JPWO2002051162A1 - 動画像復号方法および動画像復号装置 - Google Patents

動画像復号方法および動画像復号装置 Download PDF

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Abstract

可変長復号部(10)のエラー検出部(11)は、復号すべき符号化画像のエラーを検出し、そのエラーに関するエラー情報を制御部(8)へ送出する。エラー情報に基づきエラーが検出されたかもしくはエラー発生頻度が大きく画像への影響が大きいと判定すると、制御部(8)は表示部(9)への復号画像データの転送を中止する。その後、エラーが検出されなくなったかもしくは画像への影響が小さいと判定すると、制御部(8)は表示部(9)への復号画像データの転送を再開する。この結果、エラーにより崩れた違和感のある画像を表示することを防止することができる。

Description

技術分野
この発明は、MPEG2、MPEG4等の動画像圧縮・伸張規格に従い圧縮された映像符号化データを受信して復号し、復号画像を表示する動画像復号方法および動画像復号装置に関するものである。
背景技術
第1図はMPEG2やMPEG4等の動画像圧縮・伸張規格に従い圧縮された映像符号化データを受信して復号し、復号画像を表示する従来の動画像復号装置の構成を示すブロック図である。図において、1は受信した圧縮された映像符号化データを可変長復号する可変長復号部であり、2は可変長復号されたデータを逆量子化、逆DCT処理する逆量子化/逆DCT部であり、3は可変長復号部1にて復号された動きベクトル情報に応じた予測画像を作成する動き補償予測部であり、4は逆量子化、逆DCT処理されたデータと予測画像とを加算する加算器であり、5a,5b,5cはそれぞれフレームメモリであり、6は加算器4の出力をフレームメモリ5a〜5cのいずれかに切り替えて送出するスイッチであり、7はフレームメモリ5a〜5cのいずれかの出力を切り替えて送出するスイッチである。
次に動作について説明する。
可変長復号部1は受信した圧縮映像データを可変長復号する。逆量子化/逆DCT部2は可変長復号部1により可変長復号されたデータを逆量子化、逆DCT処理し加算器4へ出力する。一方、動き補償予測部3は、可変長復号部1により復号された動きベクトル情報に応じた予測画像を作成し加算器4へ出力する。そして、加算器4は、逆量子化/逆DCT部2により逆量子化、逆DCT処理されたデータと動き補償予測部3により作成された予測画像とを加算して復号画像を出力する。
第1図に示すように、従来の動画像復号装置は、2フレーム分の予測用参照画像と1フレーム分のBピクチャとを格納するための3つのフレームメモリ5a〜5cを備えている。すなわち、フレームメモリ5aは前方向予測用参照フレームを格納し、フレームメモリ5bは後方向予測用参照フレームを格納し、フレームメモリ5cはBピクチャフレームを格納する。
フレームメモリ5aおよびフレームメモリ5bは、入力されたIピクチャフレームまたはPピクチャフレームを復号する毎に、交互に復号されたIピクチャフレームまたはPピクチャフレームを格納する。すなわち、復号画像がIピクチャまたはPピクチャである場合にはフレームメモリ5aまたはフレームメモリ5bに格納され、他の予測符号化画像の復元のために使用される。このために、IピクチャフレームまたはPピクチャフレームが入力される度に、動画像復号装置は、スイッチ6によって復号画像の格納先を切り替える。
他方、復号画像がBピクチャである場合、予測符号化画像の復元のためにそのBピクチャを参照する必要がないが、フレーム構造画像のフィールド構造画像への変換、画像サイズの拡大・縮小、復号画像の出力タイミング調整などのために、動画像復号装置は、スイッチ6を制御してその復号画像すなわち復号されたBピクチャフレームをフレームメモリ5cに格納する。
例えば、第2図に示すような表示順の映像ビットストリームデータが入力された場合、動画像復号装置は、最初のIピクチャフレームであるフレーム103を復号すると復号画像をフレームメモリ5aに格納し、次のPピクチャフレームであるフレーム106を復号すると復号画像をフレームメモリ5bに格納する。そして、動画像復号装置は、次に、2つのBピクチャフレームであるフレーム104及びフレーム105を復号する際には、前方向予測用参照画像としてフレームメモリ5aに格納された復号画像データを使用し、後方向予測用参照画像としてフレームメモリ5bに格納された復号画像データを使用する。そして、2つの復号結果をフレームメモリ5cに格納する。
動画像復号装置は、次のPピクチャフレームであるフレーム109を復号すると、復号結果をフレームメモリ5aおよびフレームメモリ5bのうち、既に書き込まれている復号画像データがより古いものである方のフレームメモリ(ここではフレームメモリ5a)に書き込む。そして、動画像復号装置は、次に、2つのBピクチャフレームであるフレーム107及びフレーム108を復号する際には、前方向予測用参照画像としてフレームメモリ5bに格納された復号画像データを使用し、後方向予測用参照画像としてフレームメモリ5aに格納された復号画像データを使用する。そして、2つの復号結果をフレームメモリ5cに格納する。
動き補償予測部3は、Iピクチャを復号する際には、0を加算器4に出力し、Pピクチャを復号する際には、フレームメモリ5aあるいはフレームメモリ5bに格納されている復号画像データを可変長復号部1により復号された動きベクトル分移動して得られた画像データを出力し、Bピクチャを復号する際には、フレームメモリ5aおよびフレームメモリ5bに格納されている復号画像データを可変長復号部1により復号された動きベクトル分移動して得られた画像データを出力する。
従来の動画像復号装置は、このようにして得られフレームメモリ5a〜5cに格納した復号画像データを、スイッチ7を切替えることにより表示順に表示部9へ出力する。
