JP2003109568A - 電池用セパレータ及びこれを用いた電池 - Google Patents

電池用セパレータ及びこれを用いた電池

Info

Publication number
JP2003109568A
JP2003109568A JP2001299072A JP2001299072A JP2003109568A JP 2003109568 A JP2003109568 A JP 2003109568A JP 2001299072 A JP2001299072 A JP 2001299072A JP 2001299072 A JP2001299072 A JP 2001299072A JP 2003109568 A JP2003109568 A JP 2003109568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
methylpentene
polymer
melting point
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001299072A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5128035B2 (ja
Inventor
Yoshinori Sato
芳徳 佐藤
Toshiaki Takase
俊明 高瀬
Toyofumi Dohata
豊文 道畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Vilene Co Ltd filed Critical Japan Vilene Co Ltd
Priority to JP2001299072A priority Critical patent/JP5128035B2/ja
Publication of JP2003109568A publication Critical patent/JP2003109568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5128035B2 publication Critical patent/JP5128035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池が高温になる場合であっても、寿命の長
い電池を製造することができ、しかも十分な機械的強度
を有する電池用セパレータ、及びこれを用いた電池を提
供すること。 【解決手段】 本発明の電池用セパレータは、メチルペ
ンテン系ポリマーと、前記メチルペンテン系ポリマーの
融点よりも融点の低い低融点ポリマーとを含有し、かつ
前記メチルペンテン系ポリマーが繊維表面の40%未満
を占めるメチルペンテン系複合繊維を含み、このメチル
ペンテン系複合繊維の低融点ポリマーにより融着した繊
維シートを含んでいることを特徴とする。また、本発明
の電池は上記の電池用セパレータを用いたものであるた
め、高温になった場合であっても電池内圧が上昇しにく
く、短絡が発生しにくいため、寿命の長い電池である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池用セパレータ及
びこれを用いた電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アルカリ電池の正極と負極と
を分離して短絡を防止すると共に、電解液を保持して起
電反応を円滑に行なうことができるように、正極と負極
との間にセパレータが使用されている。
【0003】このような電池用セパレータ(以下、単に
「セパレータ」という)として、従来、6ナイロン繊維
や66ナイロン繊維からなる不織布や、ポリプロピレン
繊維などのポリオレフィン系繊維からなる不織布が開発
されてきた。このようなセパレータは通常のニッケル−
カドミウム電池やニッケル−水素電池には十分に使用で
きるものであったが、例えば、ハイレート放電特性が必
要な電動工具用ニッケル−カドミウム電池やニッケル−
水素電池においては、使用条件によっては電池温度が1
80℃以上に達することがあるため、融点が160℃程
度のポリプロピレン繊維などを使用したセパレータは溶
融変形し、電極間の絶縁を保持できないため短絡が発生
したり、ポリプロピレン繊維などの溶融及び収縮により
セパレータ(不織布)の孔が閉鎖され、正極から発生す
る酸素の負極への通過性が低下し、電池内圧が上昇して
しまい、結果として電池寿命が短くなる場合があった。
一方、融点が220〜230℃の6ナイロン繊維は前記
温度で完全に溶融することはないが、電解液による加水
分解が高温環境により加速され、セパレータ形状を維持
できなかったり、加水分解物によって電池寿命を短くし
てしまう場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】他方、特開平5−18
6964号公報には、「ポリ(4−メチルペンテン−
1)または4−メチルペンテン−1と他のα−オレフィ
ンとの共重合体からなるメチルペンテン系ポリマーを含
む繊維であって、前記メチルペンテン系ポリマーが40
%以上の繊維表面を形成し、かつ前記メチルペンテン系
ポリマーの構成単位中の少なくとも一部にスルホン基が
導入されているスルホン化ポリオレフィン繊維が60〜
100重量%、及び融点が140℃未満のポリオレフィ
ンを熱接着成分とし、ポリプロピレンを繊維形成成分と
する熱接着繊維40〜0重量%を構成成分とし、全体が
溶融接着されて一体化しているスルホン化ポリオレフィ
ン繊維集合体を電池セパレータとして使用できる」こと
が開示されている。
【0005】しかしながら、このようなスルホン化ポリ
オレフィン繊維集合体が熱接着繊維により溶融接着され
て一体化している場合には、熱接着成分の融点が140
℃未満であるため、従来と同様に、熱によって溶融変形
して短絡が発生したり、酸素通過性が低下して、電池内
圧が上昇しやすく、電池寿命の短いものであった。ま
た、スルホン化ポリオレフィン繊維のみから構成されて
おり、このスルホン化ポリオレフィン繊維のメチルペン
テン系ポリマー以外のポリマーにより溶融接着されて一
体化している場合には、メチルペンテン系ポリマー以外
のポリマーの繊維表面において占める量が少ないため、
スルホン化ポリオレフィン繊維集合体は十分な機械的強
度を有するものではなかった。更に、スルホン化ポリオ
レフィン繊維のみから構成されており、このスルホン化
ポリオレフィン繊維のメチルペンテン系ポリマーにより
溶融接着されて一体化している場合には、スルホン化ポ
リオレフィン繊維全体が溶融接着することになり、フィ
ルム状の酸素透過性の悪いものであるため、電池内圧が
上昇しやすく、結果として電池寿命の短いものであっ
た。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであり、電池が高温になる場合であっても、
寿命の長い電池を製造することができ、しかも十分な機
械的強度を有する電池用セパレータ、及びこれを用いた
電池を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、180℃
以上の高温で溶融変形することによって短絡したり、セ
パレータの孔を閉鎖して内圧が高くならず、起電反応を
円滑に行なうためには、耐電解液性に優れ、しかも高温
下においても溶融せず、寸法変化の小さいセパレータが
必要であると考えた。他方、電池極板群形成時の張力に
耐えるだけの機械的強度をセパレータに付与するには、
セパレータに含まれる低融点ポリマー成分で融着させる
ことが必要であると考えた。このような考えのもと、種
