JP2003106634A - 冷却ユニット - Google Patents

冷却ユニット

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JP2003106634A
JP2003106634A JP2001301431A JP2001301431A JP2003106634A JP 2003106634 A JP2003106634 A JP 2003106634A JP 2001301431 A JP2001301431 A JP 2001301431A JP 2001301431 A JP2001301431 A JP 2001301431A JP 2003106634 A JP2003106634 A JP 2003106634A
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林  広茂
Takeshi Nagao
健史 長尾
Kenichi Mochida
賢一 持田
Akihiko Chiba
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風機から吐出された冷気によって効果的に
ダンパを押し開いた状態で安定して維持することができ
る冷却ユニットを提供する。 【解決手段】 冷却器8と、この冷却器8と熱交換した
冷気を吐出口から吐出するための送風機9と、上部を回
動自在に枢支され、吐出口6Aを塞ぐように吊下された
ダンパ6とを備えて成る冷却ユニット1において、この
吐出口6Aの下部に取り付けられ、吐出口6Aから吐出
される冷気を上方に指向させてダンパ6を押し開くため
の風向板15を備え、風向板15は、水平方向に吐出さ
れる冷気の向きを徐々に上方へ指向させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却器と、この冷
却器と熱交換した冷気を吐出口から吐出するための送風
機と、上部を回動自在に枢支され、吐出口を塞ぐように
吊下されたダンパとを備えて成る冷却ユニットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種冷却ユニットが適用され
る冷蔵庫は、例えばプレハブ低温庫(冷凍・冷蔵庫)や
業務用冷却貯蔵庫であり、庫内天壁に冷却器を配置し、
送風機によって天井部から庫内に強制的に冷気を対流さ
せる構造とされている。
【0003】係る冷却ユニットは、外装ケース内に冷却
器及び冷却器用送風機を備えて成るものである。この外
装ケース前面には、吐出口が形成されており、この吐出
口には、ダンパが吐出口上縁に前方に回動自在に枢支さ
れ、吐出口を閉塞するように吊下されている。そして、
冷却器用送風機が運転されることにより、外装ケース下
面から外装ケース内に吸い込んだ冷気を冷却器を介して
吐出口に吐出し、冷蔵庫内を冷却していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
冷却ユニットでは、冷却器用送風機から吐出された冷気
の風圧によりダンパを前方に回動させ、吐出口から冷気
の吐出を行っていたが、冷却器用送風機から吐出される
冷気は、水平方向に吐出されるため、ダンパを開放され
た状態、特に、ダンパを水平状態にまで回動させ、押し
開いた状態で安定して維持することは困難であった。
【0005】特に、冷却器用送風機による風圧が弱い場
合には、ダンパを開放された状態で維持することができ
ず、ダンパの自重によりダンパが閉鎖され、ダンパの開
放・閉鎖が連続して生じることにより、騒音が発生する
問題があった。そのため、ダンパの開放維持のため、格
別に冷却器用送風機の配設台数の増加若しくは能力の増
強を行わなければらないという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、従来の技術的課題を解
決するために成されたものであり、送風機から吐出され
た冷気によって効果的にダンパを押し開いた状態で安定
して維持することができる冷却ユニットを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の冷却ユニット
は、冷却器と、この冷却器と熱交換した冷気を吐出口か
ら吐出するための送風機と、上部を回動自在に枢支さ
れ、吐出口を塞ぐように吊下されたダンパとを備えて成
るものであって、この吐出口の下部に取り付けられ、当
該吐出口から吐出される冷気を上方に指向させてダンパ
を押し開くための風向板を備え、風向板は、水平方向に
吐出される冷気の向きを徐々に上方へ指向させることを
特徴とする。
【0008】本発明の冷却ユニットによれば、冷却器
と、この冷却器と熱交換した冷気を吐出口から吐出する
ための送風機と、上部を回動自在に枢支され、吐出口を
塞ぐように吊下されたダンパとを備えて成るものであっ
て、この吐出口の下部に取り付けられ、当該吐出口から
吐出される冷気を上方に指向させてダンパを押し開くた
めの風向板を備え、風向板は、水平方向に吐出される冷
気の向きを徐々に上方へ指向させるので、格別に送風機
の配設台数を増加することなく、送風機から吐出された
冷気は風向板によって効果的にダンパを押し開いた状態
で安定して維持することができるようになる。
【0009】請求項2の発明の冷却ユニットは、請求項
1の発明に加えて、風向板には複数の曲げ部を折曲形成
し、段階的に冷気の向きを上方へ指向させることを特徴
とする。
【0010】請求項2の発明の冷却ユニットによれば、
請求項1の発明に加えて、風向板には複数の曲げ部折曲
形成し、段階的に冷気の向きを上方へ指向させるので、
風向板を安価に形成することができると共に、係る風向
板によって送風機から水平方向に吐出される冷気の流れ
を段階的に上方に指向させることができるようになり、
冷気の損失を減少させることができる。これにより、効
率的にダンパの開閉状態維持と冷気の吐出を行うことが
できるようになる。
【0011】請求項3の発明の冷却ユニットは、請求項
1又は請求項2の発明に加えて、風向板には冷気が通過
可能な透孔を形成したことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明の冷却ユニットによれば、