ところで、MPEG2、MPEG4等の動画像圧縮・伸張規格では予測符号化を用いて動画像を符号化しているが、伝送エラー等により予測用参照フレームにデータ欠損がある場合は、その影響が他のフレームにも伝搬してしまう。例えば、第3図はN=15、M=3のGOP(Group of Pictures)構成を示した図であり、表示順にフレームが左から右にならんでいる。ここでフレーム106のPピクチャがエラーにより画像が崩れたとき、フレーム106を予測用参照画像として用いている、フレーム104、フレーム105、フレーム107、フレーム108、フレーム109にエラーの影響が現れる。同様に、フレーム109を予測用参照画像として用いている、フレーム110、フレーム111、フレーム112にエラーの影響が現れ、さらに、フレーム112を予測用参照画像として用いている、フレーム113、フレーム114、フレーム115にエラーの影響が現れる。すなわち、フレーム106のエラーは、フレーム101、フレーム102、フレーム103の3フレームを除く12個のフレームに影響を及ぼすことになる。
第4図はIピクチャフレームにエラーが起こった場合の例を示す図である。Iピクチャであるフレーム103にエラーがある場合、このフレームを予測用参照画像として用いている、フレーム101、フレーム102、フレーム104、フレーム105、フレーム106にエラーの影響が現れる。さらに、フレーム106のエラーは、上述したように、フレーム107以降のフレームにも影響を与える。この場合、実に、第4図に示す全てのフレームに影響が及ぶことになる。
従って、第1図に示すような従来の動画像復号装置では、エラー発生時には、エラーの発生した画素を直前のフレームの同じ位置の画素で置き換えるなどのエラーコンシールメント処理を行うことによりエラーに対処していたが、エラーコンシールメント処理はちょっとしたエラーについては有効であるものの、そうでないエラーについては、エラーにより崩れた目障りな画像が出力されてしまうという課題があった。
第5図はこのような従来のエラーコンシールメント処理の課題を解決するためになされた、特開平10−23431号に開示されたエラー発生のために正常に復号できない場合に復号不可能な画像の代わりに既に復号された復号画像を出力する動画像復号装置の構成を示すブロック図である。図において、第1図と同一の参照符号は同一または相当する構成要素を示している。また、第5図において、20は伝送ビットエラー発生などのために可変長復号することができない符号化画像が可変長復号部1に入力された場合に、エラーを検出しこのエラー検出をエラー処理制御部21に通知するエラー検出部であり、22は入力された符号化画像のヘッダ情報部分を可変長復号部1から受けて復号し、その符号化画像のピクチャタイプを示す情報を復号制御部23およびエラー処理制御部21へ出力するヘッダ復号部である。
次に動作について説明する。
復号制御部23は、可変長復号部1、逆量子化/逆DCT部2、動き補償予測部3、スイッチ6を制御して、一連の入力符号化画像を順次復号してフレームメモリ5a〜5cに格納し、スイッチ7を制御して切り替えフレームメモリ5a〜5cに格納された復号画像データを表示順に表示部9へと出力する。
エラー検出部20が復号中にエラーを検出すると、そのエラー検出をエラー処理制御部21に通知する。エラー処理制御部21は、エラー検出部20からエラー検出通知を受けると、復号制御部23に対して、現在復号中の符号化画像の復号を中止し、エラー発生時の状況によってシーケンスレイヤなどを含む次のピクチャまでのデータを破棄するように指示する。この結果、復号制御部23は、可変長復号部1に符号を破棄させ、逆量子化/逆DCT部2および動き補償予測部3を制御して復号動作を中止させる。復号制御部23は、さらに、スイッチ7を制御して、復号されなかった画像データの代わりに既に復号済みの画像データをフレームメモリ5a〜5cのいずれかから読み出して表示部9へ出力する。
エラー処理制御部21は、ヘッダ復号部22から次に復号すべき画像のピクチャタイプを通知されると、その画像が正常に復号できる画像であるか否かを判定し、その画像が正常に復号できる画像である場合には、その画像を復号するように復号制御部23に指示し、その画像が正常に復号できない画像である場合には、次の画像の直前までの符号を破棄するように復号制御部23に指示する。
これにより、第5図に示す動画像復号装置は、正常に復号できない画像がある場合でも、崩れた画像を出力することがない。
従来の動画像復号装置は以上のように構成されているので、伝送エラー等のエラーが発生した場合に崩れた画像が出力されることを防止できるが、エラー発生頻度の大小等のエラーの内容にも関わらず、エラーが発生し正常に復号できない符号化画像の復号を中止し、画像を既に復号された画像に置き換えて出力するので、エラー期間中は同一画像が出力されてしまい、観察者に違和感を与えてしまうという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、エラーの有無に関わらず符号化画像を復号し、発生したエラーもしくはエラー発生頻度の大小等のエラーの内容に応じて復号画像の表示を制御することにより、崩れた画像を表示させない動画像復号方法および動画像復号装置を得ることを目的とする。
発明の開示
請求の範囲第1項記載の発明に係る動画像復号方法は、入力された圧縮映像データ中の復号すべき符号化画像にエラーがあるか否かを検出し、エラーを検出したか否かに関わらず前記符号化画像を復号し復号画像データをメモリに格納し、検出したエラーに関するエラー情報に基づいて、復号画像データの前記メモリ手段からの転送を制御するものである。
このことによって、エラーによる崩れた目障りな画像を表示しないようにすることができる効果を奏する。
請求の範囲第2項記載の発明に係る動画像復号方法は、エラー情報に基づいて、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止するものである。
