JPH0152228B2 - - Google Patents

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JPH0152228B2
JPH0152228B2 JP57022976A JP2297682A JPH0152228B2 JP H0152228 B2 JPH0152228 B2 JP H0152228B2 JP 57022976 A JP57022976 A JP 57022976A JP 2297682 A JP2297682 A JP 2297682A JP H0152228 B2 JPH0152228 B2 JP H0152228B2
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JP
Japan
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pump
steering
bypass passage
fluid pressure
control valve
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JP57022976A
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JPS58139871A (ja
Inventor
Takeshi Ooe
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各種自動車に搭載され運転者の舵取
操作力を軽減するために用いられる動力舵取装置
に関する。
この種の動力舵取装置は、一般にパワーステア
リングと称され、軽快でかつ迅速な舵取操作を行
なえ、しかも不整地走行時などにおいてもハンド
ルを取られることなく安定した運転ができ、これ
により運転者の疲労軽減化に果たす役割が大きい
ことから、大型トラツク、バス等から小型自動車
に至るまで盛んに用いられている。
ところで、このような動力舵取装置において、
その油圧発生源となるポンプは、通常、自動車の
エンジンで回転駆動されている。したがつて、こ
のようなポンプからの作動油の吐出量はエンジン
の回転数に比例して増減するもので、そのポンプ
容量はエンジンの低回転域すなわちポンプ吐出量
が少ないときでも動作上必要な十分の流量を供給
できるように設定されている。
しかし、ポンプ容量をこのように設定すると、
エンジンの高回転域では不必要に大きな流量を吐
出することになり、無駄が多くまたこのポンプ駆
動のためのエンジンの消費馬力も大きくなり、省
エネルギ対策上好ましくない。
特に、実際の運転時において、動力舵取装置に
よる大きな操舵補助力を必要とするのは、停車時
および低速走行時であり、しかもこれとは逆に高
速走行時においては大きな操舵補助力は不要とな
る。すなわち、自動車が高速走行している際に圧
油の供給量が大きく、これにより大きな操舵補助
力が働くと、ハンドルが軽るすぎることとなり、
運転者にとつて不安感を生じるもので、操舵性の
点で好ましくなく、またこのような高速走行時に
はハンドルを大きく操作することは少なく、これ
は低速走行時においてのみである。
したがつて、従来のこの種装置では、ポンプの
吐出側通路の途中に流量制御弁を設け、エンジン
の高回転域において装置本体側への圧油の供給量
を一定に保ち、過大流量による作動不良を防ぐと
ともに、いわゆるドルーピング機構をさらに付設
して圧油の供給量をエンジンの高回転域である程
度減少できるように構成することが一般に行なわ
れている。しかし、このような構造では、折角ポ
ンプから吐出された圧油のうち、余分なものを単
にタンク側に還流させているだけであるため、ポ
ンプの消費馬力を軽減することはできず、省エネ
ルギ対策上好ましいものではない。
このため、従来から容量の小さな2台のポンプ
を用い、これら両ポンプからの圧油を流路切換機
構により選択的に供給するようにした構成のもの
が知られている。すなわち、上述した流路切換機
構により必要時にのみ両ポンプからの圧油を合流
して本体側に供給し、常時は一方のポンプのみを
