JP2003105646A - 中空紙糸製造装置及び方法 - Google Patents

中空紙糸製造装置及び方法

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JP2003105646A
JP2003105646A JP2001301836A JP2001301836A JP2003105646A JP 2003105646 A JP2003105646 A JP 2003105646A JP 2001301836 A JP2001301836 A JP 2001301836A JP 2001301836 A JP2001301836 A JP 2001301836A JP 2003105646 A JP2003105646 A JP 2003105646A
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hollow
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roll
paper tape
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JP2001301836A
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Akio Tomotake
昭雄 友竹
Teruo Kitagawa
照夫 北川
Kazuhiro Norinobu
和裕 則信
Hideki Kamimochi
秀樹 上用
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Tosco Co Ltd
Original Assignee
Tosco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空紙糸製造装置及び方法を提供することで
ある。 【解決手段】 本発明の中空紙糸製造装置は、ロール状
に巻かれたロール状紙テープを支持するための支持台
と、該支持台に載置されるロール状紙テープからその内
方端をロール状紙テープの軸線方向に引き出すための紙
テープ引出手段と、該紙テープ引出手段によって前記ロ
ール状紙テープから引き出されて撚りがかかることによ
って形成された中空紙糸を糸巻取手段に巻き付けるため
の糸巻付手段と、前記支持台と前記糸巻取手段との間に
配置された、前記中空紙糸の太さを所望の太さまで減ず
るための紙糸太さ減縮手段とを有し、前記紙テープ引出
手段が、前記紙糸太さ減縮手段からの前記中空紙糸の向
きを糸巻取手段に差し向けるための偏向手段によって構
成され、該偏向手段が駆動式の偏向ローラを有し、該偏
向ローラの外周部に、前記中空紙糸の中空形態を潰さな
いように形作られた溝が形成されているとを有すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中空紙糸製造装置及
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙を細長く裁断した紙テープに撚りをか
けることによって紙糸、殊に中空紙糸を形成し、この紙
糸を用いて衣料、敷物、ブラインド、カーテン、帽子な
どの織物等を作ることが既に知られている。
【0003】中空紙糸の中空部は紙糸の長さ全体に亘っ
て均一であることが望まれるところ、製造の際、撚りシ
ワが発生してしまったり、また、撚りを均一にかけるこ
とができないと、紙糸は部分的に潰れていることになる
ので、全体に亘って均一な中空部を有する紙糸を提供す
ることができない。
【0004】中空紙糸製造装置としては、特開平8−3
5139号に開示されている乾式中空紙糸製造装置が知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平8−351
39号開示の乾式中空紙糸製造装置は、ロール状に巻か
れた紙テープを垂直方向に配置し、かかるロール状紙テ
ープの外方端をロールの外周の接線方向下方に引き出
し、この紙テープの引出し方向に対して傾斜させて設け
た撚りローラによって、紙テープに撚りをかけている。
【0006】しかし、このような構成では、紙テープの
