JP2003111435A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2003111435A
JP2003111435A JP2001302778A JP2001302778A JP2003111435A JP 2003111435 A JP2003111435 A JP 2003111435A JP 2001302778 A JP2001302778 A JP 2001302778A JP 2001302778 A JP2001302778 A JP 2001302778A JP 2003111435 A JP2003111435 A JP 2003111435A
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Japan
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period
power supply
switching elements
inductor
supply device
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JP2001302778A
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English (en)
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Naoki Komatsu
直樹 小松
Minoru Maehara
稔 前原
Yutaka Iwabori
裕 岩堀
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力電流の高調波歪を低減する。 【解決手段】スイッチング素子Q1,Q4を同時にオン
してコンデンサC1から負荷回路に電力を供給するとと
もにインダクタL1にエネルギを蓄積する期間T1と、
スイッチング素子Q1をオンしてインダクタL1に蓄積
されたエネルギを負荷回路に供給するとともに交流電源
ACから入力電流Iinを取り込む期間T2と、スイッチ
ング素子Q1〜Q4を何れもオンせずにインダクタL1
に蓄積されたエネルギを負荷回路に供給するとともに交
流電源ACを経てコンデンサC1を充電する期間T3と
を時系列で変化させる。ここで、図示しない制御回路に
より、交流電源ACの電源電圧Vsに正比例するように
期間T2を時間的に変化させれば、電源電圧Vsのゼロ
クロス点における期間T2を短くすることにより、ゼロ
クロス点における入力電流Iinのレベルを低減して高調
波歪を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図1に本発明に係る電源装置の従来例を
示す。ダイオードD1のアノード及びダイオードD2の
カソードが交流電源ACの一方の出力端に接続され、ダ
イオードD3のアノード及びダイオードD4のカソード
が交流電源ACの他方の出力端に接続されている。ま
た、ダイオードD1,D3のカソード同士がインダクタ
L1及び負荷回路(放電灯LaとコンデンサC2の並列
回路)を介して接続されるとともに、ダイオードD2,
D4のアノード同士が接続されている。さらに電界効果
トランジスタからなるスイッチング素子Q1,Q2の直
列回路と、同じく電界効果トランジスタからなるスイッ
チング素子Q3,Q4の直列回路とが直流電源となるコ
ンデンサC1の両端に互いに並列に接続されるととも
に、ローサイドのスイッチング素子Q2,Q4にダイオ
ードD1,D2及びD3,D4の直列回路がそれぞれ並
列に接続されている。なお、スイッチング素子Q1〜Q
4は図示しない制御回路によってスイッチング制御され
る。
【0003】次に上記従来例の動作を説明する。ここ
で、図12は交流電源ACの電源電圧Vsの半周期(ダ
イオードD1,D2に接続されている方の出力端を正極
性とする)におけるスイッチング素子Q1,Q4の駆動
信号S1,S4、及びインダクタL1に流れる電流IL1
を示しており、Vspは電源電圧Vsの瞬時値、Vasは負
荷電圧(コンデンサC2の両端電圧)Vaの瞬時値を表
している。なお、上記半周期では対角上に位置する2つ
のスイッチング素子Q2,Q3は常時オフである。
【0004】まず、図示しない制御回路により駆動信号
S1,S4が出力されてスイッチング素子Q1,Q4が
ともにオンされる。この期間T1(t=0〜t1)で
は、図13(a)に示すようにコンデンサC1の充電電
荷が放出されることでコンデンサC1→スイッチング素
子Q1→インダクタL1→負荷回路→スイッチング素子
Q4→コンデンサC1の経路で電流が流れ、コンデンサ
C1に蓄積されていたエネルギが放出されて負荷回路
(放電灯La)に所望の電力が供給されるとともにイン
ダクタL1にエネルギが蓄積される。なお、この期間T