油圧供給用として用い、他方はタンク側に接続し
て無負荷状態とし、これによりポンプの消費馬力
の軽減化を図るようにしている。
しかしながら、このような構造を採用したとし
ても、1台のポンプは自動車の運転中常時駆動さ
れているもので、そのロスは大きく、ポンプ消費
馬力の無駄を完全に省いたとは言えないもので、
まだまだ改善の余地が残されている。特に、近年
では自動車用エンジンの燃費向上が大きく叫ばれ
ており、上述した動力舵取装置用のポンプ消費馬
力を必要最小限にすることが望まれている。
このため、現在この種の動力舵取装置におい
て、油圧発生源となるポンプを電磁クラツチを介
してエンジンに連結したり、あるいはモータ駆動
とすることにより、ポンプを車速に応じてオン・
オフ制御することが考えられている。すなわち、
自動車の低速走行時においてはポンプを作動させ
て圧油を給送し、操舵時に十分な操舵補助力を生
じさせる一方、高速走行時にはポンプを停止し、
マニユアル操舵を行なうように構成する。この場
合、高速走行時の舵取操作はハンドルを大きく回
すといつたことが少なく、またある程度剛性が大
きい方が好ましいため、走行安定性の面で何ら支
障ないものである。そして、このような構成とす
れば、ポンプを駆動するために必要な消費馬力を
必要最小限とし、省エネルギ効果を発揮すること
が可能となる。
しかし、このようにポンプをオン・オフ制御す
るうえで問題とされることは、ポンプを停止させ
たときに、ハンドルが極端に重くなり、通常のマ
ニユアルステアリングよりも大きな操舵力を必要
とするようになることである。すなわち、ポンプ
による圧油の給送が停止されたとしても、操舵補
助力を生じさせるパワーシリンダの左、右シリン
ダ室には作動油が平均して充満されている。した
がつて、運転者がハンドル操作を行なうと、舵取
り輪に連結されているパワーシリンダのピストン
が両側室内の作動油の抵抗を受けた状態で移動す
ることとなり、これによりハンドルが極端に重い
という感覚を運転者に与える結果となる。
このため、従来からパワーシリンダの左、右シ
リンダ室への圧油の供給を制御するコントロール
バルブ内に、ポンプの吐出側と吸込側とを短絡す
るチエツクバルブを付設することが行なわれてい
るが、このようなチエツクバルブではパワーシリ
ンダの左、右シリンダ室内の作動油を操舵操作に
応じて迅速に排出するといつた効果は期待できな
いもので、より簡単かつ適切な構成により上述し
たハンドル操作感覚を適正なものとすることがで
きる装置の出現が要望されている。特に、上述し
たマニユアル操舵時の操舵力は、車速や積載荷
重、さらには操舵角等の走行条件によつて異なる
もので、このような点を考慮した適正なハンドル
操作感覚を得られるようにすることが望まれてい
る。また、オン・オフ制御するポンプを備えた装
置では、ポンプ作動時において適正な操舵補助力
を生じさせ得る構成としなければならないもの
で、このような点をも考慮しなければならない。
また、上述したポンプをオン・オフ制御するも
のでは、ポンプを作動または停止させたときに操
舵力が急変し、ハンドルシヨツクとなつてあらわ
れるという問題も生じている。これを第1図中実
線にて示している。なお、図中fONはポンプ作動
時における操舵力、FOFFはポンプ停止時における
操舵力である。
そして、このような問題は、たとえば操舵中に
ポンプが始動されたとき、急に操舵角が大きくな
ることからハンドルの切り過ぎとなつてあらわれ
る恐れがあり、またこれとは逆に操舵中にポンプ
が停止されたとしても同様で、上述した操舵力の
急変を防ぎ、操舵力の変化を、第1図中破線で示
すように、できるだけ緩やかなものとするといつ
た対策を講じる必要もある。特に、このような操
舵変化の問題も、運転者個々の操舵力、操舵角、
車速、さらには積載荷重時によつて異なるもの
で、このような点をも考慮しなければならない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、操舵補助力を生じさせるパワーシリンダの
左、右シリンダ室を接続するバイパス路と、ポン
プ作動時に導びかれる流体圧を感知して作動しこ
のバイパス路を遮断する弁体を有する制御弁を配
