JP2003116136A - 動画像復号装置 - Google Patents

動画像復号装置

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JP2003116136A
JP2003116136A JP2001310010A JP2001310010A JP2003116136A JP 2003116136 A JP2003116136 A JP 2003116136A JP 2001310010 A JP2001310010 A JP 2001310010A JP 2001310010 A JP2001310010 A JP 2001310010A JP 2003116136 A JP2003116136 A JP 2003116136A
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JP2001310010A
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Yoichi Fujiwara
陽一 藤原
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エラーコンシールメントに伴う画像の不自然
さを抑制し、同時に、画像と音声の乖離を防ぐことがで
きるエラー処理方式を用いた動画像復号装置を提供す
る。 【解決手段】 メモリコントローラ4には、デコーダ1
からの復号情報と、カウンタ3からのエラー処理マクロ
ブロック数が入力される。これらの情報を基にフレーム
メモリ2のリード・ライト制御が行なわれ、表示フレー
ムが選別される。エラー処理ブロック数が閾値を上回る
と前記メモリ出力の更新を停止して静止画像出力とし、
エラー処理ブロック数が閾値を下回ると前記メモリ出力
の更新を再開して動画像出力とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動き補償フレーム
間予測を用いたフレーム間符号化されたデジタル動画像
等を復号する動画像復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動画像符号化方式として、MPE
G−1(ISO/IEC11172)、MPEG−2
(ISO/IEC13818)などの動き補償フレーム
間予測を用いたフレーム間符号化方式が通信、放送の分
野で用いられている。MPEGにおいては、フレーム間
予測の方式によって、動画像の各フレームをIピクチ
ャ、Pピクチャ、Bピクチャと呼ばれる3種類のピクチ
ャに分類して符号化する。ここで、Iピクチャはフレー
ム間予測を行なわず、それ自身のデータで復号可能なフ
レームであり、Pピクチャは時間的に前に位置するIも
しくはPピクチャからのフレーム間予測が行なわれるフ
レームであり、Bピクチャは時間的に前後に位置するI
もしくはPピクチャからのフレーム間予測が行なわれる
フレームである。
【0003】図13に、I、P、Bピクチャと、フレー
ム間予測の関係を示す。なお、図13においては、矢印
の向きにフレーム間予測が実行される。ここで、Bピク
チャを復号するためには、当該Bピクチャよりも時間的
に後に位置するIもしくはPピクチャが必要となる。例
えば、図13において、B2に対してI1とP3からの
フレーム間予測が実行されるため、B2を復号するため
にはI1とP3が必要になる。この時、P3はB2より
も時間的に後ろに位置するフレームであるため、ピクチ
ャの時間的な並び替えが行なわれる。すなわち、B0、
I1、B2、P3、B4、P5の順に表示されるピクチ
ャは、I1、B0、P3、B2、P5、B4の順に符号
化される。
【0004】図14に、MPEGの符号化データを上記
のように復号する動画像復号装置のブロック図を示す。
ここで、1はデコーダ本体、2はフレームメモリ、5は
フレームメモリ2を制御するメモリコントローラであ
る。
【0005】以下、図14の動作を説明する。符号化デ
ータはデコーダ1に入力され、ピクチャが復号される。
次に、復号されたピクチャはフレームメモリ2に入力さ
れ、一旦記憶される。デコーダ1からは、復号ピクチャ
と同時に当該ピクチャの種別(I、P、Bピクチャ)等
の復号情報がメモリコントローラ5に出力される。メモ
リコントローラ5は、復号情報を基に、前記したピクチ
ャ並び替えの操作を行なうようフレームメモリ2のリー
ド・ライト制御を行なう。すなわち、符号化データはI
1、B0、P3、B2、P5、B4の順にデコーダ1に
入力され、復号ピクチャもI1、B0、P3、B2、P
5、B4の順に出力されてフレームメモリ2に書き込ま
れる。この時、リード制御において読み出し順序を変え
ることにより、フレームメモリ2からはB0、I1、B
2、P3、B4、P5の順に表示フレームが出力され
る。
【0006】また、MPEGでは、ピクチャはマクロブ
ロックと呼ばれるブロックに分割され、マクロブロック
単位に処理が行なわれる。ここで、複数のマクロブロッ
クから一つのスライスが構成され、複数のスライスから
一つのピクチャが構成される。図15に、マクロブロッ
ク、スライス、ピクチャの関係を示す。
【0007】MPEGの符号化データを無線等により伝
送する際に、妨害波等の発生で伝送データにエラーが生
じる場合がある。MPEGでは動画像の時空間方向にお
ける冗長性を削減してデータ圧縮を行なっているため、
データエラーによる画質劣化は時空間方向に伝搬し、再
生画像品質が著しく低下する。
【0008】ここで、MPEGにおける復号の最小単位
はスライスであるため、「可変長符号テーブルに存在し
ない符号が発生した」「各パラメータの内容に矛盾が生
じた」等の現象からデータエラーが検出された場合に
は、続くスライスの検索を行ない、検出されたスライス
から復号を再開することができる。図16に、エラー発
生マクロブロックと復号再開するスライス先頭のマクロ
ブロックの例を示す。この時、エラー発生マクロブロッ
クから復号再開スライスまでの間の欠落したマクロブロ
ックを補間するテクニックとして、動きベクトルを利用
したエラーコンシールメント手法が知られている。
【0009】テレビジョン学会誌Vol.49,No.
