JP2003097695A - 非常時切換装置付き変速装置 - Google Patents

非常時切換装置付き変速装置

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JP2003097695A
JP2003097695A JP2001296943A JP2001296943A JP2003097695A JP 2003097695 A JP2003097695 A JP 2003097695A JP 2001296943 A JP2001296943 A JP 2001296943A JP 2001296943 A JP2001296943 A JP 2001296943A JP 2003097695 A JP2003097695 A JP 2003097695A
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electric motor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セレクト又はシフト用電動モータが故障して
も変速可能にする。 【解決手段】 セレクトレバーはシフトレバーを複数の
フォークシャフトのいずれかに選択的に係合させ、コン
トローラ44は通常時チェンジレバー37の操作位置を
検出する操作検出スイッチ38の検出出力に基づいてセ
レクト用電動モータ18及びシフト用電動モータ19を
制御する。切換手段46は通常時チェンジレバーの操作
によりセレクトレバー及びシフトレバーを切換可能な通
常位置と、非常時チェンジレバー47の操作によりセレ
クトレバー及びシフトレバーを切換可能な非常位置とに
切換え、運転者が操作する手動・電動切換レバー45
と、セレクトレバーをセレクト用電動モータ又は非常時
チェンジレバーに連結するセレクト切換機構48と、シ
フトレバーをシフト用電動モータ又は非常時チェンジレ
バーに連結するシフト切換機構49とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シフトレバー及び
セレクトレバーを駆動する電動モータが故障したときに
用いられる非常時切換装置を有する変速装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の変速装置として、セレクトアク
チュエータ(エアシリンダ)によりセレクトされたシフ
トフォークシャフトがシフトアクチュエータ(エアシリ
ンダ)によりシフトされて変速されるように構成され、
上記セレクトアクチュエータ及びシフトアクチュエータ
が制御装置からの指令にて開閉制御される電磁弁により
エアが給排されて作動するように構成された変速機の変
速操作装置が開示されている(実開平2−21366
号)。この変速操作装置では、上記セレクトアクチュエ
ータ及びシフトアクチュエータの非常時作動用エア回路
が設けられ、このエア回路が非常時用電磁弁を介して通
常時用電磁弁の排気ポートに接続され、更に非常時用電
磁弁の開閉制御を行う非常時制御装置が設けられる。
【0003】このように構成された変速機の変速操作装
置では、電磁弁又は制御装置が故障すると、非常時制御
装置により非常時用電磁弁が開閉制御され、これにより
セレクトアクチュエータ及びシフトアクチュエータが作
動する。この結果、セレクトアクチュエータによりセレ
クトされたシフトフォークシャフトがシフトアクチュエ
ータにより作動して変速ギヤがシフトされるので、車両
を自走できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の実
開平2−21366号公報に示された変速機の変速操作
装置では、比較的高価な制御装置に加えて、これと同一
又は同等の非常時制御装置を搭載しなければならず、製
造コストを押上げる不具合があった。また、上記従来の
変速機の変速操作装置では、エアシリンダからなるシフ
トアクチュエータにてシフトフォークシャフトを作動さ
せるため、このシャフトのシフトスピードをコントロー
ルすることが難しい問題点もあった。更に、上記従来の
変速機の変速操作装置では、エアシリンダからなるセレ
クトアクチュエータ及びシフトアクチュエータが故障し
た非常時には、変速ギヤをシフト操作できない問題点も
あった。
【0005】本発明の第1の目的は、比較的安価な切換
手段を追加するだけで、セレクト用電動モータ又はシフ
ト用電動モータのいずれか一方又は双方が故障しても、
手動で変速できる、非常時切換装置付き変速装置を提供
することにある。本発明の第2の目的は、シフト用電動
モータにてシフトレバーのシフトスピード、シフト位置
及びシフト力を微妙にコントロールすることにより、変
速ギヤの破損を防止できる、非常時切換装置付き変速装
置を提供することにある。本発明の第3の目的は、切換
手段の部品点数及び組付工数を低減でき、シフト用電動
モータを小型化できるとともに非常時チェンジレバーを
比較的小さい力で操作できる、非常時切換装置付き変速
装置を提供することにある。本発明の第4の目的は、変
速操作に要する動力源を、電動モータから手動に切換え
る操作と、手動から電動モータに切換える操作のいずれ
も、運転席に着座したまま容易に行うことができる、非
常時切換装置付き変速装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図5に示すように、変速ギヤの複数のフォーク
シャフト12〜15のいずれかに選択的に係合可能であ
ってこの係合したフォークシャフト12〜15をその軸
方向に摺動可能なシフトレバー16と、シフトレバー1
6を複数のフォークシャフト12〜15のいずれかに選
択的に係合させるセレクトレバー17と、セレクトレバ
ー17を駆動するセレクト用電動モータ18と、シフト
レバー16を駆動するシフト用電動モータ19と、運転
席に設けられ運転者が操作する通常時チェンジレバー3
7と、通常時チェンジレバー37の操作位置を検出する
操作検出スイッチ38と、操作検出スイッチ38の検出
出力に基づいてセレクト用電動モータ18及びシフト用
電動モータ19をそれぞれ制御するコントローラ44と
を備えた変速装置であって、通常時チェンジレバー37
とは別に運転席に設けられ運転者が操作する非常時チェ
ンジレバー47と、通常時チェンジレバー37の操作に
よりセレクト用電動モータ18及びシフト用電動モータ
19を駆動してセレクトレバー17及びシフトレバー1
6を切換可能な通常位置と、非常時チェンジレバー47
の操作によりセレクト用電動モータ18及びシフト用電
動モータ19を介さずにセレクトレバー17及びシフト
レバー16を切換可能な非常位置とのいずれかに切換え
可能な切換手段46とを更に備え、切換手段46が、通
常時チェンジレバー37及び非常時チェンジレバー47
とは別に運転席に設けられ運転者の操作により通常位置
又は非常位置に切換える手動・電動切換レバー45と、
手動・電動切換レバー45の通常位置への操作によりセ
レクトレバー17及び非常時チェンジレバー47の連結
を解除するとともにセレクトレバー17及びセレクト用
電動モータ18を連結し手動・電動切換レバー45の非
常位置への操作によりセレクトレバー17及びセレクト
用電動モータ18の連結を解除するとともにセレクトレ
バー17及び非常時チェンジレバー47を連結するセレ
クト切換機構48と、手動・電動切換レバー45の通常
位置への操作によりシフトレバー16及び非常時チェン
ジレバー47の連結を解除するとともにシフトレバー1
6及びシフト用電動モータ19を連結し手動・電動切換
レバー45の非常位置への操作によりシフトレバー16
及びシフト用電動モータ19の連結を解除するとともに
シフトレバー16及び非常時チェンジレバー47を連結
するシフト切換機構49とを有することを特徴とする非
常時切換装置付き変速装置である。
【0007】この請求項1に記載された非常時切換装置
付き変速装置では、セレクト用電動モータ18又はシフ
ト用電動モータ19等が故障して、変速操作に要する動
力源をセレクト用電動モータ18及びシフト用電動モー
タ19から手動に切換えるときに、運転者は手動・電動
切換レバー45を非常位置に操作した後に非常時チェン
ジレバー47を操作する。これによりセレクト切換機構
48がセレクトレバー17及びセレクト用電動モータ1
8の連結を解除してセレクトレバー17及び非常時チェ
ンジレバー47を連結するとともに、シフト切換機構4
9がシフトレバー16及びシフト用電動モータ19の連
結を解除してシフトレバー16及び非常時チェンジレバ
ー47を連結する。この状態で運転者が非常時チェンジ
レバー47をセレクト方向に操作すると、セレクトレバ
ー17が通常時チェンジレバー37を操作せずかつセレ
クト用電動モータ18によらずに所定のフォークシャフ
ト12〜15に係合し、非常時チェンジレバー47を更
にシフト方向に操作すると、シフトレバー16が通常時
チェンジレバー37を操作せずかつシフト用電動モータ
19によらずにフォークシャフト12〜15をその軸方
向に摺動して変速装置が変速される。
【0008】一方、変速操作に要する動力源を手動から
セレクト用電動モータ18及びシフト用電動モータ19
に戻すときには、運転者は手動・電動切換レバー45を
通常位置に切換えた後に通常時チェンジレバー37を操
作する。これによりセレクト切換機構48がセレクトレ
バー17及び非常時チェンジレバー47の連結を解除し
てセレクトレバー17及びセレクト用電動モータ18を
連結するとともに、シフト切換機構49がシフトレバー
16及び非常時チェンジレバー47の連結を解除してシ
フトレバー16及びシフト用電動モータ19を連結す
る。この状態で運転者が通常時チェンジレバー37を操
作すると、コントローラ44は操作検出スイッチ38の
検出出力に基づいてセレクト用電動モータ18及びシフ
ト用電動モータ19を制御する。即ち、コントローラ4
4は先ずセレクト用電動モータ18を制御してセレクト
レバー17を駆動し、シフトレバー16を所定のフォー
クシャフト12〜15に係合させる。次にコントローラ
44はシフト用電動モータ19を制御してシフトレバー
16を駆動し、フォークシャフト12〜15をその軸方
向に摺動して変速装置が変速される。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、セレクト切換機構
48が、セレクト用電動モータ18の回転運動を直線運
動に変換する第1ボールねじ54の第1ナット54bに
接続されかつ第1ナット54bともに直線運動する第1
セレクト摺動体51と、第1セレクト摺動体51に摺動
可能に設けられた第2セレクト摺動体52と、第2セレ
クト摺動体52に摺動可能に設けられかつ非常時チェン
ジレバー47に接続された第3セレクト摺動体53と、
第2セレクト摺動体52に対する第1セレクト摺動体5
1の相対運動を阻止しかつ第3セレクト摺動体53の相
対運動を許容する第1のセレクト摺動位置と第2セレク
ト摺動体52に対する第1セレクト摺動体51の相対運
動を許容しかつ第3セレクト摺動体53の相対運動を阻
止する第2のセレクト摺動位置とのいずれかに移動可能
なセレクト用切換ピン55と、セレクト用切換ピン55
を第1のセレクト摺動位置又は第2のセレクト摺動位置
のいずれかに移動させるセレクト用切換ピン駆動手段5
