JP2003095123A - 車両の操舵装置 - Google Patents

車両の操舵装置

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JP2003095123A JP2001287203A JP2001287203A JP2003095123A JP 2003095123 A JP2003095123 A JP 2003095123A JP 2001287203 A JP2001287203 A JP 2001287203A JP 2001287203 A JP2001287203 A JP 2001287203A JP 2003095123 A JP2003095123 A JP 2003095123A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作部材の操作量と車輪の転舵量との比を変更
可能な車両において一定舵角を保持して走行する時に、
操作部材の操作のための一定の遊び範囲を左右何れの方
向にも設ける車両の操舵装置を提供する。 【解決手段】操作部材Hの基準位置からの検出操作量が
設定量を超える時、電動アクチュエータ39の動きを車
輪に舵角が変化するように伝達する際に、走行状態を表
す変量に応じて電動アクチュエータ39を制御すること
で、その変量に応じて操作部材Hの操作量と車輪の転舵
量との比を変化させる。その基準位置からの検出操作量
が設定量以下である時、車輪の転舵量が変化しないよう
に電動アクチュエータ39を制御する。設定時間以上に
亘り定常操舵状態ではない時、操作部材Hの中立位置が
基準位置とされる。設定時間以上に亘り定常操舵状態で
ある時、設定時間以上に亘る定常操舵状態での操作部材
Hの操作範囲の中央位置が基準位置とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作部材の操作量
と車輪の転舵量との比を車両の走行状態を表す変量に応
じて変更可能な車両の操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動アクチュエータの動きを車輪に舵角
が変化するように伝達する際に、その電動アクチュエー
タを車両の走行状態を表す変量に応じて制御すること
で、その変量に応じて操作部材の操作量と車輪の転舵量
との比を変化させる車両の操舵装置が提案されている。
そのような操舵装置として、操作部材を車輪に機械的に
連結するものと連結しないものとがある。操作部材を車
輪に機械的に連結する場合、例えばステアリングホイー
ルの操作に応じた入力シャフトの回転を出力シャフトに
遊星ギヤ機構を介して伝達し、その伝達に際して遊星ギ
ヤ機構を構成するリングギヤを駆動する電動アクチュエ
ータを車速に応じて制御することで、操作量と転舵量と
の比を変更するものが知られている。また、操作部材を
車輪に機械的に連結しない場合、ステアリングホイール
を模した操作部材を車輪に機械的に連結することなく、
電動アクチュエータの動きを、その動きに応じて舵角が
変化するように車輪に伝達し、その伝達に際して電動ア
クチュエータを車速やヨーレート等に応じて制御するこ
とで操作量と転舵量との比を変更しているものが知られ
ている。
【0003】上記のような操舵装置において、操作部材
の操作量をセンサにより検出し、操作部材の中立位置か
らの検出操作量が設定量以下である時に、車輪の転舵量
が変化しないように電動アクチュエータを制御すること
が行われている(特公平7−112822号、特公平7
−112824号)。これにより、操作部材の中立位置
近傍において操作に対して舵角が変化しない不感帯が設
けられ、車両直進時における走行安定性の向上が図られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような不感帯が
設けられた従来の操舵装置においては、操作部材の中立
位置を基準位置とし、その基準位置からの操作部材の操
作量が設定量以下であれば舵角が変化することはない。
そのため、車両の直進時は操作部材の操作の遊び量を適
正に得ることができる。しかし、一定曲率で湾曲した道
路や積雪等により傾斜したバンク路を一定の舵角を保持
して走行する時は、操作部材の中立位置が基準位置であ
ると、操作部材の操作の遊び量を適正に得ることができ
ない。例えば、図10は従来の操作部材の中立位置から
の操作量θiと、車輪転舵量に対応する舵角θoの大き
さとの関係を示し、操作の遊び量は操作部材の中立位置
を基準位置として左操舵時と右操舵時とで等しくθpと
されている。その遊び量θpよりも僅かに大きい一定の
操作量θaを保持して左旋回走行している状態において
は、ドライバーが僅かに操作部材を操作するだけで舵角
θが変化するために走行安定性を確保できないという問
題がある。また、その状態からドライバーが操作部材を
右方向に操作すると、不感帯に入るために操作部材を操
作しても舵角が変化しなくなる。すなわち、一定の操作
量θaを保持した状態から操作部材を右方に操作する時
と左方に操作する時とで車両挙動が相異することにな
る。そのため、操舵時にドライバーに違和感を与えると
いう問題がある。
【0005】本発明は、上記問題を解決することのでき
