JP2003095912A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2003095912A
JP2003095912A JP2001287615A JP2001287615A JP2003095912A JP 2003095912 A JP2003095912 A JP 2003095912A JP 2001287615 A JP2001287615 A JP 2001287615A JP 2001287615 A JP2001287615 A JP 2001287615A JP 2003095912 A JP2003095912 A JP 2003095912A
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Yuki Yamashita
由貴 山下
Michiru Kawayama
みちる 川山
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Noevir Co Ltd
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Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保湿効果が高く、また、しわ等皮
膚の老化症状の改善効果,肌荒れ改善効果が相乗的に向
上した皮膚外用剤を得る。 【解決手段】 ゲットウの花及び根より得られる
抽出物を皮膚外用剤に含有させる。もしくは、前記抽出
物並びにゲットウの葉,茎等種々の部位の抽出物より選
択した1種又は2種以上と、各種植物抽出物,セラミ
ド,酵母抽出物,核酸類,ヒドロキシ脂肪酸類といった
通常用いられる細胞賦活剤を併用して皮膚外用剤に含有
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保湿効果が高く、
しわ等皮膚の老化症状の改善効果,肌荒れ改善効果が相
乗的に向上した皮膚外用剤に関する。更に詳しくは、ゲ
ットウ(Alpiniaspeciosa (Wendl.) K. Schum.)の花
もしくは根より得られる抽出物を含有して成る皮膚外用
剤、及び、ゲットウ(Alpinia speciosa (Wendl.) K. S
chum.)抽出物より選択した1種又は2種以上と、細胞
賦活剤とを併用して成る皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】加齢や紫外線曝露,皮膚組織内において
発生する活性酸素種等による酸化的ストレス、薬物や種
々のアレルゲンとの接触などにより、皮膚の炎症反応や
皮膚の損傷及び老化が進行することが知られている。こ
れまで皮膚外用剤の分野では、かかる皮膚の炎症や老化
を防止するべく、活性酸素種消去剤や抗炎症剤,抗アレ
ルギー剤,細胞賦活剤といった種々の生理活性成分の探
索及び検討がなされてきた。近年は、消費者の天然志向
及び植物志向を反映してか、かかる成分を植物に求める
傾向が強くなっている。
【0003】しかしながら、すでに報告されている植物
起源の上記成分の中には、活性が低いため、皮膚外用剤
に配合して十分な作用効果を得るにはかなりの高濃度を
要したり、安定性や安全性上問題があったり、皮膚外用
剤に好ましくない色や臭いを付与してしまうものがある
など、皮膚外用剤に配合した際に、製剤安定性及び安全
性と、作用効果のすべての面で満足できるものは少ない
のが現状であった。また皮膚の炎症反応や損傷,老化等
は、種々の要因が複雑に関与し合って進行するため、前
記反応の一部の過程のみに作用する物質を用いても十分
な効果は得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、保湿効果が高く、また、しわ等皮膚の老化症状の改
善効果,肌荒れ改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤
を得ることを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】ゲットウ(月桃,Alpini
a speciosa (Wendl.) K. Schum.)は、別名サンニンと
も呼ばれるショウガ(Zingiberaceae)科ハナミョウガ
Alpinia)属の植物で、葉から得られる精油成分には
抗酸化作用,防腐作用,消臭作用,防虫作用があること
が知られ、沖縄などで古くから利用されている植物であ
り、また、ゲットウの精油成分の分析,精油の利用方法
についても数多くの報告がなされている。
【0006】香粧品分野におけるゲットウ抽出物の利用
については、ゲットウの一種であるタイリンゲットウの
生葉を搾汁して粉砕乾燥した細片を有効成分とする入浴
剤(特開平11−349471)、ゲットウの葉又は茎
からの抽出液もしくは圧搾液を配合して成る、ニキビ及
び肌荒れの改善に有効な薬用化粧料(特開2000−1
91493)、ゲットウ抽出物(主に精油)を有効成分
として含有する育毛剤又は発毛剤(特開2000−35
5525)等が開示され、最近では、ゲットウ葉抽出物
の線維芽細胞増殖促進作用,コラーゲン産生促進作用,
コラゲナーゼ阻害作用が報告されるなど(フレグランス
ジャーナル,,86−91(2001))、ゲットウ抽
出物の様々な効果が注目されている。
【0007】先に述べた課題を解決するべく種々検討し
たところ、本発明者らは、ゲットウの花及び根より得ら
れる抽出物に高い細胞賦活作用を見出した。また、前記
ゲットウ抽出物並びにゲットウの葉,茎等種々の部位の
抽出物より選択した1種又は2種以上と、各種植物抽出
物,セラミド,酵母抽出物,核酸類,ヒドロキシ脂肪酸
類といった通常用いられる細胞賦活剤を併用して皮膚外
用剤に含有させることにより、優れた保湿効果が得ら
れ、しわ等皮膚の老化症状の改善効果,肌荒れ改善効果
の相乗的な向上が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0008】
【発明の実施の形態】ゲットウ(Alpinia speciosa (We
ndl.) K. Schum.)は、ショウガ(Zingiberaceae)科
ハナミョウガ(Alpinia)属に属する植物であり、本発
明においては、花,根部位をはじめ,葉,茎,全草より
得られる抽出物を、各々、適宜選択して用いることがで
きる。
【0009】ゲットウは、生のまま抽出に供してもよい
が、抽出効率を考えると、細切,乾燥,粉砕等の処理を
行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶
媒に浸漬して行う。抽出効率を上げるため撹拌を行った
り、抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度と
しては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とする
のが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度
によっても異なるが、4時間〜14日間程度とするのが
適切である。
【0010】抽出溶媒としては、水の他、メタノール,
エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級
アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピレン
グリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の
多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等
のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル
類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの
極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は
2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸
緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。
【0011】ゲットウの上記溶媒による抽出物は、その
ままでも本発明に係る皮膚外用剤に含有させることがで
きるが、濃縮,乾固,凍結乾燥したものを水や極性溶媒
に再度溶解したり、或いはこれらの生理作用を損なわな
い範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、カ
ラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後に
用いてもよい。また、リポソーム等のベシクルやマイク
ロカプセル等に内包させて用いることもできる。
【0012】皮膚外用剤全量あたりの配合量としては、
