JP2003101970A - 動画像走査変換装置 - Google Patents

動画像走査変換装置

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JP2003101970A
JP2003101970A JP2001285155A JP2001285155A JP2003101970A JP 2003101970 A JP2003101970 A JP 2003101970A JP 2001285155 A JP2001285155 A JP 2001285155A JP 2001285155 A JP2001285155 A JP 2001285155A JP 2003101970 A JP2003101970 A JP 2003101970A
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Minoru Murata
稔 村田
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二重画像がなく、動きのより滑らかな再生動画
像を生成する動画像走査変換装置を提供する。 【解決手段】毎秒24フレームの動画像データをプログ
レッシブ走査方式の動画像データに変換する動画像走査
変換装置であって、毎秒24フレームの動画像データを
3−2プルダウン方式によって毎秒60フィールドのイ
ンタレース方式の動画像データに走査変換を行う第1の
走査変換手段15と、前記第1の走査変換手段15によ
り生成された奇数フィールドのデータと前記奇数フィー
ルドに隣接する偶数フィールドのデータとからプログレ
ッシブ走査方式の動画像データを生成する第2の走査変
換手段50とを備え、前記毎秒24フレームの動画像デ
ータにおける各フレームデータから3フレームのプログ
レッシブ走査方式の動画像データを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毎秒24フレームの
動画像データをプログレッシブ方式の動画像データへ走
査変換を行う動画像走査変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体に記録する動画像の素材として
映画フィルムを用いる場合には、テレシネ装置を用いて
毎秒24コマの映画フィルムソースから3−2プルダウ
ン方式で毎秒60フィールドのインタレース方式の動画
像信号に走査変換し、得られたインタレース動画像信号
を符号化装置で符号化して圧縮する場合がある。前記走
査変換で用いられる3−2プルダウン方式はフィルムソ
ースの連続した2コマのうち最初のコマをインタレース
動画像信号の3フィールドとして読み出し、次のコマを
インタレース動画像信号の2フィールドとして読み出す
操作を繰り返す方式である。毎秒24コマのフィルムソ
ースから生成した毎秒60フィールドのインタレース方
式の画像信号は一般的にテレシネ画像信号と呼ばれる。
【0003】後述するようにインタレース動画像信号の
3フィールドとして読み出されたデータのうち2フィー
ルドは同じデータであり、走査変換された毎秒60フィ
ールドのインタレース方式の画像信号には同一のフィー
ルドが重複して含まれていることになる。前記重複した
フィールドはリピートフィールドと呼ばれる。テレシネ
画像信号の高能率符号化においては、圧縮効率を高める
ために毎秒60フィールドのインタレース方式の画像信
号から前記リピートフィールドのフィールドデータを除
去して、毎秒24フレームのプログレッシブ動画像デー
タに走査変換した後で符号化することによって、圧縮効
率の向上を図る場合がある。
【0004】このように符号化され記録された動画像デ
ータを記録媒体から再生する場合には、記録媒体から読
み出した毎秒24フレームの符号化動画像データを復号
装置で復号することにより、毎秒24フレームのプログ
レッシブ動画像データを得る。そして、復号した前記毎
秒24フレームのプログレッシブ動画像データを、動画
像走査変換装置により走査変換して毎秒60フィールド
のインタレース動画像信号を得る。さらに、前記インタ
レース動画像信号を基にしてプログレッシブ走査方式で
あるプログレッシブ動画像データに走査変換して、高画
質な動画像を表示装置で表示する。
【0005】以下、上記した従来の動画像走査変換装置
の一例について説明する。図6は従来の動画像走査変換
装置の一例を示すブロック図である。図6において、1
1は符号化動画像データを復号する復号手段であり、1
3は復号手段11で得た動画像データを一時的に記憶す
るフレームメモリである。31は、フレームメモリ13
