JP2003113298A - 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品、フィルムおよび繊維 - Google Patents
樹脂組成物ならびにそれからなる成形品、フィルムおよび繊維Info
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- JP2003113298A JP2003113298A JP2002222594A JP2002222594A JP2003113298A JP 2003113298 A JP2003113298 A JP 2003113298A JP 2002222594 A JP2002222594 A JP 2002222594A JP 2002222594 A JP2002222594 A JP 2002222594A JP 2003113298 A JP2003113298 A JP 2003113298A
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Abstract
優れた樹脂組成物を提供する。 【解決手段】ポリ乳酸樹脂及びポリアセタール樹脂を特
定の割合で配合してなる樹脂組成物であり、さらには、
ポリ乳酸樹脂及びポリアセタール樹脂との相溶性配合物
である上記樹脂組成物、樹脂組成物中のホルムアルデヒ
ド含有量がポリアセタール樹脂に対して500ppm未
満である上記樹脂組成物、膜厚100μmで実質的に透
明のフイルムを形成することのできる上記樹脂組成物、
ならびにそれからなる成形品、フィルム及び繊維。
Description
リアセタール樹脂とを配合してなり、成形性、加工性、
機械特性、耐熱性、透明性に優れた樹脂組成物に関する
ものである。
成形可能で実用上優れた生分解性ポリマ−と期待されて
いる。しかしながら、ポリ乳酸は結晶化速度が遅く、結
晶化させて成形品として用いるには限界があった。例え
ば射出成形する場合、長い成形サイクル時間や成形後の
熱処理を必要とするだけでなく、成形時や熱処理時の変
形が大きいなど、実用的には大きな問題があった。
などバランスに優れた樹脂であり、射出成形品として、
広く用いられているが、結晶化速度が速いために、フイ
ルムや繊維に加工するのは難しく、利用は限定されたも
のであった。
ることは、ポリマーブレンドまたはポリマーアロイとし
て広く知られており、個々のポリマーの欠点を改良する
目的で広く利用されている。しかしながら、2種のポリ
マーを混合した場合、多くは個々の相に分離しており、
そのために劣った特性を示す傾向にある。
相を形成する場合がある。この種のものは、一般に相溶
性または混和性として記載されており、優れた特性を示
すことが期待されているが、その例は少ない。
は、ポリエチレングリコール(例えば、Polymer
37(26),5849−5857(1996))や
ポリメチルメタクリレート(例えば、Polymer
39(26),6891−6897(1998))など
数例が知られているのみである。また、ポリアセタール
と相溶性のあるポリマーとしては、ポリビニルフェノー
ル(例えば、Polymer 33(4),760−7
66(1992))など数例が知られているのみであ
る。
セタールに生分解性を付与する目的で、脂肪族ポリエス
テルと微量のホルムアルデヒドを含有させた樹脂組成物
が開示され、その中で脂肪族ポリエステルの1例とし
て、ポリ乳酸の使用例が開示されているが、ポリ乳酸と
ポリアセタールの相溶性に関しては開示はない。また、
同公報記載の発明は、特にポリアセタール樹脂を比較的
多く含む組成物におけるポリアセタール樹脂の生分解性
の付与を主目的としているため、通常の用途でポリアセ
タール樹脂の特性を生かした組成物を得ようとする場
合、耐久性が乏しく、実用上好ましくない。
性、加工性、機械特性、耐熱性、透明性に優れた樹脂組
成物を提供することにある。
樹脂とポリアセタール樹脂が相溶性配合物を形成し、両
者を混合した樹脂組成物が優れた特性を有することを見
い出した。
とポリアセタール樹脂の合計を100重量部としたとき
に、ポリ乳酸樹脂99重量部以下60重量部超及びポリ
アセタール樹脂1重量部以上40重量部未満を配合して
なる樹脂組成物、(2)ポリ乳酸樹脂とポリアセタール
樹脂の合計を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂
60〜40重量部及びポリアセタール樹脂40〜60重
量部を配合してなる樹脂組成物、(3)ポリ乳酸樹脂と
ポリアセタール樹脂の合計を100重量部としたとき
に、ポリ乳酸樹脂40重量部未満1重量部以上及びポリ
アセタール樹脂60超99重量部以下を配合してなる樹
脂組成物、(4)樹脂組成物がポリ乳酸樹脂とポリアセ
タール樹脂との相溶性配合物である上記(1)〜(3)
いずれかに記載の樹脂組成物、(5)樹脂組成物のガラ
ス転移温度が、用いたポリ乳酸樹脂単独のガラス転移温
度よりも低い温度である上記(1)〜(4)のいずれか
に記載の樹脂組成物、(6)樹脂組成物のポリアセター
ル樹脂由来の降温時の結晶化温度が、用いたポリアセタ
ール樹脂単独の降温時の結晶化温度よりも低い温度であ
る上記(1)〜(5)のいずれかに記載の樹脂組成物、