請求項1又は請求項2の発明に加えて、風向板には冷気
が通過可能な透孔を形成したので、送風機から水平方向
に吐出され、風向板によって上方に指向される冷気の流
れの一部を透孔から水平方向に吐出することにより、ダ
ンパの開き始めの風圧を高めることができ、円滑にダン
パを開くことができるようになる。
【0013】請求項4の発明の冷却ユニットは、請求項
1の発明に加えて、風向板を複数の平板状案内板から構
成し、上側に位置する案内板ほど、起立した向きとする
と共に、これら案内板間には間隔を形成したことを特徴
とする。
【0014】請求項4の発明の冷却ユニットによれば、
請求項1の発明に加えて、風向板を複数の平板状案内板
から構成するため、風向板を容易に加工することがで
き、生産性を向上させることができるようになる。ま
た、請求項4の発明によれば、風向板を構成する案内板
は、上側に位置する案内板ほど、起立した向きとすると
共に、これら案内板間には間隔を形成したので、容易に
送風機から吐出される水平方向の冷気を上方に案内する
ことができると共に、前記案内板間の間隔から前記冷気
の一部を水平方向に吐出することができ、ダンパの開き
始めの風圧をより一層高めることができ、円滑にダンパ
を開くことができるようになる。
【0015】請求項5の発明の冷却ユニットは、請求項
4の発明に加えて、下側に位置する案内板の上部を、上
側に位置する案内板の下部よりもダンパ側に延在させた
ことを特徴とする。
【0016】請求項5の発明の冷却ユニットによれば、
請求項4の発明に加えて、下側に位置する案内板の上部
を上側に位置する案内板の下部よりもダンパ側に延在さ
せたので、下側に位置する案内板に沿って吐出される冷
気を円滑に前記案内板間の間隔に吐出することができ、
より一層ダンパの開き始めの風圧をより高めることがで
き、円滑にダンパを開くことができるようになる。
【0017】請求項6の発明の冷却ユニットは、請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の発明
に加えて、風向板の下端部又は当該風向板を構成する最
下部の案内板の下端部を垂直方向に折曲させたことを特
徴とする。
【0018】請求項6の発明の冷却ユニットによれば、
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5
の発明に加えて、風向板の下端部又は当該風向板を構成
する最下部の案内板の下端部を垂直方向に折曲させたの
で、風向板自体の強度を向上させることができるように
なり、風向板が長手方向に延在して形成された場合であ
っても、冷気の吐出による影響により風向板が変形し、
均一な透孔の形成を阻害することを未然に回避すること
ができるようになる。
【0019】請求項7の発明の冷却ユニットは、請求項
6の発明に加えて、風向板の下側に位置する冷却器前板
を備え、風向板の下端部又は最下部の案内板の下端部
を、水滴が通過可能な間隔を存して冷却器前板に近接さ
せたことを特徴とする。
【0020】請求項7の発明の冷却ユニットによれば、
請求項6の発明に加えて、風向板の下側に位置する冷却
器前板を備え、風向板の下端部又は最下部の案内板の下
端部を、水滴が通過可能な間隔を存して冷却器前板に近
接させたので、前記冷却器より生じるドレン水が送風機
から吐出される冷気に影響されてダンパ側に侵入するこ
とを未然に回避することができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
例を詳述する。図1は本発明を適用した冷却貯蔵庫Rの
縦断側面図、図2は本発明を適用した冷却ユニット1の
斜視図、図3は冷却ユニット1の縦断側面図、図4は冷
却ユニット1の透視正面図をそれぞれ示している。
【0022】本発明が適用される冷却ユニット1は、例
えばプレハブ冷凍・冷蔵庫などの冷却貯蔵庫Rに設置さ
れる。この冷却貯蔵庫Rは、断熱箱体3によって構成さ
れており、この断熱箱体3内には、貯蔵室2が構成され
ている。この断熱箱体3は隣り合うパネルとの結合部分
に凸部或いは凹部を有した断熱パネル4を組み合わせて
箱状に構成されている。
【0023】また、断熱箱体3の前壁には貯蔵食品等の
物品を出し入れする物品出入口及びこの物品出入口の一
側を回動自在に枢支し開閉自在に閉塞すると共に、貯蔵
室2を密閉化する断熱扉5が設けられている。
【0024】前記冷却ユニット1は、例えば断熱箱体3
の貯蔵室2側の天井面3Aに設置されており、前面にダ
ンパ6を形成した外装ケース7内に、図示しない別置き
の室外機内に配設される圧縮機や凝縮器などによって構
成される冷却装置と周知の冷凍サイクルを構成する冷却
器8と、ダンパ6側である冷却器8に冷気を吐出する冷
却用送風機9とを有している。尚、冷却器8は、ダンパ
6側に配設されると共に、冷却器用送風機9は、冷却器
8の側方であって冷却ユニット1の後部に配設されてい
るものとする。図中において、14は、前記冷却器用送
風機9下方に設けられたファンケースである。
【0025】そして、この冷却器8の下方には、板状部
材の外周縁を上部に略直角に折曲することにより上面に
開口を有するドレンパン16が後方、即ちダンパ6とは
反対側の冷却器用送風機9側に低く傾斜して設けられて
いる。このドレンパン16の後壁には、図示しない排水
孔が形成され、係る排水孔には図3及び図4に示す如き
ドレンパイプ17が取り付けられている。また、このド
レンパン16の下面には、ドレンパン16上に貯留され
たドレン水を暖めるためのホットガスパイプ19が設け
られている。
【0026】一方、図2及び図3に示す如く前記外装ケ
ース7は例えばアルミニウムなどの板状部材により、両
側面と下面及び前面に開口を有する本体10と、この本
体10の下面開口を開閉自在に閉塞するフレームカバー
11と、本体10の両側面をそれぞれ閉塞する側板1
2、12とから構成される。尚、外装ケース7の前面に
形成される開口は、前記冷却器用送風機9から吐出され
た冷気を吐出するための吐出口6Aとされる。
【0027】尚、図2における12Bは、冷却ユニット
1を貯蔵室2天面に固定する図示しないねじ部材を保持
