JP2003106704A - 空調装置及びその制御方法 - Google Patents

空調装置及びその制御方法

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JP2003106704A JP2001299464A JP2001299464A JP2003106704A JP 2003106704 A JP2003106704 A JP 2003106704A JP 2001299464 A JP2001299464 A JP 2001299464A JP 2001299464 A JP2001299464 A JP 2001299464A JP 2003106704 A JP2003106704 A JP 2003106704A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停止した空調装置に連通している分岐ライン
を流れる温排水の熱量の無駄を解消することが出来る様
な空調装置及び制御方法の提供。 【解決手段】本発明の空調装置は、複数の吸収冷温水機
(R1、R2・・・R5)と、温排熱供給熱源(10)
と、該温排熱供給熱源(10)から各吸収冷温水機(R
1、R2・・・R5)へ温排水を供給するための排熱ラ
イン(20)と、制御手段(40)とを備え、前記排熱
ライン(20)は吸収冷温水機の各々に連通する様に分
岐(B1、B2・・)しており、各分岐ライン(21、
22・・)には開閉手段(開閉弁V1、V2・・・)が
介装されており、前記制御手段(40)は、停止してい
る吸収冷温水機に連通する分岐ラインに介装された開閉
手段(V1、V2・・・)を閉鎖して、稼動中の吸収冷
温水機に連通する分岐ライン(21、22・・)に介装
された開閉手段(40)を開放する制御を行うように構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置に関し、
より詳細には、外部から供給された温排水を利用して、
吸収溶液の液温を上昇し或いは冷媒の再生を行うタイプ
の空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に従来の構成を示す。複数の吸収
冷温水機R1、R2、・・・が並列に稼動するよう配置
され、それぞれの吸収冷温水機R1、R2、・・・に1
台のガスエンジン10が温排水を供給するよう配管され
ている。温排水配管L10は、ガスエンジン10の温排
水吐出口10oから温排水吸入口10iに循環するよう
連通していて、領域10fが吐出口10oから節部20
mまでの往路を、領域20rが節部20nから吸入口1
0i間での復路を形成している。領域10fと領域20
rを、複数の分岐ラインL1〜L5が並列に連通してい
て、分岐ラインL1〜L5はそれぞれの固有な分岐部B
1〜合流部G1、分岐部B2〜合流部G2、のように連
通されている。分岐ラインL1は、ラインL1aが吸収
冷温水機R1を介装し、分岐部b1と合流部に設けた3
方弁3V1間で吸収冷温水機R1をバイパスするバイパ
スラインL1bが形成されるよう構成されている。3方
弁3V1は、温排水温度が吸収冷温水機R1に供熱する
温度条件であれば、ラインL1aを開通してバイパスラ
インL1bを閉鎖するように設けられている。温排水温
度が低くて供熱条件にない場合には、ラインL1aを閉
鎖して温排水をバイパスラインL1bに流して吸入口1
0iに戻すようにしている。他の分岐ラインL2〜L5
についても、上記分岐ラインL1と同様である。このよ
うな配管構成では、停止している吸収冷温水機に連通し
ている分岐ラインを流れる温排水の熱量は、何ら利用さ
れることがなく、冷却塔で放熱されてしまうという欠点
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、停止した
空調装置に連通している分岐ラインを流れる温排水の熱
量の無駄を解消することが出来る様な空調装置及び制御
方法の提供を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の空調装置は、複
数の吸収冷温水機(R1、R2、・・・R5)と、温排
熱供給熱源(10)(例えば、ガスエンジン、燃料電
池、各種コージェネレーションシステム等)と、該温排
熱供給熱源(10)から各吸収冷温水機へ温排水を供給
するための排熱ライン(20)と、制御手段(40)と
を備え、前記排熱ライン(20)は各吸収冷温水機(R
1、R2、・・・R5)へそれぞれ連通する様に分岐
(B1、B2、・・)しており、各分岐ライン(21、
22、・・)には開閉手段(開閉弁V1、V2、・・
・)が介装されており、前記制御手段は、停止している
吸収冷温水機に連通する分岐ラインに介装された開閉手
段を閉鎖して、稼動中の吸収冷温水機に連通する分岐ラ
インに介装された開閉手段を開放する制御を行うように
構成されている(請求項1:図1、図2)。ここで、前
記制御手段は、稼動中の吸収冷温水機に連通する分岐ラ
インを流れる温排水流量が当該排熱ラインの最大流量を
超えない様に制御するべく構成されているのが好ましい
(請求項2:図1、図2)。
【0005】また、本発明の空調装置の制御方法は、複
数の吸収冷温水機(R1、R2、・・・R5)と、温排
熱供給熱源(例えば、ガスエンジン、燃料電池、各種コ
ージェネレーションシステム等)とを有する空調装置の
制御方法において、吸収冷温水機が停止中であるか稼動
