JP2001153381A - 地域熱供給システム - Google Patents
地域熱供給システムInfo
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- JP2001153381A JP2001153381A JP33397199A JP33397199A JP2001153381A JP 2001153381 A JP2001153381 A JP 2001153381A JP 33397199 A JP33397199 A JP 33397199A JP 33397199 A JP33397199 A JP 33397199A JP 2001153381 A JP2001153381 A JP 2001153381A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/17—District heating
Landscapes
- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
- Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
- Central Heating Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱媒体の温度差の異なる地域に対しても柔軟
に対応できる地域熱供給システムを提供すること。 【解決手段】 熱供給プラント2、3と熱需要家4〜9
とを熱媒体の供給管路12と帰還管路13からなる循環
管路で接続した地域熱供給システム1であって、熱需要
の増減に応じて、熱媒体の供給管路12と帰還管路13
における熱媒体との温度差を調整する第1熱供給プラン
ト2と、第1熱供給プラント2と蓄熱槽10を介して接
続された1以上の熱供給プラント3とを備えた地域熱供
給システムである。
に対応できる地域熱供給システムを提供すること。 【解決手段】 熱供給プラント2、3と熱需要家4〜9
とを熱媒体の供給管路12と帰還管路13からなる循環
管路で接続した地域熱供給システム1であって、熱需要
の増減に応じて、熱媒体の供給管路12と帰還管路13
における熱媒体との温度差を調整する第1熱供給プラン
ト2と、第1熱供給プラント2と蓄熱槽10を介して接
続された1以上の熱供給プラント3とを備えた地域熱供
給システムである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地域熱供給システ
ムに関し、熱需要家の増加に対して適切に対応し得る地
域熱供給システムに関する。
ムに関し、熱需要家の増加に対して適切に対応し得る地
域熱供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、従来の分散型地域熱
供給システム41、42は、各地域A、B毎に熱供給プ
ラントA、Bが設けられており、各熱供給プラントA、
Bは、それぞれの地域A、Bの熱需要家43〜45、4
6〜48に熱供給を行っている。地域A又はBの分散型
地域熱供給システム41、42は、熱需要家43〜48
側の空調機器の標準化の設備コストを低減させるため
に、熱供給プラントA、Bから冷却される熱媒体と熱需
要家から帰還する熱媒体の温度差を一定に保っている。
即ち、熱需要家43〜48は、一定の温度の熱媒体を受
けて、空調を行った後、一定の温度で熱媒体を戻すよう
になっている。一方、近年、このような分散型地域熱供
給システムが増加してきたことに伴い、各分散型地域熱
供給システム41、42を結合して効率的に熱供給を行
うことが要請されている。
供給システム41、42は、各地域A、B毎に熱供給プ
ラントA、Bが設けられており、各熱供給プラントA、
Bは、それぞれの地域A、Bの熱需要家43〜45、4
6〜48に熱供給を行っている。地域A又はBの分散型
地域熱供給システム41、42は、熱需要家43〜48
側の空調機器の標準化の設備コストを低減させるため
に、熱供給プラントA、Bから冷却される熱媒体と熱需
要家から帰還する熱媒体の温度差を一定に保っている。
即ち、熱需要家43〜48は、一定の温度の熱媒体を受
けて、空調を行った後、一定の温度で熱媒体を戻すよう
になっている。一方、近年、このような分散型地域熱供
給システムが増加してきたことに伴い、各分散型地域熱
供給システム41、42を結合して効率的に熱供給を行
うことが要請されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
分散型地域熱供給システム41、42では、互いに接続
すると、各地域で異なる温度の熱媒体が混ざるため、熱
輸送管の接続部で熱媒体の温度が変動する。即ち、各地
域A、B毎に熱需要量が異なるため、各分散型地域熱供
給システム41、42は、熱媒体の温度差等の供給条件
が異なる。このため、各分散型地域熱供給システム4
1、42同士を熱輸送管で接続すると、熱媒体の温度が
混ざり、各地域の熱需要家に所定の熱量を供給できない
という問題点がある。また、図7に示すように、新規の
建物の建設による地域Cの新たな熱需要家に対しても、
その地域Cの熱需要量に応じた熱供給プラントCを設け
る必要があり、既設の他の分散型地域熱供給システム4
1、42の有する熱源設備を利用することができないた
め、不経済であるという問題点があった。
分散型地域熱供給システム41、42では、互いに接続
すると、各地域で異なる温度の熱媒体が混ざるため、熱
輸送管の接続部で熱媒体の温度が変動する。即ち、各地
域A、B毎に熱需要量が異なるため、各分散型地域熱供
給システム41、42は、熱媒体の温度差等の供給条件
が異なる。このため、各分散型地域熱供給システム4
1、42同士を熱輸送管で接続すると、熱媒体の温度が
混ざり、各地域の熱需要家に所定の熱量を供給できない
という問題点がある。また、図7に示すように、新規の
建物の建設による地域Cの新たな熱需要家に対しても、
その地域Cの熱需要量に応じた熱供給プラントCを設け
る必要があり、既設の他の分散型地域熱供給システム4
1、42の有する熱源設備を利用することができないた
め、不経済であるという問題点があった。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、熱媒体の温度差の