その調製方法により異なるが、0.0001〜5.0重
量%程度程度とするのが適切である。
【0013】本発明においては、ゲットウ(Alpinia sp
eciosa (Wendl.) K. Schum.)抽出物より選択した1種
又は2種以上と、細胞賦活剤とを併用して皮膚外用剤基
剤に含有させることもできる。
【0014】かかる細胞賦活剤としては、セラミド類及
びセラミド類似構造物質、酵母抽出物及び酵母培養上
清、カッコン(Puerariae Radix)抽出物,キナ(Cinch
ona calisaya Wedd.)及びその同属植物,アスパラガス
Asparagus)属植物,アボカド(Persea americana Mi
ll.),アロエ(Aloe)属植物,アンズ(Prunus armeni
aca L. var. ansu Maxim.),イチョウ(Ginkgo biloba
L.),イヌブナ(Fagus japonica Maxim.),オオニン
ニク(Allium sativum L. f. pekinense Makino),オ
タネニンジン(Panax ginseng C.A.Meyer),カミツレ
Matricaria chamomilla L.),キハダ(Phellodendro
n amurense Rupr.)及びその同属植物,キュウリ(Cucu
mis sativus L.),キンセンカ(Calendula arvensis
L.),シイタケ(Lentinus edodes Sing.),シナサル
ナシ(キウイ)(Actinidia chinensis Planch.),ス
ギナ(Equisetum arvense L.),セイヨウトチノキ(Ae
sculushippocastanum L.),セイヨウニンニク(Allium
sativum L.),センブリ(Swertia japonica Makin
o),タマサキツヅラフジ(Stephania cepharantha Hay
ata),チシャ(レタス)(Lactuca sativa L.),トウ
ガラシ(Capsicum annuumL.),トウキンセンカ(Calen
dula officinalis L.),トチノキ(Aesculus turbinat
a Blume),ニンジン(Daucus carota L.),ブクリョ
ウ(マツホド)(Poria cocos Wolf),ブドウ(Vitis
vinifera L.),ブナ(Fagus crenata Blume),ヘチマ
Luffa cylindrica M.Roemen),ベニバナ(Carthamus
tinctoriusL.),マンネンロウ(Rosmarinus officina
lis L.),ミカン(Citrus)属植物,ムクロジ(Sapind
us mukurossi Gaertn.),ムラサキ(Lithospermum off
icinale L. var. erythrorhizon Maxim.),ユーカリノ
キ(Eucalyptus)属植物,ユリ(Lilium)属植物の各抽
出物、糖類、ヒドロキシ脂肪酸及びその塩並びに誘導
体、核酸及びその関連物質、卵殻膜より抽出されたタン
パク質、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物、海藻抽出
物、ニガリ成分、ビタミン類が好ましいものとして例示
され、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。
【0015】セラミドは、スフィンゴシン又はその類似
塩基のN−アシル誘導体であり、天然セラミドの他、フ
ィトスフィゴシン含有セラミド、N−(ヘキサデシロキ
シヒドロキシプロピル)−N−ヒドロキシエチルヘキサ
デカナミド、N−アシルスルファイゴシン含有セラミ
ド、スフィンゴミエリン、フィトスフィンゴシンなどの
合成セラミド、セラミド類似化合物がある。また、セラ
ミド誘導体としては、例えばグルコシルセラミド,ガラ
クトシルセラミド等が挙げられ、これらのセラミド誘導
体も通常公知の方法を用いて製造することが可能であ
る。
【0016】本発明においては、一般的にいうタイプ1
〜タイプ6等各種構造のセラミド、例えばN−ステアロ
イルフィトスフィンゴシン(コスモファーム社製セラミ
ドIII)、ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン
(コスモファーム社製セラミドVI)等を用いることも出
来る。
【0017】これらのセラミド類及びセラミド類似構造
物質は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることが
でき、全組成中に0.0001〜20重量%配合するの
が好ましく、特に0.01〜10重量%配合することが
好ましい。
【0018】酵母抽出物としては、酵母の極性溶媒によ
る抽出物、酵母を自己消化,酸加水分解又は酵素分解等
により溶菌させた後ろ過したもの、或いは前記溶菌液を
乾燥し、それより極性溶媒で抽出したものを用いること
ができる。抽出には、エレマスクス(Eremascus)属,
エンドミセス(Endomyces)属等エンドミセタセア(En d
omycetaceae)科に属する酵母や、シゾサッカロミセス
Schizosaccharomyces)属,ナドソニア(Nadsonia
属,サッカロミコデス(Saccharomycodes)属,ハンセ
ニアスポラ(Hanseniaspora)属,ウィッカーハミア(W
ickerhamia)属,サッカロミセス(Saccharomyces
属,クルイベロミセス(Kluyveromyces)属,ロッデロ
ミセス(Lodderomyces)属,ウィンゲア(Wingea)属,
エンドミコプシス(Endomycopsis)属,ピキア(Pichi
a)属,ハンセヌラ(Hansenula)属,パキソレン(Pach
ysolen)属、シテロミセス(Citeromyces)属,デバリ
ョミセス(Debaryomyces)属,シュワンニオミセス(Sc
hwanniomyces)属,デッケラ(Dekkera)属,サッカロ
ミコプシス(Saccharomycopsis)属,リポミセス(Lipo
myces)属等のサッカロミセタセア(Saccharomycetacea
e)科に属する酵母、スペルモフソラ(Spermophthora
属,エレモテシウム(Eremothecium)属,クレブロテシ
ウム(Crebrothecium)属,アシュブヤ(Ashbya)属,
ネマトスポラ(Nematospora)属,メトシュニコウィア
Metschnikowia)属,コッキディアスクス(Coccidias
cus)属等のスペルモフソラセア(Spermophthoraceae
科に属する酵母などの子のう菌酵母が好ましく用いられ
る。
【0019】抽出溶媒としては、水の他、メタノール,
エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級
アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピレン
グリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の
多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等
のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル
類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの
極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は
2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸
緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。酵母
は凍結乾燥及び/又は粉砕してから抽出に供してもよ
く、抽出溶媒中でホモジナイズしたり、超音波破砕を行
ってもよい。また培地中で紫外線照射して、抽出物を得
ることもできる。抽出温度としては、0℃程度から抽出
溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間
は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時
間〜5日間程度とするのが適切である。
【0020】酵母の培養上清は、MY培地等の酵母培養
用の培地を用いて15℃〜28℃で3日〜4週間ほど培
養した後、培養上清を回収し、メンブランフィルターに
てろ過して得る。
【0021】酵母の上記極性溶媒による抽出物又は培養
上清は、そのままでも本発明に係る皮膚外用剤に含有さ
せることができるが、濃縮,乾固したり、又は濃縮,乾
固物を水や極性溶媒に再度溶解したり、或いは生理作用
を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理や分
