JP2003113151A - N−非置換アミジニウム塩 - Google Patents

N−非置換アミジニウム塩

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JP2003113151A
JP2003113151A JP2002251688A JP2002251688A JP2003113151A JP 2003113151 A JP2003113151 A JP 2003113151A JP 2002251688 A JP2002251688 A JP 2002251688A JP 2002251688 A JP2002251688 A JP 2002251688A JP 2003113151 A JP2003113151 A JP 2003113151A
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Helmut Clauss
クラウス ヘルムート
Rosemarie Wodarsch
ヴォーダルシュ ローゼマリー
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Bayer AG
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C305/02Esters of sulfuric acids having oxygen atoms of sulfate groups bound to acyclic carbon atoms of a carbon skeleton
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加的な中和工程又は微溶性のイミド酸エス
テル塩の中間体の単離を回避する、N−非置換イミド酸
エステルアルキルスルフェート、N−非置換アミジニウ
ムアルキルスルフェートの製造方法。 【解決手段】 カルボキサミドを、硫酸ジエステルと反
応させて相応するイミド酸エステルアルキルスルフェー
トに変換し、かつ後者を、更にアンモニアと反応させ
て、類似のアミジニウムアルキルスルフェートを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N−非置換アミジ
ニウム塩、その前駆物質及びそれらの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】N−非置換アミジン類及びそれらの塩は
(以下に簡潔にするためにアミジン類及びアミジニウム
塩と呼ぶ)、複素環式化合物の製造における価値のある
シントンである。そのような化合物は、殊に薬物分野及
び植物保護において多様な用途を有する。例えば、ビタ
ミンB1、エプロサルタン(eprosartan)及びコニバプタ
ン(conivaptan)は、有利にアルキルアミジン類又はアル
キルアミジニウム塩から製造されることができる。
【0003】アルキルアミジニウム塩、例えば、塩化ア
セトアミジニウムは、いわゆるPinner合成により工業的
に製造される(Organic Synthesis Col. Vol. I, S: 4;
RO 59061; Izobreteniya 1995 (32), 264)。これは、ア
セトニトリル、メタノール及びHClからの相応する塩
酸イミド酸エステルの初期合成を必然的に伴う。
【0004】文献中で、用語イミド酸エステルは、しば
しばイミドエステル、イミノエステル、イミドエーテ
ル、イミデート又はイミノエーテルとも呼ばれるが、し
かしこれらは同等である。
【0005】第二工程において、微溶性であり、ひいて
は中間体として単離される塩酸イミド酸エステルは、計
量スクリューを用いてアンモニア溶液中へ計量供給され
る。これは、同様に微溶性である塩酸アセトアミジンを
もたらす。記載された方法は、中間体の大きな吸湿性及
び熱的な不安定性のため、及び固体としてのその使用の
ため、特別な技術上の予防措置が、損失を回避するのに
必要であるという欠点を有する。同じ理由のために、固
体の塩酸アセトアミジンの取り扱いも、有利ではない。
【0006】これらの欠点は、特開昭60-84254号公報に
よれば、アセトニトリル及び塩化水素が一緒に特別な比
で反応される場合に、回避されることができる。塩化水
素1.35〜2当量の使用は懸濁液を生じる一方で、溶
液は2当量を上回って得られる。しかしながら、この過
剰の酸は、予め挙げられた過熱及び熱分解を回避するた
めに、アンモニアとの反応の前に、極めて注意深く中和
されなければならない。この手段は、付加的な反応工程
及び望ましくない量の塩の形成を意味し、ひいては工業
的実現に有利ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、付加的な中和
工程又は微溶性のイミド酸エステル塩の工業的に手の込
んだ中間体単離を極めて実質的に回避する、アミジン類
及びアミジニウム塩を製造するための工業的に利用可能
な方法を発展させる必要が存在した。
