JP2000100585A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2000100585A
JP2000100585A JP27215298A JP27215298A JP2000100585A JP 2000100585 A JP2000100585 A JP 2000100585A JP 27215298 A JP27215298 A JP 27215298A JP 27215298 A JP27215298 A JP 27215298A JP 2000100585 A JP2000100585 A JP 2000100585A
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JP
Japan
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capacitor
switching
power supply
switching element
circuit
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JP27215298A
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Hiroo Kawaminami
博生 川南
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放電灯始動回路を複雑化せず、回路内のコンデ
ンサの異常昇圧を抑制し、且つ放電灯を確実に始動でき
る放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】交流電源を整流する第1のスイッチング手
段と、第1のスイッチング手段の出力を、交流電源の極
性に同期して極性が反転する矩形波出力に変換する第2
のスイッチング手段と、矩形波電力を供給される負荷回
路とからなり、第1及び第2のスイッチング手段で2個
以上のスイッチング素子を共用したインバータ装置にお
いて、負荷回路の無負荷時に、第1及び第2のスイッチ
ング手段で構成される電力変換回路に並列接続された平
滑用コンデンサを充電するスイッチング動作を行う第1
の動作期間と、第1の動作期間に平滑用コンデンサに充
電された電荷を放電するスイッチング動作を行う第2の
動作期間とを交互に行う制御手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はHIDランプ等の始
動時に高圧パルスを印加する必要のある高圧放電灯を点
灯するための高圧放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(従来例1)図10は第1の従来例(特
開平2−282809号公報参照)の回路図である。以
下、その回路構成について説明する。トランジスタQ
1,Q2はバイポーラ型のトランジスタよりなる。トラ
ンジスタQ1のエミッタは、トランジスタQ2のコレク
タに接続されている。トランジスタQ1,Q2のコレク
タ及びエミッタには、ダイオードD1,D2のカソード
及びアノードが夫々接続されている。トランジスタQ1
のコレクタにはダイオードD5のカソードが接続され、
ダイオードD5のアノードはダイオードD6のカソード
に接続され、ダイオードD6のアノードはトランジスタ
Q2のエミッタに接続されている。トランジスタQ1の
コレクタには、コンデンサC3の一端が接続され、コン
デンサC3の他端はコンデンサC4の一端に接続され、
コンデンサC4の他端はトランジスタQ2のエミッタに
接続されている。トランジスタQ1,Q2の接続点とコ
ンデンサC3,C4の接続点の間には、負荷回路Rが接
続されている。負荷回路Rとしては、例えば、図14に
示す放電灯点灯回路などが接続される。トランジスタQ
1,Q2の接続点は交流電源Vsの一端に接続されてい
る。交流電源Vsの他端は、インダクタLf,L1を介
して、ダイオードD5,D6の接続点に接続されてい
る。インダクタLf,L1の接続点と交流電源Vsの一
端との間には、コンデンサCfが接続されている。イン
ダクタLfとコンデンサCfはACフィルタを構成して
いる。
【0003】図11は本従来例の動作波形図である。同
図に示すように、交流電源Vsが正の半サイクルのとき
