JP2003114057A - 熱交換装置及びそれを用いた熱交換システム - Google Patents

熱交換装置及びそれを用いた熱交換システム

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JP2003114057A
JP2003114057A JP2001309579A JP2001309579A JP2003114057A JP 2003114057 A JP2003114057 A JP 2003114057A JP 2001309579 A JP2001309579 A JP 2001309579A JP 2001309579 A JP2001309579 A JP 2001309579A JP 2003114057 A JP2003114057 A JP 2003114057A
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heat
heat exchange
heat exchanger
latent
exchange system
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JP2001309579A
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Fumitaka Kikutani
文孝 菊谷
Tatsumura Mo
立群 毛
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 潜熱回収用熱交換器特有の腐食を防止する。 【解決手段】 管形状の内管27と、内管を覆い伝熱フ
ィン25を構成する外装部26と、一体化した熱交換ユ
ニット28を備え、この熱交換ユニット28を少なくと
も1つ以上潜熱回収用熱交換器として用いる構成として
いる。そして、内管27を外装部26で覆っているた
め、外装部26を耐食性材料や、防食処理することによ
って、酸性結露水の腐食から内管を保護し耐久性を向上
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として家庭用又
は業務用の燃焼装置において顕熱だけでなく、特に燃焼
ガス中の水蒸気潜熱までを回収し、熱効率の向上を図っ
た熱交換システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の潜熱回収用熱交換システ
ムは第一の例として、例えば、特開2000−1463
04公報に記載されている図8のようなものがあった。
図8において、1は銅製の通水管で、2は切削または転
造加工によってフィン山3を形成した厚肉のアルミ製の
フィンチューブで、4はフィンチューブ2を囲む熱交換
室側板で、5は通水管1と接合している銅製のU字管で
ある。フィンチューブ2は熱交換室側板4で囲まれてお
り、通水管1はフィンチューブ2内に挿通している構成
になっていた。
【0003】上記構成において、上流側で大部分の熱を
奪われ200〜300℃の低温となった燃焼排気ガス
は、さらにフィンチューブ2に熱を奪われ、水蒸気が凝
縮して結露水を生成し、100℃以下の低温排気ガスと
なって排出される。ここで炭酸や硝酸イオンを含む酸性
結露水によって、フィンチューブ2及びフィン山3は腐
食されるが、通水管1を覆うアルミ製フィンチューブ2
は厚肉としたため、時間経過による通水管1までの腐食
進行を遅らせて、ある程度の耐久性の保障を可能とし
た。
【0004】また、第二の例として、特開2000−1
46305公報に記載された図9のようなものがあっ
た。図9において、6は銅製の通水管で、7はアルミま
たはステンレス鋼で形成された受熱管で、8は受熱管7
の外周に植え立てたアルミまたはステンレス鋼で形成さ
れたプレートフィンで、9は熱交換室を構成する側板で
ある。受熱管7内に通水管6を挿通し、通水管6を拡管
加工することによって、通水管6、受熱管7、フィンプ
レート8を一体に接合させた構成になっていった。
【0005】上記の銅製の通水管6をアルミまたはステ
ンレス鋼で形成された受熱管7で覆うような構成によっ
て、燃焼ガスに接触する部分には、アルミまたはステン
レス鋼などの耐食性素材が用いられ、銅製の通水管6を
酸性結露水による腐食から保護することが可能となっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記図8
に示す従来の第一の例における潜熱回収用熱交換システ
ムの構成では、燃焼ガスに接触する部分には、フィン山
3を有するアルミ製のフィンチューブ2が用いられたた
め、燃焼ガス中の水蒸気による酸性の凝縮水がアルミ表
面に付着した際に、水酸化アルミが形成され、熱膨張し
