JP2023009949A - 表示装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】背景に重畳して表示される画像の視認性を高めることができる表示装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供する。【解決手段】複合表示装置8は、撮影画像の撮像及びその撮影画像の輝度の検知を行う撮像装置1と通信可能に接続し、かつ、画像(照準マーク103)を表示する有機ELパネル81と、撮影画像と同じ背景の光に重畳させる形で、ユーザの眼に有機ELパネル81の上に表示される画像を導く調光ミラー82と、調光ミラー82の透過率を制御する調光ミラー制御部101とを有する。調光ミラー制御部101は、撮像装置1において検知された、背景の、有機ELパネル81の上に表示される画像との重畳部の輝度に基づいて、調光ミラー82の透過率を調整する。【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、ユーザが視認する背景に画像を重畳して表示する表示装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
従来、撮像装置を用いて鳥や飛行機などの遠方の動く被写体を撮影する際、撮像視野が狭くなるため、被写体を撮像視野内に迅速かつ確実に導入することが困難であることが知られている。
このため、ドットサイトと呼ばれる照準器を撮像装置に設け、その接眼窓を覗いた際にユーザが視認する背景に画像(照準マーク)を重畳して表示することで、遠方の被写体を撮影する際の補助を行う技術が実用化されている。
また、透過型の表示部を介してユーザが視認する背景に、その表示部上の画像を重畳表示する場合、背景の明るさに応じて表示部の明るさを調整して、画像の視認性を高める技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、背景全体の明るさにもとづいて表示部全体の明るさが調整されていた。
よって、例えば、表示部に表示される画像が重畳される部分の背景の輝度に対して、その画像の輝度が低く、照準マークが見づらくなる場合があった。
そこで、本発明の目的は、背景に重畳して表示される画像の視認性を高めることができる表示装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る表示装置は、撮影画像の撮像及び前記撮影画像の輝度の検知を行う撮像装置と通信可能に接続する表示装置であって、画像を取得する取得部と、背景の光を前記表示装置の内部に透過させる対物窓と、前記対物窓から透過した前記背景の光を透過する調光部であって前記撮影画像と同じ背景の光に重畳させる形でユーザの眼に前記画像を導く調光部とを有する表示装置において、前記撮像装置において検知された前記背景の輝度に基づいて、前記調光部の透過率を調整する透過率調整手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、背景に重畳して表示される画像の視認性を高めることができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
以下、図1から図2を参照して、本発明の実施例1に係る表示装置としての複合表示装置8を備える撮像装置1の構成について説明する。
以下、図1から図2を参照して、本発明の実施例1に係る表示装置としての複合表示装置8を備える撮像装置1の構成について説明する。
図1は、複合表示装置8を備える撮像装置1の外観斜視図である。
図1(a)は、撮像装置1の正面斜視図である。
撮像装置1は、被写体を含む背景の像を光電変換して撮影画像を生成(撮像)するCCDやCMOSイメージセンサ等の撮像素子21(図2)や、背景の像を撮像素子21に結像する撮影レンズやズームレンズを備える鏡筒ユニット2が固定されている。
鏡筒ユニット2は沈胴式で、撮影時には撮像装置1から繰り出され、収納時は撮像装置1の中に沈胴している。また撮像装置1には、撮像素子21で生成した撮影画像をデジタル情報に変換する本体制御部30(図2)等の処理回路を載せた不図示の主基板や補助基板等が実装されている。
また、撮像装置1は、図1(a)に示すようにその上部にストロボ装置3、レリーズボタン4、ズームレバー5、電源ボタン6、モード設定ダイヤル7、及び複合表示装置8を備える。
ストロボ装置3は、撮影時に被写体の明るさが足りない時に、本体制御部30からの指示に応じて内部のストロボを発光させる。これにより、暗い環境でも適正な露出で撮影することができる。
レリーズボタン4は、2段階の押圧操作が可能に構成されている。レリーズボタン4に対する1段目の半押し操作が行われると、撮影準備動作(測光動作や測距動作等)が開始される。また、レリーズボタン4に対する2段目の全押し操作が行われると、被写体撮影が行われ、撮像装置1に内蔵された記録媒体23(図2)に撮影された被写体像の画像データを記録する。撮影準備動作についての詳細は後述する。
ズームレバー5は、レリーズボタン4の外周に保持されている。ズームレバー5は回転操作型レバーであり、ズームレバー5を一方の方向に回転操作させると、ズームレンズが望遠側(画角が狭くなる方向)にズーム動作を行い、他方の方向に回転操作させるとズームレンズが広角側(画角が広がる方向)にズーム動作を行う。
電源ボタン6は、押しボタンスイッチである。電源ボタン6がユーザ押下されると、撮像装置1が使用不可状態であるオフ状態から、撮像装置1に内蔵された電池22からの電源供給される使用可能状態であるオン状態への切り替え、もしくはオン状態からオフ状態への切り替えが行われる。
モード設定ダイヤル7は、撮像装置1に対して回転可能に支持されている。モード設定ダイヤル7の天面には、各種の撮影モードに応じた複数のアイコン(不図示)が印刷されており、このアイコンを撮像装置1に設けられた指標(不図示)に合わせることで、アイコンに応じた各種モ-ド等の設定を行うことができる。
複合表示装置8は、撮像装置1の正面側に対物窓102を備え、対物窓102から撮像素子21で生成される撮影画像と同じ背景の光が入射(透過)される。また、図2に示すように、複合表示装置8は、その内部に有機ELパネル81や複数のレンズL1~L4、調光ミラー82等を備え、撮像装置1の背面側に接眼窓83を備える。調光ミラー82はその状態を変化させることができ、その変化した状態に応じて、複合表示装置8は、電子ビューファインダとして機能したり、照準器として機能したりするよう構成される。