1にインダクタL1に流れる電流IL1は下記の式(1)
より算出できる。
【0005】 IL1(t)={(Vdc−Va)×t}/L1 (0<t<t1)…(1) 但し、VdcはコンデンサC1の両端電圧、L1はインダ
クタL1のインダクタンス値を示す。
【0006】続いて、図示しない制御回路により駆動信
号S4が出力されてスイッチング素子Q4のみがオンさ
れる。この期間T2(t=t1〜t2)では、図13
(b)に示すように交流電源AC→ダイオードD1→イ
ンダクタL1→負荷回路→スイッチング素子Q4→ダイ
オードD4→交流電源ACの経路で電流が流れる。ここ
で、交流電源瞬時値Vspが負荷電圧瞬時値Vapよりも高
いとき(Vsp>Vap)には、交流電源ACから負荷回路
に電力が供給されるとともに、インダクタL1にエネル
ギが蓄積され、反対に交流電源瞬時値Vspが負荷電圧瞬
時値Vapよりも低いとき(Vsp<Vap)には、交流電源
ACから負荷回路に電力が供給されるとともに、インダ
クタL1からエネルギが放出される。なお、交流電源瞬
時値Vspと負荷電圧瞬時値Vapとが等しいとき(Vsp=
Vap)、下記の式(2)より、回路素子が理想的であっ
て損失がないと仮定した場合には期間T1の最終的な電
流値IL1(t1)を維持した状態が継続することにな
る。
【0007】 IL1(t)={(Vdc−Va)×t}/L1+IL1(t1) (t1<t<t 2)…(2) さらに、図示しない制御回路から駆動信号が出力されず
に全てのスイッチング素子Q1〜Q4がオフされる期間
T3(t=t2〜t3)では、図13(c)に示すよう
に交流電源AC→ダイオードD1→インダクタL1→負
荷回路→スイッチング素子Q3の寄生ダイオード(図示
せず)→コンデンサC1→ダイオードD4→交流電源A
Cの経路で電流が流れ、インダクタL1に蓄積されたエ
ネルギが放出されて負荷回路に供給されるとともに交流
電源ACを経てコンデンサC1にエネルギが蓄積(充
電)される。なお、この期間T3にインダクタL1に流
れる電流IL1は下記の式(3)より算出できる。
【0008】 IL1(t)={Vs−(Vdc+Va)}×t/L1+IL1(t2) (t3< t<t4)…(3) そして、上記3つの期間T1,T2,T3の動作を数十
kHzから数百kHzの高周波で時系列的に変化させる
ことによって、全ての期間T1〜T3で負荷(放電灯L
a)に所望の電力を供給し、且つ期間T2及びT3に交
流電源ACから入力電流を引き込むことができる。
【0009】次にダイオードD1,D2に接続されてい
る方の出力端を負極性とする電源電圧Vsの半周期(以
下、「負の半周期」と呼ぶ)の動作を説明する。この負
の半周期では図示しない制御回路によってスイッチング
素子Q1,Q4が常時オフとされ、スイッチング素子Q
2,Q3がオン/オフされる。
【0010】まず、図示しない制御回路により駆動信号
S2,S3が出力されてスイッチング素子Q2,Q3が
ともにオンされると、この期間T1では、図13(d)
に示すようにコンデンサC1の充電電荷が放出されるこ
とでコンデンサC1→スイッチング素子Q3→負荷回路
→インダクタL1→スイッチング素子Q2→コンデンサ
C1の経路で電流が流れ、コンデンサC1に蓄積されて
いたエネルギが放出されて負荷回路(放電灯La)に所
望の電力が供給されるとともにインダクタL1にエネル
ギが蓄積される。
【0011】続いて、図示しない制御回路により駆動信
号S2が出力されてスイッチング素子Q2のみがオンさ
れる。この期間T2では、図13(e)に示すように交
流電源AC→ダイオードD3→負荷回路→インダクタL
1→スイッチング素子Q2→ダイオードD2→交流電源
ACの経路で電流が流れる。ここで、交流電源瞬時値V
spが負荷電圧瞬時値Vapよりも高いとき(Vsp>Vap)
には、交流電源ACから負荷回路に電力が供給されると
ともに、インダクタL1にエネルギが蓄積され、反対に
交流電源瞬時値Vspが負荷電圧瞬時値Vapよりも低いと
き(Vsp<Vap)には、交流電源ACから負荷回路に電
力が供給されるとともに、インダクタL1からエネルギ
が放出される。
【0012】さらに、図示しない制御回路から駆動信号
が出力されずに全てのスイッチング素子Q1〜Q4がオ
フされる期間T3では、図13(f)に示すように交流
電源AC→ダイオードD3→負荷回路→インダクタL1
→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード(図示せず)
→コンデンサC1→ダイオードD2→交流電源ACの経
路で電流が流れ、インダクタL1に蓄積されたエネルギ
が放出されて負荷回路に供給されるとともに交流電源A
Cを経てコンデンサC1にエネルギが蓄積(充電)され
る。
【0013】そして、負の半周期においても上記3つの
期間T1,T2,T3の動作を数十kHzから数百kH
zの高周波で時系列的に変化させることによって、全て