(7)樹脂組成物中のホルムアルデヒド含有量がポリア
セタール樹脂に対して500ppm未満であることを特
徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の樹脂組
成物、(8)ポリ乳酸樹脂の総乳酸成分の内、L体が9
5%以上含まれるかあるいはD体が95%以上含まれる
ことを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載
の樹脂組成物、(9)ポリアセタール樹脂がポリアセタ
ールコポリマーであることを特徴とする上記(1)〜
(8)のいずれかに記載の樹脂組成物、(10)膜厚1
00μmで実質的に透明のフイルムを形成することので
きることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか記
載の樹脂組成物、(11)膜厚100μmで90%以上
の光線透過率かつ50%以下0%以上のヘイズ値を有す
るフイルムを形成することのできることを特徴とする上
記(1)〜(10)のいずれかに記載の樹脂組成物、
(12)膜厚100μmで95%以上の光線透過率かつ
10%以下0%以上のヘイズ値を有するフイルムを形成
することのできることを特徴とする上記(1)〜(1
1)のいずれかに記載の樹脂組成物である。
からなる成形品、フイルムまたは繊維である。
−乳酸及び/またはD−乳酸を主たる構成成分とするポ
リマーであるが、乳酸以外の他の共重合成分を含んでい
てもよい。他のモノマー単位としては、エチレングリコ
ール、ブロピレングリコール、ブタンジオール、ヘプタ
ンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、ノ
ナンジオ−ル、デカンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノ−ル、ネオペンチルグリコール、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ビスフェノ−ルA、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポ
リテトラメチレングリコールなどのグリコール化合物、
シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ド
デカンジオン酸、マロン酸、グルタル酸、シクロヘキサ
ンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カルボキシフ
ェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸、4,4´
−ジフェニルエーテルジカルボン酸、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、5−テトラブチルホスホニウムイソ
フタル酸などのジカルボン酸、グリコール酸、ヒドロキ
シプロピオン酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、
ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシ安息香酸などのヒド
ロキシカルボン酸、カプロラクトン、バレロラクトン、
プロピオラクトン、ウンデカラクトン、1,5−オキセ
パン−2−オンなどのラクトン類を挙げることができ
る。このような共重合成分は、全単量体成分中、通常3
0モル%以下の含有量とするのが好ましく、10モル%
以下であることが好ましい。
樹脂組成物を得るためには、ポリ乳酸樹脂として乳酸成
分の光学純度が高いものを用いることが好ましい。ポリ
乳酸樹脂の総乳酸成分の内、L体が80%以上含まれる
かあるいはD体が80%以上含まれることが好ましく、
L体が90%以上含まれるかあるいはD体が90%以上
含まれることが特に好ましく、L体が95%以上含まれ
るかあるいはD体が95%以上含まれることが更に好ま
しく、L体が98%以上含まれるかあるいはD体が98
%以上含まれることが更に好ましい。また、L体または
D体の含有量の上限は通常100%以下である。
重合方法を用いることができ、乳酸からの直接重合法、
ラクチドを介する開環重合法などを挙げることができ
る。
質的に成形加工が可能であれば、特に制限されるもので
はないが、重量平均分子量としては、通常1万以上、好
ましくは4万以上、さらに8万以上であることが好まし
い。ここでいう重量平均分子量とは、ゲルパーミテーシ
ョンクロマトグラフィーで測定したポリメチルメタクリ
レート(PMMA)換算の分子量をいう。
のではないが、120℃以上であることが好ましく、さ
らに150℃以上であることが好ましい。
は、オキシメチレン単位を主たる繰り返し単位とするポ
リマーであり、ホルムアルデヒドもしくはトリオキサン
を主原料として、重合反応によって得られる、いわゆる
ポリアセタールホモポリマーであっても、主としてオキ
シメチレン単位からなり、主鎖中に2〜8個の隣接する
炭素原子を有するオキシアルキレン単位を15重量%以
下含有するいわゆるポリアセタールコポリマーのいずれ
であってもよく、また他の構成単位を含有するコポリマ
ー、即ち、ブロックコポリマー、ターポリマー、架橋ポ