散処理を行った後に用いてもよい。また保存のため、精
製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いるこ
ともできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロ
カプセル等に内包させて含有させることもできる。
【0022】なお酵母抽出物又は培養上清は、上記した
ようにして調製したものを用いてもよいが、医薬品や化
粧料用の「酵母エキス」として市販されているものを用
いてもよい。本発明においては、これら酵母抽出物及び
酵母培養上清より1種又は2種以上を選択して用いる。
皮膚外用剤全量当たりの含有量としては、特に限定され
ないが、0.0001〜10.0重量%程度とするのが
適切である。
【0023】カッコン(Puerariae Radix)は、マメ科
Leguminosae)に属する多年草であるクズ(Pueraria
lobata Ohwi)の周皮を除いた根であり、日本産,韓国
産及び中国産の角カッコン,板カッコン及び粉カッコン
を用いることができる。
【0024】キナ属植物(Cinchona L.)は、アカネ科
(Rubiaceae)に属する植物の樹皮で、特に限定されず、
野生キナ(Cinchona calysaya Wedd.),ボリビアキナ
ノキ(Cinchona ledgeriana (Howard) Moens ex Trime
n),キナノキ(Cinchona officinalis L.),アカキナ
ノキ(Cinchona pubescens Vahl ; Cinchona succirubr
aPav.)及びこれらの栽培用変種が例示される。キナ属
植物から抽出物を得る際には、その樹皮をそのまま若し
くは乾燥させて使用する。
【0025】アスパラガス(Asparagus)属植物は、ユ
リ科(Liliaceae)に属する多年草で、生薬「テンモン
ドウ」の基原植物であるクサスギカズラ(Asparagus co
chinchinensis Merrill)の他、ヤナギバテンモンドウ
Asparagus falcatus L.),クサナギカズラ(Asparag
us medeoloides Thunb.),タチテンモンドウ(Asparag
us myriocladus Hort.),オランダキジカクシ(Aspara
gus officinalis L.)等が例示される。花,葉,茎,
根,果実等これらの各部位を用いることができるが、根
又は茎,葉状枝を用いることが好ましい。
【0026】アボカド(Persea americana Mill.)は、
クスノキ科(Lauraceae)に属する高木で、花,葉,枝
幹,果実等各部位を用いることができるが、果実を用い
ることが好ましい。
【0027】アロエ(Aloe)属植物は、ユリ科(Liliac
eae)に属する木本性多肉植物で、生薬「アロエ」(Alo
e)の基原植物として用いられる。アロエ フェロクス
Aloe ferox Mill.),アロエ アフリカーナ(Aloe a
fricana Mill.),アロエスピカタ(Aloe spicata Bake
r),アロエ スコトリナ(Aloe succotrina Lam.),
アロエ プリカティリス(Aloe plicatilis Mill.),
アロエ バイネシイ(Aloe bainesii Th.Dyer.),アロ
エ マルロチイ(Aloe marlothii Bgr.),アロエ ペ
リー(Aloe perryi Baker),アロエ ベラ(Aloe vera
L.),バルバドドスアロエ(Aloe barbadensis Mil
l.)や、キダチアロエ(Aloe arborescens Mill.,Aloe
arborescens Mill. var. natalensis Berg.)等が例示
され、葉,花茎,花等の各部位及び全草を用いることが
できるが、葉部を用いることが好ましい。
【0028】アンズ(Prunus armeniaca L. var. ansu
Maxim.)は、バラ科(Rosaceae)に属する落葉小高木
で、花,葉,枝,果実,種子等各部位を用いることがで
るが、果実及び種子を用いることが好ましい。
【0029】イチョウ(Ginkgo biloba L.)は、イチョ
ウ科(Ginkgoaceae)に属する雌雄異株の落葉高木で、
葉,枝,樹皮,花,種子等の各部位及び全木を用いるこ
とができるが、葉又は種子を用いることが好ましい。
【0030】イヌブナ(Fagus japonica Maxim.)及び
ブナ(Fagus crenata Blume)は、ブナ科(Fagaceae
に属する落葉高木で、葉,枝,樹皮,花,果実等の各部
位及び全木を用いることができるが、葉又は樹皮或いは
幼芽を用いることが好ましい。
【0031】オオニンニク(Allium sativum L. f. pek
inense Makino)及びセイヨウニンニク(Allium sativu
m L.)は、ユリ科(Liliaceae)に属する多年草で、生
薬「タイサン(Allii Bulbus)」の基原植物である。
葉,茎,りん茎等各部位を用いることができるが、りん
茎を用いることが好ましい。
【0032】オタネニンジン(Panax ginseng C.A.Meye
r)は、ウコギ科(Araliaceae)に属する多年草で、生
薬「ニンジン(Ginseng Radix)」の基原植物である。
花,茎,葉,根等各部位を用いることができるが、根を
用いることが好ましい。
【0033】カミツレ(Matricaria chamomilla L.)
は、キク科(Compositae)に属する1年草又は越年草
で、生薬「カミツレ(Chamomillae Flos)」の基原植物
である。葉,茎,根,頭状花等の各部位及び全草を用い
ることができるが、頭状花を用いることが好ましい。
【0034】キハダ(Phellodendron amurense Rupr.)
は、ミカン科(Rutaceae)に属する雌雄異株の落葉高木
で、生薬「オウバク(Phellodendri Cortex)」の基原
植物である。同属植物としては、オオバノキハダ(Phel
lodendron amurense var. japonica Ohwi),ミヤマキ
ハダ(Phellodendron amurense var. lavallei Spra
g.),ヒロハキハダ(Phellodendron amurense var. sa
chalinense Fr.Schmidt.),黄皮樹(Phellodendron ch
inense Schneid.)が挙げられる。これらの花,葉,枝
幹,樹皮,根,核果等各部位を用いることができるが、
樹皮を用いることが好ましい。
【0035】キュウリ(Cucumis sativus L.)は、ウリ
科(Cucurbitaceae)に属する蔓性1年草で、葉,茎,
花,果実等の各部位及び全草を用いることができるが、
果実を用いることが好ましい。
【0036】キンセンカ(Calendula arvensis L.)及
びトウキンセンカ(Calendula officinalis L.)は、キ
ク科(Compositae)に属する1年生或いは2年生草本
で、葉,茎,花,根等の各部位及び全草を用いることが
できるが、花を用いることが好ましい。
【0037】シイタケ(Lentinus edodes Sing.)は、
マツタケ科(Agaricaceae)に属するキノコで、かさ,
茎及び全体を用いることができる。
【0038】シナサルナシ(キウイ)(Actinidia chin
ensis Planch.)は、マタタビ科(Actinidiaceae)に属
する常緑の蔓性植物で、花,葉,茎,果実等各部位を用
いることができるが、果実を用いることが好ましい。
【0039】スギナ(Equisetum arvense L.)は、スギ
ナ科(Equisetaceae)に属する多年生シダ植物で、地下
茎,胞子茎,栄養茎の各部位及び全草を用いることがで
きるが、全草を用いることが好ましい。
【0040】セイヨウトチノキ(Aesculus hippocastan
um L.)及びトチノキ(Aesculus turbinata Blume)
は、トチノキ科(Hippocastanaceae)に属する落葉高木
で、葉,枝,樹皮,花,果実等の各部位及び全木を用い
ることができるが、葉,樹皮又は果実を用いることが好
ましい。
【0041】センブリ(Swertia japonica Makino)
は、リンドウ科(Gentianaceae)に属する二年草で、生
薬「センブリ(Swertiae Herba)」の基原植物である。
花,葉,茎等各部位を用いることができるが、全草を用
いることが好ましい。
【0042】タマサキツヅラフジ(Stephania cepharan
tha Hayata)は、ツヅラフジ科(Menispermaceae)に属
する多年生蔓性の植物で、葉,花,茎,根,種子等各部
位を用いることができるが、根を用いることが好まし
い。
【0043】チシャ(レタス)(Lactuca sativa L.)