中であるかを検出する工程と、停止している吸収冷温水
機に連通する分岐ラインに介装された開閉手段を閉鎖
し、且つ、稼動中の吸収冷温水機に連通する分岐ライン
に介装された開閉手段を開放する工程、とを有している
(請求項7:図1、図2)。ここで、開閉手段を閉鎖し
或いは開放する前記工程では、稼動中の吸収冷温水機に
連通する分岐ラインを流れる温排水流量が当該排熱ライ
ンの最大流量を超えない様に各分岐ラインに介装された
開閉弁の開度制御を行う様に構成されているのが好まし
い(請求項8:図1、図2)。
【0006】上述した構成を具備する本発明によれば、
停止している吸収冷温水機については温排熱(温排水)
の供給をカットし、供給カットされた分の温排水を、稼
動中の吸収冷温水機と連通している分岐ラインに回して
やることにより、稼動中の吸収冷温水機については温排
熱供給量が増加する。そのため、稼動中の吸収冷温水機
については、(温排熱供給量を増加した分だけ、)燃料
消費量を減少できる。ここで、各分岐ライン毎の温排水
最大流量は仕様によって定められている。最大流量を超
えてしまう場合には、停止中の吸収冷温水機に連通する
分岐ラインに温排熱を回して、吸収冷温水機をバイパス
するラインに流過せしめるのである。なお、吸収冷温水
機の停止または稼動中の判断は、例えば、ポンプ等の補
機動力の有無を検出することで可能である。
【0007】本発明の空調装置において、前記制御手段
は各吸収冷温水機の特性を記憶する記憶手段と、その特
性に基いて稼動中の吸収冷温水機に連通する分岐ライン
を流過する温排水供給流量の比率を決定する温排水流量
比決定手段とを有しているのが好ましい(請求項3:図
3、図4)。
【0008】また、本発明の空調装置の制御方法におい
て、記憶手段に記憶された各吸収冷温水機の特性に基い
て、温排水流量比決定手段により、稼動中の吸収冷温水
機に連通する分岐ラインを流過する温排水供給流量の比
率を決定する工程を有しているのが好ましい(請求項
9:図3、図4)。
【0009】ここで、各吸収冷温水機の負荷及び伝熱特
性は均一ではなく、特に温排水からの入力熱量に対する
受熱量は、線形特性も非線形特性もあって、止まってい
る吸収冷温水機から回ってきた流量の分配(比)を全体
が最適となる様に調節してやれば、温排熱が最も有効に
利用されることとなる。例えば、温排水から熱の吸収が
良好な吸収冷温水機には温排水流量を多く分配し、熱の
吸収が良好ではない吸収冷温水機への分配比を少なくす
れば、排熱の利用効率が向上する。
【0010】或いは本発明の空調装置において、前記制
御手段は、稼動中の吸収冷温水機に対応した(稼動中の
吸収冷温水機台数に比例した)流量の温排水のみを前記
排熱ライン(分岐ラインをも含む循環系全体)に流過せ
しめるべく、前記排熱ラインに介装された温排水循環用
手段(例えばポンプ)を制御する様に構成されているの
が好ましい(請求項4:図5、図6)。
【0011】そして本発明の空調装置の制御方法におい
て、排熱ラインに介装された温排水循環用手段(例えば
ポンプ)を制御して、稼動中の吸収冷温水機に対応した
(稼動中の吸収冷温水機台数に比例した)流量の温排水
のみを前記排熱ライン(分岐ラインをも含む循環系全
体)に流過する様に構成されているのが好ましい(請求
項10:図5、図6)。
【0012】この場合、吸収冷温水機を1台のみ具備し
ている場合についても、基本的な制御方法の適用が可能
である。
【0013】また、1部の吸収冷温水機が(例えば5台
の吸収冷温水機における2台の吸収冷温水機)が止まっ
たならば、稼動中の吸収冷温水機に対応する(稼動中の
吸収冷温水機台数に比例する)流量まで温水流量を減少
し(温水流量を3/5にして)、ボンプ(排熱ラインに
介装された温排水循環用手段)の消費電力を節約でき
る。ここで、最低流量を設定して、流量低下に伴い予想
される不都合、例えば、複数の分岐ラインに対して均等
な配分が出来なくなること、温排熱供給熱源(例えば、
ガスエンジン)のオーバーヒート等、を未然に防止する
ことが好ましい(図6)。
【0014】さらに本発明の空調装置において、温排水
の吸収冷温水機入口温度(例えば、ガスエンジンの温排
水出口と分岐点との間の領域における温排水温度)を計
測する温度計測手段(例えば、ガスエンジンの温排水出
口と分岐点との間の領域に介装された温度センサ)を有
し、前記制御手段は、前記温度計測手段で計測された温
排水温度に応答して、前記排熱ライン(分岐ラインをも
含む循環系全体)に介装された温排水循環用手段(例え
ばポンプ)を制御する様に構成されているのが好ましい
(請求項5:図7)。
【0015】一方、本発明の空調装置の制御方法におい
て、温度計測手段(例えば、ガスエンジンの温排水出口
と分岐点との間の領域に介装された温度センサ)により
温排水の吸収冷温水機入口温度(例えば、ガスエンジン
の温排水出口と分岐点との間の領域における温排水温
度)を計測する工程と、前記工程で計測された温排水の
吸収冷温水機入口温度に応答して、前記制御手段により
前記排熱ライン(分岐ラインをも含む循環系全体)に介
装された温排水循環用手段(例えばポンプ)を制御し
て、排熱ラインの温排水流量を制御する工程、とを有す
るのが好ましい(請求項11:図7)。
【0016】この場合においても、吸収冷温水機を1台
のみ具備している場合についても、適用が可能である。
【0017】また、温排水温度が上昇(低下)したら、
温水流量を増加(減少)させることで、吸収冷温水機に
供給される温排水温度を一定温度に制御して、当該空調
