JPH1023431A - 動画像復号装置 - Google Patents

動画像復号装置

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JPH1023431A
JPH1023431A JP17775596A JP17775596A JPH1023431A JP H1023431 A JPH1023431 A JP H1023431A JP 17775596 A JP17775596 A JP 17775596A JP 17775596 A JP17775596 A JP 17775596A JP H1023431 A JPH1023431 A JP H1023431A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エラー発生などのために正常に復号できない
入力符号を識別し、復号できない画像符号の代わりに既
復号された正常な画像データを出力する動画像復号装置
を提供することである。 【解決手段】 エラー検出部9のエラー検出信号出力
と、ヘッダ復号部7のヘッダ情報出力とにより、エラー
処理制御部10は予測符号化されたピクチャ・タイプに
基づいて正常画像に復号できる入力符号か否かを判定
し、正常画像のみを画像メモリ5に格納し、正常画像に
復号できない入力の場合には復号制御部8に指示して復
号制御部8の制御により復号せずに入力符号を破棄し、
復号制御部8が画像メモリ選択部6を制御し破棄された
画像データの代わりとして画像メモリ5に格納してある
正常な既復号画像を選択し出力している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、復号中のエラー発
生を検出した際、エラー発生のために正常に復号するこ
とが不可能な場合、復号不可能な復号画像の代わりに既
に復号された復号画像を出力する動画像復号装置に関
し、特に、動画像の復号化に際し入力符号の伝送ビット
エラーなどによる出力画像の乱れを解消させる機能を有
する動画像復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動画像復号装置は、MP
EG(Moving Picture Experts Group)の国際規格など
による動画像圧縮方式に基づく予測符号化および可変長
符号化の技術により圧縮された原画像を復号化する際に
発生する出力画像の乱れを減少させる機能を備えてい
る。
【0003】まず、予測符号化には、主に3つのピクチ
ャタイプによる予測方法がある。すなわち、3つのピク
チャタイプとしては、Iピクチャ(Intra Picture)、P
ピクチャ(Predictive Picture)、およびBピクチャ
(Bidirectionally PredictivePicture)がある。Iピ
クチャは他の画像からの予測を行わずにフレーム内符号
化した画像、Pピクチャは原画像順において過去の画像
からの予測によって符号化した画像、また、Bピクチャ
は原画像順において過去および未来の両方の画像からの
予測によって符号化した画像である。
【0004】Bピクチャでは、未来の画像も予測に使用
されるため、この未来の画像を先に符号化しておく必要
がある。したがって、Bピクチャが存在する場合には、
原画像の順序と符号化・復号化する順序とが異なる。
【0005】復号された画像がIピクチャおよびPピク
チャの場合では復号画像を他の予測符号化画像の復号の
ための参照用として予測メモリに保存する必要がある
が、復号画像がBピクチャの場合にはこの復号画像を他
の画像復号のための参照用として用いることはない。
【0006】可変長符号化を用いて符号化された符号に
伝送ビットエラーなどが生じて誤った符号が復号装置に
入力された場合、可変長復号部はそれ以降の可変長復号
を正常に行うことができなくなり、正常な復号画像とは
異なる乱れた復号画像を出力することになる。しかし、
通常、可変長復号部は、伝送ビットエラーなどによって
正常な可変長復号を行うことができなくなってしまって
も、特定の符号列(スタートコード)を検出することに
よって、スタートコード以降の符号を正常に可変長復号
することが可能である。
【0007】このような可変長復号の動作が正常にでき
るようになったとしても、正常な復号画像が得られると
は限らない。例えば、他の画像復号のための参照用とな
るIピクチャまたはPピクチャの復号中に伝送ビットエ
ラーなどが発生して正常復号することができなくなり、
この後に続く画像が予測符号化されているPピクチャま
たはBピクチャの場合には、後続画像の可変長復号の部
分を正常に行うことができても、予測の参照画像は正常
に復号できていない。このため、最終的に得られる復号
画像は正常な復号画像にはならない。
【0008】従って、可変長復号の段階でエラーが検出
されず可変長復号が正常に行なわれても、出力される画
像は乱れたものとなる。更に、この後続画像がPピクチ
ャである場合には、このPピクチャを参照して復号する
他の画像の復号にも悪影響が及ぶ。
【0009】このように、伝送ビットエラーなどの発生
によって正常復元することができなくなった画像がIピ
クチャまたはPピクチャである場合には、エラーの悪影
響が後々まで尾を引き、しばらくの間、乱れた画像が復
号装置から出力されてしまう可能性がある。
【0010】このような出力画像の乱れを減少させるこ
とを目的として、例えば、特開平6−98313号公報
には、誤り訂正手段で誤り訂正ができない動画像データ
を、すでに復号化された他の動画像データで置き換える
技術が記載されている。
【0011】この公開公報に記載された装置では、少な
くともフレーム内符号化画像、前方向予測符号化画像、
および両方向予測符号化画像により構成される動画像を
復号化して動画像データを得る際、誤り訂正手段が、動
画像データに誤りがあった場合に誤り訂正を行なうと共
に、動画像データ置換手段が、誤り訂正手段で誤り訂正
ができない動画像データを、すでに復号化された他の動
画像データで置き換えるようしている。
【0012】図8は従来の動画像復号装置の一例を示す