には、トランジスタQ1が高周波的にオン・オフ駆動さ
れ、トランジスタQ2はオフ状態とされる。また、交流
電源Vsが負の半サイクルのときには、トランジスタQ
2が高周波的にオン・オフ駆動され、トランジスタQ1
はオフ状態とされる。以下、本回路の動作について詳述
する。
【0004】まず、交流電源Vsが正の半サイクルのと
きに、トランジスタQ1がオンすると、インダクタL
1、ダイオードD5、トランジスタQ1を通る経路で交
流電源VsからインダクタL1に電流が流れ、その電流
値は入力交流電圧Vinの瞬時値に比例した傾きで増加
していく。このとき、コンデンサC3からトランジスタ
Q1を介して負荷回路Rに電流が流れる。次に、トラン
ジスタQ1がオフすると、インダクタL1、ダイオード
D5、コンデンサC3、負荷回路R、交流電源Vsを通
る経路、並びに、インダクタL1、ダイオードD5、コ
ンデンサC3,C4、ダイオードD2、交流電源Vsを
通る経路で、インダクタL1のエネルギーが放出され、
コンデンサC3及びC4が充電される。このように、交
流電源Vsが正の半サイクルでは、トランジスタQ1が
チョッパー用のスイッチング素子と負荷電流供給用のス
イッチング素子を兼ねるものであり、トランジスタQ2
は休止している。
【0005】次に、交流電源Vsが負の半サイクルのと
きに、トランジスタQ2がオンすると、交流電源Vs、
トランジスタQ2、ダイオードD6、インダクタL1、
インダクタLfを通る経路で電流が流れ、その電流値は
入力交流電圧Vinの瞬時値に比例した傾きで増加して
行く。このとき、コンデンサC4から負荷回路R、トラ
ンジスタQ2を通る経路で負荷回路Rに電流が流れる。
次に、トランジスタQ2がオフすると、交流電源Vs、
負荷回路R、コンデンサC4、ダイオードD6、インダ
クタL1を通る経路、並びに、交流電源Vs、ダイオー
ドD1、コンデンサC3,C4、ダイオードD6、イン
ダクタL1を通る経路で、インダクタL1のエネルギー
が放出され、コンデンサC3及びC4を充電する。この
ように、交流電源Vsが負の半サイクルでは、トランジ
スタQ2がチョッパー用のスイッチング素子と負荷電流
供給用のスイッチング素子の働きを兼ねるものであり、
トランジスタQ1は休止している。
【0006】したがって、本回路にあっては、負荷電流
供給用のスイッチング素子がチョッパー用のスイッチン
グ素子を兼ね、且つ少ない素子数で構成されており、電
力損失が少なく、回路構成も簡単になるという利点があ
る。また、本回路にあっては、交流電源Vsの半サイク
ル毎に各トランジスタQ1,Q2が交互にチョッパー用
及び負荷電流供給用のスイッチング素子として働くの
で、スイッチング素子1個当たりのストレスが軽減され
るという利点があり、またスイッチング素子(トランジ
スタQ1,Q2)の電力損失のバランスが取れているの
で、例えば放熱構造は同じで良い。さらに、スイッチン
グ素子(トランジスタQ1,Q2)はチョッパー用及び
負荷電流供給用のスイッチング素子として動作している
から、別個にチョッパー駆動回路を設ける必要がなく、
また駆動回路の構成も簡単化される。なお、交流電源V
sとインダクタL1の間に、インダクタLfとコンデン
サCfよりなるACフィルタを挿入して入力電流Iin
を連続的にすることにより、入力電流歪率を低減するこ
とができ、また、入力電流Iinを入力電圧Vinと同
相の正弦波にできるので、入力力率はほぼ1となること
は言うまでもない。なお、本回路において、トランジス
タQ1,Q2としてMOSFETを使用すれば、ダイオ
ードD1,D2はMOSFETの寄生ダイオードで代用
できるので、使用素子数が減り、回路構成を更に簡単化
できるものである。
【0007】(従来例2)図12は従来例2の回路図で
ある。本従来例は、負荷回路Rとして図14に示す構成
の放電灯点灯回路を用いたこと以外は、図10の従来例
と同様である。本従来例にあっては、負荷回路Rにイン
ダクタL2が含まれているので、トランジスタQ1,Q
2がオフしたときにも負荷回路Rには電流が流れる。す
なわち、トランジスタQ1がオフしたときには、インダ
クタL2から、コンデンサC2と放電灯Laの並列回
路、コンデンサC4、ダイオードD2を介してインダク
タL2に戻る経路で電流が流れ、トランジスタQ2がオ
フしたときには、インダクタL2から、ダイオードD