6とを有し、シフト切換機構49が、シフト用電動モー
タ19の回転運動を直線運動に変換する第2ボールねじ
64の第2ナット64bに接続されかつ第2ナット64
bともに直線運動する第1シフト摺動体61と、第1シ
フト摺動体61に摺動可能に設けられた第2シフト摺動
体62と、第2シフト摺動体62に摺動可能に設けられ
かつ非常時チェンジレバー47に接続された第3シフト
摺動体63と、第2シフト摺動体62に対する第1シフ
ト摺動体61の相対運動を阻止しかつ第3シフト摺動体
63の相対運動を許容する第1のシフト摺動位置と第2
シフト摺動体62に対する第1シフト摺動体61の相対
運動を許容しかつ第3シフト摺動体63の相対運動を阻
止する第2のシフト摺動位置とのいずれかに移動可能な
シフト用切換ピン65と、シフト用切換ピン65を第1
のシフト摺動位置又は第2のシフト摺動位置のいずれか
に移動させるシフト用切換ピン駆動手段66とを有する
ことを特徴とする。
【0010】この請求項2に記載された非常時切換装置
付き変速装置では、セレクト用電動モータ18又はシフ
ト用電動モータ19等が故障して、変速操作に要する動
力源をセレクト用電動モータ18及びシフト用電動モー
タ19から手動に切換えるときに、運転者は手動・電動
切換レバー45を非常位置に操作した後に非常時チェン
ジレバー47を操作する。これによりセレクト用切換ピ
ン55がセレクト用切換ピン駆動手段56により第1の
セレクト摺動位置から第2のセレクト摺動位置に移動す
るとともに、シフト用切換ピン65がシフト用切換ピン
駆動手段66により第1のシフト摺動位置から第2のシ
フト摺動位置に移動する。このため第2セレクト摺動体
52に対する第1セレクト摺動体51の相対運動が許容
されかつ第3セレクト摺動体53の相対運動が阻止され
るとともに、第2シフト摺動体62に対する第1シフト
摺動体61の相対運動が許容されかつ第3シフト摺動体
63の相対運動が阻止される。この状態で運転者が非常
時チェンジレバー47をセレクト方向に操作すると、セ
レクトレバー17が所定のフォークシャフト12〜15
に係合し、非常時チェンジレバー47を更にシフト方向
に操作すると、シフトレバー16がフォークシャフト1
2〜15をその軸方向に摺動して変速装置11が変速さ
れる。
【0011】一方、変速操作に要する動力源を手動から
セレクト用電動モータ18及びシフト用電動モータ19
に戻すときには、運転者は手動・電動切換レバー45を
通常位置に切換えた後に通常時チェンジレバー37を操
作する。これによりセレクト用切換ピン55がセレクト
用切換ピン駆動手段56により第2のセレクト摺動位置
から第1のセレクト摺動位置に移動するとともに、シフ
ト用切換ピン65がシフト用切換ピン駆動手段66によ
り第2のシフト摺動位置から第1のシフト摺動位置に移
動する。このため第2セレクト摺動体52に対する第3
セレクト摺動体53の相対運動が許容されかつ第1セレ
クト摺動体51の相対運動が阻止されるとともに、第2
シフト摺動体62に対する第3シフト摺動体63の相対
運動が許容されかつ第1シフト摺動体61の相対運動が
阻止される。この状態で運転者が通常時チェンジレバー
37を操作すると、コントローラ44は操作検出スイッ
チ38の検出出力に基づいてセレクト用電動モータ18
及びシフト用電動モータ19を制御する。即ち、コント
ローラ44は先ずセレクト用電動モータ18を制御して
セレクトレバー17を駆動し、シフトレバー16を所定
のフォークシャフト12〜15に係合させる。次にコン
トローラ44はシフト用電動モータ19を制御してシフ
トレバー16を駆動し、フォークシャフト12〜15を
その軸方向に摺動して変速装置11が変速される。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図8及び図13に示すように、セレク
ト切換機構78が、セレクト用電動モータ18の回転運
動を直線運動に変換する第1ボールねじ84の第1ナッ
ト84bに接続されかつ第1セレクト軸87に回動可能
に嵌入され第1ナット84bの直線運動が第1セレクト
軸87を中心とする回動運動に変換される第1セレクト
アーム81と、第1セレクト軸87と一体的に設けられ
かつセレクトレバー17に接続された第2セレクトアー
ム82と、第1セレクト軸87に回動可能に嵌入されか
つ非常時チェンジレバー47に接続された第3セレクト
アーム83と、第2セレクトアーム82に対する第1セ
レクトアーム81の相対回転を阻止しかつ第3セレクト
アーム83の相対回転を許容する第1のセレクト回転位
置と第2セレクトアーム82に対する第1セレクトアー
ム81の相対回転を許容しかつ第3セレクトアーム83
の相対回転を阻止する第2のセレクト回転位置とのいず
れかに移動可能なセレクト用切換ピン85と、セレクト
用切換ピン85を第1のセレクト回転位置又は第2のセ
レクト回転位置のいずれかに移動させるセレクト用切換
ピン駆動手段86とを有し、シフト切換機構79が、シ
フト用電動モータ19の回転運動を直線運動に変換する
第2ボールねじ104の第2ナット104bに接続され
かつ第1シフト軸107に回動可能に嵌入され第2ナッ
ト104bの直線運動が第1シフト軸107を中心とす
る回動運動に変換される第1シフトアーム101と、第
1シフト軸107に回動可能に嵌入されかつシフトレバ
ー16に接続された第2シフトアーム102と、第1シ
フト軸107と一体的に設けられかつ非常時チェンジレ
バー47に接続された第3シフトアーム103と、第2
シフトアーム102に対する第1シフトアーム101の
相対回転を阻止しかつ第3シフトアーム103の相対回
転を許容する第1のシフト回転位置と第2シフトアーム
102に対する第1シフトアーム101の相対回転を許
容しかつ第3シフトアーム103の相対回転を阻止する
第2のシフト回転位置とのいずれかに移動可能なシフト
用切換ピン105と、シフト用切換ピン105を第1の
シフト回転位置又は第2のシフト回転位置のいずれかに
移動させるシフト用切換ピン駆動手段106とを有する
ことを特徴とする。
【0013】この請求項3に記載された非常時切換装置
付き変速装置では、セレクト用電動モータ18又はシフ
ト用電動モータ19等が故障して、変速操作に要する動
力源をセレクト用電動モータ18及びシフト用電動モー
タ19から手動に切換えるときに、運転者は手動・電動
切換レバー45を非常位置に操作した後に非常時チェン
ジレバー47を操作する。これによりセレクト用切換ピ
ン85がセレクト用切換ピン駆動手段86により第1の
セレクト回転位置から第2のセレクト回転位置に移動す
るとともに、シフト用切換ピン105がシフト用切換ピ
ン駆動手段106により第1のシフト回転位置から第2
のシフト回転位置に移動する。このため第2セレクトア
ーム82に対する第1セレクトアーム81の相対回転が
許容されかつ第3セレクトアーム83の相対回転が阻止
され、第2シフトアーム102に対する第1シフトアー
ム101の相対回転が許容されかつ第3シフトアーム1
03の相対運動が阻止される。この状態で運転者が非常
時チェンジレバー47をセレクト方向に操作すると、セ
レクトレバー17が所定のフォークシャフト12〜15
に係合し、非常時チェンジレバー47を更にシフト方向
に操作すると、シフトレバー16がフォークシャフト1
2〜15をその軸方向に摺動して変速装置が変速され
る。
【0014】一方、変速操作に要する動力源を手動から
セレクト用電動モータ18及びシフト用電動モータ19
に戻すときには、運転者は手動・電動切換レバー45を
通常位置に切換えた後に通常時チェンジレバー37を操
作する。これによりセレクト用切換ピン85がセレクト
用切換ピン駆動手段86により第2のセレクト回転位置
から第1のセレクト回転位置に移動するとともに、シフ
ト用切換ピン105がシフト用切換ピン駆動手段106
により第2のシフト回転位置から第1のシフト回転位置
に移動する。このため第2セレクトアーム82に対する
第3セレクトアーム83の相対回転が許容されかつ第1
セレクトアーム81の相対回転が阻止され、第2シフト
アーム102に対する第3シフトアーム103の相対回
転が許容されかつ第1シフトアーム101の相対運動が
阻止される。この状態で運転者が通常時チェンジレバー
を操作すると、コントローラ44は操作検出スイッチ3
8の検出出力に基づいてセレクト用電動モータ18及び
シフト用電動モータ19を制御する。即ち、コントロー
ラ44は先ずセレクト用電動モータ18を制御してセレ
クトレバー17を駆動し、シフトレバー16を所定のフ
ォークシャフト12〜15に係合させる。次にコントロ
ーラ44はシフト用電動モータ19を制御してシフトレ
バー16を駆動し、フォークシャフト12〜15をその
軸方向に摺動して変速装置が変速される。
【0015】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、更に図11及び図12に
示すように、セレクト切換機構78及びシフト切換機構
79が単一の切換ハウジング80に収容されたことを特
徴とする。この請求項4に記載された非常時切換装置付
き変速装置では、切換手段76の部品点数及び組付工数
を低減できる。
【0016】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
いずれかに係る発明であって、更に図1及び図5に示す
ように、シフト切換機構49とシフトレバー16との間
に、シフト用電動モータ19又は非常時チェンジレバー
47によるシフトレバー16の駆動力を圧縮エアを用い
て支援するパワーシフト手段28が介装されたことを特
徴とする。この請求項5に記載された非常時切換装置付
き変速装置では、パワーシフト手段28がシフト用電動
モータ19又は非常時チェンジレバー47によるシフト
レバー16の駆動力を支援するので、シフト用電動モー
タ19として比較的小出力のモータを用いることがで
き、シフト用電動モータ19を小型化できるとともに、
非常時チェンジレバー47を比較的小さい力で操作でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1、図5及び図6に示すよ
うに、車両の変速装置11は変速ギヤの複数のフォーク
シャフト12〜15のいずれかに選択的に係合可能なシ
フトレバー16と、このシフトレバー16を複数のフォ
ークシャフト12〜15のいずれかに選択的に係合させ
るセレクトレバー17と、セレクトレバー17を駆動す
るセレクト用電動モータ18と、シフトレバー16を駆
動するシフト用電動モータ19とを備える。複数のフォ
ークシャフト12〜15はこの実施の形態では4本であ
り、これらのフォークシャフト12〜15は所定の間隔
をあけて互いに平行にかつ軸方向に摺動可能に設けられ
る(図5及び図6)。これらのフォークシャフト12〜
15にはスリーブ(図示せず)に係合するシフタフォー
ク21(図6)がそれぞれ固着され、シフタフォーク2
1は上記フォークシャフト12〜15及び変速ギヤ(図
示せず)とともにギヤケース22に収容される。フォー
クシャフト12〜15の上方には平面視で上記フォーク
シャフト12〜15に直交するように保持軸23が設け
られ、シフトレバー16はこの保持軸23にスプライン
嵌合される(図5及び図6)。保持軸23はその軸線を
中心に回動可能にギヤケース22に挿入され、シフトレ
