JP2003114095A - 熱交換装置 - Google Patents

熱交換装置

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JP2003114095A
JP2003114095A JP2001309581A JP2001309581A JP2003114095A JP 2003114095 A JP2003114095 A JP 2003114095A JP 2001309581 A JP2001309581 A JP 2001309581A JP 2001309581 A JP2001309581 A JP 2001309581A JP 2003114095 A JP2003114095 A JP 2003114095A
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heat transfer
heat exchange
heat
drain water
exchange device
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JP2001309581A
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Tatsumura Mo
立群 毛
Fumitaka Kikutani
文孝 菊谷
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性がよく高熱効率熱交換装置を実現す
る。 【解決手段】 ガス通路内に配置する熱交換ユニット1
9を備え、この熱交換ユニット19は内管27と、内管
27を覆う外装部26と、外装部26に設けた伝熱フィ
ン25とを備え、伝熱フィン25にはドレン水離脱手段
を施した熱交換装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用又は業務用
の燃焼装置を用いた熱交換装置に関し、更に詳しくは給
湯または暖房などの燃焼ガス中の水蒸気潜熱を回収して
熱効率の大幅な向上を図った熱交換装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱交換装置は第一の例と
して、例えば、特開2000−146304公報に記載
されている図9のようなものがあった。図9において、
1は銅製の通水管、2は切削または転造加工によってフ
ィン山3を形成した厚肉のアルミ製フィンチューブ、4
はフィンチューブ2を囲む熱交換室側板、5は通水管1
と接合している銅製のU字管である。フィンチューブ2
は熱交換室側板4で囲まれており、通水管1はフィンチ
ューブ2内に挿通している構成になっていた。
【0003】上記構成において、上流側で大部分の熱を
奪われ、200〜300°C低温となった燃焼排気ガス
は、さらにフィンチューブ2に熱を奪われ、水蒸気が凝
縮して結露水を生成し、さらに100°C以下の排気ガ
スとなって排出される。ここで炭酸や硝酸イオンを含む
酸性結露水によって、フィンチューブ2及びフィン山3
は腐食されるが、通水管1を覆うアルミ製フィンチュー
ブ2は厚肉としたため、時間経過による通水管1までの
腐食進行を遅らせて、ある程度の耐久性の保障を可能と
した。
【0004】また、第二の例として、特開2000−1
46305公報に記載された図10のようなものがあっ
た。図10において、6は銅製の通水管、7はアルミま
たはステンレス鋼で形成された受熱管、8は受熱管7の
外周に植え立てたアルミまたはステンレス鋼で形成され
たプレートフィン、9は熱交換室を構成する側板であ
る。受熱管7内に通水管6を挿通し、通水管6を拡管加
工することによって、通水管6、受熱管7、フィンプレ
ート8を一体に接合させた構成になっていった。
【0005】上記の銅製の通水管6をアルミまたはステ
ンレス鋼で形成された受熱管7で覆うような構成によっ
て、燃焼ガスに接触する部分には、アルミまたはステン
レス鋼などの耐食性素材が用いられ、銅製の通水管6を
酸性結露水による腐食から保護することが可能となっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の第一の例における熱交換装置の構成では、燃焼ガスに
接触する部分には、フィン山3を有するアルミ製のフィ