に書き込まれた動画像データを、タイミングを制御しな
がら読み出して走査変換を行う走査変換手段であり、2
3は走査変換手段31によって生成された動画像データ
を読み込み表示する表示手段である。マイクロプロセッ
サ(MPU)25は復号手段11から表示手段23まで
を制御する。
【0006】以下、動画像走査変換装置30において行
われる走査変換について、図4及び図5を用いて説明す
る。図4は従来の動画像走査変換装置おける走査変換動
作の第1の例を説明する図である。図4において、上段
は復号手段11で復号して得た毎秒24フレームの動画
像データであり、原画像であるフィルム画像と同じ毎秒
24フレームの動画像であるから、図ではFilm 2
4Hzと記す。同図の中段は、毎秒24フレーム動画像
データから生成された毎秒60フィールドのインタレー
ス動画像データを示す。また、同図の下段は、60Hz
のインタレース動画像データから生成された毎秒60フ
レームのプログレッシブ動画像データを示す。
【0007】同図上段に示すA、B、C、Dは夫々が毎
秒24フレーム動画像データのフレームデータである。
フレームメモリ13に書き込まれた毎秒24フレーム動
画像データの各フレームは、同図の中段にInterlaced 6
0Hzと示すように、奇数フィールド及び偶数フィールド
に分解されてフレームメモリ13から読み出される。す
なわちフレームAは分解され、奇数フィールドがフィー
ルドA−Odd及びフィールドA−Odd3として、偶
数フィールドがフィールドA−Evenとして読み出さ
れる。
【0008】また次のフレームBも分解され、偶数フィ
ールドがフィールドB−Evenとして読み出され、奇
数フィールドがフィールドB−Oddとして読み出され
る。前記フィールドA−OddとフィールドA−Odd
3は同一のデータであり、フィールドA−Odd3はリ
ピートフィールドである。同様にして、フィールドC−
EvenとフィールドC−Even3も同一のデータで
ある。インタレース動画像を生成する際には、奇数フィ
ールドと偶数フィールドが時間的に交互に配置されるよ
うに、読み出しの順が制御される。上記した方法によっ
て、毎秒24フレーム動画像データを毎秒60フィール
ドのインタレースの動画像データに変換する走査変換方
式は3−2プルダウン方式と呼ばれる。
【0009】次に、前記した毎秒60フィールドのイン
タレース動画像データを毎秒60フレームのプログレッ
シブ動画像データへ走査変換する。ここに、毎秒60フ
レームのプログレッシブ動画像データにおける各プログ
レッシブフレームのデータは、インタレース動画像の時
間的に隣接する奇数フィールドと偶数フィールドのデー
タから生成される。例えば、プログレッシブフレームA
−PG1はフィールドA−OddとフィールドA−Ev
enとから生成され、プログレッシブフレームA−PG
2はフィールドA−Odd3とフィールドA−Even
とから生成される。
【0010】同様にして、プログレッシブフレームA−
PG3はフィールドA−Odd3とフィールドA−Ev
enとから生成され、プログレッシブフレームB−PG
1及びB−PG2はフィールドB−Oddとフィールド
B−Evenとから生成される。このように、毎秒60
フレームのプログレッシブ動画像データにおける各フレ
ームデータは、毎秒24フレームの動画像データにおけ
る単一のフレームのフレームデータから生成される。そ
して、毎秒60フレームのプログレッシブ動画像データ
は毎秒24フレーム動画像データの各フレームから生成
された同一の画像が3フレームと2フレームずつ交互に
繰り返されたものとなる。なお、フレームメモリに書き
込んだ毎秒24フレームの動画像のフレームデータを1
フレーム分ずつ読み出し、直接毎秒60フレームのプロ
グレッシブ動画像データに走査変換する方法もあるが、
ここでは詳細な説明を省略する。
【0011】図5は従来の動画像走査変換装置おける走
査変換動作の第2の例を説明する図である。図5に示す
第2の例では、上段のFilm 24Hz動画像データ
と中段の60Hzインタレース動画像データについて
は、図4の場合と全く同じであるから説明を省略する。
図5で図4の場合と異なるのは、下段に示す毎秒60フ
レームのプログレッシブ動画像データの生成方法であ
る。図5において、毎秒60フレームのプログレッシブ
動画像データにおける各プログレッシブフレームのデー
タは、インタレース動画像の時間的に隣接する奇数フィ
ールドと偶数フィールドのデータとから生成される。例
えば、プログレッシブフレームPG1はフィールドA−
OddとフィールドA−Evenとから生成され、プロ