ブロック図であり、図示される動画像復号装置は、可変
長復号部1と、逆量子化部2と、逆DCT(Discrete C
osine Transform :離散コサイン変換)部3と、動き補
償部4と、画像メモリ5と、画像メモリ選択部6と、ヘ
ッダ復号部107と、復号制御部108と、エラー検出
部109とで構成されており、画像メモリ5は予測メモ
リ51、予測メモリ52、およびBピクチャメモリ53
により構成されている。
【0013】入力符号は可変長復号部1に入力され、入
力符号のヘッダ情報部分はヘッダ復号部107で復号さ
れ、得られた復号化情報は復号制御部108に入力され
る。入力符号の可変長符号部分は可変長復号部1にて可
変長復号される。可変長復号されたデータは、逆量子化
部2で逆量子化された後、逆DCT部3で逆DCT変換
されて動き補償部4に入力される。
【0014】予測符号化されている場合には、逆DCT
変換されたデータは予測メモリ51または予測メモリ5
2に保存されている既復号の画像データとの加算処理な
どを施され、復号画像として画像メモリ5内のメモリに
入力される。
【0015】画像メモリ5に入力された復号画像は、こ
れがIピクチャまたはPピクチャであれば予測メモリ5
1または予測メモリ52に格納され、他の予測符号化画
像の復元のための参照用として保存される。また、予測
メモリに格納される復号画像はフレーム構造画像のフィ
ールド構造画像への変換、画像サイズの拡大・縮小・復
号画像の出力タイミング調整などにも用いられる。ま
た、予測メモリ51および予測メモリ52は、Iピクチ
ャまたはPピクチャを復号するごとに交互に格納用とし
て使用される。
【0016】画像メモリ5に入力された復号画像がBピ
クチャである場合には、Bピクチャは、予測符号化画像
の復元のための参照用として用いられることがないた
め、参照用として保存しておく必要はないが、フレーム
構造画像のフィールド構造画像への変換、画像サイズの
拡大・縮小、復号画像の出力タイミング調整などのため
に、一時的にBピクチャメモリ53に格納される。
【0017】予測メモリ51および予測メモリ52に格
納されている復号画像データは、予測符号化画像の復号
のための参照データとして動き補償部4に入力される。
画像メモリ5を構成している予測メモリ51、予測メモ
リ52、およびBピクチャメモリ53それぞれは、画像
メモリ選択部6に接続されており、画像メモリ選択部6
によって一つを選択され、選択されたメモリに格納され
ている復号画像データが出力画像としてこの復号装置か
ら出力される。
【0018】これらの一連の復号動作は、復号制御部1
08によって制御される。
【0019】また、伝送ビッエラーの発生などのために
正常に可変長復号することができない符号が可変長復号
部1に入力された場合には、エラー検出部9がエラー検
出を復号制御部108に通知する。エラー検出通知を受
けた復号制御部108は、エラーの発生した画像および
その画像を参照する画像の符号を復号しないように可変
長復号部1を制御し、これらの復号されなかった画像の
代わりに画像メモリ5に格納されている既復号の画像デ
ータを出力するように画像メモリ選択部6を制御する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】第1の問題点は、従来
の動画像復号装置では、メモリに格納され復号の際に参
照され更に置き換えのために必要な既復号画像が正常な
画像でなければならないにもかかわらず、誤り訂正がで
きない場合に単純に代替え画像としてメモリから出力さ
れていることである。
【0021】すなわち、メモリに格納される復号画像に
対して、エラーの悪影響が及んだために正常に復号する
ことのできない画像であるのか、そうではなくて正常に
復号することのできる画像であるのかの判定が不十分に
行なわれており、正常ではない既復号画像が代替えの復
号画像に含まれていることである。
【0022】この第1の理由は、正常に復号できない原
因が、例えば下記のように複数あることである。
【0023】原因a:復号中に伝送ビットエラーなどが
発生して、復号に失敗する。
【0024】原因b:復号を失敗した画像(a)を参照
して、復号(予測)に失敗する。
【0025】原因c:予測を失敗した画像(b)を参照
して、復号(予測)に失敗する。
【0026】第2の理由は、MPEG規格などでは、画
像を符号化および復号化する順序と表示する順序が異な
ることである。
【0027】また第3の理由は、Iピクチャ、Pピクチ
ャ、およびBピクチャそれぞれの出現する順序、ならび
にこれら3つのピクチャそれぞれの連続する数が一定で
はないことである。
【0028】これらの理由によって、エラーの悪影響が
及んで正常に復号することのできない範囲を容易に特定
することができないことを、例を挙げて図面を参照して
説明する。なお、従来の技術で説明された公開公報では
この記載がない。
【0029】図4は画像の符号化順序の一例を示す説明
図である。図4において、一つの四角枠は一枚の画像を
示し、図示される四角枠内の1行目は予測符号化の種類
(Iピクチャ,Pピクチャ,またはBピクチャ)と
“1”から始まる符号化画像の続き番号を示す。2行目
は前方向の参照画像/後ろ方向の参照画像を示し、3行
目は復号した画像を格納するメモリ種別(図8における
予測メモリ51の予測メモリ1、予測メモリ52の予測
メモリ2、またはBピクチャメモリのB−メモリ)を示
す。
【0030】例えば、図示されるように画像301〜画
像310それぞれの表示は、I1,−/−,予測メモリ
1、P2,I1/−,予測メモリ2、B3,I1/P
2,B−メモリ、P4,P2/−,予測メモリ1、B
5,P2/P4,B−メモリ、I6,−/−,予測メモ
リ2、B7,P4/I6,B−メモリ、P8,I6/
−,予測メモリ1、B9,I6/P8,B−メモリ、お
よびP10,P8/−,予測メモリ2であるものとす
る。
【0031】太線で示された四角枠の画像302(P
2)は、伝送ビットエラーなどのエラーが発生して復号
に失敗したことを示すものとする。
【0032】まず、第1の理由について説明する。