このことによって、エラー情報に基づきエラーによる崩れた目障りな画像を表示しないようにすることができる効果を奏する。
請求の範囲第3項記載の発明に係る動画像復号方法は、エラー情報がエラー発生頻度であるものである。
このことによって、視覚上ほとんど目立たないようなエラーを含む復号画像の表示を可能にしエラー検出時に同一画像を表示している時間を短縮でき、より自然な画像を表示することができる効果を奏する。
請求の範囲第4項記載の発明に係る動画像復号方法は、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、復号すべき符号化画像にエラーがなくかつ該符号化画像が予測用参照画像を用いず復号されるIピクチャである場合に、そのIピクチャから復号画像データのメモリ手段からの転送を再開するものである。
このことによって、エラーを含む予測用参照画像を他のフレームの復号に用いることを防止してエラーの伝搬を絶つことができ、エラーにより崩れた目障りな画像を表示しないようにできる効果を奏する。
請求の範囲第5項記載の発明に係る動画像復号方法は、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、一定時間経過後に復号画像データのメモリ手段からの転送を再開するものである。
このことによって、仮に予測用参照フレームを用いずに復号されるIピクチャが圧縮映像データに含まれない場合にも、同一画像が長時間出力されることを防止できる効果を奏する。
請求の範囲第6項記載の発明に係る動画像復号方法は、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、復号すべき符号化画像内の全てのマクロブロックデータが予測を必要としないイントラ符号化されたデータになった際に、その符号化画像から復号画像データのメモリ手段からの転送を再開するものである。
このことによって、仮に予測用参照フレームを用いずに復号されるIピクチャが圧縮映像データに含まれない場合にも、同一画像が長時間出力されることを防止できるうえに、全てのマクロブロックがイントラマクロブロックになったフレームから復号画像データの転送を再開するのでエラーの伝搬を絶つことができ、エラーにより崩れた目障りな画像を表示しないようにできる効果を奏する。
請求の範囲第7項記載の発明に係る動画像復号方法は、エラー情報に基づいて、エラーのある符号化画像の復号画像データに代わってあらかじめ用意された画像データを転送するものである。
このことによって、エラー発生時に使用者が指定した画像を表示し、使用者に不快感を与えることなく崩れた画像を表示することを防止できる効果を奏する。
請求の範囲第8項記載の発明に係る動画像復号方法は、エラー情報がエラー発生頻度であるものである。
このことによって、視覚上ほとんど目立たないようなエラーを含む復号画像の表示を可能にしエラー検出時に同一画像を表示している時間を短縮でき、より自然な画像を表示することができる効果を奏する。
請求の範囲第9項記載の発明に係る動画像復号装置は、入力された圧縮映像データ中の符号化画像を復号し復号画像データを出力する復号手段と、復号すべき符号化画像にエラーがあるか否かを検出し、エラーを検出した場合にそのエラーに関するエラー情報を送出するエラー検出手段と、前記復号手段からの前記復号画像データを格納するメモリ手段と、前記エラー検出手段がエラーを検出したか否かに関わらず前記復号手段により得られた前記復号画像データを前記メモリ手段に格納し、前記エラー検出手段からのエラー情報に基づいて、復号画像データの前記メモリ手段からの転送を制御する制御手段とを備えたものである。
このことによって、エラーによる崩れた目障りな画像を表示しないようにすることができる効果を奏する。
請求の範囲第10項記載の発明に係る動画像復号装置は、制御手段が、エラー検出手段からのエラー情報に基づいて、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止するものである。
このことによって、エラー情報に基づきエラーによる崩れた目障りな画像を表示しないようにすることができる効果を奏する。
請求の範囲第11項記載の発明に係る動画像復号装置は、エラー検出手段からのエラー情報がエラー発生頻度であるものである。
このことによって、視覚上ほとんど目立たないようなエラーを含む復号画像の表示を可能にしエラー検出時に同一画像を表示している時間を短縮でき、より自然な画像を表示することができる効果を奏する。
請求の範囲第12項および第13項記載の発明に係る動画像復号装置は、制御手段が、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、復号すべき符号化画像にエラーがなくかつ該符号化画像が予測用参照画像を用いず復号されるIピクチャである場合に、そのIピクチャから復号画像データの前記メモリ手段からの転送を再開するものである。
このことによって、エラーを含む予測用参照画像を他のフレームの復号に用いることを防止してエラーの伝搬を絶つことができ、エラーにより崩れた目障りな画像を表示しないようにできる効果を奏する。
請求の範囲第14項および第15記載の発明に係る動画像復号装置は、制御手段が、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、一定時間経過後に復号画像データの前記メモリ手段からの転送を再開するものである。
このことによって、仮に予測用参照フレームを用いずに復号されるIピクチャが圧縮映像データに含まれない場合にも、同一画像が長時間出力されることを防止できる効果を奏する。
請求の範囲第16項および第17項記載の発明に係る動画像復号装置は、制御手段が、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、復号すべき符号化画像内の全てのマクロブロックデータが予測を必要としないイントラ符号化されたデータになった際に、その符号化画像から復号画像データの前記メモリ手段からの転送を再開するものである。