る車両の操舵装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、操作部材と、
その操作部材の操作量を検出するセンサと、その操作部
材の基準位置からの検出操作量が設定量を超えるか否か
を判断する手段と、電動アクチュエータと、その電動ア
クチュエータの制御装置と、その電動アクチュエータの
動きを車輪に舵角が変化するように伝達可能な機構と、
車両の走行状態を表す変量を検出するセンサとを備え、
その基準位置からの検出操作量が設定量を超える時、検
出変量に応じて操作部材の操作量と車輪の転舵量との比
が変化するように前記電動アクチュエータが制御され、
その基準位置からの検出操作量が設定量以下である時、
車輪の転舵量が変化しないように前記電動アクチュエー
タが制御される車両の操舵装置において、設定時間以上
に亘り定常操舵状態であるか否かを判断する手段が設け
られ、設定時間以上に亘り定常操舵状態ではない時、操
作部材の中立位置が前記基準位置とされ、設定時間以上
に亘り定常操舵状態である時、その設定時間以上に亘る
定常操舵状態での操作部材の操作範囲の中央位置が前記
基準位置とされることを特徴とする。本発明によれば、
設定時間以上に亘り定常操舵状態である時、その設定時
間以上に亘る定常操舵状態での操作部材の操作範囲の中
央位置が基準位置とされる。その基準位置からの検出操
作量が設定量以下である時、車輪の転舵量が変化しない
ように電動アクチュエータが制御される。これにより、
一定の舵角を保持した状態で走行している時に、操作部
材の操作に遊びを設けることができ、しかも、その遊び
量を左操舵時と右操舵時とで相等しくできる。
【0007】その操作部材の操作力を検出するセンサを
備え、その検出操作力が設定値以下である時は定常操舵
状態ではないと判断されるのが好ましい。舵角が大きく
なると操作部材の操作力は大きくなるので、操作部材の
操作力が設定値以下か否かにより操作部材を舵角零の時
に操作しているか否かを判断できる。よって、検出操作
力が設定値以下である時は定常操舵状態ではないと判断
することで、舵角零で操作部材を操作している時は、操
作部材の中立位置を基準位置として操作の遊び量を左操
舵時と右操舵時とで相等しくすることができる。
【0008】検出操作量の変化が設定時間以上に亘り設
定値未満である時、設定時間以上に亘り定常操舵状態で
あると判断するのが好ましい。これにより、ドライバー
が操舵の意思なく遊びの範囲で操作しているか否かを容
易に判断できる。
【0009】その操作部材の操作に応じて回転する入力
シャフトと、出力シャフトと、その入力シャフトの回転
を出力シャフトに伝達する回転伝達機構と、その出力シ
ャフトの回転を車輪に舵角が変化するように伝達するス
テアリングギヤとを備え、その回転伝達機構の構成要素
を前記電動アクチュエータにより駆動することで、その
電動アクチュエータの動きが車輪に舵角が変化するよう
に伝達されるのが好ましい。これにより、操作部材と車
輪とが機械的に連結された車両の操舵装置に本発明を適
用できる。その回転伝達機構は、サンギヤとリングギヤ
とに噛み合う遊星ギヤをキャリアにより保持する遊星ギ
ヤ機構により構成され、そのサンギヤとリングギヤとキ
ャリアの中の何れかである第1遊星ギヤ要素が前記入力
シャフトに連結され、そのサンギヤとリングギヤとキャ
リアの中で入力シャフトに連結されていない何れかであ
る第2遊星ギヤ要素が前記出力シャフトに連結され、そ
のサンギヤとリングギヤとキャリアの中で入出力シャフ
トに連結されていない第3遊星ギヤ要素が前記電動アク
チュエータにより回転駆動されるのが好ましい。
【0010】その操作部材を車輪に機械的に連結するこ
となく、その電動アクチュエータの動きが、その動きに
応じて舵角が変化するように車輪に伝達されるのが好ま
しい。これにより、操作部材を車輪に機械的に連結する
ことなく、電動アクチュエータの動きを、その動きに応
じて舵角が変化するように車輪に伝達する車両の操舵装
置に本発明を適用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に示す第1実施形態の車両の
操舵装置1は、ステアリングホイール(操作部材)Hに
連結される入力シャフト2を備えている。その入力シャ
フト2はベアリング7、8を介してハウジング10によ
り支持されている。
【0012】その入力シャフト2のステアリングホイー
ルHの操作に応じた回転は、遊星ギヤ機構(回転伝達機
構)30を介して出力シャフト11に伝達される。その
出力シャフト11は、入力シャフト2と同軸心に隙間を
介して配置され、ベアリング12、13を介してハウジ
ング10により支持されている。その出力シャフト11
の回転はステアリングギヤにより舵角が変化するように
車輪に伝達される。そのステアリングギヤは、例えばラ
ックピニオン式ステアリングギヤやボールスクリュー式
ステアリングギヤ等の公知のものを用いることができ
る。これにより、入力シャフト2の回転は遊星ギヤ機構
30を介して出力シャフト11に伝達され、その出力シ
ャフト11の回転により舵角が変化する。
【0013】その遊星ギヤ機構30は、サンギヤ31と
リングギヤ32とに噛み合う遊星ギヤ33をキャリア3