具体的には、調光ミラー82が、図2(b)のような状態となっている場合、複合表示装置8は、電子ビューファインダとして機能する。この場合、調光ミラー82は、対物窓102からの背景の光を透過することなく、有機ELパネル81で表示される画像を接眼窓83に向けて反射する。この際、有機ELパネル81は、撮像素子21から連続的に送信されるライブビュー画像や記録媒体23に画像データとして記録されている撮像素子21により撮影された撮影画像等を表示する。これにより、ユーザは、複合表示装置8が電子ビューファインダとして機能している際、接眼窓83を覗き込むことにより、ライブビュー画像等の確認を行うことができる。
一方、調光ミラー82が、図2(a)のような状態となっている場合、複合表示装置8は、照準器として機能する。この場合、調光ミラー82(調光部・反射光学素子)は、対物窓102からの光を透過し、有機ELパネル81からの光を接眼窓83に向かって反射する。また、有機ELパネル81からの光は、有機ELパネル81の上に表示される画像(照準マーク103(図3))が対物窓102からの背景の光に重畳するように調光ミラー82に照射される。これにより、背景に照準マーク103が重畳された像が調光ミラー82から、接眼窓83に接眼するユーザの眼に導かれる。尚、有機ELパネル81(取得部・表示手段)は、照準マーク103を複合表示装置8内にある不図示のメモリから取得し表示する。これにより、被写体追尾を補助することができる。
複合表示装置8の詳細については、図2、図3等を用いて後述する。尚、本実施例では、複合表示装置8が、照準器として機能するだけでなく、電子ビューファインダとしても機能する場合を例示したが、照準器としてのみ機能するようにしてもよい。この場合、調光ミラー82の代わりに、有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状のハーフミラーが配置される。
図1(b)は、撮像装置1の背面斜視図である。
撮像装置1は、その背面に、操作ボタン9、及び表示装置10を備える。
操作ボタン9は、単独の押しボタン及びその周囲に設けられる十字ボタン等により構成される。操作ボタン9の各ボタンは、それぞれに機能が割り当てられ、例えば撮影条件の変更、記録媒体23に記録された画像データの再生画面への切換えといった、各種指示を入力する際に利用される。
表示装置10は、液晶ディスプレイにより構成され、複合表示装置8が電子ビューファインダとして機能する場合と同様に、ライブビュー画像等の確認に用いられる。また、表示装置10は、複合表示装置8を電子ビューファインダとして機能させるか照準器として機能させるかをユーザにより選択させる複合表示装置機能選択画面の表示も行う。
次に、複合表示装置8の詳細な構成について説明する。
図2は、実施例1に係る複合表示装置8、及びこれを有する撮像装置1の構成を示すブロック図である。図2(a)は、複合表示装置8が照準器として機能しているときの状態を図示し、図2(b)は、複合表示装置8が電子ビューファインダとして機能しているときの状態を図示する。
撮像装置1は、鏡筒ユニット2、操作ボタン9、撮像素子21、電池22、記録媒体23、及び本体制御部30を備える。
複合表示装置8は、有機ELパネル81、調光ミラー82、接眼窓83、調光ミラー制御部101、対物窓102、及びレンズL1~L4を備える。
調光ミラー82は、ITO膜(透明導電膜の一種)付きのガラスの間に銀を含む電解質を満たした構成となっており、電解質に電圧を印加することで銀の析出と溶出が切り替わり、ミラー状態とハーフミラー状態とを切り替えることができる。加えて、調光ミラー82のガラスの間を異なった電解質で満たすことで、ハーフミラー状態の時の電解質に印加する電圧の調整によって、ハーフミラーの透過率を調整することも可能に構成されている。さらに、調光ミラー82はその表面上にピエゾ薄膜(非図示)が形成されており、ピエゾ薄膜への電圧のかけ方によって有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状からフラットな状態へと形状を変化させることができるように構成されている。調光ミラー制御部101(制御手段)は本体制御部30からの信号に基づいて、調光ミラー82の電解質やピエゾ薄膜に印加する電圧を変更する。これにより、調光ミラー82の光学性能は、ミラー状態とハーフミラー状態とに切り替えられる。また、調光ミラー82の形状は、有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状とフラットな状態と切り替えられる。
操作ボタン9への所定のユーザ操作により、複合表示装置8を電子ビューファインダとして機能させることがユーザ選択されると、本体制御部30は、調光ミラー制御部101に複合表示装置8を電子ビューファインダとして機能させるよう指示する。調光ミラー制御部101は、この指示に基づいて調光ミラー82の電解質やピエゾ薄膜に印加する電圧の制御を行い、調光ミラー82をミラー状態でかつ、フラットな形状とする。また、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、記録媒体23に画像データとして記録された撮影画像、または撮像素子21から連続的に送信されるライブビュー画像を表示する。調光ミラー82はミラー状態でかつ、フラットな形状であるので、有機ELパネル81に表示された画像は調光ミラー82によって接眼窓83に向けて反射され、複合表示装置8は電子ビューファインダとして機能する。
一方、操作ボタン9への所定のユーザ操作により、複合表示装置8を照準器として機能させることがユーザ選択されると、本体制御部30は、調光ミラー制御部101に複合表示装置8を照準器として機能させるよう指示する。調光ミラー制御部101は、この指示に基づいて調光ミラー82の電解質やピエゾ薄膜に印加する電圧の制御を行い、調光ミラー82をハーフミラー状態でかつ、有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状とする。
図3(a)は、複合表示装置8が照準器として機能している場合の有機ELパネル81の表示例であり、図3(b)は複合表示装置8が照準器として機能している場合の接眼窓83からユーザにより視認される像の例である。
