JP2000100586A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2000100586A
JP2000100586A JP27215398A JP27215398A JP2000100586A JP 2000100586 A JP2000100586 A JP 2000100586A JP 27215398 A JP27215398 A JP 27215398A JP 27215398 A JP27215398 A JP 27215398A JP 2000100586 A JP2000100586 A JP 2000100586A
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Japan
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capacitor
circuit
inductor
switching elements
power supply
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JP27215398A
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Hiroo Kawaminami
博生 川南
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チョッパー装置とインバータ装置とでスイッチ
ング素子を兼用した矩形波点灯装置において、平滑用コ
ンデンサの異常昇圧を抑制し、且つ放電灯を確実に始動
できるようにする。 【解決手段】交流電源を整流する第1のスイッチング手
段と、第1のスイッチング手段の出力を、交流電源の極
性に同期して極性が反転する矩形波出力に変換する第2
のスイッチング手段と、矩形波電力を供給される負荷回
路とからなり、第1のスイッチング手段と第2のスイッ
チング手段とで少なくとも2個のスイッチング素子を共
用したインバータ装置を用いた放電灯点灯装置におい
て、負荷回路の無負荷時にLC直列回路の共振作用を利
用して放電灯始動用の高電圧の発生を行うときに、交流
電源の極性に同期して交互にオン・オフさせるスイッチ
ング素子Q5,Q6を平滑用コンデンサC1の両端と交
流電源Vsの一端の間にそれぞれ備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はHIDランプ等の始
動時に高圧パルスを印加する必要のある高圧放電灯を点
灯するための放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(従来例1)図7は従来例1(特開平2
−282809号公報参照)の回路図である。以下、そ
の回路構成について説明する。トランジスタQ1,Q2
はバイポーラ型のトランジスタよりなる。トランジスタ
Q1のエミッタは、トランジスタQ2のコレクタに接続
されている。トランジスタQ1,Q2のコレクタ及びエ
ミッタには、ダイオードD1,D2のカソード及びアノ
ードが夫々接続されている。トランジスタQ1のコレク
タにはダイオードD5のカソードが接続され、ダイオー
ドD5のアノードはダイオードD6のカソードに接続さ
れ、ダイオードD6のアノードはトランジスタQ2のエ
ミッタに接続されている。トランジスタQ1のコレクタ
には、コンデンサC3の一端が接続され、コンデンサC
3の他端はコンデンサC4の一端に接続され、コンデン
サC4の他端はトランジスタQ2のエミッタに接続され
ている。トランジスタQ1,Q2の接続点とコンデンサ
C3,C4の接続点の間には、負荷回路Rが接続されて
いる。負荷回路Rとしては、例えば、図11に示す放電
灯点灯回路などが接続される。トランジスタQ1,Q2
の接続点は交流電源Vsの一端に接続されている。交流
電源Vsの他端は、インダクタLf,L1を介して、ダ
イオードD5,D6の接続点に接続されている。インダ
クタLf,L1の接続点と交流電源Vsの一端との間に
は、コンデンサCfが接続されている。インダクタLf
とコンデンサCfはACフィルタを構成している。
【0003】図8は本従来例の動作波形図である。同図
に示すように、交流電源Vsが正の半サイクルのときに
は、トランジスタQ1が高周波的にオン・オフ駆動さ
れ、トランジスタQ2はオフ状態とされる。また、交流
