JP2003114871A - Usb制御装置 - Google Patents

Usb制御装置

Info

Publication number
JP2003114871A
JP2003114871A JP2001309296A JP2001309296A JP2003114871A JP 2003114871 A JP2003114871 A JP 2003114871A JP 2001309296 A JP2001309296 A JP 2001309296A JP 2001309296 A JP2001309296 A JP 2001309296A JP 2003114871 A JP2003114871 A JP 2003114871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
endpoint
host
usb
end point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001309296A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Noda
晃生 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001309296A priority Critical patent/JP2003114871A/ja
Publication of JP2003114871A publication Critical patent/JP2003114871A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Transfer Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないハードウエア資源で実現できるUSB
制御装置を提供する。 【解決手段】 周辺機器内に設置され、USBケーブル
で接続されたホストと周辺機器との間で、USBの規格
に準拠した通信制御を行うUSB制御装置であって、周
辺機器とホスト間でアイソクロナス転送を行うためのエ
ンドポイントEPA101とエンドポイントEPB10
2に対してFIFO100(バッファ)を1つ設け、F
IFO100からデータが送受信されたことを検出する
ためのバイトカウンタフラグ104に基づいて、エンド
ポイント識別信号制御手段106による各エンドポイン
トの割込み信号の発生を1フレーム間で遷移させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のエンドポイ
ントを備えたUSB制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のUSB(niversa
erial us)制御装置について説明す
る。
【0003】図11は従来のUSB制御装置の機能ブロ
ック図であり、900は第1のエンドポイントのための
第1のFIFO(バッファ)、901は第1のFIFO
が“空”または“密”のいずれの状態であるかを検出す
るための第1の送受信完了フラグ、902はデータの送
受信不可能時にホスト(図示せず)へNAK(notA
cknowledge)信号を出力する応答不可能信号
発生手段、903は第1の送受信完了フラグ901を基
にデータを第1のFIFO900へ書き込むのか、また
はNAK信号をホストへ送信するのかを選択するための
第1の選択手段、904は該装置と周辺機器のCPUと
のインターフェース、905から907は第1のFIF
O900、第1の送受信完了フラグ901、第1の選択
手段903と同様に、第Nのエンドポイントのための第
NのFIFO、第Nの送受信完了フラグ、第Nの選択手
段である。但し、Nは自然数とする。
【0004】以上のように構成された従来のUSB制御
装置について、以下その動作を説明する。従来のUSB
制御装置は、ホストからの命令により第1のエンドポイ
ントにおいてデータの送受信を行う場合、第1のFIF
O900が“空”か“密”かを第1の送受信完了フラグ
から検出し、“空”のときには第1のFIFO900に
データを書き込み、“密”のときにはNAK信号をホス
トへ送信する。同様にして、第2〜第Nのエンドポイン
トについても処理する。
【0005】しかしながら、従来のUSB制御装置で
は、1つのエンドポイントに対し1つのFIFOという
構成であったので、多数のエンドポイントを設ける場
合、そのエンドポイントと同数のFIFOをハードウェ
ア資源に割り当てる必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するもので、アイソクロナス転送などによって周
辺機器とホスト間でデータを周期的に送受信するための
複数のエンドポイントを1つのバッファで共有するため
に、バッファへのデータの書き込み許可を示す割込み信
号を各エンドポイント毎に発生する割込み信号発生手段
を設け、予めホストにより定められた順序に従って1フ
レーム間に各エンドポイントの割込み信号を発生させる
ことにより、少ないハードウェア資源で実現できるUS
B制御装置を提供することを目的とする。
【0007】また、アイソクロナス転送などによって周
辺機器とホスト間でデータを周期的に送受信するための
複数のエンドポイントと、バルク転送などによって周辺
機器とホスト間でデータを不定期に送受信するための複
数のエンドポイントを1つのバッファで共有するため
に、バッファへのデータの書き込み許可を示す割込み信
号を各エンドポイント毎に発生する割込み信号発生手段
と、バッファが空の状態か密の状態かを検出するための
送受信完了フラグを用いてバッファが空の状態となった
ときにカウントを開始するタイマとを設け、タイマ作動
中にのみデータを不定期に送受信するためのエンドポイ
ントの割込み信号を発生させることにより、少ないハー
ドウェア資源で実現できるUSB制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
USB制御装置は、周辺機器内に設置され、USBケー
ブルで接続されたホストと周辺機器との間で、USBの
規格に準拠した通信制御を行うUSB制御装置であっ
て、周辺機器とホスト間でデータを周期的に送受信する
ための2つ以上のエンドポイントと、データを一時的に
格納する各エンドポイント共有の1つのバッファと、前
記バッファへのデータの書き込み許可を示す各エンドポ
イント毎の割込み信号を発生する割込み信号発生手段
と、データ送信時に、いずれのエンドポイントからのデ
ータであるのかをホストに識別させるための識別信号を
出力するエンドポイント識別信号出力手段とを備え、前
記割込み信号発生手段は、次にデータの書き込みが許可
されるエンドポイントの前回のデータ送受信が終わって
おり、かつ、使用中のエンドポイントに対する割込み信
号の発生状態が解除されたとき、予めホストにより定め
られた順序に従い、次のエンドポイントの割込み信号を
発生する状態へ遷移し、前記エンドポイント識別信号出
力手段は、データが送信されたことを検出したとき、予
めホストにより定められた順序に従い、次にデータ送信
処理を行うエンドポイントの識別信号を出力する状態へ