リマーの何れであっても良く、これらは1種または2種
以上で用いることができる。
ましく、主鎖中に2個の隣接する炭素原子を有するオキ
シアルキレン単位を2重量%以下含有するポリアセター
ルコポリマーまたは主鎖中に4個の隣接する炭素原子を
有するオキシアルキレン単位を5重量%以下含有するポ
リアセタールコポリマーがさらに好ましく、主鎖中に2
個の隣接する炭素原子を有するオキシアルキレン単位を
1.4重量%以下0.2%以上含有するポリアセタール
コポリマーまたは主鎖中に4個の隣接する炭素原子を有
するオキシアルキレン単位を3重量%以下0.5%以上
含有するポリアセタールコポリマーが特に好ましい。
方法は特に制限はなく、公知の方法により製造できる。
ポリアセタールホモポリマーの代表的な製造方法の例と
しては、高純度のホルムアルデヒドを有機アミン、有機
あるいは無機の錫化合物、金属水酸化物のような塩基性
重合触媒を含有する有機溶媒中に導入して重合し、重合
体を濾別した後、無水酢酸中、酢酸ナトリウムの存在下
で加熱してポリマー末端をアセチル化して製造する方法
などが挙げられる。
の製造方法としては高純度のトリオキサンおよび、エチ
レンオキシドや1,3−ジオキソランなどの共重合成分
をシクロヘキサンのような有機溶媒中に導入し、三弗化
ホウ素ジエチルエーテル錯体のようなルイス酸触媒を用
いてカチオン重合した後、触媒の失活と末端基の安定化
を行うことによる製造法、あるいは溶媒を全く使用せず
に、セルフクリーニング型攪拌機の中へトリオキサン、
共重合成分、および触媒を導入して塊状重合した後、さ
らに不安定末端を分解除去して製造する方法などが挙げ
られる。
使用できる程度のものであれば特に制限はないが、AS
TMD1238法によるメルトフローレート(MFR)
が測定可能であり、MFRが1.0〜50g/10分の
範囲のものが好ましく、1.5〜35g/10分のもの
が特に好ましい。
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、カルシウムリシノレート、シアノグアナ
ジン、ヘキサメチレンビス(3,5−t−ブチル−4−
ヒドロキシハイドロシアナメート)、メラミン−ホルム
アルデヒド樹脂、ナイロン6/66、ナイロン66/6
10/6、ナイロン612/6、テトラキス[メチレン
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシア
ナメート)]メタン、1,6−ヘキサンジオールビス[3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]、トリエチレングリコール[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]の少なくとも1種が含有
されていることが好ましい。
リ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂が相溶性配合物を形成
し、それにより、通常の相溶性ではない組成物の場合に
はみられない独特の特性が得られ、成形性、加工性、機
械特性、耐熱性、透明性に優れた組成物が得られること
を特徴とするが、ポリ乳酸とポリアセタール樹脂の配合
組成によって特に効果を奏する特性が異なる。ポリ乳酸
樹脂とポリアセタール樹脂の合計を100重量部とした
ときに、ポリ乳酸樹脂99重量部以下60重量部超及び
ポリアセタール樹脂1重量部以上40重量部未満、特
に、ポリ乳酸樹脂99重量部以下65重量部以上及びポ
リアセタール樹脂1重量部以上35重量部以下を配合し
てなる樹脂組成物においては、ポリ乳酸樹脂の特性を改
良する点で有用であり、本発明の組成物は特に成形性や
耐熱性の改良に特に効果がある。また、この組成におい
ては、ポリ乳酸が有する特性を活かし、生分解性を伴っ
てもかまわない。
を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂60〜40
重量部及びポリアセタール樹脂40〜60重量部を配合
してなる樹脂組成物においては、ポリ乳酸樹脂とポリア
セタール樹脂の特性をバランスよく併せ持った樹脂組成
物が得られる。
を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂40重量部
未満1重量部以上及びポリアセタール樹脂60重量部超
99重量部以下を配合してなる樹脂組成物においては、
ポリアセタール樹脂の特性を改良することが可能であ
り、特に加工性や機械特性の改良に効果がある。
特に40重量部以上用いる場合には、ポリアセタールの
分解が促進されることにより組成物の耐久性を損なうな
ど、組成物自体の特性に強い影響を与える可能性の高い
ホルムアルデヒドは、配合しないことが好ましい。ポリ
アセタール樹脂自体に含まれるホルムアルデヒドを考慮
して、ポリアセタール樹脂に対して、多くとも500p
pm未満にとどめておくのが好ましく、250ppm未
満とするのがさらに好ましく、100ppm未満とする
のが特に好ましい。このようなホルムアルデヒド含有量
を達成するには、前述したようにポリアセタールホモポ
リマーの重合後、ポリマー末端をアセチル化したり、ポ
リアセタールコポリマーの重合後、不安定末端を分解除