電源Vsか負の半サイクルのときには、トランジスタQ
2が高周波的にオン・オフ駆動され、トランジスタQ1
はオフ状態とされる。以下、本回路の動作について詳述
する。
【0004】まず、交流電源Vsが正の半サイクルのと
きに、トランジスタQ1がオンすると、インダクタL
1、ダイオードD5、トランジスタQ1を通る経路で交
流電源VsからインダクタL1に電流が流れ、その電流
値は入力交流電圧Vinの瞬時値に比例した傾きで増加
していく。このとき、コンデンサC3からトランジスタ
Q1を介して負荷回路Rに電流が流れる。次に、トラン
ジスタQ1がオフすると、インダクタL1、ダイオード
D5、コンデンサC3、負荷回路R、交流電源Vsを通
る経路、並びに、インダクタL1、ダイオードD5、コ
ンデンサC3,C4、ダイオードD2、交流電源Vsを
通る経路で、インダクタL1のエネルギーが放出され、
コンデンサC3及びC4が充電される。このように、交
流電源Vsが正の半サイクルでは、トランジスタQ1が
チョッパー用のスイッチング素子と負荷電流供給用のス
イッチング素子を兼ねるものであり、トランジスタQ2
は休止している。
【0005】次に、交流電源Vsが負の半サイクルのと
きに、トランジスタQ2がオンすると、交流電源Vs、
トランジスタQ2、ダイオードD6、インダクタL1、
インダクタLfを通る経路で電流が流れ、その電流値は
入力交流電圧Vinの瞬時値に比例した傾きで増加して
行く。このとき、コンデンサC4から負荷回路R、トラ
ンジスタQ2を通る経路で負荷回路Rに電流が流れる。
次に、トランジスタQ2がオフすると、交流電源Vs、
負荷回路R、コンデンサC4、ダイオードD6、インダ
クタL1を通る経路、並びに、交流電源Vs、ダイオー
ドD1、コンデンサC3,C4、ダイオードD6、イン
ダクタL1を通る経路で、インダクタL1のエネルギー
が放出され、コンデンサC3及びC4を充電する。この
ように、交流電源Vsが負の半サイクルでは、トランジ
スタQ2がチョッパー用のスイッチング素子と負荷電流
供給用のスイッチング素子の働きを兼ねるものであり、
トランジスタQ1は休止している。
【0006】したがって、本回路にあっては、負荷電流
供給用のスイッチング素子がチョッパー用のスイッチン
グ素子を兼ね、且つ少ない素子数で構成されており、電
力損失が少なく、回路構成も簡単になるという利点があ
る。また、本回路にあっては、交流電源Vsの半サイク
ル毎に各トランジスタQ1,Q2が交互にチョッパー用
及び負荷電流供給用のスイッチング素子として働くの
で、スイッチング素子1個当たりのストレスが軽減され
るという利点があり、またスイッチング素子(トランジ
スタQ1,Q2)の電力損失のバランスが取れているの
で、例えば放熱構造は同じで良い。さらに、スイッチン
グ素子(トランジスタQ1,Q2)はチョッパー用及び
負荷電流供給用のスイッチング素子として動作している
から、別個にチョッパー駆動回路を設ける必要がなく、
また駆動回路の構成も簡単化される。なお、交流電源V
sとインダクタL1の間に、インダクタLfとコンデン
サCfよりなるACフィルタを挿入して入力電流Iin
を連続的にすることにより、入力電流歪率を低減するこ
とができ、また、入力電流Iinを入力電圧Vinと同
相の正弦波にできるので、入力力率はほぼ1となること
は言うまでもない。なお、本回路において、トランジス
タQ1,Q2としてMOSFETを使用すれば、ダイオ
ードD1,D2はMOSFETの寄生ダイオードで代用
できるので、使用素子数が減り、回路構成を更に簡単化
できるものである。
【0007】(従来例2)図9は従来例2の回路図であ
る。本従来例は、負荷回路Rとして図11に示す構成の
放電灯点灯回路を用いたこと以外は、図7の従来例と同
様である。本従来例にあっては、負荷回路Rにインダク
タL2が含まれているので、トランジスタQ1,Q2が
オフしたときにも負荷回路Rには電流が流れる。すなわ
ち、トランジスタQ1がオフしたときには、インダクタ
L2から、コンデンサC2と放電灯Laの並列回路、コ
ンデンサC4、ダイオードD2を介してインダクタL2
に戻る経路で電流が流れ、トランジスタQ2がオフした
ときには、インダクタL2から、ダイオードD1、コン
デンサC3、コンデンサC2と放電灯Laの並列回路を
介してインダクタL2に戻る経路で電流が流れる。その
他の動作については、図7の従来例と同様である。
