JPH0249107Y2 - - Google Patents
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- JPH0249107Y2 JPH0249107Y2 JP14057084U JP14057084U JPH0249107Y2 JP H0249107 Y2 JPH0249107 Y2 JP H0249107Y2 JP 14057084 U JP14057084 U JP 14057084U JP 14057084 U JP14057084 U JP 14057084U JP H0249107 Y2 JPH0249107 Y2 JP H0249107Y2
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- oil
- pump
- hydraulic
- power steering
- wall
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- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 6
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 114
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 28
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 8
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 235000014676 Phragmites communis Nutrition 0.000 description 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、自動車に装備されたパワーステアリ
ング装置及びハイドロニユーマチツクサスペンシ
ヨン装置にポンプ手段を介して供給される作動オ
イルを蓄える、自動車のオイルタンクに関する。
ング装置及びハイドロニユーマチツクサスペンシ
ヨン装置にポンプ手段を介して供給される作動オ
イルを蓄える、自動車のオイルタンクに関する。
(従来技術)
乗用車等において、運転者に対する運転するに
際しての負担の軽減や操縦性及び居住性の向上等
をはかることを目的として、パワーステアリング
装置とハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装
置との両者を装備するものとされた自動車が提案
されている。このパワーステアリング装置は、運
転者によるステアリング手段を介しての操舵入力
を検知し、エンジンで駆動される油圧ポンプから
操舵機構に設けられた油圧動作系に作動オイルを
供給して、運転者による操舵機構の操作に油圧動
作系による助力を与えるようにするものであり、
また、ハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装
置は、車軸と車体との間に配設されたサスペンシ
ヨン機構に設けられた油圧動作系に、エンジンで
駆動される油圧ポンプから送り出される作動オイ
ルを供給して車軸に対する車体の高さを、車軸に
作用する車体側の荷重や路面状態によつて変化す
る車軸の上下動等に応じて制御し、所定の値をと
るものとなすものである。
際しての負担の軽減や操縦性及び居住性の向上等
をはかることを目的として、パワーステアリング
装置とハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装
置との両者を装備するものとされた自動車が提案
されている。このパワーステアリング装置は、運
転者によるステアリング手段を介しての操舵入力
を検知し、エンジンで駆動される油圧ポンプから
操舵機構に設けられた油圧動作系に作動オイルを
供給して、運転者による操舵機構の操作に油圧動
作系による助力を与えるようにするものであり、
また、ハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装