去するなどの方法により安定化処理を行ったポリアセタ
ール樹脂を用いることが好ましい。上記樹脂組成物中の
ホルムアルデヒド含有量は、樹脂組成物を粉砕して得ら
れる粉体1gを、水100ml中、50℃で6時間攪拌
して、ホルムアルデヒドを抽出し、アセチルアセトン法
で定量することにより測定することができる。
リアセタール樹脂の相溶性配合物からなることを特徴と
する。ここでいう「相溶性」とは、分子レベルで非晶相
内に均一相を形成する重合体の混合物を説明するために
用いられる。配合物の一方または両方が結晶相及び非晶
相の両方を形成する場合、相溶性とは、非晶相が分子レ
ベル混合していることを意味する。
法で行うことができる。
は、ガラス転移温度で判断する方法である。相溶性配合
物中では、ガラス転移温度が各々単独のものより変化
し、多くの場合、単一のガラス転移温度を示す。ポリ乳
酸樹脂とポリアセタール樹脂の配合物でも、この方法を
用いることができ、本発明の樹脂組成物では、樹脂組成
物はポリ乳酸樹脂単独のガラス転移温度よりも低い温度
を示す。ガラス転移温度の測定方法としては、差動走査
熱量計(DSC)で測定する方法、動的粘弾性試験によ
り測定する方法のいずれも用いることができる。
晶性であるために、ポリアセタール樹脂の含有量が多い
場合には、ガラス転移温度が不明確になるという問題が
ある。この場合、相溶性の判断としては、ポリアセター
ル樹脂の結晶化温度を用いることができる。ポリアセタ
ール樹脂がそれ自体よりも結晶化速度の遅い樹脂と相溶
性配合物を形成した場合、ポリアセタール樹脂の結晶化
速度が単体の場合よりも低下する。この結晶化速度の低
下を、DSCで測定した降温時の結晶化温度で判断する
ことができる。
6135−6143(1997)には、脂肪族ポリエス
テルであるポリ(3−ヒドロキシブチレート)とポリメ
チレンオキサイド(ポリアセタール)のブレンドが非相
溶性であることが報告されているが、この場合、DSC
で測定した組成物中のポリアセタールの降温時の結晶化
温度は、ポリアセタール単体の結晶化温度とほとんど変
わらないことが示されている。一方、Polymer
33(4),760−766(1992)には、ポリア
セタールとポリビニルフェノールが相溶性であることが
報告されているが、この場合、組成物中のポリアセター
ルの降温時の結晶化温度が、ポリアセタール単体の結晶
化温度に比べて、低下することが示されている。
ポリアセタール樹脂の降温時の結晶化温度が、ポリアセ
タール樹脂単独の結晶化温度よりも低い温度を示す。好
ましい結晶化温度の低下は組成によって異なる。そし
て、この結晶化温度は、用いるポリ乳酸樹脂の光学純度
が高くなると、低下の程度が大きくなる傾向にある。
を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂99重量部
以下60重量部超及びポリアセタール樹脂1重量部以上
40重量部未満を配合する場合には、DSCにより降温
速度20℃/分で測定したポリアセタール樹脂の結晶化
温度の低下が5℃以上であることが好ましく、7℃以上
であることがさらに好ましい。ポリ乳酸樹脂とポリアセ
タール樹脂の合計を100重量部としたときに、ポリ乳
酸樹脂60〜40重量部及びポリアセタール樹脂40〜
60重量部を配合する場合には、DSCにより降温速度
20℃/分で測定したポリアセタール樹脂の結晶化温度
の低下は2℃以上であることが好ましく、4℃以上であ
ることがさらに好ましい。ポリ乳酸樹脂とポリアセター
ル樹脂の合計を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹
脂40重量部未満1重量部以上及びポリアセタール樹脂
60重量部超99重量部以下を配合した場合には、DS
Cにより降温速度20℃/分で測定したポリアセタール
樹脂の結晶化温度の低下は0.2℃以上であることが好
ましく、0.5℃以上であることがさらに好ましい。
る場合、光学的に透明なものであるのに対して、非相溶
性の配合物から作成したフイルムは一般的に不透明であ
る。この方法も、相溶性の判断として用いることができ
る。しかしながら、ポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂
の配合物のように、両者が結晶性樹脂である場合には、
どちらか一方の結晶化により不透明になる場合があるた
め、フイルムが不透明であるからといって、非相溶性で
あることを示しているわけではないが、本発明におい
て、ポリ乳酸の含有量が比較的多い場合には、相溶性の
判断として有効である。
リ乳酸の含有量が多い領域特に60重量部超の場合で
は、溶融状態から0℃に急冷することにより、膜厚10
0μmで実質的に透明のフイルムを形成することができ
る。ここで「実質的に透明」とはフィルムの反対側がは
っきりと見えることをいう。さらには、膜厚100μm
で95%以上100%以下の光線透過率、10%以下0
%以上のヘイズ値を有するフイルムを形成することがで
きる。また、ポリ乳酸の含有量が少ない領域でも、特に
60重量部以下でも、膜厚100μmで90%以上10
0%以下の光線透過率、50%以下0%以上のヘイズ値
を有するフイルムを形成することができ、さらに低い温
