JP4178786B2 - 空調・熱源設備最適抑制制御システム - Google Patents

空調・熱源設備最適抑制制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空調・熱源設備における空調管理制御のオープンネットワーク技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9はビル等で一般的に採用されている空調設備の概略構成を示すものである。図示するように、空調・熱源設備2は、各フロア毎等のように所定の範囲をカバーして複数に区画されている各空調ゾーンにそれぞれ独立して設けられる需要側の空調設備4と、これらの各空調設備4のそれぞれに熱媒を循環供給する供給側熱源設備6とからなる。
【0003】
熱源設備6は、熱媒(冷水又は温水)を各需要側空調設備4に供給する供給配管10、並びに回収する戻り配管12、供給配管10に設けられたポンプ14、熱媒に熱を供給する2台の熱供給機器16a,16b等を備える。
【0004】
需要側空調設備4は、前記供給配管10と戻り配管12とを繋いで熱媒流路を形成する熱媒配管26と、この熱媒配管26の途中に設けられた熱交換器28及び熱媒の流量調整弁30、並びに空調ゾーンの空気を熱交換器28を通過させて循環させる送風機32等の機器からなる。各空調設備4には、各々の空調ゾーン毎に個別に設定される温度や湿度等の各種空調目標値に実測値が収束するように当該各需要側空調設備4の空調機器の作動を制御する空調機器制御ユニット34が設けられている。
【0005】
前記空調機器制御ユニット34はマイクロコンピュータ等を用いた制御ユニット36で構成され、この制御ユニット36には室内温度センサ38、室内湿度センサ40、吹出温度センサ42、熱媒入口温度センサ44、熱媒出口温度センサ46、空調目標値の設定入力をするリモコン48が接続されており、これらのセンサーやリモコンから入力されるデータに基づいて、送風機32の作動や流量調整弁30の開度、また図示していない外気導入量調節フラップの開度等を制御して、室内温度と湿度とをリモコンから入力された目標値に収束させるようになっている。ここで、各空調ゾーンはその使用用途により、それぞれ快適域には違いがあり、事務室の空気環境の場合では、17℃以上 で28℃以下の範囲にあり、しかも外気温との差は 7℃以内で、湿度は40%以上70%以下とするよう定められており、在室者の快適さを優先するならば26℃,50%前後を空調目標値として設定するのが一般的となっている。
【0006】
また、前記熱源設備6には、熱媒(冷水又は温水)を循環させるポンプ14と熱供給機器16a,16b等の作動を制御する、やはりマイクロコンピュータ等を用いた制御ユニット52で構成された熱源の運転制御ユニット50が設けられている。この熱源運転制御ユニット50は、供給配管10に送り出される熱媒の流出温度を検知する流出温度センサ54と、戻り配管12を通じて戻ってくる熱媒の流入温度を検知する流入温度センサ56とを備えており、これら流出・入温度センサ54,56からの信号とポンプ14の吐出流量とから需要側の総熱負荷を算出し、これが予め定められた増段設定値を超えたときに熱供給機器16a,16bの運転台数を段階的に増やしていく制御を行うようになっている。つまり、熱源運転制御ユニット50は熱供給機器16a,16bの増段運転制御機能を有し、また熱供給機器16は常時運転されるプライマリー側の第1熱供給機器16aと総熱負荷が増段設定値を超えたときに運転されるセカンダリー側の第2熱供給機器16bとからなっている。
【0007】
即ち、このような従来の空調設備システム2では、各空調ゾーンに設けられたそれぞれの需要側空調設備4,4,…の送風機32や流量調整弁30等の空調機器は、各々の空調ゾーン毎に個別に設定されている室内温度と湿度等の空調目標値に、センサーで実測した温度や湿度が収束して保持されるように、また必要な外気取り入れ量が確保されるように、予め決められたアルゴリズムによって制御され、当該空調制御は供給側熱源設備6の熱供給機器16a,16bの運転状況とは独立されて行われていて、それら個々の空調ゾーンでの消費熱量が反映された結果の需要側全体の総消費熱量に基づいて、熱源設備6の熱供給機器16a,16bの運転台数制御が実行されるようになっている。