バー16は保持軸23の軸線に沿って摺動可能にかつ保
持軸23に対して回動不能にギヤケース22に収容され
る。また保持軸23の一端はギヤケース22から突出
し、この突出した保持軸23の一端には略L字状のシフ
ト用ブラケット24が嵌着される。
【0018】シフトレバー16は上記保持軸23にスプ
ライン嵌合されたボス部16aと、このボス部16aの
下端に突設されたシフト用突起16bとを有する(図5
及び図6)。4本のフォークシャフト12〜15には上
記シフト用突起16bを挟持可能な一対の挟持片12a
〜15aがそれぞれ保持軸23の長手方向に並んで突設
され、シフト用突起16bがこれらの挟持片12a〜1
5aに選択的に挟持されることによりシフトレバー16
がフォークシャフト12〜15に選択的に係合可能に構
成される。またシフトレバー16のボス部16a外周面
には円周方向に延びる凹溝16cが形成される。なお、
フォークシャフトは4本ではなく、2本、3本又は5本
以上でもよい。
【0019】一方、セレクトレバー17はギヤケース2
2に収容され、その基端はギヤケース22に回動可能に
取付けられた支軸26に嵌着され、更にセレクトレバー
17の先端には上記凹溝16cに遊挿される球状のセレ
クト用突起17aが突設される(図5及び図6)。また
支軸26の上端はギヤケース22から突出し、この突出
した支軸26の上端にはセレクト用ステー27の基端が
嵌着される。セレクト用電動モータ18及びシフト用電
動モータ19はキャブ(図示せず)内に設けられ、セレ
クト用電動モータ18の出力軸18a(図1〜図4)は
第1ワイヤケーブル31を介してセレクト用ステー27
に接続される。またシフト用電動モータ19の出力軸1
9a(図1〜図4)は第2ワイヤケーブル32及びパワ
ーシフト手段28を介してシフト用ブラケット24に接
続される。上記セレクト用電動モータ18及びシフト用
電動モータ19は回転速度、回転角度及びトルクの制御
が容易なサーボモータを用いることが好ましい。
【0020】第1及び第2ワイヤケーブル31,32は
それぞれプッシュプルケーブルである(図1〜図4)。
第1ワイヤケーブル31は車体に配索されたセレクト用
アウタケーブル(図示せず)と、このアウタケーブルに
挿通されかつこのアウタケーブル内を摺動可能なセレク
ト用インナケーブル31aとを有する。また第2ワイヤ
ケーブル32は車体に配索されたシフト用アウタケーブ
ル(図示せず)と、このアウタケーブルに挿通されかつ
このアウタケーブル内を摺動可能なシフト用インナケー
ブル32aとを有する。なお、上記第1及び第2ワイヤ
ケーブルに替えてリンク機構を用いてもよい。
【0021】またパワーシフト手段28は、図7に詳し
く示すように、入力に追従して圧縮エアを給排するバル
ブ部(図示せず)と、この圧縮エアを受けて出力を発生
するパワーシリンダ部28aと、パワーシリンダ部28
aで発生した出力をストライカ28bに伝達するシフタ
ロッド28cとを有する。ストライカ28bは上記シフ
ト用ブラケット24に接続され、シフタロッド28cの
先端には略L字状のシフト用ステー29の基端が嵌着さ
れる。上記パワーシフト手段28はシフト用電動モータ
19によるシフトレバー16の駆動力を圧縮エアを用い
て支援するように構成される。なお、図1〜図4の符号
36は上記パワーシフト手段28に接続されたエアタン
クであり、このエアタンク36には上記パワーシフト手
段28に供給される圧縮エアが貯留される。
【0022】運転席には運転者が操作する通常時チェン
ジレバー37が設けられ、このチェンジレバー37近傍
にはこのレバーの操作位置を検出する操作検出スイッチ
38が設けられる(図1〜図4)。また車両には車速を
検出する車速センサ39と、アクセルペダルの踏込み量
(アクセル開度)を検出するアクセルセンサ41と、エ
ンジンの回転速度を検出するエンジン回転センサ42と
が設けられる。更にギヤケース22には変速位置を検出
する変速位置センサ43が設けられる。操作検出スイッ
チ38、車速センサ39、アクセルセンサ41、エンジ
ン回転センサ42及び変速位置センサ43の各検出出力
はコントローラ44の制御入力に接続され、コントロー
ラ44の制御出力はセレクト用電動モータ18及びシフ
ト用電動モータ19にそれぞれ接続される。
【0023】また運転席には通常時チェンジレバー37
とは別に運転者が操作する非常時チェンジレバー47が
設けられる。この非常時チェンジレバー47は下端が車
体に第1ボールジョイント47aを介して枢着されたレ
バー本体47bと、第1ボールジョイント47aから水
平方向に突設されたステー47cの先端に第2ボールジ
ョイント47dを介して枢着された三角板47eとを有
する(図1〜図4)。レバー本体47bを図3の実線矢
印の方向に回転させると後述する第3セレクト摺動体5
3が摺動し、一点鎖線矢印の方向に回転させると後述す
る第3シフト摺動体63が摺動するように構成される。
【0024】第1ワイヤケーブル31とセレクト用電動
モータ18及び非常時チェンジレバー47との間と、第
2ワイヤケーブル32とシフト用電動モータ19及び非
常時チェンジレバー47との間には、切換手段46が設
けられる(図1〜図5)。この切換手段46は、通常時
チェンジレバー37の操作によりセレクト用電動モータ
18及びシフト用電動モータ19を駆動してセレクトレ
バー17及びシフトレバー16を切換可能な通常位置
と、非常時チェンジレバー47の操作によりセレクト用
電動モータ18及びシフト用電動モータ19を介さずに
セレクトレバー17及びシフトレバー16を切換可能な
非常位置とのいずれかに切換え可能に構成される。即
ち、切換手段46は、通常時チェンジレバー37及び非
常時チェンジレバー47とは別に運転席に設けられ運転
者が操作する手動・電動切換レバー45と、手動・電動
切換レバー45の通常位置又は非常位置への操作により
セレクトレバー17をセレクト用電動モータ18又は非
常時チェンジレバー47のいずれかに接続するセレクト
切換機構48と、手動・電動切換レバー45の通常位置
又は非常位置への操作によりシフトレバー16をシフト
用電動モータ19又は非常時チェンジレバー47のいず
れかに接続するシフト切換機構49とを有する。
【0025】セレクト切換機構48は、セレクト用電動
モータ18の回転運動を直線運動に変換する第1ボール
ねじ54の第1ナット54bに接続された第1セレクト
摺動体51と、第1セレクト摺動体51に摺動可能に設
けられた第2セレクト摺動体52と、第2セレクト摺動
体52に摺動可能に設けられた第3セレクト摺動体53
と、後述する第1のセレクト摺動位置(図1及び図2)
と第2のセレクト摺動位置(図3及び図4)とのいずれ
かに移動可能なセレクト用切換ピン55と、この切換ピ
ン55を第1のセレクト摺動位置又は第2のセレクト摺
動位置のいずれかに移動させるセレクト用切換ピン駆動
手段56とを有する。
【0026】第1ボールねじ54は第1ねじ棒54a及
び第1ナット54bからなる。第1ねじ棒54aはセレ
クト用電動モータ18の出力軸18aにカップリング5
7を介して接続され、第1ナット54bは第1ねじ棒5
4aに鋼球(図示せず)を介して螺合する。また第1セ
レクト摺動体51の一端にはセレクト用連結部材58が
突設される。第1ナット54bはこのセレクト用連結部
材58に固着され、第1セレクト摺動体51は第1ナッ
ト54bとともに直線運動するように構成される。第2
セレクト摺動体52の他端は第1ワイヤケーブル31の
セレクト用インナケーブル31aの一端に接続され、こ
のケーブルの他端はセレクト用ステー27の先端に接続
される。また第3セレクト摺動体53の一端は第3ワイ
ヤケーブル33を介して非常時チェンジレバー47の三
角板47eの上端に接続される。上記第1〜第3セレク
ト摺動体51〜53は図示しないケースに摺動可能に収
容される。
【0027】また第1及び第2セレクト摺動体51,5
2の略中央には、互いに連通可能な第1及び第2通孔5
1a,52aがそれぞれ形成され、第3セレクト摺動体
53の略中央には、第2通孔52aに連通可能な第3穴
53aと、この第3穴に連通しかつ第3穴より小径の第
3通孔53bが形成される。上記第1通孔51a、第2
通孔52a及び第3穴53aの内径はセレクト用切換ピ
ン55が摺動可能に挿入される大きさに形成される。ま
たセレクト用切換ピン55は両端が半球状に丸められた
円柱状に形成される。この切換ピン55は、第2セレク
ト摺動体52に対する第1セレクト摺動体51の相対運
動を阻止しかつ第3セレクト摺動体53の相対運動を許
容する第1のセレクト摺動位置(図1及び図2に示すよ
うに、第1通孔51a及び第2通孔52aにかけて挿入
される位置)と、第2セレクト摺動体52に対する第1
セレクト摺動体51の相対運動を許容しかつ第3セレク
ト摺動体53の相対運動を阻止する第2のセレクト摺動
位置(図3及び図4に示すように、第2通孔52a及び
第3穴53aにかけて挿入される位置)とのいずれかに
移動可能に構成される。
【0028】セレクト用切換ピン駆動手段56は、上記
切換ピン55をセレクト用押しピン56cを介して第1
のセレクト摺動位置から第2のセレクト摺動位置に移動
させるように付勢するセレクト用第1ばね56a(圧縮
コイルばね)と、上記切換ピン55をセレクト用受けブ
ロック56d及びセレクト用受けピン56eを介して第
2のセレクト摺動位置から第1のセレクト摺動位置に移
動させるように付勢するセレクト用第2ばね56b(圧
縮コイルばね)とからなる。セレクト用受けブロック5
6dにはセレクトワイヤ59の一端が接続され、セレク
トワイヤ59の他端は手動・自動切換レバー45に接続
される。セレクト用第1ばね56aは第1セレクト摺動
体51の下面に第1通孔51aに臨むように固着された
第1ばね用ケース56fに収容され、セレクト用第2ば
ね56b及びセレクト用受けブロック56dは第3セレ
クト摺動体53の上面から所定の間隔をあけかつ第3通
孔53bに臨むように設けられた第2ばね用ケース56
gに収容される。なお、セレクト用第2ばね56bのば
ね定数はセレクト用第1ばね56aのばね定数より大き
く設定される。
【0029】一方、シフト切換機構49は、シフト用電
動モータ19の回転運動を直線運動に変換する第2ボー
ルねじ64の第2ナット64bに接続された第1シフト
摺動体61と、第1シフト摺動体61に摺動可能に設け
られた第2シフト摺動体62と、第2シフト摺動体62
に摺動可能に設けられた第3シフト摺動体63と、後述
する第1のシフト摺動位置(図1及び図2)と第2のシ
フト摺動位置(図3及び図4)とのいずれかに移動可能
なシフト用切換ピン65と、この切換ピン65を第1の
シフト摺動位置又は第2のシフト摺動位置のいずれかに
移動させるシフト用切換ピン駆動手段66とを有する。
【0030】第2ボールねじ64は第2ねじ棒64a及
び第2ナット64bからなる。第2ねじ棒64aはシフ
ト用電動モータ19の出力軸19aにカップリング67
を介して接続され、第2ナット64bは第2ねじ棒64
aに鋼球(図示せず)を介して螺合する。また第1シフ
ト摺動体61の一端にはシフト用連結部材68が突設さ
れる。第2ナット64bはこのシフト用連結部材68に
固着され、第1シフト摺動体61は第2ナット64bと
ともに直線運動するように構成される。第2シフト摺動