1、コンデンサC3、コンデンサC2と放電灯Laの並
列回路を介してインダクタL2に戻る経路で電流が流れ
る。その他の動作については、図10の従来例と同様で
ある。
【0008】トランジスタQ1,Q2のスイッチング周
波数は、例えば数十KHz程度であり、負荷回路Rに供
給される高周波成分は、大部分が放電灯Laに並列接続
された平滑用のコンデンサC2にバイパスされる。した
がって、放電灯Laには直流成分のみが流れるものであ
り、ランプ電流ILaは図13に示すように、高周波成
分の少ない矩形波電流となる。また、その極性は商用交
流電圧Vsに同期して反転するので、放電灯Laとして
高圧放電灯を使用しても、音響的共鳴現象に起因するア
ークの不安定を生じることはなく、光出力のちらつきや
立ち消えを防止することができるものである。
【0009】(従来例3)図15は従来例3の回路図で
ある。本従来例にあっては、図10に示すハーフブリッ
ジ回路において、コンデンサC3,C4をトランジスタ
Q3,Q4で置き換えて、フルブリッジ回路としたもの
である。各トランジスタQ3,Q4には、それぞれダイ
オードD3,D4が逆並列接続されている。トランジス
タQ3,Q4の直列回路には、平滑用のコンデンサC1
が並列接続されている。なお、負荷回路Rとしてはイン
ダクタと抵抗を含む誘導性負荷を用いている。その他の
回路構成は図10に示す従来例1と同様である。
【0010】図16は従来例3の動作波形図である。同
図に示すように、トランジスタQ1がオン・オフ動作を
行う期間T1では、トランジスタQ2,Q3がオフとな
り、トランジスタQ4はオンとなる。また、トランジス
タQ2がオン・オフ動作を行う期間T2では、トランジ
スタQ1,Q4はオフとなり、トランジスタQ3はオン
となる。
【0011】以下、本回路の動作について説明する。ま
ず、期間T1において、トランジスタQ1がオンする
と、インダクタL1、ダイオードD5、トランジスタQ
1を介して交流電源Vsから電流が流れ、インダクタL
1にエネルギーが蓄積される。このとき、コンデンサC
1からトランジスタQ1、負荷回路R、トランジスタQ
4を介して負荷回路Rに電流が供給される。これにより
負荷回路Rのインダクタにはエネルギーが蓄積される。
次に、トランジスタQ1がオフされると、インダクタL
1の蓄積エネルギーにより、インダクタL1からダイオ
ードD5、コンデンサC1、ダイオードD2、交流電源
Vsを介してインダクタL1に戻る経路で電流が流れ
る。このとき、負荷回路Rのインダクタの蓄積エネルギ
ーにより、負荷回路RからトランジスタQ4、ダイオー
ドD2を介して負荷回路Rに戻る経路で電流が流れる。
これにより、期間T1では負荷回路Rに正極性の直流電
圧が印加されることになる。
【0012】次に、期間T2において、トランジスタQ
2がオンすると、トランジスタQ2、ダイオードD6、
インダクタL1を介して交流電源Vsから電流が流れ、
インダクタL1にエネルギーが蓄積される。このとき、
コンデンサC1からトランジスタQ3、負荷回路R、ト
ランジスタQ2を介して負荷回路Rに電流が供給され
る。これにより負荷回路Rのインダクタにはエネルギー
が蓄積される。次に、トランジスタQ2がオフされる
と、インダクタL1の蓄積エネルギーにより、インダク
タL1から交流電源Vs、ダイオードD1、コンデンサ
C1、ダイオードD6を介してインダクタL1に戻る経
路で電流が流れる。このとき、負荷回路Rのインダクタ
の蓄積エネルギーにより、負荷回路RからダイオードD
1、トランジスタQ3を介して負荷回路Rに戻る経路で
電流が流れる。これにより、期間T2では負荷回路Rに
負極性の直流電圧が印加されることになる。
【0013】本従来例においては、負荷回路Rにコンデ
ンサC1の充電電圧が印加されるので、従来例1,2に
比べると、約2倍の直流電圧を負荷回路Rに印加するこ
とができ、負荷回路Rに高い電圧を必要とする場合に特
に有効である。
【0014】なお、図16の動作波形図では、トランジ
スタQ3,Q4は高周波的にスイッチングされず、交流
電源Vsの入力電圧Vinに同期して交互にオン・オフ
されているが、トランジスタQ4,Q3がそれぞれトラ
ンジスタQ1,Q2と同じオン・オフ動作を行うように
しても構わない。この場合、トランジスタQ1,Q4が
オフしたとき、負荷回路Rのインダクタの蓄積エネルギ
