JP2003110392A - 電子部品の製造方法 - Google Patents
電子部品の製造方法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電基板と接着シートとの接着強度を向上さ
せて、圧電基板が動くのを抑制することにより、切断時
の割れや欠けの防止できる電子部品の製造方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 表面にIDT14、接続電極15を有
し、裏面の凹凸16をエポキシ樹脂17で被覆し平滑面
としたSAW基板12を接着シート11上に接着し、次
に、SAW基板12を表面側から所望の形状のSAW素
子22に切断し、その後接着シート11とSAW素子2
2とを分離する。
せて、圧電基板が動くのを抑制することにより、切断時
の割れや欠けの防止できる電子部品の製造方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 表面にIDT14、接続電極15を有
し、裏面の凹凸16をエポキシ樹脂17で被覆し平滑面
としたSAW基板12を接着シート11上に接着し、次
に、SAW基板12を表面側から所望の形状のSAW素
子22に切断し、その後接着シート11とSAW素子2
2とを分離する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばSAWデバイ
スなど圧電基板上に電極を形成後、個々の素子に分割す
る電子部品の製造方法に関するものである。
スなど圧電基板上に電極を形成後、個々の素子に分割す
る電子部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばSAWデバイスなど表面に電極を
有する圧電基板を切断する方法としては、以下のような
方法が知られている。
有する圧電基板を切断する方法としては、以下のような
方法が知られている。
【0003】図5に示すように、まず表面にインターデ
ィジタルトランスデューサ(以下IDTとする)1、接
続電極2を有する圧電基板3を支持台(図示せず)に設
けた粘着シート4上に固定し、次いで、表面に水を供給
しながら、ブレード5を用いて個々の素子に切断後、素
子を粘着シート4から分離するものである。
ィジタルトランスデューサ(以下IDTとする)1、接
続電極2を有する圧電基板3を支持台(図示せず)に設
けた粘着シート4上に固定し、次いで、表面に水を供給
しながら、ブレード5を用いて個々の素子に切断後、素
子を粘着シート4から分離するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法によると、例
えば半導体素子のように基板の裏面が鏡面の状態におい
ては、粘着シートに強固に固定されるため、基板や切断
してしまった素子が移動したりすることが少ないので、
素子の欠けが発生することは少なく、また欠けが生じて
もその大きさは非常に小さい。
えば半導体素子のように基板の裏面が鏡面の状態におい
ては、粘着シートに強固に固定されるため、基板や切断
してしまった素子が移動したりすることが少ないので、
素子の欠けが発生することは少なく、また欠けが生じて
もその大きさは非常に小さい。
【0005】しかしながら、SAWデバイスのように特
性向上のため圧電基板3の裏面に凹凸を設けている電子
部品においては、図5に示すように粘着シート4との接
触面積がもともと小さい上、粘着シート4と圧電基板3
との間に水が浸入するため、圧電基板3と粘着シート4
との接着強度が小さくなり、切断時に圧電基板3や素子
が移動し、素子に欠けが生じるという問題点を有してい
た。
性向上のため圧電基板3の裏面に凹凸を設けている電子
部品においては、図5に示すように粘着シート4との接
触面積がもともと小さい上、粘着シート4と圧電基板3
との間に水が浸入するため、圧電基板3と粘着シート4
との接着強度が小さくなり、切断時に圧電基板3や素子
が移動し、素子に欠けが生じるという問題点を有してい
た。
【0006】そこで本発明は、切断時の欠けを抑制する
ことのできる電子部品の製造方法を提供することを目的
とするものである。
ことのできる電子部品の製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、以下の構成を有するものである。
に、以下の構成を有するものである。
【0008】本発明の請求項1に記載の発明は、特に、
