JP2003110098A - 回路内蔵受光素子の製造方法 - Google Patents

回路内蔵受光素子の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多結晶シリコンエミッタ、ロコス分離を採用
した高速な集積回路と高速な分割フォトダイオードとを
同一基板上に形成した回路内蔵受光素子およびその製造
方法を提供する。 【解決手段】 回路内蔵受光素子は、集積回路とフォト
ダイオードとが同一の半導体基板上に形成される回路内
蔵受光素子であって、集積回路は、エミッタ拡散源およ
び電極として多結晶シリコンを用いたトランジスタを含
み、集積回路は、局所酸化により素子分離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の技術分野】本発明は、入射した光を電気信号
に変換するフォトダイオードと、変換信号を処理する集
積回路を同一シリコン基板上に形成した回路内蔵受光素
子の製造方法に関するものである。
【従来の技術】回路内蔵受光素子は、主に光ピックアッ
プに用いられており、半導体レーザーの焦点位置をディ
スク上に合わせるためのフォーカス誤差信号やレーザー
の焦点位置をディスク上のピットに合わせる(トラッキ
ング)ためのラジアル誤差信号を得るのに利用されてい
る。近年、CD−ROM、DVD−ROMドライブなど
に用いられる光ピックアップの高速化が進み、高速で性
能の良い回路内蔵受光素子が求められている。従来の回
路内蔵受光素子500を図10(特許公報273111
5号)に示す。まず分割フォトダイオード構造の特徴
は、応答の遅い拡散電流を低減するために、N型埋込拡
散層103およびP型拡散層109を形成していること
である。また、半導体基板101は、接合容量を低減す
るためP型<111>40Ωcmを使用している。これ
らにより、空乏層を広げて、移動速度の遅い拡散キャリ
アが拡散により移動する距離を短くすることでフォトダ
イオードの応答を改善しており、fc(−3dB)とし
て30MHzが達成されている。また、表面には反射防
止膜として、シリコン窒化膜111が形成されており、
CD−ROMで使用される780nmのレーザ波長に対
して反射率が小さくなるように設定されている。一方、
この回路内蔵受光素子の集積回路部分は、拡散分離で素
子分離を行い、エミッタ、ベースともにそれぞれ砒素
(As+)、ボロン(B+)のイオン注入により形成さ
れている。このように形成されたNPNトランジスタの
fTmaxは、3GHzであり、回路内蔵受光素子とし
ては、20MHz程度の応答が達成されている。図11
A〜図11Hを参照して、この回路内蔵受光素子の製造
工程について以下に説明する。図11Aに示すように、
P型<111>40Ωcm基板101上において、素子
分離およびフォトダイオードの分割領域にP型埋込拡散
層102を形成して、分割フォトダイオードの応答を改
善するためのN型埋込拡散層103と、NPNトランジ
スタ部のN型埋込拡散層103を形成し、この後N型エ
ピタキシャル層104を形成する。次に図11Bに示す
ように、P型拡散層105、V−PNPトランジスタの
ベース領域(図示せず)、NPNトランジスタのコレク
タ補償拡散層106を形成する。次に図11Cに示すよ
うに、ボロンのイオン注入によりNPNトランジスタの
ベース領域(内部ベース領域107、外部ベース領域1
08)、V−PNPトランジスタのエミッタ領域(図示
せず)、分割フォトダイオードの応答を改善するための
P型拡散層を形成する。次に図11Dに示すように、N
PNトランジスタのエミッタ領域に砒素のイオン注入を
行い、トランジスタのエミッタ領域110を形成する。
次に図11Eに示すように、膜厚の制御された反射防止
膜を形成するため、一度分割フォトダイオード受光領域
のフィールドシリコン酸化膜を除去し、シリコン窒化膜
111をCVDにより形成する。次に図11Fに示すよ
うにコンタクト部のシリコン酸化膜をエッチングした
後、第1層目配線となるAlSiをスパッタにより形成
し、配線部分112をドライエッチにより形成する。こ
の時、分割フォトダイオードの受光領域のAlSiは、
エッチングしない。この理由はドライエッチにより、反
射防止膜のシリコン窒化膜111が膜べりしたり、ドラ
イエッチのプラズマによるダメージのため、フォトダイ
オードのリーク特性が劣化するためである。次に層間絶
縁膜113を形成して、集積回路内のスルーホール形成
を行う。またこの時、フォトダイオード上の層間絶縁膜
113をエッチングする。図11Gに示すように、第2
層目配線114となるAlSiをスパッタにより形成
し、第2層目配線114の形成、フォトダイオード受光
領域のAlSi除去のためのパターニングをする。最後
に図11Hに示すように、第2層目配線部分114およ
び分割フォトダイオード部のAlSi(第1、第2層配
線積層)をウェットエッチによりエッチングする。この
ドライエッチを行うと、反射防止膜であるシリコン窒化
膜111の膜べりや、フォトダイオードのリーク特性の
劣化が生じるためである。その後、カバー絶縁膜115
を形成する。以上により図10に示す回路内蔵受光素子
500が得られるが、近年、回路内蔵受光素子の更なる
高速化が要求されており、分割フォトダイオード、集積
回路ともに高速化のための改善が検討されている。分割
フォトダイオードのさらなる高速化のためには、CR時
定数を小さくする必要がある。具体的には、フォトダイ
オード容量Cpdの低減もしくは直列抵抗Rsの低減が
必要である。例えば、図12に示すフォトダイオード構
造が、(特開平10−107243号公報)により提案
されている。この構造では、実際に半導体レーザの入射
光のあたる部分のみにN型埋込拡散層109を形成して
おり、図10の構造により改善された応答性を保ちつ