度に急冷することによって、ポリ乳酸の含有量が少ない
領域でも、実質的に透明のフィルムを得ることができ
る。
明なフイルムは、相溶化しているポリマー量が多いた
め、靱性に優れ、延伸などの後加工性に優れる特徴があ
る。また、同様のことは、繊維などの他の成形品にも当
てはまる。
い範囲で充填剤(ガラス繊維、炭素繊維、天然繊維、有
機繊維、セラミックスファイバー、セラミックビーズ、
アスベスト、ワラステナイト、タルク、クレー、マイ
カ、セリサイト、ゼオライト、ベントナイト、ドロマイ
ト、カオリン、微粉ケイ酸、長石粉、チタン酸カリウ
ム、シラスバルーン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、硫酸バリウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、ケイ酸アルミニウム、酸化ケイ素、石
膏、ノバキュライト、ドーソナイトおよび白土など)、
安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤等)、滑剤、離形
剤、難燃剤(臭素系難燃剤、燐系難燃剤、アンチモン化
合物)、染料および顔料を含む着色剤、核化剤などを添
加することができる。
い範囲で、他の熱可塑性樹脂(例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリフェニ
レンサルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹
脂、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキ
サイド、ポリイミド、ポリエーテルイミドなど)および
熱硬化性樹脂(例えばフェノール樹脂、メラミン樹脂、
ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂な
ど)および軟質熱可塑性樹脂(例えばエチレン/グリシ
ジルメタクリレート共重合体、ポリエステルエラストマ
ー、ポリアミドエラストマー、エチレン/プロピレンタ
ーポリマー、エチレン/ブテン−1共重合体など)など
の少なくとも1種以上をさらに含有することができる。
るものではないが、例えばポリ乳酸樹脂、ポリアセター
ル樹脂および必要に応じてその他の添加剤を予めブレン
ドした後、融点以上において、1軸または2軸押出機
で、均一に溶融混練する方法や溶液中で混合した後に溶
媒を除く方法などが好ましく用いられる。
相溶性の組成物であり、射出成形、や押出成形などの方
法によって、各種成形品に加工し利用することができ
る。成形品としては、射出成形品、押出成形品、ブロー
成形品、フイルム、繊維、シートなどとして利用でき、
フイルム、シートとしては、未延伸、一軸延伸、二軸延
伸などの各種フイルム、シートとして、繊維としては、
未延伸糸、延伸糸、超延伸糸など各種繊維として、織
物、編物、不織布(スパンボンド,メルトブロー,ステ
ープル)、ロープ,ネットとして利用することができ
る。また、これらの物品は、電気・電子部品、建築部
材、自動車部品、機械部品、日用品などとして利用する
ことができる。
ン、光ピックアップシャーシ、モーターケース、ノート
パソコンハウジングおよび内部部品、CRTディスプレ
ーハウジングおよび内部部品、プリンターハウジングお
よび内部部品、携帯電話、モバイルパソコン、ハンドヘ
ルド型モバイルなどの携帯端末ハウジングおよび内部部
品、記録媒体(CD、DVD、PD、FDDなど)ドラ
イブのハウジングおよび内部部品、コピー機のハウジン
グおよび内部部品、ファクシミリのハウジングおよび内
部部品、パラボラアンテナなどに代表される電気・電子
部品を挙げることができる。更に、VTR部品、テレビ
部品、アイロン、ヘアードライヤー、炊飯器部品、電子
レンジ部品、音響部品、ビデオカメラ、オーディオ・レ
ーザーディスク(登録商標)・コンパクトディスクなど
の音声機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部
品、タイプライター部品、ワードプロセッサー部品、な
どに代表される家庭・事務電気製品部品を挙げることが
できる。また電子楽器、家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム
機などのハウジングや内部部品、各種ギヤー、各種ケー
ス、センサー、LEPランプ、コネクター、ソケット、
抵抗器、リレーケース、スイッチ、コイルボビン、コン
デンサー、バリコンケース、光ピックアップ、発振子、
各種端子板、変成器、プラグ、プリント配線板、チュー
ナー、スピーカー、マイクロフォン、ヘッドホン、小型
モーター、磁気ヘッドベース、パワーモジュール、半導
体、液晶、FDDキャリッジ、FDDシャーシ、モータ
ーブラッシュホルダー、トランス部材、コイルボビンな
どの電気・電子部品、サッシ戸車、ブラインドカーテン
パーツ、配管ジョイント、カーテンライナー、ブライン
ド部品、ガスメーター部品、水道メーター部品、湯沸か
し器部品、ルーフパネル、断熱壁、アジャスター、プラ
束、天井釣り具、階段、ドアー、床などの建築部材、釣
り糸、漁網、海藻養殖網、釣り餌袋などの水産関連部
材、植生ネット、植生マット、防草袋、防草ネット、養