するための保持部12Bである。また、前記側板12
は、左右対称に形成されており、両側の側板12を共通
の部材として構成されているものとする。これにより、
側板12の部品点数を削減することができ、コストの削
減を図ることができる。
【0028】ここで、この外装ケース7の側板12の取
付構造について図5乃至図8を参照して説明する。図5
は外装ケース7の内方から見た斜視図、図6は側板12
を分解した状態の外装ケース7の斜視図、図7は外装ケ
ース7上部の部分断面図、図8は外装ケース7の下角隅
部の斜視図を示している。
【0029】前記外装ケース7を構成するフレームカバ
ー11は、後方が少許上方に向けて傾斜する後面部11
Cを形成する折曲部11Aと、前方が少許上方に向けて
傾斜する前面部11Dを形成する折曲部11Bが形成さ
れており、後面部11Cには、冷気吸込口13が形成さ
れている。また、このフレームカバー11の左右縁に
は、上方に起立したフランジ20が形成されている。こ
こで、前記折曲部11A及び11Bが形成されている部
分に対応する箇所には、フランジ20が形成されておら
ず、折曲部11A及び11Bに対応する箇所の左右縁
は、切欠21が形成されている。
【0030】そして、このフレームカバー11は、本体
10の下面開口後端に設けられたヒンジ部材10Aによ
り、フレームカバー11の後面部11Cの後端を中心と
して回動可能とされ、下方に開放可能とされている。
【0031】一方、側板12、12は、外周が内方に折
曲したフランジ22が形成されており、側板12の下部
に形成されたフランジ22の端部には、前記フレームカ
バー11の切欠21が形成された部分に対応した位置
に、切欠21と略きっちり係合する突起23が形成され
ている。
【0032】また、この側板12の先端、即ち、上部に
形成されたフランジ22のフレームカバー11側の端部
には、フレームカバー11側に突出した横向きの係合爪
24が例えば両側方に形成されている。この係合爪24
は、図7に示す如く先端に行くほど低く形成されている
と共に、この係合爪24の先端には、上向きの係合部2
5が形成されている。尚、この係合部25の上端は側板
12上面と面一若しくはそれより低い位置となるように
形成されているものとする。
【0033】他方、前記本体10の両側部には、図7に
示す如く前記側板12の係合爪24が形成された位置に
対応する位置に外方、即ち側板12側に開口した挿入孔
26が形成されている。更に、この挿入孔26の奥部に
は、前記係合爪24の係合部25が係合する位置に対応
して上面に開口する係合孔27が形成されている。この
係合孔27の外側縁部は本体10上面よりも低く形成さ
れているものとする。尚、図2において係合孔27は、
図示しないものとする。
【0034】以上の構成により、外装ケース7の取付構
造について説明する。先ず、本体10の下面開口にフレ
ームカバー11をヒンジ部材10Aにより回動可能に取
り付ける。そして、この本体10及びフレームカバー1
1の両側面に前記側板12、12をそれぞれ取り付け
る。ここで、側板12は、前記フレームカバー11の切
欠21に側板12に形成された突起23を図8に示す如
く挿入する。その後、側板12の先端に形成された係合
爪24を本体10の挿入孔26に挿入する。挿入孔26
に挿入された係合爪24を本体10の奥部に押し込み、
係合爪24の先端に形成された係合部25を本体10の
上面に形成された係合孔27と合致させる。
【0035】これにより、側板12は、上述の如く先端
に形成された係合爪24を本体10に形成された挿入孔
26に挿入し、係合爪24の係合部25を本体10の上
面に形成された係合孔27と係合させるのみで、容易に
本体10に固定することができるようになる。
【0036】また、上述の如く側板12の係合爪24
は、先端に行くほど低くなり、係合部25の上端は側板
12上面と面一若しくはそれより低い位置となると共
に、本体10の係合孔27の外側縁部は本体10上面よ
りも低くされているので、係合爪24の係合部25と係
合孔27との係合を確実に行うことができるようにな
る。また、本体10と側板12とが係合された状態で、
側板12の係合部25が本体10の係合孔27から上方
に突出しないため、外観の向上を図ることができるよう
になる。
【0037】また更に、側板12の下端に形成される突
起23は、フレームカバー11のフランジ20が形成さ
れていない切欠21からフレームカバー11の折曲部1
1A及び11B上に進入するため、側板12を確実にフ
レームカバー11と係合させることができるようにな
る。また、係る側板12の突起23により、フレームカ
バー11のフランジ20が形成されていない切欠21部
分から外装ケース7内の冷気が外部に漏出する不都合を
未然に回避することができるようになると共に、フレー
ムカバー11の切欠21部分が外部に露出されないた
め、外観の向上を図ることができるようになる。
【0038】次に、図9を参照して冷却ユニット1の外
装ケース7内に配設された冷却器8及びこの冷却器8の
ドレン水排水機構について説明する。この冷却器8は外
装ケース7のダンパ6側に設けられ、冷媒パイプ8Aを
複数回屈曲させることにより形成されている。そして、
冷却器8を構成する冷媒パイプ8Aは、冷却運転時には
冷却器8上方が冷凍サイクルの上流側となり、除霜運転
時には冷却器8下方は冷凍サイクルの上流側となる。こ
れは、所謂リバースホットガスとなっている。
【0039】一方、この冷却器8の下端部には、図11
に示す如き仕切板30が前記ドレンパン16の上側に位
置して、複数、本実施例では2本のクリップ32により
取り付けられている。この仕切板30は、板状の鋼板製
材料により構成されており、本実施例では、仕切板30
の長手方向に渡って、上面から下面に渡って貫通して形
成される複数のドレン水通過部としての透孔31が形成
されている。また、この仕切板30の前端及び後端に
は、クリップ32が位置する切欠33が複数、本実施例
では2箇所ずつ形成されている。
【0040】ここで、仕切板30に形成されたドレン水
通過部は、透孔31により構成されているため、生産性
を向上させることができると共に、仕切板30上に落下
