JP2022023783A - 表示装置および撮像装置 - Google Patents

表示装置および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022023783A
JP2022023783A JP2021083792A JP2021083792A JP2022023783A JP 2022023783 A JP2022023783 A JP 2022023783A JP 2021083792 A JP2021083792 A JP 2021083792A JP 2021083792 A JP2021083792 A JP 2021083792A JP 2022023783 A JP2022023783 A JP 2022023783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
display device
image
eyepiece
optical element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021083792A
Other languages
English (en)
Inventor
光一 小田垣
Koichi Odagaki
陽一 長田
Yoichi Osada
孝 宮▲崎▼
Takashi Miyazaki
次郎 山本
Jiro Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to US17/376,261 priority Critical patent/US11716530B2/en
Publication of JP2022023783A publication Critical patent/JP2022023783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/011Arrangements for interaction with the human body, e.g. for user immersion in virtual reality
    • G06F3/013Eye tracking input arrangements
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B13/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B13/02Viewfinders
    • G03B13/06Viewfinders with lenses with or without reflectors
    • G03B13/08Viewfinders with lenses with or without reflectors with reflected image of frame
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/53Constructional details of electronic viewfinders, e.g. rotatable or detachable
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/55Optical parts specially adapted for electronic image sensors; Mounting thereof
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/61Control of cameras or camera modules based on recognised objects
    • H04N23/611Control of cameras or camera modules based on recognised objects where the recognised objects include parts of the human body
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Viewfinders (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)

Abstract

【課題】照準器と電子ビューファインダとの切り替えが可能な小型の表示装置を提供する。【解決手段】表示装置(8)は、画像表示素子(81)と、接眼部(83)と、対物窓(102)と、接眼部と対物窓との間に配置され、画像表示素子に表示された画像を接眼部へ導く反射光学素子(82)とを有し、反射光学素子は、透過率を変更して第一の状態と第二の状態とを切り替え可能であり、第一の状態において、接眼部を介して、画像表示素子に表示された画像を視認可能であり、第二の状態において、接眼部を介して、対物窓からの像(104)と画像表示素子に表示された像(103)とが重畳された像を視認可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置および撮像装置に関する。
従来、撮像装置を用いて鳥や飛行機などの遠方の動く被写体を撮影する際に、ドットサイトと呼ばれる照準器が広く用いられている。また、高倍率なレンズを備えた撮像装置では、安定した撮影を可能とするため、電子ビューファインダ等の表示装置が広く用いられている。特許文献1には、電子ビューファインダと照準器の両方を備えた撮像装置が開示されている。
特開2015-141296号公報
しかしながら、特許文献1に開示された撮像装置では、照準器の機能と電子ビューファインダの機能をそれぞれ別の表示装置を用いて実現しているため、撮像装置が大型化してしまう。
そこで本発明は、照準器と電子ビューファインダとの切り替えが可能な小型の表示装置および撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての表示装置は、画像表示素子と、接眼部と、対物窓と、前記接眼部と前記対物窓との間に配置され、前記画像表示素子に表示された画像を前記接眼部へ導く反射光学素子とを有し、前記反射光学素子は、透過率を変更して第一の状態と第二の状態とを切り替え可能であり、前記第一の状態において、前記接眼部を介して、前記画像表示素子に表示された前記画像を視認可能であり、前記第二の状態において、前記接眼部を介して、前記対物窓からの像と前記画像表示素子に表示された像とが重畳された像を視認可能である。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、照準器と電子ビューファインダとの切り替えが可能な小型の表示装置および撮像装置を提供することができる。
各実施形態における撮像装置の外観斜視図である。 第一の実施形態における撮像装置のブロック図である。 各実施形態における表示装置の表示例である。 第二の実施形態における撮像装置のブロック図である。 第三の実施形態における撮像装置のブロック図である。 第四の実施形態における撮像装置のブロック図である。 第五の実施形態における撮像装置のブロック図である。 第六の実施形態における撮像装置のブロック図である。 第七の実施形態における撮像装置のブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第一の実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第一の実施形態における撮像装置1の構成について説明する。図1は本実施形態における撮像装置1の外観斜視図であり、図1(a)は撮像装置1の正面斜視図、図1(b)は撮像装置1の背面斜視図をそれぞれ示す。