遷移することを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2記載のUSB制御装置
は、請求項1記載のUSB制御装置であって、前記割込
み信号発生手段は、次にデータの書き込みが許可される
エンドポイントの前回のデータ送受信が終わっているか
否かを判定するために、前記バッファからデータが送受
信されたことを検出するためのバイトカウンタフラグ
と、いずれのエンドポイントのデータであるのかを識別
するための信号とにより制御される各エンドポイント毎
の送受信済みフラグを用いることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3記載のUSB制御装置
は、請求項2記載のUSB制御装置であって、前記割込
み信号発生手段は、前記いずれのエンドポイントのデー
タであるのかを識別するための信号として、データ送信
時には、前記前記エンドポイント識別信号出力手段から
出力される識別信号を用い、データ受信時には、ホスト
から送信されるデータ受信要求を構成するエンドポイン
ト識別子を用いることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4記載のUSB制御装置
は、周辺機器内に設置され、USBケーブルで接続され
たホストと周辺機器との間で、USBの規格に準拠した
通信制御を行うUSB制御装置であって、周辺機器とホ
スト間でデータを周期的に送受信するためのエンドポイ
ントを少なくとも1つと、周辺機器とホスト間でデータ
を不定期に送受信するためのエンドポイントを少なくと
も1つと、データを一時的に格納する各エンドポイント
共有の1つのバッファと、前記バッファが空の状態か密
の状態かを検出するための送受信完了フラグを用いて前
記バッファが空の状態となったときにカウントを開始す
るタイマと、前記バッファへのデータの書き込み許可を
示す各エンドポイント毎の割込み信号を発生する割込み
信号発生手段と、データ送信時に、いずれのエンドポイ
ントからのデータであるのかをホストに識別させるため
の識別信号を出力するエンドポイント識別信号出力手段
とを備え、前記割込み信号発生手段は、前記タイマがカ
ウントしている間に、データを不定期に送受信するため
のエンドポイントの割込み信号を発生させ、前記タイマ
のカウント完了を検出するためのタイマ完了フラグを用
いて前記タイマのカウント完了を検出したとき、データ
を周期的に送受信するためのエンドポイントの割込み信
号を発生させ、エンドポイント識別信号出力手段は、前
記タイマがカウントしている間に、データを不定期に送
信するためのエンドポイントの識別信号を出力し、前記
タイマのカウント完了を検出するためのタイマ完了フラ
グを用いて前記タイマのカウント完了を検出したとき、
データを周期的に送信するためのエンドポイントの識別
信号を出力することを特徴とする。
【0012】本発明の請求項5記載のUSB制御装置
は、請求項1から5のいずれかに記載のUSB制御装置
であって、前記ホストからの命令によりエンドポイント
を受信、送信、未使用のいずれかに割り当てるためのエ
ンドポイント設定レジスタを各エンドポイント毎に備え
ることを特徴とする。
【0013】以上のように、本発明によれば、複数のエ
ンドポイントに対して1つのバッファ(FIFO)で済
むので、USB制御装置のハードウェア資源を減らすこ
とが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態1におけるUSB制
御装置の機能ブロック図を示すものである。この装置
は、周辺機器内に設置され、USBケーブル(図示せ
ず)で接続されたホスト(図示せず)と周辺機器との間
で、USBの規格に準拠した通信制御を行う。但し、煩
雑を避けるためにコントロール転送のためのエンドポイ
ント0は図示しないものとする。
【0015】図1において、100はホストからの命令
(コマンド)やデータの送受信要求(INトークン・パ
ケット、OUTトークン・パケット)、ホストから受信
した受信データ(データ・パケット)若しくはホストへ
送信する送信データ(データ・パケット)を一時的に格
納するFIFO(バッファ)であって、本実施の形態1
では第1のエンドポイントEPA101と第2のエンド
ポイントEPB102に対して共通に用いられている。
また、コントロール転送のためのエンドポイント0に対
しても共通である。
【0016】103はFIFO100が“空”または
“密”のいずれの状態であるかを検出するための送受信
完了フラグである。ここで、FIFO100が“空”の
状態とは、FIFO100にデータが“密”には格納さ
れていない状態のことであり、設計段階において任意に
設定することができる。104はFIFO100に入出
力される受信データ若しくは送信データ(以下、送受信
データと称す)に設定されたバイト数を読み取った時点
で“ON”(フラグが立っている状態)となり、所定の
時間経過後、自動的に“OFF”となるバイトカウンタ
フラグ、105は送受信データの送受信不可能時にホス
トへNAK信号を送信する応答不可能信号発生手段、1
06は送受信完了フラグ103若しくはバイトカウンタ
フラグ104を基にして、エンドポイントEPA101
に対する処理を行うのかエンドポイントEPB102に
対する処理を行うのかを識別するための信号を出力する
エンドポイント識別信号制御手段、107はエンドポイ
ント識別信号制御手段106からの信号を基に、送受信
データをFIFO100に書き込むのかNAK信号をホ
ストへ送信するのかを選択するための選択手段、108
は該装置と周辺機器のCPUとのインターフェースであ
る。
【0017】このUSB制御装置は、FIFOが第1の
エンドポイントEPAと第2のエンドポイントEPBに
対して共通に用いられており、エンドポイント識別信号
制御手段によって、1フレームの間にエンドポイントE
PA用送受信データ(以下、A用データと称す)のFI
FOへの書き込み許可の状態と、エンドポイントEPB
用送受信データ(以下、B用データと称す)のFIFO
への書き込み許可の状態とを遷移させている。
【0018】図2はエンドポイント識別信号制御手段1
06の機能ブロック図を示すものである。図2におい
て、200はエンドポイントEPA101を“送信”ま
たは“受信”または“未使用”に設定するためのEPA
設定レジスタ、201はエンドポイントEPB102を
“送信”または“受信”または“未使用”に設定するた
めのEPB設定レジスタである。
【0019】202は送受信完了フラグ103若しくは
バイトカウンタフラグ104を基に、データ送信時にお
いては、エンドポイントEPA101からの送信データ
を示す識別信号である“A”、またはエンドポイントE
PB102からの送信データを示す識別信号である
“B”、またはデータ送受信不可能時にNAK信号をホ
ストへ送信するための信号である“禁止”を選択手段1
07へ出力し、データ受信時においては、データ送受信
不可能時に受信不可能時にホストへNAK信号を送信す
るための信号である“禁止”を選択手段107へ出力す
るエンドポイント識別信号出力手段である。
【0020】203はA用データのFIFO100への
書き込み許可を示す“A割込み”、またはB用データの
FIFO100への書き込み許可を示す“B割込み”の