【0008】トランジスタQ1,Q2のスイッチング周
波数は、例えば数十KHz程度であり、負荷回路Rに供
給される高周波成分は、大部分が放電灯Laに並列接続
された平滑用のコンデンサC2にバイパスされる。した
がって、放電灯Laには直流成分のみが流れるものであ
り、ランプ電流ILaは図10に示すように、高周波成
分の少ない矩形波電流となる。また、その極性は商用交
流電圧Vsに同期して反転するので、放電灯Laとして
高圧放電灯を使用しても、音響的共鳴現象に起因するア
ークの不安定を生じることはなく、光出力のちらつきや
立ち消えを防止することができるものである。
【0009】(従来例3)図12は従来例3の回路図で
ある。本従来例にあっては、図7に示すハーフブリッジ
回路において、コンデンサC3,C4をトランジスタQ
3,Q4で置き換えて、フルブリッジ回路としたもので
ある。各トランジスタQ3,Q4には、それぞれダイオ
ードD3,D4が逆並列接続されている。トランジスタ
Q3,Q4の直列回路には、平滑用のコンデンサC1が
並列接続されている。なお、負荷回路Rとしてはインダ
クタと抵抗を含む誘導性負荷を用いている。その他の回
路構成は図7に示す従来例1と同様である。
【0010】図13は従来例3の動作波形図である。同
図に示すように、トランジスタQ1がオン・オフ動作を
行う期間T1では、トランジスタQ2,Q3がオフとな
り、トランジスタQ4はオンとなる。また、トランジス
タQ2がオン・オフ動作を行う期間T2では、トランジ
スタQ1,Q4はオフとなり、トランジスタQ3はオン
となる。
【0011】以下、本回路の動作について説明する。ま
ず、期間T1において、トランジスタQ1がオンする
と、インダクタL1、ダイオードD5、トランジスタQ
1を介して交流電源Vsから電流が流れ、インダクタL
1にエネルギーが蓄積される。このとき、コンデンサC
1からトランジスタQ1、負荷回路R、トランジスタQ
4を介して負荷回路Rに電流が供給される。これにより
負荷回路Rのインダクタにはエネルギーが蓄積される。
次に、トランジスタQ1がオフされると、インダクタL
1の蓄積エネルギーにより、インダクタL1からダイオ
ードD5、コンデンサC1、ダイオードD2、交流電源
Vsを介してインダクタL1に戻る経路で電流が流れ
る。このとき、負荷回路Rのインダクタの蓄積エネルギ
ーにより、負荷回路RからトランジスタQ4、ダイオー
ドD2を介して負荷回路Rに戻る経路で電流が流れる。
これにより、期間T1では負荷回路Rに正極性の直流電
圧が印加されることになる。
【0012】次に、期間T2において、トランジスタQ
2がオンすると、トランジスタQ2、ダイオードD6、
インダクタL1を介して交流電源Vsから電流が流れ、
インダクタL1にエネルギーが蓄積される。このとき、
コンデンサC1からトランジスタQ3、負荷回路R、ト
ランジスタQ2を介して負荷回路Rに電流が供給され
る。これにより負荷回路Rのインダクタにはエネルギー
が蓄積される。次に、トランジスタQ2がオフされる
と、インダクタL1の蓄積エネルギーにより、インダク
タL1から交流電源Vs、ダイオードD1、コンデンサ
C1、ダイオードD6を介してインダクタL1に戻る経
路で電流が流れる。このとき、負荷回路Rのインダクタ
の蓄積エネルギーにより、負荷回路RからダイオードD
1、トランジスタQ3を介して負荷回路Rに戻る経路で
電流が流れる。これにより、期間T2では負荷回路Rに
負極性の直流電圧が印加されることになる。
【0013】本従来例においては、負荷回路Rにコンデ
ンサC1の充電電圧が印加されるので、従来例1,2に
比べると、約2倍の直流電圧を負荷回路Rに印加するこ
とができ、負荷回路Rに高い電圧を必要とする場合に特
に有効である。
【0014】なお、図13の動作波形図では、トランジ
スタQ3,Q4は高周波的にスイッチングされず、交流
電源Vsの入力電圧Vinに同期して交互にオン・オフ
されているが、トランジスタQ4,Q3がそれぞれトラ
ンジスタQ1,Q2と同じオン・オフ動作を行うように
しても構わない。この場合、トランジスタQ1,Q4が
オフしたとき、負荷回路Rのインダクタの蓄積エネルギ
ーによる電流は、ダイオードD2,D3を介してコンデ
ンサC1に流れることになり、トランジスタQ2,Q3
がオフしたときに、負荷回路Rのインダクタの蓄積エネ
ルギーによる電流は、ダイオードD1,D4を介してコ
