JP2003098898A - 定着温度制御方法 - Google Patents

定着温度制御方法

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JP2003098898A
JP2003098898A JP2001291105A JP2001291105A JP2003098898A JP 2003098898 A JP2003098898 A JP 2003098898A JP 2001291105 A JP2001291105 A JP 2001291105A JP 2001291105 A JP2001291105 A JP 2001291105A JP 2003098898 A JP2003098898 A JP 2003098898A
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heating roller
roller
heating
fixing
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Kazuhiko Uneme
和彦 采女
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧ローラの温度を検出または予測した、使
用電力を極力少なくした省エネルギーの定着温度制御方
法を提供すること。 【解決手段】 加熱源を有し第1の温度検出手段を近傍
に配設した加熱ローラと、第2の温度検出手段を近傍に
配設し、前記加熱ローラに圧接する加圧ローラと、を有
する定着装置において、前記加熱ローラの制御温度を前
記加圧ローラの検出温度に応じて変化させることを特徴
とする定着温度制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置における定着装置の定着温度制御方法
に係わる。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用した画像形成装
置において、加熱ローラと、加熱ローラに対してトナー
像を載置した記録紙を圧接させる加圧ローラとを有する
定着装置は、一般に、加熱ローラの表面温度を検出する
温度検出手段を有し、その検出された温度情報を受けた
画像形成装置本体制御部(以下、単に制御部という)が
加熱ローラに内蔵したハロゲンランプ等の加熱源をオン
/オフ制御し、加熱ローラの表面温度を一定の温度に保
つことにより、安定した定着性能を維持するように構成
されている。
【0003】定着装置の加熱源が加熱ローラをコピー可
能温度にするための加熱動作(以下、ウォームアップと
いう)に要する時間(以下、ウォームアップタイムとい
う)は、環境条件が仕様に保証されている範囲であれば
定着性能上厳しい条件であっても、ウォームアップタイ
ム経過直後には加熱ローラがコピー可能温度に達するよ
うに設定されている。このコピー可能温度はその後の画
像形成装置の使用状況の変化に拘わらず一定の値とな
る。
【0004】この一定の値を有するコピー可能温度は、
安定した定着性能を保証する上では充分な温度である
が、一方、省エネルギーという観点からは問題がある。
【0005】一般に、画像形成装置は、長時間電源オフ
の状態を続ければ機内各部の温度は低下するが、電源オ
ン後一旦コピー可能温度に達した後は通電している限
り、定着装置の加熱源の熱等により、経過時間とともに
加圧ローラを含め機内各部の温度は徐々に上昇する。
【0006】コピー時においては、加熱源はオンし続け
て加熱ローラを加熱するが、その熱量の殆どがトナー像
を載置した記録紙に奪われるため、加圧ローラの温度が
急激に上昇することはない。
【0007】また、アイドリング時においては、加熱源
はコピー時よりも弱い電力により加熱ローラをコピー可
能温度に維持するが、このときの熱量で加圧ローラの温
度を急激に上昇させることはない。
【0008】加熱ローラは、加熱ローラ温度センサによ
り表面温度を検出され、当該表面温度は適正温度に保た