割込み信号を発生させる割込み信号発生手段である。ま
た、204はA用データがFIFO100からホストへ
“送信”されたこと、若しくはFIFO100から周辺
機器へ“受信”されたことを検出するためのA送受信済
みフラグ、205はB用データがFIFO100からホ
ストへ“送信”されたこと、若しくはFIFO100か
ら周辺機器へ“受信”されたことを検出するためのB送
受信済みフラグである。A送受信済みフラグ204は、
データ送信時においては、“A”の出力状態においてバ
イトカウンタフラグ104が“ON”と同時に“ON”
となり、B送受信済みフラグ205は、データ送信時に
おいては、“B”の出力状態においてバイトカウンタフ
ラグ104が“ON”と同時に“ON”となるよう設定
されている。また、データ受信時においては、ホストか
らのデータ受信要求(OUTトークン・パケット)によ
って指定されたエンドポイント用の送受信フラグがバイ
トカウンタフラグ104“ON”と同時に“ON”とな
るよう設定されている。つまり、送受信データの“送
信”若しくは“受信”が行われたときに“ON”となる
ようにする。なお、A送受信済みフラグ204、B送受
信済みフラグ205ともに周辺機器のCPUが、所定の
時間経過後に“OFF”にするものとする。但し、該装
置に制御手段を設けてフラグの“OFF”制御を行って
もよい。
【0021】割込み信号発生手段203は、A送受信済
みフラグ204が“ON”かつ“B割込み”が解除状態
であるとき“A割込み”を発生させ、B送受信済みフラ
グ204が“ON”かつ“A割込み”が解除状態である
とき“B割込み”を発生させる。つまり、送受信データ
の“送信”若しくは“受信”を検出し、かつ割込み状態
が解除されたとき、次の送受信データの書き込みを許可
する(割込み信号を発生させる)。なお、割込み状態の
解除は周辺機器のCPUが行うものとする。但し、該装
置に制御手段を設けて解除を行ってもよい。
【0022】図3は、本実施の形態1のUSB制御装置
において、アイソクロナス転送などによって周期的に送
信データを“送信”するためにエンドポイントEPA1
01、エンドポイントEPB102を用いた場合におけ
るエンドポイント識別信号出力手段202および割込み
信号発生手段203の状態遷移図を示すものであって、
300がエンドポイント識別信号出力手段202の状態
遷移を、301が割込み信号発生手段203の状態遷移
を示している。
【0023】エンドポイント識別信号出力手段の状態遷
移300において、302は“A”出力状態、、303
は“B”出力状態を表しており、その遷移条件は、バイ
トカウンタフラグ104の“ON”への変化時である。
つまり、A用データの“送信”が行われると“B”出力
状態303となり、B用データの“送信”が行われると
“A”出力状態302となる。
【0024】また、割込み信号発生手段の状態遷移30
1において、304は“A割込み”発生状態、305は
“B割込み”発生状態を表しており、その遷移条件は、
上述したように、A送受信済みフラグ204“ON”か
つ“B割込み”状態解除、またはB送受信済みフラグ2
05“ON”かつ“A割込み”状態解除である。
【0025】なお、アイソクロナス転送などによって周
期的に受信データを“受信”するためにエンドポイント
EPA101、エンドポイントEPB102を用いた場
合、データ受信要求(OUTトークン・パケット)には
エンドポイントの識別子が付いているため、エンドポイ
ント識別信号出力手段202にて識別信号を出力する必
要はなく、割込み信号発生手段203の状態を遷移させ
るだけでよい。このときの遷移条件は、データ送信時と
同様に、A送受信済みフラグ204“ON”かつ“B割
込み”状態解除、またはB送受信済みフラグ205“O
N”かつ“A割込み”状態解除である。
【0026】図4、5は、本実施の形態1のUSB制御
装置において、両方のエンドポイントをアイソクロナス
転送による周期的なデータ送信に用いる場合のデータ送
信処理を示すフローチャート図であり、図4がエンドポ
イントEPA101、図5がエンドポイントEPB10
2に対するものである。以下、エンドポイントEPB1
02によってのみデータ送信を行っているときにA用デ
ータの送信要求(INトークン・パケット)が発生した
場合の処理について説明する。
【0027】ホストと該装置がUSBケーブルにて接続
されると、該装置からホストへ固有情報(例えば、各エ
ンドポイントの最大パケットサイズや転送方式など)が
与えられ、以降、ホストは、この固有情報に従い、デー
タ転送が最適に行われるようデータ転送のスケジューリ
ングを行う。
【0028】エンドポイントEPB102によってデー
タ送信(アイソクロナス転送)を行うためのデータ通信
命令がホストのアプリケーションから発行されると、ホ
ストはこの命令に従い、コントロール転送によってエン
ドポイントEPB102に対するコマンドを送信する。
このコマンドが送信されると、周辺機器のCPUは、図
5に示す処理を実行するプログラムを呼び出し、このプ
ログラムに従う処理を実行する。但し、先述したよう
に、該装置に制御手段を設けてこのデータ送信処理を実
行してもよい。
【0029】エンドポイントEPBによってのみデータ
送信(アイソクロナス転送)を行う場合、各識別信号は
出力されず、また各割込み信号はともに解除状態にあ
り、データ送信処理は送受信完了フラグによって制御さ
れている。つまり、この場合は送受信済みフラグとバイ
トカウントフラグを用いずに制御を行う。
【0030】まず、EPB設定レジスタ201に“送
信”を設定すると(ステップ500)、該装置は、ホス
トから周期的に送信されるB用データの送信要求(IN
トークン・パケット)に従い、B用データをFIFO1
00へ書き込む(ステップ502)。アイソクロナス転
送のトランザクションではハンドシェイク・パケットが
使用されず、送受信データは自動的にホストへ送信され
る。そして、この一連の処理をエンドポイントEPB1
02に対する通信が終了するまで繰り返す。
【0031】続いて、エンドポイントEPB102に対
するデータ通信中にA用データの送信要求(INトーク
ン・パケット)が送信された場合について説明する。エ
ンドポイントEPB102に対するデータ通信中にホス
トからコントロール転送によってエンドポイントEPA
101に対するコマンドが割り込むと、周辺機器のCP
Uは図4に示す処理を実行するプログラムを呼び出し、
EPA設定レジスタ200に“送信”を設定する(ステ
ップ400)。以後、図5に示す処理を実行するプログ
ラムと併用してデータ送信処理を実行する。但し、先述
したように、該装置に制御手段を設けてデータ送信処理
を実行してもよい。
【0032】エンドポイントEPB102によってのみ
データ送信を行っていたため、初期状態を“B”出力状
態および“B割込み”発生状態として、図3に示すエン
ドポイント識別信号出力手段202および割込み信号発
生手段203の状態遷移を開始する。但し、初期設定と
してA送受信済みフラグは“ON”となるものとする。
【0033】初期状態において、先にA用データの送信
要求を受信したときには、“A割込み”が発生するまで
待つ。その間に、B用データの送信要求を受信すると、
“B割込み”発生状態であるので(ステップ501)、