圧電基板の裏面の凹凸を弾性体で被覆しその表面粗さを
低減してから、切断するものであり、切断時に圧電基板
が確実に固定されるため素子に欠けが発生するのを抑制
することができる。
圧電基板の裏面の凹凸を弾性体で被覆しその表面粗さを
低減してから、切断するものであり、切断時に圧電基板
が確実に固定されるため素子に欠けが発生するのを抑制
することができる。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、特に、
弾性体を圧電基板の裏面と略同等の大きさとするもので
あり、圧電基板を支持台に固定する際、位置決めを容易
に行うことができる。
弾性体を圧電基板の裏面と略同等の大きさとするもので
あり、圧電基板を支持台に固定する際、位置決めを容易
に行うことができる。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、特に、
圧電基板の裏面にB−ステージ状態の樹脂を設けたもの
であり、切断時の圧電基板が移動するのを抑制するとと
もに、切断後、回路基板に実装する際この樹脂を用いて
素子を固定することができる。
圧電基板の裏面にB−ステージ状態の樹脂を設けたもの
であり、切断時の圧電基板が移動するのを抑制するとと
もに、切断後、回路基板に実装する際この樹脂を用いて
素子を固定することができる。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、特に、
表面の電極を覆うカバーを設けるとともに、裏面にはそ
の凹凸を低減するように弾性体を設けた圧電基板を切断
するものであり、切断時に圧電基板が移動するのを抑制
するとともに、表面の電極を覆うカバーによる圧電基板
に加わる応力を緩和することができるので、素子の欠け
や割れを抑制することができる。
表面の電極を覆うカバーを設けるとともに、裏面にはそ
の凹凸を低減するように弾性体を設けた圧電基板を切断
するものであり、切断時に圧電基板が移動するのを抑制
するとともに、表面の電極を覆うカバーによる圧電基板
に加わる応力を緩和することができるので、素子の欠け
や割れを抑制することができる。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、特に、
圧電基板の表面にフォトリソ法により電極を形成し、裏
面に弾性体を設けた後、表面のフォトレジストを除去す
るものであり、裏面に弾性体を設ける際、機械的ストレ
スにより電極が損傷するのを抑制することができる。
圧電基板の表面にフォトリソ法により電極を形成し、裏
面に弾性体を設けた後、表面のフォトレジストを除去す
るものであり、裏面に弾性体を設ける際、機械的ストレ
スにより電極が損傷するのを抑制することができる。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、特に、
圧電基板の裏面をカバーした後、酸素プラズマで表面の
フォトレジストをアッシングして除去するものであり、
裏面の弾性体が酸素プラズマで損傷するのを抑制するこ
とができる。
圧電基板の裏面をカバーした後、酸素プラズマで表面の
フォトレジストをアッシングして除去するものであり、
裏面の弾性体が酸素プラズマで損傷するのを抑制するこ
とができる。
【0014】本発明の請求項7に記載の発明は、特に、
フォトレジストの除去はフォトレジストのみを溶解する
溶剤中に圧電基板を浸漬することにより行うものであ
り、圧電基板の裏面を保護することなく除去することが
できる。
フォトレジストの除去はフォトレジストのみを溶解する
溶剤中に圧電基板を浸漬することにより行うものであ
り、圧電基板の裏面を保護することなく除去することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、実施の形
態1を用いて、本発明の特に請求項1〜3に記載の発明
についてSAWデバイスを用いて説明する。
態1を用いて、本発明の特に請求項1〜3に記載の発明
についてSAWデバイスを用いて説明する。
【0016】図2は本発明の実施の形態1におけるSA
W基板の切断工程を説明するための斜視図、図1は同要
部拡大断面図であり、リング状の支持台10でその外周
を固定した粘着シート11の上にSAW基板12を固定
している。このSAW基板12は、タンタル酸リチウ
ム、ニオブ酸リチウムなどの単結晶からなる圧電基板1
3の表面に、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を