ンデンサC1に流れることになる。
【0015】また、トランジスタQ1,Q2は期間T
1,T2において共に交互にオン・オフし、トランジス
タQ3,Q4のみが図13に示すように、交流電源Vs
の入力電圧Vinに同期して交互にオン・オフするよう
に構成しても良い。
【0016】(従来例4)図14は、負荷回路として高
圧放電灯を使用した場合の回路図である。負荷として高
圧放電灯を使用した場合、放電灯に高圧パルスを印加し
始動させる動作期間が必要となる。図15は、図14の
従来例回路において、LC直列回路の共振作用を利用し
て、高圧パルスを発生させたときの動作波形である。以
下、放電灯に高圧パルスを印加する動作について説明す
る。
【0017】まず、交流電源Vsが正の半サイクルのと
きに、スイッチング素子Q1、Q4が共にONすると、
インダクタL1、ダイオードD5、スイッチング素子Q
1を通る経路で交流電源VsからインダクタL1に電流
が流れ、その電流値は入力交流電圧の瞬時値に比例した
傾きで増加していく。この期間において、交流電源Vs
よりインダクタL1にエネルギーが蓄積される。同時
に、スイッチング素子Q1、インダクタL2、コンデン
サC2、スイッチング素子Q4を通る経路でコンデンサ
C1からLC直列回路に電流が流れる。次に、スイッチ
ング素子Q1、Q4がOFFし、スイッチング素子Q
2、Q3が共にONすると、インダクタL1、ダイオー
ドD5、コンデンサC1、ダイオードD2、交流電源V
sを通る経路で電流が流れ、インダクタL1の蓄積エネ
ルギーがコンデンサC1に充電される。同時に、スイッ
チング素子Q3、コンデンサC2、インダクタL2、ス
イッチング素子Q2を通る経路でコンデンサC1からL
C直列回路に電流が流れる。
【0018】また、交流電源Vsが負の半サイクルのと
きに、スイッチング素子Q2、Q3が共にONすると、
スイッチング素子Q2、ダイオードD6、インダクタL
1を通る経路で交流電源VsからインダクタL1に電流
が流れ、その電流値は入力交流電圧の瞬時値に比例した
傾きで増加していく。この期間において、交流電源Vs
よりインダクタL1にエネルギーが蓄積される。同時
に、スイッチング素子Q3、コンデンサC2、インダク
タL2、スイッチング素子Q2を通る経路でコンデンサ
C1からLC直列回路に電流が流れる。次に、スイッチ
ング素子Q2、Q3がOFFし、スイッチング素子Q
1、Q4が共にONすると、交流電源Vs、ダイオード
D1、コンデンサC1、ダイオードD6を通る経路で電
流が流れ、インダクタL1の蓄積エネルギーがコンデン
サC1に充電される。同時に、スイッチング素子Q1、
インダクタL2、コンデンサC2、スイッチング素子Q
4を通る経路でコンデンサC1からLC直列回路に電流
が流れる。
【0019】以下、同じ過程を繰り返し、インダクタL
2とコンデンサC2よりなるLC直列回路には高周波電
流が流れる。スイッチング素子Q1、Q4及びスイッチ
ング素子Q2、Q3をLC直列回路の共振周波数の近く
でスイッチングさせることで、コンデンサC2の両端電
圧は共振作用により増大し、高圧パルスを発生する。放
電灯はLC直列回路の共振作用による高圧パルスにより
始動する。
【0020】しかし、この従来例では高圧パルスを発生
している期間、交流電源VsよりインダクタL1に蓄積
されるエネルギーが、コンデンサC1に常に充電される
ことになる。よって、コンデンサC1の電圧Vc1は図
15に示すように異常昇圧を引き起こし、最終的にはコ
ンデンサC1が破損する恐れがある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、交流電
源を整流する第1のスイッチング手段と、第1のスイッ
チング手段の出力を、交流電源の極性に同期して極性が
反転する矩形波出力に変換する第2のスイッチング手段
と、矩形波電力を供給される負荷回路とからなり、第1
のスイッチング手段と第2のスイッチング手段とで少な
くとも2個のスイッチング素子を共用したインバータ装
置において、LC直列回路の共振作用を利用して放電灯
を始動させるための高電圧の発生を行うと、平滑用コン
デンサが異常昇圧を引き起こす問題があった。
【0022】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、平滑用コンデンサ
の異常昇圧を抑制し、且つ放電灯を確実に始動できる放