れるが、前記温度センサで加圧ローラの温度変化まで読
み取ることは難しい。
【0009】加圧ローラの温度が上昇すれば、定着時に
加圧ローラが加熱ローラから奪う熱量が少なくなるの
で、定着直前の加熱ローラ表面温度は、同一の定着性能
を得る上では、長時間電源オフの状態を続けた直後よ
り、電源オン後ある時間経過した後の方が小さな値で済
むと言える。
【0010】然るに、加熱ローラ上での制御温度を画像
形成装置の通電時間に拘わらず一定にするということ
は、過剰に加熱していることを意味し、エネルギーの無
駄に繋がる問題である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題に
対し、加圧ローラの温度を検出または予測し、使用電力
を極力少なくする省エネルギーの定着温度制御方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
構成により達成することができる。
【0013】(1)加熱源を有し第1の温度検出手段を
近傍に配設した加熱ローラと、第2の温度検出手段を近
傍に配設し、前記加熱ローラに圧接する加圧ローラと、
を有する定着装置において、前記加熱ローラの制御温度
を前記加圧ローラの検出温度に応じて変化させることを
特徴とする定着温度制御方法。
【0014】(2)加熱源を有し温度検出手段を近傍に
配設した加熱ローラと、前記加熱ローラに圧接する加圧
ローラと、を有する定着装置において、前記加熱源が前
記加熱ローラをコピー可能な温度にするための加熱動作
を完了した時点からの経過時間に応じて、前記加熱ロー
ラの制御温度を変化させることを特徴とする定着温度制
御方法。
【0015】(3)加熱源を有し第1の温度検出手段を
近傍に配設した加熱ローラと、第2の温度検出手段を近
傍に配設し、前記加熱ローラに圧接する加圧ローラとを
有する定着装置において、前記加熱ローラの制御温度
を、前記加熱源が前記加熱ローラをコピー可能な温度に
するための加熱動作を完了した時点からの経過時間及び
前記加圧ローラの検出温度に応じて変化させることを特
徴とする定着温度制御方法。
【0016】(4)前記加熱ローラの制御温度を、前記
定着装置を含む画像形成装置内の温度または湿度にも応
じて変化させることを特徴とする(1)乃至(3)のい
ずれか1項に記載の定着温度制御方法。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係わる実施の形態を、以
下、図面に基づいて説明する。
【0018】図1は、本発明の制御方法を優位に採用で
きる画像形成装置の1例の構成を示す概略図である。
【0019】図において、10は電子写真方式により記
録紙上に画像を形成する画像形成部、20は原稿の画像
を読み取って画像データを出力する原稿読取部、30は
画像形成部10から排出された記録紙Pに対してソーテ
ィング、ステープリング、パンチング等の後処理をする
後処理部である。
【0020】画像形成部10は、感光体11を有し、公
知の帯電、露光、現像手段等により感光体11上にトナ
ー像を形成する画像形成手段12、感光体11上のトナ
ー像を記録紙に転写する転写手段19、画像が形成され
る記録紙Pを収納する給紙部13、14、15、16、
両面画像形成用の記録紙反転搬送部17及び記録紙P上
に形成されたトナー像を定着する定着装置40を有す
る。18はレジストローラである。
【0021】帯電、露光及び現像により感光体11上に
形成されたトナー像は、転写手段19により記録紙P上
に転写され、定着装置40により定着される。
【0022】前記定着装置40は、加熱ローラと当該加
熱ローラと圧接しながら回転する加圧ローラとを有し、
また、前記加熱ローラの表面温度は、温度検出手段によ
り検出され、その検出情報をもとに、加熱ローラに内蔵
してなる加熱源が制御部(図示せず)を介してオン/オ
フ制御され、所定の範囲内に保たれるようになってい
る。詳細は図2を用いて後述する。
【0023】給紙部13は、給紙開始信号により作動
し、カセット132に収容された記録紙Pを一枚ずつ分