そのままB用データをFIFO100へ書き込み(ステ
ップ502)、B送受信済みフラグ205を“OFF”
にし(ステップ503)、“B割込み”を解除する(ス
テップ504)。B用データが送信されるとバイトカウ
ンタフラグ104が“ON”となり、“B”出力状態か
ら“A”出力状態へ遷移するとともに、B送信済みフラ
グ205が再び“ON”となる。
【0034】“B割込み”が解除されると(ステップ5
04)、“A割込み”が発生し(ステップ401)、A
用データがFIFO100へ書き込まれる(ステップ4
02)。その後、A送受信済みフラグ204を“OF
F”にし(ステップ403)、“A割込み”を解除する
(ステップ404)。A用データが送信されるとバイト
カウンタフラグ104が“ON”となり、“A”出力状
態から“B”出力状態へ遷移するとともに、B送信済み
フラグ205が再び“ON”となる。
【0035】以上の処理を、A用データおよびB用デー
タがともにデータ通信終了と判定され(ステップ40
5、ステップ505)、EPA設定レジスタ200およ
びEPB設定レジスタ201に“未使用”が設定される
(ステップ406、ステップ506)まで繰り返す。な
お、一方のデータ通信処理のみが終了したときには、も
う一方のエンドポイントに対してのみ、先に説明した処
理方法にてデータ送信処理を行う。
【0036】なお、ホストから周期的に受信するデータ
送信要求のタイミングに合わせてFIFOからデータを
送信するものとする。つまり、エンドポイントEPAに
対するデータ送信要求を受信するとFIFOに書き込ま
れたA用データを送信し、エンドポイントEPBに対す
るデータ送信要求を受信するとFIFOに書き込まれた
B用データを送信する。ホストがデータ転送のスケジュ
ーリングを行っているので、図3の状態遷移図300は
必ず一定周期となり、周辺機器のCPUの処理速度(若
しくは該装置に設けられた制御手段の処理速度)が十分
であれば、状態遷移図301も必ず同一の周期となる。
【0037】ステップ405およびステップ505にお
いては、例えば、周辺機器側で通信終了の命令が発行さ
れた場合などにおいて、通信終了の判定を下すものとす
る。なお、本実施の形態1ではアイソクロナス転送によ
るデータ送信について説明したが、無論、アイソクロナ
ス転送に限らず、周期的にデータの転送を行う転送モー
ドであればよい。
【0038】また、エンドポイントEPBによってのみ
データ通信(送信)を行っているときにA用データの送
信要求が発生した場合の処理について説明したが、無
論、エンドポイントEPAによってのみデータ通信(送
信)を行っているときにB用データの送信要求が発生し
た場合についても、同様である。
【0039】また、ホストへデータ送信をする場合につ
いて説明したが、無論、ホストからデータ受信をする場
合や、データ送信とデータ受信を組み合わた場合につい
ても同様に行うことができる。但し、データ送信とデー
タ受信を組み合わた場合、エンドポイント識別信号出力
手段はデータ送信を行うときのみ識別信号を出力するよ
う遷移するものとする。
【0040】また、本実施の形態1ではエンドポイント
を2つ使用する場合について説明したが、無論、3つ以
上でもよい。3つ以上のエンドポイントを用いてアイソ
クロナス転送を行う場合、ホストが決定したデータ転送
のスケジューリングに従ってエンドポイント識別信号出
力手段と割込み信号発生手段の状態が遷移するようにす
ればよい。
【0041】このように本実施の形態1によれば、複数
のエンドポイントに対して1つのFIFOが共通に用い
られているUSB制御装置において、各エンドポイント
用の送受信データを周期的に送受信することができる。
【0042】(実施の形態2)以下、本実施の形態2につ
いて図面を参照しながら説明する。本実施の形態2にお
けるUSB制御装置は、実施の形態1のUSB制御装置
と同様に、周辺機器内に設置され、USBケーブル(図
示せず)で接続されたホスト(図示せず)と周辺機器と
の間で、USBの規格に準拠した通信制御を行う。ま
た、煩雑を避けるためにコントロール転送のためのエン
ドポイント0は図示しないものとする。なお、前述した
実施の形態1と同じ構成を有する部材には同一の番号を
付記して、説明を省略する。
【0043】図6は本実施の形態2におけるUSB制御
装置の機能ブロック図を示すものであり、実施の形態1
におけるUSB制御装置にタイマ109およびタイマ完
了フラグ110が付加された構成となっている。
【0044】タイマ109は当該タイマにてカウントが
完了してから送受信完了フラグ103が“空”となった
とき、つまりFIFO100が“空”の状態となったと
きカウントを開始するよう設定されいる。但し、その初
期起動については該装置が設置されている周辺機器のC
PUによって開始されるものとする。なお、先述したよ
うに、該装置に制御手段を設け、タイマ109の初期起
動を行うようにしてもよい。
【0045】タイマ完了フラグ110はタイマ109の
カウント完了を検出したときに“ON”(フラグが立っ
ている状態)となり、所定の時間経過後、自動的に“O
FF”となるものとする。
【0046】またエンドポイント識別信号制御手段10
6は、送受信完了フラグ103若しくはタイマ完了フラ
グ110を基にして、エンドポイントEPA101に対
する処理を行うのかエンドポイントEPB102に対す
る処理を行うのかを識別するための信号を出力する。
【0047】本実施の形態2では、実施の形態1と違
い、バイトカウンタフラグを使用せずにA用データのF
IFOへの書き込み許可の状態と、B用データのFIF
Oへの書き込み許可の状態とを遷移させている。
【0048】図7はエンドポイント識別信号制御手段1
06の機能ブロック図を示すものである。本実施の形態
2のエンドポイント識別信号出力手段202は、送受信
完了フラグ103若しくはタイマ完了フラグ110を基
に、データ送信時においては、エンドポイントEPA1
01からの送信データを示す識別信号である“A”、ま
たはエンドポイントEPB102からの送信データを示
す識別信号である“B”、またはNAK信号をホストへ
送信するための信号である“禁止”を選択手段107へ
出力し、データ受信時においては、受信不可能時にホス
トへNAK信号を送信するための信号である“禁止”を
選択手段107へ出力する。
【0049】また、割込み信号発生手段203は、実施
の形態1と違って送受信済みフラグを使用せず、送受信
完了フラグ103若しくはタイマ完了フラグ110を基
に、A用データのFIFO100への書き込み許可を示
す“A割込み”またはB用データのFIFO100への
書き込み許可を示す“B割込み”を発生させる。
【0050】図8は、本実施の形態2のUSB制御装置
において、アイソクロナス転送などによって周期的に送
信データを“送信”するためにエンドポイントEPA1
01を用い、バルク転送などによって不定期に送信デー
タを“送信”するためにエンドポイントEPB102を
用いた場合におけるエンドポイント識別信号出力手段2
02および割込み信号発生手段203の状態遷移図を示
すものであって、600がエンドポイント識別信号出力
手段202の状態遷移を、601が割込み信号発生手段
203の状態遷移を示している。
【0051】エンドポイント識別信号出力手段の状態遷