装置の運転を一定に維持することができる。
【0018】これに加えて本発明の空調装置において、
温排熱供給熱源(例えば、ガスエンジン)の負荷を計測
する負荷計測手段を有し、前記制御手段は、前記負荷計
測手段で計測された温排水温度に応答して、前記排熱ラ
イン(分岐ラインをも含む循環系全体)に介装された温
排水循環用手段(例えばポンプ)を制御する様に構成さ
れているのが好ましい(請求項6:図8)。
【0019】一方、本発明の空調装置の制御方法におい
て、負荷計測手段により温排熱供給熱源(例えば、ガス
エンジン)の負荷を計測する工程と、前記工程で計測さ
れた温排熱供給熱源の負荷に応答して、前記制御手段に
より温排水循環用手段(例えばポンプ)を制御して、前
記排熱ライン(分岐ラインをも含む循環系全体)を循環
する温排水流量を制御する工程、とを有するのが好まし
い(請求項12:図8)。
【0020】この場合も、吸収冷温水機を1台のみ具備
している場合についても、適用が可能である。
【0021】温排熱供給熱源負荷が増加(低下)した
ら、温水流量を増加(減少)して、排熱ラインを循環す
る排熱ラインの温排水温度を調整できる。これにより、
吸収冷温水機に供給される温排水温度を一定に制御し
て、当該空調装置の運転を一定に維持できる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して、本発明
の第1実施形態を説明する。図11で示した従来の空調
装置と同じ形態の手段、装置は、同名称、同符号を使用
して説明する。図1に示す空調装置は、熱を授受して熱
効率の向上を図る複数の吸収冷温水機R1、R2、・・
・と、温排水によって熱量を供給する温排熱供給熱源の
ガスエンジン10と、熱量を搬送する排熱ライン20
と、運転条件に応じて吸収冷温水機R1、R2、・・・
への温排水流量を制御する制御手段の制御装置40とで
主要部が構成されている。
【0023】ガスエンジン10に、温排水吐出口10o
と温排水吸入口10iが設けられ、吐出口10oと吸入
口10iとが排熱ライン20によって循環して連通され
ている。排熱ライン20は、吐出口10oと節部20m
を介して節部20nに至る往路の領域10fと、節部2
0nから吸入口10iにいたる復路の領域20rとで構
成され、領域20fと領域20rとを、複数の分岐ライ
ン21〜25で並列に連通して構成されている。領域2
0rのエンジン10近傍に介装された符号P10は、温
排水循環用手段のポンプである。温排水循環用のポンプ
P10の上流側(領域20r側)には、冷却塔CTが介
装されている。冷却塔CTは、ガスエンジン10に流入
する温排水温度が設定された温度以上となったときに作
動して、温排水が保有する熱量を放散或いは放熱する。
但し、温排水温度が設定温度未満の場合には、冷却塔C
Tは作動しない。
【0024】分岐ライン21は、領域20fと領域20
nのガスエンジン10に最も近い分岐部B1と合流部G
1に連通していて、分岐ライン21に設けられた分岐部
b1と、合流部となる3方弁3V1を連通する領域ライ
ンL1aに、吸収冷温水機R1が介装されている。分岐
部b1と3方弁3V1とは、吸収冷温水機R1をバイパ
スするバイパスラインL1bでも連通されている。
【0025】3方弁3V1は、ラインL1aとバイパス
ラインL1bを流れる温排水の流量比を調整する機能を
有して設けられている。分岐ライン21の分岐部B1と
分岐部b1との間に、開閉手段の開閉弁V1が介装され
ており、開閉弁V1は信号線Lv1によって制御装置4
0に連通されている。
【0026】吸収冷温水機R1に、吸収冷温水機R1が
稼動中か停止中か(換言すれば、吸収冷温水機R1を具
備する図示しない吸収冷温水機が稼動中であるか停止中
であるか:以下、同様)を判別するセンサm1が設けら
れ、信号線Lm1によって制御装置40に連通されてい
る。センサm1は、例えば、ポンプの作動回転を検出す
る回転センサまたは作動流体の作動圧を検出する圧力セ
ンサ等であってもよい。
【0027】節部20mと節部20nとは、領域ライン
25が分岐ライン21と同様に形成されていて、センサ
m5付き吸収冷温水機R5の介装、3方弁3V5や開閉
弁V5の配置等は、分岐ライン21と同様である。分岐
ライン21とライン25の間に設けられた分岐ライン2
2〜24の配置、構成は、分岐ライン21と実質的に同
じである。
【0028】制御装置40は、センサm1、m2、・・
・による各吸収冷温水機R1〜R4のそれぞれの稼動、
停止を確認し、停止中の吸収冷温水機に通じる分岐ライ
ンへの温排水の供給を他の稼動中の吸収冷温水機に配分
するよう制御する機能を有して構成されている。また、
稼動中の吸収冷温水機への熱温水の追加配分が、その分
岐ラインまたは吸収冷温水機の許容最大流量を越える場
合には、超過分を停止中の吸収冷温水機に通じる分岐ラ
インに流して逃げるよう制御する機能を有している。
【0029】上記構成の空調装置の作用を、図2に示す
フローチャートによって説明する。ステップS1では、
作動確認センサm1、m2、・・・(以降、mでセンサ
を総称する。)の出力を検出し、これにより、吸収冷温
水機R1、R2、・・・の作動状態(稼動中か停止中
か)の確認をする。このステップS1が、吸収冷温水機
が停止中であるか稼動中であるかを検出する工程であ
る。
【0030】ステップS2では、センサmがOFF、即
ち停止中の吸収冷温水機とその分岐ラインを特定する。
