JP2003102403A - 健康に良い食品の製造方法 - Google Patents

健康に良い食品の製造方法

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JP2003102403A
JP2003102403A JP2001301152A JP2001301152A JP2003102403A JP 2003102403 A JP2003102403 A JP 2003102403A JP 2001301152 A JP2001301152 A JP 2001301152A JP 2001301152 A JP2001301152 A JP 2001301152A JP 2003102403 A JP2003102403 A JP 2003102403A
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Japan
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treatment
food
ability
antioxidant
radical scavenging
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JP2001301152A
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Koji Inoue
孝司 井上
Wakako Matsushima
和佳子 松島
Kenji Yamaguchi
研志 山口
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Pokka Corp
Original Assignee
Pokka Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 抗酸化能(ラジカル捕捉能)を有する成
分を1つ以上含有する食品原料(液体)を電気分解処理
または通電処理する事により得られる食品原料の製造方
法、および、抗酸化能(ラジカル捕捉能)を有する成分
を1つ以上含有する食品原料を使用して得られた調合液
を電気分解処理または通電処理する事により製造される
食品の製造方法が提供される。 【効果】 電気分解処理または通電処理することによ
り、添加物を使用することなく、食品中の抗酸化能を向
上せしめることができ、得られた食品は活性酸素やフリ
ーラジカルの体内での増加を抑制することを可能とする
ものであって、健康に資するところ大なるものがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗酸化能が向上し
た食品の製造に関するものであり、更に詳細には、食品
を電気分解処理または通電処理することにより、抗酸化
能を向上せしめ、得られた食品は、活性酸素やフリーラ
ジカルの体内での増加を抑制することを可能とするもの
であって、健康に良い食品を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、健康維持や増進のために、さまざ
まな健康食品が製造、販売されており、益々効果効能の
高いものへと移行する傾向にある。また、癌、生活習慣
病、皮膚のトラブルを始め、種々の疾病を引き起こす原
因として、活性酸素やフリーラジカルがクローズアップ
されてきた。この活性酸素やフリーラジカルの体内での
増加を抑制するために、抗酸化能を有する食品が脚光を
浴び、機能性の研究が盛んになっている。さらに、摂食
する食品自体が高い抗酸化能を有することが望まれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、抗酸化能、
すなわちラジカル捕捉能の高い食品の重要性に鑑み、更
に、消費者の安全性指向、健康指向のニーズに鑑み、添
加物を使用することなく、抗酸化能が向上した食品を効
率的に製造する技術を新たに開発する目的でなされたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであって、添加物を使用する
ことなく抗酸化能を向上せしめる方法について各方面か
ら検討の結果、電気分解処理に着目した。
【0005】そして、健康成分として知られている抗酸
化能を有する液体食品について、これを電気分解処理し
たところ、抗酸化能が向上すること、しかも、抗酸化能
を含有する成分が少量でも含まれておれば抗酸化能向上