4(1995)pp.463−464に開示されたエラ
ーコンシールメント手法においては、伝送エラーによっ
て欠落したマクロブロックに対し、当該マクロブロック
の1マクロブロックライン上に位置するマクロブロック
の動きベクトルを用いて動き補償予測マクロブロックを
生成し、当該予測マクロブロックを欠落したマクロブロ
ック位置にはめ込むことによってエラーコンシールメン
トが実行される。図17に、本エラーコンシールメント
手法における動きベクトルの例を示す。図17におい
て、破線矢印が1ライン上のマクロブロックにおける動
きベクトルを、実線矢印がエラーコンシールメントに用
いられる動きベクトルを、各々示す。
【0010】また、別のエラーコンシールメント手法と
して、特開平10−23435号公報に記載されたエラ
ー処理方式がある。本方式においては、エラーが発生し
たピクチャを所定の既復号ピクチャで代用することによ
り、エラーの隠蔽を行なっている。すなわち、特開平1
0−23435号公報記載のエラー処理方式において
は、前記したピクチャの並び替えを考慮し、エラーが発
生したピクチャを、表示順で直前もしくは直後のピクチ
ャで置き換えることによって、エラーの隠蔽を行なう。
図18に、特開平10−23435号公報記載のエラー
処理方式におけるピクチャ置き換えによるエラーコンシ
ールメントの例を示す。図18においては、B6でエラ
ーが発生したため、B6をP5で置き換えて表示してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一般に、被写体の運動
は平行移動だけではなく、回転や変形などの要素が加わ
るため、平行移動だけを行なう動きベクトルを用いたエ
ラーコンシールメント手法によっては、完全にエラーを
隠蔽することができない。さらに、マクロブロック毎の
動きベクトルが異なることが多いため、隣接したエラー
コンシールメントマクロブロック間で、ブロック境界の
不整合が発生し、エラーコンシールメント領域がブロッ
ク状になる。よって、ピクチャの大部分がエラーコンシ
ールメント領域になった場合には、画面全体がブロック
状の不自然な画像となってしまう。
【0012】一方、特開平10−23435号公報に記
載されたエラー処理方式においては、エラーが発生した
時に、画像を所定の単位(例えばピクチャ)で丸ごと置
き換えるため、動きベクトルを用いたエラーコンシール
メントと違って、エラーコンシールメント領域がブロッ
ク状になることはない。しかし、エラーレートが高く、
置き換えが連続して発生するような場合には、表示画像
が全く更新されなくなる。
【0013】一般に、音声のビットレートは画像のビッ
トレートよりも大幅に小さいため、音声データ上でエラ
ーが発生する確率は画像に比べて小さい。よって、特開
平10−23435号公報記載のエラー処理方式によっ
て表示画像の更新が停止している間にも、音声の復号は
進捗することが多い。このため、長時間、高エラーレー
トが持続する環境では、次第に画像と音声との間に相関
がなくなり、画像に関係のない音声が流れる不自然な状
況が発生する。
【0014】本発明は、上記の点に鑑み、エラーコンシ
ールメントに伴う画像の不自然さを抑制し、同時に、画
像と音声の乖離を防ぐことができるエラー処理方式を用
いた動画像復号装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、動画像シーケ
ンスの各フレームをブロックに分割して符号化した動画
像符号化データを復号する動画像復号装置であって、復
号フレーム内のエラーコンシールメント処理された符号
化ブロック数であるエラー処理ブロック数をカウントす
るカウンタと、復号フレームを一時記憶するメモリと、
前記カウンタの出力によって前記メモリを制御するメモ
リコントローラとを具備し、前記メモリコントローラ
は、エラー処理ブロック数が閾値を上回ると前記メモリ
出力の更新を停止して静止画像出力とし、エラー処理ブ
ロック数が閾値を下回ると前記メモリ出力の更新を再開
して動画像出力とすることを特徴とする。
【0016】また本発明は、前記メモリコントローラ
が、動画像出力から静止画像出力に切り替わった時点に
おける閾値を初期値とし、エラー処理ブロック数が閾値
を上回る場合は閾値を徐々に増加させ、その後エラー処
理ブロック数が閾値を下回る場合は閾値を前記初期値ま
で除々に減少させることを特徴とする。
【0017】また本発明は、前記メモリコントローラ