異なる地域に対しても柔軟に対応できる地域熱供給シス
テムを提供することである。
であって、その目的とするところは、熱媒体の温度差の
異なる地域に対しても柔軟に対応できる地域熱供給シス
テムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
熱供給プラントと熱需要家とを熱媒体の供給管路と帰還
管路からなる循環管路で接続した地域熱供給システムで
あって、熱需要の増減に応じて、前記熱媒体の供給管路
と帰還管路における熱媒体との温度差を調整する第1熱
供給プラントと、前記第1熱供給プラントと蓄熱槽を介
して接続された1以上の熱供給プラントとを備えた地域
熱供給システムである。
熱供給プラントと熱需要家とを熱媒体の供給管路と帰還
管路からなる循環管路で接続した地域熱供給システムで
あって、熱需要の増減に応じて、前記熱媒体の供給管路
と帰還管路における熱媒体との温度差を調整する第1熱
供給プラントと、前記第1熱供給プラントと蓄熱槽を介
して接続された1以上の熱供給プラントとを備えた地域
熱供給システムである。
【0006】図3に示すように、熱需要量と熱媒体の温
度差との関係は、比例関係であり、例えば、熱媒体の温
度差が、約7.5℃のとき、熱需要量が42000MJ/h
となり、熱媒体の温度差が、約11℃のとき、熱需要量
が63000MJ/hとなる。このように、熱需要量と熱媒
体の温度差が比例関係であるため、熱媒体の温度差をパ
ラメータとして設定すれば、熱需要量が決定される。即
ち、熱媒体の温度差をパラメータとして設定することに
より、熱需要量に応じた熱量を供給することができる。
換言すれば、熱供給プラントが対象とする地域における
総熱需要量が決定されれば、その時の熱媒体としての温
度差が決定されることになる。
度差との関係は、比例関係であり、例えば、熱媒体の温
度差が、約7.5℃のとき、熱需要量が42000MJ/h
となり、熱媒体の温度差が、約11℃のとき、熱需要量
が63000MJ/hとなる。このように、熱需要量と熱媒
体の温度差が比例関係であるため、熱媒体の温度差をパ
ラメータとして設定すれば、熱需要量が決定される。即
ち、熱媒体の温度差をパラメータとして設定することに
より、熱需要量に応じた熱量を供給することができる。
換言すれば、熱供給プラントが対象とする地域における
総熱需要量が決定されれば、その時の熱媒体としての温
度差が決定されることになる。
【0007】従って、熱需要量が増加した場合には、熱
媒体の温度差を大きくすることにより、増加した熱需要
量に応じた熱量を供給でき、熱需要量が減少した場合に
は、熱媒体の温度差を小さくすることにより、減少した
熱需要量に応じた熱量を供給できる。例えば、現在にお
ける熱需要量42000MJ/hから、新規需要として熱需
要量が4200MJ/h増加した場合、熱媒体としての温度
差を現在の7.5℃から8℃へ上げることによって対応
が可能となる。また、1日の中における熱需要の変動に
対しても、前途と同様に熱媒体としての温度差を調整す
ることによって対応することが可能なものである。
媒体の温度差を大きくすることにより、増加した熱需要
量に応じた熱量を供給でき、熱需要量が減少した場合に
は、熱媒体の温度差を小さくすることにより、減少した
熱需要量に応じた熱量を供給できる。例えば、現在にお
ける熱需要量42000MJ/hから、新規需要として熱需
要量が4200MJ/h増加した場合、熱媒体としての温度
差を現在の7.5℃から8℃へ上げることによって対応
が可能となる。また、1日の中における熱需要の変動に
対しても、前途と同様に熱媒体としての温度差を調整す
ることによって対応することが可能なものである。
【0008】これにより、熱供給プラントが対象とする
地域内において熱需要が増加した場合には、熱媒体の温
度差を調整できる第1熱供給プラントと接続し、第1熱
供給プラントから熱媒体の温度差を大きくすることによ
り、増加した熱需要量を賄うことができる。また、新規
の建物の建設により新たな地域に熱需要が生じた場合に
は、熱媒体の温度差を調整できる第1熱供給プラントの
熱輸送管と接続し、第1熱供給プラントから熱媒体の温
度差を大きくすることにより、新たな地域の熱需要量を
賄うことができる。従って、従来のように、熱需要量に
見合った配管サイズに更新敷設したり、熱源機を増設す
る必要がないため、効率的且つ経済的である。
地域内において熱需要が増加した場合には、熱媒体の温
度差を調整できる第1熱供給プラントと接続し、第1熱
供給プラントから熱媒体の温度差を大きくすることによ
り、増加した熱需要量を賄うことができる。また、新規
の建物の建設により新たな地域に熱需要が生じた場合に
は、熱媒体の温度差を調整できる第1熱供給プラントの
熱輸送管と接続し、第1熱供給プラントから熱媒体の温
度差を大きくすることにより、新たな地域の熱需要量を
賄うことができる。従って、従来のように、熱需要量に
見合った配管サイズに更新敷設したり、熱源機を増設す
る必要がないため、効率的且つ経済的である。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、前記熱需要家側で前記温度差を所定
温度差となるように受入れ温度を調節する地域熱供給シ
ステムである。これにより、熱供給プラントから供給さ
れる熱媒体の温度が各熱需要家の所望の温度より増減し
ても、熱需要家側の温度調節手段で所望の温度に調節で
きる。即ち、温熱媒体の供給の場合には、熱供給プラン
トから供給される熱媒体の温度が各熱需要家の所望の温
度より高い場合でも、各熱需要家側の温度調節手段で所
望の温度にまで低下させることができ、冷熱媒体の供給
の場合には、熱供給プラントから供給される熱媒体の温
度が各熱需要家の所望の温度より低い場合でも、各熱需
要家側の温度調節手段で所望の温度にまで上昇させるこ
とができる。このため、熱需要家側の空調設備の設定条
件を変更せずに、新たな熱需要家の増加による熱需要量
の増加に対応できる。
明の構成に加えて、前記熱需要家側で前記温度差を所定
温度差となるように受入れ温度を調節する地域熱供給シ
ステムである。これにより、熱供給プラントから供給さ
れる熱媒体の温度が各熱需要家の所望の温度より増減し
ても、熱需要家側の温度調節手段で所望の温度に調節で
きる。即ち、温熱媒体の供給の場合には、熱供給プラン