設するとともに、前記バイパス路中に制御弁と直
列にポンプ停止時において車輌の各種走行条件等
に応じてコントローラにより可変制御される可変
絞りを設けるという簡単な構成によつて、ポンプ
をオン・オフ制御したとしても、ポンプ作動時に
は両シリンダ室を確実に隔離して適正な操舵補助
力を生じさせることができ、またポンプ停止時に
は両シリンダ室がバイパス路を介して短絡され、
しかもその流路抵抗が調整されるため走行条件等
に応じた適正なマニユアル操舵を行なうことがで
き、さらに制御弁の作動を制御する流体圧信号路
にも同様にポンプの作動または停止直後において
車輌の各種走行条件等に応じてコントローラによ
り可変制御される可変絞りを設けることによりポ
ンプのオン・オフ時の操舵力の急変を防止するこ
とも可能となる省エネタイプの動力舵取装置を提
供するものである。
以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
第2図は本発明に係る動力舵取装置の一実施例
を示すものであり、同図において、符号10で示
すものは動力舵取装置の油圧源となるオイルポン
プで、このポンプ10はモータ11により回転駆
動され、オイルタンク12内の作動油を装置本体
側に給送する役割を果たす。そして、このポンプ
10を駆動するモータ11は車速に応じて制御信
号を送出するコントローラ13によりオン・オフ
制御される。すなわち、車速が所定速度以下の低
速走行時においてはモータ11によりポンプ10
は作動されて圧油を給送し、所定速度以上の高速
走行時においては停止されるように構成されてい
る。勿論、このポンプ10をオンする時点とオフ
する時点とを所望の幅をもつてずらして設定し、
ポンプ10が断続して作動するといつたことがな
いように配慮されている。
なお、本実施例では、ポンプ10をモータ11
により駆動するように構成しているが、本発明は
これに限定されず、ポンプ10をたとえば電磁ク
ラツチを介して自動車のエンジンにより駆動する
ようにし、この電磁クラツチを上述したコントロ
ーラ13にて制御するように構成してもよいこと
は言うまでもない。
14は前記ポンプ10からの圧油の流路を図示
しない舵取ハンドルの操舵方向に応じて切換える
コントロールバルブ、15はこのコントロールバ
ルブ14にてポンプ10からの圧油が左、右シリ
ンダ室15a,15bに選択的に供給されること
により操舵補助力を生じさせるパワーシリンダ
で、このパワーシリンダ15内で摺動動作するピ
ストン16から延設されたピストンロツド16
a,16aが図示しない舵取りリンク機構を介し
て左、右舵取り輪に連結されている。なお、図中
17a,17bはポンプ10の吸込側、吐出側管
路、17cはコントロールバルブ14からタンク
12に至る戻り管路、18a,18bはコントロ
ールバルブ14からパワーシリンダ15の左、右
シリンダ室15a,15bに至る管路である。
さて、本発明によれば、上述した構成による動
力舵取装置において、前記パワーシリンダ15の
左、右シリンダ室15a,15bをバイパス路2
0にて接続し、かつこのバイパス路20をポンプ
作動時に導びかれる流体圧を感知して作動される
ことにより遮断する弁体21を有する制御弁22
を、バイパス路20中に介在させて配設するとと
もに、ポンプ停止時において車輌の各種走行条件
等に応じてコントローラ23により可変制御され
る可変絞り24,25を、前記バイパス路20中
で制御弁22に直列して配設するようにしたとこ
ろに特徴を有している。
すなわち、上述したバイパス路20を制御弁2
3にて開閉制御することによりポンプ作動時には
左、右シリンダ室15a,15bを確実に隔離し
て適正な操舵補助力を生じさせるとともに、ポン
プ停止時には左、右シリンダ室15a,15bを
短絡させてマニユアル操舵操作の操舵力を軽減
し、かつこのポンプ停止時における操舵力を種々
の走行条件により調整できるように構成したもの
である。
これを詳述すると、図中27はバルブ孔28を
有するバルブ本体、29はバルブ孔28の開口を
閉塞する栓体で、このバルブ孔28内にはその軸
線方向中央部外周に環状溝30を有する弁体21