つ、接合面積を減らすことにより接合容量の低減を実現
している。この場合、受光表面にP型拡散層109とN
型エピタキシャル層104との接合があり、反射防止膜
としてシリコン熱酸化膜116の形成が必要である。C
VDなどのデポ膜をシリコンに直接形成すると、表面の
P型拡散層109とN型エピタキシャル層104との接
合部でのリーク電流が増大するためである。一方、集積
回路の高速化については、特にトランジスタ単体の高速
化が重要である。一例としてNPNトランジスタをあげ
るが、まずエミッタ−ベース間容量の低減が有効であ
る。このためには、エミッタ、ベースの不純物濃度を下
げるか、エミッターベース面積を小さくすることが必要
である。しかし、前者は、キャリアの注入効率が低下し
て電流増幅率(hFE)が低下するため採用できない。
また、エミッタ−ベース面積を小さくするため、マスク
のアライメントマージンをできるだけ減らすリソグラフ
ィー技術の開発が進められている。更に構造的にエミッ
タ−ベース面積を小さくするため、砒素などのn型半導
体を導入した多結晶シリコンをエミッタの拡散源および
電極に用いる方法(多結晶シリコンエミッタ)が採用さ
れている。この方法では、エミッタ拡散とコンタクトの
アライメントマージンが不要なため、エミッタ−ベース
面積が縮小でき、エミッタ−ベース間容量を低減でき
る。また、多結晶シリコンエミッタの採用により、浅い
エミッタ拡散、べース拡散を形成することが可能であ
り、ベース幅が縮小できるため、高速化できる。さら
に、ベースコレクタ間容量の低減についても、上述の多
結晶シリコンエミッタは有効である。それは、エミッタ
面積が小さくなる分だけ、同時にべース面積を縮小する
ことができるためである。また、素子分離としてロコス
酸化(局所酸化)を行うことにより、ウォールドベース
構造が採用でき、ベースとコレクタとの間の容量を低減
できる。また、コレクタと基板との間の容量を低減する
ことができる。上記の多結晶シリコンエミッタの採用に
より、NPNトランジスタのfTmaxが従来の3GH
zから6GHzへと改善された。
【発明が解決しようとする課題】しかし、回路内蔵受光
素子の高速化のため、上記の図12に示す分割フォトダ
イオードと、多結晶シリコンエミッタおよび局所酸化
(ロコス酸化)を行って高速化した集積回路とを同一基
板上に形成する際には、いくつかの問題がある。これら
の問題点は、分割フォトダイオードの反射防止膜の形成
に関する課題Aと、素子分離のロコス段差に関する課題
Bに分類できる。まず、分割フォトダイオードの反射防
止膜の形成に関する課題Aとしては、 A1.トランジスタの歩留り低下 A2.スルー酸化膜のバラツキによるトランジスタ特性
のバラツキ A3.反射防止膜の膜べり(反射率の増加、バラツキ増
大) がある。これらの課題について以下に説明する。 A1.トランジスタの歩留り低下 図12に示す分割フォトダイオードでは、受光表面にP
型拡散層109とN型エピタキシャル層104との接合
が、反射防止膜としてCVDなどのデポ膜を形成した場
合、表面でのリーク電流が増大する。そのため、反射防
止膜としてシリコン熱酸化膜116を形成する必要があ
る。しかし、砒素などのn型半導体を導入した多結晶シ
リコンを形成し、その後に適切な熱処理を行ってエミッ
タ拡散を形成した後で、熱酸化を行うと結晶欠陥により
トランジスタの歩留りが低下することが判明した。 A2.スルー酸化膜厚のバラツキによるトランジスタ特
性のバラツキ NPNトランジスタの内部べース領域の形成は、通常、
酸化膜(スルー酸化膜)を通したイオン注入により行わ
れる。このスルー酸化膜厚がばらつくと、イオン注入に
よる不純物濃度プロファイルがばらつく。内部べース領
域の形成を分割フォトダイオードの反射防止膜形成後に
行うと、反射防止膜形成時の前処理、エッチングによ
り、内部ベース領域のスルー酸化膜が膜べリし、膜厚バ
ラツキが増える。内部ベース領域の濃度プロファイルの
バラツキが増え、トランジスタ特性がばらつく。また、
これを避けるため、反射防止膜形成後にスルー酸化膜を
形成するためには、すでにあるシリコン酸化膜の除去と
酸化工程とが別途必要であり、製造コストがあがってし
まう。 A3.反射防止膜の膜べり(反射率の増加、バラツキ増
大) 多結晶シリコンエミッタを使用する場合、実際の配線材
料として使用されるAlSiと多結晶シリコンのSiと
の間には、バリアメタルが必要である。このバリアメタ
ルとして、例えばTiWなどが使用されるが、通常は配
線(多層配線の場合は、第1層目)と同時にスパッタさ
れ、同時にエッチングされる。このバリアメタルのエッ
チングは、ドライエッチで行われる。また、ICの小型
化のため、配線幅の縮小が望まれており、そのためには
ドライエッチングによるパターニングが望ましい。しか
し、このドライエッチングにより膜厚制御した反射防止
膜もエッチングされてしまい、反射率が最も低くなるよ
うに設定した反射率や、そのバラツキが増える。また、
ドライエッチングのプラズマダメージにより、リーク電
流が増大する。 B.素子分離のロコス段差によるクロストーク特性 分離拡散層5の形成は、通常、図13Aのように活性領
域を決定するシリコン窒化膜7を形成した後、図13B
のように、分離拡散領域にボロンをイオン注入し、図1
3Cのように、局所酸化(ロコス酸化)で押し込むこと
により行われる。局所酸化による分離(以下、ロコス分
離という)は、すべての素子分離部に適用され、ロコス
部と非ロコス部との境界で段差(以下、ロコス段差とい
う)が生じる。従って、図14に示すように分割フォト
ダイオードの分割部にもロコス段差が生じ、そのロコス
段差部で分割フォトダイオードヘの入射光が散乱される
ため、均一に入射されず、クロストーグ特性の劣化が懸
念される。以上の課題を解決しつつ、多結晶シリコンエ
ミッタ、ロコス分離を採用した高速な集積回路と高速な