トから供給される熱媒体の温度が各熱需要家の所望の温
度より高い場合でも、各熱需要家側の温度調節手段で所
望の温度にまで低下させることができ、冷熱媒体の供給
の場合には、熱供給プラントから供給される熱媒体の温
度が各熱需要家の所望の温度より低い場合でも、各熱需
要家側の温度調節手段で所望の温度にまで上昇させるこ
とができる。このため、熱需要家側の空調設備の設定条
件を変更せずに、新たな熱需要家の増加による熱需要量
の増加に対応できる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明の構成に加えて、前記第1熱供給プラン
ト又は前記熱供給プラントの少なくとも一方及び/又は
前記熱需要家側に蓄熱槽を備えた地域熱供給システムで
ある。
項2記載の発明の構成に加えて、前記第1熱供給プラン
ト又は前記熱供給プラントの少なくとも一方及び/又は
前記熱需要家側に蓄熱槽を備えた地域熱供給システムで
ある。
【0011】熱需要量が増大すると、熱媒体の温度差を
増大させることにより、熱供給量を増大させることがで
きるため、従来のように、蓄熱槽の容量を大きくする必
要がない。すなわち、熱媒体の温度差を増大させること
により、蓄熱量を増大させることができる。これに伴
い、夜間電力を有効に活用することができ、熱需要量の
多い時間帯に配分して放熱することにより電力負荷平準
化に寄与する。また、熱供給プラントによる熱輸送に加
えて、蓄熱槽の熱量を放熱することにより一時的な熱需
要量の増大に対応できるため、熱供給プラント側の熱源
機器設備容量を小さくできる。さらに、従来のように、
蓄熱槽の容量を大きくする必要がないので、熱需要家側
に蓄熱槽を設ける場合、その配設スペースを確保しやす
く、大容量の蓄熱槽を配設するのに比べて経済的であ
る。
増大させることにより、熱供給量を増大させることがで
きるため、従来のように、蓄熱槽の容量を大きくする必
要がない。すなわち、熱媒体の温度差を増大させること
により、蓄熱量を増大させることができる。これに伴
い、夜間電力を有効に活用することができ、熱需要量の
多い時間帯に配分して放熱することにより電力負荷平準
化に寄与する。また、熱供給プラントによる熱輸送に加
えて、蓄熱槽の熱量を放熱することにより一時的な熱需
要量の増大に対応できるため、熱供給プラント側の熱源
機器設備容量を小さくできる。さらに、従来のように、
蓄熱槽の容量を大きくする必要がないので、熱需要家側
に蓄熱槽を設ける場合、その配設スペースを確保しやす
く、大容量の蓄熱槽を配設するのに比べて経済的であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。地域熱供給システム1は、図1に示
すように、第1熱供給プラント2と、第2熱供給プラン
ト3と、熱需要家4〜9と、蓄熱槽10とが熱媒体の供
給管路となる熱輸送管12、帰還管路となる熱輸送管1
3で接続されて循環管路が構成される。
基づいて説明する。地域熱供給システム1は、図1に示
すように、第1熱供給プラント2と、第2熱供給プラン
ト3と、熱需要家4〜9と、蓄熱槽10とが熱媒体の供
給管路となる熱輸送管12、帰還管路となる熱輸送管1
3で接続されて循環管路が構成される。
【0013】第1熱供給プラント2は、並列に接続され
た複数の熱源機14・・・熱源機15と、熱輸送管1
2、13の温度差を調整する制御手段を構成する熱源機
制御装置16とを有し、熱源機14・・・15から熱輸
送管12、13で接続された地域Aの各熱需要家4〜6
及び蓄熱槽10に熱媒体として冷水又は温水を送るよう
になっている。第2熱供給プラント3は、並列に接続さ
れた複数の熱源機17・・・熱源機18を有し、熱源機
17・・・18から熱輸送管12、13で接続された地
域Bの各熱需要家7〜9に熱媒体として冷水又は温水を
送るようになっている。
た複数の熱源機14・・・熱源機15と、熱輸送管1
2、13の温度差を調整する制御手段を構成する熱源機
制御装置16とを有し、熱源機14・・・15から熱輸
送管12、13で接続された地域Aの各熱需要家4〜6
及び蓄熱槽10に熱媒体として冷水又は温水を送るよう
になっている。第2熱供給プラント3は、並列に接続さ
れた複数の熱源機17・・・熱源機18を有し、熱源機
17・・・18から熱輸送管12、13で接続された地
域Bの各熱需要家7〜9に熱媒体として冷水又は温水を
送るようになっている。
【0014】熱輸送管12、13は、送水側の往き管路
12と還水側の戻り管路13に別けて敷設されており、
送水により熱源機側から往き管路12を通って各熱需要
家4〜9及び蓄熱槽10に熱量を供給した後、戻り管路
13を通って熱源機側へ還流される。図示例では、既存
の第1熱供給プラントAの往き管路12a及び戻り管路
13aを既存の第2熱供給プラントBの往き管路12b
及び戻り管路13bとを中継管12c、13cで接続
し、新たに地域熱供給システム1を構成している。ま
た、第1熱供給プラント2内の蓄熱槽19と往き管路1
2とを接続する熱輸送管は、管路の切換により蓄熱又は
放熱が選択されるようになっている。蓄熱時において
は、破線の矢印で示すように、往き管路12から熱媒体
として冷水又は温水が蓄熱槽19に輸送され蓄熱され、
放熱時においては、蓄熱槽19に蓄熱された熱量が、実
線の矢印で示すように往き管路12を経て各熱需要家4
〜9に送水される。尚、第1及び第2熱供給プラント
2、3の熱源機は、複数台設置されている場合に限られ
ず、熱源機14、15、17、18の2台又は1台が設
置される場合であってもよい。
12と還水側の戻り管路13に別けて敷設されており、
送水により熱源機側から往き管路12を通って各熱需要
家4〜9及び蓄熱槽10に熱量を供給した後、戻り管路
13を通って熱源機側へ還流される。図示例では、既存
の第1熱供給プラントAの往き管路12a及び戻り管路
13aを既存の第2熱供給プラントBの往き管路12b
及び戻り管路13bとを中継管12c、13cで接続
し、新たに地域熱供給システム1を構成している。ま
た、第1熱供給プラント2内の蓄熱槽19と往き管路1
2とを接続する熱輸送管は、管路の切換により蓄熱又は
放熱が選択されるようになっている。蓄熱時において
は、破線の矢印で示すように、往き管路12から熱媒体
として冷水又は温水が蓄熱槽19に輸送され蓄熱され、
