JP2003110882A - カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗中等においては、外光反射型の表示部に表
示された内容を視認することが困難である。 【解決手段】 撮像系により撮像される画像を表示する
自己照明型の第１の表示部１４と、撮影に関する情報を
表示する外光反射型の第２の表示部１７とを有するカメ
ラであって、操作手段１３の操作に応じて前記第２の表
示部１７に表示されている情報の内容と同一の内容を前
記第１の表示部１４に表示させる制御手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、撮像画像や所定の
情報を表示する表示部を有するカメラに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、画像表示可能な液晶モニタを搭載
したデジタルスチルカメラや、ビデオカメラが急速に普
及している。

【０００３】これらの撮影装置では、液晶モニタは主に
撮影した画像の確認用や撮影時のファインダ用として用
いられる。この液晶モニタには、背後から表示内容を照
らす蛍光灯などのいわゆるバックライトが備え付けられ
ている（自己照明型の表示部）。

【０００４】基本的に液晶モニタには画像だけでなく、
文字や数字などあらゆる情報が表示可能であるが、この
液晶モニタを使用する場合には、消費電力が多くなった
り、明るい屋外での視認性が良くなかったりするなどの
問題点がある。このため、カメラの使用中、液晶モニタ
に所定の情報を常時表示させておくのは好ましくない。

【０００５】そこで、液晶表示部の背面に反射板を配置
し、外光を反射させることにより所定の内容を表示させ
るといったいわゆる反射型液晶（外光反射型の表示部）
を装置本体に別途備え、液晶モニタは必要時のみ使用す
るようにし、撮影モードや露出制御値など使用時に常に
表示させておく必要のあるものは反射型液晶に表示させ
るようにすることで、省電力化等を図った撮影装置もあ
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反射型
液晶に所定の情報を表示させた場合には、夜間など周囲
が暗い場所において表示内容の視認性が悪いという問題
がある。ここで、暗中における表示内容の視認性を向上
させるために、反射型液晶に別途バックライトなどの照
明装置を設けることも可能であるが、この場合には装置
の大型化やコストアップの原因となってしまう。

【０００７】そこで、本発明は既存の２つの表示部（自
己照明型の表示部と、外光反射型の表示部）を用い、装
置の大型化やコストアップすることなく暗中などの視認
性が悪い環境においても外光反射型の表示部に表示され
た内容を正確に確認することができるカメラを提供する
ことを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、撮像系により
撮像される画像を表示する自己照明型の第１の表示部
と、撮影に関する情報を表示する外光反射型の第２の表
示部とを有するカメラであって、操作手段の操作に応じ
て前記第２の表示部に表示されている情報の内容と同一
の内容を前記第１の表示部に表示させる制御手段を有す
ることを特徴とする。

【０００９】このように、暗中等において視認が困難と
なる外光反射型の第２の表示部の表示内容と同一の内容
を、暗中等でも視認性が良い自己照明型の第１の表示部
に表示させることで、暗中等において撮影に関する情報
を容易に確認することができる。また、本発明はカメラ
本体に備え付けられた既存の表示部を用いており、視認
性を確保するために新たな照明装置を付け加えるといっ
たことはしていないため、カメラが大型化したり、コス
トアップになったりすることを防止することができる。

【００１０】ここで、第２の表示部に表示されている情
報の内容と同一の内容を前記第１の表示部に同一形態で
表示させるようにしてもよい。このように、第１の表示
部に表示する内容を、通常見慣れた第２の表示部の表示
内容と同一形態とすることにより、撮影に関する情報の
内容を確認したり、この内容を変更したりする際に撮影
者にとって理解し易くなる。

【００１１】また、撮影者操作により撮影条件の設定が
可能な条件設定用の操作手段を有したカメラにおいて、
第１の表示部に第２の表示部と同一の情報を表示する際
に、条件設定用の操作手段の少なくとも一部を表す画像
を第１の表示部に表示させるようにしてもよい。このよ
うに条件設定用の操作手段の少なくとも一部を表す画像
を第１の表示部に表示させることにより、暗中等におい
て視認性が悪い条件設定用の操作手段における設定内容
を容易に確認したり、暗中等における操作手段の操作性
を向上させたりすることができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】（第１実施形態）以下、本発明の
第１実施形態であるカメラについて図１から図７を用い
て説明する。