用いて形成したIDT14及びこのIDT14に接続し
た接続電極15を有している。また圧電基板13の裏面
は、サンドブラストや研削により凹凸16が形成されて
いるが、エポキシ樹脂17を裏面全体に塗布し、B−ス
テージ化することにより略平面となるようにしている。
また18はSAW基板12を切断するためのブレードで
ある。
W基板の切断工程を説明するための斜視図、図1は同要
部拡大断面図であり、リング状の支持台10でその外周
を固定した粘着シート11の上にSAW基板12を固定
している。このSAW基板12は、タンタル酸リチウ
ム、ニオブ酸リチウムなどの単結晶からなる圧電基板1
3の表面に、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を
用いて形成したIDT14及びこのIDT14に接続し
た接続電極15を有している。また圧電基板13の裏面
は、サンドブラストや研削により凹凸16が形成されて
いるが、エポキシ樹脂17を裏面全体に塗布し、B−ス
テージ化することにより略平面となるようにしている。
また18はSAW基板12を切断するためのブレードで
ある。
【0017】図3は同SAWデバイスの断面図であリ、
図1と同様の構成要素については同番号を付して説明を
省略する。図3において、20はアルミナなどからなる
パッケージで、内部から外部に至るように外部電極21
を有している。また22はSAW基板12を切断し分離
して得たSAW素子である。さらに23はSAW素子2
2と外部電極21とを接続するためのワイヤである。ま
た24はパッケージ20の開口部を封止するリッドであ
る。
図1と同様の構成要素については同番号を付して説明を
省略する。図3において、20はアルミナなどからなる
パッケージで、内部から外部に至るように外部電極21
を有している。また22はSAW基板12を切断し分離
して得たSAW素子である。さらに23はSAW素子2
2と外部電極21とを接続するためのワイヤである。ま
た24はパッケージ20の開口部を封止するリッドであ
る。
【0018】このSAWデバイスの製造方法について以
下に説明する。
下に説明する。
【0019】まず、サンドブラストや研削により裏面に
凹凸16が形成された圧電基板13の表面にアルミニウ
ムあるいはアルミニウム合金を用いて薄膜を形成し、こ
の上にフォトレジストを塗布する。
凹凸16が形成された圧電基板13の表面にアルミニウ
ムあるいはアルミニウム合金を用いて薄膜を形成し、こ
の上にフォトレジストを塗布する。
【0020】この凹凸16はSAWデバイスが作動する
際、圧電基板13内を伝搬するバルク波を散乱させて、
その特性に悪影響を及ぼすのを抑制できる程度のもので
ある。
際、圧電基板13内を伝搬するバルク波を散乱させて、
その特性に悪影響を及ぼすのを抑制できる程度のもので
ある。
【0021】次に所定のパターンで露光、現像し、薄膜
をエッチングすることにより所望の形状のIDT14と
接続電極15を得る。
をエッチングすることにより所望の形状のIDT14と
接続電極15を得る。
【0022】次いで圧電基板13の裏面に液状のエポキ
シ樹脂17をスピンコートや印刷などにより塗布し、加
熱あるいは紫外線照射を行って、B−ステージ化し、研
削により粗面化した裏面を再び平滑面となるようにす
る。この時、IDT14及び接続電極15上にはフォト
レジストが残っているが、この残っているフォトレジス
トがIDT14に引っ掻き傷などの機械的ストレスが加
わるのを抑制するための保護膜としての役割を果たすこ
ととなるのである。
シ樹脂17をスピンコートや印刷などにより塗布し、加
熱あるいは紫外線照射を行って、B−ステージ化し、研
削により粗面化した裏面を再び平滑面となるようにす
る。この時、IDT14及び接続電極15上にはフォト
レジストが残っているが、この残っているフォトレジス
トがIDT14に引っ掻き傷などの機械的ストレスが加
わるのを抑制するための保護膜としての役割を果たすこ
ととなるのである。
【0023】その後、圧電基板13の表面のフォトレジ
ストを除去する。
ストを除去する。
【0024】この表面のフォトレジストの除去は、酸素
プラズマでアッシングすることにより行うことができる
が、裏面のエポキシ樹脂17までがアッシングされてし
まうことになる。従って、この方法を用いる場合は、裏
面のエポキシ樹脂17がアッシングされないように、裏
面をカバーしてから行う必要がある。