放熱時においては、蓄熱槽19に蓄熱された熱量が、実
線の矢印で示すように往き管路12を経て各熱需要家4
〜9に送水される。尚、第1及び第2熱供給プラント
2、3の熱源機は、複数台設置されている場合に限られ
ず、熱源機14、15、17、18の2台又は1台が設
置される場合であってもよい。
【0015】蓄熱槽10は、地域AB間の中継管12
c、13cに設けられており、第1熱供給プラント2か
ら供給される熱量を蓄熱するようになっている。地域A
B間の中継管12c、13cに設けられているのは、地
域A及び地域Bの接続部で第1熱供給プラント2からの
送水温度と第2熱供給プラント3からの送水温度とが混
ざらないようにするためである。従って、この蓄熱槽1
0は、第1熱供給プラント2からの熱量を放熱する際
は、第2熱供給プラント3の送水温度と同じ温度でポン
プ11により地域Bの熱需要の増加した熱需要家7〜9
に熱量を供給する。例えば、冷熱送水の場合、第1熱供
給プラント2からの送水温度差が7℃(=14℃−7
℃)であり、第2熱供給プラント3からの送水温度差が
5℃(=14℃−9℃)である場合、第1熱供給プラン
ト2側の送水温度は7℃であり、第2熱供給プラント3
側の送水温度は9℃である。この場合、蓄熱槽10に
は、7℃の送水温度で熱量が蓄熱され、放熱する際に
は、戻り管路13の還水と一部混合させて9℃の送水温
度で地域Bの熱需要の増加した熱需要家7〜9に熱量を
供給する。また、熱需要家7〜9に図示されない蓄熱槽
又は後述する温度調節部20、25(図2参照)が設け
られている場合には、蓄熱槽10は放熱の際、7℃の送
水温度で供給し、地域Bの各熱需要家7〜9に設けられ
た蓄熱槽又は温度調節部20、25で温度調整すること
により地域Bの熱需要の増加した熱需要家7〜9に熱量
を供給する。
c、13cに設けられており、第1熱供給プラント2か
ら供給される熱量を蓄熱するようになっている。地域A
B間の中継管12c、13cに設けられているのは、地
域A及び地域Bの接続部で第1熱供給プラント2からの
送水温度と第2熱供給プラント3からの送水温度とが混
ざらないようにするためである。従って、この蓄熱槽1
0は、第1熱供給プラント2からの熱量を放熱する際
は、第2熱供給プラント3の送水温度と同じ温度でポン
プ11により地域Bの熱需要の増加した熱需要家7〜9
に熱量を供給する。例えば、冷熱送水の場合、第1熱供
給プラント2からの送水温度差が7℃(=14℃−7
℃)であり、第2熱供給プラント3からの送水温度差が
5℃(=14℃−9℃)である場合、第1熱供給プラン
ト2側の送水温度は7℃であり、第2熱供給プラント3
側の送水温度は9℃である。この場合、蓄熱槽10に
は、7℃の送水温度で熱量が蓄熱され、放熱する際に
は、戻り管路13の還水と一部混合させて9℃の送水温
度で地域Bの熱需要の増加した熱需要家7〜9に熱量を
供給する。また、熱需要家7〜9に図示されない蓄熱槽
又は後述する温度調節部20、25(図2参照)が設け
られている場合には、蓄熱槽10は放熱の際、7℃の送
水温度で供給し、地域Bの各熱需要家7〜9に設けられ
た蓄熱槽又は温度調節部20、25で温度調整すること
により地域Bの熱需要の増加した熱需要家7〜9に熱量
を供給する。
【0016】熱源機制御装置16と各熱需要家4〜9と
は、図示されないデータ転送ラインで接続されており、
熱源制御装置16は、各熱需要家4〜9の使用した熱量
を表すデータ(以下、「熱量データ」という。)をデー
タ転送ラインを介して取り込むようになっている。ま
た、熱源制御装置16は、送水温度差決定部と、修正部
とを有しており、取り込んだ熱量データから送水温度差
を決定したり、修正したりするようになっている。この
送水温度差決定部は、各種要因に基づいて熱源機への基
準となる送水温度差を予め決定するようになっており、
修正部は、熱需要量のデータに基づいて基準となる送水
温度差を熱需要量の変化に応じて熱需要家の熱需要に見
合った最適な送水温度差に修正するようになっている。
このように、熱源機制御装置16は、熱需要量データに
基づいて各月、日、時刻別の温度、湿度等から建物の熱
需要量を推定し、最適な送水温度差を決定するようにな
っている。
は、図示されないデータ転送ラインで接続されており、
熱源制御装置16は、各熱需要家4〜9の使用した熱量
を表すデータ(以下、「熱量データ」という。)をデー
タ転送ラインを介して取り込むようになっている。ま
た、熱源制御装置16は、送水温度差決定部と、修正部
とを有しており、取り込んだ熱量データから送水温度差
を決定したり、修正したりするようになっている。この
送水温度差決定部は、各種要因に基づいて熱源機への基
準となる送水温度差を予め決定するようになっており、
修正部は、熱需要量のデータに基づいて基準となる送水
温度差を熱需要量の変化に応じて熱需要家の熱需要に見
合った最適な送水温度差に修正するようになっている。
このように、熱源機制御装置16は、熱需要量データに
基づいて各月、日、時刻別の温度、湿度等から建物の熱
需要量を推定し、最適な送水温度差を決定するようにな
っている。
【0017】地域Aの熱需要家4〜6には、図示されな
い蓄熱槽又は温度調節部20、25(図2参照)が設け
られており、熱源機制御装置16による送水温度差の制
御に加えて、各熱需要家4〜6は、送水温度を所望の温
度に各自で調整するようになっている。蓄熱槽は、電気
代が安い夜間に供給を受けた熱を蓄くわえるようになっ
ており、温度調節部20、25は、熱需要家4〜6毎に
所定の熱量に調整するようになっている。
い蓄熱槽又は温度調節部20、25(図2参照)が設け
られており、熱源機制御装置16による送水温度差の制
御に加えて、各熱需要家4〜6は、送水温度を所望の温
度に各自で調整するようになっている。蓄熱槽は、電気
代が安い夜間に供給を受けた熱を蓄くわえるようになっ
ており、温度調節部20、25は、熱需要家4〜6毎に
所定の熱量に調整するようになっている。
【0018】温度調節部20は、図2(a)に示すよう
に、供給側の温度調節バルブ23及び温度検出器24
と、熱交換器21と、熱需要家側のポンプ22とを備え
ており、供給側の流量を制御することにより供給側の大
温度差(例えば12℃)を熱需要家側の小温度差(例え
ば7℃)に変更するようになっている。即ち、温度調節
