JP2003105938A - 棟換気用部材の取付金具 - Google Patents

棟換気用部材の取付金具

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JP2003105938A
JP2003105938A JP2001302603A JP2001302603A JP2003105938A JP 2003105938 A JP2003105938 A JP 2003105938A JP 2001302603 A JP2001302603 A JP 2001302603A JP 2001302603 A JP2001302603 A JP 2001302603A JP 2003105938 A JP2003105938 A JP 2003105938A
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ridge
rafter
fitting
nut member
roof
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Application number
JP2001302603A
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English (en)
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Masateru Takayama
昌照 高山
Masayoshi Takayama
正義 高山
Tomihiko Tamaoka
富彦 玉岡
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TAKAYAMA METAL IND CO Ltd
Takayama Metal Industrial Co Ltd
Original Assignee
TAKAYAMA METAL IND CO Ltd
Takayama Metal Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂木を確実に支持し得るとともに、垂木支持
部材の高さ調整を無段階で連続的に行うことができ、こ
れによって屋根への棟換気用部材の施工の自由度を大き
くした上で棟換気用部材の施工の容易性を確保する。 【解決手段】 屋根E1の頂部に施工される棟換気用の
各種の部材(特に垂木E3)を支持するために用いられ
るものであり、棟E4を跨いで屋根E1に固定される当
て板20と、この当て板20の頂部に立設された垂木支
持部材30とを備えて構成され、上記垂木支持部材30
は、当て板20の頂部に取り付けられるナット部材31
と、このナット部材31に昇降可能に螺着されたスパイ
ラルロッド32と、このスパイラルロッド32の頂部に
固定された、垂木E3を支持するU字状金具33とから
なり、上記ナット部材31は、当て板20の天板21a
に自孔心回りに回転自在に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建屋の屋根の頂部
に施工される棟換気用部材の取付金具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示すような棟換気用部材の
取付金具100が知られている。この取付金具100
は、図3の(イ)に示すように、主に切妻タイプの屋根
E1を有する建屋Eの当該屋根E1の頂部に施工され、
小屋根E2や垂木E3などの換気用部材を取り付けるた
めに使用される。小屋根E2の直下の適所には図略の換
気孔が設けられ、この換気孔を通した空気の流通で建屋
E内の換気が行われるとともに、小屋根E2の存在で雨
水の換気孔を通した建屋E内への侵入が防止されるよう
になっている。
【0003】かかる換気用部材の取付金具100は、図
3の(ロ)に示すように、建屋Eの頂部に固定される当
て板101と、この当て板101の頂部から上方に向か
って突設された垂木支持部材104とからなる基本構成
を有している。
【0004】上記当て板101は、棟E4に嵌め込むた
めの逆U字形状を呈した棟嵌め金具102と、この棟嵌
め金具102の各側縁部から屋根勾配に対応するように
先下がりで傾斜して互いに反対方向に向けて突設された
一対の傾斜板103とからなっている。また、上記垂木
支持部材104は、棟嵌め金具102の頂部にかしめ止
めされたナット部材105と、このナット部材105に
螺着されたスパイラルロッド106と、このスパイラル
ロッド106の頂部に固定されたU字状金具107とか
らなっている。
【0005】傾斜板103およびU字状金具107の適
所にはそれぞれ取付金具100を釘などを介して屋根E
1に固定したり垂木E3を取り付けるための複数個の貫
通孔108が穿設されている。