は、キク科(Compositae)に属する越年性草本で、花,
葉,茎等各部位を用いることができるが、葉を用いるこ
とが好ましい。
【0044】トウガラシ(Capsicum annuum L.)は、ナ
ス科(Solanaceae)に属する低木状の木質多年草で、生
薬「トウガラシ(Capsici Fructus)」の基原植物であ
る。花,葉,茎,果実等各部位を用いることができる
が、果実を用いることが好ましい。
【0045】ニンジン(Daucus carota L.)は、セリ科
Umbelliferae)に属する越年性草本で、葉,茎,根等
の各部位及び全草を用いることができるが、根部を用い
ることが好ましい。特に、ニンジン(Daucus carota
L.)根部より、精製水や1,3−ブチレングリコール等
により抽出して得られる、コラーゲンと類似するアミノ
酸配列を有するペプチドを含有する抽出物が好ましく用
いられる。
【0046】ブクリョウ(マツホド)(Poria cocos Wo
lf)は、サルノコシカケ科(Polyporaceae)に属し、生
薬「ブクリョウ(Hoelen)」の基原植物である。本発明
には、外層をほとんど除去した菌核を用いることが好ま
しい。
【0047】ブドウ(Vitis vinifera L.)は、ブドウ
科(Vitaceae)に属する落葉の蔓性植物で、花,葉,
茎,果実,種子等各部位を用いることができるが、種子
を用いることが好ましい。
【0048】ヘチマ(Luffa cylindrica M.Roemen)
は、ウリ科(Cucurbitaceae)に属する一年生蔓性草本
で、花,葉,茎,果実等各部位を用いることができる
が、茎を用いることが好ましい。
【0049】ベニバナ(Carthamus tinctorius L.)
は、キク科(Compositae)に属する一年草又は越年草
で、生薬「コウカ(Carthami Flos)」の基原植物であ
る。花,葉,茎,種子等各部位を用いることができる
が、花を用いることが好ましい。
【0050】マンネンロウ(Rosmarinus officinalis
L.)は、シソ科(Labiatae)に属する常緑低木で、葉,
枝,樹皮,花等の各部位及び全木を用いることができる
が、葉を用いることが好ましい。
【0051】ミカン(Citrus)属植物は、ミカン科(Ru
taceae)に属する常緑果樹で、ライム(Citrus auranti
folia Swingle),ダイダイ(Citrus aurantium L.),
ベルガモット(Citrus bergamia Risso et Poit.),レ
モン(Citrus limon Burm.),ナツミカン(Citrus nat
sudaidai Hayata),スイートオレンジ(Citrus sinens
is Osbeck),ネーブルオレンジ(Citrus sinensis Osb
eck var. brasiliensis Tanaka),カボス(Citrus sph
aerocarpa Hort. ex Tanaka),ウンシュウミカン(Cit
rus unshiu Marcovitch)等が好ましいものとして例示
される。花,葉,枝幹,果実等各部位を用いることがで
きるが、果実又は果皮を用いることが好ましい。
【0052】ムクロジ(Sapindus mukurossi Gaertn.)
は、ムクロジ科(Sapindaceae)に属する落葉高木で、
花,葉,枝幹,樹皮,果実等各部位を用いることができ
るが、果皮又は樹皮を用いることが好ましい。
【0053】ムラサキ(Lithospermum officinale L. v
ar. erythrorhizon Maxim.)は、ムラサキ科(Boragina
ceae)に属する多年草で、生薬「シコン(Lithospermi
Radix)」の基原植物である。花,葉,茎,根等各部位
を用いることができるが、根を用いることが好ましい。
【0054】ユーカリノキ(Eucalyptus)属植物として
は、まずユーカリノキ(Eucalyptusglobulus Labill.)
及びその近縁植物が挙げられ、これらはフトモモ科(My
rtaceae)に属する常緑高木であって、生薬「ユーカリ
油」(Oleum Eucalypti)の基原植物である。近縁植物
としては、ユーカリプタス ポリブラクテア(Eucalypt
us polybractea R.T.Baker),ユーカリプタス ディベ
ス(Eucalyptus divesSchauer.)が挙げられる。その
他、レモンユーカリ(Eucalyptus citriodora Hoo
k.),ユーカリプタス ピペリタ(Eucalyptus piperit
a Sm.),ユーカリプタス グンニイ(Eucalyptus gunn
ii Hook. fil.),ユーカリプタス マカルツリ(Eucal
yptus macarthuri Decne. Et Maiden),ユーカリプタ
ス ロストラタ(Eucalyptus rostrata Schlecht.),
ユーカリプタス スタイゲリアナ(Eucalyptus staiger
iana F.v.M.)等も用いることができる。葉,枝,樹
皮,花,果実等の各部位及び全木を用いることができる
が、葉を用いることが好ましい。
【0055】ユリ(Lilium)属植物としては、ヤマユリ
Lilium auratum Lindl.),マドンナリリー(Lilium
candidum L.),ヒメユリ(Lilium concolor Salis
b.),タカサゴユリ(Lilium formosanum Wallace),
ササユリ(Lilium japonicum Thunb. ex Houtt.),オ
ニユリ(Lilium lancifolium Thunb.),コオニユリ(L
ilium leichtlinii Hook. f. var. maximowiczii Bake
r),テッポウユリ(Liliumlongiflorum Thunb.),イ
ワトユリ(Lilium maculatum Thunb.),クルマユリ(L
ilium medeoloides A.Gray),リーガル・リリー(Lili
um regale Wils.),オトメユリ(Lilium rebellum Bak
er),カノコユリ(Lilium speciosum Thunb.)等が挙
げられる。これらはユリ科(Liliaceae)に属する多年
草で、葉,茎,花,りん茎等の各部位及び全草を用いる
ことができるが、りん茎を用いることが好ましい。
【0056】上記植物の抽出物は、水の他、メタノー
ル,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の
低級アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピ
レングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン
等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステ
ル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類など
の極性有機溶媒、又は生理食塩水,リン酸緩衝液,リン
酸緩衝生理食塩水等を用いて、上記ゲットウ抽出物と同
様に得ることができる。更に、水蒸気蒸留などの蒸留法
を用いて抽出する方法、植物体を圧搾して抽出物を得る
圧搾法等が例示され、これらの方法を単独で、または2
種以上を組み合わせて抽出を行う。抽出物は、そのま