【0033】画像302(P2)の復号中に伝送ビット
エラーなどによるエラーが発生した場合、画像302
(P2)の復号を正常に行うことができなくなる(上記
復号失敗原因a)。
【0034】また、画像303(B3)は、正常に復号
できなかった画像302(P2)を後ろ方向の参照画像
とするため正常に復号することができない(上記復号失
敗原因b)。
【0035】同様に、画像304(P4)は、正常に復
号できなかった画像302(P2)を前方向の参照画像
とするため、正常に復号することができない(上記復号
失敗原因b)。
【0036】更に、画像305(P5)は、正常に復号
できなかった画像302(P2)を前方向の参照画像、
かつ画像304(P4)を後ろ方向の参照画像とするた
め、正常に復号することができない(上記復号失敗原因
b,c)。
【0037】次の画像306(I6)は、予測を行なわ
ないフレーム内符号化画像のため、正常に復号できる。
【0038】また、画像307(B7)は、正常に復号
できなかった画像304(P4)を前方向の参照画像と
するため、正常に復号することができない(上記復号失
敗原因c)。
【0039】これ以降の画像308〜画像310(P
8,B9,P10,)については、正常に復号できなか
った画像を参照することがないため、正常に復号するこ
とができる。
【0040】このように、最初の復号失敗原因aが、復
号失敗原因b,cを引き起こし、複数の画像の復号に悪
影響を与えている。どこで正常復号に復帰できるかはエ
ラーの発生した画像の予測符号化タイプ、またはその後
に続く一連の画像の予測符号化タイプによって決まるた
め、後続の画像の予測符号化タイプを復号し、その内容
を判定しなければ分からない。
【0041】次に、上記第2の理由について説明する。
【0042】また、画像307(B7)近傍に着目する
と、画像307(B7)は画像306(I6)を後ろ方
向の参照画像としているため、画像306(I6)が画
像307(B7)に先行して符号化されている。これら
の画像は表示順では画像304,307,306,30
9となり、画像307(B7)と画像306(I6)の
間を境にして前半の正常復号不可能な画像と後半の正常
復号可能な画像とに奇麗に分けられるが、復号順では画
像305,306,307,308であるために正常復
号不可能な画像と正常復号可能な画像とが入り交じった
状態になる。
【0043】このように、画像を復号する段階において
は正常復号可能な画像と正常復号不可能な画像とがある
点を境にして奇麗に分かれる訳ではないため、正常に復
号できるか否かの判定がしにくい。
【0044】次に、上記第3の理由について説明する。
【0045】図4の例では、Iピクチャ、Pピクチャ、
およびBピクチャがほぼ規則的に並んでいるが、実際に
は同じ予測符号化タイプが複数枚続いていたり、途中で
並び順序が変更されていたりすることがある。各予測符
号化タイプの画像の出現数および順序が固定かつ既知で
あれば、エラーの発生した画像の予測符号化タイプなど
に応じて決定できる特定の画像位置から正常復号を再開
させるような手段を取ることも可能である。しかし、通
常は各予測符号化タイプの画像の出現数および順序が固
定されず未知であるので、参照するメモリに格納された
画像の正常か否かは、後続の画像の予測符号化タイプを
復号し、その内容を判定することが必要である。
【0046】次に、第2の問題点は、MPEG規格など
においてピクチャ・レイヤより上位のレイヤでエラーが
発生した場合には、その他の場合とは異なるエラー処理
をする必要があることである。
【0047】その理由は、MPEG規格では階層データ
構造を採用しているためである。
【0048】図6はMPEG規格によるデータ階層(レ
イヤ)の構造を示す説明図である。図6に示されるよう
に、データ階層(レイヤ)は、最上位レイヤから、シー
ケンス・レイヤ、GOP(Group of Pictures)・レイ
ヤ、ピクチャ・レイヤ、スライス・レイヤ、マクロブロ
ック・レイヤ、およびブロックレイヤである。
【0049】シーケンス・レイヤは、シーケンス・ヘッ
ダおよびシーケンス・エンド・コードの間に下位レイヤ
の複数のGOP・レイヤを有し、GOP・レイヤはGO
P・ヘッダに続いて下位レイヤの複数のピクチャ・レイ
ヤを有している。ピクチャ・レイヤ、スライス・レイ
ヤ、およびマクロブロック・レイヤそれぞれは、それぞ
れのヘッダに続いて一つ下位のレイヤの複数を有してい
る。最下位のブロックレイヤは画像のブロック・データ
である。
【0050】従って、ピクチャ・レイヤより上位のレイ
ヤ、たとえば、シーケンス・レイヤのシーケンス・ヘッ
ダ内でエラーが発生したことによって符号化情報が正し
く復号できない場合には、エラーの影響はそれ以下のレ
イヤに含まれているすべての画像にまで及んでしまう。
【0051】本発明の課題は、エラー発生時の状況、例
えば、エラーが発生したレイヤ、またはエラー発生画像
の予測符号化タイプなどに関わらず、最適なエラー処理
を行うことが可能な動画像復号装置を提供することにあ
る。
【0052】本発明の他の課題は、符号化の状況、例え
ば、各予測符号化タイプの画像の出現する順序または同
一の予測符号化タイプの画像が連続する数などに関わら
ず、最適なエラー処理を行うことが可能な動画像復号装
置を提供することにある。
【0053】
【課題を解決するための手段】本発明の動画像復号装置
は、復号中のエラー発生を検出した際にエラー発生のた
め正常に復号することが不可能な場合、復号不可能な復
号画像の代わりに既に復号された復号画像を出力する動
画像復号装置において、出力される復号画像には前記復
号画像の内、正常に復号された復号画像のみを選択する
選択手段を備えている。
【0054】すなわち、入力符号に基づいて正常に復号
された復号画像は判定可能なので、この判定により正常
な復号画像のみが選択されて出力できる。
【0055】更に、本発明の動画像復号装置は、入力符
号のヘッダ情報を復号することによって識別された予測
符号化タイプに基づいて正常に予測復号することが可能
な画像か否かを判定し、正常予測復号可能な画像のみを
復号してメモリに格納し、この格納した復号画像から出