移600において、602は“A”出力状態、、603
は“B”出力状態を表しており、送受信完了フラグ10
3が“空”となった時点で“B”出力状態となり、タイ
マ完了フラグが“ON”となった時点で“A”出力状態
となる。また、割込み信号発生手段の状態遷移601に
おいて、604は“A割込み”発生状態、605は“B
割込み”発生状態を表しており、送受信完了フラグ10
3が“空”となった時点で“B割込み”発生状態とな
り、タイマ完了フラグが“ON”となった時点で“A割
込み”発生状態となる。つまり、“A”出力状態と“A
割込み”発生状態、および“B”出力状態と“B割込
み”発生状態はそれぞれ同じタイミングで遷移する。
【0052】なお、アイソクロナス転送などによって周
期的に受信データを“受信”するためにエンドポイント
EPA101を用い、バルク転送などによって不定期に
受信データを“受信”するためにエンドポイントEPB
102を用いた場合、データ受信要求(OUTトークン
・パケット)にはエンドポイントの識別子が付いている
ため、エンドポイント識別信号出力手段202にて識別
信号を出力する必要はなく、割込み信号発生手段203
の状態を遷移させるだけでよい。このときの遷移条件
は、データ送信時と同様である。
【0053】図9、10は、本実施の形態2のUSB制
御装置において、一方のエンドポイント(エンドポイン
トEPA101)をアイソクロナス転送による周期的な
データ送信に用い、もう一方のエンドポイント(エンド
ポイントEPB102)をバルク転送による不定期なデ
ータ送信に用いる場合のデータ送信処理を示すフローチ
ャート図であり、図9がエンドポイントEPA101、
図10がエンドポイントEPB102に対するものであ
る。
【0054】以下、エンドポイントEPB102によっ
てのみデータ送信(バルク転送)を行っているときにA
用データの送信要求(INトークン・パケット)が発生
した場合の処理について説明する。
【0055】ホストと該装置がUSBケーブルにて接続
されると、該装置からホストへ固有情報(例えば、各エ
ンドポイントの最大パケットサイズや転送方式など)が
与えられ、以降、ホストは、この固有情報に従い、デー
タ転送が最適に行われるようデータ転送のスケジューリ
ングを行う。
【0056】エンドポイントEPB102によってデー
タ送信(バルク転送)を行うためのデータ通信命令がホ
ストのアプリケーションから発行されると、ホストはこ
の命令に従い、コントロール転送によってエンドポイン
トEPB102に対するコマンドを送信する。このコマ
ンドが送信されると、周辺機器のCPUは、図10に示
す処理を実行するプログラムを呼び出し、このプログラ
ムに従う処理を実行する。但し、先述したように、該装
置に制御手段を設けてこのデータ送信処理を実行しても
よい。
【0057】エンドポイントEPBによってのみデータ
送信(バルク転送)を行う場合、各識別信号は出力され
ず、また各割込み信号はともに解除状態にあり、データ
送信処理は送受信完了フラグによって制御されている。
つまり、この場合はタイマとタイマ完了フラグを用いず
に制御を行う。なお、FIFO100が“密”の場合は
ホストへNAK信号が送信される。
【0058】まず、EPB設定レジスタ201に“送
信”が設定された後(ステップ800)、B用データの
送信要求(INトークン・パケット)を受信すると、該
装置はポインタPを初期値P=0に設定し(ステップ8
01)、B用データをFIFO100へ書き込み(ステ
ップ807)、ステップ808にてポインタPをインク
リメントする(P=P+1)。B用データは自動的にホ
ストへ送信され、送受信完了フラグ103が“空”にな
ると(ステップ802)、次のデータ送信要求に従い、
B用データをFIFO100へ書き込む。そして、この
一連の処理をエンドポイントEPB102に対する通信
が終了するまで繰り返す。
【0059】続いて、エンドポイントEPB102に対
するデータ通信中にA用データの送信要求(INトーク
ン・パケット)が送信された場合について説明する。エ
ンドポイントEPB102に対するデータ通信中にホス
トからコントロール転送によってエンドポイントEPA
101に対するコマンドが割り込むと、エンドポイント
EPB102に対するデータ送信処理(バルク転送によ
るデータ送信)を中断し、周辺機器のCPUは図9に示
す処理を実行するプログラムを呼び出し、EPA設定レ
ジスタ200に“送信”を設定する(ステップ70
0)。以後、図10に示す処理を実行するプログラムと
併用してデータ送信処理を実行する。但し、先述したよ
うに、該装置に制御手段を設けてデータ送信処理を実行
してもよい。
【0060】エンドポイントEPB102によってのみ
データ送信を行っていたため、初期状態を“B”出力状
態および“B割込み”発生状態として、図8に示すエン
ドポイント識別信号出力手段202および割込み信号発
生手段203の状態遷移を開始する。
【0061】アイソクロナス転送はバルク転送よりも優
先的に処理されるので、図10に示すエンドポイントE
PB102に対するデータ送信処理から図9に示すエン
ドポイントEPA101に対するデータ送信処理へ移行
し、EPA設定レジスタ200に“送信”を設定した
後、ホストからA用データの送信要求(INトークン・
パケット)を受信するまで待つ(ステップ701)。こ
の待ち状態のときには図10に示すエンドポイントEP
B102に対するデータ送信処理へ移行する。該装置で
は、図9に示すエンドポイントEPA101に対するデ
ータ送信処理において、待ち状態(ステップ701、ス
テップ703)のときにのみ図10に示すエンドポイン
トEPB102に対するデータ送信処理へ移行する。
【0062】ホストからA用データの送信要求を受信す
ると、エンドポイントEPB102に対するデータ送信
処理(バルク転送によるデータ送信)を中断し、タイマ
109が起動する(ステップ702)。タイマ109の
初期起動は、前述したように、周辺機器のCPUにより
行う。また、タイマ109は、ホストからのアイソクロ
ナス転送によるデータ送信要求の周期よりも短くしてお
く。
【0063】タイマ109が起動すると、タイマ完了フ
ラグが“ON”となるまで、つまり“A”が出力され、
“A割込み”が発生するまで待つ(ステップ703)。
この待ち状態(ステップ703)のときにも、図10に
示すエンドポイントEPB102に対するデータ送信処
理へ移行する。
【0064】タイマ完了フラグ110が“ON”とな
り、“A”が出力され、“A割込み”が発生すると、エ
ンドポイントEPB102に対するデータ送信処理を中
断し、FIFO100を空にする(ステップ704)。
これは、図10に示すエンドポイントEPB102に対
するデータ送信処理を中断したため、FIFO100に
B用データが格納されたまま、ホストへ送信されずに残
っている可能性があるためである。
【0065】次に、A用データをFIFO100へ書き
込み(ステップ705)、“A割込み”状態の解除を行
う(ステップ706)。“A割込み”状態の解除後、デ
ータ通信終了と判定されなければ(ステップ707)、
次のA用データの送信要求を待つ(ステップ701)。
この間、図10に示すエンドポイントEPB102に対
するデータ送信処理へ移行し、ステップ802にて送受