体62の他端は第2ワイヤケーブル32のシフト用イン
ナケーブル32aの一端に接続され、このケーブルの他
端はシフト用ステー29の先端に接続される。また第3
シフト摺動体63の一端は第4ワイヤケーブル34を介
して非常時チェンジレバー47のレバー本体47bに接
続される。上記第1〜第3シフト摺動体61〜63は図
示しないケースに摺動可能に収容される。
【0031】また第1及び第2シフト摺動体61,62
の略中央には、互いに連通可能な第1及び第2通孔61
a,62aがそれぞれ形成され、第3シフト摺動体63
の略中央には、第2通孔62aに連通可能な第3穴63
aと、この第3穴に連通しかつ第3穴より小径の第3通
孔63bが形成される。上記第1通孔61a、第2通孔
62a及び第3穴63aの内径はシフト用切換ピン65
が摺動可能に挿入される大きさに形成される。またシフ
ト用切換ピン65は両端が半球状に丸められた円柱状に
形成される。この切換ピン65は、第2シフト摺動体6
2に対する第1シフト摺動体61の相対運動を阻止しか
つ第3シフト摺動体63の相対運動を許容する第1のシ
フト摺動位置(図1及び図2に示すように、第1通孔6
1a及び第2通孔62aにかけて挿入される位置)と、
第2シフト摺動体62に対する第1シフト摺動体61の
相対運動を許容しかつ第3シフト摺動体63の相対運動
を阻止する第2のシフト摺動位置(図3及び図4に示す
ように、第2通孔62a及び第3穴63aにかけて挿入
される位置)とのいずれかに移動可能に構成される。
【0032】シフト用切換ピン駆動手段66は、上記切
換ピン65をシフト用押しピン66cを介して第1のシ
フト摺動位置から第2のシフト摺動位置に移動させるよ
うに付勢するシフト用第1ばね66a(圧縮コイルば
ね)と、上記切換ピン65をシフト用受けブロック66
d及びシフト用受けピン66eを介して第2のシフト摺
動位置から第1のシフト摺動位置に移動させるように付
勢するシフト用第2ばね66b(圧縮コイルばね)とか
らなる。シフト用受けブロック66dにはシフトワイヤ
69の一端が接続され、シフトワイヤ69の他端は手動
・電動切換レバー45に接続される。シフト用第1ばね
66aは第1シフト摺動体61の下面に第1通孔61a
に臨むように固着された第1ばね用ケース66fに収容
され、シフト用第2ばね66b及びシフト用受けブロッ
ク66dは第3シフト摺動体63の上面から所定の間隔
をあけかつ第3通孔63bに臨むように設けられた第2
ばね用ケース66gに収容される。なお、シフト用第2
ばね66bのばね定数はシフト用第1ばね66aのばね
定数より大きく設定される。また上記第3ワイヤケーブ
ル33、セレクトワイヤ59、第4ワイヤケーブル34
及びシフトワイヤ69は、アウタケーブル(図示せず)
と、このアウタケーブルに摺動可能に挿通されたインナ
ケーブル33a,34a,59a,69aとを有し、第
3ワイヤケーブル33及び第4ワイヤケーブル34はプ
ッシュプルケーブルである。
【0033】このように構成された変速装置11の動作
を説明する。セレクト用電動モータ18及びシフト用電
動モータ19が正常であるときには、手動・電動切換レ
バー45は、通常時チェンジレバー37の操作によりセ
レクト用電動モータ18及びシフト用電動モータ19を
駆動してセレクトレバー17及びシフトレバー16を切
換え可能な通常位置に保たれ、非常時チェンジレバー4
7のレバー本体47bは伏せた状態に保たれる。即ち、
手動・電動切換レバー45が通常位置にあるときには、
セレクト切換機構48はセレクト用第2ばね56bの弾
性力にてセレクト用切換ピン55を第1のセレクト摺動
位置(図1)に保持することにより、セレクトレバー1
7及び非常時チェンジレバー47の連結を解除し、かつ
セレクトレバー17及びセレクト用電動モータ18を連
結した状態に保ち、シフト切換機構49はシフト用第2
ばね66bの弾性力にてシフト用切換ピン65を第1の
シフト摺動位置(図1)に保持することにより、シフト
レバー16及び非常時チェンジレバー47の連結を解除
し、かつシフトレバー16及びシフト用電動モータ19
を連結する状態に保つ。この状態で運転者が通常時チェ
ンジレバー37を操作すると、コントローラ44は操作
検出スイッチ38、車速センサ39、アクセルセンサ4
1、エンジン回転センサ42及び変速位置センサ43の
各検出出力に基づいて、先ずセレクト用電動モータ18
を作動させる。セレクト用電動モータ18が作動する
と、このモータ18の出力軸18a(図1〜図4)の回
転運動は第1ねじ棒54a及び第1ナット54bにより
直線運動に変換され、この直線運動は第1セレクト摺動
体51、セレクト用切換ピン55、第2セレクト摺動体
52、第1ワイヤケーブル31及びセレクト用ステー2
7を介してセレクトレバー17(図5)に伝達される。
このセレクトレバー17はシフトレバー16を保持軸2
3に沿って摺動させ、所定のフォークシャフト12〜1
5、例えばフォークシャフト14の一対の挟持片14
a,14aに係合させる(図5)。
【0034】次にコントローラ44はシフト用電動モー
タ19を作動させる。シフト用電動モータ19が作動す
ると、このモータ19の出力軸19a(図1〜図4)の
回転運動は第2ねじ棒64a及び第2ナット64bによ
り直線運動に変換され、この直線運動は第1シフト摺動
体61、シフト用切換ピン65、第2シフト摺動体6
2、第2ワイヤケーブル32及びシフト用ステー29を
介してパワーシフト手段28のシフタロッド28c(図
6及び図7)に伝達される。このシフタロッド28cは
パワーシフト手段28による支援を受け、ストライカ2
8b、シフト用ブラケット24及び保持軸23を介して
シフトレバー16を所定の方向に回転させる。これによ
りシフト用突起16bの係合したフォークシャフト14
がその軸方向に摺動するので、変速装置が変速される。
このように回転速度、回転位置及びトルクの制御を容易
に行えるシフト用電動モータ19を用いることにより、
シフトレバー16のシフトスピード、シフト位置及びシ
フト力を微妙にコントロールできるので、変速ギヤの破
損を防止できる。またパワーシフト手段28がシフト用
電動モータ19によるシフトレバー16の駆動力を支援
するので、シフト用電動モータ19として比較的小出力
のモータを用いることができ、これによりシフト用電動
モータ19を小型化できる。
【0035】一方、セレクト用電動モータ18又はシフ
ト用電動モータ19のいずれか一方又は双方が故障する
と、運転者は手動・電動切換レバー45を非常位置に切
換える。これにより図2に示すように、セレクト用受け
ブロック56dがセレクト用第2ばね56bの弾性力に
抗して第3セレクト摺動体53から離れ、シフト用受け
ブロック66dがシフト用第2ばね66bの弾性力に抗
して第3シフト摺動体63から離れる。このためセレク
ト用切換ピン55がセレクト用第1ばね56aの弾性力
により第1のセレクト摺動位置から第2のセレクト摺動
位置に移動可能になるけれども、第2通孔52aと第3
穴53aが一致していないので、セレクト用切換ピン5
5は第1のセレクト摺動位置に保持される。またシフト
用切換ピン65がシフト用第1ばね66aの弾性力によ
り第1のシフト摺動位置から第2のシフト摺動位置に移
動可能になるけれども、第2通孔62aと第3穴63a
が一致していないので、シフト用切換ピン65は第1の
シフト摺動位置に保持される。
【0036】この状態で非常時チェンジレバー47のレ
バー本体47bを起こした後に(図3)、このレバー本
体47bをセレクト方向に一往復、シフト方向に一往復
操作する。これにより第2セレクト摺動体52の第2通
孔52aが第3セレクト摺動体53の第3穴53aに一
致してセレクト用切換ピン55がセレクト用第1ばね5
6aの弾性力により第1のセレクト摺動位置(図2)か
ら第2のセレクト摺動位置(図3)に移動するととも
に、第2シフト摺動体62の第2通孔62aが第3シフ
ト摺動体63の第3穴63aに一致してシフト用切換ピ
ン65がシフト用第1ばね66aの弾性力により第1の
シフト摺動位置(図2)から第2のシフト摺動位置(図
3)に移動する。このため第2セレクト摺動体52に対
する第1セレクト摺動体51の相対運動が許容されかつ
第3セレクト摺動体53の相対運動が阻止される(セレ
クトレバー17及び非常時チェンジレバー47が連結さ
れる。)とともに、第2シフト摺動体62に対する第1
シフト摺動体61の相対運動が許容されかつ第3シフト
摺動体63の相対運動が阻止される(シフトレバー16
及び非常時チェンジレバー47が連結される。)。
【0037】この状態で運転者が非常時チェンジレバー
47のレバー本体47bを図3の実線矢印の方向(セレ
クト方向)に操作すると、この操作力は第3ワイヤケー
ブル33、第3セレクト摺動体53、セレクト用切換ピ
ン55、第2セレクト摺動体52、第1ワイヤケーブル
31及びセレクト用ステー27を介してセレクトレバー
17(図5)に伝達される(図4)。このセレクトレバ
ー17はシフトレバー16を保持軸23に沿って摺動さ
せ、所定のフォークシャフト12〜15、例えばフォー
クシャフト14の一対の挟持片14a,14aに係合さ
せる(図5)。
【0038】次に運転者が非常時チェンジレバー47の
レバー本体47bを図3の一点鎖線矢印の方向(シフト
方向)に操作すると、この操作力は第4ワイヤケーブル
34、第3シフト摺動体63、シフト用切換ピン65、
第2シフト摺動体62、第2ワイヤケーブル32及びシ
フト用ステー29を介してパワーシフト手段28のシフ
タロッド28c(図6及び図7)に伝達される(図
4)。このシフタロッド28cはパワーシフト手段28
による支援を受け、ストライカ28b、シフト用ブラケ
ット24及び保持軸23を介してシフトレバー16を所
定の方向に回転させる。これによりシフト用突起16b
の係合したフォークシャフト14がその軸方向に摺動す
るので(図5)、変速装置が変速される。この結果、セ
レクト用電動モータ18又はシフト用電動モータ19の
いずれか一方又は双方が故障しても、変速装置11の変
速操作をセレクト用電動モータ18及びシフト用電動モ
ータ19によらずに手動で行うことができ、車両は自走
することができる。またパワーシフト手段28が非常時
チェンジレバー47の操作力を支援するので、運転者は
非常時チェンジレバー47を比較的小さい力で操作する
ことができる。
【0039】更に故障したセレクト用電動モータ18又
はシフト用電動モータ19の修理が終了すると、運転者
又は修理作業者は手動・電動切換レバー45を通常位置
に切換える。これによりセレクト用受けブロック56d
がセレクト用第2ばね56bの弾性力にて第3セレクト
摺動体53から突出したセレクト用受けピン56eに圧
接され、シフト用受けブロック66dがシフト用第2ば
ね66bの弾性力にて第3シフト摺動体63から突出し
たシフト用受けピン66eに圧接される。このためセレ
クト用切換ピン55がセレクト用第2ばね56bの弾性
力により第2のセレクト摺動位置から第1のセレクト摺
動位置に移動可能になるけれども、第2通孔52aと第
1通孔51aが一致していないので、セレクト用切換ピ
ン55は第2のセレクト摺動位置に保持される。またシ
フト用切換ピン65がシフト用第2ばね66bの弾性力
により第2のシフト摺動位置から第1のシフト摺動位置
