくするために、VIAまでの電源ライ
ンは通常の電源ラインに比べて細くする必要がある。
【0041】以上の構成により、各画像形成部のPLL
の電源間の干渉を小さくすることができ、ビデオクロッ
クジッタを小さくすることができる。この結果、色ずれ
の目立たない、高品位な画像を形成することができる。
【0042】(実施例2)実施例2である“画像形成装
置”は、各色のPLLの機能がひとつのICパッケージ
に入っている例である。このPLL IC以外の点は、
実施例1と同様なので、その説明を援用する。
【0043】図9は、本実施例の画像形成装置における
PLL ICを説明するための図である。ICパッケー
ジの中に1つのICチップが入っている。ICチップに
は、4個のPLLブロックが形成されている。4個のP
LLブロックはPLLY、PLLM、PLLC、PLL
Kであり、それぞれY、M、C、Kの画像形成部用のP
LLである。PLLブロック内部の構成は、実施例1で
説明した図5と同じである。また、ICチップには、C
PUから各PLL内の分周器(参照分周器、帰還分周
器、後段分周器)の分周比を指示するためのシリアル通
信回路と、指示に基づき各分周比を設定する回路が形成
されている(図示せず)。また、基準クロックの入力部
(図示せず)と、各ビデオクロックの出力がある。
【0044】ICチップ内の各PLLブロックの電源
は、独立しており、ICの外部に独立したピンが存在す
る。このため、各PLLの電源をフェライトビーズイン
ダクタなどで分離することができる。図9では、GND
は各PLLで共通にしている。もちろん、各PLLで独
立にしても良い。その場合は、プリント基板上のGND
が弱くならないようにプリント基板を設計する必要があ
る。
【0045】各PLLブロックの電源をフェライトビー
ズインダクタや抵抗器などで分離できるため、電源ライ
ンを介した干渉を避けることができ、PLLの出力クロ
ックのジッタを小さくできる。
【0046】本実施例におけるCPUの動作は、実施例
1と同様である。CPUは、レジ検出結果に基づき、主
走査倍率が補正されるようなPLL内部の分周器の分周
比を計算する。計算結果に基づき、分周比をシリアル通
信でPLL ICに書き込む。PLL ICの内部の分
周比は指示どおりに設定され、CPUの計算結果に基づ
いた周波数のビデオクロックが出力される。
【0047】以上の構成により、各画像形成部のPLL
の電源間の干渉を小さくすることができ、ビデオクロッ
クジッタを小さくすることができる。この結果、色ずれ
の目立たない、高品位な画像を形成することができる。
【0048】(実施例3)実施例3である“画像形成装
置”は、各PLLの放射電磁界による干渉を防ぐ例であ
る。このPLLに関する構成以外の点は、実施例1と同
様なのでその説明を援用する。
【0049】PLLでは、実施例1や実施例2のように
電源ラインを通した干渉のほかに、放射電磁界による干
渉が存在する。VCOから出力されるクロック周波数
は、100MHzから200MHz以上になることもあ
る。このため、電磁界が放射しやすく、放射された電磁
界は近くのPLLの電源やVCOの入出力を揺する。こ
れは、PLLのフィードバック系に外乱が入ることに相
当し、この結果、PLLの出力クロックは不安定にな
り、クロックジッタが大きくなる。
【0050】放射電磁界の干渉を防ぐ1つの手法は、各
PLLの距離を干渉が小さくなるところまで離すことで
ある。
【0051】また、各PLLを、GNDに落とした金属
で囲むことでシールドし、干渉を小さくすることができ
る。
【0052】さらに、IC化されているPLLのパッケ
ージに電波を吸収する電波吸収部材を装着することで、
各PLLから放射される電磁界を吸収することで干渉を
小さくすることができる。
【0053】図10はPLLのICパッケージに電波吸
収部材を装着した構成を示す図である。図示のように、
PLLのICパッケージの上部に電波吸収部材を装着す
ることで、PLLから発する放射電磁界を抑制でき、他
のPLLへの放射電磁界による干渉を防ぐことができ
る。
【0054】以上の構成により、各画像形成部の放射電
磁界による干渉を小さくすることができ、ビデオクロッ
クのジッタを小さくすることができる。この結果、色ず
れの目立たない、高品位な画像を形成することができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、主走査倍率を補正するPLL同士の干渉を小さく
し、クロックのジッタを小さくすることで、高品質な画
像を形成できる。
【0056】詳しくは、請求項1ないし4に記載の発明
によれば、画像形成部にあるPLLの電源間にフェライ
トビーズインダクタなどの損失を有する部材を入れるこ
とで、電源ラインを介したPLLの干渉を小さくするこ
とができ、ビデオクロックのジッタが大きくならず、高
品質な画像を形成できる。
【0057】また、請求項5ないし7に記載の発明によ
れば、画像形成部にあるPLLの放射電磁界による干渉
を小さくすることができるので、ビデオクロックのジッ
タが大きくならず、高品質な画像を形成できる。
【0058】また、請求項8に記載の発明によれば、複
数のPLLを1つのICパッケージに入れた場合にも電
源を介した干渉を小さくすることができ、ビデオクロッ