このことによって、仮に予測用参照フレームを用いずに復号されるIピクチャが圧縮映像データに含まれない場合にも、同一画像が長時間出力されることを防止できるうえに、全てのマクロブロックがイントラマクロブロックになったフレームから復号画像データの転送を再開するのでエラーの伝搬を絶つことができ、エラーにより崩れた目障りな画像を表示しないようにできる効果を奏する。
請求の範囲第18項記載の発明に係る動画像復号装置は、制御手段が、エラー検出手段からのエラー情報に基づいて、エラーのある符号化画像の復号画像データに代わってあらかじめ用意された画像データを転送するものである。
このことによって、エラー発生時に使用者が指定した画像を表示し、使用者に不快感を与えることなく崩れた画像を表示することを防止できる効果を奏する。
請求の範囲第19項記載の発明に係る動画像復号装置は、エラー検出手段からのエラー情報がエラー発生頻度であるものである。
このことによって、視覚上ほとんど目立たないようなエラーを含む復号画像の表示を可能にしエラー検出時に同一画像を表示している時間を短縮でき、より自然な画像を表示することができる効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第6図はこの発明の実施の形態1による動画像復号装置の構成を示すブロック図である。図において、10は受信した圧縮された映像データを可変長復号する可変長復号部であり、11は受信した圧縮された映像データから伝送ビットエラー等のエラーを検出するエラー検出部(エラー検出手段)であり、2は可変長復号されたデータを逆量子化、逆DCT処理する逆量子化/逆DCT部であり、3は可変長復号部10により復号された動きベクトル情報に応じた予測画像を作成する動き補償予測部であり、4は逆量子化、逆DCT処理されたデータと予測画像とを加算する加算器であり、5a,5b,5cはフレームメモリ(メモリ手段)であり、6は加算器4の出力をフレームメモリ5a〜5cのいずれかに切り替えて送出するスイッチであり、7はフレームメモリ5a〜5cのいずれかの出力を切り替えて送出するスイッチ、8はエラー検出部11が検出したエラーに基づきスイッチ6,7を制御する制御部(制御手段)である。なお、復号手段は、可変長復号部10、逆量子化/逆DCT部2、動き補償予測部3、および加算器4を含む。
次に動作について説明する。
可変長復号部10は受信した圧縮映像データを可変長復号する。この際、エラー検出部11は、受信した圧縮映像データ中の復号すべき符号化画像すなわちフレームにエラーがあるか否かを検出し、エラーを検出した場合にはそのエラーに関するエラー情報を制御部8に伝達する。以下では、まずエラー検出部11がエラーを検出しなかった場合について説明する。
逆量子化/逆DCT部2は可変長復号部10により可変長復号されたデータを逆量子化、逆DCT処理し加算器4へ出力する。一方、動き補償予測部3は、可変長復号部10により復号された動きベクトル情報に応じた予測画像を作成し加算器4へ出力する。そして、加算器4は、逆量子化/逆DCT部2により逆量子化、逆DCT処理されたデータと動き補償予測部3により作成された予測画像とを加算して復号画像を出力する。
加算結果である復号画像がIピクチャまたはPピクチャである場合には、制御部8はスイッチ6を制御してフレームメモリ5aまたはフレームメモリ5bに交互に復号画像を格納し、Bピクチャである場合には、フレームメモリ5cに格納する。
例えば第2図に示すような表示順の映像ビットストリームデータが入力されたとすると、制御部8は、まず、最初のIピクチャフレームであるフレーム103をフレームメモリ5aに格納する。フレームメモリ5aに格納された復号画像データは、次に復号されるBピクチャのフレーム101、フレーム102の後方向予測用参照フレームやその次に復号されるPピクチャのフレーム106の前方向予測用参照フレームとして参照される。次に、動き補償予測部3は、フレームメモリ5aに格納された復号画像データを前方向予測用参照フレームとして参照し、Pピクチャであるフレーム106の復号を行い、制御部8は、その復号結果を、前のIピクチャあるいはPピクチャを格納しなかった方のフレームメモリ5bに格納する。そして、フレームメモリ5bに格納された復号画像データは、次に復号されるPピクチャフレームであるフレーム109の前方向予測用参照フレームとして参照される。
動き補償予測部3は、次に、フレームメモリ5aに格納された復号画像データを前方向予測用参照フレームとして参照し、さらに、フレームメモリ5bに格納された復号画像データを後方向予測用参照フレームとして参照し、Bピクチャフレームであるフレーム104,105を続けて復号し、制御部8はこれらの復号結果をフレームメモリ5cに格納する。
制御部8は、同様に、フレーム109の復号結果を、前のIピクチャあるいはPピクチャを格納しなかった方のフレームメモリ5aに格納する。そして、動き補償予測部3は、フレームメモリ5aに格納された復号画像データを後方向予測用参照フレームとして参照し、さらに、フレームメモリ5bに格納された復号画像データを前方向予測用参照フレームとして参照し、Bピクチャフレームであるフレーム107,108を復号し、制御部8はこれらの復号結果をフレームメモリ5cに格納する。フレーム109の復号結果は、次に復号されるPピクチャフレームであるフレーム112の前方向予測用参照フレームとして参照される。
以下、IピクチャまたはPピクチャを復号した場合は、制御部8は、同様に、フレームメモリ5a,5bのうち、直前のIピクチャまたはPピクチャの復号画像データの書き込みを行わなかった方のフレームメモリに書き込み、動き補償予測部3は、書き込んだ復号画像データを続いて復号されるBピクチャの後方向予測用参照フレームとして使用する。また、動き補償予測部3は、フレームメモリ5a,5bのうち書き込みを行わなかった方のフレームメモリに格納されている復号画像データを前方向予測用参照フレームとして使用する。