【００１３】図１に本実施形態におけるカメラ（デジタ
ルカメラ）の上面図を示し、図２には、このカメラの背
面図を示す。これらの図において、１はカメラ本体であ
り、２はレンズ鏡筒である。レンズ鏡筒２は、撮影光学
系の一部を構成し、カメラ本体１に対して着脱可能であ
る。３は接眼窓で、撮影時にファインダを通して被写体
を観察するものである。

【００１４】４は撮影時にＡＥロックを行うＡＥロック
ボタンである。このＡＥロックボタン４を押圧操作する
ことにより、カメラは被写体に近づいて測光したり、別
の対象を測光したりし、これらの測光により得られた測
光値をロックした状態で撮影を行う。

【００１５】５は測距領域選択ボタンで、このボタンを
押圧操作することにより撮影画面内に設けられた複数の
測距領域のうちいずれかの測距領域を選択することがで
きる。選択された測距領域においては被写体距離が測定
され、この測定結果に基づいて合焦動作（オートフォー
カス、ＡＦ）が行われる。

【００１６】６は撮影動作を開始させるために押圧操作
されるレリーズボタンである。７はメイン電子ダイヤル
であり、カメラ本体に撮影条件に関連する数値を入力し
たり、撮影モードを切り換えたりするために回転操作さ
れる多機能の入力用電子ダイヤルである。

【００１７】８はサブ電子ダイヤルであり、メイン電子
ダイヤル７と同様にカメラの撮影条件やメニュー等を選
択するために回転操作される多機能の入力用電子ダイヤ
ルである。９はサブ電子ダイヤル８による入力機能をロ
ックするダイヤルロックスイッチである。このダイヤル
ロックスイッチ９はＯＮ／ＯＦＦの２つのポジションを
移動可能であり、ダイヤルロックスイッチ９をＯＮのポ
ジションに移動させることにより、サブ電子ダイヤル８
の操作により所定の情報が入力可能になる。

【００１８】１０は撮影モード選択ボタンであり、この
ボタンを押しながらメイン電子ダイヤル７を回転操作す
ることにより撮影モードの選択を行うことができる。１
１はＡＦモード選択ボタンであり、ＡＦ撮影可能な状態
でこのボタンを押しながらメイン電子ダイヤル７を回転
操作することによりＡＦの動作モードが選択できる。こ
こで、ＡＦの動作モードとしては、動いている被写体に
連続してＡＦが働くサーボＡＦ、一度合焦するとＡＦが
ロックされるワンショットＡＦ等がある。

【００１９】１２は測光モード選択ボタンであり、この
ボタンを押しながらメイン電子ダイヤル７を回転操作す
ることにより測光モードが選択できる。ここで、測光モ
ードとしては、全画面を測光しながら画面の中央部の測
光に重点をおく中央重点測光、画面全体の明るさを平均
的に測らずに画面中心の範囲を測光する部分測光等があ
る。また、測光モード選択ボタン１２を押しながらサブ
電子ダイヤル８を回転操作することにより、カメラ本体
に外付けされるストロボの調光補正量を設定することが
できる。１３は後で説明する表示照明ボタン（本願請求
項に記載の操作手段）である。

【００２０】１４は撮影された画像を表示するための液
晶モニタ（本願請求項に記載の第１の表示部）である。
この液晶モニタ１４は、いわゆるＴＦＴ型液晶モニタで
あり、マトリックス状に配列された多数のＲ（赤）、Ｇ
（緑）、Ｂ（青）各色に対応する微小な画素を有し、こ
れら各画素を制御することにより、カラー画像の表示を
可能としている。また、液晶モニタ１４は表示の光源と
してバックライトを用いており、この透過光により表示
内容を視認することができるように構成されている。

【００２１】１５は液晶モニタ１４に画像を表示させた
り、液晶モニタ１４に表示されるメニューを選択したり
するためのモニタ表示／メニューボタンである。１６は
カメラの全ての動作を禁止するメインスイッチである。
このメインスイッチ１６はＯＮ／ＯＦＦの２つのポジシ
ョンを移動可能であり、メインスイッチ１６をＯＮのポ
ジションに移動させることによりカメラを起動させるこ
とができる。