引出し時に紙テープに自然に撚りはかからないので、紙
テープを巻いた方向とは無関係に紙テープに撚りをかけ
なければならないため撚りローラを必要とし、また、撚
りをかけるべき紙テープもまた撚りの方向とは無関係な
方向に巻きがかかってしまっているという問題がある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するために発
明されたものであり、ロール状紙テープから紙テープを
引き出すことによって撚りをかけることができる中空紙
糸製造装置及び方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による中空紙糸製造装置は、ロール状に巻か
れたロール状紙テープを支持するための支持台と、該支
持台に載置されるロール状紙テープからその内方端をロ
ール状紙テープの軸線方向に引き出すための紙テープ引
出手段と、該紙テープ引出手段によって前記ロール状紙
テープから引き出されて撚りがかかることによって形成
された中空紙糸を糸巻取手段に巻き付けるための糸巻付
手段と、前記支持台と前記糸巻取手段との間に配置され
た、前記中空紙糸の太さを所望の太さまで減ずるための
紙糸太さ減縮手段とを有し、前記紙テープ引出手段が、
前記紙糸太さ減縮手段からの前記中空紙糸の向きを糸巻
取手段に差し向けるための偏向手段によって構成され、
該偏向手段が駆動式の偏向ローラを有し、該偏向ローラ
の外周部に、前記中空紙糸の中空形態を潰さないように
形作られた溝が形成されている、ことを特徴とする。
【0009】上記構成の中空紙糸製造装置では、ロール
状紙テープからその内方端をロール状紙テープの軸線方
向に引き出すことができるので、紙テープに自然に撚り
をかけることができる。
【0010】上記目的を達成するために、本発明による
中空紙糸製造方法は、ロール状に巻かれたロール状紙テ
ープを用意し、該ロール状紙テープからその内方端をロ
ール状紙テープの軸線方向に引き出すことを含み、前記
ロール状紙テープから引き出された紙テープは、自然に
撚りがかかって中空紙糸が形成され、前記中空紙糸の太
さを所望の太さまで減じ、所望の太さまで減じられた前
記中空紙糸を偏向ローラによって糸巻取手段に差し向
け、前記偏向ローラの外周部に前記中空紙糸の中空形態
を潰さないように形作られた溝が形成され、前記偏向ロ
ーラからの前記中空紙糸を潰さない糸巻取手段に巻き付
ける、ことを含むことを特徴とする。
【0011】上記構成の中空紙糸製造方法では、ロール
状紙テープからその内方端をロール状紙テープの軸線方
向に引き出すことができるので、紙テープに自然に撚り
をかけることができる。
【0012】上記目的を達成するために、本発明による
中空紙糸製造装置は、ロール状に巻かれたロール状紙テ
ープを支持するための支持台と、該支持台に載置される
ロール状紙テープからその内方端をロール状紙テープの
軸線方向に引き出すための紙テープ引出手段と、該紙テ
ープ引出手段によって前記ロール状紙テープから引き出
されて撚りがかかることによって形成された中空紙糸を
糸巻取手段に巻き付けるための糸巻付手段とを有する。
【0013】本発明では、前記支持台が回転可能であ
り、前記支持台の回転速度を制御するための制御装置を
有するのが好ましい。
【0014】また、前記紙テープ引出手段がロール状紙
テープの引き出し速度を変えることができるようになっ
ており、該引き出し速度を制御するための制御装置を有
するのが好ましい。
【0015】更に、前記支持台が回転可能であり、前記
紙テープ引出手段がロール状紙テープの引き出し速度を
変えることができるようになっており、前記支持台の回
転速度及び前記紙テープ引出手段の引き出し速度を制御
するための制御装置を有するのが好ましい。
【0016】更にまた、前記支持台と前記糸巻取手段と
の間に配置された、前記中空紙糸の太さを所望の太さま
で減ずるための紙糸太さ減縮手段を有するのが好まし
い。
【0017】また、前記支持台に載置されるロール状紙
テープを覆うように前記支持台に取り付けられ、前記ロ
ール状紙テープを引き出すことができる穴を備えるのが
好ましい。
【0018】更に、前記糸巻取手段が回転自在に取り付
けられた遊動式のボビンであり、前記糸巻付手段が、前
記ボビンに対向して設置され、原動機によって駆動され
