JP2003111364A - 回転電気機器の電機子の巻線方法 - Google Patents

回転電気機器の電機子の巻線方法

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JP2003111364A
JP2003111364A JP2001295527A JP2001295527A JP2003111364A JP 2003111364 A JP2003111364 A JP 2003111364A JP 2001295527 A JP2001295527 A JP 2001295527A JP 2001295527 A JP2001295527 A JP 2001295527A JP 2003111364 A JP2003111364 A JP 2003111364A
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armature
pole teeth
magnetic pole
wire
winding
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JP2001295527A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kondo
浩章 近藤
Hisanobu Azuma
久順 東
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Yamaha Motor Electronics Co Ltd
Original Assignee
Moric Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻回したワイヤのコイルエンドの形状を整
え、ワイヤがスロットから飛び出すことのない回転電機
機器の電機子を提供する。 【解決手段】 回転軸6に対し放射状に固定された複数
の磁極歯7aからなるコア7を有し、コア7に対向して
マグネットが配設され、隣接する磁極歯間にスロット4
1が形成され、マグネットとの対向面で隣接する磁極歯
間にスロット41の入口42が開口し、磁極歯7aのコ
イルエンド面32及び両側面を覆うインシュレータ27
を介して磁極歯7aにワイヤ9を巻回してコイルが形成
される回転電気機器の電機子の巻線方法において、イン
シュレータ27のコイルエンド部27bに、放射状に形
成されたスロット41の奥側端部42aの位置に対応し
て、ワイヤ9が当接するガイド円周面62を設けた状態
でワイヤ9を巻回する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンのスタータ
モータ等の直流モータや発電機等の回転電気機器の電機
子(アーマチュア)の巻線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン始動用のスタータモータとして
バッテリーから電源供給される直流モータがエンジンに
備わる。このスタータモータは、円筒状ヨークの内面に
円周方向に複数に分割されたマグネットを固着してステ
ータを構成し、このマグネットに対向して配設したコイ
ルによりアーマチュア(ロータ)を構成し、このアーマ
チュアの回転軸をモータの出力軸としたものである。こ
のモータ出力軸に減速ギヤ及びオーバーランニングクラ
ッチ等を介してエンジンのクランク軸が連結され、スタ
ータモータの回転力によりエンジンを始動させる。
【0003】マグネットは通常の磁石を形成するフェラ
イト系の磁性材料を着磁したものが用いられる。コイル
は、アーマチュアのコアを構成する放射状に配設された
複数の磁極歯にワイヤ(通常φ0.9mm以下の細線)
を巻回して構成される。この場合、コアはインシュレー
タで覆われ、このインシュレータを介してワイヤが巻回
される。インシュレータは例えば一定厚の絶縁樹脂材料
の成形体からなり、各磁極歯のコイルエンド部及び側面
部を覆って放射状のコアに嵌め込まれる。
【0004】一方、フェライト系マグネットに代えて高
エネルギーのネオジム系マグネットを用いたスタータモ
ータが開発されている。このネオジム系マグネットを用
いることによりマグネット厚を薄くすることができ出力
向上が図られる。このような高エネルギーマグネットを
