JP2003106073A - 開閉体装置 - Google Patents

開閉体装置

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JP2003106073A JP2002208048A JP2002208048A JP2003106073A JP 2003106073 A JP2003106073 A JP 2003106073A JP 2002208048 A JP2002208048 A JP 2002208048A JP 2002208048 A JP2002208048 A JP 2002208048A JP 2003106073 A JP2003106073 A JP 2003106073A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部の高さや幅長などの制約を受けにくく
適用範囲の柔軟性を増加できるようにする。 【解決手段】 ガイドレール17A,18Aの端部が軸
84A,94Aを中心に回転可能に連結されたリンク構
造をしている。ガイドレール17A,18Aはその軸8
4A,94Aからなるリンク部材で折り畳み込まれた状
態となって建物上部に収納される。カーテン14Aが下
降すると、それに連動してガイドレール17A,18A
はその交差角度を徐々に大きくしながら繰り出され、ほ
ぼ直線状となり、一つのレールを構成する。ガイドレー
ル17A,18Aは、カーテン14Aを前後から挟み込
み、それに干渉することなく通過させることができるよ
うな構造となっている。収納時にはガイドレール17
A,18Aは、折り畳み込まれるので、1本の支持部材
を収納するだけの横方向長さで収納することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル、工場などの
建物の出入口や大きな部屋、通路、ホール空間あるいは
地下街などの構造物などの開口部をシート状やスラット
状のシャッターカーテンなどの遮蔽手段で仕切る開閉体
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、床面積の大きいビル等の建物内
部の通路やホール空間などには、火災発生時の延焼や煙
の拡散を防止するために火災発生と同時に自動的に閉じ
るシート状又はスラット状の防火シャッターカーテンな
どの遮蔽手段を用いて、柱、壁、床などと共に3次元的
に囲まれた空間、すなわち防火区画を形成するように動
作する開閉体装置が備え付けられている。
【0003】図1及び図2は、このような防火区画を形
成する防火シャッターカーテン装置の概略構成を示す図
である。図1は防火シャッターカーテン装置の側面図、
図2はその正面図である。防火シャッターカーテン装置
は、基本的にブラケット11,12、巻取シャフト1
3、スラットカーテン14から構成される。防火シャッ
ターカーテン装置はこれ以外にも、自動閉鎖装置などの
構成部品を有するが、従来から知られているのでその詳
細は省略する。ブラケット11,12は、両側の柱21
と柱22との間の上階スラブ23側に形成されている梁
24の側面(図2では前面側)に取り付けられている。
巻取シャフト13は、ブラケット11,12間に回転可
能に取り付けられている。スラットカーテン14は、巻
取シャフト13に取り付けられており、巻き取り、繰り
出しされるようになっている。天井25には、スラット
カーテン14の出入口となるスリット状の開口部(まぐ
さ)26が設けられている。また、柱21,22の側面
にはスラットカーテン14の案内となるガイドレール1
5,16が設けられている。スラットカーテン14は、
ガイドレール15,16に沿ってまぐさ26を介して上
昇下降するようになっている。スラットカーテン14が
巻取シャフト13に巻き取られている状態が通常の状態
である。この状態ではスラットカーテン14の最下部の
座板がまぐさ26に配置されている。火災が発生する
と、防火シャッターカーテン装置は、煙センサ(又は熱
センサ)27,28からの信号に対応してスラットカー
テン14を自動的に下降させ、柱21,22、天井2
5、床スラブ20によって形成される空間を遮蔽閉鎖す
る。なお、図1では、ガイドレール16の図示は省略し
てあり、図2では、天井25は点線で図示してある。ま
た、図1はスラットカーテン14の全閉状態を示し、図
2は半閉状態を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構成の防
火シャッターカーテン装置の間口に対する幅方向の長さ
は、通常5〜6[m]程度である。この幅方向の長さを
大きくする場合には、巻取シャフト13の撓み剛性を考
慮して、巻取シャフト13の直径を大きくしてやらなけ
ればならない。巻取シャフト13の直径を大きくする
と、スラットカーテン14を巻き取った状態における全
体の巻取直径が非常に大きくなり、上階スラブ23と天
井25との間に防火シャッターカーテン装置を収納する
ことができなくなるという事態が発生する。そこで、幅
広の間口には複数の防火シャッターカーテン装置を並列
的に設置し、巻取シャフト13の長さが大きくならない
ようにしていた。
【0005】ところが、複数の防火シャッターカーテン
装置を並列的に設置する場合には、スラットカーテンと
スラットカーテンとの間に中柱となるガイドレールを設
ける必要がある。このガイドレールを天井と床面との間
に固定的に設けることは、売り場面積を狭めたり、通行
の邪魔になるガイドレールのない方がより好ましい場合
がある。そこで、この中柱を可動式にすることによっ
て、通常時は中柱は存在しない状態となり、非常時にの
み天井部に収納されていた中柱がスラットカーテンの閉
動作に応じて同時に繰り出されて設置されるように構成
された開閉体装置が提案されている。このような中柱を
可動式にした開閉体装置として、例えば、特開平10−
102947号公報、特開平11−22343号公報な
どに記載されたものがある。
【0006】中柱を可動式にした開閉体装置は、1本の
中柱をそのまま天井部に収納しているので、開閉体装置
の幅方向長さを中柱の長さ(およそ床スラブから天井ま
での高さ)と同じかそれ以上にしなければならない。す
なわち、一方の中柱が柱などに固定され、他方の中柱が
可動式によって繰り出される場合、開閉体装置の幅方向
長さは可動式の中柱の長さとは同等以上でなければなら
ない。また、両方の中柱が可動式の場合、両方の中柱を
天井に収納しなければならないので、開閉体装置の幅方
向長さは可動式の中柱の長さの約2倍(すなわち、両方
の中柱の長さの和)以上でなければならない。このよう
に従来の開閉体装置は一つの開閉体装置で仕切ることの
できる開口部の形状が、正方形状又は横長の長方形状で
なければならず、開口部の形状が縦長の場合には中柱を
可動式にした開閉体装置を設置することが困難であっ
た。
【0007】本発明の目的は、開口部の高さや幅長など
の制約を受けにくく適用範囲の柔軟性を増加することの
できる開閉体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る開閉体装
置は、開口部を仕切る遮蔽手段と、対向する端部同士が
軸を中心に回転可能に連結された複数の支持部材によっ
て構成され、前記支持部材は前記遮蔽手段の繰り出し動
作に連動して繰り出され、繰り出し終了後は前記遮蔽手
段の揺動を抑制する支持手段とを備えたものである。遮
蔽手段は、火災発生時や閉店時などのように開口部を仕
切るために繰り出される。遮蔽手段が防火シャッターカ
ーテンの場合には、建物上部に設けられ、まぐさなどを
介してその防火シャッターカーテンが下降してくる。こ
れ以外にも遮蔽手段が横引き方式で繰り出されたり、上
昇方式で繰り出されたりすることもある。このように遮