るようになった巻付ローラであり、該巻付ローラは、前
記ボビンとの間に前記中空紙糸を挟んだときに、前記中
空紙糸の中空形態を潰さない程度の硬度を備えた表面部
を有するのが好ましい。
【0019】更にまた、前記紙糸太さ減縮手段からの前
記中空紙糸の向きを糸巻取手段に差し向けるための偏向
手段を有するのが好ましい。
【0020】また、前記偏向手段が前記紙テープ引出手
段を構成する駆動式の偏向ローラを有し、該偏向ローラ
の外周部に、前記中空紙糸の中空形態を潰さないように
形作られた溝が形成されているのが好ましい。
【0021】上記目的を達成するために、本発明による
中空紙糸製造方法は、ロール状に巻かれたロール状紙テ
ープを用意し、該ロール状紙テープからその内方端をロ
ール状紙テープの軸線方向に引き出すことを含み、前記
ロール状紙テープから引き出された紙テープは、自然に
撚りがかかって中空紙糸が形成され、該中空紙糸を糸巻
取手段に巻き付ける、ことを含むことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態の中空紙糸製造装置を説明する。図1を参
照すると、全体的に参照番号1で本発明による中空紙糸
製造装置が示されている。
【0023】中空紙糸製造装置1は回転支持台2を有
し、この回転支持台2は、垂直回転シャフト3の上端部
に取り付けられた、水平方向に延びる支持部材、すなわ
ち、円形プレート4を有する。円形プレート4の頂面に
はロール状紙テープRが載置されるようになっている。
ロール状紙テープRは、紙テープPTをロール状に巻く
ことによって形成され、軸線が垂直方向に延び、紙テー
プPTの一方の側縁PTSが円形プレート4の頂面に接
するように、円形プレート4の頂面に載置されることに
なる。
【0024】垂直回転シャフト3は、原動機又はモータ
(図示せず)によって、必要に応じて減速機を介して、駆
動されるようになっている。変形例として、垂直回転シ
ャフト3を既存の精紡機のスピンドルによって構成して
も良い。垂直回転シャフト3(精紡機のスピンドル)は、
その回転速度が制御装置(図示せず)によって制御される
ようになっている。
【0025】回転支持台2はまた、円形プレート4のロ
ール状紙テープRを覆うように円形プレート4に取り付
けられるようになった蓋部材5を有する。蓋部材5は、
天板6と、該天板6から下方に延びる側壁7とからな
り、円形プレート4の外縁部は、蓋部材5の側壁7の下
縁部を解放自在に受け取ることができるように、段部又
は切欠部9を構成するように形作られている。蓋部材5
の側壁7の下縁部の形状と円形プレート4の切欠部9と
の組み合わせに代えて、既知の係止手段や締結手段、例
えば、蓋部材5の天板6を下方に、円形プレート4上方
に夫々付勢する締付け機構を用いて、蓋部材5を円形プ
レート4に解放自在に係止しても良い。
【0026】天板6の中央部には上方に突出する筒状部
材8が形成され、筒状部材8は、開放上方端と、蓋部材
5内部に連通している開放下方端とを有する。円形プレ
ート4に載置されるロール状紙テープRは、その内径R
dが筒状部材8の直径8dよりも大きくなるように、形
成される。
【0027】円形プレート4に載置されたロール状紙テ
ープRは、内方端が、後述する仕方で、蓋部材5の筒状
部材8を通して上方に引っ張り出される。引っ張り出さ
れた紙テープPTは、ロール状に巻かれていたため、上
方に引っ張られると螺旋状になる、すなわち、自然に撚
りがかかる。
【0028】他方、ロール状紙テープRから紙テープP
Tが引っ張り出されることによって、ロール状紙テープ
Rの内方端の位置R1が筒状部材8の中心軸線Aから半
径方向外方に遠ざかるにつれて、すなわち、紙テープ取
り出し点R1と紙テープPTに撚りがかかり始める撚開
始点R2との距離が拡大されるにつれて、引っ張り出さ
れる紙テープPTに自然にかかる撚りが減少することに
なる。
【0029】中空紙糸製造装置1では、紙テープPTに
一定の撚り、すなわち、均一な撚りをかけることができ
るように、ロール状紙テープRの内方端の位置R1に応
じて、前記制御装置(図示せず)によって垂直回転シャフ
ト3(精紡機のスピンドル)の回転(又は回転速度)を制御
することができるようになっている。すなわち、中空紙