クのジッタが大きくならず、高品質な画像を形成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1である画像形成装置の全体構成を示
す斜視図
【図2】 レーザスキャナ光学系の概略斜視図
【図3】 位置ずれ検出用パターンを示す図
【図4】 画像信号制御構成を示すブロック図
【図5】 図4に示したブロック図のうちビデオクロッ
ク発生部の構成を示す図
【図6】 PLLの電源接続を示す図
【図7】 プリント基板の電源とGNDの配置を示す図
【図8】 プリント基板の銅箔パターンで形成したイン
ダクタを説明する図
【図9】 実施例2におけるPLL ICを示す図
【図10】 実施例3における電波吸収部材を装着した
PLL ICを説明する図
【図11】 従来の画像形成装置のビデオクロック周波
数を可変制御するPLL(Phase Locked
Loop)の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 感光体 2 レーザスキャナ 1007 PLL
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 BA51 BA52 BA68 BA70 BB38 CA22 CA39 2H030 AB02 AD13 AD16 BB02 2H076 AB05 AB12 AB81 EA01 EA18 5C072 AA03 BA19 HA02 HA06 HA13 HB01 HB13 QA14 QA17 XA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスキャナ光学系のそれぞれにより
    複数の感光体をそれぞれ走査露光するカラー画像形成装
    置であって、 前記複数のスキャナ光学系のそれぞれに独立したビデオ
    クロック発生手段が設けられ、 前記各ビデオクロック発生手段の少なくとも2つ以上に
    は、それぞれ、ビデオクロックの周波数を可変とするP
    LLが設けられ、 前記各PLLの電源間に損失を有する部材が挿入されて
    いることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記損失を伴う部材はフェライトビーズインダクタであ
    ることを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記損失を伴う部材は抵抗器であることを特徴とするカ
    ラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記損失を伴う部材はプリント基板の導電体パターンで
    形成したインダクタであることを特徴とするカラー画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 複数のスキャナ光学系のそれぞれにより
    複数の感光体をそれぞれ走査露光するカラー画像形成装
    置であって、 前記複数のスキャナ光学系のそれぞれに独立したビデオ
    クロック発生手段が設けられ、 前記各ビデオクロック発生手段の少なくとも2つ以上に
    は、それぞれ、ビデオクロックの周波数を可変とするP
    LLが設けられ、 前記各PLL間の距離を放射電磁界による干渉が無視で
    きる程度に離したことを特徴とするカラー画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 複数のスキャナ光学系のそれぞれにより
    複数の感光体をそれぞれ走査露光するカラー画像形成装
    置であって、 前記複数のスキャナ光学系のそれぞれに独立したビデオ
    クロック発生手段が設けられ、 前記各ビデオクロック発生手段の少なくとも2つ以上に
    は、それぞれ、ビデオクロックの周波数を可変とするP
    LLが設けられ、 前記各PLLに電磁界シールドを設置することを特徴と
    するカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 複数のスキャナ光学系のそれぞれにより
    複数の感光体をそれぞれ走査露光するカラー画像形成装
    置であって、 前記複数のスキャナ光学系のそれぞれに独立したビデオ
    クロック発生手段が設けられ、 前記各ビデオクロック発生手段の少なくとも2つ以上に
    は、それぞれ、ビデオクロックの周波数を可変とするP
    LLが設けられ、 前記各PLLに電波吸収部材を設置することを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の画
    像形成装置において、前記各PLLは1個のパッケージ
    に封入されたICで構成され、 このICの電源ピンは各PLLごとに独立に設けられて
    いることを特徴とするカラー画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012124630A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Japan Radio Co Ltd 小数点分周pll回路および集積回路

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