ま、もしくは濃縮,乾固した後水や極性溶媒に再度溶解
したり、或いはこれらの生理作用を損なわない範囲で脱
色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマ
トグラフィー等による分画処理等を行ったりした後、用
いることができる。また、各社より医薬品,化粧料用原
料として市販されているものを用いることもできる。皮
膚外用剤全量あたりの配合量としては、抽出物の調製方
法により異なるが、0.0001〜10.0重量%とす
るのが適切である。
【0057】糖類の種類や基原は特に限定されず、ガラ
クトース,フルクトース,グルコース,マンノース,リ
ボース,シアル酸,グルコサミン,2−デオキシグルコ
ース,グルコン酸,グルクロン酸などの単糖類及びその
誘導体、アガロビオース,マルトース,デキストリン,
セロビオース,トレハロース,サッカロース,アセチル
ラクトサミン,グルクロノキシロース,ガラクツロノラ
ムノース,グルコシルマンニトール,ガラクチノール等
のオリゴ糖類及びその誘導体、グルカン,カラギーナ
ン,ポリガラクツロン酸,ケラト硫酸,ケラタン硫酸,
コンドロイチン,コンドロイチン−4−硫酸,デルマタ
ン硫酸,コンドロイチン硫酸,ティクロン酸,ヒアルロ
ン酸,ヘパリチン硫酸,ヘパリン,アルギン酸等の多糖
類及びこれらの塩並びにこれらの誘導体が例示される。
【0058】ヒドロキシ脂肪酸としては、炭素数2〜3
0の2位又は3位に水酸基を有する、直鎖状又は分岐鎖
を有する飽和もしくは不飽和脂肪酸が好ましく用いられ
る。例えば、2−ヒドロキシエタン酸(グリコール
酸)、2−ヒドロキシプロパン酸(乳酸)、2−メチル
−2−ヒドロキシプロパン酸(メチル乳酸)、2−ヒド
ロキシブタン酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2−ヒド
ロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシヘプタン酸、2−ヒ
ドロキシオクタン酸、2−ヒドロキシノナン酸、2−ヒ
ドロキシデカン酸、2−ヒドロキシウンデカン酸、2−
ヒドロキシドデカン酸(2−ヒドロキシラウリン酸)、
2−ヒドロキシテトラデカン酸(2−ヒドロキシミリス
チン酸)、2−ヒドロキシヘキサデカン酸(2−ヒドロ
キシパルミチン酸)、2−ヒドロキシオクタデカン酸
(2−ヒドロキシステアリン酸)、2−ヒドロキシエイ
コサン酸(2−ヒドロキシアラキン酸)、2−ヒドロキ
シテトラコサン酸(セレブロン酸)、2−ヒドロキシ−
9−ウンデセン酸(2−ヒドロキシ−9−ウンデシレン
酸)、2−ヒドロキシ−10−ウンデセン酸(2−ヒド
ロキシ−10−ウンデシレン酸)、2−ヒドロキシ−c
is−15−テトラコセン酸(2−ヒドロキシネルボン
酸)、ラノリン由来の長鎖2−ヒドロキシ脂肪酸、3−
ヒドロキシプロパン酸、2−メチル−3−ヒドロキシプ
ロパン酸、3−ヒドロキシブタン酸、3−ヒドロキシペ
ンタン酸、3−ヒドロキシヘキサン酸、3−ヒドロキシ
ヘプタン酸、3−ヒドロキシオクタン酸、3−ヒドロキ
シノナン酸、3−ヒドロキシデカン酸、3−ヒドロキシ
ウンデカン酸、3−ヒドロキシドデカン酸(3−ヒドロ
キシラウリン酸)、3−ヒドロキシテトラデカン酸(3
−ヒドロキシミリスチン酸)、3−ヒドロキシヘキサデ
カン酸(3−ヒドロキシパルミチン酸)、3−ヒドロキ
シオクタデカン酸(3−ヒドロキシステアリン酸)、3
−ヒドロキシエイコサン酸(3−ヒドロキシアラキン
酸)、3−ヒドロキシテトラコサン酸、3−ヒドロキシ
−9−ウンデセン酸(3−ヒドロキシ−9−ウンデシレ
ン酸)、3−ヒドロキシ−10−ウンデセン酸(3−ヒ
ドロキシ−10−ウンデシレン酸)、及び3−ヒドロキ
シ−cis−15−テトラコセン酸(3−ヒドロキシネ
ルボン酸)、2,3−ジヒドロキシプロパン酸(グリセ
リン酸)、エリスロン酸,スレオン酸等の2,3,4−ト
リヒドロキシブタン酸、リボン酸,アラビノン酸,キシ
ロン酸,リキソン酸等の2,3,4,5−テトラヒドロキ
シペンタン酸、アロン酸、アルトロン酸、グルコン酸、
マンノン酸、グロン酸、イドン酸、ガラクトン酸、タロ
ン酸等の2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキサン
酸、グルコヘプトン酸、ガラクトヘプトン酸等の2,3,
4,5,6,7−ヘキサヒドロキシヘプタン酸、ヒドロキ
シメタンジカルボン酸(タルトロン酸)、1−ヒドロキ
シエタン−1,2−ジカルボン酸(リンゴ酸)、1,2−
ジヒドロキシエタン−1,2−ジカルボン酸(酒石
酸)、2−ヒドロキシプロパン−1,2,3−トリカルボ
ン酸(クエン酸)、グルカル酸,ムチン酸等の1,2,
3,4−テトラヒドロキシブタン−1,4−ジカルボン酸
等が挙げられる。これらヒドロキシ脂肪酸の塩として
は、ナトリウム塩,カリウム塩等のアルカリ金属塩、マ
グネシウム塩,カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、
アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノ
ールアミン塩、D−,L−又はDL−アルギニン,リジ
ン,ヒスチジン等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。
また、これらの誘導体としては、アルキル又はアルケニ
ルエステル、リン酸エステル、硫酸エステル、ホスファ
チジルエステル、コレステリルエステル,シトステリル
エステル,スチグマステリルエステル等のステロールエ
ステル、アミド等が挙げられる。本発明においては、こ
れらより1種又は2種以上を選択して用いる。皮膚外用
剤全量あたりの配合量としては、特に限定されないが、
0.0001〜10.0重量%程度とするのが適切であ
る。
【0059】核酸及びその関連物質としては、動植物の
各組織,酵母,細菌類等から抽出して得られたデオキシ
リボ核酸及びリボ核酸、アデノシン,グアノシン,イノ
シン,キサントシン,シチジン,ウリジン,リボチミジ
ン等のリボヌクレオシド、デオキシアデノシン,デオキ
シグアノシン,デオキシイノシン,デオキシキサントシ
ン,デオキシシチジン,デオキシウリジン,チミジン等
のデオキシリボヌクレオシド、アデノシン一リン酸,ア
デノシン二リン酸,アデノシン三リン酸,グアノシン一
リン酸,グアノシン二リン酸,グアノシン三リン酸,イ
ノシン一リン酸,イノシン二リン酸,イノシン三リン
酸,キサントシン一リン酸,キサントシン二リン酸,キ
サントシン三リン酸,シチジン一リン酸,シチジン二リ
ン酸,シチジン三リン酸,ウリジン一リン酸,ウリジン
二リン酸,リボチミジン一リン酸,リボチミジン二リン
酸,リボチミジン三リン酸等のリボヌクレオチド、デオ
キシアデノシン一リン酸,デオキシアデノシン二リン
酸,デオキシアデノシン三リン酸,デオキシグアノシン
一リン酸,デオキシグアノシン二リン酸,デオキシグア
ノシン三リン酸,デオキシイノシン一リン酸,デオキシ
イノシン二リン酸,デオキシイノシン三リン酸,デオキ
シキサントシン一リン酸,デオキシキサントシン二リン
酸,デオキシキサントシン三リン酸,デオキシシチジン
一リン酸,デオキシシチジン二リン酸,デオキシシチジ
ン三リン酸,デオキシウリジン一リン酸,デオキシウリ
ジン二リン酸,チミジン一リン酸,チミジン二リン酸,
チミジン三リン酸等のデオキシリボヌクレオチド、サイ
クリックアデノシンン一リン酸,サイクリックグアノシ
ン一リン酸,サイクリックシチジン一リン酸,サイクリ
ックウリジン一リン酸等の環状ヌクレオチド、補酵素