ーによる電流は、ダイオードD2,D3を介してコンデ
ンサC1に流れることになり、トランジスタQ2,Q3
がオフしたときに、負荷回路Rのインダクタの蓄積エネ
ルギーによる電流は、ダイオードD1,D4を介してコ
ンデンサC1に流れることになる。
【0015】また、トランジスタQ1,Q2は期間T
1,T2において共に交互にオン・オフし、トランジス
タQ3,Q4のみが図16に示すように、交流電源Vs
の入力電圧Vinに同期して交互にオン・オフするよう
に構成しても良い。
【0016】(従来例4)図17は負荷回路Rとして高
圧放電灯を使用した場合の回路図である。負荷として高
圧放電灯を使用した場合、放電灯に高圧パルスを印加し
始動させる動作期間が必要となる。図18は、図17の
従来例回路において、LC直列回路の共振作用を利用
し、高圧パルスを発生させたときの動作波形図である。
以下、放電灯に高圧パルスを印加する動作について説明
する。
【0017】まず、交流電源Vsが正の半サイクルのと
きに、スイッチング素子Q1、Q4が共にONすると、
インダクタL1、ダイオードD5、スイッチング素子Q
1を通る経路で交流電源VsからインダクタL1に電流
が流れ、その電流値は入力交流電圧の瞬時値に比例した
傾きで増加していく。この期間において、交流電源Vs
よりインダクタL1にエネルギーが蓄積される。同時
に、スイッチング素子Q1、インダクタL2、コンデン
サC2、スイッチング素子Q4を通る経路でコンデンサ
C1からLC直列回路に電流が流れる。次に、スイッチ
ング素子Q1、Q4がOFFし、スイッチング素子Q
2、Q3が共にONすると、インダクタL1、ダイオー
ドD5、コンデンサC1、ダイオードD2、交流電源V
sを通る経路で電流が流れ、インダクタL1の蓄積エネ
ルギーがコンデンサC1に充電される。同時に、スイッ
チング素子Q3、コンデンサC2、インダクタL2、ス
イッチング素子Q2を通る経路でコンデンサC1からL
C直列回路に電流が流れる。
【0018】また、交流電源Vsが負の半サイクルのと
きに、スイッチング素子Q2、Q3が共にONすると、
スイッチング素子Q2、ダイオードD6、インダクタL
1を通る経路で交流電源VsからインダクタL1に電流
が流れ、その電流値は入力交流電圧の瞬時値に比例した
傾きで増加していく。この期間において、交流電源Vs
よりインダクタL1にエネルギーが蓄積される。同時
に、スイッチング素子Q3、コンデンサC2、インダク
タL2、スイッチング素子Q2を通る経路でコンデンサ
C1からLC直列回路に電流が流れる。次に、スイッチ
ング素子Q2、Q3がOFFし、スイッチング素子Q
1、Q4が共にONすると、交流電源Vs、ダイオード
D1、コンデンサC1、ダイオードD6を通る経路で電
流が流れ、インダクタL1の蓄積エネルギーがコンデン
サC1に充電される。同時に、スイッチング素子Q1、
インダクタL2、コンデンサC2、スイッチング素子Q
4を通る経路でコンデンサC1からLC直列回路に電流
が流れる。
【0019】以下、同じ過程を繰り返し、インダクタL
2とコンデンサC2よりなるLC直列回路には高周波電
流が流れる。スイッチング素子Q1、Q4及びスイッチ
ング素子Q2、Q3をLC直列回路の共振周波数の近く
でスイッチングさせることで、コンデンサC2の両端電
圧は共振作用により増大し、高圧パルスを発生する。放
電灯LaはLC直列回路の共振作用による高圧パルスに
より始動する。
【0020】しかし、この従来例では高圧パルスを発生
している期間、交流電源VsよりインダクタL1に蓄積
されるエネルギーが、コンデンサC1に常に充電される
ことになる。よって、コンデンサC1の電圧Vc1は図
18に示すように異常昇圧を引き起こし、最終的にはコ
ンデンサC1が破損する恐れがある。
【0021】(従来例5)そこで、図19に示すように
交流電源Vsの極性反転時の前後のみにおいて、高圧パ
ルスを発生させる方法が考えられる。図20は、この動
作時におけるコンデンサC2の両端電圧Vc2の波形図
である。この場合では、入力交流電圧が低い期間のみL
C直列回路の共振作用により高圧パルスを発生させてい
る。交流電源Vsの極性反転時では入力交流電圧の瞬時
値が小さいため、インダクタL1への蓄積エネルギーが
小さく、結果としてコンデンサC1に充電されるエネル
ギーも小さくなる。コンデンサC1の容量はコンデンサ