撮像装置1は、光学像(被写体像)を光電変換して画像データを生成するCCDやCMOSイメージセンサ等の撮像素子21(図2参照)、および、被写体像を撮像素子21に結像する撮像レンズ(撮像光学系)を備える鏡筒ユニット(レンズ鏡筒)2を有する。鏡筒ユニット2は沈胴式であり、撮影時には撮像装置1から繰り出され、収納時には撮像装置1の中に沈胴している。また撮像装置1には、撮像素子21により生成された画像データをデジタル情報に変換する本体制御部30等の処理回路を備えた不図示の主基板および補助基板等が実装されている。
ストロボ装置(照明装置)3は、撮像装置1の上部に配置されており、撮影時に被写体の明るさが足りない場合に発光することで暗い環境でも適正な露出で撮影することができる。レリーズボタン4は、撮像装置1の上面に配置されており、2段階の押圧操作が可能に構成されている。レリーズボタン4に1段目の半押し操作を行うと、撮影準備動作(測光動作や測距動作等)が開始する。レリーズボタン4に2段目の全押し操作を行うと、被写体を撮影し、内蔵された記録媒体23(図2参照)に被写体像の画像データが記録される。
ズームレバー5は、レリーズボタン4の外周に保持されている。ズームレバー5は、回転操作型レバーである。ズームレバー5を一方向に回転操作させると、撮像レンズの少なくとも一部を構成するズームレンズが望遠側(画角が狭くなる方向)にズーム動作を行う(光軸OAに沿った方向(図2参照)に移動する)。また、ズームレバー5を他方向に回転操作させると、ズームレンズが広角側(画角が広がる方向)にズーム動作を行う。
電源ボタン6は、撮像装置1の上面に配置された押しボタンスイッチである。電源ボタン6がユーザにより押下されると、撮像装置1が使用不可状態であるオフ状態から使用可能状態であるオン状態へ、または、使用可能状態であるオン状態から使用不可状態であるオフ状態へ切り替えられる。モード設定ダイヤル7は、撮像装置1の上面に配置され、撮像装置1に対して回転可能に支持されている。モード設定ダイヤル7の天面には、各種の撮影モードに応じた複数のアイコン(不図示)が印刷されており、これらのアイコンを撮像装置1に設けられた指標(不図示)に合わせることで、アイコンに応じた各種モード等の設定を行うことができる。
複合表示装置8は、撮像装置1の上部に配置された表示装置であり、接眼窓(接眼部)83および対物窓102を有する。なお、複合表示装置8の詳細については後述する。操作ボタン(操作部)9は、単独の押しボタンや十字ボタン等の複数のボタンを含む。操作ボタン9には、それぞれに機能が割り当てられている。操作ボタン9は、例えば撮影条件の変更、記録媒体23に記録された画像データの再生画面への切り替え等の各種指示を入力する際に利用される。表示装置10は、撮像装置1の背面側に設けられている。表示装置10は、例えば液晶ディスプレイであり、電子ビューファインダと同ように撮影する被写体像の確認や撮影された画像の確認に用いられる。また撮像装置1には、図2に示されるように、電源となる電池22および撮影された画像データを記録する記録媒体23が内蔵されている。
次に、図2を参照して、複合表示装置8の詳細な構成について説明する。図2は撮像装置1のブロック図であり、図2(a)は複合表示装置8が照準器として機能している状態(第二の状態)、図2(b)は複合表示装置8が電子ビューファインダとして機能している状態(第一の状態)をそれぞれ示す。
複合表示装置8は、その内部に、有機ELパネル81、複数のレンズL1、L2、L3、L4、調光ミラー82、接眼窓83、制御部101、および、対物窓102を有し、照準器機能と電子ビューファインダ機能とが切り替え可能に構成されている。図2(b)に示されるように複合表示装置8が電子ビューファインダとして機能している場合、ユーザが接眼窓83を覗くことにより、有機ELパネル81に表示された撮影対象の被写体像や撮影画像の確認を行うことができる。一方、図2(a)に示されるように複合表示装置8が照準器として機能している場合、対物窓102からの光を透過させ、有機ELパネル81から調光ミラー82上に対物窓102からの光に重畳させるように照準マーク103(図3参照)が照射される。これにより、被写体追尾を補助することができる。
調光ミラー82は、接眼窓83と対物窓102との間に配置され、有機ELパネル81に表示された画像を接眼窓83へ導く反射光学素子である。調光ミラー82は、ITO(酸化インジウムスズ)膜を付したガラスの間を銀の入った電解質で満たして構成され、電圧のON/OFFにより銀が析出/溶出し、ミラー状態とハーフミラー状態とを切り替えることができる。また、本実施形態における調光ミラー82は、その表面上にピエゾ薄膜(不図示)が形成されている。このため調光ミラー82は、ピエゾ薄膜への印加電圧に基づいて、被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状(被写体側へ凸の曲面形状)からフラットな形状(平面形状)へ変化することができる。制御部101は、本体制御部(カメラ制御部)30からの信号に基づいて、調光ミラー82に印加する電圧を変更する調光ミラー制御部である。これにより制御部101は、調光ミラー82をミラー状態またはハーフミラー状態へ切り替えることや、被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状からフラットな形状へ変化させることができる。
ユーザによる操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8が電子ビューファインダとして機能するように設定されると、制御部101は、調光ミラー82をミラー状態かつフラットな形状とするように、調光ミラー82に印加する電圧を制御する。その結果、調光ミラー82は、ミラー状態かつフラットな形状(第一の状態)となる。一方、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、調光ミラー82に対し記録媒体23に記録された画像データ、または撮像素子21が連続的に生成する画像データ、所謂ライブビュー画像を表示する。調光ミラー82は、ミラー状態かつフラットな形状であるため、有機ELパネル81上に表示された画像は調光ミラー82によって接眼窓83に向けて反射され、複合表示装置8は電子ビューファインダとして機能する。
一方、ユーザによる操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8が照準器として機能するように設定されると、制御部101は、調光ミラー82をハーフミラー状態かつ被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状とするように印加電圧を制御する。その結果、調光ミラー82は、ハーフミラー状態かつ被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状(第二の状態)となる。
次に、図3を参照して、複合表示装置8の表示例について説明する。図3は、複合表示装置8の表示例である。図3(a)は複合表示装置8を照準器として機能させるように設定されている場合の有機ELパネル81の表示例、図3(b)は複合表示装置8を照準器として機能させるように設定されている場合の接眼窓83からユーザにより視認される像の例をそれぞれ示す。