【0008】
ここで、前記運転台数制御においてはハンチングを防止するために、運転台数を増やす増段設定値と運転台数を減らす減段設定値とには制御ディファレンシャルが与えられていて、冷房運転を例にすると、この制御ディファレンシャルは図10と図11とに示すように、減段設定値▲2▼は増段設定値▲1▼よりも低く定められ、また増段設定値▲1▼は1台の熱供給機器による最大供給可能熱量▲3▼に対して十分な余裕を持たせて低めに定められている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のように従来では、需要側の総消費(要求)熱量に応じて、その増大変化に追従して熱源設備6における熱供給機器16a,16bの運転台数を増やしていく増段運転制御を行い、当該増段運転制御をするにあたっては、その消費熱量の増大に対して余裕を持って対応できるように、熱源設備6の熱供給機器16a,16bの増段設定値▲1▼を決定しているが、このような従来の制御方法であると、次のような不具合点があった。
【0010】
即ち、図12に示すように、需要側の総消費熱量が一台目の第1熱供給機器16aによる最大熱供給可能量を超えることがない範囲で推移する様な場合であっても、増段設定値▲1▼は余裕を持たせて低めに設定してあるため、当該増段設定値▲1▼を超えてしまえば、その時点で2台目の第2熱供給機器16bが起動されて、総消費(要求)熱量が減段設定値▲2▼を下回るまでは2台運転が継続されることになり、このため、総消費熱量が第1熱供給機器16aの最大熱供給可能量以下の状態にあるにも拘わらず増段制御が働いてしまい、システム効率の悪い運転が行われているケースが多かった。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、需要側空調設備の総消費熱量の推移と現状の空調目標値とから、当該総消費熱量の今後の変動を予測して、この予測値が増段設定値を超える場合に、各需要側空調設備毎に設定されている空調目標設定値を、その快適範囲内で熱負荷が低減する側に自動的に変更することによって熱負荷の増大を規制し、これにより2台目の熱供給機器の運転機会を可及的に抑制して、空調設備のシステム効率の向上と省エネルギー化とが図れるようにした空調設備システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明にあっては、複数の空調ゾーン毎に設けられた需要側空調設備と、該各需要側空調設備のそれぞれに付設されて、各空調ゾーン毎に設定された温度や湿度等の各種空調目標値に実測値が収束するように該各需要側空調設備の空調機器の作動を制御する空調機器制御ユニットと、各需要側空調設備のそれぞれに熱媒を循環供給する供給側熱源設備とを備え、該供給側熱源設備には熱媒に熱を供給する複数の熱供給機器と、需要側の総熱負荷が予め定められた増段設定値を超えたときに該熱供給機器の運転台数を段階的に増やしていく増段運転制御ユニットとが設けられている空調設備システムにおいて、前記各需要側の空調制御手段と前記供給側の増段運転制御ユニットとを相互に通信可能に繋ぐとともに、各空調ゾーン毎の空調目標値とその消費熱量実績値の推移とに基づいて行われる予測結果とその結果に基づく設定値変更後の熱負荷変動の予測を行う熱負荷予測手段と、該熱負荷予測手段で予測した総熱負荷が前記増段設定値を超える場合に、前記空調目標値を快適範囲内で熱負荷低減側に設定変更して総熱負荷が増段設定値を超えないように制限する目標値変更手段とを付加したことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項2に係る空調設備システムにあっては、前記空調目標値の設定変更後の総熱負荷予測値が前記増段設定値を上回る場合に、該増段設定値を現在の運転台数での最大供給可能熱量に近づけて設定変更させる機能を前記目標値変更手段に付加させたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態例を添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る空調設備システムの一実施例を示すものであり、その主たる構成は前述した図9の従来例と同様であり、よって同一部材には同一の符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0015】