電灯点灯装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1に示すように、逆方向通
電要素D1,D2を備える第1及び第2のスイッチング
素子Q1,Q2を順方向が一致するように直列接続した
回路と、逆方向通電要素D3,D4を備える第3及び第
4のスイッチング素子Q3,Q4を順方向が一致するよ
うに直列接続した回路と、第5及び第6のスイッチング
素子Q5,Q6を直列接続した回路とを、各回路の順方
向が第1のコンデンサC1の放電方向と一致するように
第1のコンデンサC1と並列に接続し、2つの整流素子
D5,D6を順方向が一致するように直列接続した回路
を各整流素子D5,D6の順方向が第1のコンデンサC
1の充電方向と一致するように第1のコンデンサC1と
並列に接続し、前記2つの整流素子D5,D6の接続点
と第5及び第6のスイッチング素子Q5,Q6の接続点
との間に、第1のインダクタL1を接続し、第5及び第
6のスイッチング素子Q5,Q6の接続点と第1及び第
2のスイッチング素子Q1,Q2の接続点との間に、交
流電源Vsを接続し、第1及び第2のスイッチング素子
Q1,Q2の接続点と第3及び第4のスイッチング素子
Q3,Q4の接続点との間に、放電灯Laと第2のコン
デンサC2が並列接続された負荷回路と第2のインダク
タL2とを直列接続した回路を接続した電力変換回路に
おいて、前記負荷回路の無負荷時に、第1及び第2のス
イッチング素子Q1,Q2を共にOFFさせて、第5及
び第6のスイッチング素子Q5,Q6を前記交流電源V
sの極性に同期して交互にオン・オフさせる制御手段を
備えるものである。
【0024】本発明によれば、交流電源Vsと第1のコ
ンデンサC1の間の経路には、第2のコンデンサC2が
接続されており、負荷回路の無負荷時は、第2のコンデ
ンサC2が、交流電源Vsから第1のコンデンサC1に
エネルギーが流入するのを制限するため、第1のコンデ
ンサC1の異常昇圧を抑制できる。また、平滑コンデン
サC1を直流電源と見なすと、第3及び第4のスイッチ
ング素子Q3,Q4、第2のインダクタL2、第2のコ
ンデンサC2、交流電源Vsからなる略ハーフブリッジ
のインバータが構成される。交流電源Vsは一般的なハ
ーフブリッジインバータのカップリングコンデンサに代
わるものとできる。そのため、第2のインダクタL2及
び第2のコンデンサC2で構成されるLC直列回路の共
振作用を利用して、高圧パルスを発生することができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は本発明の実施
例1の回路図である。負荷回路の無負荷時において、ス
イッチング素子Q1,Q2は共にOFFさせておく。ま
ず、交流電源Vsが正の半サイクルのとき、スイッチン
グ素子Q1,Q2は共にOFFであり、スイッチング素
子Q5がOFF、スイッチング素子Q6がONで、スイ
ッチング素子Q3,Q4は交互にON・OFF動作を行
う。この動作期間において、図2に示すような、コンデ
ンサC1、スイッチング素子Q3、スイッチング素子Q
4、インダクタL2、コンデンサC2、交流電源Vs、
スイッチング素子Q6から成る略ハーフブリッジのイン
バータが構成され、放電灯Laには高周波電圧が印加さ
れる。次に、交流電源Vsが負の半サイクルのとき、上
記動作期間と同様に、スイッチング素子Q1,Q2は共
にOFFであって、スイッチング素子Q5がON、スイ
ッチング素子Q6がOFFで、スイッチング素子Q3,
Q4は交互にON・OFF動作を行う。この動作期間に
おいても、図3に示すような、コンデンサC1、スイッ
チング素子Q3、スイッチング素子Q4、インダクタL
2、コンデンサC2、交流電源Vs、スイッチング素子
Q5から成る略ハーフブリッジインバータが構成され、
放電灯Laには高周波電圧が印加される。
【0026】図4は本実施例の動作波形図である。図
中、Vinは交流電源Vsの瞬時電圧値、VLCはLC
直列回路の電圧、Vc2はコンデンサC2の電圧であ
る。以下、本実施例の回路動作について詳しく説明す
る。まず、交流電源Vsが正の半サイクルのとき、スイ
ッチング素子Q1,Q2は共にOFF、スイッチング素
子Q5がOFF、スイッチング素子Q6がON、スイッ
チング素子Q3がON、スイッチング素子Q4がOFF
のときには、スイッチング素子Q3、インダクタL2、
コンデンサC2、交流電源Vs、スイッチング素子Q6
