JP2003113282A - 水性エマルジョン樹脂組成物及びこれを用いた発泡壁紙 - Google Patents

水性エマルジョン樹脂組成物及びこれを用いた発泡壁紙

Info

Publication number
JP2003113282A
JP2003113282A JP2001306307A JP2001306307A JP2003113282A JP 2003113282 A JP2003113282 A JP 2003113282A JP 2001306307 A JP2001306307 A JP 2001306307A JP 2001306307 A JP2001306307 A JP 2001306307A JP 2003113282 A JP2003113282 A JP 2003113282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
resin composition
aqueous emulsion
meth
emulsion resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001306307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3667269B2 (ja
Inventor
Taro Maekawa
太郎 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chuo Rika Kogyo Corp
Original Assignee
Chuo Rika Kogyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chuo Rika Kogyo Corp filed Critical Chuo Rika Kogyo Corp
Priority to JP2001306307A priority Critical patent/JP3667269B2/ja
Publication of JP2003113282A publication Critical patent/JP2003113282A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3667269B2 publication Critical patent/JP3667269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな発泡倍率を採用することが可能で、か
つ樹脂の混合比率に影響されることなくエンボス適性を
向上させた水性エマルジョン樹脂組成物を得ることを目
的とする。 【解決手段】 (メタ)アクリル系単量体を、エチレン
−酢酸ビニル共重合体を含有する水性媒体中で重合する
ことにより得られる乳化重合体100重量部、及びマイ
クロカプセル型発泡剤5〜15重量部を含有し、上記乳
化重合体の重量平均分子量を5〜50万とし、かつ、ゲ
ル分率を5〜50重量%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発泡剤を含有す
る水性エマルジョン樹脂組成物及びこれを用いた発泡壁
紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡壁紙の表面層の材料には発泡
性軟質ポリ塩化ビニルが主に用いられている。しかし、
ポリ塩化ビニルは焼却時に有毒ガスである塩化水素及び
大量の黒煙が発生するという環境問題を惹起している。
【0003】この問題を解決するために、特開平6−1
43471号公報、特開平6−47875号公報には、
エチレン−酢酸ビニル共重合体及びアクリル系等のエマ
ルジョンを利用する壁紙が検討されている。また、特開
2000−15752号公報には、意匠性を向上させる
ため、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンとア
クリル樹脂エマルジョンとの混合比を検討した壁紙が検
討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
前者2件の公報に記載のエマルジョンを用いた壁紙は、
ポリ塩化ビニルに比べ焼却時の環境汚染に対する影響は
少ないが、発泡倍率を3倍以上にすると、表面強度が弱
くなり、ポリ塩化ビニル製に比較して、弾性が低下する
傾向にあるため、発泡倍率を大きくできない問題点を有
していた。
【0005】また、上記の後者1件の公報に記載のエマ
ルジョンは、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョ
ンとアクリル樹脂エマルジョンとの混合系では、壁紙施
工時に通常用いられる水性の糊剤による吸湿が著しいた
め、作業性が劣る場合がある。
【0006】そこで、この発明は、大きな発泡倍率を得