分割フォトダイオードを同一基板上に形成する必要があ
る。本発明の目的は、多結晶シリコンエミッタ、ロコス
分離を採用した高速な集積回路と高速な分割フォトダイ
オードとを同一基板上に形成した回路内蔵受光素子の製
造方法を提供することにある。本発明の他の目的は、ト
ランジスタの歩留りの良好な回路内蔵受光素子の製造方
法を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、
スルー酸化膜厚のバラツキによるトランジスタ特性のバ
ラツキの少ない回路内蔵受光素子の製造方法を提供する
ことにある。本発明のさらに他の目的は、反射率が低く
なるように最適化された膜厚を有し、かつ反射率のバラ
ツキの少ない反射防止膜を形成する回路内蔵受光素子の
製造方法を提供することにある。本発明のさらに他の目
的は、クロストーク特性の良好な回路内蔵受光素子の製
造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明に係る回路内蔵受
光素子の製造方法は、エミッタ拡散源および電極として
多結晶シリコンを用いたトランジスタを有する集積回路
と、フォトダイオードとが同一の半導体基板上に形成さ
れた回路内蔵受光素子の製造方法であって、第1導電型
半導体基板における素子分離部に、第1導電型の埋込拡
散層を形成した後に、前記集積回路とされる領域および
フォトダイオードとされる領域に、第2導電型の埋込拡
散層を形成して、第2導電型半導体層を積層するステッ
プ1と、該第2導電型半導体層の表面にシリコン酸化膜
を形成して、該シリコン酸化膜における素子分離部に対
応した領域を局所酸化するステップ2と、フォトダイオ
ードとされる領域のシリコン酸化膜を除去した後に、該
領域に反射防止膜を形成するステップ3と、集積回路と
される領域内に、多結晶シリコンによってエミッタ領域
を形成するステップ4と、を包含する。前記ステップ2
において、前記フォトダイオードとされる領域の所定部
分のシリコン酸化膜も同時に局所酸化して、局所酸化さ
れた該領域の表面を凹状に形成する。前記ステップ1の
後に、前記フォトダイオードとされる領域の所定部分
に、第1導電型の埋込拡散層を形成して、該領域を複数
に分割するステップ5を包含する。前記ステップ2の後
に、前記フォトダイオードとされる領域の第2導電型半
導体層に第1の導電型の拡散層に第1導電型の半導体層
を形成するステップ6をさらに包含する。前記ステップ
6において、集積回路とされる領域にトランジスタ内部
ベース領域を同時に形成する。前記ステップ3は、前記
フォトダイオードとされる領域にシリコン酸化膜を形成
するステップ7と、そのステップ7の後に、該シリコン
酸化膜上にシリコン窒化膜をさらに形成するステップ8
を包含する。前記反射防止膜とされるシリコン酸化膜の
膜厚は、10nm〜40nmである。前記ステップ8に
おいて、前記集積回路とされる領域にシリコン窒化膜容
量部を同時に形成する。前記ステップ8の後に、前記シ
リコン窒化膜上に、該シリコン窒化膜を保護する第2の
シリコン酸化膜を形成するステップ9をさらに包含す
る。前記ステップ9の後に、前記集積回路の配線パター
ンをドライエッチングによって形成するステップ10を
さらに包含する。前記ステップ9の後に、前記集積回路
の表面にカバー絶縁膜を設けて、前記第2のシリコン酸
化膜をエッチングするステップ11をさらに包含する。
【発明の実施の形態】以下に具体的に本発明の実施の形
態について説明する。 (実施の形態1)図1に本発明の実施の形態1による回
路内蔵受光素子100の断面図を示す。NPNトランジ
スタのエミッタ領域15の形成には、拡散源および電極
として多結晶シリコン16を用いており、集積回路部分
の素子分離としては局所酸化(ロコス酸化ともいう)が
行われている。また、同一シリコン基板上に分割フォト
ダイオードが形成されており、その拡散構造は、応答速
度の高速化や高周波ノイズの低減が達成できる構造とな
っている。具体的には、応答の遅い拡散電流成分を低減
するため、その高速な応答を改善し、フォトダイオード
容量を小さくできる構造である(特開平10−1072
43号公報の構造、図12参照)。また、反射防止膜
は、上記の拡散構造において表面でのリーク電流を低減
するため、シリコン熱酸化膜11(膜厚26nm)を表
面に形成し、その上に第1シリコン窒化膜であるシリコ
ン窒化膜12(膜厚50nm)を形成した構造となって
いる。これらの膜厚は、実際に使用されるレーザ波長7
80nm、650nmに対して反射率が低くなるように
設定している。この回路内蔵受光素子の製造方法につい
て、図2A〜図2Hを用いて以下に説明する。まず図2
Aに示すように、P型半導体基板1上において、分離部
となる領域にP型埋込拡散層2を形成し、その後に分割
フォトダイオード部とNPNトランジスタ部とにN型埋
込拡散層3を形成し、N型エピタキシャル層4を成長さ
せる。P型半導体基板1として高比抵抗な(比抵抗:5
00Ωcm程度)基板を使用し、フォトダイオード容量
を低減する。同時にN型埋込拡散層3をP型埋込拡散層
2の近傍のみに形成し、拡散電流成分を低減する。これ
らによりフォトダイオードの高速化を達成している。次
に図2Bに示すように、シリコン酸化膜6を形成し、そ
の後活性領域を決定するシリコン窒化膜7を形成し、P
型分離拡散層5を形成する。次に図2Cに示すように、
局所酸化(ロコス酸化)を行い、膜厚の制御されたスル
ー酸化膜を形成するために局所酸化によって酸化しなか
った部分の酸化膜を一度エッチングし、スルー酸化膜と
なるシリコン酸化膜6A(膜厚数十nm)を再形成し、
V−PNPトランジスタのベース領域(図示せず)、N
PNトランジスタのコレクタ補償拡散層8、内部ベース
領域9をスルー酸化膜となるシリコン酸化膜6A越しの
イオン注入により形成する。この時、NPNトランジス