を通る経路で、コンデンサC1からLC直列回路に電流
が流れる。次に、スイッチング素子Q1,Q2は共にO
FF、スイッチング素子Q5がOFF、スイッチング素
子Q6がON、スイッチング素子Q3がOFF、スイッ
チング素子Q4がONのときには、コンデンサC2、イ
ンダクタL2、スイッチング素子Q4、スイッチング素
子Q6を通る経路でLC直列回路に電流が流れる。
【0027】また、交流電源Vsが負の半サイクルのと
き、スイッチング素子Q1,Q2は共にOFF、スイッ
チング素子Q5がON、スイッチング素子Q6がOF
F、スイッチング素子Q3がOFF、スイッチング素子
Q4がONのときには、交流電源Vs、コンデンサC
2、インダクタL2、スイッチング素子Q4を通る経路
でコンデンサC1からLC直列回路に電流が流れる。次
に、スイッチング素子Q1,Q2は共にOFF、スイッ
チング素子Q5がON、スイッチング素子Q6がOF
F、スイッチング素子Q3がON、スイッチング素子Q
4がOFFのときには、交流電源Vs、インダクタL
2、コンデンサC2を通る経路でLC直列回路に電流が
流れる。
【0028】以下、同じ過程を繰り返し、インダクタL
2とコンデンサC2よりなるLC直列回路には高周波電
流が流れる。この高周波電流の周波数は、スイッチング
素子Q3,Q4のスイッチング周波数により決まる。従
って、スイッチング周波数をLC直列回路の共振周波数
に近い値に設定すれば、コンデンサC2の両端には共振
作用により高圧パルスが発生し、放電灯に印加される。
また、この共振作用は、LC直列回路において、コンデ
ンサC1からのエネルギー変化量と、交流電源Vsから
のエネルギー変化量の均衡が取れたときが最も効果が上
がる。よって、交流電源Vsの瞬時値に応じて、スイッ
チング素子Q3,Q4のスイッチングのデューティ比を
変化させることで、LC直列回路の共振作用の効果を最
も上げることができる。
【0029】上記動作期間において、スイッチング素子
Q4がONのとき、コンデンサC1、交流電源Vs、コ
ンデンサC2、インダクタL2、スイッチング素子Q4
からなる直列回路が構成される。この経路には、コンデ
ンサC2が接続されており、コンデンサC2の容量は、
平滑用としてのコンデンサC1の容量に比べて十分小さ
く、負荷回路の無負荷時は、コンデンサC2が、交流電
源VsからコンデンサC1にエネルギーが流入するのを
制限するため、コンデンサC1を異常昇圧を抑制するこ
とができる。
【0030】(実施例2)図5は本発明の実施例2の動
作波形図である。本実施例では、交流電源Vsからの入
力電圧Vinの瞬時値が、コンデンサC1の両端電圧V
c1の略1/2の電圧となる期間にのみ、LC直列回路
の共振作用を利用して高圧パルスを発生させる制御を行
う。高圧パルス発生のときの回路動作は、実施例1と同
様である。本実施例において、交流電源Vsからの入力
電圧Vinの瞬時値がコンデンサC1の両端電圧Vc1
の略1/2となる期間は、インダクタL2とコンデンサ
C2からなるLC直列回路において、コンデンサC1か
らのエネルギー変化量と交流電源Vsからのエネルギー
変化量が等しくなる。従って、図6に示すようにスイッ
チング素子Q3、Q4のスイッチングデューティを50
%に固定できるので、スイッチング素子Q3、Q4の制
御が簡単になる。
【0031】
【発明の効果】本発明にあっては、交流電源を整流する
第1のスイッチング手段と、第1のスイッチング手段の
出力を、交流電源の極性に同期して極性が反転する矩形
波出力に変換する第2のスイッチング手段と、矩形波電
力を供給される負荷回路とからなり、第1のスイッチン
グ手段と第2のスイッチング手段とで少なくとも2個の
スイッチング素子を共用したインバータ装置において、
スイッチング素子を2個用いた直列回路を前記インバー
タ装置の第2のスイッチング手段と並列に接続し、交流
電源の極性に同期して交互にオン・オフさせたことによ
り、放電灯の始動に必要な高圧パルスを発生させると同
時に平滑用コンデンサの異常昇圧を抑制する効果があ
る。また、高圧パルスの発生を、交流電源の瞬時値が平
滑用コンデンサの両端電圧の略1/2の期間にのみ行う
ことにより、放電灯点灯装置の制御が簡単になる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】本発明の実施例1の商用電源正極性時の回路図
である。
