JP2003104011A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2003104011A
JP2003104011A JP2001299674A JP2001299674A JP2003104011A JP 2003104011 A JP2003104011 A JP 2003104011A JP 2001299674 A JP2001299674 A JP 2001299674A JP 2001299674 A JP2001299674 A JP 2001299674A JP 2003104011 A JP2003104011 A JP 2003104011A
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JP
Japan
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groove
groove wall
upper edge
protrusion
arc
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JP2001299674A
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Toshiro Oyama
俊郎 大山
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レール摩耗の発生を抑制すると共に、リブテ
ィアの発生を抑制することを可能にした空気入りタイヤ
を提供する。 【解決手段】 トレッド面1aに配される少なくとも1
本の周方向溝7の溝壁断面形状において、円弧状に形成
された溝底部7aと溝壁上縁7eとの間に溝中心側へ突
出する凸部7bを設け、該凸部7bを設けた溝壁では溝
壁上縁7eを通るトレッド面の法線L1 に対して円弧状
の溝底部7aを少なくとも法線L1 の位置まで存在さ
せ、かつ溝壁上縁7eから溝底部7aの円弧に引いた接
線L2 と法線L1 とのなす溝壁角度θを0°≦θ≦5°
とし、凸部7bの頂点の溝壁上縁7eからの突出量dと
溝壁上縁7eでの溝幅Wとの比を0.05≦d/W≦
0.2とし、凸部7bの頂点の溝底からの高さhと溝深
さDとの比を0.5≦h/D≦0.8とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トレッド面にタイ
ヤ周方向に延びる複数本の周方向溝を設けた空気入りタ
イヤに関し、さらに詳しくは、レール摩耗の発生を抑制
すると共に、リブティアの発生を抑制するようにした空
気入りタイヤに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に重荷重用空気入りタイヤは、トレ
ッド面にタイヤ周方向に延びる複数本の周方向溝を備
え、これら周方向溝によって複数のリブを区分した構成
になっている。上記周方向溝は、その溝壁断面形状が主
としてU字型やV字型であるが、耐石噛み性を向上する
ために溝壁断面形状をロート型にしたものや溝底クラッ
クを防止するために溝底幅を溝開口幅よりも大きくした
ものなどが種々提案されている。 【0003】このような重荷重用空気入りタイヤでは、
舗装路を長距離走行するため、接地圧が高いリブエッジ
を起点として偏摩耗を生じ、それがレール摩耗に成長す
る傾向がある。一方、リブエッジ部の剛性が不足すると
リブが剥離し易くなり、所謂リブティアを生じることが
ある。つまり、レール摩耗の抑制作用とリブティアの抑
制作用とは互いに二率背反する関係にあり、両者を同時
に満足することは極めて困難であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、レー
ル摩耗の発生を抑制すると共に、リブティアの発生を抑
制することを可能にした空気入りタイヤを提供すること
にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の空気入りタイヤは、トレッド面に配される少
なくとも1本の周方向溝の溝壁断面形状において、円弧
状に形成された溝底部と溝壁上縁との間に溝中心側へ突
出する凸部を設け、該凸部を設けた溝壁では溝壁上縁を
通るトレッド面の法線に対して円弧状の溝底部を少なく
とも該法線の位置まで存在させ、かつ溝壁上縁から溝底
部の円弧に引いた接線と前記法線とのなす溝壁角度θを
0°≦θ≦5°とし、前記凸部の頂点の溝壁上縁からの
突出量dと溝壁上縁での溝幅Wとの比を0.05≦d/
W≦0.2とし、前記凸部の頂点の溝底からの高さhと
溝深さDとの比を0.5≦h/D≦0.8としたことを
特徴とするものである。 【0006】本発明では、トレッド面でリブを区分する
周方向溝の溝壁断面形状において、円弧状の溝底部を少
なくとも溝壁上縁を通るトレッド面の法線の位置まで存
在させたから、リブエッジの接地圧を下げて摩擦エネル
ギーを低減し、レール摩耗の発生を抑制することができ
る。同時に、円弧状に成形された溝底部と溝壁上縁との
間に凸部を設けたことにより、リブエッジ部の剛性を確
保し、リブティアの発生を抑制することができる。 【0007】本発明は、各種用途の空気入りタイヤに適
用することが可能であるが、特にトラック・バス等の重
荷重車両に使用される重荷重用空気入りタイヤとして好
適である。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。 【0009】図1は本発明の実施形態からなる空気入り
タイヤを示し、1はトレッド部、2はサイドウォール
部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間
にはカーカス層4が装架され、そのタイヤ幅方向両端部
がそれぞれビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ
巻き上げられている。トレッド部1におけるカーカス層
4の外周側には、複数のベルト層6が埋設されている。 【0010】トレッド面1aにはタイヤ周方向に延びる
複数本の周方向溝7が形成されている。これら周方向溝
7によって複数列のリブ8が区分されている。周方向溝
7はタイヤ周方向に沿ってストレート状又はジグザグ状
のいずれであっても良い。 【0011】上記空気入りタイヤにおいて、トレッド面
1aに配される一部又は全ての周方向溝7が以下のよう
に構成されている。即ち、図2に示すように、周方向溝
7の溝壁断面形状において、その溝底部7aは半径Rの
円弧状をなし、片側の溝壁では円弧状の溝底部7aとリ
ブエッジをなす溝壁上縁7eとの間に溝中央側へ突出す
る凸部7bが設けられている。しかも、凸部7bを設け
た溝壁では溝壁上縁7eを通るトレッド面1aの法線L
1 に対して円弧状の溝底部7aが少なくとも法線L1
位置まで存在し、より好ましくは法線L1 の位置を超え
て溝幅方向外側に延在している。図2では周方向溝7の
片側の溝壁に凸部7bを設けているが、凸部7bは図3
に示すように両側の溝壁に設けるようにしても良い。 【0012】このように周方向溝7の溝壁断面形状にお
いて、円弧状の溝底部7aをリブエッジをなす溝壁上縁
7eの下方まで存在させているので、リブエッジの接地
圧を下げて摩擦エネルギーを低減することができる。そ
のため、舗装路を長時間走行する重荷重用空気入りタイ
ヤであっても、レール摩耗の発生を抑制することができ
る。しかも、円弧状の溝底部7aと溝壁上縁7eとの間
に凸部7bを設けているので、リブエッジ部の剛性を十
分に確保し、リブティアの発生を抑制することができ
る。その結果、二律背反関係にあるレール摩耗の抑制と
リブティアの抑制を両立させることが可能になる。 【0013】上記空気入りタイヤでは、トレッド面1a
の法線L1 と溝壁上縁7eから溝底部7aの円弧に引い
た接線L2 とのなす溝壁角度θは0°≦θ≦5°の範囲
に設定する。この溝壁角度θをリブ側に0°以上とする
ことでリブエッジでの接地圧を下げてレール摩耗を抑制
することができるが、溝壁角度θが5°を超えるとリブ
ティア抑制効果が不十分になる。 【0014】また、凸部7bの頂点の溝壁上縁7eから
の突出量dと溝壁上縁7eでの溝幅Wとの比は0.05
≦d/W≦0.2の範囲に設定する。この比d/Wが
0.05未満であるとリブティア抑制効果が不十分にな
り、逆に0.2を超えるとリブエッジでの接地圧低減効
果が不十分になる。上記突出量dは、溝壁上縁7eを通
るトレッド面1aの法線L1 と凸部7bの頂点との距離
である。 【0015】更に、凸部7bの頂点の溝底からの高さh
と溝深さDとの比は0.5≦h/D≦0.8の範囲に設
定する。この比h/Dが0.5未満であるとリブエッジ
での接地圧低減効果が不十分になり、逆に0.8を超え
るとリブティア抑制効果が不十分になる。 【0016】上述した実施形態はトレッド面に配される
複数本の周方向溝のうち、偏摩耗を生じ易いショルダー
部に位置する周方向溝について溝壁断面形状を特定した
ものであるが、本発明における溝壁断面形状はトレッド
面に配される全ての周方向溝に適用することができる。 【0017】 【実施例】タイヤサイズ295/75R22.5とし、
トレッド面にタイヤ周方向に延びる複数本の周方向溝を
設けた空気入りタイヤにおいて、その周方向溝の溝壁断
面形状だけを種々異ならせた従来例1〜3、比較例1〜
5及び実施例1〜3をそれぞれ製作した。 【0018】従来例1:図4に示すように、周方向溝の
溝壁断面形状をV字型にした。 【0019】従来例2:図5に示すように、周方向溝の
溝壁断面形状をロート型にした。 【0020】従来例3:図6に示すように、周方向溝の
溝底幅が溝開口幅よりも大きくした。 【0021】比較例1〜5,実施例1〜3:図2に示す
ように、周方向溝の溝壁断面形状において、円弧状に形
成された溝底部と溝壁上縁との間に溝中心側へ突出する
凸部を設け、該凸部を設けた溝壁では溝壁上縁を通るト
レッド面の法線に対して円弧状の溝底部を少なくとも該
法線の位置まで存在させた。そして、溝壁上縁から溝底
部の円弧に引いた接線と上記法線とのなす溝壁角度θ、
凸部の頂点の溝壁上縁からの突出量dと溝壁上縁での溝
幅Wとの比d/W、凸部の頂点の溝底からの高さhと溝
深さDとの比h/Dを表1のように種々異ならせた。 【0022】これら試験タイヤについて偏摩耗抑制効果
とリブティア抑制効果を評価し、その結果を表1に併せ
て示した。これら評価として、トラクターヘッドのフロ
ントに試験タイヤを従来例1のタイヤと組み合わせて装
着し、7万マイル走行後の状態を評価した。偏摩耗抑制
効果については、レール摩耗が発生した場合を10点、
兆候がある場合を11点、発生がない場合を12点と
し、各仕様10本の平均点を求めた。一方、リブティア
抑制効果については、リブティアが全周に発生した場合
を10点、周上に点在する場合を11点、発生がない場
合を12点とし、各仕様10本の平均点を求めた。評価
結果は、従来例1を100とする指数にて示した。この
指数値が大きいほど偏摩耗抑制効果及びリブティア抑制
効果がそれぞれ優れていることを意味する。 【0023】 【表1】【0024】この表1から判るように、実施例1〜3
は、従来例1に比べてリブティア抑制効果を十分に確保
しながら偏摩耗抑制効果を向上することができた。一
方、比較例1はh/Dが小さ過ぎ、比較例2はd/Wが
大き過ぎるため、いずれも偏摩耗抑制効果が得られなか
った。比較例3はd/Wが小さ過ぎ、比較例4はh/D
が大き過ぎ、比較例5は溝壁角度θが大き過ぎるため、
いずれもリブティアが発生し易くなっていた。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッド面に配される少なくとも1本の周方向溝の溝壁断
面形状において、円弧状に形成された溝底部と溝壁上縁
との間に溝中心側へ突出する凸部を設け、該凸部を設け
た溝壁では溝壁上縁を通るトレッド面の法線に対して円
弧状の溝底部を少なくとも該法線の位置まで存在させ、
かつ溝壁上縁から溝底部の円弧に引いた接線と前記法線
とのなす溝壁角度θを0°≦θ≦5°とし、前記凸部の
頂点の溝壁上縁からの突出量dと溝壁上縁での溝幅Wと
の比を0.05≦d/W≦0.2とし、前記凸部の頂点
の溝底からの高さhと溝深さDとの比を0.5≦h/D
≦0.8としたから、レール摩耗の発生を抑制すると共
に、リブティアの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示
す子午線断面図である。 【図2】本発明の空気入りタイヤにおける周方向溝の一
例を示す断面図である。 【図3】本発明の空気入りタイヤにおける周方向溝の変
形例を示す断面図である。 【図4】従来の空気入りタイヤにおける周方向溝の一例
を示す断面図である。 【図5】従来の空気入りタイヤにおける周方向溝の他の
例を示す断面図である。 【図6】従来の空気入りタイヤにおける周方向溝の更に
他の例を示す断面図である。 【符号の説明】 1 トレッド部 1a トレッド面 2 サイドウォール部 3 ビード部 4 カーカス層 5 ビードコア 6 ベルト層 7 周方向溝 7a 溝底部 7b 凸部 7e 溝壁上縁 8 リブ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 トレッド面に配される少なくとも1本の
    周方向溝の溝壁断面形状において、円弧状に形成された
    溝底部と溝壁上縁との間に溝中心側へ突出する凸部を設
    け、該凸部を設けた溝壁では溝壁上縁を通るトレッド面
    の法線に対して円弧状の溝底部を少なくとも該法線の位
    置まで存在させ、かつ溝壁上縁から溝底部の円弧に引い
    た接線と前記法線とのなす溝壁角度θを0°≦θ≦5°
    とし、前記凸部の頂点の溝壁上縁からの突出量dと溝壁
    上縁での溝幅Wとの比を0.05≦d/W≦0.2と
    し、前記凸部の頂点の溝底からの高さhと溝深さDとの
    比を0.5≦h/D≦0.8とした空気入りタイヤ。
JP2001299674A 2001-09-28 2001-09-28 空気入りタイヤ Pending JP2003104011A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007182145A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2010158929A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2016109249A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 三菱自動車工業株式会社 溝付きベルト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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