ることが可能で、かつ樹脂の混合比率に影響されること
なくエンボス適性を向上させた水性エマルジョン樹脂組
成物を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、(メタ)ア
クリル系単量体を、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含
有する水性媒体中で重合することにより得られる乳化重
合体100重量部、及びマイクロカプセル型発泡剤5〜
15重量部を含有し、上記乳化重合体の重量平均分子量
を5〜50万とし、かつ、ゲル分率を5〜50重量%と
することにより、上記の課題を解決したのである。
【0008】重合体として所定の乳化重合体を用い、こ
の乳化重合体の重量平均分子量を5〜50万とし、ゲル
分率を5〜50重量%としたので、発泡状態を悪化させ
ることなく、高い発泡倍率を得ることができ、かつ、エ
ンボス適性を向上させ、意匠性をよくすることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を説明
する。この発明にかかる水性エマルジョン樹脂組成物
は、(メタ)アクリル系単量体を、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を含有する水性媒体中で重合することにより
得られる乳化重合体、及びマイクロカプセル型発泡剤を
含有する組成物である。
【0010】上記エチレン−酢酸ビニル共重合体(以
下、「EVA」と略する。)は、上記(メタ)アクリル
系単量体が乳化重合されるときに一緒に乳化される重合
体である。このEVAのエチレン含有量は10〜60重
量%がよく、15〜40重量%が好ましい。また、この
EVAの重量平均分子量は、10万〜100万がよく、
20万〜80万が好ましい。
【0011】エチレン含有量が、10重量%より少ない
と、発泡性が低下する場合がある。一方、60重量%を
超えると、べたつきが生じやすい。また、重量平均分子
量が上記範囲より小さいと、得られる水性エマルジョン
樹脂組成物を用いて発泡壁紙としたときに、べたつきが
生じやすくなる。一方、上記範囲より大きいと、発泡性
が低下するため、十分な発泡壁紙を得られにくくなる場
合がある。なお、上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体
は、単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用
することもできる。
【0012】上記(メタ)アクリル系単量体としては、
アクリル酸(以下、「AA」と略する。)、メタクリル
酸、炭素原子数1〜20の脂肪族基又はヒドロキシ脂肪
族基を有する(メタ)アクリル酸エステル等があげられ
る。
【0013】上記炭素原子数1〜20の脂肪族基又はヒ
ドロキシ脂肪族基を有する(メタ)アクリル酸エステル
としては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル(以
下、「MMA」と略する。)、アクリル酸ブチル(以
下、「BA」と略する。)、メタクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル等があげられる。なお、上記の(メタ)アクリル
系とは、アクリル系又はメタクリル系を意味する。
【0014】このなかでも、上記(メタ)アクリル系単
量体としては、MMA、BA及びAAからなる群から選
ばれる少なくとも1種を用いると、柔軟性と発泡性との
バランスの点から好ましい。
【0015】上記EVAにグラフト重合させる単量体中
の上記(メタ)アクリル系単量体の含有量は、70重量
%以上がよく、85重量%以上が好ましい。70重量%
より少ないと、所望の発泡性が得られないことがある。
【0016】上記(メタ)アクリル系単量体以外の単量
体としては、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリ
ロニトリル、スチレン、ビニルエステル類等があげられ
る。
【0017】上記EVAにグラフト重合させる単量体の
中でも好ましい組み合わせは、上記EVAにグラフト重
合させる単量体中の上記(メタ)アクリル系単量体の含
有量は、100重量%で、かつ、上記(メタ)アクリル
系単量体がMMA及びBAからなる混合物であるもの
が、発泡性と柔軟性とのバランスの点で好ましい。
【0018】上記のMMA及びBAの重量比は、MMA
/BA=50/50〜70/30が好ましい。MMAが
50重量%未満では、得られる水性エマルジョン樹脂組
成物を用いて発泡壁紙としたときに、べたつきが生じや
すくなる。一方、70重量%を超えると、得られる水性
エマルジョン樹脂組成物を用いて発泡壁紙としたとき
に、その発泡壁紙の耐屈曲性が悪化する場合がある。
【0019】上記の(メタ)アクリル系単量体とEVA
との混合比は、特に限定されないが、得られる乳化重合