ステップS3では、センサmの中で停止中のセンサ(即
ち停止中の吸収冷温水機)に通じる分岐ラインへの温排
水を、稼動中の分岐ラインのみに供給しても許容の最大
流量を越えないかを確認する。最大流量を越えない安全
な場合はステップS5に、越える場合はステップS4に
進む。ステップS5では、センサmがONの吸収冷温水
機に連通する分岐ラインの開閉弁V(V1、V2、・・
・の特定弁)を全開する。そして、全開した開閉弁を流
通する温排水の量が最大流量を越える過剰分を停止中の
吸収冷温水機に通じる分岐ラインに流すように、その分
岐ラインの開閉弁開度を決定し調整する。そして、制御
を終了する。ステップS4では、センサmがOFF即
ち、停止中の吸収冷温水機に通じる分岐ラインの開閉弁
を閉鎖し、稼動中の吸収冷温水機に通じる開閉弁を開弁
させる。そして、制御を終了する。ステップS4及びス
テップS5が、停止している吸収冷温水機に連通する分
岐ラインに介装された開閉手段を閉鎖し、且つ、稼動中
の吸収冷温水機に連通する分岐ラインに介装された開閉
手段を開放する工程である。
【0031】上記のようにして、停止中の吸収冷温水機
への温排水供給を、稼動中の吸収冷温水機に振り向ける
ことで、稼動中の吸収冷温水機の熱効率を向上せしめる
とともに、空調装置全体の熱効率の向上をはかってい
る。
【0032】図3及び図4を参照して、本発明の第2実
施形態を説明する。図1及び図2で示した使用したもの
と同じ形態の手段、装置は、同名称、同符号を使用し
て、第1実施形態と異なる部分を主体に説明する。
【0033】構成を示す図3において、熱を授受して熱
効率の向上を図る複数の吸収冷温水機R1、R2、・・
・と、温排水によって熱量を供給する温排熱供給熱源の
ガスエンジン10と、熱量を搬送する排熱ライン20
と、運転条件に応じて吸収冷温水機R1、R2、・・・
への温排水流量を制御する制御手段の制御装置40A
と、吸収冷温水機R1、R2、・・・の特性を記憶する
記憶手段の記憶装置45、とで主要部が構成されてい
る。
【0034】ガスエンジン10、排熱ライン20、排熱
ライン20に設けられた分岐ライン21〜25、吸収冷
温水機R1、R2、・・・、の各装置の形態は、図1の
第1実施形態と同じである。分岐ライン21〜25に設
けられた開閉手段の開閉弁V1、V2、・・・及び3方
弁3V1、3V2、・・・及び吸収冷温水機R1、R2
・・・に設けられたセンサm1、m2、・・・について
も、図1の第1実施形態と同様である。
【0035】制御装置40Aは、信号線L45によって
記憶装置45に連通され、センサm1、m2、・・・に
よる各吸収冷温水機R1、R2、・・・のそれぞれの稼
動、停止を確認し、停止中の吸収冷温水機に通じる分岐
ラインへの温排水の供給を他の稼動中の吸収冷温水機に
配分するよう制御する機能を有して構成されている。ま
た、稼動中の吸収冷温水機への熱温水の追加配分が、熱
の授与が最良となるような配分としかつ、追加配分され
る各分岐ラインまたは吸収冷温水機の許容の最大流量を
越えないよう制御する機能を有している。
【0036】記憶装置45は、各吸収冷温水機R1、R
2、・・・のそれぞれの伝熱特性と、循環する温排水の
各分岐ラインへの供給流量の比率を最適にする組み合わ
せマップ等の各特性データを記憶し、制御装置40Aの
アクセスに応じる機能を有して構成 されている。
【0037】上記以外の構成は、実質的に図1と同様で
ある。
【0038】上記構成の空調装置の作用を、図4に示す
フローチャートによって説明する。ステップS11で
は、作動確認センサm1、m2、・・・(以降、mでセ
ンサを総称する。)の出力を検出し。これにより、吸収
冷温水機R1、R2、・・・の稼動確認をする。このス
テップS11が、吸収冷温水機が停止中であるか稼動中
であるかを検出する工程である。
【0039】ステップS12では、センサmがOFF、
即ち停止中の吸収冷温水機とその分岐ラインを特定す
る。ステップS13では、停止中の吸収冷温水機に通じ
る分岐ラインへの温排水を含む系全体を循環する温排水
流量を、その時点で稼動中の分岐ラインのみに供給して
も稼動中の許容最大流量の合計を越えないかを確認す
る。最大流量を越えない余裕のある場合はステップS1
4に、越える場合はステップS15に進む。ステップS
15では、センサmがONの吸収冷温水機に連通する開
閉弁V(V1、V2、・・・の特定弁)を全開する。そ
して、全開した開閉弁を流通する温排水の量が最大流量
を越える過剰分だけ停止中の吸収冷温水機に通じる分岐
ラインに流すように、その分岐ラインの開閉弁開度を決
定し調整する。そして、制御を終了する。
【0040】ステップS14では、センサmがON即
ち、稼動中の吸収冷温水機への流量比率を記憶装置45
のマップにもとづいて決定する。このステップS14が
稼動中の吸収冷温水機に連通する分岐ラインを流過する
温排水供給流量の比率を決定する工程である。ついで、
ステップS16に進む。ステップS16では、ステップ
S14によって決定された各吸収冷温水機への温排水流
量が、それぞれの吸収冷温水機の許容の最大流量を越え
る分岐ラインがあるかを確認する。NOであればステッ
プS17に、YESの許容の最大流量を越えるラインが
あればステップS18に進む。ステップS17では、ス
テップS14で決定した流量比にもとづいて、稼動中の
吸収冷温水機に通じる分岐ラインに温排水を流す。
【0041】ステップS18では、最大流量を越えた分
の温排水を他の稼動中の吸収冷温水機に通じる分岐ライ
