JP4100642B2 - カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は閃光発光モードを備え、閃光発光装置を制御する発光制御部と、被写界の像を表示する表示装置とを備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、閃光発行装置を発光する発光モードを備え、前記閃光発光装置を制御する発光制御部とを備えたカメラはよく知られているところである。
【0003】
また従来より、所定のシャッタスピードよりも高速のシャッタスピードでふつうの閃光発光撮影を行い、背景が暗い場合などに上記所定のシャッタスピードよりも低速のシャッタスピードで閃光発光装置を発光させて背景の光を閃光照明された主被写体に対してバランス良く露光させる、いわゆるスローシンクロ撮影のできるカメラが知られている。
【0004】
さらにまた、従来より、角速度センサ等により手振れを測定し、その信号に基づいて光学系の一部をアクチユエータによって駆動することにより、像面での像のぶれを抑える、手振れ補正装置が知られている。この様な手振れ補正装置を備えたカメラにおいては通常よりも遅いシャッタースピードで手持ち撮影を行っても像のぶれが少ない。特にこの様な手振れ補正装置と閃光発光装置を備え、スローシンクロ撮影が可能なカメラにおいては、簡単に手持ちでスローシンクロ撮影が行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
閃光発光撮影可能なカメラで、通常の閃光撮影を行なうと、タ暮れ時や夜など被写体が暗いときには、閃光の届く比較的近距離の被写体は適正もしくは明るく写り、閃光の届かない遠くの被写体は近距離の被写体にたいして暗いので、できてくる写真は実際に眼でファインダを見ているときより背景が暗くなることが多い。そのため撮影意図として背景を写し込みたいときにはうまく写らず不適当となる。しかしこのことを撮影時に撮影者に直感的に伝える表示手段がなかった。
【0006】
また、スローシンクロ撮影可能なカメラでスローシンクロ撮影を行うと、タ暮れ時や夜など被写体が暗いときでも、通常の閃光撮影時に比ベ、主被写体と背景のバランスのとれた写真が撮影可能である。スローシンクロ撮影を行うと近距離にある被写体は閃光により明るく写り、遠距離にある被写体はある程度長い時間の露光により通常の閃光撮影より明るく写る。これによりスローシンクロ撮影を行うと通常の閃光撮影に比ベ、背景と主要被写体の露出バランスのよい、眼で見た画像に近い画像を撮影することができる。ところがこの効果は写真を現像してからでないと画像として確認することができず、撮影時に撮影者に直感的に伝える表示手段はなかった。
【0007】
また閃光発光装置を備えスローシンクロ撮影可能でかつ、手ぶれ補正装置を備えるカメラでは、手ぶれ補正を行うと、手持ちで簡単に、ぶれることなしにスローシンクロ撮影することができる。スローシンクロ撮影時にはシヤッタースピードが遅くなるので、手振れが起きやすくなり、ある程度より暗い被写体にたいしては三脚を用いなければならなかったが、上述の手ぶれ補正装置を使用することにより手持ち撮影でも簡単にスローシンクロ撮影を行うことができ、大きな効果がある。しかし従来は撮影時に撮影者にこの効果を直感的に伝えることができる適切な表示装置がなかった。
【0008】
特にレンズシャッターカメラなど撮影用の光学系とファインダ光学系が別になっているカメラにおいては、手ぶれ補正光学系は撮影用の光学系にのみ組み込まれているのが通常であり、この場合一眼レフカメラのようにファインダ上で手ぶれ補正装置の効果を確認することはできなかった。また一眼レフカメラにおいても、手ぶれ補正装置とスローシンクロ撮影の組み合わせによる効果を画像的に伝える表示手段はなかった。
【0009】