に移動可能になるけれども、第2通孔62aと第1通孔
61aが一致していないので、シフト用切換ピン65は
第2のシフト摺動位置に保持される。
【0040】この状態で通常時チェンジレバー37を操
作すると、セレクト用電動モータ18により第1セレク
ト用摺動体51が往復動して第2セレクト摺動体52の
第2通孔52aが第1セレクト摺動体51の第1通孔5
1aに一致するので、セレクト用切換ピン55がセレク
ト用第2ばね56bの弾性力により第2のセレクト摺動
位置(図4)から第1のセレクト摺動位置(図1)に移
動する。またシフト用電動モータ19により第1シフト
用摺動体61が往復動して第2シフト摺動体62の第2
通孔62aが第1シフト摺動体61の第1通孔61aに
一致するので、シフト用切換ピン65がシフト用第2ば
ね66bの弾性力により第2のシフト摺動位置(図4)
から第1のシフト摺動位置(図1)に移動する。このた
め第2セレクト摺動体52に対する第3セレクト摺動体
53の相対運動が許容されかつ第1セレクト摺動体51
の相対運動が阻止される(セレクトレバー17及びセレ
クト用電動モータ18が連結される。)とともに、第2
シフト摺動体62に対する第3シフト摺動体63の相対
運動が許容されかつ第1シフト摺動体61の相対運動が
阻止される(シフトレバー16及びシフト用電動モータ
19が連結される。)。この結果、運転者は通常時チェ
ンジレバー37を操作することにより、変速装置11の
変速操作をセレクト用電動モータ18及びシフト用電動
モータ19を駆動源として行うことができる。
【0041】なお、セレクト用電動モータ18及びシフ
ト用電動モータ19が故障していなくても、手動・電動
切換レバー45を非常位置に切換えて非常時操作レバー
47を操作することにより、変速装置11の変速操作を
セレクト用電動モータ18及びシフト用電動モータ19
によらずに手動で行うことができる。即ち、通常時であ
っても、非常時操作レバー47を操作することにより、
いわゆるマニュアルシフトで変速装置11を変速するこ
とができる。
【0042】図8〜図16は本発明の第2の実施の形態
を示す。図8〜図11において図1〜図5と同一符号は
同一部品を示す。この実施の形態では、切換手段76
が、第1の実施の形態と同様に、手動・電動切換レバー
45と、セレクト切換機構78と、シフト切換機構79
とを有する。上記セレクト切換機構78及びシフト切換
機構79は単一の切換ハウジング80に収容され、この
切換ハウジング80はパワーシフト手段28の下方のギ
ヤケース22側面に取付けられる。セレクト切換機構7
8は、セレクト用電動モータ18の回転運動を直線運動
に変換する第1ボールねじ84の第1ナット84bに接
続されかつ第1セレクト軸87に回動可能に嵌入された
第1セレクトアーム81と、第1セレクト軸87と一体
的に設けられた第2セレクトアーム82と、第1セレク
ト軸87に回動可能に嵌入された第3セレクトアーム8
3と、後述する第1のセレクト回転位置(図13、図1
4及び図16)と第2のセレクト回転位置(図15)と
のいずれかに移動可能なセレクト用切換ピン85(図1
3〜図16)と、この切換ピン85を第1のセレクト回
転位置又は第2のセレクト回転位置のいずれかに移動さ
せるセレクト用切換ピン駆動手段86(図13〜図1
6)とを有する。
【0043】第1ボールねじ84は第1ねじ棒84a及
び第1ナット84bからなる。第1ねじ棒84aはセレ
クト用電動モータ18の出力軸18a(図8〜図10)
にカップリング57を介して接続され、第1ナット84
bは第1ねじ棒84aに鋼球(図示せず)を介して螺合
する(図8〜図10及び図13〜図16)。また第1セ
レクト軸87は第2セレクトアーム82の上部両面に突
設される。第2セレクトアーム82の一方の面に突設さ
れた第1セレクト軸87は第1セレクトアーム81の上
部及び切換ハウジング80の一方の側壁80aに回動可
能に挿通され、第2セレクトアーム82の他方の面に突
設された第1セレクト軸87は第3セレクトアーム83
の上部に形成された挿入穴83bに回動可能に挿入され
る(図12〜図16)。第3セレクトアーム83の上部
には挿入穴83bと軸心が一致する第2セレクト軸88
が突設され、この第2セレクト軸88は切換ハウジング
80の他方の側壁80bに回動可能に挿通される。
【0044】また第1セレクトアーム81の下端には一
対のセレクト用切欠き81b,81bが形成され、これ
らの切欠き81b,81bは第1ナット84bの外周面
に突設された一対のセレクト用突起84c,84cに係
合される。切換ハウジング80の一方の側壁80aから
突出する第1セレクト軸87はリンク機構91を介して
セレクト用ステー27の先端に接続され(図8〜図1
1)、切換ハウジング80の他方の側壁80bから突出
する第2セレクト軸88はセレクト用アウタアーム93
及び第3ワイヤケーブル33を介して非常時チェンジレ
バー47に接続される(図8〜図10及び図13〜図1
6)。上記リンク機構91は、下端が第1セレクト軸8
7の先端に嵌着された第1セレクト側リンク91aと、
下端が第1セレクト側リンク91aの上端に接続され上
端がベルクランク91dの下端に接続された第2セレク
ト用リンク91bと、一端がベルクランク91dの上端
に接続され他端がセレクト用ステー27の先端に接続さ
れた第3セレクト用リンク91cとを有する(図8〜図
11)。上記第1セレクト用リンク91aの上端と、第
2及び第3セレクト用リンク91b,91cの各両端
と、ベルクランク91dの両端は、ボールジョイントを
介して各部材にそれぞれ接続される。
【0045】また図13〜図16に詳しく示すように、
第1セレクトアーム81の略中央には第1穴81aが形
成され、第2セレクトアーム82の下部には第1穴81
aに連通可能な第2通孔82aが形成され、第3セレク
トアーム83の下部には、第2通孔82aに連通可能な
第3穴83aと、この第3穴に連通しかつ第3穴より小
径の第3通孔83cが形成される。上記第1穴81a、
第2通孔82a及び第3穴83aの内径はセレクト用切
換ピン85が摺動可能に挿入される大きさに形成され
る。またセレクト用切換ピン85は両端が面取りされた
円柱状に形成される。この切換ピン85は、第2セレク
トアーム82に対する第1セレクトアーム81の相対回
転を阻止しかつ第3セレクトアーム83の相対回転を許
容する第1のセレクト回転位置(図13、図14及び図
16に示すように、第1穴81a及び第2通孔82aに
かけて挿入される位置)と、第2セレクトアーム82に
対する第1セレクトアーム81の相対回転を許容しかつ
第3セレクトアーム83の相対回転を阻止する第2のセ
レクト回転位置(図15に示すように、第2通孔82a
及び第3穴83aにかけて挿入される位置)とのいずれ
かに移動可能に構成される。
【0046】セレクト用切換ピン駆動手段86は、図1
3〜図16に詳しく示すように、上記切換ピン85をセ
レクト用押しピン86bを介して第1のセレクト回転位
置から第2のセレクト回転位置に移動させるように付勢
するセレクト用第1ばね86a(圧縮コイルばね)と、
上記切換ピン85をセレクト用受けアーム86c、セレ
クト用中間体86d及びセレクト用受けピン86eを介
して第2のセレクト回転位置から第1のセレクト回転位
置に移動させるように付勢するセレクト用第2ばね(ね
じりコイルばね(図示せず))と、切換ハウジング80
の外側面に沿って回動可能に取付けられセレクト用受け
アーム86cを保持するセレクト用受けロッド86fと
を有する。セレクト用第1ばね86aは第1セレクトア
ーム81の第1穴81aに収容され、セレクト用第2ば
ねはセレクト用受けロッド86fに嵌入される。またセ
レクト用中間体86dの一端は第3セレクトアーム83
の第3通孔83cが第1セレクト軸87を中心にどの位
置に回動しても常に第3通孔83cに対向するように円
弧状に形成される。更にセレクト用中間体86dの他端
は切換ハウジング80の他方の側壁80bから突出しか
つセレクト用受けアーム86cの先端に対向して設けら
れ、セレクト用中間体86dの他端近傍には抜止め用の
C型軸用止め輪86gが嵌着される。なお、セレクト用
第2ばねのばね定数はセレクト用第1ばね86aのばね
定数より大きく設定される。また図12の符号89は第
1ねじ棒84aの軸方向に所定の隙間を設けて第1ねじ
棒84aの軸方向への移動を最小限に抑えるベアリング
ホルダである。
【0047】一方、シフト切換機構79は、シフト用電
動モータ19の回転運動を直線運動に変換する第2ボー
ルねじ104の第2ナット104bに接続されかつ第1
シフト軸107に回動可能に嵌入された第1シフトアー
ム101と、第1シフト軸107と一体的に設けられた
第2シフトアーム102と、第1シフト軸107に回動
可能に嵌入された第3シフトアーム103と、後述する
第1のシフト回転位置(図8)と第2のシフト回転位置
(図9及び図10)とのいずれかに移動可能なシフト用
切換ピン105(図13〜図16)と、この切換ピン1
05を第1のシフト回転位置又は第2のシフト回転位置
のいずれかに移動させるシフト用切換ピン駆動手段10
6(図13〜図16)とを有する。
【0048】第2ボールねじ104は第2ねじ棒104
a及び第2ナット104bからなる。第2ねじ棒104
aはシフト用電動モータ19の出力軸19a(図8〜図
10)にカップリング67を介して接続され、第2ナッ
ト104bは第2ねじ棒104aに鋼球(図示せず)を
介して螺合する(図8〜図10及び図12)。また第1
シフト軸107は第2シフトアーム102の上部両面に
突設される。第2シフトアーム102の一方の面に突設
された第1シフト軸107は第1シフトアーム101の
上部及び切換ハウジング80の一方の側壁80aに回動
可能に挿通され、第2シフトアーム102の他方の面に
突設された第1シフト軸107は第3シフトアーム10
3の上部に形成された挿入穴103bに回動可能に挿入
される(図12〜図16)。第3シフトアーム103の
上部には挿入穴103bと軸心が一致する第2シフト軸
108が突設され、この第2シフト軸108は切換ハウ
ジング80の他方の側壁80bに回動可能に挿通され
る。
【0049】また第1シフトアーム101の下端には一
対のシフト用切欠き101b,101bが形成され、こ
れらの切欠き101b,101bは第2ナット104b
の外周面に突設された一対のシフト用突起104c,1
04cに係合される。切換ハウジング80の一方の側壁
80aから突出する第1シフト軸107はシフト用リン
ク112を介してシフト用ステー29の先端に接続され
(図8〜図11)、切換ハウジング80の他方の側壁8
0bから突出する第2シフト軸108はシフト用アウタ
アーム113及び第4ワイヤケーブル34を介して非常
時チェンジレバー47に接続される(図8〜図10及び
図13〜図16)。上記シフト用リンク112の下端は
第1シフト軸107の先端に嵌着され、上端はシフト用
ステー29の先端に接続される(図8〜図11)。
【0050】また図13〜図16に詳しく示すように、
第1シフトアーム101の略中央には第1穴101aが
形成され、第2シフトアーム102の下部には第1穴1
01aに連通可能な第2通孔102aが形成され、第3
シフトアーム103の下部には、第2通孔102aに連
通可能な第3穴103aと、この第3穴に連通しかつ第