生シート、法面保護シート、飛灰押さえシート、ドレー
ンシート、保水シート、汚泥・ヘドロ脱水袋、コンクリ
ート型枠などの土木関連部材、エアフローメーター、エ
アポンプ、サーモスタットハウジング、エンジンマウン
ト、イグニッションホビン、イグニッションケース、ク
ラッチボビン、センサーハウジング、アイドルスピード
コントロールバルブ、バキュームスイッチングバルブ、
ECUハウジング、バキュームポンプケース、インヒビ
タースイッチ、回転センサー、加速度センサー、ディス
トリビューターキャップ、コイルベース、ABS用アク
チュエーターケース、ラジエータタンクのトップ及びボ
トム、クーリングファン、ファンシュラウド、エンジン
カバー、シリンダーヘッドカバー、オイルキャップ、オ
イルパン、オイルフィルター、フューエルキャップ、フ
ューエルストレーナー、ディストリビューターキャッ
プ、ベーパーキャニスターハウジング、エアクリーナー
ハウジング、タイミングベルトカバー、ブレーキブース
ター部品、各種ケース、各種チューブ、各種タンク、各
種ホース、各種クリップ、各種バルブ、各種パイプなど
の自動車用アンダーフード部品、トルクコントロールレ
バー、安全ベルト部品、レジスターブレード、ウオッシ
ャーレバー、ウインドレギュレーターハンドル、ウイン
ドレギュレーターハンドルのノブ、パッシングライトレ
バー、サンバイザーブラケット、各種モーターハウジン
グなどの自動車用内装部品、ルーフレール、フェンダ
ー、ガーニッシュ、バンパー、ドアミラーステー、スポ
イラー、フードルーバー、ホイールカバー、ホイールキ
ャップ、グリルエプロンカバーフレーム、ランプリフレ
クター、ランプベゼル、ドアハンドルなどの自動車用外
装部品、ワイヤーハーネスコネクター、SMJコネクタ
ー、PCBコネクター、ドアグロメットコネクターなど
各種自動車用コネクター、歯車、ねじ、バネ、軸受、レ
バー、キーステム、カム、ラチェット、ローラー、給水
部品、玩具部品、ファン、テグス、パイプ、洗浄用治
具、モーター部品、顕微鏡、双眼鏡、カメラ、時計など
の機械部品、マルチフィルム、トンネル用フィルム、防
鳥シート、植生保護用不織布、育苗用ポット、植生杭、
種紐テープ、発芽シート、ハウス内張シート、農ビの止
め具、緩効性肥料、防根シート、園芸ネット、防虫ネッ
ト、幼齢木ネット、プリントラミネート、肥料袋、試料
袋、土嚢、獣害防止ネット、誘因紐、防風網などの農業
資材、紙おむつ、生理用品包材、綿棒、おしぼり、便座
ふきなどの衛生用品、医療用不織布(縫合部補強材、癒
着防止膜、人工器官補修材)、創傷被服材、キズテープ
包帯、貼符材基布、手術用縫合糸、骨折補強材、医療用
フィルムなどの医療用品、カレンダー、文具、衣料、食
品等の包装用フィルム、トレイ、ブリスター、ナイフ、
フォーク、スプーン、チューブ、プラスチック缶、パウ
チ、コンテナー、タンク、カゴなどの容器・食器類、ホ
ットフィル容器類、電子レンジ調理用容器類化粧品容
器、ラップ、発泡緩衝剤、紙ラミ、シャンプーボトル、
飲料用ボトル、カップ、キャンディ包装、シュリンクラ
ベル、蓋材料、窓付き封筒、果物かご、手切れテープ、
イージーピール包装、卵パック、HDD用包装、コンポ
スト袋、記録メディア包装、ショッピングバック、電気
・電子部品等のラッピングフィルムなどの容器・包装、
天然繊維複合、ポロシャツ、Tシャツ、インナー、ユニ
ホーム、セーター、靴下、ネクタイなどの各種衣料、、
カーテン、イス貼り地、カーペット、テーブルクロス、
布団地、壁紙などのインテリア用品、キャリアーテー
プ、プリントラミ、感熱孔版印刷用フィルム、離型フィ
ルム、多孔性フィルム、コンテナバッグ、クレジットカ
ード、キャッシュカード、IDカード、ICカード、紙、皮
革、不織布等のホットメルトバインダー、磁性体、硫化
亜鉛、電極材料等粉体のバインダー、光学素子、導電性
エンボステープ、ICトレー、ゴルフティー、ゴミ袋、
レジ袋、各種ネット、歯ブラシ、文房具、水切りネッ
ト、ボディタオル、ハンドタオル、お茶パック、ふろし
き、排水溝フィルター、クリアファイル、コート剤、接
着剤、カバン、イス、テーブル、クーラーボックス、ク
マデ、ホースリール、プランター、ホースノズル、食
卓、机の表面、家具パネル、台所キャビネット、ペンキ
ャップ、ガスライターなどとして有用である。
明するが、これらは本発明を限定するものではない。
均分子量が16万であるポリL乳酸樹脂および190℃
で測定したメルトインデックス値が27g/10分であ
り融点が170℃であるポリアセタールコポリマー(東
レ株式会社製アミラスS731)を表1に示した割合で
配合し、40mm径の一軸押出機で、温度210℃、回
転数50rpmの条件で溶融混練を行い、樹脂組成物を
得た。
g)及びポリアセタール樹脂の降温時の結晶化温度(T
c)を差動走査熱量計(DSC)(パーキンエルマー社
製)を用い、昇降温速度20℃/分で測定した。結果を
表1に示す。Tgはポリアセタール樹脂の含有量の増加
とともに低下している。また、Tcはポリ乳酸樹脂の含
有量の増加とともに低下している。
加熱後、プレスを行い、その後氷水中で冷却することで
厚みが100μmのフイルムを得て、フィルムの透明性
を目視で判断した。結果を表1に示す。なお、実験No.