糸製造装置1では、ロール状紙テープRの内方端の位置
R1が筒状部材8の中心軸線Aから半径方向外方に遠ざ
かるに従って、垂直回転シャフト3の回転速度を速める
ようになっている。
【0030】中空紙糸製造装置1はまた、回転支持台に
載置されるロール状紙テープからその内方端をロール状
紙テープの軸線方向に引き出すための紙テープ引出手段
を有する。
【0031】この紙テープ引出手段は、本実施形態で
は、ボビン20のような糸巻取手段を回転駆動させるた
めの糸巻取手段回転駆動装置(図示せず)によって構成さ
れている。この糸巻取手段回転駆動装置(図示せず)は、
ボビン20が取り付けられるようになった回転軸と、こ
の回転軸を回転させるための原動機又はモータとを有す
る。ボビン20は、回転支持台2に載置されたロール状
紙テープRの内方端、すなわち、ロール状紙テープRか
ら引き出された紙テープPTの先端部が取り付けられる
ようになっている。従って、糸巻取手段回転駆動装置の
原動機又はモータ(図示せず)が作動されると、ボビン2
0が回転され、ロール状紙テープRから紙テープPTが
引き出され、引き出された紙テープPT(中空紙糸)がボ
ビン20に巻き取られることになる。しかして、この実
施形態では、糸巻取手段回転駆動装置は、中空紙糸をボ
ビン20(糸巻取手段)に巻き付けるための糸巻付手段と
しても機能する。
【0032】中空紙糸製造装置1は更に、回転支持台と
糸巻取手段との間に配置された、回転支持台からの中空
紙糸の太さを所望の太さまで減ずるための紙糸太さ減縮
手段を有する。
【0033】この紙糸太さ減縮手段は、この実施形態で
は、回転支持台2からの紙テープPT、すなわち、中空
紙糸PTの太さを所望の太さまで徐々に減ずるための、
紙テープPTの搬送方向TDにおいて回転支持台2の下
流に間隔を隔てて配置された複数のノズル部材30〜3
3からなる。
【0034】各ノズル部材30〜33は実質的に同一構
造を有する。そこで、以下、ノズル部材30を例にして
その構造を説明する。図2に示すように、ノズル30
は、その内部に、上端面30Aから下方に延びるボア3
1が形成され、このボア31の下端からノズル部材30
の下端面30Bまで外方にテーパして延びる案内ボア3
2が形成されている。各ノズル部材30〜33の相違点
は、紙テープPTの搬送方向TDにおいて上流に位置す
るノズル部材のボアの内径よりも下流に位置するノズル
部材のボアの内径が小さいことである。
【0035】従って、回転支持台2から引き出された中
空紙糸PTは、ノズル部材30〜33のボア31を通過
する度毎に、徐々にその太さが減じられると共に、紙テ
ープPTを撚ったときに紙テープPTの側縁が構成する
撚りピッチ線PLが伸ばされ(すなわち、隣接する撚り
ピッチ線PL間の間隔が広げられ)て目立たなくなる。
【0036】ノズル部材30〜33の配置間隔、各ノズ
ル部材30〜33のボア31の径は、中空紙糸PTの太
さを急激に減ずることによって、ボア31通過時の抵抗
が増し、撚り状態が変化し、中空部を維持することがで
きなくなってしまわない範囲において任意に設定するこ
とができ、最下流のノズル部材33のボア31を出たと
きに所望の太さの中空紙糸PTが選られるように決定さ
れる。尚、各ノズル部材30〜33の案内ボア32は中
空紙糸PTを当該ノズル部材のボア31に円滑に導くの
に役立つ。
【0037】中空紙糸製造装置1は更にまた、紙糸太さ
減縮手段からの中空紙糸の向きを糸巻取手段に差し向け
るための手段、すなわち、偏向ローラ40、41を有す
る。
【0038】偏向ローラ40、41は、ノズル部材33
とボビン20との間で、最下流のノズル部材33からの
中空紙糸PTをボビン20に差し向けるように配置され
ている。各偏向ローラ40、41は、遊動ローラであ
り、図3で良くわかるように、外周部に、中空紙糸PT
(の中空形態)を潰さないように形作られた溝、すなわ
ち、断面ほぼU字形の溝40Aが形成されている。
【0039】次に、上記構成の中空紙糸製造装置1の作
動を説明する。中空紙糸製造装置1を作動させるのに先
立って、先ず、水平方向に延びるようにロール状紙テー
プRを円形プレート4の頂面に載置し、ロール状紙テー
プRの内方端を手で引き出して蓋部材5の筒状部材8、
各ノズル部材30〜33、偏向ローラ40、41を介し