した氷塊をドレンパン16上に落下することを未然に回
避することができる。
【0041】尚、この仕切板30の前後寸法は、前記ド
レンパン16の前後寸法よりも小さく形成されており、
クリップ32により冷却器8下端部に取り付けられた際
に、仕切板30の前後端部とドレンパン16の前端及び
後端との間に隙間Sが形成されるものとする。
【0042】前記クリップ32は、例えば金属製の棒状
部材により構成されており、係る棒状部材の両端にはそ
れぞれ前記冷却器8の両側の下端部を構成する冷媒パイ
プ8Aに沿って上方に屈曲形成されている。更に、この
クリップ32の端部は、前記冷媒パイプ8Aの外方に位
置する外周部に沿って湾曲形状とされた保持部32Aが
形成されている。
【0043】以上の構成により、冷却器8下端部に仕切
板30を取り付ける際には、まず、仕切板30を冷却器
8の最下部の冷媒パイプ8Aに当接させた後、クリップ
32を仕切板30の切欠33に沿って取り付ける。これ
により、クリップ32の位置決めを容易に行うことがで
き、仕切板30の取り付け作業性を向上させることがで
きるようになる。
【0044】そして、このクリップ32の保持部32A
をそれぞれ冷却器8の両側下端部の冷媒パイプ8Aに係
合させることにより仕切板30を冷却器8下端部に固定
する。
【0045】これにより、冷却器8の除霜運転により冷
却器8から生じたドレン水は、冷却器8下端部に取り付
けられた仕切板30に受容された後、この仕切板30に
形成されたドレン水の通過部としての透孔31及び前後
端に形成された隙間Sを通過することによりドレンパン
16上に円滑に受容される。そして、ドレンパン16上
に受容されたドレン水は、前記ドレンパイプ17より外
部に排水されると共に、前記ホットガスパイプ19に
は、図示しない圧縮機から吐出されたホットガスが流さ
れることにより、ドレンパン16上のドレン水を加熱す
ることができる。
【0046】ここで、前記冷却器8の除霜運転は、冷却
器8に高温冷媒を冷却器8下方から流通させることによ
り行うため、最も高い温度の冷媒を冷却器8の最下部に
流通させることができ、冷却器8の最下部の冷媒パイプ
8Aに当接して取り付けられた仕切板30は、最初に加
熱されることとなり、冷却器8から仕切板30上に落下
した氷塊を円滑に融解させることができるようになる。
そのため、係る氷塊によるドレン水通過部としての透孔
31の閉塞を未然に回避することができるようになる。
【0047】また、仕切板30は、ドレンパン16の上
側に位置して冷却器8下端部に取り付けられているた
め、前記冷却器用送風機9から吐出された冷気が冷却器
8の下方に流出し、冷却器8を通過する冷気の流量が減
少することを未然に回避することができるようになる。
そのため、冷却器用送風機9から吐出された冷気が冷却
器8を効果的に通過することができるようになり、冷却
ユニット1の冷却効果を向上させることができるように
なる。
【0048】更に、ドレンパン16の上側に位置する仕
切板30の存在により、ドレン水が貯留されるドレンパ
ン16に直接冷気が吹き付けられない構成となり、ドレ
ンパン16の後方への傾斜角度を確保しつつ、冷気の吹
き付けによるドレン水の外部への漏出を未然に防止する
ことができるようになる。これにより、外部にドレン水
が漏出することによる冷却ユニット1設置箇所の床面の
汚染を未然に防止することができ、快適に冷却ユニット
1を使用することができるようになる。
【0049】図12及び図13は他の実施例としての仕
切板34を示した図である。係る実施例における仕切板
34は、長手方向に渡って並設された複数、係る実施例
では2枚の仕切部材35、35により構成されており、
これら仕切部材35は、間隔36を存することによりド
レン水の通過部を構成して冷却器8下端部に配設されて
いる。尚、係る仕切板34も、上記実施例と同様にクリ
ップ32を固定するための切欠33が形成されており、
クリップ32により冷却器8下端部に取り付けられてい
る。
【0050】これにより、上記実施例に加えて仕切部材
35の使用枚数を変更することにより、複数種類の大き
さを有する冷却ユニットに対応することができるように
なり、部品種類の削減を図ることができるようになる。
【0051】尚、上記仕切板30及び34において、ド
レン水の通過部としての透孔31及び間隔36を構成す
る透孔31縁部及び仕切部材35の外縁部は、下方に向
けて徐々に低く傾斜する傾斜面が形成されていてもよい
ものとする。これにより、より一層仕切板30又は34
に受容されたドレン水を円滑にドレンパン16上に排水
することができるようになる。
【0052】次に、前記冷却器8のカバー40、41に
ついて図14乃至図16を参照して説明する。図14は
本実施例における冷却器8の右側面図、図15は本実施
例における冷却器8の左側面図、図16は冷却ユニット
1の部分縦断正面図を示している。本実施例における冷
却ユニット1は、断熱箱体3の天井面3Aを貫通した複
数の固定用ボルト43により取り付けられている。そし
て、この冷却ユニット1の上記外装ケース7内に配設さ
れる冷却器8を構成する冷媒パイプ8Aは弁装置として
の膨張弁42に接続されており、本実施例においてこの
膨張弁42は、図14に示す如く冷却器8の右側面に位
置している。
【0053】そして、上記ドレンパン16の冷気流通方
向、即ち、この冷却器8の左右側面には、前記ドレンパ
ン16の上端から上方に渡って、右カバー40及び左カ
バー41がそれぞれ立設されている。尚、ドレンパン1
6とこれら右カバー40及び左カバー41との間には、
これらの当接部分をシールするシール部材45が取り付
けられているものとする。これら右カバー40及び左カ
バー41は、例えば鋼板製の板状部材により設けられて
おり、冷却器8と前記外装カバー7との間に設けられて
いる。そして、膨張弁42が配設されている冷却器8の
右側面に立設された右カバー40は、図14に示す如く
膨張弁42の外側に位置してその上端は膨張弁42の上
端よりも低い位置にまで形成されており、この右カバー
40の上端には、冷却器8側に略直角に折曲されたフラ
ンジ40Aが形成されている。
【0054】他方、断熱箱体3の天井面3Aを貫通した
