JP2003103752A - スクリーン印刷方法、および電子部品の製造方法 - Google Patents

スクリーン印刷方法、および電子部品の製造方法

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JP2003103752A JP2001305707A JP2001305707A JP2003103752A JP 2003103752 A JP2003103752 A JP 2003103752A JP 2001305707 A JP2001305707 A JP 2001305707A JP 2001305707 A JP2001305707 A JP 2001305707A JP 2003103752 A JP2003103752 A JP 2003103752A
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Mitsuka Tagami
三花 田上
Satoru Tanaka
覚 田中
Shizuharu Watanabe
静晴 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高アスペクト比の微細配線パターンを確実に
形成し得るスクリーン印刷方法を提供する。 【解決手段】 版枠に紗張りされたメッシュの印刷不要
部分に乳剤が硬化形成されてなるスクリーン版を介し
て、印刷用ペーストを被印刷物上に印刷するスクリーン
印刷方法において、硬化形成されたスクリーン版用乳剤
と印刷用ペーストとの接触角が40°以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン印刷方
法、および電子部品の製造方法に関し、詳しくは、厚み
が大きく幅が狭い配線パターンを形成することができる
スクリーン印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エレクトロニクス機器の性能向上
は著しく、特に情報化社会を支える大型コンピュータ、
移動通信端末、パーソナルコンピュータなどに代表され
る情報処理機器においては、情報処理速度の高速化と機
器の小型化が飛躍的に進んでいる。
【0003】このような機器の性能向上には、VLS
I、ULSIなどの半導体デバイスをセラミック多層基
板上に多数個搭載したものが貢献しており、高集積化、
高速化、高機能化を実現している。
【0004】このように半導体デバイスが高集積化され
ると、デバイス間を電気的に接続する配線どうしの間隔
が狭くなるため、配線幅はなるべく細いことが望まし
く、微細配線を形成する技術が必要となっている。
【0005】従来より、配線パターンを形成する際に
は、銀、銅などの導電性金属粉末と有機ビヒクルとを混
合した導体ペーストをスクリーン印刷によってセラミッ
クグリーンシート上に印刷して配線パターンを形成し、
次いで、これを乾燥した後、焼成することにより所定の
配線パターンを形成する方法が一般的に用いられてい
る。
【0006】図3は、スクリーン印刷によって導体ペー
ストをガラス基板に転写したときの様子を示す断面図で
ある。図3に示すように、スクリーン版11のメッシュ
13のうち乳剤14が除去された開口部11aを通し
て、印刷用の導体ペースト16が基板15上に転写され
ることにより配線パターンが形成される。なお、ここで
は転写の様子を観察しやすくするために基板15として
ガラス基板を用いている。
【0007】このとき、配線パターンの幅は開口部11
aの幅によって決定されるため、スクリーン印刷によっ
て微細配線を形成するためには、開口部11aの幅を狭
くしてやればよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示した
スクリーン版11の開口部11aの幅を狭くすると、図
4に示すように、導体ペースト16が開口部11bから
抜けきらず、基板15上に導体ペースト16の一部しか
転写されなくなる。場合によっては、配線パターンが途
中でかすれたり、断線したりする。
【0009】このような現象は、配線幅を100μm以
下にしようとした際に起こりやすく、配線の厚み/配線
幅で表されるアスペクト比は、高々1/8程度であり、
配線の厚みを大きくできなかった。このため、微細配線
を形成することができても、配線抵抗が大きくなってし