置は、車軸と車体との間に配設されたサスペンシ
ヨン機構に設けられた油圧動作系に、エンジンで
駆動される油圧ポンプから送り出される作動オイ
ルを供給して車軸に対する車体の高さを、車軸に
作用する車体側の荷重や路面状態によつて変化す
る車軸の上下動等に応じて制御し、所定の値をと
るものとなすものである。
このようなパワーステアリング装置及びハイド
ロニユーマチツクサスペンシヨン装置が装備され
た自動車にあつては、両装置に係わる部分の構成
を簡略化し、また、それらの設置に要するスペー
スを小とすべく、両装置に作動オイルを供給する
ためのポンプ手段、及び、このポンプ手段から作
動オイルとして両装置に送り出され、その後両装
置の夫々から戻つてくるオイルを蓄えるオイルタ
ンクの構成や配置等に考慮が払われる。例えば、
特公昭56−7892号公報には、ハイドロニユーマチ
ツクサスペンシヨン装置に作動オイルを供給する
その吐出し量が比較的少である特性を有したハイ
ドロニユーマチツクサスペンシヨン装置用のポン
プと、パワーステアリング装置に作動オイルを供
給するその吐出し量が比較的大である特性を有し
たパワーステアリング装置用のポンプとを二連ポ
ンプとして形成し、この二連ポンプに対して共通
の一個のオイルタンクを配して、二連ポンプとオ
イルタンクとを二連ポンプの夫々に共通のオイル
通路で連結するようにした構成が示されている。
ロニユーマチツクサスペンシヨン装置が装備され
た自動車にあつては、両装置に係わる部分の構成
を簡略化し、また、それらの設置に要するスペー
スを小とすべく、両装置に作動オイルを供給する
ためのポンプ手段、及び、このポンプ手段から作
動オイルとして両装置に送り出され、その後両装
置の夫々から戻つてくるオイルを蓄えるオイルタ
ンクの構成や配置等に考慮が払われる。例えば、
特公昭56−7892号公報には、ハイドロニユーマチ
ツクサスペンシヨン装置に作動オイルを供給する
その吐出し量が比較的少である特性を有したハイ
ドロニユーマチツクサスペンシヨン装置用のポン
プと、パワーステアリング装置に作動オイルを供
給するその吐出し量が比較的大である特性を有し
たパワーステアリング装置用のポンプとを二連ポ
ンプとして形成し、この二連ポンプに対して共通
の一個のオイルタンクを配して、二連ポンプとオ
イルタンクとを二連ポンプの夫々に共通のオイル
通路で連結するようにした構成が示されている。
しかしながら、このように共通のオイルタンク
内に蓄えられたオイルを、共通のオイル通路を介
して、ハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装
置用のポンプとパワーステアリング装置用のポン
プに供給する構成がとられる場合、ハイドロニユ
ーマチツクサスペンシヨン装置に係る作動オイル
循環経路の一部に異常を生じ、斯かる部分からの
オイル漏れ等が発生した場合、その影響が直ち
に、パワーステアリング装置に及ぶ可能性があ
り、例えば、ハイドロニユーマチツクサスペンシ
ヨン装置に係る作動オイル経路の一部に生じたオ
イル漏れにより、オイルタンク内のオイルが減少
して、比較的多量に作動オイルが供給されること
を必要とするパワーステアリング装置用ポンプへ
のオイルの供給が不充分とされ、その結果、パワ
ーステアリング装置が正常に作動しなくなる可能
性がある。
内に蓄えられたオイルを、共通のオイル通路を介
して、ハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装
置用のポンプとパワーステアリング装置用のポン
プに供給する構成がとられる場合、ハイドロニユ
ーマチツクサスペンシヨン装置に係る作動オイル
循環経路の一部に異常を生じ、斯かる部分からの
オイル漏れ等が発生した場合、その影響が直ち
に、パワーステアリング装置に及ぶ可能性があ
り、例えば、ハイドロニユーマチツクサスペンシ
ヨン装置に係る作動オイル経路の一部に生じたオ
イル漏れにより、オイルタンク内のオイルが減少
して、比較的多量に作動オイルが供給されること
を必要とするパワーステアリング装置用ポンプへ
のオイルの供給が不充分とされ、その結果、パワ