てフィン山3間の燃焼ガス通路を閉塞してしまい、時間
が経過するとこの閉塞状況が進行して排気不良による不
完全燃焼の発生や燃焼装置の着火不を発生してしまうと
いう課題があった。そして、アルミを厚肉構成にするた
めに熱交換器が大型になるという課題もあった。
【0007】また、図9に示す従来の第二の例における
潜熱回収用熱交換システムの構成では、燃焼ガスに接触
する部分には、ステンレス鋼製の受熱管7の外周に、ス
テンレス製のフィンプレート8が植え立てられ、拡管工
法によって一体化形成される構成になっているため、運
転と停止による加熱と冷却の繰り返しによって、フィン
プレート8と受熱管7の接合する部分には隙間ができて
しまい、熱の伝わりが悪くなり、初期の高い熱効率が得
られなくなるという課題があった。一方、隙間の発生を
防止するためにロー付け加工をする場合には高価なステ
ンレス鋼用のロー材や、銅に比べ高温度域の炉設備が必
要で制作費が大幅に高くなってしまうという課題があっ
た。
【0008】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、酸性結露水による腐食を防止し、初期性能が維持で
きて耐久性がよく、かつ小型化が図れる潜熱回収用熱交
換システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、ガス通路に設けられ、かつ複数の熱交換ユニ
ットを接続して構成される熱交換装置であって、前記熱
交換ユニットの少なくとも一つ以上の熱交換ユニット
は、管形状の内管と、前記内管の外周面を覆う如く前記
内管に一体化した外装部と、前記外装部に設けた伝熱フ
ィンとで構成し、かつ前記外装部は耐食性材料で形成し
た熱交換装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる熱交換
装置は、ガス通路に設けられ、かつ複数の熱交換ユニッ
トを接続して構成される熱交換装置であって、前記熱交
換ユニットの少なくとも一つ以上の熱交換ユニットは、
管形状の内管と、前記内管の外周面を覆う如く前記内管
に一体化した外装部と、前記外装部に設けた伝熱フィン
とで構成し、かつ前記外装部は耐食性材料で形成した構
成になっている。
【0011】そして、内管を耐食性材料の外装部で覆っ
ているため、燃焼ガス中に含まれるCO2やNOxが溶
解することによる酸性結露水の腐食から内管を保護し耐
久性を向上させることができる。
【0012】本発明の請求項2にかかる熱交換装置は、
複数の伝熱フィンを有し、前記各伝熱フィンの内管に沿
う先端までの距離を互いに異ならせた構成としている。
【0013】そして、燃焼ガスの流れの上流側伝熱フィ
ンを下流側よりも長く構成すれば、伝熱フィンを燃焼ガ
ス流れの高温側により多く構成することができるため、
潜熱回収用熱交換器を更に小さく構成することができ
る。
【0014】本発明の請求項3にかかる熱交換システム
は、顕熱用熱交換器の燃焼ガス流れの下流側で、加熱流
体の上流側に請求項1または請求項2のいずれかの1項
に記載の熱交換装置を設けた構成としている。
【0015】そして、上流側の低温の加熱流体を、下流
側の低温の燃焼ガスで熱交換装置によって熱交換させ、
下流側の高温の加熱流体を、上流側の高温の燃焼ガスで
顕熱用熱交換器によって熱交換させる対向型熱交換シス
テムとすることで加熱流体と燃焼ガスとの温度差を確保
し効果的な伝熱を行なわせ小型の熱交換システムを実現
することができる。
【0016】本発明の請求項4にかかる熱交換システム
は、燃焼室を構成するドラムと、前記燃焼室の下流に設
けた燃焼ガス通路と、前記燃焼ガス通路に設けた顕熱用
熱交換器及び潜熱回収用熱交換器とを備え、前記潜熱回
収用熱交換器を請求項1または2のいずれか1項に記載
の熱交換装置とするとともに、同潜熱回収用熱交換器内
を流れる加熱流体と燃焼ガスの流れとが対向するように
構成し、かつ前記顕熱用熱交換器と前記潜熱回収用熱交
換器を連結するドラム管を前記ドラムに巻装した構成に
なっている。
【0017】そして、燃焼ガス流れと対向流とすること
により効率的に潜熱回収用熱交換器で予熱された加熱流
体を、燃焼室の外周を冷却することにより、燃焼室から
顕熱用熱交換器までの温度勾配を緩和することになり熱
歪を小さくすることができ小型で耐久性の高い熱交換シ
ステムを実現できる。
【0018】本発明の請求項5にかかる熱交換システム
は、顕熱用熱交換器と燃焼ガス流れの下流側の潜熱回収
用熱交換器の間に空間を構成している。
【0019】そして、顕熱用熱交換器を通過し低温とな
り、温度分布や速度分布を有する燃焼ガスの流れを、こ
の空間で混合、整流し潜熱回収用熱交換器に導くことに
よりより小型で高効率の熱交換システムを実現すること
ができる。
