JP2003097502A - リザーバ、パワーステアリング装置及び自動車 - Google Patents

リザーバ、パワーステアリング装置及び自動車

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JP2003097502A
JP2003097502A JP2001295172A JP2001295172A JP2003097502A JP 2003097502 A JP2003097502 A JP 2003097502A JP 2001295172 A JP2001295172 A JP 2001295172A JP 2001295172 A JP2001295172 A JP 2001295172A JP 2003097502 A JP2003097502 A JP 2003097502A
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Japan
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reservoir
discharge port
working fluid
partition wall
power steering
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JP2001295172A
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Yoshiaki Hamazaki
善明 浜崎
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の傾きにともなって内部に貯溜される
作動流体の液面が排出口より高い位置になるのを防止す
るリザーバ、該リザーバを備えるパワーステアリング装
置、及び該パワーステアリング装置を有する自動車を提
供する。 【解決手段】 リザーバ1の内部を前後方向に分割する
隔壁3を備えて、分割された空間を連通させる連通路6
として隔壁3の壁部31aの下部近傍に貫通孔32…
を、壁部31bの下部近傍に貫通孔32と対角となる位
置に貫通孔33…を設ける。また、排出口16をリザー
バ1の底面1cの左右幅の略中央部に有する排出管13
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプへ供給され
る油等の作動流体が貯溜されるリザーバ、該リザーバを
備えるパワーステアリング装置、該パワーステアリング
装置を有する自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のパワーステアリング装置中に配
された油圧アクチュエータ等の油圧作動機器に作動流体
を供給する油圧ポンプ等のポンプへの吸入側にはリザー
バが設けられ、該リザーバ内に貯溜された作動流体はポ
ンプにより吸出されて、該ポンプから吐出された作動流
体は油圧作動機器を介して前記リザーバ内に戻されるよ
うに構成されている。
【0003】昨今、軽自動車等の小型自動車において
は、特に居住性を優先した車作りをする傾向にあるた
め、エンジンルームのスペースは今までより更に小さく
なる傾向があり、搭載される自動車部品の大きさ又は長
さが極端に制限されている。しかし制限されたスペース
でもリザーバ機能を確保するには、所定の内容量を確保
する必要がある。
【0004】図8は上述した高さが制限された前後に長
くなる直方体形状のリザーバの縦断側面図、図9は図8
のIX−IX線の縦断正面図である。リザーバ100は、前
側(図8の左側)から順に給油管101と、戻油管10
4と、排出口102を有する排出管103とを有してお
り、排出口102はリザーバ100の側面100aの下
部近傍の後端付近に設けられた貫通孔であり、排出管1
03は排出口102から外方に延びている。排出管10
3を経てリザーバ100内の作動流体は図示しないポン
プに吸出され、図示しない油圧作動機器を介して戻油管
104を経てリザーバ100内に戻される。また、リザ
ーバ100内の作動流体が所定量より少ない場合、給油
管101より補給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したリザーバは、
図8において、リザーバ100の前側(図8の左側)が
図示しない自動車の前方を向き、リザーバ100の後ろ
側(図8の右側)が前記自動車の後方を向くように前記
自動車のエンジンルームに設置される。リザーバ100
内に所定の量の作動流体が貯溜されており、前記自動車
の車体が傾いていないためにリザーバ100が略水平に
保たれている状態では作動流体の液面は破線Jに示す位