離・給紙する給紙手段131を有する。給紙部14、1
5も同様に、給紙手段141とカセット142、給紙手
段151とカセット152をそれぞれ有する。給紙部1
6は大容量のカセット162を備えており、給紙手段1
61を有する。
【0024】原稿読取部20は、原稿が載置される原稿
給紙台21、原稿を搬送し読取位置を形成するプラテン
ローラ22、読取済み原稿が載置される原稿排紙台2
3、像光を受光し画像信号に変換するイメージセンサ2
4、及び原稿が載置されるプラテンガラス25を有し、
原稿給紙台21に搭載した原稿をプラテンローラ22で
搬送しながら原稿を読み取るモード、または、プラテン
ガラス25上に載置された原稿を読み取るモードにより
読取を行う。
【0025】図2は、定着装置の構成を説明するための
模式図である。図において、定着装置40は、ハロゲン
ランプ等からなる加熱源(以下、定着ヒータという)4
8が内部に設けられた加熱ローラ41、加熱ローラ41
に対して記録紙Pを圧接させる加圧ローラ42、加熱ロ
ーラ41の表面をクリーニングするクリーニングローラ
43、定着部を通過した記録紙Pを加熱する加熱ローラ
41、加圧ローラ42から分離させる分離爪44、4
5、定着後の記録紙Pを搬送する搬送ローラ46、及び
加熱ローラ41の温度を検知し該温度を制御するための
電圧を出力する、第1の温度検出手段である加熱ローラ
温度センサ(以下、単に加熱ローラ温度センサという)
47、及び、第2の温度検出手段である、加圧ローラ4
2の温度を検知するための電圧を出力する加圧ローラ温
度センサ(以下、単に加圧ローラ温度センサという)4
9を有する。
【0026】画像形成装置の電源オンにより定着ヒータ
48がオンされ、前記ウォームアップを開始する。ウォ
ームアップ完了後、コピーボタンオン等によるコピー指
令により、制御部は加熱ローラ41を駆動するモータ
(図示せず)をオンし、当該加熱ローラ41を回転さ
せ、加熱ローラ41に従動する加圧ローラ42を回転さ
せる。未定着のトナー像を担持する記録紙Pは矢印で示
すように定着装置40に進入し、加熱ローラ41と加圧
ローラ42により形成されるニップ部を通過する過程で
加熱され定着処理される。該加熱ローラ41は、円筒状
の金属基体の表面にフッ素樹脂等の離型層を形成した構
成を有する。
【0027】加圧ローラ42は芯金、シリコンゴムのス
ポンジ、即ち発泡シリコンゴム等の耐熱性低硬度弾性
層、離型層(フッ素樹脂、シリコンゴム等の耐熱性材料
からなり平滑な面を有する表面層)等で構成される。
【0028】図3は、本発明の定着温度制御方法を説明
するためのブロック図である。図4、図6、及び図8
は、それぞれ、本発明の定着温度制御方法に係る、第
1、第2、及び第3の実施の形態について説明するため
のフローチャートであり、図5、図7、及び図9は、そ
れぞれ、本発明の定着温度制御方法に係る、第1、第
2、及び第3の実施の形態について説明するためのグラ
フである。
【0029】始めに、本発明の定着温度制御方法に係る
第1の実施の形態について図4及び図5を用いて説明す
る。
【0030】前記コピー指令を受けて、加圧ローラ温度
センサ49により加圧ローラ42表面の温度が検出され
(S11)、前記制御部は加圧ローラ42の検出温度に
対する加熱ローラ41の温度のデータテーブルを参照し
て加熱ローラ温度を設定する(S12)。加熱ローラ温
度センサ47により加熱ローラ41の温度を検出し、制
御部が定着ヒータのオン/オフを制御し(S13)、記
録紙Pは加熱ローラ41の設定温度で定着される(S1
4)。
【0031】加圧ローラ42の検出温度に応じて加熱ロ
ーラ41の制御温度を自動的に変化させるべく、事前に
制御部のメモリに加圧ローラ42の検出温度に対する加
熱ローラ41の制御温度に関するデータテーブルをプロ
グラム入力しておき、制御部が、当該データテーブルと
前記検出温度とを対比して加熱ローラ41の設定温度を
算出しうる構成としてある。
【0032】算出された当該設定温度により定着ヒータ
48のオン/オフのパターンが決定され、制御部からの
