JP2003110106A - 部分空乏型soiトランジスタspiceパラメータ抽出方法 - Google Patents

部分空乏型soiトランジスタspiceパラメータ抽出方法

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JP2003110106A
JP2003110106A JP2001300430A JP2001300430A JP2003110106A JP 2003110106 A JP2003110106 A JP 2003110106A JP 2001300430 A JP2001300430 A JP 2001300430A JP 2001300430 A JP2001300430 A JP 2001300430A JP 2003110106 A JP2003110106 A JP 2003110106A
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Akio Kiyota
明生 清田
Kenji Oohata
賢士 大秦
Takuya Umeda
卓也 梅田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路シミュレーション上において、部分空乏
型SOIトランジスタの過渡特性を高精度に再現できる
パラメータを抽出する。 【解決手段】 ステップ100にて部分空乏型SOIト
ランジスタの過渡特性を測定しておき、ステップ104
にて各時間経過時での実測のドレイン電流過渡応答特性
に、SPICEシミュレーション特性を合わせ込むこと
により、上記SPICEパラメータを最適化する。これ
によって、部分空乏型SOIトランジスタの過渡特性を
高精度に再現することができ、SPICEシミュレーシ
ョンを高精度に実行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、部分空乏型SOI
(Silicon on Insulator)トランジスタの過渡特性を高
精度にSPICE(Simulation Program with Integrat
ed circuit Emphasis)シミュレーション上で再現する
ための、部分空乏型SOIトランジスタのSPICEパ
ラメータ抽出方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のMOSトランジスタに比べて動作
速度の向上、および待機時の低電力化が期待できる半導
体素子として、部分空乏型SOIトランジスタがあげら
れる。 【0003】この部分空乏型SOIトランジスタには、
ボディにコンタクトを付けて使用するトランジスタと、
コンタクトを付けないトランジスタの2種類がある。 【0004】ボディにコンタクトを付けないトランジス
タは、図2の等価回路に示すように、ボディが電気的に
浮いた状態にあり、ボディフローティング(BF)トラン
ジスタと呼ばれている。図2において、1はゲート、2
はソース、3はボディ、4はドレイン、5はシリコン基
板、6は埋め込み酸化膜、7a,7bは接合ダイオード
である。Cgbはゲート・ボディ間容量、Csbはゲー
ト・ソース間容量、Cdbはゲート・ドレイン間容量、
Cbeはゲート・基板間容量である。 【0005】ここで、ソース端とドレイン端の接合ダイ
オード7a,7bは、等価回路に表すと、図3に示すよ
うになる。図3では、接合ダイオードを代表して、符号
7を付している。この接合ダイオード7は、電流源(電
流Ij)9と容量(Cj)10の並列回路に対して、抵
抗(Rs)8が直列接続されたものである。 【0006】上記図2の部分空乏型SOIボディフロー
ティングトランジスタの動作を図5を参照して説明す
る。図5において、符号500,501のゲート電位,
ドレイン電位に示すように、図2の部分空乏型SOIボ
ディフローティングトランジスタのゲートとドレインに
ゲート電位,ドレイン電位をそれぞれ与えた場合、ゲー
ト電位とドレイン電位との容量カップリングで、符号5
02のボディ電位に示すようにボディ部分に瞬時に電荷
が溜まり、溜まった電荷が時間の経過とともにソース端
のダイオードから抜けていく過渡動作をすることにな
る。 【0007】Nチャネルトランジスタの場合、ボディに
電荷が溜まることにより、ボディ電位が正値になり、し
きい値が下がった状態となる。ボディから電荷が抜けて
いく過程で、ボディ電位が下がり、しきい値は上昇する
ので、符号503のドレイン電流に示すように、ドレイ
ン電流は定常状態に落ち着くまで減少していく。符号5
03のドレイン電流の時間応答性が過渡特性そのもので
ある。 【0008】定常状態(DC)では、図4に示すように、
ボディの電位はドレイン端の接合ダイオード7bに流れ