バルブ23と、温度検出器24は、戻り管路13に直列
に設けられており、温度検出器24は、戻り管路13を
流れる還水の温度を検出し、温度調節バルブ23は、温
度検出器24から還水温度データを取り込むと、その還
水温度に応じた流量が流れるように、戻り管路13の流
量を調整する。例えば、冷熱送水の場合、熱源機14、
15側からの送水温度差が7℃(=14℃−7℃)から
12℃(=14℃−2℃)に上昇した場合には、戻り管
路13の流量を絞り、熱交換器21を流れる流量を送水
温度差が7℃のときの流量より少なくなるように調整す
る。これにより、送水温度差が上昇しても熱交換器21
に流れる流量が減少するため熱需要家側の熱受入れ設備
4〜6には、14℃−7℃の標準温度差7℃となるよう
に一定の熱量が供給される。
に、供給側の温度調節バルブ23及び温度検出器24
と、熱交換器21と、熱需要家側のポンプ22とを備え
ており、供給側の流量を制御することにより供給側の大
温度差(例えば12℃)を熱需要家側の小温度差(例え
ば7℃)に変更するようになっている。即ち、温度調節
バルブ23と、温度検出器24は、戻り管路13に直列
に設けられており、温度検出器24は、戻り管路13を
流れる還水の温度を検出し、温度調節バルブ23は、温
度検出器24から還水温度データを取り込むと、その還
水温度に応じた流量が流れるように、戻り管路13の流
量を調整する。例えば、冷熱送水の場合、熱源機14、
15側からの送水温度差が7℃(=14℃−7℃)から
12℃(=14℃−2℃)に上昇した場合には、戻り管
路13の流量を絞り、熱交換器21を流れる流量を送水
温度差が7℃のときの流量より少なくなるように調整す
る。これにより、送水温度差が上昇しても熱交換器21
に流れる流量が減少するため熱需要家側の熱受入れ設備
4〜6には、14℃−7℃の標準温度差7℃となるよう
に一定の熱量が供給される。
【0019】また、温度調節部25は、図2(a)に示
すものに限られず、図2(b)に示すように、第1温度
調節バルブ29と、第2温度調節バルブ27により送水
と還水との混合比を調整し、送水温度を所定範囲の温度
差になるように変更するものであってもよい。図2
(b)に示す温度調節部25は、ポンプ26と、第1温
度調節バルブ29と、第2温度調節バルブ27と、温度
検出器28とを備えている。また、第1温度調節バルブ
29は、戻り管路13に設けられており、この戻り管路
13は、第1温度調節バルブ29の手前で分岐して往き
管路12に接続され、ループを形成するように接続され
ている。第2温度調節バルブ27は、分岐したバイパス
管路13aに設けられており、温度検出器28は、戻り
管路13に第1温度調節バルブ29と直列になるように
接続されている。温度検出器28が戻り管路13を流れ
る還水の温度を検出すると、第1温度調節バルブ29及
び第2温度調節バルブ27は、温度検出器28から還水
温度データを取り込み、その還水温度に応じた流量が流
れるように、第1温度調節バルブ29は、戻り管路13
の流量を調整し、第2温度調節バルブ27は、バイパス
管路13aの流量を調整する。これにより、送水温度差
が上昇しても、還水温度に応じた流量をバイパス管路1
3aを介して再度往き管路4に導くことができるため、
送水と還水を合流させて送水温度を調整できる。このた
め、各熱需要家側の熱受入れ設備4〜6には、所定の小
温度差となって熱量が供給される。
すものに限られず、図2(b)に示すように、第1温度
調節バルブ29と、第2温度調節バルブ27により送水
と還水との混合比を調整し、送水温度を所定範囲の温度
差になるように変更するものであってもよい。図2
(b)に示す温度調節部25は、ポンプ26と、第1温
度調節バルブ29と、第2温度調節バルブ27と、温度
検出器28とを備えている。また、第1温度調節バルブ
29は、戻り管路13に設けられており、この戻り管路
13は、第1温度調節バルブ29の手前で分岐して往き
管路12に接続され、ループを形成するように接続され
ている。第2温度調節バルブ27は、分岐したバイパス
管路13aに設けられており、温度検出器28は、戻り
管路13に第1温度調節バルブ29と直列になるように
接続されている。温度検出器28が戻り管路13を流れ
る還水の温度を検出すると、第1温度調節バルブ29及
び第2温度調節バルブ27は、温度検出器28から還水
温度データを取り込み、その還水温度に応じた流量が流
れるように、第1温度調節バルブ29は、戻り管路13
の流量を調整し、第2温度調節バルブ27は、バイパス
管路13aの流量を調整する。これにより、送水温度差
が上昇しても、還水温度に応じた流量をバイパス管路1
3aを介して再度往き管路4に導くことができるため、
送水と還水を合流させて送水温度を調整できる。このた
め、各熱需要家側の熱受入れ設備4〜6には、所定の小
温度差となって熱量が供給される。
【0020】次に、供給総熱量と送水温度差との関係を
説明する。図3に示すように、熱需要量と送水温度差と
の関係は、比例関係であるため、例えば、送水温度差
が、約7.5℃のとき、熱需要量が42000MJ/hとな
り、送水温度差が、約11℃のとき、熱需要量が630
00MJ/hとなる。このように、熱需要量と送水温度差が
比例関係であるため、送水温度差をパラメータとして設
定すれば、熱需要量が決定される。即ち、送水温度差を
パラメータとして設定することにより、熱需要量に応じ
た熱量を供給することができる。従って、熱需要量が増
加した場合には、熱媒体の温度差を大きくすることによ
り、増加した熱需要量に応じた熱量を供給でき、熱需要
量が減少した場合には、熱媒体の温度差を小さくするこ
とにより、減少した熱需要量に応じた熱量を供給でき
る。例えば、現在における熱需要量42000MJ/hか
ら、新規需要として熱需要量が4200MJ/h増加した場
合、熱媒体としての温度差を現在の7.5℃から8℃へ
上げることによって対応が可能となる。また、1日の中
における熱需要の変動に対しても、前途と同様に熱媒体
としての温度差を調整することによって対応することが
可能なものである。
説明する。図3に示すように、熱需要量と送水温度差と
の関係は、比例関係であるため、例えば、送水温度差
が、約7.5℃のとき、熱需要量が42000MJ/hとな
り、送水温度差が、約11℃のとき、熱需要量が630