指令により定着ヒータ48がオン/オフ制御される。
【0033】図5は、図4のフローチャートに対応し
た、加圧ローラ検出温度に対する加熱ローラ制御温度の
推移を表すグラフで、縦軸は温度、横軸は経過時間を表
している。C1は加圧ローラ42の検出温度に対応した
加熱ローラ41の制御温度、D1は加圧ローラ42の検
出温度を表すグラフである。d10は前記ウォームアッ
プ完了後で、前記コピー指令が発せられた直後の加圧ロ
ーラ42の温度を表しており、d11、d12、d13
は上昇する加圧ローラ温度を一定の温度幅で分割した値
である。その時のウォームアップ完了後の経過時間をt
11、t12、t13で表したとき、前記加圧ローラ温
度に対応した加熱ローラの制御温度は、制御部が算出し
た値により、前記経過時間毎に、c10、c11、c1
2、c13と、段階的に下げていくことが可能となる。
【0034】次に、本発明の定着温度制御方法に係る第
2の実施の形態について図6及び図7を用いて説明す
る。
【0035】前記コピー指令を受けて、制御部は画像形
成装置に内蔵されたタイマ(図示せず)等により検知さ
れる現時点の時刻と加熱ローラ41の予熱完了時点の時
刻とを比較して経過時間を算出する(S21)。制御部
は経過時間に対する加熱ローラ温度のデータテーブルを
参照して、加熱ローラの温度を設定する(S22)。加
熱ローラ41の温度を加熱ローラ温度センサ47で検出
し、制御部により定着ヒータ48のオン/オフを制御し
(S23)、記録紙Pは加熱ローラ41の設定温度で定
着される(S24)。
【0036】加熱ローラ41の制御温度を、電源オン後
のアイドリングまたはコピー動作が行われる通電時の経
過時間に応じて自動的に変化させるべく、第1の実施の
形態と同様、事前に制御部に経過時間に対する加熱ロー
ラ41の制御温度に関するデータテーブルをプログラム
入力しておく。これにより、制御部は、前記算出された
経過時間から対応する加熱ローラ41の制御温度を割り
出すことが可能となる。
【0037】通電時の時間経過によって、加圧ローラ4
2の温度が上昇した時点では、加圧ローラ42が定着時
に加熱ローラ41から奪う熱量が減少するため、予熱完
了直後の時点と比較して加熱ローラ41の制御温度を下
げることが可能となる。
【0038】言い換えると、前記経過時間に対する加熱
ローラ41の制御温度のデータテーブルは、上昇する加
圧ローラ42の温度を予測して作成したものとも言え
る。
【0039】図7は、図6のフローチャートに対応し
た、経過時間に対する加熱ローラ制御温度の推移を表す
グラフであり、C2は経過時間に対応した加熱ローラ4
1の制御温度を表すグラフである。t20は加熱ローラ
41の予熱完了時点を表し、予熱完了時点以降の経過時
間をt20、t21、t22、t23、t24で表した
とき、経過時間に対応した加熱ローラの制御温度は、前
記制御部が算出した値により、前記経過時間毎に、c2
0、c21、c22、c23、c24と、段階的に下げ
ていくことが可能となる。
【0040】更に、本発明の定着温度制御方法に係る第
3の実施の形態について図8及び図9を用いて説明す
る。
【0041】前記コピー指令を受けて、加圧ローラ温度
センサ49により加圧ローラ42表面の温度が検出され
(S31)、制御部は前記タイマにより検知される現時
点の時刻と、ウォームアップ完了時点での時刻とを比較
して経過時間を算出する(S32)。制御部は加圧ロー
ラ温度及び経過時間に対する加熱ローラ温度のデータテ
ーブルを参照して、加熱ローラ温度を設定する(S3
3)。加熱ローラ温度センサ47により加熱ローラ41
の温度を検出し、制御部により定着ヒータのオン/オフ
を制御し(S34)、記録紙Pは加熱ローラの設定温度
で定着される(S35)。
【0042】第1及び第2の実施の形態と同様、事前に
前記制御部に加圧ローラ42の検出温度、及び前記経過
時間に対する加熱ローラ41の制御温度に関するデータ
テーブルをプログラム入力しておく。これにより、制御
部は、入力された加圧ローラ42の検出温度、及び前記