体中の上記(メタ)アクリル系単量体由来の構成単位が
20〜80重量%となる場合が好ましく、40〜60重
量%となる場合がより好ましい。20重量%より少ない
と、発泡率を高くするのが困難になる場合がある。一
方、80重量%を超えたときは、耐屈曲性が劣る場合が
ある。
【0020】上記(メタ)アクリル系単量体の重合は、
上記EVAを含有する水性媒体中でラジカル重合開始剤
を用いて行われる。上記水性媒体としては水等があげら
れる。添加される乳化剤としては、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアニ
オン系界面活性剤や、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル(n=8〜10)等のノニオン系界面活性剤
等があげられる。また、重合開始剤としては、tert
−ブチルハイドロパーオキシド等の過酸化物、過硫酸カ
リウムや過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、アゾビスイ
ソブチロニトリルイ等のアゾ化合物等を用いることがで
きる。
【0021】また、乳化重合方法は、一般に20〜80
℃の反応温度下、通常は常圧の反応圧力下で、撹拌下で
(メタ)アクリル系単量体を滴下しつつ行う方法が好ま
しいが、特に限定されるものではない。さらに、乳化重
合反応に際して、重合度調整剤や架橋剤を用いてもよ
い。
【0022】乳化重合により得られるエマルジョン中の
重合体の重量平均分子量は、5万〜50万がよく、15
万〜50万が好ましい。5万より小さいと、得られる水
性エマルジョン樹脂組成物を用いて発泡壁紙としたとき
に、べたつきが生じやすくなり、また、エンボス性が劣
り、十分な意匠性が得られない場合がある。一方、50
万より大きいと、発泡性に劣る場合がある。
【0023】また、得られる乳化重合体のゲル分率は、
乳化重合体中の固形分(ゲル分を含む)に対して5〜5
0重量%がよく、10〜40重量%が好ましい。5重量
%より少ないと、得られる水性エマルジョン樹脂組成物
を用いて発泡壁紙としたとき、発泡壁紙のエンボス性が
劣り、十分な意匠性が得られない場合がある。一方、5
0重量%より大きいと、発泡性に劣る場合がある。ゲル
分率の測定は、重合体約20mgを精秤し、これにテト
ラヒドロフラン(THF)20mlを加え、室温で24
時間静置した後、孔径0.45μmのフィルターでろ過
した残分を、105℃で3時間乾燥して回収された不溶
分の量を測定することにより行うことができる。
【0024】上記のマイクロカプセル型発泡剤は、マイ
クロカプセル中に発泡剤を含有させたものである。この
マイクロカプセルは、低沸点溶剤を熱可塑性高分子材料
の被膜あるいは殻で包み込んだ粒径約10〜30μmの
微小球からなる容器であって、その形態は、単独カプセ
ル、多核カプセル、多核房状カプセル、二重カプセル、
カプセルクラスター、あるいはセルフコンテインド型カ
プセルのいずれであってもよい。マイクロカプセルの殻
(シェル)は、一般に、10μm以下、さらに好ましく
は7μm以下の壁厚を有する。また、熱可塑性であるこ
と、およびガスバリア性の良いことが必要である。この
ため、例えば、塩化ビニリデン・アクリロニトリルを主
体とする共重合体や、アクリロニトリル・アクリル系共
重合体を主体とする重合体から形成される。
【0025】上記発泡剤は、上記マイクロカプセルの軟
化点を下回る沸点を有する揮発性液体形成剤、例えばエ
タン、プロペン、イソブテン、ペンタン、ヘプタンをは
じめとする脂肪族炭化水素を例としてあげることができ
る。
【0026】マイクロカプセル型発泡剤は、マイクロカ
プセルの壁部の可塑性流動が起こり、発泡剤の少なくと
も一部分を揮発させ、マイクロカプセルを変形させるの
に適当な圧力が生じるのに十分な温度に加熱されること
によって発泡する。好適なマイクロカプセル型発泡剤
は、商業的に入手可能であり、例えばExpancel
粒子(Nobel Industries)及びMic
ropearl粒子(松本油脂製薬)があげられる。
【0027】上記の乳化重合体とマイクロカプセル型発
泡剤との混合比は、乳化重合体100重量部に対し、マ
イクロカプセル型発泡剤5〜15重量部とする。5重量
部より少ないと、十分な発泡が得られない場合がある。
一方、15重量部より大きくてもよいが、発泡剤を15
重量部を超えて用いたときの効果は、添加量を増したほ
どには増加せず、かえって経済的に好ましくない場合が
ある。
【0028】上記の乳化重合体には、この発明の目的を
害さない程度に、他の添加物を添加することができる。
この添加剤としては、増粘剤、充填剤、消泡剤、顔料、
難粘剤、防カビ剤等があげられる。上記増粘剤として
は、ポリアクリル酸ソーダ、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等の、エマルジョンの