効果が奏されること、そして更に、これらの効果は通電
処理によっても同じ様に奏されることをはじめて見出し
た。本発明は、これらの有効新知見に基づき更に研究の
結果、遂に完成されたものである。
【0006】電気分解処理、通電処理によって食品の抗
酸化能を向上せしめるという本発明は従来未知のしかも
きわめてユニークなものであり、得られた食品は、体内
において、活性酸素やフリーラジカルの抑制に有用であ
ることから、きわめて健康に良い食品ということができ
る。以下、本発明について詳述する。
【0007】本発明においては、健康成分として知られ
ている抗酸化能を有する食品原料及び/又は調合液を電
気分解処理又は通電処理するが、抗酸化能を有する成分
としては、次のものが例示される。なお、本発明におい
て、食品には飲料も包含される。
【0008】本発明において、抗酸化能を有する成分と
しては、次のものが非限定的に例示される:ビタミン
A、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、リコピン
などのビタミン類;イソフラボン、エリオシトリン(レ
モンフラボノイド)等のフラボノイド類;クロロゲン
酸、カテキン、アントシアニン等のポリフェノール類;
その他、フリーラジカルの捕捉あるいは活性酸素の消去
等の機能を持つ成分なら何でも良く、できれば天然素材
から抽出した成分を用いるのが好ましい。
【0009】本発明において、抗酸化能を有する成分を
含有する食品原料とは、上記の抗酸化能を有する成分を
1つ以上含有するものであり、コーヒー、茶、カカオ、
果汁、野菜汁等の食品素材の他、上記成分の精製品もし
くは上記成分を1つ以上含む食品添加物などを包含す
る。液体の場合はそのままでもよいが、粉体、固体など
は、水などに溶解させて使用する。
【0010】本発明において、調合液とは、食品素材自
体、食品素材の抽出液(コーヒー、紅茶、中国茶、緑茶
等)、エキスの少なくともひとつに、必要に応じて副原
料を添加し、ゲージアップして調製する。副原料として
は、生乳、脱脂乳、粉乳、脱脂粉乳、練乳、その他乳由
来の各種成分から選ばれる乳成分のほか;例えば、重曹
その他のpH調整剤;ビタミンC、ビタミンE;ショ糖
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、大豆リン脂質等の乳化剤;酸化防止
剤;抗酸化剤;グルコース、フルクトース、マルトー
ス、シュークロース、トレハロース、ラフィノース、で
んぷんその他糖類;エリスリトール、マルチトール等の
糖アルコール;甘味料;香料;酵素;安定剤;その他が
例示される。
【0011】また、果実の搾汁液、ペーストなどに香
料;糖類、糖アルコール、その他各種糖質;甘味料;酸
味料;その他の添加物を加えて調製したものも、調合液
に包含される。また、上記した抗酸化能を有する成分の
少なくともひとつを更に添加したものも、調合液に包含
される。
【0012】このようにして調製した調合液、及び/又
は、食品原料は、次いで電気分解処理若しくは通電処理
を行う。
【0013】電気分解処理を行うことに当り、使用する
装置としては、水等を分解するために使用される装置で
あれば特に限定されない。例えば、隔膜で仕切られた二
槽式や直流電圧をフリップ・フロップ回路で切り替える
三極式で問題無く、二槽式の場合、一定時間電解するタ
イプや流水式等のタイプが挙げられる。また、隔膜とし
ては、イオン交換膜やセルロース膜等の中性隔膜等を挙
げる事が出来る。
【0014】イオン交換膜や中性隔膜を用いた電気分解
方法についても、陰極側には目的とする液体食品を通液
し、陽極側に通液する液体に関して陰極側と同じ組成の
食品原料、及び/又は、調合液を通液したり、ミネラル
などを含んだ水を通水したりする事が出来る。そのミネ
ラルを含んだ水としては、地下水や水道水の他にも純水
に各種ミネラルを適宜添加調整し用いる事が出来る。ミ
ネラルの種類例として、ナトリウム、カリウム、マグネ
シウム、カルシウム、鉄を挙げる事が出来、更にそれら
のミネラルをブレンドして用いてもよい。また、通電処
理としては、上記処理時に隔膜を取り除く事により行う
ことが出来る。
【0015】電極としては、例えば陽極にフェライト電
極、白金メッキチタニウム電極、チタニウム白金焼成電
極等、陰極にはステンレス電極、白金メッキチタニウム
電極、チタニウム白金焼成電極等が使用できる。
【0016】電解は、常法にしたがい、処理対象の液体
を2本の電極間で連続して流れている状態及び/又は滞
留状態において、直流電流を通電して行う。電流の量