【0006】このような取付金具100の構成によれ
ば、所定個数の取付金具100の当て板101を棟E4
に跨がせて屋根E1に固定した状態で各スパイラルロッ
ド106のナット部材105に対するねじ込み量をスパ
イラルロッド106の軸心回りの回転操作で調整するこ
とにより各U字状金具107の高さ調整が行われる。引
き続き垂木E3を各U字状金具107に支持させて固定
することによって小屋根E2等の換気用部材を垂木E3
に支持させた状態で棟E4の上方位置に施工することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の取付金具100にあっては、U字状金具107
の長さ寸法がそれほど長くは長さ設定されていなかった
ため、垂木E3の継ぎ目がU字状金具107にかかるよ
うな場合、隣設される各垂木E3を安定した状態で支持
することが困難になるばかりか、垂木E3の長さ寸法の
ばらつきを吸収することができず、現場施工が困難にな
るという問題点を有していた。
【0008】また、複数の取付金具100の各U字状金
具107に垂木E3を支持させた状態で垂木支持部材1
04の高さの微調整を行おうとしても、すでに垂木E3
がU字状金具107の溝に嵌り込んでしまっているた
め、U字状金具107を操作してスパイラルロッド10
6を回転させることができない。したがって、施工時に
垂木支持部材104の高さの微調整を行うことができ
ず、U字状金具107と垂木E3との間に隙間が存在し
たままになってしまうことがあるという問題点が存在し
た。
【0009】さらに、垂木E3は所定の方向(棟E4の
延びる方向)に向いているため、この方向に合わせてU
字状金具107の高さ調整を行わざるを得ず、したがっ
て、垂木支持部材104はスパイラルロッド106のね
じピッチの1/2ずつの非連続的な高さ位置の設定しか
行うことができず、高さ調整の自由度が低いという問題
点も存在する。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、垂木を確実に支持し得ると
ともに、垂木支持部材の高さ調整を無段階で連続的に行
うことができ、これによって屋根への棟換気用部材の施
工の自由度を大きくした上で棟換気用部材の施工の容易
性を確保することができる棟換気用部材の取付金具を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
建屋の屋根頂部に施工されて棟換気用の各種の部材を支
持するために用いられる棟換気用部材の取付金具であっ
て、棟を跨いで屋根に固定される当て板と、この当て板
の頂部に立設された垂木支持部材とを備えて構成され、
上記垂木支持部材は、当て板の頂部に取り付けられるナ
ット部材と、このナット部材に螺着されたスパイラルロ
ッドと、このスパイラルロッドの頂部に設けられた、垂
木を支持する頭部とからなり、上記ナット部材は、当て
板の頂部に孔心回りに回転自在に取り付けられているこ
とを特徴とするものである。
【0012】この発明によれば、棟を跨いだ状態で当て
板を屋根に固定した後にこの当て板の頂部に立設された
垂木支持部材のスパイラルロッドの頭部に垂木を支持さ
せ、この状態でナット部材を孔心回りに正逆回転操作す
ることにより、スパイラルロッドのナット部材に対する
出没によって頭部が昇降するため、この昇降量を調節す
ることによって頭部の高さ位置を微調整することができ
る。
【0013】したがって、従来の取付金具にあっては、
ナット部材が当て板に固定されていることにより、スパ
イラルロッドを軸心回りに回転させなければ昇降させる
ことができず、したがって、スパイラルロッドの頂部に
垂木を支持させた状態では、垂木支持部材の高さ調整を
行うことができず、取付金具の現場施工における微調整
を行うことができないという不都合が存在したが、ナッ
ト部材を回転操作し得る請求項1の発明ではこのような
不都合が生じることはない。
【0014】このように、請求項1の発明は、取付金具
の現場施工において、極めて大きい自由度で現場の状況
に合わせて簡単に垂木支持部材の高さ調整を行うことが
できるため、現場施工の作業性が格段に向上し、かつ、
垂木の確実な支持を実現することが可能になる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記当て板は、棟に嵌め込み得るように形
状設定された逆U字形状を呈する棟嵌め金具と、この棟
嵌め金具の各側縁部から互いに反対方向に向けて先下が
りに傾斜して延設された一対の傾斜板とを備えて構成さ
れ、上記ナット部材は、棟嵌め金具の頂部に孔心回りに
回転可能にかしめ止めで取り付けられていることを特徴
とするものである。
【0016】この発明によれば、棟嵌め金具を棟に嵌め
込むことによって取付金具を位置決め状態で屋根の頂部