増粘剤として通常使用されているものがあげられる。こ
の増粘剤の配合割合は、上記の乳化重合体を必要な粘度
に調整することができる割合であればよい。
【0029】上記充填剤としては、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム等の、一般にエマルジョンの充填剤として使用さ
れているものがあげられる。この充填剤の配合割合は、
上記の乳化重合体100重量部に対して0〜50重量部
とすることが好ましく、10〜40重量部がより好まし
い。上記消泡剤としては、一般にエマルジョンの消泡剤
として使用されているものを使用することができる。そ
の配合割合は、上記の乳化重合体100重量部に対して
0.01〜1.5重量部が好ましい。
【0030】上記顔料としては、一般にエマルジョンの
顔料として使用されている有機、無機いずれの顔料も使
用することができる。その配合割合は、装飾層の所望の
色に応じて適宜調整することができる。上記難燃剤とし
ては、ハロゲン化リン酸エステル等のハロゲン系難燃剤
や、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、第3リン酸マグネ
シウム、亜リン酸マグネシウム、スルファミン酸グアニ
ジン、チオ尿素、リン酸グアニジン等の非ハロゲン系難
燃剤があげられ、特に、非ハロゲン系難燃剤が好まし
い。
【0031】防カビ剤としては、10,10’−オキシ
ビスフェノキシアルシン、N−(フルオロジクロロメチ
ルチオ)−フタルイミド、2−(4−チアゾール)ベン
ゾイミダゾール、N−トリクロロメチルメルカプト−4
−シクロヘキサン−1,2−ジカルボキシイミド、2,
4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル等の有機
系防カビ剤、メタホウ酸バリウム等の無機系防カビ剤が
あげられる。
【0032】この発明にかかる水性エマルジョン樹脂組
成物を基材上に塗工、乾燥、発泡等することにより、発
泡壁紙を製造することができる。
【0033】上記の基材としては、裏打紙、合成樹脂シ
ート、織布、不織布、編布等の従来より壁紙用の基材と
して使用されているものを使用することができる。な
お、上記の裏打紙としては、予めエンボス加工等により
凹凸意匠を施したエンボス裏打紙を使用することもでき
る。
【0034】上記基材が通常のパルプ等を使用した裏打
紙の場合、この裏打紙がエマルジョンの水分を吸収し
て、裏打紙の不均一な膨張、裏打紙を構成する繊維の不
均一な伸縮等が生じ、装飾シート全体では言わゆる波打
ち現象が発生してしまう場合が多い。このような場合に
は、上記のような裏打紙の少なくとも装飾層が形成され
る面側に、無機質粉体を主成分とする被覆層を形成した
ものを使用することができる。
【0035】この無機質粉体としては、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、酸化チタン、二酸化珪素、
珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、タルク、カオリン、クレ
ー等が使用できる。これらの無機質粉体は、カゼイン、
澱粉、あるいはアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、スチレ
ン−ブタジエンゴム、ポリビニルアルコール、メラミン
樹脂等の合成樹脂等のバインダーにて塗料化されて使用
される。この塗料も、エマルジョンタイプ、溶剤タイプ
のいずれでもよいが、雰囲気(大気)汚染防止の観点か
らは、エマルジョンタイプが望ましい。
【0036】上記の塗料の裏打紙への塗工手段は、ドク
ターナイフ、ナイフコーター、ロールコーター、エアー
コーター等の一般的な塗工手段が採用され、塗工時期
は、製紙直後でも、製紙後に別工程で行ってもよいし、
装飾層形成直前(但し、装飾層の形成は、被覆層の乾燥
後に行うのが好ましい。)に行ってもよい。
【0037】そして、上記の水性エマルジョン樹脂組成
物による装飾層の形成手段は、上記の裏打紙への無機質
粉体を主体とする被覆層の塗工手段と同様のドクターナ
イフ、ナイフコーター、ロールコーター、エアーナイフ
コーター等の一般的な塗工手段、グラビアプリント、ロ
ータリースクリーンプリント等の印刷による塗工手段を
採用することができる。このグラビアプリントやロータ
リースクリーンプリント等の印刷による塗工手段を採用
する場合は、基材の全面あるいは部分的に装飾層を形成
することができる。
【0038】このようにして塗工された水性エマルジョ
ン樹脂組成物による層は、乾燥されて装飾層となる。こ
のときの乾燥条件は、100〜130℃で、10秒〜5
分程度で充分である。必要に応じて、この装飾層上に、
模様層をプリントすることもできる。そして、発泡は、
上記乾燥後に、使用する発泡材料に適した条件による加
熱処理を行う。具体的には、140〜190℃で、30