力画像を選択して出力する制御手段を備えている。
【0056】この構成により、入力符号のヘッダ情報を
復号することによって識別された予測符号化タイプに基
づいて正常に復号できる画像か否かを自動的かつ的確に
判定しているため、入力符号の符号化条件を特定のもの
に限定する必要がない。またメモリに格納されている復
号画像は全て正常であり、最近の復号画像を選択するこ
とにより復号画像を見る人に正常な画像を提供できるの
で、違和感を減少させることができる。
【0057】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0058】図1は本発明の実施の一形態を示すブロッ
ク図である。
【0059】図1に示された動画像復号装置は、可変長
復号部1、逆量子化部2、逆DCT部3、動き補償部
4、画像メモリ5、画像メモリ選択部6、ヘッダ復号部
7、復号制御部8、エラー検出部9、およびエラー処理
制御部10により構成されているものとし、画像メモリ
5は、予測メモリ51、予測メモリ52、およびBピク
チャメモリ53により構成されているものとする。
【0060】従来との相違点は、エラー処理制御部10
を備え、入力符号が正常に画像に復号可能か否かを判定
して復号制御部8に所定の指示を行ない、正常に復号で
きる入力符号のみを復号して画像メモリ5に格納してい
ることである。
【0061】可変長復号部1は、入力符号を受け、受け
た入力符号のヘッダ情報部分をヘッダ復号部7に送ると
共に、入力符号の可変長符号部分を可変長復号して逆量
子化部2へ送る。可変長復号されたデータは逆量子化部
2で逆量子化された後、逆DCT部3で逆DCT変換さ
れて動き補償部4に入力される。これら復号処理は、復
号制御部8からの中断指示により中止される。また、可
変長復号部1は、伝送ビットエラー発生などのために可
変長復号することができない符号を受けた場合には、受
けた符号をエラー検出部9へ送るものとする。
【0062】動き補償部4は、画像が予測符号化されて
いる場合、予測メモリ51または予測メモリ52に保存
されている既に復号された画像データを取り出し逆DC
T変換されたデータとの加算処理などを施し、復号画像
として画像メモリ5へ出力する。
【0063】動き補償部4は、画像メモリ5へ出力する
復号画像を、復号制御部8の制御を受け、この復号画像
がIピクチャまたはPピクチャであれば予測メモリ51
または予測メモリ52に復号するたびごとに交互に格納
し、他の予測符号化画像の参照用として保存される。
【0064】予測メモリ51および予測メモリ52に
は、復号制御部8の制御により、動き補償部4から受け
る復号画像がIピクチャまたはPピクチャである場合、
このIピクチャまたはPピクチャの復号画像は受けるた
びごとに交互に格納され、他の予測符号化画像の参照用
として保存される。また、予測メモリ51および予測メ
モリ52に格納された復号画像はフレーム構造画像のフ
ィールド構造画像への変換、画像サイズの拡大・縮小、
復号画像の出力タイミング調整などにも用いられる。ま
た、予測メモリ51および予測メモリ52に格納されて
いる復号画像データは、予測符号化画像の復号のための
参照データとして動き補償部4により取り出される。
【0065】Bピクチャメモリ53には、復号制御部8
の制御により、動き補償部4から受ける復号画像がBピ
クチャである場合、このBピクチャの復号画像が、参照
用として保存しておく必要はないが、フレーム構造画像
のフィールド構造画像への変換、画像サイズの拡大・縮
小、復号画像の出力タイミングの調整などのため、一時
的に格納される。
【0066】画像メモリ選択部6は、画像メモリ5を構
成している予測メモリ51、予測メモリ52、およびB
ピクチャメモリ53それぞれと接続しており、復号制御
部8の指示により、これらの一つを選択して、格納され
ている復号画像データを復号装置から出力する。
【0067】ヘッダ復号部7は、入力された入力符号の
ヘッダ情報部分を可変長復号部1から受けて復号し、復
号した復号化情報を復号制御部8とエラー処理制御部1
0とに出力するものとする。
【0068】復号制御部8は、可変長復号部1、逆量子
化部2、逆DCT部3、動き補償部4、および画像メモ
リ5を制御して入力符号を画像データに復号し、画像メ
モリ選択部6を制御して画像メモリ5に格納された画像
データを復号装置から出力するものとする。また、復号
制御部8は、エラー処理制御部10から復号の中止およ
び符号の破棄の指示を受けて可変長復号部1に符号を破
棄するように制御し、逆量子化部2、逆DCT部3、お
よび動き補償部4に復号動作を中止するよう制御するも
のとする。
【0069】また、復号制御部8は、エラー処理制御部
10の指示により、復号動作を中止した画像データを出
力すべき場合、画像メモリ5および画像メモリ選択部6
を制御して、その画像データの代わりとして予測メモリ
51または予測メモリ52に格納されている既復号の画
像データを出力するものとする。
【0070】エラー検出部9は、伝送ビットエラー発生
などのために可変長復号することができない符号が可変
長復号部1に入力された場合には、エラーを検出しこの
エラー検出をエラー処理制御部10に通知するものとす
る。エラー検出部9で検出されるエラーの例として、ヘ
ッダ情報や画素データの復号が終了する以前にスタート
コードが検出される、可変長符号テーブルに無い可変長
符号が検出される、復号したデータの値が適正範囲から
はずれている、復号したデータの数が適切でない、など
が挙げられる。
【0071】エラー処理制御部10は、ヘッダ復号部7
から符号化情報の入力を受け現在復号中の画像の予測符
号化されたピクチャ・タイプを保存しておくものとす
る。
【0072】エラー処理制御部10は、エラー検出通知
をエラー検出部9から受けた際、復号制御部8に対して
現在復号中の画像の復号を中止し、エラー発生時の状況
によって、次のシーケンス・レイヤまたは次の画像まで
の符号を破棄するように指示を出すものとする。
【0073】また、エラー処理制御部10は、ヘッダ復
号部7から次に復号すべき画像の予測符号化されたピク