まうという問題点があった。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑み、高アスペク
ト比の微細配線パターンを確実に形成することができる
スクリーン印刷方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスクリーン
印刷方法は、版枠に紗張りされたメッシュの印刷不要部
分に乳剤が硬化形成されてなるスクリーン版を介して、
印刷用ペーストを被印刷物上に印刷するスクリーン印刷
方法において、硬化形成されたスクリーン版用乳剤と印
刷用ペーストとの接触角が40°以上であることを特徴
とする。
【0012】また、本発明に係るスクリーン印刷方法
は、版枠に紗張りされたメッシュの印刷不要部分に乳剤
が硬化形成されてなるスクリーン版を介して、印刷用ペ
ーストを被印刷物上に印刷するスクリーン印刷方法にお
いて、以下の条件を満足することを特徴とする。 (条件)印刷用ペーストについて、樹脂の含有率と溶剤
の含有率との比(添加剤を含む場合は、樹脂の含有率と
溶剤の含有率と添加剤の含有率との比)を一定に保った
まま、無機固形分の含有率を下げることにより、印刷用
ペーストに比べて粘度の低い評価用ペーストを作製し、
少なくとも一方主面上にスクリーン版用乳剤が硬化形成
された評価用基材を作製し、評価用基材においてスクリ
ーン版用乳剤が硬化形成された主面上に、評価用ペース
トを滴下して、評価用基材と評価用ペーストとの接触角
を測定した結果、接触角が40°以上となること。
【0013】また、本発明に係る電子部品の製造方法
は、上記スクリーン印刷方法により、印刷用ペーストを
被印刷物上に印刷する工程を備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者が鋭意研究を重ねたとこ
ろ、印刷用ペーストの転写の結果には、スクリーン版用
乳剤と印刷用ペーストとの濡れ性が大きく影響している
ことが分かった。つまり、スクリーン版用乳剤と印刷用
ペーストとの濡れ性がよければ、印刷用ペーストはスク
リーン版の開口部から抜けきらず、一方、スクリーン版
用乳剤と印刷用ペーストとの濡れ性が悪ければ、印刷用
ペーストはスクリーン版の開口部にとどまることなく転
写される。
【0015】そこで、本発明者は、スクリーン版用乳剤
と印刷用ペーストとの濡れ性を判断する指標として、ス
クリーン版用乳剤と印刷用ペーストとの接触角に着目し
た。(なお、乳剤をはじめとした樹脂においては、水あ
るいは有機溶剤との接触角を測定するということが一般
的に行われているが、そのような接触角は樹脂の物性を
規定するために測定されたものであるため、今回のよう
に印刷用ペーストとの濡れ性を判断する指標とはならな
い。) しかし、印刷用ペーストは一般的に粘度が高いため、印
刷用ペーストをスクリーン版用乳剤の表面に滴下すると
液滴を形成する前に乾燥してしまい、接触角を測定でき
ないのが現状である。
【0016】印刷用ペーストの粘度を下げる方法として
は、印刷用ペースト全体に占める無機固形分の含有率を
下げることが考えられるが、スクリーン版用乳剤と単に
粘度を下げたペーストとの接触角を、スクリーン版用乳
剤と印刷用ペーストとの接触角として用いることができ
るかは疑問である。
【0017】ところが、本発明者は、印刷用ペーストの
うち、樹脂の含有率と溶剤の含有率との比(添加剤を含
む場合は、樹脂の含有率と溶剤の含有率と添加剤の含有
率との比)を一定に保ったまま、無機固形分の含有率を
下げることにより、印刷用ペーストの粘度を下げてから
接触角を測定してみたところ、無機固形分の含有率に関
わらず接触角がほぼ一定になることを見出した。
【0018】すなわち、上記のようにして測定した接触
角は、実質的にスクリーン版用乳剤と印刷用ペーストと
の接触角であると言える。
【0019】このことは、以下に示す実験結果に基づ
く。この実験において、ペーストの粘度については、キ
ャリメ社製レオメータCSL100を用いて、25℃で
ストレス10Paを加えた際の粘度を測定している。ま
た、接触角については、接触角計(協和界面科学製CA
−Z)を用いて、5μlのペーストをPETフィルム上
に滴下し、ペーストの形状が平衡に達した後の接触角を
測定している。なお、ここではペーストの状態を観察し
やすくするため、乳剤の代わりにPETフィルムを用い
ているが、無機固形分の含有率に関わらず接触角がほぼ