る逆方向電流I2と、ソース端の接合ダイオード7aに
流れる順方向電流I1とが釣り合うだけの電位になる。
つまり、I1=I2となるボディ電位に収束する。 【0009】過渡特性を有する場合、ゲート電位の測定
スイープ速度や、ドレイン電位の測定スイープ速度によ
って、同一電圧条件においても異なるドレイン電流値が
得られることになり、これが通常のMOSトランジスタ
と大きく異なる点である。ここでいう、測定スイープ速
度は、端子を所望の電位に立ち上げ、その電位を保持
し、電流を測定するまでの時間の和を指す。以後、文中
で測定スイープ速度を変えるとある際は、電位を立ち上
げる時間は一定にしておき、電位を保持する時間を変化
させるものとする。 【0010】符号504にその例を示す。測定スイープ
速度を符号503に示すT1にしてゲート電位とドレイ
ン電位を立ち上げ、ドレイン電流を測定する。このと
き、ドレイン電位Vds1を0Vから電源電圧まで変え
て測定すれば、Vgs=Vgs1、ゲート電位とドレイ
ン電位の立ち上げ後、T1経過時のIds−Vds特性
が得られる。 【0011】つぎに、測定スイープ速度を符号503に
示す、T2,T3と電位を保持する時間を変えて測定す
れば、T2経過時、T3経過時のIds−Vds特性が
得られ、同じ電圧条件を与えても、時間経過に伴って特
性が変化することがわかる。 【0012】ゲートのみに電位を与えた場合でも同様に
過渡応答を持つが、この場合はボディに溜まった電荷は
ソース端とドレイン端から抜けていく。ドレイン電位に
のみ電位を与えた際にも、容量カップリングでボディ電
位が正値になり、図4において、I1=I2となるボデ
ィ電位に収束するまで、過渡応答を持つ。 【0013】このような過渡応答を持つことが従来のM
OSトランジスタ特性との大きな違いであり、この結
果、トランジスタの動作時には低しきい値で高電流にな
り、待機時には高しきい値、低オフリーク電流になるの
で、動作速度の向上、および低電力化が期待できる。一
般に、部分空乏型SOIトランジスタとはボディフロー
ティングトランジスタのことを指す。 【0014】一方でボディにコンタクトを付けたトラン
ジスタをボディコンタクト(BC)トランジスタと呼び、
動作を図6に示す。上記トランジスタはボディ部分が電
源とつながっており、符号602のボディ電位に示すよ
うに、ボディ電位は一定の値を持つため、過渡動作を持
たない。符号604のボディコンタクトトランジスタの
Ids−Vds特性に示すように、部分空乏型SOIボ
ディコンタクトトランジスタは動作速度によらずドレイ
ン電流は一定の値を持ち、従来MOSと同じ動作をす
る。そのため従来のMOSトランジスタのSPICEパ
ラメータ抽出方法を用いることができる。なお、符号6
00はゲート電位を示し、符号601はドレイン電位を
示し、符号603はドレイン電流値を示している。 【0015】このことを利用し、部分空乏型SOIトラ
ンジスタのSPICEパラメータ抽出の際は、ボディに
コンタクトがある以外はボディフローティングトランジ
スタと形状を一致させたボディコンタクトトランジスタ
を用意する。 【0016】ボディフローティングトランジスタの定常
状態では、図4に示すように、ソース端とドレイン端の
接合ダイオードに流れる電流が釣り合うだけのボディ電
位を持つ。 【0017】この定常状態となる電位条件をボディコン
タクトトランジスタに与えれば、ボディフローティング
トランジスタと同じDC特性を示す。 【0018】そのことを利用して、ボディフローティン
グトランジスタが持ちうるボディ電位を含む範囲で、ボ
ディコンタクトトランジスタのボディに電位をかけてD
Cパラメータ抽出を行う。このDCパラメータと、容
量、および接合ダイオードからなる過渡パラメータが正
確に抽出できていれば、ボディフローティングトランジ
スタの特性を正確にSPICEシミュレーション上で再
現できる。 【0019】ただし、実際にはボディコンタクトトラン
ジスタとボディフローティングトランジスタで形状が完
全には一致しないため、トランジスタの寸法がずれた分
の特性のずれはDCパラメータで補正する必要がある。 【0020】また、過渡パラメータのうち、接合ダイオ
ード(Cdb、Csbを含む)とCbeは高精度測定が
可能であるが、Cgbはショートチャネルの場合、正確
な測定が困難であるため、ロングチャネルトランジスタ
から測った値を基に、計算した値を用いている。 【0021】現行の部分空乏型SOIトランジスタSP
ICEパラメータ抽出フローを図7に示す。ステップ7
00においてボディコンタクトトランジスタとボディフ
ローティングトランジスタのDC特性、および容量特性
を測定する。 【0022】ステップ701においてボディコンタクト
トランジスタのDC特性からDCパラメータを抽出し、
ステップ702にて容量特性、ダイオード特性から過渡