ーステアリング装置が正常に作動しなくなる可能
性がある。
(考案の目的)
斯かる点に鑑み本考案は、自動車に装備された
第1の油圧装置であるパワーステアリング装置及
びパワーステアリング装置以外の第2の油圧装置
に夫々別個のポンプ手段によつて作動オイルとし
て供給されるオイルを、両ポンプ手段の夫々に供
給すべく設置され、しかも、第2の油圧装置の作
動オイル径路の一部からオイル漏れが生じた場合
にも、第1の油圧装置に作動オイルを供給するポ
ンプ手段に対して、このポンプ手段が第1の油圧
装置の作動に要求される量の作動オイルを送出す
るに足る量のオイルの供給状態を確保できるよう
にされた自動車のオイルタンクを提供することを
目的とする。
第1の油圧装置であるパワーステアリング装置及
びパワーステアリング装置以外の第2の油圧装置
に夫々別個のポンプ手段によつて作動オイルとし
て供給されるオイルを、両ポンプ手段の夫々に供
給すべく設置され、しかも、第2の油圧装置の作
動オイル径路の一部からオイル漏れが生じた場合
にも、第1の油圧装置に作動オイルを供給するポ
ンプ手段に対して、このポンプ手段が第1の油圧
装置の作動に要求される量の作動オイルを送出す
るに足る量のオイルの供給状態を確保できるよう
にされた自動車のオイルタンクを提供することを
目的とする。
(考案の構成)
本考案に係る自動車のオイルタンクは、内部に
オイル収容空間を形成する外壁部の底部側に、オ
イル収容空間を上方に連通空間を伴う第1及び第
2の区分空間に区画する隔壁部が設けられ、外壁
部の第1の区分空間を形成する部分に、第1の油
圧装置であるパワーステアリング装置に作動オイ
ルを供給する第1のポンプ手段に連通するオイル
通路が接続される第1のサクシヨンポートが形成
されるとともに、外壁部の第2の区分空間を形成
する部分に、パワーステアリング装置以外の第2
の油圧装置に作動オイルを供給する第2のポンプ
手段に連通するオイル通路が接続される第2のサ
クシヨンポートが形成され、さらに、外壁部の第
1の区分空間を形成する部分に、第1の油圧装置
及び第2の油圧装置からのリターンオイルを流す
オイル通路が接続されるリターンポートが形成さ
れて構成される。
オイル収容空間を形成する外壁部の底部側に、オ
イル収容空間を上方に連通空間を伴う第1及び第
2の区分空間に区画する隔壁部が設けられ、外壁
部の第1の区分空間を形成する部分に、第1の油
圧装置であるパワーステアリング装置に作動オイ
ルを供給する第1のポンプ手段に連通するオイル
通路が接続される第1のサクシヨンポートが形成
されるとともに、外壁部の第2の区分空間を形成
する部分に、パワーステアリング装置以外の第2
の油圧装置に作動オイルを供給する第2のポンプ
手段に連通するオイル通路が接続される第2のサ
クシヨンポートが形成され、さらに、外壁部の第
1の区分空間を形成する部分に、第1の油圧装置
及び第2の油圧装置からのリターンオイルを流す
オイル通路が接続されるリターンポートが形成さ
れて構成される。
このように構成されることにより、第1の油圧
装置に作動オイルを供給する第1のポンプ手段に
は、リターンポートが形成されてリターンオイル
が流し込まれる第1の区分空間からオイルが供給
されることになり、第2の油圧装置の作動オイル
経路の一部にオイル漏れが生じた場合、第2の油
圧装置に作動オイルを供給する第2のポンプ手段
へのオイル供給がなされる第2の区分空間内のオ
イルは減少するも、第1の区分空間内に第1のポ
ンプ手段に対するオイル供給には充分な量のオイ
ルを確保することができ、その結果、第1の油圧
装置が適正に作動する状態を継続せしめることが
できる。
装置に作動オイルを供給する第1のポンプ手段に
は、リターンポートが形成されてリターンオイル
が流し込まれる第1の区分空間からオイルが供給
されることになり、第2の油圧装置の作動オイル
経路の一部にオイル漏れが生じた場合、第2の油
圧装置に作動オイルを供給する第2のポンプ手段
へのオイル供給がなされる第2の区分空間内のオ
イルは減少するも、第1の区分空間内に第1のポ
ンプ手段に対するオイル供給には充分な量のオイ
ルを確保することができ、その結果、第1の油圧