チャ・タイプの入力を受けた際にその画像が正常に復号
できる画像か否かを判定し、その画像が正常に復号でき
る画像であった場合にはその画像を復号するように復号
制御部8に指示を出し、その画像が正常に復号できない
画像であった場合には、さらに次の画像の直前までの符
号を破棄するように復号制御部8に指示を出して、正常
復号状態に戻れるようになるまでの間は次に復号すべき
画像が正常に復号できる画像か否かを判断するものとす
る。
【0074】次に、図1に図2および図3を併せ参照し
て可変長復号部1でのエラーを検出した際のエラー処理
制御の動作について説明する。
【0075】図2および図3は、図1における主要動作
の一形態を示す流れ図である。
【0076】まず、正常復号動作で(手順S1)、エラ
ーが発生していない場合(手順S2のNO)、再度手順
S1に戻って手順が繰り返され画像の復号が行われる。
【0077】手順S2が“YES”で復号中にエラーが
発生した場合、エラー処理制御部10は、可変長復号部
1でのエラーを検出したエラー検出部9から、エラーの
発生を通知されるので、復号制御部08に対してエラー
の発生によって正常復号できない画像の復号を中断する
ように指示を出す(手順S3)。
【0078】次いで、エラー処理制御部10は、ヘッダ
復号部7から受けている符号化情報によりエラー発生レ
イヤがピクチャ・レイヤよりも上位レイヤであるか否か
を調査する(手順S4)。
【0079】エラー処理制御部10は、ヘッダ復号部7
から受けている符号化情報によりエラー発生レイヤがピ
クチャ・レイヤよりも上位レイヤであると判定された場
合(手順S5がYES)、エラー処理制御部10は、復
号制御部8に対して次のシーケンス・ヘッダの直前まで
の符号を破棄するように指示を出す(手順S6)。この
手順S6の、次のシーケンス・ヘッダ直前までの符号を
破棄することにより、下位レイヤ中のすべての画像が誤
った符号化情報で復号されることを防ぐ。
【0080】次いで、エラー処理制御部10が復号制御
部8に対して復号動作を再開するように指示を出すこと
により、エラー処理が終了して通常復号が再開され(手
順S7)、正常復号動作の手順S1に進む。
【0081】一方、手順S5が“NO”でエラー発生レ
イヤがピクチャ・レイヤよりも上位レイヤではないと判
定された場合、エラー処理制御部10は復号制御部8に
対して予測メモリに保存してある最新の復号画像を出力
するように指示を出す(手順S11)。ここで出力され
る画像は、エラー発生画像がIピクチャまたはPピクチ
ャである場合にはエラー発生画像の復号中に出力される
べき画像そのものであり、エラー発生画像がBピクチャ
である場合にはこのBピクチャの代わりとなる画像であ
る。
【0082】次いで、エラー処理制御部10は、復号制
御部8に対して次の画像の直前までの符号を破棄するよ
うに指示を出し(手順S12)、他方、ヘッダ復号部7
から受けている符号化情報により、エラー発生画像のピ
クチャ・タイプを調査する(手順S13)。
【0083】エラー発生画像がBピクチャである場合
(手順S14のYES)では、他の予測符号化画像の復
号に悪影響が及ばないので、エラー処理制御部10が復
号制御部8に対して指示を出して復号動作を再開する手
順S7へ進む。
【0084】手順S14が“NO”でエラー発生画像が
IピクチャまたはPピクチャである場合には、この画像
を参照画像とする予測符号化画像の復号に際して悪影響
が及ぶので、それによる出力画像の乱れを防ぐ必要があ
るので、エラー処理制御部10は復号制御部8に対して
予測メモリに保存してある最新の復号画像を出力するよ
うに指示を出す(手順S15)。
【0085】ここで出力される画像は、これから復号し
ようとする画像がIピクチャまたはPピクチャである場
合には本来この時点で出力されるべき復号に失敗した画
像の代わりとなり、Bピクチャの場合には参照画像が正
常復号されていないために正常に復号できないこのBピ
クチャの代わりとなる。
【0086】次いで、エラー処理制御部10は、ヘッダ
復号部7から受ける符号化情報に基づいてこれから復号
しようとする画像のピクチャ・タイプを調査する(手順
S16)。この段階でPピクチャまたはBピクチャを復
号する場合(手順S17のNO)、エラー処理制御部1
0は、正常に復号できていない画像を参照画像とするこ
とになり正常に復号することができないので復号せず、
復号制御部8に対して次の画像の直前までの符号を破棄
するように指示して(手順S18)、復号制御部8に対
して予測メモリに保存してある最新の復号画像を出力す
るように指示を出す手順S15に進む。
【0087】一方、手順S17が“YES”でこれから
復号しようとする画像がIピクチャであると判定された
場合、エラー処理制御部10は、復号制御部8に対して
1枚の画像を復号するように指示を出し(手順S2
1)、ヘッダ復号部7から受ける符号化情報によりこれ
から復号しようとする画像のピクチャ・タイプを調査す
る(手順S22)。これから復号しようとする画像がI
またはPピクチャであると判定された場合(手順S23
のYES)、エラー処理制御部10は復号制御部8に対
して指示を出して復号動作を再開する手順S7へ進む。
【0088】また、手順S23が“NO”でBピクチャ
を復号する場合、エラー処理制御部10は、正常に復号
できていない画像を前方向の参照画像とすることになり
正常に復号することができないので復号制御部8に対し
て予測メモリに保存してある最新の復号画像を出力する
ように指示を出す(手順S24)。ここで出力される復
号画像は手順S21で復号したIピクチャである。
【0089】次いで、エラー処理制御部10は、復号制
御部8に対して次の画像の直前までの符号を破棄するよ
うに指示を出し(手順S25)、これから復号しようと
する画像のピクチャ・タイプを調査する手順S22に進
む。この復号画像は上述のようにIピクチャである。
【0090】
【実施例】次に、図1から図6までを併せ参照して本発
明の具体例について説明する。
【0091】まず、図4について説明する。図4は画像
の符号化順序の一例を示す説明図である。