【００２２】１７は撮影条件等を表示する液晶表示パネ
ル（本願請求項に記載の第２の表示部）である。この液
晶表示パネル１７には、反射型液晶が用いられており、
外光を反射させることにより表示内容を視認することが
できる構成になっている。

【００２３】図３は、本実施形態のカメラにおける液晶
表示パネル１７の表示内容を示す図である。図３（ａ）
は、液晶表示パネル１７の全表示セグメントを示した図
であり、図３（ｂ）はカメラ使用時における液晶表示パ
ネル１７の表示内容の一例を示した図である。

【００２４】図３（ａ）に示すように、液晶表示パネル
１７は、７セグメントの数字、文字、シンボルマークな
どの表示要素を有しており、これらの表示要素を外部操
作入力に応じて選択表示させることで、図３（ｂ）に示
すように撮影モード、シャッタスピード、絞り値などの
各種撮影情報を表示することができる。

【００２５】図４は、本実施形態のカメラにおける電気
回路ブロック図を示している。１８はカメラ動作を統括
的に制御するマイクロコンピュータ（以下、マイコンと
記す）である。

【００２６】１９はレンズ制御回路で、マイコン１８か
らの出力に基づいてカメラ本体１とレンズ鏡筒２間の通
信、ＡＦ時のレンズ駆動や絞り羽根の駆動制御を行う。
２０は外部表示の制御回路で、マイコン１８からの出力
に基づいて液晶表示パネル１７の制御や、ファインダ内
に所定情報を表示させる表示装置の制御を行う。

【００２７】２１はスイッチセンス回路で、カメラ本体
に設けられた電子ダイヤル７、サブ電子ダイヤル８を含
む多数のスイッチ類の信号をマイコン１８に出力する働
きをしている。

【００２８】２２はストロボ発光調光制御回路で、Ｘ接
点を介してカメラ本体に外付けされる外部ストロボの発
光制御を行う。２３は被写体距離を測定するための測距
回路で、マイコン１８は測距回路の出力に基づいてオー
トフォーカスのための被写体に対するデフォーカス量を
検出する。２４は測光回路で、マイコン１８からの出力
に基づいて被写体輝度を測定し、この測定結果をマイコ
ン１８に出力する。２５は、マイコン１８の出力に基づ
いてシャッタの駆動制御を行うシャッタ制御回路で、所
定の露出値に基づいてシャッタを駆動することにより被
写体光束を後述するＣＣＤ２６に対して適正に露光させ
る。

【００２９】２６はＣＣＤであり、被写体光束を受光
し、この受光信号を後述するマイコン１８内の画像処理
回路２９に出力する。２７はマイコン１８の出力を受け
て照明するバックライトで、液晶モニタ１４の背面に配
置されている。２８は記録装置であり、後述する画像処
理回路２９で処理された画像情報を記録する。

【００３０】２９は画像処理回路であり、撮影した画像
を一時記憶したり、必要な処理をして記録装置２８に記
録したり、また、液晶モニタ１４に画像を表示させたり
する。３０は、ＡＦの合焦動作完了や、セルフタイマの
計時動作などを報知する音を発するブザーである。

【００３１】ＳＷ１、ＳＷ２は２段ストロークを有する
レリーズボタン６の押圧操作によりオンするスイッチで
ある。ＳＷ１は、レリーズボタン６を第１ストロークま
で押圧操作することによりオンし、測光動作及び測距動
作を開始させるためのスイッチである。ＳＷ２は、レリ
ーズボタン６を第２ストロークまで押圧操作することに
よりオンし、露光動作を開始させるレリーズ動作を起動
するためのスイッチである。

【００３２】ＳＷ３は、表示照明ボタン１３の押圧操作
によりオンする表示照明ボタンスイッチで、ＳＷ４は、
モニタ表示／メニューボタン１５の押圧操作によりオン
するモニタ表示／メニュースイッチである。