ンライン振り分ける。ついで、ステップS19に進む。
ステップS19では、上記の振り分けた流量が最大流量
を越えるものがあるかを確認する。YESであれば、ス
テップS18に戻って再度の振り分けをする。NOであ
れば、ステップS20に進む。ステップS20では、ス
テップS17の分配流量比率で温排水を流す。ステップ
S13〜ステップS20が、記憶手段に記憶された各吸
収冷温水機の特性に基いて、温排水流量比決定手段によ
り、稼動中の吸収冷温水機に連通する分岐ラインを流過
する温排水供給流量の比率を決定する工程である。上記
のようにして、停止中の吸収冷温水機への温排水供給
を、稼動中の吸収冷温水機に予め記憶させたマップにも
とづいた流量比によって振り向けることで、系全体の熱
効率の向をはかっている。
【0042】図5及び図6を参照して、本発明の第3実
施形態を説明する。図1及び図2で示した使用したもの
と同じ形態の手段、装置は、同名称、同符号を使用し
て、第1実施形態と異なる部分を主体に説明する。
【0043】構成を示す図5において、熱を授受して熱
効率の向上を図る複数の吸収冷温水機R1、R2、・・
・と、温排水によって熱量を供給する温排熱供給熱源の
ガスエンジン10と、熱量を搬送する排熱ライン20
と、排熱ライン20に介装された温排水循環手段のポン
プP10と、運転条件に応じて吸収冷温水機R1、R
2、・・・への温排水流量を制御する制御手段の制御装
置40Bと、で主要部が構成されている。
【0044】ガスエンジン10、排熱ライン20、排熱
ライン20に設けられた分岐ライン21〜25、吸収冷
温水機R1、R2、・・・、の各装置の形態は、図1の
第1実施形態と同じである。
【0045】ポンプ10は、排熱ライン20の吸入口1
0iの近傍に介装され、信号線LPによって制御装置4
0Bに連通されている。分岐ライン21〜25に設けら
れた開閉手段の開閉弁V1、V2、・・・及び3方弁3
V1、3V2、・・・及び吸収冷温水機R1、R2・・
・に設けられたセンサm1、m2、・・・は、図1の第
1実施形態と同様である。
【0046】制御装置40Bは、信号線LPによって温
排水循環用手段のポンプP10に連通し、センサm1、
m2、・・・による各吸収冷温水機R1〜R4のそれぞ
れの稼動、停止を確認し、稼動中の吸収冷温水機への温
排水の必要供給量を演算し、ポンプP10による系全体
の循環温排水流量を制御する機能を有して構成されてい
る。また、稼動中の必要供給量が、系としての必要最低
流量を下回らないように制御する機能を有している。
【0047】上記以外の構成は、実質的に図1と同様で
ある。
【0048】上記構成の空調装置の作用を、図6に示す
フローチャートによって説明する。ステップS21で
は、作動確認センサm1、m2、・・・(以降、mでセ
ンサを総称する。)の出力を検出し、これにより、吸収
冷温水機R1、R2、・・・の稼動確認をする。このス
テップS21が、吸収冷温水機が停止中であるか稼動中
であるかを検出する工程である。
【0049】ステップS22では、センサmがON、即
ち稼動中の吸収冷温水機とその分岐ラインを特定する。
ステップS23では、稼動中の各吸収冷温水機に通じる
分岐ラインへの温排水の定格流量を合計する総温排水流
量を演算する。ステップS24では、ポンプP10によ
る吐出口10oからの吐出流量が、前温排水流量に対応
しているかを確認する。YESであれば制御を終了し、
NOであればステップS25に進む。
【0050】ステップS25では、ポンプP10による
吐出流量を調整する。ステップS26では、調整した吐
出流量が、稼動中の吸収冷温水機のそれぞれへの最低流
量を保証しているかを確認する。NOの流量不足であれ
ばステップS27に進み、YESであればステップS2
8に進む。ステップS27では、ポンプP10による吐
出流量を増加し、ステップS26に戻して最低流量の保
証をするようループさせる。
【0051】ステップS28では、上記までのステップ
で決定した循環総流量が、エンジン10の冷熱系として
必要な循環水量に不足しないかを確認する。不足しない
のYESであれば制御を完了し、NOの不足であれば、
ステップS29に進む。ステップS29では、ポンプP
10による吐出流量を増加し、ステップS28に戻し
て、エンジン10がオーバーヒートしない設定範囲にな
るようにさせる。
【0052】なお、停止中の吸収冷温水機への開閉弁V
1の開閉度の操作、バイパスラインL1a等への流量調
整操作の要領は、第1実施形態と実質的に同様である。
【0053】上記は、吸収冷温水機が複数の場合である
が、吸収冷温水機が1台の場合についても、温排水流量
を調整制御する要領は、実質的に同じである。このよう
にして、稼動中の吸収冷温水機に必要な流量に限定し、
かつ、エンジン10の設定の循環流量を充足する最低の
循環温排水流量となるようにして、不要な消費電力等の
動力を使用しないよう制御する。
【0054】図7及び図8を参照して、本発明の第4実
施形態を説明する。図1及び図2で示した使用したもの
と同じ形態の手段、装置は、同名称、同符号を使用し
て、第1実施形態と異なる部分を主体に説明する。
【0055】構成を示す図7において、熱を授受して熱
効率の向上を図る複数の吸収冷温水機R1、R2、・・
・と、温排水によって熱量を供給する温排熱供給熱源の
ガスエンジン10と、熱量を搬送する排熱ライン20
と、排熱ライン20に装着された温度計測手段の温度セ
ンサTmと、排熱ライン20に介装された温排水循環手