置となる。前記自動車の車体が前方向に傾くのに伴って
リザーバ100が前方向に傾いた場合、リザーバ100
の液面は前側(図8の左側)が高く、後ろ側(図8の右
側)が低くなり、仮想線Kで示すように瞬間的に排出口
102の一部が液面より高くなるときがあり、このとき
排出口102は空気(雰囲気)に対して開口(連通)し
ているため、空気がポンプ内に吸い込まれて不具合が発
生する可能性がある。
【0006】また、前記自動車の車体が右方向に傾くの
に伴ってリザーバ100が右方向に傾いた場合、図9に
おいて、リザーバ100が略水平に保たれている状態で
は破線Jに位置していた作動流体の液面はリザーバ10
0の右側(図9の左側)が高く、左側(図9の右側)が
低くなり、仮想線Lで示すように排出口102の一部が
液面より高くなる時があり、このとき排出口102は空
気(雰囲気)に対して開口(連通)しているために、空
気がポンプ内に吸い込まれる可能性がある。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、リザーバが前方向に
傾いた場合でも排出口が液面より下の位置にあるリザー
バ、該リザーバを備えるパワーステアリング装置、及び
該パワーステアリング装置を有する自動車を提供するこ
とにある。
【0008】また他の目的は、横方向にリザーバが傾い
た場合でも排出口が液面より下の位置にあるリザーバ及
び該リザーバを備えるパワーステアリング装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るリザーバ
は、内部を分割すべく縦の隔壁を備えていることを特徴
とする。
【0010】第1発明においては、隔壁が備えてあるこ
とによって、内部に貯溜される作動流体を排出する排出
口が設けられたリザーバが、前記排出口が高くなる向き
に傾いた場合、排出口付近の作動流体の液面は隔壁がな
い場合に比べて高くすることができ、これにより排出口
は液面よりも下の位置にあって、排出口が空気に対して
開口することがない。
【0011】第2発明に係るリザーバは、前記リザーバ
は、前記隔壁により分割された空間を連通させるべく連
通路を設けてあることを特徴とする。
【0012】第2発明においては、連通路が設けてある
ことによって、隔壁によって分割された空間を貯溜され
る作動流体は連通することができ、排出口付近を作動流
体で充満した状態に保持することができる。
【0013】第3発明に係るリザーバは、内部に貯溜さ
れた作動流体を排出する排出口を有する直方体形状のリ
ザーバにおいて、該リザーバの底面の幅の略中央部に前
記排出口を有する排出管を設けてあることを特徴とす
る。
【0014】第3発明においては、リザーバが傾いた場
合、傾いた方向と平行な縦断面において、作動流体の液
面の変動幅はリザーバ内の壁面から中央に向かうに連れ
て小さくなり、リザーバの底面の幅の略中央部において
は最小となるので、略中央部に排出口を有することによ
って、排出口が液面より高くなるのを防ぐことができ
る。
【0015】第4発明に係るパワーステアリング装置
は、操舵手段と、ポンプと、該ポンプによって作動され
て、前記操舵手段の操舵を補助する油圧作動機器と、前
記ポンプに作動流体を吸出される第1乃至第3発明の何
れかに記載のリザーバとを備えていることを特徴とす
る。
【0016】第4発明においては、排出口が作動流体の
液面より高くなるのを防ぐ構造としたリザーバを備える
ことにより、該リザーバに接続されるポンプ内に空気が
吸い込まれるのを防ぐことができる。
【0017】第5発明に係る自動車は、第1又は第2発
明に記載のリザーバを備えるパワーステアリング装置を
有する自動車であって、前記リザーバは、前記隔壁が前
記リザーバの内部をその前後に分割する向きに設置され
ていることを特徴とする。
【0018】第5発明においては、自動車が前方向に傾
くのに伴って該自動車内に設置されているリザーバが前
方向に傾いた場合、該リザーバが内部を前後に分割する
隔壁を備えていることにより、該隔壁よりも後方の作動
流体の液面は該隔壁を設けていない場合に比べて高くな
るために、該隔壁よりも後方に設けられている排出口が
作動流体の液面より高くなるのを防ぐことができるの
で、前記リザーバに接続されるポンプ内に空気が吸い込
まれるのを防ぐことが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1 以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係るパワーステアリング装置を
有する自動車の要部構成を示す模式図である。このパワ