々検討を重ねた結果、高温で低融点ポリマーが仮に溶融
状態に至った場合でも、高温での寸法変化が小さく、耐
電解液性に優れるメチルペンテン系ポリマーと複合され
たメチルペンテン系複合繊維を使用することにより、高
温におけるセパレータの寸法変化を小さくして、短絡を
防止することができ、孔の閉鎖を回避できるため電池内
圧の上昇を抑制でき、結果として電池寿命を長くできる
ことを見い出した。また、メチルペンテン系複合繊維と
して、低融点ポリマーの繊維表面を占める割合が特定比
率以上であれば、機械的強度に優れていることも併せて
見い出した。
【0008】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たもので、本発明の電池用セパレータは、メチルペンテ
ン系ポリマーと、前記メチルペンテン系ポリマーの融点
よりも融点の低い低融点ポリマーとを含有し、かつ前記
メチルペンテン系ポリマーが繊維表面の40%未満を占
めるメチルペンテン系複合繊維を含み、このメチルペン
テン系複合繊維の低融点ポリマーにより融着した繊維シ
ートを含んでいることを特徴とするものである。
【0009】すなわち、本発明の電池用セパレータは、
180℃程度の高温においても化学的及び熱的にも安定
であるメチルペンテン系ポリマーと、低融点ポリマーと
を含有したメチルペンテン系複合繊維を含んでおり、こ
のメチルペンテン系複合繊維の低融点ポリマーにより融
着した繊維シートを含んでいるため、仮に低融点ポリマ
ーが溶融したとしても、メチルペンテン系ポリマーによ
ってセパレータの寸法変化を抑制することができるため
短絡が生じにくく、また低融点ポリマーが熱的に安定な
メチルペンテン系ポリマーと同一繊維上に存在している
ことによって、低融点ポリマーの凝集も抑制することが
でき、繊維シートの孔が閉鎖されないため、電池内圧の
上昇を抑制することができ、結果として寿命の長い電池
を製造することができる。更に、本発明のセパレータを
構成するメチルペンテン系複合繊維は、繊維表面におけ
る低融点ポリマーの占める割合が高いため、この低融点
ポリマーによって強固に融着した、十分な機械的強度を
有するものである。
【0010】本発明の電池は上記の電池用セパレータを
用いたものであるため、高温になった場合であっても電
池内圧が上昇しにくく、短絡が発生しにくいため、寿命
の長い電池である。例えば、ハイレート放電を繰り返し
行うことのできる、寿命の長い電池である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の電池用セパレータは、メ
チルペンテン系ポリマーと、このメチルペンテン系ポリ
マーの融点よりも融点の低い低融点ポリマーとを含有
し、かつこのメチルペンテン系ポリマーが繊維表面の4
0%未満を占めるメチルペンテン系複合繊維を含み、こ
のメチルペンテン系複合繊維の低融点ポリマーにより融
着した繊維シートを含んでいる。
【0012】本発明のメチルペンテン系複合繊維は18
0℃程度の高温にセパレータが曝された場合であって
も、セパレータが収縮して短絡したり、低融点ポリマー
が溶融したとしても低融点ポリマーが凝集してセパレー
タの孔を閉鎖して電池内圧が高くならず、電池寿命が長
くなるように、メチルペンテン系ポリマーを含んでい
る。このメチルペンテン系ポリマーは通常融点が200
℃以上の耐熱性に優れるものであり、耐電解液性(特に
耐アルカリ性)にも優れている。
【0013】このメチルペンテン系ポリマーは特に限定
されるものではないが、例えば、ポリ−4−メチルペン
テン−1ホモポリマー、4−メチルペンテン−1とオレ
フィン(例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、ペン
テン、ヘキセンなど1種類以上)との共重合ポリマーを
挙げることができる。これらの中でも、4−メチルペン
テン−1とオレフィンとの共重合ポリマーが好ましい。
【0014】本発明のメチルペンテン系複合繊維は上述
のようなメチルペンテン系ポリマーに加えて、融着して
機械的強度を向上させることができるように、低融点ポ
リマーを含んでいる。
【0015】この低融点ポリマーは前述のようなメチル
ペンテン系ポリマーよりも融点が低いものであれば特に
限定されるものではないが、低融点ポリマーのみによっ
て融着して、繊維シートがフィルム化しにくいように、
メチルペンテン系ポリマーよりも融点が10℃以上低い
のが好ましく、20℃以上低いのがより好ましい。
【0016】本発明における「融点」は、示差走査熱量
計を用いて、昇温温度10℃/分で室温から昇温して得
られる融解吸熱曲線の極大値を与える温度をいう。
【0017】この低融点ポリマーはメルトインデックス
が50g/10min.以下であるのが好ましく、40
g/10min.以下であるのがより好ましく、30g
/10min.以下であるのが更に好ましく、20g/
10min.以下であるのが最も好ましい。このよう
に、低融点ポリマーのメルトインデックスが小さいと、
セパレータが高温に曝されて、低融点ポリマーが溶融し
たとしても、低融点ポリマーが凝集しにくく、セパレー
タを構成する繊維シートの孔を閉鎖して、気体の透過性
を損ないにくいため、寿命の長い電池を製造することが
できる。他方、低融点ポリマーのメルトインデックスの
下限は特に限定するものではないが、メチルペンテン系
複合繊維の紡糸性の点から、0.5g/10min.以
上であるのが好ましい。このメルトインデックスはAS
TM D1238に準じ、温度190℃で測定した値を
いう。
【0018】また、この低融点ポリマーは高温の電解液
に曝されて、分解し、分解生成物によって電池寿命に支
障をきたさないように、耐電解液性(特に耐アルカリ
性)に優れ、また、低融点ポリマーの凝集をより抑える
ために、メチルペンテン系ポリマーとの親和性の高い、
ポリオレフィン系ポリマーから構成されているのが好ま
しい。より具体的には、ポリエチレン系樹脂(例えば、
超高分子量ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、エチレン共重合体など)、ポリプロピレン系
樹脂(例えば、ポリプロピレン、プロピレン共重合体な
ど)などを挙げることができる。これらの中でも、比較
的融点が高く、耐熱性に優れるポリプロピレン系樹脂や
高密度ポリエチレンから構成されているのが好ましい。
【0019】なお、本発明のメチルペンテン系複合繊維
においては、上述のような低融点ポリマーを1種類だけ
含んでいる必要はなく、2種類以上の低融点ポリマーを
含んでいても良い。
【0020】また、融点の点で異なる2種類以上のメチ
ルペンテン系ポリマーからメチルペンテン系複合繊維を
構成し、融点の最も高いメチルペンテン系ポリマー以外
のメチルペンテン系ポリマーの少なくとも1種類を、低
融点ポリマーとすることもできる。
【0021】本発明のメチルペンテン系複合繊維は、低
融点ポリマーが繊維間を融着させて、繊維シートの機械
的強度を付与する関係上、メチルペンテン系複合繊維表
面の40%未満をメチルペンテン系ポリマーが占めてい
る必要があり、30%以下であるのが好ましく、20%
以下であるのがより好ましく、10%以下であるのが更
に好ましく、メチルペンテン系複合繊維の繊維表面が実
質的に低融点ポリマーから構成されているのが最も好ま
しい。この比率が40%以上であると、繊維同士の接点
に存在する低融点ポリマーの存在確率が低くなり、融着
点数が減るため機械的強度が低下しやすく、しかも融着
していない繊維の脱落によって、繊維シート製造工程や
電池構成工程でのトラブルが発生しやすいためである。
【0022】本発明のメチルペンテン系複合繊維の横断
面形状は、メチルペンテン系ポリマーの繊維表面におけ