が、動画像出力から静止画像出力に切り替わった時点に
おける閾値を初期値とし、エラー処理ブロック数が閾値
を上回る場合は前記閾値を一定量だけ減少させ、その後
エラー処理ブロック数が閾値を下回る場合は閾値を前記
初期値まで戻すことを特徴とする。
【0018】また本発明は、前記メモリコントローラ
が、動画像出力から静止画像出力に切り替わった時点に
おける閾値を初期値とし、エラー処理ブロック数が閾値
を上回る場合は閾値を一定量だけ減少させてから徐々に
増加させ、その後エラー処理ブロック数が閾値を下回る
場合は閾値を前記初期値まで除々に減少させることを特
徴とする。
【0019】また本発明は、前記メモリコントローラ
が、動画像出力から静止画像出力に切り替わった時に、
復号開始可能フレームまで符号化データを読み飛ばすこ
とを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1に、本発明におけ
る動画像復号装置の一実施形態を示す。ここで、3はカ
ウンタ、4はメモリコントローラである。なお、図14
と同一の機能を有するブロックには、同一の番号を付し
ている。デコーダ1からは、マクロブロックがエラーコ
ンシールメント処理されたか否か等、マクロブロック単
位のエラー情報が出力される。カウンタ3は、エラー情
報を基に、ピクチャ毎のエラー処理マクロブロック数を
カウントする。メモリコントローラ4には、デコーダ1
からの復号情報と、カウンタ3からのエラー処理マクロ
ブロック数が入力される。これらの情報を基にフレーム
メモリ2のリード・ライト制御が行なわれ、表示フレー
ムが選別される。
【0021】次に、メモリコントローラ4の動作につい
て説明する。エラーが発生しないときには、カウンタ3
から出力されるエラー処理マクロブロック数は0である
ため、メモリコントローラ4は図14におけるメモリコ
ントローラ5と同様に動作し、ピクチャの並べ替えを実
行する。一方、妨害波等によってエラーが発生した場合
には、エラー処理マクロブロック数が増加する。
【0022】ここで、エラー処理マクロブロック数が所
定の閾値を上回った時には画面更新を停止し、静止画像
表示に移行する。その後も復号動作を継続し、エラー処
理マクロブロック数が所定の閾値を下回ったところから
画面更新を再開する。
【0023】図2に、エラー処理マクロブロック数と、
画面更新判定閾値の第1のタイミングチャートを示す。
図2において、太破線がエラー処理マクロブロック数の
時間変化を、太実線が画面更新判定閾値を示す。ここで
は、妨害波の発生によってエラー処理マクロブロック数
が増加して閾値を上回る、すなわち、太破線が太実線を
上回った期間、画面更新を停止している。
【0024】上記の処理により、エラーレートが低く、
エラー処理マクロブロック数が少ない時には、エラーコ
ンシールメントされた画像が表示されるため、コマ落ち
がなくなめらかな動画が表示される。一方、エラーレー
トが高く、画面の大部分がエラーコンシールメント領域
になる場合には、直前の画面で静止されるため、エラー
コンシールメントによってブロック状に崩れた画面は表
示されない。すなわち、エラーレートに応じた画面更新
によって、画品質と動画のなめらかさの両立が可能とな
る。なお、MPEGにおいては、復号ピクチャから以降
のピクチャヘのフレーム間予測が行なわれるため、エラ
ーが発生した画面がフレーム間予測における参照画像で
ある場合には、エラーによる画質劣化が時間方向に伝搬
する可能性がある。
【0025】画面更新を停止する状況では、画面の大半
がエラーコンシールメント領域であるため、画質劣化の
時間伝搬が顕著になると考えられる。これに対し、画面
更新停止と同時に、続く復号開始可能なフレームのIピ
クチャのデータまで復号をスキップすることにより、画
質劣化の時間伝搬を防ぐことができる。
【0026】図3に、エラー処理マクロブロック数と、
画面更新判定閾値の第2のタイミングチャートを示す。
図3において、太破線がエラー処理マクロブロック数の
時間変化を、太実線が画面更新判定閾値の時間変化を示
す。図3においては、画面更新停止期間中に、画面更新
判定閾値が徐々に増加される。そして、エラー処理マク
ロブロック数と閾値が等しくなると、閾値の増加を止
め、その値を保持し、画面更新停止を継続する。妨害波
発生中であっても、画面更新停止後しばらくすると、エ
ラー処理マクロブロック数が画面更新判定閾値を下回る
ようになり、画面更新が再開される。この時、妨害波発