が摺動自在に支持され、かつバルブ孔28の一端
側、本実施例では下端側に配設されたスプリング
31により常時上方向への付勢力を与えられてい
る。そして、弁体21がバルブ孔28の上端側に
位置したときにその環状溝30に臨むようにバル
ブ本体27の側方から一対の通路孔32a,32
bが穿設され、これら通路孔32a,32bに対
し前記左、右シリンダ室15a,15bからのバ
イパス管路20a,20bが接続され、これによ
り両管路20a,20b、通路孔32a,32b
および弁体21の環状溝30によつてバイパス路
20を形成するように構成されている。
また、前記弁体21の上端側に形成されたくぼ
み21aによつて形成される高圧室33には、ポ
ンプ吐出側管路17bからポンプ10の吐出側流
体圧を導びく高圧側の流体圧信号路34が栓体2
9に形成された通路孔29aを介して接続されて
いる。さらに、弁体21下端側のくぼみ21bに
よつて形成される低圧室35には、バルブ本体2
7底部の通路孔27aを介して低圧側の流体圧信
号路36が接続され、この信号路36は戻り管路
17cを介してタンク12側に接続され、ポンプ
10の吸込側流体圧が導びかれている。なお、前
記環状溝30と低圧室35を形成するくぼみ21
bとは通路21cを介して弁体21内で連通され
ている。
そして、上述した構成による制御弁22を有す
るバイパス路20の途中、すなわち各シリンダ室
15a,15bからのバイパス管路20a,20
bに、それぞれポンプ停止時において車輌の各種
走行条件等に応じてコントローラ23により可変
制御される可変絞り24,25を配設している。
すなわち、上述した構成において、ポンプ10
の停止時には、流体圧信号路34,36間に圧力
差が生じないため、弁体21は、第2図に示され
るように、スプリング31の付勢力によりバルブ
孔28の上端側に位置し、これによつて形成され
るバイパス路20にてパワーシリンダ15の左、
右シリンダ室15a,15bは短絡されている。
したがつて、この状態で舵取操作が行なわれる
と、左、右シリンダ室15a,15b内の作動油
は舵取り輪に連動するピストン16の動きに応じ
てバイパス路20により互いに反対側のシリンダ
室またはタンク12側に流動し、これによりピス
トン16の動きを妨げる負荷となるといつた問題
はなくなり、従来のようなハンドルが極端に重く
なるといつた不具合のない、操舵力の軽減された
適正なマニユアル操舵を行なうことが可能とな
る。
そして、このとき、本発明による可変絞り2
4,25をバイパス路20中に設けることによつ
て、このポンプ停止時におけるマニユアル操舵力
を種々の走行条件等によつて調整することが可能
となるものである。これは、これら可変絞り2
4,25の絞り量によつて両シリンダ室15a,
15b間で流動する作動油が抵抗を受け、これが
ピストン16に対する負荷となつて操舵力が変化
することから容易に理解されよう。
たとえば高速車などでは操舵力は重い方が好ま
しく、可変絞り24,25の絞り量を大きくする
とよいが、一方低速車などでは操舵力はできるだ
け軽い方が好ましく、絞り量を小さくまたはゼロ
とする必要がある。
したがつて、これら可変絞り24,25を制御
するコントローラ23に与えられる条件として
は、たとえば車速(速度大のとき絞り量大)、積
載荷重(荷重大⇒締り量小)、操舵角(角度大⇒
絞り量小)、操舵力(力大⇒絞り量小)などが考
えられ、さらに手動つまみなどを設けて運転者の
好みにより調整できるようにしてもよく、種々の
条件が考えられる。
なお、この場合のコントローラ23とモータ1
1等を制御するコントローラ13とを同一のもの
とすることは自由である。また、上述した可変絞
り24,25はいずれか一方で充分に機能し得る
ものである。
また、ポンプ10が作動され、圧油の給送が開
始されると、その流体圧が信号路34にて高圧室
33に導びかれ、これにより弁体21はスプリン
グ31の付勢力に抗して低圧室35側に移動す
る。そして、このように弁体21が移動すること
によつて、環状溝30はバイパス路20を構成す
る通路溝32a,32bから切離され、バイパス
路20は遮断される。したがつて、パワーシリン