て、糸巻取手段回転駆動装置の回転軸(図示せず)に取り
付けたボビン20に取り付け、円形プレート4に蓋部材
5を取り付ける。
【0040】次に、糸巻取手段回転駆動装置を作動させ
てボビン20に紙テープPTを巻き取ることによって、
ロール状紙テープRから紙テープPTを引き出す。
【0041】ロール状紙テープRから引き出された紙テ
ープPTは、ロール状に巻かれているので、ロール状紙
テープRから引き出されると撚開始点R2で自然に撚り
がかかり始める。
【0042】この実施形態では、ロール状紙テープRか
ら引き出される紙テープPTに均一な撚りをかけるよう
に、制御装置(図示せず)の制御の下、垂直回転シャフト
3が回転される。すなわち、制御装置(図示せず)は、紙
テープPTの引き出し速度から計算により、或いは、実
験により予め求めておいた、筒状部材8の中心軸線Aか
ら半径方向外方に遠ざかるロール状紙テープRの内方端
の位置R1に従って、ロール状紙テープRから引き出さ
れる紙テープPTに均一な撚りをかけるように、垂直回
転シャフト3の回転速度を制御する。
【0043】かくして、常時均一に撚りが掛けられて形
成された中空紙糸PTは、次いで、各ノズル部材30〜
33に次々に通されて、その太さが徐々に減じられ、最
下流のノズル部材33のボア31を出たときには所望の
太さまで減じられる。
【0044】所望の太さまで減じられた中空紙糸PT
は、次いで、その中空形態を潰されることなしに偏向ロ
ーラ40、41によって向きが変えられ、ついには、ボ
ビン20に巻き取られる。
【0045】図4は、別の実施形態の中空紙糸製造装置
1'を示す。中空紙糸製造装置1'は、全体構成は中空紙
糸製造装置1とほぼ同一であるので、中空紙糸製造装置
1と同様な中空紙糸製造装置1'の要素については、中
空紙糸製造装置1の要素に付したのと同じ参照番号を使
用すると共に、中空紙糸製造装置1の要素と同様な要素
については繰り返し説明しない。
【0046】中空紙糸製造装置1'では、回転支持台に
水平方向に延びるように載置されるロール状紙テープか
らその内方端を垂直方向に引き出すための紙テープ引出
手段が偏向ローラ40、41によって構成され、従っ
て、偏向ローラ40、41は、図示しない原動機又はモ
ータによって駆動されるようになっている。
【0047】これに関連して、中空紙糸製造装置1'で
は、ボビン20は回転駆動されず、このため、ボビン2
0に中空紙糸PTを巻き付けるための手段として、図示
しない原動機又はモータによって駆動されるようになっ
た巻付ローラ50がボビン20に対向して設置される。
巻付ローラ50は、ボビン20との間に中空紙糸PTを
挟んだときに中空紙糸PTの中空形態を潰さないよう
に、表面部が、硬度5°乃至50°、好ましくは、10
°乃至25°であるクッション性のある材料、例えば、
シリコンスポンジで作られている。
【0048】この中空紙糸製造装置1'では、紙テープ
PTは偏向ローラ40、41によってロール状紙テープ
Rから引き出され、偏向ローラ41を通過した中空紙糸
PTは、巻付ローラ50の回転によってボビン20に巻
きつけられていく。
【0049】中空紙糸製造装置1では、最下流のボビン
20によってのみ中空紙糸PTに張力がかけるので、ボ
ビン20によって中空紙糸PTに加えられる張力は、最
上流のロール状紙テープRから中空紙糸PTを引き出せ
るほどの強さとなるため、ボビン20付近の中空紙糸P
Tに強い張力が加わり、損傷させてしまう恐れがある
が、中空紙糸製造装置1'では、最下流のボビン20よ
りも上流に位置する偏向ローラ40、41によってロー
ル状紙テープRから中空紙糸PTを引き出すようになっ
ているので、中空紙糸製造装置1におけるよりも中空紙
糸PTを損傷させてしまう恐れが少ない。
【0050】本発明は、上記実施形態に限定されること
なしに、以下のように種々の変更が可能である。
【0051】例えば、上記実施形態では、紙テープ取り
出し点R1と撚開始点R2との間の距離の拡大による撚
り(数)の不均一を垂直回転シャフト3の回転速度を制御
することによって解消することとしていたけれども、垂
直回転シャフト3の回転速度を一定として、紙テープ引
出手段による紙テープPTの引き出し速度を制御しても
良い。すなわち、紙テープ取り出し点R1と撚開始点R
2との間の距離の拡大に従って紙テープPTの引き出し
速度を減じても良い。更には、紙テープ取り出し点R1
と撚開始点R2との間の距離の拡大による撚り(数)の不
均一を解消するために、垂直回転シャフト3の回転速度
と紙テープPTの引き出し速度とを同時に制御しても良
い。
【0052】また、ボビン20を取り付ける部材や、偏
向ローラ40、41を共用することによって中空紙糸製
造装置1、1'を多錘式としても良い。
【0053】更に、中空紙糸製造装置1、1'では水平
方向に延びるように巻かれたロール状紙テープRの内方
端が上方に引き出されるようになっていたけれども、ロ
ール状紙テープの内方端は、ロール状紙テープの軸線方
向、すなわち、ロール状紙テープが巻かれて延びる方向
に対して垂直方向に引き出せれば良く、この引き出し方
向は、中空紙糸製造装置1、1'におけるように上方に
限定されず、例えば、下方や、水平方向であっても良
い。
【0054】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、ロール状紙テ
ープから紙テープを引き出すことによって撚りをかける
ことができる中空紙糸製造装置及び方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態の中空紙糸製造装置
を一部断面で示す概略側面図である。
【図2】図1の中空紙糸製造装置のノズル部材の拡大断
面図である。
【図3】図1の中空紙糸製造装置の偏向ローラの部分拡
大断面図である。
【図4】本発明による第2実施形態の中空紙糸製造装置
を一部断面で示す概略側面図である。
【符号の説明】 1、1' 中空紙糸製造装置 2 回転支持台(支持台) 20 ボビン(糸巻取手段) 40、41 偏向ローラ(紙テープ引出手段) 50 巻付ローラ(糸巻付手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 則信 和裕 広島県三原市城町3−10−1 トスコ株式 会社三原工場内 (72)発明者 上用 秀樹 広島県三原市城町2−13−67 株式会社ト スコ中央研究所内 Fターム(参考) 4L036 AA01 MA08 RA25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の紙糸を製造するための中空紙糸製
    造装置であって、 ロール状に巻かれたロール状紙テープを支持するための
    支持台と、 該支持台に載置されるロール状紙テープからその内方端
    をロール状紙テープの軸線方向に引き出すための紙テー
    プ引出手段と、 該紙テープ引出手段によって前記ロール状紙テープから
    引き出されて撚りがかかることによって形成された中空
    紙糸を糸巻取手段に巻き付けるための糸巻付手段と、 前記支持台と前記糸巻取手段との間に配置された、前記
    中空紙糸の太さを所望の太さまで減ずるための紙糸太さ
    減縮手段とを有し、 前記紙テープ引出手段が、前記紙糸太さ減縮手段からの
    前記中空紙糸の向きを糸巻取手段に差し向けるための偏
    向手段によって構成され、該偏向手段が駆動式の偏向ロ
    ーラを有し、該偏向ローラの外周部に、前記中空紙糸の
    中空形態を潰さないように形作られた溝が形成されてい
    る、 前記中空紙糸製造装置。
  2. 【請求項2】 中空の紙糸を製造するための中空紙糸製
    造方法であって、 ロール状に巻かれたロール状紙テープを用意し、 該ロール状紙テープからその内方端をロール状紙テープ
    の軸線方向に引き出すことを含み、前記ロール状紙テー
    プから引き出された紙テープは、自然に撚りがかかって
    中空紙糸が形成され、 前記中空紙糸の太さを所望の太さまで減じ、 所望の太さまで減じられた前記中空紙糸を偏向ローラに
    よって糸巻取手段に差し向け、前記偏向ローラの外周部
    に前記中空紙糸の中空形態を潰さないように形作られた
    溝が形成され、 前記偏向ローラからの前記中空紙糸を潰さない糸巻取手
    段に巻き付ける、 ことを含む、前記中空紙糸製造方法。
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