用いる場合、そのエネルギーに見合う電流を流すために
径が略1mm以上の太線ワイヤを用いてコイルが形成さ
れる。
【0005】図8は従来のコアにワイヤを巻回したとき
の(A)は上面図、(B)は(A)のB−B断面図であ
る。
【0006】図示したように、コア71の上下にはイン
シュレータ72が装着される。インシュレータ72は絶
縁樹脂材料の成形体からなり、中央のハブ部72aと、
各磁極歯71aのコイルエンド面77を覆うコイルエン
ド部72bと、磁極歯両側面を覆いスロット74内に差
込まれる差込み部72cとにより構成される。
【0007】コア71はロータ軸75を中心として複数
の放射状の磁極歯71aからなり、各磁極歯71aにワ
イヤ73が巻回される。隣接する磁極歯間にスロット7
4が形成される。図8の例は21スロットのモータであ
る。隣接する磁極歯71aの磁極面76間にはスロット
入口74aが開口する。
【0008】ワイヤ73を磁極歯71a周りに巻回して
コイルを形成するときはスロット入口74aからワイヤ
73が入り込み、所定のスロット74間隔ごとに巻回さ
れてコイルを形成する。ワイヤ73はコア71の外周に
装着された図示しないノズルから供給され、自動的に巻
回される。
【0009】この例では(A)に示すように、5スロッ
ト間隔でワイヤ73が巻き回され、コイルエンドでのワ
イヤ73の渡り部分(図の一点鎖線)はスロットの奥側
端部より内側(ロータ軸75側に近づく側)に寄って巻
回される。太線ワイヤの場合、その剛性の為コイルエン
ドでの渡り部分が図示したようにさらに内側に湾曲す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回転電気機器の電機子の巻線方法では、特に太線ワ
イヤを用いて巻回するときにワイヤの剛性により、前述
のように巻回したワイヤのコイルエンドがロータ軸側に
倒れるため、その反力で図8(B)に示すようにスロッ
ト内のワイヤ73が浮き上がって凸形状に形成される。
このため、このままワイヤの巻回を続けると、外側のワ
イヤがスロットから飛び出すおそれがあり、正常なコイ
ルを形成することが困難であった。
【0011】また、コイルエンドのワイヤがフリー状態
で内側に寄るため、コイルエンドでのワイヤが乱れやす
くなり、整形作業の手間を要するとともに、スロット内
のワイヤも乱れやすくなって飛び出しのおそれがさらに
大きくなる。この場合、下側のコイルエンドは各コイル
のワイヤの両端(不図示)がコンミテータ78のリング
状の縁部78aに固定されるため内側への倒れは軽減さ
れる。したがって、特に上側のコイルエンド部分のワイ
ヤの乱れが問題となる。
【0012】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、巻回したワイヤのコイルエンドの形状を整え、ワ
イヤがスロットから飛び出すことのない回転電機機器の
電機子の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、回転軸に対し放射状に固定された複数
の磁極歯からなるコアを有し、該コアに対向してマグネ
ットが配設され、隣接する磁極歯間にスロットが形成さ
れ、前記マグネットとの対向面で隣接する磁極歯間に前
記スロットの入口が開口し、前記磁極歯のコイルエンド
面及び両側面を覆うインシュレータを介して磁極歯にワ
イヤを巻回してコイルが形成され、前記インシュレータ
は、前記磁極歯に対応して放射状に形成されたコイルエ
ンド部と、各コイルエンド部の両側に一体成形したスロ
ット内壁面を覆う差込み片とからなる回転電気機器の電
機子の巻線方法であって、該電機子を巻線装置にセット
し、該巻線装置のノズルからワイヤを引出しながら該ノ
ズルをループ動作させてワイヤを磁極歯に巻回する回転
電気機器の電機子の巻線方法において、前記インシュレ
ータのコイルエンド部に、放射状に形成されたスロット
の奥側端部の位置に対応して、ワイヤが当接するガイド
円周面を設けた状態でワイヤを巻回することを特徴とす
る回転電気機器の電機子の巻線方法を提供する。
【0014】この構成によれば、複数の磁極歯間に渡っ
てその両側のスロットを通してワイヤを巻き回してコイ
ルを形成する場合、ワイヤがスロットを出た位置のコイ
ルエンド部で円周方向に巻き回されるときに、ワイヤが
ガイド円周面に当接しこのガイド円周面がストッパとな