段のポンプP10と、運転条件に応じて吸収冷温水機R
1、R2、・・・への温排水流量を制御する制御手段の
制御装置40Cと、で主要部が構成されている。
【0056】ガスエンジン10、排熱ライン20、排熱
ライン20に設けられた分岐ライン21〜25、吸収冷
温水機R1、R2、・・・、の各装置の形態は、図1の
第1実施形態と同じである。
【0057】ポンプ10は、排熱ライン20の吸入口1
0iの近傍に介装され、信号線LPによって制御装置4
0Cに連通されている。温度センサTmは、排熱ライン
20の吐出口10oと分岐部B1との間に装着されて、
流過する温排水の温度を検出する機能を有し、信号線L
Tmによって制御装置40Cに連通されている。分岐ラ
イン21〜25に設けられた開閉手段の開閉弁V1、V
2、・・・及び3方弁3V1、3V2、・・・及び吸収
冷温水機R1、R2・・・に設けられたセンサm1、m
2、・・・は、図1の第1実施形態と同様である。
【0058】制御装置40Cは、信号線L80によって
温排水循環用手段のポンプP10に連通し、温度センサ
Tmによる温排水温度に応じて温排水流量を増減調整し
て吸収冷温水機に供給する温排水温度をあらかじめ設定
された温度にするように、排水流量を制御する機能を有
して構成されている。また、エンジン10の吸入口10
iにおける吸入温排水温度が、オーバーヒートを避ける
設定温度となるように制御する機能を有している。
【0059】上記以外の構成は、実質的に図1と同様で
ある。
【0060】上記構成の空調装置の作用を、図8に示す
フローチャートによって説明する。ステップS31で
は、温度センサTmにより吸収冷温水機R1、R2、・
・・(以降、Rで総称する。)への温排水温度を検出す
る。即ち、吸収冷温水機Rへの温排水温度を検出する。
このステップS31が、温排水の吸収冷温水機入口温度
を計測する工程である。ステップS32では、この温排
水温度が、吸収冷温水機Rへの入力温度としてあらかじ
め設定されている許容設定温度かを確認する。YESの
設定温度であれば制御は終了で、運転を継続する。NO
で、設定温度から乖離していれば、ステップS33に進
む。
【0061】ステップS33では、温排水温度が設定温
度以上か、以下かを判定する。設定温度以上の高温であ
れば、ステップS34に進み、設定温度以下の低温であ
れば、ステップS35に進む。ステップS34では、温
排水流量を増量して温度稀釈させ、設定温度まで温排水
温度を低下させる。そして、制御を完了させる。ステッ
プS35では、温排水温度を減量して温度昇華させ、設
定温度まで温排水温度を上昇させる。そして、ステップ
S36に進む。
【0062】ステップS36では、昇温して減量した温
排水の流量が、排熱ライン20の配管としての最低流量
を越えているかを確認する。最低流量以下の、例えば気
泡発生等よる搬送不能な異常発生の懸念流量であれば、
ステップS37に進み、最低流量以上の正常流量であれ
ばステップS38に進む。ステップS37では、温排水
流量を修正増加させ、ステップS36に戻して正常流量
とするようループさせる。ステップS38では、ステッ
プS36で温水配管としての許容な最低流量をクリアし
た温排水温度が、エンジン10の冷却系水温として設定
されている設定温度以下にあるかを確認する。YESで
オーバーヒートの危険がない設定温度以下であれば、制
御が終了であり、NOであれば、ステップS39に進
む。ステップS39では、温排水流量を修正増加させ、
ステップS38に戻して設定温度以上にするようループ
させる。ステップS33〜S39が、排熱ラインの温排
水流量を制御する工程である。
【0063】このようにして、吸収冷温水機への温排水
温度を一定温度にして、温度変動のない温排水を供給し
て、効率の安定と、熱関係部材の耐久性向上をはかって
いる。
【0064】上記は、吸収冷温水機が複数の場合である
が、吸収冷温水機が1台の場合についても、エンジン1
0の負荷に応じて温排水流量を調整制御して吸収冷温水
機への温排水の温度を一定に保持する要領は、実質的に
同じである。
【0065】図9及び図10を参照して、本発明の第5
実施形態を説明する。図1及び図2で示した使用したも
のと同じ形態の手段、装置は、同名称、同符号を使用し
て、第1実施形態と異なる部分を主体に説明する。
【0066】構成を示す図9において、熱を授受して熱
効率の向上を図る複数の吸収冷温水機R1、R2、・・
・と、温排水によって熱量を供給する温排熱供給熱源の
ガスエンジン10と、ガスエンジン10に付設された負
荷計測手段の負荷センサ12と、熱量を搬送する排熱ラ
イン20と、排熱ライン20に介装された温排水循環手
段のポンプP10と、運転条件に応じてポンプP10を
制御して排熱ライン20を循環させる温排水流量を制御
する制御手段の制御装置40Dと、で主要部が構成され
ている。
【0067】ガスエンジン10、排熱ライン20、排熱
ライン20に設けられた分岐ライン21〜25、吸収冷
温水機R1、R2、・・・、の各装置の形態は、図1の
第1実施形態と同じである。
【0068】負荷センサ12は、エンジン10に付設さ
れて、エンジン10の出力でもある負荷を検出する機能
を有し、信号線L82によって制御装置40Dに連通さ
れている。ポンプ10は、排熱ライン20の吸入口10
iの近傍に介装され、信号線L84によって制御装置4
0Dに連通されている。分岐ライン21〜25に設けら
れた開閉手段の開閉弁V1、V2、・・・及び3方弁3