生中であるため、エラーコンシールメントされた画像が
表示される。また、画面更新再開後、エラー処理マクロ
ブロック数が画面更新判定閾値を下回る期間に、画面更
新判定閾値が、初期値になるまで徐々に減少される。
【0027】図4に、図3に示す画面更新判定閾値制御
のフローチャートを示す。図4図において、THは図3
において太実線で示された画面更新判定閾値を、TH0
はTHの初期値を、ECNTではカウンタ3から出力さ
れるエラー処理マクロブロック数を、DはTHの増減量
を、各々表す。なお、図4に示す処理は、ピクチャの復
号毎に起動されることを想定している。
【0028】図4において、エラー処理マクロブロック
数ECNTと画面更新判定閾値THの大小比較を行ない
(S100)、画面更新停止中(ECNT≧TH)の時
はTHをDだけ増加する(S104)。画面更新中(E
CNT<TH)の時はTHが初期値TH0よりも大きい
か否かを判定し(S101)、大きい時(TH>TH
0)にはTHが減少可能か否かを判定し(S102)、
可能であればTHをDだけ減少する(S103)。
【0029】図5に、エラー処理マクロブロック数と、
画面更新判定閾値の第3のタイミングチャートを示す。
図5において、太破線がエラー処理マクロブロック数の
時間変化を、太実線が画面更新判定閾値の時間変化を示
す。図5においては、図3と同様の画面更新判定閾値制
御が行なわれるが、妨害波の発生期間が短いため、妨害
波が発生している間にエラー処理マクロブロック数が画
面更新判定閾値を下回る状況にならず、エラーコンシー
ルメントされた画像は表示されない。
【0030】図3、図5の実施形態においては、妨害波
の発生によって画面更新が一旦停止される。妨害波の発
生が短期間の時には、図2の実施形態と同様に、画面更
新を停止することにより、エラーコンシールメントによ
って崩れた画像は表示されず画品質を推持することがで
きる(図5)。一方、妨害波の発生が長期間続く時に
は、しばらくして画面更新が再開されるため、画面と音
声の乖離を防ぎ、見た目の不自然さを軽減することがで
きる(図3)。
【0031】図6に、エラー処理マクロブロック数と、
画面更新判定閾値の第4のタイミングチャートを示す。
図6において、太破線がエラー処理マクロブロック数の
時間変化を、太実線が画面更新判定閾値の時間変化を示
す。図6においては、画面更新停止と同時に画面更新判
定閾値を減少し、画面更新再開時に画面更新判定閾値を
増加している。
【0032】エラー処理マクロブロック数が、画面更新
判定閾値近傍にある場合には、画面更新停止・再開が頻
繁に切り替わり、かえって見苦しくなる場合がある。画
面更新停止時に画面更新判定閾値を減少することで、画
面更新再開条件が画面更新停止条件よりも厳しくなるた
め、切り替わり頻度を低減することができる。
【0033】図7に、図6に示す画面更新判定閾値制御
のフローチャートを示す。図7において、THは図6に
おいて太実線で示された画面更新判定閾値を、TH0は
THの初期値を、TH1は画面更新停止時の画面更新判
定閾値を、ECNTではカウンタ3から出力されるエラ
ー処理マクロブロック数を、各々表す。なお、図7に示
す処理は、ピクチャの復号毎に起動されることを想定し
ている。
【0034】図7において、エラー処理マクロブロック
数ECNTと画面更新判定閾値THの大小比較を行ない
(S200)、画面更新停止中(ECNT≧TH)の時
はTH=TH1とし(S202)、画面更新中(ECN
T<TH)の時はTH=TH0とする(S201)。
【0035】図8に、エラー処理マクロブロック数と、
画面更新判定閾値の第5のタイミングチャートを示す。
図8において、太破線がエラー処理マクロブロック数の
時間変化を、太実線が画面更新判定閾値の時間変化を示
す。図8における画面更新判定閾値は、画面更新停止時
に閾値を一旦減少し、それから徐々に増加する。これ
は、図3と図6を組み合わせた挙動であるため、図3に
おける効果と、図6における効果の両方を得ることがで
きる。
【0036】図9に、図8に示す画面更新判定閾値制御
のフローチャートを示す。図9において、THは図8に
おいて太実線で示された画面更新判定閾値を、TH0は
THの初期値を、TH1は画面更新停止時の画面更新判
定閾値を、ECNTではカウンタ3から出力されるエラ
ー処理マクロブロック数を、DはTHの増減量を、各々
表す。なお、図9に示す処理は、ピクチャの復号毎に起
動されることを想定している。