って、ワイヤはスロットの端部より内周側に倒れ込まな
い。したがって、ワイヤの内周側への倒れ込みの反力に
よるスロット内のワイヤの外周側への浮き上りがなくな
り、ワイヤがスロット入口からコアの外部にはみ出すこ
とが防止される。また、コイルエンド部の形状が乱れず
安定して整列配置して形成されるとともにスロット内に
緊密にワイヤを配設できるため、コイル形状が安定し占
積率を高めることができる。
【0015】好ましい構成例では、前記ガイド円周面
は、インシュレータに対し着脱可能なカラーの外周面に
形成され、該カラーをインシュレータのコイルエンド根
元部の前記回転軸に装着した状態でワイヤを巻回するこ
とを特徴としている。
【0016】この構成によれば、インシュレータの回転
軸挿通部にリング状のカラーを嵌め込み、このカラーの
外周面がスロット奥側端部の位置に対応するガイド円周
面を構成することにより、簡単な構成でワイヤのストッ
パ面が形成され、ワイヤの内周側への倒れ込みが防止さ
れる。
【0017】別の好ましい構成例においては、前記ガイ
ド円周面は、前記巻線装置を構成する部材に備わり、前
記電機子をこの巻線装置にセットした状態で前記部材が
インシュレータのコイルエンド根元部の前記回転軸周り
に配設されることを特徴としている。
【0018】この構成によれば、巻線装置側にガイド円
周面を有するガイド部材を設けるため、電機子を巻線装
置にセットすればガイド部材が電機子のコイルエンド部
に配設され、巻線作業が効率よくできる。
【0019】別の好ましい構成例では、前記ガイド円周
面は、前記インシュレータのコイルエンド部の回転軸挿
通部に一体形成した厚肉ハブの外周面に形成されたこと
を特徴としている。
【0020】この構成によれば、インシュレータのコイ
ルエンド部の回転軸挿通部に厚肉ハブを一体形成し、こ
のハブの外周面をワイヤのストッパ面となるガイド円周
面とすることにより、部品点数を増加させることなく、
簡単な構成でワイヤの内周側への倒れ込みを防止でき
る。
【0021】本発明ではさらに、回転軸に対し放射状に
固定された複数の磁極歯からなるコアを有し、該コアの
外周面に対向してマグネットが配設され、隣接する磁極
歯間にスロットが形成され、前記マグネットとの対向面
で隣接する磁極歯間に前記スロットの入口が開口し、前
記磁極歯のコイルエンド面及び両側面を覆うインシュレ
ータを介して磁極歯にワイヤを巻回してコイルが形成さ
れた回転電気機器の電機子において、前記コイルは、コ
アの上面視で回転軸周りのコイルエンド面にリング状に
形成され、このリング状コイルエンドの内周縁は前記ス
ロットの奥側端部に対応した半径位置であり、この内周
縁と回転軸と間にリング状空間が形成され、又は絶縁部
材が介在することを特徴とする回転電気機器の電機子を
提供する。
【0022】この構成においては、前述のように本発明
のガイド円周面を設けた状態でワイヤを巻回することに
より、コイルエンドがガイド円周面より内周側に入り込
まないため、このガイド円周面に対応したスロット奥側
端部より内周側に空間が形成され、またはインシュレー
タと一体のハブが形成され、本発明方法に基づく形状的
な特徴が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明に係る自動二輪
車のスタータとして用いる直流モータの全体構成図、図
2はそのA−A部の断面図、図3はB−B部の断面図で
ある。
【0024】このスタータモータ1は、円筒状のヨーク
2とその内面に接合された4枚の円弧状断面のマグネッ
ト3からなるステータ4と、このステータ4内に装着さ
れたアーマチュア(ロータ)5とにより構成される。ア
ーマチュア5は、マグネット3に対面してロータ軸6に
装着されたコア7と、このコア7に隣接してロータ軸端
部に装着された整流子(コンミテータ)8とにより構成
される。コア7は、図2に示すように、複数の放射状の
磁極歯7aからなり、各磁極歯7aにコイル(不図示)
が巻回される。コア7は、図2に示す放射状の形状の薄
い鉄板材を多数枚積層して形成される。隣接する磁極歯
間にスロット41が形成される。この例は14スロット
のモータである。
【0025】鉄板材の積層体であるコア7の各磁極歯7
aは、その磁極面(マグネット3に対向する面)40の
側縁が、図1に示すように、ロータ軸6と平行である。