図示するように、本発明に係る空調設備システム60は、図9の従来例と同様に、各空調ゾーン毎にそれぞれ設けられた需要側空調設備4には、その各空調ゾーン毎に設定された温度や湿度等の各種空調目標値に実測値が収束するように、各需要側空調設備4の熱媒流量調整弁30や送風機32等の空調機器の作動を制御する空調機器制御ユニット34が付設されていて、これらの空調機器はリモコン48から設定入力される空調目標値と、室内温度センサ38、室内湿度センサ40、吹出温度センサ42、熱媒入口温度センサ44、熱媒出口温度センサ46等から入力される各種データに基づいてその作動が制御される。
【0016】
一方、各需要側空調設備4のそれぞれに熱媒を循環供給する供給側熱源設備6も従来例と同様に、熱媒(冷水又は温水)に熱を供給する複数(本実施形態例では2台)の熱供給機器16a,16b、並びに熱媒を循環送給するポンプ14とを有し、これら熱供給機器16a,16bとポンプ14とにはその作動を制御する熱源運転制御ユニット50が付設されていて、この熱源運転制御ユニット50のマイコン等から成る制御ユニット52は熱媒の流出温度センサ54と流入温度センサ56から入力されるデータ及びポンプ14の吐出流量データ等に基づいて需要側の配管熱損失や機器効率等も踏まえた総供給熱量(即ち、総熱負荷)を算出して、これが予め定められた増段設定値を超えると熱供給機器16a,16bの運転台数を段階的に増やす制御を行うようになっていて、熱供給機器16a,16bの増段運転制御ユニット50aの機能を有している。また、算出された上記総供給熱量は、供給側熱源設備6の実績総供給熱量データとしてその推移が把握できるように逐次記録されていく。
【0017】
ところで、本発明の空調設備システム60にあっては、熱源運転制御ユニット50の制御ユニット52と各需要側空調設備4における空調機器制御ユニット34の制御ユニット36とは、信号線62によって相互に通信可能に繋がれているとともに、各空調ゾーンの空調目標値とその消費熱量実績値の推移とに基づいて熱負荷変動の予測を行う熱負荷予測手段52aと、この熱負荷予測手段52aで予測した総熱負荷が前記増段設定値を超える場合に、前記空調目標値を快適範囲内で熱負荷低減側に設定変更して総熱負荷が増段設定値を超えないように制限する目標値変更手段52bとが付加されていて、本実施形態ではそれら熱負荷予測手段52aと目標値変更手段52bとはともに制御ユニット52内に組み込まれている。
【0018】
熱負荷予測手段52aは、各空調機器制御ユニット34の個々の制御ユニット36から信号線62を介して、それぞれの空調目標値や室内温度、室内湿度、吹出温度、熱媒入口温度、熱媒出口温度、熱媒流量(流量調整弁開度)等の各種データを取得し、各空調設備4毎の熱媒入口温度、熱媒出口温度、熱媒流量とから現状の熱負荷を算定する。そして、その熱負荷値を消費熱量実績値として適宜なメモリーデバイスに逐次記憶する。また、熱源運転制御ユニット50の制御ユニット52には外気温度センサ64、外気湿度センサ66、日射量センサ68が接続されており、熱負荷予測手段52aはこれらのセンサーから入力される外気温、外気湿度、日射量等の気象データと、前記消費熱量実績値の推移、既設定の空調目標値等を考慮して、今後の各空調設備4における熱負荷の変動を十数分後の短期予測で、及び数時間後の長期予測で算出して、それら空調設備側全体の予測総消費熱量を算出する。さらに、これと同時に熱負荷予測手段52aは、空調目標値を快適範囲内で種々に変更した仮空調目標値を設定し、各仮目標値に設定変更した場合の熱負荷変動も同様に予測して、推移データとして逐次保存する。
【0019】
また、熱負荷予測手段52aは、熱源設備6での実績総供給熱量の推移データと、外気温度・外気湿度・日射量等の気象データの推移データ、及び空調設備側の既設の空調目標値とを基にして、熱源設備6側での総供給熱量変動の予測を上記と同様に短期と長期で行い、当該総供給熱量変動の予測値を逐次に推移データとして保存する。さらに同時に、空調目標値を快適範囲内で種々に変更した仮空調目標値での総供給熱量変動も上記と同様に予測して、推移データとして逐次保存する。