グレッシブフレームPG2はフィールドA−Evenと
フィールドA−Odd3とから生成される。
【0012】同様にして、プログレッシブフレームPG
3はフィールドA−Odd3とフィールドB−Even
とから生成され、プログレッシブフレームPG4はフィ
ールドB−OddとフィールドB−Evenとから生成
される。また、プログレッシブフレームPG5はフィー
ルドB−OddとフィールドC−Evenとから生成さ
れる。このように、毎秒60フレームのプログレッシブ
動画像データにおけるPG3、PG5、PG8のフレー
ムデータは、毎秒24フレームの動画像データにおける
別々のフレームデータから生成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の動画像
走査変換装置おける走査変換動作の第1の例では、結果
的にフレームの複製を3フレームと2フレームとからな
る繰り返しによって行うため、毎秒24フレームの動画
像データの各フレームが24分の1秒ずつの同じ時間間
隔で再生されるべきものであったのに対し、走査変換で
生成された毎秒60フレームの動画像データは同一の画
像が60分の2秒、60分の3秒ずつ異なる間隔で再生
されることになり、再生された動画像の動きは不自然な
動きをすることになる。
【0014】また、前記した従来の動画像走査変換装置
おける走査変換動作の第2の例では、毎秒60フレーム
の動画像データを生成する際に、毎秒24フレームの動
画像データにおける別々のフレームデータから生成され
たフィールドデータを用いて1フレームのデータを生成
する。この結果、走査変換で生成された毎秒60フレー
ムの動画像データにおける一部のフレームで、原画像で
ある毎秒24フレームの動画像データの2つのフレーム
が混ざり合うことになり、その再生画像は部分的に二重
画像となり、視覚的にボケた再生画像となる。
【0015】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、二重画像がなく、動きのより滑ら
かな再生動画像を生成する動画像走査変換装置を提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために次のような構成でなされたものである。第1
の発明は、毎秒24フレームの動画像データをプログレ
ッシブ走査方式の動画像データに変換する動画像走査変
換装置であって、毎秒24フレームの動画像データを3
−2プルダウン方式によって毎秒60フィールドのイン
タレース方式の動画像データに走査変換を行う第1の走
査変換手段と、前記第1の走査変換手段により生成され
た奇数フィールドのデータと偶数フィールドのデータと
からプログレッシブ走査方式の動画像データを生成する
第2の走査変換手段とを備え、前記毎秒24フレームの
動画像データにおける各フレームデータから3フレーム
のプログレッシブ走査方式の動画像データを生成するよ
うにした動画像走査変換装置である。
【0017】第2の発明は、第1の発明の動画像走査変
換装置において、前記第2の走査変換手段は、前記第1
の走査変換手段により生成されたフィールドデータのう
ち、毎秒24フレームの動画像データにおける単一のフ
レームデータから生成された2つのフィールドのフィー
ルドデータを用いて、プログレッシブ走査方式の一つの
フレームデータを生成するようにした動画像走査変換装
置である。
【0018】第3の発明は、第1または第2の発明の動
画像走査変換装置において、前記第2の走査変換手段
は、前記第1の走査変換手段により生成されたフィール
ドの内の時間的に隣接する2つのフィールドのフィール
ドデータからプログレッシブ走査方式の1フレームのデ
ータを生成するようにした動画像走査変換装置である。
【0019】第4の発明は、毎秒60フィールドのイン
タレース方式の動画像データをプログレッシブ走査方式
の動画像データに変換する動画像走査変換装置であっ
て、毎秒60フィールドのインタレース方式の動画像デ
ータについて、その5フィールドの周期性と該周期中の
位相を検出するテレシネ画像検出手段と、前記インタレ
ース方式の動画像データにおける奇数フィールドのデー
タと偶数フィールドのデータとからプログレッシブ走査
方式の動画像データを生成する走査変換手段とを備え、
前記テレシネ画像検出手段で5フィールド周期のテレシ
ネ画像データを検出した場合に、前記走査線変換手段
は、同一の画像データが3フィールド連続する連続3フ
ィールドのデータから3フレームのプログレッシブ走査
方式の動画像データを生成し、同一の画像データが2フ
ィールド連続する連続2フィールドのデータから3フレ
