JP2003104253A - 車両解体装置 - Google Patents

車両解体装置

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JP2003104253A
JP2003104253A JP2001305160A JP2001305160A JP2003104253A JP 2003104253 A JP2003104253 A JP 2003104253A JP 2001305160 A JP2001305160 A JP 2001305160A JP 2001305160 A JP2001305160 A JP 2001305160A JP 2003104253 A JP2003104253 A JP 2003104253A
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vehicle
hook
vehicle body
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JP2001305160A
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Kenzo Kawahata
謙三 河畑
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/56Reuse, recycling or recovery technologies of vehicles

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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の解体時に、紐状部品を、容易かつ確実
に車体から取り外し、分別を容易とする。 【解決手段】 ホイストのつり具7に、紐状部品をから
め取るための巻き取りアタッチ5を有する巻き取り装置
8を設ける。作業手順は、まず、つり具7のフック9に
よって自動車から紐状部品を吊り上げ、紐状部品を車体
からある程度引き剥がす。続いて、つり具7に設けた巻
き取り装置8によって、紐状部品をからめ取る。これら
の一連の作業を、ホイストの操作に付随して、連続的に
行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の解体時に、
ワイヤハーネス等の柔軟な長尺の部品(本説明では「紐
状部品」という。)を、容易かつ確実に車体から取り外
し、分別を容易とするための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、資源の有効利用、自然環境への配
慮の必要性が以前にも増して高まり、使用済みの自動車
から再利用可能な部品を回収し、リサイクルすることが
極めて重要となっている。そして、リサイクルを効果的
に行うために、自動車を構成する様々な部品を材料毎に
分別回収することが必要となっている。
【0003】さて、今日の自動車において必要不可欠な
部品である電装系の配線部品(ワイヤハーネス等)は、
その芯材等がリサイクル可能であることから、必須の回
収対象部品である。かかるワイヤーハーネス等の紐状部
品は、車体の様々な部位に設けられた電気部品と接続す
るに必要なだけの長さを有し、かつ、車体の内部構造に
応じて複数の個所で湾曲しながら取り回されている。ま
た、紐状部品は、1台につき複数系統設けられているこ
とが普通である。したがって、かかる紐状部品を車体に
固定するためのファスナーの数も多くなり、固定個所毎
に紐状部品を取り外す作業は、解体作業として極めて非
効率なものとなる。そこで、紐状部品を車体から取り外
す作業は、紐状部品の適当な一箇所を車体の外側へと引
張り、紐状部品の全体を車体から引き剥がすことにより
行っている。
【0004】この、紐状部品の適当な一箇所を車体の外
側へと引張ることで、紐状部品の全体を車体から引き剥
がす作業は、従来は、図4に示す手順で行われていた。
まず、図4(a)に示すように、内装部品などが既に取
り外された自動車1の、紐状部品2が露出した適当な一
箇所に、解体工場等には通常設置されている、ホイスト
等の巻き上げ装置のフック3を引っ掛ける。次に、図4