蔽手段が繰り出されることによって、開口部を閉鎖した
り、内部空間を仕切ったりする。支持手段は、複数の支
持部材で構成されるものであるが、最も単純な構成は2
本の支持部材で構成される場合である。2本の支持部材
はそれぞれ対向する端部が軸を中心に回転可能に連結さ
れている。すなわち、2本の支持部材は、例えば、リン
ク部材などによって連結されている場合が多い。従っ
て、遮蔽手段が建物の上部などに収納されている場合に
は2本の支持部材はリンク部材などを介して折り畳まれ
た状態となって同じく建物上部に収納される。そして、
遮蔽手段が下降すると、それに連動して2本の支持部材
はその交差角度を徐々に大きくしながら繰り出され、繰
り出し動作が終了すると2本の支持部材はほぼ直線状の
中柱として機能する。2本の支持部材は、遮蔽手段と干
渉することなく遮蔽手段を通過させることができるよう
な構造となっており、繰り出し動作終了後は遮蔽手段の
揺動を抑制する中柱として機能するようになっている。
収納時には支持手段は、折り畳まれる構成になっている
ので、1本の支持部材を収納するだけの横方向長さがあ
れば複数本の支持部材を収納することができる。すなわ
ち、支持手段が同等或いは略同等長さの2本の支持部材
で構成され、遮蔽手段の開口部における横方向の片方の
側部だけに設けられる場合には、遮蔽手段によって仕切
ることのできる開口部の形状は、横方向の長さ(幅)の
最小値が縦方向の長さ(高さ)の約2分の1まで許容で
きる縦長の四角形状となる。支持手段が同等或いは略同
等長さの2本の支持部材で構成され、遮蔽手段の開口部
における横方向の両方の側部に設けられる場合には、遮
蔽手段によって仕切ることのできる開口部の形状は、横
方向の長さ(幅)が縦方向の長さ(高さ)とほぼ同じ
か、それ以上の長さの四角形状となる。なお、支持手段
を構成する支持部材の本数が多くなると、それに応じて
開口部形状は縦方向に十分長くすることができる。な
お、開口部の開口面において、遮蔽手段の動作移動方向
を縦方向とし、それに直交する方向を横方向とする。
【0009】請求項2に係る開閉体装置は、開口部を仕
切る遮蔽手段と、対向する端部同士が折れ曲がるように
連結された複数の支持部材によって構成され、前記支持
部材は前記遮蔽手段の繰り出し動作に連動して繰り出さ
れ、繰り出し終了後は前記遮蔽手段の揺動を抑制する支
持手段とを備えたものである。これは、請求項1の開閉
体装置と同様なものであり、請求項1の開閉体装置では
支持部材は所定の軸を中心に回転するようなものである
が、ここでは、連結された支持部材が折れ曲がるように
して降り畳まれるようになっている。例えば、連結部に
フレキシブルな自在継ぎ手や蝶番・ヒンジなどの部材を
用いて折れ曲がるようにした場合などであってもそれを
含むものである。
【0010】請求項3に係る開閉体装置は、請求項1又
は2において、前記支持手段が、対向する一方の端部同
士が連結軸を中心に回転可能に連結された第1及び第2
の支持部材によって構成され、前記第1の支持部材の他
方の端部が、前記開口部近傍の不動部に設けられた回転
可能な第1の軸を介して連結され、前記第2の支持部材
の他方の端部が、前記遮蔽手段の遮蔽方向の先端部に第
2の軸を介して連結されているものである。これは、支
持手段を2本の支持部材で構成したものに関する。折り
畳み込まれるもの又は折れ曲がるものとして最も基本的
な構成が2本の支持部材で構成された支持手段である。
この場合、第1の支持部材の他端部は第1の軸を介して
不動部に連結され、第2の支持部材の他端部は第2の軸
を介して遮蔽手段の遮蔽方向の先端部に連結されること
になる。なお、不動部とは、建物などの躯体であった
り、建物に固定的に設けられた取り付け部材や開閉体装
置自体のブラケットなどの部材のことである。
【0011】請求項4に係る開閉体装置は、請求項3に
おいて、前記連結軸が、前記第1及び第2の支持部材の
対向する端部にそれぞれ設けられた第1及び第2の連結
軸で構成され、前記第1及び第2の支持部材の対向する
端部が、前記第1及び第2の連結軸を中心とする円弧状
の歯車部を有し、前記第1及び第2の連結軸同士をリン
ク部材を介して連結すると共に前記歯車部同士を回転可
能に噛み合わせることによって前記第1及び第2の支持
部材を連結するものである。これは、2本の支持部材を
回転可能に連結するための連結軸の構成に関する。この
ように構成することによって第1及び第2の支持部材は
横方向に揺れることなく安定して降下動作を行なうこと
ができる。また、2本の支持部材はリンク部で折り畳ま
れても、その側面同士が略密着するようになるので、収
納された場合の高さをおよそレール2本分の幅にするこ
とができ、収納スペースを小さくすることができる。
【0012】請求項5に記載された開閉体装置は、請求
項3において、前記繰り出し動作の開始から所定の区間
までは、前記第2の支持部材に設けられた第1の保持部
材と前記遮蔽手段の遮蔽方向の先端部に設けられた第2
の保持部材とによって前記第2の支持部材を保持する第
1の保持手段と、前記遮蔽手段の遮蔽方向の先端部に設
けられ、前記繰り出し動作の前記所定の区間以後は前記
第2の軸に接触して前記第2の支持部材を保持する第2
の保持手段とを備えたものである。これは、繰り出し動
作中に2本の支持部材を保持する場合の構成に関する。
この場合、支持手段が収納状態から繰り出され、第2の
軸が第2の保持手段に保持されるまでの区間(繰り出し
動作の開始から所定の区間まで)では、第1の支持部材
に設けられた第1の保持部材と遮蔽手段の先端部に設け
られた第2の保持部材とが互いに接触して第2の支持部
材を保持する。このように第2の支持部材が第1及び第
2の保持部材によって保持されている場合には、第2の
軸は第2の保持手段内を自在に移動可能なフリーの状態
になっている。繰り出し動作が進行し、支持手段がある
程度降下し所定の区間以後になると、今度は第2の支持
部材の第2の軸が第2の保持手段によって保持されるよ
うになり、遮蔽手段が全閉状態になるまで、この状態で
繰り出し動作が進行する。
【0013】請求項6に記載された開閉体装置は、請求
項5において、前記第1の保持手段が、前記繰り出し動
作によって前記第1及び第2の支持部材がその長手方向
に沿ってほぼ直線状になった場合に前記第2の軸を横方
向に移動させるようなテーパー部を備えたものである。
これは、遮蔽手段に設けられた第1の保持手段の構成に
関する。支持手段と遮蔽手段が降下し床面に近づいて、
第1及び第2の支持部材がほぼ直線状になったとき、第
1の保持手段は、第2の軸を支持しなくなる。第1の保
持手段が第2の軸を支持しなくなった場合、第2の軸は
第1の保持手段内の所定の範囲内を自在に移動できるよ
うになるが、第1の保持手段にはテーパー部が設けられ
ているので、このテーパ部に沿って第2の軸は横方向に
移動するようになる。このテーパ部によって第2の軸が
横方向に移動することによる効果は、遮蔽手段及び支持
手段が上昇するときにある。すなわち、遮蔽手段及び支
持手段が上昇する場合、まず最初に遮蔽手段が上昇す
る。これに伴って第2の軸は第1の保持手段のテーパー
部に沿って横方向に移動するようになる。この第2の軸
が横方向に移動することによって、支持手段は全体的に
傾斜する。この状態で第2の軸が第1の保持手段によっ
て支持され、上昇を始めることによって、支持手段はス
ムーズに折れ曲がるようになる。
【0014】請求項7に記載された開閉体装置は、請求
項5又は6において、床に設けられた第1の部材と、前
記第1の保持手段の下側端部に設けら、前記第1の部材
に対して接触結合することによって前記遮蔽手段の揺動
を抑制するような第2の部材とを備えたものである。遮
蔽手段及び支持手段が降下して遮蔽手段が床面に接した