【0020】
なお、負荷変動の予測技術としては、図2に表にしてまとめて示してあるように、フィジカルモデル法、ARIMAモデル法、TCBM法、回帰法、GMDH法、カルマンフィルター法、ニューラルネットワーク法、ファジーニューロ法、ファジー法等があり、これらのいずれか、またはこれらを組み合わせて採用することができる(蓄熱式空調システムの異常診断・適正制御の研究 社団法人空気調和・衛生工学会 蓄熱最適化委員会報告書 1996.3〜1998.3参照)。
【0021】
一方、目標値変更手段52bは図3に示すように、現状の空調目標値で算出した短期及び長期の熱負荷予測値Q2が1台目の最大供給可能熱量▲3▼以下で増段設定値▲1▼を超えている場合には、その実際の熱負荷を増段設定値▲1▼未満のQ3になし得るようなエネルギー削減目標値*Aを算出設定して、このエネルギー削減目標値*Aを達成し得る空調目標値*Bを、予測した種々の仮空調目標値の中から算出・選定する。そして、各空調設備4の制御ユニット36にアクセスして既設の空調目標値を当該算出・選定した空調目標値*Bに更新する。
【0022】
また、目標値変更手段52bは図5に示すように、既設の現状の空調目標値で算出した短期及び長期の熱負荷予測値Q2が1台目の最大供給可能熱量▲3▼を超えている場合には、その実際の熱負荷を当該最大供給可能熱量▲3▼未満のQ3になし得るようなエネルギー削減目標値*Aを算出設定し、このエネルギー削減目標値*Aを達成し得る空調目標値*Bを、予測した種々の仮空調目標値の中から算出・選定する。そして、各空調設備4の制御ユニット36にアクセスして既設の空調目標値を当該算出・選定した空調目標値*Bに更新するとともに、増段設定値▲1▼を更新する。即ち、更新後の空調目標値*Bで予測した、目標と成す総消費熱量値Q3以上で、1台目の最大供給可能熱量▲1▼に対して若干低くて余裕のある熱量値を、増段設定値▲1▼の変更目標値*Cとして算定し、当該増段設定値を▲1▼から▲1▼’に変更する。
【0023】
図8は当該空調設備システム60で行われる運転制御フローの一例を概略的に示すフローチャートである。即ち、空調設備システム60が稼働されると、先ず、S10で熱供給機器16a,16bの運転状況の把握が行われて、その運転台数と供給エネルギー量とが検知される。次ぎに、S20で各空調ゾーン別に空調設備機器の運転状況の把握が行われ、機器の発停状態と各空調ゾーン別の消費熱量、各空調ゾーン別の空調目標値(温度、湿度、外気導入量等)が検知され、各空調ゾーン毎の消費熱量のデータとそれらを総合した総消費熱量のデータとが実績消費熱量として記録蓄積される。
【0024】
次いで、S30で空調設備4毎の熱負荷予測が行われ、現状の空調目標値設定での推移と、空調目標値を種々に変更した場合の各種仮空調目標値設定での推移とが算出されて、これらは15分〜数時間後の短期から長期に亘る予測データとして蓄積され、かつ各空調設備4での予測熱負荷を総合した総熱負荷値も算出されて同様に予測データとして蓄積される。また、これらの予測データには外気温や外気湿度、日射量等の気象データの推移も付帯される。
【0025】
次のS40では、熱源設備6での総供給熱量(総熱負荷)予測がおこなわれる。この総供給熱量予測は、前術のように実績供給熱量の推移データ、空調設備側の既設の空調目標値とを基にして、熱源設備6側での総供給熱量予測が短期と長期とで行なわれて、当該予測値は逐次に推移データとして蓄積される。また、同時に空調目標値変更時の総供給熱量予測が15分〜数時間後の短期と長期とで行なわれて、当該予測値は逐次に推移データとして蓄積される。
【0026】
次いでS50では、熱供給機器の増段運転要否条件が算定される。即ち、現状設定の空調目標値と各種仮設定の仮目標値との各条件下における増段の要否状況の分析が、空調設備側若しくは熱源設備側優先で行われるとともに、現状空調目標値での推移並びに各種仮空調目標値での推移による熱量削減目標値*Aが算定され、かつ増段設定値▲1▼の変更目標値*Cの算定が行われる。