【００３３】ここで、液晶モニタ１４の表示動作につい
て、図５に示すフローチャートに沿って説明する。

【００３４】まず、カメラのスタンバイ状態（電源オン
状態）において、本サブルーチンが起動されると、ステ
ップＳ１０１において、モニタ表示／メニュースイッチ
（ＳＷ４）がオンされたか否かを判断する。ＳＷ４がオ
ンされたと判断した場合にはステップＳ１０２へ進み、
オンされていないと判断した場合にはステップＳ１０３
へ進む。

【００３５】ステップＳ１０２では、画像処理回路２９
で処理された撮影画像を液晶モニタ１４へ表示する処理
を行う。この画像表示処理状態でのカメラの液晶表示パ
ネル１７と液晶モニタ１４の表示内容の一例を図６に示
す。

【００３６】液晶モニタ１４には、図６（ｂ）に示すよ
うに、撮影済みデータの画像が表示され、撮影画像を確
認することができる。ここで、モニタ表示／メニューボ
タン１５を押しながらサブ電子ダイヤル８を回転操作す
ることにより、液晶モニタ１４に撮影画像の輝度分布を
示すヒストグラムや画像一覧などを表示することもでき
る。また、液晶表示パネル１７には、図６（ａ）に示す
ように、撮影情報が表示されている。ステップＳ１０２
における画像表示処理が終了した後は、このサブルーチ
ンが終了する。

【００３７】ステップＳ１０３では、表示照明ボタンス
イッチ（ＳＷ３）がオンされたか否かを判断する。ＳＷ
３がオンされたと判断した場合にはステップＳ１０４へ
進み、オンされていないと判断した場合にはこのサブル
ーチンが終了する。

【００３８】ステップＳ１０４では、液晶モニタ１４へ
撮影情報を表示する処理を行う。この撮影情報表示処理
状態でのカメラの液晶表示パネル１７と液晶モニタ１４
の表示内容の一例を図７に示す。撮影情報表示処理状態
において、液晶モニタ１４には図７（ｂ）に示すよう
に、液晶表示パネル１７に表示された内容（図７
（ａ））と同一形態の内容が表示される。

【００３９】ここで、液晶モニタ１４への表示は、液晶
表示パネル１７の表示形態を変えて表示するようにして
もよい。また、液晶モニタ１４に、撮影画像と液晶表示
パネル１７に表示された内容の両方を表示させるように
してもよい。ステップＳ１０４における撮影情報表示処
理が終了した後は、このサブルーチンが終了する。

【００４０】夜間など周囲が暗い場合には、液晶表示パ
ネル１７の表示内容が視認困難であるが、上述した本実
施形態のカメラのようにカメラ本体に備え付けられた表
示照明ボタン１３を押してバックライト２７を有する液
晶モニタ１４に、液晶表示パネル１７に表示された内容
（撮影情報）と同一の内容を表示させることにより、視
認が困難な状況下であっても撮影情報の確認を容易に行
うことができる。

【００４１】また、本実施形態では液晶モニタ１４に、
液晶表示パネル１７に表示された内容と同一形態の内
容、つまり通常液晶表示パネル１７で見慣れている内容
を表示しているため、暗中等において撮影情報の確認を
行ったり、撮影情報の設定変更を行ったりする際、撮影
者にとって理解し易くなる。さらに、本実施形態のカメ
ラでは液晶表示パネル１７にバックライトを配置してい
ないため、カメラが大型化したり、コストアップしたり
するのを防止することができる。

【００４２】（第２実施形態）図８は、本発明の第２実
施形態であるカメラを説明する図である。図８（ａ）
は、本実施形態におけるカメラの上面図であり、図８
（ｂ）はこのカメラの背面図である。なお、本実施形態
のカメラにおいて、第１実施形態におけるカメラの部材
と同一の部材については同一符号を用いる。また、本実
施形態における液晶モニタ１４の表示動作は、第１実施
形態において説明した表示動作と同様である。