は、0.1A以上、好ましくは1〜50Aである。電気
伝導度、電極間の距離、濃度などの要因により適宜電流
の量を決定する。例えば、4L/分の液体流量の場合、
電流の量は、0.5〜20A、好ましくは1.0〜10
A、更に好ましくは1.5〜7Aとするのがよく、他の
場合もこの電流量を基準にして適宜その量を決めればよ
い。
【0017】通電処理としては、上記において隔壁を取
り除くことにより行うことができ、液体中に流れる電流
は上記と同様であり、通電時間についても上記と同様
に、0.001秒〜5分、好ましくは0.005〜2分
程度が適当であるが、これらの数値範囲は一応の目安で
あって、上記範囲から逸脱する場合もありうる。
【0018】上記で示した食品原料を電気分解処理また
は通電処理を行い、抗酸化能を向上させた食品原料にす
る。このようにして得られた原料を密封して保管するこ
ともできるし、この食品原料を使用して(電気分解処理
または通電処理食品なしで)食品を製造することもでき
る。
【0019】さらに、 抗酸化能を1つ以上含有する食品原料そのまま、 抗酸化能を1つ以上含有する食品原料を電気分解処理
または通電処理を行ったもの、 抗酸化能を有さない食品原料を電気分解処理または通
電処理を行ったもの、上記〜の何れか1つを用い、
その他の原料と混合して調合液を作製し、これを電気分
解処理または通電処理を行うこともできる。(なお、こ
の〜には、抗酸化能を有さない食品原料のみを用い
て調整した調合液を電解または通電処理する方法、につ
いては含まない。)
【0020】適用食品の例は、次のとおりである。応用
例として、コーヒーや果汁飲料以外でも茶飲料やスー
プ、乳飲料、各種の有効成分を添加したスポーツドリン
クや健康飲料等、飲料全般への応用が可能である。また
コーヒー、茶類及び果汁飲料においては、抽出もしくは
搾汁で得られた液を電気分解処理もしくは通電処理した
後に濃縮もしくは乾燥させてもよい。このようにして得
られた食品は、容器に充填し密封させることで、抗酸化
能を保持したまま保管することが可能である。
【0021】更に、本発明は、脱酸素状態で実施するこ
とも可能であって、脱酸素処理により、より成分変化が
起こらない。つまり、脱酸素処理により更に酸化劣化を
防止すれば、より成分変化が起こりにくく品質劣化抑制
が可能となる。風香味のよいコーヒーを長期間保持する
のに優れている。
【0022】脱酸素状態での実施とは、不活性ガス雰囲
気下で各処理を行ったり、原料〜中間製品〜最終製品に
不活性ガスを吹き込んだり、内部の酸素を不活性ガスで
置換したり、脱気したりするほか、容器に充填した場合
は、充填する容器を不活性ガス置換したり、ヘッドスペ
ースを不活性ガス置換したり、脱気したりする等、酸素
不存在処理の少なくともひとつを例示することができ
る。
【0023】このようにして得られた液体は、常法にし
たがい、缶、瓶、紙、PETボトル、軟包材容器などの
容器に充填、密封し、必要に応じて殺菌し、密封容器入
り飲料とする。ビンや缶などレトルト殺菌(高温・加熱
殺菌)に対応できる容器に充填する場合は、容器に充
填、密封し、その後、レトルト殺菌を行う。また、レト
ルト殺菌などの熱による風味の変化が激しい飲料や、
瓶、紙、PET、軟包材などレトルト殺菌が出来ない飲
料は、充填液をUHT殺菌その他の瞬間加熱殺菌し、そ
の後、容器に充填、密封を行う。飲料製造後、冷凍保存
や長期間の保存が必要でない場合は、容器に充填するだ
けで、殺菌を行わなくてもよい。
【0024】上記の様にして得られる密封容器入り飲料
は、常温のまま、もしくは必要に応じて、冷蔵や加温、
冷凍をして保存しても良い。次に、本発明を実施例を挙
げて具体的に説明する。
【0025】
【実施例1】コーヒー豆10kgを100Lの熱水にて
抽出し、コーヒー抽出液(いわゆるレギュラーコーヒ
ー:コーヒー固形分Brix3.0)を得た。次いで、
このコーヒー抽出液をARV社の電気分解装置に毎分4
リットルの速度で通過させ、5Aの直流電流を通電し
た。イオン交換膜で陽極側と陰極側を分離し、どちらも
コーヒー液を通液した後、陰極側の液を採取し、重曹を
43g添加し、143Lに調合した後、缶容器に充填
し、密封した後、レトルトにて殺菌(F0=4以上)し
て、コーヒー飲料を得た。また、実施例1と比較するた
めに、下記の比較例1を同時に実施した。
【0026】(比較例1)コーヒー豆10Kgを100
Lの熱水にて抽出して得られたコーヒー抽出液(いわゆ
るレギュラーコーヒー:コーヒー固形分Brix3.