だけでは、遮蔽手段及び支持手段は開口面に垂直な方向
(前後方向)に揺れる。そこで、床に設けられた第1の
部材と第1の保持手段に設けられた第2の部材とを接触
させることによって、前後方向の揺れを防止する。例え
ば、第1の部材としてラック形状のものを用い、第2の
部材としてギア形状のものを用いればよい。なお、第2
の部材を支持手段の下端部に設けもよい。
【0015】請求項8に記載された開閉体装置は、請求
項4において、前記第1及び第2の連結軸が前記第1及
び第2の軸を結ぶ直線よりも前記遮蔽手段側に偏心して
いるものである。これは、遮蔽手段及び支持手段が上昇
する場合に支持手段がスムーズに折れ曲がるようにした
ものである。すなわち、支持手段が上昇する場合、第2
の軸が支持されて上昇を始める。このとき、第1及び第
2の支持部材における第1及び第2の軸と第1及び第2
の連結軸との間では、互いの軸が偏心しているので、第
1及び第2の支持部材にはその偏心の方向に応じた回転
モーメントが発生するようになるので、支持手段がスム
ーズに折れ曲がるようになる。
【0016】請求項9に記載された開閉体装置は、請求
項3において、前記第2の支持部材が、前記第2の支持
部材内に収納可能であって、前記遮蔽手段との間の間隙
を塞ぐように構成された塞ぎ手段を備えたものである。
遮蔽手段の先端部には、遮蔽手段よりも幅の広い座板が
通常設けられている。この座板を第2の支持部材は挟む
ようにして通過させなければならない。そこで、遮蔽手
段の繰り出し動作中にはその座板を通過させるために座
板に接触しながら第2の支持部材内に折れ曲がるように
構成された塞ぎ板を設けた。従って、塞ぎ板と座板とが
接触しないような状態、すなわち座板が呑み込まれなく
なったときには、塞ぎ板は元の位置に戻り、第2の支持
部材と遮蔽手段との間の間隙を塞ぐようになる。なお、
第1の支持部材については遮蔽手段の幅の狭い部分のみ
が通過するので、このように可動するような塞ぎ板は不
要であり、固定された塞ぎ板を設けたり、遮蔽手段の通
過する間隙部分を小さくしてもよい。
【0017】請求項10に記載された開閉体装置は、請
求項3から9のいずれか1において、横方向の長さが前
記支持手段を構成する支持部材全体の長さの合計値以下
であって、前記支持部材1本の長さ以上である四角形状
の開口部を前記遮蔽手段の一つで仕切るようにしたもの
である。支持手段が第1及び第2の支持部材で構成され
た場合の開口部の形状に関するものである。この場合、
遮蔽手段の両方の側部に設けられる場合には、遮蔽手段
によって仕切ることのできる開口部の形状は、開口部の
横方向の長さ(幅)が開口部の縦方向の長さ(高さ)以
上であって、横方向の長さの上限は、支持手段を構成す
る支持部材全体の長さの合計値、すなわち縦方向の長さ
の約2倍であり、下限は、支持部材1本の長さである。
また、支持手段が第1及び第2の支持部材で構成され、
遮蔽手段の片方の側部だけに設けられる場合には、遮蔽
手段によって仕切ることのできる開口部の形状は、開口
部の横方向の長さ(幅)が開口部の縦方向の長さ(高
さ)の約2分の1(支持部材1本の長さ)以上であっ
て、横方向の長さの上限は、支持手段を構成する支持部
材全体の長さの合計値、すなわち開口部の縦方向の長さ
であり、下限は、支持部材1本の長さである。これは、
支持手段が折り畳まれた状態で収納することができる程
度の長さを横方向の長さが有すればよいからである。な
お、横方向の長さの上限は、一応の目安であり、これに
限定されるものではなく、これ以上の長さであっても支
障はない。
【0018】請求項11に記載された開閉体装置は、請
求項1又は2において、前記支持手段が、複数n本の支
持部材によって構成され、横方向の長さが前記支持手段
を構成するn本の支持部材全体の長さの合計値以下であ
って、前記支持部材1本の長さ以上である四角形状の開
口部を前記遮蔽手段の一つで仕切るようにしたものであ
る。支持手段が複数n本の支持部材のそれぞれの長さを
同等或いは略同等とした場合の開口部の形状に関するも
のである。この場合、横方向の長さ(幅)の最小値が、
縦方向の長さ(高さ)の約n分の1となり、縦長の四角
形状の開口部が遮蔽手段の一つによって仕切られる。例
えば、支持部材が2本の場合は、横方向の長さの最小値
は縦方向の長さの約2分の1となり、3本の場合は約3
分の1となる。なお、これは製造や施工時の誤差などを
許容して含むものである。このように、横方向長さが支
持部材1本分の長さで良いのは、遮蔽手段が遮蔽して支
持手段がほぼ直線状となったときの支持部材の合計長さ
がおよそ支持部材1本分の長さのn倍であり、収納時に
は支持部材は折り畳まれたり、折り曲げられることによ
って、およそ支持部材1本分の長さとなっ収納されるた
めである。なお、横方向の長さの上限は、一応の目安で
あり、これに限定されるものではなく、これ以上の長さ
であってもよい。また、開口部や収納上の条件あるいは
状況などによっては、複数の支持部材の長さを同等或い
は略同等でなく異なる長さのものとしてもよい。この場
合、横方向長さを異なる支持部材の中の最長の支持部材
の長さ以上とすることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る開閉体装置の一実施の形態である防火シャッターカー
テン装置について説明する。図3は本発明に係る防火シ
ャッターカーテン装置の概略を示す図であり、遮蔽手段
としてのシャッターカーテンの閉動作途中の状態を示す
正面図であり、図4はそのシャッターカーテンの全閉状
態を示す正面図である。この防火シャッターカーテン装
置は、支持手段であるガイドレールがほぼ中央付近で折
れ曲がって、両側面が互いに略密着するような、いわゆ
る折り畳まれた状態で天井に収納され、シャッターカー
テンの下降動作に連動して、図3に示すような点線のよ
うな態様で順次下降して繰り出され、最終的には図4に
示すようなガイドレールを構成する。
【0020】この防火シャッターカーテン装置は、従来
のものと同様に建物上方の梁の側面に並べられて設けら
れている。一つの防火シャッターカーテン装置は、ブラ
ケット11A,12A、巻取シャフト13A、シャッタ
ーカーテンを構成するスラットカーテン14A及び可動
式のガイドレール15A,16A,17A,18Aから
構成される。もう一つの防火シャッターカーテン装置
は、ブラケット11B,12B、巻取シャフト13B、
スラットカーテン14B及び可動式のガイドレール15
B,16B、固定式のガイドレール17Bから構成され
る。また、防火シャッターカーテン自体に、避難等のた
めに通過可能な扉やスリットが設けられている場合もあ
る。なお、防火シャッターカーテン装置はこれ以外にも
感知器等からの火災発生信号を受けてスラットカーテン
14A,14Bを自重にて閉鎖させるための自動閉鎖装
置などを有する場合があるがここでは省略してある。こ
こで、ガイドレール17Bは、スラットカーテン14B
の移動をガイドするレールとして機能するが、ガイドレ
ール15A,16A,17A,18Aは、スラットカー
テン14A,14Bの移動をガイドするというよりも、
スラットカーテン14A,14Bの移動に連動して繰り
出され、繰り出された後はスラットカーテン14A,1
4Bの揺動を抑制して支持する働きをするものであり、
ガイドレールとして機能するものではないが、本明細書
中では、説明の便宜上、ガイドレールと呼ぶことにす
る。
【0021】ブラケット11A,12A,11B,12
Bは、両側の柱21と柱22との間の梁24の側面に取
り付けられている。巻取シャフト13Aは、ブラケット
11A,12A間に、巻取シャフト13Bは、ブラケッ
ト11B,12B間に、それぞれ回転可能に取り付けら
れている。スラットカーテン14A,14Bは、この巻
取シャフト13A,13Bにそれぞれ取り付けられてお