パラメータを抽出し、ステップ703にてDCパラメー
タと過渡パラメータからSPICEパラメータを構成す
る。 【0023】ステップ704にてボディコンタクトトラ
ンジスタから抽出したSPICEパラメータを用い、ボ
ディフローティングトランジスタとしてシミュレーショ
ンを行う。この場合、同一パラメータを用いて、シミュ
レータのオプション指定でボディコンタクトトランジス
タとしてシミュレーションさせるか、ボディフローティ
ングトランジスタとしてシミュレーションさせるかを選
択できる。 【0024】ここで、ボディフローティングトランジス
タの実測のDC特性と、シミュレーションのDC特性に
差があった場合は、DCパラメータを用いて特性を合わ
せ込む。 【0025】ステップ705にてボディフローティング
トランジスタで構成されたインバータリングオシレータ
にて遅延検証を行い、フローを終了する。 【0026】図8にゲート長Lが0.18μmで、ゲー
ト幅Wが1μmであるNチャネル型のSOIボディコン
タクトトランジスタ(従来のMOSトランジスタと等
価)のドレイン電流過渡特性を示す。この図は横軸(ロ
グスケール)に時間Timeをとり、縦軸(リニアスケ
ール)にドレイン電流Ids、ゲート電位Vgs、ボデ
ィ電位Vbsをとってプロットしたものである。これ
は、ドレイン電位Vdsを電源電位(1.8V)に固定
し、ボディ電位Vbsは0Vに固定しておき、定常状態
になった後、ゲート電位Vgsを初期(0sec)の0
Vから100psec経過までの間に電源電位(1.8
V)まで100psecの速度で立ち上げ、その後電源
電位を保持したときの、ドレイン電流Idsのゲート電
位立ち上げに対応する過渡応答をプロットしたものであ
る。 【0027】図8にて、ゲート電位Vgsが立ち上がっ
た後、横軸が100psec以後でドレイン電流Ids
は一定値を保っている。これは、ボディコンタクトトラ
ンジスタではボディ電位は一定であり、過渡応答がない
ため、現行のパラメータ抽出方法を用いてもシミュレー
ション値は実測値に一致している例を示している。 【0028】つぎに、ゲート長Lが0.18μmで、ゲ
ート幅Wが1μmであるNチャネル型のSOIボディフ
ローティングトランジスタのドレイン電流過渡応答を図
9に示す。この図は横軸(ログスケール)に時間Tim
eをとり、縦軸(リニアスケール)にドレイン電流Id
sをとってプロットしたものである。これは、ドレイン
電位Vdsを電源電位(1.8V)に固定しておき、定
常状態になった後、ゲート電位Vgsを初期(0se
c)の0Vから100psec経過までの間に電源電位
(1.8V)まで100psecの速度で立ち上げ、そ
の後電源電位を保持したときの、ドレイン電流Idsの
ゲート電位立ち上げに対応する過渡応答をプロットした
ものである。ボディフローティングトランジスタはボデ
ィが電気的に浮いているため、ドレイン電流Idsは過
渡応答を有しているのがわかる。 【0029】現行のパラメータ抽出方法では、ボディフ
ローティングトランジスタのDC特性は合わせ込んでい
るため、グラフ右端ではシミュレーション値が実測値と
一致しているが、過渡特性は過渡パラメータからの計算
による推定値であり、特にCgbは正確な測定ができて
いないため、特にゲート電位立ち上げ直後の誤差が大き
くなっている。 【0030】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の部分空乏型
SOIトランジスタのSPICEパラメータ抽出方法で
は、過渡特性について十分に考慮されていないため、図
9に示すように抽出したSPICEパラメータは、シミ
ュレーション上で過渡特性を精度良く記述できない。つ
まり、過渡特性については、シミュレーション値が実測
値に一致しない。 【0031】また、過渡特性は個別に抽出した過渡パラ
メータから計算するという間接的な手法を用いているた
め、モデルの誤差が抽出誤差に加えられることになり、
精度が悪くなる。 【0032】部分空乏型SOIトランジスタを用いるこ
とで得られる性能向上を設計で引き出すためにはSPI
CEパラメータ抽出精度を通常のMOSトランジスタと
同程度にする必要がある。 【0033】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、SOIトランジスタの過渡特性をSPICEシミュ
レーション上で高精度に再現できる部分空乏型SOIト
ランジスタSPICEパラメータ抽出方法を提供するこ
とを目的とする。 【0034】 【課題を解決するための手段】本発明は、部分空乏型S
OIトランジスタ(ボディフローティングトランジス
タ)の過渡応答を測定しておき、これから直接SPIC
Eパラメータを抽出することで、過渡特性をSPICE