タの内部ベース領域9を形成すると同時に分割フォトダ
イオードのP型拡散層10を形成する。次に図2Dに示
すように、分割フォトダイオードの反射防止膜としてシ
リコン熱酸化膜11(膜厚26nm)と第1シリコン窒
化膜であるシリコン窒化膜12(膜厚50nm)とを形
成する。更にこれらの反射防止膜を配線エッチングによ
る膜べりなどから保護するためにCVD系のシリコン酸
化膜13を形成する。反射防止膜として、シリコン熱酸
化膜11を形成することにより、図12のフォトダイオ
ード拡散構造が採用できる。また、その上にシリコン窒
化膜12を形成することによりさらに反射率を低減する
ことができる。集積回路内のシリコン窒化膜容量部に
は、第2シリコン窒化膜12Aが形成される。これらの
膜厚は、光ピックアップで使用される半導体レーザ波長
(λ=650nm、780nm)に対して反射率を最も
低くできるように選んでいる(図3A、図3B参照)。
また、図3A、図3Bよりシリコン酸化膜11の膜厚を
10〜40nmにしておけば、反射率を7%以下にする
ことができる。NPNトランジスタの内部ベース領域9
を形成した後、分割フォトダイオードの反射防止膜を形
成することにより、反射防止膜の前処理、エッチングに
よるスルー酸化膜となるシリコン酸化膜6Aの膜厚バラ
ツキがなく、トランジスタ特性バラツキが増加すること
もない。上記第1シリコン窒化膜であるシリコン窒化膜
12は、窒化膜容量部の第2シリコン窒化膜12Aと同
時に形成することにより、製造コストアップすることな
く形成できる。また、次に図2Eに示すように、V−P
NPトランジスタのエミッタ領域(図示せず)、NPN
トランジスタの外部ベース領域14および拡散源および
電極となる多結晶シリコン16を形成する。この多結晶
シリコン16に砒素をイオン注入し、アニールすること
によりエミッタ領域15を形成する。分割フォトダイオ
ードの反射防止膜の形成をエミッタ領域15を形成する
前に行っているため、トランジスタの歩留り低下を防止
できる。次にコンタクトホールを形成し、AlSiなど
の導電材料を全面に形成した後、図2Fに示すように、
第1層目配線17をパターニングする。第1属目配線1
7のエッチングは、バリアメタル(TiW)エッチング
および配線幅縮小のためドライエッチングで行われる。
この時、分割フォトダイオード上の反射防止膜を保護す
るためのCVD系シリコン酸化膜13を形成してあるこ
とにより、ドライエッチ時に反射防止膜が膜ベりせず、
反射防止膜の膜厚が最適値に維持できると共に、プラズ
マによりダメージを受けることもなく、フォトダイオー
ドのリーク電流特性の劣化を防止できる。次に図2Gに
示すように、層間絶縁膜18を形成した後、第2層目配
線19を形成する。これらは、いずれもドライエッチで
形成されるが、この時も分割フォトダイオード上の反射
防止膜を保讃するためのCVD系シリコン酸化膜13を
形成してあることにより、ドライエッチ時に反射防止膜
が膜べりせず、反射防止膜の膜厚が最適値に維持できる
と共に、ブラズマによりダメージを受けることもなく、
フォトダイオードのリーク電流特性の劣化を防止でき
る。図2Hは、本発明の実施の形態1のプロセス完了状
態を示している。第2層目配線19を形成した後、カバ
ー絶縁膜となるシリコン窒化膜20を形成する。最後に
このパターニングしたシリコン窒化膜20を保護膜にし
て、第1ドライエッチング用の保護用CVD系シリコン
酸化膜13をウェットエッチする。これにより、フォト
工程が削滅でき、コストダウンできる。また、保護用シ
リコン酸化膜13をすべてのドライエッチ工程が完了し
てから行うことにより、すべてのドライエッチから反射
防止膜を保護することができる。以上の製造方法によ
り、トランジスタ特性を変動させることなく、分割フォ
トダイオードの反射防止膜であるシリコン熱酸化膜11
とシリコン窒化膜12とを形成できる。また、分割フォ
トダイオードの光感度が低下せず、リーク電流特性が劣
化することなく、ドライエッチによる配線幅の小さい配
線の形成が可能で、より集積回路の集積度を向上するこ
とができる。また、フォトダイオード容量の低減のため
には、高比抵抗基板を使うのが望ましいが、基板比抵抗
が高すぎるとフォトダイオードの直列抵抗が大きくな
り、CR時定数により応答はむしろ低下する。従って、
更なる高速化のためには、P型低比抵抗基板(比抵抗:
4Ωcm)上にP型高比抵抗エピタキシャル層(比抵
抗:1000Ωcm)を形成した基板を使用し、フォト
ダイオード容量を増加させることなく、フォトダイオー
ドの直列抵抗を下げることが可能である。 (実施の形態2)図4に本発明の実施の形態2による回
路内蔵受光素子200の断面図を示す。本発明の実施の
形態2による回路内蔵受光素子200の製造方法の特徴
は、集積回路部分の素子分離で局所酸化(ロコス酸化)
を行うとき、本発明の実施の形態1で生じる、分割フォ
トダイオードの分割部のロコス段差が生じないことであ
る。これによりクロストーク特性の劣化に対する懸念は
解消できる。この回路内蔵受光素子200の製造方法に
ついて、図5A〜図5Dを用いて以下に説明する。まず
図5Aに示すように、P型半導体基板1上に、分離部と
なる領域にP型埋込拡散層2を形成し、NPNトランジ
スタ部にN型埋込拡散層3を形成し、N型エピタキシャ
ル層4を成長させる。P型半導体基板1として高比抵抗
な(比抵抗:500Ωcm程度)基板を使用しており、
目的は実施の形態1と同じである。次に図5Bに示すよ
うに、シリコン酸化膜6を形成し、活性領域を決定する
シリコン窒化膜7を形成した後、P型分離拡散層5を形
成する。活性領域を決定するシリコン窒化膜7を形成し
た後、ボロンをイオン注入し、局所酸化(ロコス酸化)
で押し込むことにより分離拡散層5を形成するという工
程順序は実施の形態1と同じである。しかし、分割フォ