に容易にかつ確実に取り付けることが可能になる。しか
も、棟嵌め金具の各側縁部から延設された一対の傾斜板
はそれぞれ屋根の勾配に合うように先下がりに傾斜して
いるため、この傾斜板を屋根に容易に固定することが可
能になる。さらに、ナット部材は、棟嵌め金具の頂部に
孔心回りに回転可能にかしめ止めで取り付けられている
ため、両者の確実な結合状態を確保した上で、結合操作
が容易になり、取付金具の製造コストの低減化に貢献す
る。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記頭部は、垂木を摺接状態で嵌
め込み得るように形状設定されたU字溝を有するU字状
金具によって形成され、このU字状金具は、U字溝の延
びる方向の長さ寸法が、U字溝の延びる方向に直行する
方向の幅寸法より長くなるように寸法設定されているこ
とを特徴とするものである。
【0018】この発明によれば、垂木は、U字溝に嵌め
込まれることによって、外れ止め状態でU字状金具へ装
着されるため、U字状金具への装着状態が安定する。
【0019】また、垂木は、棟の延びる方向に向いた状
態でU字状金具に支持されることになることから、従来
の取付金具にあっては垂木支持部材がスパイラルロッド
のねじピッチの1/2ずつの非連続的な高さ位置の設定
しか行うことができず、高さ調整の自由度が低いという
不都合が存在したが、本発明においては、たとえ方向を
変えることができないU字状金具を採用しても、ナット
部材の回転で高さ調整を行うことができるため、このよ
うな不都合は解消されて垂木支持部材を任意の高さに設
定することができる。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、上記ナット部材は、そ
の外周面に形成された互いに平行な少なくとも一対の平
行面を有していることを特徴とするものである。
【0021】この発明によれば、一対の平行面に所定の
工具を回り止め状態で外嵌することにより、ナット部材
を容易に回転させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る棟換気用部
材の取付金具の一実施形態を示す一部切欠き斜視図であ
り、図2は、そのA−A線断面図である。これらの図に
示すように、取付金具10は、建屋Eの屋根E1の頂部
に形成された棟E4に固定される当て板20と、この当
て板20の頂部から上方に向かって突設された垂木支持
部材30とからなる基本構成を有している。
【0023】上記当て板20は、棟E4に装着するため
の逆U字形状を呈した棟嵌め部(棟嵌め金具)21と、
この棟嵌め部21の各側縁部から互いに反対方向に向け
て突設された一対の傾斜板22とからなっている。棟嵌
め部21は、棟E4に外嵌することによって当て板20
を屋根E1の頂部に取り付けるためのものであり、幅方
向の外寸法が棟E4の幅寸法より若干長めに寸法設定さ
れた天板21aと、この天板21aの各側縁部から下方
に向けて垂下された幅方向一対の側板21bとからなっ
ている。天板21aの中央位置には、垂木支持部材30
を装着するための装着孔21cが穿設されている。
【0024】一対の側板21bは、当該側板21b間の
内寸法が棟E4の外幅寸法より僅かに大きく寸法設定さ
れているとともに、同上下寸法が棟E4の上下寸法より
大きく寸法設定され、これによって棟嵌め部21は、そ
れを棟E4に外嵌した状態で各側板21bの下端部が棟
E4を跨いで屋根E1に当接した状態になるようにして
いる。
【0025】上記各傾斜板22は、屋根E1に沿わせる
ために屋根勾配と略一致するように先下がりに傾斜して
形成されている。かかる傾斜板22は、棟嵌め部21が
棟E4に外嵌された状態で当て板20の装着状態が安定
するように長さ寸法が設定されている。
【0026】上記垂木支持部材30は、棟嵌め部21の
天板21aにかしめ止めされるナット部材31と、この
ナット部材31に螺着されスパイラルロッド32と、こ
のスパイラルロッド32の頂部に固定されたU字状金具
(頭部)33とからなっている。
【0027】ナット部材31は、六角柱状を呈したナッ
ト部材本体31aと、このナット部材本体31aの下端
部から同心で下方に向けて延設された円筒部31bと、
この円筒部31bのさらに下部に形成されたかしめ部3
1cとを備えて構成されている。ナット部材本体31a
の内周面には、スパイラルロッド32の雄ねじが螺着さ
れる雌ねじが螺設されており、ナット部材31を軸心回
りに正逆回転させることによりスパイラルロッド32が
昇降するようになっている。
【0028】上記円筒部31bは、ナット部材本体31
aより僅かに小径であって、かつ、上記装着孔21cに
摺接状態で嵌入し得るように径寸法が設定されている。
かかる円筒部31bは、当初は棟嵌め部21の天板21
aの厚み寸法より若干長めに寸法設定され、装着孔21