り、巻き取り、繰り出しされるようになっている。な
お、図3及び図4では、巻取シャフト13A,13Bに
スラットカーテン14A,14Bが単純に巻き取られる
場合を図示しているが、図5に示すように、中間ドラム
軸53を介して巻取シャフト51がスラットカーテン1
4Aを巻き取るような構成になっていてもよい。モータ
52は、一旦閉動作したスラットカーテン14Aを巻取
シャフト51を回転駆動させて、巻き取るものである。
モータ52に代えて手動で巻き取る機構が設けられてい
てもよい。
【0022】可動式のガイドレール15A,16Aと、
ガイドレール17A,18Aと、ガイドレール15B,
16Bは同じ構成をしている。各ガイドレール15A,
16A,17A,18A,15B,16Bはそれぞれ対
向する端部が軸を中心に回転可能に連結されている。す
なわち、ガイドレール15A,16A、ガイドレール1
7A,18A、ガイドレール15B,16Bは共にリン
ク構造によって連結されている。スラットカーテン14
A及びスラットカーテン14Bが巻取シャフト13A,
13Bに巻き取られ、建物の上部に収納されている場合
にはガイドレール15A,16A、ガイドレール17
A,18A、ガイドレール15B,16Bは、リンク部
で折れ曲がり折り畳まれた状態となって建物上部に収納
される。そして、スラットカーテン14A,14Bが下
降すると、それに連動してそれぞれ2本のガイドレール
15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイド
レール15B,16Bが成す交差角度が徐々に大きくな
りながら下降していく。スラットカーテン14A,14
Bの下降が終了すると2本のガイドレール15A,16
A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15
B,16Bは図4に示すようにほぼ直線状になる。な
お、図3及び図4には図示してないが、ガイドレール1
5A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレ
ール15B,16Bは、スラットカーテン14A,14
Bを開口面に垂直な方向のスラットカーテン14A,1
4Bの一方面側と他方面側である前後から挟み込み、ス
ラットカーテン14A,14Bと干渉しないようにして
通過させることができるような構造となっている。ま
た、収納時にはガイドレール15A,16A、ガイドレ
ール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは、
その側面が略密着して折り畳み込まれるので、左側の防
火シャッターカーテン装置の場合は、全体的な横方向長
さは2本分のガイドレールを収納することができる長さ
であればよい。また、右側の防火シャッターカーテン装
置の場合は、全体的な横方向長さは1本分のガイドレー
ルを収納することができる長さであればよい。従って、
左側の防火シャッターカーテン装置のように、縦長の開
口部に対して設置することが可能となり、開口部の形状
に制約されることが少なくなる。
【0023】図3及び図4では、柱21,22、天井2
5、スラットカーテン14A,14B、スラブ20によ
って防火区画が形成されるので、避難用の防火戸19が
防火シャッターカーテン装置のガイドレール15A,1
6Aに接して設けられている。防火戸19は、柱21と
ガイドレール15A,16Aと天井25とによって形成
される空間に設けられる。防火戸には、建物の構造に応
じた常時閉鎖式と常時開放式とがある。この実施の形態
に示されている防火戸19は常時開放式のものであり、
通常は柱21などの側面に防火戸が収納されており、ス
ラットカーテン14A,14Bの閉動作及びガイドレー
ル15A,16Aの繰り出し動作に連動して閉鎖される
ように構成されている。常時開放式の防火戸の場合に
は、閉鎖した防火戸に別途設けられた潜り戸によって避
難通路が確保されるようになっている。常時閉鎖式の防
火戸の場合は、その防火区画から外側に、つまり避難方
向に防火戸が開き、ドアチェック等により自動的に閉鎖
するようになっている。従って、常時閉鎖式の防火戸の
場合には、ガイドレール15A,16Aはガイドレール
17Bのような固定式のものが設けられる。この実施の
形態に使用される防火戸としては、建物の構造に応じ
て、常時閉鎖式でも常時開放式でもいずれの防火戸でも
よい。また、防火シャッターカーテンがシート状の場合
には、そこに避難通路用の開口(スリット等)が設けら
れることもある。
【0024】防火戸19の側面にはガイドレール15
A,16Aに当接するための当て板が設けられている。
スラットカーテン14A,14B及びガイドレール15
A,16A,17A,18A,15B,16Bは、まぐ
さを介して上昇下降するようになっている。スラットカ
ーテン14A,14Bが巻取シャフト13A,13Bに
それぞれ巻き取られて、ガイドレール15A,16A,
17A,18A,15B,16Bが折り畳まれて天井に
収納された状態が通常の状態である。この状態ではスラ
ットカーテン14A,14Bの最下部の座板がガイドレ
ール15A,17A,17Bの側面に略密着している。
ガイドレール16A,18A,16Bの上端部は、梁2
4に設けられたブラケット11A,12A,11Bに回
転自在に連結されており、ガイドレール15A,17
A,15Bの下端部は、スラットカーテン14A,14
Bの先端部に連結されている。なお、ガイドレール16
A,18A,16Bの上端部は、建物の梁の側面に直接
設けてもよいし、ブラケット以外の部材を介して取り付
けてもよい。火災が発生すると、防火シャッターカーテ
ン装置は、図示していない煙センサ(又は熱センサ)な
どの感知器からの信号に対応してスラットカーテン14
A,14B及びガイドレール15A,16A,17A,
18A,15B,16Bを自動的に自重にて下降させ、
柱21,22、天井25、スラブ20によって形成され
る開口部を閉鎖する。
【0025】次に、図3及び図4に示した折り畳み形の
ガイドレールの詳細について説明する。図6及び図7
は、折り畳み形ガイドレールとスラットカーテンとの接
続部の詳細構成を示す図であり、図6は、図4のガイド
レール17Aを右方向から見た図であり、図7は図6の
A−A線の断面図である。図6では、スラットカーテン
14Aの図示は省略してある。ガイドレール17Aは、
所定板厚のコの字形の長尺鉄板を重ね合わせることによ
って形成された長方形の空洞を有する2本のレール本体
61,62によって構成される。なお、図における線6
1A,61Bは、長尺鉄板の重ね合わせられた部分の接
続端部を示す線である。軸63はレール本体61,62
の側面に設けられた開口部を貫通するように設けられて
いる。軸63の両側は、平ワッシャー64A,64B及
びC形止め輪65A,65Bによってレール本体61,
62に回転自在に固定されている。レール本体61,6
2間の軸63には、凸形状をしたカラー66A,66B
が挿入され、ネジ67A,67Bによって下側面から軸
63に対してネジ止め固定されている。
【0026】固定プレート68は、この二つのカラー6
6A,66Bの両円板部の底面に接して自在に移動する
ように設けられており、その下側先端部が床69に埋設
された落し受けラック70に噛み合うようなギア形状を
している。固定プレート68の上端部右側はスラットカ
ーテン14Aの左側端部にネジ止め固定されている。固
定プレート68の内部には、横方向の長さがカラー66
A,66Bの円板部形状の直径よりも小さく、下側に向
かって片側にテーパー部を有し、下底辺の長さが軸63
の直径とほぼ同じ程度であり、上底辺の長さがそれより
も十分に大きくなっており、長方形の一角が所定の角度