図3(a)に示される様に、複合表示装置8が照準器として機能している場合、有機ELパネル81は照準マーク103を撮像素子21で捉えられる画角の略中心に相当する箇所に表示し、その他の領域は黒色とする。調光ミラー82はハーフミラー状態であるので、調光ミラー82は、対物窓102からの背景の光を透過し、かつ有機ELパネル81上に表示された照準マーク103を、対物窓102からの背景の光に重畳させる形で接眼窓83に向けて反射する。このとき調光ミラー82は有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状となっているので、有機ELパネル81からの光は調光ミラー82によって平行光線となる。このため照準マーク103はユーザの目の位置によらず接眼窓83のなかで一定の位置に見える。よって、ユーザは接眼窓83から覗くと、例えば図3(b)に示すように、背景における被写体(本例では犬)104に照準マーク103が重畳された画像を視認することができる。
対物窓102は、被写体104を含む背景の光を複合表示装置8内部へ透過させる。具体的には、対物窓102は、平面であり、例えばガラスおよびプラスチック等を用いて構成される。
接眼窓83は、調光ミラー82からの光を接眼するユーザの眼に導く。具体的には、接眼窓83は、平面であり、例えばガラスおよびプラスチック等を用いて構成される。
上述した動作、作用によって複合表示装置8は、電子ビューファインダとして機能するとともに、照準器としても機能する。
次に、有機ELパネル81に表示される照準マーク103について詳細に説明する。
照準マーク103は、通常有機ELパネル81上の略中心に配置されている。この場合、複合表示装置8の対物窓102を通して視認される背景の中央部分の画像と、鏡筒ユニット2を通して撮像素子21に結像される撮影画像とが、同じとなるよう光学的に構成されている。つまり、有機ELパネル81上の照準マーク103の位置座標と、撮像素子21上の座標は一対一に対応する。また本実施例では、本体制御部30に含まれる不図示の輝度判定手段により、撮像素子21に結像される画像の輝度の取得が可能である。よって本実施例では、撮像素子21に結像される画像における、照準マーク103の位置に対応する位置の輝度(すなわち、接眼窓83から視認される背景の、照準マーク103との重畳部の輝度)を輝度判定手段で取得する。
また、対物窓102を通して視認される背景において照準マーク103が重畳される位置は、操作ボタン9のユーザ操作に応じて、略中心から任意の位置へ移動可能となっている。この時、前述の通り、有機ELパネル81の位置座標と、撮像素子上の座標が一対一となっているが、撮像素子21の撮像可能範囲(画角)は接眼窓83においてユーザが視認できる背景の範囲より狭い。よって、本実施例では、本体制御部30は、照準マーク103の移動中は、撮像素子21の撮像可能範囲を示す枠の画像を有機ELパネル81上に表示し、その枠外に照準マーク103を配置された場合はその旨の警告を有機ELパネル81上に表示する。また、照準マーク103を有機ELパネル81上であって上記枠内の任意の位置に移動した際も、撮像素子21に結像される画像における、照準マーク103の位置に対応する位置の輝度を輝度判定手段で取得する。
この時、背景の、照準マーク103との重畳部の輝度が第1の基準値より明るい場合、有機ELパネル81(調整手段)は、本体制御部30の指示に応じて、照準マーク103を表示する際の輝度を明るくするよう調整する。一方、背景の、照準マーク103との重畳部の輝度が第2の基準値より暗い場合、有機ELパネル81は、本体制御部30の指示に応じて、照準マーク103を表示する際の輝度を暗くするよう調整する。このように、接眼窓83からユーザが視認する背景の、照準マーク103との重畳部が明るい場合、照準マーク103の輝度を明るくすることで照準マーク103を見やすくする。一方、接眼窓83からユーザが視認する背景の、照準マーク103との重畳部が暗い場合、照準マーク103の輝度を暗くすることで照準マーク103の表示部分が眩しくなるのを防止する。このように、有機ELパネル81における照準マーク103の輝度を調整することで、背景の明暗によらず視認性の高い照準マーク103を表示することが可能となる。
また、前述の輝度判定手段で取得された輝度、つまり、背景の、照準マーク103との重畳部の輝度に基づいて、調光ミラー制御部101(透過率調整手段)は調光ミラー82の銀の析出/溶出値を変更し、調光ミラー82の透過率を調整する。例えば、背景の、照準マーク103との重畳部の輝度が第1の基準値より明るい場合、調光ミラー制御部101は、調光ミラー82の透過率を低くするように調整して調光ミラー82を透過する光の光量を抑える。一方、背景の、照準マーク103との重畳部の輝度が第2の基準値より暗い場合、調光ミラー制御部101は、調光ミラー82の透過率を高くするように調整して調光ミラー82を透過する光の光量が低減されないように制御する。これにより、ユーザが接眼窓83を覗いた際に視界に入ってくる光量を調整して照準マーク103の視認性を向上させることができる。その他、図4(a),(b)に示される様に、ユーザが接眼窓83を覗いた際に視界に入ってくる背景の光量の調整は複合表示装置8に設けられた、減光フィルター84を挿脱することでも可能となっている。具体的には、背景の、照準マーク103との重畳部の輝度が第1の基準値より明るい場合、減光フィルター84を調光ミラー82と対物窓102の間に挿入する。これにより、有機ELパネル81上の照準マーク103に影響を及ばすことなく、光量を調整することができる。
また、上記、有機ELパネル81から発せられる光の光量の調整と、調光ミラー制御部101による調光ミラー82の透過率の調整の両方が実行されてもよい。例えば、背景の、照準マーク103との重畳部の輝度が第1の基準値より明るい場合、有機ELパネル81は、本体制御部30の指示に応じて、照準マーク103を表示する際の輝度を明るくするよう調整し、更に調光ミラー制御部101は、調光ミラー82の透過率を低くするように調整する。一方、背景の、照準マーク103との重畳部の輝度が第2の基準値より暗い場合、有機ELパネル81は、本体制御部30の指示に応じて、照準マーク103を表示する際の輝度を暗くするよう調整し、更に調光ミラー制御部101は、調光ミラー82の透過率を高くするように調整する。これにより、照準マーク103の視認性をより向上することができる。