【図3】本発明の実施例1の商用電源負極性時の回路図
である。
【図4】本発明の実施例1の商用電源1周期の動作説明
図である。
【図5】本発明の実施例2の商用電源1周期の動作説明
図である。
【図6】本発明の実施例2のスイッチング波形を示す動
作波形図である。
【図7】従来例1の回路図である。
【図8】従来例1の動作波形図である。
【図9】従来例2の回路図である。
【図10】従来例2の動作波形図である。
【図11】従来例2の負荷回路の回路図である。
【図12】従来例3の回路図である。
【図13】従来例3の動作波形図である。
【図14】従来例4の回路図である。
【図15】従来例4の動作波形図である。
【符号の説明】
Q1〜Q6 スイッチング素子 D1〜D6 ダイオード L1,L2 インダクタ C1,C2 コンデンサ La 放電灯 Vs 交流電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆方向通電要素を備える第1及び第2
    のスイッチング素子を順方向が一致するように直列接続
    した回路と、逆方向通電要素を備える第3及び第4のス
    イッチング素子を順方向が一致するように直列接続した
    回路と、第5及び第6のスイッチング素子を直列接続し
    た回路とを、各回路の順方向が第1のコンデンサの放電
    方向と一致するように第1のコンデンサと並列に接続
    し、2つの整流素子を順方向が一致するように直列接続
    した回路を各整流素子の順方向が第1のコンデンサの充
    電方向と一致するように第1のコンデンサと並列に接続
    し、前記2つの整流素子の接続点と第5及び第6のスイ
    ッチング素子の接続点との間に、第1のインダクタを接
    続し、第5及び第6のスイッチング素子の接続点と第1
    及び第2のスイッチング素子の接続点との間に、交流電
    源を接続し、第1及び第2のスイッチング素子の接続点
    と第3及び第4のスイッチング素子の接続点との間に、
    放電灯と第2のコンデンサが並列接続された負荷回路と
    第2のインダクタとを直列接続した回路を接続した電力
    変換回路において、前記負荷回路の無負荷時に第5及び
    第6のスイッチング素子を前記交流電源の極性に同期し
    て交互にオン・オフさせる制御手段を備えることを特徴
    とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷回路の無負荷時に、第1及び
    第2のスイッチング素子を共にOFFさせて、第5及び
    第6のスイッチング素子は交流電源の極性に同期して交
    互にON・OFFさせる制御手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷回路の無負荷時に、第2のイ
    ンダクタと第2のコンデンサの共振作用を利用して負荷
    回路に高電圧を印加することを特徴とする請求項1記載
    の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記負荷回路に高電圧を印加する動作
    期間において、第3及び第4のスイッチング素子のスイ
    ッチング周波数を第2のインダクタと第2のコンデンサ
    からなるLC直列回路の共振周波数の近傍に設定したこ
    とを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記負荷回路に高電圧を印加する動作
    期間において、第3及び第4のスイッチング素子のスイ
    ッチングデューティを交流電源の瞬時値に応じて変化さ
    せる制御手段を備えることを特徴とする請求項3記載の
    放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記負荷回路に高電圧を印加する動作
    は、交流電源の瞬時値が第1のコンデンサの両端電圧の
    略1/2の電圧となる期間にのみ行う制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の放
    電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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