JP2003104096A - 車両用シートの昇降装置 - Google Patents

車両用シートの昇降装置

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JP2003104096A
JP2003104096A JP2001303979A JP2001303979A JP2003104096A JP 2003104096 A JP2003104096 A JP 2003104096A JP 2001303979 A JP2001303979 A JP 2001303979A JP 2001303979 A JP2001303979 A JP 2001303979A JP 2003104096 A JP2003104096 A JP 2003104096A
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Japan
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body case
main body
movable arm
damper device
viscous liquid
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JP2001303979A
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Hidenori Sugano
秀則 菅野
Ryota Shimura
良太 志村
Masanori Itagaki
正典 板垣
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Somic Ishikawa KK
Original Assignee
Somic Ishikawa KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑なリンク機構を設ける必要がなく、構造
が簡素で、狭い設置スペースでも十分に適用可能な車両
用シートの昇降装置を提供する。 【解決手段】 本発明の車両用シートの昇降装置は、シ
ートクッション60を上下方向に昇降させるための可動
アーム10と、該可動アーム10の基端部10aを中心
とした上方への回転を付勢するばね部材20と、可動ア
ーム10の基端部10aに連結され、本体ケース内に回
転可能に設けられた回転体が本体ケースに対して相対的
に回転動作することにより生ずる内部に充填された粘性
液体の抵抗により所定の制動力を発揮して、可動アーム
10の下方への回転動作を遅動させるダンパ装置30A
とを具備して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に用い
られるシートを上下動させる昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のシートには、シートク
ッションの高さを調節するため、シートを上下動させる
昇降装置が設けられており、該装置の中には、シートク
ッションを単に上下動させるものと、上下方向の高さ位
置を調節可能としたものが知られている。また、この種
の装置の中には、シートクッションを上方へ付勢する付
勢手段としてのトーションバーやスプリングなどを備え
ると共に、シートクッションを下降させた際に生じる衝
撃を緩和するため、直線型のショックアブソーバを配設
したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
昇降装置では、衝撃を緩和するために、直線型のショッ
クアブソーバを用いているので、該ショックアブソーバ
を作動させるために、複雑なリンク機構を設けなければ
ならず、また、かかるショックアブソーバは、ピストン
がシリンダ内を直線方向に往復することにより衝撃を吸
収する構造であるため、大きな設置スペースを必要とす
るという問題があった。
【0004】本発明は上記した点に鑑みなされたもので
あり、複雑なリンク機構を設ける必要がなく、構造が簡
素で、狭い設置スペースでも十分に適用可能な車両用シ
ートの昇降装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、請求項1に記載の本発明は、シートクッションを
上下方向に昇降させるための可動アームと、該可動アー
ムの基端部を中心とした上方への回転を付勢するばね部
材と、前記可動アームの基端部に連結され、本体ケース
内に回転可能に設けられた回転体が本体ケースに対して
相対的に回転動作することにより生ずる内部に充填され
た粘性液体の抵抗により所定の制動力を発揮して、前記
可動アームの下方への回転動作を遅動させるダンパ装置
とを具備することを特徴とする車両用シートの昇降装置
を提供する。請求項2に記載の本発明は、前記ばね部材
とダンパ装置とが一体的に構成されていることを特徴と
する請求項1記載の車両用シートの昇降装置を提供す
る。請求項3に記載の本発明は、前記ばね部材は、一端
が前記ダンパ装置の回転体に、他端が前記ダンパ装置の