固定用ボルト43が設けられている冷却器8の左側面に
立設された左カバー41は、図15に示す如く冷却器8
上方からの前記固定用ボルト43を回避する逃げ部44
が形成されていると共に、この左カバー41の上端に
は、冷却器8側に略直角に折曲されたフランジ41Aが
形成されている。
【0055】以上の構成により、ドレンパン16の上方
においてドレンパン16の冷気流通方向における左右に
は、それぞれ右カバー40及び左カバー41が立設され
ているため、ドレンパン16の左右からドレン水が外部
に漏出することを未然に回避することができるようにな
る。特に、前記冷却器用送風機9によりドレンパン16
上に風圧が加えられ、係る風圧によりドレン水がドレン
パン16の高さよりも高くなった場合であっても、係る
左右の右カバー40及び左カバー41によりドレン水の
漏出を著しく抑制することができるようになる。
【0056】また、上述の如く右カバー40の上端は膨
張弁42の上端よりも低い位置にまで形成されていると
共に、左カバー41の上端は固定用ボルト43を回避す
る逃げ部44が形成されているため、これら右カバー4
0と左カバー41と冷却器8との間は上部において開放
することとなる。これにより、ドレンパン16の左右か
ら漏出する冷気の圧力が異常に高まることによる冷気の
噴流の発生を未然に回避することができるようになる。
【0057】更に、右カバー40の上端は膨張弁42の
上端よりも低い位置にまで形成されているため、膨張弁
42の状況を右カバー40を取り付けた状態で容易に視
認することができるようになると共に、右カバー40を
取り外すことなく容易にメンテナンス作業を行うことが
できるようになる。
【0058】そして、左カバー41の上端は固定用ボル
ト43を回避する逃げ部44が形成されているため、固
定用ボルト43の着脱を容易に行うことができるように
なると共に、左カバー41全体を比較的上方にまで形成
することができるようになり、より一層ドレン水の漏出
を防止することができるようになる。
【0059】また、これら右カバー40及び左カバー4
1の上端には、冷却器8側に折曲されたフランジ40A
及び41Aを形成したので、当該フランジ40A及び4
1Aにより、カバー40、41の上方にまで迫り上がっ
てきたドレン水を干渉することができ、これによっても
ドレン水の漏出を回避することができるようになる。
【0060】次に、図17及び図18を参照してダンパ
6及び風向板15について説明する。前記外装ケース7
の前面開口には、前述の如く吐出口6Aが形成されてお
り、冷却器8の前側下部に位置して、吐出口6Aの下縁
部を構成する冷却器前板55が設けられている。この冷
却器前板55は、後方に向けて少許低く形成されている
ものとする。そして、この冷却器8の前面に位置して、
前述した如きダンパ6が設けられている。このダンパ6
は、外装ケース7の前面開口に形成された吐出口6Aの
上部を中心として前方に回動自在に枢支され、吐出口6
Aを閉塞するように吊下されている。
【0061】そして、この冷却器8とダンパ6との間に
位置して吐出口6Aの下部、即ち、冷却器8の下部前方
には、風向板15が設けられている。この風向板15
は、例えば金属材料の板状部材により構成されており、
冷却器8の長手方向に対して長手に設けられている。
【0062】そして、この風向板15は、例えば中央に
曲げ部53を折曲形成することにより、下部から上方に
向けて徐々に高く傾斜する第1の風向部51と、この第
1の風向部51の上端から係る第1の風向部51よりも
上方に向けて高く、徐々に起立しながら傾斜する第2の
風向部52が形成されている。また、これら第1の風向
部51及び第2の風向部52の左右両端には、上方に略
直角に起立したフランジ50がそれぞれ形成されてい
る。
【0063】また、この風向板15の下端、即ち第1の
風向部51の下端部には、垂直方向に折曲された垂直部
54が形成されている。そのため、風向板15自体の強
度を向上させることができるようになり、風向板15が
長手方向に延在して形成された場合であっても、冷気の
吐出による影響により風向板15が変形することを未然
に回避することができ、均一な冷気の流れを実現するこ
とができるようになる。
【0064】尚、この垂直部54の下端部が前記冷却器
前板55と水滴が通過可能な間隔を存して近接するよう
に風向板15が取り付けられるものとする。そのため、
冷却器8の除霜運転などにより生じるドレン水が冷却器
用送風機9から吐出される冷気に影響されてダンパ6側
に進入することを未然に回避することができるようにな
る。また、この冷却器前板55は、後方に向けて少許低
く形成されていると共に、風向板15と冷却器前板55
との間に水滴が通過可能な間隔が形成されているため、
冷却器前板55前部などに生じた結露水を後方下部に設
けられたドレンパン16に円滑に導くことができるよう
になる。
【0065】以上の構成により、図示しない圧縮機及び
冷却器用送風機9が運転されると、冷却器用送風機9に
より吸込口13から外装ケース7内に吸い込まれた冷気
は、冷却器8を通過して、風向板15に向かって水平方
向に吐出される。風向板15に水平方向に吐出された冷
気は、風向板15の第1の風向部51及び第2の風向部
52により徐々に上方へ指向され、ダンパ6を押し開く
方向に吐出される。
【0066】これにより、格別に冷却器用送風機9の配
設台数を増加することなく、冷却器用送風機9から吐出
された冷気は風向板15によって効果的にダンパ6を押
し開いた状態で安定して維持することができるようにな
る。そのため、冷却器用送風機9から吐出される冷気が
一様に成らずにダンパ6が上下に移動し、騒音を生じる
ことを未然に回避することができるようになる。
【0067】また、本実施例における風向板15は、曲
げ部53を形成することにより、第1の風向部51及び
第2の風向部52を形成するため、風向板15を安価に
形成することができるようになる。また、傾斜の角度が
異なる第1の風向部51及び第2の風向部52により段
階的に冷気の向きを上方へ指向させるため、冷却器用送
風機9から水平方向に吐出される冷気を段階的に上昇さ