V1、3V2、・・・及び吸収冷温水機R1、R2・・
・に設けられたセンサm1、m2、・・・は、図1の第
1実施形態と同様である。
【0069】制御装置40Dは、信号線L84によって
温排水循環用手段のポンプP10に連通し、負荷センサ
12によるエンジン負荷に応じて温排水流量を増減調整
して吸収冷温水機に供給する温排水温度をあらかじめ設
定された温度にするように、排水流量を制御する機能を
有して構成されている。また、エンジン10の吸入口1
0iにおける吸入温排水温度が、設定温度内となるよう
に制御する機能を有している。
【0070】上記以外の構成は、実質的に図1と同様で
ある。
【0071】上記構成の空調装置の作用を、図10に示
すフローチャートによって説明する。ステップS41で
は、負荷センサ12によりエンジン10の負荷を計測す
る。このステップが、負荷を計測する工程である。ま
た、この時の吸収冷温水機R1、R2、・・・(以降、
Rで総称する。)への温排水流量を計測する。温排水流
量の計測は、ポンプ10の吐出量でもよい。ステップS
42では、この温排水流量を、エンジン10の負荷に対
応して稼動する吸収冷温水機に通じる温排水温度を適正
な温度とするよう予め設定された流量と比較確認する。
【0072】温排水流量が設定流量と同じあれば(ステ
ップS42がYES)、制御は終了でそのまま運転を継
続し、温排水流量が設定流量から乖離していれば(ステ
ップS42がNO)、ステップS43に進む。ステップ
S43では、温排水流量が設定流量以上か、以下かを判
定する。設定流量以下の少量であれば、ステップS44
に進み、設定流量以上の多量であれば、ステップS45
に進み、ステップS44では、温排水流量を増量して温
度稀釈させ、温排水温度を低下させる。そして、制御を
完了させる。ステップS45では、温排水流量を減量し
て温度拡散させ、温排水温度を上昇させる。そして、ス
テップS46に進む。
【0073】ステップS46では、昇温して減量した温
排水の流量が、排熱ライン20の配管としての最低流量
を越えているかを確認する。最低流量以下の、例えば気
泡発生等よる搬送不能な異常発生の懸念流量であれば、
ステップS47に、最低流量以上の正常流量であればス
テップS48に進む。ステップS47では、温排水流量
を修正増加させ、ステップS46に戻して正常流量とす
るようループさせる。ステップS48では、ステップS
46で温水配管としての許容な最低流量をクリアした温
排水流量が、エンジン10の冷却系水流量として設定さ
れている冷却設定水量以下にあるかを確認する。YES
でオーバーヒートの危険がない設定水量以下であれば、
制御が終了であり、NOであれば、ステップS49に進
む。ステップS49では、温排水流量を修正増加させ、
ステップS48に戻して設定温度以下となる温排水流量
にするようループさせる。
【0074】ステップS43〜S49が、温排水循環手
段を制御して、排熱ラインを循環する温排水流量を制御
する工程である。
【0075】上記は、吸収冷温水機が複数の場合である
が、吸収冷温水機が1台の場合についても、エンジン1
0の負荷に応じて温排水流量を調整制御して吸収冷温水
機への温排水の温度を一定に保持する要領は、実質的に
同じである。
【0076】上記は、吸収冷温水機が複数の場合である
が、吸収冷温水機が1台の場合についても、エンジン1
0の負荷に応じて温排水流量を調整制御して吸収冷温水
機への温排水の温度を一定に保持する要領は、実質的に
同じである。
【0077】このようにして、温排水温度をエンジン1
0の負荷に対応して吸収冷温水機への一定温度にして、
温度変動のない温排水を供給して、効率の安定と、熱関
係部材の耐久性向上をはかっている。
【0078】
【発明の効果】本発明の作用効果を以下に列挙する。 (1) 停止中の吸収冷温水機への温排水分岐ラインを
閉鎖して、その分の温排水を稼動中の吸収冷温水機に配
分し、循環温排水の熱量をすべて有効に吸収冷温水機に
供給するので、系全体としての熱効率向上がはかれる。 (2) 停止中の吸収冷温水機への温排水分岐ラインを
閉鎖して稼動中の吸収冷温水機に配分させる場合に、受
熱特性のよい吸収冷温水機への配分を多くする様に、あ
らかじめ記憶してある各吸収冷温水機の特性をアクセス
して配分するようにすれば、効率のよい配分ができる。 (3) 停止した吸収冷温水機があれば、その吸収冷温
水機への温排水の供給相当分の排熱ライン循環流量を減
少させて、無駄な動力の削減をすれば、熱効率の向上を
はかれる。 (4)温排水温度が上昇(減少)したら、温排水流量を
増加(減少)させて、温排水温度を一定に保持すれば、
吸収冷温水機に対する熱負荷が定常化し安定な高効率を
保持でき、熱部材への熱負荷変動による耐久性劣化を防
げる。 (5)温排水供給熱源(エンジン)の負荷率が変動して
温排水温度が変動することを防ぐために、負荷率の変動
に応じて温排水流量を調整させれば、吸収冷温水機への
温排水温度を一定に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図。
【図2】図1の実施形態の作用を示すフローチャート。
【図3】本発明の第2実施形態を示すブロック図。
【図4】図3の実施形態の作用を示すフローチャート。
【図5】本発明の第3実施形態を示すブロック図。
【図6】図5の実施形態の作用を示すフローチャート。
【図7】本発明の第4実施形態を示すブロック図。
【図8】図7の実施形態の作用を示すフローチャート。