装置が適正に作動する状態を継続せしめることが
できる。
(実施例)
以下、本考案に係る自動車のオイルタンクの実
施例について、図面を参照して説明する。
施例について、図面を参照して説明する。
第1図は、本考案に係る自動車のオイルタンク
の一例を、それに連通するオイル経路とともに概
略的に示す。この第1図に示されるオイル経路お
いては、油圧装置であるパワーステアリング装置
に作動オイルを供給する第1のポンプ1及び油圧
装置であるハイドロニユーマチツクサスペンシヨ
ン装置に作動オイルを供給する第2のポンプ2が
設置されている。そして、第1のポンプ1は、オ
イルの吐出圧は中低度であるが吐出量が比較的大
である特性を有したベーンポンプとされ、また、
第2のポンプ2は、オイルの吐出圧が高く、吐出
量が比較的少である特性を有したベーンポンプと
されており、これら第1のポンプ1及び第2のポ
ンプ2は、共通の駆動軸により駆動される二連ポ
ンプを構成するものとされていて、夫々、独立し
たオイル経路の一部を形成している。なお、この
駆動軸は、第1のポンプ1及び第2のポンプ2の
中間部分が、そこに過大なトルクが集中した場合
には速やかに切断されるべく、比較的脆弱に形成
されることが望ましい。
の一例を、それに連通するオイル経路とともに概
略的に示す。この第1図に示されるオイル経路お
いては、油圧装置であるパワーステアリング装置
に作動オイルを供給する第1のポンプ1及び油圧
装置であるハイドロニユーマチツクサスペンシヨ
ン装置に作動オイルを供給する第2のポンプ2が
設置されている。そして、第1のポンプ1は、オ
イルの吐出圧は中低度であるが吐出量が比較的大
である特性を有したベーンポンプとされ、また、
第2のポンプ2は、オイルの吐出圧が高く、吐出
量が比較的少である特性を有したベーンポンプと
されており、これら第1のポンプ1及び第2のポ
ンプ2は、共通の駆動軸により駆動される二連ポ
ンプを構成するものとされていて、夫々、独立し
たオイル経路の一部を形成している。なお、この
駆動軸は、第1のポンプ1及び第2のポンプ2の
中間部分が、そこに過大なトルクが集中した場合
には速やかに切断されるべく、比較的脆弱に形成
されることが望ましい。
斯かる第2のポンプ2により作動オイルが供給
されるハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装
置の一例における作動オイル経路は、例えば、第
2図に示される如くに構成される。第2図におい
て、一点鎖線で囲まれた4個の部分FR,FL,RR,
及びRLは、夫々、ハイドロニユーマチツクサス
ペンシヨン装置における右前輪、左前輪、右後輪
及び左後輪に係るサスペンシヨンユニツトを示し
ている。これらのサスペンシヨンユニツトFR,
FL,RR及びRLは、夫々同一のオイル給排経路を
有するものとされているので、ここではサスペン
シヨンユニツトFRについてのみ以下に説明する。
されるハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装
置の一例における作動オイル経路は、例えば、第
2図に示される如くに構成される。第2図におい
て、一点鎖線で囲まれた4個の部分FR,FL,RR,
及びRLは、夫々、ハイドロニユーマチツクサス
ペンシヨン装置における右前輪、左前輪、右後輪
及び左後輪に係るサスペンシヨンユニツトを示し
ている。これらのサスペンシヨンユニツトFR,
FL,RR及びRLは、夫々同一のオイル給排経路を
有するものとされているので、ここではサスペン
シヨンユニツトFRについてのみ以下に説明する。
ハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装置に
作動オイルを供給する第2のポンプ2の吐出しポ
ートは、分流弁21のインレツトポートに連通
し、分流弁21の二つのアウトレツトポートは、
分流弁22のインレツトポート及び分流弁23の
インレツトポートに夫々連通している。分流弁2
2の二つのアウトレツトポート22a及び22b
のうちのアウトレツトポート22aは、アンロー
ド弁24及び方向制御弁25の夫々のインレツト