ーステアリング装置は、エンジン52の回転が伝動ベル
ト59を介して伝達されることによって駆動されるポン
プ53と、ポンプ53によって吸出される作動流体を貯
溜するリザーバ1と、ポンプ53により作動流体が送給
されることによって作動し、操舵輪51の操舵を補助す
る油圧作動機器54と、操舵輪51の操舵により駆動さ
れ、ポンプ53により送給された作動流体の油圧作動機
器54への送給/排出を制御する制御弁55とを備え、
油圧作動機器54によって舵取機構56の舵取軸57を
車両の左右方向へ移動させることにより操舵補助するよ
うに構成されている。
【0020】図2は本発明に係るリザーバの縦断側面
図、図3は図2のIII−III線の横断平面図、図4は図2
のIV−IV線の縦断正面図である。
【0021】リザーバ1は前後に長くなる直方体形状で
あり、上下中間で上側部分1Aと下側部分1Bとに分割
されており、上側部分1Aと下側部分1Bとが密封状に
連結されている。リザーバ1は前側(図2の左側)から
順に給油管11と、戻油管12と、排出管13とを有し
ている。給油管11はリザーバの上面1aを貫通する円
筒であり、上端が給油口14となっていて、給油口14
はキャップ2により密閉/開放される。戻油管12はリ
ザーバ1の側面1bを貫通する円筒であり、一端はリザ
ーバ1の外側に延びて図1の油圧作動機器54に接続さ
れており、他端はリザーバ1の内側に延びて戻油口15
となっている。
【0022】排出管13は、戻油管12に貫通される側
面1bを貫通する円筒であり、側面1bの下部近傍の後
端付近に設けられている。排出管13の一端はリザーバ
1の外側に延びて図1のポンプ53に接続されている。
また、排出管13の他端はリザーバ1の内側に、リザー
バ1の底面1cの左右幅の略中央部まで延びて排出口1
6となっている。
【0023】リザーバ1の内側には、底面1cに垂直な
対向する2枚の壁部31a、31bを有する、縦断側面
が逆U字形の隔壁3が備えられている。リザーバ1の下
側部分1Bの内壁には、側面1b、底面1c、及び側面
1bに対向する側面1dに亘って、排出管13と戻油管
12との間にリブ17a、17aが、戻油管12と給油
管11との間にリブ17b、17bが設けられている。
リブ17a、17aの間に壁部31aが挿嵌されて、リ
ブ17b、17bの間に壁部31bが挿嵌されることに
よって隔壁3はリザーバ1の内側に嵌合固定される。リ
ザーバ1内は隔壁3によって、壁部31a及びリザーバ
1の内壁により囲まれる後ろ側空間18aと、隔壁3に
囲まれる中央空間18bと、壁部31b及びリザーバ1
の内壁により囲まれる前側空間18cとに分割される。
【0024】図5は隔壁3の斜視図である。隔壁3は、
連通路6として、後ろ側空間18aと中央空間18bと
を連通させるために、壁部31aの下部近傍の側面1d
側に、横方向に等間隔に並ぶ縦長の複数の貫通孔32…
を有しており、また、中央空間18bと前側空間18c
とを連通させるために、壁部31bの下部近傍に貫通孔
32…とは対角方向にあたる側面1b側に貫通孔32…
よりも短く本数が少ない複数の貫通孔33…を等間隔に
有している。
【0025】リザーバ1は、図1のように自動車5の図
示しないエンジンルーム内にリザーバ1の前側(図2の
左側)が車体58の前方を向くように、リザーバ1の後
ろ側(図2の右側)が車体58の後方を向くように設置
される。給油口14から前側空間18cに供給された作
動流体は、前側空間18cから貫通孔33…より中央空
間18bへ流れ、さらに貫通孔32…より後ろ側空間1
8aへ流れることにより、車体58が略水平である場
合、リザーバ1は略水平であり、後ろ側空間18a、中
央空間18b、前側空間18cの液面がほぼ同じ高さに
保たれる。前記パワーステアリング装置の稼動によっ
て、後ろ側空間18a内の作動流体が排出口16からポ
ンプ53に吸出され、油圧作動機器54を介して戻油口
15より中央空間18bに戻される。中央空間18b内
の作動流体は貫通孔32…より後ろ側空間18aへ流
れ、また貫通孔33…より前側空間18cへ流れる。貫
通孔32が貫通孔33より大きく、また数が多いことに
よって、中央空間18b内に戻された作動流体は前側空
間18cよりも後ろ側空間18aへ流れやすい。
【0026】自動車5が走行中に車体58が前後又は左
右方向に傾斜するのに伴ってリザーバ1が傾斜すること
により、リザーバ1内の作動流体の液面は変動する。図
2及び図4に示すように、リザーバ1内に予め定められ
た量の作動流体が貯溜されており、車体58が傾いてな
い場合、リザーバ1は略水平であり、液面は破線Aの位
置となる。
【0027】車体58が前方向に傾斜するのに伴ってリ
ザーバ1が前方向に傾斜すると、図2において、後ろ側