【図9】本発明の第5実施形態を示すブロック図。
【図10】図9の実施形態の作用を示すフローチャー
ト。
【図11】複数の吸収冷温水機に温排水熱量を供給する
構成を具備する従来の空調装置のブロック図。
【符号の説明】
L1、L2、・・分岐ライン R1、R2、・・吸収冷温水機 V1、V2、・・開閉弁 M20・・記憶装置 10・・・ガスエンジン 20・・・排熱ライン 40・・・制御装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吸収冷温水機と、温排熱供給熱源
    と、該温排熱供給熱源から各吸収冷温水機へ温排水を供
    給するための排熱ラインと、制御手段とを備え、前記排
    熱ラインは各吸収冷温水機へそれぞれ連通する様に分岐
    しており、各分岐ラインには開閉手段が介装されてお
    り、前記制御手段は、停止している吸収冷温水機に連通
    する分岐ラインに介装された開閉手段を閉鎖して、稼動
    中の吸収冷温水機に連通する分岐ラインに介装された開
    閉手段を開放する制御を行うように構成されていること
    を特徴とする空調装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、稼動中の吸収冷温水機
    に連通する分岐ラインを流れる温排水流量が当該排熱ラ
    インの最大流量を超えない様に制御するべく構成されて
    いる請求項1の空調装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は各吸収冷温水機の特性を
    記憶する記憶手段と、その特性に基いて稼動中の吸収冷
    温水機に連通する分岐ラインを流過する温排水供給流量
    の比率を決定する温排水流量比決定手段とを有している
    請求項1、2の何れかの空調装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、稼動中の吸収冷温水機
    に対応した流量の温排水のみを前記排熱ラインに流過せ
    しめるべく、前記排熱ラインに介装された温排水循環用
    手段を制御する様に構成されている請求項1〜3の何れ
    か1項の空調装置。
  5. 【請求項5】 温排水の吸収冷温水機入口温度を計測す
    る温度計測手段を有し、前記制御手段は、前記温度計測
    手段で計測された温排水温度に応答して、前記排熱ライ
    ンに介装された温排水循環用手段を制御する様に構成さ
    れている請求項1〜4の何れか1項の空調装置。
  6. 【請求項6】 温排熱供給熱源の負荷を計測する負荷計
    測手段を有し、前記制御手段は、前記負荷計測手段で計
    測された温排水温度に応答して、前記排熱ラインに介装
    された温排水循環用手段を制御する様に構成されている
    請求項1〜4の何れか1項の空調装置。
  7. 【請求項7】 複数の吸収冷温水機と、温排熱供給熱源
    とを有する空調装置の制御方法において、吸収冷温水機
    が停止中であるか稼動中であるかを検出する工程と、停
    止している吸収冷温水機に連通する分岐ラインに介装さ
    れた開閉手段を閉鎖し、且つ、稼動中の吸収冷温水機に
    連通する分岐ラインに介装された開閉手段を開放する工
    程、とを有していることを特徴とする空調装置の制御方
    法。
  8. 【請求項8】 開閉手段を閉鎖し或いは開放する前記工
    程では、稼動中の吸収冷温水機に連通する分岐ラインを
    流れる温排水流量が当該排熱ラインの最大流量を超えな
    い様に各分岐ラインに介装された開閉弁の開度制御を行
    う様に構成されている請求項7の空調装置。
  9. 【請求項9】 記憶手段に記憶された各吸収冷温水機の
    特性に基いて、温排水流量比決定手段により、稼動中の
    吸収冷温水機に連通する分岐ラインを流過する温排水供
    給流量の比率を決定する工程を有している請求項7、8
    の何れかの空調装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 排熱ラインに介装された温排水循環用
    手段を制御して、稼動中の吸収冷温水機に対応した流量
    の温排水のみを前記排熱ラインに流過する様に構成され
    ている請求項7〜9の何れか1項の空調装置の制御方
    法。
  11. 【請求項11】 温度計測手段により温排水の吸収冷温
    水機入口温度を計測する工程と、前記工程で計測された
    温排水の吸収冷温水機入口温度に応答して、前記制御手
    段により前記排熱ラインに介装された温排水循環用手段
    を制御して、排熱ラインの温排水流量量を制御する工
    程、とを有する請求項7〜10の何れか1項の空調装置
    の制御方法。
  12. 【請求項12】 負荷計測手段により温排熱供給熱源の
    負荷を計測する工程と、前記工程で計測された温排熱供
    給熱源の負荷に応答して、前記制御手段により温排水循
    環用手段を制御して、前記排熱ラインを循環する温排水
    流量を制御する工程、とを有する請求項7〜10の何れ
    か1項の空調装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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