【0092】図4において、既に説明の通り、一つの四
角枠は一枚の画像を示し、画像301から画像310ま
でが符号化画像の続き番号を示している。四角枠内の1
行目は予測符号化の種類(Iピクチャ、Pピクチャ、ま
たはBピクチャ)と“1”から始まる符号化画像の続き
番号とを併記した画像種別を示している。2行目は前方
向の参照画像/後ろ方向の参照画像を示し、3行目は復
号した画像を格納するメモリを示している。予測メモリ
1は図1の予測メモリ51、予測メモリ2は図1の予測
メモリ52、B−メモリは図1のBピクチャメモリ53
それぞれに該当する。四角の太い枠の画像302(P
2)は、伝送ビットエラーなどのエラーが発生して復号
に失敗したものとし、該当の参照画像が正常に復号でき
ていないことを示すものとする。
【0093】図示されるように、書く画像の表示は、画
像301で画像I1,−/−,予測メモリ1、画像30
2で画像P2,I1/−,予測メモリ2、画像303で
画像B3,I1/P2,B−メモリ、画像304で画像
P4,P2/−,予測メモリ1、画像305で画像B
5,P2/P4,B−メモリ、画像306で画像I6,
−/−,予測メモリ2、画像307で画像B7,P4/
I6,B−メモリ、画像308で画像P8,I6/−,
予測メモリ1、画像309で画像B9,I6/P8,B
−メモリ、また、画像310で画像P10,P8/−,
予測メモリ2であるものとする。
【0094】次に、図5は図4に示す符号化順序符号を
復号装置に入力して得られる復号画像の表示順序および
エラー処理によって出力される画像を示す説明図であ
る。表示順序に従って、画像401から画像409まで
が図示されている。
【0095】図5において、一つの四角枠は一枚の画像
を示し、四角枠内の1行目は正常に復号できている場合
に復号装置から出力される画像種別を示し、図4の1行
目に対応している。2行目は前方向の参照画像/後ろ方
向の参照画像を示し、3行目は実際に復号装置から出力
される画像種別および符号化画像の続き番号を示し、先
頭の*マークは正常に復号できなかった画像の代わりに
エラー処理によって出力された既復号の画像であること
を示すものとする。4行目は実際に復号装置から出力さ
れる画像が格納されているメモリを示し、予測メモリ1
は図1の予測メモリ51、予測メモリ2は図1の予測メ
モリ52、およびB−メモリは図1のBピクチャメモリ
53、それぞれに該当する。
【0096】四角全体が太い枠の画像403(P2)は
伝送ビットエラーなどのエラーが発生して復号に失敗し
た画像であり、該当の参照画像が正常に復号できていな
いことを示す。
【0097】次に、図1から図6までを参照して本発明
による符号化順序の符号を復号する場合のエラー処理制
御の動作について説明する。
【0098】まず、手順S1で画像301(I1)が正
常復号動作し、手順S2の“NO”でエラー発生なく手
順S1に戻るループによって正常に復号された場合、復
号画像は予測メモリ1に格納される。
【0099】次の画像302(P2)の復号途中でエラ
ーが発生した場合、エラー検出部9がエラー処理部10
にエラー発生を通知した際、手順S2で“YES”が選
択されるので、手順S3に進む。手順S3で、エラー処
理制御部10は復号制御部8に対して復号を中断するよ
うに指示を出すので、画像P2の復号が中断されて手順
は手順S4に進む。
【0100】手順S4で、エラー処理制御部10がヘッ
ダ復号部7から受けている符号化情報によりエラー発生
レイヤを調査した結果、手順S5が“NO”で、エラー
発生レイヤがピクチャ・レイヤよりも上位レイヤではな
いと判定されるので、エラー処理制御部10は手順を手
順S11に進める。
【0101】手順S11で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して予測メモリ1および予測メモリ2に
保存してある最新の復号画像(手順S1で復号し予測メ
モリ1に格納された画像I1)を出力するように指示を
出して手順S12に進む。画像P2を復号している時に
出力される画像401は、画像P2のエラー発生の有無
に無関係に画像I1であり、この段階ではエラーによる
出力画像の乱れは生じない。
【0102】手順S12で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して次の画像の直前までの画像P2の符
号を破棄するように指示を出して手順S13に進む。
【0103】手順S13で、エラー処理制御部10がヘ
ッダ復号部7から受けている符号化情報によりエラー発
生画像を調査し、手順S14が“NO”で、エラー発生
画像がBピクチャでないと判断されるので、手順は手順
S15に進む。この場合、エラー発生画像がPピクチャ
であるため、この画像を参照画像とする予測符号化画像
は正常に復号することができない。
【0104】手順S15で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して予測メモリに保存してある最新の復
号画像(予測メモリ1の画像I1)を出力するように指
示を出し、手順S16に進む。ここで出力される画像
は、これから復号しようとする画像303の復号中に出
力される画像402であり、正常に復号できない画像B
3の代わりとなる。
【0105】手順S16で、エラー処理制御部10がヘ
ッダ復号部7から受ける符号化情報により、これから復
号しようとする画像種別を調査し、手順S17が“N
O”で画像303(B3)がBピクチャであると判定さ
れるので、エラー処理制御部10は手順S18に進む。
画像B3は、正常に復号できていない画像P2を後ろ方
向の参照画像とするために正常に復号することができな
い。従って、手順S18で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して次の画像の直前までの画像B3の符
号を破棄するように指示を出し、手順S15に戻る。
【0106】手順S15で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して予測メモリに保存してある最新の復