せることができ、冷気の損失を減少させることができる
ようになる。これにより、効率的にダンパ6の開閉状態
維持と冷気の吐出を行うことができるようになる。
【0068】また、風向板15の他の実施例としての風
向板56について図19を参照して説明する。尚、図中
において上述と同一の符号が付されているものは、同一
又は同様の効果を奏するものであるものとする。係る風
向板56は、前記風向板15の構成とほぼ同様のもので
あり、この風向板56の曲げ部53には、冷気が通過可
能な透孔57が形成されている。
【0069】これにより、風向板56に向かって水平方
向に吐出された冷気は、前述の如く風向板56の第1の
風向部51及び第2の風向部52により徐々に上方へ指
向され、ダンパ6を押し開く方向に吐出される。ここ
で、本実施例における風向板56は、曲げ部53に冷気
が通過可能な透孔57が形成されているため、上方に指
向される冷気の流れの一部を透孔57から水平方向に吐
出することができ、ダンパ6の開き始めの風圧を高める
ことができるようになる。これにより、円滑にダンパ6
の開放を行うことができるようになる。また、上記実施
例と同様に風向板56の下端部には、垂直部54が形成
されているため、風向板56自体の強度を向上させるこ
とができるようになり、風向板56が長手方向に延在し
て形成された場合であっても、冷気の吐出による影響に
より風向板及び透孔57が変形することを未然に回避す
ることができ、均一な冷気の流れを実現することができ
るようになる。
【0070】尚、上記風向板15及び56共に、曲げ部
53を形成することにより、段階的に冷気を上方に指向
させているが、これ以外に、風向板15及び56全体を
湾曲形成することにより、冷気の向きを上方へ指向させ
ても良いものとする。
【0071】また更に、他の実施例としての風向板58
について図20を参照して説明する。尚、図中において
上述と同一の符号が付されているものは、同一又は同様
の効果を奏するものであるものとする。本実施例におけ
る風向板58は複数、本実施例では2つの平板状案内板
59、60により構成されており、上側に位置する案内
板59ほど起立した向きに取り付けられているものとす
る。そして、この平板状案内板59、60は、間隔61
を存して設けられている。尚、これら案内板59、60
の左右両端には、上方に略直角に起立したフランジ63
がそれぞれ形成されている。
【0072】また、下側に位置する案内板60の下端部
には、垂直方向に折曲された垂直部64が形成されてい
る。そのため、案内板60自体の強度を向上させること
ができるようになり、案内板60が長手方向に延在して
形成された場合であっても、冷気の吐出による影響によ
り案内板60が変形することを未然に回避することがで
き、均一な冷気の流れを実現することができるようにな
る。
【0073】尚、この垂直部64においても、係る垂直
部64が下端部が前記冷却器前板55と水滴が通過可能
な間隔を存して近接するように案内板60が取り付けら
れるものとする。そのため、冷却器8の除霜運転などに
より生じるドレン水が冷却器用送風機9から吐出される
冷気に影響されてダンパ6側に進入することを未然に回
避することができるようになる。また、この冷却器前板
55は、後方に向けて少許低く形成されていると共に、
風向板15と冷却器前板55との間に水滴が通過可能な
間隔が形成されているため、冷却器前板55前部などに
生じた結露水を後方下部に設けられたドレンパン16に
円滑に導くことができるようになる。
【0074】これにより、風向板58に向かって水平方
向に吐出された冷気は、前述の如く風向板58の下側の
案内板60及び上側の案内板59により徐々に上方へ指
向され、ダンパ6を押し開く方向に吐出される。ここ
で、本実施例における案内板59と60との間には、間
隔61が形成されているため、上方に指向される冷気の
流れの一部を間隔61から水平方向に吐出することがで
き、ダンパ6の開き始めの風圧を高めることができるよ
うになる。これにより、円滑にダンパ6の開放を行うこ
とができるようになる。
【0075】また更に、もう一つの他の実施例としての
風向板65について図21を参照して説明する。尚、図
中において上述と同一の符号が付されているものは、同
一又は同様の効果を奏するものであるものとする。本実
施例における風向板65は複数、本実施例では2つの平
板状案内板66、67により構成されており、係る実施
例においても上側に位置する案内板66ほど起立した向
きに取り付けられているものとする。そして、この案内
板66、67は、間隔68を存して設けられている。
尚、これら案内板66、67の左右両端には、上方に略
直角に起立したフランジ69がそれぞれ形成されてい
る。また、下側に位置する案内板67の下端部には、上
述と同様の垂直部64が形成されているものとする。
【0076】また、係る実施例における下側の案内板6
7の上部は、上側に位置する案内板66の下部よりもダ
ンパ6側に延在して形成されているものとする。
【0077】これにより、風向板65に向かって水平方
向に吐出された冷気は、前述の如く風向板65の下側の
案内板67及び上側の案内板66により徐々に上方へ指
向され、ダンパ6を押し開く方向に吐出される。ここ
で、本実施例における案内板66と67との間には、間
隔68が形成されていると共に、下側の案内板67の上
部は、上側に位置する案内板66の下部よりもダンパ6
側に延在して形成されているので、下側に位置する案内
板67に沿って吐出される冷気を円滑に案内板66、6
7間の間隔68に吐出することができ、より一層ダンパ
6の開き始めの風圧を高めることができ、円滑にダンパ
6を開くことができるようになる。
【0078】次に、図22乃至図25を参照して、他の
実施例としての冷却ユニット70の冷却器用送風機7
1、72について説明する。上記実施例では冷却ユニッ
ト1に配設される冷却器用送風機9は1台であったが、
本実施例では冷却器用送風機71、72は2台である冷
却ユニット70について説明する。尚、図中において上
述と同一の符号が付されているものは、同一又は同様の
効果を奏するものであるものとする。
【0079】冷却ユニット70では、外装ケース7の前