A,ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド,ニコチン
アミドアデニンジヌクレオチドリン酸,フラビンアデニ
ンジヌクレオチド等の補酵素類、及びこれらの塩などが
挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用い
る。皮膚外用剤全量あたりの配合量としては、特に限定
されないが、0.0001〜10.0重量%程度とする
のが適切である。
【0060】卵殻膜より抽出したタンパク質としては、
卵殻膜として鶏卵,うずら等鳥類の卵殻の内側に付着し
ている膜を用い、これらより水及び有機溶媒の1種又は
2種以上により抽出したり、酸,アルカリ又は酵素処理
により、可溶化もしくは加水分解処理して得られるもの
を用いる。化粧料用原料として市販されているものを用
いることもできる。皮膚外用剤全量あたりの配合量とし
ては、特に限定されないが、0.0001〜10.0重
量%程度とするのが適切である。
【0061】本発明で用いる乳酸菌抽出物、ビフィズス
菌抽出物としては、通常の皮膚外用剤に使用することが
できれば、特にその基原を問わない。
【0062】本発明において使用する藻類抽出物として
は、通常の皮膚外用剤に使用されている藻類抽出物であ
れば特に限定されない。抽出物を得る藻類としては、緑
藻類,褐藻類,紅藻類から選択される1種を単独で、又
は2種以上が用いられ、そのなかでも褐藻類コンブ属及
び紅藻類イギス属に属する藻類が特に好ましい。抽出物
を採取する部位は、特に限定されないが、全藻,若しく
はめかぶ(胞子葉又は成実葉)から抽出することが好ま
しい。また藻類は生のまま若しくは乾燥させて使用す
る。抽出溶媒としては特に限定されず、水、エタノー
ル,メタノール,イソプロパノール,イソブタノール,
n−ヘキサノール,メチルアミルアルコール,2−エチ
ルブタノール,n−オクチルアルコール等の1価アルコ
ール類、グリセリン,エチレングリコール,エチレング
リコールモノメチルエーテル,プロピレングリコール,
プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピレン
グリコールモノエチルエーテル,トリエチレングリコー
ル,1,3−ブチレングリコール,へキシレングリコー
ル等の多価アルコール又はその誘導体、アセトン,メチ
ルエチルケトン,メチルイソブチルケトン,メチル−n
−プロピルケトン等のケトン類、酢酸エチル,酢酸イソ
プロピル等のエステル類、エチルエーテル,イソプロピ
ルエーテル,n−ブチルエーテル等のエーテル類などが
例示される。また、リン酸緩衝生理食塩水等の無機塩類
を添加した極性溶媒、界面活性剤を添加した溶媒を用い
ることもでき、特に限定されない。
【0063】ニガリは、海水を濃縮し塩化ナトリウムを
析出させた後に残る残塩で、塩化ナトリウムの他、塩化
カリウム,硫酸マグネシウム,臭化マグネシウム,塩化
マグネシウム,硫酸ナトリウム,臭化カリウム,塩化カ
ルシウムなどの混合物である。ニガリは水相成分に溶解
した状態で,或いは粒状等結晶状態の何れで配合しても
よい。
【0064】ビタミン類としては、ビタミンA油,酢酸
レチノール等のビタミンA類、リボフラビン,酪酸リボ
フラビン等のビタミンB類、塩酸ピリドキシン等のビ
タミンB類、L−アスコルビン酸,L−アスコルビル
リン酸マグネシウム,L−アスコルビン酸ナトリウム,
L−アスコルビルリン酸ナトリウム等のビタミンC類、
ニコチン酸,ニコチン酸アミド,ニコチン酸ベンジル等
のニコチン酸類、α−トコフェロール,酢酸トコフェロ
ール等のビタミンE類、ビタミンP類及びビオチン等の
ビタミンH類等が挙げられる。
【0065】本発明に係る皮膚外用剤は、ローション
剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏剤,粉末剤,顆粒
剤等、種々の剤型で提供することができる。
【0066】なお、本発明に係る皮膚外用剤には、ゲッ
トウ抽出物及び細胞賦活剤の他に、油性成分,界面活性
剤,保湿剤,顔料,紫外線吸収剤,抗酸化剤,香料,防
菌防黴剤等の一般的な医薬品及び化粧料用原料や、抗炎
症剤,美白剤等の生理活性成分を含有させることができ
る。
【0067】
【実施例】まず、本発明に係る皮膚外用剤に含有させる
ゲットウ抽出物について述べる。
【0068】[ゲットウ抽出物1]ゲットウの花部分2
50gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液2
リットル中にて20℃で7日間浸漬した後、ろ過してろ
液を回収して、ゲットウ抽出物1とした。
【0069】[ゲットウ抽出物2]ゲットウの根部分2
50gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液2
リットル中にて20℃で7日間浸漬した後、ろ過してろ
液を回収して、ゲットウ抽出物2とした。
【0070】[ゲットウ抽出物3]ゲットウの葉500
gを乾燥,粉砕し、80容量%エタノール水溶液2リッ
トル中にて20℃で7日間浸漬した後、ろ過してろ液を
回収して濃縮,乾固し、50容量%の1,3−ブチレン
グリコール水溶液に溶解して、ゲットウ抽出物3とし
た。
【0071】上記ゲットウ抽出物1,ゲットウ抽出物2
について、線維芽細胞賦活作用をそれぞれ評価した。評
価法は、正常ヒト線維芽細胞を1ウェル当たり2.0×
10 個となるように96穴マイクロプレートに播種
し、ゲットウ抽出物を62.5μg/ml〜1000μ
g/mlの各試験濃度含有する1.0容量%牛胎仔血清
添加ダルベッコ修正基礎培地(DMEM)にて37℃で
2日間培養し、次いで2−(4,5−ジメチル−2−チア
ゾリル)−3,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド
(MTT)を20μg/ml含有する培地に交換して3
7℃で2時間培養し、テトラゾリウム環の開環により生
じるフォルマザンを560nmにおける吸光度により定
量する方法を用いた。なお、ゲットウ抽出物を添加せ
ず、1.0容量%牛胎仔血清添加DMEMのみで培養し
た系を対照とし、5.0容量%牛胎仔血清添加DMEM
で培養した系を陽性対照とした。結果は対照における吸
光度を100として表した活性化指数により、表1に示
した。
【0072】
【表1】
【0073】表1より明らかなように、ゲットウ抽出物
1は250μg/mlで、ゲットウ抽出物2は500μ
g/mlで、陽性対照の約1.8倍の活性化指数を示し
ていた。
【0074】次に、本発明に係る皮膚外用剤に含有させ
る細胞賦活剤について述べる。
【0075】[酵母抽出物]サッカロミセス セレビシ
エ(Saccharomyces cerevisiae Meyer)を培養し、菌体
500gを自己消化させて得た溶菌液をろ過し、濃縮し
た後凍結乾燥し、酵母抽出物とした。
【0076】[酵母培養上清]サッカロミセス セレビ
シエ(Saccharomyces cerevisiae Meyer)を培養し、定
常状態における培養上清をメンブレンフィルターにて無
菌的にろ過し、ろ液を酵母培養上清とした。
【0077】[カッコン抽出物]カッコンの乾燥粉末2
00gをエタノール1リットル中に浸漬し、20℃で7
日間静置して抽出し、抽出液をろ過して回収した後濃
縮,乾固し、凍結乾燥して、標記カッコン抽出物とし
た。
【0078】[カミツレ,キダチアロエ,マンネンロウ
の各抽出物]カミツレ(Matricaria chamomilla L.)の
頭状花,キダチアロエ(Aloe arborescens Mill. var.