プラズマでアッシングすることにより行うことができる
が、裏面のエポキシ樹脂17までがアッシングされてし
まうことになる。従って、この方法を用いる場合は、裏
面のエポキシ樹脂17がアッシングされないように、裏
面をカバーしてから行う必要がある。
【0025】あるいは、フォトレジストのみを溶解する
溶剤中に、圧電基板13を浸漬し、フォトレジストを溶
解後引き上げて洗浄及び乾燥する。
溶剤中に、圧電基板13を浸漬し、フォトレジストを溶
解後引き上げて洗浄及び乾燥する。
【0026】次に図1、図2に示すように、粘着シート
11の上にSAW基板12の裏面を貼り合わせて固定す
る。SAW基板12の裏面は平面であるので、その全面
が粘着シート11に略確実に固定されることとなる。こ
の時、SAW基板12と粘着シート11との間に空間が
存在すると、切断時にクラックが入る可能性があるの
で、エポキシ樹脂17はSAW基板12の裏面と同一の
大きさが好ましい。またSAW基板12を粘着シート1
1に貼り合わせる際、SAW基板12の外形を感知して
位置決めを行うため、エポキシ樹脂17が大きすぎる
と、感知ミスが生じる可能性があるので、このことから
もSAW基板12の裏面とエポキシ樹脂17とは同一の
外形を有することが望ましい。
11の上にSAW基板12の裏面を貼り合わせて固定す
る。SAW基板12の裏面は平面であるので、その全面
が粘着シート11に略確実に固定されることとなる。こ
の時、SAW基板12と粘着シート11との間に空間が
存在すると、切断時にクラックが入る可能性があるの
で、エポキシ樹脂17はSAW基板12の裏面と同一の
大きさが好ましい。またSAW基板12を粘着シート1
1に貼り合わせる際、SAW基板12の外形を感知して
位置決めを行うため、エポキシ樹脂17が大きすぎる
と、感知ミスが生じる可能性があるので、このことから
もSAW基板12の裏面とエポキシ樹脂17とは同一の
外形を有することが望ましい。
【0027】その後、SAW基板12の上に水を供給し
ながら、ブレード18でSAW基板12を個々のSAW
素子22に分割する。
ながら、ブレード18でSAW基板12を個々のSAW
素子22に分割する。
【0028】その後、粘着シート11からSAW素子2
2を分離し、図3に示すようにパッケージ20内に設置
し、紫外線を照射したり、加熱したりしてエポキシ樹脂
17を完全硬化させて、SAW素子22をパッケージ2
0の所定の位置に固定する。
2を分離し、図3に示すようにパッケージ20内に設置
し、紫外線を照射したり、加熱したりしてエポキシ樹脂
17を完全硬化させて、SAW素子22をパッケージ2
0の所定の位置に固定する。
【0029】次いでSAW素子22の接続電極15と外
部電極21とをワイヤ23で接続し、リッド24でパッ
ケージ20の開口部を封止してSAWデバイスを得る。
部電極21とをワイヤ23で接続し、リッド24でパッ
ケージ20の開口部を封止してSAWデバイスを得る。
【0030】従来、SAW基板12の裏面が粗面のため
粘着シート11との接着強度が十分ではなかった。また
切断時に供給する冷却水がSAW基板12と粘着シート
11の間に浸入し、接着強度を更に劣化させていた。そ
の結果、SAW基板12の固定が不安定なものとなり、
SAW素子22に欠けが発生していた。しかしながら本
実施の形態においては、SAW基板12の裏面は平滑面
であるため、粘着シート11上に略確実に固定されてい
るので、SAW素子22やSAW基板12が移動するの
を抑制することができる。
粘着シート11との接着強度が十分ではなかった。また
切断時に供給する冷却水がSAW基板12と粘着シート
11の間に浸入し、接着強度を更に劣化させていた。そ
の結果、SAW基板12の固定が不安定なものとなり、
SAW素子22に欠けが発生していた。しかしながら本
実施の形態においては、SAW基板12の裏面は平滑面
であるため、粘着シート11上に略確実に固定されてい
るので、SAW素子22やSAW基板12が移動するの
を抑制することができる。
【0031】また従来、SAW基板12の固定が不十分
であったので、割れや欠けを防止するために、切断スピ
ードを遅くしなければならなかったが、本発明において
は、SAW基板12が略確実に固定されているので、切
断スピードを速くしたとしても、割れや欠けが発生する
のを低減することができるのである。
であったので、割れや欠けを防止するために、切断スピ
ードを遅くしなければならなかったが、本発明において