ダ15の左、右シリンダ室15a,15bは確実
に隔離された状態となり、これによつてコントロ
ールバルブ14を介して選択的に供給される圧油
にて通常の操舵補助力を生じさせ、ハンドル操作
を軽減させるように機能する。
そして、再びポンプ10が停止されると、弁体
21はスプリング31により元の状態に復帰し、
これにより左、右シリンダ室15a,15bがバ
イパス路20にて短絡されたマニユアル操舵状態
となる。
第3図は本発明に係る動力舵取装置の別の実施
例を示すもので、同図において第2図と同一部分
あるいは相当する部分には同一番号を付してその
詳細な説明は省略する。
さて、本実施例によれば、バイパス路20中に
設けられた第1の可変絞り24,25のほかに、
同じくコントローラ23によつてポンプ10の作
動または停止直後に車輌の各種走行条件に応じて
可変制御される第2の可変絞り40または41
を、制御弁22の弁体21を作動させるための流
体圧信号路34,36のいずれか一方に設けたと
ころに特徴を有している。すなわち、前記流体圧
信号路34,36の一部に絞りを設けることによ
り制御弁22の開閉制御動作を緩慢にしてポンプ
10の作動または停止直後の操舵力の急変を防
ぎ、ハンドルシヨツクを軽減するようにし、しか
も上述した絞りを可変自在とすることによつてそ
の制御の自由度をもたせ、種々の走行条件に対処
できるようにしたものである。
これを詳述すると、ポンプ10が作動または停
止すると、圧油がパワーシリンダ15側に急送さ
れたり、あるいは圧油の送出が急に停止されるた
め、左、右シリンダ室15a,15b内で急激な
圧力上昇、または低下を招き、これが操舵力の急
変を引き起すものであるが、上述したように流体
圧信号路34,36の一部に可変絞り40または
41を設けることによつて弁体21を緩慢に動作
させることができ、上述した急激な変化を吸収す
ることが可能となる。
しかし、上述した弁体21の緩慢な動作は種々
の走行条件によつてその必要性が異なり、場合に
よつては不用となるものである。
たとえば操舵中にポンプ10がオン・オフされ
る場合には絞り量を大きくして操舵力の急変を防
ぎ、ハンドルシヨツクを軽減する必要があるが、
直進走行中はあまり問題とはされない。そして、
このときには絞り量を小さくあるいはゼロとして
もよいものである。
したがつて、前記第2の可変絞り40または4
1を制御するコントローラ23に与えられる条件
としては、たとえば操舵角(角度が大のとき、絞
り量は大)、車速(車速大⇒絞り量小)、積載荷重
(荷重大⇒絞り量大)、操舵(力大⇒絞り量大)、
運転者の好みなどが考えられる。そして、これら
の条件にて可変絞り40または41の絞り量を適
宜調整すればよいものである。
そして、このようなコントローラ23による第
2の可変絞り40または41の制御において、注
目すべきことは、前述した第1の可変絞り24ま
たは25の制御と全く逆になることで、このため
本実施例では同一のコントローラ23にて両可変
絞りを制御するようにしている。しかし、これに
限定されず、別々の制御部として設けるようにし
てもよいことは言うまでもない。
以上説明したように、本発明に係る動力舵取装
置によれば、操舵補助力を生じさせるパワーシリ
ンダの左、右シリンダ室を接続するバイパス路
と、このバイパス路中に配置されポンプ動作時に
導びかれる流体圧を感知して作動しこのバイパス
路を遮断する弁体を有する制御弁とを設け、かつ
前記バイパス路中にポンプ停止時において車輌の
各種走行条件等に応じてコントローラにより可変
制御される可変絞りを配設するようにしたので、
簡単な構成にもかかわらず、ポンプをオン・オフ
制御したとしても、ポンプ作動時には両シリンダ
室を確実に隔離して適正な操舵補助力を生じさ
せ、軽快な操舵操作を行なうことができる一方、
ポンプ停止時には両シリンダ室を短絡させ、しか
も流路抵抗を調整して走行条件に応じた適正かつ
適切なマニユアル操舵を行なうことができる。
また、本発明によれば、上述した制御弁を作動
させるための流体圧信号路にも同様にしてコント
ローラによりポンプの作動または停止直後におい
て車輌の各種走行条件等により可変制御される可