一定になることを示すだけであれば、PETフィルムで
も十分である。
【0020】まず、Ag粉末75.0重量%、エトセル
系樹脂3.0重量%、テルピネオール/カルビトールア
セテート系溶剤22.0重量%からなるAgペーストを
準備した。このAgペーストの粘度は202Pa・sで
あった。このAgペーストをPETフィルム上に滴下し
てみたが、液滴の形状が平衡に達する前に乾燥してしま
い接触角を測定できなかった。
【0021】次に、エトセル系樹脂の含有率:テルピネ
オール/カルビトールアセテート系溶剤の含有率=3:
22を保ったまま、Ag粉末の含有率を下げた試料1〜
4を作製し、それぞれについて接触角を測定した。次
に、無機固形分をガラス粉末に代え、ガラス粉末の含有
率を下げた試料5〜7を同様に作製し、それぞれについ
て接触角を測定した。その結果を表1に示す。なお、試
料1〜7については、接触角を測定できるように粘度3
0Pa・s以下に調整されている。また、参考として、
水(試料8)およびテルピネオール/カルビトールアセ
テート系溶剤(試料9)について接触角を測定した結果
も表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】次に、比較のために、無機固形分を含ま
ず、テルピネオール/カルビトールアセテート系溶剤に
エトセル系樹脂を混合した試料10〜12を作製し、そ
れぞれについて接触角を測定した。その結果を表2に示
す。なお、試料10〜12については、接触角を測定で
きるように粘度30Pa・s以下に調整されている。
【0024】
【表2】
【0025】表1から、無機固形分の含有率を変化させ
ても、接触角がほぼ一定になっていることがわかる。こ
れは、基材となるPETフィルムとペーストとの界面に
無機固形分が含まれない層が存在し、この界面の層によ
って接触角が決定されているためと推測される。
【0026】また、試料8、9からわかるように、溶剤
のみを滴下して測定された接触角は、ペーストを滴下し
て測定された接触角とは大きく異なっている。本発明に
おける接触角とはペーストに対する接触角であって、従
来のような単なる溶剤に対する接触角とは異なる。な
お、ここに言うペーストとは、少なくとも無機固形分、
樹脂および溶剤を含有するものである。
【0027】また、表2から、樹脂の含有率と溶剤の含
有率との比を変化させると、接触角が変化することがわ
かる。これは、樹脂量を変化させたことにより、PET
フィルムとペースト間の界面張力が変化するためと推測
される。また、このような現象は、樹脂に限らず、溶剤
に相溶する比較的低分子の添加剤においても起こること
が確認されている。
【0028】以上から、樹脂の含有率と溶剤の含有率と
の比(添加剤を含む場合は、樹脂の含有率と溶剤の含有
率と添加剤の含有率との比)を一定に保ったまま無機固
形分の含有率を下げ、印刷用ペーストの粘度を下げてか
ら接触角を測定することにより、ある一定の接触角を導
き出せることが証明された。このようにして測定された
接触角を指標とすれば、スクリーン版用乳剤と印刷用ペ
ーストとの濡れ性を判断することが可能となる。なお、
ペーストの粘度が十分低い場合は、無機固形分の含有率
を下げないで測定することも可能である。
【0029】そして、本発明者は、接触角が40°以上
となるスクリーン版用乳剤と印刷用ペーストとを用いて
スクリーン印刷を行うことにより、線幅100μm以下
の配線パターンにおいて、高アスペクト比を実現できる
ことを見出した。なお、本発明者の実験によれば、接触
角の上限については91°まで確認できているが、接触
角が大きくなればなるほど、それだけ乳剤とペーストと
の濡れ性が悪くなるため、接触角が91°を超える場合
も好ましい結果が得られるものと推測される。
【0030】以下、本発明におけるスクリーン印刷方法
について説明する。図1は、本実施形態で用いられるス
クリーン版を示す断面図である。スクリーン版1は、版
枠2に紗張りされたメッシュ3の印刷不要部分に乳剤4
が形成されて構成され、乳剤4が除去された開口部1a
を有する。
【0031】図2は、本実施形態におけるスクリーン印
刷の工程図である。まず、図2(A)に示すように、ス
クリーン版1をセラミックグリーンシート5上に重ね
る。次に、図2(B)に示すように、スキージ7を矢印
方向に摺動させて、導体ペースト6を開口部1aを通し
てセラミックグリーンシート5上に転写する。
【0032】