ポートに連通している。アンロード弁24は、ソ
レノイド24aの付勢時において弁配置を切り換
えて、ドレイン26へのオイルの排を遮断する常
開の電磁弁である。また、方向制御弁25は、ソ
レノイド25aの付勢時において弁配置を切り換
えて、アウトレツトポートの遮断状態を解除する
常閉の電磁弁である。この方向制御弁25のアウ
トレツトポートは、アキユムレータ27及びアク
チユエータ28に連通している。アキユムレータ
27は、必要に応じてその内部に蓄積した圧力を
アクチユエータ28に供給するものとされる。
作動オイルを供給する第2のポンプ2の吐出しポ
ートは、分流弁21のインレツトポートに連通
し、分流弁21の二つのアウトレツトポートは、
分流弁22のインレツトポート及び分流弁23の
インレツトポートに夫々連通している。分流弁2
2の二つのアウトレツトポート22a及び22b
のうちのアウトレツトポート22aは、アンロー
ド弁24及び方向制御弁25の夫々のインレツト
ポートに連通している。アンロード弁24は、ソ
レノイド24aの付勢時において弁配置を切り換
えて、ドレイン26へのオイルの排を遮断する常
開の電磁弁である。また、方向制御弁25は、ソ
レノイド25aの付勢時において弁配置を切り換
えて、アウトレツトポートの遮断状態を解除する
常閉の電磁弁である。この方向制御弁25のアウ
トレツトポートは、アキユムレータ27及びアク
チユエータ28に連通している。アキユムレータ
27は、必要に応じてその内部に蓄積した圧力を
アクチユエータ28に供給するものとされる。
このようなオイル給排経路を有するサスペンシ
ヨンユニツトFRにおいては、第2のポンプ2の
吐出しポートからの作動オイルが方向制御弁25
のアウトレツトポートからアクチユエータ28に
供給されるとき、車高が上昇せしめられ、また、
アクチエエータ28からの作動オイルが、方向制
御弁25及びアンロード弁24を通じてドレイン
26に排出されるとき、車高が下降せしめられ
る。
ヨンユニツトFRにおいては、第2のポンプ2の
吐出しポートからの作動オイルが方向制御弁25
のアウトレツトポートからアクチユエータ28に
供給されるとき、車高が上昇せしめられ、また、
アクチエエータ28からの作動オイルが、方向制
御弁25及びアンロード弁24を通じてドレイン
26に排出されるとき、車高が下降せしめられ
る。
上述の如くの、パワーステアリング装置につい
ての作動オイル経路を形成する第1のポンプ1、
及び、ハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装
置の作動オイル経路を形成する第2のポンプ2に
対するオイルの供給をなすべく、本考案に係る自
動車のオイルタンクの一例であるオイルタンク5
が配されている。このオイルタンク5は、第3図
A及びBに詳細に示される如く、密閉容器型に形
成された外壁部5aを備え、この外壁部5aの内
部にオイル収容空間が形成されている。外壁部5
aの内側には、その底部側に隔壁6が設けられて
おり、外壁部5aの内部に形成されたオイル収容
空間が、この隔壁6により、その上部が連通した
チヤンバ7(第1の区分空間)とチヤンバ8(第
2の区分空間)とに区分されている。そして、外
壁部5aのチヤンバ7及び8を形成する部分の
夫々の底面部には、そこからオイルが吸い出され
るサクシヨンポート7a及び8aが夫々設けられ
ており、さらに、外壁部5aのチヤンバ7を形成
する部分の側部には、そこからリターンオイルが
流し込まれるリターンポート7bが設けられてい
る。
ての作動オイル経路を形成する第1のポンプ1、
及び、ハイドロニユーマチツクサスペンシヨン装
置の作動オイル経路を形成する第2のポンプ2に
対するオイルの供給をなすべく、本考案に係る自
動車のオイルタンクの一例であるオイルタンク5
が配されている。このオイルタンク5は、第3図
A及びBに詳細に示される如く、密閉容器型に形
成された外壁部5aを備え、この外壁部5aの内
部にオイル収容空間が形成されている。外壁部5
aの内側には、その底部側に隔壁6が設けられて
おり、外壁部5aの内部に形成されたオイル収容
空間が、この隔壁6により、その上部が連通した