本発明の目的はこれらの現象や効果を、撮影時に撮影者に直感的に伝えることのできる表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、閃光発光装置を発光する発光モードを備え、前記閃光発光装置を制御する発光制御部と、被写界の像を表示する表示装置とを備えたカメラにおいて、前記発光モードは、所定のシャッタースピードよりも高速のシャッタースピードで前記閃光発光装置を発光する通常発光モードと、前記所定のシャッタースピードよりも低速のシャッタースピードで前記閃光発光装置を発光するスローシンクロモードとを含み、前記被写界に対応する領域を、複数の領域に、或いはマトリクス状に分けて、部分ごとの表示を行う表示手段と、撮影に先立って前記閃光発光装置を予備的に発光する予備発光装置と、前記予備発光時に前記被写界からの光束を前記複数の領域毎に分割して受光する分割受光手段と、前記分割受光手段によって得られた光情報に基づいて、前記被写界内に存在する被写体のうち前記閃光発光装置からの閃光が実質的に到達可能な距離に存在する被写体が存在する第1領域と、前記閃光発光装置からの閃光が実質的に到達不可能な距離に存在する被写体が存在する第2領域とに分別すると共に、前記スローシンクロモード時における前記第2領域の表示を、前記通常発光モードにおける前記第2領域の表示の明るさよりも明るく表示するように、前記表示手段を制御する制御装置と、を有する構成とする。
【0012】
さらにまた、請求項2に記載の発明によれば、前記制御装置は、前記スローシンクロモード時には、前記第1領域と前記第2領域とをほぼ等しい明るさに表示する構成である。
【0013】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、前記カメラはさらに手振れ補正装置を備え、該手振れ補正装置を作動させた場合には、前記発光制御部は前記スローシンクロモードに設定される構成である。
【0014】
さらに、請求項4に記載の発明によれば、前記制御装置は、前記閃光発光装置の発光を伴わずに撮影を行う場合には、前記第2領域を、前記スローシンクロモード時における前記第2領域の表示よりもさらに明るく表示するように前記表示手段を制御する構成とする。
【0015】
請求項5の記載によれば、前記表示手段は、前記分けられた部分ごとの光の透過率を、該部分ごとに独立して変更可能であるように構成される。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、被写界からの光信号を電気信号に変換する撮像装置をさらに備え、前記表示装置は、前記撮像装置からの前記電気信号に基づいて前記被写界の像を表示する構成である。
請求項7に記載の発明によれば、前記表示装置は、前記表示手段を含み、前記制御手段は、前記表示手段の画素ごとの輝度を制御する構成である。
【0017】
【発明の実施の形態】
先ず、表示装置として、複数に分割された領域ごとの光の透過率を電気的に変化させることのできる透過型表示装置をもったファインダを備える、第1および第2実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1実施の形態である一眼レフカメラの構成を示す概略図である。図において、1は撮影レンズであり、2はカメラボデイと別体に構成され、カメラボデイの所定位置に取り付けられた閃光装置である。閃光装置はカメラボディに内蔵のものであっても良い。3は閃光装置を取り付けるコネクタ部材、4は閃光装置制御用接点であり、外付けの閃光装置を使うためにはこれらが必要となる。5はカメラボデイ内に設けられたクイックリターンミラーであり、6はファインダースクリーンである。
【0018】
7は透過型表示部材、8はペンタプリズム、9は被写界を複数領域に分割して測光する多分割測光装置である。10はファインダー接眼レンズであり、11は表示装置制御や閃光装置制御などを行なう制御用マイコンである。
【0019】
図2は本発明の第2実施の形態であるレンズシヤッターカメラの構成を示す概略図である。
【0020】
図2において、1は撮影レンズであり、2は内蔵型の閃光装置を示している。12はファインダ光学系であり、7はファインダ光学系内に設けられた透過型表示部材である。9は図1について前述した如き多分割測光装置であり、11は表示装置制御や閃光装置制御などを行なう制御用マイコンである。
【0021】
表示装置は図1に示す如き一眼レフカメラの場合、ファインダスクリーン6の位置に近接してフィル夕状の表示部材7を組み込むことにより構成し、図2に示す実像式ファインダを持つカメラの場合、ファインダ光学系のなかで結像の位置にフィルタ状の表示部材7を組み込むことにより構成する。この表示部材としては、被写界を複数の領域に分割するように分かれているか、マトリクス状に分かれており、その部分ごとの光の透過率を電気的に変化させることができるような素子を用いる。この様な素子には液晶表示素子やエレクトロクロミックを使用した素子などがある。
【0022】