図3(a)に示されるように、複合表示装置8が照準器として機能するように設定されると、有機ELパネル81は、照準マーク(所定のマーク)103を撮像素子21で捉えられる画角の略中心に相当する箇所に表示し、その他の領域を黒色で表示する。調光ミラー82は、ハーフミラー状態であるため、撮像装置1の対物窓102からの光を透過するとともに、有機ELパネル81上に表示された照準マーク103を、対物窓102からの光に重畳させるように接眼窓83に向けて反射する。このとき調光ミラー82は、被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状となっているため、反射光は平行光線となり、照準マーク103の反射像はユーザの眼の位置によらず接眼窓83のなかで一定の位置に見える。図3(b)に示されるように、照準マーク103は、調光ミラー82により反射されて接眼窓83から視認されており、被写体(本例では犬)の像104が対物窓102からの光によって視認されている。このように接眼窓83は、電子ビューファインダの接眼窓と照準器の接眼窓とを兼ねている。
対物窓102は、被写体側からの光を複合表示装置8の内部へ透過させる。具体的には、対物窓102は、平面であり、例えばガラスまたはプラスチック等を用いて構成される。接眼窓83は、調光ミラー82からの光を透過させる。具体的には、接眼窓83は、平面であり、例えばガラスまたはプラスチック等を用いて構成される。
このように本実施形態において、調光ミラー82は、透過率を変更して第一の状態と第二の状態とを切り替え可能である。第一の状態において、接眼窓83を介して、有機ELパネル81に表示された画像を視認可能である。第二の状態において、接眼窓83を介して、対物窓102からの像104と有機ELパネル81に表示された像(照準マーク103)とが重畳された像を視認可能である。以上の構成により、本実施形態の複合表示装置8は、電子ビューファインダとして機能するとともに、照準器としても機能する。
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態における撮像装置1aについて説明する。本実施形態の撮像装置1aは、複合表示装置8に代えて複合表示装置8aを有する点で、第一の実施形態の撮像装置1と異なる。なお本実施形態の撮像装置1aの他の構成は、第一の実施形態の撮像装置1と同様であるため、その説明を省略する。
図4を参照して、複合表示装置8aの詳細な構成について説明する。図4は撮像装置1aのブロック図であり、図4(a)は複合表示装置8aが照準器として機能している状態、図4(b)は複合表示装置8aが電子ビューファインダとして機能している状態をそれぞれ示す。
複合表示装置8aは、その内部に、有機ELパネル81、複数のレンズL1、L2、L3、L4、調光ミラー105、接眼窓83、制御部101、および、対物窓102を有する。調光ミラー105は、接眼窓83と対物窓102との間に配置され、有機ELパネル81に表示された画像を接眼窓83へ導く反射光学素子であり、第一の調光ミラー(第一の反射光学素子)105aおよび第二の調光ミラー(第二の反射光学素子)105bを含む。
第一の調光ミラー105aは、ITO膜を付したガラスの間を銀の入った電解質で満たして構成され、電圧のON/OFFにより銀が析出/溶出し、ミラー状態と素通しのガラス状態とを切り替えることができる。また、第一の調光ミラー105aの形状は、フラットな形状(平面形状)である。一方、第二の調光ミラー105bは、ITO膜を付したガラスの間を銀の入った電解質で満たして構成され、電圧のON/OFFにより銀が析出/溶出し、ハーフミラー状態と素通しのガラス状態とを切り替えることができる。また、第二の調光ミラー105bの形状は、被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状(被写体側へ凸の曲面形状)である。制御部101は、本体制御部30からの信号に基づいて、第一の調光ミラー105aおよび第二の調光ミラー105bに印加する電圧を変更する調光ミラー制御部である。これにより制御部101は、第一の調光ミラー105aをミラー状態または素通しのガラス状態へ切り替えることや、第二の調光ミラー105bをハーフミラー状態と素通しのガラス状態へ切り替えることができる。
ユーザによる操作ボタン9の所定の操作により複合表示装置8aが電子ビューファインダとして機能するように設定されると、制御部101は、第一の調光ミラー105aをミラー状態、第二の調光ミラー105bを素通しのガラス状態とするように電圧を制御する。その結果、第一の調光ミラー105aはミラー状態(全反射状態)となり、第二の調光ミラー105bは素通しのガラス状態(全透過状態)となる。一方、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、第一の調光ミラー105aおよび第二の調光ミラー105bに対し、記録媒体23に記録された画像データ、または撮像素子21が連続的に生成する画像データ、所謂ライブビュー画像を表示する。第二の調光ミラー105bは素通しのガラス状態であるため、有機ELパネル81上に表示された画像は第二の調光ミラー105bをそのまま透過する。一方、第一の調光ミラー105aはミラー状態かつフラットな形状であるため、第二の調光ミラー105bを透過した画像は第一の調光ミラー105aによって接眼窓83に向けて反射され、複合表示装置8は電子ビューファインダとして機能する。このとき調光ミラー105(第一の調光ミラー105aおよび第二の調光ミラー105b)は第一の状態となっている。
一方、ユーザによる操作ボタン9の所定の操作により複合表示装置8aが照準器として機能するように設定されると、制御部101は、複合表示装置8aが照準器として機能するように調光ミラー105への印加電圧を制御する。すなわち制御部101は、第一の調光ミラー105aを素通しのガラス状態(全透過状態)、第二の調光ミラー105bをハーフミラー状態(半透過状態)とするように、印加電圧を制御する。その結果、第一の調光ミラー105aは素通しのガラス状態となり、第二の調光ミラー105bはハーフミラー状態となる。このとき調光ミラー105(第一の調光ミラー105aおよび第二の調光ミラー105b)は第二の状態となっている。
図3(a)に示されるように、複合表示装置8aが照準器として機能するように設定されると、有機ELパネル81は、照準マーク103を撮像素子21で捉えられる画角の略中心に相当する箇所に表示し、その他の領域を黒色で表示する。第一の調光ミラー105aは、素通しのガラス状態であるため、撮像装置1aの対物窓102からの光をそのまま透過させる。第二の調光ミラー105bは、ハーフミラー状態であるため、撮像装置1aの対物窓102からの光を透過するとともに、有機ELパネル81上に表示された照準マーク103を、対物窓102からの光に重畳させるように接眼窓83に向けて反射する。このとき第二の調光ミラー105bは、被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状となっているため、反射光は平行光線となり照準マーク103の反射像はユーザの眼の位置によらず接眼窓83のなかで一定の位置に見える。