チヤンバ7(第1の区分空間)とチヤンバ8(第
2の区分空間)とに区分されている。そして、外
壁部5aのチヤンバ7及び8を形成する部分の
夫々の底面部には、そこからオイルが吸い出され
るサクシヨンポート7a及び8aが夫々設けられ
ており、さらに、外壁部5aのチヤンバ7を形成
する部分の側部には、そこからリターンオイルが
流し込まれるリターンポート7bが設けられてい
る。
チヤンバ7に関連して設けられたサクシヨンポ
ート7aには、第1のポンプ1に連通するサクシ
ヨンパイプ3が接続されていて、チヤンバ7内の
オイルがサクシヨンポート7aから第1のポンプ
1に供給されるようになされており、また、チヤ
ンバ8に関連して設けられたサクシヨンポート8
aには、第2のポンプ2に連通するサクシヨンパ
イプ4が接続されていて、チヤンバ8内のオイル
がサクシヨンポート8aから第2のポンプ2に供
給されるようになされている。さらに、チヤンバ
7に関連して設けられたリターンポート7bに
は、パワーステアリング装置及びハイドロニユー
マチツクサスペンシヨン装置の夫々に供給された
作動オイルが各ドレインを経て得られるリターン
オイルを流すリターンパイプ9が接続されてお
り、このリターンパイプ9の先端はチヤンバ7内
に入り込んでいて、フイルタ10が取り付けられ
ている。従つて、チヤンバ7には、パワーステア
リング装置及びハイドロニユーマチツクサスペン
シヨン装置からのリターンオイルが、リターンポ
ート7bからフイルタ10を介して流し込まれる
ことになる。なお、第1図に示される如く、リタ
ーンパイプ9にはチエツク弁11が介装されてお
り、オイルタンク5内のオイルの逆流が阻止され
ている。
ート7aには、第1のポンプ1に連通するサクシ
ヨンパイプ3が接続されていて、チヤンバ7内の
オイルがサクシヨンポート7aから第1のポンプ
1に供給されるようになされており、また、チヤ
ンバ8に関連して設けられたサクシヨンポート8
aには、第2のポンプ2に連通するサクシヨンパ
イプ4が接続されていて、チヤンバ8内のオイル
がサクシヨンポート8aから第2のポンプ2に供
給されるようになされている。さらに、チヤンバ
7に関連して設けられたリターンポート7bに
は、パワーステアリング装置及びハイドロニユー
マチツクサスペンシヨン装置の夫々に供給された
作動オイルが各ドレインを経て得られるリターン
オイルを流すリターンパイプ9が接続されてお
り、このリターンパイプ9の先端はチヤンバ7内
に入り込んでいて、フイルタ10が取り付けられ
ている。従つて、チヤンバ7には、パワーステア
リング装置及びハイドロニユーマチツクサスペン
シヨン装置からのリターンオイルが、リターンポ
ート7bからフイルタ10を介して流し込まれる
ことになる。なお、第1図に示される如く、リタ
ーンパイプ9にはチエツク弁11が介装されてお
り、オイルタンク5内のオイルの逆流が阻止され
ている。
また、チヤンバ8内には、オイル残量検出装置
12が設けられており、このオイル残量検出装置
12は、内部にリードスイツチ13を収納してオ
イルタンク5の底部に向かつて伸びる管状部材1
4と、この管状部材14の外壁に沿つて上下方向
に移動可能に挿入された、磁石を内蔵したフロー
ト15とから成つている。
12が設けられており、このオイル残量検出装置
12は、内部にリードスイツチ13を収納してオ
イルタンク5の底部に向かつて伸びる管状部材1
4と、この管状部材14の外壁に沿つて上下方向
に移動可能に挿入された、磁石を内蔵したフロー
ト15とから成つている。
上述の如くに構成された本考案に係る自動車の
オイルタンク5からオイルの供給を受ける第1の
ポンプ1及び第2のポンプ2により、夫々作動オ
イルが供給されるようになされたパワーステアリ
ング装置及びハイドロニユーマチツクサスペンシ
ヨン装置を装備した自動車において、ハイドロニ
ユーマチツクサスペンシヨン装置に係る作動オイ
ル経路にオイル漏れが生じた場合、オイルタンク
5内のオイルは減少するが、パワーステアリング
装置に作動オイルを供給する第1のポンプ1に供
給されるオイルは、ハイドロニユーマチツクサス
ペンシヨン装置に作動オイルを供給する第2のポ
ンプ2に連通するチヤンバ8から隔離されたチヤ