【0037】図9において、最初に正常動作中か否かが
判定される(S300)。ここで、E_FLAG=0は
正常動作を表し、E_FLAG=1は画面更新停止に入
った後、正常動作に復帰していないことを表す。E_F
LAG=0の時には、ECNTとTH0とを比較するこ
とにより、画面更新停止するか否かが判定される(S3
07)。画面更新停止する場合(ECNT≧TH0)に
は、E_FLAG=1として画面更新停止に入ったこと
を示し、同時にTH=TH1とする(S308)。S3
00において、E_FLAG=1の時には、図4と同様
にECNTとTHの大小を比較し(S301)、画面更
新停止中(ECNT≧TH)であれば、THをDだけ増
加する(S305)。画面更新中(ECNT<TH)で
あればTHが初期値TH0よりも大きいか否かを判定し
(S302)、TH>TH0、かつTHが減少可能な場
合のみ、すなわちECNT<(TH−D)の場合(S3
03)、THをDだけ減少する(S304)。TH≦T
H0の時はTH=TH0とし、同時にE_FLAG=0
として正常動作に復帰したことを示す(S306)。
【0038】なお、上記いずれの実施形態においても、
THの増加量と減少量を同一値(D)にしていたが、こ
れは異なっていても構わない。例えば、図3においてT
Hの減少量を増加量よりも大きくした場合のタイミング
チャートを、図10に示す。図10においては、図3に
比較して、THがTH0に復帰する時間が短くなるた
め、妨害波発生間隔が短い時に静止画表示される確率が
高くなる。
【0039】また、上記いずれの実施形態においても、
1ステップあたりのTH増減量を常に一定にしていた
が、これを時間や現TH値に応じて変化させることによ
り、画面更新動作のタイミング等を、より好ましい印象
が得られるように調整することができる。例えば、図8
において画面更新停止後THを固定し、所定時間経過し
てから増加を開始する場合のタイミングチャートを、図
11に示す。また、THの変化を非線型に行なった場合
のタイミングチャートを、図12に示す。図11、図1
2においては、図8に比較して、THがTH1近傍にあ
る時間が長くなるため、静止画表示される期間が長くな
る。また、図11と図12とでは、THの増加のしかた
が異なるため、動画表示に切り替わるタイミングが異な
ってくる。
【0040】また、上記実施形態においては、エラー処
理マクロブロック数と閾値が同数である場合は、画面更
新停止状態(静止画像表示)とするようになっている
が、画面更新状態(動画像表示)としてもよい。その場
合は、閾値をそのような処理が可能となるような設定と
する。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、エラーコンシールメン
ト領域が小さくエラーコンシールメントによって良好な
画品質が維持できる低エラーレート時においては、エラ
ーコンシールメント処理されたピクチャによる動画像表
示が選択され、エラーコンシールメント領域が大きく画
品質が維持できない高エラーレート時においては、直前
の表示フレームによる静止画表示が選択される。すなわ
ち、エラーレートに応じて、動画像表示と静止画像表示
から画品質が高い方が選択されるため、視聴者に対して
良好な画像表示が可能となる。
【0042】また、画面更新停止時に、画面更新判定閾
値を徐々に大きくすることによって、長時間エラーが発
生する場合に、静止画像表示から動画像表示に切り替え
ることができる。これにより、長時間静止画像表示を行
なうことによって生じる画像と音声の乖離を防ぐことが
でき、高エラーレートが長時間続く場合にも、より自然
な視聴状態を実現することができる。
【0043】さらに、画面更新停止時に画面更新判定閾
値を一旦小さくすることにより、エラー処理マクロブロ
ック数と画面更新判定閾値が接近している時に生じる、
画面更新停止・再開の頻繁な切り替わりによる違和感を
軽減することができる。
【0044】また、画面更新停止時に、復号可能なフレ
ームまで符号化データをスキップすることにより、エラ
ーによる画質劣化の時間伝搬を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における動画像復号装置の一実施形態の
ブロック図である。
【図2】本発明における画面更新判定閾値の時間変化と
画面更新動作を示す第1のタイミングチャートである。
【図3】本発明における画面更新判定閾値の時間変化と