空間18a、中央空間18b、前側空間18cの作動流
体の液面は各々仮想線B、C、Dで示すように、リザー
バ1の前側(図2の左側)が高く、後ろ側(図2の右
側)が低くなる。後ろ側空間18aの液面は、隔壁3が
備えられていない図8の排出口102近傍の液面に比べ
て高く、排出口16よりも高い位置にある。
【0028】車体58が右方向に傾斜するのに伴ってリ
ザーバ1が右方向に傾斜すると、図4に示すように後ろ
側空間18aの液面はリザーバ1の右側(図4の左側)
が高く、左側(図4の右側)が低くなり、仮想線Eに示
す位置に変動する。排出口16は液面の変動がほとんど
ない底面1cの左右幅の略中央部にあるため、液面の変
動に関わらず排出口16は液面よりも低い位置にある。
【0029】なお、車体58が左方向に傾斜するのに伴
ってリザーバ1が左方向に傾斜したときは、図4に示す
ように後ろ側空間18aの液面はリザーバ1の右側(図
4の左側)が低く、左側(図4の右側)が高くなり、仮
想線Fに示す位置に変動し、右方向に傾斜した場合と同
様に排出口16は液面の変動がほとんどない底面1cの
左右幅の略中央部にあるため、液面の変動に関わらず排
出口16は液面よりも低い位置にある。
【0030】実施の形態2 図6は本発明に係るリザーバの縦断側面図である。実施
の形態2のリザーバは、前記隔壁3を1枚の板状の隔壁
4としたものである。
【0031】隔壁4は前記隔壁3の壁部31b部分のみ
からなる構造である。リザーバ1の下側部分1Bの内壁
には、側面1b、底面1c、及び側面1dに亘って、戻
油管12と給油管11との間にリブ17c、17cが設
けられている。リブ17c、17cの間に隔壁4が挿嵌
されることによってリザーバ1の内側に嵌合固定されて
いる。リザーバ1内は隔壁4によって、排出口16を有
する後ろ側空間18dと排出口16を有さない前側空間
18eとに分割される。
【0032】図7は隔壁4の斜視図である。隔壁4は連
通路6として、後ろ側空間18dと前側空間18eとを
連通させるために、壁部31bの貫通孔33…と同様に
下部近傍に複数の貫通孔41…を等間隔に有している。
【0033】給油口14から前側空間18eに供給され
た作動流体は、前側空間18eから貫通孔41…より後
ろ側空間18dへ流れて、車体58が略水平である場
合、リザーバ1は略水平であるため、後ろ側空間18d
及び前側空間18eの液面はほぼ同じ高さに保たれる。
前記パワーステアリング装置の稼働によって、後ろ側空
間18d内の作動流体が排出口16からポンプ53に吸
出され、油圧作動機器54を介して戻油口15より作動
流体が再び後ろ側空間18dに戻される。戻された作動
流体の一部は後ろ側空間18dから貫通孔41…より前
側空間18eへ流れることができる。
【0034】自動車5が走行中に車体58が前後又は左
右方向に傾斜するのに伴ってリザーバ1も傾斜すること
により、リザーバ1内の作動流体の液面は変動する。図
6に示すように、リザーバ1内に予め定められた量の作
動流体が貯溜されていて、車体58が傾いていない場
合、リザーバ1は略水平であり、液面は破線Gの位置と
なる。
【0035】車体58が前方向に傾斜するのに伴ってリ
ザーバ1が前方向に傾斜すると、後ろ側空間18d、前
側空間18eの液面は各々仮想線H、Iで示すように、
リザーバ1の前側(図6の左側)が高く、後ろ側(図6
の右側)が低くなる。後ろ側空間18dの液面は隔壁4
が備えられていない図8の排出口102近傍の液面に比
べて高く、排出口16よりも高い位置にある。その他の
構成及び作用は実施の形態1と同じであるため、同様の
部品については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0036】なお、上述した実施の形態1においては、
連通路6として隔壁3に貫通孔32…及び33…を設
け、上述した実施の形態2においては連通路6として隔
壁4に貫通孔41…を設ける形態としたが、これに限定
するものではなく、例えばリザーバ1の側面1b、1d
の少なくとも一方の一部を凹ませて連通路6を設ける形
態、または、隔壁3(隔壁4)に貫通孔32…及び33
…(貫通孔41…)で連通させることなく、隔壁3(隔
壁4)の側辺の一部を切り欠いて連通路6を設ける形態
としてもよい。
【0037】
【発明の効果】第1発明によれば、隔壁が備えてあるこ
とによって、内部に貯溜される作動流体を排出する排出
口が設けられたリザーバが、前記排出口が高くなる向き
に傾いた場合、排出口付近の作動流体の液面は隔壁がな
い場合に比べて高くすることができ、これにより排出口
は液面よりも下の位置にあって、排出口が空気に対して
開口することがない。