ームのプログレッシブ走査方式の動画像データを生成す
るようにした動画像走査変換装置である。
【0020】第5の発明は、第4の発明の動画像走査変
換装置において、前記5フィールド周期のインタレース
動画像データのうち、前記連続3フィールドのフィール
ドデータのみ又は前記連続2フィールドのフィールドデ
ータのみから、プログレッシブ走査方式の一つのフレー
ムデータを生成するようにした動画像走査変換装置であ
る。
【0021】第6の発明は、第4又は第5の発明の動画
像走査変換装置において、前記走査変換手段は、前記5
フィールド周期のフィールドデータのうち、時間的に隣
接する2つのフィールドのフィールドデータからプログ
レッシブ走査方式の1フレームの画像データを生成する
ようにした動画像走査変換装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の動画像走査変換装置は、
毎秒24フレームの動画像データをプログレッシブ走査
方式の動画像データに変換する場合に、毎秒24フレー
ムの動画像データを3−2プルダウン方式によって毎秒
60フィールドのインタレース方式の動画像データに走
査変換をし、生成された奇数フィールドのデータと前記
奇数フィールドに隣接する偶数フィールドのデータとか
らプログレッシブ走査方式の動画像データを生成するも
のであり、前記毎秒24フレームの動画像データにおけ
る各フレームデータから3フレームのプログレッシブ走
査方式の動画像データを生成し72Hzのプログレッシ
ブ動画像データを得る。すなわち、原画像である毎秒2
4フレームの動画像データの各フレームデータから、3
つのプログレッシブ動画像データのフレームデータを得
るようにして、再生時に原画像における各フレームの表
示時間が等しくなるようにする。このように生成したプ
ログレッシブ動画像データを表示すると、二重画像や画
像のにじみが無く、動きのスムーズな動画像となる。
【0023】以下、本発明動画像走査変換装置の実施の
形態について図と共に説明する。図2は本発明動画像走
査変換装置の第1実施例を示すブロック図である。図2
に示す動画像走査変換装置10と図6に示す動画像走査
変換装置30とで、同一のブロックには同一の符号を付
し、その説明を省略する。図2と図6との主たる違い
は、図2では走査変換手段31に代えて、第1の走査変
換手段15とフィールドメモリ手段17とスイッチ回路
19とフレームメモリ21とが設けられている点であ
る。前記フィールドメモリ手段17とスイッチ回路19
とフレームメモリ21と表示手段23とマイクロプロセ
ッサ(MPU)25とにより、第2の走査変換手段50
を構成する。
【0024】図2において、復号手段11から表示手段
23までがマイクロプロセッサ(MPU)25により制
御されるが、その一部の結線は表示が省略されている。
第1の走査変換手段15は、フレームメモリ13に書き
込まれた動画像データを、タイミングを制御しながら読
み出して第1の走査変換を行う走査変換手段である。フ
ィールドメモリ手段17は5つのフィールドメモリ17
a〜17eによって構成される。フィールドメモリ手段
17の各フィールドメモリは、第1の走査変換手段15
によって生成された毎秒60フィールドのインタレース
動画像データを順次更新しつつ格納する。スイッチ回路
19はMPU25から与えられる所定のタイミングで2
つのフィールドメモリから奇数ラインデータと偶数ライ
ンデータを交互に読み出してフレームメモリ21に与え
る。読み出す対象のフィールドメモリはMPU25から
スイッチ回路19に与えられる制御データにより制御さ
れる。こうして、プログレッシブ方式動画像データの1
フレーム分のデータが生成され、フレームメモリ21に
格納される。
【0025】以下、本発明動画像走査変換装置における
走査変換動作について、図1を用いて説明する。図1は
本発明動画像走査変換装置における走査変換動作を説明
する図である。図1において、上段は復号手段11で復
号して得た毎秒24フレームの動画像データであり、中
段は、毎秒24フレーム動画像データから生成された毎
秒60フィールドのインタレース動画像を示す。これら
については、図4について説明したとおりであるから説
明を省略する。図1の下段は、60Hzのインタレース
動画像データを基にして第2の走査変換手段50で生成
された毎秒72フレームのプログレッシブ動画像を示
す。
【0026】以下、フィールドメモリ手段17における
フィールドデータの書き込みについて説明する。第1の
走査変換手段15から図1の中段に示す60Hzのイン
タレース動画像データが出力されると、まず、フィール