00MJ/hとなる。このように、熱需要量と送水温度差が
比例関係であるため、送水温度差をパラメータとして設
定すれば、熱需要量が決定される。即ち、送水温度差を
パラメータとして設定することにより、熱需要量に応じ
た熱量を供給することができる。従って、熱需要量が増
加した場合には、熱媒体の温度差を大きくすることによ
り、増加した熱需要量に応じた熱量を供給でき、熱需要
量が減少した場合には、熱媒体の温度差を小さくするこ
とにより、減少した熱需要量に応じた熱量を供給でき
る。例えば、現在における熱需要量42000MJ/hか
ら、新規需要として熱需要量が4200MJ/h増加した場
合、熱媒体としての温度差を現在の7.5℃から8℃へ
上げることによって対応が可能となる。また、1日の中
における熱需要の変動に対しても、前途と同様に熱媒体
としての温度差を調整することによって対応することが
可能なものである。
【0021】図3の熱需要量と送水温度差との関係は、
配管口径が500Aのものを例として説明した。配管口
径が500Aのものは、流速が2m/sで流量が137
0m 3/hであるとき、送水温度差が7℃で40278MJ
/hの熱量を供給でき、また、送水温度差が12℃で69
043.8MJ/hの熱量を供給できる。このため、送水温
度差が12℃の場合は、送水温度差が7℃の場合に比べ
て約1.5倍の熱量の輸送が可能になる。尚、一般に、
熱量は、流量×温度差となり、流量は、流速と配管口径
により決定される。従って、配管口径は、熱需要家の数
や規模により決定されるものである。
配管口径が500Aのものを例として説明した。配管口
径が500Aのものは、流速が2m/sで流量が137
0m 3/hであるとき、送水温度差が7℃で40278MJ
/hの熱量を供給でき、また、送水温度差が12℃で69
043.8MJ/hの熱量を供給できる。このため、送水温
度差が12℃の場合は、送水温度差が7℃の場合に比べ
て約1.5倍の熱量の輸送が可能になる。尚、一般に、
熱量は、流量×温度差となり、流量は、流速と配管口径
により決定される。従って、配管口径は、熱需要家の数
や規模により決定されるものである。
【0022】次に、図4に示すように、地域A及びBに
加えて新たな地域Cに新規建物30、31が建設された
場合には、地域Cへ熱輸送管を敷設し、地域熱供給シス
テム1を拡張することができる。この場合、地域Aと地
域C、地域Aと地域Bの熱輸送管の接続部には、図1の
地域Aと地域Bとの間に蓄熱槽10が設けられているの
と同様に、図示されない蓄熱槽が設けられている。尚、
第1、第2熱供給プラントA、Bの熱供給能力を越える
場合には、第1熱供給プラントAを大温度差に対応でき
る大型の熱供給プラントに変更することにより対応す
る。
加えて新たな地域Cに新規建物30、31が建設された
場合には、地域Cへ熱輸送管を敷設し、地域熱供給シス
テム1を拡張することができる。この場合、地域Aと地
域C、地域Aと地域Bの熱輸送管の接続部には、図1の
地域Aと地域Bとの間に蓄熱槽10が設けられているの
と同様に、図示されない蓄熱槽が設けられている。尚、
第1、第2熱供給プラントA、Bの熱供給能力を越える
場合には、第1熱供給プラントAを大温度差に対応でき
る大型の熱供給プラントに変更することにより対応す
る。
【0023】上記の構成に基づいて、本実施形態に係る
地域熱供給システム1の動作を図5に基づいて説明す
る。各月、日、時刻別、温度、湿度等様々な要因により
建物の熱需要量が変動するため、熱源制御装置16の送
水温度差決定部は、例えば、前日の時刻別の温度と湿度
の熱需要データから当日の熱需要量を推測し(S1)、
送水温度差を設定する(S2)。この設定された送水温
度差を実現するように、熱源制御装置16は、熱源機1
4、15及び図示されない熱源機から運転する熱源機の
台数や出力等の条件を設定する。運転する熱源機の運転
条件が設定されると、熱源機は、設定条件に基づいて当
該送水温度差となるように送水を開始する。一方、第2
熱供給プラント3の熱源機17、18は、第1熱供給プ
ラント2と異なり、一定の温度で送水する。
地域熱供給システム1の動作を図5に基づいて説明す
る。各月、日、時刻別、温度、湿度等様々な要因により
建物の熱需要量が変動するため、熱源制御装置16の送
水温度差決定部は、例えば、前日の時刻別の温度と湿度
の熱需要データから当日の熱需要量を推測し(S1)、
送水温度差を設定する(S2)。この設定された送水温
度差を実現するように、熱源制御装置16は、熱源機1
4、15及び図示されない熱源機から運転する熱源機の
台数や出力等の条件を設定する。運転する熱源機の運転
条件が設定されると、熱源機は、設定条件に基づいて当
該送水温度差となるように送水を開始する。一方、第2
熱供給プラント3の熱源機17、18は、第1熱供給プ
ラント2と異なり、一定の温度で送水する。
【0024】各熱需要家4〜9は送水により供給された
熱を冷房や暖房に使用し、熱需要量を測定すると(S
3)、各熱需要家が消費した熱量データは、図示されな
いデータ転送ラインを介して熱源機制御装置16に取り
込まれる。熱源機制御装置16は、各熱需要家毎に熱量
データを取り込むと、その熱量データを蓄積すると共
に、修正部により熱量データに基づいて予め設定された
送水温度差を修正する。例えば、熱需要家の熱需要量が
増加する傾向にある場合には、予め設定された送水温度
差を大きくし、熱需要家の熱需要量が減少する傾向にあ
る場合には、予め設定された送水温度差を小さくする。
このように、予め設定された送水温度差を修正し、最適
な送水温度差に修正する(S4)。
熱を冷房や暖房に使用し、熱需要量を測定すると(S
3)、各熱需要家が消費した熱量データは、図示されな
いデータ転送ラインを介して熱源機制御装置16に取り
込まれる。熱源機制御装置16は、各熱需要家毎に熱量
データを取り込むと、その熱量データを蓄積すると共
に、修正部により熱量データに基づいて予め設定された
送水温度差を修正する。例えば、熱需要家の熱需要量が
増加する傾向にある場合には、予め設定された送水温度
差を大きくし、熱需要家の熱需要量が減少する傾向にあ
る場合には、予め設定された送水温度差を小さくする。
このように、予め設定された送水温度差を修正し、最適
な送水温度差に修正する(S4)。
【0025】最適な送水温度差に修正すると、熱源制御