ンバ7内に確保される。そして、このチヤンバ7
には、その内部に開口するリターンパイプ9を通
じて、パワーステアリング装置及びハイドロニユ
ーマチツクサスペンシヨン装置からのリターンオ
イルが流し込まれるので、チヤンバ7内には、第
1のポンプ1がパワーステアリング装置にその作
動に必要な量の作動オイルを供給できるに足る量
のオイルが蓄えられることになり、このため、パ
ワーステアリング装置が不作動状態となつて、自
動車の操舵操作に支障が来されることが回避され
る。
オイルタンク5からオイルの供給を受ける第1の
ポンプ1及び第2のポンプ2により、夫々作動オ
イルが供給されるようになされたパワーステアリ
ング装置及びハイドロニユーマチツクサスペンシ
ヨン装置を装備した自動車において、ハイドロニ
ユーマチツクサスペンシヨン装置に係る作動オイ
ル経路にオイル漏れが生じた場合、オイルタンク
5内のオイルは減少するが、パワーステアリング
装置に作動オイルを供給する第1のポンプ1に供
給されるオイルは、ハイドロニユーマチツクサス
ペンシヨン装置に作動オイルを供給する第2のポ
ンプ2に連通するチヤンバ8から隔離されたチヤ
ンバ7内に確保される。そして、このチヤンバ7
には、その内部に開口するリターンパイプ9を通
じて、パワーステアリング装置及びハイドロニユ
ーマチツクサスペンシヨン装置からのリターンオ
イルが流し込まれるので、チヤンバ7内には、第
1のポンプ1がパワーステアリング装置にその作
動に必要な量の作動オイルを供給できるに足る量
のオイルが蓄えられることになり、このため、パ
ワーステアリング装置が不作動状態となつて、自
動車の操舵操作に支障が来されることが回避され
る。
(考案の効果)
以上の説明から明らかな如く、本考案に係る自
動車のオイルタンクによれば、第1の油圧装置で
あるパワーステアリング装置及びパワーステアリ
ング装置以外の第2の油圧装置が装備された自動
車において、第1の油圧装置に作動オイルを供給
するポンプ手段と第2の油圧装置に作動オイルを
供給するポンプ手段との両者に、それらに共通に
配設されたオイルタンクからオイルを供給できる
ことになり、しかも、第1の油圧装置のオイルと
第2の油圧装置用のオイルとが、互いに区分され
た2つのチヤンバ内に、夫々、別個に蓄えられる
とともに、第1の油圧装置及び第2の油圧装置か
らのリターンオイルが、第1の油圧装置用のオイ
ルが蓄えられるチヤンバ内に流し込まれるように
できることになる。
動車のオイルタンクによれば、第1の油圧装置で
あるパワーステアリング装置及びパワーステアリ
ング装置以外の第2の油圧装置が装備された自動
車において、第1の油圧装置に作動オイルを供給
するポンプ手段と第2の油圧装置に作動オイルを
供給するポンプ手段との両者に、それらに共通に
配設されたオイルタンクからオイルを供給できる
ことになり、しかも、第1の油圧装置のオイルと
第2の油圧装置用のオイルとが、互いに区分され
た2つのチヤンバ内に、夫々、別個に蓄えられる
とともに、第1の油圧装置及び第2の油圧装置か
らのリターンオイルが、第1の油圧装置用のオイ
ルが蓄えられるチヤンバ内に流し込まれるように
できることになる。
このため、第2の油圧装置に係る作動オイル経
路にオイル漏れが生じて、オイルタンク内のオイ
ルが減少する事態が生じても、第1の油圧装置用
のオイルが蓄えられるチヤンバに、第1の油圧装
置にその作動に必要な量の作動オイルを供給でき
るに足る量のオイルを確保することができ、その
結果、第1の油圧装置が不作動状態となつて、自
動車の操舵操作に支障が来されることになるとい
う不都合を回避することができる。
路にオイル漏れが生じて、オイルタンク内のオイ
ルが減少する事態が生じても、第1の油圧装置用
のオイルが蓄えられるチヤンバに、第1の油圧装
置にその作動に必要な量の作動オイルを供給でき
るに足る量のオイルを確保することができ、その
結果、第1の油圧装置が不作動状態となつて、自
動車の操舵操作に支障が来されることになるとい
う不都合を回避することができる。
第1図は、本考案に係る自動車のオイルタンク
の一例をそれに連通するオイル給排経路とともに
示す概略構成図、第2図はハイドロニユーマチツ