ドメモリ17a、フィールドメモリ17b、フィールド
メモリ17cに夫々フィールドA−Odd、フィールド
A−Even、フィールドA−Odd3が格納される。
次にフィールドメモリ17d、フィールドメモリ17e
に夫々フィールドB−Even、B−Oddが格納され
る。さらに、フィールドC−Even、フィールドC−
Odd、フィールドC−Even3がフィールドメモリ
手段17に入力されると、これらはフィールドメモリ1
7a、フィールドメモリ17b、フィールドメモリ17
cに上書きされる。このようにフィールドメモリ17a
〜フィールドメモリ17eには次々に新たなフィールド
データが上書きされる。
【0027】次に、前記した毎秒60フィールドのイン
タレース動画像データを毎秒72フレームのプログレッ
シブ動画像データへ走査変換する。ここに、毎秒72フ
レームのプログレッシブ動画像データは、毎秒24フレ
ームの動画像データにおける各フレームから3つのプロ
グレッシブフレームデータが生成するようにして得られ
る。すなわち、各プログレッシブフレームデータは、毎
秒24フレームの動画像データにおける同一フレームか
ら生成されたインタレースフィールドデータのみから生
成され、インタレース動画像の時間的に隣接する奇数フ
ィールドと偶数フィールドのデータから生成される。例
えば、プログレッシブフレームPG1はフィールドA−
OddとフィールドA−Evenとから生成され、プロ
グレッシブフレームPG2はフィールドA−Odd3と
フィールドA−Evenとから生成される。同様にし
て、プログレッシブフレームPG3はフィールドA−O
dd3とフィールドA−Evenととから生成される。
【0028】また、プログレッシブフレームPG4、P
G5、PG6はいずれもフィールドB−Oddとフィー
ルドB−Evenとから生成される。このように、毎秒
60フレームのプログレッシブ動画像データにおける各
フレームデータは、毎秒24フレームの動画像データに
おける単一のフレームデータから生成されたフィールド
のデータを用いて生成されるから、結果的に、毎秒24
フレームの動画像データにおける単一のフレームデータ
から生成されていることになる。そして、毎秒60フレ
ームのプログレッシブ動画像データは毎秒24フレーム
動画像データの各フレームから同一の画像が3フレーム
ずつ生成される。したがって、毎秒60フレームのプロ
グレッシブ動画像データにおける各フレームデータで
は、毎秒24フレームの動画像データにおける別々のフ
レームデータが混ざり合うことが無い。
【0029】前記した本発明動画像走査変換装置の第1
実施例では、第1の走査変換手段15により毎秒24フ
レームの動画像データから毎秒60フィールドの動画像
データに走査変換するものとして説明されている。もし
も、記録媒体から読み出した動画像データを復号して、
前記した毎秒60フィールドの動画像データが出力され
る場合には、以下に本発明動画像走査変換装置の第2実
施例として説明する動画像走査変換装置20によって、
毎秒60フィールドのインタレース動画像データを毎秒
72フレームのプログレッシブ動画像データに走査変換
を行い、結果的には図1の下段に示す72Hzのプログ
レッシブ動画像データを生成することが出来る。
【0030】図3は本発明動画像走査変換装置の第2実
施例を示すブロック図である。図3に示す動画像走査変
換装置20と図2に示す動画像走査変換装置10との主
たる違いは、図3ではフレームメモリ13がなく、復号
手段11に代えて復号手段11bが設けられ、テレシネ
画像検出手段14が追加されている点である。復号手段
11bから出力されるのは毎秒60フィールドのインタ
レース動画像データであり、それらはフィールドメモリ
手段17に格納される。また、テレシネ画像検出手段1
4では前記インタレース動画像データの5フィールドの
周期性を検出してテレシネ画像であるか否かを判別し、
テレシネ画像であると判別した場合はその位相情報を検
出する。すなわち60Hzインタレース動画像データに
おけるフィールド間の画像データを比較し、その差分の
周期性から5フィールドの周期性と、該周期の開始点と
を検出する。
【0031】以下、テレシネ画像検出手段14の一例に
ついて図7とともに説明する。図7は一般的なテレシネ
画像検出手段の一例を示すブロック図である。図7にお
いて、まず、伝送されたテレビジョン信号を、フレーム
間動き検出回路52に入力する。フレーム間動き検出回
路52では、525H遅延回路53及び演算回路54に
より信号の1フレーム間差を作成する。入力信号がNT
SC信号の場合には色信号がフレームごとに極性反転多