信完了フラグが“空”となるまで待つ。つまり、次のA
用データの送信要求を受信し、このデータ送信要求に合
わせてA用データが送信されるのを待つ。送受信完了フ
ラグ103が“空”となると、“B”出力状態、“B割
込み”発生状態となり、タイマ109が起動する(ステ
ップ702)。
【0066】ステップ707においては、例えば、周辺
機器側で通信終了の命令が発行された場合などにおい
て、通信終了の判定を下すものとする。A用データの通
信終了と判定されると、EPA設定レジスタ200に
“未使用”が設定され(ステップ708)、図9に示す
エンドポイントEPA101に対するデータ送信処理を
終了する。
【0067】続いて、エンドポイントEPA101によ
ってのみデータ送信(アイソクロナス転送)を行ってい
るときにB用データの送信要求(INトークン・パケッ
ト)が発生した場合の処理について説明する。
【0068】エンドポイントEPA101によってデー
タ送信(アイソクロナス転送)を行うためのデータ通信
命令がホストのアプリケーションから発行されると、ホ
ストはこの命令に従い、コントロール転送によってエン
ドポイントEPA101に対するコマンドを送信する。
このコマンドが送信されると、周辺機器のCPUは、図
9に示す処理を実行するプログラムを呼び出し、このプ
ログラムに従う処理を実行する。但し、先述したよう
に、該装置に制御手段を設けてこのデータ送信処理を実
行してもよい。
【0069】エンドポイントEPAによってのみデータ
送信(アイソクロナス転送)を行う場合、各識別信号は
出力されず、また各割込み信号はともに解除状態にあ
り、データ送信処理は送受信完了フラグによって制御さ
れている。つまり、この場合はタイマとタイマ完了フラ
グを用いずに制御を行う。
【0070】まず、EPA設定レジスタ200に“送
信”を設定すると(ステップ700)、該装置は、ホス
トから周期的に送信されるA用データの送信要求(IN
トークン・パケット)に従い、A用データをFIFO1
00へ書き込む(ステップ705)。アイソクロナス転
送のトランザクションではハンドシェイク・パケットが
使用されず、送受信データは自動的にホストへ送信され
る。そして、この一連の処理をエンドポイントEPA1
01に対する通信が終了するまで繰り返す。
【0071】続いて、エンドポイントEPA101に対
するデータ通信中にB用データの送信要求(INトーク
ン・パケット)が送信された場合について説明する。図
10に示すエンドポイントEPB102に対するデータ
送信処理から図9に示すエンドポイントEPA101に
対するデータ送信処理へ移行するのは、先述したよう
に、エンドポイントEPA101に対するデータ送信処
理が待ち状態のとき(ステップ701、ステップ70
3)のみである。
【0072】ステップ701にて、A用データの送信要
求を待っている間にホストからコントロール転送によっ
てエンドポイントEPB102に対するコマンドが割り
込むと、周辺機器のCPUは図10に示す処理を実行す
るプログラムを呼び出し、EPB設定レジスタ201に
“送信”を設定する(ステップ800)。以後、図9に
示す処理を実行するプログラムと併用してデータ送信処
理を実行する。但し、先述したように、該装置に制御手
段を設けてデータ送信処理を実行してもよい。
【0073】エンドポイントEPA101によってのみ
データ送信を行っていたため、初期状態を“A”出力状
態および“A割込み”発生状態として、図8に示すエン
ドポイント識別信号出力手段202および割込み信号発
生手段203の状態遷移を開始する。
【0074】EPB設定レジスタ201に“送信”が設
定された後、B用データの送信要求を受信すると、ポイ
ンタPを初期値P=0に設定する(ステップ801)。
初期状態では、“A”出力状態および“A割込み”発生
状態であるので、送受信完了フラグ103が“空”にな
るまで待つ(ステップ802)。バルク転送の場合、N
AK信号がホストへ送信される。
【0075】ステップ701にてA用データの送信要求
を受信し、A用データがホストへ送信されると、送受信
完了フラグ103が“空”となり、タイマ109が起動
して“B”出力状態および“B割込み”発生状態とな
る。そして、ステップ703にて“A割込み”発生状態
となるまで図10に示すエンドポイントEPB102に
対するデータ送信処理へ移行する。
【0076】送受信完了フラグ103が“空”(ステッ
プ802)であり、“B割込み”発生状態(ステップ8
03)であるので、ステップ804へ移り、EPA設定
レジスタ200を判定する(ステップ804)。その結
果、“送信”ならステップ805へ移り、“受信”と
“未使用”ならステップ807へ移る。ステップ805
では、ポイントPをデクリメントし(P=P−1)、ス
テップ806にて“B割込み”を解除する。このステッ
プ804からステップ806は、FIFO100に書き
込んだB用データが、図9に示すエンドポイントEPA
101に対するデータ送信処理にて空にされた可能性が
あるので、B用データの再送を行うために設けている。
また、この図10に示すデータ送信処理では、“A割込
み”と“B割込み”が解除状態であるとき、B用データ
がFIFO100に書き込まれるようにしている。
【0077】次に、ポイントPの指すB用データをFI
FO100に書き込み(ステップ807)、ステップ8
08にてポイントPをインクリメントする(P=P+
1)。そして、データ通信終了と判定されなければ(ス
テップ809)、次のB用データの送信要求を受信した
後、ステップ802にて送受信完了フラグ103が
“空”となるのを待つ。つまり、タイマ109が起動す
るのを待つ。
【0078】ステップ809においては、例えば、周辺
機器側で通信終了の命令が発行された場合などにおい
て、通信終了の判定を下すものとする。B用データの通
信終了と判定されると、EPB設定レジスタ201に
“未使用”が設定され(ステップ810)、図10に示
すエンドポイントEPB102に対するデータ送信処理
を終了する。
【0079】以上のように、該装置では、一方のエンド
ポイントを用いてアイソクロナス転送などによる周期的
なデータ送信を行い、他のエンドポイントを用いてバル
ク転送などによる不定期なデータ転送を行うことが可能
となる。また、不定期にデータを送信するデータ送信処
理よりも周期的にデータを送信するためのデータ送信処
理を優先させることで、周期的にデータを送信するため
のデータ送信処理の周期を守った制御が可能となる。
【0080】なお、本実施の形態2ではアイソクロナス
転送とバルク転送によるデータ送信について説明した
が、無論、アイソクロナス転送とバルク転送に限らず、
周期的にデータの転送を行う転送モードと、不定期にデ
ータの転送を行う転送モードであればよい。
【0081】また、ホストへデータ送信をする場合につ
いて説明したが、無論、ホストからデータ受信をする場
合や、データ送信とデータ受信を組み合わた場合につい
ても同様に行うことができる。但し、データ送信とデー
タ受信を組み合わた場合、エンドポイント識別信号出力
手段はデータ送信を行うときのみ識別信号を出力するよ
う遷移するものとする。
【0082】また、本実施の形態2ではエンドポイント
を2つ使用する場合について説明したが、無論、3つ以