またカメラは、閃光撮影(スローシンクロ撮影も含む)を行った時に被写界のうち閃光の到達可能な距離に被写体がある領域と、閃光の到達不可能な距離に被写体がある領域、すなわち背景を判別する機能を持っている。この機能は例えば、被写界をいくつかの領域またはマトリクス状に分割してそれぞれの領域の被写体輝度を測定するような多分割測光装置9と、閃光撮影の前に強度の小さい発光を行う予備発光を組み合わせることによって可能となる。つまり予備発光を行い、多分割測光装置によって予備発光時の被写体を測光する。閃光の届く距離すなわち閃光の到達可能な距離に被写体がある領域では予備発光時にも被写体で光が反射して輝度が高くなる。 閃光の到達不可能な距離に被写体がある領域では予備発光時にも光が反射せず輝度が小さくなる。
【0023】
この測光結果より、被写界のうち閃光の到達可能な距離に被写体がある領域と、閃光の到達不可能な距離に被写体がある領域を判別する事ができる。図3に予備発光と多分割測光により閃光の到達可能な領域に被写体のある領域と閃光の到達不可能な領域に被写体のある領域(以下、閃光の届かない領域とも記載する)を判別する様子を示す。21が閃光の到達可能な領域に被写体のある領域(以下、閃光の届く領域とも記載する)、22が閃光の届かない領域を示している。またこの機能は被写界のすべての領域の測距を行なうことでも可能である。すなわち距離と閃光発光量とで決まる閃光の届く距離に対して被写体が近いか遠いかによって、閃光の届く領域か届かない領域かを判別する。
【0024】
上記の方法で求めた閃光の到達可能な距離に被写体の存在する領域に対応する表示装置領域(第1領域)よりも、閃光の届かない被写界領域に対応する、前記表示装置の領域(第2領域)の光の透過率を下げることにより、背景を暗く表示する。図4に表示装置の光の透過率を変化させている様子を示す。23が暗く表示している第2領域、24が暗く表示しない第1領域を示している。
【0025】
前述の様に、タ景や夜景などの撮影時に通常の閃光撮影をすると閃光の到達可能な距離に被写体の存在する領域(以下、近距離に被写体のある領域とも記載する)が背景に対して明るく写り、閃光の到達不可能な距離に被写体の存在する領域(以下、近距離に被写体の無い領域とも記載する)すなわち背景は眼で見る以上に暗く写るので、撮影意図として背景を写し込みたいときには不適当となる。この場合閃光撮影をしなければ背景も写し込むことができる。そこで通常の閃光撮影時では前記表示装置上で近距離に被写体の無い領域を暗く表示し、閃光撮影を行なわない時は全体を比較的明るく表示するようにする。こうすることにより、閃光撮影時に背景が暗くなってしまうことを、撮影時にファインダ上もしくは表示装置上で撮影者に伝えることができる。
【0026】
この場合の制御の流れを図5に示す。例えばシャッタボタンを半押して電源スイッチを入れることにより、制御フローをスタートする。ステップS11で閃光発光モードかどうか調べる。閃光発光モードでなければステップSl4に進み、表示装置上で被写界全体を比較的明るく表示する。閃光発光モードであればステップS12に進む。ステップS12では近距離に被写体のある領域と、近距離に被写体の無いすなわち背景との判別を行ない、ステップS13に進む。ステップS13では表示装置上で、背景に当たる領域を暗く表示する。
【0027】
また、前述のようにスローシンクロ撮影を行うと、タ景や夜景などの撮影時でも、背景が通常の閃光撮影時に比べ明るく写り、主被写体と背景のバランスのとれた写真が撮影可能である。そこで通常の閃光撮影時では前記表示装置上で近距離に被写体の無い領域を暗く表示し、スローシンクロ撮影を行なうときには全体を比較的明るく表示するようにする。こうすることにより、撮影結果に近い表示を行なうことができ、スローシンクロ撮影の効果を、撮影時にファインダ上もしくは表示装置上で撮影者に伝えることができる。
【0028】
この場合の制御の流れを図6に示す。例えば、シャッタボタンを半押しすることにより制御の流れをスタートさせステップS21で閃光発光モードかどうか調べる。閃光発光モードでないとき、ステップS25に進む。閃光発光モードの時はステップS22に進む。ステップS22でスローシンクロ撮影モードかどうか調べる。スローシンクロ撮影モードの時はステップS25に進み、表示装置上で被写界全体を比較的明るく表示する。スローシンクロ撮影モードでなければステップS23に進む。ステップS23では近距離に被写体のある領域と、近距離に被写体の無いすなわち背景との判別を行ない、ステップS24に進む。ステップS24では表示装置上で、背景に当たる領域を暗く表示する。
【0029】