の期間T1〜T3で負荷(放電灯La)に所望の電力を
供給し、且つ期間T2及びT3に交流電源ACから入力
電流を引き込むことができる。
【0014】上述のような動作を交流電源ACの半周期
毎に繰り返すことで負荷電流ILaの一部を交流電源AC
からの入力電流Iinとすることが可能であるため(図1
4参照)、電力変換過程を低減することができて電力変
換効率の向上が図れるものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では電力変換効率向上のために負荷電流ILaを入力
電流Iinと兼用する期間T2,T3を設けているので、
図14に示すように2つの期間T1,T2を一定値に固
定すると負荷電流ILaに交流電源ACの電源電圧Vsに
応じたリップルが生じる。さらに、電源電圧Vsのゼロ
クロス点においても入力電流Iinが流れるため、ゼロク
ロス点において入力電流Iinの波形が不連続となって高
調波歪が悪化し、インダクタL1における損失が増大し
て発熱量増加の原因となる。また、負荷電流ILaもリッ
プルを含んだ波形となるので、特に負荷が高圧放電灯で
ある場合には光のちらつきの原因となる。
【0016】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、請求項1の発明の目的とするところは、入力電流
の高調波歪を低減することができる電源装置を提供する
ことにあり、請求項5の発明の目的とするところは、負
荷電流の波形を矩形波とすることができる電源装置を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、第1のダイオードのアノード及
び第2のダイオードのカソードが交流電源の一方の出力
端に接続され、第3のダイオードのアノード及び第4の
ダイオードのカソードが交流電源の他方の出力端に接続
され、第1及び第3のダイオードのカソード同士がイン
ダクタ及び負荷回路を介して接続されるとともに、第2
及び第4のダイオードのアノード同士が接続され、双方
向に電流を流し得る第1及び第2のスイッチング素子の
直列回路と、双方向に電流を流し得る第3及び第4のス
イッチング素子の直列回路とが直流電源となるコンデン
サの両端に互いに並列に接続されるとともに、第2のス
イッチング素子に第1及び第2のダイオードの直列回路
が並列に接続され、第4のスイッチング素子に第3及び
第4のダイオードの直列回路が並列に接続されてなり、
第1及び第4のスイッチング素子又は第2及び第3のス
イッチング素子を同時にオンしてコンデンサから負荷回
路に電力を供給するとともにインダクタにエネルギを蓄
積する第1の期間と、第2又は第4のスイッチング素子
をオンしてインダクタに蓄積されたエネルギを負荷回路
に供給するとともに交流電源から入力電流を取り込む第
2の期間と、第1乃至第4のスイッチング素子を何れも
オンせずにインダクタに蓄積されたエネルギを負荷回路
に供給するとともに交流電源を経てコンデンサを充電す
る第3の期間とを時系列で変化させるように第1乃至第
4のスイッチング素子をスイッチング制御する制御手段
を備えた電源装置において、制御手段は、交流電源の電
圧振幅に正比例するように第2の期間を時間的に変化さ
せることを特徴とし、交流電源電圧のゼロクロス点にお
ける第2の期間を短くすることにより、当該ゼロクロス
点における入力電流のレベルを低減して高調波歪を低減
することができる。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段は、第1の期間を一定値に固定したことを
特徴とする。
【0019】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、制御手段は、第2の期間の最小値をゼロよりも大き
な値としたことを特徴とする。
【0020】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、制御手段は、第2の期間の最小値をゼロとしたこと
を特徴とし、入力電流を取り込む期間が第3の期間のみ
となるために交流電源電圧のゼロクロス点における入力
電流を減少させて高調波歪をさらに低減することができ
る。
【0021】請求項5の発明は、上記目的と達成するた
めに、第1のダイオードのアノード及び第2のダイオー
ドのカソードが交流電源の一方の出力端に接続され、第
3のダイオードのアノード及び第4のダイオードのカソ
ードが交流電源の他方の出力端に接続され、第1及び第
3のダイオードのカソード同士がインダクタ及び負荷回
路を介して接続されるとともに、第2及び第4のダイオ
ードのアノード同士が接続され、双方向に電流を流し得
る第1及び第2のスイッチング素子の直列回路と、双方
向に電流を流し得る第3及び第4のスイッチング素子の
直列回路とが直流電源となるコンデンサの両端に互いに