クサスペンシヨン装置の一例の作動オイル経路を
示す概略構成図、第3図Aは第1図に示される本
考案に係る自動車のオイルタンクの一例の平面
図、第3図Bは第3図AにおけるB−B線に
沿う断面図である。 図中、1は第1のポンプ、2は第2のポンプ、
3及び4はサクシヨンパイプ、5はオイルタン
ク、5aは外壁部、6は隔壁、7及び8はチヤン
バ、7a及び8aはサクシヨンポート、7bはリ
ターンポート、9はリターンパイプである。
の一例をそれに連通するオイル給排経路とともに
示す概略構成図、第2図はハイドロニユーマチツ
クサスペンシヨン装置の一例の作動オイル経路を
示す概略構成図、第3図Aは第1図に示される本
考案に係る自動車のオイルタンクの一例の平面
図、第3図Bは第3図AにおけるB−B線に
沿う断面図である。 図中、1は第1のポンプ、2は第2のポンプ、
3及び4はサクシヨンパイプ、5はオイルタン
ク、5aは外壁部、6は隔壁、7及び8はチヤン
バ、7a及び8aはサクシヨンポート、7bはリ
ターンポート、9はリターンパイプである。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 内部にオイル収容空間を形成する外壁部と、 該外壁部の底部側に配設されて上記オイル収容
空間を上方に連通空間を伴う第1及び第2の区分
空間に区画する隔壁部と、 上記外壁部の上記第1の区分空間を形成する部
分に設けられ、第1の油圧装置であるパワーステ
アリング装置に作動オイルを供給する第1のポン
プ手段に連通するオイル通路が接続される第1の
サクシヨンポートと、 上記外壁部の上記第2の区分空間を形成する部
分に設けられ、パワーステアリング装置以外の第
2の油圧装置に作動オイルを供給する第2のポン
プ手段に連通するオイル通路が接続される第2の
サクシヨンポートと、 上記外壁部の上記第1の区分空間を形成する部
分に設けられ、上記第1の油圧装置及び第2の油
圧装置からのリターンオイルを流すオイル通路が
接続されるリターンポートと、 を備えて構成された自動車のオイルタンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14057084U JPH0249107Y2 (ja) | 1984-09-17 | 1984-09-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14057084U JPH0249107Y2 (ja) | 1984-09-17 | 1984-09-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6158701U JPS6158701U (ja) | 1986-04-19 |
JPH0249107Y2 true JPH0249107Y2 (ja) | 1990-12-25 |
Family
ID=30698926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14057084U Expired JPH0249107Y2 (ja) | 1984-09-17 | 1984-09-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0249107Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6484152B2 (ja) * | 2015-09-30 | 2019-03-13 | Kyb株式会社 | サスペンション装置 |
JP6410325B2 (ja) * | 2016-12-16 | 2018-10-24 | ホクシン産業株式会社 | 燃料油移送装置 |
-
1984
- 1984-09-17 JP JP14057084U patent/JPH0249107Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6158701U (ja) | 1986-04-19 |
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