0)に重曹を43g添加し、143Lに調合後、缶容器
に充填・密封し、レトルト殺菌(F0=4以上)したコ
ーヒー飲料を得た。
【0027】(試験結果:評価1)上記の実施例1及び
比較例1で得られた飲料について、抗酸化能試験として
DPPHを用いた方法で抗酸化能(ラジカル捕捉能)を
測定した。
【0028】測定方法:試料15μlを取り、蒸留水を
加えて800μlとする。更に、0.1M Tris緩
衝液(pH7.4)を3.2ml加え、500μM D
PPH(1,1−Diphenyl−2−picryl
hydrazyl)を4ml加えて、暗所にて20分間
放置し、HPLCに供した。HPLCの条件としては、
吸光度検出器(at517nm) 移動相 水:メタノ
ール=3:7 カラム Octylカラム、流速1ml
/minにてDPPHの吸収ピークの面積より抗酸化能
を求めた。抗酸化能測定結果として、比較例の結果を1
00%として示す(表1)。
【0029】 (表1) ―――――――――――――――――――――――――――――― 実施例1 比較例1 ―――――――――――――――――――――――――――――― コーヒー飲料の抗酸化能 137% 100% ――――――――――――――――――――――――――――――
【0030】表1より、比較例1と比べ実施例1ではD
PPHのラジカル捕捉能、すなわち抗酸化能が高いこと
が明らかとなった。この結果より、電解処理を施すこと
により内容液の抗酸化能が上がり、消費者が飲用した時
により健康に良いものとなる事が確認された。
【0031】(試験結果:評価2)上記の実施例1及び
比較例1で得られた飲料について、コーヒーの主要な抗
酸化成分であるクロロゲン酸及びその分解生成物の一つ
であるキナ酸の含有量を比較した。測定はHPLCによ
り行った。HPLC条件としては、クロロゲン酸はUV
検出器(at270nm)、移動相 4%酢酸:メタノ
ール=85:15、ODSカラム、流速1ml/min
にて行い、吸収ピークの面積よりクロロゲン酸量を求め
た。キナ酸は電導度検出器、移動相5mM過塩素酸、強
酸性陽イオン交換樹脂(スチレン−ジビニルベンゼン共
重合体)カラム、流速0.8ml/minにて行い、検
出ピークの高さよりキナ酸量を求めた(表2)。
【0032】 (表2) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― クロロゲン酸(ppm) キナ酸(ppm) ――――――――――――――――――――――― 実施例1 比較例1 実施例1 比較例1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― コーヒー飲料中の含量 655.2 673.4 946.0 944.0 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0033】表2からもわかるように、実施例1は比較
例1に比べ、コーヒーの主要な抗酸化成分の含有量が若
干少ない傾向が示された。(評価1)及び(評価2)の
結果から、電解処理を施すことにより主要な抗酸化成分
の量の増加がないにもかかわらず、抗酸化能を上げるこ
とが可能であると言える。
【0034】
【実施例2】レッドグレープフルーツ青果(フロリダ
産)14kgをインライン搾汁機(FMC社製)にて搾
汁したものを93℃、5秒間の加熱による酵素失活及び
パルパーフィニッシャーによる処理を行い、得られた搾
汁液8Lをイオン交換膜を有した電気分解処理装置に7
Aにて供し陰極側溶液を採取した後、93℃、5秒間の
瞬間殺菌を行い、缶容器にホット充填後、密封しグレー
プフルーツジュースを得た。なお、電気分解は、イオン
交換膜で陽極側と陰極側を分離し、どちらも搾汁液を通
液した。また、実施例2と比較するために、下記の比較
例2を同時に実施した。
【0035】(比較例2)レッドグレープフルーツ青果
(フロリダ産)14kgをインライン搾汁機(FMC社
製)にて搾汁したものを93℃、5秒間の加熱による酵
素失活及びパルパーフィニッシャーによる処理を行い、
得られた搾汁液8Lを93℃、5秒間の瞬間殺菌を行
い、缶容器にホット充填後、密封し、グレープフルーツ
ジュースを得た。
【0036】
【実施例3】レッドグレープフルーツ青果(フロリダ
産)14kgをインライン搾汁機(FMC社製)にて搾
汁したものを93℃、5秒間の加熱による酵素失活及び
パルパーフィニッシャーによる処理を行い、得られた搾
汁液8L(Brix11)をイオン交換膜を有した電気
分解処理装置に7Aにて供し陰極側溶液を採取した後、
減圧濃縮にてBrix33まで濃縮した。得られた濃縮
果汁を再度搾汁時のBrix11まで水にて還元した
後、93℃、5秒間の瞬間殺菌を行い、缶容器にホット
充填後、密封しグレープフルーツジュースを得た。な
お、電気分解は、イオン交換膜で陽極側と陰極側を分離