並列に接続されるとともに、第2のスイッチング素子に
第1及び第2のダイオードの直列回路が並列に接続さ
れ、第4のスイッチング素子に第3及び第4のダイオー
ドの直列回路が並列に接続されてなり、第1及び第4の
スイッチング素子又は第2及び第3のスイッチング素子
を同時にオンしてコンデンサから負荷回路に電力を供給
するとともにインダクタにエネルギを蓄積する第1の期
間と、第2又は第4のスイッチング素子をオンしてイン
ダクタに蓄積されたエネルギを負荷回路に供給するとと
もに交流電源から入力電流を取り込む第2の期間と、第
1乃至第4のスイッチング素子を何れもオンせずにイン
ダクタに蓄積されたエネルギを負荷回路に供給するとと
もに交流電源を経てコンデンサを充電する第3の期間と
を時系列で変化させるように第1乃至第4のスイッチン
グ素子をスイッチング制御する制御手段を備えた電源装
置において、制御手段は、交流電源の電圧振幅に反比例
するように第1の期間を時間的に変化させることを特徴
とし、交流電源電圧のリップルを打ち消して負荷電流の
波形を矩形波とすることができる。
【0022】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、制御手段は、コンデンサの両端電圧に応じて第1の
期間の最小値を変化させることを特徴とする。
【0023】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、制御手段は、第2の期間を一定値に固定したことを
特徴とする。
【0024】請求項8の発明は、請求項5の発明におい
て、制御手段は、交流電源の電圧振幅に反比例するよう
に第2の期間を時間的に変化させることを特徴とし、交
流電源電圧のゼロクロス点における入力電流のレベルを
低減して高調波歪を低減することができる。
【0025】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、制御手段は、第2の期間の最小値をゼロよりも大き
な値としたことを特徴とする。
【0026】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、制御手段は、第2の期間の最小値をゼロとしたこ
とを特徴とし、入力電流を取り込む期間が第3の期間の
みとなるために交流電源電圧のゼロクロス点における入
力電流を減少させて高調波歪をさらに低減することがで
きる。
【0027】請求項11の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、負荷回路に放電灯を含むことを特
徴とする。
【0028】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、負荷回路に高圧放電灯を含むことを特徴とす
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態により詳
細に説明する。但し、以下の各実施形態は図1に示す従
来例と同一の回路構成を有し、且つ基本的な動作も同一
であるから同一部分の説明は省略し、本発明の特徴とな
る動作についてのみ説明する。
【0030】(実施形態1)本実施形態は、3つの期間
T1,T2,T3の動作を数十kHzから数百kHzの
高周波で時系列的に変化させる点においては従来例と同
一であるが、期間T1を一定値に固定し、期間T2を交
流電源ACの電源電圧Vsの振幅に正比例するように時
間的に変化させる点に特徴がある。
【0031】すなわち、図2及び図3に示すように電源
電圧Vsのゼロクロス点で期間T2が最小値(>0)と
なり、電源電圧Vsのピーク値付近で期間T2が最大値
となるように図示しない制御回路でスイッチング素子Q
1〜Q4をスイッチング制御するものである。
【0032】而して、電源電圧Vsのゼロクロス点にお
ける期間T2を短くすることによって入力電流Iinの取
り込みを低減するとともに、電源電圧Vsのピーク値付
近における期間T2を長くすることによって入力電流I
inの取り込みの減少を補うことが可能であり、図3に示
すように入力電流Iinの波形を正弦波に近づけることが
できる。その結果、従来例に比較して入力電流Iinの高
調波歪を低減し、インダクタL1の発熱量を低減するこ
とができる。
【0033】ところで、図4及び図5に示すように電源
電圧Vsのゼロクロス点における期間T2の最小値をゼ
ロとすれば、電源電圧Vsのゼロクロス点における期間
T2の値がゼロであるので、入力電流Iinを取り込む期
間が期間T3のみとなるため、電源電圧Vsのゼロクロ
ス点における入力電流Iinを減少させて高調波歪をさら
に低減することができる。
【0034】(実施形態2)実施形態1では期間T1を
一定値に固定し、期間T2を交流電源ACの電源電圧V
sの振幅に正比例するように時間的に変化させていた
が、本実施形態は、期間T2を交流電源ACの電源電圧