【0020】本発明の請求項6にかかる熱交換システム
は、伝熱フィンはガスの流れと並行に配置する水平熱交
換ユニットと、同ガスの流れと交差する方向に配置する
傾斜熱交換ユニットとを備えている。
【0021】そして、燃焼ガス通路の曲がり部など流れ
が偏向を受ける部分には、燃焼ガス流れに交差する方向
に伝熱フィンを配置することで燃焼ガスの流れを誘導
し、燃焼ガス通路の隅部の循環流の発生を抑制し流れと
ともに熱交換をスムーズにし、また燃焼ガス通路の低圧
損化も図れる。
【0022】本発明の請求項7にかかる熱交換システム
は、複数の熱交換ユニットの内管を複数個並列に接続
し、前記内管による並列流路を構成している。
【0023】そして、低温の燃焼ガスから潜熱を回収す
るために内管の管路長は長くなり流路圧損が大きくなる
傾向であるが、複数の並列流路を設けることにより圧損
の増加を抑制することができる。
【0024】本発明の請求項8にかかる熱交換システム
は、少なくとも内管、外装部からなる熱交換ユニットに
表面処理を施している。
【0025】そして、耐食性の表面処理をすれば、耐久
性を向上させることができる。また親水性の表面処理を
すれば、伝熱フィンの表面で結露した凝縮水は速やかに
伝熱フィン上を流れて除去されるので、燃焼ガスと伝熱
フィンの熱交換が凝縮水で阻害されることはなくなる。
また撥水性の表面処理をすれば、低湿度の燃焼ガスでは
伝熱フィン上で発生した凝縮水は大きな水滴を形成し乾
いた伝熱フィンを確保することができるため熱交換が阻
害されることがなくなる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0027】(実施例1)図1は本発明の実施例1とし
てガス給湯機に応用された潜熱回収用熱交換システムを
示す全体断面図、図2〜3は潜熱回収用熱交換器の部分
拡大図である。
【0028】図1〜2において、ガス供給管10の途中
に流量を調節する比例弁11が設けられバーナ部12に
接続している。バーナケース13の底にはファン14が
装着されておりバーナ部12との間に空気室15が設け
られている。バーナ部12の下流側には燃焼室16を構
成するドラム17があり、その外周にはドラム管18が
接着して設けられている。燃焼室16の下流側にはフィ
ン管19を内包した顕熱用熱交換器20と、排気室21
が互いに密接して設けられている。排気室21の下流側
は第一偏向路22と低温排気室23と第二偏向路24
が、低温排気室23が下方向に向くようにクランク状に
構成されている。そして上記低温排気室23内には熱交
換ユニット28を多数接続した潜熱回収用熱交換器29
が内包されている。
【0029】ここで上記熱交換ユニット28は図2〜3
に示すように、平板状の伝熱フィン25を構成する例え
ばステンレス鋼などの耐食性材料を用いた外装部26
を、通常銅などの高熱伝導性の材料を用いた内管27の
両側からこれを覆う如く一体化して構成してある。
【0030】また内管27は給水ヘッダ30と予熱ヘッ
ダ31の間を3列の互いに平行な並列流路32を構成す
るように接続されている。低温排気室23の底部にはド
レン排水路33が接続されている。第二偏向路24の下
流側には再び上方向に向かう排気通路34と排気口35
が設けられている。また加熱流体である水の流れは給水
ヘッダ30→並列流路32(内管27)→予熱ヘッダ3
1→ドラム管18→フィン管19の順に接続されてい
る。
【0031】次に動作、作用について説明すると、ガス
供給管10から供給された燃料ガスは比例弁11で給湯
負荷に対応した流量に調節された後バーナ部12に供給
される。一方、空気は供給ガス量に対応した風量として
ファン14から空気室15内に吐出され空気室15内で
均一にされた後バーナ部12に供給される。バーナ部1
2でガス燃料と空気が混合され燃焼室16内で安定な火
炎が形成される。燃焼室16内で完全燃焼した高温燃焼
ガスは顕熱用熱交換器20でフィン管19内を流れる予
熱水を加熱した後、低温の燃焼ガスとなって排気室21
に流入する。低温の燃焼ガスは第一偏向路22を通過す
る間に下向きの流れに偏向され、比較的均一な流れとな
って潜熱回収用熱交換器29内を通過する。
【0032】この時伝熱フィン25を通じて内管27内
を流れる水を予熱することによって燃焼ガスは更に低温
となり、燃焼排気ガス中の水蒸気は潜熱を奪われて外装
部26の表面で凝縮水となる。凝縮水にはCO2やNO
xなどのガスが溶解しているため酸性(pH=2〜4)を
示す。外装部26が耐食性材料で構成されるため内管2
7はこの凝縮水による腐食を受けることがない。発生し
た凝縮水は更に低温となった燃焼ガスとともに下向きに
流れ、ドレン排水路32から排出される。一方更に低温
燃焼ガスは第二偏向路24で偏向を受け、再び排気通路