隣接する磁極歯7aの磁極面40間にスロット入口42
が開口する。
【0026】整流子8は、磁極歯7aに対応した枚数の
接触片8aからなり、4個のブラシ22,23(図3)
が整流子8の外周側から接触する。各ブラシは、コイル
バネ10により整流子8の接触片8a側に押圧される。
【0027】円筒状ヨーク2の両側には、図の左側を覆
う前側カバー11(図1)および図の右側を覆う後側カ
バー12が装着され、ヨーク2とともに全体でモータケ
ース13を形成する。すなわち、モータケース13は、
ロータ(アーマチュア5)とこれに対向するステータ
(ヨーク2及びマグネット3)に対応した部分のケース
本体(ヨーク2)と、その前後両側を覆う前側カバー1
1及び後側カバー12とにより構成される。後側カバー
12にブラケット50が設けられ、このブラケット50
を介してスタータモータ1が車体フレーム(不図示)に
固定される。
【0028】ロータ軸6は、前側カバー11および後側
カバー12にそれぞれベアリング14を介して回転可能
に保持される。後側カバー12には、車載バッテリ(不
図示)から正極側の電源を供給する正側ターミナル15
が設けられる。正側ターミナル15は、正極側のブラシ
22(図3)に接続される。負極側(アース側)のブラ
シ23(図3)はケーブル(または負側ターミナル及び
ブラケット50)を介してアース(バッテリ負極)に接
続される。
【0029】前側カバー11には、エンジン側からモー
タケース13内へのオイルの進入を防止するためのオイ
ルシール17およびエンジン取付け部をシールするため
のO−リング18が装着される。ロータ軸6のエンジン
側端部には、不図示のフライホイルのギヤに噛合ってク
ランク軸を回転駆動するためのギヤ19が備わる。
【0030】ロータ軸6端部の整流子8を覆う後側カバ
ー12内に、円板状のブラシホルダ21が固定される。
このブラシホルダ21上の90°の放射状角度の4ヵ所
の位置に、それぞれ180°対向して2つの正極ブラシ
22および2つの負極(接地)ブラシ23が固定され
る。各ブラシ22,23はコイルバネ10により内側の
整流子8側に付勢される。正極ブラシ22は正側ターミ
ナル15に接続され、負極ブラシ23は負極(接地)タ
ーミナル24に接続される。
【0031】図4は本発明に係る回転電気機器の電機子
の巻線方法を示す概略図である。図示したように、コア
7の上下にはインシュレータ27が装着される。インシ
ュレータ27は絶縁樹脂材料の成形体からなり、中央の
ハブ部27aと、コア7のコイルエンド32を覆うコイ
ルエンド部72bと、磁極歯両側面を覆いスロット41
内に差込まれる差込み部27cとにより構成される。
【0032】ワイヤ9を磁極歯7a周りに巻回してコイ
ルを形成するときはアーマチュア5を巻線装置(不図
示)にセットする。この巻線装置に備わるノズルからワ
イヤが供給され、スロット入口42からワイヤ9が入り
込み、所定のスロット41間隔ごとに巻回されてコイル
を形成する。
【0033】インシュレータ27のコイルエンド部27
b上の内側には、ハブ部27aに沿って円筒状のカラー
61が嵌め込まれる。このカラー61は着脱可能であ
り、その外周でワイヤ9が巻回されるときのガイド円周
面62を形成する。このガイド円周面62は、図4
(A)に示すように、スロット42の奥側端部42aに
沿った円とほぼ等しい直径の円周面である。これによ
り、コイルエンドでのワイヤ9のストッパ面が形成さ
れ、ワイヤ9を巻回するとき、コイルエンドでのスロッ
ト間の渡り部が(A)の一点鎖線で示すように、スロッ
ト奥側端部42aより内側に入り込むことはなく、ワイ
ヤ9の内周側への倒れ込みが防止される。
【0034】このため、ワイヤ9の倒れこみによる反力
がなくなってスロット内のワイヤは、同図(B)に示す
ように、外側に湾曲することなくほぼ真直ぐに巻回され
る。これにより、コイルエンドの整形性が向上してワイ
ヤが乱れず、かつスロット内で緊密にワイヤを巻回して
ワイヤの飛び出しをなくし占積率を高めることができ
る。
【0035】図5は本発明に係る別の回転電気機器の電
機子の巻線方法を示す概略図である。この例では、図4
のカラー61に相当する筒状のガイド部材63が図示し
ない巻線装置に予め備わっている。この巻線装置にアー
マチュア5をセットすると、図示したように、ガイド部