【0008】
【課題を解決するための手段】ところで、アミジニウム
塩を製造する方法が見出され、かつ一般式(I)
【0009】
【化7】
【0010】{式中、nは、1又は2であり、かつ、n
に応じて、n=1の場合にはRは、C〜C12−ア
ルキル、C〜C−アルケニル、C〜C12−ハロ
ゲンアルキル又はC〜C12−アリールアルキル又は
一般式(II) A−B−D (II) [式中、互いに独立して、Aは、C〜C−アルキレ
ン基であり、かつBは、カルボニル基であり、かつD
は、R又はOR(ここでRは、C〜C−アル
キルである)であるか、又はB及びDは一緒になって、
シアノ基である]で示される置換基であり、かつn=2
の場合にはRは、C〜C−アルキレン又はC
−アルケニレンである}で示されるカルボキサミド
類を、 a)相応しい場合には溶剤の存在で、一般式(III)
【0011】
【化8】
【0012】[式中、R基はそれぞれ、互いに独立し
て、C〜C−アルキルである]で示される少なくと
も1つの硫酸ジエステルと反応させて、一般式(IV)
【0013】
【化9】
【0014】[式中、n、R及び、その都度互いに独
立して、R基は上記の意味を有する]で示されるイミ
ド酸エステルアルキルスルフェート類を得、かつ b)ついで、前記イミド酸エステルアルキルスルフェー
ト類を、相応しい場合には溶剤の存在で、アンモニアと
反応させて、一般式(V)
【0015】
【化10】
【0016】[式中、n、R及びRは上記の意味を
有する]で示されるアミジニウムアルキルスルフェート
類を得ることにより特徴付けられる。
【0017】更に、一般式(VI)
【0018】
【化11】
【0019】[式中、n及びRは上記の意味を有す
る]で示されるアミジン類を、一般式(V)の相応する
アミジニウムアルキルスルフェート類から、塩基の添加
により自体公知の方法で得ることが可能である(例え
ば、Acta Chem. Scand., B.35, 1981, 605参照)。
【0020】一般式(VI)のアミジン類は、更に、自
体公知の方法で、一般により安定なアミジン/二酸化炭
素付加物に変換されることができる(例えば、Acta Crys
t. 1984, C40, 297参照)。
【0021】本発明は同様に、一般式(IV)のイミド
酸エステルアルキルスルフェート類及び一般式(V)の
アミジニウムアルキルスルフェート類の双方に関する。
【0022】挙げられる化合物の少なくとも一部は、同
様に本発明の範囲内に含まれる互変異性の形で存在して
いてよい。挙げられる基は、以下に定義される。
【0023】R及びRのアルキルは、例えば、更に
〜C−アルコキシにより置換されていてよい、直
鎖又は分枝鎖で、環式又は非環式のアルキル基である。
〜C−アルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、n
−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、s−ブ
トキシ及びt−ブトキシである。
【0024】挙げられるアルキル基は、例えば次のもの
であってよい:C〜Cの場合にはメチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル
又はt−ブチル、C〜Cの場合には付加的にn−ペ
ンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル及びC〜C
12の場合には付加的にシクロヘキシル、n−オクチ
ル、イソオクチル、n−デシル及びn−ドデシル。
【0025】挙げられることができる別の例は、メトキ
シメチル、エトキシメチル、2−エトキシエチル、2−
(2−エトキシエトキシ)エチル、(2−エトキシエト
キシ)メチル及び(2−メトキシ−エトキシ)メチルで
ある。
【0026】Rのアルキルは、例えば、直鎖又は分枝
鎖で、環式又は非環式のアルキル基、例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル及びシクロヘキ
シルである。
【0027】本発明のためのアルキレンは、例えば、直
鎖又は分枝鎖で、環式又は非環式のアルキレン基、例え
ば、メチレン、1,1−エチレン、1,2−エチレン、
1,3−プロピレン、2,3−プロピレン、2,2−プ
ロピレン、1,4−ブチレン、2,3−ブチレン、1,
2−シクロペンチレン及び1,2−シクロヘキシレンで
ある。
【0028】本発明のためのアルケニルは、例えば、直
鎖又は分枝鎖のアルケニル基である。
【0029】その例は、ビニル、アリル、1−メチルビ
ニル及び2−メチルビニルである。
【0030】本発明のためのアルケニレンは、例えば、
直鎖又は分枝鎖のアルケニレン基である。
【0031】その例は、1,2−エテニレン、1,1−
エテニレン、1,2−プロペニレン、2,3−ブテニレ
ン、2−メチル−1,1−エテニレン及び2,2−ジメ
チル−1,1−エテニレンである。
【0032】本発明のためのハロゲンアルキルは、例え
ば、1つ、1つ以上又は全ての水素原子が、互いに独立