C2の容量に比べて十分大きく、極性反転期間に於いて
充電されるエネルギーは小さいのでコンデンサC1を異
常昇圧させることはない。しかし、この方法では、高圧
パルスを発生する期間が短いために、放電灯を確実に始
動できない問題があった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図17に示す従来例の
ように、交流電源を整流する第1のスイッチング手段
と、第1のスイッチング手段の出力を、交流電源の極性
に同期して極性が反転する矩形波出力に変換する第2の
スイッチング手段と、矩形波電力を供給される負荷回路
とからなり、第1のスイッチング手段と第2のスイッチ
ング手段とで少なくとも2個のスイッチング素子を共用
したインバータ装置において、LC共振作用を利用して
放電灯の始動用高電圧の発生を行うと、平滑用コンデン
サが異常昇圧を引き起こす問題があった。また、異常昇
圧を抑えるために交流電源Vsの極性反転時のみで高電
圧の発生を行うと、放電灯が確実に始動しないという問
題があった。
【0023】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、放電灯始動回路を
複雑化せず、回路内のコンデンサの異常昇圧を抑制し、
且つ放電灯を確実に始動できる放電灯点灯装置を提供す
ることにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、交流電源を整流する第1のス
イッチング手段と、第1のスイッチング手段の出力を、
交流電源の極性に同期して極性が反転する矩形波出力に
変換する第2のスイッチング手段と、矩形波電力を供給
される負荷回路とからなり、第1のスイッチング手段と
第2のスイッチング手段とで少なくとも2個のスイッチ
ング素子を共用したインバータ装置において、負荷回路
の無負荷時に、第1、第2のスイッチング手段で構成さ
れる電力変換回路に並列接続された平滑用コンデンサを
充電するスイッチングを行う第1の動作期間と、前記動
作期間に平滑用コンデンサが充電した電荷を放電するス
イッチングを行う第2の動作期間を交互に行う制御手段
を備えることを特徴とするものである。
【0025】本発明にあっては、このように、平滑用コ
ンデンサが交流電源から充電されつつ、高圧パルスを発
生させるスイッチングを行う第1の動作期間と、平滑用
コンデンサを交流電源から切り離して、高圧パルスを発
生させるスイッチングを行う第2の動作期間を交互に行
うようにしたので、平滑用コンデンサを異常昇圧させる
ことなく、LC直列回路の共振作用を利用して高圧パル
スを発生することができる。また、入力電圧瞬時値に関
係せず、任意の期間で放電灯を始動させるために必要な
高電圧を発生させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は本発明の実施
例1の回路図である。図2は本実施例における交流電源
Vsが正の半サイクルのときのスイッチング動作を示す
図である。まず、交流電源Vsが正の半サイクルのと
き、動作期間T1では、スイッチング素子Q3がOF
F、スイッチング素子Q4がONで、スイッチング素子
Q1、Q2が交互にON・OFF動作を行い、放電灯L
aには高周波電圧が印加される。また、コンデンサC1
は、交流電源VsからインダクダL1に蓄積されたエネ
ルギーにより充電される。次に、動作期間T2では、ス
イッチング素子Q1がOFF、スイッチング素子Q2が
ONで、スイッチング素子Q3、Q4が交互にON・O
FF動作を行い、動作期間T1と同様、放電灯Laには
高周波電圧が印加される。また、図3は本実施例におけ
る交流電源Vsが負の半サイクルのときのスイッチング
動作を示す図である。交流電源Vsが負の半サイクルの
とき、動作期間T3では、スイッチング素子Q3がO
N、スイッチング素子Q4がOFFで、スイッチング素
子Q1、Q2が交互にON・OFF動作を行い、放電灯
Laには高周波電圧が印加される。また、コンデンサC
1は交流電源VsからインダクタL1に蓄積されたエネ
ルギーにより充電される。次に、動作期間T4では、ス
イッチング素子Q1がON、スイッチング素子Q2がO
FFで、スイッチング素子Q3、Q4が交互にON・O
FF動作を行い、動作期間T3と同様、放電灯Laには
高周波電圧が印加される。図4は本実施例における交流