1−1、1−7は比較データである。また、実験No.1
−1、1−2、1−4、1−5、1−7で得られたフイ
ルムの写真を図1に示す。図中、左上が、ポリ乳酸/ポ
リアセタールの組成比が90/10のフイルム(実験N
o.1−2)、左中が組成比70/30のフイルム(実験
No.1−4)、左下が組成比50/50(実験No.1−
5)のフイルムである。また、右上がポリ乳酸単独のフ
イルム(実験No.1−1)であり、右下がポリアセター
ル単独のフイルム(実験No.1−7)である。組成比が
90/10のフイルム、組成比70/30のフイルム、
ポリ乳酸単独のフイルムは下地が明確に見えており、透
明性が高いが、残りのフイルムは不透明であり下地が見
えていない。この方法では、ポリアセタール含有量30
%までは透明なフイルムを得ることができている。
ヘイズ値をJIS−K6714に準じ、積分球式H.
T.Rメーターを用いて測定した。結果を表2に示す。
組成比が90/10のフイルム、80/20のフィル
ム、70/30のフイルム、ポリ乳酸単独のフイルム
は、光線透過率が95%以上でありヘイズ値が10%以
下である。また、組成比が50/50のフイルム、30
/70のフィルムでも、光線透過率が90%以上であり
ヘイズ値が50%以下であるのに対し、ポリアセタール
単独のフィルムでは光線透過率が90%以下でありヘイ
ズ値は85%もある。
度210℃、金型温度40℃で射出成形を行い、引張試
験片をえて、ASTM法D638に準じて、引張試験を
行った。また、引張試験片を140℃、1時間加熱した
ときの試験片の変形の度合いを目視で観察した。結果を
表3に示す。本発明の樹脂組成物は、各々単独のものに
比較して、優れた機械特性、耐熱性を有している。
均分子量が28万であるポリL乳酸樹脂および190℃
で測定したメルトインデックス値が9g/10分であり
融点が170℃であるポリアセタールコポリマー(東レ
株式会社製アミラスS761)を、表4の割合で配合し
た以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得た。得
られた樹脂組成物のTg及び組成物のポリアセタール樹
脂のTcを実施例1と同様にして測定した。結果を表4
に示す。なお、実験No.2−1および2−5は比較デー
タである。実施例1と同様にTgの低下とTcの低下が
見られる。また、得られた樹脂組成物について、紡糸温
度210℃、紡糸速度1000m/分で溶融紡糸を行っ
たところ、ポリアセタール樹脂単独(2−5)以外は紡
糸性が良好であったが、ポリアセタール樹脂単独では、
糸切れが頻発した。
子量が18万であるポリL乳酸樹脂および190℃で測
定したメルトインデックス値が27g/10分であり融
点が170℃であるポリアセタールコポリマー(東レ株
式会社製アミラスS731)を、表5の割合で配合した
以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得た。得ら
れた樹脂組成物のTg及び組成物のポリアセタール樹脂
のTcを実施例1と同様にして測定した。結果を表5に
示す。なお、実験No.3−1および3−5は比較データ
である。実施例1と同様にTgの低下とTcの低下が見
られるが、低下の程度は小さい。
均分子量が16万であるポリL乳酸樹脂80重量部およ
びナイロン6(東レアミランCM1010)20重量部
を40mm径の一軸押出機で、温度240℃、回転数5
0rpmの条件で溶融混練を行い、樹脂組成物を得た。
のガラス転移温度(Tg)は66℃であった。したがっ
てポリL乳酸樹脂とナイロン6は非相溶性であると考え
られる。また、得られた組成物を230℃で2分間加熱
後、プレスを行い、その後氷水中で冷却することで厚み
が100μmのフイルムを得た。フィルムは不透明であ
り、フィルムの光線透過率は69%、ヘイズ値は92%
であった。
0分であり融点が170℃であるポリアセタールコポリ
マー(東レ株式会社製アミラスS731)および230
℃で測定したメルトインデックス値が35g/10分で
あるポリメタクリル酸メチル樹脂(住友化学株式会社製
スミペックスLG35)20重量部を40mm径の一軸
押出機で、温度200℃、回転数50rpmの条件で溶
融混練を行い、樹脂組成物を得た。
のTcは140℃であった。したがって、ポリアセター
ル樹脂とポリメタクリル酸メチル樹脂とは非相溶性であ
ると考えられる。また、得られた組成物を200℃で2
分間加熱後、プレスを行い、その後氷水中で冷却するこ
とで厚みが100μmのフイルムを得た。フィルムは不
透明であり、フィルムの光線透過率は59%、ヘイズ値
は90%であった。
樹脂を配合してなる樹脂組成物を粉砕して得られた粉体
1gを、水100ml中、50℃で6時間攪拌し、ホル
ムアルデヒドを抽出した。これをアセチルアセトン法で
定量した結果を表6に示す。いずれの組成物中のホルム