4により保持する。そのサンギヤ31は、入力シャフト
2の端部に同行回転するように連結されている。そのキ
ャリア34は、出力シャフト11に同行回転するように
連結されている。そのリングギヤ32は、入力シャフト
2を囲むホルダー36にボルト362を介して固定され
ている。そのホルダー36は、入力シャフト2を囲むよ
うにハウジング10に固定された筒状部材35によりベ
アリング9を介して支持されている。そのホルダー36
の外周にウォームホイール37が同行回転するように嵌
め合わされている。そのウォームホイール37に噛み合
うウォーム38がハウジング10により支持されてい
る。そのウォーム38はハウジング10に取り付けられ
たモータ(電動アクチュエータ)39により駆動され
る。これにより、その遊星ギヤ機構30の構成要素であ
るリングギヤ32がモータ39により駆動され、そのモ
ータ39の動きが車輪に舵角が変化するように伝達され
る。
【0014】そのモータ39として、例えば目標駆動電
流に応じてパルス幅変調駆動されるブラシ付き直流モー
タが用いられる。そのモータ39の動きを車輪に舵角が
変化するように伝達する際に、そのモータ39を車両の
走行状態を表す変量に応じて閉ループ制御することで、
その変量に応じて入力シャフト2から出力シャフト11
への回転伝達比、すなわちステアリングホイールHの操
作量と車輪の転舵量との比を変化させることができる。
本実施形態では、その走行状態を表す変量は車速とされ
ている。例えば、車速零の据え切り状態では入力シャフ
ト2の回転角速度とリングギヤ32の回転角速度とが等
しくなるようにモータ39を制御することで、入力シャ
フト2から出力シャフト11への回転伝達比を1とす
る。また、高速になる程にリングギヤ32の回転角速度
を低下させ、遊星ギヤ機構30を減速ギヤ機構として機
能させることで、車両の低速での旋回性と高速での走行
安定性とを向上できる。
【0015】図2に示すように、そのモータ39は車両
に搭載される制御装置40に接続され、その制御装置4
0に走行状態を表す変量の検出用センサとして車速セン
サ41が接続されている。また、その制御装置40に、
ステアリングホイールHの操作量として入力シャフト2
の回転角を検出する舵角センサ42と、車輪の転舵量と
して出力シャフト11の回転角を検出する回転角センサ
43とが接続されている。検出された入力シャフト2の
回転角および車速から求められる目標転舵量と、検出さ
れた出力シャフト11の回転角との偏差を低減するよう
に、制御装置40はモータ39を閉ループ制御する。さ
らに、ステアリングホイールHにドライバーが作用させ
る操作力として、入力シャフト2により伝達される操舵
トルクを検出するトルクセンサ44が制御装置40に接
続されている。
【0016】図3は、操舵装置1における制御系の制御
ブロック線図を示す。図3において、Tiはステアリン
グホイールHの操舵トルク、Vは車速のセンサ41によ
る検出値、θiは入力シャフト2の回転角の舵角センサ
42による検出値、θoは出力シャフト11の回転角の
回転角センサ43による検出値、θo* は出力シャフト
11の目標回転角、i* はモータ39の目標制御量であ
る目標駆動電流、C1は入力シャフト2の回転角θiに
対する出力シャフトの目標回転角θo* の調節部、C2
は出力シャフト11の目標回転角θo* と回転角θoと
の偏差(θo* −θo)に対するモータ39の目標駆動
電流i* の調節部である。
【0017】制御装置40は、舵角センサ42により検
出した入力シャフト2の回転角θiに対する出力シャフ
ト11の目標回転角θo* を、予め定められて記憶され
た関係に基づき演算する。本実施形態では、その入力シ
ャフト2の回転角θiに対する出力シャフトの目標回転
角θo* の調節部C1は比例制御要素とされ、出力シャ
フト11の目標回転角はθo* =K(V)・θiにより
求められる。ここでK(V)は比例ゲインであり、車速
Vの関数とされている。この入力シャフト2の回転角θ
iと車速Vと出力シャフト11の目標回転角θo* との
関係を表す比例ゲインK(V)が制御装置40に記憶さ
れる。例えば図4に示すように、その比例ゲインK
(V)は車速Vが増大する程に減少するものとされ、こ
の関係が制御装置40に記憶される。制御装置40は、
その記憶した比例ゲインK(V)と入力シャフト2の検
出回転角θiと検出車速Vとに基づき出力シャフト11
の目標回転角θo* を演算する。
【0018】制御装置40は、出力シャフト11の目標
回転角θo* と検出回転角θoとの偏差(θo* −θ
o)と、モータ39の目標駆動電流i* との間の関係を
記憶する。本実施形態では、その偏差(θo* −θo)
に対する目標駆動電流i* の調節部C2は比例積分(P
I)制御要素とされ、目標駆動電流i* はi* =G・
(θo* −θo)により求められる。ここでGは伝達関
数であり、例えばKgをゲイン、Tを時定数として、そ
の伝達関数GはPI制御がなされるようにG=Kg・
〔1+1/(T・s)〕とされ、そのゲインKgと時定
数Tは最適な制御を行えるように設定される。その伝達
関数Gが制御装置40に記憶される。
【0019】制御装置40は、予め定めた設定時間以上
に亘り定常操舵状態であるか否かを判断する。本実施形