電源Vsの1周期分の動作を示している。図中、入力電
圧Vinが正極性の期間Iでは図2の動作期間T1,T
2を繰り返し、入力電圧Vinが負極性の期間IIでは
図3の動作期間T3,T4を繰り返す。
【0027】ここで、本実施例の回路動作について詳し
く説明する。まず、交流電源Vsが正の半サイクルのと
き、動作期間T1において、スイッチング素子Q3がO
FF、スイッチング素子Q4がONで、スイッチング素
子Q1がON、スイッチング素子Q2がOFFのときに
は、インダクタL1、ダイオードD5、スイッチング素
子Q1を通る経路で交流電源VsからインダクタL1に
電流が流れ、その電流値は入力交流電圧の瞬時値に比例
した傾きで増加していく。この期間において、交流電源
VsよりインダクタL1にエネルギーが蓄積される。同
時に、スイッチング素子Q1、インダクタL1、コンデ
ンサC2、スイッチング素子Q4を通る経路でコンデン
サC1からLC直列回路に電流が流れる。その後、スイ
ッチング素子Q3がOFF、スイッチング素子Q4がO
Nで、スイッチング素子Q1がOFF、スイッチング素
子Q2がONのときには、インダクタL1、ダイオード
D5、コンデンサC1、スイッチング素子Q2、交流電
源Vsを通る経路で電流が流れ、インダクタL1の蓄積
エネルギーがコンデンサC1に充電される。同時に、ス
イッチング素子Q2、スイッチング素子Q4、コンデン
サC2、インダクタL1を通る経路でLC直列回路に電
流が流れる。図5(a),(b)は動作期間T1におい
て電流の流れる経路を示す。
【0028】次に、動作期間T2において、スイッチン
グ素子Q1がOFF、スイッチング素子Q2がONで、
スイッチング素子Q3がON、スイッチング素子Q4が
OFFのときには、スイッチング素子Q3、コンデンサ
C2、インダクタL1、スイッチング素子Q2を通る経
路でコンデンサC1から電流が流れる。その後、スイッ
チング素子Q1がOFF、スイッチング素子Q2がON
で、スイッチング素子Q3がOFF、スイッチング素子
Q4がONのときには、スイッチング素子Q2、スイッ
チング素子Q4、コンデンサC2、インダクタL1を通
る経路でLC直列回路に電流が流れる。図6(a),
(b)は動作期間T2において、電流の流れる経路を示
す。
【0029】次に、交流電源Vsが負の半サイクルのと
き、動作期間T3において、スイッチング素子Q3がO
N、スイッチング素子Q4がOFFで、スイッチング素
子Q1がOFF、スイッチング素子Q2がONのときに
は、スイッチング素子Q2、ダイオードD6、インダク
タL1を通る経路で交流電源VsからインダクタL1に
電流が流れ、その電流値は入力交流電圧の瞬時値に比例
した傾きで増加していく。この期間において、交流電源
VsよりインダクタL1にエネルギーが蓄積される。同
時に、スイッチング素子Q3、コンデンサC2、インダ
クタL1、スイッチング素子Q2を通る経路でコンデン
サC1からLC直列回路に電流が流れる。その後、スイ
ッチング素子Q3がON、スイッチング素子Q4がOF
Fで、スイッチング素子Q1がON、スイッチング素子
Q2がOFFのときには、スイッチング素子Q2、コン
デンサC1、ダイオードD6、インダクタL1、交流電
源Vsを通る経路で電流が流れ、インダクタL1の蓄積
エネルギーがコンデンサC1に充電される。同時に、ス
イッチング素子Q1、スイッチング素子Q3、コンデン
サC2、インダクタL1を通る経路でLC直列回路に電
流が流れる。図7(a),(b)は動作期間T3におい
て、電流の流れる経路を示す。
【0030】次に、動作期間T4において、スイッチン
グ素子Q1がON、スイッチング素子Q2がOFFで、
スイッチング素子Q3がOFF、スイッチング素子Q4
がONのときには、スイッチング素子Q1、インダクタ
L1、コンデンサC2、スイッチング素子Q4を通る経
路でコンデンサC1から電流が流れる。その後、スイッ
チング素子Q1がON、スイッチング素子Q2がOFF
で、スイッチング素子Q3がON、スイッチング素子Q
4がOFFのときには、スイッチング素子Q1、スイッ
チング素子Q3、コンデンサC2、インダクタL1を通
る経路でLC直列回路に電流が流れる。図8(a),
(b)は動作期間T4において、電流の流れる経路を示
す。
【0031】以下、同じ過程を繰り返し、インダクタL
1とコンデンサC2よりなるLC直列回路には高周波電