し、どちらも搾汁液を通液した。また、実施例3と比較
するために、下記の比較例3を同時に実施した。
【0037】(比較例3)レッドグレープフルーツ青果
(フロリダ産)14kgをインライン搾汁機(FMC社
製)にて搾汁したものを93℃、5秒間の加熱による酵
素失活及びパルパーフィニッシャーによる処理を行い、
得られた搾汁液8L(Brix11)を減圧濃縮にてB
rix33まで濃縮した。得られた濃縮果汁を再度搾汁
時のBrix11まで水にて還元した後、93℃、5秒
間の瞬間殺菌を行い、缶容器にホット充填した。
【0038】(試験結果:評価3)上記の実施例2、比
較例2、実施例3、比較例3で得られたジュースについ
て、抗酸化能試験としてDPPHを用いた方法で抗酸化
能を測定した。
【0039】測定方法:試料100μlを取り、蒸留水
を加えて400μlとする。更に0.1M Tris緩
衝液(pH7.4)を1.6ml加え、500μM D
PPH(1,1−Diphenyl−2−picryl
hydrazyl)を2ml加えて、暗所にて20分間
放置し、HPLCに供した。HPLC条件としては、吸
光度検出器(at517nm)、移動相 水:メタノー
ル=3:7 カラム Octylカラム、流速1ml/
minにてDPPHの吸収ピークの面積より抗酸化能を
求めた。抗酸化能測定結果として、比較例の結果を10
0%として示す(表3)。
【0040】 (表3) ―――――――――――――――――――――――――――――― 比較例2 実施例2 比較例3 実施例3 ―――――――――――――――――――――――――――――― グレープフルーツ 100% 111% 100% 153% ジュースの抗酸化能 ――――――――――――――――――――――――――――――
【0041】比較例2、3と比べ、実施例2、3ではD
PPHのラジカル捕捉能、すなわち抗酸化能が高い。こ
の結果より、電解処理を施すことにより内容液の抗酸化
能が上がり、消費者が飲用した時により健康に良いもの
となることが示された。
【0042】(試験結果:評価4)上記の実施例2、比
較例2、実施例3、比較例3で得られた飲料について、
グレープフルーツの主要な抗酸化化成分である還元型ビ
タミンCの含有量を比較した。測定はHPLCにより行
った。HPLC条件としては、UV検出器(at250
nm)、移動相 アセトニトリル:50mMリン酸二水
素アンモニウム=75:25、カラム Polyami
ne IIカラム、流速1ml/minにて行い、検出ピ
ークの面積より還元型ビタミンC量を求めた。還元型ビ
タミンCの測定結果として、比較例の含有量を100%
として示す(表4)。
【0043】 (表4) ――――――――――――――――――――――――――――――――― 比較例2 実施例2 比較例3 実施例3 ――――――――――――――――――――――――――――――――― グレープフルーツ 100% 88% 100% 92% ジュース中の含量 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
【0044】表4からわかるように、実施例2及び実施
例3は比較例2及び比較例3に比べ、還元型ビタミンC
含有量が若干少ないことが確認された。(評価3)と
(評価4)から、電解処理を施すことにより主要な抗酸
化成分の含有量が少ないにもかかわらず、抗酸化能が上
がる効果があること確認された。
【0045】
【実施例4】水30LにビタミンC 0.1Kg、クエ
ン酸(無水)4.0Kg、砂糖3.0Kgを添加し、水
で100Lに調整し、調合液を得た。この調合液を10
Aの条件下にて通電処理を行い、その後、95℃にて瞬
間殺菌後、缶容器にホット充填し調整した。
【0046】
【実施例5】水30LにビタミンC 0.1Kg、クエ
ン酸(無水)4.0Kg、砂糖3.0Kgを添加し、水
で100Lに調整し、調合液を得た。この調合液を10
Aの条件下でイオン交換膜を有した電気分解処理装置に
供し、陰極側から得られる液を採取した。その後、95
℃にて瞬間殺菌を行い、缶容器にホット充填し調整し
た。なお、電気分解処理では、陰極側、陽極側を分離
し、どちらも調合液を通液した。また、実施例4、実施
例5と比較するために、下記の比較例4を同時に実施し
た。
【0047】
【比較例4】水30LにビタミンC 0.1Kg、クエ
ン酸(無水)4.0Kg、砂糖3.0Kgを添加し、水
で100Lに調整し、調合液を得た。この調合液を95
℃にて瞬間殺菌を行い、缶容器にホット充填し調整し
た。
【0048】(評価試験:評価5)上記の実施例4、実
施例5、比較例4で得られた飲料について、抗酸化能試
験としてDPPHを用いた方法で抗酸化能を測定した。
【0049】測定方法:試料100μlを取り、蒸留水
を加えて400μlとする。更に0.1M Tris緩