【0038】第2発明によれば、連通路が設けてあるこ
とによって、隔壁によって分割された空間を貯溜される
作動流体は連通することができ、排出口付近を作動流体
で充満した状態に保持することができる。
【0039】第3発明によれば、リザーバが傾いた場
合、傾いた方向と平行な縦断面において、作動流体の液
面の変動幅はリザーバ内の壁面から中央に向かうに連れ
て小さくなり、リザーバの底面の幅の略中央部において
は最小となるので、略中央部に排出口を有することによ
って、排出口が液面より高くなるのを防ぐことができ
る。
【0040】第4発明によれば、排出口が作動流体の液
面より高くなるのを防ぐ構造としたリザーバを備えるこ
とにより、該リザーバに接続されるポンプ内に空気が吸
い込まれるのを防ぐことができる。
【0041】第5発明によれば、自動車が前方向に傾く
のに伴って該自動車内に設置されているリザーバが前方
向に傾いた場合、該リザーバが内部を前後に分割する隔
壁を備えていることにより、該隔壁よりも後方の作動流
体の液面は該隔壁を設けていない場合に比べて高くなる
ために、該隔壁よりも後方に設けられている排出口が作
動流体の液面より高くなるのを防ぐことができるので、
前記リザーバに接続されるポンプ内に空気が吸い込まれ
るのを防ぐことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーステアリング装置を有する
自動車の要部構成を示す模式図である。
【図2】本発明に係るリザーバの縦断側面図である。
【図3】図2のIII−III線の横断平面図である。
【図4】図2のIV−IV線の縦断正面図である。
【図5】本発明に係るリザーバの隔壁部分の斜視図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態2に係るリザーバの縦断側
面図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るリザーバの隔壁部
分の斜視図である。
【図8】従来のリザーバの縦断側面図である。
【図9】図8のIX−IX線の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 リザーバ 13 排出管 16 排出口 3、4 隔壁 32、33、41 貫通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を分割すべく縦の隔壁を備えている
    ことを特徴とするリザーバ。
  2. 【請求項2】 前記リザーバは、前記隔壁により分割さ
    れた空間を連通させるべく連通路を設けてあることを特
    徴とする請求項1に記載のリザーバ。
  3. 【請求項3】 内部に貯溜された作動流体を排出する排
    出口を有する直方体形状のリザーバにおいて、該リザー
    バの底面の幅の略中央部に前記排出口を有する排出管を
    設けてあることを特徴とするリザーバ。
  4. 【請求項4】 操舵手段と、ポンプと、該ポンプによっ
    て作動されて、前記操舵手段の操舵を補助する油圧作動
    機器と、前記ポンプに作動流体を吸出される請求項1乃
    至3の何れかに記載のリザーバとを備えていることを特
    徴とするパワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載のリザーバを備え
    るパワーステアリング装置を有する自動車であって、前
    記リザーバは、前記隔壁が前記リザーバの内部をその前
    後に分割する向きに設置されていることを特徴とする自
    動車。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1739312A1 (de) * 2005-06-28 2007-01-03 Ford Global Technologies, LLC Ausgleichsbehälter mit Flüssigkeitsnivellierung
JP2018095311A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 ホクシン産業株式会社 燃料油移送装置

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EP1739312A1 (de) * 2005-06-28 2007-01-03 Ford Global Technologies, LLC Ausgleichsbehälter mit Flüssigkeitsnivellierung
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