経過時間から対応する加熱ローラ41の制御温度を割り
出すことが可能となる。
【0043】図9は、図8のフローチャートに対応し
た、加圧ローラ検出温度、及び、前記経過時間に対する
加熱ローラ制御温度の推移を表すグラフであり、C3は
前記経過時間及び加圧ローラ42の検出温度に対応した
加熱ローラ41の制御温度を表し、D3は加圧ローラ4
2の検出温度を表すグラフである。縦軸は温度、横軸は
経過時間を表し、d30は加熱ローラ41の予熱完了後
で前記コピー指令が発せられた直後の加圧ローラ42の
温度を表している。
【0044】図において、前記経過時間に対応して加熱
ローラ41の制御温度を下げるタイミングは、前記グラ
フC3から下方に縦方向の実線で示してある、t32、
t34、t35、t36の各経過時間であり、図7のt
21、22、t23、t24に対応する値である。
【0045】加圧ローラ42の検出温度に対応して加熱
ローラ41の制御温度を下げるタイミングは、前記グラ
フC3から下方に縦方向の破線(前記グラフD3と交叉
するまで)で示してある、t31、t33、t37の各
経過時間であり、図5のt11、t12、t13に対応
する値である。
【0046】加圧ローラ42の検出温度と経過時間との
2つのデータを用いて加熱ローラ41の制御温度を下げ
ていくことにより、よりきめ細かな下降線が得られる。
【0047】d30、d31、d33、d37は上昇す
る加圧ローラ温度を一定の温度幅で分割した値で、それ
ぞれ、図5におけるd10、d11、d12、d13に
対応した値である。
【0048】更に、図には無いが、本発明の定着温度制
御方法に係る第4の実施の形態について説明する。
【0049】定着装置40を有する画像形成装置内の温
度または湿度を、画像形成装置内に設けた温度計または
湿度計により検出し、事前に当該温度または湿度の値を
前述の第1乃至第3の実施の形態において用いられる前
記データテーブルに組み込んでおくことによって、当該
温度または湿度の値を採り入れた加熱ローラ41の制御
温度が算出しうる構成となる。
【0050】次に、本発明の定着温度制御方法に係る第
2の実施の形態に対する実施例について説明する。
【0051】当該実施例において、加熱ローラ41は、
厚さ3.5mmの金属パイプで形成され、表面に厚さ2
1μmのフッ素樹脂離型層をコートされた外径40mm
のローラである。
【0052】加圧ローラ42は、芯金の外側に硬度JI
S−A30度、厚さ5mmのシリコンゴムからなる弾性
層を形成し、更に、その外側に厚さ50μmのフッ素チ
ューブからなる離型層を形成する。
【0053】定着ヒータ48は、加熱ローラ41内に2
本配設してあり、電力は2本で1310Wとした。
【0054】画像形成装置のコピー速度、即ち、定着速
度は45コピー/分(A4記録紙の横送り)となるよう
に各部搬送系を構成している。
【0055】加熱ローラ41の予熱完了直後の制御温度
は195℃に設定してあり、経過時間に対応して最低1
70℃まで前記制御温度が下がるように設定してある。
【0056】上記実施例の構成において、加熱ローラ4
1の制御温度を195℃で一定とした従来型の定着温度
制御方法と、加熱ローラ41の制御温度を195℃から
経過時間に応じて下げていく本発明による定着温度制御
方法とを、エネルギーの消費効率で比較した結果を表1
に示す。
【0057】
【表1】
【0058】表において、Aは電源オン後の1時間にお
ける消費電力量を表し、Bは当該消費電力量Aの測定後
の1時間における消費電力量を表す。
【0059】Eはエネルギー消費効率で、平成11年3
月31日に通産省より告示された通商産業省告示第19
3号「複写機の性能の向上に関する製造事業者等の判断
の基準等」に引用されたものであり、下記の数式で表さ
れる。
【0060】E=(A+7×B)/8 単位は、A及びBがW、EがWh/hである。
【0061】表1に示すように、本発明の定着温度制御
方法の実施例において、従来型の定着温度制御方法と比
較してエネルギー消費効率が22.5向上するという結
果が得られた。