衝液(pH7.4)を1.5ml加え、500μM D
PPH(1,1−Diphenyl−2−picryl
hydrazyl)を2ml加えて、暗所にて20分間
放置し、HPLCに供した。HPLC条件としては、吸
光度検出器(at517nm)、移動相 水:メタノー
ル=3:7 カラム Octylカラム、流速1ml/
minにてDPPHの吸収ピークの面積より抗酸化能を
求めた。抗酸化能測定結果として、比較例の結果を10
0%として示す(表5)。
【0050】 (表5) ―――――――――――――――――――――――――― 実施例4 実施例5 比較例4 ―――――――――――――――――――――――――― 飲料の抗酸化能 102% 110% 100% ――――――――――――――――――――――――――
【0051】比較例4と比べ、実施例4、5では、DP
PHのラジカル捕捉能、すなわち抗酸化能が高い。この
結果より、電気分解処理、または、通電処理を施すこと
により内容液の抗酸化能が上昇し、消費者が飲用した時
により健康に良いものとなることが示された。
【0052】
【発明の効果】抗酸化能、すなわちラジカル捕捉能を有
する成分を電気分解や通電処理すると、抗酸化能(ラジ
カル捕捉能)が向上することが、本発明者らによって、
今回、はじめて明らかにされた。
【0053】本発明にしたがって、電気分解処理及び/
又は通電処理することにより、その結果、抗酸化能が向
上することになり、消費者が摂食(飲用も含む)した場
合に、電気分解処理もしくは通電処理していないものと
比較して、その抗酸化成分が体内でより効果を発揮し、
健康に寄与するものと期待できる。また、内容液中の抗
酸化成分の存在量以上に電解処理または通電処理によっ
て抗酸化能を上げる効果があることから、抗酸化能を上
げることを目的とした原料、特に食品添加物等の添加量
を削減することができる。
【0054】さらに、抗酸化能が少ない原料や食品に、
抗酸化能を付与することができるため、健康食品にあま
り機能しなかった食品まで、健康の機能性を発揮する事
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松島 和佳子 愛知県西春日井郡師勝町大字熊之庄字十二 社45−2 株式会社ポッカコーポレーショ ンR&D部門内 (72)発明者 山口 研志 愛知県西春日井郡師勝町大字熊之庄字十二 社45−2 株式会社ポッカコーポレーショ ンR&D部門内 Fターム(参考) 4B017 LC03 LE10 LG04 LG14 LP18 4B018 LB08 MD52 ME06 MF14 4B035 LC06 LE03 LP48 LP49

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗酸化能(ラジカル捕捉能)を有する成
    分を1つ以上含有する食品原料を電気分解処理または通
    電処理すること、を特徴とする抗酸化能(ラジカル捕捉
    能)が向上した食品原料を製造する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1によって食品原料を製造し、こ
    れを使用して食品を製造すること、を特徴とする食品の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 抗酸化能(ラジカル捕捉能)を有する成
    分を1つ以上含有する食品原料を用いて調合液を調製
    し、得られた調合液を電気分解処理または通電処理する
    こと、を特徴とする抗酸化能(ラジカル捕捉能)が向上
    した食品を製造する方法。
  4. 【請求項4】 抗酸化能(ラジカル捕捉能)を有する成
    分を電気分解処理または通電処理して得た食品原料を用
    いて調合液を調製し、得られた調合液を電気分解処理ま
    たは通電処理すること、を特徴とする抗酸化能(ラジカ
    ル捕捉能)が向上した食品を製造する方法。
  5. 【請求項5】 電気分解処理において、目的物を陰極側
    (還元側)から採取すること、を特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方
    法で製造してなる、抗酸化能(ラジカル捕捉能)が向上
    した食品原料又は食品。
  7. 【請求項7】 電気分解処理または通電処理すること、
    を特徴とする食品原料又は食品の抗酸化能(ラジカル捕
    捉能)向上方法。
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CN105296214A (zh) * 2015-11-30 2016-02-03 谢松芬 一种隐形眼镜清洗液的制备方法

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