また、通常の閃光撮影、スローシンクロ撮影、閃光撮影をしない時、の三つの場合を区別して表示するために、表示装置上で、背景を近距離に被写体がある領域に比べて、スローシンクロ撮影時には閃光発光しない時よりも暗く表示し、通常の閃光発光撮影時にはスローシンクロ時よりさらに暗く表示してもよい。
【0030】
次に、ファインダに液晶ディスプレイなどの表示装置を使用した第3実施の形態について説明する。
【0031】
図7は第3実施の形態としてのカメラの構成を示す概略図である。図7において、1は撮影用レンズ、5はクイツクリターンミラー、6はファインダスクリーン、8はペンタプリズム、31はハーフミラー、32は再結像レンズ、33は撮像素子、9はファインダ接眼レンズである。
【0032】
また34は画像表示装置、35は画像信号処理回路である。11は画像信号処理回路35を介して表示装置制御を行い、また閃光発光制御用接点4を介して閃光装置2の制御を行なう制御用マイコンである。本実施の形態の閃光装置は外付けのものが示されているが、これは内蔵式の閃光発光装置でもよい。
【0033】
第3実施の形態では、液晶ディスプレイなどの画像表示装置34を使い、CCDなどの撮像素子33で撮像した被写体像を表示する.第1、第2の実施形態と同様に、通常閃光撮影時には画像表示装置上で閃光の届かない距離に被写体がある領域を暗く表示する。また液晶ディスプレイなどの画像表示装置を使えば、閃光の届く距離に被写体のある領域を逆に明るく表示し、相対的に背景を暗くすることも可能である。
【0034】
第3実施の形態においても第1、第2実施の形態と同様に、閃光撮影を行った場合、被写界のうち閃光の届く距離に被写体がある領域と、閃光の届かない距離に被写体がある領域、すなわち背景を判別する機能を持っている。この機能は第1実施の形態と同様に、多分割測光装置と、閃光撮影の前に強度の小さい発光を行う予備発光を組み合わせることによって可能となる。多分割測光装置としては、第1実施の形態と同様に測光素子を設けてもよいが、前記のCCDなどを使った撮像素子33を測光素子として兼用することもできる。つまり、撮像を行うとともに、信号の大きさと蓄積時間より、各画素における被写体の輝度を求める事ができる。またこの機能は被写界のすべての領域の測距を行なうことでも可能である。すなわち距離が近いか遠いかによって閃光の届く領域か届かない領域かを判別する。
【0035】
背景を暗く表示するには、前記画像表示装置34の画素のうち、上記の方法で求めた閃光の届かない被写界領域に対応する画素の輝度を抑えるように画像信号を処理し表示する。もしくは閃光の届く被写界領域に対応する画素の輝度を上げるように画像信号を処理し、背景を主要被写体より相対的に暗く表示してもよい。これにより背景が主要被写体に対して、眼で見るより暗く写ってしまうことを直感的に撮影者に伝える。
【0036】
前述のように、タ景や夜景などの撮影時に通常の閃光撮影をすると近距離に被写体のある領域が背景に対して明るく写り、近距離に被写体の無い領域すなわち背景は眼で見る以上に暗く写るので、撮影意図として背景を写し込みたいときには不適当となる。この場合閃光撮影をしなければ背景も写し込むことができる。そこで第1、第2実施の形態と同様に、通常の閃光撮影時では前記表示装置上で近距離に被写体の無い領域を暗く表示し、閃光撮影を行なわない時は全体を比較的明るく表示するようにする。こうすることにより、閃光撮影時に背景が暗くなってしまうことを、撮影時にファインダ上もしくは表示装置上で撮影者に伝えることができる。
【0037】
この場合の制御の流れを図5に示す。S11で閃光発光モードかどうか調べる。閃光発光モードでなければS14に進み、表示装置上で被写界全体を比較的明るく表示する。閃光発光モードであればS12に進む。S12では近距離に被写体のある領域と、近距離に被写体の無いすなわち背景との判別を行ない、S13に進む。S13では表示装置上で、背景に対応する領域を暗く表示する。
【0038】
また、前述のようにスローシンクロ撮影を行うと、タ景や夜景などの撮影時でも、背景が通常の閃光撮影時に比べ明るく写り、主被写体と背景のバランスのとれた写真が撮影可能である。そこで第1および第2実施の形態と同様に、通常の閃光撮影時では前記表示装置上で閃光の到達可能な距離に被写体がある領域を暗く表示し、スローシンクロ撮影を行なうときには全体を比較的明るく表示するようにする。こうすることにより、撮影結果に近い表示を行なうことができ、スローシンクロ撮影の効果を、撮影時にファインダ上もしくは表示装置上で撮影者に伝えることができる。