このように本実施形態において、調光ミラー105は、平面形状の第一の調光ミラー105aおよび曲面形状の第二の調光ミラー105bを含む。第一の状態において、第一の調光ミラー105aは全反射状態であり、第二の調光ミラー105bは全透過状態である。一方、第二の状態において、第一の調光ミラー105aは全透過状態であり、第二の調光ミラー105bは半透過状態である。以上の構成により、本実施形態の複合表示装置8aは、電子ビューファインダとして機能するとともに、照準器としても機能する。
(第三の実施形態)
次に、本発明の第三の実施形態における撮像装置1bについて説明する。本実施形態の撮像装置1bは、複合表示装置8に代えて複合表示装置8bを有する点で、第一の実施形態の撮像装置1と異なる。なお本実施形態の撮像装置1bの他の構成は、第一の実施形態の撮像装置1と同様であるため、その説明を省略する。
図5を参照して、複合表示装置8bの詳細な構成について説明する。図5は撮像装置1bのブロック図であり、図5(a)は複合表示装置8bが照準器として機能している状態、図5(b)は複合表示装置8bが電子ビューファインダとして機能している状態をそれぞれ示す。
複合表示装置8bは、その内部に、有機ELパネル81、複数のレンズL1、L2、L3、L4、調光ミラー106、接眼窓83、制御部101、対物窓102、および、眼球位置検出手段(位置検出部)107を有する。
調光ミラー106は、接眼窓83と対物窓102との間に配置され、有機ELパネル81に表示された画像を接眼窓83へ導く反射光学素子である。調光ミラー106は、ITO膜を付したガラスの間を銀の入った電解質で満たして構成され、電圧のON/OFFにより銀が析出/溶出し、ミラー状態とハーフミラー状態とを切り替えることができる。また調光ミラー106の形状は、フラットな形状(平面形状)である。制御部101は、本体制御部30からの信号に基づいて、調光ミラー106に印加する電圧を変更する調光ミラー制御部である。これにより制御部101は、調光ミラー106をミラー状態またはハーフミラー状態へ切り替えることができる。
眼球位置検出手段107は、例えば、眼球に投射した赤外光の反射を検出することで、接眼窓83に対するユーザの眼球の位置を検出することができる。ただし眼球位置検出手段107は、この方式に限定されるものではなく、種々の方法を用いることができる。
ユーザによる操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8bが電子ビューファインダとして機能するように設定されると、制御部101は、調光ミラー106をミラー状態とするように、調光ミラー106に印加する電圧を制御する。その結果、調光ミラー106は、ミラー状態(第一の状態)となる。一方、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、調光ミラー106に対し記録媒体23に記録された画像データ、または撮像素子21が連続的に生成する画像データ、所謂ライブビュー画像を表示する。調光ミラー106は、ミラー状態かつフラットな形状であるため、有機ELパネル81上に表示された画像は調光ミラー106によって接眼窓83に向けて反射され、複合表示装置8bは電子ビューファインダとして機能する。
一方、ユーザによる操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8bが照準器として機能するように設定されると、制御部101は、調光ミラー106をハーフミラー状態とするように印加電圧を制御する。その結果、調光ミラー106は、ハーフミラー状態(第二の状態)となる。
図3(a)に示されるように、複合表示装置8bが照準器として機能するように設定されると、有機ELパネル81は、照準マーク103を表示し、その他の領域を黒色で表示する。調光ミラー106は、ハーフミラー状態であるため、撮像装置1bの対物窓102からの光を透過するとともに、有機ELパネル81上に表示された照準マーク103を、対物窓102からの光に重畳させるように接眼窓83に向けて反射する。このとき調光ミラー106は、第一の実施形態での調光ミラー82のような被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状ではなくフラットな形状となっている。このため、反射光は平行光線とはならず、そのままでは照準マーク103の反射像はユーザの眼の位置によって接眼窓83のなかで見える位置が動き、照準器として扱いにくい。そこで本実施形態では、第二の状態において、眼球位置検出手段107により検出されたユーザの眼球の位置に基づいて、有機ELパネル81上の照準マーク103の表示位置を移動させる。これにより、照準マーク103の反射像がユーザの眼の位置によらず接眼窓83のなかで一定の位置に見えるように構成することができる。
以上の構成により、本実施形態の複合表示装置8bは、電子ビューファインダとして機能するとともに、照準器としても機能する。
(第四の実施形態)
次に、本発明の第四の実施形態における撮像装置1cについて説明する。本実施形態の撮像装置1cは、複合表示装置8に代えて複合表示装置8cを有する点で、第一の実施形態の撮像装置1と異なる。なお本実施形態の撮像装置1cの他の構成は、第一の実施形態の撮像装置1と同様であるため、その説明を省略する。
図6を参照して、複合表示装置8cの詳細な構成について説明する。図6は撮像装置1cのブロック図であり、図6(a)は複合表示装置8cが照準器として機能している状態、図6(b)は複合表示装置8cが電子ビューファインダとして機能している状態をそれぞれ示す。
複合表示装置8cは、その内部に、有機ELパネル81、複数のレンズL1、L2、L3、L4、調光ミラー108、接眼窓83、制御部101、および、対物窓102を有する。
調光ミラー108は、接眼窓83と対物窓102との間に配置され、有機ELパネル81に表示された画像を接眼窓83へ導く反射光学素子である。調光ミラー108は、ITO膜を付したガラスの間を銀の入った電解質で満たして構成され、電圧のON/OFFにより銀が析出/溶出し、ミラー状態とハーフミラー状態とを切り替えることができる。また調光ミラー108の形状は、被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状(被写体側に凸の曲面形状)である。制御部101は、本体制御部30からの信号に基づいて、調光ミラー108に印加する電圧を変更することにより、調光ミラー108をミラー状態とハーフミラー状態とに切り替えることができる。
ユーザによる操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8cが電子ビューファインダとして機能するように設定されると、制御部101は、調光ミラー108をミラー状態とするように、調光ミラー108に印加する電圧を制御する。その結果、調光ミラー108は、ミラー状態(第一の状態)となる。一方、有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づき、調光ミラー108に対し記録媒体23に記録された画像データ、または撮像素子21が連続的に生成する画像データ、所謂ライブビュー画像を表示する。調光ミラー108は、ミラー状態であるため、有機ELパネル81上に表示された画像は、調光ミラー108によって接眼窓83に向けて反射され、接眼窓83から視認することができる。