また、上記、有機ELパネル81から発せられる光の光量の調整と、減光フィルター84の挿脱の制御の両方が行われてもよい。例えば、背景の、照準マーク103との重畳部の輝度が第1の基準値より明るい場合、有機ELパネル81は、本体制御部30の指示に応じて、照準マーク103を表示する際の輝度を明るくするよう調整し、更に減光フィルター84が調光ミラー82と対物窓102の間に挿入される。
上記、有機ELパネル81から発せられる光の光量の調整、調光ミラー制御部101による調光ミラー82の透過率の調整、及び減光フィルター84の挿脱は、輝度判定手段で取得された輝度や電池22の電池残量によって選択、または併用される。例えば、電池22の電池残量が一定未満となり、撮像装置1が省電モードとなった場合、有機ELパネル81の照準マーク103を明るくする調整はせずに、減光フィルター84等で背景全体の輝度を落とし、照準マーク103の視認性を上げる。これにより、電池22の消費を極力抑えつつ、照準マーク103の視認性を上げることができる。
以上の様に、輝度判定手段により取得された輝度に基づき、有機ELパネル81上の照準マーク103の明るさや、接眼窓83に到達する背景の光量を調整することで、照準マーク103の視認性を高めることができる。
また、本体制御部30に含まれる不図示の画像判定部により、背景における照準マーク103との重畳部に位置する被写体104と、撮像装置1の間の距離を検出し、被写体104に対するAFを行う。さらに、被写体104と同等の距離にある範囲を検出することで、被写体104のサイズも検知する。具体的には、撮像素子21に結像される画像から、照準マーク103の位置に対応する位置にある被写体104を認識し、その認識された被写体104のサイズを判定する。
また、図5で示される様に、照準マーク103のサイズは、被写体104のサイズに応じて調整される。図5(b)で示される様に、被写体104のサイズが予め設定されている第1のサイズより大きい場合、照準マーク103のサイズも大きくする。一方、図5(a)で示される様に、被写体104のサイズが予め設定されている第2のサイズ(<第1のサイズ)より小さい場合、照準マーク103のサイズも小さくする。これによって、被写体104のサイズが大きい場合は照準マーク103のサイズも大きくなるため見やすく、被写体104のサイズが小さい場合は照準マーク103によって被写体104が隠れないよう照準マーク103のサイズも小さくする。これにより、照準マーク103の視認性を高くすることができる。ただし、照準マーク103のサイズは、前述した、撮像素子21の撮像可能範囲に応じて上限が設定される。また、照準マーク103が見づらくならない様、照準マーク103のサイズの下限も一定の閾値を下回らない様制限されている。
撮像装置1は、本体制御部30により認識された照準マーク103の位置に基づき、撮像素子21に結像される画像における、照準マーク103の位置に対応する位置の輝度を取得している。このため、照準マーク103の大きさが調整された場合、その調整後の大きさに応じてその輝度の取得範囲は更新される。
また、前述の画像判定部により、撮像素子21に結像される画像の色彩の識別も行っている。この識別の結果、背景の、照準マーク103が重畳する箇所(被写体104)の色彩が、照準マーク103の色彩と同等である場合、照準マーク103の色を変更する。これにより、照準マーク103の視認性の更なる向上を図っている。
次に図6A、図6Bに示すフローチャートを参照して、操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8を照準器として機能させることがユーザ選択された時の、照準マーク設定処理について説明する。
本処理は、本体制御部30が、撮像装置1の本体にあるROM(不図示)に格納されるプログラムを同本体にあるRAM(不図示)に展開することにより実行される。
まず、ステップS1で、ユーザがレリーズボタン4を半押ししたことを検知し、撮影準備動作を開始すると、ステップS2へ進み、操作ボタン9の操作により照準マーク103の位置が確定したか否かを判定する。照準マーク103の位置が確定していない場合(ステップS2でNO)、ステップS1へ戻り、照準マーク103の位置が確定している場合(ステップS2でYES)、ステップS3へ進む。
ステップS3で、背景において、照準マーク103と重畳する位置にある被写体104のサイズを検知しステップS4へ進む。
ステップS4で、検知された被写体104のサイズに基づき、照準マーク103のサイズが適切か否かを判断する。具体的には、図5を用いて前述した通り、被写体104のサイズが第1のサイズより大きい場合や第2のサイズより小さい場合、照準マーク103のサイズは適切でなく、サイズ調整が必要であると判断する(ステップS4でNO)。この場合は、ステップS5にて、照準マーク103のサイズが調整された後、ステップS6へ進む。一方、照準マーク103のサイズが適切である場合(ステップS4でYES)、直接ステップS6へ進む。
ステップS6で、ステップS3でサイズが検知された被写体104の色彩(色温度)を検知しステップS7へ進む。尚、照準マーク103の色彩が初期設定と異なる場合、照準マーク103の色彩も併せて検知する。
ステップS7で照準マーク103の色変更の要否を判断する。具体的には、ステップS6で検知した色彩が、照準マーク103の色彩と同等だった場合、照準マーク103の色変更が必要であると判断し(ステップS7でYES)、ステップS8へ進み、照準マーク103の色変更を実施し、ステップS9ヘ進む。一方、照準マーク103の色変更の必要がなければ(ステップS7でNO)、直接ステップS9へ進む。
ステップS9で、ステップS3でサイズ検知された被写体104の輝度を検知し、ステップS10(図6B)へ進む。
ステップS10~S16で、ユーザが接眼窓83を覗いた際に視界に入ってくる光量を調整する。
ステップS10で、まず、照準マーク103の輝度が適切か否かを判断する。具体的にはステップS9で検知された被写体104の輝度が、第1の基準値より明るい、又は第2の基準値より暗い場合、照準マーク103の輝度が適切でなく、照準マーク103の輝度の調整が必要であると判断する(ステップS10でNO)。この場合は、ステップS11へ進む。一方、照準マーク103の輝度が適切である場合(ステップS10でYES)、ステップS17へ進む。