変絞りを設けることによつて、ポンプをオン・オ
フ制御した際の操舵力の急変を、走行条件等を考
慮して防ぎ、ハンドルシヨツクを軽減することが
でき、動力舵取装置としての信頼性、さらにはよ
り機能的に優れたものとすることが可能となり、
その効果は大きい。
そして、上述した本発明による動力舵取装置を
用い、自動車の低速走行時にはポンプを作動さ
せ、高速走行時にはポンプを停止させることによ
つて、操舵性に何らの支障を与えることなくポン
プの駆動による消費馬力を必要最小限とし、省エ
ネルギ効果を発揮させることができる。
また、本発明によれば、制御弁として1個の弁
体にてバイパス路を開閉し得る構造のものを用い
ているため、その構成が簡単で、しかも動作上の
信頼性が大きく、また量産性の面でも優れ、コス
ト的に安価であるといつた利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の動力舵取装置においてポンプを
オン・オフ制御した際の操舵力変化を示す特性
図、第2図は本発明に係る動力舵取装置の一実施
例を示す概略構成図、第3図は本発明の別の実施
例を示す概略構成図である。 10……ポンプ、11……モータ、12……タ
ンク、13……コントローラ、15……パワーシ
リンダ、15a,15b……左、右シリンダ室、
16……ピストン、20……バイパス路、20
a,20b……バイパス管路、21……弁体、2
2……制御弁、23……コントローラ、24,2
5……第1の可変絞り、34,36……流体圧信
号路、40,41……第2の可変絞り。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 必要に応じてオン・オフ作動され圧力流体を
    送出するポンプと、このポンプからの圧力流体が
    舵取操作に応じて左、右シリンダ室に選択的に供
    給されることにより操舵補助力を生じさせるパワ
    ーシリンダと、このパワーシリンダの左、右シリ
    ンダ室を接続するバイパス路と、このバイパス路
    中に介在して設けられポンプ作動時に導びかれる
    流体圧を感知して作動されることによりこのバイ
    パス路を遮断する弁体を有する制御弁とを備えて
    なり、前記バイパス路中には、ポンプ停止時にお
    いて車輌の各種走行条件等に応じてコントローラ
    により可変制御される可変絞りが、前記制御弁に
    直列して配設されていることを特徴とする動力舵
    取装置。 2 必要に応じてオン・オフ作動され圧力流体を
    送出するポンプと、このポンプからの圧力流体が
    舵取操作に応じて左、右シリンダ室に選択的に供
    給されることにより操舵補助力を生じさせるパワ
    ーシリンダと、このパワーシリンダの左、右シリ
    ンダ室を接続するバイパス路と、このバイパス路
    中に介在して設けられポンプ作動時に導びかれる
    流体圧を感知して作動されることによりこのバイ
    パス路を遮断する弁体を有する制御弁と、前記バ
    イパス路中にこの制御弁に直列して設けられポン
    プ停止時において車輌の各種走行条件等に応じて
    コントローラにより可変制御される第1の可変絞
    りとを備えてなり、前記制御弁はその弁体の移動
    方向両端側にポンプの吐出側流体圧と吸込側流体
    圧とを導びく流体圧信号路を有し、かつこの流体
    圧信号路の途中には、ポンプの作動または停止直
    後において車輌の走行条件等に応じてコントロー
    ラにより可変制御される第2の可変絞りが設けら
    れていることを特徴とする動力舵取装置。
JP57022976A 1982-02-15 1982-02-15 動力舵取装置 Granted JPS58139871A (ja)

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JP57022976A JPS58139871A (ja) 1982-02-15 1982-02-15 動力舵取装置

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