natalensis Berg.)の葉部,マンネンロウ(Rosmarinus
officinalis L.)の葉各500gをそれぞれ乾燥,粉
砕し、50容量%エタノール水溶液1リットルに浸漬
し、20℃にて7日間静置した後、ろ過してろ液を回収
して、標記各植物抽出物とした。
【0079】[イチョウ抽出物]イチョウ(Ginkgo bil
oba L.)の葉600gを乾燥,粉砕し、1,3−ブチレ
ングリコール1リットルに浸漬し、25℃にて3日間撹
拌抽出した。抽出液をろ過してろ液を回収し、標記植物
抽出物とした。
【0080】[スギナ抽出物]スギナ(Equisetum arve
nse L.)の全草600gを細切して50容量%グリセリ
ン水溶液1リットルに浸漬し、20℃で5日間撹拌抽出
した。抽出液をろ過してろ液を回収し、標記植物抽出物
とした。
【0081】[ベニバナ抽出物]ベニバナ(Carthamus
tinctorius L.)の花1kgを圧搾して板状とした後、
エタノール1.5リットル中に浸漬し、15℃にて10
日間静置して抽出した。抽出液をろ過してろ液を回収
し、標記植物抽出物とした。
【0082】[ニンジン抽出物](株)高研より「EX
TENSIN B.G.」の商品名で提供されている市販
の原料を用いた。本品はニンジン(Daucus carota L.)
の根部より得られ、コラーゲンとアミノ酸組成の類似す
るペプチドを含有する。
【0083】[ブナ抽出物]ガテフォッセ社より「GA
TULINE RC」の商品名で提供されている市販の
原料を用いた。本品は、ブナ(Fagus crenata Blume)
の幼芽より水にて抽出し、調製される。
【0084】[卵殻膜抽出タンパク質]キューピー株式
会社より、「EMプロテイン−L」の商品名で市販され
ている卵殻膜の加水分解物を用いた。
【0085】[異性化糖混合物]ペンタファーム社よ
り、「ペンタバイティン」の商品名で市販されているも
のを用いた。本品は、D−グルコース,マンノース,フ
ルクトース,L−グルコース,ガラクトース,乳糖減成
物質及び乳糖を含有する。
【0086】[海藻抽出物]一丸ファルコス社より「ア
ルジェレックスS」の商品名で販売されている、コンブ
属ミツイシコンブ,ワカメ属ワカメ,ムカデノリ属ヒヂ
リメン,アオサ属ウスバアオノリの1,3−ブチレング
リコール50重量%水溶液抽出液を用いた。
【0087】[セラミド]コスモファーム社より「セラ
ミドIII」の商品名で販売されている、N−ステアロイ
ルフィトスフィンゴシンを用いた。
【0088】続いて、本発明に係る皮膚外用剤について
の実施例の処方を示す。なお、特に断わらない限り、実
施例中の量目は、重量%で示した。
【0089】 [実施例1〜実施例5] ローション剤 (1)エタノール 20.00 (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.00 (3)ゲットウ抽出物1 0.10 (4)表2に示す細胞賦活剤 表2に示す量 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (6)ジプロピレングリコール 5.00 (7)1,3−ブチレングリコール 10.00 (8)精製水 全量を100とする量 製法:(1)に(2),(3)を添加して溶解し、アル
コール相とする。一方、(8)に(4)〜(7)を順次
溶解して水相とする。水相にアルコール相を添加し、撹
拌,混合する。
【0090】
【表2】
【0091】 [実施例6〜実施例10] 乳剤 (1)セタノール 1.00 (2)ミツロウ 0.50 (3)ワセリン 2.00 (4)スクワラン 6.00 (5)ジメチルポリシロキサン 2.00 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン モノステアリン酸エステル 1.00 (7)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.00 (8)グリセリン 4.00 (9)1,3−ブチレングリコール 4.00 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (11)精製水 全量を100とする量 (12)カルボキシビニルポリマー(1.0%水溶液) 10.00 (13)水酸化カリウム(10.0%水溶液) 1.00 (14)表3に示す細胞賦活剤 表3に示す量 (15)ゲットウ抽出物2 0.02 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合し、加熱溶解し
て75℃とする。一方、(8)〜(11)の水相成分を
混合,溶解して75℃とする。これに前記油相を加えて
予備乳化した後、(12)を添加してホモミキサーにて
均一に乳化し、次いで(13)を加えて増粘させた後冷
却し、40℃で(14),(15)を添加し、混合す
る。
【0092】
【表3】
【0093】 [実施例11〜実施例15] 水中油型クリーム剤 (1)ミツロウ 6.00 (2)セタノール 5.00 (3)還元ラノリン 8.00 (4)スクワラン 27.50 (5)グリセリル脂肪酸エステル 4.00 (6)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.00 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン モノラウリン酸エステル 5.00 (8)表4に示す細胞賦活剤 表4に示す量 (9)プロピレングリコール 5.00 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (11)ゲットウ抽出物3 0.02 (12)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(8)の油相成分を混合,溶解して75
℃とする。一方、(10)を(9)に溶解して(11)
ともに(12)に加えて混合,溶解し、75℃に加熱す
る。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加して予
備乳化した後ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却す
る。
【0094】
【表4】
【0095】 [実施例16〜実施例20] ゲル剤 (1)ジプロピレングリコール 10.00 (2)カルボキシビニルポリマー 0.50 (3)水酸化カリウム(10.0%水溶液) 1.00 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (5)ゲットウ抽出物1 0.05 (6)ゲットウ抽出物2 0.05 (7)表5に示す細胞賦活剤 表5に示す量 (8)精製水 全量を100とする量 製法:(8)に(2),(5)〜(7)を均一に溶解し
た後、(1)に(4)を溶解して添加し、次いで(3)
を加えて増粘させる。
【0096】
【表5】
【0097】 [実施例21〜実施例25] 水中油型乳剤型軟膏 (1)白色ワセリン 25.0 (2)ステアリルアルコール 25.0 (3)グリセリン 12.0 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (6)精製水 全量を100とする量 (7)表6に示す細胞賦活剤 表6に示す量 (8)ゲットウ抽出物3 0.5 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,加熱して均一
に溶解し、75℃とする。一方、(5),(6)の水相
成分を混合,加熱して75℃とする。この水相成分に前
記油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却
した後、40℃にて(7),(8)を添加,混合する。
【0098】
【表6】
【0099】本発明の実施例1,実施例2,実施例6,
実施例7,実施例14,実施例16,実施例20,実施
例23について使用試験を行い、保湿性及び、皮膚の老
化症状の改善効果,肌荒れ改善効果を評価した。その
際、上記実施例において、配合したゲットウ抽出物1,
ゲットウ抽出物2はエタノール50容量%水溶液に、ゲ