ステップS11で、電池22の電池残量が一定以上であるか否かを判断する。具体的に、電池残量が予め設定された閾値以上であるか否かが判断される。電池残量が一定以上(閾値以上)である場合(ステップS11でYES)、ステップS12へ進み、前述した有機ELパネル81による照準マーク103を表示する際の輝度調整を実施し、ステップS13ヘ進む。一方、電池残量が一定未満(閾値未満)である場合(ステップS11でNO)、ステップS14へ進む。
ステップS13で、再び照準マーク103の輝度が適切か否かを判断する。照準マーク103の輝度が適切でなく、照準マーク103の輝度の調整が必要である場合(ステップS13でNO)、ステップS14へ進み、調光ミラー82の透過率調整を実施し、ステップS15へ進む。一方、照準マーク103の輝度が適切である場合(ステップS13でYES)、ステップS17へ進む。
ステップS15で、再び照準マーク103の輝度が適切か否かを判断する。照準マーク103の輝度が適切でなく、照準マーク103の輝度の調整が必要である場合(ステップS15でNO)、ステップS16へ進み、減光フィルター84の挿脱を実施し、ステップS17へ進む。一方、照準マーク103の輝度が適切である場合(ステップS15でYES)、直接ステップS17へ進む。
ステップS17で、撮影準備動作を続行するか否かを判断する。具体的には、ユーザによるレリーズボタン4の半押しが解除されると、撮影準備動作を続行しないと判断し(ステップS17でNO)、本処理を終了する。一方、ユーザによるレリーズボタン4の半押しが継続している場合、ステップS1へ戻る。
(実施例2)
以下、図7を参照して、本発明の実施例2に係る複合表示装置8について説明する。
以下、図7を参照して、本発明の実施例2に係る複合表示装置8について説明する。
実施例2が実施例1と異なる点は、複合表示装置8の一部の構成のみである。よって、以下実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
以下、実施例2に係る複合表示装置8の詳細な構成について説明する。
図7は、実施例2に係る複合表示装置8、及びこれを有する撮像装置1の構成を示すブロック図である。図7(a)は、複合表示装置8が照準器として機能しているときの状態を図示し、図7(b)は、複合表示装置8が電子ビューファインダとして機能しているときの状態を図示する。
複合表示装置8は、有機ELパネル81と、第一の調光ミラー105a(第1の光学素子)と、第二の調光ミラー105b(第2の光学素子)と、接眼窓83と、調光ミラー制御部101と、対物窓102と、レンズL1~L4とを有する。図7に示すように、接眼窓83に接眼するユーザの眼から遠い順に、第一の調光ミラー105a、第二の調光ミラー105bが配置される。
第一の調光ミラー105aは、ITO膜(透明導電膜の一種)付きのガラスの間に銀を含む電解質を満たした構成となっており、電解質に電圧を印加することで銀の析出と溶出が切り替わり、ミラー状態と素通しのガラス状態とを切り替えることができる。また、その形状はフラットな形状である。
第二の調光ミラー105bは、ITO膜(透明導電膜の一種)付きのガラスの間に銀を含む電解質を満たした構成となっており、電解質に電圧を印加することで銀の析出と溶出が切り替わり、ハーフミラー状態と素通しのガラス状態とを切り替えることができる。また、その形状は有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状である。
調光ミラー制御部101は、本体制御部30からの信号に基づいて、第一の調光ミラー105a、及び、第二の調光ミラー105bに印加する電圧を変更する。これにより、第一の調光ミラー105aは、ミラー状態と素通しのガラス状態とに切り替えられ、また、第二の調光ミラー105bは、ハーフミラー状態と素通しのガラス状態とに切り替えられる。
操作ボタン9への所定のユーザ操作により、複合表示装置8を電子ビューファインダとして機能させることがユーザ選択されると、本体制御部30は、調光ミラー制御部101に複合表示装置8を電子ビューファインダとして機能させるよう指示する。調光ミラー制御部101は、この指示に基づいて第一の調光ミラー105a及び第二の調光ミラー105bの電圧の制御を行い、第一の調光ミラー105aをミラー状態とし、第二の調光ミラー105bを素通しのガラス状態とする。また、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、記録媒体23に画像データとして記録された撮影画像、または撮像素子21から連続的に送信されるライブビュー画像を表示する。第二の調光ミラー105bは素通しのガラス状態であるので、有機ELパネル81に表示された画像は第二の調光ミラー105bをそのまま透過する。一方、第一の調光ミラー105aはミラー状態でかつ、フラットな形状であるので、第二の調光ミラー105bを透過した画像は第一の調光ミラー105aによって接眼窓83に向けて反射される。これにより、複合表示装置8は電子ビューファインダとして機能する。
一方、操作ボタン9への所定のユーザ操作により、複合表示装置8を照準器として機能させることがユーザ選択されると、本体制御部30は、調光ミラー制御部101に複合表示装置8を照準器として機能させるよう指示する。調光ミラー制御部101は、この指示に基づいて第一の調光ミラー105a及び第二の調光ミラー105bの電圧の制御を行い、第一の調光ミラー105aを素通しのガラス状態とし、第二の調光ミラー105bをハーフミラー状態とする。また、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、図3(a)を用いて説明した様に照準マーク103を撮像素子21で捉えられる画角の略中心に相当する箇所に表示し、その他の領域は黒色とする。第一の調光ミラー105aは素通しのガラス状態であるので、第一の調光ミラー105aは、対物窓102からの光をそのまま透過させる。一方、第二の調光ミラー105bは、ハーフミラー状態であるので、対物窓102からの背景の光を透過し、かつ有機ELパネル81上に表示された照準マーク103を、対物窓102からの背景の光に重畳させる形で接眼窓83に向けて反射する。このとき第二の調光ミラー105bは有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状となっているので、有機ELパネル81からの光は第二の調光ミラー105bによって平行光線となる。このため照準マーク103はユーザの目の位置によらず接眼窓83のなかで一定の位置に見える。これにより、複合表示装置8は照準器として機能する。