秒〜5分程度行う。
【0039】上記の装飾層は、単層で形成してもよい
し、複数層で形成してもよい。複数層の場合には、発泡
層と非発泡層との組み合わせとすることもできる。ま
た、以上のようにして形成される装飾層の表面には、必
要に応じて、艶消しや艶出し等の光沢調整、あるいは防
汚性付与、表面強度アップ等のための種々の表面処理を
施すこともできる。
【0040】この表面処理は、表面処理剤を塗布乾燥さ
せて表面処理層を形成するか、各種フィルムをラミネー
トする等により行う。表面処理剤としては、アクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂等を主成分とする水系、溶剤系の
いずれをも使用することができるが、雰囲気(大気)汚
染防止の観点から水系のものが好ましい。また、ラミネ
ートするフィルムとしては、アクリル樹脂系フィルム、
ポリエステル樹脂系フィルム、オレフィン樹脂系フィル
ム(エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムやエチレン
−ビニルアルコール共重合体フィルム等も含む)、フッ
素系樹脂フィルム等の塩化ビニル樹脂以外の樹脂からな
るフィルムであれば、いずれのものも使用できる。
【0041】上記ラミネートは、接着剤を使用しない熱
ラミネートでもよいし、接着剤を使用する接着ラミネー
トであってもよい。接着ラミネートに使用される接着剤
としては、アクリル系接着剤、ウレタン系接着剤等の任
意の接着剤が使用でき、水系接着剤でもよいし、溶剤系
接着剤でもよく、フィルムを形成する樹脂と相溶性を有
する接着剤を使用するのが好ましい。また、接着剤は、
ラミネートするフィルム側に塗布して接着するのが好ま
しい。
【0042】上記フィルムは、メカニカル手段によりエ
ンボスする前にラミネートするか、このエンボスと同時
にラミネートすることもできる。ラミネートするフィル
ムは、厚みが10〜100μmのものが使用できるが、
好ましくは10〜50μmである。10μm未満では、
フィルムが薄すぎて、作業性が悪くなるばかりでなく、
ラミネート時にシワが入り易くなり、好ましくない。逆
に、100μmを超えると、フィルムが厚くなりすぎ
て、コスト高になるので好ましくない。さらに、凹凸意
匠の付与は、上記の発泡によるエンボス手段にて、装飾
層の形成と同時に行うことができる外、エンボスロール
等の機械的なエンボス手段にて、上記の装飾層形成後に
行うこともできる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてより詳細に説
明する。まず、実施例及び比較例で行った試験及び評価
方法について説明する。
【0044】(重量平均分子量)乳化重合体に、濃度
0.2重量%になるようにテトラヒドロフラン(TH
F)を加え、室温で24時間静置後、孔径0.45μm
のフィルターを用いてろ過した。ろ液を用いて、ゲルパ
ーミシエイションクロマトグラフィー(GPC、(株)
島津製作所製、6Aシリーズ、検出器RI、標準試料:
単分散ポリスチレン)により測定した。
【0045】(ゲル分率)乳化重合体約20mgを精秤
し、これにテトラヒドロフラン(THF)20mlを加
え、室温で24時間静置した後、孔径0.45μmのフ
ィルターでろ過した残分を、105℃で3時間乾燥して
回収された不溶分の量を測定してゲル分率を算出した。
【0046】(発泡倍率)基紙にガラス棒で水性エマル
ジョン樹脂組成物又は比較組成物を150g/m 2塗布
した後、90℃×3分で乾燥し、膜厚を測定した。次い
で、150℃×1分で発泡させて、発泡後の膜厚を測定
した。そして、下記の式にしたがって算出した。 発泡倍率=(発泡後の膜厚−基紙厚)/(発泡前の膜厚
−基紙厚)
【0047】(発泡表面強度)上記の発泡倍率試験で発
泡させたものの発泡表面をこすったり、爪で引っかいた
りして表面外観の変化を観察した。 ○:外観変化なし △:一部変化(損傷)あり ×:表面剥離あり
【0048】(透湿度)基紙にガラス棒で水性エマルジ
ョン樹脂組成物又は比較組成物を固形分として150g
/m2となるように塗布した後、90℃×3分で乾燥し
て発泡前の塗工紙を得た。得られた塗工紙をJIS Z
0208に準じて試験し、下記式から算出した(養生
は、40℃、90%RH×16時間)。 透湿度(g/m2・24hr)=240×m/t×S (m:養生時間に伴う質量変化(mg)、t:養生時間(h
r)、S:透湿面積(cm2)
【0049】(塗布量)透湿度試験における塗工紙の質
量を養生前に測定して、下記式から塗布量を算出した
(基紙質量は、n=3で平均値を用いた)。 塗布量(g/m2)=塗工紙質量(g)−基紙質量(g)/試験片面
積(m2)
【0050】(ブロッキング性)基紙にガラス棒で水性
エマルジョン樹脂組成物又は比較組成物を固形分として
150g/m2となるように塗布した後、90℃×3分