ンチューブ2が用いられたため、燃焼ガス中の水蒸気に
よる酸性結露水がアルミ表面に付着した際に、水酸化ア
ルミが形成され、熱膨張してフィン山3の間の燃焼ガス
通路を閉塞してしまい、時間が経過するとこの閉塞状況
が進行して排気不良による不完全燃焼の発生や燃焼装置
の着火不良を発生してしまうという課題があった。
【0007】また、上記従来の第二の例における熱交換
装置の構成では、燃焼ガスに接触する部分には、ステン
レス鋼製の受熱管7の外周に、ステンレス製のフィンプ
レート8が植え立てられ、拡管工法によって形成される
構成になっているため、運転と停止による加熱と冷却の
繰り返しによって、フィンプレート8と受熱管7の接合
する部分には隙間ができてしまい、熱の伝わりが悪くな
り、所期の高い熱効率が得られなくなるという課題があ
った。また、受熱管7の外周に植え立てられたフィンプ
レート8表面にドレン水が付着し、水滴が成長していく
時、フィンプレート8同士の隙間で滞留しやすいこと
で、乾いた伝熱面積の確保が難しく伝熱性の低下を招く
課題もあった。
【0008】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、酸性結露水による腐食を防止し、所期性能が維持で
きて耐久性がよく、かつ高効率熱交換装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の課
題を解決するために、ガス通路と、前記ガス通路内に配
置する熱交換ユニットとからなり、前記熱交換ユニット
は内管と、前記内管を覆う外装部と、前記外装部に設け
た伝熱フィンとを備え、前記伝熱フィンにはドレン水離
脱手段を施した熱交換装置を提供する。
【0010】上記の熱交換装置において、ガス通路に配
置した内管を通水し、前記内管の表面を例えば耐食性の
よい外装部で覆い、伝熱フィンを有する前記外装部はガ
スに接触するような構成によって、内管とガスとの接触
を遮断し、例えば燃焼ガス中の水蒸気凝縮によって形成
される酸性ドレン水による内管腐食を防ぐとともに、熱
伝達率の低いガス側に伝熱フィンが設けられているた
め、別材料または別手段で伝熱フィンを立てる必要な
く、内管内を通水する水と伝熱フィン表面を流れる燃焼
ガスとの熱交換は効率良く行うことができる。さらに、
伝熱フィンにはドレン水離脱手段を施することによっ
て、伝熱フィン表面で形成されるドレン水を素早く伝熱
フィン表面から離脱させ、伝熱フィン表面に溜まったド
レン水による伝熱妨害を防ぎ、伝熱性の向上が図れる。
【0011】このように、伝熱フィンは簡単に形成さ
れ、かつ耐久性のよい低コストの高効率熱交換装置を提
供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に係る熱交換装置は、ガ
ス通路と、前記ガス通路内に配置する熱交換ユニットと
からなり、前記熱交換ユニットは内管と、前記内管を覆
う外装部と、前記外装部に設けた伝熱フィンとを備え、
前記伝熱フィンにはドレン水離脱手段を施した構成にな
っている。
【0013】上記熱交換装置において、ガス通路に配置
した内管を通水し、前記内管の表面を例えば耐食性のよ
い外装部で覆い、伝熱フィンを有する前記外装部はガス
に接触するような構成によって、内管とガスとの接触を
遮断し、例えばガス中の水蒸気凝縮によって形成される
酸性ドレン水による内管腐食を防ぐとともに、熱伝達率
の低いガス側に伝熱フィンが設けられているため、内管
内を通水する水と伝熱フィンを流れるガスとの熱交換は
効率良く行うことができる。さらに、伝熱フィンにはド
レン水離脱手段を施することによって、伝熱フィン表面
で形成されるドレン水を素早く伝熱フィン表面から離脱
させ、伝熱フィン表面に溜まったドレン水による伝熱妨
害を防ぎ、伝熱性の向上が図れる。
【0014】このように、別材料または別手段で伝熱フ
ィンを立てる必要なく、耐久性がよく、なおかつ低コス
トの高効率熱交換装置を提供することができる。
【0015】請求項2に係る熱交換装置は、請求項1の
構成に加え、伝熱フィンの表面にドレン水離脱溝を設け
ている。
【0016】上記の熱交換装置において、燃焼ガスは伝
熱フィン表面で熱を奪われ、燃焼ガス中の水蒸気の凝縮
による酸性ドレン水が伝熱フィン表面に付着した際に、
伝熱フィン表面に設けたドレン水離脱溝によって、ドレ