このとき調光ミラー108は、被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状となっているため、有機ELパネル81上に画像を通常通りに表示すると、調光ミラー108により反射された画像は歪んでしまう。そこで本実施形態では、被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状となっている調光ミラー108により反射された画像が通常の画像と見えるように、有機ELパネル81上に表示される画像を変形させる。これにより、複合表示装置8cは電子ビューファインダとして機能する。
一方、ユーザによる操作ボタン9への所定の操作により、複合表示装置8cが照準器として機能するように設定されると、制御部101は、調光ミラー108をハーフミラー状態とするように印加電圧を制御する。その結果、調光ミラー108は、ハーフミラー状態(第二の状態)となる。
図3(a)に示されるように、複合表示装置8cが照準器として機能するように設定されると、有機ELパネル81は、照準マーク103を撮像素子21で捉えられる画角の略中心に相当する箇所に表示し、その他の領域を黒色で表示する。調光ミラー108は、ハーフミラー状態であるため、撮像装置1cの対物窓102からの光を透過するとともに、有機ELパネル81上に表示された照準マーク103を、対物窓102からの光に重畳させるように接眼窓83に向けて反射する。このとき調光ミラー108は、被写体側に向けて放物面形状に湾曲した形状となっているため、反射光は平行光線となり、照準マーク103の反射像はユーザの眼の位置によらず接眼窓83のなかで一定の位置に見える。
以上の構成により、本実施形態の複合表示装置8cは、電子ビューファインダとして機能するとともに、照準器としても機能する。
(第五の実施形態)
次に、本発明の第五の実施形態における撮像装置1dについて説明する。本実施形態の撮像装置1dは、複合表示装置8に代えて複合表示装置8dを有する点で、第一の実施形態の撮像装置1と異なる。なお本実施形態の撮像装置1cの他の構成は、第一の実施形態の撮像装置1と同様であるため、その説明を省略する。
図7を参照して、複合表示装置8dの詳細な構成について説明する。図7は撮像装置1dのブロック図であり、図7(a)は複合表示装置8dが電子ビューファインダとして機能している状態、図7(b)は複合表示装置8dが照準器として機能している状態をそれぞれ示す。
撮像装置1dには、電源となる電池22、及び取得された画像データを記録する記録媒体23が内蔵されている。
複合表示装置8dは、有機ELパネル(表示パネル)81、調光ミラー(反射光学素子)82、接眼窓(接眼部)83、調光ミラー制御部101、対物窓102、及びレンズL1,L2,L3,L4を有する。複合表示装置8dが電子ビューファインダとして機能する場合、使用者は接眼窓83を覗くことで有機ELパネル81に表示された撮影する被写体像や撮像された画像を確認することができる。また、複合表示装置8dが照準器として機能する場合、調光ミラー82上に対物窓102からの光に重畳させる形で有機ELパネル81から後述する照準マーク103が照射され、被写体追尾を補助することができる。
調光ミラー82は、電圧のON/OFFによって、ミラー状態とハーフミラー状態とに切り替え可能に構成されている。また、調光ミラー82は、表面上にピエゾ薄膜(非図示)が形成されており、ピエゾ薄膜に対する印加電圧に応じて被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態とフラットな状態とに形状を変形可能に構成されている。
調光ミラー制御部101は、本体制御部30からの信号に基づいて、調光ミラー82に印可する電圧を変更する。これにより、調光ミラー82のミラー状態とハーフミラー状態とを切り替えたり、調光ミラー82の形状を被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態とフラットな状態とに変形させたりすることができる。
対物窓102は、被写体からの光を複合表示装置8dの内部に透過させる。具体的には、対物窓102は、平面であり、例えばガラスやプラスチック等により構成される。
接眼窓83は、調光ミラー82からの光を透過させる。具体的には、接眼窓83は、平面であり、例えばガラスやプラスチック等により構成される。
レンズL3,L4は調光ミラー82に対して接眼窓83の側に配置され、レンズL1,L2は調光ミラー82に対して対物窓102の側に配置されている。レンズL3,L4からなるレンズ群は、対物窓102の側から透過した像を拡大可能な拡大レンズとして作用する。また、レンズL1,L2からなるレンズ群は、対物窓102の側から透過した像を縮小可能な縮小レンズとして作用する。レンズL3,L4による拡大倍率の逆数は、レンズL1,L2による縮小倍率と同一になるように構成されている。ここで、同一とは、厳密に同一である場合だけでなく、実質的に同一(略同一)である場合も含まれている。
複合表示装置8dが電子ビューファインダとして機能する状態に設定されると、調光ミラー制御部101は調光ミラー82がミラー状態かつ形状がフラットな状態となるように調光ミラー82に印加する電圧を制御する。有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づいて、記録媒体23に記録された画像データ、又は撮像素子21が連続的に生成する画像データ、所謂ライブビュー画像を表示する。調光ミラー82はミラー状態かつ形状がフラットな状態であるので、有機ELパネル81に表示された画像は調光ミラー82によって接眼窓83に向けて反射される。有機ELパネル81に表示された画像は、拡大レンズとして作用するレンズL3,L4を透過した後、接眼窓83に到達する。その結果、接眼窓83から視認される表示画像は、有機ELパネル81に表示された画像よりも大きくなる。すなわち、接眼窓83から視認される表示画像の視認性が向上する。
また、複合表示装置8dが照準器として機能する状態に設定されると、調光ミラー制御部101は調光ミラー82がハーフミラー状態かつ形状が被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態となるように調光ミラー82に印加する電圧を制御する。
複合表示装置8dが照準器として機能する場合、対物窓102からの光は拡大レンズとして作用するレンズL3,L4を透過するため、対物窓102からの像が拡大されてしまう。本実施形態では、縮小レンズとして作用するレンズL1,L2が調光ミラー82に対して対物窓102の側に配置されているため、対物窓102からの像は一旦縮小される。その後、対物窓102からの像は、調光ミラー82を透過した後、レンズL3,L4の作用によってレンズL1,L2による縮小を打ち消すように拡大される。このような構成により、本実施形態では、複合表示装置8dが照準器として機能する場合でも対物窓102からの像は拡大されない。すなわち、対物窓102からの像を等倍で接眼窓83から視認可能である。ここで、等倍とは、厳密に等倍である場合だけでなく、実質的に等倍(略等倍)である場合も含んでいる。
以上説明したように、本実施形態の構成によれば、照準器と電子ビューファインダとの切り替えが可能であると共に、小型な複合表示装置8d、及びこれを備える撮像装置1dを実現することができる。
(第六の実施形態)
次に、本発明の第六の実施形態における撮像装置1eについて説明する。本実施形態の撮像装置1eは、複合表示装置8に代えて複合表示装置8eを有する点で、第一の実施形態の撮像装置1と異なる。なお本実施形態の撮像装置1cの他の構成は、第一の実施形態の撮像装置1と同様であるため、その説明を省略する。