本体ケースにそれぞれ支持されて配設される渦巻きばね
であることを特徴とする請求項2記載の車両用シートの
昇降装置を提供する。請求項4に記載の本発明は、前記
ばね部材の他端が、前記ダンパ装置の本体ケースに支持
された固定部材を介して該本体ケースに支持されている
ことを特徴とする請求項3記載の車両用シートの昇降装
置を提供する。請求項5に記載の本発明は、前記ばね部
材が、前記ダンパ装置の本体ケースの外側に形成された
凹部内に配設されていることを特徴とする請求項3又は
4記載の車両用シートの昇降装置を提供する。請求項6
に記載の本発明は、前記ダンパ装置の本体ケースは、一
方の端部が端壁により閉塞されていると共に、内周面か
ら軸心に向かって突出形成された隔壁部を有する筒状部
と、該筒状部の他方の端部を閉塞する閉塞部とを備えて
構成され、前記回転体は、外周面が前記隔壁部の先端面
に摺接し得る大きさに形成されたロータ部と、該ロータ
部の外周面から外に向かって突出形成され、ロータ部と
本体ケースとの間に形成された粘性液体が充填される室
内に配設されるベーンとを備えて構成されていることを
特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の車両用シ
ートの昇降装置を提供する。請求項7に記載の本発明
は、前記ベーンに、前記回転体が前記本体ケースに対し
て相対的に一方向に回転動作した場合にのみ制動力を発
揮させ得る弁機構が設けられていることを特徴とする請
求項6記載の車両用シートの昇降装置を提供する。請求
項8に記載の本発明は、前記ベーンに、粘性液体が通過
可能な還流路が形成されると共に、粘性液体の流動圧の
変化に対応して前記還流路を通過する粘性液体の流量を
調節可能な流量調整弁が設けられていることを特徴とす
る請求項6又は7記載の車両用シートの昇降装置を提供
する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいてさらに詳しく説明する。図1は、本発明の第
1の実施形態に係る車両用シートの昇降装置(以下、昇
降装置という。)の要部を示す断面図である。この図に
示したように、本実施形態に係る昇降装置は、可動アー
ム10、ばね部材20及びダンパ装置30Aを有して構
成される。
【0007】可動アーム10は、基端部10aが車体側
に固定されるロアフレーム40に回動可能に軸支されて
いると共に、先端部10bが連結軸50を介してシート
クッションフレーム60aに連結されている。
【0008】この可動アーム10は、図1及び図2に示
したように、シートクッション60の両側において前後
に位置するように配置されており、基端部10aを中心
として先端部10b側を上方へ回転させることにより、
シートクッション60が上昇し、また、先端部10b側
を下方へ回転させることにより、シートクッション60
が下降するように設けられている。
【0009】ばね部材20としては、渦巻きばねを採用
している。このばね部材20は、一端が可動アーム10
の基端部10aを支持する支軸70に、他端が可動アー
ム10に設けられた係止ピン80にそれぞれ支持され、
可動アーム10の基端部10aを中心とした上方への回
転を付勢するように配設されている。
【0010】ダンパ装置30Aとしては、本体ケース内
に回転可能に設けられる回転体を備え、該回転体が本体
ケースに対して相対的に回転動作することにより生ずる
内部に充填された粘性液体の抵抗により所定の制動力を
発揮するものであれば、種々の構造のものを採用するこ
とができるが、可動アーム10が下方へ回転した場合に
のみ、該可動アーム10に対して制動力を付与し得る一
方向性のものを採用することが好ましい。一方向性のも
のを採用することによって、後述するようにシートクッ
ション60を素早く上昇させることが可能となる。
【0011】本実施形態において採用したダンパ装置3
0Aは、次のように構成されている。すなわち、図3及
び図4に示したように、一方の端部が端壁31aにより
閉塞されていると共に、内周面31fから軸心に向かっ
て突出形成された隔壁部31bを有する筒状部31c
と、該筒状部31cの他方の端部を閉塞する閉塞部31
dとを有する本体ケース31と、外周面が本体ケース3
1の隔壁部31bの先端面に摺接し得る大きさに形成さ
れたロータ部32aと、該ロータ部32aの外周面から
外に向かって突出形成され、ロータ部32aと本体ケー
ス31との間に形成された粘性液体が充填される室内に
配設されるベーン32bとを有する回転体32と、該回
転体32のベーン32bに設けられる弁機構33とを備
える。
【0012】より詳細には、本体ケース31を構成する
筒状部31cの外周には、本体ケース31をネジ等を用
いて可動アーム10に取り付けるための板状の取付部3
1eが突設されている。また、図4に示したように、筒
状部31cには、その内周面31fから軸心方向に向か
って突出し、後述するロータ部32aと筒状部31cと
の間に形成される空間を仕切るように形成された2つの
隔壁部31bがロータ部32aを挟んで対峙するように
設けられている。
【0013】各隔壁部31bの先端面は、それぞれ断面