上述した動作、作用によって複合表示装置8は、電子ビューファインダとして機能するとともに、照準器としても機能する。
(実施例3)
以下、図8を参照して、本発明の実施例3に係る複合表示装置8について説明する。
以下、図8を参照して、本発明の実施例3に係る複合表示装置8について説明する。
実施例3が実施例1,2と異なる点は、複合表示装置8の一部の構成のみである。よって、以下実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
以下、実施例3に係る複合表示装置8の詳細な構成について説明する。
図8は、実施例3に係る複合表示装置8、及びこれを有する撮像装置1の構成を示すブロック図である。図8(a)は、複合表示装置8が照準器として機能しているときの状態を図示し、図8(b)は、複合表示装置8が電子ビューファインダとして機能しているときの状態を図示する。
複合表示装置8は、有機ELパネル81と、調光ミラー106と、接眼窓83と、調光ミラー制御部101と、対物窓102と、眼球位置検出手段107と、レンズL1~L4とを有する。
調光ミラー106は、ITO膜(透明導電膜の一種)付きのガラスの間に銀を含む電解質を満たした構成となっており、電解質に電圧を印加することで銀の析出と溶出が切り替わり、ミラー状態とハーフミラー状態とを切り替えることができる。また、その形状はフラットな形状である。調光ミラー制御部101は本体制御部30からの信号に基づいて、調光ミラー106に印加する電圧を変更する。これにより、調光ミラー106は、ミラー状態とハーフミラー状態とに切り替えられる。
眼球位置検出手段107は、接眼窓83に接眼するユーザの眼球に赤外光を投射し、眼球からの赤外光の反射を検出することで眼球位置を検出する。尚、眼球位置検出手段107は、眼球の位置を検出することができれば、本実施例の方式に限定されず、種々の方式を用いることができる。
操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8を電子ビューファインダとして機能させることがユーザ選択されると、調光ミラー制御部101は、調光ミラー106の電圧の制御を行い、調光ミラー106をミラー状態とする。また、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、記録媒体23に画像データとして記録された撮影画像、または撮像素子21から連続的に送信されるライブビュー画像を表示する。調光ミラー106はミラー状態でかつ、フラットな形状であるので、有機ELパネル81に表示された画像は調光ミラー106によって接眼窓83に向けて反射される。これにより、複合表示装置8は電子ビューファインダとして機能する。
一方、操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8を照準器として機能させることがユーザ選択されると、調光ミラー制御部101は、調光ミラー106の電圧の制御を行い、調光ミラー106をハーフミラー状態とする。また、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、図3(a)を用いて説明した様に照準マーク103を撮像素子21で捉えられる画角の略中心に相当する箇所に表示し、その他の領域は黒色とする。調光ミラー106はハーフミラー状態であるので、調光ミラー106は、対物窓102からの背景の光を透過し、かつ有機ELパネル81上に表示された照準マーク103を、対物窓102からの背景の光に重畳させる形で接眼窓83に向けて反射する。このとき調光ミラー106は、調光ミラー82の様な有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状ではなくフラットな形状となっているので有機ELパネル81からの光は調光ミラー106によっては平行光線とはならない。よって、そのままでは照準マーク103はユーザの目の位置によって接眼窓83のなかで見える位置が動き、照準器として扱いにくいものとなってしまう。そこで、本実施例では眼球位置検出手段107によって検出されたユーザの眼球の位置に応じて、有機ELパネル81上の照準マーク103の表示位置を移動させる。これにより、照準マーク103がユーザの目の位置によらず接眼窓83のなかで一定の位置に見える様に構成している。
上述した動作、作用によって複合表示装置8は、電子ビューファインダとして機能するとともに、照準器としても機能する。
(実施例4)
以下、図9を参照して、本発明の実施例4に係る複合表示装置8について説明する。
以下、図9を参照して、本発明の実施例4に係る複合表示装置8について説明する。
実施例4が実施例1~3と異なる点は、複合表示装置8の一部の構成のみである。よって、以下実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
以下、実施例4に係る複合表示装置8の詳細な構成について説明する。
図9は、実施例4に係る複合表示装置8、及びこれを有する撮像装置1の構成を示すブロック図である。図9(a)は、複合表示装置8が照準器として機能しているときの状態を図示し、図9(b)は、複合表示装置8が電子ビューファインダとして機能しているときの状態を図示する。
複合表示装置8は、有機ELパネル81と、調光ミラー108と、接眼窓83と、調光ミラー制御部101と、対物窓102と、レンズL1~L4とを有する。
調光ミラー108は、ITO膜(透明導電膜の一種)付きのガラスの間に銀を含む電解質を満たした構成となっており、電解質に電圧を印加することで銀の析出と溶出が切り替わり、ミラー状態とハーフミラー状態とを切り替えることができる。また、その形状は有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状である。調光ミラー制御部101は本体制御部30からの信号に基づいて、調光ミラー108に印加する電圧を変更する。これにより、調光ミラー108は、ミラー状態とハーフミラー状態とに切り替えられる。