シミュレーション上で高精度に再現するものである。 【0035】すなわち、本発明の請求項1記載の部分空
乏型SOIトランジスタSPICEパラメータ抽出方法
は、部分空乏型SOIトランジスタ回路シミュレーショ
ンにおいて、電気特性を記述するSPICEパラメータ
を最適化する方法であり、部分空乏型SOIトランジス
タの実測のドレイン電流過渡応答特性に、部分空乏型S
OIトランジスタのSPICEシミュレーション特性を
合わせ込むことにより、SPICEパラメータを最適化
することを特徴とする。 【0036】上記の本発明の方法では、過渡特性を過渡
パラメータで直接合わせ込むが、過渡特性は測定端子電
位の測定スイープ速度を変えて測定することで得られ
る。 【0037】ここでの端子電位の測定スイープ速度とは
端子を所定の電位に立ち上げ、その電位を保持し、電流
測定するまでの時間の和を指す。 【0038】電位を保持する時間を、1nsec、1μ
sec、1msec、数secなどというように変化さ
せて、ドレイン電流を測定し、横軸を時間、縦軸をドレ
イン電流ととれば、ある端子の電位立ち上げに対応する
ドレイン電流の過渡特性グラフを得ることができる。 【0039】その過渡実測特性に対し、従来の抽出フロ
ーで得たボディフローティングトランジスタのDCパラ
メータを基本として、過渡パラメータ(容量、ダイオー
ド素子の特性から抽出したパラメータ)を使ってシミュ
レーション特性を直接合わせ込む方法を有している。 【0040】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の部分空乏型
SOIトランジスタSPICEパラメータ抽出方法を図
1のフローチャートを参照しながら説明する。ステップ
100において部分空乏型SOIトランジスタのSPI
CEパラメータ抽出に必要なデータ測定を行う。具体的
には、ボディコンタクトトランジスタからDC特性、容
量・ダイオード素子から容量・ダイオード特性の測定を
行う。また、ボディフローティングトランジスタから過
渡特性の測定を行う。 【0041】ボディフローティングトランジスタの過渡
特性は、ゲート電位立ち上げに対応するドレイン電流過
渡応答と、ドレイン電位立ち上げに対応するドレイン電
流過渡応答の組み合わせである。 【0042】ゲート電位立ち上げに対応するドレイン電
流過渡応答は、ドレイン端子に電圧Vds1を印加、定
常状態になった後で、ゲート端子に測定スイープ速度を
変えて電位Vgs1を与え、ドレイン電流を測定するこ
とで得られる。 【0043】ドレイン電位立ち上げに対応するドレイン
電流過渡応答は、ゲート端子に電圧Vgs1を印加、定
常状態になった後で、ドレイン端子に測定スイープ速度
を変えて電位Vds1を与え、ドレイン電流を測定する
ことで得ることができる。 【0044】ゲート電位、ドレイン電位両方の立ち上げ
に対するドレイン電流過渡応答は、ゲート端子に電位V
gs1を、ドレイン端子にVds1を、測定スイープ速
度を変えて与え、ドレイン電流を測定することで得られ
る。 【0045】ステップ101においてはボディコンタク
トトランジスタのDC特性からDCパラメータを抽出す
るが、このとき用いるSPICEパラメータはBSIM
PD2.0、BTASOIなどの汎用SPICEパラメ
ータでも、各利用者が個別に作成したものでもよい。 【0046】ステップ102においては容量特性とダイ
オード特性から過渡パラメータを抽出している。 【0047】ステップ103にてステップ101,10
2で得られたDCパラメータと過渡パラメータからSP
ICEパラメータを構成し、以降の過渡特性抽出に用い
る。 【0048】ステップ103が終了した段階で、定常状
態でのドレイン電流、図9においてはグラフ右端の電流
精度は満たしており、残りの過渡特性を合わせ込めれば
よい。 【0049】この段階までにDCパラメータ、ソース端
とドレイン端の接合ダイオードパラメータ(Csb、C
dbを含む)、およびCbeは抽出が完了しており、正
確に抽出できていないのはCgbのみである。 【0050】ステップ104では、ボディフローティン
グトランジスタの過渡特性を合わせ込み、過渡パラメー
タを抽出する。 【0051】ゲート電位立ち上げに対応するドレイン電
流過渡応答を、Cgbを用いて実測特性にシミュレーシ
ョン特性を合わせ込むことで、間接的にCgbを求める
ことができる。以上で過渡特性に影響を与える全てのパ
ラメータが抽出できる。 【0052】原理的には、以上の作業で得たSPICE
パラメータで全ての過渡応答を正確に表現できるはずで
あるが、ドレイン電流立ち上げに対応するドレイン電流
過渡特性も実測値とシミュレーション値を照らし合わせ
て確認し、差があった場合は調整する。この場合は、前
記までの作業で抽出しておいたパラメータを用い、ドレ