ン水が素早く伝熱フィン表面から離脱でき、伝熱フィン
表面に溜まったドレン水による伝熱妨害を防ぐことがで
きる。
【0017】請求項3に係る熱交換装置は、請求項1ま
たは請求項2の構成に加えて、伝熱フィンにドレン水離
脱孔を設けている。
【0018】上記の熱交換装置において、燃焼ガス中の
水蒸気の凝縮による酸性ドレン水が伝熱フィン表面に付
着した際に、伝熱フィンに設けたドレン水離脱孔によっ
て、ドレン水が伝熱フィン表面で溜まらずにドレン水離
脱孔からはやく落ちることができ、伝熱フィン表面に溜
まったドレン水による伝熱妨害を防ぐことができる。
【0019】請求項4に係る熱交換装置は、請求項1ま
たは請求項2或いは請求項3の構成に加えて、伝熱フィ
ンの端部にスリット状の切欠部を設けている。
【0020】上記の熱交換装置において、燃焼ガス中の
水蒸気の凝縮による酸性ドレン水が伝熱フィン表面に付
着した際に、伝熱フィン端部に設けた切欠部によって、
ドレン水が素早く伝熱フィン表面から離脱でき、伝熱フ
ィン表面に溜まったドレン水による伝熱妨害を防ぐこと
ができる。
【0021】請求項5に係る熱交換装置は、請求項1ま
たは請求項2または請求項3または請求項4或いは請求
項5の構成に加えて、伝熱フィンの端部に針状の水切り
棒を設けている。
【0022】上記の熱交換装置において、燃焼ガス中の
水蒸気の凝縮による酸性ドレン水が伝熱フィン表面に付
着した際に、伝熱フィン端部に設けた水きり棒によっ
て、伝熱フィン端部まで流れるドレン水が水切り棒に引
き寄せられ、素早く伝熱フィン表面から離脱でき、伝熱
フィン表面に溜まったドレン水による伝熱妨害を防ぐこ
とができる。
【0023】請求項6に係る熱交換装置は、請求項1ま
たは請求項2または請求項3或いは請求項4の構成に加
えて、伝熱フィンは段差を有する構成になっている。
【0024】上記の熱交換装置において、燃焼ガス中の
水蒸気の凝縮による酸性ドレン水が伝熱フィン表面に付
着した際に、伝熱フィンは段差のある伝熱部によって構
成されるため、ドレン水が伝熱フィン端部まで流れるこ
となく、段差部で伝熱フィン表面から離脱できる。よっ
て、伝熱フィン表面に溜まったドレン水による伝熱妨害
を防ぐことができる。
【0025】請求項7に係る熱交換装置は、請求項1〜
6のいずれかの項に記載した構成に加えて、伝熱フィン
は表面塗装を施した構成になっている。
【0026】上記の熱交換装置において、伝熱フィンは
表面塗装例えば親水性の処理を施することによって、伝
熱フィン表面で形成されるドレン水は水滴として溜まら
ず、伝熱フィンの端部まで流れていき、伝熱フィンから
離脱しやすくなっている。よって、伝熱フィン表面に溜
まったドレン水による伝熱妨害を防ぐことができる。
【0027】請求項8に係る熱交換装置は、請求項1〜
7のいずれかの項に記載した構成に加えて、伝熱フィン
は外装部と一体化構成としている。
【0028】上記の熱交換装置において、伝熱フィンは
外装部と一体化することによって、簡単な構成で伝熱フ
ィンを形成できるので、低コストかつ小型な高効率熱交
換装置を提供することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する. (実施例1)図1は本発明の実施例1における熱交換装
置のシステム構成図で、図2は同熱交換装置を構成する
熱交換ユニットの一例の斜視図で、図3は同熱交換装置
を構成する熱交換ユニットの一例の斜視図である。
【0030】図1において、10は燃料ガスを燃焼する
バーナで、バーナ10の下流側には燃焼室11を構成ず
るドラム缶12が設けられており、ドラム缶12の外周
にドラム水管13が接着している。燃焼室11の下流側
にはフィン管14を内包する顕熱熱交換器15と、排気
室16が互いに密接して設けられている。排気室16の
下流側に排気通路調整板17が設けられ、排気通路調整
板17によって、排気ガスAが曲がってガス通路18へ
導かれる。ガス通路18の下流側部分は下に向き、排出
通路21と連通している。排出通路21において、排気
ガスBが曲がって導出通路22へ導かれ排気口23から
排出する。また、排出通路21には結露水排出部24が
接続されている。ここで、ガス通路18には、熱交換ユ
ニット19を多数接続した熱交換装置20が設けられて
いる。この熱交換ユニット19は、図2または図3に示