態では、ステアリングホイールHの操作力に対応する検
出操舵トルクTiの大きさが予め定めた設定値を超え、
且つ、操作量に対応する入力シャフト2の検出回転角θ
iの変化が設定時間以上に亘り予め定めた設定量未満で
ある時に、設定時間以上に亘り定常操舵状態であると判
断する。そうでなければ定常操舵状態ではないと判断す
る。その操作力の設定値は、車輪を転舵するのに要する
力に対応するように定めればよい。その操作量の変化の
設定量はステアリングホイールHの遊び量に対応するよ
うに定めることができ、例えば数度とされる。その設定
時間は一定曲率で湾曲する道路を車両が通過するのに要
する時間に対応するように定めることができ、例えば数
秒とされる。その検出回転角θiの変化が設定時間以上
に亘り設定値未満か否かの判断のため、本実施形態の制
御装置40は時系列に検出する回転角θiの変化速度d
(θi)/dtを演算し、その変化速度d(θi)/d
tの大きさが設定時間以上に亘り設定速度未満か否かを
判断する。これにより、ドライバーが操舵の意思なく遊
びの範囲でステアリングホイールHを操作しているか否
かを容易に判断できる。
【0020】制御装置40は、ステアリングホイールH
の基準位置からの検出回転角θiの変化が予め定めた設
定量を超えるか否かを判断する。その操作量の変化の設
定量は上記遊びの範囲に対応するように定めればよい。
この判断に際して、設定時間以上に亘り定常操舵状態で
ない時は、ステアリングホイールHの中立位置が基準位
置とされ、設定時間以上に亘り定常操舵状態である時
は、その設定時間以上に亘る定常操舵状態でのステアリ
ングホイールHの操作範囲の中央位置が基準位置とされ
る。そのステアリングホイールHの中立位置は、ステア
リングホイールHが中立位置にある時に舵角センサ42
の検出値が零になるように初期設定することで求めるこ
とができる。その設定時間以上に亘る定常操舵状態での
ステアリングホイールHの操作範囲の中央位置は、本実
施形態では、その設定時間に亘り一定時間間隔でサンプ
リングした検出回転角θiの積算値をサンプリング数で
除することにより求める。
【0021】制御装置40は、その基準位置からの検出
回転角θiの大きさが設定量を超える時、モータ39を
検出車速Vに応じてステアリングホイールHの操作量と
車輪の転舵量との比が変化するように制御する。すなわ
ち、記憶した伝達関数Gと、演算した出力シャフト11
の目標回転角θo* と、検出回転角θoとに基づき、モ
ータ39の目標駆動電流i* を演算し、その演算された
目標駆動電流i* を印加することでモータ39を駆動す
る。また、制御装置40は、その基準位置からの検出回
転角θiが設定量以下である時、車輪の転舵量が変化し
ないようにモータ39を制御する。
【0022】図5のフローチャートを参照して上記制御
装置40による制御手順を説明する。まず、各センサ4
1、42、43の検出値を読み込む(ステップ1)。次
に、検出操舵トルクTiの大きさが設定値Toを超える
か否かを判断し(ステップ2)、設定値Toを超える場
合は入力シャフトの検出回転角θiの変化速度d(θ
i)/dtの大きさが設定速度A未満か否かを判断し
(ステップ3)、設定速度A未満であれば時間の積算を
行い(ステップ4)、サンプリングした入力シャフトの
検出回転角θiの積算を行い(ステップ5)、積算時間
tが設定時間ta以上か否かを判断する(ステップ
6)。ステップ6において積算時間tが設定時間ta未
満であればステップ1に戻る。ステップ6において積算
時間tが設定時間ta以上であれば、設定時間以上に亘
り定常操舵状態であると判断し、サンプリングした入力
シャフト2の検出回転角θiの積算値Σθiをサンプリ
ング数nで除することで求めたステアリングホイールH
の操作範囲の中央位置を基準位置θsとする(ステップ
7)。ステップ2において検出操舵トルクTiの大きさ
が設定値To以下の場合、ステップ3において入力シャ
フト2の検出回転角θiの変化速度d(θi)/dtの
大きさが設定速度A以上の場合、上記時間積算と入力シ
ャフトの検出回転角θiの積算とを解除し(ステップ
8)、ステアリングホイールHの中立位置を基準位置θ
sとする(ステップ9)。次に、その求めた基準位置θ
sからの入力シャフト2の検出回転角θiの大きさが設
定量θpを超えるか否かを判断する(ステップ10)。
ステップ10において基準位置θsからの検出回転角θ
iの大きさが設定量θpを超える時、検出車速Vに対応
する比例ゲインK(V)を求め(ステップ11)、その
求めた比例ゲインK(V)と入力シャフト2の検出回転
角θiとから出力シャフト11の目標回転角θo* を演
算し(ステップ12)、その目標回転角θo* と出力シ
ャフト11の検出回転角θiとの偏差(θo* −θo)
と、伝達関数Gとから目標駆動電流i* を演算し(ステ
ップ13)、その目標駆動電流i* に基づきモータ39
を駆動する(ステップ14)。次に、制御を終了するか
否かを、例えば車両のイグニッションスイッチがオンか
否かにより判断し(ステップ15)、終了しない場合は
ステップ1に戻る。ステップ10において基準位置θs
からの検出回転角θiの大きさが設定量θp以下である
時、舵角が変化しないように出力シャフト11の目標回