3穴より小径の第3通孔103cが形成される。上記第
1穴101a、第2通孔102a及び第3穴103aの
内径はシフト用切換ピン105が摺動可能に挿入される
大きさに形成される。またシフト用切換ピン105は両
端が面取りされた円柱状に形成される。この切換ピン1
05は、第2シフトアーム102に対する第1シフトア
ーム101の相対回転を阻止しかつ第3シフトアーム1
03の相対回転を許容する第1のシフト回転位置(図1
3、図14及び図16に示すように、第1穴101a及
び第2通孔102aにかけて挿入される位置)と、第2
シフトアーム102に対する第1シフトアーム101の
相対回転を許容しかつ第3シフトアーム103の相対回
転を阻止する第2のシフト回転位置(図15に示すよう
に、第2通孔102a及び第3穴103aにかけて挿入
される位置)とのいずれかに移動可能に構成される。
【0051】シフト用切換ピン駆動手段106は、図1
3〜図16に詳しく示すように、上記切換ピン105を
シフト用押しピン106bを介して第1のシフト回転位
置から第2のシフト回転位置に移動させるように付勢す
るシフト用第1ばね106a(圧縮コイルばね)と、上
記切換ピン105をシフト用受けアーム106c、シフ
ト用中間体106d及びシフト用受けピン106eを介
して第2のシフト回転位置から第1のシフト回転位置に
移動させるように付勢するシフト用第2ばね(ねじりコ
イルばね(図示せず))と、切換ハウジング80の外側
面に沿って回動可能に取付けられシフト用受けアーム1
06cを保持するシフト用受けロッド106fとからな
る。シフト用第1ばね106aは第1シフトアーム10
1の第1穴101aに収容され、シフト用第2ばねはシ
フト用受けロッド106fに嵌入される。またシフト用
中間体106dの一端は第3シフトアーム103の第3
通孔103cが第1シフト軸107を中心にどの位置に
回動しても常に第3通孔103cに対向するように円弧
状に形成される。シフト用中間体106dの他端は切換
ハウジング80の他方の側壁80bから突出しかつシフ
ト用受けアーム106cの先端に対向して設けられ、シ
フト用中間体106dの他端近傍には抜止め用のC型軸
用止め輪106gが嵌着される。なお、シフト用第2ば
ねのばね定数はシフト用第1ばね106aのばね定数よ
り大きく設定される。また図12の符号109は第2ね
じ棒104aの軸方向に所定の隙間を設けて第2ねじ棒
104aの軸方向への移動を最小限に抑えるベアリング
ホルダである。
【0052】図11に戻って、セレクト用受けロッド8
6fの上端は第1連結アーム121、連結リンク123
及び第2連結アーム122を介してシフト用受けロッド
106fの下端に連結され、シフト用受けロッド106
fの上端にはメインアーム124の基端が固着される。
またメインアーム124の先端は手動・電動切換ワイヤ
126を介して手動・自動切換レバー45に連結され
る。なお、上記リンク機構に替えて、プッシュプルケー
ブルにより構成されるワイヤケーブルを用いてもよい。
上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0053】このように構成された変速装置71の動作
を説明する。セレクト用電動モータ18及びシフト用電
動モータ19が正常であるときには、手動・電動切換レ
バー45は、通常時チェンジレバー37の操作によりセ
レクト用電動モータ18及びシフト用電動モータ19を
駆動してセレクトレバー17及びシフトレバー16を切
換え可能な通常位置に保たれ、非常時チェンジレバー4
7のレバー本体47bは伏せた状態に保たれる。即ち、
手動・電動切換レバー45が通常位置にあるときには、
セレクト切換機構78はセレクト用第2ばね(図示せ
ず)の弾性力にてセレクト用切換ピン85を第1のセレ
クト回転位置(図8及び図13)に保持することによ
り、セレクトレバー17及び非常時チェンジレバー47
の連結を解除し、かつセレクトレバー17及びセレクト
用電動モータ18を連結した状態に保ち、シフト切換機
構79はシフト用第2ばね(図示せず)の弾性力にてシ
フト用切換ピン105を第1のシフト回転位置(図8及
び図13)に保持することにより、シフトレバー16及
び非常時チェンジレバー47の連結を解除し、かつシフ
トレバー16及びシフト用電動モータ19を連結する状
態に保つ。この状態で運転者が通常時チェンジレバー3
7を操作すると、コントローラ44は操作検出スイッチ
38、車速センサ39、アクセルセンサ41、エンジン
回転センサ42及び変速位置センサ43の各検出出力に
基づいて、先ずセレクト用電動モータ18を作動させ
る。セレクト用電動モータ18が作動すると、このモー
タ18の出力軸18a(図8〜図10及び図12)の回
転運動は第1ねじ棒84a及び第1ナット84bにより
直線運動に変換され、この直線運動は第1セレクトアー
ム81、セレクト用切換ピン85、第2セレクトアーム
82、第1セレクト軸87、リンク機構91及びセレク
ト用ステー27を介してセレクトレバー17(図11)
に伝達される。このセレクトレバー17はシフトレバー
16を保持軸23に沿って摺動させ、所定のフォークシ
ャフト12〜15、例えばフォークシャフト14の一対
の挟持片14a,14aに係合させる(図11)。
【0054】次にコントローラ44はシフト用電動モー
タ19を作動させる。シフト用電動モータ19が作動す
ると、このモータ19の出力軸19a(図8〜図10及
び図12)の回転運動は第2ねじ棒104a及び第2ナ
ット104bにより直線運動に変換され、この直線運動
は第1シフトアーム101、シフト用切換ピン105、
第2シフトアーム102、第1シフト軸107、シフト
用リンク112及びシフト用ステー29を介してパワー
シフト手段28のシフタロッドに伝達される。このシフ
タロッドはパワーシフト手段28による支援を受け、ス
トライカ、シフト用ブラケット24及び保持軸23を介
してシフトレバー16を所定の方向に回転させる(図1
1)。これによりシフト用突起16bの係合したフォー
クシャフト14がその軸方向に摺動するので、変速装置
が変速される。このように回転速度、回転位置及びトル
クの制御を容易に行えるシフト用電動モータ19を用い
ることにより、シフトレバー16のシフトスピード、シ
フト位置及びシフト力を微妙にコントロールできるの
で、第1の実施の形態と同様に変速ギヤの破損を防止で
きる。またパワーシフト手段28がシフト用電動モータ
19によるシフトレバー16の駆動力を支援するので、
第1の実施の形態と同様に、シフト用電動モータ19と
して比較的小出力のモータを用いることができ、これに
よりシフト用電動モータ19を小型化できる。
【0055】一方、セレクト用電動モータ18又はシフ
ト用電動モータ19のいずれか一方又は双方が故障する
と、運転者は手動・電動切換レバー45を非常位置に切
換える。これにより図14に示すように、シフト用受け
アーム106cがシフト用第2ばねの弾性力に抗してシ
フト用中間体106dから離れ、セレクト用受けアーム
86cの先端がセレクト用第2ばねの弾性力に抗してセ
レクト用中間体86dから離れる。このためシフト用切
換ピン105がシフト用第1ばね106aの弾性力によ
り第1のシフト回転位置から第2のシフト回転位置に移
動可能になるけれども、第2通孔102aと第3穴10
3aが一致していないので、シフト用切換ピン105は
第1のシフト回転位置に保持される。またセレクト用切
換ピン85がセレクト用第1ばね86aの弾性力により
第1のセレクト回転位置から第2のセレクト回転位置に
移動可能になるけれども、第2通孔82aと第3穴83
aが一致していないので、セレクト用切換ピン85は第
1のセレクト回転位置に保持される。
【0056】この状態で非常時チェンジレバー47のレ
バー本体47bを起こした後に(図9)、このレバー本
体47bをセレクト方向に一往復、シフト方向に一往復
操作する。これにより第2セレクトアーム82の第2通
孔82aが第3セレクトアーム83の第3穴83aに一
致してセレクト用切換ピン85がセレクト用第1ばね8
6aの弾性力により第1のセレクト回転位置(図8及び
図14)から第2のセレクト回転位置(図9及び図1
5)に移動するとともに、第2シフトアーム102の第
2通孔102aが第3シフトアーム103の第3穴10
3aに一致してシフト用切換ピン105がシフト用第1
ばね106aの弾性力により第1のシフト回転位置(図
8及び図14)から第2のシフト回転位置(図9及び図
15)に移動する。このため第2セレクトアーム82に
対する第1セレクトアーム81の相対運動が許容されか
つ第3セレクトアーム83の相対運動が阻止される(セ
レクトレバー17及び非常時チェンジレバー47が連結
される。)とともに、第2シフトアーム102に対する
第1シフトアーム101の相対運動が許容されかつ第3
シフトアーム103の相対運動が阻止される(シフトレ
バー16及び非常時チェンジレバー47が連結され
る。)。
【0057】この状態で運転者が非常時チェンジレバー
47のレバー本体47bを図9の実線矢印の方向(セレ
クト方向)に操作すると、この操作力は第3ワイヤケー
ブル33、セレクト用アウタアーム93、第2セレクト
軸88、第3セレクトアーム83、セレクト用切換ピン
85、第2セレクトアーム82、リンク機構91及びセ
レクト用ステー27を介してセレクトレバー17に伝達
される(図10)。このセレクトレバー17はシフトレ
バー16を保持軸23に沿って摺動させ、所定のフォー
クシャフト12〜15、例えばフォークシャフト14の
一対の挟持片14a,14aに係合させる(図11)。
【0058】次に運転者が非常時チェンジレバー47の
レバー本体47bを図9の一点鎖線矢印の方向(シフト
方向)に操作すると、この操作力は第4ワイヤケーブル
34、シフト用アウタアーム113、第2シフト軸10
8、第3シフトアーム103、シフト用切換ピン10
5、第2シフトアーム102、シフト用リンク112及
びシフト用ステー29を介してパワーシフト手段28の
シフタロッドに伝達される(図10)。このシフタロッ
ドはパワーシフト手段28による支援を受け、ストライ
カ、シフト用ブラケット24及び保持軸23を介してシ
フトレバー16を所定の方向に回転させる。これにより
シフト用突起16bの係合したフォークシャフト14が
その軸方向に摺動するので、変速装置が変速される。こ
の結果、セレクト用電動モータ18又はシフト用電動モ
ータ19のいずれか一方又は双方が故障しても、変速装
置71の変速操作をセレクト用電動モータ18及びシフ
ト用電動モータ19によらずに手動で行うことができ、
車両は自走することができる。またパワーシフト手段2
8が非常時チェンジレバー47の操作力を支援するの
で、第1の実施の形態と同様に、運転者は非常時チェン
ジレバー47を比較的小さい力で操作することができ
る。
【0059】更に故障したセレクト用電動モータ18又
はシフト用電動モータ19の修理が終了すると、運転者
又は修理作業者は手動・電動切換レバー45を通常位置
に切換える。これによりシフト用受けアーム106cが
シフト用第2ばねの弾性力にて切換ハウジング80から
突出したシフト用中間体106dに圧接され、セレクト
用受けアーム86cがセレクト用第2ばねの弾性力にて
切換ハウジング80から突出したセレクト用中間体86