cに嵌入された後にその下端縁部がかしめ処理されるこ
とによりかしめ部31cが形成されるようにしている。
【0029】このようなかしめ部31cは、円筒部31
bの下端周縁部を外側に向けて拡径されることによって
形成されている。そして、このかしめ処理においては、
外方に向かって広げられて形成するかしめ部31cが、
棟嵌め部21の天板21aの裏面側に強く圧接しないよ
うに調節されながらかしめ操作が実行されるようにして
いる。こうすることによって、ナット部材31は、天板
21aに装着された状態で孔心回りに回転自在になる。
【0030】上記スパイラルロッド32は、長さ寸法が
少なくともナット部材31の長さ寸法より長くなるよう
に長さ設定され、これによって下端部がナット部材31
の下端部に位置した状態でもナット部材31の上端部か
ら外部に突出した状態になるようにしている。こうする
ことによってスパイラルロッド32の昇降範囲が広くな
る。
【0031】上記U字状金具33は、平面視で矩形状を
呈した底板33aと、この底板33aの長尺側の対向縁
部から上方に向けて突設された幅方向一対の側板33b
とからなっている。底板33aは、一対の側板33b間
の内寸法が垂木E3の幅寸法より僅かに大きくなるよう
に幅寸法が設定されているとともに、長さ寸法は、少な
くとも幅寸法より長くなるように寸法設定されている。
【0032】こうすることによって、図1に二点鎖線で
示すように、直列で隣設される垂木E3がU字状金具3
3上で互いに当接されるような場合、各垂木E3のU字
状金具33による支持が確実に行われるばかりか、垂木
E3の長さ寸法のばらつきによる当接位置の変動により
良好に対応することができるようになり、現場施工の自
由度が向上する。
【0033】このようなU字状金具33の底板33aの
中央位置には、当初、若干先細りに形成されたスパイラ
ルロッド32の頂部を嵌入するための貫通孔33cが穿
設されている。そして、この貫通孔33cにスパイラル
ロッド32の頂部が差し込まれた状態でかしめ処理が施
されることによりU字状金具33がスパイラルロッド3
2に固定されている。
【0034】そして、このように構成された取付金具1
0において、当て板20の傾斜板22および垂木支持部
材30のU字状金具33の適所には装着孔40がそれぞ
れ所定個数ずつ穿設されている。傾斜板22に穿設され
た装着孔40は、釘などを通して当て板20を屋根E1
に固定するためのものであり、U字状金具33に穿設さ
れた装着孔40は、釘を介して垂木E3をU字状金具3
3に固定するためのものである。
【0035】本発明の取付金具10は、以上詳述したよ
うに、建屋Eの屋根E1の頂部に施工される棟換気用の
各種の部材(特に垂木E3)を支持するために用いられ
るものであり、棟E4を跨いで屋根E1に固定される当
て板20と、この当て板20の頂部に立設された垂木支
持部材30とを備えて構成され、上記垂木支持部材30
は、当て板20の頂部に取り付けられるナット部材31
と、このナット部材31に昇降可能に螺着されたスパイ
ラルロッド32と、このスパイラルロッド32の頂部に
固定された、垂木E3を支持するU字状金具33とから
なり、上記ナット部材31は、当て板20の天板21a
に自孔心回りに回転自在に取り付けられているものであ
る。
【0036】このような取付金具10によれば、棟嵌め
部21で棟E4を跨いだ状態で各傾斜板22を屋根E1
の勾配に沿わせて当て板20を屋根E1に固定した後
に、この当て板20の棟嵌め部21の天板21aから立
設された垂木支持部材30のU字状金具33に垂木E3
を支持させ、この状態で六角柱状のナット部材本体31
aに所定の工具を嵌め込んでナット部材31を孔心回り
に正逆回転操作することにより、スパイラルロッド32
のナット部材31に対する出没によってU字状金具33
が昇降するため、この昇降量を調節することによってU
字状金具33の高さ位置を微調整することができ、これ
によって垂木E3を、複数設けられている取付金具10
の各U字状金具33に均等に支持させ得るようになる。
【0037】したがって、従来の取付金具100(図
3)にあっては、ナット部材105が当て板101に固
定されていることにより、スパイラルロッド106を軸
心回りに回転させなければ当該スパイラルロッド106
を昇降させることができず、したがって、スパイラルロ
ッド32のU字状金具107に垂木E3を支持させた状
態では、垂木支持部材104の高さ調整を行うことがで
きず、取付金具100の現場施工における微調整を行う
ことができないという不都合が存在したが、ナット部材
31を回転操作し得るようにした本発明においてはこの
ような不都合が生じることはなく、垂木E3がU字状金
具33に支持された状態であってもナット部材31を回
転させることによってU字状金具33を昇降させること