で乾燥して発泡前の塗工紙を得た。この塗工紙の塗工面
と非塗工面(すなわち、塗工紙の裏面)を合わせ、ブロ
ッキングテスターで12kg/cm2で圧締し、その
後、(23℃、52%RH)×3時間で養生した。その
後、剥離して剥離面外観を目視で観察した。 ○:変化なし △:一部に材料破壊がみられた ×:材料破壊がみられた
【0051】(実施例1)撹拌機付きの重合器に、水8
5.2g、及びEVA(住友化学(株)製:S−40
0、重量平均分子量;約50万、エチレン含量;20重
量%、濃度55重量%)487gを加えて75℃に昇温
し、過硫酸カリウム0.8g/水8g、及び重亜硫酸ナ
トリウム0.13g/水4gを添加した。次いで、MM
A206.4g、BA186.8g、80重量%AA水
溶液8.35g(アクリル/EVA=60/40(重量
比))、重合調整剤(花王(株)製;チオカルコール)
0.67g、アニオン系乳化剤(三洋化成(株)製;E
S−70)3.3g及び水186gを混合してプレエマ
ルジョンを作製し、これを3時間かけて連続的に添加し
た。得られた乳化重合体の粘度は2550mPa・s、
pH5.2、固形分56.6%であった。
【0052】得られた乳化重合体182gに、マイクロ
カプセル型発泡剤(松本油脂製薬(株)製;F−55)
を12.2g、水酸化アルミニウム(住友化学(株)
製;C−303)を50g、炭酸カルシウム(丸尾カル
シウム(株)製;スーパーSSS)70g、及び水2
4.6gを混合して水性エマルジョン樹脂組成物を作製
した。この水性エマルジョン樹脂組成物を用いて上記の
各種試験及び評価を行った。その結果を表1に示す。
【0053】(実施例2)撹拌機付きの重合器に、水5
5g、及びEVA(住友化学(株)製:S−400、重
量平均分子量;約50万、エチレン含量;20重量%、
濃度55重量%)727gを加えて75℃に昇温し、過
硫酸カリウム0.53g/水5.3g、及び重亜硫酸ナ
トリウム0.09g/水2.5gを添加した。次いで、
MMA137.6g、BA124.5g、80重量%A
A水溶液5.57g(アクリル/EVA=40/60
(重量比))、重合調整剤(花王(株)製;チオカルコ
ール)0.45g、アニオン系乳化剤(三洋化成(株)
製;ES−70)2.2g及び水124gを混合してプ
レエマルジョンを作製し、これを3時間かけて連続的に
添加した。得られた乳化重合体の粘度は1580mPa
・s、pH4.9、固形分55.9%であった。得られ
た乳化重合体を用いて、実施例1と同様にして、水性エ
マルジョン樹脂組成物を作製した。この水性エマルジョ
ン樹脂組成物を用いて上記の各種試験及び評価を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0054】(実施例3)EVAを住友化学(株)製;
S−467(重量平均分子量約50万、エチレン含量1
5重量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
た。その結果を表1に示す。
【0055】(実施例4)EVAを住友化学(株)製;
S−7400(重量平均分子量約50万、エチレン含量
20重量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
た。その結果を表1に示す。
【0056】(比較例1)実施例1において、得られた
乳化重合体に代えて、EVA(住友化学(株)製:S−
400)を182g用いて比較組成物を作成した。この
比較組成物を用いて上記の各種試験及び評価を行った。
その結果を表1に示す。
【0057】(比較例2)EVAを住友化学(株)製;
S−900(重量平均分子量約39.4万、エチレン含
量80重量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様に
した。その結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】この発明にかかる水性エマルジョン樹脂
組成物は、重合体として所定の乳化重合体を用い、この
乳化重合体の重量平均分子量を5〜50万とし、ゲル分
率を5〜50重量%としたので、発泡状態を悪化させる
ことなく、高い発泡倍率をえることができ、かつ、エン