【0039】
この場合の制御の流れを図6に示す。シャッタボタンを半押しすることにより、電源をオンにしてスタートする。先ずステップS21で閃光発光モードかどうか調べる。閃光発光モードでないとき、ステップS25に進む。閃光発光モードの時はステップS22に進む。ステップS22でスローシンクロ撮影モードかどうか調べる。スローシンクロ撮影モードの時はステップS25に進み、表示装置上で被写界全体を比較的明るく表示する。スローシンクロ撮影モードでなければステップS23に進む。ステップS23では閃光の到達可能な距離に被写体のある領域と、閃光の到達不可能な距離に被写体があり近距離に被写体の無い領域すなわち背景との判別を行ない、ステップS24に進む。ステップS24では表示装置上で、背景に対応する領域(第2領域)を暗く表示する。
【0040】
また、通常の閃光撮影、スローシンクロ撮影、閃光撮影をしない時、の三つの場合を区別して表示するために、表示装置上で、背景を閃光の到達可能な近距離に被写体がある領域に比べて、スローシンクロ時には閃光発光しない時よりも暗く表示し、通常の閃光発光時にはスローシンクロ時よりさらに暗く表示してもよい。
【0041】
第1、第2および第3実施の形態に記載のカメラの構成に加えて、手ぶれ補正装置を備え、手ぶれ補正を行なっているかどうかを、閃光撮影時の背景光の表示を明るく表示するか暗く表示するかの切り替えの1つの条件とする第4実施の形態について次に説明する。
【0042】
第4実施の形態では、図1、図2、図7における撮影レンズ1の中に、手ぶれ補正用光学系41が組み込まれており、アクチユエータ42により、フィルム面上の像のぶれを打ち消す方向に駆動することにより手ぶれの影響を小さく抑えることができる。
【0043】
図8に手ぶれ補正機構の構成を示す概略図を示す。手ぶれ補正用光学系としては、例えば一部のレンズ群を像面にたいして平行にシフトする光学系などが使われる。カメラもしくはレンズには手ぶれを検出する手ぶれ検出用センサ43が組み込まれており、手ぶれに対応した信号を出力し、この信号を演算部44で演算することによって前記アクチユエータ42の駆動のための信号を得る。演算部44では、例えばマイコンが使われ、手ぶれに対応した信号をA/D変換した後にマイコンで演算し、その出力をD/A変換することによって前記アクチュエータ42の入力信号を得る.この信号をドライバ45で電力増幅して、前記アクチュエータ42を駆動する。手ぶれ補正装置以外の構成は第1、第2および第3実施の形態に記載の構成と同様である。
【0044】
このような手振れ補正装置を備えたカメラにおいては通常よりも遅いシャッタースピードで手持ち撮影を行っても像のぶれが少ない。特にスローシンクロ撮影が可能なカメラにおいては、簡単に手持ちでスローシンクロ撮影が行える。スローシンクロ撮影時にはシャッタースピードが遅くなるので、手振れが起きやすくなり、ある程度より暗い被写体にたいしては三脚を用いなければならなかった。しかし上述の手ぶれ補正装置を使用することにより手持ち撮影でも簡単にスローシンクロ撮影を行うことができ、大きな効果がある。
【0045】
そこで被写体が薄暗く、閃光撮影を行なう場合、手ぶれ補正がオフのとき通常閃光撮影、手ぶれ補正がオンのときスローシンクロ撮影とすることができる。このようなカメラで閃光撮影時に、手ぶれ補正がオフのとき、表示装置上で閃光の届かない領域を暗く表示し、手ぶれ補正がオンのとき、全体を比較的明るく表示すれば、手ぶれ補正の効果が撮影時に画像として撮影者に伝えることができる。
【0046】
この制御の流れを図9に示す。例えばシャッタボタンを半押しすることにより電源スイッチをオンにし、ステップS31で閃光発光モードかどうか調べる。閃光発光モードでない時は、ステップS37へ進む。閃光発光モードの時はステップS32へ進み、ステップS32では手ぶれ補正機能がオンかどうか調べる.手ぶれ補正機能オンの時はステップS36に進み、そうでない時はステップS33へ進む。ステップS36では撮影モードをスローシンクロ撮影モードに設定し、ステップS37へ進む。ステップS37では表示装置上で被写界全体を比較的明るく表示する。ステップS32で手ぶれ補正機能オフの時にはステップS33へ進む.ステップS33では撮影モードを通常閃光発光モードにし、ステップS34へ進む。
【0047】