装置16は、修正された送水温度差に対応した熱量を供
給するのに適した熱源機を、熱源機14、15及び図示
されない熱源機から選択する(S5)。なお、送水温度
差と熱源機14、15の運転台数等との関係は予め定め
られており、送水温度差が決定すると、熱源機14、1
5の運転台数、運転動力等の運転条件が決定される(S
6)。このように、熱需要量データに基づいて送水温度
差を調節することにより、熱需要家の熱需要量に応じた
熱量を供給できるため、第2熱供給プラント3では、賄
うことができない新規の熱需要家に対してや熱需要量の
増加分を第1熱供給プラント2により供給することがで
き、効率的な熱供給が可能となる。
装置16は、修正された送水温度差に対応した熱量を供
給するのに適した熱源機を、熱源機14、15及び図示
されない熱源機から選択する(S5)。なお、送水温度
差と熱源機14、15の運転台数等との関係は予め定め
られており、送水温度差が決定すると、熱源機14、1
5の運転台数、運転動力等の運転条件が決定される(S
6)。このように、熱需要量データに基づいて送水温度
差を調節することにより、熱需要家の熱需要量に応じた
熱量を供給できるため、第2熱供給プラント3では、賄
うことができない新規の熱需要家に対してや熱需要量の
増加分を第1熱供給プラント2により供給することがで
き、効率的な熱供給が可能となる。
【0026】また、図4に示すように、地域熱供給シス
テム1を地域A、Bに加えて新たに地域Cまで拡張する
場合や、地域A又は地域Bに新たな建物32、33が建
設された場合のように最大熱需要量が増加しても、送水
温度差を上げることにより熱需要量の増大に対応できる
ため、配管サイズの大きいものに取り替える必要がな
い。また、熱需要量が小さいときには、第1熱供給プラ
ント2、第2熱供給プラント3のいずれか一方で送水し
たり、送水温度差を小さくすることにより、熱需要量に
応じた熱量を供給できるため、効率的に熱供給を行うこ
とができる。
テム1を地域A、Bに加えて新たに地域Cまで拡張する
場合や、地域A又は地域Bに新たな建物32、33が建
設された場合のように最大熱需要量が増加しても、送水
温度差を上げることにより熱需要量の増大に対応できる
ため、配管サイズの大きいものに取り替える必要がな
い。また、熱需要量が小さいときには、第1熱供給プラ
ント2、第2熱供給プラント3のいずれか一方で送水し
たり、送水温度差を小さくすることにより、熱需要量に
応じた熱量を供給できるため、効率的に熱供給を行うこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、熱供給プラント
が対象とする地域内において熱需要が増加した場合に
は、熱媒体の温度差を調整できる第1熱供給プラントと
接続し、第1熱供給プラントから熱媒体の温度差を大き
くすることにより、増加した熱需要量を賄うことができ
るという効果を奏する。また、新規の建物の建設により
新たな地域に熱需要が生じた場合には、熱媒体の温度差
を調整できる第1熱供給プラントの熱輸送管と接続し、
第1熱供給プラントから熱媒体の温度差を大きくするこ
とにより、新たな地域の熱需要量を賄うことができると
いう効果を奏する。即ち、従来のように、熱需要量に見
合った配管サイズに更新敷設したり、熱源機を増設する
必要がないため、効率的且つ経済的である。
が対象とする地域内において熱需要が増加した場合に
は、熱媒体の温度差を調整できる第1熱供給プラントと
接続し、第1熱供給プラントから熱媒体の温度差を大き
くすることにより、増加した熱需要量を賄うことができ
るという効果を奏する。また、新規の建物の建設により
新たな地域に熱需要が生じた場合には、熱媒体の温度差
を調整できる第1熱供給プラントの熱輸送管と接続し、
第1熱供給プラントから熱媒体の温度差を大きくするこ
とにより、新たな地域の熱需要量を賄うことができると
いう効果を奏する。即ち、従来のように、熱需要量に見
合った配管サイズに更新敷設したり、熱源機を増設する
必要がないため、効率的且つ経済的である。
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、熱供給プラントから供給される熱媒
体の温度が各熱需要家の所望の温度より増減しても、熱
需要家側の温度調節手段で所望の温度に調節できる。即
ち、温熱媒体の供給の場合には、熱供給プラントから供
給される熱媒体の温度が各熱需要家の所望の温度より高
い場合でも、各熱需要家側の温度調節手段で所望の温度
にまで低下させることができ、冷熱媒体の供給の場合に
は、熱供給プラントから供給される熱媒体の温度が各熱
需要家の所望の温度より低い場合でも、各熱需要家側の
温度調節手段で所望の温度にまで上昇させることができ
る。このため、熱需要家側の空調設備の設定条件を変更
せずに、新たな熱需要家の増加による熱需要量の増加に
対応できるという効果を奏する。
明の効果に加えて、熱供給プラントから供給される熱媒
体の温度が各熱需要家の所望の温度より増減しても、熱
需要家側の温度調節手段で所望の温度に調節できる。即
ち、温熱媒体の供給の場合には、熱供給プラントから供
給される熱媒体の温度が各熱需要家の所望の温度より高
い場合でも、各熱需要家側の温度調節手段で所望の温度
にまで低下させることができ、冷熱媒体の供給の場合に
は、熱供給プラントから供給される熱媒体の温度が各熱
需要家の所望の温度より低い場合でも、各熱需要家側の
温度調節手段で所望の温度にまで上昇させることができ
る。このため、熱需要家側の空調設備の設定条件を変更
せずに、新たな熱需要家の増加による熱需要量の増加に
対応できるという効果を奏する。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明の効果に加えて、熱需要量が増大する
と、熱媒体の温度差を増大させることにより、熱供給量
を増大させることができるため、従来のように、蓄熱槽
の容量を大きくする必要がない。すなわち、熱媒体の温
度差を増大させることにより、蓄熱量を増大させること
ができるという効果を奏する。これに伴い、夜間電力を
有効に活用することができ、熱需要量の多い時間帯に配
分して放熱することにより電力負荷平準化に寄与する。
また、熱供給プラントによる熱輸送に加えて、蓄熱槽の
熱量を放熱することにより一時的な熱需要量の増大に対