34を上方に流れ排気口35から大気に排出される。
【0033】また給水された水は給水ヘッダ30で内管
27が互いに接続された3経路の並列流路32を通過す
る間に低温の燃焼ガスから水蒸気潜熱を奪い給水時より
やや温度が高い予熱水となって予熱ヘッダ31に至る。
そして予熱ヘッダ31から燃焼室16の上流側のドラム
管18へと導かれ、燃焼室16の外周を冷却しながらフ
ィン管19に至り、顕熱用熱交換器20で所定の温度ま
で加熱された後出湯される。
【0034】このように、潜熱回収用熱交換器29を構
成する熱交換ユニット28の内管27を外装部26で覆
っているため、外装部26を例えばステンレス鋼などの
耐食性材料や、防食処理をすることによって、燃焼ガス
中に含まれるCO2やNOxが溶解することによる酸性
結露水の腐食から内管27を保護し耐久性を向上させる
ことができる。
【0035】また、上流側の低温の加熱流体を、下流側
の低温の燃焼ガスで潜熱回収用熱交換器29によって熱
交換させ、下流側の高温の加熱流体を、上流側の高温の
燃焼ガスで顕熱用熱交換器20によって熱交換させる対
向型熱交換システムとすることで加熱流体と燃焼ガスと
の温度差を確保し効果的な伝熱を行なわせ小型の潜熱回
収用熱交換システムを実現することができる。
【0036】また、潜熱回収用熱交換器29において、
低温の燃焼ガスから潜熱を回収するために内管27の全
管路長は長くなり流路圧損が大きくなる傾向であるが、
給水ヘッダ30と予熱ヘッダ31の間を複数の並列流路
32を設けることにより圧損の増加を抑制することがで
きる。
【0037】また、燃焼ガス流れと加熱流体を対向流と
することにより効率的に潜熱回収用熱交換器29で予熱
された加熱流体を、燃焼室16の外周を冷却することに
より、燃焼室16から顕熱用熱交換器20までの温度勾
配を緩和することになり、ドラム17の熱歪を小さくす
ることができ小型で耐久性の高い潜熱回収用熱交換シス
テムを実現できる。更に予熱水を燃焼室16の周囲に供
給することにより、従来冬季に給水温度が低下してドラ
ム管18に大気中の水蒸気が結露してドラム17を腐食
することも防止できる。
【0038】なおガス給湯機の場合についての実施例を
説明したが、石油燃料やその他の燃料を使用した場合で
も同様の効果が実現できる。
【0039】(実施例2)図4は本発明の実施例2の熱
交換ユニットの断面図、図5は同潜熱回収用熱交換シス
テムの一部断面図を示す。なお、実施例1と同一符号の
ものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0040】本実施例2において、実施例1と異なる点
は図4に示すごとく複数ある伝熱フィン25a、25b
の内管に沿う先端までの距離を互いに異ならせ、図5に
示すごとく長い側25a(距離L1)を低温排気室23
の上流側に、短い側25b(距離L2)を下流側に位置
するよう配列した点である。
【0041】次に動作、作用を説明すると、低温となっ
た燃焼ガス流れの上流側伝熱フィン25aが下流側より
も長く構成されているため、伝熱フィン25の受熱面積
は燃焼ガス流れの高温側により多く配置され吸熱効果が
向上する。従って実施例1に比べて潜熱回収用熱交換器
29を更に小さく構成することができる。
【0042】(実施例3)図6は本発明の実施例3の潜
熱回収用熱交換システムの一部を示す断面図である。な
お、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明
は省略する。本実施例3において、実施例1と異なる点
は排気室21と第一偏向路22の間に偏向板36を設
け、第一偏向路22内に水平熱交換ユニット37と、低
温排気室23の隅部に傾斜熱交換ユニット38を設けた
ことである。
【0043】次に動作、作用を説明すると、偏向板36
によって顕熱用熱交換器20を通過した低温の燃焼ガス
は偏向と混合を受け、温度分布や速度分布を有する燃焼
ガスの流れを、この空間で混合、整流し第一偏向路22
内に設けられた水平熱交換ユニット37でも熱交換が行
なわれる。よって小型で高効率の潜熱回収用熱交換シス
テムを実現することができる。
【0044】また低温排気室23内の燃焼ガスの流れが
偏向を受ける部分には、燃焼ガス流れに交差する方向に
伝熱フィンを配置する傾斜熱交換ユニット38を設けて
あるため燃焼ガスの流れをスムーズに誘導し、隅部に循
環流の発生を抑制するとともに熱交換を促進し、更に燃
焼ガス通路全体の低圧損化も図れる。
【0045】(実施例4)図7は本発明の実施例4の潜
熱回収用熱交換システムにおける熱交換ユニットを示す
断面図である。なお、実施例1と同一符号のものは同一
構造を有し、説明は省略する。
【0046】本実施例4において、実施例1と異なる点