る占有比率が上記範囲内にある限り限定されるものでは
ないが、例えば、芯鞘型、偏芯型、海島型、サイドバイ
サイド型、オレンジ型、或いは多重バイメタル型などを
挙げることができる。これらの中でも、メチルペンテン
系複合繊維の繊維表面を低融点ポリマーが実質的に占め
ることのできる、芯鞘型、偏芯型、或いは海島型である
のが好ましい。
【0023】本発明のメチルペンテン系複合繊維におけ
るメチルペンテン系ポリマーと低融点ポリマーとの質量
比率は特に限定するものではないが、低融点ポリマーに
よる融着によって機械的強度の優れる繊維シートである
ことができるように、低融点ポリマーはメチルペンテン
系複合繊維の20mass%以上を占めているのが好ま
しく、40mass%以上を占めているのがより好まし
い。他方、低融点ポリマー量が多すぎると、高温時にお
ける低融点ポリマーの溶融によって繊維シートの孔を閉
鎖しやすくなり、通気性が悪くなって、電池寿命が短く
なる傾向があるため、低融点ポリマーはメチルペンテン
系複合繊維の80mass%以下を占めているのが好ま
しく、70mass%以下を占めているのがより好まし
い。
【0024】また、本発明のメチルペンテン系複合繊維
の繊維径は特に限定するものではないが、均一な地合い
を損なわず、繊維シートの孔径が大きくなりすぎず、し
かも繊維シートの機械的強度を低下させないように、1
〜30μmであるのが好ましく、3〜20μmであるの
がより好ましい。
【0025】本発明における「繊維径」は、メチルペン
テン系複合繊維の横断面形状が円形である場合には、そ
の直径をいい、メチルペンテン系複合繊維の横断面形状
が非円形である場合には、その断面積と同じ面積の円の
直径を繊維径とみなす。
【0026】更に、本発明のメチルペンテン系複合繊維
の繊維長は特に限定するものではなく、繊維シートの形
成方法によって、適宜選択することができる。例えば、
繊維シートが湿式不織布からなる場合には、0.1〜2
5mmであるのが好ましく、1〜15mmであるのがよ
り好ましい。また、繊維シートが乾式不織布からなる場
合には、25〜110mmであるのが好ましく、30〜
60mmであるのがより好ましい。
【0027】本発明における「繊維長」は、JIS L
1015、8.4により得られる値をいう。
【0028】本発明の繊維シートは上述のようなメチル
ペンテン系複合繊維を含み、このメチルペンテン系複合
繊維の低融点ポリマーによって融着したもので、寸法変
化が生じにくいため短絡が生じにくく、また低融点ポリ
マーが熱的に安定なメチルペンテン系ポリマーと同一繊
維上に存在していることによって、低融点ポリマーの凝
集を抑制することができ、繊維シートの孔が閉鎖されな
いため、電池内圧の上昇を抑制することができ、寿命の
長い電池を製造することができる。更に、低融点ポリマ
ーによって融着した、十分な機械的強度を有するもので
ある。このように繊維シートが十分な機械的強度を有す
るため、極板群形成の際に、セパレータが破断したり、
バリがセパレータを突き抜けたり、エッジによってセパ
レータが引き裂かれにくいものである。
【0029】本発明の繊維シートにおいては、上述のよ
うな効果を発揮しやすいように、メチルペンテン系複合
繊維は、繊維シート中、繊維シートの10mass%以
上を占めているのが好ましく、30mass%以上を占
めているのがより好ましい。
【0030】本発明の繊維シートの好ましい繊維配合と
して、(1)実質的にメチルペンテン系複合繊維のみ
(100%)から構成されている場合、(2)メチルペ
ンテン系複合繊維に加えて、融点又は炭化温度が200
℃以上のポリマーを含む耐熱性繊維を含んでいる場合、
を挙げることができる。
【0031】前者(1)の場合、繊維シートが実質的に
メチルペンテン系複合繊維のみ(100%)から構成さ
れているため、セパレータが高温に曝された場合であっ
ても繊維シートは収縮せず、しかも繊維シートの孔が閉
鎖してしまうということがないため、寿命の長い電池を
製造することができる。
【0032】他方、後者(2)の場合、メチルペンテン
系複合繊維に加えて、融点又は炭化温度が200℃以上
のポリマーを含む耐熱性繊維を含んでいるため、セパレ
ータが高温に曝された場合であっても、繊維シートの寸
法変化を抑制することができるため短絡が生じにくく、
また低融点ポリマー量も少なく、低融点ポリマーの凝集
を抑制することができるため、繊維シートの孔が閉鎖さ
れず、電池内圧の上昇を抑制することができ、寿命の長
い電池を製造することができる。
【0033】この耐熱性繊維を構成する融点又は炭化温
度が200℃以上のポリマーは、融点又は炭化温度が2
00℃以上であれば良く、特に限定するものではない
が、前記効果に優れているように、融点又は炭化温度が
210℃以上であるのが好ましく、220℃以上である
のがより好ましく、230℃以上であるのが更に好まし
く、240℃以上であるのが最も好ましい。
【0034】この融点又は炭化温度が200℃以上のポ
リマーとしては、例えば、ポリフェニレンサルファイ
ド、全芳香族ポリアミド、メチルペンテン系ポリマー、
ポリベンゾオキサゾール、ポリエーテルエーテルケト
ン、シンジオタクチックポリスチレン、ポリエーテルイ
ミド、ポリアミドイミドなどを挙げることができ、耐熱
性繊維はこれらポリマー1種類又は2種類以上から構成
されていることができる。これらの中でも、ポリフェニ
レンサルファイド又は全芳香族ポリアミドを含む耐熱性
繊維は耐熱性に優れているばかりでなく、繊維自体が機
械的強度や耐電解液性にも優れているため、電極群形成
時に、電極材料のバリがセパレータを貫通したり、電極
材料のエッジによってセパレータが切断されにくく、歩
留まり良く電池を製造できるという効果も奏するため好
適である。また、耐熱性繊維は融点又は炭化温度が20
0℃以上のポリマーの量が多ければ多い程、前記効果に
優れているため、耐熱性繊維は融点又は炭化温度が20
0℃以上のポリマーのみから構成されているのが好まし
く、特にポリフェニレンサルファイドのみからなる繊
維、又は全芳香族ポリアミドのみからなる繊維を耐熱性
繊維として使用するのが特に好ましい。
【0035】なお、耐熱性繊維がメチルペンテン系ポリ
マーを含む場合には、前述のようなメチルペンテン系複
合繊維以外の繊維であり、例えば、ポリメチルペンテン
系ポリマーが繊維表面の40%以上を占めているメチル
ペンテン系繊維、メチルペンテン系ポリマーとメチルペ
ンテン系ポリマーの融点以上の融点をもつポリマーから
なるメチルペンテン系繊維、メチルペンテン系ポリマー
のみからなるメチルペンテン系繊維を挙げることができ
る。
【0036】また、このような耐熱性繊維の繊維径は特
に限定するものではないが、均一な地合いを損なわず、
繊維シートの孔径が大きくなりすぎず、しかも繊維シー
トの機械的強度を低下させないように、1〜30μmで
あるのが好ましく、3〜20μmであるのがより好まし
い。また、耐熱性繊維の繊維長は特に限定するものでは
なく、繊維シートの形成方法によって、適宜選択するこ
とができ、例えば、繊維シートが湿式不織布からなる場
合には、0.1〜25mmであるのが好ましく、1〜1
5mmであるのがより好ましい。また、繊維シートが乾
式不織布からなる場合には、25〜110mmであるの
が好ましく、30〜60mmであるのがより好ましい。
【0037】本発明における「炭化温度」は、JIS
K 7120に規定されている熱重量測定により得られ
る温度をいう。
【0038】このような耐熱性繊維は1種類である必要
はなく、2種類以上を含んでいることができる。また、
耐熱性繊維量は前述のようなメチルペンテン系複合繊維
による繊維シートの機械的強度の低下を招かないよう