上でもよい。3つ以上のエンドポイントを用いてアイソ
クロナス転送とバルク転送を行う場合、ホストが決定し
たデータ転送のスケジューリングに従ってエンドポイン
ト識別信号出力手段と割込み信号発生手段の状態が遷移
するようにすればよい。
【0083】このように本実施の形態2によれば、複数
のエンドポイントに対して1つのFIFOが共通に用い
られているUSB制御装置において、周期的なデータ送
受信と不定期なデータ送受信を組み合わせて行うことが
できる。
【0084】また、実施の形態1と2両方の機能を有す
るUSB制御装置とすれば、様々な周辺機器のUSBイ
ンターフェースとして使用でき、その汎用性を広げるこ
とができる。
【0085】
【発明の効果】本発明は、複数のエンドポイントに対し
て1つのバッファ(FIFO)で済むので、USB制御
装置のハードウェア資源を減らすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるUSB制御装置
の機能ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるエンドポイント
識別信号制御手段の機能ブロック図
【図3】本発明の実施の形態1におけるUSB制御装置
において、アイソクロナス転送などによって周期的に送
受信データを“送信”若しくは“受信”するためにエン
ドポイントEPA101、エンドポイントEPB102
を用いた場合のエンドポイント識別信号出力手段および
割込み信号発生手段の状態遷移図
【図4】本発明の実施の形態1におけるUSB制御装置
において、アイソクロナス転送によって周期的にデータ
を送信するためにエンドポイントEPAおよびエンドポ
イントEPBを用いた場合のエンドポイントEPAのデ
ータ送信処理を示すフローチャート図
【図5】本発明の実施の形態1におけるUSB制御装置
において、アイソクロナス転送によって周期的にデータ
を送信するためにエンドポイントEPAおよびエンドポ
イントEPBを用いた場合のエンドポイントEPBのデ
ータ送信処理を示すフローチャート図
【図6】本発明の実施の形態2におけるUSB制御装置
の機能ブロック図
【図7】本発明の実施の形態2におけるエンドポイント
識別信号制御手段の機能ブロック図
【図8】本発明の実施の形態2におけるUSB制御装置
において、アイソクロナス転送などによって周期的に送
受信データを“送信”若しくは“受信”するためにエン
ドポイントEPAを用い、バルク転送などによって不定
期に送受信データを“送信”若しくは“受信”するため
にエンドポイントEPBを用いた場合のエンドポイント
識別信号出力手段および割込み信号発生手段の状態遷移
【図9】本発明の実施の形態2におけるUSB制御装置
において、アイソクロナス転送などによって周期的に送
受信データを“送信”若しくは“受信”するためにエン
ドポイントEPAを用い、バルク転送などによって不定
期に送受信データを“送信”若しくは“受信”するため
にエンドポイントEPBを用いた場合のエンドポイント
EPAのデータ送信処理を示すフローチャート図
【図10】本発明の実施の形態2におけるUSB制御装
置において、アイソクロナス転送などによって周期的に
送受信データを“送信”若しくは“受信”するためにエ
ンドポイントEPAを用い、バルク転送などによって不
定期に送受信データを“送信”若しくは“受信”するた
めにエンドポイントEPBを用いた場合のエンドポイン
トEPBのデータ送信処理を示すフローチャート図
【図11】従来のUSB制御装置の機能ブロック図
【符号の説明】
100 FIFO 101 エンドポイントEPA 102 エンドポイントEPB 103 送受信完了フラグ 104 バイトカウンタフラグ 105 応答不可能信号発生手段 106 エンドポイント識別信号制御手段 107 選択手段 108 インターフェース 109 タイマ 110 タイマ完了フラグ 200 EPA設定レジスタ 201 EPB設定レジスタ 202 エンドポイント識別信号出力手段 203 割込み信号発生手段 204 A送受信済みフラグ 205 B送受信済みフラグ 300、600 エンドポイント識別信号出力手段の
状態遷移 301、601 割込み信号発生手段の状態遷移 302、602 “A”出力状態 303、603 “B”出力状態 304、604 “A割込み”発生状態 305、605 “B割込み”発生状態 900、905 FIFO 901、906 送受信完了フラグ 902 応答不可能信号発生手段 903、907 選択手段 904 インターフェース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周辺機器内に設置され、USBケーブルで
    接続されたホストと周辺機器との間で、USBの規格に
    準拠した通信制御を行うUSB制御装置であって、 周辺機器とホスト間でデータを周期的に送受信するため
    の2つ以上のエンドポイントと、 データを一時的に格納する各エンドポイント共有の1つ
    のバッファと、 前記バッファへのデータの書き込み許可を示す各エンド
    ポイント毎の割込み信号を発生する割込み信号発生手段
    と、 データ送信時に、いずれのエンドポイントからのデータ
    であるのかをホストに識別させるための識別信号を出力
    するエンドポイント識別信号出力手段とを備え、 前記割込み信号発生手段は、次にデータの書き込みが許
    可されるエンドポイントの前回のデータ送受信が終わっ
    ており、かつ、使用中のエンドポイントに対する割込み
    信号の発生状態が解除されたとき、予めホストにより定
    められた順序に従い、次のエンドポイントの割込み信号
    を発生する状態へ遷移し、 前記エンドポイント識別信号出力手段は、データが送信
    されたことを検出したとき、予めホストにより定められ
    た順序に従い、次にデータ送信処理を行うエンドポイン
    トの識別信号を出力する状態へ遷移することを特徴とす
    るUSB制御装置。
  2. 【請求項2】前記割込み信号発生手段は、次にデータの
    書き込みが許可されるエンドポイントの前回のデータ送
    受信が終わっているか否かを判定するために、前記バッ
    ファからデータが送受信されたことを検出するためのバ
    イトカウンタフラグと、いずれのエンドポイントのデー
    タであるのかを識別するための信号とにより制御される
    各エンドポイント毎の送受信済みフラグを用いることを
    特徴とする請求項1記載のUSB制御装置。
  3. 【請求項3】前記割込み信号発生手段は、前記いずれの
    エンドポイントのデータであるのかを識別するための信
    号として、データ送信時には、前記前記エンドポイント
    識別信号出力手段から出力される識別信号を用い、デー
    タ受信時には、ホストから送信されるデータ受信要求を
    構成するエンドポイント識別子を用いることを特徴とす
    る請求項2記載のUSB制御装置。
  4. 【請求項4】周辺機器内に設置され、USBケーブルで
    接続されたホストと周辺機器との間で、USBの規格に
    準拠した通信制御を行うUSB制御装置であって、 周辺機器とホスト間でデータを周期的に送受信するため