図8を参照して、複合表示装置8eの詳細な構成について説明する。図8は撮像装置1eのブロック図であり、図8(a)は複合表示装置8eが電子ビューファインダとして機能している状態、図8(b)は複合表示装置8eが照準器として機能している状態をそれぞれ示す。
複合表示装置8eは、有機ELパネル(表示パネル)81、調光ミラー(反射光学素子)82、接眼窓(接眼部)83、調光ミラー制御部101、対物窓102、レンズL3,L4、及びレンズ退避アクチュエータ(駆動手段)201を有する。
調光ミラー82は、ITO膜が成膜されたガラスの間を銀が含まれる電解質で満たしたものであり、電圧のON/OFFによって銀が析出/溶出し、ミラー状態とハーフミラー状態とに切り替え可能に構成されている。また、調光ミラー82は、表面上にピエゾ薄膜(非図示)が形成されており、ピエゾ薄膜に対する印加電圧に応じて被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態とフラットな状態とに形状を変形可能に構成されている。
調光ミラー制御部101は、本体制御部30からの信号に基づいて、調光ミラー82に印可する電圧を変更する。これにより、調光ミラー82をミラー状態とハーフミラー状態とに切り替えたり、調光ミラー82の形状を被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態とフラットな状態とに変形させたりすることができる。
レンズL3,L4は、調光ミラー82に対して接眼窓83の側に配置されている。レンズL3,L4からなるレンズ群は、対物窓102の側から透過した像を拡大可能な拡大レンズとして作用する。
レンズ退避アクチュエータ201は、モータ等により構成されており、本体制御部30からの信号に基づいてレンズL3,L4を駆動する。具体的には、レンズ退避アクチュエータ201は、レンズL3,L4を、接眼窓83から対物窓102へと至る光路上に配置される状態(図8(a)の状態)と、該光路から外れた位置に配置される状態(図8(b)の状態)との間を移動させる。
複合表示装置8eが電子ビューファインダとして機能する状態に設定されると、調光ミラー制御部101は調光ミラー82がミラー状態かつ形状がフラットな形状となるように調光ミラー82に印加する電圧を制御する。有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づいて、記録媒体23に記録された画像データ、又は撮像素子21が連続的に生成する画像データ、所謂ライブビュー画像を表示する。調光ミラー82はミラー状態かつ形状がフラットな状態であるので、有機ELパネル81に表示された画像は調光ミラー82によって接眼窓83に向けて反射される。このとき、レンズL3,L4は接眼窓83から対物窓102へと至る光路上の調光ミラー82に対して接眼窓83の側に配置されているので、有機ELパネル81に表示された画像は拡大レンズとして作用するレンズL3,L4を透過した後、接眼窓83に到達する。その結果、接眼窓83から視認される表示画像は、有機ELパネル81に表示された画像よりも大きくなる。すなわち、接眼窓83から視認される表示画像の視認性が向上する。
また、複合表示装置8eが照準器として機能する状態に設定されると、調光ミラー制御部101は調光ミラー82がハーフミラー状態かつ形状が被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態となるように調光ミラー82に印加する電圧を制御する。
複合表示装置8eが照準器として機能する場合、有機ELパネル81では、照準マーク103が撮像素子21で捉えられる画角の略中心に相当する箇所に表示され、その他の領域が黒色で表示される。調光ミラー82は、ハーフミラー状態であるので、対物窓102からの光を透過すると共に、照準マーク103を対物窓102からの光に重畳させる形で接眼窓83に向けて反射する。このとき、調光ミラー82の形状は被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態となっているので、反射光は平行光線となり、照準マーク103の反射像は使用者の目の位置によらず接眼窓83の中で一定の位置に見える。
複合表示装置8eが照準器として機能する場合に拡大レンズとして作用するレンズL3,L4が接眼窓83から対物窓102へと至る光路上に配置されていると、対物窓102からの光はレンズL3,L4を透過するため、対物窓102からの像が拡大されてしまう。本実施形態では、レンズ退避アクチュエータ201によりレンズL3,L4が接眼窓83から対物窓102へと至る光路から外れた位置に配置されるため、対物窓102からの像は拡大されない。すなわち、対物窓102からの像を等倍で接眼窓83から視認可能である。ここで、等倍とは、厳密に等倍である場合だけでなく、実質的に等倍(略等倍)である場合も含んでいる。
以上説明したように、本実施形態の構成によれば、照準器と電子ビューファインダとの切り替えが可能であると共に、小型な複合表示装置8e、及びこれを備える撮像装置1eを実現することができる。
(第七の実施形態)
次に、本発明の第七の実施形態における撮像装置1fについて説明する。本実施形態の撮像装置1fは、複合表示装置8に代えて複合表示装置8fを有する点で、第一の実施形態の撮像装置1と異なる。なお本実施形態の撮像装置1cの他の構成は、第一の実施形態の撮像装置1と同様であるため、その説明を省略する。
図9を参照して、複合表示装置8fの詳細な構成について説明する。図9は撮像装置1fのブロック図であり、図9(a)は複合表示装置8fが電子ビューファインダとして機能している状態、図9(b)は複合表示装置8fが照準器として機能している状態をそれぞれ示す。
複合表示装置8fは、有機ELパネル(表示パネル)81、調光ミラー(反射光学素子)82、接眼窓(接眼部)83、調光ミラー制御部101、対物窓102、形状可変レンズL5,L6、及び形状可変レンズ変形部(変形手段)301を有する。
調光ミラー82は、ITO膜が成膜されたガラスの間を銀が含まれる電解質で満たしたものであり、電圧のON/OFFによって銀が析出/溶出し、ミラー状態とハーフミラー状態とに切り替え可能に構成されている。また、調光ミラー82は、表面上にピエゾ薄膜(非図示)が形成されており、ピエゾ薄膜に対する印加電圧に応じて被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態とフラットな状態とに形状を変形可能に構成されている。
調光ミラー制御部101は、本体制御部30からの信号に基づいて、調光ミラー82に印可する電圧を変更する。これにより、調光ミラー82をミラー状態とハーフミラー状態とに切り替えたり、調光ミラー82の形状を被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態とフラットな状態とに変形させたりすることができる。
形状可変レンズL5,L6は、例えば液体レンズにより構成され、調光ミラー82に対して接眼窓83の側に配置されている。
形状可変レンズ変形部301は、種々のアクチュエータにより構成されており、本体制御部30からの信号に基づいて形状可変レンズL5,L6の形状を変形させる。具体的には、形状可変レンズ変形部301は、形状可変レンズL5,L6の形状を、対物窓102の側から透過した像を拡大可能な拡大レンズとして作用する状態(図9(a)の状態)と透過した像の変倍を行わない状態(図9(b)の状態)とに変形可能である。