制御部8は、スイッチ7を制御してフレームメモリ5a〜5cの出力を切替えて表示部9に接続することにより、フレームメモリ5a〜5cに格納された復号画像データを表示順に表示部9に転送する。表示部9は、少なくとも1フレーム分のフレームメモリを有しており、スイッチ7を介してフレームメモリ5a〜5cから転送されてきた画像を表示する。
これに対して、可変長復号部10のエラー検出部11がエラーを検出した場合、エラー検出部11は検出したエラーに関するエラー情報を制御部8に伝達する。制御部8は、エラーを検出しなかった場合と同様にスイッチ6の切替えを制御して、フレームメモリ5a〜5cに格納される復号画像データの更新を行うとともに、スイッチ7の切替えを制御し、フレームメモリ5a〜5cのいずれからもエラーを含んだ復号画像データが表示部9へと出力されないようにする。この結果、フレームメモリ5a〜5cのいずれも復号画像データを出力しないので、表示部9は、次にデータの出力が開始されるまで、最後に転送された画像を表示し続ける。
その後、エラー検出部11がエラーを検出しなくなった場合は、制御部8はスイッチ7の切替えを制御して復号画像データの表示部9への転送を再開する。なお、エラー検出部11がエラーを検出しなくなった場合、エラーを検出した場合と同様に、エラーが検出されなくなったことを制御部8に伝達する。これに伴い、制御部8は、スイッチ7の切替えを制御して、いままでフレームメモリ5a〜5cに格納されたいずれの復号画像データも出力していなかった状態を解除し、エラーがない場合と同様に、フレームメモリ5a〜5cのいずれかに格納されている復号画像データから順番に転送を再開する。なお、既に述べたように、どのフレームメモリに格納されている復号画像データを出力するかは、復号したフレームがIピクチャフレーム、Pピクチャフレーム、Bピクチャフレームであるかにより一意的に決まっている。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、制御部8は、エラー検出部11がエラーを検出したか否かに関わらず、復号画像データをフレームメモリ5a〜5cのいずれかに格納し、エラーを含む復号画像データを表示部9へ転送しないようにスイッチ7を制御するので、エラーによる崩れた目障りな画像を表示しないようにすることができる効果を奏する。
また、制御部8は、エラー検出部11がエラーを検出したか否かに関わらず、復号画像データをフレームメモリ5a〜5cのいずれかに格納するので、発生したエラーの内容に応じた画像の表示制御を行えるという柔軟性がある。これについては、以下の実施の形態にて詳細に述べる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2による動画像復号装置は、可変長復号部10に設けられており、伝送エラー等のエラーを検出するとともにエラー発生頻度を求めるエラー検出部11と、エラー検出部11により求められたエラー発生頻度が小さく画像に対する影響が少ない場合には、エラーを含んだ復号画像データを表示部9へ出力する制御部8とを備えているものである。この実施の形態2による動画像復号装置の他の構成要素は、第6図に示す上記実施の形態1によるものと同一であるので、以下ではその説明を省略する。
次の動作について説明する。
実施の形態2による動画像復号装置のエラーを検出しなかった場合の動作は上記実施の形態1によるものと同様であるので、以下では、エラー発生頻度の大小に応じた表示制御についてのみ説明する。
可変長復号部10のエラー検出部11が圧縮映像データ中の復号すべき符号化画像すなわちフレームのエラーを検出した場合には、エラー検出部11は、1フレーム分のデータ長、エラーと判定された復号語長、エラーを含むマクロブロック数、エラーを含む画像ブロック数などのエラー情報を制御部8に伝送する。制御部8は、エラー検出部11からの上記エラー情報に基づき、エラーと判定された復号語長が一定値以上、エラーを含むマクロブロック数が一定値以上、エラーを含むブロック数が一定値以上のうちのいずれか1つ以上の条件が成り立つか否かを判定する。1つ以上の条件が成り立つと判定すると、制御部8は、エラー発生頻度が大きく画像に及ぼす影響が大きいと判断して、フレームメモリ5a〜5cのいずれに格納されている復号画像データも表示部9へ転送されないようにスイッチ7の切替えを制御する。
他方、それらの条件のいずれも成り立たない場合には、制御部8はエラー発生頻度が小さく画像に及ぼす影響が小さいと判断して、フレームメモリ5a〜5cのいずれかに格納されている復号画像データが表示部9へ転送されるようにスイッチ7の切り替えを制御する。上記したように、どのフレームメモリに格納されている復号画像データを出力するかは、復号したフレームがIピクチャフレーム、Pピクチャフレーム、Bピクチャフレームであるかにより一意的に決まっている。
なお、動き補償予測部3は、エラーが発生した場合に公知の方法に従ってエラーコンシールメント処理を実施するが、エラー発生頻度が小さい場合には、エラーコンシールメント処理を実施してもそれほど目障りな画像となるわけではない。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、エラーを検出したか否かに応じて単に復号画像の表示制御を行うのではなく、エラー発生頻度の大小に応じて復号画像の表示制御を行うので、視覚上ほとんど目立たないようなエラーを含む復号画像の表示を可能にしエラー検出時に同一画像を表示している時間を短縮でき、より自然な画像を表示することができる効果を奏する。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3による動画像復号装置は、エラー発生頻度の大小等のエラー情報に基づき、復号画像データのフレームメモリ5a〜5cからの表示部9への転送を中止した後、エラー検出部11がエラーを検出しなくなったかまたはエラー発生頻度が小さくなったと判定した場合、エラーがなくかつ予測用参照フレームを用いず復号されるIピクチャから表示部9への復号画像データの転送を再開する制御部8を備えているものである。この実施の形態3による動画像復号装置の他の構成要素は、第6図に示す上記実施の形態1によるものと同一であるので、以下ではその説明を省略する。