重されているため、動きの誤検出を行わないように、低
域通過フィルタ55により輝度信号の動きだけを分離す
る。比較回路57において、閾値設定回路56によって
設定された値(TH)とローパスフィルタ55の出力と
の比較を行い、ローパスフィルタ55の出力がTHより
大きい場合に動画とみなし、例えば"H"を出力する。
【0032】それ以外は静止画とみなし、例えば"L"を
出力する。前記"H"や"L"の判定結果は画素ごとに出力
されるため、フィールド制御回路59によりフィールド
ごとにリセットのかかる1フィールド期間ホールド回路
58を用いて1フィールド期間保持する。すなわち、1
フィールド期間に1回でも"H"レベルとなれば、そのフ
ィールドは"H"レベル(動きフィールド)とする。この
とき、フレーム間動き検出回路52に毎秒24フレーム
のフィルム画像から変換された画像信号が入力されてい
れば、1フィールド期間ホールド回路58からは必ず5
フィールド周期で"L"レベル(静止フィールド)が出力
される。5フィールド周期検出回路60によりこれを検
出し、フィルム画像から変換された信号であれば、"テ
レシネ画像"として"H"レベルを、それ以外のときは"一
般画像"として"L"レベルを出力する。
【0033】図3において、テレシネ画像検出手段14
の出力はMPU25に与えられる。すなわち、復号手段
11bから出力されるインタレース画像がテレシネ画像
であるか否かの情報と、5フィールド周期の開始点の情
報とがMPU25に与えられ、MPU25はこの与えら
れた情報に基づいて、フィールドメモリ手段17及びス
イッチ回路19を制御する。MPU25は各フィールド
メモリ17a〜17eへ書き込むフィールドデータの選
択とタイミングを制御するとともに、フィールドメモリ
手段17から読み出す対象のフィールドメモリの選択と
読み出しのタイミングとを制御する。これにより、奇数
フィールドの1ライン分のデータと偶数フィールドの1
ライン分のデータがフィールドメモリ手段17から交互
にフレームメモリ21へ転送され、プログレッシブフレ
ームのフレームデータが生成される。
【0034】以上詳細に述べた通り、本発明を適用した
実施の形態によれば、毎秒24フレームの動画像データ
をプログレッシブ走査方式の動画像データに変換する場
合に、毎秒24フレームの動画像データを3−2プルダ
ウン方式によって毎秒60フィールドのインタレース方
式の動画像データに走査変換をし、生成された奇数フィ
ールドのデータと前記奇数フィールドに時間的に隣接す
る偶数フィールドのデータとからプログレッシブ走査方
式の動画像データを生成する。
【0035】この際に、実質的に、前記毎秒24フレー
ムの動画像データにおける各フレームデータから3フレ
ームのプログレッシブ走査方式の動画像データを生成し
て72Hzのプログレッシブ動画像データを得る。すな
わち、原画像である毎秒24フレームの動画像データの
各フレームデータから生成されたフィールドデータを基
にして、3つのプログレッシブ動画像データのフレーム
データを得るようにして、再生時に原画像における各フ
レームの表示時間が等しくなるようにする。
【0036】生成された各プログレッシブフレームは、
前記毎秒24フレームの動画像データにおける単一のフ
レームデータから生成されたフィールドデータにより生
成され、別々のフレームデータが混ざり合うことがな
い。したがって、このようにして生成されたプログレッ
シブ動画像データを表示装置で表示すると、二重画像や
画像のにじみがなく、動きのより滑らかな動画像を表示
できる。さらに、生成されたプログレッシブ動画像デー
タのフレーム周期は毎秒72フレームとなるから、従来
方式による毎秒60フレームの再生画像と比較すると、
フリッカが少なくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明動画像走査変換装置における走査変換動
作を説明する図である。
【図2】本発明動画像走査変換装置の第1実施例を示す
ブロック図である。
【図3】本発明動画像走査変換装置の第2実施例を示す
ブロック図である。
【図4】従来の動画像走査変換装置おける走査変換動作
の第1の例を説明する図である。
【図5】従来の動画像走査変換装置おける走査変換動作
の第2の例を説明する図である。
【図6】従来の動画像走査変換装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【図7】一般的なテレシネ画像検出回路の一例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