は、SAW基板12が略確実に固定されているので、切
断スピードを速くしたとしても、割れや欠けが発生する
のを低減することができるのである。
【0032】さらに、圧電基板12の裏面に設けるエポ
キシ樹脂17をB−ステージ状態とすることにより、パ
ッケージ20内に固定する際、このエポキシ樹脂17を
接着剤とすることができる。従って、新たに接着剤を準
備する必要がない。その上圧電基板12の裏面全体にエ
ポキシ樹脂17が存在するので、SAW素子22を水平
に固定することができる。
キシ樹脂17をB−ステージ状態とすることにより、パ
ッケージ20内に固定する際、このエポキシ樹脂17を
接着剤とすることができる。従って、新たに接着剤を準
備する必要がない。その上圧電基板12の裏面全体にエ
ポキシ樹脂17が存在するので、SAW素子22を水平
に固定することができる。
【0033】(実施の形態2)以下、実施の形態2を用
いて、本発明の特に請求項4〜7に記載の発明について
SAWデバイスを用いて説明する。
いて、本発明の特に請求項4〜7に記載の発明について
SAWデバイスを用いて説明する。
【0034】図4は本実施の形態2におけるSAW基板
の切断工程を説明するための断面図であり、図1と同様
の構成要素については同番号を付して説明を省略する。
図において、30は接続電極15上に設けた柱状電極で
あり、この上に外部電極31を有する。また32は樹脂
を用いて形成した第1カバーで、IDT14及びその上
方空間を覆い、IDT14の振動空間を確保するもので
ある。33は第1カバー32及び柱状電極30の上端以
外の部分を被覆する樹脂を用いて形成した第2カバーで
SAWデバイスの機械的強度を確保するものである。
の切断工程を説明するための断面図であり、図1と同様
の構成要素については同番号を付して説明を省略する。
図において、30は接続電極15上に設けた柱状電極で
あり、この上に外部電極31を有する。また32は樹脂
を用いて形成した第1カバーで、IDT14及びその上
方空間を覆い、IDT14の振動空間を確保するもので
ある。33は第1カバー32及び柱状電極30の上端以
外の部分を被覆する樹脂を用いて形成した第2カバーで
SAWデバイスの機械的強度を確保するものである。
【0035】以下本実施の形態2におけるSAWデバイ
スの製造方法について説明する。
スの製造方法について説明する。
【0036】まず、実施の形態1と同様にして、裏面に
凹凸を有する圧電基板13の表面にIDT14及び接続
電極15を作製する。
凹凸を有する圧電基板13の表面にIDT14及び接続
電極15を作製する。
【0037】次いで、接続電極15の上にフィルム状の
絶縁樹脂シートを用いてフォトリソ法によりまず枠体を
作製し、次いでこの枠体上部を被覆する壁面を形成し、
枠体及び壁面からなる第1カバー32を形成する。
絶縁樹脂シートを用いてフォトリソ法によりまず枠体を
作製し、次いでこの枠体上部を被覆する壁面を形成し、
枠体及び壁面からなる第1カバー32を形成する。
【0038】その後接続電極15上に、Auバンプによ
り第1カバー32よりも高い柱状電極30を形成する。
次に圧電基板13、接続電極15、第1カバー32及び
柱状電極30の表面を覆うように樹脂で圧電基板13の
表面に充填し、第2カバー33を形成する。
り第1カバー32よりも高い柱状電極30を形成する。
次に圧電基板13、接続電極15、第1カバー32及び
柱状電極30の表面を覆うように樹脂で圧電基板13の
表面に充填し、第2カバー33を形成する。
【0039】次いで、第2カバー33及び柱状電極30
の上部を研削し、柱状電極30の上端面を露出させる。
その後、柱状電極30の上端面を覆うように外部電極3
1を形成し、SAW基板12aを得る。最後に、裏面に
液状のエポキシ樹脂17を塗布あるいはシート状のエポ
キシ樹脂17を貼り合わせる。
の上部を研削し、柱状電極30の上端面を露出させる。
その後、柱状電極30の上端面を覆うように外部電極3
1を形成し、SAW基板12aを得る。最後に、裏面に
液状のエポキシ樹脂17を塗布あるいはシート状のエポ
キシ樹脂17を貼り合わせる。
【0040】次に実施の形態1と同様にして、外周を支
持台10で固定した粘着シート11の上にSAW基板1
2aの裏面を貼り合わせて固定し、ブレード18で所望
の形状に切断し、粘着シート11から分離しSAWデバ
イスを得る。
持台10で固定した粘着シート11の上にSAW基板1
2aの裏面を貼り合わせて固定し、ブレード18で所望