号画像(予測メモリ1の画像I1)を出力するように指
示を出し、手順S16に進む。ここで出力される画像
は、これから復号しようとする画像304の復号中に出
力される画像403であり、エラーが発生した画像P2
の代わりとなる。
【0107】手順S16で、エラー処理制御部10がヘ
ッダ復号部7から受ける符号化情報により、これから復
号しようとする画像種別を調査し、手順S17が“N
O”で画像304(P4)がPピクチャであると判定さ
れるので、手順S18に進む。画像P4は、正常に復号
できていない画像P2を前方向の参照画像とするために
正常に復号することができない。
【0108】手順S18で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して次の画像の直前までの画像P4の符
号を破棄するように指示を出し、手順S15に戻る。
【0109】手順S15で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して予測メモリ1に保存してある最新の
復号画像(予測メモリ1の画像I1)を出力するように
指示を出し、手順S16に進む。ここで出力される画像
は、これから復号しようとする画像305の復号中に出
力される画像404であり、正常に復号できない画像B
5の代わりとなる。
【0110】手順S16で、エラー処理制御部10がヘ
ッダ復号部7から受ける符号化情報により、これから復
号しようとする画像を調査し、手順S17が“NO”
で、画像305(B5)がBピクチャであると判定され
るので、手順は手順S18に進む。画像B5は、正常に
復号できていない画像P2を前方向の参照画像にすると
共に、同様に正常復号できていない画像P4を後ろ方向
の参照画像とするために正常に復号することができな
い。
【0111】手順S18で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して次の画像の直前までの画像B5の符
号を破棄するように指示を出し、手順S15に戻る。
【0112】手順S15で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して予測メモリに保存してある最新の復
号画像(予測メモリ1の画像I1)を出力するように指
示を出し、手順S16に進む。ここで出力される画像
は、これから復号しようとする画像306の復号中に出
力される画像405であり、正常に復号できていない画
像P4の代わりとなる。
【0113】手順S16で、エラー処理制御部10がヘ
ッダ復号部7から受ける符号化情報により、これから復
号しようとする画像を調査し、手順S17が“YES”
で、画像306(I6)がIピクチャであると判定され
るので、手順は手順S21に進む。
【0114】手順S21で、エラー制御部10は復号制
御部8に対して画像を1枚復号するように指示を出し画
像I6が復号される。画像I6の復号画像は予測メモリ
2に格納され、手順は手順S22に進む。
【0115】手順S22で、エラー処理制御部110が
ヘッダ復号部07から受ける符号化情報により、これか
ら復号しようとする画像を調査し、手順S23が“N
O”で画像307(B7)がIピクチャまたはPピクチ
ャでないと判定されるので、手順は手順S24に進む。
画像B7は、正常に復号できていない画像P4を前方向
の参照画像とするために正常に復号することができな
い。
【0116】手順S24で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して予測メモリ2に保存してある最新の
復号画像(手順S21で復号した予測メモリ2の画像I
6)を出力するように指示を出し、手順S25に進む。
ここで出力される画像は、これから復号しようとする画
像307の復号中に出力される画像406であり、正常
に復号できない画像B7の代わりとなる。
【0117】手順S25で、エラー処理制御部10は復
号制御部8に対して次の画像の直前までの画像B7の符
号を破棄するように指示を出して手順S22に戻る。画
像B7は正常に復号できていない画像P4を前方向の参
照画像とするために正常に復号することができない。
【0118】手順S22で、エラー処理制御部10がヘ
ッダ復号部7から受ける符号化情報より、これから復号
しようとする画像を調査し、手順S23が“YES”で
画像308(P8)がPピクチャであると判定されるの
で、手順は手順S7に戻る。画像P8は、手順S21で
正常に復号された画像I6を前方向の参照画像とするた
めに正常に復号することができる。
【0119】手順S7で、エラー処理制御部10は復号
制御部8に対して復号を再開するように指示を出して手
順S1に進む。この後に復号される画像P8が予測メモ
リ1に格納されることによって前後両方向の参照画像が
揃うため、それ以降の状態ではIピクチャ、Pピクチ
ャ、およびBピクチャのすべてを正常に復号することが
できる。
【0120】従って、この後は正常動作となり、手順S
1と手順S2の“NO”とのループによって画像308
(P8)の復号と画像407(I6)の出力とが行わ
れ、次に画像309(B9)の復号と画像408(B
9)の出力とが行われ、続いて画像310(P10)の
復号と画像409(P8)の出力とが行われる。
【0121】次に、図6を参照して本発明の図1とは別
の実施例について説明する。
【0122】図6が図1に示すブロック図と相違する点
は、エラー処理条件設定部12を追加し、エラー処理制
御部11がエラー処理条件設定部12の出力を入力して
いることである。
【0123】エラー処理条件設定部12を用いてエラー
処理制御部11にエラー処理動作から通常動作に戻る条
件を設定することによって、エラー処理動作から通常動
作に戻る条件を必要に応じて変更できるようにしたもの
である。エラー処理動作から通常動作に戻る条件とは、
図2および図3における手順S5、手順S14、手順S
17、および手順S23などである。
【0124】一例として、手順S5で必ず“YES”が
選択されるように条件式を設定すれば、エラーが発生し
た場合には常にシーケンス内のエラー発生場所以降の符