ができる。
【0038】このように、本発明の取付金具10は、屋
根上での現場施工において、極めて大きい自由度で現場
の状況に合わせて簡単に垂木支持部材30の高さ調整を
行うことができるため、現場施工の作業性が格段に向上
し、かつ、垂木E3の確実な支持を実現することができ
る。
【0039】そして、特に上記の実施形態においては、
上記当て板20は、棟E4に嵌め込み得るように形状設
定された逆U字形状を呈する棟嵌め部21と、この棟嵌
め部21の各側縁部から互いに反対方向に向けて先下が
りに傾斜して延設された一対の傾斜板22とを備えて構
成され、上記ナット部材31は、棟嵌め部21の天板2
1aに孔心回りに回転可能にかしめ止めで取り付けられ
ているため、棟嵌め部21を棟E4に嵌め込むことによ
って取付金具10を位置決め状態で屋根E1の頂部に容
易にかつ確実に取り付けることが可能になる。しかも、
棟嵌め部21の各側縁部から延設された一対の傾斜板2
2はそれぞれ屋根E1の勾配に合うように先下がりに傾
斜しているため、この傾斜板22を屋根E1に容易に固
定することができる。さらに、ナット部材31は、棟嵌
め部21の頂部に孔心回りに回転可能にかしめ止めで取
り付けられているため、両者の確実な結合状態を確保し
た上で、結合操作が容易になり、取付金具10の製造コ
ストの低減化に貢献することができる。
【0040】また、スパイラルロッド32の頂部には、
垂木E3を摺接状態で嵌め込み得るように形状設定され
たU字溝を有するU字状金具33によって形成されてい
るため、垂木E3は、U字溝に嵌め込まれることによっ
て、外れ止め状態でU字状金具33へ装着され、これに
よって垂木E3のU字状金具33への装着状態を安定さ
せることができる。そして、このU字状金具33は、U
字溝の延びる方向の長さ寸法が、U字溝の延びる方向に
直行する方向の幅寸法より長くなるように寸法設定され
ているため、直列で隣設される垂木E3がU字状金具3
3上で互いに当接されるような場合、各垂木E3のU字
状金具33による支持が確実に行われるばかりか、垂木
E3の長さ寸法のばらつきによる当接位置の変動により
良好に対応することができるようになり、現場施工の自
由度を向上させることができる。
【0041】また、従来の取付金具100(図3)にあ
っては垂木支持部材104がスパイラルロッド106の
ねじピッチの1/2ずつの非連続的な高さ位置の設定し
か行うことができず、高さ調整の自由度が小さいという
不都合が存在したが、本発明においては、ナット部材3
1の回転で高さ調整を行うことができるため、このよう
な不都合は解消されて垂木支持部材30を任意の高さに
設定することができるため、高さ調整の自由度が格段に
大きくなる。
【0042】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0043】(1)上記の実施形態においては、ナット
部材本体31aの外周面は全長に亘って六角柱状に形成
されているが、本発明は、ナット部材本体31aが全長
に渡って六角柱状に形成されることに限定されるもので
はなく、一部のみが六角柱状に形成されて残部が円柱上
であってもよいし、あるいは円柱状の対向周面をそれぞ
れ平らに切削して互いに平行な面を二面形成するように
してもよい。いずれにしても、所定の回転付与工具を装
着し得るような形状にさえ設定されておれば、工具を用
いてナット部材31を孔心回りに容易に回転させ得るよ
うにになる。
【0044】(2)上記の実施形態においては、ナット
部材31は、その円筒部31bが天板21aの装着孔2
1cに嵌挿された状態でかしめ処理されることによって
かしめ部31cで抜け止め状態とされるとともに、孔心
回りに回転し得るように棟嵌め金具21に連結されてい
るが、このような連結方法に代えて円筒部31bを装着
孔21cに貫通させた状態で装着孔21cから外部に突
出した部分にリング体を嵌め込んで当該リング体を円筒
部31bに溶接止めしたり、かかるリング体に代えてE
リングを装着したり、さらには円筒部31bの端部に雄
ねじを螺設してこの雄ねじにナットを螺着するようにし
てもよい。
【0045】(3)上記の実施形態においては、U字状
金具33は、スパイラルロッド32に固定されている
が、こうする代わりにU字状金具33をスパイラルロッ
ド32回りに回転可能に当該スパイラルロッド32の頂
部に連結してもよい。こうすることによって、この連結
部分でU字状金具33の高さ位置を変えることなくU字
状金具33の方向転換を行うことが可能になり、作業性
が向上する。
【0046】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の取付金具は、建屋の屋根頂部に施工される棟換気用
の各種の部材を支持するために用いられるものであり、