転角θo*を直前の値と同一として変化しないものとし
(ステップ16)、しかる後にステップ13に至る。
【0023】上記第1実施形態によれば、ステアリング
ホイールHと車輪とが機械的に連結された車両におい
て、設定時間ta以上に亘り定常操舵状態である時、そ
の設定時間ta以上に亘る定常操舵状態でのステアリン
グホイールHの操作範囲の中央位置が基準位置θsとさ
れ、その基準位置θsからの入力シャフト2の検出回転
角θiの大きさが設定量θp以下である時、車輪の転舵
量が変化しないようにモータ39が制御される。これに
より、一定の舵角を保持した状態で走行している時に、
ステアリングホイールHの操作に遊びを設けることがで
き、しかも、その遊び量を左操舵時と右操舵時とで相等
しくできる。また、設定時間ta以上に亘り定常操舵状
態でない時は、ステアリングホイールHの中立位置を基
準位置として、ステアリングホイールHの操作の遊び量
を左操舵時と右操舵時とで相等しくすることができる。
図6は、ステアリングホイールHの中立位置からの操作
量に対応する入力シャフト2の検出回転角θiと、車輪
転舵量に対応する舵角θの大きさとの関係を、設定時間
ta以上に亘り定常操舵状態でない時を実線で、設定時
間ta以上に亘り定常操舵状態である時を破線で示す。
すなわち、ステアリングホイールHの操作に対して舵角
が変化しない不感帯の中点位置が、設定時間ta以上に
亘り定常操舵状態でない時はステアリングホイールHの
中立位置になり、設定時間ta以上に亘り定常操舵状態
である時はステアリングホイールHの操作範囲の中央位
置θaにオフセットされる。また、ステアリングホイー
ルHの操作力が設定値以下か否かにより、ステアリング
ホイールHを舵角零の時に操作しているか否かを判断で
きる。よって、検出操舵トルクTiの大きさが設定値T
o以下である時は定常操舵状態ではないと判断すること
で、舵角零でステアリングホイールHを操作している時
は、ステアリングホイールHの中立位置を基準位置とし
て操作の遊び量を左操舵時と右操舵時とで相等しくする
ことができる。
【0024】図7は、本発明の第2実施形態に係る所謂
ステアバイワイヤシステムを採用した車両の操舵装置を
示す。この車両の操舵装置は、ステアリングホイールを
模した操作部材101と、この操作部材101の回転操
作により駆動される操舵用モータ(電動アクチュエー
タ)102と、その操舵用モータ102の動きを、その
操作部材101を車輪104に機械的に連結することな
く、その動きに応じて舵角が変化するように操舵用前方
左右車輪104に伝達するステアリングギヤ103とを
備える。その操舵用モータ102は、例えば公知のブラ
シレスモータ等の電動モータにより構成できる。そのス
テアリングギヤ103は、その操舵用モータ102の出
力シャフトの回転運動をステアリングロッド107の直
線運動に変換する運動変換機構を有する。そのステアリ
ングロッド107の動きがタイロッド108とナックル
アーム109を介して車輪104に伝達され、その車輪
104のトー角が変化する。そのステアリングギヤ10
3は公知のものを用いることができ、操舵用モータ10
2の動きを舵角が変化するように車輪104に伝達でき
れば構成は限定されない。なお、操舵用モータ102が
駆動されていない状態では、車輪104がセルフアライ
ニングトルクにより直進操舵位置に復帰できるようにホ
イールアラインメントが設定されている。その操作部材
101は、車体側により回転可能に支持される回転シャ
フト110に連結されている。その回転シャフト110
に操作用アクチュエータ119の出力シャフトが一体化
されている。その操作用アクチュエータ119はブラシ
レスモータ等の電動モータにより構成できる。その操作
部材101を直進操舵位置に復帰させる方向の弾力を付
与する弾性部材130が設けられている。
【0025】操作部材101の操作量の検出用センサと
して回転シャフト110の回転角を検出する角度センサ
111と、操作部材101の操作力に対応する操作トル
クを検出するトルクセンサ112と、転舵量の検出用セ
ンサとして舵角を検出する舵角センサ113と、走行状
態を表す変量の検出用センサとして車速を検出する速度
センサ114および車両のヨーレートを検出するヨーレ
ートセンサ116が設けられている。その角度センサ1
11、トルクセンサ112、舵角センサ113、速度セ
ンサ114、ヨーレートセンサ116は、コンピュータ
により構成される制御装置120に接続される。
【0026】その制御装置120は、操舵用モータ10
2の動きを車輪104に舵角が変化するように伝達する
際に、その操舵用モータ102を車速とヨーレートに応
じて駆動回路122を介して閉ループ制御することで、
その車速とヨーレートに応じて操作部材101の操作量
と車輪104の転舵量との比を変化させる。
【0027】図8は、第2実施形態の制御装置120の
制御系の構成を示すブロック線図を示す。ここで、γは
車両100のヨーレートの検出値、γ* はヨーレートの
目標値、Vは車速の検出値、δhは操作部材101の回
転角の検出値、δは舵角の検出値、δ* は目標舵角、i
* は操舵用モータ102の駆動電流の目標値、G1はδ