複合表示装置8fが電子ビューファインダとして機能する状態に設定されると、調光ミラー制御部101は調光ミラー82がミラー状態かつ形状がフラットな形状となるように調光ミラー82に印加する電圧を制御する。有機ELパネル81は、本体制御部30の制御に基づいて、記録媒体23に記録された画像データ、又は撮像素子21が連続的に生成する画像データ、所謂ライブビュー画像を表示する。調光ミラー82はミラー状態かつ形状がフラットな状態であるので、有機ELパネル81に表示された画像は調光ミラー82によって接眼窓83に向けて反射される。このとき、形状可変レンズL5,L6は拡大レンズとして作用する状態であり、有機ELパネル81に表示された画像は拡大レンズとして作用する形状可変レンズL5,L6を透過した後、接眼窓83に到達する。その結果、接眼窓83から視認される表示画像は、有機ELパネル81に表示された画像よりも大きくなる。すなわち、接眼窓83から視認される表示画像の視認性が向上する。
また、複合表示装置8fが照準器として機能する状態に設定されると、調光ミラー制御部101は調光ミラー82がハーフミラー状態かつ形状が被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態となるように調光ミラー82に印加する電圧を制御する。
複合表示装置8fが照準器として機能する場合、有機ELパネル81では、照準マーク103が撮像素子21で捉えられる画角の略中心に相当する箇所に表示され、その他の領域が黒色で表示される。調光ミラー82は、ハーフミラー状態であるので、対物窓102からの光を透過すると共に、照準マーク103を対物窓102からの光に重畳させる形で接眼窓83に向けて反射する。このとき、調光ミラー82の形状は被写体側に向けて放物面形状に湾曲した状態となっているので、反射光は平行光線となり、照準マーク103の反射像は使用者の目の位置によらず接眼窓83の中で一定の位置に見える。
複合表示装置8fが照準器として機能する場合に形状可変レンズL5,L6が拡大レンズとして作用すると、対物窓102からの光は形状可変レンズL5,L6を透過するため、対物窓102からの像が拡大されてしまう。本実施形態では、形状可変レンズ変形部301により形状可変レンズL5,L6の形状を透過した像を拡大させたり縮小させたり等の変倍を行わない状態に変形させるため、対物窓102からの像は拡大されない。すなわち、対物窓102からの像を等倍で接眼窓83から視認可能である。ここで、等倍とは、厳密に等倍である場合だけでなく、実質的に等倍(略等倍)である場合も含んでいる。
以上説明したように、本実施形態の構成によれば、照準器と電子ビューファインダとの切り替えが可能であると共に、小型な複合表示装置8f、及びこれを備える撮像装置1fを実現することができる。
なお各実施形態において、複合表示装置は撮像装置と一体的に構成されているが、これに限定されるものではない。複合表示装置は、撮像装置に対して着脱可能に構成されていてもよい。この場合、制御部101と本体制御部30との通信、および、有機ELパネル81と本体制御部30との通信が可能なように、有線または無線の通信手段を複合表示装置および撮像装置がそれぞれ有していることが好ましい。
また各実施形態において、複合表示装置の電子ビューファインダと照準器との機能の切り替え手段として、操作ボタン9を用いるが、これに限定されるものではない。各実施形態は、操作ボタン9以外の操作手段、例えば表示装置10をタッチパネルとして構成し、タッチパネルへの操作を複合表示装置の電子ビューファインダと照準器との機能の切り替え手段としてもよい。また各実施形態において、画像表示素子として有機ELパネル81を用いているが、これに限定されるものではなく、液晶パネル等の他の画像表示素子を用いてもよい。
なお各実施形態において、複合表示装置は撮像装置と一体的に構成されているが、これに限定されるものではない。複合表示装置は、撮像装置に対して着脱可能に構成されていてもよい。この場合、制御部101と本体制御部30との通信、および、有機ELパネル81と本体制御部30との通信が可能なように、有線または無線の通信手段を複合表示装置および撮像装置がそれぞれ有していることが好ましい。
また各実施形態において、複合表示装置の電子ビューファインダと照準器との機能の切り替え手段として、操作ボタン9を用いるが、これに限定されるものではない。各実施形態は、操作ボタン9以外の操作手段、例えば表示装置10をタッチパネルとして構成し、タッチパネルへの操作を複合表示装置の電子ビューファインダと照準器との機能の切り替え手段としてもよい。また各実施形態において、画像表示素子として有機ELパネル81を用いているが、これに限定されるものではなく、液晶パネル等の他の画像表示素子を用いてもよい。
各実施形態によれば、照準器と電子ビューファインダとの切り替えが可能な小型の表示装置および撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
8 複合表示装置(表示装置)
81 有機ELパネル(画像表示素子)
82、105、106、108 調光ミラー(反射光学素子)
83 接眼窓(接眼部)
102 対物窓
103 照準マーク
104 被写体の像

Claims (15)

  1. 画像表示素子と、
    接眼部と、
    対物窓と、
    前記接眼部と前記対物窓との間に配置され、前記画像表示素子に表示された画像を前記接眼部へ導く反射光学素子と、を有し、
    前記反射光学素子は、透過率を変更して第一の状態と第二の状態とを切り替え可能であり、
    前記第一の状態において、前記接眼部を介して、前記画像表示素子に表示された前記画像を視認可能であり、
    前記第二の状態において、前記接眼部を介して、前記対物窓からの像と前記画像表示素子に表示された像とが重畳された像を視認可能であることを特徴とする表示装置。
  2. 前記第二の状態において、前記画像表示素子に表示された前記像は、所定のマークであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記所定のマークは、ユーザの眼の位置によらず、前記接眼部のなかで一定の位置に見えることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記反射光学素子は、曲面形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記反射光学素子は、
    前記第一の状態において平面形状であり、
    前記第二の状態において曲面形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記反射光学素子は、平面形状の第一の反射光学素子と、曲面形状の第二の反射光学素子と、を含み、
    前記第一の状態において、前記第一の反射光学素子は全反射状態であり、前記第二の反射光学素子は全透過状態であり、
    前記第二の状態において、前記第一の反射光学素子は全透過状態であり、前記第二の反射光学素子は半透過状態であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記表示装置は、前記接眼部に対するユーザの眼球の位置を検出する位置検出部を更に有し、
    前記反射光学素子は、平面形状であり、前記第二の状態において、前記位置検出部により検出された前記眼球の位置に基づいて、前記画像表示素子に表示された前記像の位置を移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 前記表示装置は、
    前記第一の状態において、電子ビューファインダとして用いられ、