の直線によって削り取られたような変形五角形をした開
口部68Aを有する。軸63はこの開口部68A内を自
由に移動可能である。図6及び図7は、スラットカーテ
ン14Aが降下終了した状態を示しているので、軸63
と開口部68Aの内側縁であるテーパー部とは接触して
いないが、スラットカーテン14Aが閉動作中と開動作
中の所定区間では、軸63と開口部68Aの内側縁とが
互いに接触するようになっている。すなわち、スラット
カーテン14Aの上昇に伴って開口部68Aの内側縁の
下底辺部が接触し、それによってガイドレール17Aが
上昇するようになっている。
【0027】図8及び図9は、折り畳み形のガイドレー
ルの折り畳み部分の詳細構成を示す図であり、図8は、
図4のガイドレール17Aを正面方向から見た図であ
り、図9は図8を右方向から見た図である。ガイトレー
ル17Aの折り畳み部分はリンク機構をしており、円弧
状の半円部が歯車形状をした歯車部である4枚のギアプ
レート81A,81B,82A,82Bと、両端がこの
ギアプレートの半円部の半径とほぼ同程度の半円形によ
って形成されたジョイントプレート83A,83Bとに
よって構成されている。ギアプレート81A,81B,
82A,82Bは、レール本体61,62の内側にその
側面が接するようにボルトなどの固定手段によって固定
されている。ギアプレート81A,81B,82A,8
2Bの下側端部は直方体形状の連結部材87A,87B
を介してボルトなどの固定手段によって固定されてい
る。ジョイントプレート83A,83Bには、半円形の
中心付近に回転軸84A,84Bの挿入される開口部8
5A,85Bを備える。回転軸84A,84Bの端部
は、平ワッシャー88A,88B及びC形止め輪89
A,89Bによってレール本体61,62に回転自在に
固定されている。なお、開口部85A,85Bは図9で
は点線で図示されている。ジョイントプレート83A,
83Bの他方の開口部86A,86Bにはガイドレール
18A側の回転軸94A,94Bが挿入される。スラッ
トカーテン14Aの下端にはスラットカーテン14Aの
厚みよりも幅広の座板14Cが存在する。従って、スラ
ットカーテン14A及びガイドレール17Aの上昇時に
座板14Cがレール本体61,62間を通過できるだけ
の間隙を備えていなければならない。座板14Cが床6
9に接した場合には、レール本体61,62間の間隙を
塞ぐ必要があるので、座板14Cの通過時にはガイドレ
ール17A内に収納されるような塞ぎ板71A,71B
がバネ付き蝶番72A,72B,73A,73Bによっ
てレール本体61,62の対向面側に取り付けられてい
る。
【0028】次に、ガイドレール17A及びガイドレー
ル18Aの動作について図10〜図24を用いて説明す
る。なお、これ以降の説明では、ガイドレール17A及
びガイドレール18Aとスラットカーテン14Aのみを
図示して説明し、これ以外の部品についてその図示を省
略する。また、図10、図14、図17、図19、図2
1及び図24は、ガイドレール17A及びガイドレール
18Aが折り畳まれた状態から徐々に繰り出され、開口
部を閉鎖するまでの状態を順番に示す図である。なお、
これらの図においては、スラットカーテンは下側の一部
だけを図示し、その他は省略してある。図11、図1
3、図15、図20,図22及び図25は、ガイドレー
ル17Aとスラットカーテン14Aとの接続部の詳細を
示す図である。図12、図16、図18及び図23は、
ガイドレール17Aとガイドレール18Aとの接続部の
詳細構成を示す図である。以下、これらの図面に従っ
て、スラットカーテン14Aの降下動作に対応してガイ
ドレール17A及びガイドレール18Aが繰り出される
様子を説明する。なお、これらの図では、ガイドレール
17A及びガイドレール18Aとスラットカーテン14
Aとの関係を明確にするためにガイドレール17A及び
ガイドレール18Aに付加された部品を実線で、スラッ
トカーテン14Aに付加された部品を点線で示してい
る。
【0029】図10(A)は、ガイドレール17A及び
ガイドレール18Aは天井25上のまぐさ26に折り畳
まれて収納配置された通常の状態を示す。図11は、図
10(A)の状態におけるガイドレール17Aとスラッ
トカーテン14Aとの接続部の詳細を示す。図12は図
10(A)の状態のガイドレール17Aとガイドレール
18Aとのリンク部の詳細構成を示す。この状態では、
ガイドレール17Aとガイトレール18Aは、その側面
が略密着して接するようになっている。これは、図11
に示すように、ガイドレール17Aのレール本体61,
62の側面に設けられた軸63が固定プレート68に設
けられた変形五角形の開口部68A内を自由に移動でき
るように構成されているからである。また、図10
(A)及び(B)に示すようにガイドレール17Aがま
ぐさ26近傍にある場合は、ガイドレール17Aの支持
を軸63で行なうのではなく、ガイドレール17Aの側
面に設けられた2個の支持ローラ171,172と、ス
ラットカーテン14Aの側面に設けられた回転防止板1
41とによって行なうようにしているからである。支持
ローラ171,172と回転防止板141が存在しない
場合は、ガイドレール17Aの軸63は、固定プレート
68の開口部68Aの最下端に位置し、図10(A)及
び図11のようにガイドレール17Aとガイドレール1
8Aの側面が密着することはない。
【0030】また、ガイドレール17A及びガイドレー
ル18Aのリンク部では、図12に示すようにジョイン
トプレート83A,83Bによって、ガイドレール17
A及びガイドレール18Aが回転自在にリンク接続され
ているので、この部分でもガイドレール17Aとガイド
レール18Aとが互いにその側面で密着するようになっ
ている。従って、この実施の形態のようなジョイントプ
レート83A,83Bの代わりに、ガイドレール17A
及びガイドレール18Aの側面に蝶番を設けて両者を回
転自在に接続することも可能である。しかしながら、こ
の場合には、蝶番の軸がガイドレール17A及びガイド
レール18Aの重量を支えるために大きな径となるた
め、その軸によってガイドレール17A及びガイドレー
ル18Aとの間に大きな間隙が生じてしまうことがある
が、この実施の形態のように密着させることまで要求さ
れない場合には蝶番を用いるようにしてもよい。さら
に、この実施の形態のように、ガイドレール17A及び
ガイドレール18Aをギアプレート81A,81B,8
2A,82Bを介して接続することによって、ガイドレ
ール17A及びガイドレール18A間の角度を安定させ
て下降及び上昇動作を行なわせることができる。なお、
ギアプレートを省略してジョイントプレート83A,8
3Bだけで接続することも可能である。この場合は、ガ
イドレール17A及びガイドレール18Aが降下時に、
ジョイントプレート83A,83Bの軸を中心にガイド
レール17A及びガイドレール18Aが揺動し、スラッ
トカーテン14Aが全体的に横揺れを起こすことがある
が、横揺れを起こしても大丈夫な場合には、ギアプレー
トを省略してもよい。
【0031】図10(B)は、スラットカーテン14A
がまぐさ25から少し繰り出され、それに伴ってガイド
レール17A及びガイドレール18Aの長手方向が水平
面に対して約10度程度の角度で傾斜した状態を示す。
図13は、図10(B)の状態におけるガイドレール1
7Aとスラットカーテン14Aとの接続部の詳細を示
す。この状態では、ガイドレール17Aとガイトレール
18Aは、水平面に対してほぼ同じ角度で傾斜してい
る。また、この状態では、ガイドレール17Aの支持は
支持ローラ172と回転防止板141とによって行なわ
れ、図13に示すようにガイドレール17Aの軸63
は、固定プレート68の開口部68Aのほぼ中間付近に
フリーの状態で位置している。