次に動作について説明する。
実施の形態3による動画像復号装置のエラー検出時の動作は上記実施の形態1または上記実施の形態2によるものと同様であるので、以下では、表示部9への復号画像データの転送再開についてのみ説明する。
第7図はIピクチャ前後の一連のフレームを示す図である。図示のIピクチャよりも前のIピクチャにエラーがあると仮定した場合には、図示のIピクチャ以前の各フレームは、エラーのあるIピクチャの復号画像データを予測用参照画像として用いて復号されたものであるので、エラーの影響を含む復号画像になっている。一方、図中のIピクチャ以降のフレームは、Iピクチャ以降にエラーがなければエラーのない復号画像であるといえる。
制御部8は、Iピクチャが復号されたか否かを示す情報と、表示順で少なくともそのIピクチャに関するエラーを含むか否かを示す情報とを把握している。制御部8は、Iピクチャが復号され少なくともこのIピクチャにエラーがない場合に、スイッチ7の切替えを制御してフレームメモリ5a〜5cに格納されている復号画像データの表示部9への転送を再開する。上記したように、どのフレームメモリに格納されている復号画像データを出力するかは、復号したフレームがIピクチャフレーム、Pピクチャフレーム、Bピクチャフレームであるかにより一意的に決まっている。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、エラー発生頻度の大小等のエラー情報に基づき、復号画像データのフレームメモリ5a〜5cからの表示部9への転送を中止した後、予測用参照画像として用いられるIピクチャがエラーを含まない場合に、そのIピクチャから表示部9への復号画像データの転送を再開するので、エラーを含む予測用参照画像を他のフレームの復号に用いることを防止してエラーの伝搬を絶つことができ、エラーにより崩れた目障りな画像を表示しないようにできる効果を奏する。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4による動画像復号装置は、エラー発生頻度の大小等のエラー情報に基づき、復号画像データのフレームメモリ5a〜5cからの表示部9への転送を中止した後、一定時間経過後に表示部9への復号画像データの転送を再開する制御部8を備えているものである。この実施の形態4による動画像復号装置の他の構成要素は、第6図に示す上記実施の形態1によるものと同一であるので、以下ではその説明を省略する。
次に動作について説明する。
実施の形態4による動画像復号装置のエラー検出時の動作は上記実施の形態1または上記実施の形態2によるものと同様であるので、以下では、表示部9への復号画像データの転送再開についてのみ説明する。
第8図はIピクチャのあとPピクチャしかない場合の一連のフレームを示す図である。このような一連のフレームが入力された場合、上記実施の形態3による動画像復号装置の制御部8は、Iピクチャが入力されず表示部9への復号画像データの転送を再開するための条件が満たされることがないので、スイッチ7を切替え制御してフレームメモリ5a〜5cから表示部9への復号画像データの転送を行うことができない。すなわち、上記実施の形態3による動画像復号装置は、エラーのないIピクチャを受信しない限り、いつまでも静止画像を表示しつづける。
このような場合、この実施の形態4による動画像復号装置の制御部8は、エラー発生後一定時間経過するとエラーの影響は小さくなった判定し、表示部9への復号画像データの転送を再開することができる。すなわち、エラー発生後一定時間経過すると、制御部8は、表示部9への復号画像データの転送を再開するようにスイッチ7の切替えを制御し、フレームメモリ5a〜5cのいずれかに格納されている復号画像データの転送を行う。上記したように、どのフレームメモリに格納されている復号画像データを出力するかは、復号したフレームがIピクチャフレーム、Pピクチャフレーム、Bピクチャフレームであるかにより一意的に決まっている。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、エラー発生頻度の大小等のエラー情報に基づき、復号画像データのフレームメモリ5a〜5cからの表示部9への転送を中止した後、一定時間経過した際に表示部9への復号画像データの転送を再開するので、仮に予測用参照フレームを用いずに復号されるIピクチャが圧縮映像データに含まれない場合にも、同一画像が長時間出力されることを防止できる効果を奏する。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5による動画像復号装置は、エラー発生頻度の大小等のエラー情報に基づき、復号画像データのフレームメモリ5a〜5cからの表示部9への転送を中止した後、次に復号すべき1フレーム内の全てのマクロブロックデータが予測用参照フレームを用いずに復号されるイントラ符号化されたデータすなわちイントラマクロブロックデータになった際に、表示部9への復号画像データの転送を再開する制御部8を備えているものである。この実施の形態5による動画像復号装置の他の構成要素は、第6図に示す上記実施の形態1によるものと同一であるので、以下ではその説明を省略する。
次に動作について説明する。
実施の形態5による動画像復号装置のエラー検出時の動作は上記実施の形態1または上記実施の形態2によるものと同様であるので、以下では、表示部9への復号画像データの転送再開についてのみ説明する。