に、繊維シート中90mass%以下であるのが好まし
く、70mass%以下であるのがより好ましい。
【0039】本発明の繊維シートは前述のようなメチル
ペンテン系複合繊維の低融点ポリマーにより融着した状
態にあるため、低融点ポリマーによって融着した十分な
機械的強度を有するものである。なお、メチルペンテン
系複合繊維のメチルペンテン系ポリマーも溶融させる
と、フィルム化した状態となり、気体の透過性が低下
し、電池内圧が上昇して電池寿命が短くなる傾向がある
ため、低融点ポリマーのみが融着しているのが好まし
い。
【0040】より具体的には、本発明の繊維シートは長
手方向における引張り強さが50N/5cm幅以上(好
ましくは100N/5cm幅以上)の優れた機械的強度
を有するものである。この「引張り強さ」は、長手方向
と直交する方向に5cm、長手方向に20cmに裁断し
た繊維シートを、引張り強さ試験機(オリエンテック
製、テンシロンUTM−III−100)のチャックに固
定(チャック間距離:10cm)し、引張り速度300
mm/min.で、繊維シートを引っ張って、繊維シー
トが破断するのに必要とする力をいう。
【0041】また、本発明の繊維シートの態様は特に限
定するものではないが、例えば、不織布、織物、編物な
どを挙げることができ、構造的に電解液の保持性に優れ
ている不織布であるのが好ましい。
【0042】本発明のセパレータを構成する繊維シート
の目付は特に限定するものではないが、5〜120g/
であるのが好ましく、10〜100g/mである
のがより好ましい。また、本発明のセパレータを構成す
る繊維シートの厚さは特に限定するものではないが、
0.02〜0.3mmであるのが好ましく、0.02〜
0.25mmであるのがより好ましい。
【0043】本発明における「目付」は、JIS L
1096、附属書3に規定されている単位面積あたりの
質量に規定されている単位面積あたりの質量をいい、
「厚さ」はJIS B 7502:1994に規定され
ている外側マイクロメーター(0〜25mm)を用い
て、JIS C 2111 5.1(1)の測定法によ
り測定した、無作為に選んだ10点の平均値をいう。
【0044】本発明のセパレータは上述のような繊維シ
ートを含むものであり、上述のような繊維シートのみか
ら構成されていても良いし、上述のような繊維シートに
加えて、例えば、ネット、微孔フィルム、メッシュなど
の多孔質体と一体化していても良い。厚さの薄いセパレ
ータを使用することによって、電池の高容量化を図る場
合、セパレータが上述のような繊維シートのみから構成
されていると、電池の高容量化に対応しやすい。
【0045】本発明のセパレータの目付は特に限定する
ものではないが、5〜120g/m であるのが好まし
く、10〜100g/mであるのがより好ましい。ま
た、本発明のセパレータの厚さは特に限定するものでは
ないが、0.02〜0.3mmであるのが好ましく、
0.02〜0.25mmであるのがより好ましい。
【0046】本発明のセパレータは上述のような繊維シ
ートを含んでおり、上述のような繊維シートを構成する
メチルペンテン系複合繊維を構成する低融点ポリマー
は、前述のようにポリオレフィン系ポリマーから構成さ
れているのが好ましいため、電解液の保持性を付与又は
高めるために、スルホン化処理、フッ素ガス処理、ビニ
ルモノマーのグラフト重合処理、界面活性剤処理、放電
処理、親水性樹脂付与処理の中から選ばれる親水化処理
が施されているのが好ましい。
【0047】本発明のセパレータを構成する繊維シート
は、例えば、前述のようなメチルペンテン系複合繊維を
常法により溶融紡糸して形成した後、常法により繊維シ
ートを製造することができる。例えば、好適である不織
布からなる繊維シートは、次のようにして製造すること
ができる。
【0048】まず、前述のようなメチルペンテン系複合
繊維を使用して、場合により融点又は炭化温度が200
℃以上のポリマーを含む耐熱性繊維を使用して、湿式法
や乾式法(例えば、カード法、エアレイ法、スパンボン
ド法、メルトブロー法など)などにより、繊維ウエブを
製造する。なお、これら単独の繊維ウエブから不織布を
製造しても良いし、繊維配合及び/又は繊維ウエブの形
成方法の点で同じ又は異なる繊維ウエブ2枚以上から不
織布を製造しても良い。また、異種の繊維ウエブを2枚
以上使用する場合(例えば、乾式法で形成した繊維ウエ
ブと湿式法で形成した繊維ウエブとを積層する場合)に
は、実質的に1つの層からなり、電池性能が優れている
ように、繊維同士を十分に混合するのが好ましい。この
混合方法としては、例えば流体流による混合を挙げるこ
とができる。
【0049】次いで、形成した繊維ウエブを構成するメ
チルペンテン系複合繊維の低融点ポリマーを融着させて
不織布を製造する。このメチルペンテン系複合繊維の融
着処理は無圧下で行なっても良いし、加圧下で行なって
も良いし、或は無圧下でメチルペンテン系複合繊維の低
融点ポリマーを溶融させた後に加圧しても良い。
【0050】なお、融着処理における加熱温度は、加熱
と加圧とを同時に実施する場合には、メチルペンテン系
複合繊維の低融点ポリマーの軟化温度から融点までの範
囲内の温度で加熱するのが好ましく、無圧下で加熱する
か、無圧下で溶融させた後に加圧する場合には、メチル
ペンテン系複合繊維の低融点ポリマーの軟化温度から融
点よりも30℃以上高い温度までの範囲内の温度で加熱
するのが好ましい。また、加圧条件はいずれの場合であ
っても、線圧力5〜30N/cm程度であるのが好まし
い。
【0051】本発明における「軟化温度」は、示差走査
熱量計を用い、昇温温度10℃/分で室温から昇温して
得られる融解吸熱曲線の開始点を与える温度をいう。
【0052】なお、上述のような融着処理に先立って、
繊維ウエブを流体流(特に水流)によって絡合すると、
繊維同士の接合点の多い状態で融着することになるた
め、更に機械的強度の優れる不織布とすることができ
る。
【0053】この流体流による処理条件は特に限定する
ものではないが、例えば、ノズル径0.05〜0.3m
m、ピッチ0.2〜3mmで、一列又は二列以上にノズ
ルを配置したノズルプレートから、圧力1MPa〜30
MPaの流体流を噴出させて、繊維ウエブに対して衝突
させることができる。このような流体流による処理は1
回以上、繊維ウエブの片面又は両面に対して実施するこ
とができる。なお、流体流で処理する際に、繊維ウエブ
を支持する支持体の非開孔部が太いと、得られる不織布
は大きな貫通孔を有するものとなり、短絡が生じやすく
なるので、非開孔部の太さが0.25mm以下の支持体
を使用するのが好ましい。
【0054】本発明のセパレータが繊維シート(特に不
織布)と、例えば、ネット、微孔フィルム、メッシュな
どの多孔質体とが一体化している場合には、繊維シート
を形成した後、或いは繊維シートを形成するのと同時に
多孔質体と一体化することができる。
【0055】この一体化方法としては、繊維シートと多
孔質体とを一体化する場合、例えば、繊維シートを構成
するメチルペンテン系複合繊維の低融点ポリマー及び/
又は多孔質体構成材料の融着性を利用する方法、流体流
を作用させて絡合する方法などを単独で、又は併用して
実施することができる。また、繊維シートを形成するの
と同時に多孔質体と一体化する方法としては、例えば、
繊維シートが不織布からなる場合、繊維ウエブと多孔質
体とを積層した後、繊維ウエブを構成するメチルペンテ
ン系複合繊維の低融点ポリマーを融着させて不織布を形
成するのと同時に、メチルペンテン系複合繊維の低融点
ポリマー及び/又は多孔質体構成材料の融着性を利用し
て、不織布と多孔質体とを一体化する方法がある。
【0056】本発明のセパレータを構成する繊維シート