    前記第二の状態において、照準器として用いられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の表示装置。
  9. 前記接眼部は、前記電子ビューファインダの接眼部と前記照準器の接眼部とを兼ねていることを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
  10. 前記反射光学素子は、調光ミラーであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の表示装置。
  11. 前記反射光学素子と前記接眼部との間に配置され、前記画像を拡大するための拡大レンズと、
    前記対物窓と前記反射光学素子との間に配置され、前記対物窓からの像を縮小するための縮小レンズとを更に有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の表示装置。
  12. 前記拡大レンズによる拡大倍率の逆数は、前記縮小レンズによる縮小倍率と同一であることを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
  13. 前記画像を拡大可能な拡大レンズと、
    前記第一の状態では前記反射光学素子と前記接眼部との間に位置し、前記第二の状態では前記反射光学素子と前記接眼部との間から退避するように、前記拡大レンズを駆動する駆動手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の表示装置。
  14. 前記反射光学素子と前記接眼部との間に配置され、形状が可変に構成された形状可変レンズと、
    前記第一の状態では前記画像を拡大可能であり、前記第二の状態では前記対物窓からの像の変倍を行わないように、前記形状可変レンズの形状を変形させる変形手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の表示装置。
  15. 撮像光学系と、
    請求項1乃至14のいずれか一項に記載の表示装置と、を有することを特徴とする撮像装置。
JP2021083792A 2020-07-27 2021-05-18 表示装置および撮像装置 Pending JP2022023783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/376,261 US11716530B2 (en) 2020-07-27 2021-07-15 Display apparatus and image pickup apparatus

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020126653 2020-07-27
JP2020126653 2020-07-27
JP2020144157 2020-08-28
JP2020144157 2020-08-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022023783A true JP2022023783A (ja) 2022-02-08

Family

ID=80226136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021083792A Pending JP2022023783A (ja) 2020-07-27 2021-05-18 表示装置および撮像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11716530B2 (ja)
JP (1) JP2022023783A (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8593537B2 (en) * 2008-06-05 2013-11-26 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus, control method thereof, and program for suppressing image deterioration caused by foreign substance
JP6173229B2 (ja) 2014-01-28 2017-08-02 オリンパス株式会社 撮像装置
WO2019087712A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 富士フイルム株式会社 ファインダ装置、撮像装置、及びファインダ装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US11716530B2 (en) 2023-08-01
US20220030169A1 (en) 2022-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5093968B2 (ja) カメラ
KR101278239B1 (ko) 듀얼 렌즈 광학계 및 이를 구비하는 듀얼 렌즈 카메라
US20180035031A1 (en) Camera module and portable electronic device including the same
US20060045515A1 (en) Image sensing apparatus
EP3068129B1 (en) Photographing apparatus
CN105917254A (zh) 双焦镜头和包括双焦镜头的成像装置
JPH05232373A (ja) カメラの視線方向検出装置
US20130286264A1 (en) Imaging device and projector unit
CN114185166A (zh) 一种潜望式摄像模组及终端设备
JP2022023783A (ja) 表示装置および撮像装置
EP2053440B1 (en) Imaging apparatus
JP3722132B2 (ja) カメラ
EP1056270A2 (en) Digital camera system and method for displaying images via an optical viewfinder
CN112997115B (zh) 具有光学输入装置的摄像设备和电子装置
WO2021246067A1 (ja) 表示装置およびその制御方法、撮像装置
JP2006157154A (ja) 情報入力装置、カメラ
JP2009181102A (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
JP4731448B2 (ja) 観察装置および撮影装置
JP2023009948A (ja) 表示装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP3840722B2 (ja) カメラ
JP2023009949A (ja) 表示装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP3210089B2 (ja) 視線検出装置及びカメラ
JP2970892B2 (ja) 画面サイズ切換カメラ
JP2023009620A (ja) 撮像装置及び表示装置
JPH10336502A (ja) 電子カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240516