トダイオードの受光領域全面に局所酸化を行い(図5C
参照)、分割部ではロコス段差が生じないようにする。
これにより分割フォトダイオードの分割部でのロコス段
差によるクロストーク特性劣化の懸念を解消できる。実
施の形態1と同様に、局所酸化を行い、シリコン窒化膜
7を除去後、膜厚の制御されたスルー酸化膜6Aを形成
する。次に図5Dに示すように、NPNトランジスタの
コレクタ補償拡散層8、内部ベース領域9をイオン注入
により形成する。この時、実施の形態1で内部べース領
域と同時に形成していたフォトダイオードのP型拡散層
10は、厚い局所酸化膜が受光領域表面にあるため形成
できない。また、この後分割フォトダイオードの反射防
止膜となるシリコン熱酸化膜11を形成する。実施の形
態1と同様にこのシリコン酸化膜11を内部ベース領域
の形成後に行うことにより、スルー酸化膜のバラツキを
防止できる。この後は、実施の形態1と同様のため図示
しないが、反射防止膜であるシリコン窒化膜12および
これらの反射防止膜を配線エッチングによる膜べりなど
から保護するためにCVD系のシリコン酸化膜13を形
成する。このシリコン窒化膜12も、窒化膜容量部の第
2シリコン窒化膜12Aと同時に形成することにより、
コストアップすることもない。次にV−PNPトランジ
スタのエミッタ領域、NPNトランジスタの外部べース
領域14および拡散源および電極となる多結晶シリコン
16を形成する。この多結晶シリコン16に砒素をイオ
ン注入し、アニールすることによりエミッタ領域15を
形成する。コンタクトホールを形成し、AlSiなどの
導電材料を全面に形成した後、第1層目配線17をパタ
ーニングする。最後に層間絶縁膜18、第2層目配線1
9を形成した後、カバー絶縁膜となるシリコン窒化膜2
0を形成する。最後にこのパターニングしたシリコン窒
化膜20を保護膜にして、ドライエッチ保護用CVD系
シリコン酸化膜13をウェットエッチする。以上のよう
に実施の形態2では、案施形態1の利点に加えて、分割
フォトダイオードの分割部でのロコス段差がないため、
ロコス段差によるクロストーク特性の劣化に対する懸念
が解消できる。またこの実施の形態2でも更なる高速化
のためにP型低比抵抗基板(比抵抗:4Ωcm)上にP
型高比抵抗エピタキシャル層(比抵抗:1000Ωc
m)を形成した基板を使用し、フォトダイオードの直列
抵抗を下げることが可能である。 (実施の形態3)図6に本発明の実施の形態3による回
路内蔵受光素子300の断面図を示す。本発明の実施の
形態3による回路内蔵受光素子300では、実施の形態
2と同様に分割フォトダイオードの分割部にロコス段差
が生じない上に、実施の形態2では不可能だったフォト
ダイオードの応答改善のために必要なP型拡散層10が
形成できる。この回路内蔵受光素子300の製造方法に
ついて、図7A〜図7Cを用いて以下に説明する。まず
実施の形態1と同様に、P型半導体基板1上に、P型埋
込拡散層2、N型埋込拡散層3を形成し、N型エピタキ
シャル層4を成長させる。本発明の実施の形態1、2と
同じようにP型半導体基板1として、高比抵抗基板(比
抵抗:500Ωcm)を使用する。次に実施の形態1、
2と同様に、シリコン酸化膜6、シリコン窒化膜7を形
成し、P型分離拡散層5を形成する。この後、実施の形
態2と同様に分割フォトダイオードの受光領域全面に局
所酸化を行い、分割部ではロコス段差が生じないように
し、分割フォトダイオードの分割部でのロコス段差によ
るクロストーク特性劣化の懸念を解消できる。次に局所
酸化を行って、シリコン窒化膜7を除去した後(図7A
参照)、フォトダイオード受光領域の局所酸化膜のエッ
チングを行い、反射防止膜となるシリコン熱酸化線11
のみを形成する。その上のシリコン窒化膜12を形成し
てしまうと、NPNトランジスタの内部ベース領域9と
同時に形成する分割フォトダイオードのP型拡散層10
が形成できなくなるためである。この時に膜厚の制御さ
れたスルー酸化膜6Aを同時に形成する。これにより、
別途スルー酸化膜を形成する必要がなく、工程を削減で
きるため、コストダウンできる。次に図7Bに示すよう
に、NPNトランジスタのコレクタ補償拡散層8、内部
ベース領域9、分割フォトダイオードのP型拡散層10
をイオン注入により形成し、さらに分割フォトダイオー
ドの反射防止膜としてのシリコン窒化膜12およびこれ
らの反射防止膜を配線エッチングによる膜べりなどから
保護するためにCVD系のシリコン酸化膜13を形成す
る。このシリコン窒化膜12も、窒化膜容量部の第2シ
リコン窒化膜12Aと同時に形成することにより、コス
トアップすることがない。次に、図7Cに示すように、
V−PNPトランジスタのエミッタ領域(図示せず)、
NPNトランジスタの外部ベース領域14および拡散源
および電極となる多結晶シリコン16を形成する。この
多結晶シリコン16に砒素をイオン注入し、アニールす
ることによりエミッタ領域15を形成する。この実施の
形態3でもエミッタ領域の形成より先に反射防止膜を形
成しており、トランジスタの歩留り低下がない。以下は
実施の形態1、2と同じであるため、図示しないが、次
にコンタクトホールを形成し、AlSiなどの導電材料
を全面に形成した後、第1層目配線17をパターニング
する。この時、分割フォトダイオード上の反射防止膜を
保護するためのCVD系のシリコン酸化膜13を形成す
ることにより、このドライエッチ時にシリコン窒化膜1
2もエッチングされることなく、最適化されたシリコン
窒化膜の膜べり、ドライエッチ時のプラズマによるダメ
ージ、フォトダイオードのリーク電流特性の劣化が防止
できる。最後に層間絶縁膜18、第2層目配線19を形
成した後、カバー絶縁膜となるシリコン窒化膜20を形
成する。最後にこのパターニングしたシリコン窒化膜2
0を保護膜にして、ドライエッチングの保護用CVD系
