JP2003113331A5 - 蛍光インク、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、蛍光増強方法及び蛍光の長寿命化方法 - Google Patents

蛍光インク、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、蛍光増強方法及び蛍光の長寿命化方法 Download PDF

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【特許請求の範囲】
【請求項1】 (i)互いに相溶性のない第1及び第2の有機化合物と、
(ii)蛍光性を示す化合物及び蛍光性を示す色材の少なくとも一方と、
(iii)前記(i)及び(ii)を溶解又は分散する液媒体、とを有する蛍光インクであって、
該液媒体が水であり、該液媒体に溶解又は分散されている第1及び第2の有機化合物が水の蒸発に伴って液−液の状態で分離を生じるものであり、インク中の(ii)の濃度が濃度減光を生じないものである
ことを特徴とする蛍光インク。
【請求項】 前記(i)の有機化合物の一方の溶解度パラメーター値が15以上であり、他方の溶解度パラメーター値が13以下である請求項1に記載の蛍光インク。
【請求項】 前記(i)の第1の有機化合物の一方が、グリセリン基を有している請求項1又は2に記載の蛍光インク。
【請求項】 前記グリセリン基を有している有機化合物が、水酸基を3個以上有している請求項に記載の蛍光インク。
【請求項】 前記グリセリン基を有している有機化合物が、常温で液体である請求項に記載の蛍光インク。
【請求項】 前記(i)の第2の有機化合物が、ノニオン系界面活性剤である請求項1〜5の何れか1項に記載の蛍光インク。
【請求項】 前記ノニオン系界面活性剤のHLBが、13以下である請求項に記載の蛍光インク。
【請求項】 前記ノニオン系界面活性剤が、アセチレン基を有している請求項に記載の蛍光インク。
【請求項】 前記ノニオン系界面活性剤が、下記一般式(I)で示される構造を有する請求項に記載の蛍光インク。
Figure 2003113331
[上記一般式(I)において、A及びBは夫々独立に、Cn2n+1(nは1〜10の整数)を表し、X及びYは、それぞれ開環したエチレンオキサイドユニット及び/又は開環したプロピレンオキサイドユニットを表す。]
【請求項10】 前記ノニオン系界面活性剤が、インク全量に対して1質量%以上含有されている請求項6〜9の何れか1項に記載の蛍光インク。
【請求項11】 更に、一価アルコールを含有している請求項1〜10の何れか1項に記載の蛍光インク。
【請求項12】 更に、溶解度パラメーター値が、互いに相溶性のない2種の有機化合物(i)の夫々の溶解度パラメーター値の間にある化合物が併有されている請求項1〜11の何れか1項に記載の蛍光インク。
【請求項13】 インク中の色材の対イオンとして、アンモニウムイオンとアルカリ金属イオンとが併用されている請求項1〜12の何れか1項に記載の蛍光インク。
【請求項14】 蛍光性を示す色材がC.I.アシッドレッド52であり、該色材のインク中での含有量が0.5質量%以下である請求項1〜13の何れか1項に記載の蛍光インク。
【請求項15】 インクジェット記録に用いるためのインクである請求項1〜14の何れか1項に記載の蛍光インク。
【請求項16】 請求項15に記載の蛍光インクを記録信号に応じてオリフィスから吐出させる工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
【請求項17】 請求項15に記載の蛍光インクを収容しているインク収容部、及び該インクを吐出させるためのヘッド部を具備していることを特徴とする記録ユニット。
【請求項8】 請求項1〜15の何れか1項に記載の蛍光インクを収容しているインク収容部を具備していることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項19】 請求項15に記載の蛍光インクを収容しているインク収容部と、該インクを吐出させるためのヘッド部と、を具備していることを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項20】 蛍光性着色部を被記録材上に有している記録物の、該着色部の蛍光性の増強方法であって、該着色部は、インクをインクジェット法で該被記録材に付与する工程を有するインクジェット法で形成されたものであり、該インクとして、
(i)互いに相溶性のない第1及び第2の有機化合物と、
(ii)蛍光性を示す化合物及び蛍光性を示す色材の少なくとも一方と、
(iii)前記(i)及び(ii)を溶解又は分散する液媒体、とを有する蛍光インクであって、
該液媒体が水であり、該液媒体に溶解又は分散されている第1及び第2の有機化合物が水の蒸発に伴って液−液の状態で分離を生じるものであり、インク中の(ii)の濃度が濃度減光を生じない蛍光インクを用いることを特徴とする蛍光性着色部の蛍光増強方法。
【請求項21】 蛍光性着色部を被記録材上に有している記録物の、該着色部の蛍光性の長寿命化方法であって、該着色部はインクをインクジェット法で該被記録材に付与する工程を有するインクジェット法で形成されたものであり、
該インクとして、
(i)互いに相溶性のない第1及び第2の有機化合物と、
(ii)蒸気圧がジエチレングリコール以上のグリコール化合物と、
(iii)蛍光性を示す化合物及び蛍光性を示す色材の少なくとも一方と、
(iv)前記(i)、(ii)及び(iii)を溶解又は分散する液媒体、とを有する蛍光インクであって、