ボス適性を向上させ、意匠性をよくすることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 2/22 C08F 2/22 2/44 2/44 C 255/02 255/02 263/04 263/04 C08K 9/10 C08K 9/10 C08L 23/08 C08L 23/08 31/04 31/04 S D06N 7/04 D06N 7/04 E04F 13/02 E04F 13/02 A Fターム(参考) 4F055 AA17 BA12 BA18 CA05 DA10 EA22 EA24 FA07 FA10 GA26 4F100 AK25A AK68A AL01A AT00B BA02 BA07 CA01A DJ01A EH46A GB08 HB21 JA07A JA15 JM01A JM10A YY00A 4J002 BB061 BF031 BG012 BG042 BG052 BG062 BG072 EA016 FB286 FD010 FD130 FD180 FD326 GL00 HA07 4J011 KA29 KB01 KB07 KB14 KB29 PA64 PA68 PC02 PC06 4J026 AA12 AA38 AC04 BA05 BA19 BA25 BA27 BA30 BA31 BA32 BB01 BB03 BB04 DB04 DB08 DB10 DB12 DB14 DB15 DB26 DB32 GA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル系単量体を、エチレン
    −酢酸ビニル共重合体を含有する水性媒体中で重合する
    ことにより得られる乳化重合体100重量部、及びマイ
    クロカプセル型発泡剤5〜15重量部を含有し、上記乳
    化重合体の重量平均分子量が5〜50万であり、かつ、
    ゲル分率が5〜50重量%である水性エマルジョン樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 上記乳化重合体中に含まれる上記(メ
    タ)アクリル系単量体由来の構成単位が20〜80重量
    %である請求項1に記載の水性エマルジョン樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 上記(メタ)アクリル系単量体がメタク
    リル酸メチル、アクリル酸ブチル及びアクリル酸からな
    る群から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2
    に記載の水性エマルジョン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 上記(メタ)アクリル系単量体がメタク
    リル酸メチル及びアクリル酸ブチルからなる混合物であ
    り、その重量比がメタクリル酸メチル/アクリル酸ブチ
    ル=50/50〜70/30である請求項3に記載の水
    性エマルジョン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の水性
    エマルジョン樹脂組成物を基材上に塗工、発泡して得ら
    れた発泡壁紙。
JP2001306307A 2001-10-02 2001-10-02 水性エマルジョン樹脂組成物及びこれを用いた発泡壁紙 Expired - Fee Related JP3667269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001306307A JP3667269B2 (ja) 2001-10-02 2001-10-02 水性エマルジョン樹脂組成物及びこれを用いた発泡壁紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001306307A JP3667269B2 (ja) 2001-10-02 2001-10-02 水性エマルジョン樹脂組成物及びこれを用いた発泡壁紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003113282A true JP2003113282A (ja) 2003-04-18
JP3667269B2 JP3667269B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=19125963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001306307A Expired - Fee Related JP3667269B2 (ja) 2001-10-02 2001-10-02 水性エマルジョン樹脂組成物及びこれを用いた発泡壁紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3667269B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190317A (ja) * 2008-02-07 2008-08-21 Toppan Printing Co Ltd 易施工電磁波シールド化粧材
US8856776B2 (en) 2009-02-05 2014-10-07 International Business Machines Corporation Updating firmware without disrupting service