【0032】図10(C)は、スラットカーテン14A
がさらに繰り出され、それに伴ってガイドレール17A
及びガイドレール18Aの長手方向が水平面に対して約
20度程度の角度で傾斜した状態を示す。図14は、図
10(C)の状態におけるガイドレール17Aとスラッ
トカーテン14Aとの接続部の詳細を示す。この状態で
は、支持ローラ172と回転防止板141とは非接触状
態となり、図14に示すようにガイドレール17Aの軸
63は、固定プレート68の開口部68Aの最下端部に
回転自在に接触し、そこで支持されている。すなわち、
スラットカーテン14Aが下降し、図10(B)の状態
から図10(C)の状態になるまでの間に、ガイドレー
ル17Aを支持する部材は、支持ローラ172及び回転
防止板141から軸63及び固定プレート68に変移し
たことを意味する。
【0033】図15は、ガイドレール17A及びガイド
レール18Aの長手方向が水平面に対して約30度程度
の角度で傾斜した状態を示し、図17は、ガイドレール
17A及びガイドレール18Aの長手方向が水平面に対
して約60度程度の角度で傾斜した状態を示す。図16
は図15の状態におけるガイドレール17Aとガイドレ
ール18Aとのリンク部の詳細構成を示し、図18は図
17の状態におけるガイドレール17Aとガイドレール
18Aとのリンク部の詳細構成を示す。この状態では、
ガイドレール17Aの軸63は固定プレート68の開口
部68Aの最下端に回転自在に接触し、安定した状態で
下降する。また、図16及び図18から明らかなよう
に、ジョンイトプレート83Aは水平面に対して垂直を
維持した状態で下降する。なお、この状態に対応するガ
イドレール17Aとスラットカーテン14Aとの接続部
の関係は、ガイドレール17Aの傾斜角が異なる他は図
14の場合と同じである。
【0034】図19は、ガイドレール17A及びガイド
レール18Aの長手方向が水平面に対して約84度程度
の角度で傾斜した状態を示す。図20は図19の状態に
おけるガイドレール17Aとスラットカーテン14Aと
の接続部の詳細構成を示す。この状態では、ガイドレー
ル17Aの軸63は固定プレート68の開口部68Aの
最下端に回転自在に接触し、安定した状態で下降してお
り、ガイドレール17Aの最下端部が床69に徐々に近
づいている。また、固定プレート68の下側先端のギア
形状部が落し受けラック70に噛み合うような真上の位
置にある。なお、この状態に対応するガイドレール17
Aとガイドレール18Aとのリンク部の関係は、ガイド
レール17A及びガイドレール18Aの傾斜角が異なる
他は図18の場合と同じである。
【0035】図21は、ガイドレール17A及びガイド
レール18Aの長手方向が垂直線に対して1度以下程度
の角度で傾斜した状態を示す。図22は図21の状態に
おけるガイドレール17Aとスラットカーテン14Aと
の接続部の詳細構成を示す。図23は図21の状態にお
けるガイドレール17Aとガイドレール18Aとのリン
ク部の詳細構成を示す。この状態では、図22に示すよ
うにガイドレール17A及びガイドレール18Aのそれ
ぞれ対向する端部同士が接触し、一本のガイドレールの
ようになっている。また、ガイドレール17Aの軸63
は固定プレート68の開口部68Aの最下端に接触する
かしないかの状態になっており、ガイドレール17Aの
最下端部が床69に近づき、固定プレート68の下側先
端のギア形状部が落し受けラック70の真上に位置して
いる。
【0036】図24は、スラットカーテン14Aの座板
14Cが床69に接し、閉動作が終了した状態を示す。
この状態に対応するガイドレール17Aとガイドレール
18Aとのリンク部の関係は図23に示すものと同じで
あり、また、ガイドレール17Aとスラットカーテン1
4Aとの接続部の関係は図7に示すものと同じである。
スラットカーテン14Aの座板14Cは、障害物を検出
するための構造をしているので、座板14Cは上下方向
に移動可能になっている。従って、この状態では図7及
び図24に示すように座板14Cが上側に移動してい
る。ガイドレール17Aの軸63は固定プレート68の
開口部68Aの右側テーパ部から離れ、フリーの状態に
なっている。固定プレート68の下側先端のギア形状部
は落し受けラック70に噛み合い固定されているので、
スラットカーテン14A及びガイドレール17A及びガ
イドレール18Aの横方向及び前後方向の揺れを防止す
ることができる。
【0037】上述の実施の形態では、スラットカーテン
の閉動作及びガイドレールの降下動作について説明した
が、スラットカーテンの開動作及びガイドレールの上昇
動作は上述の動作とは逆の動作で行なわれる。なお、こ
の実施の形態では、スラットカーテンの開動作及びガイ
ドレールの上昇動作を行なう場合に、ガイドレールがス
ムーズに折れ曲がるような構造を採用している。その第
1は、図7に示すようにガイドレール17Aの軸63が
変形五角形をした固定プレート68の開口部68A内で
フリー状態になっており、スラットカーテン14Aの開
動作開始時に図25に示すようにガイドレール17Aの
軸63が固定プレート68の開口部68Aのテーパー部
に接触しながら上昇するように構成されている点であ
る。第2は、図24に示すように、ガイドレール18A
を天井25側で回転可能に支持する軸93とガイドレー
ル17Aの軸63が各レールの中心軸よりも右側に偏心
し、さらに軸63と軸93を結ぶ線よりも左側に回転軸
84A,94Aが位置するように構成されている点であ
る。このように構成することによって、ガイドレール1
7A及びガイドレール18Aはスムーズに屈曲するよう
になる。すなわち、スラットカーテン14Aが開動作を
開始した直後は、図25に示すように、ガイドレール1
7Aの軸63は固定プレート68の開口部68Aのテー
パー部に接触する。そして、スラットカーテン14Aが
徐々に上昇するに伴ってガイドレール17Aの軸63に
は固定プレート68の開口部68Aのテーパー部に沿っ
て左向きの応力が加わり、若干左側に変移し、図22に
示すように開口部68Aの最下端に位置するようにな
る。この状態ではガイドレール17A及びガイドレール
18Aは図21に示すようにガイドレール17A及びガ
イドレール18Aのそれぞれ対向する端部同士が接触
し、垂直線に対して約1度以下の角度で傾斜した一直線
上のガイドレールのようになる。この状態からさらにス
ラットカーテン14Aが上昇すると、ガイドレール17
Aの軸63には上向きの応力が加わるが、この応力はガ
イドレール17A、回転軸84A、ジョイントプレート
83A、回転軸94A及びガイドレール18Aを介して
軸94に伝達する。このときに、軸63と軸93を結ぶ
線よりも左側に回転軸84A,94Aが位置しているの
で、ガイドレール17Aには左回りの回転モーメントが
発生し、図21のように最初は右に傾斜していたガイド
レール17Aはその位置から徐々に左回りに回転し、図
19に示すように折れ曲がるようになる。
【0038】図26は、ガイドレール17Aと塞ぎ板7
1A,71Bとの関係を示すために図6のガイドレール
17Aを下側から見た図である。この図では、ガイドレ
ール17Aのレール本体61,62と、塞ぎ板71A,
71Bと、この塞ぎ板71A,71Bを支持するバネ付
き蝶番72A,72Bだけを示し、これ以外の部品につ
いて図示を省略してある。図10(A)に示すように、
ガイドレール17A及びガイドレール18Aが天井25
上のまぐさ26内に折り畳まれて収納された通常の状態
では、座板14Cはガイドレール17A内に収納されな
ければならないので、塞ぎ板71A,71Bは座板14
Cに接触し、図26(A)に示すようにバネ付き蝶番7
2A,72Bのバネの反力とは逆方向のガイドレール1
7A内に折れ曲がっている。従って、図10、図15、