dに圧接される。このためシフト用切換ピン105がシ
フト用第2ばねの弾性力により第2のシフト回転位置か
ら第1のシフト回転位置に移動可能になるけれども、第
2通孔102aと第1穴101aが一致していないの
で、シフト用切換ピン105は第2のシフト回転位置に
保持される。またセレクト用切換ピン85がセレクト用
第2ばねの弾性力により第2のセレクト回転位置から第
1のセレクト回転位置に移動可能になるけれども、第2
通孔82aと第1穴81aが一致していないので、セレ
クト用切換ピン85は第2のセレクト回転位置に保持さ
れる。
【0060】この状態で通常時チェンジレバー37を操
作すると、セレクト用電動モータ18により第1セレク
ト用アーム81が往復動して第2セレクトアーム82の
第2通孔82aが第1セレクトアーム81の第1穴81
aに一致するので、セレクト用切換ピン85がセレクト
用第2ばねの弾性力により第2のセレクト回転位置(図
15)から第1のセレクト回転位置(図16)に移動す
る。またシフト用電動モータ19により第1シフト用ア
ーム101が往復動して第2シフトアーム102の第2
通孔102aが第1シフトアーム101の第1穴101
aに一致するので、シフト用切換ピン105がシフト用
第2ばねの弾性力により第2のシフト回転位置(図1
5)から第1のシフト回転位置(図16)に移動する。
このため第2セレクトアーム82に対する第3セレクト
アーム83の相対運動が許容されかつ第1セレクトアー
ム81の相対運動が阻止される(セレクトレバー17及
びセレクト用電動モータ18が連結される。)ととも
に、第2シフトアーム102に対する第3シフトアーム
103の相対運動が許容されかつ第1シフトアーム10
1の相対運動が阻止される(シフトレバー16及びシフ
ト用電動モータ19が連結される。)。この結果、運転
者は通常時チェンジレバー37を操作することにより、
変速装置71の変速操作をセレクト用電動モータ18及
びシフト用電動モータ19を駆動源として行うことがで
きる。
【0061】なお、セレクト用電動モータ18及びシフ
ト用電動モータ19が故障していなくても、手動・電動
切換レバー45を非常位置に切換えて非常時操作レバー
47を操作することにより、変速装置71の変速操作を
セレクト用電動モータ18及びシフト用電動モータ19
によらずに手動で行うことができる。即ち、通常時であ
っても、非常時操作レバー47を操作することにより、
いわゆるマニュアルシフトで変速装置71を変速するこ
とができる。またセレクト切換機構78及びシフト切換
機構79が単一の切換ハウジング80に収容されるの
で、第1の実施の形態より切換手段76の部品点数及び
組付工数を低減できる。更に上記第1の実施の形態では
第1〜第3セレクト摺動体及び第1〜第3シフト摺動体
がそれぞれ直線運動するのに対し、第2の実施の形態で
は第1〜第3セレクトアーム81〜83及び第1〜第3
シフトアーム101〜103が回転運動しかつこれらの
アームにセレクト用切換ピン85及びシフト用切換ピン
105を盛込むことにより、切換手段76をコンパクト
に製作できる利点を有する。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、セ
レクトレバーがシフトレバーを複数のフォークシャフト
のいずれかに選択的に係合させ、コントローラが操作検
出スイッチの検出出力に基づいてセレクト用電動モータ
及びシフト用電動モータを制御し、通常位置又は非常位
置に切換え可能な切換手段が手動・電動切換レバーとセ
レクト切換機構とシフト切換機構とを有するので、運転
者が手動・電動切換レバーを非常位置に切換えて非常時
チェンジレバーを操作すると、セレクト切換機構がセレ
クトレバー及びセレクト用電動モータの連結を解除して
セレクトレバー及び非常時チェンジレバーを連結すると
ともに、シフト切換機構がシフトレバー及びシフト用電
動モータの連結を解除してシフトレバー及び非常時チェ
ンジレバーを連結する。この結果、運転者が非常時チェ
ンジレバーをセレクト方向に操作すると、セレクトレバ
ーが所定のフォークシャフトに係合し、非常時チェンジ
レバーを更にシフト方向に操作すると、シフトレバーが
フォークシャフトをその軸方向に摺動するので、セレク
ト用電動モータ及びシフト用電動モータによらずに、手
動により変速できる。
【0063】また運転者が手動・電動切換レバーを通常
位置に切換えて通常時チェンジレバーを操作すると、セ
レクト切換機構がセレクトレバー及び非常時チェンジレ
バーの連結を解除してセレクトレバー及びセレクト用電
動モータを連結するとともに、シフト切換機構がシフト
レバー及び非常時チェンジレバーの連結を解除してシフ
トレバー及びシフト用電動モータを連結する。この結
果、運転者が通常時チェンジレバーを操作すると、コン
トローラが操作検出スイッチの検出出力に基づいてセレ
クト用電動モータ及びシフト用電動モータを制御するの
で、これらのモータによりセレクトレバー及びシフトレ
バーが切換わり、セレクト用電動モータ及びシフト用電
動モータにより変速できる。従って、変速操作に要する
動力源を電動モータから手動に切換える操作と、手動か
ら電動モータに切換える操作のいずれも、運転席に着座
したまま容易に行うことができる。
【0064】またセレクト用電動モータに第1ボールね
じを介して第1セレクト摺動体を接続し、第1セレクト
摺動体に第2セレクト摺動体を介して摺動可能に設けら
れた第3セレクト摺動体を非常時チェンジレバーに接続
し、シフト用電動モータに第2ボールねじを介して第1
シフト摺動体を接続し、第1シフト摺動体に第2シフト
摺動体を介して摺動可能に設けられた第3シフト摺動体
を非常時チェンジレバーに接続し、セレクト用切換ピン
駆動手段によりセレクト用切換ピンを第1のセレクト摺
動位置又は第2のセレクト摺動位置に移動可能に構成
し、更にシフト用切換ピン駆動手段によりシフト用切換
ピンを第1のシフト摺動位置又は第2のシフト摺動位置
に移動可能に構成すれば、手動・電動切換レバーを非常
位置に切換えて非常時チェンジレバーを操作すると、セ
レクト用切換ピンがセレクト用切換ピン駆動手段により
第1のセレクト摺動位置から第2のセレクト摺動位置に
移動するとともに、シフト用切換ピンがシフト用切換ピ
ン駆動手段により第1のシフト摺動位置から第2のシフ
ト摺動位置に移動する。この結果、上記と同様に手動に
より変速できる。また手動・電動切換レバーを通常位置
に切換えて通常時チェンジレバーを操作すると、セレク
ト用切換ピンがセレクト用切換ピン駆動手段により第2
のセレクト摺動位置から第1のセレクト摺動位置に移動
するとともに、シフト用切換ピンがシフト用切換ピン駆
動手段により第2のシフト摺動位置から第1のシフト摺
動位置に移動する。この結果、上記と同様にセレクト用
電動モータ及びシフト用電動モータにより変速できる。
【0065】また第2セレクトアームと一体的な第1セ
レクト軸に回動可能に嵌入された第1セレクトアームを
セレクト用電動モータに第1ボールねじを介して接続
し、第1セレクト軸に回動可能に嵌入された第3セレク
トアームを非常時チェンジレバーに接続し、第2シフト
アームと一体的な第1シフト軸に回動可能に嵌入された
第1シフトアームをシフト用電動モータに第2ボールね
じを介して接続し、第1シフト軸に回動可能に嵌入され
た第3シフトアームを非常時チェンジレバーに接続し、
セレクト用切換ピン駆動手段によりセレクト用切換ピン
を第1のセレクト回転位置又は第2のセレクト回転位置
に移動可能に構成し、更にシフト用切換ピン駆動手段に
よりシフト用切換ピンを第1のシフト回転位置又は第2
のシフト回転位置に移動可能に構成すれば、手動・電動
切換レバーを非常位置に切換えて非常時チェンジレバー
を操作すると、セレクト用切換ピンがセレクト用切換ピ
ン駆動手段により第1のセレクト回転位置から第2のセ
レクト回転位置に移動するとともに、シフト用切換ピン
がシフト用切換ピン駆動手段により第1のシフト回転位
置から第2のシフト回転位置に移動する。この結果、上
記と同様に手動により変速できる。また手動・電動切換
レバーを通常位置に切換えて通常時チェンジレバーを操
作すると、セレクト用切換ピンがセレクト用切換ピン駆
動手段により第2のセレクト回転位置から第1のセレク
ト回転位置に移動するとともに、シフト用切換ピンがシ
フト用切換ピン駆動手段により第2のシフト回転位置か
ら第1のシフト回転位置に移動する。この結果、上記と
同様にセレクト用電動モータ及びシフト用電動モータに
より変速できる。
【0066】またセレクト切換機構及びシフト切換機構
を単一の切換ハウジングに収容すれば、切換手段の部品
点数及び組付工数を低減できる。更にシフト用電動モー
タ又は非常時チェンジレバーによるシフトレバーの駆動
力を圧縮エアを用いて支援するパワーシフト手段をシフ
ト切換機構とシフトレバーとの間に介装すれば、シフト
用電動モータとして比較的小出力のモータを用いること
ができ、シフト用電動モータを小型化できるとともに、
非常時チェンジレバーを比較的小さい力で操作すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の通常運転時の変速装置を
示す構成図。
【図2】手動・電動切換レバーを操作して、セレクト用
ブロックをセレクト用受けピンから離脱させ、かつシフ
ト用ブロックをシフト用受けピンから離脱させた状態を
示す図1に対応する構成図。
【図3】セレクト用切換ピンが移動して第2セレクト摺
動体に対する第3セレクト摺動体の相対運動が阻止さ
れ、かつシフト用切換ピンが移動して第2シフト摺動体
に対する第3シフト摺動体の相対運動が阻止された状態
を示す図1に対応する構成図。
【図4】非常運転時の変速装置を示す図1に対応する構
成図。
【図5】その変速装置のフォークシャフト、セレクトレ
バー及びシフトレバーを含む要部斜視図。
【図6】図5のA−A線断面図。
【図7】図6のB−B線断面図。
【図8】本発明の第2実施形態を通常運転時の変速装置
を示す図1に対応する構成図。
【図9】セレクト用切換ピンが移動して第2セレクトア
ームに対する第3セレクトアームの相対運動が阻止さ
れ、かつシフト用切換ピンが移動して第2シフトアーム
に対する第3シフトアームの相対運動が阻止された状態
を示す図8に対応する構成図。
【図10】非常運転時の変速装置を示す図8に対応する
構成図。
【図11】その変速装置のフォークシャフト、セレクト
レバー及びシフトレバーを含む要部斜視図。
【図12】図11のC−C線断面図。
【図13】通常運転時の切換手段を含む図12のD−D
線断面図。
【図14】手動・電動切換レバーを操作して、セレクト
用押えアームをセレクト用受けピンから離脱させ、かつ
シフト用押えアームをシフト用受けピンから離脱させた
状態を示す図13に対応する断面図。
【図15】セレクト用切換ピンが移動して第2セレクト
アームに対する第3セレクトアームの相対運動が阻止さ
れ、かつシフト用切換ピンが移動して第2シフトアーム
に対する第3シフトアームの相対運動が阻止された状態
を示す図13に対応する断面図。
【図16】非常運転時の切換手段を含む図13に対応す
る断面図。
【符号の説明】