【0027】
次にS60において、各空調設備4における空調目標値の調整変更の要否が判定され、この判定は算定されたエネルギー量削減目標値*Aが0でない、つまり*A>0であるか否かで判定され、*A>0であれば要と判定される。
【0028】
そして、上記判定が要であるとS70に進み、空調目標値の調整変更値の算定が行われる。つまり、予め記憶されている室内温度、室内湿度、外気取り入れ量の制御因子の各空調ゾーンでの快適範囲を読み込んで、これらの許容制御幅(許容変更幅)を算定し、当該快適範囲内でエネルギ削減目標値*Aを達成できる空調目標値*Bを、各種仮空調目標値で予測した推移データのなかから選定する。
【0029】
次のS80では、空調目標値の調整変更制御の実施が行われる。つまり、制御ユニット36に対してアクセスして、既設の空調目標値(室内温度、室内湿度、外気取り入れ量)を選定された空調目標値*Bに更新する。例えば、既設の目標室内温度が26℃であったのを27.5℃に、更には既設の目標室内湿度が50%であったのを65%にする等の更新が行われる。
【0030】
次ぎに、S90で熱供給機器16a,16bの運転台数を増やす増段設定値の変更条件の判定が行われる。つまり、更新後の、若しくは未更新のままの現状設定での空調目標値による予測総熱負荷が、初期設定されている増段設定値▲1▼を超えていて、かつ1台目の最大供給可能熱量▲3▼は超えていない場合に、増段設定値▲1▼の変更が要と判定される。
【0031】
そして、次のS100で増段設定値の変更制御が行われる。つまり既に算定されている変更目標値*Cが読み込まれて、当該変更目標値*Cに更新される。
【0032】
一方、上記S60での判定が否で空調目標値の変更が不要である場合には、S90にジャンプされ、また、S90での判定が否で増段設定値の変更が不要の場合には、S100がジャンプされる。そして、S10〜S100の制御フローが逐次繰り返される。
【0033】
以下に、上述のような運転制御がなされる本実施形態例の空調設備システム60の作用効果について説明する。なお、各空調ゾーン毎に設置された空調設備4はそれぞれの該空調ゾーン毎に設定された空調目標値に実際の実測値が収束して一定に保持されるように、その空調設備機器類の作動が制御されるのであるが、ここでは説明の便宜上、各空調ゾーンはすべて同一の空調目標値に設定されているものとして述べる。
【0034】
即ち、リモコン等によって初期設定された空調目標値が、例えば室内温度目標値26℃、室内湿度目標値50%他であったとすると、それらの空調目標値に実測値(室内温度、室内湿度、外気導入量等)が収束して一定に保たれるように各空調設備4の空調設備機器類が制御ユニット36によって作動制御され、同時に熱源運転制御ユニット50の制御ユニット52は、現状設定による空調目標値での熱負荷推移を実績値として記録保存し、かつ、今後の推移を予測算出して記録保存していく。ここで、この実績推移と予測推移とは、各空調ゾーンに設置された空調設備4ごとに行われて、その各空調設備4で予測された熱負荷を総和した予測総熱負荷が算出される。
【0035】
そして、図3と図4とに示すように、例えば現時刻t1における現状空調目標値設定での空調設備4全体の実績総熱負荷がQ1(Q1<増段設定値▲1▼)であって、当該現状の空調目標値の設定のままで予測した熱負荷の最大値が、時刻t2でQ2(1台の最大供給可能熱量▲3▼<Q2<増段設定値▲1▼)に達すると算出された場合にあっては、熱源運転制御ユニット50の制御ユニット52は時刻t2における予測総熱負荷が増段設定値▲1▼に満たない熱量Q3になるような空調目標値*Bをその快適域内で算出して、例えば室内温度目標値が27.5℃で室内湿度が60%といった空調目標値を選定して、各空調設備4の制御ユニット4に記憶されている空調目標値を更新してこれを設定変更し、この更新以後は空調設備4の制御ユニット36は当該設定変更された新たな各種の空調目標値に基づいて各空調設備機器類を制御するとともに、当該新たな空調目標値に基づいて熱負荷予測を行う。そして、当該空調目標値の算出・選定及び更新が逐次繰り返し行われていく。
【0036】