画面更新動作を示す第2のタイミングチャートである。
【図4】図3における画面更新判定閾値の算出手順を示
すフローチャートである。
【図5】図3に対応して、妨害波の発生期間が短かった
場合の画面更新動作を示す第3のタイミングチャートで
ある。
【図6】本発明における画面更新判定閾値の時間変化と
画面更新動作を示す第4のタイミングチャートである。
【図7】図6における画面更新判定閾値の算出手順を示
すフローチャートである。
【図8】本発明における画面更新判定閾値の時間変化と
画面更新動作を示す第5のタイミングチャートである。
【図9】図6における画面更新判定閾値の算出手順を示
すフローチャートである。
【図10】本発明における画面更新判定閾値の時間変化
と画面更新動作を示す第6のタイミングチャートであ
る。
【図11】本発明における画面更新判定閾値の時間変化
と画面更新動作を示す第7のタイミングチャートであ
る。
【図12】本発明における画面更新判定閾値の時間変化
と画面更新動作を示す第8のタイミングチャートであ
る。
【図13】MPEGのフレーム間予測におけるフレーム
間の関係を示した図である。
【図14】従来技術における動画像復号装置のブロック
図である。
【図15】MPEGにおけるデータ構造を示した図であ
る。
【図16】エラー発生時のデータスキップ動作例を示し
た図である。
【図17】従来技術におけるエラーコンシールメント処
理に使用される動きベクトル例を示した図である。
【図18】従来技術におけるピクチャ置き換えによるエ
ラーコンシールメント処理例を示した図である。
【符号の説明】
1 デコーダ 2 フレームメモリ 3 カウンタ 4 メモリコントローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像シーケンスの各フレームをブロッ
    クに分割して符号化した動画像符号化データを復号する
    動画像復号装置であって、 復号フレーム内のエラーコンシールメント処理された符
    号化ブロック数であるエラー処理ブロック数をカウント
    するカウンタと、 復号フレームを一時記憶するメモリと、 前記カウンタの出力によって前記メモリを制御するメモ
    リコントローラとを具備し、 前記メモリコントローラは、エラー処理ブロック数が閾
    値を上回ると前記メモリ出力の更新を停止して静止画像
    出力とし、エラー処理ブロック数が閾値を下回ると前記
    メモリ出力の更新を再開して動画像出力とすることを特
    徴とする動画像復号装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリコントローラは、動画像出力
    から静止画像出力に切り替わった時点における閾値を初
    期値とし、エラー処理ブロック数が閾値を上回る場合は
    閾値を徐々に増加させ、その後エラー処理ブロック数が
    閾値を下回る場合は閾値を前記初期値まで除々に減少さ
    せることを特徴とする請求項1記載の動画像復号装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリコントローラは、動画像出力
    から静止画像出力に切り替わった時点における閾値を初
    期値とし、エラー処理ブロック数が閾値を上回る場合は
    前記閾値を一定量だけ減少させ、その後エラー処理ブロ
    ック数が閾値を下回る場合は閾値を前記初期値まで戻す
    ことを特徴とする請求項1記載の動画像復号装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリコントローラは、動画像出力
    から静止画像出力に切り替わった時点における閾値を初
    期値とし、エラー処理ブロック数が閾値を上回る場合は
    閾値を一定量だけ減少させてから徐々に増加させ、その
    後エラー処理ブロック数が閾値を下回る場合は閾値を前
    記初期値まで除々に減少させることを特徴とする請求項
    1記載の動画像復号装置。
  5. 【請求項5】 動画像出力から静止画像出力に切り替わ
    った時に、復号開始可能フレームまで符号化データを読
    み飛ばすことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載
    の動画像復号装置。
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