Vsの振幅に正比例するように時間的に変化させると同
時に、期間T1も交流電源ACの電源電圧Vsの振幅に
反比例するように時間的に変化させる点に特徴がある。
【0035】すなわち、図6及び図7に示すように電源
電圧Vsのゼロクロス点で期間T1が最大値、期間T2
が最小値(>0)となり、電源電圧Vsのピーク値付近
で期間T1が最小値(>0)、期間T2が最大値となる
ように図示しない制御回路でスイッチング素子Q1〜Q
4をスイッチング制御するものである。
【0036】ここで、期間T3にコンデンサC1が充電
され、期間T1にコンデンサC1から放電されるため、
期間T1の長さを調整することでコンデンサC1の両端
電圧Vdcを調整できる。よって、上述のように期間T1
を期間T2と反対向き(電源電圧Vsの振幅に反比例す
る向き)に変化させれば、電源電圧Vsのピーク値付近
における負荷電流ILaを抑制し、図7に示すように負荷
電流ILaの波形を、全ての時間で実効電流が略一定とな
る矩形波とすることができ、負荷である高圧放電灯La
のちらつきを低減することができる。
【0037】なお、図8及び図9に示すように電源電圧
Vsのゼロクロス点における期間T2の最小値をゼロと
して入力電流Iinを取り込む期間を期間T3のみとすれ
ば、電源電圧Vsのゼロクロス点における入力電流Iin
を減少させて高調波歪をさらに低減することができる。
【0038】(実施形態3)実施形態1では期間T1を
一定値に固定し、期間T2を交流電源ACの電源電圧V
sの振幅に正比例するように時間的に変化させていた
が、本実施形態は、期間T2を一定値に固定し、期間T
1を交流電源ACの電源電圧Vsの振幅に反比例するよ
うに時間的に変化させる点に特徴がある。
【0039】すなわち、図10及び図11に示すように
電源電圧Vsのゼロクロス点で期間T1が最大値とな
り、電源電圧Vsのピーク値付近で期間T1が最小値
(>0)となるように図示しない制御回路でスイッチン
グ素子Q1〜Q4をスイッチング制御するものである。
【0040】而して、電源電圧Vsのピーク値付近で最
小値となり且つ電源電圧Vsの振幅に反比例するように
期間T1を時間的に変化させているため、図11に示す
ように電源電圧Vsのリップルを打ち消して負荷電流I
Laの波形を矩形波とすることができ、負荷である高圧放
電灯Laのちらつきを低減することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明は、第1のダイオードの
アノード及び第2のダイオードのカソードが交流電源の
一方の出力端に接続され、第3のダイオードのアノード
及び第4のダイオードのカソードが交流電源の他方の出
力端に接続され、第1及び第3のダイオードのカソード
同士がインダクタ及び負荷回路を介して接続されるとと
もに、第2及び第4のダイオードのアノード同士が接続
され、双方向に電流を流し得る第1及び第2のスイッチ
ング素子の直列回路と、双方向に電流を流し得る第3及
び第4のスイッチング素子の直列回路とが直流電源とな
るコンデンサの両端に互いに並列に接続されるととも
に、第2のスイッチング素子に第1及び第2のダイオー
ドの直列回路が並列に接続され、第4のスイッチング素
子に第3及び第4のダイオードの直列回路が並列に接続
されてなり、第1及び第4のスイッチング素子又は第2
及び第3のスイッチング素子を同時にオンしてコンデン
サから負荷回路に電力を供給するとともにインダクタに
エネルギを蓄積する第1の期間と、第2又は第4のスイ
ッチング素子をオンしてインダクタに蓄積されたエネル
ギを負荷回路に供給するとともに交流電源から入力電流
を取り込む第2の期間と、第1乃至第4のスイッチング
素子を何れもオンせずにインダクタに蓄積されたエネル
ギを負荷回路に供給するとともに交流電源を経てコンデ
ンサを充電する第3の期間とを時系列で変化させるよう
に第1乃至第4のスイッチング素子をスイッチング制御
する制御手段を備えた電源装置において、制御手段は、
交流電源の電圧振幅に正比例するように第2の期間を時
間的に変化させるので、交流電源電圧のゼロクロス点に
おける第2の期間を短くすることにより、当該ゼロクロ
ス点における入力電流のレベルを低減して高調波歪を低
減することができるという効果がある。
【0042】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、制御手段は、第2の期間の最小値をゼロとしたの
で、入力電流を取り込む期間が第3の期間のみとなるた
めに交流電源電圧のゼロクロス点における入力電流を減
少させて高調波歪をさらに低減することができるという
効果がある。
【0043】請求項5の発明は、第1のダイオードのア
ノード及び第2のダイオードのカソードが交流電源の一
方の出力端に接続され、第3のダイオードのアノード及
び第4のダイオードのカソードが交流電源の他方の出力
端に接続され、第1及び第3のダイオードのカソード同