シリコン酸化膜13をウェットエッチする。以上の実施
の形態3では、実施の形態1、2の利点に加えて、分割
フォトダイオードが高速化できる図12の構造が採用で
きる。またこの実施の形態3でも更なる高速化のため
に、P型低比抵抗基板(比抵抗:4Ωcm)上にP型高
比抵抗エピタキシャル層(比抵抗:1000Ωcm)を
形成した基板を使用し、フォトダイオード容量を増加さ
せることなく、フォトダイオードの直列抵抗を下げるこ
とが可能である。 (実施の形態4)図8に本発明の実施の形態4による回
路内蔵受光素子400の断面図を示す。本発明の実施の
形態4による回路内蔵受光素子400の製造方法の特徴
は、集積回路部分の素子分離で局所酸化(ロコス酸化)
を行うとき、本発明の実施の形態1で生じる、分割フォ
トダイオードの分割部のロコス段差が生じないことであ
る。これによりクロストーク特性の劣化に対する懸念は
解消できる。実施の形態2、3との違いは、フォトダイ
オードの分割部を含む受光領域全体に局所酸化を行って
いないことである。この回路内蔵受光素子400の製造
方法について、図9A〜図9Cを用いて以下に説明す
る。N型エピタキシャル成長までは、本発明の実施の形
態1〜3と全く同じであるが、P型分離拡散層5を形成
する工程順が異なる。つまり、図9Aに示すように、シ
リコン酸化膜6を形成し、P型分離拡散層5を形成した
後、活性領域を決定するシリコン窒化膜7を形成する。
実施の形態1〜3とは違い、シリコン窒化膜7を形成す
る前にP型分離拡散層5を形成する。なぜなら、P型分
離拡散層5を形成するためにボロンをイオン注入した
後、活性領域を決定するシリコン窒化膜7を形成する際
に、分割フォトダイオードの分割部を含む受光領域全面
には、局所酸化が起こらないようにする。従って実施の
形態1〜3と同様の工程順では、シリコン窒化膜7の分
にはP型分離拡散層5が形成できず、フォトダイオード
が分割できない。また、これにより分割部でロコス段差
が生じず、分割フォトダイオードのクロストーク特性の
劣化に対する懸念が解消できる。次に図9Bに示すよう
に、局所酸化を行って、シリコン窒化膜7を除去した
後、膜厚の制御されたスルー酸化膜を形成するためにロ
コスによって酸化しなかった部分の酸化膜を一度エッチ
ングし、スルー酸化膜となるシリコン酸化膜6Aを再形
成する。次にNPNトランジスタのコレクタ補償拡散層
8、内部ベース領域9、分割フォトダイオードのP型拡
散層10をイオン注入により形成する。NPNトランジ
スタの内部ベース領域9と分割フォトダイオードのP型
拡散層10とは同時に形成される。実施の形態1〜3と
同様に、分割フォトダイオードの反射防止膜であるシリ
コン熱酸化膜11、シリコン窒化膜12および反射防止
膜の保獲用CVD系のシリコン酸化膜13を形成する
(図9C参照)。このシリコン窒化膜12は、窒化膜容
量部の第2シリコン窒化膜12Aと同時に形成すること
により、コストアッブすることなく形成できる。以下は
実施の形態1と同じであるため、図示しないが、次にV
−PNPトランジスタのエミッタ領域(図示せず)、N
PNトランジスタの外部ベース領域14および拡散源お
よび電極となる多結晶シリコン16を形成する。この多
結晶シリコン16に砒素をイオン注入し、アニールする
ことによりエミッタ領域15を形成する。分割フォトダ
イオードの反射防止膜を先に形成しているため、トラン
ジスタの歩留り低下を防止できる。その後コンタクトホ
ールを形成し、AlSiなどの導電材料を全面に形成し
た後、第1層目配線17をパターニングする。第1層目
配線17のエッチングは、配線幅縮小のためドライエッ
チングで行われるが、分割フォトダイオード上の反射防
止膜を保護するためのCVD系のシリコン酸化膜13を
形成することにより、このドライエッチ時にシリコン窒
化膜12もエッチングされることなく、最適化されたシ
リコン窒化膜の膜べり、ドライエッチ時のプラズマによ
るダメージ、フォトダイオードのリーク電流特性の劣化
が防止できる。最後に層間絶縁膜18、第2層目配線1
9を形成した後、カバー絶縁膜となるシリコン窒化膜2
0を形成する。最後にこのパターニングしたシリコン窒
化膜20を保護膜にして、第1層目配線17のエッチン
グ時の保護用CVD系シリコン酸化膜13をウェットエ
ッチする。以上のように実施の形態4では、実施の形態
1の利点に加えて、実施の形態2、3と同様に分割フォ
トダイオードの分割部とのロコス段差がないため、クロ
ストーク特性の劣化に対する懸念を解消できる。またこ
の実施の形態4でも更なる高速化のために、P型低比抵
抗基板(比抵抗:4Ωcm)上にP型高比抵抗エピタキ
シャル層(比抵抗:1000Ωcm)を形成した基板を
使用し、フォトダイオード容量を増加させることなく、
フォトダイオードの直列抵抗を下げることが可能であ
る。
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多結晶シ
リコンエミッタ、ロコス分離を採用した高速な集積回路
と高速な分割フォトダイオードとを同一基板上に形成し
た回路内蔵受光素子の製造方法を提供することができ
る。また本発明によれば、トランジスタの歩留りの良好
な回路内蔵受光素子の製造方法を提供することができ
る。さらに本発明によれば、スルー酸化膜厚のバラツキ
によるトランジスタ特性のバラツキの少ない回路内蔵受
光素子の製造方法を提供することができる。さらに本発
明によれば、反射防止膜の反射率のバラツキの少ない回
路内蔵受光素子の製造方法を提供することができる。さ
らに本発明によれば、クロストーク特性の良好な回路内
蔵受光素子の製造方法を提供することができる。本発明
の回路内蔵受光素子の製造方法を採用することにより、
エミッタの拡散源および電極として多結晶シリコンを使
用したエミッタ形成や、素子分離としてのロコス分離を
用いて高速な集積回路を形成しつつ、分割フォトダイオ