hに対するγ* の調節部の伝達関数、G2はγ* とγと
の偏差に対するδ* の調節部の伝達関数、G3はδ*
δとの偏差に対するi* の調節部の伝達関数である。そ
の検出されたδh、V、γから求められるδ* と、検出
されたδとの偏差を低減するように操舵用モータ102
を閉ループ制御する。すなわち、そのδhに対するγ*
の調節部は例えば比例制御要素とされ、比例ゲインは車
速Vに比例するものとされ、比例定数をKとして以下の
関係が制御装置120に記憶される。 γ* =G1・δh=K・V・δh そのγ* とγとの偏差に対するδ* の調節部は例えばP
I制御要素とされ、Kaをゲイン、Taを時定数とし
て、以下の関係が制御装置120に記憶される。 δ* =G2・(γ* −γ)=Ka〔1+1/(Ta・
s)〕(γ* −γ) そのδ* とδとの偏差に対するi* の調節部は例えばP
I制御要素とされ、Kbをゲイン、Tbを時定数とし
て、以下の関係が制御装置120に記憶される。 i* =G3・(δ* −δ)=Kb〔1+1/(Tb・
s)〕(δ* −δ) その比例定数K、ゲインKa、Kb、時定数Ta、Tb
は最適な制御を行えるように適宜調整される。
【0028】また、K1は操作部材101の回転角度δ
hに対する目標操作トルクTh* のゲインであり、予め
定めて記憶されたTh* =K1・δhの関係と角度セン
サ111により検出された回転角度δhとから目標操作
トルクTh* が演算される。そのゲインK1は最適な制
御を行えるように調整される。G4は、目標操作トルク
Th* と操作トルクThとの偏差に対する操作用アクチ
ュエータ119の目標駆動電流ih* の伝達関数であ
る。制御装置120は予め定めて記憶したih* =G4
・(Th* −Th)の関係と、演算した目標操作トルク
Th* と、トルクセンサ112により検出した操作トル
クThとから目標駆動電流ih* を演算する。その伝達
関数G4は、例えばPI制御を行う場合、ゲインをK
4、ラプラス演算子をs、時定数をτaとして、G4=
K4〔1+1/(τa・s)〕になる。そのゲインK4
および時定数τaは最適な制御を行えるように調整され
る。その目標駆動電流ih* に応じて操作用アクチュエ
ータ119が駆動される。これにより、路面から車輪1
04に作用する操舵抵抗に応じた操作反力を操作用アク
チュエータ119により発生することができる。
【0029】制御装置120は、設定時間以上に亘り定
常操舵状態であるか否かを判断する。本実施形態では、
操作部材101の操作力に対応する検出操作トルクTh
の大きさが予め定めた設定値を超え、且つ、操作量に対
応する操作部材101の検出回転角δhの変化が予め定
めた設定時間以上に亘り設定値未満である時に、設定時
間以上に亘り定常操舵状態であると判断する。そうでな
ければ定常操舵状態ではないと判断する。その操作力の
設定値は、車輪を転舵するのに要する力に対応するよう
に定めればよい。その操作量の変化の設定値は操作部材
101の遊び量に対応するように定めることができ、例
えば数度とされる。その設定時間は一定曲率で湾曲する
道路を車両が通過するのに要する時間に対応するように
定めることができ、例えば数秒とされる。その検出回転
角δhの変化が設定時間以上に亘り設定値未満か否かの
判断のため、本実施形態の制御装置120は時系列に検
出する回転角δhの変化速度d(δh)/dtを演算
し、その変化速度d(δh)/dtの大きさが設定時間
以上に亘り設定速度未満か否かを判断する。これによ
り、ドライバーが操舵の意思なく遊びの範囲で操作部材
101を操作しているか否かを容易に判断できる。
【0030】制御装置120は、操作部材101の基準
位置からの検出回転角δhの変化が予め定めた設定量を
超えるか否かを判断する。その操作部材101の操作量
の変化の設定量は操作の遊び範囲に対応するように定め
られる。この判断に際して、設定時間以上に亘り定常操
舵状態でない時は、操作部材101の中立位置が基準位
置とされる。その操作部材101の中立位置は、操作部
材101が中立位置にある時に角度センサ111の検出
値が零になるように初期設定することで求めることがで
きる。その設定時間以上に亘り定常操舵状態である時
は、その設定時間以上に亘る定常操舵状態での操作部材
101の操作範囲の中央位置が基準位置とされる。その
設定時間以上に亘る定常操舵状態での操作部材101の
操作範囲の中央位置は、本実施形態では、その設定時間
に亘り一定時間間隔でサンプリングした検出回転角δh
の積算値をサンプリング数で除することにより求める。
【0031】制御装置120は、その基準位置からの検
出回転角δhの大きさが設定量を超える時、モータ10
2を検出車速Vと検出ヨーレートγに応じて操作部材1
01の操作量と車輪の転舵量との比が変化するように制
御する。すなわち、上記記憶した伝達関数G3に基づき
モータ102の目標駆動電流i* を演算し、その演算さ
れた目標駆動電流i* を印加することでモータ102を
駆動する。また、制御装置120は、その基準位置から
の検出回転角δhが設定量以下である時、車輪の転舵量
が変化しないようにモータ102を制御する。
【0032】図9のフローチャートを参照して上記第2
実施形態の制御装置120による制御手順を説明する。