略円弧状に形成されており、後述するロータ部32aが
相対的に回転した際に、その外周面が摺接するようにな
っている。各隔壁部31bに仕切られて筒状部31c内
に形成された2つの室がそれぞれ液体室であり、各液体
室には、シリコンオイル等の粘性液体が充填される。
【0014】そして、各液体室は、筒状部31cの他方
の端部を閉塞する、蓋部材31gと、該蓋部材31gの
内側に配設されるガイド部材31hから構成される閉塞
部31dによって密閉される。閉塞部31dを構成する
蓋部材31gとガイド部材31hには、それぞれ後述す
るロータ部32aの一方の端部32cが挿通される孔部
が形成され、また、ガイド部材31hには、各液体室に
充填された粘性液体の漏れを防止するためのシール用部
材が配設されている。
【0015】回転体32を構成するロータ部32aは、
図4に示したように、軸心に沿って貫通形成された軸挿
通孔32eを有する略筒状に形成され、一方の端部32
cが本体ケース31から突出するように配置され、他方
の端部32dが筒状部31cの端壁31aに形成された
孔部に支持されて、筒状部31cの軸心に沿って配設さ
れている。ロータ部32aは、軸挿通孔32eに支軸7
0が挿通され、図示しない回り止め部材により支軸70
に固定される。
【0016】ベーン32bは、図3及び図4に示したよ
うに、上下の端面32f,32g間の長さが、閉塞部3
1dの下面(ガイド部材31hの下面)と筒状部31c
の端壁31aの内面との間の距離とほぼ同じで、径方向
の長さ(ロータ部32aの外周面に接する仮想後端面と
先端面32hとの間の長さ)が、ロータ部32aの外周
面と筒状部31cの内周面31fとの間の距離とほぼ同
じである、所定の厚さを有する板状に形成され、ロータ
部32aを挟んでその周囲に対峙して設けられている。
【0017】各ベーン32bは、ロータ部32aと一体
に成形され、上記した各液体室内に配設される。各ベー
ン32bがこのように配設されることによって、各液体
室内は、それぞれ圧力室34aと非圧力室34bとに二
分される(図4参照)。
【0018】弁機構33は、ベーン32bの厚さの範囲
内に大径部(大径の孔)33aと、該大径部33aの内
径よりも小さい内径を有する小径部(小径の孔)33b
とを有し、ベーン32bをロータ部32aの軸方向に対
して略平行な方向に貫通すると共に、大径部33aが圧
力室34aに、小径部33bが非圧力室34bにそれぞ
れ連通するように形成された液体流路と、小径部33b
の内径よりも大きい直径を有し、大径部33a内に配設
された鋼球からなる弁体33cとを有して構成される。
この弁機構33を構成する弁体33cは、粘性液体の流
動圧を受けることによって、大径部33aと小径部33
bとの境界部を閉塞し、又は開放するように動作する。
【0019】上記した構成のダンパ装置30Aは、本体
ケース31が可動アーム10に固定され、回転体32が
支軸70を介して可動アーム10の基端部10aに連結
されて、可動アーム10の内側に配設されている(図1
参照)。
【0020】上記のように構成される本実施形態の昇降
装置は、次のように使用される。すなわち、まず、シー
トクッション60を上昇させる場合には、可動アーム1
0の回転を抑制しているロックを解除する。これによ
り、ばね部材20に付勢された可動アーム10が基端部
10aを中心として上方へ回転し、シートクッション6
0が上昇する。
【0021】この際、ダンパ装置30Aは、本体ケース
31が可動アーム10に固定され、可動アーム10の基
端部10aに連結された回転体32の回りで回転するよ
うに設けられているため、可動アーム10が上方へ回転
すると、それに伴って本体ケース31が一方向(図4に
おいて、反時計回り方向)へ回転する。それにより、液
体室内において、隔壁部31bにより押圧された粘性液
体が、ベーン32bに形成された液体流路の小径部33
b内へ流れ込み、その圧力によって、弁体33cが大径
部33a内で移動して、大径部33aと小径部33bと
の境界部が開放される。このため、粘性液体は、液体流
路(大径部33a及び小径部33b)を通過して速やか
に、かつほとんど抵抗を生じることなく非圧力室34b
から圧力室34a内へ移動する。従って、可動アーム1
0は減速されずに回転し、シートクッション60は速や
かに上方へ移動する。
【0022】シートクッション60が所定の高さまで上
昇すると、可動アーム10がロアフレーム40に設けら
れた図示しないストッパに当接して回転動作を停止する
と共に、可動アーム10に対して、下方へ回転しないよ
うにロックがかかる。なお、可動アーム10の上下方向
への回転を抑制するロック機構(図示せず)としては、
従来公知の機構を採用することができる。
【0023】一方、シートクッション60を下降させる
場合には、可動アーム10の下方への回転を抑制してい
るロックを解除すると共に、シートクッション60に対
して、上方からの外力を加える。なお、シート上に乗員
が着座している場合には、シートクッション60に上方
からの外力が加えられているので、ロックを解除するだ
けでよい。
【0024】上方からの外力が加えられたシートクッシ