(b)に示すように、巻き上げ装置のフック3によって
紐状部品2を吊り上げ、紐状部品2を車体から引き剥が
していく。また、場合によっては、図4(c)に示すよ
うに、紐状部品2を切断するまで、巻き上げ装置のフッ
ク3を吊り上げる。この後、図4(d)に示すように、
巻き取り装置4で紐状部品2をからめ取り、紐状部品2
の全体を、自動車1から引き剥がしていた。
【0005】図5には、図4(d)の工程で用いられて
いる巻き取り装置4を概略的に示している。この巻き取
り装置4は、ポータブルナットランナのネジ止め用ソケ
ットに代えて、紐状部品をからめ取るための巻き取りア
タッチ5を取り付けたものである。巻き取りアタッチ5
は、図示の例では、紐状部品を引っ掛けるための割り溝
5aを先端部に備え、かつ、ナットランナの回転軸のア
タッチメントに、いわゆるワンタッチで着脱するための
連結部5bを基端部に備える、円環状の部材である。ま
た、紐状部品をからめ取る際の、巻き取りアタッチ5の
回転の反作用で、巻き取り装置4が逆転することを防止
するため、巻き取り装置4には、作業部位の周辺部に位
置する適当な不動部分へと当接するストッパ部6が設け
られている。ストッパ部6は、鋼管等を適当な形状に曲
げて形成したものであり、その基端部に設けられた固定
部6aにより、巻き取り装置4に固定されている。
【0006】作業者は、巻き取り装置4のグリップ部4
aを手で保持して、紐状部品2を巻き取りアタッチ5の
割り溝5aに嵌め込む。そして、巻き取りアタッチ5を
回転させることにより、紐状部材2の全体を、巻き取り
アタッチ5でからめ取ることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の作
業手順は、巻き上げ装置のフック3によって紐状部品2
を吊り上げ、紐状部品2を車体からある程度引き剥がす
工程と、巻き取り装置4を手で持ち、紐状部品2をから
め取る工程とからなっている。したがって、作業者は、
巻き上げ装置の操作と、巻き取り装置4の操作という不
連続の操作を、繰返す必要があり、従来から作業効率が
低い点が指摘されていた。しかも、使用済みの自動車か
ら再利用可能な部品を回収し、リサイクルする作業は、
今後さらに重要度を増すことから、紐状部品の回収作業
をより円滑に行うことは、リサイクル作業全体のスピー
ドアップを図る上でも、必要不可欠となっている。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、車両の解体時に、紐状
部品を、容易かつ確実に車体から取り外し、分別を容易
とすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の請求項1に係る車両解体装置は、原動機、
減速装置及びドラムを一体に備える巻き上げ装置のつり
具に、紐状部品をからめ取るための巻き取り軸を有する
巻き取り手段を設けて構成したことを特徴とするもので
ある。本発明によれば、巻き上げ装置のつり具によって
車体から紐状部品を吊り上げ、該紐状部品を車体からあ
る程度引き剥がし、続いて、前記つり具に設けた巻き取
り手段によって紐状部品をからめ取る作業を、巻き上げ
装置の操作に付随して、連続的に行うことができる。
【0010】また、本発明の請求項2に係る車両解体装
置は、請求項1記載の車両解体装置において、前記巻き
取り手段に、作業部位の周辺部に位置する適当な不動部
分へ当接して前記つり具の回転を防止する、ストッパ部
を設けたものである。本発明によれば、前記巻き取り手
段のストッパ部を、作業部位の周辺部に位置する適当な
不動部分(例えば車体の一部分)へ当接させることによ
り、巻き取り手段の巻き取り軸を回転させることによる
回転の反作用で、巻き取り手段が逆転することを防止し
て、紐状部品をからめ取る際の、巻き取り手段の姿勢を
安定させることができる。
【0011】また、本発明の請求項3に係る車両解体装
置は、請求項1または2記載の車両解体装置において、
前記巻き取り軸を、前記巻き取り手段に対し着脱自在と
したものである。この構成によれば、車体から引き剥が
す紐状部材の形状や、作業位置等に応じ、効率的に紐状
部材をからめ取ることが可能な形状の巻き取り軸を選択
し、使用することが可能となる。
【0012】また、本発明の請求項4に係る車両解体装