まず、各センサによる検出値を読み込む(ステップ10
1)。次に、操作部材101の検出回転角δhから目標
操作トルクTh* をTh* =K1・δhの関係から演算
し、その憶されたTh* と検出操作トルクThとの偏差
から操作用アクチュエータ119の目標駆動電流ih*
をih* =G4・(Th * −Th)の関係から演算し、
その目標駆動電流ih* に応じて操作用アクチュエータ
119を駆動する(ステップ102)。次に、検出操作
トルクThの大きさが設定値Toを超えるか否かを判断
し(ステップ103)、設定値Toを超える場合は操作
部材101の検出回転角δhの変化速度d(δh)/d
tの大きさが設定速度A未満か否かを判断し(ステップ
104)、設定速度A未満であれば時間の積算を行い
(ステップ105)、サンプリングした操作部材101
の検出回転角δhの積算を行い(ステップ106)、積
算時間tが設定時間ta以上か否かを判断する(ステッ
プ107)。ステップ107において積算時間tが設定
時間ta未満であればステップ101に戻る。ステップ
107において積算時間tが設定時間ta以上であれ
ば、設定時間以上に亘り定常操舵状態であると判断し、
サンプリングした操作部材101の検出回転角δhの積
算値Σδhをサンプリング数nで除することで求めた操
作部材101の操作範囲の中央位置δsを基準位置とす
る(ステップ108)。ステップ103において検出操
作トルクThの大きさが設定値To以下の場合、ステッ
プ104において操作部材101の検出回転角δhの変
化速度d(δh)/dtの大きさが設定速度A以上の場
合、上記時間積算と入力シャフトの検出回転角δhの積
算とを解除し(ステップ109)、操作部材101の中
立位置を基準位置δsとする(ステップ110)。次
に、その求めた基準位置δsからの操作部材101の検
出回転角δhの大きさが設定量δpを超えるか否かを判
断する(ステップ111)。ステップ111において検
出回転角δhの大きさが設定量δpを超える時、検出し
た回転角δhと車速Vに対応する目標ヨーレートγ*
記憶した関係から演算し(ステップ112)、その目標
ヨーレートγ* と検出したヨーレートγとの偏差に対応
する目標舵角δ* を記憶した関係から演算し(ステップ
113)、その目標舵角δ* と検出した舵角δとの偏差
に対応する操舵用モータ102の目標駆動電流i* を記
憶した関係から演算し(ステップ114)、その目標駆
動電流i* に応じて操舵用モータ102を駆動する(ス
テップ115)。次に、制御を終了するか否かを、例え
ば車両のイグニッションスイッチがオンか否かにより判
断し(ステップ116)、終了しない場合はステップ1
01に戻る。ステップ111において基準位置δsから
の操作部材101の検出回転角δhの大きさが設定量δ
p以下である時、舵角が変化しないように目標舵角δ*
を直前の値と同一として変化しないものとし(ステップ
117)、しかる後にステップ114に至る。
【0033】上記第2実施形態によれば、操作部材10
1と車輪とが機械的に連結されていない車両において、
第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0034】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、上記各実施形態では操作部材の操作力を検出する
センサを備え、その検出操作力が設定値以下である時は
定常操舵状態ではないと判断されるが、そのような操作
力の検出センサを設けず、検出操作量の変化が設定時間
以上に亘り設定値未満であれば、設定時間以上に亘り定
常操舵状態であると判断するようにしてもよい。第1実
施形態において車両の走行状態を表す変量としてステア
リングホイールHの操作量を用い、モータ39を車速に
代えて、あるいは車速と共に、舵角センサ42により検
出されるステアリングホイールHの操作量に応じて制御
するようにしてもよい。その操作量が大きい場合は小さ
い場合よりも入力シャフト2から出力シャフト11への
回転伝達比を大きくすることで車両の旋回性を向上でき
る。また、第1実施形態における入力シャフト2に遊星
ギヤ機構30のリングギヤ32あるいはキャリア34を
連結し、出力シャフト11に連結される遊星ギヤ機構3
0の構成要素を入力シャフト2に連結されていないサン
ギヤ31あるいはリングギヤ32とし、モータ39によ
り駆動される遊星ギヤ機構30の構成要素を入出力シャ
フト2、11に連結されていないサンギヤ31あるいは
キャリア34としてもよい。すなわち、サンギヤ31、
リングギヤ32、キャリア34の各遊星ギヤ要素の中の
何れかを入力シャフト2に連結し、各遊星ギヤ要素の中
で入力シャフト2に連結されていない何れかを出力シャ
フト11に連結し、各遊星ギヤ要素の中で入出力シャフ
トに連結されていないものをモータ39により回転駆動
してもよい。さらに、遊星ギヤ機構30以外の回転伝達
機構、例えば遊星コーン式回転伝達機構を用いてもよ
い。また、各実施形態において電動アクチュエータを車
両の走行状態を表す変量に応じて制御する際に、その変
量に応じて操作部材の操作量と車輪の転舵量との比を変
化させることができるならば、制御系の構成は特に限定