して、塩素及びフッ素の群から選択されるハロゲン原子
により置換された、直鎖又は分枝鎖で、環式又は非環式
のアルキル基である。
【0033】その例は、フルオロメチル、クロロメチ
ル、ジクロロメチル、ジフルオロメチル、クロロフルオ
ロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロ
メチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、2,
2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、ヘ
プタフルオロ−n−プロピル及びノナフルオロ−n−ブ
チルである。
【0034】本発明のためのアリールアルキルは、例え
ば、少なくとも1つのアリール基により置換された、直
鎖又は分枝鎖のアルキル基である。1つ又はそれ以上の
アリール基は、更にまた置換されていてよい。フェニル
がアリール基として好ましい。
【0035】アリールアルキル基は、例えば次のもので
あってよい:ベンジル、1−メチルベンジル、o−、m
−、p−メチルベンジル及びo−、m−、p−メトキシ
ベンジル。
【0036】一般式(II)の置換基の例は、次のもの
である:シアノメチル、シアノエチル、メトキシカルボ
ニルメチル、メトキシカルボニルエチル、エトキシカル
ボニルメチル、エトキシカルボニルエチル及びアセチル
メチル。
【0037】本発明による方法に好ましくは使用される
カルボキサミド類は、nが1でありかつRがC〜C
−アルキル、C〜C−ハロゲンアルキル又はベン
ジルである一般式(I)のものである。
【0038】本発明による方法に特に好ましくは使用さ
れる一般式(I)のカルボキサミド類は、nが1であり
かつRがメチル、エチル又は1−メチルエチルである
ものである。
【0039】酢酸のアミド(アセトアミド)は、本発明
による方法に極めて特に好ましくは使用される。
【0040】一般式(III)の硫酸ジエステル1つの
みが、本発明による方法に好ましくは使用される。
【0041】一般式(III)の好ましい硫酸ジエステ
ル類は、双方のR基が同じであり、かつメチル、エチ
ル、n−プロピル又はn−ブチルであるものである。
【0042】硫酸のジメチルエステル(ジメチルスルフ
ェート)が特に好ましい。
【0043】工程a)は、相応しい場合には、溶剤の存
在で実施されることができる。
【0044】工程a)の適した溶剤は、例えば、脂肪族
又は芳香族の炭化水素類、例えばn−ヘキサン、異性体
ヘキサン類又はその混合物、シクロヘキサン、トルエ
ン、o−、m−、p−キシレン、ハロゲン化炭化水素
類、例えば、クロロホルム、ジクロロエタン又はクロロ
ベンゼン、エーテル類、例えばテトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメトキシエタン(グリメ; glyme)、ジエト
キシエタン、ジグリメ(diglyme)又はメチルt−ブチル
エーテル又はそのような溶剤の混合物である。
【0045】工程a)は、好ましくは溶剤なしで実施さ
れる。
【0046】工程a)の反応温度は、例えば、20〜1
30℃、好ましくは50〜100℃であってよい。
【0047】圧力は、一般に重大でなくかつ、例えば、
0.1〜20bar、好ましくは0.8〜1.2barであっ
てよい。
【0048】カルボキサミド基と一般式(III)の硫
酸ジエステルとのモル比は、例えば、0.4〜3、好ま
しくは0.9〜1.5、特に好ましくは1.0〜1.1
であってよい。より多量の硫酸エステルを使用すること
は可能ではあるがしかし不経済である。
【0049】工程a)は、好ましくは、相応しい場合に
は溶剤中に溶解されたカルボキサミドが、相応しい場合
には溶剤中の、硫酸ジエステルに添加されるようにして
実施されることができる。
【0050】それぞれ希釈されていない、カルボキサミ
ドが硫酸ジエステルに添加されることが特に好ましい。
【0051】このようにして得られた一般式(IV)の
イミド酸エステルアルキルスルフェート類は、それらの
意外な安定性のために、単離されかつ貯蔵されることが
できるか、又は直ちに更に反応されることができる。直
ちの更なる反応が好ましい。
【0052】工程b)は、相応しい場合には、溶剤の存
在で実施されることができる。工程b)の適した溶剤
は、例えば、脂肪族又は芳香族の炭化水素類、例えばn
−ヘキサン、異性体ヘキサン類又はその混合物、シクロ
ヘキサン、トルエン、o−、m−、p−キシレン、ハロ
ゲン化炭化水素類、例えば、クロロホルム、ジクロロエ
タン又はクロロベンゼン、エーテル類、例えばテトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン(グリ
メ)、ジエトキシエタン、ジグリメ又はメチルt−ブチ
ルエーテル、アルコール類、例えばメタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノ
ール又はt−ブタノール又はそのような溶剤の混合物で