部に冷却器8が配設されると共に、冷却器8の後方に下
面に冷気吸込口74を形成したファンケース73が設け
られ、係るファンケース73の上方に図22に示す如く
前面から見て隣接して左右に冷却器用送風機71、72
が並設されている。
【0080】ここで、図23はファンケース73上方の
構造を説明する構造説明図である。このファンケース7
3の左右側端部には、冷却器8の管板、即ち、冷却器8
を構成する冷媒パイプ8Aの両側部を保持する図示しな
い板状部材に連設される左右の管板補強材76、77が
立設されている。また、この管板補強材76、77の間
であって、冷却器用送風機71、72の間には、冷却器
用送風機71側と冷却器用送風機72側とを仕切る仕切
用の管板補強材78が立設されている。
【0081】そして、これら管板補強材76、77、7
8の上部において、左右の管板補強材76、77に渡っ
て送風機取付板79が架設されている。尚、送風機取付
板79が位置する仕切用の管板補強材78上端には、送
風機取付板79の外周寸法よりも大きい切欠80が形成
されているものとする。
【0082】ここで、送風機取付板79は、例えば鋼板
製材料にて構成された板状部材であり、この送風機取付
板79の前記冷却器用送風機71及び72が取り付けら
れる位置に対応する位置には、後述する複数の取付ネジ
81を回避するためのネジ孔82が複数形成されている
と共に、送風機取付用の固定孔83が複数形成されてい
る。
【0083】一方、前記冷却器用送風機71、72は、
上部に送風機用モータ71A及び72Aを備えており、
この送風機用モータ71A及び72A上面には、送風機
取付板79よりも熱伝導性の高い材料にて構成される放
熱板84が前記取付ネジ81にて取り付けられる。ま
た、この放熱板84の例えば四隅には、前記固定孔83
と合致するネジ孔85が形成されている。
【0084】以上の構成により、冷却器用送風機71及
び72は、放熱板84をそれぞれ取り付けた後、送風機
取付板79の下方から放熱板84のネジ孔85と送風機
取付板79の固定孔83とを合致させ、ネジ86にて固
定する。このとき、放熱板84と冷却器用送風機71又
は72とを固定した取付ネジ81は、送風機取付板79
に形成されたネジ孔82内に回避されるものとする。
【0085】これにより、冷却器用送風機71及び72
は、冷却器8の管板に連設される左右の管板補強材7
6、77と、これら管板補強材76、77に渡って取り
付けられた送風機取付板79に取り付けるため、冷却器
用送風機71及び72の取付構造の強度を向上させるこ
とができ、安定して冷却器用送風機71及び72を固定
することができるようになる。これにより、冷却器用送
風機71及び72の運転により生じる振動音などを著し
く抑制することができるようになる。
【0086】また、冷却器用送風機71及び72は、放
熱板84を介して冷却器取付板79に取り付けられるた
め、放熱板84を冷却器取付板79から着脱すること
で、容易に冷却器用送風機71及び72の着脱を可能と
し、冷却器用送風機71及び72のメンテナンス作業性
を向上させることができるようになる。
【0087】更に、前記放熱板84は、送風機取付板7
9よりも熱伝導性の高い材料にて構成されているため、
冷却器用送風機71及び72の温度上昇を軽減すること
ができ、送風機71及び72自体の耐久性を向上させる
ことができるようになる。
【0088】また、本発明の冷却ユニット70は、冷却
器用送風機71と72との間に仕切用の管板補強材78
が設けられていると共に、この管板補強材78の上端に
は、切欠80が形成されている。また、一方の左右の管
板補強材76と、仕切用の管板補強材78との間に図示
しない電送ボックスなどが配設されて、冷却器用送風機
71と72側の空間の大きさが異なる場合であっても、
管板補強板78には切欠80が形成されているため、こ
れら左右の管板補強材76、77と仕切用の管板補強材
78とにより区画された空間の圧力を均一に保つことが
できるようになる。
【0089】これにより、冷却器用送風機71及び72
から吐出される冷気の整流を行うことができ、冷却器8
を通過する冷気を均一化することができるようになる。
【0090】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、冷却
器と、この冷却器と熱交換した冷気を吐出口から吐出す
るための送風機と、上部を回動自在に枢支され、吐出口
を塞ぐように吊下されたダンパとを備えて成るものであ
って、この吐出口の下部に取り付けられ、当該吐出口か
ら吐出される冷気を上方に指向させてダンパを押し開く
ための風向板を備え、風向板は、水平方向に吐出される
冷気の向きを徐々に上方へ指向させるので、格別に送風
機の配設台数を増加することなく、送風機から吐出され
た冷気は風向板によって効果的にダンパを押し開いた状
態で安定して維持することができるようになる。
【0091】請求項2の発明の冷却ユニットによれば、
請求項1の発明に加えて、風向板には複数の曲げ部折曲
形成し、段階的に冷気の向きを上方へ指向させるので、
風向板を安価に形成することができると共に、係る風向
板によって送風機から水平方向に吐出される冷気の流れ
を段階的に上方に指向させることができるようになり、
冷気の損失を減少させることができる。これにより、効
率的にダンパの開閉状態維持と冷気の吐出を行うことが
できるようになる。
【0092】請求項3の発明の冷却ユニットによれば、
請求項1又は請求項2の発明に加えて、風向板には冷気
が通過可能な透孔を形成したので、送風機から水平方向
に吐出され、風向板によって上方に指向される冷気の流
れの一部を透孔から水平方向に吐出することにより、ダ
ンパの開き始めの風圧を高めることができ、円滑にダン
パを開くことができるようになる。
【0093】請求項4の発明の冷却ユニットによれば、
請求項1の発明に加えて、風向板を複数の平板状案内板
から構成するため、風向板を容易に加工することがで
き、生産性を向上させることができるようになる。ま
た、請求項4の発明によれば、風向板を構成する案内板
は、上側に位置する案内板ほど、起立した向きとすると
共に、これら案内板間には間隔を形成したので、容易に