操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8が電子ビューファインダとして機能させることがユーザ選択されると、調光ミラー制御部101は、調光ミラー108の電圧の制御を行い、調光ミラー108をミラー状態とする。また、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、記録媒体23に画像データとして記録された撮影画像、または撮像素子21から連続的に送信されるライブビュー画像を表示する。調光ミラー108はミラー状態であるので、有機ELパネル81に表示された画像は調光ミラー108によって接眼窓83に向けて反射する。このとき調光ミラー108は有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状となっているので、有機ELパネル81に画像を通常通りに表示すると、調光ミラー108によって反射された際、接眼窓83から視認される画像は歪んでしまう。そこで、本実施例では、有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲する調光ミラー108の形状に応じて、有機ELパネル81上に表示される画像を変形させる。これにより、調光ミラー108で反射された後の画像を、ユーザは通常の画像として接眼窓83から視認することができる。これにより、複合表示装置8は電子ビューファインダとして機能する。
一方、操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8が照準器として機能させることがユーザ選択されると、調光ミラー制御部101は、調光ミラー108の電圧の制御を行い、調光ミラー108をハーフミラー状態とする。また、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、図3(a)を用いて説明した様に照準マーク103を撮像素子21で捉えられる画角の略中心に相当する箇所に表示し、その他の領域は黒色とする。調光ミラー108は、ハーフミラー状態であるので、対物窓102からの背景の光を透過し、かつ有機ELパネル81上に表示された照準マーク103を、対物窓102からの背景の光に重畳させる形で接眼窓83に向けて反射する。このとき調光ミラー108は有機ELパネル81側に向けて放物面形状に湾曲した形状となっているので、有機ELパネル81からの光は調光ミラー108によって平行光線となる。このため照準マーク103はユーザの目の位置によらず接眼窓83のなかで一定の位置に見える。これにより、複合表示装置8は照準器として機能する。
上述した動作、作用によって複合表示装置8は、電子ビューファインダとして機能するとともに、照準器としても機能する。
(その他の実施例)
上記実施例1~4においては、複合表示装置8は撮像装置1に固定されている例を示したが、有線もしくは無線で複合表示装置8と撮像装置1とが接続しておればよく、例えば、複合表示装置8は撮像装置1に対して着脱可能であってもよい。この場合、調光ミラー制御部101と本体制御部30、及び、有機ELパネル81と本体制御部30とが通信可能に接続されていればよい。
上記実施例1~4においては、複合表示装置8は撮像装置1に固定されている例を示したが、有線もしくは無線で複合表示装置8と撮像装置1とが接続しておればよく、例えば、複合表示装置8は撮像装置1に対して着脱可能であってもよい。この場合、調光ミラー制御部101と本体制御部30、及び、有機ELパネル81と本体制御部30とが通信可能に接続されていればよい。
また、上記実施例1~4においては、複合表示装置8の電子ビューファインダと照準器との機能の切り替え手段として、操作ボタン9を用いる例を示した。しかし、その他の操作手段、例えば表示装置10をタッチパネルとして構成しそのタッチパネルへの操作で複合表示装置8の電子ビューファインダと照準器との機能を切り替えても良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
すなわち、本発明に係る表示装置は、撮影画像と同じ背景の光に重畳させる形で、ユーザの眼に照準マーク103等の画像を導くことができれば、複合表示装置8に限定されない。例えば、本発明に係る表示装置は、透過型ディスプレイにより構成されるヘッドアップディスプレイやヘッドマウントディスプレイであってもよい。この場合、透過型ディスプレイを介してユーザが視認する背景に、透過型ディスプレイ上の画像が重畳表示される構成となる。
尚、本実施形態では、1つ以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置のコンピュータに供給し、そのシステムまたは装置のシステム制御部がプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。システム制御部は、1つまたは複数のプロセッサーまたは回路を有し、実行可能命令を読み出し実行するために、分離した複数のシステム制御部または分離した複数のプロセッサーまたは回路のネットワークを含みうる。
プロセッサーまたは回路は、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッシングユニット(MPU)、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含みうる。また、プロセッサーまたは回路は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、データフロープロセッサ(DFP)、またはニューラルプロセッシングユニット(NPU)を含みうる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 撮像装置
2 鏡筒ユニット
8 複合表示装置
21 撮像素子
30 本体制御部
81 有機ELパネル
82,106,108 調光ミラー
83 接眼窓
84 減光フィルター
102 対物窓
103 照準マーク
105a 第一の調光ミラー
105b 第二の調光ミラー
107 眼球位置検出手段
2 鏡筒ユニット
8 複合表示装置
21 撮像素子
30 本体制御部
81 有機ELパネル
82,106,108 調光ミラー
83 接眼窓
84 減光フィルター
102 対物窓
103 照準マーク
105a 第一の調光ミラー
105b 第二の調光ミラー