を構成するメチルペンテン系複合繊維の低融点ポリマー
は、ポリオレフィン系ポリマーから構成されているのが
好ましいため、電解液の保持性を付与又は向上させるた
めに、例えば、スルホン化処理、フッ素ガス処理、ビニ
ルモノマーのグラフト重合処理、界面活性剤処理、放電
処理、或は親水性樹脂付与処理の中から選ばれる親水化
処理を施すのが好ましい。なお、この親水化処理は繊維
シートと多孔質体とを一体化した後に実施しても良い
し、繊維シートのみに対して実施しても良いし、多孔質
体のみに対して実施しても良いし、繊維シート及び/又
は多孔質体を構成する材料に対して親水化処理を実施し
た後に繊維シート又は多孔質体を製造しても良い。以
下、繊維シートと多孔質体とを一体化したもの(以下、
「一体化物」という)に対して、親水化処理を実施する
場合について説明するが、これ以外の場合も全く同様に
して親水化処理を実施することができる。
【0057】スルホン化処理としては、特に限定するも
のではないが、例えば、発煙硫酸、硫酸、三酸化イオ
ウ、クロロ硫酸、又は塩化スルフリルからなる溶液中
に、一体化物を浸漬してスルホン酸基を導入する方法
や、一酸化硫黄ガス、二酸化硫黄ガス或いは三酸化硫黄
ガスなどの存在下で放電を作用させて一体化物にスルホ
ン酸基を導入する方法等がある。
【0058】フッ素ガス処理についても、特に限定する
ものではないが、例えば、不活性ガス(例えば、窒素ガ
ス、アルゴンガスなど)で希釈したフッ素ガスと、酸素
ガス、二酸化炭素ガス、及び二酸化硫黄ガスの中から選
ばれる少なくとも1種類のガスとの混合ガスに、一体化
物をさらすことにより、繊維表面にスルホン酸基、水酸
基、カルボキシル基、或いはカルボニル基などの親水性
官能基を導入して、親水化することができる。なお、一
体化物に二酸化硫黄ガスをあらかじめ付着させた後に、
フッ素ガスを接触させると、より効率的に恒久的な親水
性を付与することができる。
【0059】ビニルモノマーのグラフト重合としては、
ビニルモノマーとして、例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビ
ニルピリジン、ビニルピロリドン、或いはスチレンを使
用することができる。なお、スチレンをグラフト重合し
た場合にはスルホン化するのが好ましい。これらの中で
も、アクリル酸は電解液との親和性に優れているため好
適に使用できる。
【0060】これらビニルモノマーの重合方法として
は、例えば、ビニルモノマーと重合開始剤を含む溶液中
に一体化物を浸漬して加熱する方法、一体化物にビニル
モノマーを塗布した後に放射線を照射する方法、一体化
物に放射線を照射した後にビニルモノマーと接触させる
方法、増感剤を含むビニルモノマー溶液を一体化物に含
浸した後に紫外線を照射する方法などがある。なお、ビ
ニルモノマー溶液と一体化物とを接触させる前に、紫外
線照射、コロナ放電、プラズマ放電などにより、一体化
物の表面を改質処理すると、ビニルモノマー溶液との親
和性が高くなるため、効率的にグラフト重合できる。
【0061】界面活性剤処理としては、例えば、アニオ
ン系界面活性剤(例えば、高級脂肪酸のアルカリ金属
塩、アルキルスルホン酸塩、もしくはスルホコハク酸エ
ステル塩など)、又はノニオン系界面活性剤(例えば、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、もしくはポリオ
キシエチレンアルキルフェノールエーテルなど)の溶液
中に一体化物を浸漬したり、この溶液を一体化物に塗布
又は散布して付着させることができる。
【0062】放電処理としては、例えば、コロナ放電処
理、プラズマ処理、グロー放電処理、沿面放電処理又は
電子線処理などがある。これら放電処理の中でも、空気
中の大気圧下で、それぞれが誘電体を担持する一対の電
極間に、これら両方の誘電体と接触するように一体化物
を配置し、これら両電極間に交流電圧を印加し、一体化
物の内部空隙で放電を発生させる方法であると、一体化
物の内部を構成する繊維等の表面も親水化することがで
きるため、セパレータの内部における電解液の保持性に
優れている。
【0063】親水性樹脂付与処理としては、例えば、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、架
橋可能なポリビニルアルコール、又はポリアクリル酸な
どの親水性樹脂を一体化物に付着させることができる。
これらの親水性樹脂を適当な溶媒に溶解又は分散させた
後、この溶媒中に一体化物を浸漬したり、この溶媒を一
体化物に塗布又は散布し、乾燥して付着させることがで
きる。なお、親水性樹脂の付着量は、通気性を損なわな
いように、一体化物全体の0.3〜5mass%である
のが好ましい。
【0064】この架橋可能なポリビニルアルコールとし
ては、例えば、水酸基の一部を感光性基で置換したポリ
ビニルアルコールがあり、より具体的には、感光性基と
してスチリルピリジニウム系のもの、スチリルキノリニ
ウム系のもの、スチリルベンゾチアゾリウム系のもので
置換したポリビニルアルコールがある。この架橋可能な
ポリビニルアルコールも他の親水性樹脂と同様にして一
体化物に付着させた後、光照射によって架橋させること
ができる。このような水酸基の一部を感光性基で置換し
たポリビニルアルコールは耐電解液性に優れ、しかもイ
オンとキレートを形成できる水酸基を多く含んでおり、
放電時及び/又は充電時に、極板上に樹枝状の金属が析
出する前のイオンとキレートを形成し、電極間の短絡を
生じにくいので好適に使用できる。
【0065】本発明の電池は前述のようなセパレータを
使用したものであり、前述のセパレータは電池が180
℃を超えるような高温となっても、セパレータが収縮変
形しにくく、電極間の絶縁性を維持できるため短絡が発
生しにくく、低融点ポリマーが溶融しても繊維シートの
孔を閉鎖してしまって、気体の通過性を低下させにくい
ものであり、特に低融点ポリマーがポリオレフィン系ポ
リマーからなる場合には、電解液によって分解しないた
め、ハイレート放電可能な、寿命の長い電池である。
【0066】本発明の電池は前述のようなセパレータを
使用したこと以外は、従来の電池と全く同様の構造であ
ることができる。
【0067】例えば、円筒型ニッケル−水素電池は、ニ
ッケル正極板と水素吸蔵合金負極板とを、前述のような
セパレータを介して渦巻き状に巻回した極板群を、金属
のケースに挿入した構造を有する。前記ニッケル正極板
としては、例えば、スポンジ状ニッケル多孔体に水酸化
ニッケル固溶体粉末からなる活物質を充填したものを使
用することができ、水素吸蔵合金負極板としては、例え
ば、ニッケルメッキ穿孔鋼板、発泡ニッケル、或いはニ
ッケルネットに、AB系(希土類系)合金、AB/A
B系(Ti/Zr系)合金、或いはAB(Lave
s相)系合金を充填したものを使用することができる。
なお、電解液として、例えば、水酸化カリウム/水酸化
リチウムの二成分系のもの、或いは水酸化カリウム/水
酸化ナトリウム/水酸化リチウムの三成分系のものを使
用することができる。また、前記ケースは安全弁を備え
た封口板により、絶縁ガスケットを介して封口されてい
る。更に、正極集電体や絶縁板を備えており、必要であ
れば負極集電体を備えている。
【0068】本発明の電池はは、例えば、アルカリマン
ガン電池、水銀電池、酸化銀電池、空気電池などの一次
電池、ニッケル−カドミウム電池、銀−亜鉛電池、銀−
カドミウム電池、ニッケル−亜鉛電池、ニッケル−水素
電池などの二次電池であることができ、ニッケル−カド
ミウム電池又はニッケル−水素電池であるのが好まし
く、密閉型のニッケル−カドミウム電池又はニッケル−
水素電池であるのが特に好ましい。なお、本発明の電池