すように、2枚の伝熱板25a、25bを重ね合わせ
て、平板状の伝熱フィン25と28を構成する外装部2
6が銅などの高熱伝導性の材料を用いた内管27を覆い
一体化して構成されている。そしてこの伝熱フィン2
5、28は例えばステンレス鋼などの耐食性材料或いは
親水性の表面処理を施した材料を用いて構成してある。
【0031】以上のように構成された熱交換装置につい
て、以下動作、作用を説明する。
【0032】バーナ10の燃焼によって燃焼室11内で
形成される高温燃焼ガスは顕熱熱交換器15でフィン管
14内を流れる予熱水を加熱した後、低温燃焼ガスとな
って、排気室16内に流入する。さらに排気室16の下
流側において、この低温の排気ガスAがガス通路18を
通過しながら、下向きの流れ方向に偏向され、熱交換装
置20を通過する。この時、熱交換装置20内におい
て、伝熱フィン25、28を通じて内管27内を流れる
水を予熱することによって排気ガスはさらに低温の排気
ガスBとなり、燃焼排気ガス中の水蒸気は凝縮潜熱を奪
われて外装部26の表面で凝縮水となる。この凝縮水に
はCO2やNOxなどのガスが溶解しているため、酸性
(pH〜4)を示す。発生した凝縮水は更に低温となった
燃焼ガスとともに下向きに流れ、結露水排出部24から
排出される。一方更に低温となった排気ガスBは排出通
路21で偏向を受け、再び導出通路22を上方に流れ排
気口23から大気に排出される。加熱流体である水は給
水口(図示せず)から熱交換装置20の内管27内へ導
入され、低温の排気ガスAから水蒸気潜熱を奪い給水時
よりやや温度が高い予熱水となって、熱交換装置20か
ら導出される。そして、この予熱水はドラム缶12の外
周を巻くドラム水管13へと導かれ、ドラム缶12の外
周を冷却しながらフィン管14に至り、顕熱熱交換器1
5で所定の温度まで加熱された後出湯される。
【0033】このように、熱交換装置20を構成する熱
交換ユニット19の内管27を外装部26で覆っている
ため、外装部26を例えばステンレス鋼などの耐食性材
料や、防食処理をすることによって、燃焼ガス中に含ま
れるCO2やNOxが溶解することによる酸性結露水の
腐食から内管27を保護し耐久性を向上させることがで
きるとともに、熱伝達率の低い燃焼ガス側においては、
伝熱フィン25と28が立てられているため、燃焼ガス
側からの受熱面積が確保され、内管27内を流れる水と
伝熱フィン25、28側を流れる燃焼ガスとの伝熱性が
向上でき、高効率の熱交換装置を実現することができ
る。
【0034】また、上流側の低温の加熱流体を、下流側
の低温の燃焼ガスで熱交換装置20によって熱交換さ
せ、下流側の高温の加熱流体を、上流側の高温の燃焼ガ
スで顕熱熱交換器15によって熱交換させる対向型熱交
換システムとすることで加熱流体と燃焼ガスとの温度差
を確保し効果的な伝熱を行なわせ小型の熱交換システム
を実現することができる。
【0035】また、図3に示すように、一例として、伝
熱フィン28は伝熱フィン25と同様に内管27に沿っ
て内管27の上で立てられている。このような伝熱フィ
ン28においても、前述同様効果が得られる。
【0036】(実施例2)図4は本発明の実施例2の熱
交換ユニット斜視図を示す。
【0037】本実施例2において、実施例1と異なる点
は、図3に示すごとく熱交換ユニット19の伝熱フィン
25にドレン水早期離脱を図るドレン水離脱溝29を備
えることである。
【0038】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0039】次に動作、作用を説明すると、排気ガスA
は伝熱フィン25と28の表面で熱を奪われ、排気ガス
中の水蒸気の凝縮による酸性ドレン水が例えば伝熱フィ
ン25の表面に付着した際に、ドレン水離脱溝29と伝
熱フィン25の表面とのエジ部勾配によるドレン水の水
滴表面張力変化によって、ドレン水の水滴はドレン水離
脱溝29に沿って流れやすく、ドレン水離脱溝29の出
口29aより素早く伝熱フィン25の表面から離脱でき
るため、伝熱フィン25の表面に溜まったドレン水によ
る伝熱妨害を防ぐことができる。よって、乾いた有効伝
熱面積を確保することができるため、伝熱性の向上が図
れ、高効率の熱交換装置を提供することができる。な
お、このようなドレン水離脱溝29は伝熱フィンの表裏
はもちろん全てに設けるのが好ましい。