107 眼球位置検出手段
Claims (17)
- 撮影画像の撮像及び前記撮影画像の輝度の検知を行う撮像装置と通信可能に接続する表示装置であって、画像を取得する取得部と、背景の光を前記表示装置の内部に透過させる対物窓と、前記対物窓から透過した前記背景の光を透過する調光部であって前記撮影画像と同じ背景の光に重畳させる形でユーザの眼に前記画像を導く調光部とを有する表示装置において、
前記撮像装置において検知された前記背景の輝度に基づいて、前記調光部の透過率を調整する透過率調整手段を備えることを特徴とする表示装置。 - 前記背景の輝度は、前記背景の、前記画像との重畳部の輝度であることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 前記透過率調整手段は、
前記背景の輝度が第1の基準値より明るい場合、前記調光部の透過率をより低く調整し、
前記背景の輝度が第2の基準値より暗い場合、前記調光部の透過率をより高く調整することを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。 - 前記背景の輝度が第1の基準値より明るい場合、前記調光部と前記対物窓の間に減光フィルターを挿入することを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。
- 前記撮像装置において検知された前記背景の輝度に基づいて前記画像の輝度を調整する輝度調整手段を更に備え、
前記背景の輝度が第1の基準値より明るい場合、前記透過率調整手段が前記調光部の透過率をより低く調整し、かつ前記輝度調整手段が前記画像の輝度をより明るく調整し、
前記背景の輝度が第2の基準値より暗い場合、前記透過率調整手段が前記調光部の透過率をより高く調整し、かつ前記輝度調整手段が前記画像の輝度をより暗く調整することを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。 - 前記表示装置の電池残量が予め設定された閾値未満である場合、前記輝度調整手段は、前記画像の輝度を調整しないことを特徴とする請求項5記載の表示装置。
- 前記調光部は、透過型ディスプレイであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
- ヘッドアップディスプレイ、及びヘッドマウントディスプレイのいずれか1つであることを特徴とする請求項7記載の表示装置。
- 前記取得部は、前記画像を表示する表示手段であって、
前記調光部は、前記対物窓から透過した前記背景の光を透過し、かつ前記表示手段の上に表示された画像を、前記背景の光に重畳させる形で前記ユーザの眼に向けて反射する反射光学素子であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。 - 照準器として機能することを特徴とする請求項9記載の表示装置。
- 前記反射光学素子の光学性能及び形状の少なくとも一方を切り替える制御手段を更に備え、
ユーザ操作に応じて、前記表示装置が前記照準器として機能する状態から電子ビューファインダとして機能する状態に切り替えられた場合、
前記制御手段は、前記背景の光を透過させることなく、前記表示手段の上に表示された画像のみを前記ユーザの眼に向けて反射させるように、前記反射光学素子の光学性能を切り替え、
前記表示手段は、前記撮像装置から連続的に送信されるライブビュー画像を表示することを特徴とする請求項10記載の表示装置。 - 前記反射光学素子は、
前記表示装置が前記照準器として機能する状態にある場合、前記表示手段に向かって湾曲し、かつハーフミラー状態となり、
前記表示装置が前記電子ビューファインダとして機能する状態にある場合、フラットな形状となり、かつミラー状態となることを特徴とする請求項11記載の表示装置。 - 前記反射光学素子は、
前記ユーザの眼から遠い順にフラットな形状の第1の光学素子及び前記表示手段に向かって湾曲する形状の第2の光学素子を備え、
前記表示装置が前記照準器として機能する状態にある場合、前記第1の光学素子は素通しのガラス状態となり、前記第2の光学素子はハーフミラー状態となり、
前記表示装置が前記電子ビューファインダとして機能する状態にある場合、前記第1の光学素子はミラー状態となり、前記第2の光学素子は素通しのガラス状態となることを特徴とする請求項11記載の表示装置。 - 前記反射光学素子は、
フラットな形状を有し、
前記表示装置が前記照準器として機能する状態にある場合、ハーフミラー状態となり、
前記表示装置が前記電子ビューファインダとして機能する状態にある場合、ミラー状態となり、
ユーザの眼球位置を検出する眼球位置検出手段と、
前記表示装置が前記照準器として機能する状態にある場合、前記眼球位置検出手段により検出された前記ユーザの眼球位置に応じて、前記表示手段の上で表示される前記画像の位置が調整されることを特徴とする請求項11記載の表示装置。 - 前記反射光学素子は、
前記表示手段に向かって湾曲した形状を有し、
前記表示装置が前記照準器として機能する状態にある場合、ハーフミラー状態となり、
前記表示装置が前記電子ビューファインダとして機能する状態にある場合、ミラー状態となり、
前記表示装置が前記電子ビューファインダとして機能する状態にある場合、前記表示手段は、前記反射光学素子の形状に応じて前記表示手段の上の前記ライブビュー画像を変形することを特徴とする請求項11記載の表示装置。 - 撮影画像の撮像及び前記撮影画像の輝度の検知を行う撮像装置と通信可能に接続する表示装置の制御方法であって、画像を取得する取得部と、背景の光を前記表示装置の内部に透過させる対物窓と、前記対物窓から透過した前記背景の光を透過する調光部であって前記撮影画像と同じ背景の光に重畳させる形でユーザの眼に前記画像を導く調光部とを有する表示装置の制御方法において、
前記撮像装置において検知された前記背景の輝度に基づいて、前記調光部の透過率を調整する透過率調整工程を有することを特徴とする表示装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至15のいずれか1項に記載された表示装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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