イン電位立ち上げに対応するドレイン電流過渡特性を、
パラメータCdb、Csbを用いて調整する。以上の作
業をもってステップ104を終了する。 【0053】その後ステップ105にてボディフローテ
ィングトランジスタで形成されたリングオシレータで遅
延検証を行って、パラメータ抽出フローを終了する。 【0054】本発明の実施の形態における部分空乏型S
OIトランジスタのSPICEパラメータ抽出例を図1
0に示す。図9と同じ条件でシミュレーションを行った
結果であり、ドレイン電流のゲート電位立ち上げに対応
した過渡応答を高精度に抽出できている。このように過
渡応答性を実測値とシミュレーション値で直接合わせ込
むことでシミュレーション上にて過渡特性を高精度に再
現できる効果をもたらす。したがって、部分空乏型SO
Iトランジスタの過渡特性を高精度に再現することがで
き、SPICEシミュレーションを高精度に実行するこ
とができる。 【0055】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ユーザ
が指定した複数の時間経過時での実測の電流-電圧特性
にSPICEシミュレーションの特性を、過渡パラメー
タにて直接合わせ込むことで、用いるモデルの精度に依
存せず高精度な過渡特性抽出が可能となる。したがっ
て、部分空乏型SOIトランジスタの過渡特性を高精度
に再現することができ、SPICEシミュレーションを
高精度に実行することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の部分空乏型SOIトランジスタSP
ICEパラメータ抽出フローを示すフローチャートであ
る。 【図2】部分空乏型SOIトランジスタの等価回路図で
ある。 【図3】接合ダイオードの等価回路図である。 【図4】部分空乏型SOIトランジスタの定常状態を示
す模式図である。 【図5】部分空乏型SOIボディフローティングトラン
ジスタの動作を示すタイムチャートである。 【図6】部分空乏型SOIボディコンタクトトランジス
タの動作を示すタイムチャートである。 【図7】従来の部分空乏型SOIトランジスタSPIC
Eパラメータ抽出フローを示すフローチャートである。 【図8】従来のMOSトランジスタのSPICEパラメ
ータ抽出例を示す特性図である。 【図9】従来のSPICEパラメータ抽出フローを用い
たときの部分空乏型SOIトランジスタのSPICEパ
ラメータ抽出例を示す特性図である。 【図10】本発明を用いたときの部分空乏型SOIトラ
ンジスタのSPICEパラメータ抽出例を示す特性図で
ある。 【符号の説明】 1 ゲート 2 ソース 3 ボディ 4 ドレイン 5 シリコン基板 6 埋め込み酸化膜 7a,7b 接合ダイオード 8 抵抗 9 電流源 10 接合容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅田 卓也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA03 JA04 5F110 AA25 CC02 DD05 DD11 GG02 GG60

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 部分空乏型SOIトランジスタ回路シミ
    ュレーションにおいて、電気特性を記述するSPICE
    パラメータを最適化する部分空乏型SOIトランジスタ
    SPICEパラメータ抽出方法であって、 前記部分空乏型SOIトランジスタの実測のドレイン電
    流過渡応答特性に、前記部分空乏型SOIトランジスタ
    のSPICEシミュレーション特性を合わせ込むことに
    より、前記SPICEパラメータを最適化することを特
    徴とする部分空乏型SOIトランジスタSPICEパラ
    メータの抽出方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100887508B1 (ko) 2007-12-24 2009-03-10 주식회사 동부하이텍 모스 트랜지스터의 모델링 방법 및 장치
JP2009252941A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体素子の模擬回路
JP2010103423A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Seiko Epson Corp 発振回路及び半導体装置
KR100967488B1 (ko) 2007-12-24 2010-07-07 주식회사 동부하이텍 모스 트랜지스터의 모델링 방법 및 장치

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