送風機から吐出される水平方向の冷気を上方に案内する
ことができると共に、前記案内板間の間隔から前記冷気
の一部を水平方向に吐出することができ、ダンパの開き
始めの風圧をより一層高めることができ、円滑にダンパ
を開くことができるようになる。
【0094】請求項5の発明の冷却ユニットによれば、
請求項4の発明に加えて、下側に位置する案内板の上部
を上側に位置する案内板の下部よりもダンパ側に延在さ
せたので、下側に位置する案内板に沿って吐出される冷
気を円滑に前記案内板間の間隔に吐出することができ、
より一層ダンパの開き始めの風圧をより高めることがで
き、円滑にダンパを開くことができるようになる。
【0095】請求項6の発明の冷却ユニットによれば、
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5
の発明に加えて、風向板の下端部又は当該風向板を構成
する最下部の案内板の下端部を垂直方向に折曲させたの
で、風向板自体の強度を向上させることができるように
なり、風向板が長手方向に延在して形成された場合であ
っても、冷気の吐出による影響により風向板が変形し、
均一な透孔の形成を阻害することを未然に回避すること
ができるようになる。
【0096】請求項7の発明の冷却ユニットによれば、
請求項6の発明に加えて、風向板の下側に位置する冷却
器前板を備え、風向板の下端部又は最下部の案内板の下
端部を、水滴が通過可能な間隔を存して冷却器前板に近
接させたので、前記冷却器より生じるドレン水が送風機
から吐出される冷気に影響されてダンパ側に侵入するこ
とを未然に回避することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した冷却貯蔵庫の縦断側面図であ
る。
【図2】本発明を適用した冷却ユニットの斜視図であ
る。
【図3】冷却ユニットの縦断側面図である。
【図4】冷却ユニットの透視正面図である。
【図5】外装ケースの内方から見た斜視図である。
【図6】側板を分解した状態の外装ケースの斜視図であ
る。
【図7】外装ケース上部の部分断面図である。
【図8】外装ケースの下角隅部の斜視図である。
【図9】冷却ユニットの側断面図である。
【図10】冷却ユニットの部分側断面図である。
【図11】仕切板の斜視図である。
【図12】他の実施例としての冷却ユニットの部分側断
面図である。
【図13】他の実施例としての仕切板の斜視図である。
【図14】冷却器の右側面図である。
【図15】冷却器の左側面図である。
【図16】冷却ユニットの部分縦断正面図である。
【図17】冷却ユニットの部分側断面図である。
【図18】図17の部分拡大図である。
【図19】他の実施例としての冷却ユニットの部分拡大
側断面図である。
【図20】他の実施例としての冷却ユニットの部分拡大
側断面図である。
【図21】もう一つの他の実施例としての冷却ユニット
の部分拡大側断面図である。
【図22】他の実施例としての冷却ユニットの透視正面
図である。
【図23】図22のファンケース上方の構造説明図であ
る。
【図24】図23の送風機取付板を切り欠いた状態の構
造説明図である。
【図25】冷却器用送風機の取付構造を説明する側断面
図である。
【符号の説明】
R 冷却貯蔵庫 1 冷却ユニット 6 ダンパ 7 外装ケース 8 冷却器 9 冷却用送風機 15、56、58、65 風向板 16 ドレンパン 50 フランジ 51 第1の風向部 52 第2の風向部 53 曲げ部 54、64 垂直部 55 冷却器前板 57 透孔 59、60 案内板 61 間隔 63 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 持田 賢一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 千葉 昭彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L081 AA03 AB05 FA03 HA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却器と、該冷却器と熱交換した冷気を
    吐出口から吐出するための送風機と、上部を回動自在に
    枢支され、前記吐出口を塞ぐように吊下されたダンパと
    を備えて成る冷却ユニットにおいて、 前記吐出口の下部に取り付けられ、当該吐出口から吐出
    される冷気を上方に指向させて前記ダンパを押し開くた
    めの風向板を備え、 該風向板は、水平方向に吐出される冷気の向きを徐々に
    上方へ指向させることを特徴とする冷却ユニット。
  2. 【請求項2】 前記風向板には複数の曲げ部を折曲形成
    し、段階的に冷気の向きを上方へ指向させることを特徴
    とする請求項1の冷却ユニット。
  3. 【請求項3】前記風向板には冷気が通過可能な透孔を形
    成したことを特徴とする請求項1又は請求項2の冷却ユ
    ニット。
  4. 【請求項4】 前記風向板を複数の平板状案内板から構
    成し、上側の案内板程起立した向きとすると共に、これ
    ら案内板間には間隔を形成したことを特徴とする請求項
    1の冷却ユニット。
  5. 【請求項5】 下側に位置する前記案内板の上部を、上
    側に位置する前記案内板の下部よりも前記ダンパ側に延
    在させたことを特徴とする請求項4の冷却ユニット。
  6. 【請求項6】 前記風向板の下端部又は当該風向板を構
    成する最下部の前記案内板の下端部を垂直方向に折曲さ
    せたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、
    請求項4又は請求項5の冷却ユニット。
  7. 【請求項7】 前記風向板の下側に位置する冷却器前板
    を備え、前記風向板の下端部又は最下部の前記案内板の
    下端部を、水滴が通過可能な間隔を存して前記冷却器前
    板に近接させたことを特徴とする請求項6の冷却ユニッ
    ト。
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