アルデヒド量もポリアセタール樹脂に対して250pp
m未満であった。
均分子量が16万であるポリL乳酸樹脂50重量部およ
び190℃で測定したメルトインデックス値が9g/1
0分であり融点が170℃であるポリアセタールコポリ
マー(主鎖中に2個の隣接する炭素原子を有するオキシ
アルキレン単位を1.5重量%含有)50重量部、30
重量%のホルマリン水溶液を0.001重量部配合し、
40mm径の一軸押出機で、温度200℃、回転数50
rpmの条件で溶融混練を行ったところ、発泡が生じる
ものの、実施例6と同様にして測定したホルムアルデヒ
ド量が500ppmである樹脂組成物を得た。しかしな
がら、加工時にも臭気を伴う著しい発泡が生じ、フィル
ムや成形品にすることができず、特性を評価することは
できなかった。
子量が16万であるポリL乳酸樹脂を使用した以外は、
実施例7と同様にしてホルムアルデヒド量が500pp
mである樹脂組成物を得た。しかしながら、加工時にも
臭気を伴う著しい発泡が生じ、フィルムや成形品にする
ことができず、特性を評価することはできなかった。
性、耐熱性、透明性に優れた樹脂組成物が得られるよう
になった。
である。
Claims (15)
- 【請求項1】ポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂の合計
を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂99重量部
以下60重量部超及びポリアセタール樹脂1重量部以上
40重量部未満を配合してなる樹脂組成物。 - 【請求項2】ポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂の合計
を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂60〜40
重量部及びポリアセタール樹脂40〜60重量部を配合
してなる樹脂組成物。 - 【請求項3】ポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂の合計
を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂40重量部
未満1重量部以上及びポリアセタール樹脂60超99重
量部以下を配合してなる樹脂組成物。 - 【請求項4】樹脂組成物がポリ乳酸樹脂とポリアセター
ル樹脂との相溶性配合物である請求項1〜3のいずれか
に記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】樹脂組成物のガラス転移温度が、用いたポ
リ乳酸樹脂単独のガラス転移温度よりも低い温度である
請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】樹脂組成物のポリアセタール樹脂由来の降
温時の結晶化温度が、用いたポリアセタール樹脂単独の
降温時の結晶化温度よりも低い温度である請求項1〜5
のいずれかに記載の樹脂組成物。 - 【請求項7】樹脂組成物中のホルムアルデヒド含有量が
ポリアセタール樹脂に対して500ppm未満であるこ
とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組
成物。 - 【請求項8】ポリ乳酸樹脂の総乳酸成分の内、L体が9
5%以上含まれるかあるいはD体が95%以上含まれる
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂
組成物。 - 【請求項9】ポリアセタール樹脂がポリアセタールコポ
リマーであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
に記載の樹脂組成物。 - 【請求項10】膜厚100μmで実質的に透明のフイル
ムを形成することのできることを特徴とする請求項1〜
9記載の樹脂組成物。 - 【請求項11】膜厚100μmで90%以上の光線透過
率かつ50%以下0%以上のヘイズ値を有するフイルム
を形成することのできることを特徴とする請求項1〜1
0のいずれかに記載の樹脂組成物。 - 【請求項12】膜厚100μmで95%以上の光線透過
率かつ10%以下0%以上のヘイズ値を有するフイルム
を形成することのできることを特徴とする請求項1〜1
0のいずれかに記載の樹脂組成物。 - 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の樹脂
組成物からなる成形品。 - 【請求項14】請求項1〜12のいずれかに記載の樹脂
組成物からなるフイルム。 - 【請求項15】請求項1〜12のいずれかに記載の樹脂
組成物からなる繊維。
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