ョン60は、下方へ移動しようとする。これに伴い可動
アーム10は、基端部10aを中心として下方へ回転す
る。この際、ばね部材20の付勢力のみでは、可動アー
ム10が勢いよく回転してしまい、シートクッション6
0が所定の位置まで下降した際に大きな衝撃が発生する
おそれがあるが、本実施形態では、ダンパ装置30Aに
よりその衝撃をより小さいものとすることができる。
【0025】すなわち、ダンパ装置30Aは、可動アー
ム10が下方へ回転すると、それに伴って本体ケース3
1が上記とは逆方向(図4において、時計回り方向)へ
回転する。これにより、隔壁部31bに押圧された粘性
液体は、ベーン32bに形成された液体流路の大径部3
3a内へ流れ込み、その圧力によって、弁体33cが大
径部33aと小径部33bとの境界部に押し付けられ、
該境界部が閉塞される。このため、粘性液体は、液体流
路(大径部33a及び小径部33b)を通過して圧力室
34aから非圧力室34b内へ移動することができず、
本体ケース31内に形成されたわずかな隙間、すなわ
ち、ロータ部32aの外周面と隔壁部31bの先端面と
の間隙、ベーン32bの上端面32fと閉塞部31dの
下面との間隙、ベーン32bの下端面32gと筒状部3
1cの端壁31a内面との間隙、ベーン32bの先端面
32hと筒状部31cの内周面31fとの間隙を通じて
非圧力室34b内へ移動することとなる。ダンパ装置3
0Aは、かかる僅かな隙間を通じて粘性液体が移動する
際に生ずる抵抗によって可動アーム10の回転動作を遅
動させる。従って、シートクッション60は、ゆっくり
とした速度で所定位置まで下降していき、衝撃をほとん
ど生じることなく停止する。
【0026】このように本実施形態に係る昇降装置によ
れば、シートクッション60を上方へ素早く移動させる
ことができると共に、シートクッション60を下降させ
る際には、急激に降下しないようにして、乗員への衝撃
を少なくすることができる。また、可動アーム10の基
端部10aに連結されるダンパ装置30Aを採用したこ
とにより、複雑なリンク機構を不要とすることができ、
かつ設置スペースが小さくて済むという利点がある。
【0027】次に、本発明の第2の実施形態に係る昇降
装置について説明する。本実施形態に係る昇降装置は、
図5乃至図8に示したように、ばね部材20とダンパ装
置30Bとが一体的に構成されている点で、上記した第
1の実施形態と異なる。
【0028】すなわち、本実施形態におけるばね部材2
0は、渦巻きばねからなり、一端20aがダンパ装置3
0Bの回転体32に、他端20bがダンパ装置30Bの
本体ケース31にそれぞれ支持されて配設されている
(図5参照)。
【0029】ダンパ装置30Bとしては、第1の実施形
態と同様に、可動アーム10が下方へ回転した場合にの
み、該可動アーム10に対して制動力を付与し得る一方
向性のものを採用することが好ましい。
【0030】本実施形態におけるダンパ装置30Bは、
本体ケース31、回転体32及び弁機構33を有して構
成される。
【0031】本体ケース31は、筒状部31cと該筒状
部31cの他方の端部を閉塞する閉塞部31dとを有し
て構成されている(図6及び図7参照)。筒状部31c
は、一方の端部が端壁31aにより閉塞されていると共
に、内周面31fから軸心に向かって突出形成された隔
壁部31bを有する(図8参照)。
【0032】筒状部31cの一方の端部側には、その内
部にばね部材20を収容可能な大きさを有する凹部31
kが形成されていると共に、該凹部31kに配設される
ばね部材20の他端20bを支持する係止部31mが凹
部31kの底面から突出するように形成されている(図
5乃至図6参照)。
【0033】平面視で係止部31mの略中央には、固定
部材80(図9参照)が挿通される挿通孔31nが設け
られており(図5参照)、この挿通孔31nは、本体ケ
ース31を貫通するように形成されている(図6参
照)。ここで、固定部材80は、本体ケース31を可動
アーム10に固定するために設けられるものであり、か
かる固定部材80としては、平行ピンやボルトなどが用
いられる。
【0034】回転体32は、本体ケース31内に回転可
能に設けられ、略円筒状の軸受け部32kと、その周囲
に形成されたロータ部32aと、該ロータ部32aの外
周面から外に向かって突出形成された断面略扇状のベー
ン32bとを備えて構成されている(図6及び図8参
照)。
【0035】軸受け部32kは、軸心に沿って貫通形成
された軸挿通孔32eを有する略筒状に形成され、両端
部が本体ケース31を構成する筒状部31cの端壁31
a及び閉塞部31dにそれぞれ形成された孔部31p,
31rに支持されて、本体ケース31の軸心に沿って設
けられている。軸受け部32kの一方の端部には、ばね
部材20の一端20aを支持する溝32mが形成されて
いる。
【0036】ロータ部32aは、一面32nが本体ケー
ス31を構成する筒状部31cの端壁31a内面に、他
面32pが閉塞部31d内面にそれぞれ摺接するように
設けられている。
【0037】図7及び図8に示したように、ロータ部3
2aと本体ケース31との間に形成される空間が液体室
であり、該液体室を含む本体ケース31の内部には、シ
リコンオイル等の粘性液体が充填されている。
【0038】ベーン32bは、断面略円弧状の先端面を
本体ケース31を構成する筒状部31cの内周面31f
に摺接させて上記液体室に配設されている。このように
ベーン32bが液体室に配設されることにより、液体室
内は、圧力室34aと非圧力室34bとに二分される
(図8参照)。
【0039】ベーン32bには、図6及び図8に示した
ように、大径部(大径の孔)33aと、該大径部33a
の内径よりも小さい内径を有する小径部(小径の孔)3
3bとを有し、ベーン32bを軸方向と略平行な方向に
貫通すると共に、大径部33aが圧力室34aに、小径
部33bが非圧力室34bにそれぞれ連通するように形
成された液体流路と、該液体流路の小径部33bの内径
よりも大きい直径を有する球状に形成され、大径部33
a内に配設される弁体33cとを有して構成される弁機
構33が設けられている。この弁体33cも、上記した
第1の実施形態のものと同様に、粘性液体の流動圧を受
けることによって、大径部33aと小径部33bとの境
界部を閉塞し、又は開放するように動作する。
【0040】なお、本実施形態では、ばね部材20は、
一端20aが軸受け部32kに形成された溝32mに嵌
め込まれることにより回転体32に支持され、かぎ状の
他端20bが筒状部31cに形成された係止部31mに
掛けられることにより本体ケース31に支持されて、本
体ケース31の外側に形成された凹部31k内に配設さ
れているが、閉塞部31dに凹部を形成し、該凹部内に
ばね部材20を配設してもよい。このように本体ケース
31の外側(本体ケース31の一方の端部側又は他方の
端部側)に形成した凹部内にばね部材20を配設するこ
とにより、設置スペースがより小さくて済むという利点
がある。
【0041】また、上記したばね部材20は、ダンパ装
置30Bの製造段階において、該ダンパ装置30Bに一
体的に取り付けられるが、この際、本体ケース31内で
回転体32を回転させ、本体ケース31を構成する筒状
部31cの隔壁部31bに、回転体32のベーン32b
を当接させた状態で、必要に応じて歪ませたばね部材2
0を本体ケース31の係止部31m及び回転体32の軸
受け部32kに装着することにより、装着後のばね部材
20がもとの形に復帰しようとしても、隔壁部31bに
ベーン32bが当接して本体ケース31及び回転体32
の回転が抑制されるため、ばね部材20は所定の応力を
保持し続ける。従って、可動アーム10に組み付ける際
には、既にばね部材20の初期設定がなされているた
め、ばね部材20の歪み量を調整する必要がない。
【0042】また、ばね部材20とダンパ装置30Bと
が一体的に構成されているため、可動アーム10に対し
てばね部材20とダンパ装置30Bとを各々取り付ける
必要がなく、一度の取り付けで済む。
【0043】このように本実施形態における一体的に構
成されたばね部材20とダンパ装置30Bによれば、可
動アーム10に対する組み付けが極めて容易であり、ま
た作業時間も非常に短い時間で足りるため、組立工数が
少なくて済むという利点がある。
【0044】上記した構成のダンパ装置30Bは、図9
に示したように、本体ケース31が固定部材80を介し
て可動アーム10に固定され、回転体32が支軸70を
介して可動アーム10の基端部10aに連結されて、可
動アーム10の内側に配設されている。なお、ダンパ装
置30Bを可動アーム10の外側に配設してもよいこと
はもちろんである。また、この際、ダンパ装置30B
は、該ダンパ装置30Bと一体的に設けられたばね部材
20が可動アーム10の上方への回転を付勢するように
取り付けられる。
【0045】上記のように構成される本実施形態の昇降
装置は、次のように使用される。すなわち、まず、シー
トクッション60を上昇させる場合には、第1の実施形
態と同様に、可動アーム10の回転を抑制しているロッ
クを解除する。これにより、ばね部材20に付勢された
可動アーム10が基端部10aを中心として上方へ回転
し、シートクッション60が上昇する。
【0046】この際、ダンパ装置30Bは、本体ケース
31が可動アーム10に固定され、可動アーム10の基
端部10aに連結された回転体32の回りで回転するよ
うに設けられているため、可動アーム10が上方へ回転
すると、それに伴って本体ケース31が一方向(図8に
おいて、反時計回り方向)へ回転する。それにより、液
体室内において、隔壁部31bにより押圧された粘性液
体が、ベーン32bに形成された液体流路の小径部33
b内へ流れ込み、その圧力によって、弁体33cが大径
部33a内で移動して、大径部33aと小径部33bと
の境界部が開放した状態となる。そのため、粘性液体
は、本体ケース31の内周面31fとベーン32bの先
端面との間、及び隔壁部31bの先端面とロータ部32
aの外周面との間の僅かな隙間のほか、液体流路(大径
部33a及び小径部33b)をも通じて大量に移動する
こととなるので、ダンパ装置30Bのダンパ機能は働か
ない。従って、可動アーム10は減速されずに回転し、
シートクッション60は速やかに上方へ移動する。
【0047】シートクッション60が所定の高さまで上
昇すると、第1の実施形態と同様に、可動アーム10が
ロアフレーム40に設けられた図示しないストッパに当
接して回転動作を停止すると共に、可動アーム10に対
して、下方へ回転しないようにロックがかかる。
【0048】一方、シートクッション60を下降させる
場合には、可動アーム10の下方への回転を抑制してい
るロックを解除すると共に、シートクッション60に対
して、上方からの外力を加える。なお、シート上に乗員
が着座している場合には、シートクッション60に上方
からの外力を加えられているので、ロックを解除するだ
けでよいことは第1の実施形態と同様である。
【0049】上方からの外力が加えられたシートクッシ
ョン60は、下方へ移動しようとする。これに伴い可動
アーム10が基端部10aを中心として下方へ回転する
と、ダンパ装置30Bが作動し、本体ケース31が上記
とは逆方向(図8において、時計回り方向)へ回転す
る。これにより、隔壁部31bに押圧された粘性液体
は、ベーン32bに形成された液体流路の大径部33a
内へ流れ込み、その圧力によって、ベーン32bに設け
られた弁体33cが液体流路を構成する大径部33aと
小径部33bとの境界部を閉鎖する。それにより、粘性
液体は、上記した各間隙のみを通じて圧力室34aから
非圧力室34bへと移動することとなるため、その際に
大きな抵抗を発生する。ダンパ装置30Bは、かかる粘
性液体の抵抗により所定の制動力を発揮して、可動アー
ム10の下方への回転動作を遅動させることができる。
従って、シートクッション60は、ゆっくりとした速度
で所定位置まで下降していき、衝撃をほとんど生じるこ
となく停止する。
【0050】このように本実施形態に係る昇降装置によ
っても、第1の実施形態と同様に、シートクッション6
0を上方へ素早く移動させることができると共に、シー
トクッション60を下降させる際には、急激に降下しな
いようにして、乗員への衝撃を少なくすることができ
る。また、複雑なリンク機構を不要とすることができる
と共に、ばね部材20とダンパ装置30Bとが一体的に
構成されているため、設置スペースがより小さくて済む
という利点がある。
【0051】図10は、上記した第1及び第2の実施形
態のいずれにも適用可能な他の形態に係るダンパ装置3
0Cの内部構造を示す断面図である。このダンパ装置3
0Cも第1及び第2の実施形態において採用されたダン
パ装置30A,30Bと同様に、一方の端部が端壁によ
り閉塞されていると共に、内周面31fから軸心に向か
って突出形成された隔壁部31bを有する筒状部31c
と、該筒状部31cの他方の端部を閉塞する閉塞部(図
示省略)とを有する本体ケース31と、外周面が本体ケ
ース31の隔壁部31bの先端面に摺接し得る大きさに
形成されたロータ部32aと、該ロータ部32aの外周
面から外に向かって突出形成され、ロータ部32aと本
体ケース31との間に形成された粘性液体が充填される
室内に配設されるベーン32bとを有する回転体32
と、該回転体32のベーン32bに設けられる一方向性
の弁機構33とを備えるが、さらに、ベーン32bに、
粘性液体が通過可能な還流路32pが形成されると共
に、粘性液体の流動圧の変化に対応して還流路32pを
通過する粘性液体の流量を調節可能な流量調整弁35が
設けられている点で、第1及び第2の実施形態のものと
は異なる。
【0052】すなわち、このダンパ装置30Cは、本体
ケース31を構成する筒状部31c内に、隔壁部により
仕切られた2つの液体室(以下、第1及び第2の液体室
36、37という。)を有し、該第1及び第2の液体室
36,37に、それぞれベーン32bが配設されてい
る。第1及び第2の液体室36,37にそれぞれ配設さ
れたベーン32bのうち、第1の液体室36に設けられ
たベーン(以下、第1のベーンという。)32bには、
厚さ方向に貫通するように還流路32pが形成されてい
ると共に、該還流路32pの中途に位置して形成された
空間32r内に、流量調整弁35が設けられている。
【0053】還流路32pは、第1のベーン32bの一
面側に開口する孔の口径が流量調整弁35により閉鎖さ
れ得るように小さく設定されていると共に、第1のベー
ン32bの他面側に開口する孔の口径が流量調整弁35
により閉鎖されないように大きく設定されている。
【0054】流量調整弁35は、空間32r内で揺動す
ることにより、還流路32pの第1のベーン32bの一
面側に開口する孔を閉鎖し得る形状に形成されており、
板ばね35aによって支持されている。この板ばね35
aは、ロータ部32aに支持されている。
【0055】一方、第2の液体室37に設けられたベー
ン(以下、第2のベーンという。)32bには、厚さ方
向に貫通形成された小孔からなるオリフィス38が設け
られていると共に、一方向性の弁機構33が設けられて
いる。
【0056】一方向性の弁機構33は、第2のベーン3
2bの厚さの範囲内に大径部(大径の孔)33aと、該
大径部33aの内径よりも小さい内径を有する小径部
(小径の孔)33bとを有し、第2のベーン32bを厚
さ方向に貫通する液体流路と、該液体流路の小径部33
bの内径よりも大きい直径を有する鋼球からなり、大径
部33a内に配設される弁体33cと、該弁体33cの
大径部33a内からの脱落を防止するストッパ33dと
を有して構成され、弁体33cは、粘性液体の流動圧を
受けることによって、大径部33aと小径部33bとの
境界部を閉塞し、又は開放するように動作する。
【0057】上記した構成のダンパ装置30Cは、回転
体32がロータ部32aの軸層通孔32eに挿通される
支軸70を介して可動アーム10の基端部10aに連結
されると共に、本体ケース31が可動アーム10の上下
方向への回転に伴って回転し得るように、可動アーム1
0に固定されて配設される。
【0058】そして、可動アーム10が上方へ回転する
のに伴って本体ケース31が回転体32の回りで一方向
(図10において、時計回り方向)へ回転すると、隔壁
部31bに押圧される第1の液体室36内の粘性液体
は、第1のベーン32bに形成された還流路32pを通
過して移動する。また、第2の液体室37内では、隔壁
部31bに押圧された粘性液体の圧力により、第2のベ
ーン32bに設けられた弁体33cがストッパ33dに
当接するように移動し、それにより、液体流路の大径部
33aと小径部33bとの境界部が開放した状態とな
る。そのため、第2の液体室37内の粘性液体は、オリ
フィス38及び液体流路(大径部33a及び小径部33
b)を通じて大量に移動することとなるので、ダンパ装
置30Cのダンパ機能は働かない。従って、可動アーム
10は減速されずに回転し、シートクッション60は速
やかに上方へ移動する。
【0059】一方、可動アーム10が下方へ回転動作す
る場合には、その回転動作に伴って本体ケース31が回
転体32の回りで上記とは逆方向(図10において、反
時計回り方向)へ回転する。これにより、第2のベーン
32bに設けられた弁体33cが隔壁部31bに押圧さ
れた粘性液体の圧力によって移動し、液体流路の大径部
33aと小径部33bとの境界部を閉塞するため、第2
の液体室37内の粘性液体は、第2のベーン32bに設
けられたオリフィス38のみを通じて移動することとな
り、その際に大きな抵抗を発生する。ダンパ装置30C
は、かかる粘性液体の抵抗により所定の制動力を発揮し
て、可動アーム10の下方への回転動作を遅動させるこ
とができる。従って、シートクッション60は、ゆっく
りとした速度で所定位置まで下降していき、衝撃をほと
んど生じることなく停止する。
【0060】また、かかる場合に、このダンパ装置30
Cによれば、シートクッション60に加えられる外力の
大きさ、すなわち、乗員の体重差などによって生じるシ
ートクッション60が受ける負荷の大きさに変化がある
場合でもシートクッション60をゆっくりとした速度で
下降させることができる。
【0061】すなわち、シートクッション60が受ける
負荷が小さい場合には、第1の液体室36における粘性
液体の流動圧が小さいため、第1のベーン32bに設け
られた流量調整弁35を支持する板ばね35aの変形の
度合いが小さく、流量調整弁35の揺動範囲も小さいも
のとなる。従って、流量調整弁35によって還流路32
pが塞がれることがないので、第1の液体室36内の粘
性液体は、流量制限を受けることなく還流路32pを通
過する。その結果、ダンパ装置30Cは、上述したよう
に、第2の液体室37内の粘性液体がオリフィス38を
通過する際に生ずる抵抗により所定の制動力を発揮する
こととなる。
【0062】一方、シートクッション60が受ける負荷
が大きい場合には、第1の液体室36における粘性液体
の流動圧も大きなものとなるため、第1のベーン32b
に設けられた流量調整弁35を支持する板ばね35aの
変形の度合いも大きくなり、流量調整弁35が大きく揺
動して還流路32pを塞ぐこととなる。これにより、第
1の液体室36内の粘性液体は、流量調整弁35と、該
流量調整弁35が当接した部位との間に形成される隙間
を通じて移動することとなり、流量が制限されるため、
抵抗を生じる。従って、ダンパ装置30Cは、シートク
ッション60が受ける負荷が小さい場合よりも大きな制
動力を発揮することとなる。
【0063】このようにかかるダンパ装置30Cによれ
ば、流量調整弁35の働きにより、シートクッション6
0が受ける負荷の大きさの変化に対応して発揮する制動
力を調整することができるため、例えば、シートクッシ
ョン60に体重の重い乗員が着座している場合でも、体
重の軽い乗員が着座しているときと同様にシートクッシ
ョン60をゆっくりとした速度で所定位置まで下降させ
ることができ、停止位置において衝撃をほとんど発生さ
せることがない。
【0064】なお、上記した説明では、シートクッショ
ン60を単に上下動させる機構について説明したが、可
動アーム10を任意の回転角度で停止させる操作部を設
けて、シートクッション60の高さを上下方向の任意位
置に調整可能とすることもできる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の昇降装置
によれば、複雑なリンク機構を設ける必要がなく、構造
が簡素で、狭い設置スペースでも十分に適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る昇降装
置の要部を示す断面図である。
【図2】図2は、第1の実施形態に係る昇降装置の作用
を説明するための図であり、(a)はシートクッション
が最低位置にある状態を示す側面図、(b)はシートク
ッションが最高位置にある状態を示す側面図である。
【図3】図3は、第1の実施形態において採用したダン
パ装置の縦断面図である。
【図4】図4は、図3のA−A部断面図である。
【図5】図5は、本発明の第2の実施形態に係る昇降装
置において採用したばね部材及びダンパ装置を示す平面
図である。
【図6】図6は、図5のA−A部断面図である。
【図7】図7は、図5のB−B部断面図である。
【図8】図8は、図6のC−C部断面図である。
【図9】図9は、第2の実施形態に係る昇降装置の要部
を示す断面図である。
【図10】図10は、第1及び第2の実施形態のいずれ
にも適用可能な他の形態に係るダンパ装置の内部構造を
示す断面図である。
【符号の説明】
10 可動アーム 20 ばね部材 30A,30B,30C ダンパ装置 31 本体ケース 32 回転体 33 弁機構 40 ロアフレーム 50 連結軸 60 シートクッション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板垣 正典 東京都墨田区本所1−34−6 株式会社ソ ミックエンジニアリング内 Fターム(参考) 3B087 BA15 BB21 3B091 GA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションを上下方向に昇降させ
    るための可動アームと、 該可動アームの基端部を中心とした上方への回転を付勢
    するばね部材と、 前記可動アームの基端部に連結され、本体ケース内に回
    転可能に設けられた回転体が本体ケースに対して相対的
    に回転動作することにより生ずる内部に充填された粘性
    液体の抵抗により所定の制動力を発揮して、前記可動ア
    ームの下方への回転動作を遅動させるダンパ装置とを具
    備することを特徴とする車両用シートの昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記ばね部材とダンパ装置とが一体的に
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用
    シートの昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記ばね部材は、一端が前記ダンパ装置
    の回転体に、他端が前記ダンパ装置の本体ケースにそれ
    ぞれ支持されて配設される渦巻きばねであることを特徴
    とする請求項2記載の車両用シートの昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記ばね部材の他端が、前記ダンパ装置
    の本体ケースに支持された固定部材を介して該本体ケー
    スに支持されていることを特徴とする請求項3記載の車
    両用シートの昇降装置。
  5. 【請求項5】 前記ばね部材が、前記ダンパ装置の本体
    ケースの外側に形成された凹部内に配設されていること
    を特徴とする請求項3又は4記載の車両用シートの昇降
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ダンパ装置の本体ケースは、一方の
    端部が端壁により閉塞されていると共に、内周面から軸
    心に向かって突出形成された隔壁部を有する筒状部と、
    該筒状部の他方の端部を閉塞する閉塞部とを備えて構成
    され、 前記回転体は、外周面が前記隔壁部の先端面に摺接し得
    る大きさに形成されたロータ部と、該ロータ部の外周面
    から外に向かって突出形成され、ロータ部と本体ケース
    との間に形成された粘性液体が充填される室内に配設さ
    れるベーンとを備えて構成されていることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1に記載の車両用シートの昇降
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ベーンに、前記回転体が前記本体ケ
    ースに対して相対的に一方向に回転動作した場合にのみ
    制動力を発揮させ得る弁機構が設けられていることを特
    徴とする請求項6記載の車両用シートの昇降装置。
  8. 【請求項8】 前記ベーンに、粘性液体が通過可能な還
    流路が形成されると共に、粘性液体の流動圧の変化に対
    応して前記還流路を通過する粘性液体の流量を調節可能
    な流量調整弁が設けられていることを特徴とする請求項
    6又は7記載の車両用シートの昇降装置。
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