流が流れる。この高周波電流の周波数は、期間T1、T
3においてはスイッチング素子Q1、Q2、期間T2、
T4においてはスイツチング素子Q3、Q4のスイッチ
ング周波数により決まる。従って、スイッチング周波数
をLC直列回路の共振周波数に近い周波数に設定すれ
ば、コンデンサC2の両端には共振作用により高圧パル
スが発生し、放電灯Laに印加される。
【0032】また、期間T1と期間T3において、コン
デンサC1は交流電源VsからインダクタL1に蓄積さ
れたエネルギーにより充電される。期間T2と期間T4
ではコンデンサC1が交流電源Vsから切り離されてお
り、交流電源VsからのエネルギーでコンデンサC1が
充電されることはない。期間T1、T3でコンデンサC
1に充電されたエネルギーは、期間T2、T4でのスイ
ッチングロス等により消費される。よって、期間T1、
T3においてコンデンサC1の電圧が所定値になると、
それぞれ期間T2、T4の動作に切り替え、コンデンサ
C1の電圧を下げる制御を繰り返すことにより、コンデ
ンサC1の異常昇圧を抑えることができ、且つ、入力交
流電圧の瞬時値に関係せず、常に高圧パルスを発生する
ことが可能となり、放電灯の始動を確実に行うことがで
きる。
【0033】(実施例2)図9は実施例1の制御を行う
ための具体的な制御回路の構成を示すブロック図であ
る。図中、1はインバータ装置、2は交流電源Vsの極
性検出部、3は平滑コンデンサC1の電圧検出部であ
る。インダクタL1の蓄積エネルギーにより平滑コンデ
ンサC1が充電され、平滑コンデンサC1の両端電圧が
所定値まで上がると、インバータ装置1より検出された
交流電源極性に応じて、平滑コンデンサ放電モードの制
御信号を出力する。この制御により、平滑コンデンサC
1が放電し、平滑コンデンサC1の両端電圧が所定値に
下がると、インバータ装置1より検出された交流電源極
性に応じて、平滑コンデンサ充電モードの制御信号を出
力する。
【0034】
【発明の効果】本発明にあっては、負荷にコンデンサを
並列接続すると共にインダクタを直列接続した負荷回路
を備え、この負荷回路の無負荷時に平滑用コンデンサが
交流電源から充電されつつ高圧パルスを発生させるスイ
ッチングを行う第1の動作期間と、平滑用コンデンサを
交流電源から切り離して高圧パルスを発生させるスイッ
チングを行う第2の動作期間を交互に行うようにしたの
で、交流電源からインダクタに蓄積されたエネルギーに
よるコンデンサの異常昇圧を抑える効果がある。しか
も、入力交流電圧の瞬時値に関係せず、常に高圧パルス
を発生させることが可能となり、放電灯の始動を確実に
する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】本発明の実施例1の交流電源正極性時の動作波
形図である。
【図3】本発明の実施例1の交流電源負極性時の動作波
形図である。
【図4】本発明の実施例1の交流電源1周期の動作波形
図である。
【図5】本発明の実施例1の第1の動作期間の電流経路
を示す回路図である。
【図6】本発明の実施例1の第2の動作期間の電流経路
を示す回路図である。
【図7】本発明の実施例1の第3の動作期間の電流経路
を示す回路図である。
【図8】本発明の実施例1の第4の動作期間の電流経路
を示す回路図である。
【図9】本発明の実施例2のブロック図である。
【図10】従来例1の回路図である。
【図11】従来例1の動作波形図である。
【図12】従来例2の回路図である。
【図13】従来例2の動作波形図である。
【図14】従来例2の負荷回路の回路図である。
【図15】従来例3の回路図である。
【図16】従来例3の動作波形図である。
【図17】従来例4の回路図である。
【図18】従来例4の動作波形図である。
【図19】従来例5の動作波形図である。
【図20】従来例5のランプ電圧を示す波形図である。
【符号の説明】
Q1〜Q4 スイッチング素子 D1〜D6 ダイオード L1,L2 インダクタ C1,C2 コンデンサ La 放電灯 Vs 交流電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する第1のスイッチン
    グ手段と、第1のスイッチング手段の出力を、交流電源
    の極性に同期して極性が反転する矩形波出力に変換する
    第2のスイッチング手段と、矩形波電力を供給される負