該液媒体が水であり、該液媒体に溶解又は分散されている第1及び第2の有機化合物が水の蒸発に伴って液−液の状態で分離を生じるものであり、インク中の(iii)の濃度が濃度減光を生じない蛍光インクを用いることを特徴とする蛍光性着色部の蛍光の長寿命化方法。
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光インク、これを用いたインクジェット記録方法、該記録方法によって得られた記録物、及び、かかる蛍光インクを用いた機器に関し、更に詳しくは、蛍光性の強度を向上させ、且つ、安定性、信頼性、及び見た目の発色性も含めた記録品位が良好な記録物が得られる蛍光インク、これを用いたインクジェット記録方法、該記録方法によって得られた記録物、及び、かかる蛍光インクを用いた機器に関する。また本発明は、蛍光性着色部を被記録材上に有している記録物の該着色部の蛍光増強方法並びに蛍光の長寿命化方法に関する。
従って、本発明の目的は、この蛍光特性を十分に生かすことで、得られる記録物について、例えば、自然界の色にとって重要な蛍光性を充分に記録部に付与させることができ、高い蛍光強度と、発色性を含めた印字品位に優れ、しかも記録物の安定性や信頼性を向上させることのできる蛍光インクを提供することにある。
また本発明の他の目的は、高い蛍光強度を有する蛍光性着色部を有する記録物を簡易に、且つ安定して形成することのできるインクジェット記録方法を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、以下の本発明によって達成される。即ち、本発明の一実施態様(第1の実施態様)は、
(i)互いに相溶性のない第1及び第2の有機化合物と、
(ii)蛍光性を示す化合物及び蛍光色材の少なくとも一方と、
(iii)前記(i)及び(ii)を溶解又は分散する液媒体、とを有する蛍光インクであって、
該液媒体が水であり、該液媒体に溶解又は分散されている第1及び第2の有機化合物が水の蒸発に伴って液−液の状態で分離を生じるものであり、インク中の(ii)の濃度が濃度減光を生じないものである
ことを特徴とする蛍光インクを提供する。また、この蛍光インクをインクジェット用のインクに調整されたものを提供する。
また、本発明の他の実施態様では、上記のインクジェット用に調整された蛍光インクを、記録信号に応じてオリフィスから吐出させる工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法を提供する
また、本発明の他の実施態様は、上記のインクジェット用インクを収容しているインク収容部、及び該インクを吐出させるためのヘッド部を具備していることを特徴とする記録ユニットを提供する。
また、本発明の他の実施態様は、上記の蛍光インクを収容しているインク収容部を具備していることを特徴とするインクカートリッジを提供する。
また、本発明の他の実施態様は、上記のインクジェット用インクを収容しているインク収容部と、該インクを吐出させるためのヘッド部と、を具備していることを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
また、本発明の他の実施態様は、蛍光性着色部を被記録材上に有している記録物の、該着色部の蛍光性の増強方法であって、該着色部は、インクをインクジェット法で該被記録材に付与する工程を有するインクジェット法で形成されたものであり、該インクとして、
(i)互いに相溶性のない第1及び第2の有機化合物と、
(ii)蛍光性を示す化合物及び蛍光色材の少なくとも一方と、
(iii)前記(i)及び(ii)を溶解又は分散する液媒体、とを有する蛍光インクであって、
該液媒体が水であり、該液媒体に溶解又は分散されている第1及び第2の有機化合物が水の蒸発に伴って液−液の状態で分離を生じるものであり、インク中の(ii)の濃度が濃度減光を生じない蛍光インクを用いることを特徴とする蛍光性着色部の蛍光増強方法を提供する。
また本発明の他の実施態様は、蛍光性着色部を被記録材上に有している記録物の、該着色部の蛍光性の長寿命化方法であって、該着色部はインクをインクジェット法で該被記録材に付与する工程を有するインクジェット法で形成されたものであり、該インクとして、
(i)互いに相溶性のない第1及び第2の有機化合物と、
(ii)蒸気圧がジエチレングリコール以上のグリコール化合物と、
(iii)蛍光性を示す化合物及び蛍光色材の少なくとも一方と、
(iv)前記(i)、(ii)及び(iii)を溶解又は分散する液媒体、とを有する蛍光インクであって、
該液媒体が水であり、該液媒体に溶解又は分散されている第1及び第2の有機化合物が水の蒸発に伴って液−液の状態で分離を生じるものであり、インク中の(iii)の濃度が濃度減光を生じない蛍光インクを用いることを特徴とする蛍光性着色部の蛍光の長寿命化方法を提供する。
【0184】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、蛍光特性を十分に生かすことで、得られる記録物について、例えば、自然界の色にとって重要な蛍光性を充分に記録部に付与させることができ、高い蛍光強度と、発色性を含めた印字品位に優れ、しかも記録物の安定性や信頼性を向上させることのできる蛍光インク、これを用いたインクジェット記録方法、該記録方法によって得られた記録物、及び、かかる蛍光インクを用いた機器を提供することができる。また、本発明の他の態様の蛍光インクによれば、見かけ上の蛍光強度が経時的に劣化しにくい蛍光着色部を備えている記録物を得ることも可能となる。
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