第9図は水平方向8マクロブロック、垂直方向6マクロブロックで構成されるフレームの例を示す図である。図において、各正方形が1つのマクロブロックに相当する。白抜きになっている各マクロブロック201はエラーがなくなった後イントラで復号されたイントラマクロブロックであり、黒く塗りつぶした各マクロブロック202はエラーがなくなった後イントラで復号されていない非イントラマクロブロックである。
エラー発生頻度の大小等のエラー情報に基づき、復号画像データのフレームメモリ5a〜5cからの表示部9への転送を中止した後、制御部8は、復号すべきフレーム内の全てのマクロブロックデータが予測用参照フレームを用いずに復号されるイントラ符号化されたデータすなわちイントラマクロブロックデータになったか否かを判定している。例えば第9図に示すような場合、2つのマクロブロック202がイントラマクロブロックで復号し、全てのマクロブロックデータがイントラで復号されたデータであると判定すると、制御部8は、表示部9への復号画像データの転送を再開するようにスイッチ7の切替えを制御し、フレームメモリ5a〜5cのいずれかに格納されている復号画像データの転送を行う。上記したように、どのフレームメモリに格納されている復号画像データを出力するかは、復号したフレームがIピクチャフレーム、Pピクチャフレーム、Bピクチャフレームであるかにより一意的に決まっている。
以上のように、この発明の実施の形態5によれば、エラー発生頻度の大小等のエラー情報に基づき、復号画像データのフレームメモリ5a〜5cからの表示部9への転送を中止した後、次に復号すべき1フレーム内の全てのマクロブロックデータが予測用参照フレームを用いずに復号されるイントラ符号化されたデータすなわちイントラマクロブロックデータになった際に、表示部9への復号画像データの転送を再開するので、仮に予測用参照フレームを用いずに復号されるIピクチャが圧縮映像データに含まれない場合にも、同一画像が長時間出力されることを防止できるうえに、全てのマクロブロックがイントラマクロブロックになったフレームから表示部9への復号画像データの転送を再開するので、エラーの伝搬を絶つことができ、エラーにより崩れた目障りな画像を表示しないようにできる効果を奏する。
実施の形態6.
第10図はこの発明の実施の形態6による動画像復号装置の構成を示すブロック図である。図において、第6図に示すものと同一の参照符号は、上記実施の形態1によるものと同一または相当する構成要素を示している。また、第10図において、5dは所望の画像データを格納するためのフレームメモリである。この実施の形態6による動画像復号装置は、フレームメモリ5dをさらに備えている点で、上記実施の形態1による動画像復号装置と異なる。動画像復号装置の使用者は、所望の画像データをフレームメモリ5dにあらかじめ格納することができる。また、制御部8は、エラー検出部11からのエラー発生頻度の大小等のエラー情報に基づき、エラーを含んだ復号画像データの代わりにフレームメモリ5dに格納されている所望の画像データを表示部9へ出力するように構成されている。
次に動作について説明する。
エラー検出部11は、上記実施の形態1または実施の形態2によるものと同様に動作するので、以下ではその説明を省略する。
エラー検出部11がエラーを検出しなかった場合、制御部8は、スイッチ7の切替えを制御し、フレームメモリ5a〜5cに格納されている復号画像データを表示順に表示部9に転送する。
一方、エラー検出部11がエラーを検出した場合、制御部8は、エラー検出部11からのエラー発生頻度の大小等のエラー情報に基づきスイッチ7の切替えを制御し、フレームメモリ5dに格納されている所望の画像データを表示部9へ出力する。
その後、エラー検出部11がエラーを検出しなくなった場合、エラーを検出しない場合と同様、制御部8は、スイッチ7の切替えを制御し、フレームメモリ5a〜5cに格納されている復号画像データを表示順に表示部9へ転送する。
なお、フレームメモリ5dは必ずしも1フレーム分である必要はなく、複数フレーム分フレームメモリ5dを設けてもよい。この場合、エラー検出部11がエラーを検出すると、制御部8は複数のフレームメモリ5dを切り替えて格納されている複数の画像データを順次表示部9へ出力する。したがって、エラー発生時に複数の静止画を状況に応じて切り替えて表示部9に表示してもよいし、準動画像として一連の画像を連続的に表示部9に表示するようにしてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態6によれば、エラー発生時にエラーにより崩れた画像の代わりに使用者の指定した画像を表示するので、使用者に不快感を与えることなく崩れた画像を表示することを防止できる効果を奏する。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る動画像復号方法および動画像復号装置は、MPEG2またはMPEG4等の動画像圧縮・伸張規格に従い圧縮された映像符号化データを受信して復号し、復号画像を表示する映像受信端末装置において、伝送エラー等のエラー発生時にエラーにより崩れた画像の表示を防止して、映像を使用者に提示するのに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の動画像復号装置の構成を示すブロック図である。
第2図はGOPの構成例を示す図である。
第3図はPピクチャにエラーがあった場合のエラーの伝搬を示す図である。
第4図はIピクチャにエラーがあった場合のエラーの伝搬を示す図である。
第5図は他の従来の動画像復号装置の構成を示すブロック図である。
第6図はこの発明の実施の形態1による動画像復号装置の構成を示すブロック図である。
第7図はこの発明の実施の形態3による、エラー検出後Iピクチャ以降表示を開始する処理を示す図である。
第8図はこの発明の実施の形態4による、エラー検出後一定時間後に表示を開始する処理を示す図である。
第9図は、エラー検出後一部のマクロブロックがイントラマクロブロックではない場合を示す図である。
第10図はこの発明の実施の形態6による動画像復号装置の構成を示すブロック図である。