は熱交換ユニット28に表面処理が施され、皮膜コート
39で覆われていることである。
【0047】次に動作、作用を説明すると、皮膜コート
39のように耐食性の表面処理をすれば、潜熱回収用熱
交換器29の耐久性を向上させることができる。また親
水性の表面処理をすれば、伝熱フィン25の表面で結露
した凝縮水は速やかに伝熱フィン25上を流れて除去さ
れるので、燃焼ガスと伝熱フィン25の熱交換が凝縮水
で阻害されることはなくなる。また撥水性の表面処理を
すれば、低湿度の燃焼ガスでは伝熱フィン上で発生した
凝縮水は大きな水滴を形成し乾いた伝熱フィン25を確
保することができるため熱交換が阻害されることがなく
なる。このように燃焼ガスの特性に合わせた表面処理の
皮膜コート39を行なうことにより、耐久性の向上や、
熱効率の更なる向上、及び潜熱回収用熱交換器29の小
型化が実現できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
装部を耐食性材料や、防食処理をすることによって、燃
焼ガス中に含まれるCO2やNOxが溶解することによ
る酸性結露水の腐食から内管を保護し耐久性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における熱交換システムの全
体断面図
【図2】同熱交換システムの熱交換ユニット部分の断面
斜視図
【図3】同熱交換システムの熱交換ユニット部分の分解
斜視図
【図4】本発明の実施例2における熱交換システムの熱
交換ユニット部分の断面図
【図5】本発明の実施例2における熱交換システムの一
部断面図
【図6】本発明の実施例3における熱交換システムの一
部断面図
【図7】本発明の実施例4における熱交換システムの熱
交換ユニット部分の断面図
【図8】従来の熱交換システムの部分拡大断面図
【図9】同他の従来の熱交換システムの部分拡大断面図
【符号の説明】
16 燃焼室 17 ドラム 17a ガス通路 18 ドラム管 20 顕熱用熱交換器 21 排気室(空間) 22a ガス通路 25 伝熱フィン 26 外装部 27 内管 28 熱交換ユニット 29 潜熱回収用熱交換器 32 並列流路 37 水平熱交換ユニット 38 傾斜熱交換ユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス通路に設けられ、かつ複数の熱交換
    ユニットを接続して構成される熱交換装置であって、前
    記熱交換ユニットの少なくとも一つ以上の熱交換ユニッ
    トは、管形状の内管と、前記内管の外周面を覆う如く前
    記内管に一体化した外装部と、前記外装部に設けた伝熱
    フィンとで構成し、かつ前記外装部は耐食性材料で形成
    した熱交換装置。
  2. 【請求項2】 伝熱フィンは複数有し、前記各伝熱フィ
    ンは内管に沿う先端までの距離を互いに異ならせた請求
    項1記載の熱交換装置。
  3. 【請求項3】 顕熱用熱交換器の下流側で、加熱流体の
    上流側に請求項1または請求項2のいずれか1項記載の
    熱交換装置を設けた熱交換システム。
  4. 【請求項4】 燃焼室を構成するドラムと、前記燃焼室
    の下流に設けたガス通路と、前記ガス通路に設けた顕熱
    用熱交換器及び潜熱回収用熱交換器とを備え、前記潜熱
    回収用熱交換器を請求項1または2のいずれか1項に記
    載の熱交換装置とするとともに、同潜熱回収用熱交換器
    内を流れる加熱流体と燃焼ガスの流れとが対向するよう
    に構成し、かつ前記顕熱用熱交換器と前記潜熱回収用熱
    交換器を連結するドラム管を前記ドラムに巻装した熱交
    換システム。
  5. 【請求項5】 顕熱用熱交換器とその下流側の潜熱潜熱
    回収用熱交換器との間に空間を形成した請求項4記載の
    熱交換システム。
  6. 【請求項6】 伝熱フィンはガスの流れと並行に配置す
    る水平熱交換ユニットと、同ガスの流れと交差する方向
    に配置する傾斜熱交換ユニットとを備える請求項3〜5
    のいずれか1項に記載の熱交換システム。
  7. 【請求項7】 複数の熱交換ユニットの内管を複数個並
    列に接続し、前記内管による並列流路を構成した請求項
    3〜6のいずれか1項に記載の熱交換システム。
  8. 【請求項8】 少なくとも内管、外装部からなる熱交換
    ユニットに表面処理を施した請求項3〜7記載のいずれ
    か1項に記載の熱交換システム。
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Cited By (6)

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