されない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、操作部材の操作量と車
輪の転舵量との比を変更可能な車両において一定舵角を
保持して走行する時に、操作部材の操作のための一定の
遊び範囲を左右何れの方向にも設け、操舵時にドライバ
ーに違和感を与えることのない車両の操舵装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の操舵装置の縦断面図
【図2】本発明の第1実施形態の操舵装置の制御構成の
説明図
【図3】本発明の第1実施形態の操舵装置における制御
系のブロック線図
【図4】本発明の第1実施形態の操舵装置の制御系にお
ける比例ゲインK(V)と車速Vとの関係一例を示す図
【図5】本発明の第1実施形態の操舵装置における制御
手順を示すフローチャート
【図6】本発明の第1実施形態の操舵装置における入力
シャフトの検出回転角と舵角の大きさとの関係一例を示
す図
【図7】本発明の第2実施形態の操舵装置の構成説明図
【図8】本発明の第2実施形態の操舵装置における制御
系のブロック線図
【図9】本発明の第2実施形態の操舵装置における制御
手順を示すフローチャート
【図10】従来の操舵装置の問題点の説明図
【符号の説明】
2 入力シャフト 11 出力シャフト 30 遊星ギヤ機構 37 ウォームホイール 38 ウォーム 39 モータ 40 制御装置 41 車速センサ 42 舵角センサ 43 回転角センサ 44 トルクセンサ 101 操作部材 102 操舵用モータ 103 ステアリングギヤ 104 車輪 111 角度センサ 112 トルクセンサ 113 舵角センサ 114 速度センサ 116 ヨーレートセンサ 120 制御装置 H ステアリングホイール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西崎 勝利 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 嘉田 友保 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 瀬川 雅也 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC04 CC42 DA03 DA15 DA23 DC03 DE06 EC22 EC28 3D033 CA04 CA13 CA16 CA17 CA21 CA22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作部材と、その操作部材の操作量を検出
    するセンサと、その操作部材の基準位置からの検出操作
    量が設定量を超えるか否かを判断する手段と、電動アク
    チュエータと、その電動アクチュエータの制御装置と、
    その電動アクチュエータの動きを車輪に舵角が変化する
    ように伝達可能な機構と、車両の走行状態を表す変量を
    検出するセンサとを備え、その基準位置からの検出操作
    量が設定量を超える時、検出変量に応じて操作部材の操
    作量と車輪の転舵量との比が変化するように前記電動ア
    クチュエータが制御され、その基準位置からの検出操作
    量が設定量以下である時、車輪の転舵量が変化しないよ
    うに前記電動アクチュエータが制御される車両の操舵装
    置において、設定時間以上に亘り定常操舵状態であるか
    否かを判断する手段が設けられ、設定時間以上に亘り定
    常操舵状態ではない時、操作部材の中立位置が前記基準
    位置とされ、設定時間以上に亘り定常操舵状態である
    時、その設定時間以上に亘る定常操舵状態での操作部材
    の操作範囲の中央位置が前記基準位置とされることを特
    徴とする車両の操舵装置。
  2. 【請求項2】その操作部材の操作力を検出するセンサを
    備え、その検出操作力が設定値以下である時は定常操舵
    状態ではないと判断される請求項1に記載の車両の操舵
    装置。
  3. 【請求項3】検出操作量の変化が設定時間以上に亘り設
    定値未満である時、設定時間以上に亘り定常操舵状態で
    あると判断する請求項1または2に記載の車両の操舵装
    置。
  4. 【請求項4】その操作部材の操作に応じて回転する入力
    シャフトと、出力シャフトと、その入力シャフトの回転
    を出力シャフトに伝達する回転伝達機構と、その出力シ
    ャフトの回転を車輪に舵角が変化するように伝達するス
    テアリングギヤとを備え、その回転伝達機構の構成要素
    を前記電動アクチュエータにより駆動することで、その
    電動アクチュエータの動きが車輪に舵角が変化するよう
    に伝達される請求項1〜3の中の何れかに記載の車両の
    操舵装置。
  5. 【請求項5】その操作部材を車輪に機械的に連結するこ
    となく、その電動アクチュエータの動きが、その動きに
    応じて舵角が変化するように車輪に伝達される請求項1
    〜3の中の何れかに記載の車両の操舵装置。
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