士がインダクタ及び負荷回路を介して接続されるととも
に、第2及び第4のダイオードのアノード同士が接続さ
れ、双方向に電流を流し得る第1及び第2のスイッチン
グ素子の直列回路と、双方向に電流を流し得る第3及び
第4のスイッチング素子の直列回路とが直流電源となる
コンデンサの両端に互いに並列に接続されるとともに、
第2のスイッチング素子に第1及び第2のダイオードの
直列回路が並列に接続され、第4のスイッチング素子に
第3及び第4のダイオードの直列回路が並列に接続され
てなり、第1及び第4のスイッチング素子又は第2及び
第3のスイッチング素子を同時にオンしてコンデンサか
ら負荷回路に電力を供給するとともにインダクタにエネ
ルギを蓄積する第1の期間と、第2又は第4のスイッチ
ング素子をオンしてインダクタに蓄積されたエネルギを
負荷回路に供給するとともに交流電源から入力電流を取
り込む第2の期間と、第1乃至第4のスイッチング素子
を何れもオンせずにインダクタに蓄積されたエネルギを
負荷回路に供給するとともに交流電源を経てコンデンサ
を充電する第3の期間とを時系列で変化させるように第
1乃至第4のスイッチング素子をスイッチング制御する
制御手段を備えた電源装置において、制御手段は、交流
電源の電圧振幅に反比例するように第1の期間を時間的
に変化させるので、交流電源電圧のリップルを打ち消し
て負荷電流の波形を矩形波とすることができるという効
果がある。
【0044】請求項8の発明は、請求項5の発明におい
て、制御手段は、交流電源の電圧振幅に反比例するよう
に第2の期間を時間的に変化させるので、交流電源電圧
のゼロクロス点における入力電流のレベルを低減して高
調波歪を低減することができるという効果がある。
【0045】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、制御手段は、第2の期間の最小値をゼロとしたの
で、入力電流を取り込む期間が第3の期間のみとなるた
めに交流電源電圧のゼロクロス点における入力電流を減
少させて高調波歪をさらに低減することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態の概略回路構成図である。
【図2】実施形態1の動作説明用のタイミングチャート
である。
【図3】同上の動作説明用の波形図である。
【図4】同上の動作説明用のタイミングチャートであ
る。
【図5】同上の動作説明用の波形図である。
【図6】実施形態2の動作説明用のタイミングチャート
である。
【図7】同上の動作説明用の波形図である。
【図8】同上の動作説明用のタイミングチャートであ
る。
【図9】同上の動作説明用の波形図である。
【図10】実施形態3の動作説明用のタイミングチャー
トである。
【図11】同上の動作説明用の波形図である。
【図12】従来例の動作説明用のタイミングチャートで
ある。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】同上の動作説明用の波形図である。
【符号の説明】
AC 交流電源 Q1〜Q4 スイッチング素子 D1〜D4 ダイオード C1 コンデンサ L1 インダクタ La 放電灯
フロントページの続き (72)発明者 岩堀 裕 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA11 AC11 BA03 BB04 BC01 CA14 CA16 GA02 GB18 5H007 AA08 BB03 CA02 CB05 DC05 EA08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のダイオードのアノード及び第2の
    ダイオードのカソードが交流電源の一方の出力端に接続
    され、第3のダイオードのアノード及び第4のダイオー
    ドのカソードが交流電源の他方の出力端に接続され、第
    1及び第3のダイオードのカソード同士がインダクタ及
    び負荷回路を介して接続されるとともに、第2及び第4
    のダイオードのアノード同士が接続され、双方向に電流
    を流し得る第1及び第2のスイッチング素子の直列回路
    と、双方向に電流を流し得る第3及び第4のスイッチン
    グ素子の直列回路とが直流電源となるコンデンサの両端
    に互いに並列に接続されるとともに、第2のスイッチン
    グ素子に第1及び第2のダイオードの直列回路が並列に
    接続され、第4のスイッチング素子に第3及び第4のダ
    イオードの直列回路が並列に接続されてなり、第1及び
    第4のスイッチング素子又は第2及び第3のスイッチン
    グ素子を同時にオンしてコンデンサから負荷回路に電力
    を供給するとともにインダクタにエネルギを蓄積する第
    1の期間と、第2又は第4のスイッチング素子をオンし