【0040】(実施例3)図5は本発明の実施例3の熱
交換ユニット斜視図である。
【0041】本実施例3において、実施例1と異なる点
は、図5に示すごとく熱交換ユニット19の伝熱フィン
25にドレン水早期離脱を図るドレン水離脱孔30を備
えることである。
【0042】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0043】次に動作、作用を説明すると、本実施例に
おいて、図5示すように、排気ガス中の水蒸気の凝縮に
よる酸性ドレン水が例えば伝熱フィン25の表面に付着
した際に、伝熱フィン25の表面に設けたドレン水離脱
孔30によって、ドレン水が伝熱フィン25の端面まで
流れることなくドレン水離脱孔30からはやく落ちるこ
とができるため、伝熱フィン25の表面に溜まったドレ
ン水による伝熱妨害を防ぐことができる。よって、乾い
た有効伝熱面積を確保することができるため、伝熱性の
向上が図れ、高効率の熱交換装置を提供することができ
る。
【0044】(実施例4)図6は本発明の実施例4の熱
交換ユニット斜視図である。
【0045】本実施例4において、実施例1と異なる点
は、図6に示すごとく伝熱フィン25の端部にスリット
状のドレン水離脱切欠部31を設けたことである。
【0046】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0047】次に動作、作用を説明すると、本実施例に
おいて、図6示すように、排気ガス中の水蒸気の凝縮に
よる酸性ドレン水が例えば伝熱フィン25の表面に付着
した際に、ドレン水離脱切欠部31によって形成される
ジグザグ状の伝熱フィン端部において、端部まで集まっ
てきたドレン水は、表面張力の影響で素早く伝熱フィン
25から離脱できるため、伝熱フィン25の表面に溜ま
ったドレン水による伝熱妨害を防ぐことができる。よっ
て、乾いた有効伝熱面積を確保することができるため、
伝熱性の向上が図れ、高効率の熱交換装置を提供するこ
とができる。
【0048】(実施例5)図7は本発明の実施例5の熱
交換ユニット斜視図である。
【0049】本実施例5において、実施例1と異なる点
は、図7に示すごとく伝熱フィン25は段差の異なる伝
熱部32、33によって構成される熱交換ユニットを備
えることである。
【0050】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0051】次に動作、作用を説明すると、燃焼ガス中
の水蒸気の凝縮による酸性ドレン水が例えば伝熱フィン
25の表面に付着した際に、伝熱フィン25は段差のあ
る伝熱部32と33によって構成されるため、ドレン水
が伝熱フィン25の端部まで流れることなく、段差部3
4で伝熱フィン25の表面から離脱できる。よって、伝
熱フィン25の表面に溜まったドレン水による伝熱妨害
を防ぐことができる。よって、乾いた有効伝熱面積を確
保することができるため、伝熱性の向上が図れ、高効率
の熱交換装置を提供することができる。
【0052】(実施例6)図8は本発明の実施例6の熱
交換ユニット斜視図である。
【0053】本実施例6において、実施例1と異なる点
は、図8に示すごとく伝熱フィン25の端部に針状の水
切り棒35を設けた熱交換ユニットを備えることであ
る。
【0054】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0055】次に動作、作用を説明すると、燃焼ガス中
の水蒸気の凝縮による酸性ドレン水が例えば伝熱フィン
25の表面に付着した際に、伝熱フィン25の端部に設
けた水きり棒35によって、伝熱フィン25の端部まで
流れるドレン水が水切り棒35に引き寄せられ、素早く
伝熱フィン25の表面から離脱でき、伝熱フィン25の
表面に溜まったドレン水による伝熱妨害を防ぐことがで
きる。よって、乾いた有効伝熱面積を確保することがで
きるため、伝熱性の向上が図れ、高効率の熱交換装置を
提供することができる。
【0056】なお、上記実施例3〜6のドレン水離脱手
段は伝熱フィン25のみならず28も含む全ての伝熱フ
ィンに設けるのが好ましい。
【0057】また、前記各実施例において、顕熱熱交換
器15がフィン管14を用いるとしたが、顕熱熱交換器
15のフィン管14を熱交換ユニット19に入れ替えて
も同様な効果が実現できる。