ードの応答特性、光感度特性、クロストーク特性、リー
ク電流特性など諸特性を低下させることなく同一シリコ
ン基板上に形成できる。従って、高速な応答性を有し、
高感度でノイズの少ない回路内蔵受光素子を形成するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1による回路内蔵受光素子(分割フ
ォトダイオード、NPN)の断面図。
【図2A】実施の形態1による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図2B】実施の形態1による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図2C】実施の形態1による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図2D】実施の形態1による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図2E】実施の形態1による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図2F】実施の形態1による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図2G】実施の形態1による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図2H】実施の形態1による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図3A】波長λ=650nmにおけるSiO2に対す
る反射率の計算結果を示すグラフ。
【図3B】波長λ=780nmにおけるSiO2に対す
る反射率の計算結果を示すグラフ。
【図4】実施の形態2による回路内蔵受光素子(分割フ
ォトダイオード、NPN)の断面図。
【図5A】実施の形態2による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図5B】実施の形態2による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図5C】実施の形態2による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図5D】実施の形態2による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図6】実施の形態3による回路内蔵受光素子(分割フ
ォトダイオード、NPN)の断面図。
【図7A】実施の形態3による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図7B】実施の形態3による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図7C】実施の形態3による回路内蔵受光素子の製造
方法の説明図。
【図8】実施の形態4による回路内蔵受光素子(分割フ
ォトダイオード、NPN)の断面図。
【図9A】実施の形態4による回路内蔵受光素子の製造
方法を示す図。
【図9B】実施の形態4による回路内蔵受光素子の製造
方法を示す図。
【図9C】実施の形態4による回路内蔵受光素子の製造
方法を示す図。
【図10】従来の回路内蔵受光素子の断面図。
【図11A】従来の回路内蔵受光素子の製造方法の説明
図。
【図11B】従来の回路内蔵受光素子の製造方法の説明
図。
【図11C】従来の回路内蔵受光素子の製造方法の説明
図。
【図11D】従来の回路内蔵受光素子の製造方法の説明
図。
【図11E】従来の回路内蔵受光素子の製造方法の説明
図。
【図11F】従来の回路内蔵受光素子の製造方法の説明
図。
【図11G】従来の回路内蔵受光素子の製造方法の説明
図。
【図11H】従来の回路内蔵受光素子の製造方法の説明
図。
【図12】応答速度を低下させないで、接合容量を低減
するための拡散構造の説明図。
【図13A】従来の分離拡散、活性領域形成工程を示す
図。
【図13B】従来の分離拡散、活性領域形成工程を示す
図。
【図13C】従来の分離拡散、活性領域形成工程を示す
図。
【図14】フォトダイオード分割部のロコス段差による
クロストーク特性の劣化を説明する図。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 P型埋込分離拡散層 3 N型埋込拡散層 4 N型エピタキシャル層 5 P型分離拡散層 6 シリコン酸化膜 6A シリコン酸化膜(スルー酸化膜) 7 シリコン窒化膜(活性領域を決定する) 8 NPNトランジスタコレクタ補償拡散層 9 NPNトランジスタ内部ベース拡散層 10 分割フォトダイオード部P型拡散層 11 分割フォトダイオード部反射防止膜シリコン酸化
膜 12 分割フォトダイオード部反射防止膜シリコン窒化
膜 13 分割フォトダイオード部反射防止膜保護用シリコ
ン酸化膜 14 NPNトランジスタ外部ベース拡散層 15 NPNトランジスタエミッタ拡散層 16 NPNエミッタ拡散源および電極用多結晶シリコ
ン 17 第1層目配線 18 層間絶縁膜 19 第2層目配線 20 カバーシリコン窒化膜 101 P型半導体基板 102 P型埋込分離拡散層 103 N型埋込拡散層 104 N型エピタキシャル層 105 P型分離拡散層 106 NPNトランジスタコレクタ補償拡散層 107 NPNトラニンジスタ内部ベース拡散層 108 NPNトランジスタ外部ベース拡散層 109 分割フォトダイオード部P型拡散層 110 NPNトランジスタエミッタ拡散層 111 分割フォトダイオード部反射防止膜シリコン窒
化膜 112 第1層目配線 113 層間絶縁膜 114 第2層目配線 115 カバーシリコン窒化膜 116 分割フォトダイオード部反射防止膜シリコン酸
化膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月11日(2002.11.
11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/10 (72)発明者 大久保 勇 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 笠松 利光 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 岡 睦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 久保 勝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AA05 AA10 AB10 BA02 CA04 CB13 EA01 EA16 FC09 FC18 GA10 5F003 AP05 BA97 BB06 BB08 BC08 BE07 BE08 BH07 BJ12 5F049 MA02 MB03 NA03 NB08 QA14 QA15 RA06 SZ03 5F082 BA02 BA04 BA11 BA31 BA41 BA50 BC04 BC11 DA03 DA10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタ拡散源および電極として多結晶
    シリコンを用いたトランジスタを有する集積回路と、フ
    ォトダイオードとが同一の半導体基板上に形成された回
    路内蔵受光素子の製造方法であって、 第1導電型半導体基板における素子分離部に、第1導電
    型の埋込拡散層を形成した後に、前記集積回路とされる
    領域およびフォトダイオードとされる領域に、第2導電
    型の埋込拡散層を形成して、第2導電型半導体層を積層
    するステップ1と、 該第2導電型半導体層の表面にシリコン酸化膜を形成し
    て、該シリコン酸化膜における素子分離部に対応した領
    域を局所酸化するステップ2と、 フォトダイオードとされる領域のシリコン酸化膜を除去
    した後に、該領域に反射防止膜を形成するステップ3
    と、 集積回路とされる領域内に、多結晶シリコンによってエ
    ミッタ領域を形成するステップ4と、 を包含する回路内蔵受光素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップ2において、前記フォトダ
    イオードとされる領域の所定部分のシリコン酸化膜も同
    時に局所酸化して、局所酸化された該領域の表面を凹状
    に形成する、請求項1に記載の回路内蔵受光素子の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップ1の後に、前記フォトダイ
    オードとされる領域の所定部分に、第1導電型の埋込拡
    散層を形成して、該領域を複数に分割するステップ5を
    包含する、請求項1に記載の回路内蔵受光素子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ2の後に、前記フォトダイ
    オードとされる領域の第2導電型半導体層に第1の導電
    型の拡散層に第1導電型の半導体層を形成するステップ
    6をさらに包含する、請求項1または2に記載の回路内
    蔵受光素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップ6において、集積回路とさ
    れる領域にトランジスタ内部ベース領域を同時に形成す
    る、請求項4に記載の回路内蔵受光素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップ3は、前記フォトダイオー
    ドとされる領域にシリコン酸化膜を形成するステップ7
    と、そのステップ7の後に、該シリコン酸化膜上にシリ
    コン窒化膜をさらに形成するステップ8を包含する、請
    求項1に記載の回路内蔵受光素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記反射防止膜とされるシリコン酸化膜
    の膜厚は、10nm〜40nmである、請求項6に記載
    の回路内蔵受光素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ステップ8において、前記集積回路
    とされる領域にシリコン窒化膜容量部を同時に形成す
    る、請求項6に記載の回路内蔵受光素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ステップ8の後に、前記シリコン窒
    化膜上に、該シリコン窒化膜を保護する第2のシリコン
    酸化膜を形成するステップ9をさらに包含する、請求項
    6に記載の回路内蔵受光素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ステップ9の後に、前記集積回路
    の配線パターンをドライエッチングによって形成するス
    テップ10をさらに包含する、請求項9に記載の回路内
    蔵受光素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ステップ9の後に、前記集積回路
    の表面にカバー絶縁膜を設けて、前記第2のシリコン酸
    化膜をエッチングするステップ11をさらに包含する、
    請求項10に記載の回路内蔵受光素子の製造方法。
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