このため、総熱負荷が1台目のプライマリー側の第1熱供給機器16aによる最大供給可能熱量▲3▼を超えることがないような場合において、総熱負荷を可及的に増段設定値▲1▼未満に抑制できるようになり、もってセカンダリー側の第2熱供給機器16bが不必要に運転されてしまうのを防止して、熱源効率を高く維持して省エネルギー化を達成できるようになる。
【0037】
また、図5〜図7に示すように、現時刻t1における現状空調目標値設定での空調設備4全体の実績総熱負荷がQ1(Q1<増段設定値▲1▼)であって、当該現状の空調目標値の設定のままで予測した熱負荷の最大値が、時刻t2でQ2(Q2>1台の最大供給可能熱量▲3▼)に達すると算出された場合にあっては、熱源運転制御ユニット50の制御ユニット52は時刻t2における予測総熱負荷が増段設定値▲1▼に満たない熱量Q3になるような空調目標値*Bをその快適域内で算出して、例えば室内温度目標値が27.5℃で室内湿度が65%といった空調目標値を選定して、各空調設備4の制御ユニット4に記憶されている空調目標値を更新してこれを設定変更し、この更新以後は空調設備の制御ユニット36は当該設定変更された新たな空調目標値に基づいて各空調設備機器類を制御するとともに、当該新たな空調目標値に基づいて熱負荷予測を行う。さらに、制御ユニット52は、その更新した空調目標値*Bに基づいて予測された最大熱負荷Q3を上回り、かつ1台の最大供給可能熱量▲3▼を下回る熱量値*Cを算出して、この熱量値*Cを増段設定値▲1▼の変更目標値*Cとなして、既設の増段設定値▲1▼を新たな増段設定値▲1▼’に更新していく。そして、当該空調目標値*Bの算出選定及び更新、並びに新たな増段設定値▲1▼’の算出・更新が逐次に繰り返して行われていく。
【0038】
このため、総熱負荷が1台目のプライマリー側の第1熱供給機器16aによる最大供給可能熱量▲3▼を超えてしまうような場合においても、快適域を逸脱しない範囲で総熱負荷を可及的に1台の最大供給可能熱量▲3▼未満に抑制し得るのみならず、更新した増段設定値▲1▼’未満に抑制できるようになり、もってセカンダリー側の第2熱供給機器16bが不必要に運転されてしまうのを可及的に防止して、熱源効率を高く維持して省エネルギー化を達成できるようになる。ここで、増段設定値▲1▼の更新はせずに、空調目標値*Bの更新だけをして熱負荷の抑制を行うようにするだけであっても、プライマリー側の第2熱供給機器16bの運転開始時期を遅らせることができるので、熱源効率の向上並びに省エネルギー化とを達成できるようになる。
【0039】
なお、空調目標値を快適域範囲内で設定変更するだけでは、総熱負荷を最大供給可能熱量▲3▼を下回るようにすることができない場合にあっては、当該空調目標値は快適域の上限(つまり、室内温度28℃、室内湿度70%)に設定変更する。そして、このように空調目標値を快適域の上限に設定変更して総熱負荷の増大を抑制しておけば、熱負荷が増段設定値▲1▼に達する迄の時間を大きく取れるようになって、2台目の第2熱供給機器の運転開始時期を遅らせることができるようになる。
【0040】
また、上述の説明では便宜上、複数の空調ゾーンにおいて空調目標値がすべて同一に設定される場合を示してあるが、実際には、各空調ゾーン毎の使用用途によって快適域は異なるものになるので、空調目標値は各空調ゾーン毎に個別に設定して更新設定していくようにする。さらに、更新設定をするに当たっては、その空調ゾーンが南西向きであるか、または北西向きであるか等の環境も考慮して、各空調ゾーン間でその更新設定の優先順位を定めておき、複数の空調ゾーンの空調目標値を段階的に変更していくようにすることもできる。
【0041】
さらにまた、上述の実施形態では、減段設定値は設定変更しないようになっているが、当該減段設定値を増段設定値の変更に合わせて制御ディファレンシャルを同一に保ったまま一緒に変更するようにして、減段運転の時期を早めるようにすることもできる。
【0042】
【発明の効果】