【００４３】図８（ａ）において、３１はカメラの撮影
モード等の設定とこの設定内容を表示させるためのモー
ドダイヤル（本願請求項に記載の条件設定用の操作手
段）である。モードダイヤル３１は、カメラ本体に対し
て所定の範囲で時計方向又は反時計方向に回転可能とな
るように支持されている。モードダイヤル３１の表面に
は撮影モード等を示す絵文字（シンボルマーク）が印刷
されており、モードダイヤル３１を回転操作して複数の
絵文字のうちいずれかの絵文字をカメラ本体に印刷され
た指標３２に合わせることにより、指標３２に合わせた
絵文字に相当する撮影モード等の設定を行うことができ
る。

【００４４】図８（ｂ）は、本実施形態におけるカメラ
の撮影情報表示処理状態（図５のステップＳ１０４の状
態）での液晶モニタ１４の表示内容の一例を示す図であ
る。撮影情報表示処理状態での液晶モニタ１４には、図
８（ｂ）に示すように、液晶表示パネル１７に表示され
た内容（撮影情報）と同一の内容が表示されているとと
もに、指標３２近傍におけるモードダイヤル３１の一部
と同等の画像が表示されている。

【００４５】なお、液晶モニタ１４へのモードダイヤル
３１の表示は、モードダイヤル３１に印刷された絵文字
のうちどの絵文字が指標３２に合わされているのかが分
かるようなものであればどのような表示形態であっても
よい。また、液晶モニタ１４には、上述したように液晶
表示パネル１７の表示内容やモードダイヤル３１の一部
の画像が表示されているが、これに加えて撮影画像を表
示するようにしてもよい。

【００４６】本実施形態のカメラの構成において、夜間
など周囲が暗い環境にあると、液晶表示パネル１７の表
示内容やモードダイヤル３１の設定内容（指標３２に合
わせた絵文字）を視認することが困難であるが、本実施
形態のように表示照明ボタン１３を押してバックライト
２７を有する液晶モニタ１４に、液晶表示パネル１７に
表示された内容（撮影情報）と同一形態の内容や指標３
２の近傍におけるモードダイヤル３１の一部の画像（絵
文字内容）を表示させることにより、視認が困難な状況
下であっても撮影情報やモードダイヤル３１の設定内容
の確認を容易に行うことができる。

【００４７】また、本実施形態では、液晶モニタ１４
に、液晶表示パネル１７に表示された内容と同一形態の
内容、つまり通常液晶表示パネル１７で見慣れている内
容を表示しているため、暗中等において撮影情報の確認
を行ったり、撮影情報の設定変更を行ったりする際、撮
影者にとって理解し易くなる。

【００４８】さらに、図８（ｂ）に示すように、液晶モ
ニタ１４にモードダイヤル３１の一部を表示すること
で、暗中で撮影モードを設定変更する際に、モードダイ
ヤル３１を時計方向又は反時計方向のいずれかに回転操
作したらいいのかを確認することができる。

【００４９】本実施形態では、バックライト２７を有す
る液晶モニタ１４に、液晶表示パネル１７の表示内容と
指標３２近傍におけるモードダイヤル３１の絵文字情報
を表示する場合について説明したが、液晶表示パネル１
７に別途照明装置を備え付け、液晶モニタ１４に指標３
２とモードダイヤル３１の全ての画像を表示するように
してもよい。

【００５０】また、上述した第１実施形態及び第２実施
形態では、バックライト２７を有する液晶モニタ１４を
備えたカメラについて説明したが、この液晶モニタ１４
の代わりに、周囲が明るい環境下では外光の反射で表示
を行い、暗い環境下でのみバックライトにより透過光で
表示を行う反射透過兼用タイプの液晶モニタを用いた
り、暗い環境下ではフロントライトにより照明を行い、
この照明光を反射させることにより表示を行う液晶モニ
タを用いたりすることができる。また、プラズマディス
プレイ、ＣＲＴディスプレイ、有機ＥＬ（electro lumi
nescent）素子などの自発光タイプの自己照明型表示装
置などを用いることができる。

【００５１】また、本実施形態では、表示照明ボタン１
３の押圧操作により、バックライト２７をもたない液晶
表示パネル１７の表示内容と同一形態の内容を液晶モニ
タ１４に表示させる構成としているが、カメラ本体にレ
バーを備え付けてこのレバーを操作したり、液晶モニタ
１４に表示されるメニューから所定のメニューを選択し
たりすることにより、液晶表示パネル１７の表示内容と
同一形態の内容を液晶モニタ１４に表示させるようにし
てもよい。