は円筒形である必要はなく、角型、ボタン型などであっ
ても良い。角型の場合には、正極板と負極板との間にセ
パレータが配置された積層構造を有する。
【0069】以下に、本発明の実施例を記載するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0070】
【実施例】(実施例1)芯成分がポリ−4−メチルペン
テン−1とオレフィンとの共重合ポリマー(融点:24
0℃、三井化学(株)、TPX(登録商標)−DX82
0)からなり、鞘成分(低融点ポリマー)がポリプロピ
レン(融点:160℃、メルトインデックス(ASTM
D1238、190℃):20g/10min.)か
らなるメチルペンテン系芯鞘型複合繊維(繊度:2.2
dtex、繊維径:18μm、繊維長:5mm、芯成分
の質量:鞘成分の質量=50:50、繊維表面は低融点
ポリマーから構成されている)を用意した。
【0071】次いで、このメチルペンテン系芯鞘型複合
繊維100%を水中分散させたスラリーから、湿式法
(水平長網方式)により繊維ウエブ(目付:60g/m
2)を形成した。
【0072】次いで、この繊維ウエブを温度170℃に
設定されたサクションドライヤーにより1分間乾燥した
後、温度170℃に設定されたオーブンで30秒間熱処
理を実施して、繊維ウエブの乾燥及び前記メチルペンテ
ン系芯鞘型複合繊維の鞘成分(ポリプロピレン)のみを
融着させて、融着不織布を得た。
【0073】次いで、この融着不織布を、温度40℃に
加熱された熱カレンダーロール間を通過させることによ
り、厚さを0.15mmに調整した。
【0074】次いで、フッ素ガス(3vol%)、酸素
ガス(5vol%)、二酸化硫黄ガス(5vol%)及
び窒素ガス(87vol%)からなる混合ガスで満たさ
れた容器内に、前記厚さ調整した融着不織布を供給し、
前記混合ガスと120秒間(温度:20℃)接触させ、
親水性官能基を繊維表面に導入して、本発明のセパレー
タ(目付:60g/m、厚さ:0.15mm)を製造
した。
【0075】(比較例1)芯成分がポリプロピレン(融
点:160℃)からなり、鞘成分(低融点ポリマー)が
高密度ポリエチレン(融点:130℃、メルトインデッ
クス(ASTMD1238、190℃):20g/10
min.)からなるポリプロピレン系芯鞘型複合繊維
(繊度:2.2dtex、繊維径:17μm、繊維長:
5mm、芯成分の質量:鞘成分の質量=50:50、繊
維表面は低融点ポリマーから構成されている)を用意し
た。
【0076】次いで、このポリプロピレン系芯鞘型複合
繊維100%を水中分散させたスラリーから、湿式法
(水平長網方式)により繊維ウエブ(目付:60g/m
2)を形成した。
【0077】次いで、この繊維ウエブを温度140℃に
設定されたサクションドライヤーにより1分間乾燥した
後、温度140℃に設定されたオーブンで30秒間熱処
理を実施して、繊維ウエブの乾燥及び前記ポリプロピレ
ン系芯鞘型複合繊維の鞘成分(高密度ポリエチレン)の
みを融着させて、融着不織布を得た。
【0078】次いで、実施例1と同様に、熱カレンダー
ロールで厚さを調整した後、繊維表面に親水性官能基を
導入して、比較用のセパレータ(目付:60g/m
厚さ:0.15mm)を製造した。
【0079】(比較例2)ポリ−4−メチルペンテン−
1とポリオレフィンとの共重合ポリマー(三井化学
(株)、TPX(登録商標)−DX820)のみからな
るポリメチルペンテン系共重合繊維(融点:240℃、
繊度:2.2dtex、繊維径:18μm、繊維長:5
mm)と、比較例1と同じポリプロピレン系芯鞘型複合
繊維とを用意した。
【0080】次いで、このポリメチルペンテン系共重合
繊維50mass%とポリプロピレン系芯鞘型複合繊維
50mass%とを混合し、これら繊維を水中分散させ
たスラリーから、湿式法(水平長網方式)により繊維ウ
エブ(目付:60g/m2)を形成した。
【0081】その後、比較例1と全く同様に乾燥、融
着、及び親水性官能基を導入して、比較用のセパレータ
(目付:60g/m、厚さ:0.15mm)を製造し
た。
【0082】(実施例2)繊維長が38mmであるこ
と、及び巻縮(巻縮数:10個/インチ)を有すること
以外は実施例1と全く同じメチルペンテン系芯鞘型複合
繊維、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド繊維(ヤ
ング率:7320kg/mm、繊度:1.7dtex、
繊維径:12μm、繊維長:38mm、炭化温度:50
0℃以上)、及びポリフェニレンサルファイド繊維(繊
度:2.2dtex、繊維径:15μm、繊維長:51
mm、融点:280℃)を用意した。
【0083】次いで、メチルペンテン系芯鞘型複合繊維
40mass%と、ポリ−p−フェニレンテレフタルア
ミド繊維10mass%と、ポリフェニレンサルファイ
ド繊維50mass%とを、混綿した後にカーディング
して、一方向性繊維ウエブを形成した。
【0084】次いで、この一方向性繊維ウエブを温度1
70℃に加熱した後、直ちに線圧力9.8N/cmで加
圧して、メチルペンテン系芯鞘型複合繊維の鞘成分(ポ
リプロピレン)のみを融着させて、目付60g/m
厚さ0.15mmの融着不織布を得た。
【0085】次いで、実施例1と全く同様にして、繊維
表面に親水性官能基を導入して、本発明のセパレータ
(目付:60g/m、厚さ:0.15mm)を製造し
た。
【0086】(比較例3)横断面形状が扇状のポリ−4
−メチルペンテン−1とオレフィンとの共重合ポリマー
成分(融点:240℃、三井化学(株)、TPX(登録
商標)−DX820)4個と、横断面形状が扇状のポリ
プロピレン成分(融点:160℃、メルトインデックス
(ASTM D1238、190℃):20g/10m
in.)4個とが、互いに隣接したオレンジ状断面を有
する、メチルペンテン系オレンジ型複合繊維(繊度:
2.2dtex、繊維径:18μm、繊維長:5mm、
共重合ポリマー成分の質量:ポリプロピレン成分の質量
=50:50、共重合ポリマー成分が繊維表面の50%
を占める)を用意した。
【0087】次いで、このメチルペンテン系オレンジ型
複合繊維100%を使用したこと以外は、実施例1と全
く同様に、繊維ウエブの形成、融着不織布の形成、厚さ
調整、及び繊維表面に親水性官能基を導入して、比較用
のセパレータ(目付:60g/m、厚さ:0.15m
m)を製造した。
【0088】(面積減少率の測定)10cm角に切り取
った各セパレータを、100〜130℃に加熱した15
cm角の鉄板に挟み、セパレータに対して10gf/c
の荷重がかかるように、鉄板におもりを載せて試験
体を作成した。
【0089】次いで、これら試験体を温度150℃〜2
00℃に加熱したオーブン中に、10分間静置した。
【0090】次いで、試験体をオーブンから取り出し、
試験体を冷却した後、各セパレータを試験体から取り出
し、各セパレータの寸法を測定した。そして、加熱した
後の各セパレータの寸法から各セパレータの面積(A
(cm))を算出した後、加熱処理後における面積減
少率(={(100−A)/100}×100=100
−A)を算出した。この結果は表1に示す通りであっ
た。この結果から、本発明のセパレータは従来のセパレ
ータより明らかに面積減少率が小さく、高温環境下でも
短絡しにくい、長期間にわたって信頼性の高い電池を製
造できるセパレータであることがわかった。
【0091】(高温寿命特性の測定)電極の集電体とし
て、発泡ニッケル基材を用いたペースト式ニッケル正極
(33mm幅、182mm長)と、ペースト式水素蔵合
金負極(メッシュメタル系合金、33mm幅、247m
m長)とを作成した。
【0092】次いで、各セパレータを33mm幅、41