    のエンドポイントを少なくとも1つと、 周辺機器とホスト間でデータを不定期に送受信するため
    のエンドポイントを少なくとも1つと、 データを一時的に格納する各エンドポイント共有の1つ
    のバッファと、 前記バッファが空の状態か密の状態かを検出するための
    送受信完了フラグを用いて前記バッファが空の状態とな
    ったときにカウントを開始するタイマと、 前記バッファへのデータの書き込み許可を示す各エンド
    ポイント毎の割込み信号を発生する割込み信号発生手段
    と、 データ送信時に、いずれのエンドポイントからのデータ
    であるのかをホストに識別させるための識別信号を出力
    するエンドポイント識別信号出力手段とを備え、 前記割込み信号発生手段は、 前記タイマがカウントしている間に、データを不定期に
    送受信するためのエンドポイントの割込み信号を発生さ
    せ、前記タイマのカウント完了を検出するためのタイマ
    完了フラグを用いて前記タイマのカウント完了を検出し
    たとき、データを周期的に送受信するためのエンドポイ
    ントの割込み信号を発生させ、 エンドポイント識別信号出力手段は、 前記タイマがカウントしている間に、データを不定期に
    送信するためのエンドポイントの識別信号を出力し、前
    記タイマのカウント完了を検出するためのタイマ完了フ
    ラグを用いて前記タイマのカウント完了を検出したと
    き、データを周期的に送信するためのエンドポイントの
    識別信号を出力することを特徴とするUSB制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1から5のいずれかに記載のUSB
    制御装置であって、前記ホストからの命令によりエンド
    ポイントを受信、送信、未使用のいずれかに割り当てる
    ためのエンドポイント設定レジスタを各エンドポイント
    毎に備えることを特徴とするUSB制御装置。
JP2001309296A 2001-10-05 2001-10-05 Usb制御装置 Pending JP2003114871A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001309296A JP2003114871A (ja) 2001-10-05 2001-10-05 Usb制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001309296A JP2003114871A (ja) 2001-10-05 2001-10-05 Usb制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003114871A true JP2003114871A (ja) 2003-04-18

Family

ID=19128475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001309296A Pending JP2003114871A (ja) 2001-10-05 2001-10-05 Usb制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003114871A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7359997B2 (en) 2003-06-06 2008-04-15 Seiko Epson Corporation USB data transfer control device including first and second USB device wherein destination information about second device is sent by first device
CN111567226A (zh) * 2020-05-27 2020-08-25 江苏沃得农业机械股份有限公司 一种电控离合驻车离合结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7359997B2 (en) 2003-06-06 2008-04-15 Seiko Epson Corporation USB data transfer control device including first and second USB device wherein destination information about second device is sent by first device
CN111567226A (zh) * 2020-05-27 2020-08-25 江苏沃得农业机械股份有限公司 一种电控离合驻车离合结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8843675B2 (en) Pipelined buffer interconnect
KR100267130B1 (ko) Pci 버스 시스템
JP2561759B2 (ja) マルチプロセッサシステムおよびそのメッセージ送受信制御装置
US7337382B2 (en) Data transfer control device, electronic instrument, and data transfer control method
JPH05282241A (ja) バーストデータ転送装置および方法
JP2003132006A (ja) メモリ制御回路及びメモリバスの調停方法
JP2002135257A (ja) シリアル通信用データ処理装置
US20190018818A1 (en) Accelerated i3c stop initiated by a third party
US6889265B2 (en) Apparatus and method to allow and synchronize schedule changes in a USB enhanced host controller
JP2003114871A (ja) Usb制御装置
WO1998054650A1 (fr) Dispositif de communication dma
JP3832733B2 (ja) ポーリング装置および通信装置
JP2004334840A (ja) システムバスの制御方法及び関連装置
JPH09204311A (ja) 情報処理システム
JPH06274436A (ja) データ転送方式
JPH10116245A (ja) Dma制御装置
JPH06332848A (ja) データ転送方式
JP2602975B2 (ja) 調歩同期式通信における受信制御装置
JP3266184B2 (ja) 入出力制御方法とその装置
JP2933039B2 (ja) 通信用コントローラ
JP2003271541A (ja) Dma転送装置およびその制御方法
JP2005182505A (ja) データ転送制御装置および画像形成装置
JP2739794B2 (ja) 磁気テープ装置割当て管理方式
JP2002259324A (ja) データ処理装置
JP2012094081A (ja) バス調停回路及びバス調停方法