の形状に切断し、粘着シート11から分離しSAWデバ
イスを得る。
【0041】本実施の形態2においても、切断時にSA
W基板12aの裏面全体が粘着シート11に強固に固定
されるため、SAW基板12aが移動することにより発
生する割れや欠けを抑制することができる。
W基板12aの裏面全体が粘着シート11に強固に固定
されるため、SAW基板12aが移動することにより発
生する割れや欠けを抑制することができる。
【0042】また、SAW基板12aは表面に第2カバ
ー33を有するため、裏面にエポキシ樹脂17が存在し
ない状態で切断すると、表面の電極を覆う第2カバー3
3による圧電基板13に大きな応力が加わり、切断時に
破壊してしまう恐れがある。しかしながら、本実施の形
態2においては、エポキシ樹脂17によりこの応力を緩
和することができる。従ってエポキシ樹脂17は、切断
時及びSAWデバイスの回路基板への実装時に加わる応
力を緩和できるものである。
ー33を有するため、裏面にエポキシ樹脂17が存在し
ない状態で切断すると、表面の電極を覆う第2カバー3
3による圧電基板13に大きな応力が加わり、切断時に
破壊してしまう恐れがある。しかしながら、本実施の形
態2においては、エポキシ樹脂17によりこの応力を緩
和することができる。従ってエポキシ樹脂17は、切断
時及びSAWデバイスの回路基板への実装時に加わる応
力を緩和できるものである。
【0043】
【発明の効果】以上本発明によると、凹凸を有する圧電
基板の裏面に樹脂を設け、平滑面としてから切断するこ
とにより、切断時の欠けを抑制することのできる電子部
品を提供することができる。
基板の裏面に樹脂を設け、平滑面としてから切断するこ
とにより、切断時の欠けを抑制することのできる電子部
品を提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態1におけるSAW基板の切
断工程を説明するための要部拡大断面図
断工程を説明するための要部拡大断面図
【図2】本発明の実施の形態1,2におけるSAW基板
の切断工程を説明するための斜視図
の切断工程を説明するための斜視図
【図3】本発明の実施の形態1におけるSAWデバイス
の断面図
の断面図
【図4】本発明の実施の形態2におけるSAW基板の切
断工程を説明するための要部拡大断面図
断工程を説明するための要部拡大断面図
【図5】従来のSAW基板の切断工程を説明するための
要部拡大断面図
要部拡大断面図
10 支持台
11 粘着シート
12 SAW基板
13 圧電基板
14 IDT
15 接続電極
16 凹凸
17 エポキシ樹脂
18 ブレード
20 パッケージ
21 外部電極
22 SAW素子
23 ワイヤ
24 リッド
30 柱状電極
31 外部電極
32 第1カバー
33 第2カバー
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01L 21/78 Q
Claims (7)
- 【請求項1】 表面には電極、裏面にはその凹凸を低減
するように弾性体を設けた圧電基板の裏面を粘着シート
を介して支持台に固定する第1の工程と、次いで、前記
圧電基板及び弾性体を切断して素子を得る第2の工程
と、その後、前記粘着シートから素子を分離する第3の
工程とを備えた電子部品の製造方法。 - 【請求項2】 弾性体は、圧電基板の裏面と略同等の大
きさである請求項1に記載の電子部品の製造方法。 - 【請求項3】 表面には電極、裏面にはその凹凸を低減
するようにB−ステージ状態の樹脂を設けた圧電基板の
裏面を粘着シートを介して支持台に固定する第1の工程
と、次いで、前記圧電基板及び弾性体を切断して素子を
得る第2の工程と、その後、前記粘着シートから素子を
分離する第3の工程と、次いで前記素子を回路基板上に
配置し、樹脂を硬化する第4の工程とを備えた電子部品
の製造方法。 - 【請求項4】 表面に電極を有し、この電極の上方を覆
うようにカバーを有するとともに、裏面にはその凹凸を
低減するように弾性体を設けた圧電基板の裏面を粘着シ
ートを介して支持台に固定する第1の工程と、次いで、
前記圧電基板及び弾性体を切断して素子を得る第2の工
程と、その後、前記粘着シートから素子を分離する第3
の工程とを備えた電子部品の製造方法。 - 【請求項5】 裏面に凹凸を有する圧電基板の表面に金
属薄膜を形成し、この上にフォトレジストを設ける第2
の工程と、次に所定のパターンで前記フォトレジストを