棟を跨いで屋根に固定される当て板と、この当て板の頂
部に立設された垂木支持部材とを備え、垂木支持部材
は、当て板の頂部に取り付けられるナット部材と、この
ナット部材に上下動可能に螺着されたスパイラルロッド
と、このスパイラルロッドの頂部に固定された、垂木を
支持する頭部とからなり、ナット部材は、当て板の頂部
に孔心回りに回転自在に取り付けられているため、棟を
跨いだ状態で当て板を屋根に固定した後にこの当て板の
頂部に立設された垂木支持部材のスパイラルロッドの頭
部に垂木を支持させ、この状態でナット部材を孔心回り
に正逆回転操作することにより、スパイラルロッドのナ
ット部材に対する出没によって頭部が昇降し、この昇降
量を調節することによって頭部の高さ位置を微調整する
ことができる。
【0047】したがって、従来の取付金具にあっては、
ナット部材が当て板に固定されていることにより、スパ
イラルロッドを軸心回りに回転させなければ昇降させる
ことができず、したがって、スパイラルロッドの頂部に
垂木を支持させた状態では、垂木支持部材の高さ調整を
行うことができず、取付金具の現場施工における微調整
を行うことができないという不都合が存在したが、ナッ
ト部材を回転操作し得る本発明ではこのような不都合の
発生を確実に回避することができる。
【0048】このように、本発明は、取付金具の現場施
工において、極めて大きい自由度で現場の状況に合わせ
て簡単に垂木支持部材の高さ調整を行うことができるた
め、現場施工の作業性を格段に向上させた上で、垂木の
確実な支持を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る棟換気用部材の取付金具の一実施
形態を示す一部切欠き斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来の棟換気用部材の取付金具を例示する斜視
図であり、(イ)は取付金具が屋根に取り付けられた状
態を示し、(ロ)は取付金具そのものを示している。
【符号の説明】
10 取付金具 20 当て板 21 棟嵌め部(棟嵌め金具) 21a 天板 21b 側板 21c 装着孔 22 傾斜板 30 垂木支持部材 31 ナット部材 31a ナット部材本体 31b 円筒部 31c かしめ部 32 スパイラルロッド 33c 貫通孔 33 U字状金具(頭
部) 33a 底板 33b 側板 33c 貫通孔 E 建屋 E1 屋根 E2 小屋根 E3 垂木 E4 棟
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉岡 富彦 大阪市生野区巽中2丁目2番10号 タカヤ マ金属工業株式会社内 Fターム(参考) 2E108 AA02 AZ02 GG18 JJ11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋の屋根頂部に施工されて棟換気用の
    各種の部材を支持するために用いられる棟換気用部材の
    取付金具であって、棟を跨いで屋根に固定される当て板
    と、この当て板の頂部に立設された垂木支持部材とを備
    えて構成され、上記垂木支持部材は、当て板の頂部に取
    り付けられるナット部材と、このナット部材に螺着され
    たスパイラルロッドと、このスパイラルロッドの頂部に
    設けられた、垂木を支持する頭部とからなり、上記ナッ
    ト部材は、当て板の頂部に孔心回りに回転自在に取り付
    けられていることを特徴とする棟換気用部材の取付金
    具。
  2. 【請求項2】 上記当て板は、棟に嵌め込み得るように
    形状設定された逆U字形状を呈する棟嵌め金具と、この
    棟嵌め金具の各側縁部から互いに反対方向に向けて先下
    がりに傾斜して延設された一対の傾斜板とを備えて構成
    され、上記ナット部材は、棟嵌め金具の頂部に孔心回り
    に回転可能にかしめ止めで取り付けられていることを特
    徴とする請求項1記載の棟換気用部材の取付金具。
  3. 【請求項3】 上記頭部は、垂木を摺接状態で嵌め込み
    得るように形状設定されたU字溝を有するU字状金具に
    よって形成され、このU字状金具は、U字溝の延びる方
    向の長さ寸法が、U字溝の延びる方向に直行する方向の
    幅寸法より長くなるように寸法設定されていることを特
    徴とする請求項1または2記載の棟換気用部材の取付金
    具。
  4. 【請求項4】 上記ナット部材は、その外周面に形成さ
    れた互いに平行な少なくとも一対の平行面を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の棟
    換気用部材の取付金具。
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