ある。
【0053】工程b)は、好ましくは溶剤なしでか又は
メタノール、エタノール又はイソプロパノール又はこれ
らのアルコール類の混合物の存在で実施される。
【0054】工程b)は、特に好ましくはメタノールの
存在で実施される。
【0055】アンモニアとイミド酸エステルアルキルス
ルフェート基とのモル比は、例えば、0.4〜3、好ま
しくは0.9〜1.5、特に好ましくは1.0〜1.2
であってよい。より多量のアンモニアは、可能であり、
かつ、液化された形で、それ自体例えば溶剤として利用
することができる。
【0056】反応温度は、例えば、−40〜100℃、
好ましくは10〜50℃であってよい。
【0057】反応の圧力は、例えば、0.5〜100ba
r、好ましくは0.8〜2bar、特に好ましくは0.8〜
1.2barであってよい。本発明による方法が、溶剤な
しで実施される場合には、圧力は、使用されるアンモニ
アが、選択された反応温度で少なくとも部分的に液体で
あるように選択されるべきである。
【0058】後処理のために、好ましくは、相応しい場
合に使用される溶剤、反応の間に遊離するアルコール及
び、相応しい場合には、過剰のアンモニアが除去され
る。これは、例えば、蒸留により、例えば減圧下に行わ
れることができる。
【0059】好ましい実施態様において、相応しい場合
には溶剤中に溶解した、一般式(IV)のイミド酸エス
テルアルキルスルフェートは、アルコール性アンモニア
溶液に計量供給される。
【0060】一般式(IV)の液体のイミド酸エステル
アルキルスルフェート類は、好ましくは溶剤なしで計量
供給される。
【0061】このようにして得られた一般式(V)のア
ミジニウムアルキルスルフェート類は、貯蔵されること
ができるか、又は直ちに更に反応されることができる。
【0062】更なる反応のために、例えば遊離アミジン
類は、一般式(V)のアミジニウムアルキルスルフェー
ト類から、塩基の添加により自体公知の方法で得られる
ことができる。適した塩基の例は、アルカリ金属アルコ
ラート又は水素化物である。ナトリウム及びカリウムメ
タノラート、エタノラート、イソプロパノラート及びt
−ブタノラートが好ましい。ナトリウムメタノラートが
特に好ましい。
【0063】相応しい場合には、遊離アミジン類が、自
体公知の方法で二酸化炭素付加物へ変換されることが可
能であり、その際、製造は好ましくは、二酸化炭素を遊
離アミジンの溶液中へ通すことにより行われる。
【0064】本発明によるアミジニウムアルキルスルフ
ェート類は、窒素含有の複素環式化合物及び窒素含有の
複素環式化合物を含有する化合物を製造する方法に特に
適している。そのような窒素含有の複素環式化合物の例
は、イミダゾール類又はピリミジン類である。窒素含有
の複素環式化合物を含有する化合物は、例えば、ビタミ
ンB1、及び医薬に使用される物質、例えば、コニバプ
タン及びエプロサルタン及びこれらの化合物の誘導体で
ある。
【0065】本発明による方法の利点は、アミジニウム
アルキルスルフェート類が、相応するニトリルと比較し
て低い毒性であるカルボキサミド類から出発して、極度
に高い収率で製造されることができるという点である。
その上、本発明によるイミド酸エステルアルキルスルフ
ェート類及びアミジニウムアルキルスルフェート類は、
意外なことに、公知方法に比較してその処理を著しく容
易にする高い安定性及び溶解度を示す。その上、前記化
合物の少なくとも一部は、同様に著しく処理を単純にす
る液体である。取り扱いのし易さはまた、窒素含有の複
素環式化合物を含有する化合物を製造する方法において
それらを使用するのを特に有利にする。
【0066】
【実施例】例1 a)ジメチルスルフェート378g(3mol)を、1l
の一つ口フラスコ中へ導入し、かつ、乾燥窒素で覆いな
がら、65℃に加熱した。ついで、30分の過程に亘
り、アセトアミド177g(3mol)を少しずつ添加し
た。全量の1/3の添加後、温度を、僅かに冷却するこ
とにより65℃で保持した。添加が完了した後、混合物
を、70℃で2時間撹拌し、かつついで冷却させた。
【0067】b)アンモニア60gを、第二の1lの一
つ口フラスコ中の無水メタノール300ml中へ通し
た。a)からの生成物をついで、室温で穏やかに冷却し
ながら30分の過程に亘り滴加した。混合物をついで、
室温で1時間撹拌し、引き続き揮発性成分を、約50℃
及び約10mbarでストリッピングした。H−NMRによ
れば、アセトアミジニウムメチルスルフェート96.4
%を含有した液体の粗生成物504.2gが得られた。
これは、2段階に亘り理論の95.3%の収率に相当す
る。
【0068】メチルアセトイミデートメチルスルフェー
トのH−NMR(CDCl):2.49(s,3
H,CH−C);3.73(s,3H,MeOSO
-);4.23(s,3H,OMe);10.35,1
1.0(それぞれs(ブロード),2H,NH)アセ
トアミジニウムメチルスルフェートのH−NMR(C
DCl):2.30(s,3H,CH−C);3.