露光し、前記所定のパターン部分以外のフォトレジスト
及び薄膜を除去する第2の工程と、次いで前記圧電基板
の裏面に弾性体を設けて略平滑面とする第3の工程と、
その後前記所定のパターン部分のフォトレジストを除去
する第4の工程と、次に前記圧電基板の裏面を粘着シー
トを介して支持台に固定する第5の工程と、次いで、前
記圧電基板及び弾性体を切断して素子を得る第6の工程
と、その後、前記粘着シートから素子を分離する第7の
工程とを備えた電子部品の製造方法。 - 【請求項6】 第2の工程は、圧電基板の裏面をカバー
した後、酸素プラズマでフォトレジストをアッシングす
ることにより行う請求項5に記載の電子部品の製造方
法。 - 【請求項7】 第2の工程は、フォトレジストのみを溶
解する溶剤中に圧電基板を浸漬することにより行う請求
項5に記載の電子部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001306133A JP2003110392A (ja) | 2001-10-02 | 2001-10-02 | 電子部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001306133A JP2003110392A (ja) | 2001-10-02 | 2001-10-02 | 電子部品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003110392A true JP2003110392A (ja) | 2003-04-11 |
Family
ID=19125817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001306133A Pending JP2003110392A (ja) | 2001-10-02 | 2001-10-02 | 電子部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003110392A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008096636A1 (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-14 | Lintec Corporation | ダイシングテープおよび半導体装置の製造方法 |
JP2010153961A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Ngk Insulators Ltd | 複合基板の製造方法及び複合基板 |
US8098001B2 (en) * | 2007-08-08 | 2012-01-17 | Epcos Ag | Component with reduced temperature response, and method for production |
JP2015026848A (ja) * | 2014-09-10 | 2015-02-05 | Tdk株式会社 | 圧電素子および圧電体 |
-
2001
- 2001-10-02 JP JP2001306133A patent/JP2003110392A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008096636A1 (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-14 | Lintec Corporation | ダイシングテープおよび半導体装置の製造方法 |
US8098001B2 (en) * | 2007-08-08 | 2012-01-17 | Epcos Ag | Component with reduced temperature response, and method for production |
JP2010153961A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Ngk Insulators Ltd | 複合基板の製造方法及び複合基板 |
JP2015026848A (ja) * | 2014-09-10 | 2015-02-05 | Tdk株式会社 | 圧電素子および圧電体 |
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