ットウ抽出物3は1,3−ブチレングリコール50容量
%水溶液に代替し、比較例1,比較例2,比較例6,比
較例7,比較例14,比較例16,比較例20,比較例
23として同時に使用試験を行った。
【0100】まず、保湿性については、各試料につき、
20〜50才代の女性パネラー各20名にブラインドに
て2週間使用させ、しっとり感について評価させた。評
価は、しっとり感が「非常にある」,「ある」,「やや
ある」,「ややない」,「ない」の5段階で行わせた。
結果は各評価を与えたパネラーの数にて表7に示した。
【0101】
【表7】
【0102】表7より明らかなように、ゲットウ抽出
物、もしくはゲットウ抽出物と細胞賦活剤を併用して配
合した各実施例使用群では、保湿性について非常に高い
評価が得られており、ゲットウ抽出物を含有しない比較
例使用群に比べ、良い結果が得られた。
【0103】次に、皮膚の老化症状の改善は、各試料に
ついて、かかる症状が顕著に認められる50〜60才代
の男女パネラー各20名にブラインドにて1カ月間使用
させ、使用前後の皮膚状態の変化を観察して評価した。
皮膚の老化症状の指標として、皮膚のしわ,きめ,はり
の3項目を選び、しわ,きめについては写真撮影及び皮
膚表面のレプリカにより観察し、改善状況を評価した。
皮膚のはりについては、皮膚弾性の測定により評価し
た。改善状況は、「改善」,「やや改善」,「変化な
し」の三段階で評価し、表8に各評価を得たパネラー数
にて示した。
【0104】
【表8】
【0105】表8より明らかなように、ゲットウ抽出物
を含有しない比較例使用群のそれぞれにおいても、ある
程度のしわ及び皮膚弾性の改善傾向が認められていた
が、ゲットウ抽出物,もしくはゲットウ抽出物と細胞賦
活剤を併用して配合した実施例使用群においては、それ
ぞれ対応する比較例使用群に比べて、明確な改善を認め
たパネラーが多くなっていた。
【0106】肌荒れの改善は、各試料について、それぞ
れ肌荒れ症状を有する女性パネラー各20名にブライン
ドにて1カ月間使用させ、肌荒れ症状の改善について評
価させた。評価は「改善」,「やや改善」,「変化な
し」,「やや悪化」,「悪化」の5段階で行わせた。結
果は各評価を与えたパネラーの数にて表9に示した。
【0107】
【表9】
【0108】表9より明らかなように、ゲットウ抽出
物,もしくはゲットウ抽出物と細胞賦活剤を併用して配
合した本発明の実施例使用群では、いずれにおいても顕
著な肌荒れの改善が認められ、使用試験終了後におい
て、皮膚の状態はほぼ良好な状態まで改善されていた。
これに対し比較例使用群においても、かなり良好な肌荒
れの改善が認められた場合もあるものの、その程度はそ
れぞれ対応する実施例使用群に比べて小さいものであっ
た。
【0109】以上のように、本発明の実施例の皮膚外用
剤においては、従来の比較例に比べ、優れた保湿効果、
皮膚の老化症状や肌荒れ症状の改善効果を有していた。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、優
れた保湿効果を有し、しわ等皮膚の老化症状の改善効
果,肌荒れ改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤を得
ることが出来た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA031 AA032 AA111 AA112 AB032 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC301 AC302 AC422 AC432 AC442 AC482 AC641 AC642 AC782 AD092 AD152 AD192 AD411 AD412 AD492 AD512 AD601 AD602 AD611 AD642 AD662 CC04 CC05 DD22 DD23 DD27 DD31 DD33 DD41 EE06 EE07 EE12 EE13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲットウ(Alpinia speciosa (Wendl.)
    K. Schum.)花より得られる抽出物を含有して成る、皮
    膚外用剤。
  2. 【請求項2】 ゲットウ(Alpinia speciosa (Wendl.)
    K. Schum.)根より得られる抽出物を含有して成る、皮
    膚外用剤。
  3. 【請求項3】 ゲットウ(Alpinia speciosa (Wendl.)
    K. Schum.)抽出物より選択した1種又は2種以上と、
    細胞賦活剤とを含有して成る皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 細胞賦活剤が、セラミド類及びセラミド
    類似構造物質、酵母抽出物及び酵母培養上清、カッコン
    Puerariae Radix)抽出物,キナ(Cinchona calisaya
    Wedd.)及びその同属植物,アスパラガス(Asparagu
    s)属植物,アボカド(Persea americana Mill.),ア
    ロエ(Aloe)属植物,アンズ(Prunus armeniaca L. va
    r. ansu Maxim.),イチョウ(Ginkgo biloba L.),イ
    ヌブナ(Fagus japonica Maxim.),オオニンニク(All
    ium sativum L. f. pekinense Makino),オタネニンジ
    ン(Panax ginseng C.A.Meyer),カミツレ(Matricari
    achamomilla L.),キハダ(Phellodendron amurense R
    upr.)及びその同属植物,キュウリ(Cucumis sativus
    L.),キンセンカ(Calendula arvensis L.),シイタ
    ケ(Lentinus edodes Sing.),シナサルナシ(キウ
    イ)(Actinidia chinensis Planch.),スギナ(Equis
    etum arvense L.),セイヨウトチノキ(Aesculus hipp
    ocastanum L.),セイヨウニンニク(Allium sativum
    L.),センブリ(Swertia japonica Makino),タマサ
    キツヅラフジ(Stephania cepharantha Hayata),チシ
    ャ(レタス)(Lactuca sativa L.),トウガラシ(Cap
    sicum annuum L.),トウキンセンカ(Calendula offic
    inalis L.),トチノキ(Aesculusturbinata Blume),
    ニンジン(Daucus carota L.),ブクリョウ(マツホ
    ド)(Poria cocos Wolf),ブドウ(Vitis vinifera
    L.),ブナ(Fagus crenata Blume),ヘチマ(Luffa c
    ylindrica M.Roemen),ベニバナ(Carthamus tinctori
    us L.),マンネンロウ(Rosmarinus officinalis
    L.),ミカン(Citrus)属植物,ムクロジ(Sapindus m
    ukurossi Gaertn.),ムラサキ(Lithospermum off icin
    ale L. var. erythrorhizon Maxim.),ユーカリノキ
    Eucalyptus)属植物,ユリ(Lilium)属植物の各抽出
    物、糖類、ヒドロキシ脂肪酸及びその塩並びに誘導体、
    核酸及びその関連物質、卵殻膜より抽出されたタンパク
    質、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物、海藻抽出物、
    ニガリ成分、ビタミン類より選択される1種又は2種以
    上であることを特徴とする、請求項3に記載の皮膚外用
    剤。
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