応できるため、熱供給プラント側の熱源機器設備容量を
小さくできるという効果を奏する。さらに、従来のよう
に、蓄熱槽の容量を大きくする必要がないので、熱需要
家側に蓄熱槽を設ける場合、その配設スペースを確保し
やすく、大容量の蓄熱槽を配設するのに比べて経済的で
ある。
項2記載の発明の効果に加えて、熱需要量が増大する
と、熱媒体の温度差を増大させることにより、熱供給量
を増大させることができるため、従来のように、蓄熱槽
の容量を大きくする必要がない。すなわち、熱媒体の温
度差を増大させることにより、蓄熱量を増大させること
ができるという効果を奏する。これに伴い、夜間電力を
有効に活用することができ、熱需要量の多い時間帯に配
分して放熱することにより電力負荷平準化に寄与する。
また、熱供給プラントによる熱輸送に加えて、蓄熱槽の
熱量を放熱することにより一時的な熱需要量の増大に対
応できるため、熱供給プラント側の熱源機器設備容量を
小さくできるという効果を奏する。さらに、従来のよう
に、蓄熱槽の容量を大きくする必要がないので、熱需要
家側に蓄熱槽を設ける場合、その配設スペースを確保し
やすく、大容量の蓄熱槽を配設するのに比べて経済的で
ある。
【図1】本発明の実施形態に係る地域熱供給システムを
説明する図である。
説明する図である。
【図2】温度調節部を説明する図である。
【図3】熱需要量と送水温度差の関係を説明する図であ
る。
る。
【図4】本発明の実施形態に係る地域熱供給システムを
説明する図である。
説明する図である。
【図5】地域熱供給システムの動作を説明するフローチ
ャートである。
ャートである。
【図6】従来の分散型地域熱供給システムを説明する図
である。
である。
【図7】従来の分散型地域熱供給システムを説明する図
である。
である。
1 地域熱供給システム 2 第1熱供給プラント 3 第2熱供給プラント 4〜9 熱需要家 10 蓄熱槽 11 ポンプ 12 往き管路(供給管路) 12a、12b 往き管路(供給管路) 12c 中継管 13 戻り管路(帰還管路) 13a、13b 戻り管路(帰還管路) 13c 中継管 13d バイパス管路 14、15 熱源機 17、18 熱源機 19 蓄熱槽 20、25 温度調節部 21 熱交換器 22、26 ポンプ 23 温度調節バルブ 24、28 温度検出器 27 第2温度調節バルブ 29 第1温度調節バルブ 30〜33 熱需要家
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川見 俊之 大阪府大阪市中央区備後町4丁目1番3号 株式会社神戸製鋼所大阪支社内 Fターム(参考) 3L054 BG01 BG04 BH07 3L070 BB00 3L071 CC01 CD04 CE04 CE05 CF02
Claims (3)
- 【請求項1】 熱供給プラントと熱需要家とを熱媒体の
供給管路と帰還管路からなる循環管路で接続した地域熱
供給システムであって、 熱需要の増減に応じて、前記熱媒体の供給管路と帰還管
路における熱媒体との温度差を調整する第1熱供給プラ
ントと、 前記第1熱供給プラントと蓄熱槽を介して接続された1
以上の熱供給プラントとを備えた地域熱供給システム。 - 【請求項2】 前記熱需要家側で前記温度差を所定温度
差となるように受入れ温度を調節する請求項1記載の地
域熱供給システム。 - 【請求項3】 前記第1熱供給プラント又は前記熱供給
プラントの少なくとも一方及び/又は前記熱需要家側に
蓄熱槽を備えた請求項1又は請求項2記載の地域熱供給
システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33397199A JP2001153381A (ja) | 1999-11-25 | 1999-11-25 | 地域熱供給システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33397199A JP2001153381A (ja) | 1999-11-25 | 1999-11-25 | 地域熱供給システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001153381A true JP2001153381A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18272049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33397199A Pending JP2001153381A (ja) | 1999-11-25 | 1999-11-25 | 地域熱供給システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001153381A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008286431A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Sharp Corp | 給湯システム |
CN100451460C (zh) * | 2006-11-21 | 2009-01-14 | 清华大学 | 一种燃煤燃气联合供热的方法 |
JP2012530237A (ja) * | 2009-06-16 | 2012-11-29 | ディーイーシー デザイン メカニカル コンサルタンツ リミテッド | 地域エネルギー共有システム |
WO2014077381A1 (ja) | 2012-11-19 | 2014-05-22 | 公立大学法人大阪市立大学 | 熱エネルギー搬送システム、熱融通システム及び熱エネルギー搬送方法 |
WO2015068899A1 (ko) * | 2013-11-08 | 2015-05-14 | 한국에너지기술연구원 | 지역난방 네트워크 간의 열교환 제어 시스템 및 그 방법 |
WO2017018082A1 (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 凝縮器および冷却システムと運転方法 |
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