以上、実施形態で詳しく述べたように、本発明に係る空調設備システムによれば、供給側熱源設備に複数の熱供給機器が備えられて、需要側の総熱負荷が予め定められた増段設定値を超えたときに該複数の熱供給機器の運転台数を段階的に増やしていく空調設備システムにおいて、需要側空調設備の熱負荷変動を逐次予測して、その予測総熱負荷が増段設定値を超えてしまうような場合には、空調目標値を快適域の範囲内で総熱負荷が低減される側に適宜設定変更して、総熱負荷の増大を抑制するようにしたので、快適域を維持しながら熱源側熱供給機器の運転台数の増加機会を可及的に抑制することができるようになり、もって空調設備システムの熱源効率の向上と省エネルギー化とを可及的に図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空調・熱源設備最適抑制制御システムの一実施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明に用い得る熱負荷の予測技術を表にして一覧表示した図である。
【図3】本発明において行われる、ある空調条件下での熱供給機器の運転台数制御の各種設定値を説明する図である。
【図4】図4における熱供給機器の運転台数制御の内容を説明する図である。
【図5】本発明においておこなわれる、別の空調条件下での熱供給機器の運転台数制御の各種設定値を説明する図である。
【図6】図5における熱供給機器の運転台数制御の内容を説明する図である。
【図7】図6における運転台数制御で行われる、熱供給機器の増段・減段運転の制御ディファレンシャルを説明する図である。
【図8】本発明に係る空調・熱源設備最適抑制制御システムで行われる、制御ロジックフローの一例を概略的に示すフローチャートである。
【図9】従来の空調・熱源設備システムの概略構成図である。
【図10】従来における熱供給機器の運転台数制御の各種設定値を説明する図である。
【図11】熱源側設備における熱供給機器の増段・減段運転の制御ディファレンシャルを説明する図である。
【図12】従来における熱供給機器の運転台数制御の内容を説明する図である。
【符号の説明】
4 需要側空調設備
6 供給側熱源設備
16a,16b 熱供給機器
30 熱媒流量調整弁(空調設備機器)
32 送風機(空調設備機器)
34 空調機器制御ユニット
36 制御ユニット
38 室内温度センサ
40 室内湿度センサ
42 吹出温度センサ
44 熱媒入口温度センサ
46 熱媒出口温度センサ
48 リモコン
50 熱源運転制御ユニット
50a 増段運転制御ユニット
52 制御ユニット
52a 熱負荷予測手段
52b 目標値変更手段
54 流出温度センサ
56 流入温度センサ
60 空調設備システム
62 信号線
64 外気温度センサ
66 外気湿度センサ
68 日射量センサ

Claims (2)

  1. 複数の空調ゾーン毎に設けられた需要側空調設備と、該各需要側空調設備のそれぞれに付設されて、各空調ゾーン毎に設定された温度や湿度等の各種空調目標値に実測値が収束するように該各需要側空調設備の空調機器の作動を制御する空調機器制御ユニットと、各需要側空調設備のそれぞれに熱媒を循環供給する供給側熱源設備とを備え、
    該供給側熱源設備には熱媒に熱を供給する複数の熱供給機器と、需要側の総熱負荷が予め定められた増段設定値を超えたときに該複数の熱供給機器の運転台数を段階的に増やしていく増段運転制御ユニットとが設けられている空調設備システムにおいて、
    前記各需要側の空調機器制御ユニットと前記供給側の増段運転制御ユニットとを相互に通信可能に繋ぐとともに、各空調ゾーン毎の空調目標値とその消費熱量実績値の推移とに基づいて行われる予測結果とその予測結果に基づく設定値変更後の熱負荷変動の予測を行う熱負荷予測手段と、該熱負荷予測手段で予測した総熱負荷が前記増段設定値を超える場合に、前記空調目標値を快適範囲内で熱負荷低減側に設定変更して総熱負荷が増段設定値を超えないように制限する目標値変更手段とを付加したことを特徴とする空調・熱源設備最適抑制制御システム。
  2. 前記空調目標値の設定変更後の総熱負荷予測値が前記増段設定値を上回る場合に、該増段設定値を現在の運転台数での最大供給可能熱量に近づけて設定変更させる機能を前記目標値変更手段に付加させたことを特徴とする請求項1記載の空調・熱源設備最適抑制制御システム。
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