    てインダクタに蓄積されたエネルギを負荷回路に供給す
    るとともに交流電源から入力電流を取り込む第2の期間
    と、第1乃至第4のスイッチング素子を何れもオンせず
    にインダクタに蓄積されたエネルギを負荷回路に供給す
    るとともに交流電源を経てコンデンサを充電する第3の
    期間とを時系列で変化させるように第1乃至第4のスイ
    ッチング素子をスイッチング制御する制御手段を備えた
    電源装置において、制御手段は、交流電源の電圧振幅に
    正比例するように第2の期間を時間的に変化させること
    を特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、第1の期間を一定値に固定
    したことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、第2の期間の最小値をゼロ
    よりも大きな値としたことを特徴とする請求項2記載の
    電源装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、第2の期間の最小値をゼロ
    としたことを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 第1のダイオードのアノード及び第2の
    ダイオードのカソードが交流電源の一方の出力端に接続
    され、第3のダイオードのアノード及び第4のダイオー
    ドのカソードが交流電源の他方の出力端に接続され、第
    1及び第3のダイオードのカソード同士がインダクタ及
    び負荷回路を介して接続されるとともに、第2及び第4
    のダイオードのアノード同士が接続され、双方向に電流
    を流し得る第1及び第2のスイッチング素子の直列回路
    と、双方向に電流を流し得る第3及び第4のスイッチン
    グ素子の直列回路とが直流電源となるコンデンサの両端
    に互いに並列に接続されるとともに、第2のスイッチン
    グ素子に第1及び第2のダイオードの直列回路が並列に
    接続され、第4のスイッチング素子に第3及び第4のダ
    イオードの直列回路が並列に接続されてなり、第1及び
    第4のスイッチング素子又は第2及び第3のスイッチン
    グ素子を同時にオンしてコンデンサから負荷回路に電力
    を供給するとともにインダクタにエネルギを蓄積する第
    1の期間と、第2又は第4のスイッチング素子をオンし
    てインダクタに蓄積されたエネルギを負荷回路に供給す
    るとともに交流電源から入力電流を取り込む第2の期間
    と、第1乃至第4のスイッチング素子を何れもオンせず
    にインダクタに蓄積されたエネルギを負荷回路に供給す
    るとともに交流電源を経てコンデンサを充電する第3の
    期間とを時系列で変化させるように第1乃至第4のスイ
    ッチング素子をスイッチング制御する制御手段を備えた
    電源装置において、制御手段は、交流電源の電圧振幅に
    反比例するように第1の期間を時間的に変化させること
    を特徴とする電源装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、コンデンサの両端電圧に応
    じて第1の期間の最小値を変化させることを特徴とする
    請求項5記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は、第2の期間を一定値に固定
    したことを特徴とする請求項5記載の電源装置。
  8. 【請求項8】 制御手段は、交流電源の電圧振幅に反比
    例するように第2の期間を時間的に変化させることを特
    徴とする請求項5記載の電源装置。
  9. 【請求項9】 制御手段は、第2の期間の最小値をゼロ
    よりも大きな値としたことを特徴とする請求項8記載の
    電源装置。
  10. 【請求項10】 制御手段は、第2の期間の最小値をゼ
    ロとしたことを特徴とする請求項8記載の電源装置。
  11. 【請求項11】 負荷回路に放電灯を含むことを特徴と
    する請求項1〜10の何れかに記載の電源装置。
  12. 【請求項12】 負荷回路に高圧放電灯を含むことを特
    徴とする請求項11記載の電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007149345A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Osram-Melco Ltd 高圧放電灯点灯装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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