【0058】更に、前記各実施例において、燃料ガスに
ついて説明したが、石油燃料やその他の燃料を使用した
場合でも同様の効果が実現できる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、発明によれば、酸性結露
水による腐食を防止し、所期性能が維持できて耐久性が
よく、かつ高効率熱交換装置を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における熱交換装置のシステ
ム構成図
【図2】同熱交換装置を構成する熱交換ユニットの斜視
【図3】同熱交換装置を構成する熱交換ユニットの斜視
【図4】本発明の実施例2における熱交換ユニットの斜
視図
【図5】本発明の実施例3における熱交換ユニットの斜
視図
【図6】本発明の実施例4における熱交換ユニットの斜
視図
【図7】本発明の実施例5における熱交換ユニットの斜
視図
【図8】本発明の実施例6における熱交換ユニットの斜
視図
【図9】従来の熱交換装置の要部図
【図10】従来の熱交換装置の要部図
【符号の説明】
18 ガス通路 19 熱交換ユニット 20 熱交換装置 25 伝熱フィン 26 外装部 27 内管 28 伝熱フィン 29 ドレン水離脱溝(ドレン水離脱手段) 30 ドレン水離脱孔(ドレン水離脱手段) 31 ドレン水離脱切欠部(ドレン水離脱手段) 35 水切り棒(ドレン水離脱手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L103 AA05 AA12 AA32 AA35 BB05 BB43 CC02 CC27 DD08 DD33 DD97

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス通路と、前記ガス通路内に配置する
    熱交換ユニットとからなり、前記熱交換ユニットは内管
    と、前記内管を覆う外装部と、前記外装部に設けた伝熱
    フィンとを備え、前記伝熱フィンにはドレン水離脱手段
    を施した熱交換装置。
  2. 【請求項2】 伝熱フィンの表面にドレン水離脱溝を設
    けた請求項1記載の熱交換装置。
  3. 【請求項3】 伝熱フィンにドレン水離脱孔を設けた請
    求項1また2記載の熱交換装置。
  4. 【請求項4】 伝熱フィンの端部にスリット状のドレン
    水離脱切欠部を設けた請求項1または請求項2或いは請
    求項3記載の熱交換装置。
  5. 【請求項5】 伝熱フィンの端部に針状の水切り棒を設
    けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱交換装置。
  6. 【請求項6】 伝熱フィンは段差を有する構成とした請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の熱交換装置。
  7. 【請求項7】 伝熱フィンは表面塗装を施した請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の熱交換装置。
  8. 【請求項8】 伝熱フィンは外装部と一体化構成とした
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱交換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102022931B (zh) * 2009-09-18 2012-10-03 苏雅拉 带面板的翅片散热器
US8453720B2 (en) 2007-02-23 2013-06-04 Lg Electronics Inc. Heat exchanger and condensing type laundry dryer having the same

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US8453720B2 (en) 2007-02-23 2013-06-04 Lg Electronics Inc. Heat exchanger and condensing type laundry dryer having the same
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