11、11b 復号手段 13、21 フレームメモリ 14 テレシネ画像検出手段 15 第1の走査変換手段 17 フィールドメモリ手段 17a、17b、17c、17d、17e フィール
ドメモリ 19 スイッチ回路 23 表示手段 25 マイクロプロセッサ(MPU) 50 第2の走査変換手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】毎秒24フレームの動画像データをプログ
    レッシブ走査方式の動画像データに変換する動画像走査
    変換装置であって、毎秒24フレームの動画像データを
    3−2プルダウン方式によって毎秒60フィールドのイ
    ンタレース方式の動画像データに走査変換を行う第1の
    走査変換手段と、前記第1の走査変換手段により生成さ
    れた奇数フィールドのデータと偶数フィールドのデータ
    とからプログレッシブ走査方式の動画像データを生成す
    る第2の走査変換手段とを備え、前記毎秒24フレーム
    の動画像データにおける各フレームデータから3フレー
    ムのプログレッシブ走査方式の動画像データを生成する
    ことを特徴とする動画像走査変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の動画像走査変換装置におい
    て、前記第2の走査変換手段は、毎秒24フレームの動
    画像データにおける単一のフレームデータから生成され
    た2つのフィールドのフィールドデータを用いて、プロ
    グレッシブ走査方式の一つのフレームデータを生成する
    ことを特徴とする動画像走査変換装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の動画像走査変
    換装置において、前記第2の走査変換手段は、前記第1
    の走査変換手段により生成されたフィールドの内の時間
    的に隣接する2つのフィールドのフィールドデータから
    プログレッシブ走査方式の1フレームのデータを生成す
    ることを特徴とする動画像走査変換装置。
  4. 【請求項4】毎秒60フィールドのインタレース方式の
    動画像データをプログレッシブ走査方式の動画像データ
    に変換する動画像走査変換装置であって、 毎秒60フィールドのインタレース方式の動画像データ
    について、その5フィールドの周期性と該周期中の位相
    を検出するテレシネ画像検出手段と、前記インタレース
    方式の動画像データにおける奇数フィールドのデータと
    偶数フィールドのデータとからプログレッシブ走査方式
    の動画像データを生成する走査変換手段とを備え、 前記テレシネ画像検出手段で5フィールド周期のテレシ
    ネ画像データを検出した場合に、前記走査線変換手段
    は、同一の画像データが3フィールド連続する連続3フ
    ィールドのデータから3フレームのプログレッシブ走査
    方式の動画像データを生成し、同一の画像データが2フ
    ィールド連続する連続2フィールドのデータから3フレ
    ームのプログレッシブ走査方式の動画像データを生成す
    ることを特徴とする動画像走査変換装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の動画像走査変換装置におい
    て、前記走査変換手段は、前記5フィールド周期のイン
    タレース動画像データのうち、前記連続3フィールドの
    フィールドデータのみ又は前記連続2フィールドのフィ
    ールドデータのみから、プログレッシブ走査方式の一つ
    のフレームデータを生成することを特徴とする動画像走
    査変換装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は請求項5記載の動画像走査変
    換装置において、前記走査変換手段は、前記5フィール
    ド周期のフィールドデータのうち、時間的に隣接する2
    つのフィールドのフィールドデータからプログレッシブ
    走査方式の1フレームの画像データを生成することを特
    徴とする動画像走査変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101026298B1 (ko) 2003-09-03 2011-03-31 소니 주식회사 화상 처리 장치 및 화상 처리 방법

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