材63がインシュレータ27のハブ部27a周りに嵌め
込まれる。この場合、ガイド部材63は、例えば軸方向
(縦方向)に2分割として、アーマチュア5がセットさ
れると、そのロータ軸6の両側からインシュレータ27
のハブ部27aを囲むように構成してもよい。
【0036】これにより、アーマチュア5を巻線装置に
セットするだけでガイド部材63の外周面63aがスト
ッパとなってワイヤ9の内周側への倒れ込みを防止す
る。その他の構成及び作用効果は図4の例と同じであ
る。
【0037】図6は本発明に係るさらに別の回転電気機
器の電機子の巻線方法を示す概略図である。この例で
は、上記実施例のインシュレータ27のハブ部27a
(図4、図5)が厚肉に成形され、図4のカラー61及
び図5のガイド部材63に相当して厚肉ハブ64がイン
シュレータ27に一体形成される。これにより、この厚
肉ハブ64の外周面64aがワイヤのストッパ面(ガイ
ド円周面)となり、部品点数を増加させることなく、簡
単な構成でワイヤの内周側への倒れ込みを防止すること
ができる。その他の構成及び作用効果は上記実施例と同
じである。
【0038】図7は図4又は図5の例におけるコイル形
成後のコアの上面図である。前述のように、カラー61
(図4)又はガイド部材63(図5)により、ワイヤを
巻回した時に、ワイヤ9はスロット42の奥側端部より
内側に倒れこまない。このため、コイル形成後にこれら
を外した時カラー61又はガイド部材63に対応した径
のリング状の空間部65が形成される。図6の例では、
このリング状空間部65の位置は厚肉ハブ64で占めら
れる。いずれの例においても、回転軸周りにスロット奥
側端部に対応する径の内側にはコイルエンドは形成され
ない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、複数
の磁極歯間に渡ってその両側のスロットを通してワイヤ
を巻き回してコイルを形成する場合、ワイヤがスロット
を出た位置のコイルエンド部で円周方向に巻き回される
ときに、ワイヤがガイド円周面に当接しこのガイド円周
面がストッパとなって、ワイヤはスロットの端部より内
周側に倒れ込まない。したがって、ワイヤの内周側への
倒れ込みの反力によるスロット内のワイヤの外周側への
浮き上りがなくなり、ワイヤがスロット入口からコアの
外部にはみ出すことが防止される。また、コイルエンド
部の形状が乱れず安定して整列配置して形成されるとと
もにスロット内に緊密にワイヤを配設できるため、コイ
ル形状が安定し占積率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動二輪車のスタータとして用
いる直流モータの全体構成図。
【図2】 図1のA−A部の断面図。
【図3】 図1のB−B部の断面図。
【図4】 本発明に係る回転電気機器の電機子の巻線方
法を示す概略図。
【図5】 本発明に係る別の回転電気機器の電機子の巻
線方法を示す概略図。
【図6】 本発明に係るさらに別の回転電気機器の電機
子の巻線方法を示す概略図。
【図7】 図4の例におけるコイル成形後のコアの上面
図。
【図8】 従来のコアにワイヤを巻回したときの(A)
は上面図、(B)は(A)のB−B断面図。
【符号の説明】
1:スタータモータ、2:ヨーク、3:マグネット、
4:ステータ、5:アーマチュア、6:ロータ軸、7:
コア、7a:磁極歯、8:整流子、8a:接触片、9:
ワイヤ、10:コイルバネ、11:前側カバー、12:
後側カバー、13:モータケース、14:ベアリング、
15:正側ターミナル、17:オイルシール、18:O
−リング、19:ギヤ、21:ブラシホルダ、22:ブ
ラシ、23:ブラシ、24:負極ターミナル、27:イ
ンシュレータ、27a:ハブ部、27b:コイルエンド
部、27c:差込み部、32:コイルエンド、40:磁
極面、41:スロット、42:スロット入口、42a:
奥側端部、50:ブラケット、61:カラー、62:ガ
イド円周面、63:ガイド部材、64:厚肉ハブ、6
5:リング状空間部、71:コア、71a:磁極歯、7
2:インシュレータ、72a:ハブ部、72b:コイル
エンド部、72c:差込み部、73:ワイヤ、74:ス
ロット、74a:スロット入口、75:ロータ軸、7