【００５２】

【発明の効果】本発明によれば、暗中等において視認が
困難となる外光反射型の第２の表示部の表示内容と同一
の内容を、暗中等でも視認性が良い自己照明型の第１の
表示部に表示させることで、暗中等において撮影に関す
る情報を容易に確認することができる。また、本発明は
カメラ本体に備え付けられた既存の表示部を用いてお
り、視認性を確保するために新たな照明装置を付け加え
るといったことはしていないため、カメラが大型化した
り、コストアップになったりすることを防止することが
できる。

【００５３】ここで、第１の表示部に表示する内容を、
通常見慣れた第２の表示部に表示されている情報内容と
同一形態の内容とすることにより、撮影に関する情報の
内容を確認したり、この内容を変更したりする際に撮影
者にとって理解し易くなる。

【００５４】また、条件設定用の操作手段の少なくとも
一部を表す画像を第１の表示部に表示させることによ
り、暗中等において視認性が悪い条件設定用の操作手段
における設定内容を容易に確認したり、暗中等における
操作手段の操作性を向上させたりすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態におけるカメラの上面図。

【図２】第１実施形態におけるカメラの背面図。

【図３】（ａ）液晶表示パネルの全セグメント点灯図。 （ｂ）液晶表示パネルの表示一例図。

【図４】第１実施形態におけるカメラのブロック図。

【図５】液晶モニタの表示動作に関するフローチャー
ト。

【図６】（ａ）第１実施形態におけるカメラの上面図。 （ｂ）第１実施形態におけるカメラの背面図。

【図７】（ａ）第１実施形態におけるカメラの上面図。 （ｂ）第１実施形態におけるカメラの背面図。

【図８】（ａ）第２実施形態におけるカメラの上面図。 （ｂ）第２実施形態におけるカメラの背面図。

【符号の説明】

１：カメラ本体 ２：レンズ鏡筒 ３：接眼窓 ４：ＡＥロックボタン ５：測距領域選択ボタン ６：レリーズボタン ７：メイン電子ダイヤル ８：サブ電子ダイヤル ９：ダイヤルロックスイッチ １０：撮影モード選択ボタン １１：ＡＦモード選択ボタン １２：測光モード選択ボタン １３：表示照明ボタン １４：液晶モニタ １５：モニタ表示／メニューボタン １６：メインスイッチ １７：液晶表示パネル １８：マイクロコンピュータ １９：レンズ制御回路 ２０：外部表示の制御回路 ２１：スイッチセンス回路 ２２：ストロボ発光調光制御回路 ２３：測距回路 ２４：測光回路 ２５：シャッタ制御回路 ２６：ＣＣＤ ２７：バックライト ２８：記録装置 ２９：画像処理回路 ３０：ブザー ３１：モードダイヤル

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 撮像系により撮像される画像を表示する
   自己照明型の第１の表示部と、 撮影に関する情報を表示する外光反射型の第２の表示部
   とを有するカメラであって、 操作手段の操作に応じて前記第２の表示部に表示されて
   いる情報の内容と同一の内容を前記第１の表示部に表示
   させる制御手段を有することを特徴とするカメラ。
2. 【請求項２】 前記制御手段は、前記第２の表示部に表
   示されている情報の内容と同一の内容を前記第１の表示
   部に同一形態で表示させることを特徴とする請求項１に
   記載のカメラ。
3. 【請求項３】 撮影者操作により撮影条件の設定が可能
   な条件設定用の操作手段を有し、 前記制御手段は、前記第１の表示部に前記第２の表示部
   と同一の情報を表示する際に、前記条件設定用の操作手
   段の少なくとも一部を表す画像を前記第１の表示部に表
   示させることを特徴とする請求項１又は２に記載のカメ
   ラ。
4. 【請求項４】 前記第１の表示部がカメラ本体の背面に
   設けられ、前記第２の表示部又は前記操作部がカメラ本
   体の上面に設けられていることを特徴とする請求項１か
   ら３のいずれかに記載のカメラ。