図17、図19及び図21に示すように座板14Cがガ
イドレール17A内に存在する場合には、塞ぎ板71
A,71Bは図26(A)のように折れ曲がっている。
そして、図24に示すように座板14Cが床69に接し
た場合、レール本体61,62間の間隙を塞ぐために、
塞ぎ板71A,71Bがバネ付き蝶番72A,72Bバ
ネの反力によって図26(B)に示すようにスラットカ
ーテン14Aとレール本体61,62との間の空間を塞
ぐような状態になる。図24の状態からスラットカーテ
ン14Aが上昇する時に塞ぎ板71A,71Bをガイド
レール17A内に押し込むように作用するテーパー部材
(図示せず)が座板14Cに設けられている。なお、ガ
イドレール18Aには図26のように収納されるような
塞ぎ板ではなく、レール本体に固定された塞ぎ板が設け
られている。これは、ガイドレール18Aについては座
板のような幅広の部分が通過することはないからであ
る。なお、ガイドレール18Aのレール本体の間隔をス
ラットカーテン14Aが通過することができるだけの小
さな間隔にしてもよいことは言うまでもない。
【0039】なお、上述の実施の形態では、ガイドレー
ル17Aとガイドレール18Aの連結部にギアプレート
を用いたリンク機構について説明したが、ギアプレート
を省略してリンク機構だけで構成してもよい。また、ガ
イドレール17Aとガイドレール18Aを1つの回転軸
で接続し、いずれか一方のガイドレールが他方のガイド
レール内に収納されるような入れ子構造としてもよい。
さらに、上述の実施の形態では、折り曲げられた2本の
ガイドレールを用いて1つのガイドレールを構成する場
合について説明したが、これに限定されるものではな
く、上述の説明を参考にして、3本のガイドレール、4
本のガイドレール、これ以上の本数のガイドレールを折
り畳む構造にして、一つのガイトレールを構成するよう
にしてもよいことは言うまでない。なお、ガイドレール
の本数が奇数の場合には、スラットカーテンの先端部と
ガイドレールの最下端部の連結部分が、例えば、従来技
術の項で説明した特開平10−102947号公報、特
開平11−22343号公報などに記載されたもののよ
うに、この連結部分がスラットカーテンの先端部を座板
に沿ってスライドするような構成にすればよい。ガイド
レールの本数が偶数の場合には、スラットカーテンの先
端部とガイトレールの最下端部との連結軸が固定的に設
けてあるので、座板を布等の柔らかい部材でくるんだり
して構成した遮蔽手段であっても支障なく適用可能でな
る。また、遮蔽手段であるカーテン部に出入り可能な避
難口等の開口やそれを塞ぐ扉などの塞ぎ部材が設けられ
ており、座板と扉などが分離されている場合やいわゆる
座板分割方式の場合であっても、同様に適用可能であ
る。
【0040】上述の実施の形態では、固定プレート68
と落し受けラック70によって連結される場合について
説明したが、レール本体側に固定プレートのようなもの
を設けて、落し受けラック70と連結させるようにして
もよい。上述の実施の形態では、火災発生時に建物内部
から下降してくる防火シャッターカーテン装置を例に説
明したが、これ以外にも通常のシャッターカーテン装置
等、防火や防煙目的以外で遮蔽手段が下降方式で繰り出
されたり、防火や防煙あるいはそれ以外の目的で遮蔽手
段が横引き方式で繰り出されたり、上昇方式で繰り出さ
れたりするものなどであっても同様に適用することがで
きる。なお、シャッターカーテン等の遮蔽手段の材質
は、使用目的に応じたものであれば、どのようなもので
もよい。具体的には、鉄製、布製、木製、プラスチック
製、ガラス製、あるいはこれらの複合されたものなどで
構成することができるが、防火目的である場合は、耐火
性を有する材質のもので構成することが好ましい。ま
た、シャッターカーテンの構成は、スラットから成るも
のとしたが、パネルから成るものやシートから成るも
の、あるいはこれらの複合で成るものなど任意に構成で
きる。
【0041】上述の実施の形態では、ガイドレール15
A,17A,15Bと床面との間は隙間が空いている場
合について説明したが、これらのガイドレール15A,
17A,15Bの最下端部にクロロプレンゴムなどの弾
性変形体からなる圧着部材を設け、ガイドレール15
A,17A,15B自体の揺動を抑制するようにしても
よい。弾性変形体は、中空状の円筒体あるいは中実状の
多孔質体等で構成し、ガイドレール15A,17A,1
5Bと床面との間の隙間をフレキシブルに塞ぎ、かつ、
揺動を防止するようなものを用いることが好ましい。ま
た、このようにガイドレール15A,17A,15Bの
最下端部にクロロプレンゴムなどの弾性変形体からなる
圧着部材を設けた場合、固定プレート68と落し受けラ
ック70を省略してもよい。
【0042】上述の実施の形態では、ガイドレール15
A〜18A,15B,16Bがまぐさ内に収納された場
合に、ガイドレール15A,16Aとガイドレール17
A,18Aとの間のまぐさ部分、並びにガイドレール1
5B,16Bと柱22との間のまぐさ部分にそれぞれガ
イドレールの存在しない個所が存在するようになるが、
このような場合は収納見栄え向上などの目的で、この箇
所に化粧塞ぎ材などを設けてもよい。
【0043】さらに、上述の実施の形態では、ガイドレ
ール15A〜18A,15B,16Bのそれぞれの対向
する端部付近の角が所定半径の丸みを有しているので、
図4に示すようにガイドレール設置後にこの部分に隙間
が形成されるので、より有効な遮蔽性や密閉性を要求さ
れる場合などには、この隙間を塞ぐような塞ぎプレート
などの塞ぎ手段を設けることが好ましい。
【0044】また、上述の実施の形態では、支持手段で
あるガイドレール15A,16A、ガイドレール17
A,18A、ガイドレール15B,16Bが遮蔽手段で
あるスラットカーテン14A,14Bを開口面に垂直な
方向のスラットカーテン14A,14Bの一方面側と他
方面側である前後から挟み込む場合について説明した
が、遮蔽手段の前後の何れか一方のみに本支持手段構造
を適用し、支持手段が遮蔽手段を挟み込まないようにし
てもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の開閉体装置
によれば、開口部の高さや幅長などの制約を受けにくく
適用範囲の柔軟性を増加することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の防火シャッターカーテン装置の概略構
成を示す図である。
【図2】 図1の防火シャッターカーテン装置の正面図
である。
【図3】 本発明に係る防火シャッターカーテン装置の
概略を示す図であり、シャッターカーテンの閉動作途中
の状態を示す正面図である。
【図4】 図3の防火シャッターカーテン装置のシャッ
ターカーテンが全閉された状態を示す図である。
【図5】 スラットカーテンの巻取機構の一例を示す図
である。
【図6】 折り畳み形ガイドレールとスラットカーテン
との接続部の詳細構成を示す図であり、図4のガイドレ
ールを右方向から見た図である。
【図7】 折り畳み形ガイドレールとスラットカーテン
との接続部の詳細構成を示す図であり、図6のA−A線
の断面図である。
【図8】 折り畳み形のガイドレールの折り畳み部分の
詳細構成を示す図であり、図4のガイドレールを正面方
向から見た図である。
【図9】 折り畳み形のガイドレールの折り畳み部分の
詳細構成を示す図であり、図8を右方向から見た図であ
る。
【図10】 ガイドレールが折り畳まれた状態から徐々
に繰り出される状態を示す図であり、図10(A)はガ
イドレールが天井上のまぐさ内に折り畳まれて収納され
た通常の状態を示し、図10(B)はガイドレールの長
手方向が水平面に対して約10度程度の角度で傾斜した
状態を示し、図10(C)はガイドレールの長手方向が