6:磁極面、77:コイルエンド面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA09 BB01 BB02 BB04 BB12 CA02 CA05 CB02 CB03 CB26 CC04 CC17 CD02 CD11 CD21 CD31 CD33 CE01 5H604 AA05 AA08 BB01 BB07 BB14 CC02 CC05 CC14 DA14 DB01 PB03 5H615 AA01 BB01 BB04 BB14 PP02 PP13 PP14 QQ02 QQ19 QQ25 RR01 RR02 SS11 TT26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に対し放射状に固定された複数の磁
    極歯からなるコアを有し、該コアに対向してマグネット
    が配設され、隣接する磁極歯間にスロットが形成され、
    前記マグネットとの対向面で隣接する磁極歯間に前記ス
    ロットの入口が開口し、前記磁極歯のコイルエンド面及
    び両側面を覆うインシュレータを介して磁極歯にワイヤ
    を巻回してコイルが形成され、前記インシュレータは、
    前記磁極歯に対応して放射状に形成されたコイルエンド
    部と、各コイルエンド部の両側に一体成形したスロット
    内壁面を覆う差込み片とからなる回転電気機器の電機子
    の巻線方法であって、前記電機子を巻線装置にセット
    し、該巻線装置のノズルからワイヤを引出しながら該ノ
    ズルをループ動作させてワイヤを磁極歯に巻回する回転
    電気機器の電機子の巻線方法において、 前記インシュレータのコイルエンド部に、放射状に形成
    されたスロットの奥側端部の位置に対応して、ワイヤが
    当接するガイド円周面を設けた状態でワイヤを巻回する
    ことを特徴とする回転電気機器の電機子の巻線方法。
  2. 【請求項2】前記ガイド円周面は、インシュレータに対
    し着脱可能なカラーの外周面に形成され、該カラーをイ
    ンシュレータのコイルエンド根元部の前記回転軸に装着
    した状態でワイヤを巻回することを特徴とする請求項1
    に記載の回転電気機器の電機子の巻線方法。
  3. 【請求項3】前記ガイド円周面は、前記巻線装置を構成
    する部材に備わり、前記電機子をこの巻線装置にセット
    した状態で前記部材がインシュレータのコイルエンド根
    元部の前記回転軸周りに配設されることを特徴とする請
    求項1に記載の回転電気機器の電機子の巻線方法。
  4. 【請求項4】前記ガイド円周面は、前記インシュレータ
    のコイルエンド部の回転軸挿通部に一体形成した厚肉ハ
    ブの外周面に形成されたことを特徴とする請求項1に記
    載の回転電気機器の電機子の巻線方法。
  5. 【請求項5】回転軸に対し放射状に固定された複数の磁
    極歯からなるコアを有し、該コアの外周面に対向してマ
    グネットが配設され、隣接する磁極歯間にスロットが形
    成され、前記マグネットとの対向面で隣接する磁極歯間
    に前記スロットの入口が開口し、前記磁極歯のコイルエ
    ンド面及び両側面を覆うインシュレータを介して磁極歯
    にワイヤを巻回してコイルが形成された回転電気機器の
    電機子において、前記コイルは、コアの上面視で回転軸
    周りのコイルエンド面にリング状に形成され、このリン
    グ状コイルエンドの内周縁は前記スロットの奥側端部に
    対応した半径位置であり、この内周縁と回転軸と間にリ
    ング状空間が形成され、又は絶縁部材が介在することを
    特徴とする回転電気機器の電機子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008029076A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Yamaha Motor Electronics Co Ltd 回転電気機器用回転子、直流用回転電気機器
JP2009027912A (ja) * 2007-06-19 2009-02-05 Asmo Co Ltd アーマチャ及びモータ

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