【実施例】まず、表3に示すような導体ペーストA〜G
を作製した。無機固形分にはAg粉末およびCu粉末、
樹脂にはエトセル系樹脂、溶剤にはテルピネオール系溶
剤、添加剤には酸アミド系添加剤およびシリコン系添加
剤を用いた。
【0033】
【表3】
【0034】次に、導体ペーストA〜Gについて、樹脂
の含有率と溶剤の含有率と添加剤の含有率との比を一定
に保ったまま、無機固形分の含有率をゼロにした評価用
ペーストa〜gを作製した。このとき、評価用ペースト
a〜gについては、接触角を測定できる粘度(30Pa
・s以下)になっていた。
【0035】次に、市販のスクリーン版X、Y、Z、W
を準備し、それぞれメッシュ部分を切り出して評価用基
材とした。スクリーン版X、Yに用いられている乳剤
は、アクリル系樹脂、PVA(ポリビニルアセテー
ト)、およびジアゾラジカル系架橋剤からなり、スクリ
ーン版Z、Wに用いられている乳剤は、アクリル系樹
脂、PVA、フッ素樹脂、およびジアゾラジカル系架橋
剤からなる。なお、スクリーン版X、Y用乳剤、スクリ
ーン版Z、W用乳剤については、それぞれ成分は同じで
あるが組成比、製法が異なっている。
【0036】ここで、評価用ペーストa〜gをそれぞれ
5μlずつスクリーン版Xから切り出した評価用基材上
(乳剤が硬化形成されている部分)に滴下して接触角を
測定した。その結果を表4に示す。なお、評価用ペース
トf、gにおける樹脂の含有率、溶剤の含有率、および
添加剤の含有率については、小数点第3位を切り上げ、
あるいは切り下げている。
【0037】
【表4】
【0038】また、5μlの評価用ペーストaを、スク
リーン版X、Y、Z、Wから切り出した評価用基材上
(乳剤が硬化形成されている部分)にそれぞれ滴下して
接触角を測定した。その結果を表5に示す。
【0039】
【表5】
【0040】次に、スクリーン版X、Y、Z、Wを介し
て導体ペーストA〜Gをセラミックグリーンシート上に
印刷した。なお、スクリーン版および導体ペーストの組
み合わせは、表4、5で示した評価用基材および評価用
ペーストの組み合わせに対応させた。また、各スクリー
ン版において、図1に示した開口部1aの幅を2段階に
調整し、一つは焼成後の配線幅が50μmとなるよう
に、もう一つは焼成後の配線幅が30μmとなるように
して、導体ペーストを印刷した。
【0041】なお、本実施例においては、セラミックグ
リーンシートを2種類用意し、導体ペーストがCu系ペ
ーストである場合(導体ペーストA〜E)は、BaO−
Al 23−SiO2系のセラミックグリーンシートを使
用し、導体ペーストがAg系ペーストである場合(導体
ペーストF、G)は、Si−Ca−Al−O系ガラス成
分とAl23からなるセラミックグリーンシートをそれ
ぞれ使用した。
【0042】また、本実施例においては、スクリーン版
とセラミックグリーンシートとの間隔を1mmとし、ス
キージは、スキージアタック角70°、スキージ速度5
0mm/s、スキージ押し力7.8Nの条件で動かし
た。
【0043】このようにして導体ペーストを印刷した計
20種類のセラミックグリーンシートをそれぞれ850
〜1000℃で焼成し、セラミック基板S1〜S20を得
た。次に、各セラミック基板上に形成された配線の厚み
を、蛍光X線膜厚計(セイコー電子工業製SFT330
0S)により測定した。次に、測定された配線の厚みt
および配線幅wに基づいてアスペクト比t/wを算出し
た。その結果を表6に示す。
【0044】
【表6】
【0045】表6からわかるように、接触角40°以上
を満足する評価用基材および評価用ペーストのもととな
ったスクリーン版および導体ペーストを用いた場合、配
線パターンのアスペクト比が1/7以上となっている。
なお、セラミック基板S15では配線パターンに断線が生
じ、セラミック基板S16では配線パターンがかすれたた
め、配線の厚みを測定していない。
【0046】また、本実施例では、スクリーン版とセラ
ミックグリーンシートとの間隔を空けるオフコンタクト
印刷を行っているが、接触角が40°以上の条件を満た
す場合は、スクリーン版用乳剤と導体ペーストとの濡れ
性が悪く版離れが均一になるため、コンタクト印刷を行
うことも可能である。
【0047】また、本発明のスクリーン印刷方法により
導体ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを
複数枚積層して焼成すれば、高アスペクト比の配線パタ
ーンを有するセラミック多層基板が得られる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るスクリーン印刷方法におい
ては、スクリーン版用乳剤と印刷用ペーストとの接触角
が40°以上である。
【0049】また、本発明に係るスクリーン印刷方法に
おいては、印刷用ペーストのうち、樹脂の含有率と溶剤
の含有率との比(添加剤を含む場合は、樹脂の含有率と
溶剤の含有率と添加剤の含有率との比)を一定に保った
まま、無機固形分の含有率を下げることにより、印刷用
ペーストに比べて粘度の低い評価用ペーストを作製し、
少なくとも一方主面上にスクリーン版用乳剤が硬化形成
された評価用基材を作製し、評価用基材においてスクリ
ーン版用乳剤が硬化形成された主面上に、評価用ペース
トを滴下して、評価用基材と評価用ペーストとの接触角
を測定した結果、接触角が40°以上となるという条件
を満足する。
【0050】このようなスクリーン印刷方法により、高
アスペクト比を有する配線パターンを形成することがで
きる。具体的には、線幅100μm以下の配線パターン
において、1/7以上のアスペクト比を実現することが
できる。したがって、配線抵抗の小さい微細配線を有す
るセラミック基板やセラミック多層基板などを得ること
ができる。
【0051】また、本発明に係るスクリーン印刷方法に
よれば、スクリーン版用乳剤と導体ペーストとの濡れ性
が悪く版離れが均一になるため、コンタクト印刷を行う
ことにより、さらに精度の高い配線パターンを形成する
ことができる。
【0052】なお、本発明に係るスクリーン印刷方法で
用いられる印刷用ペーストは、Agペーストなどの導体
ペーストに限らず、プラズマディスプレイの隔壁に用い
られるガラスペーストや、半田の広がりを防止するダム
印刷に用いられるガラスペーストなどにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるスクリーン版を示す断面図。
【図2】実施例におけるスクリーン印刷の概略工程図。
【図3】従来のスクリーン印刷の様子を示す断面図。
【図4】従来のスクリーン印刷の様子を示す断面図。
【符号の説明】
1 スクリーン版 1a 開口部 2 版枠 3 メッシュ 4 乳剤 5 セラミックグリーンシート 6 導体ペースト 7 スキージ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版枠に紗張りされたメッシュの印刷不要
    部分に乳剤が硬化形成されてなるスクリーン版を介し
    て、印刷用ペーストを被印刷物上に印刷するスクリーン
    印刷方法において、 硬化形成された前記スクリーン版用乳剤と前記印刷用ペ
    ーストとの接触角が40°以上であることを特徴とする
    スクリーン印刷方法。
  2. 【請求項2】 版枠に紗張りされたメッシュの印刷不要
    部分に乳剤が硬化形成されてなるスクリーン版を介し
    て、印刷用ペーストを被印刷物上に印刷するスクリーン
    印刷方法において、以下の条件を満足することを特徴と
    することを特徴とするスクリーン印刷方法。 (条件)前記印刷用ペーストについて、樹脂の含有率と
    溶剤の含有率との比(添加剤を含む場合は、樹脂の含有
    率と溶剤の含有率と添加剤の含有率との比)を一定に保
    ったまま、無機固形分の含有率を下げることにより、前
    記印刷用ペーストに比べて粘度の低い評価用ペーストを
    作製し、 少なくとも一方主面上にスクリーン版用乳剤が硬化形成
    された評価用基材を作製し、 前記評価用基材において前記スクリーン版用乳剤が硬化
    形成された主面上に、前記評価用ペーストを滴下して、
    前記評価用基材と前記評価用ペーストの接触角を測定し
    た結果、前記接触角が40°以上となること。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のスクリ
    ーン印刷方法により、印刷用ペーストを被印刷物上に印
    刷する工程を備えることを特徴とする電子部品の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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