水平面に対して約20度程度の角度で傾斜した状態を示
す図である。
【図11】 図10(A)の状態におけるガイドレール
とスラットカーテンとの接続部の詳細を示す。
【図12】 図12は図10(A)の状態のガイドレー
ルのリンク部の詳細構成を示す。
【図13】 図10(B)の状態におけるガイドレール
とスラットカーテンとの接続部の詳細を示す。
【図14】 図10(C)の状態におけるガイドレール
とスラットカーテンとの接続部の詳細を示す。
【図15】 ガイドレールの長手方向が水平面に対して
約30度程度の角度で傾斜した状態を示す図である。
【図16】 図15の状態におけるガイドレールのリン
ク部の詳細構成を示す図である。
【図17】 ガイドレールの長手方向が水平面に対して
約60度程度の角度で傾斜した状態を示す図である。
【図18】 図17の状態におけるガイドレールのリン
ク部の詳細構成を示すずである。
【図19】 ガイドレールの長手方向が水平面に対して
約84度程度の角度で傾斜した状態を示す図である。
【図20】 図19の状態におけるガイドレールとスラ
ットカーテンとの接続部の詳細構成を示す。
【図21】 ガイドレールの長手方向が垂直線に対して
1度以下程度の角度で傾斜した状態を示す図である。
【図22】 図21の状態におけるガイドレールとスラ
ットカーテンとの接続部の詳細構成を示す図である。
【図23】 図21の状態におけるガイドレールのリン
ク部の詳細構成を示す図である。
【図24】 スラットカーテンの座板が床に接し閉動作
が終了した状態を示す図である。
【図25】 スラットカーテンの開動作開始時における
ガイドレールの軸が固定プレートの開口部のテーパー部
に接触する様子を示す図である。
【図26】 ガイドレールと塞ぎ板との関係を示すため
に図6のガイドレールを下側から見た図である。
【符号の説明】
11,12,11A,11B,12A,12B…ブラケ
ット、13,51…巻取シャフト、14,14A,14
B…スラットカーテン、141…回転防止板、14C…
座板、15,16,15A,16A,17A,18A,
15B,16B…ガイドレール、19…防火戸、20…
スラブ、21,22…柱、23…上階スラブ、24…
梁、25…天井、26…開口部(まぐさ)、27,28
…煙センサ(又は熱センサ)、52…モータ、53…中
間ドラム軸、61,62…レール本体、63,93…
軸、64A,64B…平ワッシャー、65A,65B…
C形止め輪、66A,66B…カラー、67A,67B
…ネジ、68…固定プレート、68A…開口部、69…
床、70…落し受けラック、71A,71B…塞ぎ板、
72A,72B,73A,73B…バネ付き蝶番、81
A,81B,82A,82B…ギアプレート、83A,
83B…ジョイントプレート、84A,84B,94A
…回転軸、85A,85B,86A,86B…開口部、
87A,87B…連結部材、88A,88B…平ワッシ
ャー、89A,89B…C形止め輪

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を仕切る遮蔽手段と、 対向する端部同士が軸を中心に回転可能に連結された複
    数の支持部材によって構成され、前記支持部材は前記遮
    蔽手段の繰り出し動作に連動して繰り出され、繰り出し
    終了後は前記遮蔽手段の揺動を抑制する支持手段とを備
    えたことを特徴とする開閉体装置。
  2. 【請求項2】 開口部を仕切る遮蔽手段と、 対向する端部同士が折れ曲がるように連結された複数の
    支持部材によって構成され、前記支持部材は前記遮蔽手
    段の繰り出し動作に連動して繰り出され、繰り出し終了
    後は前記遮蔽手段の揺動を抑制する支持手段とを備えた
    ことを特徴とする開閉体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記支持手段が、対向する一方の端部同士が連結軸を中
    心に回転可能に連結された第1及び第2の支持部材によ
    って構成され、 前記第1の支持部材の他方の端部が、前記開口部近傍の
    不動部に設けられた回転可能な第1の軸を介して連結さ
    れ、 前記第2の支持部材の他方の端部が、前記遮蔽手段の遮
    蔽方向の先端部に第2の軸を介して連結されていること
    を特徴とする開閉体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記連結軸が、前記第1及び第2の支持部材の対向する
    端部にそれぞれ設けられた第1及び第2の連結軸で構成
    され、 前記第1及び第2の支持部材の対向する端部が、前記第
    1及び第2の連結軸を中心とする円弧状の歯車部を有
    し、 前記第1及び第2の連結軸同士をリンク部材を介して連
    結すると共に前記歯車部同士を回転可能に噛み合わせる
    ことによって前記第1及び第2の支持部材を連結するこ
    とを特徴とする開閉体装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記繰り出し動作の開始から所定の区間までは、前記第
    2の支持部材に設けられた第1の保持部材と前記遮蔽手
    段の遮蔽方向の先端部に設けられた第2の保持部材とに
    よって前記第2の支持部材を保持する第1の保持手段
    と、 前記遮蔽手段の遮蔽方向の先端部に設けられ、前記繰り
    出し動作の前記所定の区間以後は前記第2の軸に接触し
    て前記第2の支持部材を保持する第2の保持手段とを備
    えたことを特徴とする開閉体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記第1の保持手段が、前記繰り出し動作によって前記
    第1及び第2の支持部材がその長手方向に沿ってほぼ直
    線状になった場合に前記第2の軸を横方向に移動させる
    ようなテーパー部を備えたことを特徴とする開閉体装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において、 床に設けられた第1の部材と、前記第1の保持手段の下
    側端部に設けら、前記第1の部材に対して接触結合する
    ことによって前記遮蔽手段の揺動を抑制するような第2
    の部材とを備えたことを特徴とする開閉体装置。
  8. 【請求項8】 請求項4において、 前記第1及び第2の連結軸が前記第1及び第2の軸を結
    ぶ直線よりも前記遮蔽手段側に偏心していることを特徴
    とする開閉体装置。
  9. 【請求項9】 請求項3において、 前記第2の支持部材が、前記第2の支持部材内に収納可
    能であって、前記遮蔽手段との間の間隙を塞ぐように構
    成された塞ぎ手段を備えたことを特徴とする開閉体装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項3から9のいずれか1におい
    て、横方向の長さが前記支持手段を構成する支持部材全
    体の長さの合計値以下であって、前記支持部材1本の長
    さ以上である四角形状の開口部を前記遮蔽手段の一つで
    仕切るようにしたことを特徴とする開閉体装置。
  11. 【請求項11】 請求項1又は2において、前記支持手
    段が、複数n本の支持部材によって構成され、横方向の
    長さが前記支持手段を構成するn本の支持部材全体の長
    さの合計値以下であって、前記支持部材1本の長さ以上
    である四角形状の開口部を前記遮蔽手段の一つで仕切る
    ようにしたことを特徴とする開閉体装置。
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