号をすべて破棄し、次のシーケンスから通常動作に戻る
ようなエラー処理動作にすることができる。
【0125】上記説明では、MPEG規格の符号化に基
づいて説明したが、他の規格においても、規格化された
条件をエラー処理制御部およびエラー処理条件設定部に
設定することにより十分な対応ができる。
【0126】上記説明で、機能のブロックおよび動作手
順のフローを図示して説明したが、機能の分離合併など
ブロックの配分、または動作手順の前後入れ替え、平行
処理などは、上記説明の機能を満たす限り自由であり、
上記説明が本発明を限定するものではない。
【0127】
【発明の効果】第1の効果は、符号化条件に関わらず適
切なエラー処理が行われるということである。このた
め、復号装置に入力する符号の符号化条件を特定のもの
に限定する必要がない。
【0128】その理由は、復号時に画像の予測符号化に
よるピクチャ・タイプを判定し、入力したピクチャタイ
プに基づく適切なエラー処理を選択して所定のメモリに
格納しているためである。
【0129】第2の効果は、正常復号できない画像があ
っても、出力される画像が乱れないということである。
このため、復号画像を見る人に与える違和感を減少させ
ることができる。
【0130】その理由は、正常復号できなかった画像の
代わりに復号装置から出力される画像が既に正常に復号
された画像であるためである。
【0131】第3の効果は、ハードウェア規模がさほど
大きくならないということである。このため、製造費用
の上昇を小さくすることができ、故障発生の可能性も小
さくなる。
【0132】その理由は、復号装置に元々必要なハード
ウェアに対して、機能が簡単なエラー処理手段とエラー
処理制御手段とを追加したのみの構成であるためであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の動作の前半を説明するフロー図であ
る。
【図3】図2に続く動作を説明するフロー図である。
【図4】画像の符号化順序の一形態を示す説明図であ
る。
【図5】画像の表示順序および表示画像の一形態を示す
説明図である。
【図6】MPEG規格のデータ階層を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の図1と別の実施の一形態を示すブロッ
ク図である。
【図8】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 可変長復号部 2 逆量子化部 3 逆DCT部 4 動き補償部 5 画像メモリ 6 画像メモリ選択部 7 ヘッダ復号部 8 復号制御部 9 エラー検出部 10、11 エラー処理制御部 12 エラー処理条件設定部 51、52 予測メモリ 53 Bピクチャメモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復号中のエラー発生を検出した際、エラ
    ー発生のために正常に復号することが不可能な場合、復
    号不可能な復号画像の代わりに既に復号された復号画像
    を出力する動画像復号装置において、出力される復号画
    像には前記復号画像の内、正常に復号された復号画像の
    みを選択する選択手段を備えることを特徴とする動画像
    復号装置。
  2. 【請求項2】 復号中のエラー発生を検出した際、エラ
    ー発生のために正常に復号することが不可能な場合、復
    号不可能な復号画像の代わりに既に復号された復号画像
    を出力する動画像復号装置において、入力符号のヘッダ
    情報を復号することによって識別された予測符号化タイ
    プに基づいて正常に予測復号することが可能な画像か否
    かを判定し、正常予測復号可能な画像のみを復号して格
    納し、この格納した復号画像から出力画像を選択して出
    力する制御手段を備えることを特徴とする動画像復号装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、制御手段は、正常に
    復号することが不可能な画像の入力に対しては、復号を
    中断し、この正常復号不可能な画像の符号を破棄するこ
    とを特徴とする動画像復号装置。
  4. 【請求項4】 復号中のエラー発生を検出した際、エラ
    ー発生のために正常に復号することが不可能な場合、復
    号不可能な復号画像の代わりに既に復号された復号画像
    を出力する動画像復号装置において、入力符号を復号中
    にエラー発生を検出するエラー検出部と、入力符号のヘ
    ッダ情報を復号するヘッダ復号部と、前記エラー検出部
    からエラー発生の通知を受けた際には前記ヘッダ復号部
    から受けたヘッダ情報によって識別された予測符号化タ
    イプに基づいて正常に予測復号することが可能な画像か
    否かを判定し出力するエラー処理制御部と、復号された
    復号画像を格納する画像メモリと、この画像メモリから
    格納されている復号画像を指示により取出して送出する
    画像メモリ選択部と、制御を受け前記入力符号を復号す
    る復号部と、この復号部により復号された復号画像を前
    記画像メモリに格納する制御を行なうと共に、前記エラ
    ー処理制御部から正常に予測復号することが不可能と判
    定された画像に代替えして出力する画像の選択を、正常
    に予測復号した復号画像および正常に予測復号すること
    が可能と判定された復号画像の両者から選択し前記画像
    メモリ選択部に指示する復号制御部とを備えることを特
    徴とする動画像復号装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記エラー処理制御
    部および前記復号制御部は、入力符号を正常に予測復号
    することが不可能と判定した場合、前記復号部に復号処
    理を中断させ該当入力符号を破棄させることを特徴とす
    る動画像復号装置。
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