【0062】
【発明の効果】本発明の定着温度制御方法に係る第1の
実施の形態によれば、加圧ローラの温度を検出し加熱ロ
ーラの制御温度を変化させることにより、加圧ローラが
加熱ローラから奪う熱量に応じた温度制御が可能とな
り、加圧ローラの温度上昇とともに、加熱ローラの制御
温度を下げることができ、省エネルギーの達成が可能と
なる。
【0063】また、第2の実施の形態によれば、加圧ロ
ーラの温度検出センサが不要となり、コスト低減が可能
となる。
【0064】更に、第3の実施の形態によれば、加圧ロ
ーラの温度検出と通電時の経過時間とを組み合わせて加
熱ローラの温度を制御することにより、きめ細かな温度
制御が可能となり、効率的な省エネルギーの達成が見込
める。
【0065】更に、第4の実施の形態によれば、画像形
成装置内の温度または湿度のデータを採り入れることに
より、周囲の温度変化に対応した加熱ローラの温度制御
が可能となる。
【0066】これまで述べたように、本発明により、極
めて簡単な構成で、加圧ローラの温度を検出または予測
し、使用電力を極力少なくした省エネルギーの定着温度
制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の1例の構成を示す概略図。
【図2】定着装置の構成を説明するための模式図。
【図3】本発明の定着温度制御方法を説明するためのブ
ロック図。
【図4】本発明の定着温度制御方法に係る、第1の実施
の形態を説明するためのフローチャート。
【図5】本発明の定着温度制御方法に係る、第1の実施
の形態について説明するためのグラフ。
【図6】本発明の定着温度制御方法に係る、第2の実施
の形態を説明するためのフローチャート。
【図7】本発明の定着温度制御方法に係る、第2の実施
の形態について説明するためのグラフ。
【図8】本発明の定着温度制御方法に係る、第3の実施
の形態を説明するためのフローチャート。
【図9】本発明の定着温度制御方法に係る、第3の実施
の形態について説明するためのグラフ。
【符号の説明】
41 加熱ローラ 42 加圧ローラ 47 加熱ローラ温度センサ 48 加熱源(定着ヒータ) 49 加圧ローラ温度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱源を有し第1の温度検出手段を近傍
    に配設した加熱ローラと、 第2の温度検出手段を近傍に配設し、前記加熱ローラに
    圧接する加圧ローラと、 を有する定着装置において、 前記加熱ローラの制御温度を前記加圧ローラの検出温度
    に応じて変化させることを特徴とする定着温度制御方
    法。
  2. 【請求項2】 加熱源を有し温度検出手段を近傍に配設
    した加熱ローラと、 前記加熱ローラに圧接する加圧ローラと、 を有する定着装置において、 前記加熱源が前記加熱ローラをコピー可能な温度にする
    ための加熱動作を完了した時点からの経過時間に応じ
    て、前記加熱ローラの制御温度を変化させることを特徴
    とする定着温度制御方法。
  3. 【請求項3】 加熱源を有し第1の温度検出手段を近傍
    に配設した加熱ローラと、 第2の温度検出手段を近傍に配設し、前記加熱ローラに
    圧接する加圧ローラとを有する定着装置において、 前記加熱ローラの制御温度を、前記加熱源が前記加熱ロ
    ーラをコピー可能な温度にするための加熱動作を完了し
    た時点からの経過時間及び前記加圧ローラの検出温度に
    応じて変化させることを特徴とする定着温度制御方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱ローラの制御温度を、前記定着
    装置を含む画像形成装置内の温度または湿度にも応じて
    変化させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の定着温度制御方法。
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