0mm長に裁断した後、それぞれのセパレータを正極と
負極との間に挟み込み、渦巻き状に巻回して、SC(s
ub−C)型対応の電極群を作成した。次いで、この電
極群を外装缶に収納し、電解液として5N水酸化カリウ
ム及び1N水酸化リチウムを外装缶に注液し、封緘し
て、容量が2000mAhの円筒型ニッケル−水素電池
を作成した。
【0093】次いで、それぞれの円筒型ニッケル−水素
電池について、(1)0.2Cでの120%充電と、
(2)10Cで終止電圧1Vまで放電することからなる
充放電サイクルを、温度80℃下において繰り返し、容
量が初期容量の50%に達するまでのサイクル数を測定
した。その結果は表1に示す通りであった。この表1か
ら明らかなように、本発明のセパレータを用いた電池は
高温環境下においても電池寿命の長いものであった。こ
れは高温下においてもセパレータが収縮しないため短絡
が発生せず、通気性に優れているため内圧が上昇しない
ためであると予測された。
【0094】(長手方向における引張り強さの測定)長
手方向と直交する方向に5cm、長手方向に20cmに
裁断した各セパレータを、引張り強さ試験機(オリエン
テック製、テンシロンUTM−III−100)のチャッ
クに固定(チャック間距離:10cm)し、引張り速度
300mm/min.で、セパレータを引っ張って、セ
パレータが破断するのに必要とする力(引張り強さ)を
測定した。この結果は表1に示す通りであった。この結
果から、本発明のセパレータは機械的強度が優れている
ため、極板群形成時に破断することのないものであっ
た。
【0095】
【表1】 ○・・300サイクル以上 ×・・300サイクル未満
【0096】
【発明の効果】本発明の電池用セパレータは、180℃
程度の高温においても化学的及び熱的にも安定であるメ
チルペンテン系ポリマーと、低融点ポリマーとを含有し
たメチルペンテン系複合繊維を含んでおり、このメチル
ペンテン系複合繊維の低融点ポリマーにより融着した繊
維シートを含んでいるため、仮に低融点ポリマーが溶融
したとしても、メチルペンテン系ポリマーによってセパ
レータの寸法変化を抑制することができるため短絡が生
じにくく、また低融点ポリマーが熱的に安定なメチルペ
ンテン系ポリマーと同一繊維上に存在していることによ
って、低融点ポリマーの凝集も抑制することができ、繊
維シートの孔が閉鎖されないため、電池内圧の上昇を抑
制することができ、結果として寿命の長い電池を製造で
きるものである。更に、本発明のセパレータを構成する
メチルペンテン系複合繊維は、繊維表面における低融点
ポリマーの占める割合が高いため、この低融点ポリマー
によって強固に融着し、十分な機械的強度を有するもの
である。
【0097】本発明の電池は上記の電池用セパレータを
用いたものであるため、高温になった場合であっても電
池内圧が上昇しにくく、短絡の発生しにくいため、寿命
の長い電池である。例えば、ハイレート放電を繰り返し
行うことのできる、寿命の長い電池である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // D04H 1/54 D06M 11/00 Z H01M 10/30 Fターム(参考) 4L031 AA14 AB08 AB34 BA07 BA08 CB04 DA08 4L047 AA14 AA27 BA08 BB01 BB09 CC12 DA00 4L055 AF15 CH30 EA20 EA32 EA40 FA19 FA30 GA01 GA39 GA50 5H021 BB15 CC01 EE02 EE04 EE07 EE16 EE34 HH00 HH01 HH06 5H028 BB10 EE06 HH01 HH08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルペンテン系ポリマーと、前記メチ
    ルペンテン系ポリマーの融点よりも融点の低い低融点ポ
    リマーとを含有し、かつ前記メチルペンテン系ポリマー
    が繊維表面の40%未満を占めるメチルペンテン系複合
    繊維を含み、このメチルペンテン系複合繊維の低融点ポ
    リマーにより融着した繊維シートを含んでいることを特
    徴とする電池用セパレータ。
  2. 【請求項2】 低融点ポリマーのメルトインデックス
    (ASTM D1238、190℃)が50g/10m
    in.以下であることを特徴とする、請求項1記載の電
    池用セパレータ。
  3. 【請求項3】 低融点ポリマーがポリオレフィン系ポリ
    マーからなることを特徴とする、請求項1又は請求項2
    記載の電池用セパレータ。
  4. 【請求項4】 メチルペンテン系複合繊維の繊維表面が
    実質的に低融点ポリマーから構成されていることを特徴
    とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電池用
    セパレータ。
  5. 【請求項5】 繊維シートが実質的にメチルペンテン系
    複合繊維のみから構成されていることを特徴とする、請
    求項1〜請求項4のいずれかに記載の電池用セパレー
    タ。
  6. 【請求項6】 メチルペンテン系複合繊維に加えて、融
    点又は炭化温度が200℃以上のポリマーを含む耐熱性
    繊維を含んでいることを特徴とする、請求項1〜請求項
    4のいずれかに記載の電池用セパレータ。
  7. 【請求項7】 耐熱性繊維を構成する融点又は炭化温度
    が200℃以上のポリマーが、ポリフェニレンサルファ
    イド又は全芳香族ポリアミドであることを特徴とする、
    請求項6記載の電池用セパレータ。
  8. 【請求項8】 スルホン化処理、フッ素ガス処理、ビニ
    ルモノマーのグラフト重合処理、界面活性剤処理、放電
    処理、親水性樹脂付与処理の中から選ばれる親水化処理
    が施されていることを特徴とする、請求項1〜請求項7
    のいずれかに記載の電池用セパレータ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    電池用セパレータを用いていることを特徴とする電池。
JP2001299072A 2001-09-28 2001-09-28 電池用セパレータ及びこれを用いた電池 Expired - Fee Related JP5128035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001299072A JP5128035B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 電池用セパレータ及びこれを用いた電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001299072A JP5128035B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 電池用セパレータ及びこれを用いた電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003109568A true JP2003109568A (ja) 2003-04-11
JP5128035B2 JP5128035B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=19119879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001299072A Expired - Fee Related JP5128035B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 電池用セパレータ及びこれを用いた電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5128035B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274503A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Toray Ind Inc ポリマーアロイ繊維からなる乾式不織布
JP2017197856A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 三井化学株式会社 ポリオレフィン多層フィラメント
JPWO2021095683A1 (ja) * 2019-11-15 2021-05-20
CN112976999A (zh) * 2021-04-12 2021-06-18 吉林大学 针对多热源直流储能装置的集成式热管理系统及控制方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02112153A (ja) * 1988-10-19 1990-04-24 Unitika Ltd 蓄電池用不織布
JPH0589867A (ja) * 1991-09-27 1993-04-09 Japan Vilene Co Ltd 電池用セパレータの製造方法
JPH06196144A (ja) * 1992-12-22 1994-07-15 Japan Vilene Co Ltd アルカリ電池用セパレータ
JPH06207321A (ja) * 1990-03-26 1994-07-26 Daiwabo Create Kk スルホン化複合繊維、不織布及び電池セパレータ並びに電池セパレータの製造方法
JPH07147154A (ja) * 1993-09-28 1995-06-06 Japan Vilene Co Ltd アルカリ電池用セパレータ
JPH08325932A (ja) * 1995-06-05 1996-12-10 Ube Nitto Kasei Co Ltd スルホン化複合繊維および不織布
JPH10284040A (ja) * 1997-04-03 1998-10-23 Oji Paper Co Ltd 電池セパレータ
JP2000192335A (ja) * 1998-12-22 2000-07-11 Japan Vilene Co Ltd 極細繊維発生可能繊維、これから発生した極細繊維及びこの極細繊維を用いた繊維シート

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02112153A (ja) * 1988-10-19 1990-04-24 Unitika Ltd 蓄電池用不織布
JPH06207321A (ja) * 1990-03-26 1994-07-26 Daiwabo Create Kk スルホン化複合繊維、不織布及び電池セパレータ並びに電池セパレータの製造方法
JPH0589867A (ja) * 1991-09-27 1993-04-09 Japan Vilene Co Ltd 電池用セパレータの製造方法
JPH06196144A (ja) * 1992-12-22 1994-07-15 Japan Vilene Co Ltd アルカリ電池用セパレータ
JPH07147154A (ja) * 1993-09-28 1995-06-06 Japan Vilene Co Ltd アルカリ電池用セパレータ
JPH08325932A (ja) * 1995-06-05 1996-12-10 Ube Nitto Kasei Co Ltd スルホン化複合繊維および不織布
JPH10284040A (ja) * 1997-04-03 1998-10-23 Oji Paper Co Ltd 電池セパレータ
JP2000192335A (ja) * 1998-12-22 2000-07-11 Japan Vilene Co Ltd 極細繊維発生可能繊維、これから発生した極細繊維及びこの極細繊維を用いた繊維シート

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274503A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Toray Ind Inc ポリマーアロイ繊維からなる乾式不織布
JP2017197856A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 三井化学株式会社 ポリオレフィン多層フィラメント
JPWO2021095683A1 (ja) * 2019-11-15 2021-05-20
JP7206416B2 (ja) 2019-11-15 2023-01-17 三井化学株式会社 樹脂組成物および成形体
CN112976999A (zh) * 2021-04-12 2021-06-18 吉林大学 针对多热源直流储能装置的集成式热管理系统及控制方法
CN112976999B (zh) * 2021-04-12 2022-07-22 吉林大学 针对多热源直流储能装置的集成式热管理系统及控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5128035B2 (ja) 2013-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5006546B2 (ja) 電池用セパレータ及びそれを使用した電池
JP4659187B2 (ja) 電池用セパレータ
JP4164237B2 (ja) アルカリ電池用セパレータ及びその製造方法
JP4800527B2 (ja) 不織布、この不織布を用いた電池、及びこの不織布を用いたキャパシタ
JP4886205B2 (ja) 電池用セパレータ及びそれを使用した電池
JP4776876B2 (ja) 電池用セパレータ及びこれを備えた電池
JP5048231B2 (ja) 電池用セパレータ及びそれを使用した電池
JP5128035B2 (ja) 電池用セパレータ及びこれを用いた電池
JP6440474B2 (ja) 電池用セパレータ及びそれを備えた電池
JP3914331B2 (ja) アルカリ電池用セパレータ
JP4711485B2 (ja) アルカリ電池用セパレータ
JP4410394B2 (ja) 電池用セパレータ
JP4450518B2 (ja) 電池用セパレータ及び電池
JP4065637B2 (ja) 電池用セパレータ及びその製造方法
JP4468646B2 (ja) 電池用セパレータ及び電池
JP3784496B2 (ja) アルカリ電池用セパレータ
JP3772018B2 (ja) アルカリ電池用セパレータ
JP4058202B2 (ja) アルカリ電池
JP4560227B2 (ja) 電池用セパレータ
JP2001291503A (ja) 電池用セパレータ
JP4303943B2 (ja) 電池用セパレータ及び電池
JP2002110130A (ja) 電池用セパレータ
JP4202525B2 (ja) アルカリ電池用セパレータ
JP4408174B2 (ja) 電池用セパレータ
JP4468645B2 (ja) 電池用セパレータ及び電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5128035

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees