JP2003107935A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003107935A
JP2003107935A JP2001300877A JP2001300877A JP2003107935A JP 2003107935 A JP2003107935 A JP 2003107935A JP 2001300877 A JP2001300877 A JP 2001300877A JP 2001300877 A JP2001300877 A JP 2001300877A JP 2003107935 A JP2003107935 A JP 2003107935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ベルトを破損させることなく記録紙を転
写ベルトから容易に分離させることができるようにす
る。 【解決手段】 感光体ドラム225に転写ベルト243
を介して対向配置された転写ローラ244にバイアス電
圧を供給するバイアス電圧供給部40と、転写ベルト2
43上の記録紙における搬送方向の先端から所定寸法だ
け内側に入った位置よりも上流側の領域が感光体ドラム
225と転写ローラ244との間の転写位置230を通
過するときにバイアス電圧供給部40により転写ローラ
244にバイアス電圧を供給するように制御する制御部
42とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ装置、それらの機能を併せ持つ複合機
等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプリンタや複写機等の画像形成装
置において、記録紙を転写ベルトに静電吸着させた状態
で下流側に搬送しつつ感光体ドラムに形成されたトナー
像をその記録紙に転写するようにした構造のものが知ら
れている。このような画像形成装置では、帯電部により
感光体ドラムの表面に静電領域が形成され、この静電領
域に露光部から照射されるレーザ光等により画像データ
に基づく静電潜像が形成され、この静電潜像が現像部で
トナー像に現像される。
【0003】この感光体ドラムに形成されたトナー像
は、転写ベルトに静電吸着された状態で感光体ドラムの
転写位置に搬送されてきた記録紙に転写される。このト
ナー像の転写された記録紙は、転写ベルトにより下流側
に搬送されると共に、転写ベルトから分離されて定着ユ
ニット内に導かれ、定着ユニット内に配設されている定
着ローラにより加熱されることでトナー像が定着され、
その後に外部に排出される。なお、記録紙にトナー像が
転写された後の感光体ドラムはクリーニング部で表面に
残留しているトナーが除去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
転写ベルトを用いた画像形成装置では、トナー像の転写
された静電吸着された状態の記録紙を転写ベルトから分
離させるための分離爪をその先端が転写ベルトに接触す
るような位置に配設しておく必要がある。このため、分
離爪の先端が転写ベルトに接触することによりその転写
ベルトの表面に傷が付き、転写ベルトが破損したり記録
紙の静電吸着状態が不安定になったりするという虞があ
った。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、転写ベルトを破損させることなく記録紙を転
写ベルトから容易に分離させることができる画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、感光体ドラムの表面にトナー像
が形成される画像形成手段と、転写ベルトを介して転写
ローラが感光体ドラムに対向配置され、転写ベルト上の
記録紙を下流側に搬送しつつ感光体ドラムのトナー像を
記録紙に転写する転写搬送手段とを有する画像形成装置
であって、前記転写ベルト上の記録紙を搬送方向の先端
から所定寸法だけ内側に入った位置より上流側の領域に
おいて当該転写ベルトに静電吸着させる静電吸着手段を
備えたことを特徴としている。
【0007】この構成によれば、記録紙は搬送方向の先
端から所定寸法だけ内側に入った位置より上流側の領域
において転写ベルトに静電吸着され、搬送方向の先端か
ら所定寸法だけ内側に入った位置までの領域は転写ベル
トに静電吸着されないことになる。このため、記録紙を
転写ベルトから容易に分離させることができ、転写ベル
トを破損させないようにすることができる。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記静電吸着手段は、前記転写ローラに
バイアス電圧を供給するバイアス電圧供給手段と、前記
転写ベルト上の記録紙がその搬送方向の先端から前記所
定寸法だけ感光体ドラムと転写ローラとの間の転写位置
を通過したときに前記バイアス電圧供給手段により前記
転写ローラにバイアス電圧が供給されるようにするバイ
アス制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】この構成によれば、記録紙は搬送方向の先
端から所定寸法だけ内側に入った位置より上流側の領域
において転写ローラにバイアス電圧が供給されることで
転写ベルトに静電吸着され、搬送方向の先端から所定寸
法だけ内側に入った位置までの領域は転写ベルトに静電
吸着されないことになる。このため、記録紙を転写ベル
トから容易に分離させることができ、転写ベルトを破損
させないようにすることができる。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2に係る
ものにおいて、前記画像形成手段が前記転写ベルトの搬
送方向に沿って複数の感光体ドラムを備えると共に、前
記転写搬送手段が転写ベルトを介して各感光体ドラムに
対向配置される複数の転写ローラを備え、前記バイアス
制御手段が、前記転写ベルト上の記録紙がその搬送方向
の先端から前記所定寸法だけ感光体ドラムと転写ローラ
との間の各転写位置を通過したときに前記バイアス電圧
供給手段により記録紙の通過する転写位置の転写ローラ
にバイアス電圧が供給されるようにするものであること
を特徴としている。
【0011】この構成によれば、記録紙は搬送方向の先
端から所定寸法だけ内側に入った位置より上流側の領域
において各転写ローラにバイアス電圧が供給されること
で転写ベルトに静電吸着され、搬送方向の先端から所定
寸法だけ内側に入った位置までの領域は転写ベルトに静
電吸着されないことになる。このため、記録紙を転写ベ
ルトから容易に分離させることができ、転写ベルトを破
損させないようにすることができる。この構成では、記
録紙が複数の転写位置を通過する場合でも各転写位置に
おいて搬送方向の先端から所定寸法だけ内側に入った位
置までの領域が転写ベルトに静電吸着されないようにな
っているので、記録紙の転写ベルトからの分離がきわめ
て容易となる。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項2に係る
ものにおいて、前記画像形成手段が前記転写ベルトの搬
送方向に沿って複数の感光体ドラムを備えると共に、前
記転写搬送手段が転写ベルトを介して各感光体ドラムに
対向配置される複数の転写ローラを備え、前記バイアス
制御手段が、前記転写ベルト上の記録紙がその搬送方向
の先端から前記所定寸法だけ感光体ドラムと転写ローラ
との間の少なくとも1の転写位置を通過したときに前記
バイアス電圧供給手段により記録紙の通過する転写位置
の転写ローラにバイアス電圧が供給されるようにするも
のであることを特徴としている。
【0013】この構成によれば、感光体ドラムと転写ロ
ーラとの間の少なくとも1の転写位置を記録紙が通過す
るときにその記録紙の搬送方向の先端から所定寸法だけ
内側に入った位置より上流側の領域においてその転写ロ
ーラにバイアス電圧が供給されることで転写ベルトに静
電吸着され、その転写ローラにおける搬送方向の先端か
ら所定寸法だけ内側に入った位置までの領域は転写ベル
トに対する静電吸着力が弱くなることになる。このた
め、記録紙を転写ベルトから容易に分離させることがで
き、転写ベルトを破損させないようにすることができ
る。
【0014】また、請求項5の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記静電吸着手段が、前記転写ローラに
バイアス電圧を供給する第1のバイアス電圧供給手段
と、当該第1のバイアス電圧供給手段により供給される
バイアス電圧とは逆極性のバイアス電圧を前記転写ロー
ラに供給する第2のバイアス電圧供給手段と、上流側か
ら搬送されてきた前記転写ベルト上の記録紙であってそ
の略表面全域に前記第2のバイアス電圧供給手段による
バイアス電圧により生成される電荷とは逆極性の電荷が
生成された記録紙における搬送方向の先端から前記所定
寸法だけ内側に入った位置までの第1の領域が感光体ド
ラムと転写ローラとの間の転写位置を通過するときに前
記転写ローラに対し前記第2のバイアス電圧供給手段に
よりバイアス電圧が供給されるようにする一方、前記所
定寸法だけ内側に入った位置より上流側の第2の領域が
前記転写位置を通過するときに前記転写ローラに対し前
記第1のバイアス電圧供給手段によりバイアス電圧が供
給されるようにするバイアス制御手段とを備えたことを
特徴としている。
【0015】この構成によれば、上流側から搬送されて
きた転写ベルト上の記録紙であってその略表面全域に第
2のバイアス電圧供給手段によるバイアス電圧により生
成される電荷とは逆極性の電荷が生成された記録紙にお
ける搬送方向の先端から所定寸法だけ内側に入った位置
までの領域の電荷が打ち消される結果、記録紙はその領
域では転写ベルトに静電吸着されないかあるいは静電吸
着力が弱くなった状態となる。このため、記録紙を転写
ベルトから容易に分離させることができ、転写ベルトを
破損させないようにすることができる。
【0016】また、請求項6の発明は、請求項5に係る
ものにおいて、前記画像形成手段が転写ベルトの搬送方
向に沿って複数の感光体ドラムを備えると共に、前記転
写搬送手段が転写ベルトを介して各感光体ドラムに対向
配置される複数の転写ローラを備え、前記第1のバイア
ス電圧供給手段が各転写ローラに対しバイアス電圧を供
給するものであり、前記第2のバイアス電圧供給手段が
少なくとも最下流側の転写ローラに対しバイアス電圧を
供給するものであり、前記バイアス制御手段が、上流側
から搬送されてきた前記転写ベルト上の記録紙であって
その略表面全域に前記第1のバイアス電圧供給手段によ
り供給されるバイアス電圧により電荷が生成された記録
紙における前記第1の領域が少なくとも最下流側の感光
体ドラムと転写ローラとの間の転写位置を通過するとき
に当該転写ローラに対し前記第2のバイアス電圧供給手
段によりバイアス電圧が供給されるようにする一方、前
記第2の領域が当該転写位置を通過するときに当該転写
ローラに対し前記第1のバイアス電圧供給手段によりバ
イアス電圧が供給されるようにするものであることを特
徴としている。
【0017】この構成によれば、上流側から搬送されて
きた転写ベルト上の記録紙であってその略表面全域に第
1のバイアス電圧供給手段によるバイアス電圧により電
荷が生成された記録紙における搬送方向の先端から所定
寸法だけ内側に入った位置までの領域の電荷が第2のバ
イアス電圧供給手段によるバイアス電圧により打ち消さ
れる結果、記録紙はその領域では転写ベルトに静電吸着
されないかあるいは静電吸着力が弱くなった状態とな
る。このため、記録紙を転写ベルトから容易に分離させ
ることができ、転写ベルトを破損させないようにするこ
とができる。
【0018】また、請求項7の発明は、前記転写搬送手
段が前記転写ローラの下流側に除電ローラを備えたもの
であり、前記静電吸着手段が、前記転写ローラにバイア
ス電圧を供給する第1のバイアス電圧供給手段と、前記
第1のバイアス電圧供給手段により供給されるバイアス
電圧とは逆極性のバイアス電圧を前記除電ローラに供給
する第2のバイアス電圧供給手段と、前記転写ベルト上
の記録紙の略表面全域に電荷が生成されるように前記転
写ローラに対し前記第1のバイアス電圧供給手段により
バイアス電圧を供給すると共に、前記転写ベルト上の記
録紙における搬送方向の先端から前記所定寸法だけ内側
に入った位置までの領域が前記除電ローラを通過すると
きに当該除電ローラに対し前記第2のバイアス電圧供給
手段によりバイアス電圧が供給されるようにするバイア
ス制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0019】この構成によれば、略表面全域に第1のバ
イアス電圧供給手段によるバイアス電圧により電荷が生
成された記録紙の搬送方向の先端から所定寸法だけ内側
に入った位置までの領域が除電ローラを通過するときに
その領域の電荷が第2のバイアス電圧供給手段によるバ
イアス電圧により打ち消される結果、記録紙はその領域
では転写ベルトに静電吸着されないかあるいは静電吸着
力が弱くなった状態となる。このため、記録紙を転写ベ
ルトから容易に分離させることができ、転写ベルトを破
損させないようにすることができる。
【0020】また、請求項8の発明は、請求項7に係る
ものにおいて、前記画像形成手段が転写ベルトの搬送方
向に沿って複数の感光体ドラムを備えると共に、前記転
写搬送手段が転写ベルトを介して各感光体ドラムに対向
配置される複数の転写ローラを備え、前記除電ローラが
少なくとも最下流側の転写ローラの下流側に配設される
ものであることを特徴としている。
【0021】この構成によれば、略表面全域に第1のバ
イアス電圧供給手段によるバイアス電圧により電荷が生
成された記録紙の搬送方向の先端から所定寸法だけ内側
に入った位置までの領域が最下流側の転写ローラの下流
側に配設された除電ローラを通過するときにその領域の
電荷が第2のバイアス電圧供給手段によるバイアス電圧
により打ち消される結果、記録紙はその領域では転写ベ
ルトに静電吸着されないかあるいは静電吸着力が弱くな
った状態となる。このため、記録紙を転写ベルトから容
易に分離させることができ、転写ベルトを破損させない
ようにすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る画像形成装置の内部構成を概略的に示す図である。こ
の図において、画像形成装置10は、タンデム型のカラ
ープリンタを構成するもので、記録紙(転写紙)にカラ
ー画像をプリントする本体部12と、本体部12の上方
に配設され、本体部12でカラー画像のプリントされた
記録紙が排出される記録紙排出部14とから構成されて
いる。
【0023】本体部12は、筐体18内の下部に配設さ
れた給紙カセット20と、筐体18内の上部に配設され
た画像形成部22と、筐体18内の画像形成部22の下
方に配設された転写搬送部24と、筐体18内の転写搬
送部24の下流側に配設された定着ユニット26と、給
紙カセット20と転写搬送部部24との間に配設された
第1の搬送路28と、定着ユニット26と記録紙排出部
14との間に配設された第2の搬送路30とを備えてい
る。
【0024】給紙カセット20は、筐体18の外部に引
き出すことにより記録紙の補給が可能となっており、内
部に集積された記録紙Pが図略の給紙ローラにより1枚
ずつ第1の搬送路28側に繰り出されるようになってい
る。
【0025】画像形成部22は、ブラックのトナー画像
を形成する第1の画像形成ユニット221、シアンのト
ナー画像を形成する第2の画像形成ユニット222、マ
ゼンタのトナー画像を形成する第3の画像形成ユニット
223及びイエローのトナー画像を形成する第4の画像
形成ユニット224とを備えている。
【0026】各画像形成ユニット221乃至224は、
感光体ドラム225と、感光体ドラム225の周面に対
向して配設された帯電部226と、帯電部226の下流
側であって感光体ドラム225の周面に対向して配設さ
れた露光部227と、露光部227の下流側であって感
光体ドラム225の周面に対向して配設された現像部2
28と、現像部228の下流側であって感光体ドラム2
25の周面に対向して配設されたクリーニング部229
とを備えている。なお、各画像形成ユニット221乃至
224の感光体ドラム225は、図略の駆動モータによ
り図示の時計方向に回転するようになっている。また、
各画像形成ユニット221乃至224の現像部228に
は、各トナーボックスにブラックトナー、シアントナ
ー、マゼンタトナー及びイエロートナーがそれぞれ収納
されている。
【0027】転写搬送部24は、第1の画像形成ユニッ
ト221の近傍位置に配設された前ローラ(従動ロー
ラ)241と、第4の画像形成ユニット224の近傍位
置に配設された後ローラ(駆動ローラ)242と、前ロ
ーラ241と後ローラ242とに跨って配設された転写
ベルト243と、各画像形成ユニット221乃至224
の感光体ドラム225の現像部227の下流側における
位置に転写ベルト243を介して圧接可能に配設された
4つの転写ローラ244とを備えている。
【0028】この転写搬送部24では、第1の搬送路2
8から搬送されてきた記録紙を図略の駆動モータにより
回転駆動される後ローラ242により図示の反時計方向
に回転する転写ベルト243により静電吸着して下流側
に搬送すると共に、各画像形成ユニット221乃至22
4の転写ローラ244の位置で記録紙に対してトナー像
が転写されるようになっている。この転写ベルト243
は、例えばシリコーン等で表面をコーティングしたポリ
イミド樹脂等の耐熱性を有する樹脂材料により構成され
ている。また、各転写ローラ244は、導電性を有する
ゴム材料等で構成されている。なお、転写ベルト243
上の記録紙に対する静電吸着機構及びその制御動作につ
いては後述する。
【0029】定着ユニット26は、画像形成部22で感
光体ドラム225の表面に形成されたトナー像が転写さ
れた記録紙を加熱することにより定着処理するものであ
り、熱遮蔽ボックス261と、熱遮蔽ボックス261内
の上部に配設され、内蔵されたヒータにより加熱される
定着ローラ262と、熱遮蔽ボックス261内の下部に
おいて定着ローラ262に圧接して配設された加圧ロー
ラ263と、熱遮蔽ボックス261内の定着ローラ26
2及び加圧ローラ263の前部に配設され、転写搬送部
24により搬送されてきた記録紙を定着ローラ262及
び加圧ローラ263間に案内する前搬送路264と、熱
遮蔽ボックス261内の定着ローラ262及び加圧ロー
ラ263の後部に配設され、定着ローラ262及び加圧
ローラ263間を通過した記録紙を第2の搬送路30に
案内する後搬送路265とを備えている。
【0030】第1の搬送路28は、給紙カセット20か
ら繰り出されてきた記録紙Pを転写搬送部24側に搬送
するものであり、所定位置に配設された複数の搬送ロー
ラ対281と、転写搬送部24の手前に配設され、画像
形成部22の画像形成動作と給紙動作とのタイミングを
取るためのレジストローラ対282とを備えている。こ
れらの複数の搬送ローラ対281とレジストローラ対2
82とは、図略の駆動モータにより電磁クラッチを介し
てそれぞれ個別に回転駆動される。
【0031】なお、レジストローラ対282の手前にフ
ォトインタラプタ等で構成されたレジストセンサ283
が設けられており、記録紙の先端がレジストローラ対2
82に当接する位置にまで搬送されてくると、レジスト
センサ283からの出力信号に基づき電磁クラッチが遮
断されて搬送ローラ対281の回転駆動が停止され、記
録紙の搬送が一旦停止される。
【0032】第2の搬送路30は、定着ユニット26で
定着処理された記録紙を記録紙排出部14に搬送するも
のであり、所定位置に複数の搬送ローラ対301が配設
されると共に、出口側に排出ローラ対302が配設され
ている。これらの搬送ローラ対301及び排出ローラ対
302は、図略の駆動モータによりクラッチを介して回
転駆動されるようになっている。
【0033】記録紙排出部14は、本体部12を構成す
る筐体18の上面に本体部12と一体に形成されたもの
で、第2の搬送路30から搬送されてきた定着処理の終
了した記録紙を画像の形成された面が裏側になるように
して順次集積する。
【0034】図2は、転写ベルト243上の記録紙に対
する静電吸着機構及びその制御動作を説明するためのブ
ロック図である。すなわち、第1の画像形成ユニット2
21の感光体ドラム225に対向配置されている転写ロ
ーラ244には、第1のバイアススイッチSW1を介し
てバイアス電圧供給部40からバイアス電圧が供給さ
れ、第2の画像形成ユニット222の感光体ドラム22
5に対向配置されている転写ローラ244には、第2の
バイアススイッチSW2を介してバイアス電圧供給部4
0からバイアス電圧が供給されるようになっている。
【0035】また、第3の画像形成ユニット223の感
光体ドラム225に対向配置されている転写ローラ24
4には、第3のバイアススイッチSW3を介してバイア
ス電圧供給部40からバイアス電圧が供給され、第4の
画像形成ユニット224の感光体ドラム225に対向配
置されている転写ローラ244には、第4のバイアスス
イッチSW4を介してバイアス電圧供給部40からバイ
アス電圧が供給されるようになっている。
【0036】このバイアス電圧供給部40に接続される
第1乃至第4のバイアススイッチSW1乃至SW4は、
例えばMOSFET等の半導体スイッチング素子により
構成され、制御部42から出力される制御信号に基づい
てON/OFF制御される。また、レジストローラ対2
82は、電磁クラッチ44の電磁コイルへの通電を制御
するクラッチスイッチSWcが制御部42から出力され
る制御信号によりON状態とされることで駆動モータ4
6の回転が電磁クラッチ44を介して伝達されて回転駆
動される一方、クラッチスイッチSWcが制御部42か
ら出力される制御信号によりOFF状態とされることで
駆動モータ46の回転伝達が電磁クラッチにより遮断さ
れて回転駆動が停止される。
【0037】このように構成されている画像形成装置1
0における転写ベルト243上の記録紙に対する静電吸
着動作は、制御部42により次のように制御される。す
なわち、図3のタイミングチャートに示すように、画像
形成部22における画像形成動作とタイミング調整され
た時刻t1で制御部42から制御信号Scがクラッチス
イッチSWcに供給されると、クラッチスイッチSWc
がON状態となる結果、電磁クラッチ44がON状態に
なって駆動モータ46の回転がレジストローラ対282
に伝達され、レジストローラ対282に当接した状態で
一旦停止している記録紙が転写ベルト243上に搬送さ
れる。
【0038】この転写ベルト243上に搬送された記録
紙は、その下流側の先端が時刻t2に第1の画像形成ユ
ニット221の感光体ドラム225と転写ローラ244
との対向位置である転写位置230に到達する。そし
て、記録紙の先端が転写位置230を所定距離だけ通過
した時刻t3(時刻t2からの経過時間ta)において
制御部42から制御信号Sr1がバイアススイッチSW
1に供給されることでバイアススイッチSW1がON状
態になり、第1の画像形成ユニット221の感光体ドラ
ム225に対向配置された転写ローラ244にバイアス
電圧供給部40からバイアス電圧の供給が開始される。
【0039】ここで、本実施形態では、各感光体ドラム
225の表面には正極性の静電領域が形成されるように
なっているので、バイアス電圧供給部40からは負極性
のバイアス電圧が転写ローラ244に供給される。これ
により、図4に示すように、転写ベルト243の転写ロ
ーラ244側表面にはプラス電荷が生成されると共に、
転写ベルト243の記録紙P側表面にはマイナス電荷が
生成される結果、記録紙Pの転写ベルト243側表面に
はプラス電荷が生成され、記録紙Pの感光体ドラム22
5側表面にはマイナス電荷が生成される。このため、記
録紙Pは転写ベルト243に静電吸着され、感光体ドラ
ム225に形成されているトナー像の記録紙Pへの転写
が可能な状態となる。
【0040】なお、図5に示すように、記録紙Pの左右
上下に画像の形成されない領域である記録しろ(非画像
形成領域)が設定されるので、上記時刻t3には、記録
紙Pの搬送方向の先端(下流側先端)から所定寸法Dだ
け内側に入った画像形成領域に達するようになってい
る。このため、記録紙Pは、記録しろである所定寸法D
の領域では転写ベルト243には静電吸着されず、所定
寸法Dだけ内側に入った位置よりも上流側の領域におい
て転写ベルト243に静電吸着されることになる。
【0041】そして、時刻t4になると、制御部42か
らクラッチスイッチSWcに供給されていた制御信号S
cの出力が停止されてクラッチスイッチSWcがOFF
状態となる結果、電磁クラッチ44がOFF状態になっ
てレジストローラ対282への駆動モータ46の回転伝
達が停止され、それ以降は記録紙は転写ベルト243に
静電吸着されて下流側に搬送されることになる。
【0042】また、時刻t5になると、記録紙の下流側
の先端が第2の画像形成ユニット222の感光体ドラム
225と転写ローラ244との対向位置である転写位置
230に到達する。そして、記録紙の先端がその転写位
置を所定距離だけ通過した時刻t6(時刻t5からの経
過時間ta)において制御部42から制御信号Sr2が
バイアススイッチSW2に供給されることでバイアスス
イッチSW2がON状態となる結果、第2の画像形成ユ
ニット222の感光体ドラム225に対向配置された転
写ローラ244にバイアス電圧供給部40からバイアス
電圧の供給が開始される。これにより、記録紙は所定寸
法Dだけ内側に入った位置よりも上流側の領域における
転写ベルト243への静電吸着が継続される。
【0043】また、時刻t7になると、記録紙の下流側
の先端が第3の画像形成ユニット223の感光体ドラム
225と転写ローラ244との対向位置である転写位置
230に到達する。そして、記録紙の先端がその転写位
置を所定距離だけ通過した時刻t8(時刻t7からの経
過時間ta)において制御部42から制御信号Sr3が
バイアススイッチSW3に供給されることでバイアスス
イッチSW3がON状態となる結果、第3の画像形成ユ
ニット223の感光体ドラム225に対向配置された転
写ローラ244にバイアス電圧供給部40からバイアス
電圧の供給が開始される。これにより、記録紙は所定寸
法Dだけ内側に入った位置よりも上流側の領域における
転写ベルト243への静電吸着が継続される。
【0044】さらに、時刻t9になると、記録紙の下流
側の先端が第4の画像形成ユニット224の感光体ドラ
ム225と転写ローラ244との対向位置である転写位
置230に到達する。そして、記録紙の先端がその転写
位置を所定距離だけ通過した時刻t10(時刻t9から
の経過時間ta)において制御部42から制御信号Sr
4がバイアススイッチSW4に供給されることでバイア
ススイッチSW4がON状態となる結果、第4の画像形
成ユニット224の感光体ドラム225に対向配置され
た転写ローラ244にバイアス電圧供給部40からバイ
アス電圧の供給が開始される。これにより、記録紙は所
定寸法Dだけ内側に入った位置よりも上流側の領域にお
ける転写ベルト243への静電吸着が継続される。
【0045】そして、時刻t11になると、記録紙の後
端が第1の画像形成ユニット221の感光体ドラム22
5における転写位置を通過し終わることになるため、こ
の時点で制御部42からの制御信号Sr1の出力が停止
されることでバイアススイッチSW1がOFF状態にな
って第1の画像形成ユニット221の感光体ドラム22
5に対向配置された転写ローラ244へのバイアス電圧
の供給が停止される。時刻t12になると、記録紙の後
端が第2の画像形成ユニット222の感光体ドラム22
5における転写位置を通過し終わることになるため、こ
の時点で制御部42からの制御信号Sr2の出力が停止
されることでバイアススイッチSW2がOFF状態にな
って第2の画像形成ユニット222の感光体ドラム22
5に対向配置された転写ローラ244へのバイアス電圧
の供給が停止される。
【0046】さらに、時刻t13になると、記録紙の後
端が第3の画像形成ユニット223の感光体ドラム22
5における転写位置を通過し終わることになるため、こ
の時点で制御部42からの制御信号Sr3の出力が停止
されることでバイアススイッチSW3がOFF状態にな
って第3の画像形成ユニット223の感光体ドラム22
5に対向配置された転写ローラ244へのバイアス電圧
の供給が停止される。そして、時刻t14になると、記
録紙の後端が第4の画像形成ユニット224の感光体ド
ラム225における転写位置を通過し終わることになる
ため、この時点で制御部42からの制御信号Sr4の出
力が停止されることでバイアススイッチSW4がOFF
状態になって第4の画像形成ユニット224の感光体ド
ラム225に対向配置された転写ローラ244へのバイ
アス電圧の供給が停止される。
【0047】なお、各時刻t1〜t14は、電磁クラッ
チ44の制御信号Scが制御部42から出力された時点
を基準にして制御部42の接続されているタイマー48
によりカウントが開始されて得られたものである。
【0048】このように、図2に示す静電吸着機構が適
用される本発明の画像形成装置10では、記録紙の下流
側の先端が各画像形成ユニット221乃至224の感光
体ドラム225における転写位置230を所定距離だけ
通過したときに、転写ローラ244にバイアス電圧の供
給が開始されるようになっているので、記録紙は所定寸
法Dだけ内側に入った位置よりも上流側の領域で転写ベ
ルト243に静電吸着されることになり、記録紙の下流
側の先端から所定寸法Dだけ内側に入った位置までの領
域では転写ベルト243に静電吸着されないことにな
る。
【0049】このため、記録紙の先端部分は転写ベルト
243から容易に離反可能となり、分離爪をその先端が
転写ベルト243から離反した状態で配設しておいても
記録紙の先端部分が確実に分離爪の先端に引っ掛かかる
ことになって転写ベルト243から記録紙を分離させる
ことができる。これにより、転写搬送部24の下流側に
分離爪を配設する場合であっても転写ベルト243を損
傷することがない。また、記録紙の先端部分が転写ベル
ト243から容易に離反可能となることから、分離爪を
配設しておかなくても定着ユニット26へ導くことも可
能となる。
【0050】なお、バイアス電圧供給部40及び制御部
42は、転写ベルト243上の記録紙を搬送方向の先端
から所定寸法だけ内側に入った位置より上流側の領域お
いて転写ベルト243に静電吸着させる静電吸着手段を
構成する。
【0051】図6は、転写ベルト243上の記録紙に対
する別の静電吸着機構及びその制御動作を説明するため
の図である。この図6においては、図2に示すものと同
一の構成要素については同一の参照符号を付すことで詳
細な説明を省略し、以下においては図2に示すものとの
相違点のみを説明する。
【0052】すなわち、この図6に示すものでは、各画
像形成ユニット221乃至224の転写ローラ244に
図2に示すバイアス電圧供給部42と同様の構成になる
第1のバイアス電圧供給部50からバイアススイッチS
W1乃至SW4を介してバイアス電圧が供給される一
方、最下流側の第4の画像形成ユニット224の転写ロ
ーラ244に第1のバイアス電圧供給部50からバイア
ス電圧が供給されていないときに制御部42からの制御
信号によりON/OFF制御されるバイアススイッチS
W5を介して第2のバイアス電圧供給部52からバイア
ス電圧が供給されるようになっている。
【0053】この第2のバイアス電圧供給部52から出
力される電圧は、第1のバイアス電圧供給部50から出
力される電圧とは逆極性のものであり、第1のバイアス
電圧供給部50から供給されたバイアス電圧により記録
紙の表面に生成された電荷を打ち消す程度の大きさを有
するものである。
【0054】このように構成されている画像形成装置1
0における転写ベルト243上の記録紙に対する静電吸
着動作は、制御部42により次のように制御される。す
なわち、図7のタイミングチャートに示すように、画像
形成部22における画像形成動作とタイミング調整され
た時刻t20で制御部42から制御信号Scがクラッチ
スイッチSWcに供給されると、クラッチスイッチSW
cがON状態となる結果、電磁クラッチ44がON状態
になって駆動モータ46の回転がレジストローラ対28
2に伝達され、レジストローラ対282に当接した状態
で一旦停止している記録紙が転写ベルト243上に搬送
される。
【0055】この転写ベルト243上に搬送された記録
紙は、その下流側の先端が時刻t21に第1の画像形成
ユニット221の感光体ドラム225の転写位置230
に到達すると、制御部42から制御信号Sr1がバイア
ススイッチSW1に供給されることでバイアススイッチ
SW1がON状態になり、第1の画像形成ユニット22
1の感光体ドラム225に対向配置された転写ローラ2
44に第1のバイアス電圧供給部50からバイアス電圧
の供給が開始される。これにより、記録紙は下流側の先
端から転写ベルト243に静電吸着され、感光体ドラム
225に形成されているトナー像の記録紙への転写が可
能な状態となる。
【0056】そして、時刻t22になると、制御部42
からクラッチスイッチSWcに供給されていた制御信号
Scの出力が停止されてクラッチスイッチSWcがOF
F状態となる結果、電磁クラッチ44がOFF状態にな
ってレジストローラ対282への駆動モータ46の回転
伝達が停止され、それ以降の記録紙は転写ベルト243
に静電吸着されて下流側に搬送されることになる。
【0057】また、時刻t23に記録紙の下流側の先端
が第2の画像形成ユニット222の感光体ドラム225
の転写位置230に到達すると、制御部42から制御信
号Sr2がバイアススイッチSW2に供給されることで
バイアススイッチSW2がON状態となる結果、第2の
画像形成ユニット222の感光体ドラム225に対向配
置された転写ローラ244に第1のバイアス電圧供給部
50からバイアス電圧の供給が開始される。これによ
り、記録紙は下流側の先端から転写ベルト243に静電
吸着され、感光体ドラム225に形成されているトナー
像の記録紙への転写が可能な状態となる。
【0058】また、時刻t24に記録紙の下流側の先端
が第3の画像形成ユニット223の感光体ドラム225
の転写位置230に到達すると、制御部42から制御信
号Sr3がバイアススイッチSW3に供給されることで
バイアススイッチSW3がON状態となる結果、第3の
画像形成ユニット223の感光体ドラム225に対向配
置された転写ローラ244に第1のバイアス電圧供給部
50からバイアス電圧の供給が開始される。これによ
り、記録紙は下流側の先端から転写ベルト243に静電
吸着され、感光体ドラム225に形成されているトナー
像の記録紙への転写が可能な状態となる。
【0059】さらに、時刻t25に記録紙の搬送方向の
先端が第4の画像形成ユニット224の感光体ドラム2
25の転写位置230に到達すると、制御部42から制
御信号Sr5がバイアススイッチSW5に供給されるこ
とでバイアススイッチSW5がON状態となる結果、第
4の画像形成ユニット224の感光体ドラム225に対
向配置された転写ローラ244に第2のバイアス電圧供
給部50からバイアス電圧の供給が開始される。
【0060】そして、時刻t26に記録紙の搬送方向の
先端から所定寸法Dだけ内側に入った位置が第4の画像
形成ユニット224の感光体ドラム225の転写位置2
30に到達すると、制御部42からの制御信号Sr5の
出力が停止されることでバイアススイッチSW5がOF
F状態になって第2のバイアス電圧供給部52からバイ
アス電圧の供給が停止される。さらに、時刻t26から
ごく僅かに遅れた時刻t27で制御部42から制御信号
Sr4がバイアススイッチSW4に供給されることでバ
イアススイッチSW4がON状態となる結果、第4の画
像形成ユニット224の感光体ドラム225に対向配置
された転写ローラ244に対し第1のバイアス電圧供給
部50からバイアス電圧の供給が開始される。
【0061】このように、時刻t25と時刻t26間で
転写ローラ244に第2のバイアス電圧供給部52から
バイアス電圧が供給されることにより記録紙の搬送方向
の先端から所定寸法D(図5)だけ内側に入った位置ま
での領域(第1の領域)における電荷(上流側で第1の
バイアス電圧供給部50から供給されるバイアス電圧に
より生成されている電荷)が打ち消されることになる。
このため、記録紙は搬送方向の先端から所定寸法D(図
5)だけ内側に入った位置よりも上流側の領域(第2の
領域)で転写ベルト243に静電吸着されることにな
り、記録紙の搬送方向の先端から所定寸法Dだけ内側に
入った位置までの領域では転写ベルト243に静電吸着
されないかあるいは静電吸着力が弱くなった状態とな
る。
【0062】そして、時刻t28になると、記録紙の後
端が第1の画像形成ユニット221の感光体ドラム22
5における転写位置230を通過し終わることになるた
め、この時点で制御部42からの制御信号Sr1の出力
が停止されることでバイアススイッチSW1がOFF状
態になって第1の画像形成ユニット221の感光体ドラ
ム225に対向配置された転写ローラ244へのバイア
ス電圧の供給が停止される。時刻t29になると、記録
紙の後端が第2の画像形成ユニット222の感光体ドラ
ム225における転写位置230を通過し終わることに
なるため、この時点で制御部42からの制御信号Sr2
の出力が停止されることでバイアススイッチSW2がO
FF状態になって第2の画像形成ユニット222の感光
体ドラム225に対向配置された転写ローラ244への
バイアス電圧の供給が停止される。
【0063】さらに、時刻t30になると、記録紙の後
端が第3の画像形成ユニット223の感光体ドラム22
5における転写位置230を通過し終わることになるた
め、この時点で制御部42からの制御信号Sr3の出力
が停止されることでバイアススイッチSW3がOFF状
態になって第3の画像形成ユニット223の感光体ドラ
ム225に対向配置された転写ローラ244へのバイア
ス電圧の供給が停止される。
【0064】そして、時刻t31になると、記録紙の後
端が第4の画像形成ユニット224の感光体ドラム22
5における転写位置230を通過し終わることになるた
め、この時点で制御部42からの制御信号Sr4の出力
が停止されることでバイアススイッチSW4がOFF状
態になって第4の画像形成ユニット224の感光体ドラ
ム225に対向配置された転写ローラ244へのバイア
ス電圧の供給が停止される。
【0065】このように、図6に示す静電吸着機構が適
用される本発明の画像形成装置10では、記録紙の搬送
方向の先端から所定寸法D(図5)だけ内側に入った位
置までの領域(第1の領域)が最下流側の感光体ドラム
225と転写ローラ244との間の転写位置230を通
過するときに、その転写ローラ244に第2のバイアス
電圧供給部52からバイアス電圧が供給されるようにな
っているので、記録紙は搬送方向の先端から所定寸法D
だけ内側に入った位置よりも上流側の領域(第2の領
域)で転写ベルト243に静電吸着されることになり、
記録紙の搬送方向の先端から所定寸法Dだけ内側に入っ
た位置までの領域では転写ベルト243に静電吸着され
ないかあるいは静電吸着力が弱くなった状態となる。
【0066】このため、記録紙の先端部分は転写ベルト
243から容易に離反可能となり、分離爪をその先端が
転写ベルト243から離反した状態で配設しておいても
記録紙の先端部分が確実に分離爪の先端に引っ掛かかる
ことになって転写ベルト243から記録紙を分離させる
ことができる。これにより、転写搬送部24の下流側に
分離爪を配設する場合であっても転写ベルト243を損
傷することがない。また、記録紙の先端部分が転写ベル
ト243から容易に離反可能となることから、分離爪を
配設しておかなくても定着ユニット26へ導くことも可
能となる。
【0067】なお、第1のバイアス電圧供給部50、第
2のバイアス電圧供給部52及び制御部42は、転写ベ
ルト243上の記録紙を搬送方向の先端から所定寸法だ
け内側に入った位置より上流側の領域おいて転写ベルト
243に静電吸着させる静電吸着手段を構成する。
【0068】図8は、転写ベルト243上の記録紙に対
するさらに別の静電吸着機構及びその制御動作を説明す
るための図である。この図8においては、図6(あるい
は図2)に示すものと同一の構成要素については同一の
参照符号を付すことで詳細な説明を省略し、以下におい
ては図6に示すものとの相違点のみを説明する。
【0069】すなわち、図6に示すものでは、最下流側
の第4の画像形成ユニット224における転写ローラ2
44により記録紙の搬送方向の先端から所定寸法Dだけ
内側に入った位置までの領域における電荷が打ち消され
るようになっているのに対し、図8に示すものでは、最
下流側の第4の画像形成ユニット224における転写ロ
ーラ244の下流側における転写ベルト243の内面に
当接するようにして金属材料等からなる導電性の除電ロ
ーラ54が回転可能に配設され、この除電ローラ54に
制御部42からの制御信号によりON/OFF制御され
るバイアススイッチSW5を介して第2のバイアス電圧
供給部52からバイアス電圧が供給されることで記録紙
の搬送方向の先端から所定寸法Dだけ内側に入った位置
までの領域における電荷が打ち消されるようになってお
り、図6に示すものと図8に示すものとはこの点におい
てのみ相違している。
【0070】このため、転写ベルト243上の記録紙に
対する静電吸着動作は、図9のタイミングチャートに示
すように、時刻20から時刻24までの動作(すなわ
ち、バイアススイッチSW1乃至SW3の動作)及び時
刻28から時刻31までの動作は図6に示すものと同様
となり、時刻25から時刻27までの動作(すなわち、
バイアススイッチSW4及びSW5の動作)のみが異な
ることになる。
【0071】すなわち、この静電吸着機構においては、
時刻t25に記録紙の下流側の先端が第4の画像形成ユ
ニット224の感光体ドラム225の転写位置230に
到達すると、制御部42から制御信号Sr4がバイアス
スイッチSW4に供給されることでバイアススイッチS
W4がON状態となる結果、第4の画像形成ユニット2
24の感光体ドラム225に対向配置された転写ローラ
244に第1のバイアス電圧供給部50からバイアス電
圧の供給が開始される。これにより、記録紙は下流側の
先端から転写ベルト243に静電吸着され、感光体ドラ
ム225に形成されているトナー像の記録紙への転写が
可能な状態となる。
【0072】そして、時刻t26に記録紙の下流側の先
端が除電ローラ54の位置に到達すると、制御部42か
ら制御信号Sr5がバイアススイッチSW5に供給され
ることでバイアススイッチSW5がON状態となる結
果、除電ローラ54に第2のバイアス電圧供給部52か
らバイアス電圧の供給が開始される。そして、記録紙の
下流側の先端が所定距離だけ下流側に搬送された時刻t
27において除電ローラ54への第2のバイアス電圧供
給部52からのバイアス電圧の供給が停止される。
【0073】このように、時刻t26と時刻t27間で
除電ローラ54に第2のバイアス電圧供給部52からバ
イアス電圧が供給されることにより記録紙の搬送方向の
先端から所定寸法D(図5)だけ内側に入った位置まで
の領域に第1のバイアス電圧供給部50から供給される
バイアス電圧により生成されている電荷が打ち消される
ことになる。このため、記録紙は搬送方向の先端から所
定寸法D(図5)だけ内側に入った位置よりも上流側の
領域で転写ベルト243に静電吸着されることになり、
記録紙の搬送方向の先端から所定寸法Dだけ内側に入っ
た位置までの領域では転写ベルト243に静電吸着され
ないかあるいは静電吸着力が弱くなった状態となる。
【0074】このように、図8に示す静電吸着機構が適
用される本発明の画像形成装置10では、記録紙の搬送
方向の先端から所定寸法D(図5)だけ内側に入った位
置までの領域が除電ローラ54を通過するときに、除電
ローラ54に第2のバイアス電圧供給部52からバイア
ス電圧が供給されるようになっているので、記録紙は搬
送方向の先端から所定寸法Dだけ内側に入った位置より
も上流側の領域(第2の領域)で転写ベルト243に静
電吸着されることになり、記録紙の搬送方向の先端から
所定寸法Dだけ内側に入った位置までの領域(第1の領
域)では転写ベルト243に静電吸着されないかあるい
は静電吸着力が弱くなった状態となる。
【0075】このため、記録紙の先端部分は転写ベルト
243から容易に離反可能となり、分離爪をその先端が
転写ベルト243から離反した状態で配設しておいても
記録紙の先端部分が確実に分離爪の先端に引っ掛かかる
ことになって転写ベルト243から記録紙を分離させる
ことができる。これにより、転写搬送部24の下流側に
分離爪を配設する場合であっても転写ベルト243を損
傷することがない。また、記録紙の先端部分が転写ベル
ト243から容易に離反可能となることから、分離爪を
配設しておかなくても定着ユニット26へ導くことも可
能となる。
【0076】なお、第1のバイアス電圧供給部50、第
2のバイアス電圧供給部52及び制御部42は、転写ベ
ルト243上の記録紙を搬送方向の先端から所定寸法だ
け内側に入った位置より上流側の領域おいて転写ベルト
243に静電吸着させる静電吸着手段を構成する。
【0077】本発明の画像形成装置10は、上記実施形
態に示すように、記録紙が少なくとも最下流側の感光体
ドラム225と転写ローラ244との間の転写位置23
0を通過する段階で、転写ベルト243上の記録紙を搬
送方向の先端から所定寸法だけ内側に入った位置より上
流側の領域(第2の領域)において転写ベルト243に
静電吸着させるようにしており、記録紙の搬送方向の先
端から所定寸法だけ内側に入った位置までの領域(第1
の領域)では転写ベルト243に静電吸着されないかあ
るいは静電吸着力が弱くなった状態となるようにしてい
るので、記録紙を転写ベルトから容易に分離させること
ができ、転写ベルトを破損させないようにすることがで
きる。
【0078】なお、本発明は、上記実施形態のものに限
定されるものではなく、例えば以下に述べるような種々
の変形態様を必要に応じて採用することができる。
【0079】(1)上記実施形態では、画像形成装置1
0の図2に示す静電吸着機構において、記録紙の搬送方
向の先端から所定寸法だけ内側に入った位置よりも上流
側の領域が感光体ドラム225と転写ローラ244との
間の各転写位置230を通過するときにその記録紙が通
過する位置の各転写ローラ244に対しバイアス電圧供
給部40によりバイアス電圧が供給されるようにしてい
るが、これに限るものではない。
【0080】例えば、少なくとも最下流側の転写位置2
30についてだけ記録紙の搬送方向の先端から所定寸法
だけ内側に入った位置よりも上流側の領域がその転写位
置230を通過するときにその転写ローラ244に対し
バイアス電圧供給部40によりバイアス電圧が供給され
るようにし、他の転写位置230については記録紙の搬
送方向の先端がその転写位置230に到達した段階でそ
の転写ローラ244に対しバイアス電圧供給部40によ
りバイアス電圧が供給されるようにしてもよい。このよ
うにした場合、最下流側の転写位置230を通過した記
録紙の搬送方向の先端部分における静電吸着力は弱くな
っているため、転写ベルト243から容易に離反される
ようになる。
【0081】また、4つの転写位置230のうち少なく
とも何れか1つの転写位置230についてだけ記録紙の
搬送方向の先端から所定寸法だけ内側に入った位置より
も上流側の領域がその転写位置230を通過するときに
その転写ローラ244に対しバイアス電圧供給部40に
よりバイアス電圧が供給されるようにし、他の転写位置
230については記録紙の搬送方向の先端がその転写位
置230に到達した段階でその転写ローラ244に対し
バイアス電圧供給部40によりバイアス電圧が供給され
るようにしてもよい。このようにした場合、すべての転
写位置230について記録紙の搬送方向の先端がその転
写位置230に到達した段階でその転写ローラ244に
対しバイアス電圧供給部40によりバイアス電圧が供給
されるようにする場合に比べて記録紙の搬送方向の先端
部分における静電吸着力は弱くなっているため、転写ベ
ルト243から容易に離反されるようになる。
【0082】(2)上記実施形態では、画像形成装置1
0の図6に示す静電吸着機構において、最下流側である
第4の画像形成ユニット224の転写ローラ244に対
して第1,第2のバイアス電圧供給部50,52からバ
イアス電圧が供給されるようにしているが、これに限る
ものではない。例えば、第3の画像形成ユニット223
における転写ローラ244に対しても、第4の画像形成
ユニット224の転写ローラ244に対するのと同様の
タイミングで第1,第2のバイアス電圧供給部50,5
2からバイアス電圧が供給されるようにしてもよい。
【0083】(3)上記実施形態では、画像形成装置1
0の図8に示す静電吸着機構において、除電ローラ54
は最下流側である第4の画像形成ユニット224の転写
ローラ244の下流側に設けるようにしているが、これ
に限るものではない。例えば、第3の画像形成ユニット
223における転写ローラ244の下流側にも設けるよ
うにしてもよい。要は、少なくとも最下流側の転写ロー
ラ244の下流側に除電ローラ54が設けられておれば
よい。
【0084】(4)上記実施形態では、画像形成装置1
0の図6及び図8に示す静電吸着機構において、第1の
バイアス電圧供給部50と第2のバイアス電圧供給部5
2とは、別体のものとして説明しているが、これに限る
ものではない。例えば、第1のバイアス電圧供給部50
と第2のバイアス電圧供給部52とを同一のバイアス電
圧供給部で構成し、切り換えスイッチ等を介して出力さ
れるバイアス電圧の極性を逆にするようにしてもよい。
この場合であっても、第1のバイアス電圧供給部50と
第2のバイアス電圧供給部52とを備えていることに相
違はない。
【0085】(5)上記実施形態では、画像形成装置1
0はタンデム型のカラープリンタを構成するものである
が、これに限るものではない。例えば、感光体ドラムを
1つしか有していない構造のカラープリンタであっても
よいし、モノクロプリンタであってもよい。また、プリ
ンタに限るものではなく、複写機、ファクシミリ装置、
あるいはそれらの機能を併せ持つ複合機等であってもよ
い。要は、感光体ドラムの表面にトナー像が形成される
画像形成部と、転写ベルトを介して転写ローラが感光体
ドラムに対向配置され、転写ベルト上の記録紙を下流側
に搬送しつつ感光体ドラムのトナー像を記録紙に転写す
る転写搬送部とを有する画像形成装置であればよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、転写ベルト上の記録紙を搬送方向の先端
から所定寸法だけ内側に入った位置より上流側の領域に
おいて転写ベルトに静電吸着させる静電吸着手段を備え
るようにしているので、転写ベルトを破損させることな
く記録紙を転写ベルトから容易に分離させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部
構成を概略的に示す図である。
【図2】図1に示す画像形成装置における転写搬送部の
静電吸着機構及び制御動作を説明するためのブロック図
である。
【図3】図2に示す転写搬送部の静電吸着動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図4】図2に示す転写搬送部の静電吸着動作を説明す
るための要部正面図である。
【図5】記録紙の静電非吸着領域と静電吸着領域を示す
平面図である。
【図6】図1に示す画像形成装置における転写搬送部の
別の静電吸着機構及び制御動作を説明するためのブロッ
ク図である。
【図7】図6に示す転写搬送部の静電吸着動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図8】図1に示す画像形成装置における転写搬送部の
さらに別の静電吸着機構及び制御動作を説明するための
ブロック図である。
【図9】図8に示す転写搬送部の静電吸着動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【符号の説明】 10 画像形成装置 40 バイアス電圧供給部(バイアス電圧供給手段) 42 制御部(バイアス制御手段) 50 第1のバイアス電圧供給部(第1のバイアス電圧
供給手段) 52 第2のバイアス電圧供給部(第2のバイアス電圧
供給手段) 54 除電ローラ 225 感光体ドラム 230 転写位置 243 転写ベルト 244 転写ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 114 G03G 15/01 114B 15/14 101 15/14 101F 21/00 398 21/00 398 21/14 372 Fターム(参考) 2H027 DA38 DC04 EA18 EB04 EC20 ED24 EE02 EE07 EF09 ZA01 2H030 AA06 AB02 AD02 AD05 AD17 BB44 BB46 BB53 BB54 BB55 2H072 AA09 AB06 CA07 HB03 JA03 2H200 FA06 GA12 JA02 JA28 JA29 JA30 JB07 JB41 JB50 KA03 KA08 KA28 KA29 NA02 NA14 PA03 PB12 3F101 AA02 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラムの表面にトナー像が形成さ
    れる画像形成手段と、転写ベルトを介して転写ローラが
    感光体ドラムに対向配置され、転写ベルト上の記録紙を
    下流側に搬送しつつ感光体ドラムのトナー像を記録紙に
    転写する転写搬送手段とを有する画像形成装置であっ
    て、前記転写ベルト上の記録紙を搬送方向の先端から所
    定寸法だけ内側に入った位置より上流側の領域において
    当該転写ベルトに静電吸着させる静電吸着手段を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記静電吸着手段は、前記転写ローラに
    バイアス電圧を供給するバイアス電圧供給手段と、前記
    転写ベルト上の記録紙がその搬送方向の先端から前記所
    定寸法だけ感光体ドラムと転写ローラとの間の転写位置
    を通過したときに前記バイアス電圧供給手段により前記
    転写ローラにバイアス電圧が供給されるようにするバイ
    アス制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成手段は前記転写ベルトの搬
    送方向に沿って複数の感光体ドラムを備えると共に、前
    記転写搬送手段は転写ベルトを介して各感光体ドラムに
    対向配置される複数の転写ローラを備え、前記バイアス
    制御手段は、前記転写ベルト上の記録紙がその搬送方向
    の先端から前記所定寸法だけ感光体ドラムと転写ローラ
    との間の各転写位置を通過したときに前記バイアス電圧
    供給手段により記録紙の通過する転写位置の転写ローラ
    にバイアス電圧が供給されるようにするものであること
    を特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成手段は前記転写ベルトの搬
    送方向に沿って複数の感光体ドラムを備えると共に、前
    記転写搬送手段は転写ベルトを介して各感光体ドラムに
    対向配置される複数の転写ローラを備え、前記バイアス
    制御手段は、前記転写ベルト上の記録紙がその搬送方向
    の先端から前記所定寸法だけ感光体ドラムと転写ローラ
    との間の少なくとも何れか1の転写位置を通過したとき
    に前記バイアス電圧供給手段により記録紙の通過する転
    写位置の転写ローラにバイアス電圧が供給されるように
    するものであることを特徴とする請求項2記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記静電吸着手段は、前記転写ローラに
    バイアス電圧を供給する第1のバイアス電圧供給手段
    と、当該第1のバイアス電圧供給手段により供給される
    バイアス電圧とは逆極性のバイアス電圧を前記転写ロー
    ラに供給する第2のバイアス電圧供給手段と、上流側か
    ら搬送されてきた前記転写ベルト上の記録紙であってそ
    の略表面全域に前記第2のバイアス電圧供給手段による
    バイアス電圧により生成される電荷とは逆極性の電荷が
    生成された記録紙における搬送方向の先端から前記所定
    寸法だけ内側に入った位置までの第1の領域が感光体ド
    ラムと転写ローラとの間の転写位置を通過するときに前
    記転写ローラに対し前記第2のバイアス電圧供給手段に
    よりバイアス電圧が供給されるようにする一方、前記所
    定寸法だけ内側に入った位置より上流側の第2の領域が
    前記転写位置を通過するときに前記転写ローラに対し前
    記第1のバイアス電圧供給手段によりバイアス電圧が供
    給されるようにするバイアス制御手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成手段は転写ベルトの搬送方
    向に沿って複数の感光体ドラムを備えると共に、前記転
    写搬送手段は転写ベルトを介して各感光体ドラムに対向
    配置される複数の転写ローラを備え、前記第1のバイア
    ス電圧供給手段は各転写ローラに対しバイアス電圧を供
    給するものであり、前記第2のバイアス電圧供給手段は
    少なくとも最下流側の転写ローラに対しバイアス電圧を
    供給するものであり、前記バイアス制御手段は、上流側
    から搬送されてきた前記転写ベルト上の記録紙であって
    その略表面全域に前記第1のバイアス電圧供給手段によ
    り供給されるバイアス電圧により電荷が生成された記録
    紙における前記第1の領域が少なくとも最下流側の感光
    体ドラムと転写ローラとの間の転写位置を通過するとき
    に当該転写ローラに対し前記第2のバイアス電圧供給手
    段によりバイアス電圧が供給されるようにする一方、前
    記第2の領域が当該転写位置を通過するときに当該転写
    ローラに対し前記第1のバイアス電圧供給手段によりバ
    イアス電圧が供給されるようにするものであることを特
    徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写搬送手段は前記転写ローラの下
    流側に除電ローラを備えたものであり、前記静電吸着手
    段は、前記転写ローラにバイアス電圧を供給する第1の
    バイアス電圧供給手段と、前記第1のバイアス電圧供給
    手段により供給されるバイアス電圧とは逆極性のバイア
    ス電圧を前記除電ローラに供給する第2のバイアス電圧
    供給手段と、前記転写ベルト上の記録紙の略表面全域に
    電荷が生成されるように前記転写ローラに対し前記第1
    のバイアス電圧供給手段によりバイアス電圧を供給する
    と共に、前記転写ベルト上の記録紙における搬送方向の
    先端から前記所定寸法だけ内側に入った位置までの領域
    が前記除電ローラを通過するときに当該除電ローラに対
    し前記第2のバイアス電圧供給手段によりバイアス電圧
    が供給されるようにするバイアス制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記画像形成手段は転写ベルトの搬送方
    向に沿って複数の感光体ドラムを備えると共に、前記転
    写搬送手段は転写ベルトを介して各感光体ドラムに対向
    配置される複数の転写ローラを備え、前記除電ローラは
    少なくとも最下流側の転写ローラの下流側に配設される
    ものであることを特徴とする請求項7記載の画像形成装
    置。
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