置は、請求項1から3のいずれか1項記載の車両解体装
置において、前記ストッパ部を、前記巻き取り手段に対
し着脱自在としたものである。この構成によれば、作業
部位の周辺部に位置する適当な不動部分の状況に応じ、
常に安定して前記不動部分へと当接させることが可能な
形状のストッパ部を選択し、使用することが可能とな
る。
【0013】また、本発明の請求項5に係る車両解体装
置は、請求項1から4のいずれか1項記載の車両解体装
置において、前記つり具のフックを、前記巻き取り手段
の巻き取り軸を避ける位置へと格納可能に設けたもので
ある。本発明によれば、前記つり具のフックによって車
体から紐状部品を吊り上げ、該紐状部品を車体からある
程度引き剥がし、続いて、前記つり具に設けた巻き取り
手段によって紐状部品をからめ取る作業を、連続的に行
うことができる。しかも、前記巻き取り手段によって紐
状部品をからめ取る際には、前記フックを前記巻き取り
手段の巻き取り軸を避ける位置へと格納することで、紐
状部材が不用意に前記フックにへと巻き付くなどの不具
合を防止することができる。
【0014】また、本発明の請求項6に係る車両解体装
置は、請求項1から4のいずれか1項記載の車両解体装
置において、前記巻き取り手段を設けたつり具と別個に
昇降可能なつり具を設け、当該別個のつり具にのみ、フ
ックを設けたものである。この構成によれば、前記別個
のつり具に設けたフックで、車体から紐状部品を吊り上
げ、該紐状部品を車体からある程度引き剥がす。このと
きフックにかかる負荷荷重は、前記別個のつり具によっ
て受止める。そして、車体からある程度引き剥がした紐
状部品を、前記つり具に設けた巻き取り手段によってか
らめ取ることで、紐状部材の全体を車体から引き剥がす
ことができる。前記巻き取り手段と前記フックとが別個
のつり具に設けられていることから、前記フックで車体
から紐状部品を吊り上げる際には、前記巻き取り手段が
邪魔になることはなく、また、巻き取り手段によって紐
状部品をからめ取る際には、前記フックが邪魔になるこ
とはない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分
及び相当する部分については同一符号で示し、詳しい説
明は省略する。
【0016】図1には、本発明の第1の実施の形態に係
る車両解体装置の要部を模式的に示している。本発明の
第1の実施の形態に係る車両解体装置は、紐状部品を車
体から取り外し、回収するための装置である。本装置
は、原動機、減速装置及びドラムを一体に備える巻き上
げ装置(ホイスト)を、紐状部品の当該解体作業に適す
るように改良したものである。
【0017】ホイストのつり具7には、紐状部品をから
め取るための巻き取り軸(巻き取りアタッチ5)を有す
る、専用の巻き取り装置8(巻き取り手段)を設けてい
る。巻き取り装置8は、円筒状等の単純形状のハウジン
グ8aの内部に、巻き取りアタッチ5を取り付けて回転
駆動するための、原動機(電動モータ等)や、必要に応
じて減速機を介して駆動される回転駆動軸を備えてい
る。巻き取りアタッチ5は、当該回転駆動軸のアタッチ
メントに、いわゆるワンタッチで着脱するための連結部
5bを基端部に備えていることから、巻き取り装置8に
対し、着脱自在となっている。
【0018】また、巻き取り装置8には、作業部位の周
辺部に位置する適当な不動部分へと当接するストッパ部
6を備えている。そして、ストッパ部6の固定部6a
は、巻き取り装置8のハウジング8a(図示の例では、
巻き取りアタッチ5と回転駆動軸との連結部の近傍)に
設けられた、例えば六角形の取り付けボスに対し、着脱
自在となる形状を有している。
【0019】つり具7のフック9は、ブラケット10に固
定されている。また、ブラケット10はヒンジ11を介し
て、巻き取り装置8のハウジング8aに対し回転可能に
固定されている。そして、ヒンジ11を中心としてブラケ
ット10を上方へと回転させることで、フック9を、巻き
取りアタッチ5を避ける位置へと格納することができ
る。なお、図中、符号12で示す部分は、ホイストのドラ
ムに巻き取られるロードチェーンであり、符号13で示す
部分は、巻き取り装置8のリモートコントロール用の配
線である。なお、巻き取り装置8のコントローラを、ホ
イストのコントローラと一体とすることで、紐状部品の
回収作業をする際の、各部の操作を円滑にすることがで
きる。
【0020】図2には、図1に示す車両解体装置を用い
て、紐状部品を車体から引き剥がす作業の手順を示して
いる。まず、図2(a)に示すように、内装部品などが
既に取り外された自動車1の、紐状部品2が露出した適
当な一箇所に、つり具7のフック9を引っ掛ける。次
に、図2(b)に示すように、フック9によって紐状部
品2を吊り上げ、紐状部品2を車体から引き剥がしてい
く。この際、紐状部品2を切断する直前でフック9の張
力を緩める。フック9の張力を緩めるタイミングは、紐
状部品2の表面の被覆剤の破れや、複数束ねられた電線
の一部がちぎれることなどにより、知ることができる。
続いて、図2(c)に示すように、フック9を、巻き取
りアタッチ5を避ける位置へと格納し、巻き取りアタッ
チ5で紐状部品2をからめ取り、紐状部品2の全体を、
自動車1から引き剥がす。このとき、ストッパ部6を、
作業部位の周辺部に位置する適当な不動部分へ当接させ
て、つり具7の回転を防止する。
【0021】上記構成をなす本発明の実施の形態によれ
ば、次のような作用効果を得ることができる。まず、本
発明の実施の形態では、ホイストのつり具7に、紐状部
品をからめ取るための巻き取りアタッチ5を有する巻き
取り装置8を設けて、紐状部品を車体から引き剥がすた
めの車両解体装置を構成したことから、つり具7のフッ
ク9によって自動車1から紐状部品2を吊り上げ、紐状
部品2を車体からある程度引き剥がし、続いて、つり具
7に設けた巻き取り装置8によって、紐状部品2をから
め取る作業を、ホイストの操作に付随して、連続的に行
うことが可能となる。特に、巻き取り装置8のコントロ
ーラを、ホイストのコントローラと一体とした場合に
は、一方の手で一つのコントローラを持ち、もう一方の
手で紐状部品2に対するフック9、巻き取りアタッチ5
の着脱作業を行うことで、紐状部品2の回収作業をする
際の一連の作業を、迅速かつ確実に行うことが可能とな
る。
【0022】また、巻き取り装置8に、ストッパ部6を
設けたことにより、ストッパ部6を、作業部位の周辺部
に位置する適当な不動部分、例えば車体の一部分や、作
業部位の床面、建屋の構造物等へ当接させ、巻き取り装
置8の巻き取りアタッチ5を回転させることによる回転
の反作用で、巻き取り装置8が逆転することを防止する
ことができる。巻き取り装置8の姿勢を安定させ、紐状
部品2を車体から引き剥がす作業をより円滑に行うこと
ができる。
【0023】また、巻き取りアタッチ5を、巻き取り装
置8に対し着脱自在としたことから、複数種類の形状の
巻き取りアタッチ5を予め用意しておき、車体から引き
剥がす紐状部材2の形状や、作業位置等に応じ、効率的
に紐状部材2をからめ取ることが可能な形状の巻き取り
軸を選択し、使用することが可能となる。よって、紐状
部品2を車体から引き剥がす作業を、常に確実に行うこ
とができる。
【0024】さらに、ストッパ部6についても、巻き取
り装置8に対し着脱自在としていることから、複数種類
の形状のストッパ部6を予め用意しておき、作業部位の
周辺部に位置する適当な不動部分の状況(面積、形状、
角度、距離等)に応じ、ストッパ部を安定的に前記不動
部分へと当接させることが可能な形状のストッパ部を選
択し、使用することが可能となる。よって、巻き取り装
置8の姿勢を、常に安定させることが可能となり、紐状
部品2を車体から引き剥がす作業を円滑に行うことがで
きる。
【0025】さらに、つり具7のフック9を、巻き取り
装置8の巻き取りアタッチ5を避ける位置へと格納可能
に設けている。そして、フック9を巻き取り装置8の巻
き取りアタッチ5を避ける位置へと格納することで、巻
き取り装置8によって紐状部品2をからめ取る際に、紐
状部材2がフック9に巻き付くなどの不具合を防止し、
作業の円滑化を図ることができる。
【0026】このように、本発明の第1の実施の形態に
係る車両解体装置によれば、車両の解体時に、紐状部品
2を、容易かつ確実に車体から取り外すことができる。
しかも、解体工場等には通常設置されている、ホイスト
等の巻き上げ装置を利用して、紐状部品2の取り外しに
適した解体装置を構成することが可能となり、その普及
を進め、より多くの解体工場において紐状部品2の取り
外し作業の迅速化を図ることができる。
【0027】なお、図示は省略するが、巻き取り装置8
にトルクセンサを内蔵した場合には、巻き取りアタッチ
5にかかる負荷の減少により、自動車1から紐状部品2
の全体を引き剥がしたことを検出し、巻き取り装置8の
回転を自動停止させることも可能である。また、例え
ば、ロードチェーン12の張力センサを設ければ、紐状部
品2を吊り上げる際に、ロードチェーン12にかかる張力
の変化から、紐状部品2を切断する直前でフック9の張
力を緩めるタイミングを知ることもできる。
【0028】また、巻き取りアタッチ5の先端部の形状
自体を、Jフック形状とすれば、当初は巻き取りアタッ
チ5を回転させることなく紐状部品2を吊り上げ、紐状
部品2を車体から引き剥がし、続いて、巻き取りアタッ
チ5を回転させて紐状部品2をからめ取ることも可能と
なる。
【0029】続いて、図3を参照しながら、本発明の第
2の実施の形態に係る車両解体装置の説明をする。な
お、本発明の第1の実施の形態と同一部分及び相当する
部分については同一符号で示し、詳しい説明は省略す
る。
【0030】本発明の第2の実施の形態に係る車両解体
装置は、概略的に示すホイスト本体14が、補巻付ホイス
トのごとく、二系統の原動機、減速装置及びドラムを一
組にまとめた構成を有するものとなっている。そして、
巻き取り装置8を設けたつり具7と別個に昇降可能なつ
り具7’にのみ、フック9を設けたものである。したが
って、巻き取り装置8を設けたつり具7には、フックを
設けていない。なお、図3に符号12’で示す部分は、
ホイストのドラムに巻き取られるロードチェーンであ
り、フック9を設けたつり具7’の昇降動作に係るもの
である。
【0031】この構成によれば、別個のつり具7’に設
けたフック9で、車体1(図2)から紐状部品2(図
2)を吊り上げ、紐状部品2を車体からある程度引き剥
がすので、車体1から紐状部品2を吊り上げる際に、フ
ック9にかかる負荷荷重を、別個のつり具7’、ロード
チェーン12’を介して、直接的にホイスト本体14で受止
めることができる。よって、巻き取り装置8のハウジン
グ8aは、紐状部品2を吊り上げる際の荷重を考慮した
強固な構造を採用する必要がなくなり、本発明の第1の
実施の形態に比して、巻き取り装置8の構造の自由度を
高めることができる。
【0032】また、フック9は、巻き取り装置8を設け
たつり具7とは別個のつり具7’に設けられていること
から、フック9で車体から紐状部品2を吊り上げる際に
は、巻き取り装置8が邪魔になることはなく、また、巻
き取り装置8によって紐状部品2をからめ取る際には、
フック9が邪魔になることはない。よって、紐状部材2
がフック9に巻き付くなどの不具合を防止し、作業の円
滑化を図ることができる。
【0033】なお、本発明の第2の実施の形態に係る車
両解体装置においても、つり具7、7’の昇降操作と巻
き取り装置8の操作を、ホイストの一つのコントローラ
でまとめて行うこととすれば、紐状部品の回収作業をす
る際の、各部の一連の操作を円滑にすることができる。
その他、本発明の第1の実施の形態と同様の作用効果に
ついては、説明を省略する。
【0034】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。まず、本発明の請求項1に係る
車両解体装置によれば、車両の解体時に、紐状部品を、
容易かつ確実に車体から取り外すことができる。そし
て、使用済みの自動車から再利用可能な部品を分別回収
しリサイクルする作業全体の、迅速化に貢献することが
できる。
【0035】また、本発明の請求項2に係る車両解体装
置によれば、巻き取り手段の巻き取り軸を回転させるこ
とによる回転の反作用で、巻き取り手段が逆転すること
を防止して、巻き取り手段の姿勢を安定させることがで
きる。よって、紐状部品を車体から引き剥がす作業を円
滑に行うことができる。
【0036】また、本発明の請求項3に係る車両解体装
置によれば、車体から引き剥がす紐状部材の形状や作業
位置等に応じ、効率的に紐状部材をからめ取ることが可
能な形状の巻き取り軸を選択し使用することが可能とな
り、紐状部品を車体から引き剥がす作業を、常に円滑に
行うことができる。
【0037】また、本発明の請求項4に係る車両解体装
置によれば、作業部位の周辺部に位置する適当な不動部
分の状況に応じ、前記ストッパ部を安定的に前記不動部
分へと当接させることが可能な形状のストッパ部を選択
し、使用することが可能となり、前記巻き取り手段の姿
勢を、常に安定させることが可能となる。よって、紐状
部品を車体から引き剥がす作業を円滑に行うことができ
る。
【0038】また、本発明の請求項5に係る車両解体装
置によれば、つり具のフックを、巻き取り手段の巻き取
りアタッチを避ける位置へと格納することで、巻き取り
手段によって紐状部品をからめ取る際に、紐状部材がフ
ックに巻き付くなどの不具合を防止し、紐状部品を車体
から引き剥がす作業の円滑化を図ることができる。
【0039】さらに、本発明の請求項6に係る車両解体
装置によれば、前記巻き取り手段は、紐状部品を吊り上
げる際の荷重を考慮した強固な構造を採用する必要がな
くなり、前記巻き取り手段の構造の自由度を高めること
ができる。また、前記フックで車体から紐状部品を吊り
上げる際には、前記巻き取り手段が邪魔になることはな
く、また、巻き取り手段によって紐状部品をからめ取る
際には、前記フックが邪魔になることはない。よって、
前記紐状部材が前記フックに巻き付くなどの不具合を防
止し、紐状部品を車体から引き剥がす作業の円滑化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本発明の第1の実施の形態に係る車両
解体装置の要部を示す模式図である。
【図2】図1に示す車両解体装置を用いて、紐状部品を
車体から引き剥がす作業の手順を示す工程図である。
【図3】本発明の本発明の第2の実施の形態に係る車両
解体装置の要部を示す模式図である。
【図4】従来の、紐状部品を車体から引き剥がす作業の
手順を示す工程図である。
【図5】従来の巻き取り装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 紐状部品 3 フック 4 巻き取り装置 5 巻き取りアタッチ 5a 割り溝 5b 連結部 6 ストッパ部 6a 固定部 7 つり具 8 巻き取り手段 8a ハウジング 9 フック 10 ブラケット 11 ヒンジ 12 ロードチェーン 13 配線 14 ホイスト本体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機、減速装置及びドラムを一体に備
    える巻き上げ装置のつり具に、紐状部品をからめ取るた
    めの巻き取り軸を有する巻き取り手段を設けて構成した
    ことを特徴とする車両解体装置。
  2. 【請求項2】 前記巻き取り手段に、作業部位の周辺部
    に位置する適当な不動部分へ当接して前記つり具の回転
    を防止する、ストッパ部を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の車両解体装置。
  3. 【請求項3】 前記巻き取り軸を、前記巻き取り手段に
    対し着脱自在としたことを特徴とする請求項1または2
    記載の車両解体装置。
  4. 【請求項4】 前記ストッパ部を、前記巻き取り手段に
    対し着脱自在としたことを特徴とする請求項1から3の
    いずれか1項記載の車両解体装置。
  5. 【請求項5】 前記つり具のフックを、前記巻き取り手
    段の巻き取り軸を避ける位置へと格納可能に設けたこと
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の車両
    解体装置。
  6. 【請求項6】 前記巻き取り手段を設けたつり具と別個
    に昇降可能なつり具を設け、当該別個のつり具にのみ、
    フックを設けたことを特徴とする請求項1から4のいず
    れか1項記載の車両解体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20050014028A1 (en) * 2003-07-14 2005-01-20 Fujitsu Limited Magnetic recording medium, magnetic storage apparatus and recording method

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