JP2017155387A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 凸版印刷株式会社 発泡壁紙、及び発泡壁紙の製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6067571A (ja) * 1983-09-22 1985-04-17 Dainippon Ink & Chem Inc 塗料組成物
JPH07188502A (ja) * 1993-11-16 1995-07-25 Sumitomo Chem Co Ltd 難燃性発泡シート用水性エマルジョン組成物
JP2000246171A (ja) * 1999-03-02 2000-09-12 Achilles Corp 内装用化粧材の原料樹脂選定システム
JP2003013396A (ja) * 2001-06-26 2003-01-15 Sumitomo Chem Co Ltd 発泡壁紙用水性エマルジョン及び該水性エマルジョンを含有する発泡壁紙用樹脂組成物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6067571A (ja) * 1983-09-22 1985-04-17 Dainippon Ink & Chem Inc 塗料組成物
JPH07188502A (ja) * 1993-11-16 1995-07-25 Sumitomo Chem Co Ltd 難燃性発泡シート用水性エマルジョン組成物
JP2000246171A (ja) * 1999-03-02 2000-09-12 Achilles Corp 内装用化粧材の原料樹脂選定システム
JP2003013396A (ja) * 2001-06-26 2003-01-15 Sumitomo Chem Co Ltd 発泡壁紙用水性エマルジョン及び該水性エマルジョンを含有する発泡壁紙用樹脂組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190317A (ja) * 2008-02-07 2008-08-21 Toppan Printing Co Ltd 易施工電磁波シールド化粧材
US8856776B2 (en) 2009-02-05 2014-10-07 International Business Machines Corporation Updating firmware without disrupting service
JP2017155387A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 凸版印刷株式会社 発泡壁紙、及び発泡壁紙の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3667269B2 (ja) 2005-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3625069B2 (ja) 装飾シートおよびその製造方法
JP2002542332A (ja) 低粘着性バックサイズ組成物
JP5391593B2 (ja) 不燃性化粧板
JP3667269B2 (ja) 水性エマルジョン樹脂組成物及びこれを用いた発泡壁紙
JP2781124B2 (ja) シリコーン共重合体エマルジョン
JPH09104798A (ja) 壁装飾用熱膨張性被覆組成物および凹凸模様を有する壁紙
JP5092811B2 (ja) 発泡化粧材
EP0653475B1 (en) Emulsion compositions for flameproof foam sheet
JPH07188502A (ja) 難燃性発泡シート用水性エマルジョン組成物
JP2005220266A (ja) 発泡塗膜用水性分散液及びその利用
JP5211834B2 (ja) 水性樹脂エマルジョン組成物、発泡化粧材およびその製造方法
JP3967130B2 (ja) エマルジョン系発泡基材の壁紙
JP4245977B2 (ja) 発泡層形成用アクリル系共重合体水性組成物
JPS63146945A (ja) 防滑性シ−ト
JP2007126774A (ja) 感圧接着用紙
JP3831793B2 (ja) 水性塗料組成物
JP3394719B2 (ja) 内装用化粧材の原料樹脂選定システム
JP2004042520A (ja) 耐可塑剤性多層発泡化粧材
JPH111597A (ja) 水性エマルジョン組成物
JPH11166097A (ja) 水性エマルジョン組成物
JP4633968B2 (ja) アクリル系レザーの製造方法
JP2003082288A (ja) 壁紙用防汚コート剤組成物
JP2939120B2 (ja) コーティング組成物及び壁紙の製造方法
JP4050182B2 (ja) 透湿性繊維構成体の製造方法
JP2000015752A (ja) 装飾シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees