JP2003103850A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2003103850A
JP2003103850A JP2001306109A JP2001306109A JP2003103850A JP 2003103850 A JP2003103850 A JP 2003103850A JP 2001306109 A JP2001306109 A JP 2001306109A JP 2001306109 A JP2001306109 A JP 2001306109A JP 2003103850 A JP2003103850 A JP 2003103850A
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Japan
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ink
platen
recording
recording apparatus
recording paper
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JP2001306109A
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Masahiro Isono
正博 磯野
Masaki Shimomura
正樹 下村
Hiroshi Asawa
博 麻和
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット式記録装置において、縁なし
印刷を実行する際のインクミスト汚れを低減させる。 【解決手段】 絶縁性樹脂部材から成るプラテン52に
は、アース板1がプラテン52の主走査方向Xの略全幅
にわたって取り付けられている。アース板1は、主走査
方向Xに長尺な金属部材から成り、プラテン52の副走
査方向Yの下流側前面、及び底面と対面している面の略
全面にわたって面接触している。アース板1は、インク
ジェット式記録装置50の金属部材から成る筐体59に
電気的に接続されることによって、筐体アースされてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、記録紙に対して
インクを吐出する記録ヘッドを主走査方向に往復動させ
る動作と、記録紙を副走査方向に搬送する動作を交互に
繰り返して、記録紙に対して記録を実行するインクジェ
ット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録紙に対してインクを吐出する記録ヘ
ッドを主走査方向に往復動させる動作と、記録紙を副走
査方向に搬送する動作を交互に繰り返して、記録紙に対
して記録を実行するインクジェット式記録装置におい
て、記録紙の四辺に余白を設けずに、記録紙の全面に縁
なし印刷を行う縁なし印刷機能を備えたインクジェット
式記録装置が公知である。
【0003】また、一般的にインクジェット式記録装置
は、記録ヘッドによる記録実行領域に記録ヘッドのヘッ
ド面と対向して配設され、記録紙が摺接した状態で、そ
の記録ヘッドのヘッド面と記録紙の記録面との距離を規
制する規制部を有するプラテンを備えている。そして、
上述した縁なし印刷機能を備えたインクジェット式記録
装置は、記録紙の端部に余白無くインクを吐出する際
に、その記録紙の端部からはみ出たインクを打ち捨てる
ためのインク受け部がプラテンに形成されている。
【0004】一方、インクジェット式記録装置におい
て、記録紙を副走査方向に搬送する記録紙搬送手段は、
高摩擦抵抗皮膜を表面に有し、回転駆動力源の回転駆動
力によって回転する搬送駆動ローラと、その搬送駆動ロ
ーラに付勢され、従動回転可能に軸支されている搬送従
動ローラとの間に記録紙を挟持し、搬送駆動ローラの回
転力によって、記録紙を副走査方向に搬送するものが一
般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した縁
なし印刷機能を有するインクジェット式記録装置におい
て、縁なし印刷を実行する際に、記録紙の端部近傍の記
録面と反対側の面、つまり記録紙の端部近傍の裏面に、
いわゆるインクミスト汚れという現象が発生してしまう
という問題がある。インクミストとは、記録ヘッドから
記録紙に対して吐出されたインクの一部が、霧状になっ
て空中を浮遊するものである。そして、搬送駆動ローラ
と搬送従動ローラとに挟持された状態で搬送される記録
紙が、搬送駆動ローラ及び搬送従動ローラから離れる際
の剥離帯電によって帯電し、帯電している記録紙の静電
気によって、この空中を浮遊しているインクミストが、
記録紙に吸着することによってインクミスト汚れが生じ
ると思われ、それによって、記録紙の端部近傍の裏面が
インクで汚れてしまうことになる。
【0006】インクミストは、特に縁なし印刷時に記録
紙の端部近傍で、記録紙の紙端の外側に打ち捨てるイン
クから多く発生し、インクを打ち捨てるインク受け部近
傍の空間に多く浮遊していると思われる。そして、その
インクミストが、剥離帯電によって帯電した静電気によ
って、記録紙の端部近傍の裏面に吸着されてインクミス
ト汚れが生じてしまうと思われる。この剥離帯電によっ
て記録紙に帯電した静電気は、例えば、記録紙の搬送路
に除電ブラシを記録紙から数ミリ離れた位置に配設する
と、ある程度までは逃がすことができる。
【0007】しかし、この除電ブラシでは、完全に静電
気を除去することができず、記録紙にはわずかに静電気
が残ってしまう。また、搬送駆動ローラと搬送従動ロー
ラとに挟持された状態で搬送される記録紙に剥離帯電に
よって帯電する静電気は、ごくわずかな量の静電気であ
り、除電ブラシは、ほとんど効果を成さず、インクミス
ト汚れは、そのわずかな静電気によって生じてしまう。
【0008】また、前述したプラテンは、絶縁性の高い
素材で形成されているので、記録紙に帯電している静電
気を逃がすことができない。このプラテンを、例えば、
カーボンや金属粉等を混入した帯電防止材等の素材で形
成すれば、記録紙に帯電している静電気を逃がすことが
できると思われる。しかし、一般的に、このような帯電
防止材等の絶縁抵抗値の低い素材は、インクに対する耐
久性がなく、インクがしみこんで内部で化学反応を起こ
し、プラテンが溶けてしまうという問題が生じてしま
う。
【0009】本願発明は、このような状況に鑑み成され
たものであり、その課題は、インクジェット式記録装置
において、縁なし印刷を実行する際のインクミスト汚れ
を低減させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、記録紙に対してイン
クを吐出する記録ヘッドを主走査方向に往復動させるキ
ャリッジと、前記記録紙を副走査方向に搬送する記録紙
搬送手段と、該記録紙搬送手段によって搬送される前記
記録紙が摺接した状態で、前記記録ヘッドのヘッド面と
前記記録紙の記録面との距離を規制し、前記記録紙の端
部に余白無く前記インクを吐出する際に、該記録紙の端
部からはみ出た前記インクを打ち捨てるためのインク受
け部を有するプラテンとを備えたインクジェット式記録
装置であって、前記プラテンは、耐インク性を有する絶
縁性樹脂部材から成り、前記インクジェット式記録装置
の筐体に電気的に接続された金属部材からなるアース板
が、前記横幅の全幅にわたって前記記録紙に非接触とな
る状態で取り付けられている、ことを特徴としたインク
ジェット式記録装置である。
【0011】このように、インクジェット式記録装置の
筐体にアースされているアース板が、絶縁性樹脂部材か
ら成るプラテンの全幅にわたって取り付けられているの
で、プラテンに摺接する記録紙に帯電している静電気
を、プラテンを経由して筐体に、ある程度逃がす効果が
得られると考えられる。そして、それによって、記録紙
に帯電している静電気を減少させることができると考え
られ、記録紙に吸着するインクミストを減少させること
ができる。このアース板によって減少する記録紙に帯電
している静電気は、わずかな減少だけでも効果があると
考えられ、事実このアース板の有無によってインクミス
ト汚れの量は、明確に変わってくる。
【0012】これにより、本願請求項1に記載の発明に
係るインクジェット式記録装置によれば、プラテンに摺
接する記録紙に帯電している静電気を、プラテンを経由
して筐体に、ある程度逃がす効果が得られると考えられ
るので、インクジェット式記録装置において、縁なし印
刷を実行する際のインクミスト汚れを低減させることが
できるという作用効果が得られる。また、アース板を記
録紙に接触しない状態で配設するので、金属部材から成
るアース板と記録紙との間に摩擦抵抗が生じることによ
って、搬送中の記録紙にバックテンションが作用すると
いった虞をなくすことができるという作用効果も得られ
る。
【0013】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
おいて、前記アース板は、前記インク受け部近傍に取り
付けられている、ことを特徴としたインクジェット式記
録装置である。
【0014】前述したように、縁なし印刷実行時にイン
クミストは、特にインクが打ち捨てられるインク受け部
近傍に多く発生していると見られ、インク受け部近傍を
浮遊しているインクミストが記録紙の端部近傍の裏面に
吸着すると考えられる。したがって、このように、アー
ス板をプラテンのインク受け部近傍に配設することによ
って、特にインクミストが多く浮遊していると見られる
インク受け部近傍において、記録紙に帯電している静電
気を、より多く逃がすことができると考えられる。そし
て、それによって、インクミスト汚れをより低減させる
ことができる。
【0015】これにより、本願請求項2に記載の発明に
係るインクジェット式記録装置によれば、本願請求項1
に記載の発明による作用効果に加えて、プラテンのイン
ク受け部近傍において、記録紙に帯電している静電気
を、より多く逃がすことができると考えられるので、イ
ンクミスト汚れをより低減させることができるという作
用効果が得られる。
【0016】本願請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2において、前記アース板は、前記プラテンの略全幅
にわたって該プラテンに接触した状態で取り付けられて
いる、ことを特徴としたインクジェット式記録装置であ
る。
【0017】このように、プラテンの略全幅にわたって
アース板が接触した状態で取り付けられているので、プ
ラテンの略全幅にわたって均等かつ効果的に、記録紙に
帯電している静電気を減少させることができる。
【0018】これにより、本願請求項3に記載の発明に
係るインクジェット式記録装置によれば、本願請求項1
又は2に記載の発明による作用効果に加えて、プラテン
の略全幅にわたって均等かつ効果的に、記録紙のインク
ミスト汚れを低減させることができるという作用効果が
得られる。
【0019】本願請求項4に記載の発明は、請求項3に
おいて、前記アース板は、前記プラテンの全幅にわたっ
て該プラテンに多点接触した状態で取り付けられてい
る、ことを特徴としたインクジェット式記録装置であ
る。
【0020】本願請求項4に記載の発明に係るインクジ
ェット式記録装置によれば、アース板が、プラテンの全
幅にわたってプラテンに多点接触した状態で取り付けら
れていることによって、本願請求項3に記載の発明によ
る作用効果を得ることができるものである。
【0021】本願請求項5に記載の発明は、請求項3に
おいて、前記アース板は、前記プラテンと対面している
面の略全面が前記プラテンに面接触した状態で取り付け
られている、ことを特徴としたインクジェット式記録装
置である。
【0022】このように、アース板がプラテンと対面し
ている面の略全面にわたって、プラテンに面接触した状
態で取り付けられているので、プラテンの略全幅にわた
って、より均等かつ効果的に、記録紙に帯電している静
電気を減少させることができる。
【0023】これにより、本願請求項5に記載の発明に
係るインクジェット式記録装置によれば、本願請求項3
に記載の発明による作用効果に加えて、プラテンの略全
幅にわたって、より均等かつ効果的に、記録紙に帯電し
ている静電気を減少させることができるので、記録紙の
インクミスト汚れを、より低減させることができるとい
う作用効果が得られる。
【0024】本願請求項6に記載の発明は、請求項1〜
5のいずれか1項において、前記アース板は、弾性を有
する金属部材から成るアースばねによって、前記インク
ジェット式記録装置の筐体に電気的に接続されている、
ことを特徴としたインクジェット式記録装置である。
【0025】このように、アース板は、アースばねによ
ってインクジェット式記録装置の筐体に電気的に接続さ
れているので、アース板を筐体に対して自由度を持たせ
た状態で電気的に接続することができる。
【0026】これにより、本願請求項6に記載の発明に
係るインクジェット式記録装置によれば、本願請求項1
〜5のいずれか1項に記載の発明による作用効果に加え
て、アース板を筐体に対して自由度を持たせた状態で電
気的に接続することができるので、筐体に作用する外力
等によって筐体のねじれ等が生じても、アース板と筐体
との電気的接続を保持しつつ、その外力によってプラテ
ンの取付位置がずれてしまったり、アース板がプラテン
から外れてしまったりする虞をなくすことができるとい
う作用効果が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明に係るイン
クジェット式記録装置の一実施の形態を示した概略の斜
視図であり、図2は、その要部断面図である。
【0028】インクジェット式記録装置50には、普通
紙やフォト専用紙等の記録紙Pに記録を実行する記録手
段として、2本のキャリッジガイド軸51に軸支され、
主走査方向Xに移動するキャリッジ61が設けられてい
る。キャリッジ61には、記録紙Pにインクを吐出して
記録を行う記録ヘッド62が搭載されている。記録ヘッ
ド62と対向して、記録ヘッド62のヘッド面62aと
記録紙Pとのギャップを規定するプラテン52が設けら
れている。そして、キャリッジ61を主走査方向Xに搬
送し、キャリッジ61とプラテン52の間に記録紙Pを
副走査方向Yに搬送しながら、記録ヘッド62のヘッド
面62aから記録紙Pにインクを吐出することで記録紙
Pに記録が行われる。
【0029】また、インクジェット式記録装置50に
は、普通紙やフォト専用紙等の記録紙Pを給紙可能な構
成を有する、図示していない自動給紙装置(ASF:オ
ート・シート・フィーダ、以下ASF)が設けられてい
る。ASFは、図示していない給紙ローラ及び分離パッ
ド等を有する自動給紙機構である。この給紙ローラの回
転駆動力と分離パッドの摩擦抵抗により、給紙トレイ5
7に置かれた複数の記録紙Pを給紙する際に、複数の記
録紙Pが一度に給紙されることなく、1枚ずつ正確に自
動給紙される。
【0030】さらに、インクジェット式記録装置50に
は、給紙された記録紙Pを副走査方向Yに間欠的に搬送
する記録紙搬送手段として、搬送駆動ローラ53と搬送
従動ローラ54が設けられている。搬送駆動ローラ53
は、回転駆動力源により回転制御され、搬送駆動ローラ
53の回転により、記録紙Pは副走査方向Yに搬送され
る。搬送従動ローラ54は複数設けられており、それぞ
れ個々に搬送駆動ローラ53に付勢され、記録紙Pが搬
送駆動ローラ53の回転により搬送される際に、記録紙
Pに接して記録紙Pの搬送に従動して回転する。
【0031】さらに、インクジェット式記録装置50に
は、記録された記録紙Pを排紙する手段として、排紙駆
動ローラ55と排紙従動ローラ56が設けられている。
排紙駆動ローラ55は、回転駆動力源により回転制御さ
れ、排紙駆動ローラ55の回転により、記録紙Pは副走
査方向Yに排紙される。排紙従動ローラ56は、排紙フ
レーム63に複数設けられ、周囲に複数の歯を有し、各
歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触するように鋭角的
に尖っている歯付きローラとなっている。排紙従動ロー
ラ56は、それぞれ個々に排紙駆動ローラ55に、搬送
従動ローラ54の付勢力よりも弱い付勢力で付勢され、
記録紙Pが排紙駆動ローラ55の回転により排紙される
際に、記録紙Pに接して記録紙Pの排紙に従動して回転
する。そして、記録紙Pは、排紙トレイ58に排出され
る。
【0032】プラテン52には、記録ヘッド62のヘッ
ド面62aと記録紙Pの記録面との距離を規制しつつ、
記録紙Pを副走査方向Yに誘導する複数のリブ521が
形成されている。また、プラテン52には、記録紙Pに
対して縁なし印刷を実行する際に、記録紙Pの終端近傍
の記録実行時にインク10を打ち捨てるインク受け部5
22と、記録紙Pの始端近傍の記録実行時にインク10
を打ち捨てるインク受け部523とが形成されている。
インク受け部522及びインク受け部523に打ち捨て
られたインク10は、インク誘導溝524に誘導されて
インク排出路525に導かれ、インク貯留部528に流
れ込む。そして、インク貯留部528に配設されている
インク吸収材529に吸収される。
【0033】また、プラテン52には、アース板1が図
示の如く、取り付けられている。アース板1は、主走査
方向Xに長尺な金属部材から成り、プラテン52の主走
査方向Xの略全幅にわたっている。アース板1は、イン
クジェット式記録装置50の金属部材から成る筐体59
に電気的に接続されることによって、筐体アースされて
いる。
【0034】図3は、本願発明に係るインクジェット式
記録装置50のプラテン52の斜視図である。また、図
4は、その正面図であり、図5は、その裏面の一部を拡
大して示した斜視図であり、図6は、略側面からの斜視
図である。
【0035】プラテン52は、主走査方向Xに長尺な横
幅を有しており、複数のリブ521が、その主走査方向
Xに多数形成されている。インク受け部522及びイン
ク受け部523は、図示の如く主走査方向Xに長尺な長
溝形状を成している。記録紙Pに対して縁なし印刷を実
行する際には、主走査方向Xに往復動する記録ヘッド6
2から吐出されたインク10のうち、記録紙Pの始端及
び終端からはみ出たインク10が、このインク受け部5
22及びインク受け部523に打ち捨てられる。また、
インク受け部522とインク受け部523は、所定の複
数箇所において連結されている。この連結部分Rには、
記録紙Pの両側端からはみ出たインク10が打ち捨てら
れるので、この連結部分Rは、A4、B5等の記録紙P
のサイズ毎の記録紙幅に合わせて形成されている。
【0036】アース板1は、図示の如くプラテン52の
略全幅にわたる横幅を有しており、プラテン52の副走
査方向Yの下流側前面、及び底面に接して取り付けられ
る如く、側面視略L型の断面形状を成している(図3参
照)。また、アース板1には、取付部526及び取付部
527に対応した取付孔11及び取付孔12が、それぞ
れ形成されている。一方、プラテン52には、アース板
1を取り付けるための取付部526及び取付部527
が、プラテン52の副走査方向Yの下流側前面に形成さ
れている。取付孔11は、図示の如く縦幅が広い部分1
1aと、縦幅が狭い部分11bとを有する形状を成して
いる。
【0037】プラテン52にアース板1を取り付ける際
は、まず、取付孔11の縦幅が広い部分11aに取付部
526をはめ込んだ後、符号Aの矢印で示した方向にア
ース板1をスライドさせることによって、取付部526
と取付孔11の縦幅の狭い部分11bとが係合する。そ
して、取付孔12を取付部527にはめ込むことによっ
て、アース板1がプラテン52に取り付けられる。当該
実施の形態においては、アース板1は、プラテン52の
副走査方向Yの下流側前面、及び底面と対面している面
の略全面にわたって面接触している。尚、アース板1と
プラテン52とは、面接触ではなく、例えばプラテン5
2の全幅にわたって均等に配列された接触点にて多点接
触する構成であってもよく、本願発明の作用効果を得る
ことができる。
【0038】図7は、本願発明に係るインクジェット式
記録装置50の正面図であり、アースばね13が筐体5
9に接している近傍を拡大して示したものである。
【0039】アース板1には、アースばね13を取り付
けるためのアースばね取付孔14が形成されている。ア
ースばね13は、図示の如き形状を成す板ばねであり、
その一端側は、アースばね取付ボルト131とアースば
ね取付ナット132とで、図示の如くアース板1に取り
付けられている。また、アースばね13の他端側は、イ
ンクジェット式記録装置50の筐体59に、そのばね力
によって押しつけられた状態で接している。これによっ
て、筐体59に外力等が作用した際においてもプラテン
52及びアース板1の取付に影響を及ぼすことなく、ア
ース板1と筐体59との電気的接続を保持することがで
きる。
【0040】このようにして、当該実施の形態に示した
本願発明に係るインクジェット式記録装置50は、イン
クジェット式記録装置50の筐体59にアースされてい
るアース板1が、絶縁性樹脂部材から成るプラテン52
の全幅にわたって取り付けられているので、プラテン5
2に摺接する記録紙Pに帯電している静電気を、プラテ
ン52を経由して筐体59に、ある程度逃がす効果が得
られると考えられる。そして、それによって、記録紙P
に帯電している静電気を減少させることができると考え
られ、記録紙Pに吸着するインクミストを減少させるこ
とができるので、縁なし印刷を実行する際のインクミス
ト汚れを低減させることができる。また、アース板1を
記録紙Pに接触しない状態で配設するので、アース板1
と記録紙Pとの間に摩擦抵抗が生じることによって、搬
送中の記録紙Pにバックテンションが作用する虞がな
い。
【0041】搬送駆動ローラ53及び搬送従動ローラ5
4からの剥離帯電によって記録紙Pに帯電する静電気
は、わずかな帯電量なので、このアース板1による記録
紙Pに帯電している静電気の減少は、わずかな減少だけ
でも効果があると考えられ、事実このアース板1の有無
によってインクミスト汚れの量は、明確に変わってく
る。
【0042】図8は、本願発明に係るインクジェット式
記録装置50、及び従来のインクジェット式記録装置5
0とのインクミスト汚れを比較した表である。
【0043】記録装置A、記録装置B、規則装置Cは、
それぞれ仕様の異なるインクジェット式記録装置50で
ある。記録装置A及び記録装置Bには、本願発明に係る
アース板1がプラテン52に取り付けられており、記録
装置Cには、アース板1は取り付けられていない。そし
て、これらの記録装置A〜Cのインクジェット式記録装
置50にて縁なし印刷を実行した結果、記録紙Pのイン
クミスト汚れは、同図に示した通りとなり、アース板1
がプラテン52に取り付けられていない従来の記録装置
Cと比較して、アース板1がプラテン52に取り付けら
れている記録装置A、及び記録装置Bのインクミスト汚
れは大幅に減少する。
【0044】この図8に示した記録装置A〜Cにおける
縁なし印刷の実行結果からも明らかなように、本願発明
に係るアース板1は、インクミスト汚れを確実に低減さ
せる作用効果を得ることができるものであると言える。
【0045】尚、本願発明は上記実施例に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種
々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含
まれるものであることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】本願発明によれば、インクジェット式記
録装置において、縁なし印刷を実行する際のインクミス
ト汚れを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るインクジェット式記録装置の一
実施の形態を示した概略の斜視図である。
【図2】本願発明に係るインクジェット式記録装置の一
実施の形態を示した要部断面図である。
【図3】本願発明に係るインクジェット式記録装置のプ
ラテンの斜視図である。
【図4】本願発明に係るインクジェット式記録装置のプ
ラテンの正面図である。
【図5】本願発明に係るインクジェット式記録装置のプ
ラテンの裏面を拡大して示した斜視図である。
【図6】本願発明に係るインクジェット式記録装置のプ
ラテンの略側面からの斜視図である。
【図7】本願発明に係るインクジェット式記録装置の正
面図であり、アースばねが筐体に接している近傍を拡大
して示したものである。
【図8】本願発明に係るインクジェット式記録装置及び
従来のインクジェット式記録装置とのインクミスト汚れ
を比較して表に表した比較図である。
【符号の説明】
1 アース板 11、12 取付孔 13 アースばね 14 アースばね取付孔 50 インクジェット式記録装置 51 キャリッジガイド軸 52 プラテン 53 搬送駆動ローラ 54 搬送従動ローラ 55 排紙駆動ローラ 56 排紙従動ローラ 57 給紙トレイ 58 排紙トレイ 59 筐体 61 キャリッジ 62 記録ヘッド 63 排紙フレーム 131 アースばね取付ボルト 132 アースばね取付ナット X 主走査方向 Y 副走査方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 麻和 博 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA16 EA27 HA29 JC15 JC17 2C058 AB18 AC07 AC11 AD01 AE02 AE09 AF04 AF10 AF20 AF25 AF31 DA06 DA14 DB25 3F049 AA10 DA12 LA07 LB03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙に対してインクを吐出する記録ヘ
    ッドを主走査方向に往復動させるキャリッジと、 前記記録紙を副走査方向に搬送する記録紙搬送手段と、 該記録紙搬送手段によって搬送される前記記録紙が摺接
    した状態で、前記記録ヘッドのヘッド面と前記記録紙の
    記録面との距離を規制し、前記記録紙の端部に余白無く
    前記インクを吐出する際に、該記録紙の端部からはみ出
    た前記インクを打ち捨てるためのインク受け部を有する
    プラテンとを備えたインクジェット式記録装置であっ
    て、 前記プラテンは、耐インク性を有する絶縁性樹脂部材か
    ら成り、前記インクジェット式記録装置の筐体に電気的
    に接続された金属部材からなるアース板が、前記横幅の
    全幅にわたって前記記録紙に非接触となる状態で取り付
    けられている、ことを特徴としたインクジェット式記録
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記アース板は、前
    記インク受け部近傍に取り付けられている、ことを特徴
    としたインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記アース板
    は、前記プラテンの略全幅にわたって該プラテンに接触
    した状態で取り付けられている、ことを特徴としたイン
    クジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記アース板は、前
    記プラテンの全幅にわたって該プラテンに多点接触した
    状態で取り付けられている、ことを特徴としたインクジ
    ェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記アース板は、前
    記プラテンと対面している面の略全面が前記プラテンに
    面接触した状態で取り付けられている、ことを特徴とし
    たインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記アース板は、弾性を有する金属部材から成るアース
    ばねによって、前記インクジェット式記録装置の筐体に
    電気的に接続されている、ことを特徴としたインクジェ
    ット式記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7806524B2 (en) 2004-07-28 2010-10-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Platen for marginless image recording and image recording apparatus with such a platen mounted therein

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