11,71 変速装置 12〜15 フォークシャフト 16 シフトレバー 17 セレクトレバー 18 セレクト用電動モータ 19 シフト用電動モータ 28 パワーシフト手段 37 通常時チェンジレバー 38 操作検出スイッチ 44 コントローラ 46,76 切換手段 47 非常時チェンジレバー 48,78 セレクト切換機構 49,79 シフト切換機構 51 第1セレクト摺動体 52 第2セレクト摺動体 53 第3セレクト摺動体 54,84 第1ボールねじ 54b,84b 第1ナット 55,85 セレクト用切換ピン 56,86 セレクト用切換ピン駆動手段 61 第1シフト摺動体 62 第2シフト摺動体 63 第3シフト摺動体 64,104 第2ボールねじ 64b,104b 第2ナット 65,105 シフト用切換ピン 66,106 シフト用切換ピン駆動手段 80 切換ハウジング 81 第1セレクトアーム 82 第2セレクトアーム 83 第3セレクトアーム 87 第1セレクト軸 101 第1シフトアーム 102 第2シフトアーム 103 第3シフトアーム 107 第1シフト軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J067 AA01 AB13 AB14 AB23 AB24 AC02 BA56 DA41 FB63 FB73 FB76 FB81 FB83 GA01 3J552 MA04 NA01 PA64 PA67 PB02 VA62W

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速ギヤの複数のフォークシャフト(12
    〜15)のいずれかに選択的に係合可能であって前記係合
    したフォークシャフト(12〜15)をその軸方向に摺動可能
    なシフトレバー(16)と、 前記シフトレバー(16)を前記複数のフォークシャフト(1
    2〜15)のいずれかに選択的に係合させるセレクトレバー
    (17)と、 前記セレクトレバー(17)を駆動するセレクト用電動モー
    タ(18)と、 前記シフトレバー(16)を駆動するシフト用電動モータ(1
    9)と、 運転席に設けられ運転者が操作する通常時チェンジレバ
    ー(37)と、 前記通常時チェンジレバー(37)の操作位置を検出する操
    作検出スイッチ(38)と、 前記操作検出スイッチ(38)の検出出力に基づいて前記セ
    レクト用電動モータ(18)及び前記シフト用電動モータ(1
    9)をそれぞれ制御するコントローラ(44)とを備えた変速
    装置であって、 前記通常時チェンジレバー(37)とは別に前記運転席に設
    けられ前記運転者が操作する非常時チェンジレバー(47)
    と、 前記通常時チェンジレバー(37)の操作により前記セレク
    ト用電動モータ(18)及び前記シフト用電動モータ(19)を
    駆動して前記セレクトレバー(17)及び前記シフトレバー
    (16)を切換可能な通常位置と、前記非常時チェンジレバ
    ー(47)の操作により前記セレクト用電動モータ(18)及び
    前記シフト用電動モータ(19)を介さずに前記セレクトレ
    バー(17)及び前記シフトレバー(16)を切換可能な非常位
    置とのいずれかに切換え可能な切換手段(46,76)とを更
    に備え、 前記切換手段(46,76)が、 前記通常時チェンジレバー(37)及び前記非常時チェンジ
    レバー(47)とは別に前記運転席に設けられ前記運転者の
    操作により前記通常位置又は前記非常位置に切換える手
    動・電動切換レバー(45)と、 前記手動・電動切換レバー(45)の通常位置への操作によ
    り前記セレクトレバー(17)及び前記非常時チェンジレバ
    ー(47)の連結を解除するとともに前記セレクトレバー(1
    7)及び前記セレクト用電動モータ(18)を連結し前記手動
    ・電動切換レバー(45)の非常位置への操作により前記セ
    レクトレバー(17)及び前記セレクト用電動モータ(18)の
    連結を解除するとともに前記セレクトレバー(17)及び前
    記非常時チェンジレバー(47)を連結するセレクト切換機
    構(48,78)と、 前記手動・電動切換レバー(45)の通常位置への操作によ
    り前記シフトレバー(16)及び前記非常時チェンジレバー
    (47)の連結を解除するとともに前記シフトレバー(16)及
    び前記シフト用電動モータ(19)を連結し前記手動・電動
    切換レバー(45)の非常位置への操作により前記シフトレ
    バー(16)及び前記シフト用電動モータ(19)の連結を解除
    するとともに前記シフトレバー(16)及び前記非常時チェ
    ンジレバー(47)を連結するシフト切換機構(49,79)とを
    有することを特徴とする非常時切換装置付き変速装置。
  2. 【請求項2】 セレクト切換機構(48)が、 セレクト用電動モータ(18)の回転運動を直線運動に変換
    する第1ボールねじ(54)の第1ナット(54b)に接続され
    かつ前記第1ナット(54b)ともに直線運動する第1セレ
    クト摺動体(51)と、 前記第1セレクト摺動体(51)に摺動可能に設けられた第
    2セレクト摺動体(52)と、 前記第2セレクト摺動体(52)に摺動可能に設けられかつ
    非常時チェンジレバー(47)に接続された第3セレクト摺
    動体(53)と、 前記第2セレクト摺動体(52)に対する前記第1セレクト
    摺動体(51)の相対運動を阻止しかつ前記第3セレクト摺
    動体(53)の相対運動を許容する第1のセレクト摺動位置
    と前記第2セレクト摺動体(52)に対する前記第1セレク
    ト摺動体(51)の相対運動を許容しかつ前記第3セレクト
    摺動体(53)の相対運動を阻止する第2のセレクト摺動位
    置とのいずれかに移動可能なセレクト用切換ピン(55)
    と、 前記セレクト用切換ピン(55)を前記第1のセレクト摺動
    位置又は前記第2のセレクト摺動位置のいずれかに移動
    させるセレクト用切換ピン駆動手段(56)とを有し、 シフト切換機構(49)が、 シフト用電動モータ(19)の回転運動を直線運動に変換す
    る第2ボールねじ(64)の第2ナット(64b)に接続されか
    つ前記第2ナット(64b)ともに直線運動する第1シフト
    摺動体(61)と、 前記第1シフト摺動体(61)に摺動可能に設けられた第2
    シフト摺動体(62)と、前記第2シフト摺動体(62)に摺動
    可能に設けられかつ非常時チェンジレバー(47)に接続さ
    れた第3シフト摺動体(63)と、 前記第2シフト摺動体(62)に対する前記第1シフト摺動
    体(61)の相対運動を阻止しかつ前記第3シフト摺動体(6
    3)の相対運動を許容する第1のシフト摺動位置と前記第
    2シフト摺動体(62)に対する前記第1シフト摺動体(61)
    の相対運動を許容しかつ前記第3シフト摺動体(63)の相
    対運動を阻止する第2のシフト摺動位置とのいずれかに
    移動可能なシフト用切換ピン(65)と、 前記シフト用切換ピン(65)を前記第1のシフト摺動位置
    又は前記第2のシフト摺動位置のいずれかに移動させる
    シフト用切換ピン駆動手段(66)とを有する請求項1記載
    の非常時切換装置付き変速装置。
  3. 【請求項3】 セレクト切換機構(78)が、 セレクト用電動モータ(18)の回転運動を直線運動に変換
    する第1ボールねじ(84)の第1ナット(84b)に接続され
    かつ第1セレクト軸(87)に回動可能に嵌入され前記第1
    ナット(84b)の直線運動が前記第1セレクト軸(87)を中
    心とする回動運動に変換される第1セレクトアーム(81)
    と、 前記第1セレクト軸(87)と一体的に設けられかつセレク
    トレバー(17)に接続された第2セレクトアーム(82)と、 前記第1セレクト軸(87)に回動可能に嵌入されかつ非常
    時チェンジレバー(47)に接続された第3セレクトアーム
    (83)と、 前記第2セレクトアーム(82)に対する前記第1セレクト
    アーム(81)の相対回転を阻止しかつ前記第3セレクトア
    ーム(83)の相対回転を許容する第1のセレクト回転位置
    と前記第2セレクトアーム(82)に対する前記第1セレク
    トアーム(81)の相対回転を許容しかつ前記第3セレクト
    アーム(83)の相対回転を阻止する第2のセレクト回転位
    置とのいずれかに移動可能なセレクト用切換ピン(85)
    と、 前記セレクト用切換ピン(85)を前記第1のセレクト回転
    位置又は前記第2のセレクト回転位置のいずれかに移動
    させるセレクト用切換ピン駆動手段(86)とを有し、 シフト切換機構(79)が、 シフト用電動モータ(19)の回転運動を直線運動に変換す
    る第2ボールねじ(104)の第2ナット(104a)に接続され
    かつ第1シフト軸(107)に回動可能に嵌入され前記第2
    ナット(104a)の直線運動が前記第1シフト軸(107)を中
    心とする回動運動に変換される第1シフトアーム(101)
    と、 前記第1シフト軸(107)に回動可能に嵌入されかつシフ
    トレバー(16)に接続された第2シフトアーム(102)と、 前記第1シフト軸(107)と一体的に設けられかつ非常時
    チェンジレバー(47)に接続された第3シフトアーム(10
    3)と、 前記第2シフトアーム(102)に対する前記第1シフトア
    ーム(101)の相対回転を阻止しかつ前記第3シフトアー
    ム(103)の相対回転を許容する第1のシフト回転位置と
    前記第2シフトアーム(102)に対する前記第1シフトア
    ーム(101)の相対回転を許容しかつ前記第3シフトアー
    ム(103)の相対回転を阻止する第2のシフト回転位置と
    のいずれかに移動可能なシフト用切換ピン(105)と、 前記シフト用切換ピン(105)を前記第1のシフト回転位
    置又は前記第2のシフト回転位置のいずれかに移動させ
    るシフト用切換ピン駆動手段(106)とを有する請求項1
    記載の非常時切換装置付き変速装置。
  4. 【請求項4】 セレクト切換機構(78)及びシフト切換機
    構(79)が単一の切換ハウジング(80)に収容された請求項
    1ないし3いずれか記載の非常時切換装置付き変速装
    置。
  5. 【請求項5】 シフト切換機構(49,79)とシフトレバー
    (16)との間に、シフト用電動モータ(19)又は非常時チェ
    ンジレバー(47)によるシフトレバー(16)の駆動力を圧縮
    エアを用いて支援するパワーシフト手段(28)が介装され
    た請求項1ないし4いずれか記載の非常時切換装置付き
    変速装置。
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CN113847425A (zh) * 2021-08-16 2021-12-28 重庆铁马变速箱有限公司 一种at自动变速箱应急挡锁止装置

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