Claims (19)

  1. 入力された圧縮映像データ中の復号すべき符号化画像にエラーがあるか否かを検出し、
    エラーを検出したか否かに関わらず前記符号化画像を復号し復号画像データをメモリ手段に格納し、
    検出したエラーに関するエラー情報に基づいて、復号画像データの前記メモリ手段からの転送を制御することを特徴とする動画像復号方法。
  2. エラー情報に基づいて、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止することを特徴とする請求の範囲第1項記載の動画像復号方法。
  3. エラー情報はエラー発生頻度であることを特徴とする請求の範囲第2項記載の動画像復号方法。
  4. 復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、復号すべき符号化画像にエラーがなくかつ該符号化画像が予測用参照画像を用いず復号されるIピクチャである場合に、そのIピクチャから復号画像データのメモリ手段からの転送を再開することを特徴とする請求の範囲第2項記載の動画像復号方法。
  5. 復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、一定時間経過後に復号画像データのメモリ手段からの転送を再開することを特徴とする請求の範囲第2項記載の動画像復号方法。
  6. 復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、復号すべき符号化画像内の全てのマクロブロックデータが予測を必要としないイントラ符号化されたデータになった際に、その符号化画像から復号画像データのメモリ手段からの転送を再開することを特徴とする請求の範囲第2項記載の動画像復号方法。
  7. エラー情報に基づいて、エラーのある符号化画像の復号画像データに代わってあらかじめ用意された画像データを転送することを特徴とする請求の範囲第1項記載の動画像復号方法。
  8. エラー情報はエラー発生頻度であることを特徴とする請求の範囲第7項記載の動画像復号方法。
  9. 入力された圧縮映像データ中の符号化画像を復号し復号画像データを出力する復号手段と、
    復号すべき符号化画像にエラーがあるか否かを検出し、エラーを検出した場合にそのエラーに関するエラー情報を送出するエラー検出手段と、
    前記復号手段からの前記復号画像データを格納するメモリ手段と、
    前記エラー検出手段がエラーを検出したか否かに関わらず前記復号手段により得られた前記復号画像データを前記メモリ手段に格納し、前記エラー検出手段からのエラー情報に基づいて、復号画像データの前記メモリ手段からの転送を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする動画像復号装置。
  10. 制御手段は、エラー検出手段からのエラー情報に基づいて、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止することを特徴とする請求の範囲第9項記載の動画像復号装置。
  11. エラー検出手段からのエラー情報はエラー発生頻度であることを特徴とする請求の範囲第10項記載の動画像復号装置。
  12. 制御手段は、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、復号すべき符号化画像にエラーがなくかつ該符号化画像が予測用参照画像を用いず復号されるIピクチャである場合に、そのIピクチャから復号画像データの前記メモリ手段からの転送を再開することを特徴とする請求の範囲第10項記載の動画像復号装置。
  13. 制御手段は、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、復号すべき符号化画像にエラーがなくかつ該符号化画像が予測用参照画像を用いず復号されるIピクチャである場合に、そのIピクチャから復号画像データの前記メモリ手段からの転送を再開することを特徴とする請求の範囲第11項記載の動画像復号装置。
  14. 制御手段は、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、一定時間経過後に復号画像データの前記メモリ手段からの転送を再開することを特徴とする請求の範囲第10項記載の動画像復号装置。
  15. 制御手段は、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、一定時間経過後に復号画像データの前記メモリ手段からの転送を再開することを特徴とする請求の範囲第11項記載の動画像復号装置。
  16. 制御手段は、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、復号すべき符号化画像内の全てのマクロブロックデータが予測を必要としないイントラ符号化されたデータになった際に、その符号化画像から復号画像データの前記メモリ手段からの転送を再開することを特徴とする請求の範囲第10項記載の動画像復号装置。
  17. 制御手段は、復号画像データのメモリ手段からの転送を中止した後、復号すべき符号化画像内の全てのマクロブロックデータが予測を必要としないイントラ符号化されたデータになった際に、その符号化画像から復号画像データの前記メモリ手段からの転送を再開することを特徴とする請求の範囲第11項記載の動画像復号装置。
  18. 制御手段は、エラー検出手段からのエラー情報に基づいて、エラーのある符号化画像の復号画像データに代わってあらかじめ用意された画像データを転送することを特徴とする請求の範囲第9項記載の動画像復号装置。
  19. エラー検出手段からのエラー情報はエラー発生頻度であることを特徴とする請求の範囲第18項記載の動画像復号装置。
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