    荷回路とからなり、第1のスイッチング手段と第2のス
    イッチング手段とで少なくとも2個のスイッチング素子
    を共用したインバータ装置において、負荷回路の無負荷
    時に、第1及び第2のスイッチング手段で構成される電
    力変換回路に並列接続された平滑用コンデンサを充電す
    るスイッチング動作を行う第1の動作期間と、前記第1
    の動作期間に平滑用コンデンサに充電された電荷を放電
    するスイッチング動作を行う第2の動作期間とを交互に
    行う制御手段を備えることを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の動作期間において、上
    記インバータ装置の出力端に接続された少なくともコン
    デンサを含む負荷回路とインダクタの共振作用を利用し
    て、負荷回路に高電圧を印加することを特徴とする請求
    項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の動作期間におけるスイ
    ッチング素子のスイッチング周波数を、上記インバータ
    装置の出力端に接続された少なくともコンデンサを含む
    負荷回路とインダクタの共振周波数の近傍に設定したこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 逆方向通電要素を備える第1及び第2
    のスイッチング素子を順方向が一致するように直列接続
    した回路と、逆方向通電要素を備える第3及び第4のス
    イッチング素子を順方向が一致するように直列接続した
    回路とを、各回路の順方向が第1のコンデンサの放電方
    向と一致するように第1のコンデンサと並列に接続し、
    2つの整流素子を順方向が一致するように直列接続した
    回路を各整流素子の順方向が第1のコンデンサの充電方
    向と一致するように第1のコンデンサと並列に接続し、
    前記2つの整流素子の接続点と第1及び第2のスイッチ
    ング素子の接続点との間に、第1のインダクタと交流電
    源の直列回路を接続し、第1及び第2のスイッチング素
    子の接続点と第3及び第4のスイッチング素子の接続点
    との間に、放電灯と第2のコンデンサが並列接続された
    負荷回路と第2のインダクタとを直列接続した回路を接
    続して構成されることを特徴とする請求項1記載の放電
    灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 第1の動作期間において、交流電源の
    極性が正のときは第1及び第2のスイッチング素子を交
    互にオン・オフし、第3のスイッチング素子をオフ、第
    4のスイッチング素子をオンさせて、交流電源の極性が
    負のときは第1及び第2のスイッチング素子を交互にオ
    ン・オフし、第3のスイッチング素子をオン、第4のス
    イッチング素子をオフさせる制御手段を備えることを特
    徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 第2の動作期間において、交流電源の
    極性が正のときは第1のスイッチング素子をオフ、第2
    のスイッチング素子をオンさせて、第3及び第4のスイ
    ッチング素子を交互にオン・オフし、交流電源の極性が
    負のときは第1のスイッチング素子をオン、第2のスイ
    ッチング素子をオフし、第3及び第4のスイッチング素
    子を交互にオン・オフさせる制御手段を備えることを特
    徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8188333B2 (en) 2000-09-14 2012-05-29 Daio Paper Corporation Plastic sheet looking like cloth and surface material of absorbing goods utilizing the sheet, and manufacturing method thereof

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