68(s,3H,MeOSO -);8.03,8.2
2(それぞれs(ブロード),3H,C=NH(N
))。
【0069】例2 プロピオンアミド73.1gを、例1と類似にジメチル
スルフェート126gと反応させたが、しかし計量スク
リューを用いた。イミド酸エステルをついで、メタノー
ル100ml中のアンモニア20gの溶液に滴加した。
1時間撹拌後、揮発性成分を、40〜45℃及び5mbar
でストリッピングした。粗生成物182.4gが得ら
れ、かつ、H−NMRによれば、理論の95.1%に相
当するプロパンアミジニウムメチルスルフェート96.
0%を含有していた。
【0070】例3 イソブチルアミジニウムメチルスルフェートが、例2に
類似してイソブタンアミドから理論の93.7%で得ら
れた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローゼマリー ヴォーダルシュ ドイツ連邦共和国 ベルギッシュ グラー トバッハ ディートリッヒ−フォン−ドー レンドルプシュトラーセ 4 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC59 BB61 BE14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミジニウム塩の製造方法において、一
    般式(I) 【化1】 {式中、nは、1又は2であり、かつ、nに応じて、n
    =1の場合にはRは、C〜C12−アルキル、C
    〜C−アルケニル、C〜C12−ハロゲンアルキル
    又はC〜C12−アリールアルキル又は一般式(I
    I) A−B−D (II) [式中、互いに独立して、Aは、C〜C−アルキレ
    ン基であり、かつBは、カルボニル基であり、かつD
    は、R又はOR(ここで、RはC〜C−アル
    キルである)であるか、又はB及びDは一緒になって、
    シアノ基である]で示される置換基であり、かつn=2
    の場合にはRは、C〜C−アルキレン又はC
    −アルケニレンである}で示されるカルボキサミド
    を、 a)一般式(III) 【化2】 [式中、R基はそれぞれ、互いに独立して、C〜C
    −アルキルである]で示される少なくとも1つの硫酸
    ジエステルと反応させて、一般式(IV) 【化3】 [式中、n、R及び、その都度互いに独立して、R
    基は上記の意味を有する]で示されるイミド酸エステル
    アルキルスルフェートを得、かつ b)ついで前記イミド酸エステルアルキルスルフェート
    をアンモニアと反応させて、一般式(V) 【化4】 [式中、n、R及び、その都度互いに独立して、R
    基は上記の意味を有する]で示されるアミジニウムアル
    キルスルフェートを得ることを特徴とする、アミジニウ
    ム塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(IV) 【化5】 {式中、nは、1又は2であり、かつ、nに応じて、n
    =1の場合にはRは、C〜C12−アルキル、C
    〜C−アルケニル、C〜C12−ハロゲンアルキル
    又はC〜C12−アリールアルキル又は一般式(I
    I) A−B−D (II) [式中、互いに独立して、Aは、C〜C−アルキレ
    ン基であり、かつBは、カルボニル基であり、かつD
    は、R又はOR(ここでRは、C〜C−アル
    キルである)であるか、又はB及びDは一緒になって、
    シアノ基である]で示される置換基であり、かつn=2
    の場合にはRは、C〜C−アルキレン又はC
    −アルケニレンであり、かつR基はそれぞれ、互
    いに独立して、C〜C−アルキル基である}で示さ
    れるイミド酸エステルアルキルスルフェート。
  3. 【請求項3】 一般式(V) 【化6】 {式中、nは、1又は2であり、かつ、nに応じて、n
    =1の場合にはRは、C〜C12−アルキル、C
    〜C−アルケニル、C〜C12−ハロゲンアルキル
    又はC〜C12−アリールアルキル又は一般式(I
    I) A−B−D (II) [式中、互いに独立して、Aは、C〜C−アルキレ
    ン基であり、かつBは、カルボニル基であり、かつD
    は、R又はOR(ここで、RはC〜C−アル
    キルである)であるか、又はB及びDは一緒になって、
    シアノ基である]で示される置換基であり、かつn=2
    の場合にはRは、C〜C−アルキレン又はC
    −アルケニレンであり、かつR基はそれぞれ、互
    いに独立して、C〜C−アルキル基である}で示さ
    れるアミジニウムアルキルスルフェート。
  4. 【請求項4】 医薬の製造方法において、請求項2記載
    のイミド酸エステルアルキルスルフェートを使用するこ
    とを特徴とする、医薬の製造方法。
  5. 【請求項5】 医薬の製造方法において、請求項3記載
    のアミジニウムアルキルスルフェートを使用することを
    特徴とする、医薬の製造方法。
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