ステップS34では近距離に被写体のある領域と、近距離に被写体の無いすなわち背景との判別を行ない、ステップS35に進む。ステップS35では表示装置上で、背景に対応する領域(第2領域)を暗く表示する。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、閃光発光を伴う撮影により実際に撮られる写真と同様な画像を、撮影に際し視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態としての一眼レフカメラの構成を示す概略的構成図。
【図2】 本発明の第2実施の形態としてのレンズシャッタカメラの構成を示す概略的構成図。
【図3】 予備発光と他分割測光により閃光の到達可能な距離に被写体の存在する領域と閃光の到達不可能な距離に被写体の存在する領域とを判別する様子を示す図。
【図4】 表示部材の光の透過率を変化させている様子を示す図。
【図5】 通常の閃光発光時の表示の制御の流れを示す図。
【図6】 スローシンクロ撮影を行う場合の制御の流を示す図。
【図7】 本発明の第3実施の形態であるカメラの構成を示す概略図。
【図8】 手ぶれ補正光学系を盛り込んだ本発明の第4実施の形態についての概略的構成図。
【図9】 本発明の第4実施の形態についての制御の流れを示す図。
【符号の説明】
2 発光装置
7 表示部材
21 閃光の到達可能な距離に被写体の存在する領域
22 閃光の到達不可能な距離に被写体の存在する領域
23 暗くする領域(第2領域)
24 暗くしない領域(第1領域)
33 撮像素子
34 画像表示装置
41 手ぶれ補正用光学系
Claims (7)
- 閃光発光装置を発光する発光モードを備え、前記閃光発光装置を制御する発光制御部と、被写界の像を表示する表示装置とを備えたカメラにおいて、
前記発光モードは、所定のシャッタースピードよりも高速のシャッタースピードで前記閃光発光装置を発光する通常発光モードと、前記所定のシャッタースピードよりも低速のシャッタースピードで前記閃光発光装置を発光するスローシンクロモードとを含み、
前記被写界に対応する領域を、複数の領域に、或いはマトリクス状に分けて、部分ごとの表示を行う表示手段と、
撮影に先立って前記閃光発光装置を予備的に発光する予備発光装置と、
前記予備発光時に前記被写界からの光束を前記複数の領域毎に分割して受光する分割受光手段と、
前記分割受光手段によって得られた光情報に基づいて、前記被写界内に存在する被写体のうち前記閃光発光装置からの閃光が実質的に到達可能な距離に存在する被写体が存在する第1領域と、前記閃光発光装置からの閃光が実質的に到達不可能な距離に存在する被写体が存在する第2領域とに分別すると共に、前記スローシンクロモード時における前記第2領域の表示を、前記通常発光モードにおける前記第2領域の表示の明るさよりも明るく表示するように、前記表示手段を制御する制御装置と、を有することを特徴とするカメラ。 - 前記制御装置は、前記スローシンクロモード時には、前記第1領域と前記第2領域とをほぼ等しい明るさに表示することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記カメラはさらに手振れ補正装置を備え、該手振れ補正装置を作動させた場合には、前記発光制御部は前記スローシンクロモードに設定されることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ。
- 前記制御装置は、前記閃光発光装置の発光を伴わずに撮影を行う場合には、前記第2領域を、前記スローシンクロモード時における前記第2領域の表示よりもさらに明るく表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載のカメラ。
- 前記表示手段は、前記分けられた部分ごとの光の透過率を、該部分ごとに独立して変更可能であることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のカメラ。
- 被写界からの光信号を電気信号に変換する撮像装置をさらに備え、前記表示装置は、前記撮像装置からの前記電気信号に基づいて前記被写界の像を表示することを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のカメラ。
- 前記表示装置は、前記表示手段を含み、
前記制御手段は、前記表示手段の画素ごとの輝度を制御することを特徴とする請求項6に記載のカメラ。
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